JP6594522B2 - 超音波溶着装置および超音波溶着方法 - Google Patents

超音波溶着装置および超音波溶着方法 Download PDF

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Description

本発明は、超音波振動エネルギーにより導体同士を溶着する技術に関する。
合成樹脂により被覆されている一方の導体と他方の導体とを接合するための超音波溶着方法が提案されている(たとえば、特許文献1〜2参照)。当該方法によれば、ホーンとアンビルとの間に溶着対象物が挟まれた状態でホーンの超音波振動エネルギーによってまず少なくとも一方の導体を被覆する合成樹脂が溶かされて両導体間から除去され、これに続いて当該両導体が相互に溶着される。
この超音波振動エネルギーのばらつきに由来する両導体の接合強度のばらつき防止を図りながら超音波接合を実現するための方法が提供されている(たとえば、特許文献3参照)。当該方法によれば、ホーンを振動させるための振動素子に印可される電圧と振動素子に流れる電流との積がホーンを介して溶着対象物に付与された仕事率として算出される。そして、当該仕事率の変化率が第1所定値以下となった後、第1所定値よりも大きい第2所定値以上になった場合に導体間から被覆が除去されたと判断される。
特開2000−263248号公報 特開2006−024590号公報 特許第4456640号公報
しかし、導体接合が開始している一方で被覆除去がなおも進行している過渡的な期間が存在するため、仕事率の変化に基づいて当該被覆の除去が完了しているか否かを判定することが困難になる可能性がある。このため、超音波振動エネルギーの過小により導体の接合強度が不十分になる可能性のほか、超音波振動エネルギーの過大により導体の損傷などを招く可能性がある。
そこで、本発明は、超音波溶着の対象となる導体の被覆除去完了の推定精度の向上を図りうる装置等を提供することを目的とする。
本発明は、圧電素子により振動されるホーンと、前記ホーンに対向配置されているアンビルと、制御装置と、を備え、前記ホーンおよび前記アンビルによって合成樹脂を介して重なっている一方の導体および他方の導体が挟まれている状態で前記ホーンを超音波振動させながらこれらの重なり方向に変位させることで、前記合成樹脂を溶融させて前記一方の導体および前記他方の導体の間から除去し、かつ、前記一方の導体および前記他方の導体を溶着する超音波溶着装置に関する。
本発明の超音波溶着装置は、前記制御装置が、前記ホーンの変位速度を時系列的に測定する測定要素と、前記測定要素により測定された前記ホーンの変位速度が増加していく過程で、当該変位速度が第1速度域で安定している第1安定状態から、当該変位速度が前記第1速度域よりも高速域にある第2速度域で安定している第2安定状態への遷移態様に基づき、前記一方の導体および前記他方の導体の間の合成樹脂の溶融および除去の進捗状況を推定する推定要素と、を備えていることを特徴とする。
本発明の超音波溶着装置において、前記推定要素が、前記第1安定状態から前記第2安定状態への遷移期間の終了時点において、前記一方の導体および前記他方の導体の間の合成樹脂の溶融および除去が終了したと推定することが好ましい。
「第1安定状態」は、ホーンの変位速度が第1速度域において安定している状態であり、ホーンの超音波振動エネルギーにより両導体間の合成樹脂の溶融および除去の開始前または初期段階に相当する。「第2安定状態」は、ホーンの変位速度が第1速度域よりも高速域にある第2速度域において安定している状態であり、両導体間の合成樹脂の溶融および除去の終期段階または終了後に相当する。このため、ホーンの変位速度の増加過程における第1安定状態から第2安定状態への遷移態様に基づき、両導体間における合成樹脂の溶融および除去の進行状況の推定精度の向上が図られる。
本発明の一実施形態としての超音波溶着装置の構成説明図。 本発明の一実施形態としての超音波溶着状況推定方法に関する説明図。 本発明の他の実施形態としての超音波溶着状況推定方法に関する説明図。 ホーンの変位量の変化態様に関する説明図。
(構成)
図1に示されている本発明の一実施形態としての超音波溶着装置は、ホーン11(またはチップ)と、ホーン11に対向してその下方に配置されているアンビル12と、ホーン11を上下方向に駆動する昇降駆動装置111と、ホーン11を超音波振動させる圧電素子112(超音波振動子)と、制御装置20と、を備えている。ホーン11の下端部は上底面を下方に向けた略円錐台状に形成されているが、溶着対象である導体の配置態様に応じてその先端部が帯状または点状の先端部を有する複数の突起を有する形状など、適当に変更されうる。アンビル12の上端部は略平面であるが、ホーン11の形状に合わせて適当に凹凸が形成されていてもよい。
制御装置20は、コンピュータ(CPU(演算処理装置)、ROMまたはRAMなどのメモリ(記憶装置)およびI/O回路等により構成されている。)により構成されている。制御装置20は、昇降駆動装置111および圧電素子112のそれぞれの動作を制御する。制御装置20は、測定要素21および推定要素22を備えている。各要素21、22は、記憶装置から必要なプログラムおよびデータを読み出し、当該プログラムおよびデータにしたがって後述する演算処理を実行する演算処理装置により構成されている。
超音波溶着装置による溶着対象として、例えば、FFC(フレキシブルフラットケーブル)を構成する金属からなる第1導体C1(一方の導体)と、PCB(プリント回路基板)を構成する金属からなる第2導体C2(他方の導体)とが採用される。FFCは、第1導体C1に加えてこれを覆う合成樹脂からなる絶縁性被覆C0を備えている。PBCは、第2導体C2を指示する基板を備えている。
図の簡略化のため、単一の第1導体C1のみが示されているが、FFCにおいて横方向に並列され、縦方向に延在している複数の第1導体C1が電気的に独立するように絶縁性被覆C0により覆われている。同様に、単一の第2導体C2のみが示されているが、PCBにおいて複数の第2導体C2が基板上に設けられている。
なお、FFCおよびPCBのそれぞれを構成する導体のほか、複数のFFCのそれぞれを構成する導体、またはFFCおよびFPC(フレキシブルプリントサーキット)のそれぞれを構成する導体が溶着対象とされてもよい。
(機能)
前記構成の超音波溶着装置により実行される超音波溶着状況推定方法を伴う超音波溶着方法について説明する。まず、図1に示されているように、ホーン11とアンビル12との間にFFCおよびPCBが上下に重ねられた状態で挟まれる。この際、FFCの第1導体C1のそれぞれとPCBの第2導体C2のそれぞれとが、FFCの絶縁性被覆C0を介して上下に重ねられた状態となる。この状態から、昇降駆動装置111によりホーン11をアンビル12に対して接近させるように変位させ、これによりFFCおよびPCBに上下方向の荷重を印加し、かつ、圧電素子112に高周波の交流電圧が印可されることによりホーン11を(図中左右方向に)超音波振動させる(図2/STEP02)。
この際、制御装置20の測定要素21により、ホーン11の当該荷重印加開始後の変位量Z(下降量)に応じた変位量センサ(図示略)からの出力信号に基づき、当該変位量Zが時系列的に測定される(図2/STEP04)。その後、第1導体C1および第2導体C2が溶着または接合が完了するまでの間に、ホーン11の変位量は例えば図4に示されているように変化する。
時刻t=0において一定の外力σ0が付与された際の合成樹脂からなる絶縁性被覆C0のひずみ量ε1(t)(ホーン11の変位量Zに相当する。)は、Kelvin−Voigtモデルにしたがって、式(1)により近似的に表現される。このモデルでは、合成樹脂の弾性および粘性特性が、並列されたバネ(弾性係数:E)およびダンパ(減衰係数:η)により表わされている。
ε1(t)=(σ0/E){1−exp(−t/(η/E))} ‥(1)。
図4においてt=0〜t12におけるホーン11の変位量Zの時間変化態様は、式(1)に適合している。
その一方、金属からなる導体C1およびC2の転移クリープ領域におけるひずみ量ε2(t)は、当該金属の材料定数A、拡散係数Dおよび係数Gを用いて式(2)により近似的に表現される。
ε2(t)=A・D・(σ0/G)n×t ‥(2)。
すなわち、金属の図4においてt=t21〜t22におけるホーン11の変位量Zの時間変化態様は、式(2)に適合している。
ホーン11の超音波振動エネルギーにより、ホーン11およびアンビル12に挟まれている箇所のFFCおよびPCBが局所的に温度上昇し、FFCの絶縁性被覆C0が局所的に溶融する。ホーン11およびアンビル12による上下方向の荷重により、溶融した絶縁性被覆C0(合成樹脂)がホーン11とアンビル12との間から徐々に除去される。この際、第1導体C1および第2導体C2に間に存在する絶縁性被覆C0も溶融し、第1導体C1および第2導体C2に間から徐々に除去される。
制御装置20の推定要素22により、ホーン11の変位量Zが所定値Z0以上になったか否かが判定される(図2/STEP06)。ホーン11の変位量Zが所定値Z0未満である状態では、絶縁性被覆C0の溶融が進行しておらず、ホーン11の変位速度dZ/dtに基づく後述の判定が不要であるため、当該判定が実行される。この判定処理は省略されてもよい。
当該判定結果が否定的である場合(図2/STEP06‥NO)、ホーン11の変位量Zがあらためて測定される(図2/STEP4)。当該判定結果が肯定的である場合(図2/STEP06‥YES)、測定要素21によりホーン11の変位速度v=dZ/dt(下降速度)が測定される(図2/STEP08)。例えば、前記のように測定された変位量Zが測定要素21を構成する微分回路(図示略)に入力され、そこから出力される値がホーン11の変位速度vとして求められる。ホーン11の変位量Zの時系列が制御装置20を構成する記憶装置に記憶保持される。
変位速度vは、図4に示されている時間tおよび変位量Zのそれぞれを座標値とする2次元座標系(t−Z平面)における変位量Zの時間変化態様を表わす曲線Z=f(t)の傾きとして表わされる。
ホーン11の変位量Zが所定値Z0を超えた後、その変位速度vが第1安定期間[t11,t12]において第1速度域において安定している「第1安定状態」が実現される。第1速度域は第1安定期間における曲線Z=f(t)の傾きの下限値および上限値により画定される速度域である。図4には、第1安定状態の終了時点t=t12における曲線Z=f(t)の接線L1が一点鎖線で示されている。その傾きは式(1)にしたがうとおおよそ(σ0/η)になる。第1安定期間における曲線Z=f(t)の傾きは当該接線L1におおよそ沿っている。「第1安定状態」は、ホーン11の超音波振動エネルギーにより両導体C1およびC2間の合成樹脂(絶縁性被覆C0)の溶融および除去の初期段階または開始前の状態に相当する。
続いて、変位速度vが期間[t12,t21]において増加し、第2安定期間[t21,t22]において第2速度域において安定している「第2安定状態」が実現される。第2速度域は第2安定期間における曲線Z=f(t)の傾きの下限値および上限値により画定される速度域である。図4には、第2安定状態の開始時点t=t21における曲線Z=f(t)の接線L2が二点鎖線で示されている。その傾きは式(2)にしたがえばおおよそA・D・(σ0/G)nになる。第2安定期間における曲線Z=f(t)の傾きは当該接線L2におおよそ沿っている。曲線Z=f(t)の傾きが第2安定期間において第1安定期間よりも大きいことから明らかなように、第2速度域は第1速度域よりも高速域にある。「第2安定状態」は、両導体C1およびC2間の合成樹脂(絶縁性被覆C0)の溶融および除去の終期段階または終了後の状態に相当する。
推定要素22により、ホーン11の変位速度vの時間変化態様に基づき、その増加過程において第1安定状態から第2安定状態に遷移したか否かが判定される(図2/STEP10)。例えば、ホーン11の変位速度vが第1の値(σ0/η)付近で安定した後で増大し、第1の値よりも大きい第2の値A・D・(σ0/G)nに到った場合または第2の値付近で安定した場合、第1安定状態から第2安定状態に遷移したと判定される。この判定が、両導体C1およびC2の間における絶縁性被覆C0を構成する合成樹脂の溶融および除去が終了したか否かの判定に相当する。
当該判定結果が否定的である場合(図2/STEP10‥NO)、ホーン11の変位速度vがあらためて測定される(図2/STEP08)。一方、当該判定結果が肯定的である場合(図2/STEP10‥YES)、導体同士を接合させるために所定の振動エネルギーが印可される(図2/STEP16)。導体同士の接合に必要な所定の振動エネルギーは、たとえば、加圧力、振幅、超音波印可時間などの超音波接合装置条件で設定される。導体同士の接合に必要な所定の振動エネルギーの比較的簡素な設定方法としては、あらかじめ計算もしくは実験にて、振動エネルギーは、たとえば、加圧力、振幅、超音波印可時間などを求めておいて設定値としてもよい。しかる後に一連の工程が完了する。
なお、変位速度の変化を活用することで接合品質を高めることも可能になる。以下その振動エネルギーの設定方法について説明する。図3/STEP02〜STEP10のそれぞれは、図2/STEP02〜STEP10のそれぞれと同様であるため、説明を省略する。
まず、制御装置20により基準期間が設定される(図3/STEP12)。具体的には、第1安定状態から第2安定状態への遷移期間[t12,t21]の終了時点t=t21(第2安定状態の開始時点)における曲線Z=f(t)の接線L2と、時間軸との交点に相当する時点t=t20が求められる。当該時点t=t20を開始時点とし、第2安定状態の開始時点t=t21を終了時点とする期間[t20,t21]が基準期間として設定される。
さらに、制御装置20により基準期間におけるホーン11の変位量ΔZが基準変位量として算定される(図3/STEP14)。基準変位量ΔZの多少は、第1安定状態から第2安定状態への遷移態様の緩急を表わしている。すなわち、基準変位量ΔZが多いほど、第1安定状態から第2安定状態に急に遷移したこと、ひいてはホーン11の超音波エネルギーによる絶縁性被覆C0の温度上昇速度および溶融速度が高いことを表わしている。
続いて制御装置20により基準変位量ΔZに基づき、圧電素子112への印可交流電圧の振幅が制御されることにより、ホーン11の超音波振動エネルギーE=g(ΔZ)の大小が調節される(図3/STEP16)。具体的には、基準変位量ΔZが多いほど、超音波振動エネルギーEが段階的または連続的に小さくなるように当該エネルギーEが調節される。
そして、推定要素22により第1導体C1および第2導体C2の溶着が完了したか否かが判定される(図3/STEP18)。例えば、ホーン11の変位速度vが第2速度域から一定値以上低速まで減少したか否かに応じて当該判定が実行されてもよい。当該判定結果が否定的である場合、ホーン11の超音波振動エネルギーE=g(ΔZ)が継続的に調節される(図3/STEP16)。一方、当該判定結果が肯定的である場合、圧電素子112への電圧印可が停止されてホーン11の超音波振動が停止され、さらに昇降駆動装置111によりホーン11が上昇駆動する(図4の曲線Z=f(t)の下降段階参照)。
(効果)
ホーン11の変位速度vの増加過程(変位加速度α=dv/dt=d2Z/dt2が0以上である状態)における第1安定状態から第2安定状態への遷移態様に基づき、両導体C1およびC2の間における絶縁性被覆C0を構成する合成樹脂の溶融および除去の進行状況が推定される。
たとえば、遷移期間(または基準期間)におけるホーン11の変位速度vが高いことは(または変位量Zが多いことは)、当該期間において絶縁性被覆C0を構成する合成樹脂の弾性および粘性が低いことまたは温度が高いこと、ひいては当該合成樹脂の溶融および除去が急速に進行していることを示唆している。このため、基準変位量ΔZが多い場合にホーン11の超音波振動エネルギーEが比較的低くなるように制御されることにより、両導体C1およびC2の溶着時の当該超音波振動エネルギーEの過大が防止されるので、これらの十分な接合強度が確実に実現される。これとは逆に、基準変位量ΔZが少ない場合にホーン11の超音波振動エネルギーEが比較的高くなるように制御されることにより、両導体C1およびC2の溶着時の当該超音波振動エネルギーEの過小が防止されるため、これらの十分な接合強度が確実に実現される。
(本発明の他の実施形態)
前記実施形態では、遷移期間においてその開始時点t=t12からホーン11の変位加速度α=d2Z/dt2が0になった時点までの期間の長短または当該期間におけるホーン11の変位量Zの変化態様に応じて絶縁性被覆C0の溶融および除去の終了時点が推定されてもよい。具体的には、当該期間が短いほど小さい補正値が設定され、ホーン11の変位加速度α=d2Z/dt2が0になった時点に当該補正値が付加された未来の時点が絶縁性被覆C0の溶融および除去の終了時点として推定されてもよい。当該期間におけるホーン11の変位速度vが高いほど、補正値が段階的または連続的に小さくなるように当該補正値が設定されてもよい。
11‥ホーン、12‥アンビル、111‥昇降駆動装置、112‥圧電素子(超音波振動子)、20‥制御装置、21‥測定要素、22‥推定要素、C1‥第1導体(一方の導体)、C2‥第2導体(他方の導体)、R‥絶縁性被覆(合成樹脂)。

Claims (3)

  1. 圧電素子により振動されるホーンと、前記ホーンに対向配置されているアンビルと、制御装置と、を備え、前記ホーンおよび前記アンビルによって合成樹脂を介して重なっている一方の導体および他方の導体が挟まれている状態で前記ホーンを超音波振動させながらこれらの重なり方向に変位させることで、前記合成樹脂を溶融させて前記一方の導体および前記他方の導体の間から除去し、かつ、前記一方の導体および前記他方の導体を溶着する超音波溶着装置であって、
    前記制御装置が、
    前記ホーンの変位速度を時系列的に測定する測定要素と、
    前記測定要素により測定された前記ホーンの変位速度が増加していく過程で、当該変位速度が第1速度域で安定している第1安定状態から、当該変位速度が前記第1速度域よりも高速域にある第2速度域で安定している第2安定状態への遷移態様に基づき、前記一方の導体および前記他方の導体の間の合成樹脂の溶融および除去の進捗状況を推定する推定要素と、を備えていることを特徴とする超音波溶着装置。
  2. 請求項1記載の超音波溶着装置において、
    前記推定要素が、前記第1安定状態から前記第2安定状態への遷移期間の終了時点において、前記一方の導体および前記他方の導体の間の合成樹脂の溶融および除去が終了したと推定することを特徴とする超音波溶着装置。
  3. 圧電素子により振動されるホーンおよび前記ホーンに対向配置されているアンビルによって合成樹脂を介して重なっている一方の導体および他方の導体が挟まれている状態で前記ホーンを超音波振動させながらこれらの重なり方向に変位させることで、前記合成樹脂を溶融させて前記一方の導体および前記他方の導体の間から除去し、かつ、前記一方の導体および前記他方の導体を溶着する超音波溶着方法であって、
    前記ホーンの変位速度を時系列的に測定する測定工程と、
    前記測定工程において測定された前記ホーンの変位速度が増加していく過程で、当該変位速度が第1速度域で安定している第1安定状態から、当該変位速度が前記第1速度域よりも高速域にある第2速度域で安定している第2安定状態への遷移態様に基づき、前記一方の導体および前記他方の導体の間の合成樹脂の溶融および除去の進捗状況を推定する推定工程と、を含んでいることを特徴とする超音波溶着状況推定方法。
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