JPH08209588A - 強化段ボール原紙の製造法 - Google Patents

強化段ボール原紙の製造法

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JPH08209588A
JPH08209588A JP19617194A JP19617194A JPH08209588A JP H08209588 A JPH08209588 A JP H08209588A JP 19617194 A JP19617194 A JP 19617194A JP 19617194 A JP19617194 A JP 19617194A JP H08209588 A JPH08209588 A JP H08209588A
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Japan
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polymer
acrylamide
paper
amphoteric
mol
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JP19617194A
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English (en)
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Ken Hashimoto
建 橋本
Kimihiko Goto
公彦 後藤
Masahide Taniguchi
正秀 谷口
Kunio Takeuchi
邦雄 竹内
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Seiko Kagaku Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Seiko Kagaku Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 良好な加工適性を備え、圧縮強度、破裂強度
などの諸強度にも優れた強化段ボール原紙の提供。 【構成】 原料パルプスラリーに両性グラフト澱粉重合
体(A)と両性アクリルアミド系重合体(B)とを、9
0:10〜50:50の重量比で、且つ固形分換算の総
量でパルプ乾燥重量の0.5%以上添加して抄紙する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は強化段ボール原紙の製造
方法に関するものであって、さらに詳しくは、原料パル
プの品質が低下した場合でも、圧縮強度、破裂強度など
の諸強度が高く、しかも加工適性に優れた段ボール原紙
を得ることができる強化段ボール原紙の製造法に係る。
【0002】
【従来の技術】段ボール原紙は、木材化学パルプ、砕木
パルプ、わらパルプ、故紙等を原料パルプに使用して製
造され、その段ボール原紙は、両面段ボール、複両面段
ボール、複々両面段ボール等の形で、各種物品の包装材
料、梱包材料として広く使用されている。ところで、重
量物品の包装乃至は梱包に使用される複両面段ボールや
複々両面段ボールは、両面段ボールに比較して段ボール
原紙の使用量が多く、その分割高になる欠点があり、省
資源化や軽包装化の趨勢にも逆行するため、重量物の包
装にも両面段ボールが利用できることが望ましい。しか
し、そのためには段ボール原紙の、特に中芯紙に使用さ
れる段ボール原紙の圧縮強度や破裂硬度を高める必要が
ある。
【0003】段ボール原紙に限らず、一般に紙の諸強度
を増大させる手段としては、成紙にオフマシン又はオン
マシンで表面加工剤を含浸又は塗布する方法も知られて
いるが、普通には、澱粉、変性澱粉、アクリルアミド系
重合体等の紙力増強剤を、原料パルプスラリーに内添さ
せる方法が賞用されている。例えば、特開昭49−26
501号公報には、原料パルプスラリーにアニオン性ポ
リアクリルアミドと硫酸バンドと特定なカチオン性アク
リルアミド系重合体を添加して、抄紙時の水切れ性を改
善すると共に、紙力向上を図る方法が記載されている。
また、特開昭58−54067号公報には、2種類の両
性アクリルアミド系重合体と硫酸バンドを、特定な順序
で原料パルプスラリーに添加して抄紙し、紙の強度を向
上させる方法が記載されている。そして、特開平2−3
07998号公報には、製紙原料パルプスラリーに、両
性アクリルアミド系重合体と両性グラフト澱粉重合体を
添加して抄紙することで、引き裂き強度、引っ張り強
度、層内強度等に優れた紙を得ることが教示され、特開
平3−213596号公報には、両性グラフト澱粉重合
体を内添させて紙の罫線割れを防止する方法が記載され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した内添紙力増強
剤は、これをクラフト紙等の通常の紙に適用した場合、
それなりの紙力向上効果を認めることができるが、段ボ
ール原紙等の板紙に適用した際には、必ずしも充分な紙
力向上効果を期待できない。原料パルプに段ボール故紙
を用いた場合は、その傾向が殊に著しい。また、内添紙
力増強剤を使用して段ボール原紙の紙力を向上させるに
は、内添量を普通の紙より増大させるのが一般的である
が、従前のポリアクリルアミド系紙力増強剤は、その内
添量を増大させると、段ボール原紙が固くなり過ぎて加
工適性が損なわれ、段ボール箱を製造する際にひび割れ
等が起こす恐れがある。これに加えて、薬剤の内添量の
増加は、段ボール原紙の地合を悪化させ、商品価値を低
下させる不都合もある。従って、本発明の目的は、原料
パルプに段ボール故紙を用いた場合でも、加工適性に優
れ、しかも圧縮強度、破裂強度などの諸強度が高い強化
段ボール原紙の製造法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の係る強化段ボー
ル原紙の製造法は、原料パルプスラリーに両性グラフト
澱粉重合体(A)と両性アクリルアミド系重合体(B)
とを添加して抄紙することからなる段ボール原紙の製造
法に於いて、原料パルプスラリーに添加される前記重合
体(A)と重合体(B)との合計量が、固形分換算でパ
ルプ乾燥重量の0.5%以上であり、しかも、重合体
(A)対重合体(B)の重量比が、90:10〜50:
50の範囲にあることを特徴とする。
【0006】本発明で使用する両性グラフト澱粉重合体
(A)は、カチオン性澱粉を含有する水溶液中で、 (a)アクリルアミド及び/又はメタクリアミド 60〜98モル% (b)アニオン性ビニル単量体 2〜30モル% (c)上記(a)及び/又は(b)と共重合可能な 他のビニル単量体 0〜10モル% からなる単量体混合物を、カチオン性澱粉対単量体混合
物=80〜20/20〜80の重量比で重合させること
で得ることができる。カチオン性澱粉対単量体混合物の
重量比が上記の範囲を逸脱した場合及び単量体(a)〜
(c)が配合割合が上記の範囲を逸脱した場合は、いす
れも段ボール原紙に所望の強度を付与することが困難に
なる。カチオン性澱粉としては、例えば、トウモロコ
シ、小麦、馬鈴薯、米、タピオカ等の澱粉に、第一級、
第二級、第三級の各アミノ基及び第四級アンモニウム基
からなる群から選ばれる少なくとも一種の塩基性窒素を
含有させたものが使用可能である。アニオン性ビニル単
量体としては、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン
酸、フマール酸、イタコン酸等のα,β−不飽和カルボ
ン酸及び/又はその塩のほか、スルホン酸基やリン酸基
を有するビニル単量体が使用可能である。
【0007】また、(メタ)アクリルアミド及び/又は
上記したアニオン性ビニル単量体と共重合可能な他のビ
ニル単量体としては、ジメチルアミノアルキル(メタ)
アクリレート、ジメチルアミノアルキル(メタ)アクリ
ルアミド、ビニルピリジン、ビニルイミダゾール、これ
らの第四級アンモニウム塩、メチロール(メタ)アクリ
ルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、メチレン
ビス(メタ)アクリルアミド、エチレンビス(メタ)ア
クリルアミド等のほか、エチレングリコールジ(メタ)
アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリ
レート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト等のジ(メタ)アクリレート類、エポキシアクリレー
ト類、ジビニルベンゼン(以上2官能性ビニル単量
体)、1,3,5−トリアクリロイルヘキサヒドロ−S
−トリアジン、トリアリルイソシアヌレート、トリアリ
ルトリメリテート、N,N−ジアリルアクリルアミド
(以上3官能性ビニル単量体)、テトラメチロールメタ
ンテトラアクリレート、テトラアリルピロメリテート
(以上4官能ビニル単量体)等で例示される各ビニル単
量体を使用することができる。
【0008】本発明で使用する両性アクリルアミド重合
体(B)は、(メタ)アクリルアミドを主要な単量体成
分として含有し、且つカチオン性基とアニオン性基を併
有する重合体であって、このものは(メタ)アクリルア
ミドを主成分とする水溶性重合体を変性するか、あるい
は(メタ)アクリルアミドとアニオン性単量体とカチオ
ン性単量体との単量体混合物を共重合させる方法で調製
される。いずれの方法で調製される場合でも、本発明で
使用する両性アクリルアミド重合体(B)は、アニオン
性基を1〜20モル%、カチオン性基を5〜50モル%
含有していることが望ましく、この範囲を逸脱した場合
には、本発明の目的を達成させることが難しい。
【0009】上記の重合体(B)を(メタ)アクリルア
ミドを主成分とする水溶性重合体の変性で調製する場
合、カチオン性基の導入にはホフマン分解反応、マンニ
ッヒ反応又はポリアミンによるアミド交換反応が利用さ
れ、アニオン性基の導入には、加水分解反応又はスルホ
メチル化反応が利用される。また、共重合法で重合体
(B)を調製する場合、コモノマー成分として使用可能
なカチオン性単量体としては、ジアルキルアミノアルキ
ル(メタ)アクリレート、ジアルキルアミノアルキル
(メタ)アクリルアミド、ビニルピリジン、ビニルイミ
ダゾール、モノ又はジアリルアミン及びそれらの混合
物、さらにはそれらの第四級アンモニウム塩が例示でき
る。また、アニオン性単量体としては、(メタ)アクリ
ル酸、マレイン酸、フマール酸、イタコン酸等のα,β
−不飽和カルボン酸類やスルホン酸基又はリン酸基を有
するビニル単量体が使用可能である。上記した変性反応
及び共重合反応は、いすれも公知の反応操作に従って任
意な反応条件を選択して実施することができる。
【0010】尚、本発明の重合体(B)には、(メタ)
アクリルアミドや上記したカチオン性単量体又はアニオ
ン性単量体と共重合可能な単量体を、10モル%を越え
ない範囲で含有させることができる。この種の単量体に
は、例えば、メチロール(メタ)アクリルアミド、メチ
レンビスアクリルアミドのほか、2官能性、3官能性、
4官能性の各架橋性ビニル単量体、ジメチルアクリルア
ミド、ジプロピルアクリルアミド等が包含される。
【0011】本発明に係る強化段ボール原紙の製造法に
よれば、両性グラフト澱粉重合体(A)と両性アクリル
アミド系重合体(B)とは、前者対後者が90:10〜
50:50の重量比で原料パルプスラリーに添加され
る。そして、両者を合わせた添加量は、段ボール原紙に
求める品質にも依るが、通常は固形分換算でパルプ乾燥
重量の0.5〜5%、好ましくは1〜3%の範囲で選ば
れる。添加量が0.5%未満の場合は所望の紙力を段ボ
ール原紙に付与することが難しく、また5%を越えた場
合は、コスト高になる不都合があるばかりでなく、抄紙
マシンが汚れ、段ボール原紙の地合も悪化するので好ま
しくない。また、両性グラフト澱粉重合体(A)対両性
アクリルアミド系重合体(B)の重量比が、上記の範囲
を逸脱した場合も、所望通り段ボール原紙の紙力を増強
させることが困難になる。両性グラフト澱粉重合体
(A)と両性アクリルアミド系重合体(B)を、原料パ
ルプスラリーに添加後は、常法通りこれを抄紙し、乾燥
することによって、商業的に満足できる地合を備え、加
工適性にも優れ、加えて圧縮強度、破裂強度などの諸強
度も高い強化段ボール原紙を得ることができる。
【0012】
【実施例】
両性グラフト澱粉重合体(A)の調製 調製例1 撹拌機、温度計、還流冷却器及び窒素導入管を装備した
500mlの四ッ口フラスコに、90〜100℃でクッ
キングしたカチオン性澱粉(窒素含有量0.41%)50重
量部と、アクリルアミド90モル%及びアクリル酸10
モル%の単量体混合物50重量部と軟水を仕込み、さら
に苛性カリ水溶液でpHを4.0に調整した。次にフラ
スコ内に窒素ガスを導入しながら撹拌下に、温度50℃
で過硫酸アンモニウムと重亜硫酸ソーダのレドックス触
媒を添加し、温度50〜70℃で3時間反応させて、表
1に示す濃度15%の両性グラフト澱粉重合体を得た。 調製例2〜6 カチオン性澱粉と単量体混合物の使用割合乃至は単量体
混合物の組成等と表1に示す如く変更した以外は、調製
例1と同様な手法で表1に示す両性グラフト澱粉重合体
を得た。
【0013】
【表1】 両性グラフト澱粉重合体(A) 調製例 カチオン性澱粉 単量体モル比 濃度 pH 粘度 /単量体重量比 (10倍液) cps(25 ℃) 1 50/50 AAM/AA=90/10 15% 4.1 5600 2 70/30 AAM/AA=80/20 15% 4.0 3000 3 30/70 AAM/IA=97/3 15% 4.0 4900 4 50/50 AAM/AA/DMAPAA/ 15% 4.0 3600 N-MAN=86/10/2/2 5 50/50 AAM/AA/DMAPAA 15% 4.0 5200 =88/10/2 (注) AAM :アクリルアミド AA :アクリル酸 DAMPAA:N.N−ジメチルアミノプロピルアクリルアミド N−MAN :メチロールアクリルアミド
【0014】両性アクリルアミド系重合体(B)の調製 調製例6 調製例1で使用したのと同様のフラスコに、ポリアクリ
ルアミドの10モル%を加水分解して得たアニオン性ポ
リアクリルアミド水溶液を仕込み、55〜60℃に加温
し、次いでこのアニオン性ポリアクリルアミドの40モ
ル%に相当するジメチルアミンとホルマリンを用いてマ
ンニッヒ変性を行うことにより、アニオン性基を10モ
ル%、カチオン性基を40モル%含有する両性アクリル
アミド系重合体を得た。 調製例7 アクリルアミド95モル%とアクリル酸5モル%からな
る単量体混合物を共重合させて得たアニオン性ポリアク
リルアミドを、調製例1で使用したのと同様のフラスコ
に仕込み、次いで次亜塩素酸ソーダ(塩素有効成分12
%)と苛性カリと水の混合物を添加してホフマン変性を
行い、次に塩酸水溶液でpHを4.5に調整することに
より、アニオン性基を5モル%、カチオン性基を20モ
ル%含有する両性アクリルアミド系重合体を得た。 調製例8 調製例1で使用したのと同様のフラスコに、アクリルア
ミド87.9モル%、イタコン酸2モル%、N,N−ジ
メチルアミノエチルメタクリレート10モル%、メチレ
ンビスアクリルアミド0.1モル%と水を仕込み、塩酸
水溶液を用いてpHを4.0に調節した後、フラスコ内
に窒素ガスを導入しながら撹拌下に、温度50℃で過硫
酸アンモニウムと重亜硫酸ソーダのレドックス触媒を添
加し、温度50〜70℃で3時間反応させることによ
り、両性アクリルアミド系重合体を得た。調製例6〜8
で得た各両性アクリルアミド系重合体の物性を表2に示
す。
【0015】
【表2】 両性アクリルアミド系重合体(B) 調製例 調製法 アニオン性基/カチオン性基 濃度 pH 粘度 含有量 モル% (10倍液) cps(25 ℃) 6 マンニッヒ アニオン/カチオン 10/40 10% 10.0 3600 7 ホフマン アニオン/カチオン 5/20 10% 4.5 200 8 共重合 アニオン/カチオン 2/10 15% 4.2 9000
【0016】実施例1〜5 段ボール故紙(CSF350 ml)のパルプスラリーに、調
製例1〜5で得た各両性グラフト澱粉重合体(A)を、
対パルプ重量で1.05%(固形分換算)、硫酸バンド
を対パルプ重量で1.5%添加し、さらに、調製例6〜
8で得た各両性アクリルアミド系重合体(B)を、対パ
ルプ重量で0.45%添加し、充分混合した。こうして
得たパルプスラリーを、TAPPIスタンダードシート
マシンで坪量160g/m2 相当の紙に抄造し、3.5
kg/m2 で5分間プレスした後、105℃で4分間乾
燥した。こうして得た各手抄紙を調湿して紙質試験に供
し、表3に示す結果を得た。 比較例1〜9 両性グラフト澱粉重合体(A)と両性アクリルアミド系
重合体(B)を併用することなく、どちらか一方を使用
した以外は、上記実施例と全く同様にして手抄紙を調製
し、その紙質を試験した。結果を表3に示す。 比較例10 両性グラフト澱粉重合体と両性アクリルアミド系重合体
を使用することなく、代わりにアニオン性ポリアクリル
アミド(アニオン性基含量10モル%)を、対パルプ重
量基準で1.05%使用した以外は、上記実施例と全く
同様にして手抄紙を調製し、その紙質を試験した。結果
を表3に示す。 紙質試験方法 比圧縮強度:JIS P−8126に準ず。 比破裂強度:JIS P−8112に準ず。 地合評価 :上記した各実施例及び比較例に準拠して坪
量60g/m2 の手抄紙を抄造し、得られた紙の地合を
肉眼で4段階評価した。 ◎>○>△>× 加工適性 :各実施例及び比較例で得られた手抄紙にボ
ールペンで罫線を入れ、130℃の電気乾燥器で10秒
間熱処理した後、折り曲げて罫線上の割れの程度を判定
した。評価は割れの程度を全体の百分率で示す。
【0017】
【表3】 使用薬剤 坪量 比圧縮強度 比破裂強度 地合 加工適性 g/m2 kg % 実施例1 A+B 162.1 25.3 4.0 ○ 75 2 A+B 162.3 25.0 3.9 ○ 70 3 A+B 162.5 25.4 3.9 ○ 76 4 A+B 162.1 25.6 4.0 ○ 79 5 A+B 163.3 25.3 4.0 ○ 79 比較例1 Aのみ 160.0 23.4 3.8 ◎ 65 2 Aのみ 160.1 23.0 3.6 ◎ 60 3 Aのみ 160.0 23.8 3.8 ◎ 67 4 Aのみ 160.0 23.8 3.9 ◎ 67 5 Aのみ 161.2 23.9 3.7 ◎ 68 6 Bのみ 159.3 24.1 3.4 △ 93 7 Bのみ 158.4 23.8 3.4 △ 95 8 Bのみ 159.1 24.0 3.5 △ 95 9 Bのみ 158.1 23.0 3.3 ◎ 87 10 (注) 162.5 25.0 4.1 × 100 ブランク −− 154.8 20.3 2.6 ◎ 50 (注)アニオン性ポリアクリルアミド(アニオン性基含量10モル%)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年9月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】本発明で使用する両性グラフト澱粉重合体
(A)は、カチオン性澱粉を含有する水溶液中で、 (a)アクリルアミド及び/又はメタアクリルアミド 60〜98モル% (b)アニオン性ビニル単量体 2〜30モル% (c)上記(a)及び/又は(b)と共重合可能な 他のビニル単量体 0〜10モル% からなる単量体混合物を、カチオン性澱粉対単量体混合
物=80〜20/20〜80の重量比で重合させること
で得ることができる。カチオン性澱粉対単量体混合物の
重量比が上記の範囲を逸脱した場合及び単量体(a)〜
(c)が配合割合が上記の範囲を逸脱した場合は、いす
れも段ボール原紙に所望の強度を付与することが困難に
なる。カチオン性澱粉としては、例えば、トウモロコ
シ、小麦、馬鈴薯、米、タピオカ等の澱粉に、第一級、
第二級、第三級の各アミノ基及び第四級アンモニウム基
からなる群から選ばれる少なくとも一種の塩基性窒素を
含有させたものが使用可能である。アニオン性ビニル単
量体としては、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン
酸、フマール酸、イタコン酸等のα,β−不飽和カルボ
ン酸及び/又はその塩のほか、スルホン酸基やリン酸基
を有するビニル単量体が使用可能である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】
【実施例】 両性グラフト澱粉重合体(A)の調製 調製例1 攪拌機、温度計、還流冷却器及び窒素導入管を装備した
500mlの四ッ口フラスコに、90〜100℃でクッ
キングしたカチオン性澱粉(窒素含有量0.41%)5
0重量部と、アクリルアミド90モル%及びアクリル酸
10モル%の単量体混合物50重量部と軟水を仕込み、
さらに苛性カリ水溶液でpHを4.0に調整した。次に
フラスコ内に窒素ガスを導入しながら攪拌下に、温度5
0℃で過硫酸アンモニウムと重亜硫酸ソーダのレドック
ス触媒を添加し、温度50〜70℃で3時間反応させ
て、表1に示す濃度15%の両性グラフト澱粉重合体を
得た。 調製例2〜 カチオン性澱粉と単量体混合物の使用割合乃至は単量体
混合物の組成等と表1に示す如く変更した以外は、調製
例1と同様な手法で表1に示す両性グラフト澱粉重合体
を得た。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】実施例1〜5 段ボール故紙(CSF350ml)のパルプスラリー
に、調製例1〜5で得た各両性グラフト澱粉重合体
(A)を、対パルプ重量で1.05%(固形分換算)、
硫酸バンドを対パルプ重量で1.5%添加し、さらに、
調製例6〜8で得た各両性アクリルアミド系重合体
(B)を、対パルプ重量で0.45%添加し、充分混合
した。こうして得たパルプスラリーを、TAPPIスタ
ンダードシートマシンで坪量160g/ 相当の紙に
抄造し、3.5kg/ で5分間プレスした後、10
5℃で4分間乾燥した。こうして得た各手抄紙を調湿し
て紙質試験に供し、表3に示す結果を得た。 比較例1〜9 両性グラフト澱粉重合体(A)と両性アクリルアミド系
重合体(B)を併用することなく、どちらか一方を使用
した以外は、上記実施例と全く同様にして手抄紙を調製
し、その紙質を試験した。結果を表3に示す。 比較例10 両性グラフト澱粉重合体と両性アクリルアミド系重合体
を使用することなく、代わりにアニオン性ポリアクリル
アミド(アニオン性基含量10モル%)を、対パルプ重
量基準で1.05%使用した以外は、上記実施例と全く
同様にして手抄紙を調製し、その紙質を試験した。結果
を表3に示す。 紙質試験方法 比圧縮強度:JIS P−8126に準ず。 比破裂強度:JIS P−8112に準ず。 地合評価 :上記した各実施例及び比較例に準拠して坪
量60g/ の手抄紙を抄造し、得られた紙の地合を
肉眼で4段階評価した。 ◎>○>△>× 加工適性 :各実施例及び比較例で得られた手抄紙にボ
ールペンで罫線を入れ、130℃の電気乾燥器で10秒
間熱処理した後、折り曲げて罫線上の割れの程度を判定
した。評価は割れの程度を全体の百分率で示す。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】
【表3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D21H 17/37 (72)発明者 竹内 邦雄 兵庫県明石市立石1丁目1番1号 星光化 学工業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原料パルプスラリーに両性グラフト澱粉
    重合体(A)と両性アクリルアミド系重合体(B)とを
    添加して抄紙することからなる段ボール原紙の製造法に
    於いて、原料パルプスラリーに添加される前記重合体
    (A)と重合体(B)との合計量が、固形分換算でパル
    プ乾燥重量の0.5%以上であり、しかも、重合体
    (A)対重合体(B)の重量比が、90:10〜50:
    50の範囲にあることを特徴とする強化段ボール原紙の
    製造法。
  2. 【請求項2】 両性グラフト澱粉重合体(A)が、カチ
    オン性澱粉を含有する水溶液中で、 (a)アクリルアミド及び/又はメタクリアミド 60〜98モル% (b)アニオン性ビニル単量体 2〜30モル% (c)上記(a)及び/又は(b)と共重合可能な 他のビニル単量体 0〜10モル% からなる単量体混合物を、カチオン性澱粉対単量体混合
    物=80〜20/20〜80の重量比で重合させて得た
    両性グラフト澱粉重合体であることを特徴とする請求項
    1記載の方法。
  3. 【請求項3】 両性アクリルアミド系重合体(B)が、
    1〜20モル%のアニオン性基と5〜50モル%のカチ
    オン性基を含有していることを特徴とする請求項1記載
    の方法。
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