JP6597261B2 - ハイブリッド自動車 - Google Patents

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Description

本開示は、ハイブリッド自動車に関する。
エンジン及びモータを動力源とするハイブリッド自動車は、モータのみを動力源として走行することが可能であり、エンジンが長期間に亘り始動されないことがある。かかる場合には、燃料タンクに貯留された燃料が劣化したり、エンジンの状態を維持できなくなったりするので、所定期間内に所定量を超える燃料が補給されないと、エンジンや燃料系部品のメンテナンスのためにエンジンが自動的に始動される。
例えば、特許文献1には、燃料タンクに燃料の供給があった直近の給油時点から、定められた燃料放置時間が経過した時点において燃料タンクに燃料が貯蔵されている場合、発電機によるバッテリへの充電の有無に拘わらず、燃料タンク内の燃料が予め定められた量より少なくなるまで、電気自動車の走行時のみにエンジンを駆動するコントローラを備えた電気自動車の充電装置が記載されている。
また、エンジン及びモータを動力源とするハイブリッド自動車は、エンジンの排気通路に排気浄化装置が設けられている。かかる排気浄化装置の中には、エンジンから排出された排気ガスに含まれる有害物質を捕集する一方、加熱された排気ガスにより捕集した有害物質を燃焼再生されるものがある。
例えば、特許文献2には、排気ガス中のガス成分を浄化するとともにパティキュレート(微粒子)を捕集する一方、排気ガスとともに排出された未燃燃料により加熱された排気ガスにより再生される排気浄化装置を備えたハイブリッド自動車が記載されている。
特開2013−184680号公報 特開2009−35236号公報
ところで、特許文献2に記載されたハイブリッド自動車は、特許文献1に記載されたハイブリッド自動車と同様に、所定期間内に所定量以上の給油がなされないとエンジンや燃料系部品のメンテナンスのためにエンジンが自動的に始動されるようにする必要がある。
しかしながら、所定期間内に所定量以上の給油がなされないときにエンジンが始動され、さらに、排気浄化装置を再生するときにエンジンが始動されると、エンジンの運転時間が長くなり、モータのみを動力源として走行することができる時間が短くなる。
上述の事情に鑑みて、本発明の少なくとも一実施形態は、電動機のみを動力源として走行することができる時間を長くすることができるハイブリッド自動車を提供することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係るハイブリッド自動車は、内燃機関及び電動機を含む動力源と、前記内燃機関に供給する燃料を貯留するための燃料タンクと、前記内燃機関により駆動される発電機と、前記電動機に電力を供給するとともに、前記発電機で発電された電力が供給される走行用電源と、前記内燃機関に付設された排気通路に設けられ、前記内燃機関から排出された排気ガスに含まれる有害物質を捕集する一方、前記有害物質を燃焼することにより再生される排気浄化装置と、を備えるハイブリッド自動車であって、前記燃料タンクに燃料が補給された直近の給油時点から所定期間が経過するまでに所定量を超える燃料が補給されない場合に前記内燃機関を自動的に始動させるメンテナンスモードの実行を制御するメンテナンス制御部と、前記排気浄化装置に捕集された有害物質の量が閾値を超えた場合に前記排気浄化装置の再生を開始させる再生制御部と、を備え、前記再生制御部には、前記メンテナンスモード以外の通常モードの場合の前記閾値として第1閾値が設定され、前記メンテナンスモードの場合の前記閾値として前記第1閾値よりも小さい第2閾値が設定されている。
上記(1)の構成によれば、メンテナンスモード時は、メンテナンス制御部が内燃機関を自動的に始動させ、再生制御部が排気浄化装置に捕集された有害物質の量が第1閾値よりも小さな第2閾値を超えた場合に排気浄化装置の再生を開始させるので、メンテナンスモード時は通常モード時よりも排気浄化装置の再生を開始しやすくなる。これにより、排気浄化装置の再生のためだけに内燃機関を始動することが少なくなり、電動機のみを動力源として走行することができる時間を長くすることができる。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)の構成において、前記メンテナンス制御部は、前記メンテナンスモードの実行中において前記所定量の燃料が前記燃料タンクに補給可能となるまでに要する内燃機関の運転時間又はハイブリッド自動車の走行距離を算出する演算部を含み、前記再生制御部は、前記演算部で算出された前記メンテナンスモードの運転時間又は走行距離の後半部分で前記排気浄化装置の再生を開始するように、前記排気浄化装置の再生を開始する時間又は距離を設定する設定部を含む。
上記(2)の構成によれば、メンテナンスモードの実行中において所定量の燃料が燃料タンクに補給可能となるまでに要する内燃機関の運転時間又は走行距離の後半部分で排気浄化装置が再生されるので、内燃機関の運転時間又は走行距離の前半部分で排気浄化装置が再生され、後半部分で有害物質が排気浄化装置に捕集される場合よりも、排気浄化装置を効果的に再生することができる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(2)の構成において、前記再生制御部は、前記メンテナンス制御部が前記内燃機関を自動的に始動し、前記メンテナンスモード中に前記排気浄化装置に捕集された有害物質の量が前記第1閾値を超えた場合に、前記排気浄化装置の再生を直ちに開始する。
上記(3)の構成によれば、再生を開始する時間又は距離が設定されていても、内燃機関の自動的に始動することにより、メンテナンスモード中に排気浄化装置に捕集された有害物質の量が第1閾値を超えた場合に、排気浄化装置の再生を直ちに開始する。これにより、内燃機関の自動的に始動することにより、メンテナンスモード中に排気浄化装置に捕集された有害物質が増大した場合でも排気浄化装置を効果的に再生することができる。
(4)幾つかの実施形態では、上記(1)から(3)のいずれか一つの構成において、前記再生制御部は、前記燃料タンクに前記所定量を超える燃料が補給された時点で、前記排気浄化装置に捕集された有害物質の量が前記第1閾値を超えていることを条件に前記排気浄化装置の再生を継続する一方、前記排気浄化装置に捕集された有害物質の量が前記第1閾値以下であることを条件に前記排気浄化装置の再生を中断する。
上記(4)の構成によれば、燃料タンクに所定量を超える燃料が補給された時点で、排気浄化装置に捕集された有害物質の量が第1閾値を超えている場合には排気浄化装置の再生を継続する一方、排気浄化装置に捕集された有害物質の量が第1閾値以下である場合には排気浄化装置の再生を中断する。これにより、燃料タンクに所定量を超える燃料が補給された時点で排気浄化装置に捕集された有害物質の量が第1閾値以下である場合には内燃機関を停止することができ、電動機のみを動力源として走行することができる時間を長くすることができる。
(5)幾つかの実施形態では、上記(1)から(4)のいずれか一つの構成において、前記再生制御部は、前記内燃機関により前記発電機を駆動し、前記発電機で発電された電力で前記電動機を駆動させるシリーズモードで、前記排気浄化装置を再生することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のハイブリッド自動車。
上記(5)の構成によれば、シリーズモードで排気浄化装置を再生するので、内燃機関の運転状態(回転数)が安定した状態で排気浄化装置が再生される。これにより、排気浄化装置の再生を安定させることができる。
(6)幾つかの実施形態では、上記(1)から(5)のいずれか一つの構成において、前記再生制御部は、前記メンテナンスモード時における前記排気浄化装置の再生時間を、前記通常モード時における前記排気浄化装置の再生時間より短く設定し、且つ、前記排気浄化装置に捕集された有害物質の量に比例するように設定する。
上記(6)の構成によれば、メンテナンスモード時における排気浄化装置の再生時間が通常モード時における排気浄化装置の再生時間より短く設定され、且つ、排気浄化装置に捕集された有害物質の量に比例するように設定されるので、排気浄化装置に捕集された有害物質の量が第2閾値を超えた場合の再生時間を短くすることができる。
(7)幾つかの実施形態では、上記(1)から(6)のいずれか一つの構成において、前記再生制御部は、前記メンテナンスモード時における前記排気浄化装置の再生目標温度を前記通常モード時における前記排気浄化装置の再生目標温度よりも高く設定する。
上記(7)の構成によれば、メンテナンス時における排気浄化装置の再生目標温度が通常モード時における排気浄化装置の再生目標温度よりも高く設定されるので、排気浄化装置の再生時間を短くすることができる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、排気浄化装置の再生のためだけに内燃機関を始動することが少なくなり、電動機のみを動力源として走行することができる時間を長くすることができる。
本発明の実施形態に係るハイブリッド自動車の概略を示す平面模式図である。 図2は、走行モードを説明するための側面模式図であって、(a)はEV走行モードを説明するための図、(b)はシリーズ走行モードを説明するための図、(c)はパラレル走行モードを説明するための図である。 本実施形態に係るエンジンの概略を示す模式図である。 図3に示した燃料噴射装置の燃料噴射パターンの概略を示す概念図である。 微粒子捕集フィルターを再生するための制御装置を示す模式図である。 微粒子捕集フィルターを再生するための制御手順を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
また例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
まず、図1及び図2に基づいて、本発明の実施形態に係るハイブリッド自動車1の概略を説明する。尚、図1は、本発明の実施形態に係るハイブリッド自動車の概略を示す平面模式図であり、図2は、走行モードを説明するための側面模式図であって、(a)はEV走行モードを説明するための図、(b)はシリーズ走行モードを説明するための図、(c)はパラレル走行モードを説明するための図である。
図1に示すように、本発明の実施形態に係るハイブリッド自動車1は、エンジン(内燃機関)21及びモータ(電動機)22(フロントモータ22A,リヤモータ22B)を含む動力源2と、エンジン21に供給する燃料を貯留するための燃料タンク27と、エンジン21により駆動されるジェネレータ(発電機)23と、モータ22に電力を供給するとともに、ジェネレータ23で発電された電力が供給される駆動用バッテリー(走行用電源)24と、エンジン21又はモータ22で生成された動力で駆動される走行装置25(25A,25B)と、エンジン21又はモータで生成された動力を走行装置25に伝達するトランスアスクル(動力伝達装置)26(フロントトランスアスクル26A,リヤトランスアスクル26B)とを備えている。
また、本発明の実施形態に係るハイブリッド自動車1は、モータ22及びジェネレータ23を制御するためのコントロールユニット28(フロントモータ等コントロールユニット28A,リヤモータコントロールユニット28B)を備えている。
また、本実施形態に係るハイブリッド自動車1は、EV走行モード(第1走行モード)、シリーズ走行モード(第2走行モード)、又はパラレル走行モード(第3走行モード)のいずれか一つが任意に選択可能であり、EV走行モード、シリーズ走行モード、又はパラレル走行モードのいずれか一つが選択され、いずれか一つのモードで走行するように構成されている。
EV走行モードは、図2(a)に示すように、駆動用バッテリー24に充電された電力でモータ22(22A,22B)を駆動するモードで、駆動用バッテリー24からモータ22(22A,22B)に電力が供給される。これにより、エンジン21は停止され、モータ22(22A,22B)のみを動力源として走行装置25(25A,25B)が駆動される(第1走行)(以下「EV走行」という)。
シリーズ走行モードは、図2(b)に示すように、エンジン21によりジェネレータ23を駆動し、ジェネレータ23で発電された電力でモータ22(22A,22B)を駆動するモードで、エンジン21で駆動されたジェネレータ23で発電された電力がモータ22(22A,22B)と駆動用バッテリー24とに供給される。これにより、エンジン21が運転され、モータ22(22A,22B)を動力源として走行装置25(25A,25B)が駆動される(第2走行)(以下、「シリーズ走行」という)。
パラレル走行モードは、図2(c)に示すように、エンジン21及びモータ22(22A,22B)を動力源とするモードで、エンジン21及びモータ22(22A、22B)で走行装置25(25A,25B)が駆動され、エンジン21で駆動されたジェネレータ23から駆動用バッテリー24に余剰電力が供給される。これにより、エンジン21が運転され、エンジン21及びモータ22(22A,22B)を動力源として走行装置25(25A,25B)が駆動される(第3走行)(以下「パラレル走行」という)。
また、本実施形態に係るハイブリッド自動車1は、エンジン21が長期間に亘り始動されないと、燃料タンク27に貯留された燃料が劣化したり、エンジン21の状態を維持できなくなったりするので、所定期間内に所定量を超える燃料が補給されないと、エンジン21や燃料系部品のメンテナンスのためにエンジン21が自動的に始動されるように構成されている。以下の説明において、所定期間内に所定量を超える燃料が補給されないときにエンジン21が自動的に始動される状態をメンテナンスモードという。ハイブリッド自動車1がメンテナンスモードにあるときは、EV走行は禁止され、ハイブリッド自動車1は、シリーズ走行モード又はパラレル走行モードで走行するように構成されている。
つぎに、図3及び図4に基づいて、本実施形態に係るハイブリッド自動車1のエンジン(内燃機関)21の概略を説明する。尚、図3は、本実施形態に係るエンジン21の概略を示す模式図である。また、図4は、図3に示したインジェクター42の燃料噴射パターンの概略を示す概念図である。
図3に示すように、本実施形態に係るハイブリッド自動車1のエンジン21は、コモンレール式のディーゼルエンジンであって、エンジン本体3、燃料供給系統4、吸気系統5、排気系統6、及び排気再循環系統7を備えている。
エンジン本体3は、シリンダブロック31と、シリンダブロック31の上に固定されたシリンダヘッド32とにより構成される。シリンダブロック31には、複数のシリンダ(気筒)311が一列に設けられ、その下方域に共通する一つのクランクシャフト33が回転可能に支持されている。シリンダ311は、円筒形に形成され、その内部にはピストン34が上下方向に往復動可能に収容されている。ピストン34は、頭部が閉塞された円筒形に形成され、その胴部には径方向に貫通するピン穴が設けられている。また、ピストン34の胴部には、コネクティングロッド35の一端(スモール・エンド)が収容され、ピン穴を挿通するピストンピン342により、コネクティングロッド35の一端がピストン34に連結されている。そして、シリンダヘッド32とピストン34との間には燃焼室36が形成される。
クランクシャフト33は、コネクティングロッド35とともにピストン34の往復運動(下降運動)を回転運動に変換するもので、クランクシャフト33の回転中心を通る軸線に対して平行にクランクピン(図示せず)を有している。そして、クランクピンには、コネクティングロッド35の他端(ラージ・エンド)が連結されている。これにより、ピストン34の往復運動は、クランクシャフト33の回転運動に変換される。
シリンダヘッド32には、シリンダ311ごとに吸気ポート312と排気ポート313とが設けられている。
また、各吸気ポート312には、吸気ポート312を開閉する吸気弁が取り付けられている。吸気ポート312は、吸入行程において開放され、吸気ポート312からシリンダ311内に空気の吸入が可能となり、圧縮行程、膨張行程、排気行程において閉鎖される。また、各排気ポート313には、排気ポート313を開閉する排気弁が取り付けられている。排気ポート313は、排気行程において開放され、排気ポート313から排気ガスの排出が可能となり、吸入行程、圧縮行程、膨張行程において閉鎖される。これにより、燃焼室36は、圧縮行程と膨張行程において閉鎖される。
また、シリンダヘッド32には、シリンダ311ごとにグロープラグ37が設けられている。グロープラグ37は、冷間時の始動を助ける補助熱源であって、燃料供給系統4から供給(噴射)された燃料が直接触れる位置に配置される。
燃料供給系統4は、所定のタイミングで所定量の燃料をシリンダ311内に噴射するもので、本実施形態では、コモンレール式の燃料噴射装置41を備えている。コモンレール式の燃料噴射装置41は、シリンダ311ごとに設けられたインジェクター42と、各インジェクター42に共通するコモンレール43と、コモンレール43に高圧燃料を供給する高圧燃料ポンプ44とを備えて構成されている。燃料噴射装置41(インジェクター42)は、一燃焼サイクル中で複数回の燃料噴射が可能で、本実施形態に係るインジェクター42は、図4に示すように、一燃焼サイクル中で、パイロット噴射(Pilot)、プレ噴射(Pre)、主噴射(Main)、アフター噴射(After)、ポスト噴射(Post)に分けて燃料を噴射することができる。これにより、本実施形態に係るインジェクター42は、シリンダ311内に燃焼に寄与せず未燃燃料として排気系統6に排出するタイミングで燃料を噴射(ポスト噴射)することができる。
図3に示すように、吸気系統5は、エンジン本体3に空気を供給するためのもので、外部からエンジン本体3に空気を供給するための吸気通路(吸気管)51を備えている。吸気通路51は、上流から下流(外部からエンジン本体3)に向けて、エアクリーナ52、ターボチャージャ53、インタークーラ54、吸気スロットル56、及びインテークマニホールド57を備えている。
エアクリーナ52は、大気中に含まれる粉塵等を分離し清浄な空気をエンジン本体3に供給するためのもので、吸気通路51の最上流に配置されている。
ターボチャージャ53は、エンジン本体3に圧縮された空気を供給するためのもので、吸気通路51にはコンプレッサ(図示せず)が設けられ、排気タービン(図示せず)は、後述するように、排気通路61に設けられている。そして、コンプレッサのコンプレッサホイール(図示せず)と、排気タービンのタービンホイール(図示せず)とが同軸に設けられ、タービンホイールがコンプレッサを駆動する。これにより、吸気通路51の空気(吸気)はコンプレッサで圧縮され、圧縮された空気はエンジン本体3に供給される(過給)。
インタークーラ54は、吸気通路51に導入され、ターボチャージャ53で圧縮された空気を冷却するためのもので、吸気通路51に導入され、ターボチャージャ53で圧縮された空気は、インタークーラ54を通過する際に冷却される。
吸気スロットル56は、エンジン本体3に供給する空気(吸気)の流量を調整し、エンジン21の出力を調整するためのもので、インタークーラ54とインテークマニホールド57との間に設けられている。
インテークマニホールド57は、各吸気ポート312に空気を分配する多気管であり、吸気通路51の下流に設けられ、端部(分岐側端部)が各吸気ポート312に接続されている。これにより、吸気通路51に供給された空気は、インテークマニホールド57で均等に分配され、各吸気ポート312に均等に供給される。
また、吸気通路51は、第1温度センサ511、酸素濃度センサ512、及び第2温度センサ513を備えている。
第1温度センサ511は、外部から吸入した空気の温度を計測するためのもので、エアクリーナ52の下流、エアクリーナ52とターボチャージャ(コンプレッサ)53との間に設けられている。
酸素濃度センサ512は、吸気ポート312に供給する空気に含まれる酸素の濃度を計測するためのもので、後述するEGR通路71の合流位置よりも下流であって、吸気スロットル56とインテークマニホールド57との間に設けられている。
第2温度センサ513は、吸気ポート312に供給する空気の温度を計測するためのもので、インテークマニホールド57に設けられている。
排気系統6は、エンジン本体3から排気ガスを排出するもので、エンジン本体3から外部に排気ガスを排出するための排気通路(排気管)61を備えている。排気通路61は、上流から下流(エンジン本体3から外部)に向けて、エキゾーストマニホールド62、排気タービン(ターボチャージャ53)、酸化触媒63、微粒子捕集フィルター64、尿素水噴射インジェクター65、撹拌ミキサ66、及びSCR触媒67を備えている。
エキゾーストマニホールド62は、各排気ポート313から排出された排気ガスが集合する多気管であり、排気通路61の上流に設けられ、端部(分岐側端部)が各排気ポート313に接続されている。これにより、各排気ポート313からエキゾーストマニホールド62に排出された排気ガスは、エキゾーストマニホールド62で集合する。
排気タービン(図示せず)は、上述したように、ターボチャージャ53を構成するもので、排気通路61に設けられている。これにより、エンジン本体3から排出された排気ガスがタービンホイールを回転させ、コンプレッサを駆動するので、吸気通路51の空気(吸気)はコンプレッサで圧縮され、圧縮された空気はエンジン本体3に供給される(過給)。
酸化触媒(Diesel Oxidation Catalyst)63は、排気ガスに含まれる炭化水素(HC)を酸化するためのもので、ターボチャージャ53のタービンの直下流に設けられている。酸化触媒63は、円柱状に形成され、円筒の前後に円錐を組み合わせた形状に形成された第1触媒収容部68の上流側部分に収容されている。
微粒子捕集フィルター(Diesel Particulate Filter)64は、酸化触媒63を通過した排気ガスに含まれる微粒子(PM)を捕集するためのもので、酸化触媒63の下流に設けられている。微粒子捕集フィルター64は、酸化触媒63と同一直径の円柱状に形成され、上述した第1触媒収容部68の下流側部分に収容されている。
尿素水噴射インジェクター65は、排気通路61の内部を流れる排気ガスに尿素水を供給(噴射)するための還元剤供給手段で、排気通路61のSCR触媒67の上流となる位置に設けられている。これにより、尿素水噴射インジェクター65から排気通路61に流れる排気ガスに噴射された尿素水は熱分解されてアンモニア(NH)となり、SCR触媒67に供給される。
撹拌ミキサ66は、尿素水噴射インジェクター65から排気通路61の内部に噴射された尿素水(熱分解されたアンモニアを含む)と排気通路61の内部に流れる排気ガスとの混合を促進するためのもので、排気通路61の内部、尿素水噴射インジェクター65とSCR触媒67との間に設けられている。撹拌ミキサ66は、排気ガスの流れに旋回成分を付加することにより、尿素水と排気ガスの混合を促進可能であり、例えば、排気ガスの流れ方向に対して傾斜する複数の静止翼により構成される。
SCR触媒67は、排気通路61に設けられ、エンジン本体3から排出された排気ガスに含まれる窒素酸化物(NOx)を選択的に還元する選択還元触媒で、本実施形態に係るSCR触媒67は、アンモニア(NH)を用いて窒素酸化物を選択的に還元する。また、本実施形態に係るSCR触媒67は、円柱状に形成され、円筒の前後に円錐を組み合わせた形状に形成された第2触媒収容部69に収容されている。
また、排気通路61は、酸素濃度センサ611、第1温度センサ612、第2温度センサ613、第3温度センサ614、第4温度センサ615、第1NOxセンサ616、第2NOxセンサ617、及びアンモニアセンサ618を備えている。
酸素濃度センサ611は、エンジン本体3から排出された排気ガスに含まれる酸素の濃度を計測するためのもので、ターボチャージャ(排気タービン)53の下流、排気タービンと酸化触媒63との間に設けられている。
第1温度センサ612は、酸化触媒63に流入する排気ガスの温度を計測するためのもので、第1触媒収容部68の入口側に設けられている。
第2温度センサ613は、酸化触媒63を通過した排気ガスの温度を計測するためのもので、酸化触媒63と微粒子捕集フィルター64との間となる第1触媒収容部68の中程に設けられている。
第3温度センサ614は、微粒子捕集フィルター64を通過した排気ガスの温度を計測するためのもので、第1触媒収容部68の出口側に設けられている。
第4温度センサ615は、SCR触媒67の温度を計測するためのもので、第2触媒収容部69の入口側に設けられている。
第1NOxセンサ616は、SCR触媒67に流入する排気ガスに含まれる窒素酸化物(NOx)の濃度を計測するためのもので、SCR触媒67の上流、微粒子捕集フィルター64とSCR触媒67との間に設けられている。
第2NOxセンサ617は、SCR触媒67から排出された排気ガスに含まれる窒素酸化物(NOx)の濃度を計測するためのもので、SCR触媒67の下流に設けられている。
アンモニアセンサ618は、SCR触媒67から排出された排気ガスに含まれるアンモニアの濃度を計測するためのもので、SCR触媒67の下流に設けられている。
排気再循環系統7は、エンジン本体3から排出された排気ガスの一部を吸気系統5に供給(再循環)するもので、排気系統6と吸気系統5とに跨がって設けられている。排気再循環系統7は、エキゾーストマニホールド62から分岐し吸気通路(吸気管)51に合流するEGR通路(排気再循環通路)71を備えている。これにより、排気系統6を流れる排気ガスの一部がEGR通路71を通り吸気通路51に導入される(排気再循環)。
EGR通路71には、上流側(排気系統6側)から下流側(吸気系統5側)に向けて順に、EGRクーラ72、及びEGRバルブ73を備えている。
EGRクーラ72は、EGR通路71に導入された排気ガスを冷却するためのもので、EGR通路71に導入された排気ガスは、EGRクーラ72を通過する際に冷却される。
EGRバルブ73は、排気再循環する排気ガスの流量を調整するためのもので、その開度により任意の流量の排気ガスがEGR通路71を通り吸気通路51に供給される。
ところで、上述した微粒子捕集フィルター64は、微粒子(有害物質)を捕集することにより、微粒子が堆積され、排気ガスの通過性能が徐々に劣化する。これにより、微粒子捕集フィルター64に堆積された微粒子が閾値(所定量)を超えると、微粒子捕集フィルター64は再生する必要が生じる。
微粒子捕集フィルター64の再生は、エンジン21の運転中にポスト噴射することにより行われる。エンジン21の運転中にポスト噴射されると、エンジン本体3(燃焼室36)から排気通路61に未燃燃料が排出され、酸化触媒63で燃焼される。これにより、エンジン本体3(燃焼室36)から排出された排気ガスは加熱され、微粒子捕集フィルター64に堆積した微粒子は燃焼され、微粒子捕集フィルター64は再生される。したがって、微粒子捕集フィルター64の再生が完了するまで、エンジン21の運転を継続するとともにポスト噴射を継続することが求められる。
つぎに、図5に基づいて、上述した微粒子捕集フィルター64を再生するための制御装置を説明する。尚、図5は、微粒子捕集フィルター64を再生するための制御装置8を示す模式図である。
図5に示すように、微粒子捕集フィルター64を再生するための各種制御は、制御装置(ECU(Electronic Control Unit))8により実現される。
制御装置8は、各種演算処理を実行するためのCPU(図示せず)、その制御に必要なプログラムやデータが記憶されたROM(図示せず)、CPUの演算結果が一時記憶されるRAM(図示せず)、及び外部との間で信号を入出力するための入・出力ポート(図示せず)を備えて構成される。これらは、図5に示すように、堆積量監視部81、充電レベル監視部82、メンテナンス制御部83、及び再生制御部84を構成している。
堆積量監視部81は、微粒子捕集フィルター64に堆積した微粒子を監視するためのもので、任意の手段で計測又は推定された微粒子の堆積量を監視可能である。尚、微粒子の堆積量を計測等する手段は、例えば、微粒子捕集フィルター64の上流側と下流側とに設けられた圧力センサにより構成され、微粒子捕集フィルター64の上流側の圧力と下流側の圧力の圧力差により微粒子の堆積量が計測される。これにより、堆積量監視部81は、常に微粒子の堆積量を監視することができる。また、微粒子の堆積量を推定等する手段は、例えば、ハイブリッド自動車1の走行距離に基づいて推定するものでもよい。これによっても、堆積量監視部81は、常に微粒子の堆積量を監視することができる。
充電レベル監視部82は、駆動用バッテリー24の充電レベルを監視するためのもので、任意の手段で計測された充電レベルを監視可能である。駆動用バッテリー24の充電レベルは、例えば、SOC(State Of Charge)で評価され、例えば、駆動用バッテリー24の充放電電流を管理し、積算することにより求められる。これにより、充電レベル監視部82は、常にSOC(充電レベル)を監視することができる。
メンテナンス制御部83は、燃料タンク27に燃料が補給された直近の給油時点から所定期間が経過するまでに所定量を超える燃料が補給されていない場合にエンジン21を自動的に始動させるメンテナンスモードの実行を制御するものである。これにより、本実施形態に係るハイブリッド自動車1は、燃料タンク27に燃料が補給された直近の給油時点から所定期間が経過するまでに所定量を超える燃料が補給されないと通常モードからメンテナンスモードに移行し、エンジン21が自動的に始動される。
また、メンテナンス制御部83は、メンテナンスモードの実行中において所定量の燃料が燃料タンク27に補給可能となるまでに要するエンジン21の運転時間又はハイブリッド自動車1の走行距離を算出する演算部831を含んでいる。これにより、本実施形態に係るハイブリッド自動車1では、メンテナンスモードの実行中において所定量の燃料が燃料タンク27に補給可能となるまでに要するエンジン21の運転時間又はハイブリッド自動車1走行距離が算出される。
再生制御部84は、微粒子捕集フィルター64に捕集された微粒子(有害物質)の量が閾値を超えた場合に微粒子捕集フィルター64の再生を開始させるもので、再生制御部84にはメンテナンスモード以外の通常モードの場合の閾値として第1閾値が設定され、メンテナンスモードの場合の閾値として第1閾値よりも小さい第2閾値が設定されている。これにより、通常モードの場合には微粒子捕集フィルター64に捕集された微粒子の量が第1閾値を超えた場合に微粒子捕集フィルター64の再生が開始され、メンテナンスモードの場合には微粒子捕集フィルターに捕集された微粒子の量が第1閾値よりも小さい第2閾値を超えた場合に微粒子捕集フィルター64の再生が開始される。
尚、本実施形態に係る再生制御部84は、堆積量監視部81が監視する堆積量が第1閾値を超え、且つ、充電レベル監視部82で監視された充電レベルが閾値未満である場合に、微粒子捕集フィルター64が再生されるまでEV走行を禁止し、エンジン21の運転中にインジェクター42にポスト噴射させるように構成されている。
ここで、充電レベルの閾値は、微粒子捕集フィルター64の再生が完了するまでエンジン21の運転を継続しても駆動用バッテリー24の充電レベルに余裕が残る値に設定される。
また、再生制御部84は、演算部で算出されたメンテナンスモードの運転時間又は走行距離の後半部分で微粒子捕集フィルター64の再生を開始するように、微粒子捕集フィルター64の再生を開始する時間又は距離を設定する設定部841を含んでいる。
本実施形態において、設定部841は、メンテナンス制御部83の演算部831で算出された運転時間又は走行距離から微粒子捕集フィルター64の再生に要する時間又は走行距離を減じて微粒子捕集フィルター64の再生を開始する時間又は距離を設定する。
さらに、再生制御部84は、メンテナンス制御部83がエンジン21を自動的に始動し、メンテナンスモード中に微粒子捕集フィルター64に捕集された微粒子の量が第1閾値を超えた場合に、微粒子捕集フィルター64の再生を直ちに開始するように構成されている。
また、再生制御部84は、燃料タンク27に所定量を超える燃料が補給された時点で、微粒子捕集フィルター64に捕集された微粒子の量が第1閾値を超えていることを条件に微粒子捕集フィルター64の再生を継続する一方、微粒子捕集フィルター64に捕集された微粒子の量が第1閾値以下であることを条件に微粒子捕集フィルター64の再生を中断するように構成されている。
また、再生制御部84は、エンジン21によりジェネレータ23を駆動し、ジェネレータ23で発電された電力でモータ22(フロントモータ22A,リヤモータ22B)を駆動させるシリーズモードで、微粒子捕集フィルター64を再生するように構成されている。
また、再生制御部84は、メンテナンスモード時における微粒子捕集フィルター64の再生時間を、通常モード時における微粒子捕集フィルター64の再生時間より短く設定し、且つ、微粒子捕集フィルター64に捕集された微粒子の量に比例するように設定する。
また、再生制御部84は、メンテナンスモード時における微粒子捕集フィルター64の再生目標温度が通常モード時における微粒子捕集フィルター64の再生目標温度よりも高く設定する。
つぎに、図6に基づいて、微粒子捕集フィルター64を再生するための制御手順を説明する。尚、図6は、微粒子捕集フィルター64を再生するための制御手順を示すフローチャートである。
ハイブリッド自動車1では、ハイブリッド自動車1がメンテナンスモードであるか否かが監視される(ステップS1)。ハイブリッド自動車がメンテナンスモードであるか否かは、燃料タンク27に燃料が補給された直近の給油時点から所定期間が経過するまでに所定量を超える燃料が補給されたか否かで判断され、所定期間が経過するまでに所定量を超える燃料が補給されない場合にメンテナンスモードと判断される。
ハイブリッド自動車1がメンテナンスモードであると判断されると(ステップS1:Yes)、メンテナンス制御部83はEV走行を禁止する。これにより、ハイブリッド自動車1は、EV走行が不能となり、シリーズ走行又はパラレル走行のみが可能となる。
また、メンテナンス制御部83では、メンテナンスモードの実行中において所定量の燃料が燃料タンク27に補給可能となるまでに要するハイブリッド自動車1の走行距離を算出し(ステップS2)、メンテナンスモード中におけるハイブリッド自動車1の走行距離の積算を開始する(ステップS3)。これにより、メンテナンス制御部83では、所定量の燃料が補給可能となるまでの走行距離が逐次算出される。
また、ハイブリッド自動車1がメンテナンスモードであると判断されると(ステップS1:Yes)、再生制御部84は、微粒子捕集フィルター64に堆積された微粒子の堆積量(以下「微粒子の堆積量」という)とメンテナンスモード時における閾値(第2閾値)とを比較する(ステップS4)。微粒子の堆積量が第2閾値を超えると、再生制御部84は、微粒子捕集フィルター64の再生に要する走行距離を算出し、メンテナンス制御部83で算出された所定の燃料が補給可能となるまでの走行距離と、微粒子捕集フィルター64の再生に要する走行距離とに基づいて、微粒子捕集フィルター64の再生を開始する走行距離(以下、「再生開始走行距離」という)を設定する(ステップS5)。そして、ハイブリッド自動車1が再生開始走行距離まで走行すると、再生制御部84は微粒子捕集フィルター64の再生を開始する(ステップS6)。
具体的には、燃料噴射装置41にポスト噴射(Post)を開始させる。ポスト噴射(Post)された燃料は、燃焼室36における燃焼に寄与せず、未燃燃料として排気通路61に排出される。そして、排気通路61に排出された燃料(未燃燃料)は、酸化触媒63で燃焼され、燃焼室36から排出された排気ガスを加熱する。これにより、微粒子捕集フィルター64に堆積した微粒子は燃焼され、微粒子捕集フィルター64は再生される。
尚、微粒子捕集フィルター64の再生中は、ハイブリッド自動車1は、エンジン21の運転を継続することになるが、高速走行等で大きな駆動力が必要となる時以外は、シリーズ走行することになる。尚、微粒子捕集フィルター64の再生を目的としたシリーズ走行におけるエンジン21の回転数は、微粒子捕集フィルター64の再生を速めるために、通常のシリーズ走行モードにおけるエンジン21の回転数よりも高く設定されることが望ましい。
そして、微粒子捕集フィルター64の再生が終了すると(ステップS7:Yes)、微粒子捕集フィルター64を再生するための制御手順を終了する。
一方、微粒子捕集フィルター64の再生が終了せずに(ステップS7:No)、メンテナンスモードが解除された場合、すなわち、所定量を超える燃料が補給された場合(ステップS8:Yes)には、微粒子の堆積量と第1閾値とを比較する(ステップS9)。そして、微粒子の堆積量が第1閾値以下の場合(ステップS9:No)には、微粒子捕集フィルター64の再生を中断し、微粒子捕集フィルター64を再生するための制御手順を終了する。
一方、微粒子の堆積量が第1閾値を超える場合(ステップS9:Yes)には、微粒子の堆積量が第1閾値以下となるまで、微粒子捕集フィルター64の再生を継続する。
また、ハイブリッド自動車1がメンテナンスモードでないと判断されると(ステップS1:No)、微粒子の堆積量と第1閾値とを比較する(ステップS11)。そして、微粒子の堆積量が第1閾値を超えると(ステップS11:Yes)、微粒子捕集フィルター64を再生しなければならないので、充電レベルと第1閾値とを比較する(ステップS12)。
そして、充電レベルが第1閾値未満になると(ステップS12:Yes)、再生制御部84は微粒子捕集フィルター64の再生を開始する(ステップS13)。具体的には、EV走行を禁止するとともにエンジン21を始動し、燃料噴射装置41にポスト噴射(Post)を開始させる。ポスト噴射(Post)された燃料は、燃焼室36における燃焼に寄与せず、未燃燃料として排気通路61に排出される。そして、排気通路61に排出された燃料(未燃燃料)は、酸化触媒63で燃焼され、燃焼室36から排出された排気ガスを加熱する。これにより、微粒子捕集フィルター64に堆積した微粒子は燃焼され、微粒子捕集フィルター64は再生される。
そして、微粒子捕集フィルター64を再生が終了すると、(ステップS14:Yes)、燃料噴射装置41にポスト噴射(Post)を終了させ、微粒子捕集フィルター64を再生するための制御手順を終了する。
以上説明したように、本実施形態に係るハイブリッド自動車1によれば、メンテナンスモード時は、メンテナンス制御部83がエンジン21を自動的に始動させ、再生制御部84が微粒子捕集フィルター64に捕集された微粒子の量が第1閾値よりも小さな第2閾値を超えた場合に微粒子捕集フィルター64の再生を開始させるので、メンテナンスモード時は通常モード時よりも微粒子捕集フィルター64の再生を開始しやすくなる。これにより、微粒子捕集フィルター64の再生のためだけにエンジン21を始動することが少なくなり、EV走行することができる時間を長くすることができる。
また、メンテナンスモードの実行中において所定量の燃料が燃料タンク27に補給可能となるまでに要するエンジン21の運転時間又は走行距離の後半部分で微粒子捕集フィルター64が再生されるので、エンジン21の運転時間又は走行距離の前半部分で微粒子捕集フィルター64が再生され、後半部分で微粒子が微粒子捕集フィルター64に捕集される場合よりも、微粒子捕集フィルター64を効果的に再生することができる。
また、再生を開始する時間又は距離が設定されていても、エンジン21の自動的に始動することにより、微粒子捕集フィルター64に捕集された微粒子の量が第1閾値を超えた場合に、微粒子捕集フィルター64の再生を直ちに開始する。これにより、エンジン21の始動により微粒子捕集フィルター64に捕集された微粒子が増大した場合でも微粒子捕集フィルター64を効果的に再生することができる。
また、燃料タンク27に所定量を超える燃料が補給された時点で、微粒子捕集フィルター64に捕集された微粒子の量が第1閾値を超えている場合には微粒子捕集フィルター64の再生を継続する一方、微粒子捕集フィルター64に捕集された微粒子の量が第1閾値以下である場合には微粒子捕集フィルター64の再生を中断する。これにより、燃料タンク27に所定量を超える燃料が補給された時点で微粒子捕集フィルターに捕集された微粒子の量が第1閾値以下である場合にはエンジン21を停止することができ、EV走行することができる時間を長くすることができる。
また、シリーズモードで微粒子捕集フィルター64を再生するので、エンジン21の運転状態(回転数等)が安定した状態で微粒子捕集フィルター64が再生される。これにより、微粒子捕集フィルター64の再生を安定させることができる。
また、メンテナンスモード時における微粒子捕集フィルター64の再生時間が通常モード時における微粒子捕集フィルター64の再生時間より短く設定され、且つ、微粒子捕集フィルター64に捕集された微粒子の量に比例するように設定されるので、微粒子捕集フィルター64に捕集された微粒子の量が第2閾値を超えた場合の再生時間を短くすることができる。
また、メンテナンス時における微粒子捕集フィルター64の再生目標温度が通常モード時における微粒子捕集フィルター64の再生目標温度よりも高く設定されるので、微粒子捕集フィルター64の再生時間を短くすることができる。
本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
例えば、上述した実施形態では、微粒子捕集フィルター64を再生するものとしたが、これに限られるものではなく、例えば、SCR触媒を再生するものとしてもよいし、ガソリンエンジンの排気系統に設けられる三元触媒を再生するものとしてもよい。
また、上述した実施形態では、燃料噴射装置41が燃焼室36にポスト噴射するものとしたが、これに限られるものではなく、例えば、排気通路61に燃料を噴射するものとしてもよい。
また、上述した実施形態では、微粒子捕集フィルター64を再生するときにシリーズ走行モードとするものとしたが、シリーズ走行モードにおいて急速に満充電に近づけるバッテリーチャージモードにするものとしてもよい。
1 ハイブリッド自動車
2 動力源
21 エンジン
22 モータ
22A フロントモータ
22B リヤモータ
23 ジェネレータ
24 駆動用バッテリー
25 走行装置
26A フロントトランスアスクル
26B リヤトランスアスクル
27 燃料タンク
28A フロントモータ等コントロールユニット
28B リヤモータコントロールユニット
3 エンジン本体
31 シリンダブロック
311 シリンダ
312 吸気ポート
313 排気ポート
32 シリンダヘッド
33 クランクシャフト
34 ピストン
342 ピストンピン
35 コネクティングロッド
36 燃焼室
37 グロープラグ
4 燃料供給系統
41 燃料噴射装置
42 インジェクター
43 コモンレール
44 高圧燃料ポンプ
5 吸気系統
51 吸気通路
511 第1温度センサ
512 酸素濃度センサ
513 第2温度センサ
52 エアクリーナ
53 ターボチャージャ
54 インタークーラ
56 吸気スロットル
57 インテークマニホールド
6 排気系統
61 排気通路
611 酸素濃度センサ
612 第1温度センサ
613 第2温度センサ
614 第3温度センサ
615 第4温度センサ
616 第1NOxセンサ
617 第2NOxセンサ
618 アンモニアセンサ
62 エキゾーストマニホールド
63 酸化触媒
64 微粒子捕集フィルター
65 尿素水噴射インジェクター
66 撹拌ミキサ
67 SCR触媒
68 第1触媒収容部
69 第2触媒収容部
7 再循環系統
71 EGR通路
72 EGRクーラ
73 EGRバルブ
8 制御装置
81 堆積量監視部
82 充電レベル監視部
83 メンテナンス制御部
831 演算部
84 再生制御部
841 設定部

Claims (7)

  1. 内燃機関及び電動機を含む動力源と、
    前記内燃機関に供給する燃料を貯留するための燃料タンクと、
    前記内燃機関により駆動される発電機と、
    前記電動機に電力を供給するとともに、前記発電機で発電された電力が供給される走行用電源と、
    前記内燃機関に付設された排気通路に設けられ、前記内燃機関から排出された排気ガスに含まれる有害物質を捕集する一方、前記有害物質を燃焼することにより再生される排気浄化装置と、
    を備えるハイブリッド自動車であって、
    前記燃料タンクに燃料が補給された直近の給油時点から所定期間が経過するまでに所定量を超える燃料が補給されない場合に前記内燃機関を自動的に始動させるメンテナンスモードの実行を制御するメンテナンス制御部と、
    前記排気浄化装置に捕集された有害物質の量が閾値を超えた場合に前記排気浄化装置の再生を開始させる再生制御部と、
    を備え、
    前記再生制御部には、前記メンテナンスモード以外の通常モードの場合の前記閾値として第1閾値が設定され、前記メンテナンスモードの場合の前記閾値として前記第1閾値より小さい第2閾値が設定されていることを特徴とするハイブリッド自動車。
  2. 前記メンテナンス制御部は、
    前記メンテナンスモードの実行中において前記所定量の燃料が前記燃料タンクに補給可能となるまでに要する内燃機関の運転時間又はハイブリッド自動車の走行距離を算出する演算部を含み、
    前記再生制御部は、
    前記演算部で算出された前記メンテナンスモードの運転時間又は走行距離の後半部分で前記排気浄化装置の再生を開始するように、前記排気浄化装置の再生を開始する時間又は距離を設定する設定部を含むことを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド自動車。
  3. 前記再生制御部は、前記メンテナンス制御部が前記内燃機関を自動的に始動し、前記メンテナンスモード中に前記排気浄化装置に捕集された有害物質の量が前記第1閾値を超えた場合に、前記排気浄化装置の再生を直ちに開始することを特徴とする請求項2に記載のハイブリッド自動車。
  4. 前記再生制御部は、
    前記燃料タンクに前記所定量を超える燃料が補給された時点で、
    前記排気浄化装置に捕集された有害物質の量が前記第1閾値を超えていることを条件に前記排気浄化装置の再生を継続する一方、前記排気浄化装置に捕集された有害物質の量が前記第1閾値以下であることを条件に前記排気浄化装置の再生を中断することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のハイブリッド自動車。
  5. 前記再生制御部は、
    前記内燃機関により前記発電機を駆動し、前記発電機で発電された電力で前記電動機を駆動させるシリーズモードで、前記排気浄化装置を再生することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のハイブリッド自動車。
  6. 前記再生制御部は、
    前記メンテナンスモード時における前記排気浄化装置の再生時間を、前記通常モード時における前記排気浄化装置の再生時間より短く設定し、且つ、前記排気浄化装置に捕集された有害物質の量に比例するように設定することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のハイブリッド自動車。
  7. 前記再生制御部は、
    前記メンテナンスモード時における前記排気浄化装置の再生目標温度を前記通常モードにおける前記排気浄化装置の再生目標温度より高く設定することを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載のハイブリッド自動車。
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