JP6596934B2 - 支持体付カード - Google Patents

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Description

本発明は、店舗等に陳列するため、吊り下げ台紙等の支持体に貼付されたカードに関する。
従来、携帯可能な大きさの商品を店舗で販売する際、吊り下げ型の台紙に装着し、台紙ごと吊り下げて陳列することが行われている。利用者は、購入後、吊り下げ型の台紙から商品を分離し、商品を利用することになる。
近年、コンビニエンスストアやスーパーマーケット、家電量販店、百貨店、雑貨店で販売されているギフトカード、例えば、POSAカード(登録商標)等のギフトカードあるいはプリペイドカード(単にカードと呼ぶ)は、カードを印刷された台紙に粘着剤で貼り付けたような構造になっており、目視可能なように店舗内に立てかけられたり、吊り下げられたりして販売されている。
カードを吊り下げ用の台紙に付加して販売するための一形態として、出願人も、吊り下げ用の台紙と一体化した形態のカードを開発している(特許文献1、2参照)。
特開2012−66934号公報 特開2014−117816号公報
しかしながら、上記従来の技術では、一旦カードを台紙等の支持体から剥がしてからカードの隠蔽部分をコインなどで削り取らなければならず、取扱いが煩わしいという問題がある。一方、販売前にカードのみで存在している場合においては、隠蔽部分は、可能な限り隠蔽されていることが好ましい。
そこで、本発明は、カードのみで存在する場合においては、所定の部分を隠蔽しておき、支持体と一体化された後は、カードを支持体から剥がすだけで、隠蔽部分を露出させることが可能な支持体付カードを提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明第1の態様では、
特定情報が表現された印刷層である特定情報印刷層が形成されたカード基材と、
前記特定情報印刷層に重ねて形成された第1の接着剤層と、
前記第1の接着剤層に重ねて、前記特定情報印刷層を覆うように形成されたシール基材と、
前記シール基材に重ねて形成された隠蔽層と、
前記隠蔽層に重ねて形成され、前記カード基材を支持するための支持体の所定の位置に形成された第2の接着剤層と、
前記カード基材を支持するための支持体と、
を有することを特徴とする支持体付カードを提供する。
本発明第1の態様によれば、特定情報が表現された印刷層である特定情報印刷層が形成されたカード基材と、特定情報印刷層に重ねて形成された第1の接着剤層と、第1の接着剤層に重ねて、特定情報印刷層を覆うように形成されたシール基材と、シール基材に重ねて形成された隠蔽層と、隠蔽層に重ねて形成され、カード基材を支持するための支持体の所定の位置に形成された第2の接着剤層と、カード基材を支持するための支持体を有するので、カードのみで存在する場合においては、所定の部分を隠蔽しておき、支持体と一体化された後は、カードを支持体から剥がすだけで、隠蔽部分を露出させることが可能となる。
また、本発明第2の態様では、前記第1の接着剤層の接着強度は、前記第2の接着剤層の接着強度よりも小さいことを特徴とする。
本発明第2の態様によれば、カード基材と接着される第1の接着剤層の接着強度が、支持体と接着される第2の接着剤層の接着強度よりも小さいので、カードの支持体からの剥離時に、隠蔽層が支持体側に残り、カード基材に形成された特定情報印刷層が露出することになる。このため、カードを支持体から剥がすだけで、隠蔽部分の情報を露出させることが可能となる。
また、本発明第3の態様では、前記シール基材は、透明または半透明であることを特徴とする。
本発明第3の態様によれば、シール基材が透明または半透明であるので、カードの支持体からの剥離時に、シール基材がカード基材側に残った場合であっても、カード基材に形成された特定情報印刷層を視認することが可能となる。このため、カードを支持体から剥がすだけで、隠蔽部分の情報を露出させることが可能となる。
本発明によれば、カードのみで存在する場合においては、所定の部分を隠蔽しておき、支持体と一体化された後は、カードを支持体から剥がすだけで、隠蔽部分を露出させることが可能となる。
本発明の一実施形態に係る支持体付カードのカード側から見た平面図である。 本発明の一実施形態に係る支持体付カードの層構成を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る支持体付カードの製造方法を示すフローチャートである。 製造時において、カードKを支持体6に貼付する前の状態を示す平面図である。 使用時において、カードKを支持体6から剥離した後の状態を示す平面図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
<1.支持体付カードの構造>
図1は、本発明の一実施形態に係る支持体付カードのカード側から見た平面図である。図2は、図1のA−A線に対応する断面図であり、支持体付カードの層構成を示している。
図1、図2において、Kはカード、1はカード基材、2は粘着剤層、3はシール基材、4は隠蔽層、5は接着剤層、6は支持体、6aは吊り下げ用孔、10は支持体付カードである。図1の例では、吊り下げ用孔6aを備えた支持体6にスクラッチカードであるカードKを貼付した状態を示している。また、支持体6には、「SAMPLE」の文字が印刷されているが、その他文字や絵柄等様々な情報を印刷することが可能である。カードK(カード基材1)のサイズは、適宜設定することができるが、長辺の長さ(図面左右方向)が85.6mm、短辺の長さ(図面上下方向)が54.0mmであることが一般的である。
図2においては、説明の便宜上、支持体付カード10のサイズ(図面左右方向)に比べて各層の厚さが大きく描かれているが、支持体付カード10はカード状またはシート状であるため、現実には、各層は、より薄く形成されている。例えば、図2における幅(図面左右方向)が、数cm〜数十cmであるのに対して、厚さ(図面上下方向)は、数十μm〜数百μm程度である。図2に示す層構成において、現実には、上下の区別はないが、説明の便宜上、図面上側を上層、図面下側を下層と表現することにする。したがって、図2においては、最上層がカード基材1、最下層が支持体6となっている。
カード基材1の一方の面(図2における図面下側の面)には、所定の領域に、特定情報が表現された印刷層である特定情報印刷層(図示省略)が形成されている。特定情報としては、例えば、各カードごとに異なる個別情報を用いることができる。特定情報印刷層を隠蔽層4で覆っておき、隠蔽層4を削り取ることにより、スクラッチくじなどに用いるスクラッチカードを実現することができる。
支持体付カード10においては、特定情報印刷層に重ねて、下層に第1の接着剤層である粘着剤層2が形成されている。特に、本実施形態では、粘着剤層2は、特定情報印刷層を覆うようにして形成されている。すなわち、粘着剤層2の面積が、特定情報印刷層の面積よりも大きくなるように形成されている。この粘着剤層2は、隠蔽シールの一部として、隠蔽層4を含む隠蔽シールをカード基材1側に貼付するために用いられる。
粘着剤層2の下層には、シール基材3が形成されている。また、シール基材3の下層には、隠蔽層4が形成されている。隠蔽層4は、特定情報印刷層を隠蔽し、外部からの視認を困難にするための層である。さらに、隠蔽層4の下層である最下層には、第2の接着剤層である接着剤層5が形成されている。
粘着剤層2、シール基材3、隠蔽層4、接着剤層5は、特定情報印刷層が形成された範囲を全て含む範囲で形成される。粘着剤層2、シール基材3、隠蔽層4、接着剤層5は、特定情報印刷層が形成された範囲を含む最小限の面積で形成されていればよい。粘着剤層2については、必ずしも特定情報印刷層が形成された範囲を全て含む範囲で形成する必要はないが、シール基材3および隠蔽層4については、特定情報印刷層を隠蔽するため、特定情報印刷層が形成された範囲を全て含む範囲で形成する必要がある。
また、図1の例では、カードKが存在する箇所以外では、「SAMPLE」の文字以外を無地(白紙)の状態とし、絵柄等を省略しているが、必要に応じて印刷等により支持体6の表面に任意の情報や絵柄を形成しておいてもよい。例えば、支持体6の表面には、カードKを取り外すよう促すメッセージ等を印刷しておくことができる。カード基材1の表面への絵柄等の印刷は、オフセット印刷、グラビア印刷、スクリーン印刷、インクジェット印刷等の公知の印刷法で行うことができる。
<2.各層の構成>
カード基材1は、カードK本体としての役割を果たすものである。カード基材1としては、用途に応じて種々の材料が適用できる。例えば、天然繊維紙、コート紙、トレーシングペーパー、プラスチックフィルム等のいずれでもよく、用途によって適宜選択すればよい。プラスチックフィルムの場合は、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどのポリエステル系樹脂、ナイロン6などのポリアミド系樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテンなどのポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニルなどのビニル系樹脂、ポリメチルメタアクリレートなどのアクリル系樹脂、ポリカーボネート、セロファン、セルロースアセテートなどのセルロース系フィルムなどが例示できる。カード基材1は、これら樹脂を主成分とする共重合樹脂、または、混合体(アロイを含む)、若しくは複数層からなる積層体であっても良い。
カード基材1は、その表面に、コロナ放電処理、プラズマ処理、オゾン処理、フレーム処理、プライマー(アンカーコート、接着促進剤、易接着剤とも呼ばれる)塗布処理、予熱処理、除塵埃処理、蒸着処理、アルカリ処理、などの易接着処理を行ってもよい。また、必要に応じて、充填剤、可塑剤、着色剤、帯電防止剤などの添加剤を加えても良い。
粘着剤層2は、隠蔽シールの一部としてカード基材1側にシール基材3を貼付するための層である。粘着剤層2としては、アクリル系粘着剤が最も好ましいが、天然ゴム系粘着剤、合成ゴム系粘着剤、シリコーンゴム系粘着剤等でも良い。粘着剤層2を形成するための粘着剤の塗布量・塗布厚は特に限定されないが、好ましくは、塗布量は0.1g/m2〜50g/m2であり、塗布厚は0.1μm〜50μmである。隠蔽シールを貼付し易くするため、粘着性を有している。
シール基材3は、隠蔽層4を備えた隠蔽シールの基材となるものである。シール基材3は、カード基材1を支持体6に貼付するまでの間、所定の領域における特定情報印刷層を保護する保護層としての機能も有している。シール基材3としては、耐熱性、機械的強度、耐溶剤性等を有するものであれば、用途に応じて種々の材料を適用することができる。例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどのポリエステル系樹脂、ナイロン6などのポリアミド系樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテンなどのポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニルなどのビニル系樹脂、ポリメチルメタアクリレートなどのアクリル系樹脂、ポリカーボネート、セロファン、セルロースアセテートなどのセルロース系フィルムなどが例示できる。シール基材3は、これら樹脂を主成分とする共重合樹脂、または、混合体(アロイを含む)、若しくは複数層からなる積層体であっても良い。通常は、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどのポリエステル系のフィルムが、耐熱性、機械的強度が高いため、好適に用いられる。
また、シール基材3は、延伸フィルムでも、未延伸フィルムでも良いが、強度を向上させる目的で、一軸方向または二軸方向に延伸したフィルムが好ましい。シール基材3は、これら樹脂の少なくとも1層からなるフィルム、シート、ボード状として使用する。シール基材3の厚さは、通常、2.5μm〜50μm程度とすることができるが、好ましくは2.5μm〜12μm、より好ましくは4μm〜6μmである。シール基材3は、透明または半透明であることが好ましい。透明または半透明である場合には、カードKが支持体6から剥離された際、シール基材3がカードK側に残ったとしても、特定情報を視認することができる。したがって、シール基材3が「透明または半透明である」とは、特定情報が視認可能な程度であれば、足りる。
シール基材3は、その表面に、コロナ放電処理、プラズマ処理、オゾン処理、フレーム処理、プライマー(アンカーコート、接着促進剤、易接着剤とも呼ばれる)塗布処理、予熱処理、除塵埃処理、蒸着処理、アルカリ処理、などの易接着処理を行ってもよい。また、必要に応じて、充填剤、可塑剤、着色剤、帯電防止剤などの添加剤を加えても良い。
隠蔽層4は、接着剤により剥離することが可能な層であって、カード基材1に設けられた特定情報印刷層を隠蔽するための層である。隠蔽層4は、隠蔽性の高いインキを印刷することにより形成される。具体的には、隠蔽性の高い顔料が、比較的多量にバインダ樹脂中に分散したものであって、必要に応じて、着色の目的で、染料もしくは通常の顔料が配合されたインキであってもよい。
隠蔽層4を構成する隠蔽性の高い顔料としては、銀粉末、アルミニウム粉末、黄銅粉末、もしくは銅粉末等の金属系粉末、炭酸カルシウム、酸化亜鉛、アルミナ、二酸化チタン、シリカ、硫酸バリウム、タルク、カオリン、クレー、カーボンブラック、もしくは樹脂粉末等を使用することができる。また、隠蔽層4を構成するバインダ樹脂としては、上記の隠蔽性の高い顔料を保持し、基材との接着性の良好なものを選択して用い、例えば、天然ゴム、もしくは塩酸ゴム等のゴム系天然樹脂、ポリブタジエン、スチレン−ブタジエン共重合体、アクリロ二トリル−ブタジエン共重合体、ポリイソプレン、ポリクロロプレン、アクリル、塩化ビニル、もしくは塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体等を使用する。
例えば、金属粉をインキ化した銀インキなどをオフセット印刷、グラビア印刷、シルクスクリーン印刷などの公知の印刷法で形成すればよく、隠蔽性をあげるために複数回印刷してもよい。本実施形態で用いる隠蔽性のあるインキとしては、接着剤により剥離される性質をもつタイプのものが好ましい。隠蔽層4を形成するための塗布量・塗布厚は特に限定されないが、好ましくは、塗布厚は0.1μm〜10μmである。
接着剤層5は、支持体6側にカードKを貼付するための層である。接着剤層5としては、例えば、ウレタン系、アクリル系、酢酸ビニル系、エチレン−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、セルロース樹脂等の熱可塑性樹脂、またはこれらの混合物からなる樹脂を使用することができる。接着剤の塗布は、フレキソ法、グラビア法などの公知の印刷法又はコーティング法によって、厚み0.1〜50μm程度に塗布し、貼り合わせ後に、必要に応じて乾燥させる。
支持体6は、カードKを支持するための支持体であり、いわゆる台紙としての役割を果たすものである。支持体6としては、用途に応じて種々の材料が適用できる。例えば、天然繊維紙、コート紙、トレーシングペーパー、プラスチックフィルム、ガラス、セラミックス等のいずれでもよく、用途によって適宜選択すればよい。プラスチックフィルムの場合は、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどのポリエステル系樹脂、ナイロン6などのポリアミド系樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテンなどのポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニルなどのビニル系樹脂、ポリメチルメタアクリレートなどのアクリル系樹脂、ポリカーボネート、セロファン、セルロースアセテートなどのセルロース系フィルムなどが例示できる。支持体6は、これら樹脂を主成分とする共重合樹脂、または、混合体(アロイを含む)、若しくは複数層からなる積層体であっても良い。
また、支持体6としてプラスチックフィルムを用いる場合は、延伸フィルムでも、未延伸フィルムでも良いが、強度を向上させる目的で、一軸方向または二軸方向に延伸したフィルムが好ましい。支持体6は、これら樹脂の少なくとも1層からなるフィルム、シート、ボード状として使用する。支持体6は、その表面に、コロナ放電処理、プラズマ処理、オゾン処理、フレーム処理、プライマー(アンカーコート、接着促進剤、易接着剤とも呼ばれる)塗布処理、予熱処理、除塵埃処理、蒸着処理、アルカリ処理、などの易接着処理を行ってもよい。また、必要に応じて、充填剤、可塑剤、着色剤、帯電防止剤などの添加剤を加えても良い。
<3.支持体付カードの製造>
次に、本実施形態に係る支持体付カードの製造方法について説明する。図3は、本発明の一実施形態に係る支持体付カードの製造方法を示すフローチャートである。まず、カード基材1に特定情報印刷層を形成する(ステップS1)。特定情報印刷層の形成は、オフセット印刷、グラビア印刷、スクリーン印刷、インクジェット印刷等の公知の印刷法により行うことができる。
次に、ステップS2およびステップS3において、粘着剤層2、シール基材3、隠蔽層4からなる隠蔽シールの製造を行う。まず、シール基材3の一方の面に、隠蔽層4を形成する(ステップS2)。具体的には、シール基材3の一方の面に、隠蔽性の高い銀インキを、公知の印刷方法もしくは塗布方法により印刷もしくは塗布する。本実施形態では、シルク印刷機を用いてスクリーン印刷法により銀インキをベタ印刷している。
続いて、隠蔽層4が形成された面と反対側のシール基材3の面に、粘着剤層2を形成する(ステップS3)。粘着剤層2における粘着剤の塗布量や塗布厚は特に限定されないが、好ましくは、塗布量は0.1g/m2〜50g/m2であり、塗布厚は0.1μm〜50μmである。粘着剤の粘度は、10000mPa・s〜100000mPa・s程度が好ましい。粘着剤層2の形成のための粘着剤の塗布方法としては、例えば、比較的高速化が可能なグラビア方式やスプレーコート方式、フレキソ方式等によるコーティング等を使用することができる。
次に、シール貼付機を用いて、粘着剤層2、シール基材3、隠蔽層4からなる隠蔽シールを、粘着剤層2をカード基材1側に向けた状態で貼付する(ステップS4)。この際、カード基材1上の特定情報印刷層が形成された箇所を覆う位置に位置合わせしながら、隠蔽シールを貼付する。
これにより、カード基材1に形成された特定情報印刷層は、隠蔽層4を備えた隠蔽シールにより隠蔽されることになる。このときのカードKの隠蔽層4側から見た状態を図4(a)に示す。図4(a)に示すように、カードKにおいては、特定情報印刷層を覆うように隠蔽層4が形成されている。この状態で、カードKが流通しても、特定情報印刷層を外部から視認することはできない。そのため、特定情報が漏洩することを防止することができる。
また、図4の例では、粘着剤層2、シール基材3、隠蔽層4、接着剤層5が形成されている箇所以外を無地(白紙)の状態とし、絵柄等を省略しているが、必要に応じて印刷等によりカード基材1の表面に任意の情報や絵柄を形成しておいてもよい。例えば、カード基材1の支持体6と対向する面には、一次元コードや二次元コード等のコード情報を印刷しておくことができる。一次元コードとしてはバーコード等を用いることができ、二次元コードとしてはQRコード(登録商標)等を用いることができる。カード基材1への情報の印刷は、オフセット印刷、グラビア印刷、スクリーン印刷、インクジェット印刷等の公知の印刷法で行うことができる。
そして、カードKを支持体6に貼付する(ステップS5)。具体的には、まず、支持体6の一方の面の所定の位置に、所定の面積の接着剤層5を形成する。このときの支持体6の接着剤層5側から見た状態を図4(b)に示す。図4(b)に示すように、支持体6においては、カードKの貼付予定位置に接着剤層5が形成されている。図4(b)の例では、接着剤層5を楕円形状としているが、矩形状を始めとする多角形や円形等、様々な形状であってもよい。
そして、図4に矢印で示したように、カードKに形成された隠蔽層4を、支持体6の接着剤層5が形成された側に向けた状態で、カードKを支持体6に貼付する。この際、カードKの隠蔽層4と支持体6の接着剤層5との平面方向の位置合わせを行いながら、カードKを貼付する。通常、定められた位置に1.0mm以内の誤差で貼付されるが、特定情報印刷層が、平面方向において接着剤層5に収まる位置に貼付されるのであれば、多少の位置ズレは許容される。
カードKを支持体6に貼付した結果、図1、2に示したようなカード基材1、粘着剤層2、シール基材3、隠蔽層4、接着剤層5、支持体6の順に積層された支持体付カード10が得られる。
<4.支持体付カードの使用>
図1、2に示したような支持体付カード10は、吊り下げ用孔6aをフックに掛けて吊り下げることにより店舗内に陳列される。陳列された状態では、カードKの裏面すなわち隠蔽層4が形成された面は視認することができない。支持体付カード10を店舗で購入した利用者は、カードKを利用するため、カードKを支持体6から剥がす。
すると、粘着剤層2の接着強度が、接着剤層5の接着強度よりも弱いため、シール基材3および隠蔽層4は、カードK側から分離して、支持体6側に残ることになる。このとき、互いに分離されたカードKおよび支持体6の状態を図5に示す。隠蔽層4がカードKから剥離されることにより、図5(a)に示すように、カードKの特定情報印刷層が露出し、特定情報Pの視認が可能となる。実際には、粘着剤層2の粘着剤が残ったままとなる場合もあるので、粘着剤層2の形成に用いられる粘着剤は、透明または半透明であることが好ましい。図5(b)に示すように、支持体6の接着剤層5には、隠蔽層4が貼付されたままの状態となる。実際には、隠蔽層4とともに、シール基材3も支持体6側に貼付されたままの状態となる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、シール基材3を透明または半透明としたが、カードKを支持体6から剥離する際に、シール基材3が支持体6側に残るように設計されている場合は、透明または半透明以外の素材で形成するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、第1の接着剤層として粘着性を有する粘着剤層2を形成したが、隠蔽シールを貼付する以外の手法でシール基材3および隠蔽層4をカード基材1に貼付する場合は、粘着剤以外の接着剤を用いた接着剤層としてもよい。この場合、その組成については、上記接着剤層5と同様のものを用いることができるが、接着強度については、接着剤層5より小さくなるように調整することが好ましい。
1・・・カード基材
2・・・粘着剤層(第1の接着剤層)
3・・・シール基材
4・・・隠蔽層
5・・・接着剤層(第2の接着剤層)
6・・・支持体
6a・・・吊り下げ用孔
10・・・支持体付カード
K・・・カード
P・・・特定情報

Claims (2)

  1. 特定情報が表現された印刷層である特定情報印刷層が形成されたカード基材と、
    前記特定情報印刷層に重ねて形成された第1の接着剤層と、
    前記第1の接着剤層に重ねて、前記特定情報印刷層を覆うように形成されたシール基材と、
    前記シール基材に重ねて形成された隠蔽層と、
    前記隠蔽層に重ねて形成され、前記カード基材を支持するための支持体の所定の位置に形成された第2の接着剤層と、
    前記カード基材を支持するための支持体と、を有し、
    前記第1の接着剤層の接着強度は、前記第2の接着剤層の接着強度よりも小さいことを特徴とする支持体付カード。
  2. 前記シール基材は、透明または半透明であることを特徴とする請求項1に記載の支持体付カード。
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