JP6593642B2 - 製紙用添加剤及びこれを用いて得られる紙 - Google Patents

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Description

本発明は、製紙用添加剤及びこれを用いて得られる紙に関する。
紙力増強剤、濾水向上剤などの製紙用添加剤では、例えば、アクリルアミド系重合体や澱粉が主に使用されている。アクリルアミド系重合体は、澱粉と比べて高価格であるが、パルプへの定着性が高く少量添加でも優れた紙力効果や濾水性を示す。一方、澱粉は安価であるが、ポリアクリルアミド系重合体に比べてパルプへの定着性が低いために、高い紙力効果や濾水性を発揮するためには添加量を多くする必要がある。
そこで、アクリルアミド系重合体と澱粉の各長所を活かすため、両者を併用することにより、比較的安価で高性能な製紙用添加剤を提供しようとする検討が種々行われている。
例えば、澱粉などの水分散性多糖類を含有する水分散液中でアクリルアミドを必須成分とするモノマー混合物を重合して得られる多糖類−アクリルアミド系重合体を主成分とする製紙用添加剤(特許文献1参照)や、カチオン化澱粉を含有する水溶液中で、アクリルアミド、アニオン性ビニルモノマー、カチオン性ビニルモノマー及び架橋性ビニルモノマーからなるモノマー混合物を重合して得られる製紙用添加剤(特許文献2参照)が開示されている。
さらに、カチオン化澱粉を酵素により変性した低粘度カチオン化澱粉水溶液中で、アクリルアミドを必須成分とするビニルモノマー類を重合して得られる水溶性重合体を有効成分とする製紙用紙力増強剤(特許文献3参照)も開示されている。
前記文献記載の発明によれば、価格や性能面である程度の改善は可能であるものの、一層の低価格化や性能の向上を達成せんとする近時の製紙業界の要求を満足できない。そのため、比較的安価で高性能である製紙用添加剤が求められている。
特開平8−60591号公報 特許第2928785号明細書 特許第3376522号明細書
本発明は、従来の澱粉−アクリルアミド系重合体よりも紙力強度に優れた安価な製紙用添加剤、ならびに該添加剤を用いて得られる紙を提供することを目的とする。
本発明者らは、前記課題に着目して鋭意検討した結果、特定のビニルモノマーで変性された澱粉中で、アクリルアミド類を必須とするモノマー混合物を重合させて得られるアクリルアミド系重合体が、前記課題の解決に有用であることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明1は、アルカリ条件下にて連鎖移動性置換基を有する架橋性ビニルモノマー(a1)で変性させた澱粉(A)中でアクリルアミド類(b1)、アニオン性ビニルモノマー(b2)及び/又はカチオン性ビニルモノマー(b3)を含むモノマー混合物(B)を、重合開始剤の存在下で重合させて得られるアクリルアミド系重合体(C)を主成分として含有する製紙用添加剤に関する
本発明2は、本発明1において、前記変性澱粉(A)及びモノマー混合物(B)の使用割合[(A)/(B)]が、5/95〜80/20(固形分換算)である本発明1に記載の製紙用添加剤である。
本発明3は、本発明1又は2において、前記架橋性ビニルモノマー(a1)の連鎖移動性置換基がN−置換アミド基である本発明1又は2に記載の製紙用添加剤である。
本発明4は、本発明1〜3のいずれかにおいて、前記架橋性ビニルモノマー(a1)がN,N−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジエチルアクリルアミド及び2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸から選ばれる少なくとも1種である製紙用添加剤である。
本発明5は、本発明1〜4のいずれかにおいて、前記変性澱粉(A)が原料澱粉80〜99.99重量%及び前記架橋性ビニルモノマー(a1)0.01〜20重量%(合計で100重量%とする)を反応させたものである製紙用添加剤である。
本発明6は、本発明1〜5のいずれかにおいて、前記変性澱粉(A)に用いる原料澱粉が減成処理澱粉である製紙用添加剤である。
本発明は、本発明1〜のいずれかにおいて、前記モノマー混合物(B)中の各成分の使用量が、アクリルアミド類(b1)50〜100重量%、アニオン性ビニルモノマー(b2)0〜50重量%及び/又はカチオン性ビニルモノマー(b3)0〜50重量%である製紙用添加剤である。
本発明は、本発明1〜のいずれかにおいて、前記モノマー混合物(B)がメタリルスルホン酸ナトリウムを含むものである製紙用添加剤である。
本発明は、本発明1〜のいずれかにおいて、前記モノマー混合物(B)がN,N−ジメチルアクリルアミドを含むものである製紙用添加剤である。
本発明10は、本発明1〜のいずれかにおいて、前記アクリルアミド系重合体(C)の固形分濃度20重量%の水溶液における製紙用添加剤の粘度(温度25℃)が100〜100,000mPa・sである製紙用添加剤である。
本発明11は、連鎖移動性置換基を有する架橋性ビニルモノマー(a1)で変性させた澱粉(A)中でアクリルアミド類(b1)、アニオン性ビニルモノマー(b2)及び/又はカチオン性ビニルモノマー(b3)を含むモノマー混合物(B)を、重合開始剤の存在下で重合させて、アクリルアミド系重合体(C)を得られる工程(工程I)、及び前記アクリルアミド系重合体(C)を主成分として製紙用添加剤を作製する工程(工程II)を含む製紙用添加剤の製造方法である。
本発明12は、紙力増強剤として用いられる本発明1〜10のいずれかの製紙用添加剤である。
本発明13は、本発明1〜10のいずれかの製紙用添加剤を用いて得られる紙である。
本発明の製紙用添加剤は、アクリルアミド系重合体に比べて安価であり、かつ紙力効果の点でも遜色がないものである。
本発明の製紙用添加剤は、前記変性澱粉(A)(以下、「(A)成分」という。)中で、アクリルアミド類を必須とするモノマー混合物(B)(以下、「(B)成分」という。)を、重合開始剤の存在下で重合させて得られるアクリルアミド系重合体(C)(以下、「(C)成分」という。)を主成分として含むものである。
上記(A)成分に用いる原料澱粉としては、特に限定されず、各種公知のものが使用でき、例えば、コーン、馬鈴薯、タピオカ、小麦、米、サゴヤシ、ワクシーメイズから得られる各種の澱粉類の他、カチオン化澱粉、酸化澱粉、リン酸変性澱粉、カルボキシメチル化澱粉、ヒドロキシエチル化澱粉、カルバミルエチル化澱粉、シアノエチル化澱粉、ジアルデヒド化澱粉、酢酸変性澱粉等の澱粉誘導体などが挙げられる。また、市販品を使用しても差支えない。
また、未変性澱粉又は変性澱粉等を減成処理した減成処理澱粉使用することもできる。減成処理澱粉は、未減成処理澱粉と比較して、製品粘度を制御しやすく好適に用いられる。該減成処理としては、原料澱粉に無機過酸化物を作用させて酸化処理する方法(以下、「方法1」という。)、原料澱粉を酵素で処理する方法(以下、「方法2」という。)などがある。該減成処理澱粉においては、澱粉及び減成剤からなる水溶液を60〜100℃で30〜60分加熱撹拌することで製造できる。
上記方法1で用いる無機過酸化物としては、特に限定されないが、例えば、次亜塩素酸塩、ペルオキソ二硫酸塩(過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウムなど)、過酸化水素などが挙げられる。過酸化物は、単独又は2種以上を組み合わせて使用できる。さらに、過酸化水素に、硫酸鉄及び硫酸銅のうちの少なくとも1種の水溶性重金属塩を組み合わせても使用できる。これらの中でも過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム及び過硫酸ナトリウムのうちのいずれか少なくとも1種を好ましく使用できる。方法2では、変性酵素として、各種細菌、動植物の生産するαアミラーゼが好ましく使用される。
上記(A)成分に含まれる連鎖移動性置換基を有する架橋性ビニルモノマー(以下、(a1)成分という。)としては、連鎖移動性置換基を有するものであれば格別限定されないが、(A)成分と(B)成分の反応性が高くなるほど、紙力効果が発揮されやすくなることから、N−置換アミド基を有するビニルモノマーを使用することが好ましい。具体例としては、N,N−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジエチルアクリルアミド及び2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸から選ばれる少なくとも1種がより好ましく、紙力効果の点からN,N−ジメチルアクリルアミドが特に好ましい。
上記(A)成分の製造においては、得られる(A)成分の諸性能を損なわない限り、他のビニルモノマーを(a1)成分と併用することでき、例えば、アルキル(メタ)アクリレート類、N,N−ジメチルアミノアルキルアクリレート類、カルボン酸ビニルエステル類、(メタ)アクリロニトリルなどが挙げられ、これらは単独又は2種以上を適宜に組み合わせて使用できる。アルキル(メタ)アクリレート類としては、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸−2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシルなどの単官能モノマー類が挙げられる。N,N−ジメチルアミノアルキルアクリレート類としては、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート等の第3級アミノ基含有(メタ)アクリル系モノマー、上記第3級アミノ基含有(メタ)アクリル系モノマーの塩、および上記第3級アミノ基含有(メタ)アクリル系モノマーと四級化剤を反応させて得られる第4級アンモニウム塩含有(メタ)アクリル系モノマーなどが挙げられる。上記塩としては、塩酸塩、硫酸塩等の無機酸塩であっても、酢酸塩等の有機酸塩であってもよい。また、4級化剤としては、メチルクロライド、ベンジルクロライド、ジメチル硫酸、エピクロルヒドリン等が挙げられる。カルボン酸ビニルエステル類としては、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等などが挙げられる。該他のモノマーの使用量は、原料澱粉100重量部に対し、通常0〜35重量部程度である。
上記原料澱粉及び(a1)成分の使用量は、原料澱粉80〜99.99重量%及び(a1)成分0.01〜20重量%(合計重量%を100重量%とする)、好ましくは原料澱粉を90〜99.95重量%、(a1)成分を0.05〜10重量%、より好ましくは原料澱粉を90〜99.9重量%、(a1)成分を0.1〜10重量%である。(a1)成分の使用量が0.01重量%に満たない場合は、紙力効果が不十分となりやすく、20重量%を超える場合は、(C)成分の粘度が高まり、製品濃度を下げる必要があるため、輸送費などコスト面で不利となりやすい。
上記(A)成分の製造方法としては、原料澱粉及び/又は減成澱粉の水分散液をアルカリ調整剤でpH8〜13に調整した後、アルカリ条件下で(a1)成分を添加して、60〜100℃で15〜300分程度、撹拌することで製造できる。上記アルカリ調整剤としては、アルカリ金属類〔水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等〕、アンモニア類〔アンモニア、炭酸アンモニウム等〕、炭素数1〜12程度の脂肪族アミン類〔モノメチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、モノエチルアミン、ジエチルアミン、モノブチルアミン等〕、脂環族アミン類〔シクロヘキシルアミン等〕、芳香族アミン類〔アニリン等〕が例示され、その中でも、アルカリ金属類〔水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等〕が好ましく用いられる。得られる(A)成分については、その構造や反応機構は必ずしも明確ではないが、アルカリ調整剤により、澱粉のヒドロキシル酸素がアニオン化され求核剤として機能し、(a1)成分中の二重結合に1,4−付加反応(マイケル付加反応)した生成物が得られたのではないかと推察される。なお、上記反応機構については、澱粉及びアクリルアミドの反応系に関する文献に記載されている(参考文献:坂島邦彦、坂田功、千手諒一、「デンプンのカルバモイルエチル化反応の速度論的研究」工業化学雑誌、日本化学会、日本、1969年、72巻、第7号、1558−1564、)。
なお、得られた上記(A)成分は、一旦取り出しても良いし、そのまま続けて後述する(B)成分を添加しても良い。
上記(B)成分は、アクリルアミド類(b1)(以下、「(b1)成分」という。)を必須成分とするが、反応して得られる(C)成分のイオン性などを考慮して、アニオン性ビニルモノマー(b2)(以下、「(b2)成分」という。)及び/又はカチオン性ビニルモノマー(b3)(以下、「(b3)成分」という。)を使用することができる。
上記成分(b1)としては、アクリルアミド類であれば特に限定されず、例えば、アクリルアミド、メタクリルアミド等が挙げられ、これらは、単独又は2種以上を組み合わせて使用できる。紙力向上効果に優れる点で好ましくは、アクリルアミドである。
上記(b2)成分としては、(メタ)アクリル酸、クロトン酸等のモノカルボン酸;マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、ムコン酸、シトラコン酸等のジカルボン酸;ビニルスルホン酸、スチレンスルホン酸などの有機スルホン酸、又は上記各種有機酸のナトリウム塩、カリウム塩等が挙げられる。これらの中でも重合性が高い点でアクリル酸、イタコン酸が好ましい。これらは、単独又は2種以上を組み合わせて使用できる。
上記(b3)成分としては、アミノ基や第4級アンモニウム基などのカチオン性官能基を少なくとも1つ有し、かつラジカル重合性を有するものであれば、特に限定されず、各種公知のものを使用することができる。例えば、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド等の第3級アミノ基含有ビニルモノマー又はそれらの塩、及び上記第3級アミノ基含有ビニルモノマーと4級化剤を反応させてなるビニルモノマーの第4級アンモニウム塩などが挙げられる。また、ビニルモノマー塩としては、塩酸塩、硫酸塩等の無機酸塩であっても、酢酸塩等の有機酸塩であってもよい。また、反応させる4級化剤としては、メチルクロライド、ベンジルクロライド、ジメチル硫酸、エピクロルヒドリン等が挙げられる。これらの中では、重合性の面から、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレートが好ましい。これらは、単独又は2種以上を組み合わせて使用できる。
上記(B)成分中の(b1)成分、(b2)成分及び(b3)成分の比率としては、特に限定されないが、十分な紙力効果を確保する観点から、全モノマー成分中、(b1)成分は通常、50〜100重量%、好ましくは65〜98重量%、より好ましくは70〜95重量%である。また、(b2)成分は通常、0〜50重量%、好ましくは0.5〜30重量%、より好ましくは1〜20重量%であり、(b3)成分は、パルプへの定着性の観点から、通常、0〜50重量%、好ましくは1〜35重量%、より好ましくは3〜25重量%である。
上記モノマー混合物には、本発明の目的を損なわない範囲で、成分(b1)〜(b3)以外のビニルモノマー(b4)(以下、「(b4)成分」という。)が配合されていてもよい。
上記(b4)成分の具体例としては、特に限定されないが、アリル(メタ)アクリレート、N−アリル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジアリル(メタ)アクリルアミドなどのアリル基を有する架橋性ビニルモノマー;ジエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート等のポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリトリメチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリテトラメチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート等のポリアルキレングリコール基を有する架橋性ビニルモノマー;N,N−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジエチルアクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、N−イソプロピルアクリルアミド、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸及びその塩などのN−置換アミド基を有する架橋性ビニルモノマーなどが挙げられる。
さらに、上記成分(b4)には、メチロールアクリルアミド、メチレンビス(メタ)アクリルアミド、エチレンビス(メタ)アクリルアミド等のビス(メタ)アクリルアミド類、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート等のジ(メタ)アクリレート類、アジピン酸ジビニル、セバシン酸ジビニル等のジビニルエステル類、エポキシアクリレート類、ウレタンアクリレート類、ジビニルベンゼン、1,3,5−トリアクリロイルヘキサヒドロ−S−トリアジン、トリアリルイソシアヌレート、トリアリルトリメリテート、トリアリルアミン、テトラメチロールメタンテトラアクリレート、テトラアリルピロメリラートなどの分子内に複数のラジカル重合性官能基を有するビニルモノマー;メタリルスルホン酸ナトリウム、メタリルスルホン酸カリウムやメタリルスルホン酸アンモニウムなどのメタリルスルホン酸塩;スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエンなどの芳香族ビニルモノマー;(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸−2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシルなどのアルキル(メタ)アクリレート類;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルなどのカルボン酸ビニルエステル類;クメン、α−メチルスチレンダイマー、2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテンなども例示できる。これらは単独でも2種以上を組み合わせても良く、重合性の面から、N−置換アミド基を有する架橋性ビニルモノマー及び/又はメタリルスルホン酸塩が好ましく、N,N−ジメチルアクリルアミド及び/又はメタリルスルホン酸ナトリウムがより好ましい。
上記成分(b4)の構成比率としては、特に限定されないが、得られる(C)成分の重量平均分子量などの諸物性をコントロールする点から、通常は0.01〜20重量%、好ましくは0.1〜10重量%である。なお、上記(b4)を用いる際は、(b1)〜(b4)成分の合計が100重量%となるように各モノマー成分の使用量を適宜調整する。
また、その他のモノマーとして、2−メルカプトエタノール、n−ドデシルメルカプタンなどのメルカプタン類を使用することもできる。
本発明の製紙用添加剤に含まれる(C)成分は、(A)成分の水溶液と、(B)成分とを重合開始剤の存在下に反応させることにより得られる。なお、(A)成分中への(B)成分の添加方法としては、特に限定されず、従来公知の滴下重合法、モノマー混合物を一括して仕込む同時重合法、又はこれらを組み合わせた方法を利用できる。
上記(C)成分の製造において、(A)成分及び(B)成分の使用比率[(A)/(B)]は、5/95〜80/20が好ましく、より好ましくは5/95〜60/40である。このような範囲とすることで、コスト面で有利となるとともに、紙力効果が低下しにくくなる。
上記(C)成分の製造に際しては、(A)成分及び(B)成分の混合液に重合開始剤を添加し、50〜95℃の温度で15分〜5時間程度、重合することが望ましい。重合開始剤の具体例として、例えば、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウムなどの過硫酸塩や、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)塩酸塩などのアゾ系重合開始剤が挙げられるが、これらの中でも、価格面からは、過硫酸アンモニウム又は過硫酸カリウムを用いることが望ましい。また、任意ではあるが、有機過酸化物のラジカル発生を容易にし、水素引抜き効果を促進できる点で還元剤を併用しても良い。還元剤としては、亜硫酸ナトリウムなどの亜硫酸塩、亜硫酸水素ナトリウムなどの亜硫酸水素塩、トリエタノールアミンや硫酸第一銅などが挙げられる。なお、当該製造における反応の詳細については不明な点もあるが、水素引き抜き反応が進行し、(A)成分及び(B)成分の相互間で反応が進むことでグラフト化が生じているものと推察される。
かくして得られた(C)成分を主成分として含有する本発明の製紙用添加剤の固形分濃度は特に限定されないが、通常10〜30重量%であり、好ましくは15〜25重量%である。この範囲とすることで、輸送コストを抑えるとともに、重合反応時の反応制御も容易となる。
本発明の製紙用添加剤の粘度としては、取り扱いの点から、固形分濃度20重量%の水溶液(温度25℃)で、通常は100〜100,000mPa・s程度であり、好ましくは500〜40,000mPa・sである。このような範囲とすることで、(C)成分の紙力効果の低下を防止することでき、また、(C)成分のハンドリング性を良好とすることができる。
本発明の製紙用添加剤には、本発明の目的・効果を逸脱しない限り、上記(C)成分の他に、必要に応じて、各種添加剤を配合して調製できる。該添加剤としては、消泡剤、防腐剤、キレート剤、水溶性アルミニウム化合物、ボウ硝、尿素、多糖類等が挙げられる。
本発明の製紙用添加剤は、主に紙力増強剤として利用できる。該紙力増強剤の適用方法としては、原料パルプスラリー中に内添する方法、原紙表面に塗工する方法及びこれらの組合せ方法などが挙げられる。
上記内添方法の場合においては、本発明の紙力増強剤をパルプスラリーに添加し抄紙する。紙力増強剤の使用量は特に限定されないが、パルプの乾燥重量に対して、0.01〜4.0重量%程度である。また、パルプの種類も特に限定されず、LBKP、NBKP等の化学パルプや、GP、TMPなどの機械パルプや古紙パルプ等が挙げられる。上記紙力増強剤を内添する際は、その他に、定着剤として硫酸バンドや水酸化アルミニウム等、pH調整剤に硫酸や水酸化ナトリウム等、サイズ剤や湿潤紙力剤、填料として、タルク、クレー、カオリン、二酸化チタン及び炭酸カルシウム等を添加できる。
上記表面塗工方法の場合は、本発明の紙力増強剤を水などで希釈した溶液で使用して、各種公知の手段により原紙表面に塗工する。希釈溶液の粘度としては、通常、濃度5重量%において、50℃で1〜40mPa・sである。原紙の種類としては、木材セルロース繊維を原料とする未塗工の紙を用いることができ、塗工手段としては特に限定されず、例えば、バーコーター、ナイフコーター、エアーナイフコーター、キャレンダー、ゲートロールコーター、ブレードコーター、2ロールサイズプレスやロッドメタリングなどが挙げられる。また、紙力増強剤の塗布量(固形分)も特に限定されないが、通常、0.001〜2.0g/m程度、好ましくは0.005〜1.0g/m程度である。
本発明の製紙用添加剤を用いて得られた紙もまた本発明の1つである。本発明の紙は、様々な製品に供せられ、例えば、コート原紙、新聞用紙、ライナー、中芯、紙管、印刷筆記用紙、フォーム用紙、PPC用紙、インクジェット用紙、感熱紙等として利用できる。
上記連鎖移動性置換基を有する架橋性ビニルモノマー(a1)で変性させた澱粉(A)中で上記アクリルアミド類(b1)、上記アニオン性ビニルモノマー(b2)及び/又はカチオン性ビニルモノマー(b3)を含む上記モノマー混合物(B)成分を、重合開始剤の存在下で重合させて、上記アクリルアミド系重合体(C)を得られる工程(工程I)、及び上記アクリルアミド系重合体(C)を主成分として製紙用添加剤を作製する工程(工程II)を含む上記アクリルアミド系重合体(C)を主成分として含有する製紙用添加剤の製造方法もまた、本発明の1つである。
以下、実施例及び比較例を挙げて、本発明を具体的に説明する。なお、部及び%はいずれも重量基準による。なお、便宜上単量体等については、下記のように略語で示す。
AM:アクリルアミド
AA:アクリル酸
IA:イタコン酸
DM:N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート
DML:DMの塩化ベンジル4級化物
DMAA:N,N−ジメチルアクリルアミド
DEAA:N,N−ジエチルアクリルアミド
AMPS:2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸
SMAS:メタリルスルホン酸ナトリウム
APS:過硫酸アンモニウム
V−50:2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)塩酸塩
(粘度)
ブルックフィールド型粘度計(東機産業(株)製)を用いて、25℃に調整したサンプルの粘度を測定した。
実施例1
撹拌機、温度計、還流冷却管、滴下ロート、窒素ガス導入管を備えた反応装置に、固形分濃度88%のコーン澱粉(商品名『コーンスターチ』、王子コーンスターチ(株)製)100.0部、αアミラーゼ(商品名『クライスターゼL1』、天野エンザイム(株)製)0.03部、及びイオン交換水480部を加えて、75℃に昇温し、40分撹拌後、90℃に昇温して更に10分間撹拌した。75℃へ冷却した後、48%水酸化ナトリウムでpH9になるように調整しDMAA1.0部を添加した。さらに、75℃にて1時間撹拌し、濃度が15.0%になるようにイオン交換水で希釈し、変性澱粉(A−1)を得た。次いで、滴下ロート(1)に50%のAM水溶液537.03部、IA10.68部、AA14.24部、DM35.61部、60%のDML29.68部、DMAA1.78部、SMAS7.48部、及びイオン交換水680部を仕込んだ。また、滴下ロート(2)にAPS0.31部とイオン交換水100部を仕込み、上記澱粉水溶液中に3時間かけて滴下した。滴下終了後、APS0.22部とイオン交換水10.0部を入れ1時間撹拌した。60℃まで冷却後、重合体(C−1)を得た。該物性を表1に示す(以下同様)。
実施例2〜10
実施例1において、モノマー成分の種類又は使用量を表1に示すように変えて合成し、重合体(C−2)〜(C−10)を得た。
実施例11〜23
実施例1において、変性澱粉(A−2)〜(A−14)をそれぞれ合成し、その後、同様の方法で、重合体(C−11)〜(C−23)を得た。
実施例24
実施例1において、重合開始剤をV−50(商品名『V−50』、和光純薬工業(株)製)に変えて合成し、重合体(C−24)を得た。
実施例25〜27
実施例1において、(A)成分及び(B)成分の混合比率を変えて合成し、濃度が15.0%である重合体(C−25)〜(C−27)を得た。
比較例1
実施例1において、減成処理のみを施した変性澱粉(A−15)を用いて合成し、重合体(C−28)を得た。
比較例2、3
比較例1において、変性澱粉(A−15)および重合体(B)の混合比率を変えて合成し、濃度が15.0%である重合体(C−29)〜(C−30)を得た。
比較例4
実施例2において、減成処理のみを施した変性澱粉(A−15)を用いて合成し、重合体(C−31)を得た。
比較例5
比較例4において、カチオン化澱粉に減成処理のみを施した変性澱粉(A−16)を用いて合成し、重合体(C−32)を得た。
Figure 0006593642
*1 酸化澱粉:商品名『王子エースA』、王子コーンスターチ(株)製
*2 カチオン化澱粉:商品名『CS−1』、荒川化学工業(株)製
[性能評価方法1]評価例1〜27、比較評価例1〜5
段ボール古紙をナイアガラ式ビーターにて叩解し、カナディアン・スタンダード・フリーネス(C.S.F)370mlに調整したパルプに硫酸バンドを1.5%添加して、pH調整のために5%水酸化ナトリウム水溶液を添加しpH6.7とした。次に上記の各実施例及び比較例で得られた各重合体(C−1)〜(C−32)を紙力増強剤として対パルプ1.0%を添加して、撹拌した後、タッピ・シートマシンにて、坪量180g/mとなるよう抄紙し5kg/cmで2分間プレス脱水をした。次いで、回転型乾燥機で105℃において3分間乾燥し、温度20℃、湿度65%の条件下にて24時間調湿した。
(比破裂強度)
上記方法で得られた各試験用紙を用い、JIS P 8131に準拠して測定し、比破裂強度(kPa・m/g)で示した。結果を表2に示す(以下同様)。
(比引張強度)
上記方法で得られた各試験用紙を用い、JIS P 8113に準拠して測定し、比引張強度(N・m/g)で示した。
(比圧縮強度)
上記方法で得られた各試験用紙を用い、JIS P 8126に準拠して測定し、比圧縮強度(N・m/g)で示した。
Figure 0006593642
Figure 0006593642
表2の結果より、本発明で得られる(C)成分は、比較評価例に比べて、比破裂強度、比引張強度、比圧縮強度のいずれについても優れた効果を示した。
[性能評価方法2]評価例28〜54、比較評価例6〜10
(塗工液の調製)
重合体(C−1)を紙力増強剤として、濃度5.0%になるよう、イオン交換水でそれぞれ希釈し、塗工液をそれぞれ調製した。また、重合体(C−2)〜(C−32)についても同様の方法で塗工液を調製した。
(塗工紙の作成)
段ボール古紙パルプを抄いて得た原紙(坪量150g/m)に、50℃に加温した上記塗工液を固形付着量0.50g/mとなるよう、バーコーターで原紙の両面に塗工し、105℃の回転式ドラムドライヤーで1分間乾燥させて塗工紙を得た。なお、塗工液の固形付着量は、塗工前後の板紙の重量より計算した値である。
(塗工液粘度)
B型粘度計(東機産業(株)製)を用いて、50℃に加温した上記塗工液(濃度5.0%)の粘度を測定した。結果を表3に示す(以下同様)。
(比圧縮強度)
上記方法で得られた各試験用紙を用い、JIS P 8126に準拠して測定し、比圧縮強度(N・m/g)で示した。
(内部強度)
上記方法で得られた各塗工紙を用い、J.Tappi No.18−2に準拠して、内部強度(N/m)を測定した。
Figure 0006593642
表3より、比較評価例に比べて、評価例に示す反応生成物を表面塗工して得られる紙は圧縮強度、内部強度共に優れる効果を示した。
[性能評価方法3]評価例55〜81、比較評価例11〜15
針葉樹の晒クラフトパルプを抄いて得た原紙(坪量80g/m)に、50℃に加温した上記塗工液を固形付着量0.50g/mとなるよう、バーコーターで原紙の両面に塗工し、105℃の回転式ドラムドライヤーで1分間乾燥させて塗工紙を得た。
(塗工液粘度)
B型粘度計(東機産業(株)製)を用いて、50℃に加温した上記塗工液(濃度5.0%)の粘度を測定した。結果を表4に示す(以下同様)。
(表面強度)
得られた塗工紙を用いて、Tappi T459om−08に準拠して、表面強度を測定した。結果を表4に示す。
(内部強度)
得られた塗工紙を用いて、J.Tappi No.18−2に準拠して、内部強度(N/m)を測定した。
Figure 0006593642
表4より、比較評価例に比べて、評価例に示す反応生成物を表面塗工して得られる紙は表面強度・内部強度共に優れる効果を示した。

Claims (13)

  1. アルカリ条件下にて連鎖移動性置換基を有する架橋性ビニルモノマー(a1)で変性させた澱粉(A)中でアクリルアミド類(b1)、アニオン性ビニルモノマー(b2)及び/又はカチオン性ビニルモノマー(b3)を含むモノマー混合物(B)を、重合開始剤の存在下で重合させて得られるアクリルアミド系重合体(C)を主成分として含有する製紙用添加剤。
  2. 前記変性澱粉(A)及びモノマー混合物(B)の使用割合[(A)/(B)]が、5/95〜80/20(固形分換算)である請求項1に記載の製紙用添加剤。
  3. 前記架橋性ビニルモノマー(a1)の連鎖移動性置換基が、N−置換アミド基である請求項1又は2に記載の製紙用添加剤。
  4. 前記架橋性ビニルモノマー(a1)がN,N−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジエチルアクリルアミド及び2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸から選ばれる少なくとも1種である請求項1〜3のいずれかに記載の製紙用添加剤。
  5. 前記変性澱粉(A)が、原料澱粉80〜99.99重量%及び前記架橋性ビニルモノマー(a1)0.01〜20重量%(合計で100重量%とする)を反応させたものである請求項1〜4のいずれかに記載の製紙用添加剤。
  6. 前記変性澱粉(A)に用いる原料澱粉が、減成処理澱粉である請求項1〜5のいずれかに記載の製紙用添加剤。
  7. 前記モノマー混合物(B)中の各成分の使用量が、アクリルアミド類(b1)50〜100重量%、アニオン性ビニルモノマー(b2)0〜50重量%及び/又はカチオン性ビニルモノマー(b3)0〜50重量%である請求項1〜のいずれかに記載の製紙用添加剤。
  8. 前記モノマー混合物(B)が、メタリルスルホン酸ナトリウムを含むものである請求項1〜のいずれかに記載の製紙用添加剤。
  9. 前記モノマー混合物(B)が、N,N−ジメチルアクリルアミドを含むものである請求項1〜のいずれかに記載の製紙用添加剤。
  10. 固形分濃度20重量%の水溶液における製紙用添加剤の粘度(温度25℃)が100〜100,000mPa・sである請求項1〜のいずれかに記載の製紙用添加剤。
  11. 連鎖移動性置換基を有する架橋性ビニルモノマー(a1)で変性させた澱粉(A)中でアクリルアミド類(b1)、アニオン性ビニルモノマー(b2)及び/又はカチオン性ビニルモノマー(b3)を含むモノマー混合物(B)を、重合開始剤の存在下で重合させて、アクリルアミド系重合体(C)を得られる工程(工程I)、及び前記アクリルアミド系重合体(C)を主成分として製紙用添加剤を作製する工程(工程II)を含む製紙用添加剤の製造方法。
  12. 紙力増強剤として用いられる請求項1〜10のいずれかに記載の製紙用添加剤。
  13. 請求項1〜10のいずれかに記載の製紙用添加剤を用いて得られる紙。
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