JP6417891B2 - 高強度コンクリート組成物及び高強度コンクリート硬化体の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、高強度コンクリート組成物及び高強度コンクリート硬化体の製造方法に関する。
近年、構造部材の軽量化、鉄筋使用量の削減などの要求に伴い、200N/mm程度の圧縮強度が得られるような超高強度材料が提案されている。これらの材料では、セメント、ポゾラン質微粉末、骨材及び高性能減水剤が使用されており、熱養生によって超高強度化が図られている。また、これらに金属繊維や有機繊維を添加することによって、高いじん性やひび割れ抑制機能を付与することが提案されている(特許文献1〜3参照)。
例えば、上記の材料よりもさらに圧縮強度の高い材料が得られれば、柱部材の受け持つ荷重をさらに増大することができるため、構造物における柱の数を減らすことができ、その結果、構造物の居住空間をさらに広げられるとともに、設計や意匠性の自由度がさらに高まることが考えられる。
セメント組成物の高強度化を図る場合、その水/結合材比をより小さくする方法が一般的に執られるが、結合材の化学反応をより促進するために、蒸気養生などの加熱養生がとられることがある。また、更なる高強度化のため、セメントモルタル中の空隙を極力小さくする目的で、遠心成型や加圧成型が行われることもある。また、これらの方法を組み合わせた、オートクレーブ養生やヒートプレス養生をすることで、さらに高い圧縮強度が得られることが分かっている。
特開2001−181004号公報 特開2006−298679号公報 特開2007−126317号公報
しかしながら、これらの製造方法は、大掛かりな設備が必要であるため、容易に実施できるものではない。
そこで、本発明は、従来の技術にくらべて、大掛かりかつ特殊な製造設備を必要とせず、より高強度である高強度コンクリート組成物及び高強度コンクリート硬化体の製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、セメントと、シリカフュームと、フェロニッケルスラグを含む細骨材と、粗骨材と、減水剤及び消泡剤と組み合わせ、さらに、微小な金属粉末をコンクリートに混入することによって、高強度化が実現できることを見出し、本発明に至った。
すなわち、本発明は、セメントと、シリカフュームと、水と、細骨材と、粗骨材と、減水剤と、消泡剤と、金属微粉末とを含む高強度コンクリート組成物であって、セメントは、CSを10.0質量%〜70.0質量%及びCSを10.0質量%〜70.0質量%含有し、細骨材は、フェロニッケルスラグを含む高強度コンクリート組成物を提供する。このような高強度コンクリート組成物は、従来にない、非常に高い圧縮強度を発現することができる。
また、本発明は前記高強度コンクリート組成物を、15〜25℃の気中で1日間〜5日間養生を行う前養生工程と、20〜60℃の水中または気中で1日間〜7日間養生を行う一次養生工程と、80℃〜200℃の水中または気中で1日間〜21日間養生を行う二次養生工程とを含む、高強度コンクリート硬化体の製造方法を提供する。このような高強度コンクリート組成物の製造方法によれば、従来にない、非常に高い圧縮強度を有す高強度コンクリート組成物を製造することができる。
本発明によれば、特殊な養生方法をとらなくとも、高い圧縮強度を持つ高強度コンクリート組成物を提供することができる。
以下、本発明に係る高強度コンクリート組成物及びコンクリート組成物の好適な実施形態について説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
(高強度コンクリート組成物)
本実施形態の高強度コンクリート組成物は、セメントと、シリカフュームと、水と、フェロニッケルスラグを含む細骨材と、粗骨材と、減水剤と、消泡剤と、金属微粉末とを含むものである。
セメントの鉱物組成は、CS量が10.0〜70.0質量%、CS量が10.0〜70.0質量%、CA量が7.0質量%以下、CAF量が5.0〜15.0質量%である。CS量は、好ましくは11.0〜68.0質量%、より好ましくは12.0〜60.0質量%であり、更に好ましくは13.0〜40.0質量%、最も好ましくは15.0〜25.0質量%である。CS量が10.0質量%未満では圧縮強度が低くなる傾向があり、70.0質量%を超えると加熱養生後の圧縮強度が低くなる傾向がある。CS量は、好ましくは12.0〜65.0質量%、より好ましくは15.0〜62.0質量%であり、更に好ましくは55.0〜63.0質量%である。CS量が10.0質量%未満では、特に加熱養生後の圧縮強度が低くなる傾向がある。CA量は好ましくは7.0質量%以下であり、より好ましくは4.5質量%以下であり、更に好ましくは4.0質量%以下である。CA量が5.0%を超えると、十分な流動性が得られなくなる。CAF量は、好ましくは6.0〜15.0質量%、より好ましくは7.0〜15.0質量%であり、更に好ましくは8.0〜10.0質量%である。以上の範囲であれば、高い圧縮強度及び高い流動性を十分に確保出来る。
セメントのブレーン比表面積は、好ましくは2500〜4800cm/g、より好ましくは2800〜4500cm/g、更に好ましくは3000〜4200cm/gであり、特に好ましくは3100〜3900cm/gである。セメントのブレーン比表面積が2500cm/g未満では高強度セメントモルタル組成物の強度が低くなる傾向があり、4800cm/gを超えると低水セメント比での流動性が低下する傾向にある。
本実施形態に係るセメントの製造にあたっては、通常のセメントと特に異なる操作を行う必要はない。上記セメントは、石灰石、珪石、スラグ、石炭灰、建設発生土、高炉ダスト等の原料の調合を目標とする鉱物組成に応じて変え、実機キルンで焼成した後、得られたクリンカーに石膏を加えて所定の粒度に粉砕することによって製造することができる。焼成するキルンには、一般的なNSPキルンやSPキルン等を使用することができ、粉砕には一般的なボールミル等の粉砕機が使用可能である。また、必要に応じて、2種以上のセメントを混合することもできる。
シリカフュームは、金属シリコン、フェロシリコン、電融ジルコニア等を製造する際に発生する排ガス中のダストを集塵して得られる副産物であり、主成分は、アルカリ溶液中で溶解する非晶質のSiOである。シリカフュームのBET比表面積は、好ましくは10〜30m/g、より好ましくは13〜28m/g、更に好ましくは14〜24m/g、特に好ましくは15〜18m/gである。このようなシリカフュームを用いることで、高強度コンクリート組成物の高い圧縮強度及び高い流動性を確保しやすくなる。
本実施形態の高強度コンクリート組成物において、セメント及びシリカフュームの合計量を基準として、シリカフュームを、好ましくは5〜35質量%、より好ましくは7〜30質量%、更に好ましくは8〜27質量%、特に好ましくは9〜23質量%含む。以上の範囲であれば、高い圧縮強度及び高い流動性を十分に確保出来る。
細骨材は、フェロニッケルスラグを使用する。フェロニッケルスラグを使用することにより、コンクリート組成物の圧縮強度が向上する。フェロニッケルスラグは,モース硬さが7.0〜8.5、好ましくは7.2〜8.0、より好ましくは7.3〜7.9、さらに好ましくは7.4〜7.8、絶乾密度が2.7〜4.0g/cm、好ましくは2.7〜3.8g/cm、より好ましくは2.8〜3.5g/cm、さらに好ましくは2.9〜3.3g/cmであると、より一層強度が大きくなる。また、適時、他の種類の細骨材と組み合わせて使用しても良い。具体的には、川砂、陸砂、海砂、砕砂、珪砂、石灰石骨材、高炉スラグ細骨材銅スラグ細骨材、電気炉酸化スラグ細骨材等を使用することができる。
粗骨材としては、特に制限されないが、砂利、砕石、石灰石骨材、高炉スラグ粗骨材等を使用することができる。なお、粗骨材の粒度は、5mmの篩いに85質量%以上とどまるものが好ましい。
減水剤としては、リグニン系、ナフタレンスルホン酸系、アミノスルホン酸系、ポリカルボン酸系の減水剤、高性能減水剤、高性能AE減水剤等を使用することができる。低水セメント比での流動性確保の観点から、減水剤として、ポリカルボン酸系の減水剤、高性能減水剤又は高性能AE減水剤を用いることが好ましく、ポリカルボン酸系の高性能減水剤を用いることがより好ましい。本実施形態に係る高強度セメントモルタル組成物は、セメントとシリカフュームの合量100質量部に対して、減水剤を好ましくは1.0〜6.0質量部、より好ましくは1.5〜5.0質量部、更に好ましくは1.8〜4.5質量部、特に好ましくは2.2〜4.0質量部含む。以上の範囲であれば、高い圧縮強度及び高い流動性を十分に確保出来る。
また、セメントとシリカフュームの合量100質量部に対して、水を好ましくは9〜20質量部、より好ましくは9.5〜18質量部、更に好ましくは10.0〜16質量部、特に好ましくは10.5〜14.0質量部含む。以上の範囲であれば、高い圧縮強度及び高い流動性を十分に確保出来る。
消泡剤としては、特殊非イオン配合型界面活性剤、ポリアルキレン誘導体、疎水性シリカ、ポリエーテル系等が挙げられる。この場合、セメントとシリカフュームの合量100質量部に対して、消泡剤を好ましくは0.01〜2.0質量部、より好ましくは0.1〜1.0質量部、更に好ましくは0.2〜0.5質量部含む。以上の範囲であれば、高い圧縮強度及び高い流動性を十分に確保出来る。
金属微粉末は、カットスチールウール及び/又は鉄粉等を使用することができる。カットスチールウールとはスチールウールを短く切断したものを意味する。またスチールウールとは鉄の非常に細い線を綿状に固めた物で、研磨用のたわしとして使用されることがある。
金属微粉末の形状は、直径が好ましくは5μm〜500μm、より好ましくは10μm〜420μm、更に好ましくは15μm〜400μm、特に好ましくは20μm〜380μmである。長さは好ましくは5μm〜5.0mm、より好ましくは20μm〜4.0mm、更に好ましくは30μm〜3.8mm、特に好ましくは50μm〜3.5mmである。以上の範囲であれば、高い圧縮強度及び高い流動性を十分に確保出来る。
(高強度コンクリート硬化体の製造方法)
本実施形態の高強度コンクリート硬化体の製造方法は、上記高強度コンクリート組成物を、15〜25℃の気中で1日間〜5日間養生を行う前養生工程と、20〜60℃の水中または気中で1日間〜7日間養生を行う一次養生工程と、80℃〜200℃の水中または気中で1日間〜21日間養生を行う二次養生工程とを含む。
一次養生工程は、好ましくは23〜55℃、より好ましくは25〜50℃、更に好ましくは28〜48℃、特に好ましくは30〜45℃の水中で、好ましくは1〜7日間、より好ましくは1.5〜6日間、更に好ましくは1.8〜5日間、特に好ましくは2.0〜4.5日間養生を行う。以上の範囲であれば、高い圧縮強度及び高い流動性を十分に確保出来る。
二次養生工程は、好ましくは80〜200℃、より好ましくは83〜190℃、更に好ましくは85〜185℃、特に好ましくは90〜180℃の水中または気中で、好ましくは1〜21日間、より好ましくは3〜19日間、更に好ましくは5〜17日間、特に好ましくは7〜15日間養生を行う。水中の場合、温水、気中の場合、蒸気養生装置、オートクレーブ、乾燥機などが使用出来る。以上の範囲であれば、高い圧縮強度及び高い流動性を十分に確保出来る。
本実施形態の高強度コンクリート硬化体の製造方法は、上記高強度コンクリート組成物を、さらに、80℃〜200℃の気中で1日間〜21日間養生を行う三次養生工程を行っても良い。
三次養生工程は、好ましくは80〜200℃、より好ましくは83〜190℃、更に好ましくは85〜185℃、特に好ましくは90〜180℃の気中で、好ましくは1〜21日間、より好ましくは3〜19日間、更に好ましくは5〜17日間、特に好ましくは7〜15日間養生を行う。
水中の場合、温水、気中の場合、蒸気養生装置、オートクレーブ、乾燥機などが使用出来る。三次養生工程では、水中よりも気中養生の方が、強度増進の観点からより好ましい。以上の範囲であれば、高い圧縮強度及び高い流動性を十分に確保出来る。
以下、実施例、参考例及び比較例を挙げて本発明の内容をより具体的に説明する。なお、本発明は下記実施例に限定されるものではない。
[使用材料の準備]
実施例、参考例及び比較例のモルタル組成物を作製するために、以下に示す材料を準備した。
(1)セメント
セメントは鉱物組成の異なる3種類を使用した。使用したセメントの化学成分を、JIS R 5202−2010「セメントの化学分析方法」に従い測定し、鉱物組成を下記のボーグ式により算出した。得られたセメントの鉱物組成を表1に示す。
S量=(4.07×CaO)−(7.60×SiO)−(6.72×Al)−(1.43×Fe)−(2.85×SO
S量=(2.87×SiO)−(0.754×CS)
A量=(2.65×Al)−(1.69×Fe
AF量=3.04×Fe
Figure 0006417891
(2)シリカフューム
(A)シリカフュームA:密度2.2g/cm,BET比表面積22.8m/g
(B)シリカフュームB:密度2.2g/cm,BET比表面積16.0m/g
(3)細骨材
(A)砕砂(安山岩):密度2.62g/cm、粗粒率2.80、吸水率2.5質量%
(B)フェロニッケルスラグ:絶乾密度3.10g/cm、粗粒率2.75、吸水率0.3質量%、モース硬さ7.5
(4)粗骨材
(A)砕石1305(安山岩):密度2.62g/cm、粗粒率2.80、吸水率2.5質量%
(B)砕石1305(硬質砂岩):絶乾密度2.65g/cm、粗粒率6.51、吸水率0.61質量%
(5)減水剤:ポリカルボン酸系高性能減水剤(固形分濃度25質量%)
(6)消泡剤:特殊非イオン配合型界面活性剤
(7)金属微紛末:カットスチールウール:日本スチールウール社製、直径20〜30μm、長さ0.1〜3mm、密度7.85g/cm
(8)練混ぜ水(W):上水道水
[高強度コンクリート組成物の作製]
高強度コンクリート組成物の作製を、表3の配合組成に基づき、以下の通りに行った。
Figure 0006417891
セメント、シリカフューム、消泡剤及び細骨材をコンクリートミキサに加え、減水剤を含む練混ぜ水をミキサ内に投入して10分間撹拌し、その後、粗骨材をミキサに投入して1分30秒間攪拌し、コンクリート組成物を作製した。なお、実施例1〜4及び参考例5〜7では、金属微紛末を更に投入して、高強度コンクリート組成物を作製した。
[養生方法]
練り混ぜた高強度コンクリート組成物は、型枠に充填後、20℃、湿度約70%の気中で3日間養生後、脱型し、40℃の水中で3日間の一次養生の工程を実施した。その後、二次養生として、98℃の温水中で7日間養生し、その後、7日間、98℃の乾燥機で乾燥させた。これらの養生を行い、高強度コンクリート硬化体を作製した。
[高強度コンクリート組成物の評価]
(1)フレッシュ性状
(試験方法)
比較例1〜3並びに実施例1〜4及び参考例5〜7の配合で作製した高強度コンクリート組成物を用いて、スランプフローを測定した。スランプフローは、JIS A 1150−2007「コンクリートのスランプフロー試験方法」に準じて測定した。
(2)強度試験
JIS A 1132−2006「コンクリートの強度試験用供試体の作り方」に準じて10cm×20cmの円柱供試体を作製し、JIS A 1108−2006「コンクリートの圧縮強度試験方法」に準じて高強度コンクリート硬化体の圧縮強度試験を実施した。
(評価結果)
表4に、スランプフローおよび圧縮強度試験結果を示す。
Figure 0006417891
比較例1〜3のように、金属微紛末を用いない場合、二次養生後の圧縮強度が230〜250N/mm程度となった。また、三次養生を実施した場合の強度増進はほとんどなかった。その中でも、比較例3のように,粗骨材量が増大すると,強度が10〜20N/mm低下した。
全ての実施例で,金属微紛末の添加により,スランプフローがやや小さくなった。
実施例1のように,細骨材にフェロニッケルスラグを用い,金属微紛末を添加することによって、圧縮強度が大きく増大し,二次養生後で280N/mmとなった。さらに,三次養時の強度増進が大きくなり,300N/mm以上の圧縮強度が得られた。
実施例2および3のように,水結合材比を11.5%および11.0%と小さくした場合は,スランプフローは小さくなる傾向にあった。また,圧縮強度への影響は小さかった。
実施例4のように,粗骨材量を増大させた場合は,比較例3と同様に二次養生後20N/mm程度強度が低下したが,三次養生後の圧縮強度は270N/mmと高い強度が得られた。
参考例5および6のように,セメント種類を変えた場合にも,三次養生後には270N/mmと高い圧縮強度が得られた。
参考例6および7のように,シリカフュームの種類が強度へ及ぼす影響はなかった。
また、二次養生の水中養生後に三次養生の気中養生を施すと、非常に高い圧縮強度が得られた。セメントの養生は、一般的に水中で十分に水和させることが重要とされているが、ある程度水中養生した後は気中養生した方が良いことが示唆されている。シリカフュームを低水セメント比で使用したコンクリートでは、シリカフュームの水和を十分に行わせることが重要で、気中養生の場合、硬化体の微細な空隙への蒸気の浸透などが起こり易く水和が進行するような現象が起こっていると推察される。

Claims (8)

  1. セメントと、シリカフュームと、水と、細骨材と、粗骨材と、減水剤と、消泡剤と、金属微粉末とを含む高強度コンクリート組成物であって、
    前記セメントは、CSを10.0質量%〜25.0質量%及びCSを55.0質量%〜70.0質量%含有し、
    前記細骨材は、フェロニッケルスラグを含み、
    前記セメントと前記シリカフュームの合計量100質量%中に、前記シリカフュームを5質量%〜35質量%含み、
    前記セメントと前記シリカフュームの合計量100質量部に対して、水を9質量部〜20質量部、減水剤を1.0質量部〜6.0質量及び消泡剤を0.01質量部〜2.0質量部含み、
    当該高強度コンクリート組成物に対して1.0体積%〜5.0体積%の前記金属微粉末を含むことを特徴とする高強度コンクリート組成物。
  2. 前記セメントは、C A量が7.0質量%以下であり且つC AF量が5.0質量%〜15.0質量%である、請求項1に記載の高強度コンクリート組成物。
  3. 前記金属微粉末は、直径20〜30μmのカットスチールウールである、請求項1又は2に記載の高強度コンクリート組成物。
  4. 前記金属微粉末は、直径が5μm〜500μm及び長さが5μm〜5.0mmである、請求項1又は2に記載の高強度コンクリート組成物。
  5. 前記シリカフュームのBET比表面積が10〜30m/gである、請求項1〜の何れか1項に記載の高強度コンクリート組成物。
  6. 前記フェロニッケルスラグのモース硬さが7.0〜8.5、絶乾密度が2.7〜4.0g/cmである、請求項1〜の何れか1項に記載の高強度コンクリート組成物。
  7. 請求項1〜の何れか1項に記載の高強度コンクリート組成物を、15〜25℃の気中で1日間〜5日間養生を行う前養生工程と、20〜60℃の水中または気中で1日間〜7日間養生を行う一次養生工程と、80℃〜200℃の水中で1日間〜21日間養生を行う二次養生工程とを含む、高強度コンクリート硬化体の製造方法。
  8. 更に、80℃〜200℃の気中で1日間〜21日間養生を行う三次養生工程とを含む、請求項記載の高強度コンクリート硬化体の製造方法。
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