JP5702608B2 - 高強度モルタル組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、高強度モルタル組成物に関する。
近年、構造部材の軽量化、鉄筋使用量の削減などの要求に伴い、150N/mm以上の圧縮強度を発現し、しかも曲げ強度の高い超高強度コンクリートが提案されている。これらのコンクリートでは、セメント、ポゾラン質微粉末、骨材、高性能減水剤、金属繊維が使用され、熱養生によって超高強度化が図られている(特許文献1及び2参照)。
特開2001−181004号公報 特開2006−298679号公報
しかしながら、超高強度コンクリートを熱養生する場合は、工場で型枠を使用して製造するため、建設現場までの製品の運搬が必要である。また、コンクリート製品の形状や大きさは、使用する型枠や養生装置の形状により制約を受けるため、超高強度コンクリートの設計の自由度が制限される。このため、熱養生が不要であり、現場施工が可能な高強度材料が求められている。また、高強度材料は、練混ぜ効率が悪く、製造負荷が大きいため、短時間で原料組成物のスラリーが軟化することが求められている。
そこで、本発明は、練混ぜ効率が十分に高く、常温養生のみで早期に高い圧縮強度を発現できる高強度モルタル組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、フェロニッケルスラグを含む細骨材と、特定の鉱物組成及び粒度分布を有するセメント、シリカフューム、減水剤、消泡剤及び高張力繊維と組み合わせることにより、上記各成分を混合し調製されるモルタル組成物のスラリーが軟化するまでの練混ぜ時間を短縮でき、かつ、熱養生しなくともモルタル組成物の強度が向上することを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、セメントと、シリカフュームと、水と、減水剤と、消泡剤と、細骨材と、高張力繊維とを含む高強度モルタル組成物であって、セメントは、CSを40.0〜75.0質量%及びCAを2.7質量%未満含有し、かつ、45μmふるい残分が8.0質量%未満であり、細骨材は、フェロニッケルスラグを含有する、モルタル組成物を提供する。このようなモルタル組成物は、練混ぜ効率が十分に高く、常温養生のみで高い圧縮強度を発現することができる。
上記本発明が奏する効果について、本発明者らは、フェロニッケルスラグを含む細骨材を用いることにより、細骨材全体の密度を大きくすることができるため、細骨材のモルタル組成物中への分散性が向上し、モルタル組成物のスラリーが軟化するまでの練混ぜ時間を短縮できるものと推測している。ここで、モルタル組成物のスラリーが軟化するまでの練混ぜ時間とは、粉体材料がスラリー化し、流動するまでに至る時間をいう。
上記フェロニッケルスラグのモース硬さが7.2〜8.5、絶乾密度が2.7〜4.0g/cmであると、モルタル組成物のスラリーが軟化するまでの練混ぜ時間をより一層短縮することができる。
また、上記細骨材は、粒径0.15mm以下の粒群を70〜98質量%含有すると、モルタル組成物中の繊維の分散性が向上し、モルタル組成物の強度をより向上することができる。
さらに、上記細骨材は、粒径0.075mm以下の粒群を16〜80質量%含有することで、モルタル組成物の強度の向上効果をより確実に得ることができる。
また、上記シリカフュームの平均粒子径が0.05〜2.0μmであると、モルタル組成物の強度を更に向上することができる。そして、本発明の高強度モルタル組成物は、セメントを基準として、シリカュームを3〜30質量%含むことが好ましい。
本発明の高強度モルタル組成物は、セメント及びシリカフュームの合計量100質量部に対して、水を10〜25質量部、減水剤を0.5〜6.0質量部含むことが好ましい。これにより、モルタル組成物の強度がより一層向上する。
本発明の高強度モルタル組成物において、高張力繊維は、引張強度が100〜10000N/mm、アスペクト比が40〜250であり、モルタル組成物に対する含有量が外割りで0.3〜5.0体積%であることが好ましい。この範囲とすることで、高いじん性と高い圧縮強度及び引張強度を得ることができる。また、上記高張力繊維は、金属繊維、炭素繊維及びアラミド繊維からなる群より選ばれる1種以上の繊維であると、モルタル組成物の強度をより一層向上することができる。
また、本発明の高強度モルタル組成物は、耐火性能が向上する観点から、有機繊維を更に含むことが好ましい。さらに、上記有機繊維は、繊度が1.0〜20dtex、アスペクト比が200〜900であり、モルタル組成物に対する含有量が外割りで0.05〜3体積%であると、モルタル組成物の耐火性能をより向上することができる。
本発明によれば、練混ぜ効率が十分に高く、常温養生のみで早期に高い圧縮強度を発現できるモルタル組成物を得ることができる。
実施例で用いた消泡剤のH−NMRスペクトルである。 実施例1のモルタル組成物の0打フロー試験後の状態を撮影した写真である。 比較例1のモルタル組成物の0打フロー試験後の状態を撮影した写真である。
本発明の高強度モルタル組成物は、セメントと、シリカフュームと、水と、減水剤と、消泡剤と、細骨材と、高張力繊維とを含むモルタル組成物であって、セメントは、CSを40.0〜75.0質量%及びCAを2.7質量%未満含有し、かつ、45μmふるい残分が8.0質量%未満であり、細骨材は、フェロニッケルスラグを含有するものである。以下、本発明に係るモルタル組成物の好適な実施形態について説明する。
セメントの鉱物組成は、CS量が40.0〜75.0質量%であり、CA量が2.7質量%未満である。セメントのCS量は、好ましくは45.0〜73.0質量%、より好ましくは48.0〜70.0質量%であり、更に好ましくは50.0〜68.0質量%である。CA量は好ましくは2.3質量%未満であり、より好ましくは2.1質量%未満であり、更に好ましくは1.9質量%未満である。CS量が40.0質量%未満では圧縮強度及び引張強度が低くなる傾向があり、75.0質量%を超えるとセメントの焼成自体が困難となる傾向がある。また、CA量が2.7質量%以上では引張強度が低くなる傾向があるなお、CA量の下限値は特に限定されないが、0.1質量%程度である。
また、セメントは、じん性、圧縮強度、引張強度及び流動性の観点から、CS量は好ましくは9.5〜40.0質量%、より好ましくは10.0〜35.0質量%であり、更に好ましくは12.0〜30.0質量%である。CAF量は好ましくは9.0〜18.0質量%、より好ましくは10.0〜15.0質量%であり、更に好ましくは11.0〜15.0質量%である。
また、セメントの粒度は、45μmふるい残分が、上限で8.0質量未満%であり、好ましくは7.0質量%であり、より好ましくは6.0質量%である。45μmふるい残分の下限は0.0質量%であり、好ましくは1.0質量%であり、より好ましくは2.0質量%である。セメントの粒度がこの範囲であれば、高い引張強度を確保でき、また、このセメントを使用して調製したモルタルスラリーは適度な粘性があるため高張力繊維が十分に分散する。
セメントのブレーン比表面積は、好ましくは2500〜4800cm/g、より好ましくは2800〜4000cm/g、更に好ましくは3000〜3600cm/gであり、特に好ましくは3200〜3500cm/gであ。セメントのブレーン比表面積が2500cm/g未満ではモルタル組成物の強度が低くなる傾向があり、4800cm/gを超えると低水セメント比での流動性が低下する傾向がある。
本実施形態に係るセメントの製造にあたっては、通常のセメントと特に異なる操作を行う必要は無い。上記セメントは、石灰石、珪石、スラグ、石炭灰、建設発生土、高炉ダスト等の原料の調合を目標とする鉱物組成に応じて変え、実機キルンで焼成した後、得られたクリンカーに石膏を加えて所定の粒度に粉砕することによって製造することができる。焼成するキルンには、一般的なNSPキルンやSPキルン等を使用することができ、粉砕には一般的なボールミル等の粉砕機が使用可能である。また、必要に応じて、2種以上のセメントを混合することもできる。
シリカフュームは、金属シリコン、フェロシリコン、電融ジルコニア等を製造する際に、発生する排ガス中のダストを集塵して得られる副産物であり、主成分は、アルカリ溶液中で溶解する非晶質のSiOである。シリカフュームの平均粒子径は、好ましくは0.05〜2.0μm、より好ましくは0.10〜1.5μm、更に好ましくは0.18〜0.28μmである。このようなシリカフュームを用いることで、モルタル組成物の高いじん性、高い圧縮強度、高い引張強度及び高い流動性を確保できる。
本実施形態に係るモルタル組成物において、セメントを基準としたシリカフューム含有量は、好ましくは3〜30質量%、より好ましくは5〜20質量%、更に好ましくは10〜18質量%である。また、モルタル1m当たりのシリカフュームの単位量は、好ましくは46〜460kg/m、より好ましくは76〜307kg/m、更に好ましくは153〜276kg/mである。
また、本実施形態に係るモルタル組成物は、セメントとシリカフュームの合量100質量部に対して、水を好ましくは10〜25質量部、より好ましくは12〜20質量部、更に好ましくは13〜18質量部である。また、モルタル1m当たりの水の単位量は、好ましくは153〜383kg/m、より好ましくは184〜306kg/m、更に好ましくは199〜276kg/mである。
減水剤としては、リグニン系、ナフタレンスルホン酸系、アミノスルホン酸系、ポリカルボン酸系の減水剤、高性能減水剤、高性能AE減水剤等を使用することができる。低水セメント比での流動性確保の観点から、減水剤として、ポリカルボン酸系の減水剤、高性能減水剤又は高性能AE減水剤を用いることが好ましく、ポリカルボン酸系の高性能減水剤を用いることがより好ましい。本実施形態に係るモルタル組成物は、セメントとシリカフュームの合量100質量部に対して、減水剤を好ましくは0.5〜6.0質量部、より好ましくは1.0〜4.0質量部、更に好ましくは2.5〜3.5質量部である。また、モルタル1m当たりの減水剤の単位量は、好ましくは7〜92kg/m、より好ましくは15〜60kg/m、更に好ましくは37〜53kg/mである。
また、消泡剤としては、特殊非イオン配合型界面活性剤、ポリアルキレン誘導体、疎水性シリカ、ポリエーテル系等が挙げられる。この場合、セメントとシリカフュームの合量100質量部に対して、消泡剤を好ましくは0.01〜2.0質量部、より好ましくは0.02〜1.5質量部、更に好ましくは0.03〜1.0質量部、特に好ましくは0.04〜0.8質量部である。また、モルタル1m当たりの消泡剤の単位量は、好ましくは0.15〜31kg/m、より好ましくは0.3〜23kg/m、更に好ましくは0.6〜13kg/mである。
細骨材は、フェロニッケルスラグを含む。本発明に係るモルタル組成物において、細骨材がフェロニッケルスラグを含むことにより、モルタル組成物のスラリーを調製する際の軟化までの練混ぜ時間を短縮でき、かつ、熱養生しなくともモルタル組成物の圧縮強度が向上する。
本実施形態において、フェロニッケルスラグのモース硬さは、好ましくは7.2〜8.5、より好ましくは7.2〜8.3、更に好ましくは7.3〜8.0である。また、絶乾密度は、好ましくは2.7〜4.0g/cm、より好ましくは2.8〜3.8g/cm、更に好ましくは2.8〜3.5g/cmである。フェロニッケルスラグのモース硬さ及び絶乾密度が、上記範囲内の値であると、モルタル組成物の強度がより一層向上する。
細骨材として、フェロニッケルスラグと共に、川砂、陸砂、海砂、砕砂、珪砂、石灰石骨材、高炉スラグ細骨材、銅スラグ細骨材、電気炉酸化スラグ細骨材等を併用することができる。本実施形態に係る細骨材は粒径0.15mm以下の粒群を、好ましくは70〜98質量%、より好ましくは72〜97質量%、更に好ましくは75〜96質量%含む。細骨材に、粒径0.15mm以下の粒群が上記の範囲で含有されていると、モルタルスラリーは適度な粘性があるため高張力繊維が十分に分散する。そして、高強度なモルタル組成物を得ることができる。
細骨材は、粒径0.15mm以下の粒群を上記範囲で含むとともに、粒径0.075mm以下の粒群を、好ましくは16〜80質量%、より好ましくは20〜75質量%、更に好ましくは25〜70質量%含む。なお、微粒分の調製方法は、特に限定されないが、例えば、2種類以上の粒度の異なる細骨材を混ぜ合わせることによって調製可能である。
モルタル組成物中の細骨材量は、好ましくは400〜1000kg/m、より好ましくは430〜850kg/m、更に好ましは500〜750kg/mである。
高張力繊維としては、金属繊維、炭素繊維、アラミド繊維及び高強度ポリエチレン繊維(例えば、東洋紡株式会社製、商品名「ダイニーマ」)等が挙げられる。金属繊維として、鋼繊維、ステンレス繊維、アモルファス合金繊維等を使用することができる。高張力繊維の繊維径は0.05〜1.20mmが好ましく、0.08〜0.70mmがより好ましく、0.10〜0.35mmが更に好ましく、0.12〜0.20mmが特に好ましい。高張力繊維の繊維長は3〜60mmが好ましく、5〜35mmがより好ましく、7〜20mmが更に好ましく、9〜15mmが特に好ましい。高張力繊維のアスペクト比(繊維長/繊維径)は40〜250が好ましく、50〜200がより好ましく、60〜170が更に好ましく、70〜140が特に好ましい。高張力繊維の引張強度は100〜10000N/mmが好ましく、500〜5000N/mmがより好ましく、1000〜3000N/mmが更に好ましく、1500〜2500N/mmが特に好ましい。高張力繊維の密度は、1〜20g/cmが好ましく、3〜15g/cmがより好ましく、5〜13g/cmが更に好ましく、7〜10g/cmが特に好ましい。このような高張力繊維を用いることで、モルタル組成物に高い圧縮強度に加えて、高いじん性、高い引張強度及び高い流動性を付与することができる。
また、本実施形態に係るモルタル組成物は、モルタル組成物に対して外割りで(すなわち、モルタル組成物における、高張力繊維を除いた組成物100体積%に対して)高張力繊維を好ましくは0.3〜5.0体積%、より好ましくは0.5〜4.0体積%、更に好ましくは1.0〜2.5体積%含む。高張力繊維が0.3体積%未満では擬似ひずみ硬化を示すような高いじん性が得られない場合があり、5.0体積%を超えるとモルタルの練混ぜが困難になる場合がある。また、モルタル1mに対する高張力繊維の配合量は、好ましくは23〜393kg、より好ましくは39〜314kg、更に好ましくは79〜196kgである。
本実施形態に係るモルタル組成物は、有機繊維を更に含むことで高い耐火性能を得ることが可能である。有機繊維としては、ポリプロピレン繊維、ポリエチレン繊維、ビニロン繊維等が挙げられる。
有機繊維の繊度は1.0〜20dtexが好ましく、1.5〜15dtexがより好ましく、2.0〜4.0dtexが更に好ましい。有機繊維の引張強度は1〜6cN/dtexが好ましく、1.5〜5cN/dtexがより好ましく、2〜4cN/dtexが更に好ましい。有機繊維の伸度は400%以下が好ましく、300%以下がより好ましく、50〜200%が更に好ましい。有機繊維の繊維長は3〜30mmが好ましく、4〜20mmがより好ましく、5〜15mmが更に好ましい。有機繊維の密度は0.8〜1.5g/cmが好ましく、0.8〜1.3g/cmがより好ましく、0.85〜0.95g/cmが更に好ましい。有機繊維のアスペクト比(繊維長/繊維径)は、200〜900が好ましく、300〜800がより好ましく、400〜700が更に好ましい。
このような範囲の有機繊維を添加することで、高い圧縮強度に加えて、モルタル組成物の高い耐火性能を確保できる。
本実施形態に係るモルタル組成物は、モルタル組成物に対して外割りで(すなわち、モルタル組成物における、有機繊維を除いた組成物100体積%に対して)有機繊維を好ましくは0.05〜3体積%、より好ましくは0.08〜2.5体積%、更に好ましくは0.10〜2.0体積%、特に好ましくは0.15〜1.0体積%である。有機繊維が0.05体積%未満では十分な耐火爆裂性が得られない場合があり、3体積%を超えるとモルタル組成物中への練混ぜが困難になる場合がある。また、モルタル1mに対する有機繊維の配合量は、好ましくは0.18〜11kg、より好ましくは0.29〜9.1kg、更に好ましくは0.36〜7.3kg、一層好ましくは0.55〜3.6kgである。
本実施形態に係るモルタル組成物には、必要に応じて、膨張材、収縮低減剤、凝結促進剤、凝結遅延剤、増粘剤、ガラス繊維、合成樹脂粉末、ポリマーエマルジョン、ポリマーディスパージョン等を1種以上添加してもよい。
さらに、上記本実施形態に係るモルタル組成物に、粗骨材を適量組み合わせることにより、コンクリートを調製してもよい。粗骨材の量や、水の量は、目標圧縮強度、じん性、目標スランプに応じて適時変えればよい。粗骨材としては、砂利、砕石、石灰石骨材、高炉スラグ粗骨材、電気炉酸化スラグ粗骨材等を使用することができる。また、5mmの篩いに85質量%以上とどまる粗骨材がより好ましい。
本実施形態に係るモルタル組成物の製造方法は、特に限定されないが、水、減水剤、消泡剤、及び高張力繊維(有機繊維を配合する場合は有機繊維も)以外の材料の一部又は全部を予め混合しておき、次に、水、減水剤、消泡剤を添加してミキサに入れて練り混ぜる。また、モルタルを製造した後、更に繊維材料をミキサに入れて練り混ぜる。モルタルの練混ぜに使用するミキサは特に限定されず、モルタル用ミキサ、二軸強制練りミキサ、パン型ミキサ、グラウトミキサ等を使用することができる。
本発明の高強度モルタル組成物によれば、各成分の練混ぜ効率が十分に高く、かつ、熱養生しなくとも高い圧縮強度を発現することができる。
本発明の高強度モルタル組成物は、高強度が求められるPC梁、高耐久性パネル、ブロック耐震壁、橋梁の補修・補強などに特に有効である。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明の内容をより具体的に説明する。なお、本発明は下記実施例に限定されるものではない。
[使用材料の準備]
実施例及び比較例のモルタル組成物を作製するために、以下に示す材料を準備した。
(1)セメント(C):
石灰石、珪石、スラグ、石炭灰、建設発生土、銅ガラミ等の原料を調合し、キルンで焼成した後、石膏を加えて粉砕することにより、ポルトランドセメントを調製した。得られたセメントの化学成分を、JIS R 5202‐2010「セメントの化学分析方法」に従い測定し、鉱物組成を下記のボーグ式により算出した。得られたセメントの鉱物組成を表1に示す。
S量=(4.07×CaO)−(7.60×SiO)−(6.72×Al)−(1.43×Fe)−(2.85×SO
S量=(2.87×SiO)−(0.754×CS)
A量=(2.65×Al)−(1.69×Fe
AF量=3.04×Fe
また、得られたセメントの45μmふるい残分をセメント協会標準試験方法 JCAS K−02「45μm網ふるいによるセメントの粉末度試験方法」に準じて、ブレーン比表面積をJIS R 5201−1997「セメントの物理試験方法」に準じて測定した。結果を表1に示す。
(2)シリカフューム(SF):平均粒子径0.24μm
シリカフュームの平均粒子径は、レーザー回折/散乱式粒子径分布測定装置(堀場製作所製、商品名「LA−950V2」)を用いて測定した粒子径分布より、粒子径−通過分積算%曲線を算出し、粒子径−通過分積算%曲線より通過分積算が50体積%となる粒子径を求めた。試料分散媒は0.2%ヘキサメタリン酸ナトリウム水溶液を用い、測定前に出力600Wのホモジナイザーにて10分間分散処理した。粒度分布の演算はMie散乱理論に従った。粒子屈折率は1.45−0.00i、溶媒屈折率は1.333とした。各粒度の通過分積算(体積%)を表2に示す。
(3)細骨材
細骨材として、下記示す砕砂、珪砂及びフェロニッケルスラグを準備した。
(i)砕砂:安山岩砕砂、表乾密度2.62g/cm、粗粒率2.80、吸水率2.5質量%
(ii)珪砂:絶乾密度2.63g/cm、吸水率0.4質量%、平均粒子径100μm、モース硬さ7.0
(iii)フェロニッケルスラグ:絶乾密度3.10g/cm、吸水率0.3質量%、平均粒子径104μm、モース硬さ7.5
砕砂の密度及び吸水率は、JIS A 1109−2006「細骨材の密度及び吸水率試験方法」に準じて測定した。珪砂及びフェロニッケルスラグの吸水率は、24時間吸水させた後を測定し、モース硬さは、JIS Z 0312−2004「ブラスト処理用非金属系研削材」に準じて測定した。また、上記砕砂、珪砂及びフェロニッケルスラグの粒度は、JIS A 1102−2006「骨材のふるい分け試験方法」に準じて測定した。次いで、フェロニッケルスラグ、砕砂又は珪砂を適宜混合して所定の粒度になるように4種類の細骨材を調整した。結果を表3に示す。
(4)減水剤:ポリカルボン酸系高性能減水剤(固形分濃度25質量%)
(5)消泡剤:特殊非イオン配合型界面活性剤
図1は、上記消泡剤を重メタノールに溶解し、NMR測定装置(BRUKER製、商品名「AVANCE」)を用いて測定したH−NMRスペクトルである。上記消泡剤の構造単位である、ポリオキシプロピレン(以下、「POP」と略記する)の構造単位、ポリオキシエチレン(以下、「POE」と略記する)の構造単位及びアルキル鎖の構造単位のモル比を、POP中のメチル基に由来するシグナルの積分値を基準に算出した。この内、POPに対するPOEのモル比を、3.5ppm付近に現れるPOPのメチル基以外の炭化水素基に由来するシグナル及びPOEの炭化水素基に由来するシグナルの積分値からPOPのメチル基以外の炭化水素基に由来するシグナルの積分値を差し引くことにより算出した。消泡剤中のPOP、POE及びアルキル鎖の構造単位のモル比を表4に示す。

(5)高張力繊維:鋼繊維、東京製綱株式会社製、商品名「CW9416」、密度:7.87g/cm、繊維径0.16mm、繊維長13mm、アスペクト比81.25、引張強度2200N/mm
(6)有機繊維:ポリプロピレン繊維、ダイワボウポリテック株式会社製、商品名「PZ」、繊度2.34dtex、引張強度3.11cN/dtex、伸度126.4%、繊維長10.0mm、水分率35.2%、密度:0.91g/cm、アスペクト比588
(7)練混ぜ水(W):上水道水
[モルタル組成物の作製]
モルタル組成物の作製を、表5の配合組成に基づき、以下の通りに行った。
セメント、シリカューム、消泡剤及び細骨材をモルタル用ホバートミキサに加え、低速で30秒間攪拌した。次に、減水剤を含む練混ぜ水を、ミキサ内に投入して低速で10分間、高速で3分間撹拌し、さらに、ポリプロピレン繊維を投入した後、鋼繊維を投入して低速で1分間撹拌し、モルタル組成物を作製した。

*1:セメント及びシリカフュームの合計量100質量%に対する水の量
*2:セメント100質量%に対するシリカフュームの量
*3:セメント及びシリカフュームに対して外割りで添加した値。なお、減水剤中の水分は単位水量に含める。
*4:モルタル組成物に対して外割りで添加した値。
[モルタル組成物の評価]
(1)フレッシュ性状
(試験方法)
実施例1〜2及び比較例1〜2で作製したモルタル組成物を用いて、0打フローを測定した。0打フローは、JIS R 5201−1997「セメントの物理試験方法」に準じ、落下無しの条件で測定した。その際の鋼繊維の分散状態を目視により観察した。
(2)強度試験
JIS A 1132−2006「コンクリートの強度試験用供試体の作り方」に準じて5cm×10cmの円柱供試体を作製し、JIS A 1108−2006「コンクリートの圧縮強度試験方法」に準じて圧縮強度試験を行った。供試体は試験材齢まで20℃で水中養生した。
(評価結果)
表6に、軟化までの練混ぜ時間、0打フロー試験、繊維の分散状態、圧縮強度試験の結果を示す。軟化までの練混ぜ時間とは、全ての材料を混合した後攪拌を開始した時点から、外力が作用しなくともJIS R 5201−1997に準じた、モルタルの0打フロー値が100mmに達するまでの練り混ぜ時間を意味する。また、図2は実施例1のモルタル組成物の0打フロー試験後の状態、図3は比較例1のモルタル組成物の0打フロー試験後の状態を撮影した写真である。図3中の矢印Aは繊維の塊がある部分である。繊維の分散状態は、以下の三段階で評価した。
◎:繊維が均一に分散している。
○:繊維がほぼ均一に分散している。
×:繊維が分離し不均一である。
細骨材としてフェロニッケルスラグを含有する実施例1〜2では、軟化までの練混ぜ時間が極めて短時間であり、0打フローは240mm以上と流動性が良好で、鋼繊維の分散状態も良く、材齢7日の圧縮強度が140N/mm以上であることが確認された。特に実施例2は繊維分散性が極めて高く、試料が均一化していることや、細骨材自体の硬度が高いこと等の影響により、材齢28日の圧縮強度が190N/mm以上となった。
これに対し、比較例1では、練混ぜ効率が劣ることに加え、繊維分散性にも劣ることが確認された。また、比較例2では、繊維分散性や圧縮強度は実施例とほぼ同等であったが、練混ぜ効率が劣ることがわかった。
以上のことから、細骨材としてフェロニッケルスラグを含有することにより、練混ぜ効率が十分に高く、常温養生のみで高い圧縮強度を発現できるモルタル組成物が得られることが確認された。

Claims (10)

  1. セメントと、シリカフュームと、水と、減水剤と、消泡剤と、細骨材と、高張力繊維とを含むモルタル組成物であって、
    前記セメントは、CSを40.0〜75.0質量%及びCAを2.7質量%未満含有し、かつ、45μmふるい残分が8.0質量%未満であり、
    前記細骨材は、フェロニッケルスラグを含有し、
    前記フェロニッケルスラグのモース硬さが7.2〜8.5、絶乾密度が2.7〜4.0g/cm である、高強度モルタル組成物。
  2. 前記細骨材は、粒径0.15mm以下の粒群を70〜98質量%含有する、請求項に記載の高強度モルタル組成物。
  3. 前記細骨材は、粒径0.075mm以下の粒群を16〜80質量%含有する、請求項に記載の高強度モルタル組成物。
  4. 前記シリカフュームの平均粒子径が0.05〜2.0μmである、請求項1〜のいずれか一項に記載の高強度モルタル組成物。
  5. 前記セメントを基準として、前記シリカュームを3〜30質量%含む、請求項1〜のいずれか1項に記載の高強度モルタル組成物。
  6. 前記セメント及び前記シリカフュームの合計量100質量部に対して、前記水を10〜25質量部、前記減水剤を0.5〜6.0質量部含む、請求項1〜のいずれか1項に記載の高強度モルタル組成物。
  7. 前記高張力繊維は、引張強度が100〜10000N/mm、アスペクト比が40〜250であり、前記モルタル組成物に対する含有量が外割りで0.3〜5.0体積%である、請求項1〜のいずれか1項に記載の高強度モルタル組成物。
  8. 前記高張力繊維は、金属繊維、炭素繊維及びアラミド繊維からなる群より選ばれる1種以上の繊維である、請求項1〜のいずれか1項に記載の高強度モルタル組成物。
  9. 有機繊維を更に含む、請求項1〜のいずれか1項に記載の高強度モルタル組成物。
  10. 前記有機繊維は、繊度が1.0〜20dtex、アスペクト比が200〜900であり、前記モルタル組成物に対する含有量が外割りで0.05〜3体積%である、請求項に記載の高強度モルタル組成物。
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