JP6593125B2 - ワイパユニット - Google Patents

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本発明は、ワイパユニットに関するものである。
従来から車両にはワイパユニットが備えられている。このワイパユニットとしては、棒状のフレームと、フレームの両端に固定されるとともに車体に対して固定される一対のピボットホルダと、フレームの長手方向中間部に固定され上方に突出した出力軸を有するワイパモータとを備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。このワイパユニットでは、ワイパモータのギヤハウジングの上方に取付部が設けられ、該取付部の上方にフレーム及びカバーが配置され、上方からカバー及びフレームを貫通するボルト(締結部材)によって、ワイパモータがフレームに対して固定されている。
特開2011−102049号公報
しかしながら、上記したワイパユニットでは、ギヤハウジングの上方に棒状のフレーム、カバー、及び、ボルト(締結部材)の頭部が積層された状態となるため、上方に突出した出力軸に固定される駆動リンク(動力伝達部材)を前記頭部との衝突を避けるように上方に(クランク状に)屈曲させるといった必要があった。このことは、駆動リンク(動力伝達部材)を含めたワイパユニットの上下方向の寸法を大きく(厚みを厚く)してしまう原因となり、更には車両側においてワイパユニットの収容スペースの底を深く確保する必要を生じさせるといった原因となる。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、出力軸に固定される動力伝達部材をワイパモータの上面に対して低い位置に設けることができるワイパユニットを提供することにある。
上記課題を解決するワイパユニットは、長尺の棒状部と、該棒状部の長手方向両端側に設けられワイパが連結されるピボット軸を保持するホルダ部とを有し、車体に対して固定される車体固定部材と、前記棒状部の長手方向中間部のモータ固定部に締結部材によって固定状態が保持されており、上方に突出した出力軸を有するワイパモータとを備えたワイパユニットであって、前記締結部材の頭部は、前記モータ固定部の上端の位置よりも下方の位置にあり、前記車体固定部材は、前記モータ固定部を有し前記棒状部を構成する中空パイプ状のパイプ部材と、前記ホルダ部を有し前記パイプ部材の両端部に固定された一対のピボットホルダとを有し、前記ワイパモータは、位置決め用突起を有し、前記パイプ部材は、前記位置決め用突起と対応した長手方向位置に、周方向に単一の孔であって前記位置決め用突起が嵌る位置決め用孔を有する
同構成によれば、締結部材の頭部がモータ固定部の上端の位置よりも下方の位置にあるため、上方に突出した出力軸に固定される動力伝達部材が頭部との衝突を避けるように上方に屈曲させるといった必要がなくなり、動力伝達部材をワイパモータの上面に対して低い位置に設けることができる。
また、車体固定部材は、モータ固定部を有し棒状部を構成する中空パイプ状のパイプ部材と、ホルダ部を有しパイプ部材の両端部に固定された一対のピボットホルダとを有するため、例えば、モータ固定部が非中空パイプ状の(即ち中実で棒状の)ものよりなるものに比べて、軽量化や低コスト化を図ることができる。
また、ワイパモータは、位置決め用突起を有し、パイプ部材は、位置決め用突起と対応した長手方向位置に、周方向に単一の孔であって位置決め用突起が嵌る位置決め用孔を有するため、例えば、パイプ部材の内部に塵や液体が入り込むことがない。即ち、例えば、パイプ部材に位置決め用孔を製造する際に、位置決め用孔と180°離間した位置にも孔が製造されると、その孔からパイプ部材の内部に塵や液体が入り込む虞があるが、これに対して、上記構成では位置決め用孔は周方向に単一の孔とされるため、位置決め用突起が嵌ることで位置決め用孔が塞がれてパイプ部材の内部に塵や液体が入り込むことが防止される。
上記ワイパユニットであって、前記車体固定部材における前記モータ固定部に近い側の前記ホルダ部と前記モータ固定部との間には、前記ホルダ部側から下方に延びる下方延設部と該下方延設部から側方に延びて前記モータ固定部に接続された側方延設部とからなるL字部が設けられることが好ましい。
同構成によれば、前記車体固定部材におけるモータ固定部に近い側のホルダ部とモータ固定部との間には、ホルダ部側から下方に延びる下方延設部と該下方延設部から側方に延びてモータ固定部に接続された側方延設部とからなるL字部が設けられるため、出力軸に固定される動力伝達部材をワイパモータの上面に対して低い位置に設けることが可能となる。即ち、例えば、ホルダ部とモータ固定部とが斜めに直線的に接続された場合では、その斜めの部位に動力伝達部材が衝突してしまうことを避けるために動力伝達部材を上方に屈曲させるといった必要があるが、これを回避して動力伝達部材を低い位置に設けることが可能となる。
上記ワイパユニットであって、前記ワイパモータは、一対の位置決め用突起を有し、前記パイプ部材は、長手方向に異なる位置であって一対の前記位置決め用突起と対応した長手方向位置にそれぞれ前記位置決め用突起が嵌る一対の位置決め用孔を有し、一対の前記位置決め用突起は、上下方向に異なる位置に設けられ、一方の前記位置決め用突起は一方の前記位置決め用孔の上端と当接し、他方の前記位置決め用突起は他方の前記位置決め用孔の下端と当接するように設定されることが好ましい。
同構成によれば、一対の前記位置決め用突起は、上下方向に異なる位置に設けられ、一方の前記位置決め用突起は一方の前記位置決め用孔の上端と当接し、他方の前記位置決め用突起は他方の前記位置決め用孔の下端と当接して位置決めを行うものであるため、例えば、容易に製造可能としながらガタツキを防止した高精度な位置決めが可能となる。即ち、例えば、一対の位置決め用突起を上下方向の同じ位置に設けつつ突出方向から見て単純な円形として設けるような構成では、ガタツキを防止するためにその中心位置や円形形状全体を高精度に製造する必要があるが、これに対して、上記構成では一方の位置決め用突起は上端位置のみ、他方の位置決め用突起は下端位置のみ精度を高めて製造すればガタツキを防止した高精度な位置決めが可能となる。
上記ワイパユニットであって、前記パイプ部材は、一対の前記位置決め用孔が設けられた長手方向の範囲の両外側に前記締結部材の軸部が貫通する一対の固定孔を有し、前記締結部材は、軸部に雄ねじを有する雄ねじ部材であり、前記位置決め用突起と前記位置決め用孔との当接位置は、それぞれ近い位置にある前記雄ねじ部材を螺合させるための回転方向に沿った方向とは反対側に設定されていることが好ましい。
同構成によれば、位置決め用突起と位置決め用孔との当接位置は、それぞれ近い位置にある雄ねじ部材を螺合させるための回転方向に沿った方向とは反対側に設定されているため、雄ねじ部材を螺合させる際にパイプ部材が連れ回りして位置決め用突起と位置決め用孔との当接状態が非当接となって固定されることを防ぐことができる。言い換えると、位置決め用突起と位置決め用孔とを適切な当接状態にしながら固定することができる。
本発明のワイパユニットでは、出力軸に固定される動力伝達部材をワイパモータの上面に対して低い位置に設けることができる。
一実施形態におけるワイパユニットの斜視図。 一実施形態におけるワイパユニットの一部平面図。 (a)は一実施形態におけるフレーム部材の一部斜視図。(b)は、図3(a)のA−A線に沿った断面図。 一実施形態におけるフレーム部材のモータ固定部を説明するための側面図。 一実施形態における取付脚と対応した部位の断面図。 別例におけるワイパユニットの斜視図。
以下、車両用のワイパユニットの一実施形態を図1〜図5に従って説明する。
図1に示すように、ワイパユニットは、2つのピボットホルダ11,12と、長尺の棒状部及びパイプ部材としての中空パイプ状のフレーム部材13と、ワイパモータMと、動力伝達部材としての駆動レバー14と、2つのリンクロッドR1,R2とを備える。尚、本実施形態では、2つのピボットホルダ11,12とフレーム部材13とが車体固定部材Sを構成している。
フレーム部材13の長手方向中間部には、モータ固定部13aが設けられ、該モータ固定部13aにはワイパモータMが固定されている。また、フレーム部材13の両端部には、それぞれピボットホルダ11,12がカシメ等により固定されている。ピボットホルダ11,12は、金属材料よりなる一体成形品(例えば、アルミニウム合金等のダイキャスト成形部品)であり、図示しないワイパが連結されるピボット軸15を回動自在に保持する略円筒状のホルダ部11a,12aを有する。また、ピボットホルダ11,12は、ホルダ部11a,12aの外周部の一部から径方向外方に延出したホルダ車体固定部11b,12bと、ホルダ部11a,12aの外周部の一部であって前記ホルダ車体固定部11b,12bとは反対側から延出したフレーム固定部11c,12cとを有する。ホルダ車体固定部11b,12bには、ゴムブッシュ16が装着され、該ゴムブッシュ16及びホルダ車体固定部11b,12bを貫通するボルト等によって前記車体固定部材Sが車体に対して固定されることになる。また、モータ固定部13aに近い側(図1中、左側)のフレーム固定部11cは、ホルダ部11aから下方に延びる下方延設部11dを有し、その下方延設部11dの下端部からピボットホルダ12に向けて側方に延出した部位が中空パイプ状のフレーム部材13の一端部に内嵌されてフレーム部材13の外側からカシメられて固定されている。なお、本実施形態では、下方延設部11dの下端と前記モータ固定部13aとを接続するフレーム部材13の一端側(図1中、左側)が側方延設部13bを構成し、前記下方延設部11dと側方延設部13bとがL字部17を構成している。また、本実施形態のフレーム部材13は、他端側(図1中、右側)が斜め上方に延びるように形成されている。そして、モータ固定部13aから遠い側(図1中、右側)のフレーム固定部12cは、斜め下方に延びて中空パイプ状のフレーム部材13の他端部に内嵌されてフレーム部材13の外側からカシメられて固定されている。また、各ピボット軸15において前記ホルダ部11a,12aの下端から突出した下端部には、それぞれその軸直交方向に延びる揺動レバー15aが固定されている。
ワイパモータMは、モータ本体21と、減速部22とを備える。モータ本体21は、外部電源からの駆動電流の供給により内部の図示しないロータを回転駆動する。減速部22は、モータ本体21に固定されたギヤハウジング23と、ギヤハウジング23の内部に設けられ前記ロータの回転を減速する図示しないウォーム減速機等の減速機構と、該減速機構と連結されギヤハウジング23から突出する出力軸24とを有する。尚、出力軸24の軸線L1は前記ピボット軸15の軸線と略平行な方向に設定され、本実施形態では出力軸24及びピボット軸15の突出する方向を上方としている。
図2に示すように、ギヤハウジング23は、前記出力軸24の軸線L1と直交する方向であって且つモータ本体21のロータの軸線L2と直交する方向(言い換えれば、ギヤハウジング23に収容されたウォーム減速機のウォームが配置された側とは反対側)の側面に一対の取付脚23aを有している。そして、ギヤハウジング23は、取付脚23aが前記フレーム部材13のモータ固定部13aに締結部材及び雄ねじ部材としてのボルト25及びナット26(図2及び図5参照)によって締結固定されその固定状態が保持されている。尚、ボルト25は、頭部25aと、雄ねじを有する軸部25bとからなる。
図1に示すように、出力軸24の先端部には、平板状(単一の平面を有した形状)の駆動レバー14の基端部が固定され、該駆動レバー14の先端部には、リンクロッドR1の基端部が回動可能に連結されている。そして、リンクロッドR1の先端部には、他方(図1中、右側)のピボットホルダ12側の揺動レバー15aが回動可能に連結されている。又、両方の揺動レバー15aは、リンクロッドR2にて連結され、それらは同期して駆動(揺動)することになる。尚、リンクロッドR1,R2の各端部は、それぞれボールジョイントを介して駆動連結されている。
ここで、本実施形態では、前記ボルト25の頭部25aがフレーム部材13におけるモータ固定部13aの上端の位置よりも下方の位置となるように設けられている。
詳しくは、図3(a)及び図3(b)に示すように、まずフレーム部材13のモータ固定部13aは、一対の位置決め用孔13cと一対の固定孔13dとを有する。各位置決め用孔13cは、フレーム部材13(モータ固定部13a)の長手方向に異なる位置に形成されるとともに同じ周方向位置に形成され、それぞれ周方向に(他の孔が形成されていない)単一の孔として形成され、貫通方向から見て円形に形成されている。また、固定孔13dは、一対の位置決め用孔13cが設けられた長手方向の範囲の両外側に形成されるとともに同じ周方向位置に形成され、それぞれ周方向に180°の間隔を有して対をなす(即ちモータ固定部13a全体を貫通する)孔として形成され、貫通方向から見て円形に形成されている。
一方、図2及び図4に示すように、ギヤハウジング23は、一対の前記取付脚23a間であって前記位置決め用孔13cと対応した位置に前記位置決め用孔13cに嵌る位置決め用突起23b,23cを有する。
また、図5に示すように、ギヤハウジング23の取付脚23aはフレーム部材13(モータ固定部13a)の外周の一部(本実施形態では180°の範囲)と接触する受け面23dを有する。受け面23dは、側方(出力軸24の軸線L1の直交方向)に開口した円弧凹状に形成されている。また、ギヤハウジング23の取付脚23aは上方(出力軸24の突出方向と同方向)が開口したナット収容部23eを有する。そして、ギヤハウジング23は、受け面23dにモータ固定部13aが受けられ(接触し)、位置決め用突起23b,23cが位置決め用孔13cに嵌った状態で、ボルト25がワッシャ27及び前記固定孔13dを貫通して前記ナット収容部23eに収容されたナット26に螺合されることで、モータ固定部13aに対して締結固定されている。尚、本実施形態の前記駆動レバー14は、その駆動時(回動時)には、前記モータ固定部13aやボルト25の頭部25a等の上方を通過するように設けられている。つまり、ワイパモータM、より詳しくはギヤハウジング23をフレーム部材13(モータ固定部13a)に直接固定(近接固定)しても、ボルト25は出力軸24と交差する方向(略直交する方向)からモータ固定部13aに締結固定されるためボルト25の頭部25aはモータ固定部13aの上端よりも下方に位置し(モータ固定部13aの上端から突出せず)、駆動レバー14が回転駆動してもボルト25の頭部25aに干渉することなく駆動できる。
また、本実施形態の一対の位置決め用突起23b,23cは、ギヤハウジング23の上下方向(出力軸24の軸線L1方向)に異なる位置に設けられ、一方(図4中、左側)の位置決め用突起23bは一方の位置決め用孔13cの上端と当接し、他方(図4中、右側)の位置決め用突起23cは他方の位置決め用孔13cの下端と当接するように設定されている。詳しくは、各位置決め用突起23b,23cは、その突出方向から見て前記位置決め用孔13cよりも直径の小さい円形に形成されている。そして、それら位置決め用突起23b,23cは、その突出方向から見て中心が上下方向(出力軸24の軸線L1方向)に異なる位置に設けられている。そして、一方(図4中、左側)の位置決め用突起23bは、その上端位置が高精度となるように該上端位置(位置決め用孔13cとの当接位置)を基準として成形され、他方(図4中、右側)の位置決め用突起23cは、その下端位置(位置決め用孔13cとの当接位置)が高精度となるように該下端位置を基準として成形されている。また、位置決め用突起23b,23cと位置決め用孔13cとの当接位置(前記上端位置か前記下端位置か)は、それぞれ近い位置にある前記ボルト25を螺合させるための回転方向(図4中、矢印K参照)に沿った方向とは反対側に設定されている。即ち、図4中、一方(図4中、左側)の位置決め用突起23bと一方の位置決め用孔13cとの当接位置は、近い位置にある一方(図4中、左側)のボルト25を螺合させるための回転方向(図4中、矢印K参照)に沿った方向とは反対側である上側に設定されている。また、図4中、他方(図4中、右側)の位置決め用突起23cと他方の位置決め用孔13cとの当接位置は、近い位置にある他方(図4中、右側)のボルト25を螺合させるための回転方向(図4中、矢印K参照)に沿った方向とは反対側である下側に設定されている。
次に、上記のように構成されたワイパユニットの作用について説明する。
例えば、運転席に設けられたワイパスイッチが操作されると、モータ本体21に駆動電流が供給され、出力軸24及び駆動レバー14が回転駆動される。すると、その動力がリンクロッドR1,R2を介して各揺動レバー15aに伝達され、各揺動レバー15aが往復揺動することで各ピボット軸15が回動され、各ピボット軸15に固定されたワイパが同期して往復揺動し、払拭動作が行われる。
次に、上記実施形態の特徴的な効果を以下に記載する。
(1)ボルト25の頭部25aがモータ固定部13aの上端の位置よりも下方の位置(図5参照)にあるため、上方に突出した出力軸24に固定された駆動レバー14が頭部25aとの衝突を避けるように上方に屈曲させるといった必要がなくなり、駆動レバー14をワイパモータM(ギヤハウジング23)の上面Jに対して低い位置に設けることができる。即ち、ワイパモータM(ギヤハウジング23)の上面Jから駆動レバー14が配置されるまでの高さを、例えば上方に屈曲させたものよりも低く設定することができる。言い換えれば、ボルト25は出力軸24と交差する方向(略直交する方向)からモータ固定部13aに締結固定されるため、ボルト25の頭部25aはモータ固定部13aの上端よりも下方に位置し(モータ固定部13aの上端から突出せず)、駆動レバー14を上方に屈曲させなくとも駆動レバー14がボルト25の頭部25aに干渉することなく駆動できる。その結果、駆動レバー14を含めたワイパユニット(ワイパモータM)の上下方向の寸法を小さく(厚みを薄く)することができ、ひいては車両側においてワイパユニットの収容スペースの底を浅くすることができる。
(2)モータ固定部13aに近い側のホルダ部11aとモータ固定部13aとの間には、ホルダ部11a側から下方に延びる下方延設部11dと該下方延設部11dの下端部からピボットホルダ12に向けて側方に延びてモータ固定部13aに接続された側方延設部13bとからなるL字部17が設けられるため、駆動レバー14をワイパモータM(ギヤハウジング23)の上面Jに対して低い位置に設けることが可能となる。即ち、例えば、ホルダ部11aとモータ固定部13aとが斜めに直線的に接続された場合では、その斜めの部位に駆動レバー14が衝突してしまうことを避けるために駆動レバー14を上方に屈曲させるといった必要があるが、これを回避して駆動レバー14を低い位置に設けることが可能となる。
(3)車体固定部材Sは、モータ固定部13aを有する中空パイプ状のフレーム部材13と、ホルダ部11aを有しフレーム部材13の両端部に固定された一対のピボットホルダ11とを有するため、例えば、モータ固定部13aが非中空パイプ状の(即ち中実で棒状の)ものよりなるものに比べて、軽量化や低コスト化を図ることができる。
(4)ワイパモータM(ギヤハウジング23)は、位置決め用突起23b,23cを有し、フレーム部材13は、位置決め用突起23b,23cと対応した長手方向位置に、周方向に単一の孔であって位置決め用突起23b,23cが嵌る位置決め用孔13cを有するため、例えば、フレーム部材13の内部に塵や液体が入り込むことがない。即ち、例えば、フレーム部材13に位置決め用孔13cを製造する際に、位置決め用孔13cと180°離間した位置にも孔が製造されると、その孔からフレーム部材13の内部に塵や液体が入り込む虞があるが、上記構成では位置決め用孔13cは周方向に単一の孔とされるため、位置決め用突起23b,23cが嵌ることで位置決め用孔13cが塞がれてフレーム部材13の内部に塵や液体が入り込むことが防止される。
(5)一対の位置決め用突起23b,23cは、上下方向に異なる位置に設けられ、一方の位置決め用突起23bは一方の位置決め用孔13cの上端と当接し、他方の位置決め用突起23cは他方の位置決め用孔13cの下端と当接して位置決めを行うものであるため、例えば、容易に製造可能としながらガタツキを防止した高精度な位置決めが可能となる。即ち、例えば、一対の位置決め用突起を上下方向の同じ位置に設けつつ突出方向から見て単純な円形として設けるような構成では、ガタツキを防止するためにその中心位置や円形形状全体を高精度に製造する必要があるが、上記構成では一方の位置決め用突起23bは上端位置のみ、他方の位置決め用突起23cは下端位置のみ精度を高めて製造すればガタツキを防止した高精度な位置決めが可能となる。
(6)位置決め用突起23b,23cと位置決め用孔13cとの当接位置は、それぞれ近い位置にあるボルト25を螺合させるための回転方向(図4中、矢印K参照)に沿った方向とは反対側に設定されている。よって、ボルト25をナット26に螺合させる際にフレーム部材13が連れ回りして位置決め用突起23b,23cと位置決め用孔13cとの当接状態が非当接となって固定されることを防ぐことができる。言い換えると、位置決め用突起23b,23cと位置決め用孔13cとを適切な当接状態にしながら締結固定することができる。
上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、中空パイプ状のフレーム部材13がモータ固定部13aを有する構成としたが、これに限定されず、例えば、図6に示すように、一方のピボットホルダ31がモータ固定部31aを有する構成としてもよい。即ち、この例(図6参照)では、一方のピボットホルダ31における下方延設部11dの下端部から他方のピボットホルダ12側(図6中、右側)に延びるモータ固定部31aが形成されている。そして、モータ固定部31aよりも先端側にフレーム部材32の一端が固定されている。このようにしても、上記実施形態の効果(1)と同様の効果を得ることができる。また、中空パイプ状のフレーム部材13は、長手方向に直交する断面形状がコ字状のフレーム部材としても良いし、その他の断面形状のフレーム部材としてもよい。
・上記実施形態では、モータ固定部13aに近い側のホルダ部11aとモータ固定部13aとの間には、L字部17(下方延設部11d及び側方延設部13b)が設けられるとしたが、これに限定されず、例えば、ホルダ部11aとモータ固定部13aとが斜めに直線的に接続された構成としてもよい。
・上記実施形態では、フレーム部材13は、位置決め用突起23b,23cと対応した長手方向位置に、周方向に単一の孔であって位置決め用突起23b,23cが嵌る位置決め用孔13cを有するとしたが、これに限定されず、位置決め用孔13cと180°離間した位置にも孔を有していてもよい。
・上記実施形態では、一対の位置決め用突起23b,23cは、上下方向に異なる位置に設けられ、一方の位置決め用突起23bは一方の位置決め用孔13cの上端と当接し、他方の位置決め用突起23cは他方の位置決め用孔13cの下端と当接して位置決めを行うものであるとしたが、これに限定されず、他の構成としてもよい。例えば、一対の位置決め用突起を上下方向の同じ位置に設けつつ突出方向から見て単純な円形として設けて、位置決め用孔13cと位置決めを行うものとしてもよい。
・上記実施形態では、位置決め用突起23b,23cと位置決め用孔13cとの当接位置は、それぞれ近い位置にあるボルト25を螺合させるための回転方向(図4中、矢印K参照)に沿った方向とは反対側に設定されるとしたが、これに限定されず、逆方向に設定してもよい。なお、この場合、ボルト25をナット26に螺合させる際にフレーム部材13が連れ回りしないように他の手段で規制しながら組み付ける必要がある。また、ボルト25を、他の締結部材であるリベットに変更して連れ回りを回避してもよい。
11,12…ピボットホルダ、11a,12a…ホルダ部、11d…下方延設部、13…フレーム部材(棒状部及びパイプ部材)、13a,31a…モータ固定部、13b…側方延設部、13c…位置決め用孔、13d…固定孔、15…ピボット軸、17…L字部、23b,23c…位置決め用突起、24…出力軸、25…ボルト(締結部材及び雄ねじ部材)、25a…頭部、25b…軸部、M…ワイパモータ、S…車体固定部材。

Claims (4)

  1. 長尺の棒状部と、該棒状部の長手方向両端側に設けられワイパが連結されるピボット軸を保持するホルダ部とを有し、車体に対して固定される車体固定部材と、
    前記棒状部の長手方向中間部のモータ固定部に締結部材によって固定状態が保持されており、上方に突出した出力軸を有するワイパモータと
    を備えたワイパユニットであって、
    前記締結部材の頭部は、前記モータ固定部の上端の位置よりも下方の位置にあり、
    前記車体固定部材は、前記モータ固定部を有し前記棒状部を構成する中空パイプ状のパイプ部材と、前記ホルダ部を有し前記パイプ部材の両端部に固定された一対のピボットホルダとを有し、
    前記ワイパモータは、位置決め用突起を有し、
    前記パイプ部材は、前記位置決め用突起と対応した長手方向位置に、周方向に単一の孔であって前記位置決め用突起が嵌る位置決め用孔を有することを特徴とするワイパユニット。
  2. 請求項1に記載のワイパユニットであって、
    前記車体固定部材における前記モータ固定部に近い側の前記ホルダ部と前記モータ固定部との間には、前記ホルダ部側から下方に延びる下方延設部と該下方延設部から側方に延びて前記モータ固定部に接続された側方延設部とからなるL字部が設けられたことを特徴とするワイパユニット。
  3. 請求項又はに記載のワイパユニットであって、
    前記ワイパモータは、一対の位置決め用突起を有し、
    前記パイプ部材は、長手方向に異なる位置であって一対の前記位置決め用突起と対応した長手方向位置にそれぞれ前記位置決め用突起が嵌る一対の位置決め用孔を有し、
    一対の前記位置決め用突起は、上下方向に異なる位置に設けられ、一方の前記位置決め用突起は一方の前記位置決め用孔の上端と当接し、他方の前記位置決め用突起は他方の前記位置決め用孔の下端と当接するように設定されたことを特徴とするワイパユニット。
  4. 請求項に記載のワイパユニットであって、
    前記パイプ部材は、一対の前記位置決め用孔が設けられた長手方向の範囲の両外側に前記締結部材の軸部が貫通する一対の固定孔を有し、
    前記締結部材は、軸部に雄ねじを有する雄ねじ部材であり、
    前記位置決め用突起と前記位置決め用孔との当接位置は、それぞれ近い位置にある前記雄ねじ部材を螺合させるための回転方向に沿った方向とは反対側に設定されていることを特徴とするワイパユニット。
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