JP6593358B2 - 水和硬化体およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、水和硬化体およびその製造方法に関する。
従来、コンクリートやモルタルなどの水和硬化体が知られている。水和硬化体は、一般的には、天然砕石や山砂などの粒度の異なる骨材(細骨材および粗骨材)と、セメントなどの水和反応によって硬化する結合材と、水とを含有する混練物を硬化させて得られる。
このような水和硬化体として、製鋼スラグを含有する骨材を用いた水和硬化体(以下、「製鋼スラグ水和硬化体」ともいう。)が知られており(例えば、特許文献1を参照)、港湾土木材料、路盤材などに使用されている。
製鋼スラグは、鉄分を多く含む高比重で硬質な物質であり、しかも種々の粒度を有しているため、細骨材や粗骨材として使用できる。また、製鋼スラグ水和硬化体を港湾土木材料(例えば、消波ブロックや漁礁ブロック)に使用する場合は、その比重をアップできることから、好適な材料といえる。
特開2006−264045号公報
水和硬化体を、例えば港湾土木材料や路盤材として使用する場合、水和硬化体に対しては、力学的な応力が継続的かつ繰り返し加えられ、水和硬化体が疲労する。このため、水和硬化体には、強度や比重等の物性とともに、優れた疲労耐久性も、重要な特性として要求される。
本発明は、以上の点を鑑みてなされたものであり、疲労耐久性に優れる水和硬化体およびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意検討した結果、製鋼スラグを含有する骨材として特定条件を満たす骨材を用いることで、得られる水和硬化体の疲労耐久性が良好になることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、以下の[1]〜[6]を提供する。
[1]製鋼スラグを含有する骨材と、水和反応によって硬化する結合材と、水と、を含有する混練物を硬化させてなる水和硬化体であって、上記骨材の最大寸法が5mm以上60mm以下であり、上記骨材の粗骨材の実積率が50体積%以上であり、上記水和硬化体の容積全体に占める上記骨材の容積率が55体積%以上である、水和硬化体。
[2]上記結合材が、高炉スラグ微粉末およびポルトランドセメントからなる群から選ばれる少なくとも1種を含む、上記[1]に記載の水和硬化体。
[3]上記結合材が、シリカフュームおよびフライアッシュからなる群から選ばれる少なくとも1種を含む、上記[1]または[2]に記載の水和硬化体。
[4]製鋼スラグを含有する骨材と、水和反応によって硬化する結合材と、水と、を含有する混練物を硬化させて水和硬化体を得る、水和硬化体の製造方法であって、上記骨材の最大寸法が5mm以上60mm以下であり、上記骨材の粗骨材の実積率が50体積%以上であり、上記水和硬化体の容積全体に占める上記骨材の容積率が55体積%以上である、水和硬化体の製造方法。
[5]上記結合材が、高炉スラグ微粉末およびポルトランドセメントからなる群から選ばれる少なくとも1種を含む、上記[4]に記載の水和硬化体の製造方法。
[6]上記結合材が、シリカフュームおよびフライアッシュからなる群から選ばれる少なくとも1種を含む、上記[4]または[5]に記載の水和硬化体の製造方法。
本発明によれば、疲労耐久性に優れる水和硬化体およびその製造方法を提供できる。
[水和硬化体]
本発明の水和硬化体は、製鋼スラグを含有する骨材と、水和反応によって硬化する結合材と、水と、を含有する混練物を硬化させてなる水和硬化体であって、上記骨材の最大寸法が5mm以上60mm以下であり、上記骨材の粗骨材の実積率が50体積%以上であり、上記水和硬化体の容積全体に占める上記骨材の容積率が55体積%以上である、水和硬化体である。
本発明の水和硬化体は、疲労耐久性に優れる。その理由は、次のように考えられる。
すなわち、水和硬化体は、力学的な応力が繰り返し加えられることで「疲労」して、亀裂等が発生し得るが、本発明の水和硬化体においては、骨材が適切に充填され、これが亀裂の発生および進行を止める役割を果たすことから、疲労耐久性に優れると推測される。
本発明の水和硬化体は疲労耐久性に優れるから、例えば、港湾土木材料や路盤材として好適に使用できる。
以下では、本発明の水和硬化体を説明しつつ、本発明の水和硬化体の製造方法についても、併せて説明を行なう。
〔骨材〕
本発明に使用する骨材(以下、便宜的に「本発明における骨材」という。)は、製鋼スラグを含有する。本発明における骨材は、製鋼スラグのほかに、従来公知の天然砕石、山砂;高炉徐冷スラグ、高炉水砕スラグ細骨材(例えば、JIS A 5011−1「コンクリート用スラグ骨材−第1部:高炉スラグ骨材」で規定されるもの等。ただし、JIS外品でもよい。);コンクリート用再生骨材(例えば、JIS A 5021「コンクリート用再生骨材H」、JIS A 5022「再生骨材Mを用いたコンクリート」、JIS A 5023「再生骨材Lを用いたコンクリート」で規定されるもの等。ただし、JIS外品でもよい。);等の骨材を含有していてもよい。
なお、製鋼スラグを有効利用する観点から、本発明における骨材中、製鋼スラグが占める体積割合(容積比率)は、50体積%以上が好ましく、75体積%以上がより好ましく、100体積%が更に好ましい。
製鋼スラグとしては、転炉、電気炉、混銑車などで発生したスラグのみならず、溶銑予備処理スラグやステンレス精錬時に発生するT.Cr≧0.5質量%含有スラグ等も用いることができる。また、エージング処理された製鋼スラグを用いることもでき、そのエージング方法は問わないが、水浸膨張比が0.5%以下のものが好ましい。なお、コスト高にはなるが、製鋼スラグの一部として、風砕処理された製鋼スラグを用いることもできる。
なお、骨材は、細骨材と粗骨材とに分類される。JIS A 0203:2014に記載されるとおり、細骨材は、10mm網ふるいを全部通り、5mm網ふるいを質量で85%以上通る骨材(概略的には、5mm未満の骨材)である。一方、粗骨材は、5mm網ふるいに質量で85%以上とどまる骨材(概略的には、5mm以上の骨材)である。
<最大寸法>
本発明における骨材の最大寸法は、5mm以上60mm以下である。したがって、本発明における骨材は、少なくとも粗骨材を含む。
ここで、骨材の最大寸法とは、JIS A 0203:2014に記載されるとおり、質量で骨材の90%以上が通るふるいのうち、最小寸法のふるいの呼び寸法で示される寸法である。
なお、呼び寸法とふるい目の開きとの関係は、JIS A 1102:2014、ならびに、JIS Z 8801−1:2006、JIS Z 8801−2:2000、および、JIS Z 8801−3:2000に記載されており、例えば、呼び寸法40mmはふるい目の開き37.5mmに対応する。したがって、例えば、最大寸法40mmの製鋼スラグとは、ふるい目の開き37.5mmを90質量%以上通り、かつ、ふるい目の開き31.5mmを通るのが90質量%未満の製鋼スラグのことである。
本発明における骨材の最大寸法は、本発明の水和硬化体の疲労耐久性がより優れるという理由から、10mm以上60mm以下が好ましい。
なお、本発明の水和硬化体は、本発明における骨材とは別に、最大寸法が60mmを超える骨材を含有していてもよい。
<実積率>
本発明における骨材の粗骨材の実積率は、50体積%以上である。これにより、本発明の水和硬化体は、疲労耐久性に優れる。なお、ここで規定している実積率は、本発明における骨材の「粗骨材」の実積率であり、本発明における骨材の「細骨材」の実積率は特に限定されない。
実積率は、JIS A 1104:2006に記載されており、概略的には、単位容積に占める骨材正味の容積割合を意味する。
本発明における骨材の粗骨材の実積率は、本発明の水和硬化体の疲労耐久性がより優れるという理由から、55体積%以上が好ましい。
なお、本発明における骨材の粗骨材の実積率は、その上限は特に限定されないが、例えば、75体積%以下であり、70体積%以下が好ましい。
<容積率>
本発明の水和硬化体の容積全体に占める本発明における骨材の容積率が、55体積%以上である。これにより、本発明の水和硬化体は、疲労耐久性に優れる。なお、ここで規定している容積率は、粗骨材だけではなく、細骨材も含む概念である。
なお、骨材の容積率は、以下のようにして算出する。すなわち、水和硬化体を構成する水、骨材(粗骨材および細骨材)、結合材および空気などの材料の各々の容積率を決める。各材料の容積率および密度をもとに計算した配合にて練り上げ試験を行なう。練り上がり後に水和硬化体中の空気量(単位:体積%)を実測して、骨材を含む各材料の実際の容積率を算出する。
本発明における骨材の容積率は、本発明の水和硬化体の疲労耐久性がより優れるという理由から、55体積%超が好ましく、57体積%以上がより好ましい。
一方、上限は特に限定されず、例えば、80体積%以下であり、75体積%以下が好ましい。
<細骨材率(s/a)>
本発明における骨材の細骨材率は、特に限定されないが、体積%で、例えば、30〜60%であり、35〜55%が好ましい。
なお、細骨材率とは、骨材に対する細骨材の割合であり、「s/a」とも表記する。
本発明における骨材の配合量は、特に限定されず、通常のコンクリートやモルタルと同様でよいが、例えば、1200〜3000kg/mであり、1400〜2500kg/mが好ましい。
なお、本明細書において、「配合量」は、水和硬化体の単位体積(1m)あたりの配合量(kg)である(以下、同様)。
〔結合材〕
本発明に使用する、水和反応によって硬化する結合材(以下、便宜的に「本発明における結合材」ともいう。)としては、特に限定されず、従来公知の結合材を使用できる。
本発明における結合材の配合量は、合計で、例えば、300〜800kg/mであり、350〜700kg/mが好ましい。
本発明における結合材としては、例えば、高炉スラグ微粉末およびポルトランドセメントからなる群から選ばれる少なくとも1種を含む結合材が好適に挙げられる。その配合量は、合計で、例えば、200〜700kg/mであり、300〜680kg/mが好ましい。
高炉スラグ微粉末としては、例えば、JIS A 6206:2013で規定されるコンクリート用高炉スラグ微粉末が挙げられる。
ポルトランドセメントとしては、例えば、JIS R 5210:2009で規定されるポルトランドセメントが挙げられる。
また、本発明における結合材は、上記高炉スラグ微粉末などと併用して、または、上記高炉スラグ微粉末などとは別に、シリカフュームおよびフライアッシュからなる群から選ばれる少なくとも1種を含んでもよい。その配合量は、合計で、例えば、0〜300kg/mであり、0〜250kg/mが好ましい。
シリカフュームとしては、例えば、JIS A 6207:2011で規定されるコンクリート用シリカフュームが挙げられる。
フライアッシュとしては、例えば、石炭火力発電で生じるフライアッシュが挙げられ、JIS A 6201:2015で規定されるコンクリート用フライアッシュ、または、フライアッシュ原粉が好ましい。
〔水〕
本発明に使用する水は、特に限定されない。水の配合量は、例えば、100〜350kg/mであり、120〜300kg/mが好ましい。
〔その他の成分〕
本発明においては、更に、その他の成分を使用してもよい。
例えば、まだ固まってない水和硬化体のワーカビリティーを確保するため、コンクリートに通常用いられている減水剤などの混和剤を使用してもよい。
混和剤を使用する場合、その配合量は、例えば、0〜10000g/mであり、0〜7000g/mが好ましい。
〔空気量〕
本発明において、空気量は特に限定されないが、例えば、体積%で、0.5〜10%であり、1〜8%が好ましい。
〔混練および硬化〕
本発明においては、上述した成分を配合した組成物を混練して混練物を調製し、この混練物を硬化させて、本発明の水和硬化体を得る。
本発明の水和硬化体を得るに際しての混練、打設、成形、養生などは、通常のコンクリートやモルタルの場合と同様でよい。また、硬化に関しても特に限定されないが、早期に硬化させる場合には、コンクリートの場合と同様に、蒸気やオートクレーブによる処理を行なえばよい。
以下に、実施例を挙げて本発明を具体的に説明する。ただし、本発明はこれらに限定されるものではない。
<比較例1〜5および発明例1〜15>
下記表1の配合でミキサーを用いて混練し、混練物を、10cm×10cm×40cmの型枠に成形した。成形物を2日後に脱枠し、20℃水中で28日養生して、水和硬化体を得た。
なお、骨材としては、製鋼スラグを使用した。より詳細には、比較例1〜5および発明例1〜8では溶銑予備処理スラグを使用し、発明例9〜15では転炉スラグを使用した。
また、高炉スラグ微粉末としては、JIS A 6206:2013で規定されるコンクリート用高炉スラグ微粉末を使用した。ポルトランドセメントとしては、JIS R 5210:2009で規定される普通ポルトランドセメントを使用した。シリカフュームとしては、JIS A 6207:2011で規定されるコンクリート用シリカフュームを使用した。フライアッシュとしては、JIS A 6201:2015で規定されるコンクリート用フライアッシュを使用した。
<疲労耐久性の評価>
得られた水和硬化体について、曲げ疲労試験を行なった。載荷方法は、3等分点載荷とした。また、載荷条件は、上限応力(応力強度比)をJIS A 1106:2006の曲げ強度試験方法で測定した曲げ強度の60%とし、下限応力を上限応力の5%とした。繰返し載荷速度は、周波数7Hzとした。
このような条件で水和硬化体に繰り返し載荷して、破壊が起こるまでの回数を求め、これを曲げ疲労寿命とした。この回数が1×10回を超える場合には、疲労耐久性に優れるものとして評価できる。
上記表1および図1に示す結果から明らかなように、1)骨材の最大寸法が5mm以上60mm以下であり、2)骨材の粗骨材の実積率が50体積%以上であり、3)骨材の容積率が55体積%以上である発明例1〜15は、疲労耐久性が良好であった。
なお、発明例1〜15を対比すると、粗骨材の実積率が55体積%以上である発明例5および9〜15は、粗骨材の実積率が55体積%以上ではない発明例1〜4および6〜8と比べて、疲労耐久性がより良好であった。
これに対して、上記1)〜3)の1つ以上を満たさない比較例1〜5は、疲労耐久性が劣っていた。
<比較例6〜11および発明例16〜21>
下記表2の配合でミキサーを用いて混練し、混練物を、10cm×10cm×40cmの型枠に成形した。成形物を2日後に脱枠し、20℃水中で28日養生して、水和硬化体を得た。
骨材としては、製鋼スラグのほかに、天然砕石、山砂、高炉徐冷スラグ、高炉水砕スラグ細骨材、および、コンクリート用再生骨材(以下、単に「再生骨材」とも表記する)を使用した。
製鋼スラグ以外の骨材としてより詳細には、比較例6〜7および発明例16〜17では天然砕石および山砂を使用し、比較例8〜9および発明例18〜19では高炉徐冷スラグおよび高炉水砕スラグ細骨材を使用し、比較例10〜11および発明例20〜21ではコンクリート用再生骨材を使用した。なお、製鋼スラグとしては溶銑予備処理スラグを使用した。
また、高炉スラグ微粉末としては、JIS A 6206:2013で規定されるコンクリート用高炉スラグ微粉末を使用した。ポルトランドセメントとしては、JIS R 5210:2009で規定される普通ポルトランドセメントを使用した。フライアッシュとしては、JIS A 6201:2015で規定されるコンクリート用フライアッシュを使用した。
<疲労耐久性の評価>
得られた水和硬化体について、曲げ疲労試験を行なった。載荷方法は、3等分点載荷とした。また、載荷条件は、上限応力(応力強度比)をJIS A 1106:2006の曲げ強度試験方法で測定した曲げ強度の60%とし、下限応力を上限応力の5%とした。繰返し載荷速度は、周波数7Hzとした。
このような条件で水和硬化体に繰り返し載荷して、破壊が起こるまでの回数を求め、これを曲げ疲労寿命とした。この回数が1×10回を超える場合には、疲労耐久性に優れるものとして評価できる。
上記表2に示す結果から明らかなように、1)骨材の最大寸法が5mm以上60mm以下であり、2)骨材の粗骨材の実積率が50体積%以上であり、3)骨材の容積率が55体積%以上である発明例16〜21は、疲労耐久性が良好であった。
これに対して、上記1)〜3)の1つ以上を満たさない比較例6〜11は、疲労耐久性が劣っていた。

Claims (6)

  1. 製鋼スラグを含有する骨材と、水和反応によって硬化する結合材と、水と、を含有する混練物を硬化させてなる水和硬化体であって、
    前記骨材の最大寸法が5mm以上60mm以下であり、
    前記骨材の粗骨材の実積率が50体積%以上であり、
    前記水和硬化体の容積全体に占める前記骨材の容積率が55体積%以上である、水和硬化体。
  2. 前記結合材が、高炉スラグ微粉末およびポルトランドセメントからなる群から選ばれる少なくとも1種を含む、請求項1に記載の水和硬化体。
  3. 前記結合材が、シリカフュームおよびフライアッシュからなる群から選ばれる少なくとも1種を含む、請求項1または2に記載の水和硬化体。
  4. 製鋼スラグを含有する骨材と、水和反応によって硬化する結合材と、水と、を含有する混練物を硬化させて水和硬化体を得る、水和硬化体の製造方法であって、
    前記骨材の最大寸法が5mm以上60mm以下であり、
    前記骨材の粗骨材の実積率が50体積%以上であり、
    前記水和硬化体の容積全体に占める前記骨材の容積率が55体積%以上である、水和硬化体の製造方法。
  5. 前記結合材が、高炉スラグ微粉末およびポルトランドセメントからなる群から選ばれる少なくとも1種を含む、請求項4に記載の水和硬化体の製造方法。
  6. 前記結合材が、シリカフュームおよびフライアッシュからなる群から選ばれる少なくとも1種を含む、請求項4または5に記載の水和硬化体の製造方法。
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