JP2014083993A - ワイパ装置 - Google Patents

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文雄 小林
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Abstract

【課題】さらなる軽量化、低コスト化を図ることができるワイパ装置を提供する。
【解決手段】電動モータ22と、電動モータ22の回転力を伝達するリンク機構60と、リンク機構60が接続されると共に、ワイパアームが固定される第1ピボット軸6a、及び第2ピボット軸6bと、電動モータ22が固定されるパイプフレーム7とを備え、パイプフレーム7の第1端部7a、及び第2端部7bに軸受を内嵌可能な軸受収納部9を形成し、軸受が内嵌された軸受収納部9を、第1ピボット軸6a、及び第2ピボット軸6bを回転自在に支持するピボットホルダ50として構成した。
【選択図】図2

Description

この発明は、車両のガラス面などを払拭するために用いられるワイパ装置に関するものである。
車両に用いられるワイパ装置としては、ワイパモータと、ワイパモータの回転力を伝達するリンク機構と、一端にリンク機構が接続され、他端にワイパアームが固定されるピボット軸と、ピボット軸を回動自在に支持するピボットホルダとを備えたものがある。ピボットホルダは、例えば、アルミダイキャストにより形成されており、内部に軸受が設けられている。
また、ワイパモータには、モータブラケットが取り付けられており、このモータブラケットとピボットホルダとがパイプフレームを介して連結されている。より具体的には、パイプフレームの一端には、モータブラケットの連結凸部が挿入され、この状態でパイプフレームをカシメることにより、パイプフレームとモータブラケットとが連結される。一方、パイプフレームの他端には、ピボットホルダの連結凸部が挿入され、この状態でパイプフレームをカシメることにより、パイプフレームとピボットホルダとが連結される(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−238994号公報
ところで、近年、ワイパ装置の軽量化、低コスト化が望まれている。しかしながら、上述の従来技術にあっては、ピボットホルダをアルミダイキャスト等により成形する必要があるので、ワイパ装置の軽量化、低コスト化に限界があるという課題がある。
そこで、この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、さらなる軽量化、低コスト化を図ることができるワイパ装置を提供するものである。
上記の課題を解決するために、本発明に係るワイパ装置は、電動モータと、前記電動モータの回転力を伝達するリンク機構と、前記リンク機構が接続されると共に、ワイパアームが固定されるピボット軸と、前記電動モータが固定されるパイプフレームとを備え、前記パイプフレームの端部に軸受を内嵌可能な軸受収納部を形成し、前記軸受が内嵌された前記軸受収納部を、前記ピボット軸を回転自在に支持するピボットホルダとして構成したことを特徴とする。
このように構成することで、ピボットホルダを簡素化できるので、ワイパ装置の軽量化、低コスト化を図ることができる。
また、ワイパ装置の仕様によってピボット軸の軸径が異なる場合であっても、ピボットホルダの形状が簡素化されているので、異なるピボット軸毎にピボットホルダを用意した場合であっても、従来よりも全体として製造コストを抑えることができる。
さらに、パイプフレームに軸受を内嵌させればよいので、従来のようにパイプフレームにピボットホルダの連結凸部を挿入する場合と比較して組み付け作業性を向上させることができる。このため、さらに、製造コストを低減することが可能になる。
本発明に係るワイパ装置は、前記軸受収納部を前記パイプフレームの端部以外の部位よりも段差により拡径形成し、前記軸受収納部の段差部を、前記ピボット軸の軸方向の荷重を受けるスラスト軸受部として構成したことを特徴とする。
このように構成することで、軸受収納部によるピボット軸の保持強度を高めることができる。
また、段差部に軸受を突き当てることにより、軸受の位置決めを容易に行うことができるので、さらに組み付け作業性を向上できる。このため、より製造コストを低減できる。
本発明に係るワイパ装置は、前記パイプフレームの端部を屈曲させ、前記軸受収納部の軸方向と、前記リンク機構の揺動方向とを直交させたことを特徴とする。
このように構成することで、リンク機構が揺動することによりピボット軸にかかる力が、軸受収納部から軸受が抜けてしまう方向に向かって作用することを防止できる。このため、軸受収納部に対する軸受の固着力を従来よりも弱めることができる。換言すれば、例えば、軸受収納部に軸受をカシメ固定する際のカシメ力を従来よりも弱めることができる。よって、製造コストをさらに低減することが可能になる。
本発明に係るワイパ装置は、前記軸受の軸方向中央部に、グリス溜りを形成したことを特徴とする。
このように構成することで、ピボット軸と軸受との間の摺動摩擦抵抗を確実に低減することができ、この分、軸受の構造を簡素化できる。このため、軸受収納部の小型・軽量化、低コスト化を図ることが可能になる。
本発明によれば、ピボットホルダを簡素化できるので、ワイパ装置の軽量化、低コスト化を図ることができる。
また、ワイパ装置の仕様によってピボット軸の軸径が異なる場合であっても、ピボットホルダの形状が簡素化されているので、異なるピボット軸毎にピボットホルダを用意した場合であっても、従来よりも全体として製造コストを抑えることができる。
さらに、パイプフレームに軸受を内嵌させればよいので、従来のようにパイプフレームにピボットホルダの連結凸部を挿入する場合と比較して組み付け作業性を向上させることができる。このため、さらに、製造コストを低減することが可能になる。
本発明の実施形態における車両の一部を示す説明図である。 本発明の第1実施形態におけるワイパ装置の斜視図である。 図2のA部の側面図である。図4は、図3の縦断面図である。 図3の縦断面図である。 本発明の第2実施形態におけるピボットホルダの側面図である。 図5の縦断面図である。
(第1実施形態)
(車両)
次に、この発明の第1実施形態を図1〜図4に基づいて説明する。
図1は、ワイパ装置が設けられた車両の一部を示す説明図である。尚、以下の説明において、重力方向上下を単に上方向、下方向と称したり、重力方向に直交する方向を水平方向と称したりして説明する場合がある。
同図に示すように、車両1には、フロントガラス2を払拭するために、運転席側の第1ワイパブレード3aと、助手席側の第2ワイパブレード3bが設けられている。
第1ワイパブレード3aは、運転席側に配置されている第1ワイパアーム4aの先端に取り付けられている。そして、第1ワイパブレード3aは、第1ワイパアーム4aに内装されている不図示のスプリングにより、フロントガラス2側に向かって付勢されている。
一方、第2ワイパブレード3bは、助手席側に配置されている第2ワイパアーム4bの先端に取り付けられている。そして、第2ワイパブレード3bは、第2ワイパアーム4bに内装されている不図示のスプリングにより、フロントガラス2側に向かって付勢されている。
車両1の内部には、各ワイパアーム4a,4bを駆動して払拭動作を行わせるためにワイパ装置5が設けられている。このワイパ装置5の払拭パターンは、各ワイパアーム4a,4bを支持するピボット軸6a,6bがフロントガラス2の車幅方向運転席側と車幅方向略中央に配置される所謂タンデム式になっている。そして、各ワイパアーム4a,4bはワイパ装置5により駆動されて上反転位置と下反転位置との間で同一方向に揺動してフロントガラス2を払拭する。
(ワイパ装置)
図2は、ワイパ装置の斜視図である。
図1、図2に示すように、ワイパ装置5は、フロントガラス2の下方の車幅方向運転席側に配置される第1ピボット軸6aと、フロントガラス2の下方の車幅方向略中央に配置される第2ピボット軸6bとを備えている。第1ピボット軸6aの先端(図1における紙面手前、図2における上端)には、第1ワイパアーム4aの基端が取り付けられている一方、第2ピボット軸6bの先端(図1における紙面手前、図2における上端)には、第2ワイパアーム4bの基端が取り付けられている。
一方、各ピボット軸6a,6bの基端側(図2における下側)には、これらを跨るようにパイプフレーム7が延在されている。パイプフレーム7は、平面視略コの字状に形成されたものであって、各ピボット軸6a,6b間に略水平方向に沿って延在する本体部7cと、この本体部7cの両端を屈曲させることにより、各ピボット軸6a,6bの軸方向に沿って、延在する第1端部7a、及び第2端部7bとにより構成されている。そして、第1端部7aに、第1ピボット軸6aの基端が回転自在に支持されていると共に、第2端部7bに、第2ピボット軸6bの基端が回転自在に支持されている。
すなわち、パイプフレーム7の第1端部7a、及び第2端部7bに、後述のすべり軸受8を収納可能な軸受収納部9を一体成形し、この軸受収納部9を、各ピボット軸6a,6bを回転自在に支持するピボットホルダ50として構成している。以下、詳述する。
尚、各ピボット軸6a,6bと、各端部7a,7bは同一構造になっているので、以下の説明においては、第1ピボット軸6a、及び第1端部7aについてのみ説明し、第2ピボット軸6b、及び第2端部7bについての説明は同一符号を付して説明を省略する。
(ピボットホルダ)
図3は、図2のA部の側面図、図4は、図3の縦断面図である。
図3、図4に示すように、パイプフレーム7の第1端部7aの先端には、例えばポリアセタール樹脂(POM)等により形成される樹脂製のすべり軸受8を収納するために軸受収納部9が一体形成されている。軸受収納部9は、その途中から段差により拡径するように形成されており、第1端部7aから延出されたパイプ本体部9aと、パイプ本体部9aから先端に向かうに従って徐々に拡径するようにスカート状に形成されたパイプ段差部9bと、パイプ段差部9bの先端から延出するパイプ拡径部9cとにより構成されている。
パイプ拡径部9cには、軸受収納部9にすべり軸受8を収納した後からこのすべり軸受8との固着力を高めるためのカシメ部10が4箇所形成されている。カシメ部10は、パイプ拡径部9cを外側からカシメることにより形成される。
軸受収納部9に収納されるすべり軸受8は、軸受収納部9の形状に対応するように形成されている。すなわち、すべり軸受8は、パイプ本体部9aに挿入される軸受本体部8aと、軸受本体部8aから軸受収納部9の先端に向かうに従って徐々に拡径するようにスカート状に形成された軸受段差部8bと、軸受段差部8bの先端から延出する軸受拡径部8cとにより構成されている。
そして、パイプ段差部9bに軸受段差部8bが当接し、パイプ拡径部9cに軸受拡径部8cが収納される。すなわち、パイプ段差部9bは、すべり軸受8の軸方向の位置決めを行う役割を有している。
また、すべり軸受8は、軸受収納部9に収納された状態で、軸受拡径部8cの先端が軸受収納部9から突出するように形成されている。この突出した部位に、取付ステー11が略水平方向に沿って延出するように一体成形されている。取付ステー11は、ワイパ装置5を車両1に取り付けるためのものであって、先端に不図示のボルトを挿通可能な挿通孔12(図1参照)が形成されている。この挿通孔12には、ゴム製のマウント13が装着されており、ワイパ装置5の振動が車両1に伝わりにくくなるようになっている。
また、すべり軸受8の軸受拡径部8cには、先端の内周縁にOリング溝14が形成されており、ここにOリング15が装着されている。このOリング15は、すべり軸受8を介して軸受収納部9に回転自在に支持される第1ピボット軸6aと、すべり軸受8との間のシール性を確保するためのものである。
第1ピボット軸6aは、すべり軸受8の軸受拡径部8cに回転自在に支持される軸本体部16aを有している。軸本体部16aの基端側(図4における下側)には、軸受段差部8bに対応するように軸段差部16bが一体成形されており、さらに、軸段差部16bの先端に、軸受本体部8aに回転自在に支持される軸縮径部16cが一体成形されている。
軸段差部16bは、基端側に向かうに従って徐々に先細りとなるように形成されており、軸受段差部8bに当接するようになっている。すなわち、軸受段差部8bは、第1ピボット軸6aの軸方向の位置決めを行う役割を有していると共に、第1ピボット軸6aにかかる軸方向の荷重(スラスト荷重)を受けるスラスト軸受部38としての役割を有している。
ここで、軸受段差部8bの内周面の傾斜角度θ1は、軸段差部16bの傾斜角度θ2よりも小さく設定されており、軸受段差部8bと軸段差部16bとの間に隙間C1が形成されるようになっている。この隙間C1は、すべり軸受8の内周面に塗布された潤滑剤(グリス)が貯留されるグリス溜り17として機能する。
また、軸縮径部16cの先端には、軸受本体部8aの下端に対応する位置に、止め輪溝18が形成されており、ここに止め輪19が装着されている。これにより、すべり軸受8からの第1ピボット軸6aの抜けが規制される。
一方、軸本体部16aの先端側(図4における上側)には、この軸本体部16aよりも縮径形成された取付部16dが一体成形されている。この取付部16dに、第1ワイパアーム4aの基端が取り付けられている(図1参照)。
また、第1ピボット軸6aには、軸受拡径部8cの先端(図4における上端)に対応する位置に、レバー26の一端が取り付けられている。レバー26は、金属板等により帯状に形成され、且つ断面クランク状に形成されたものであって、第1ピボット軸6aの軸方向と略直交する方向、つまり略水平方向に沿って延出している。レバー26は、第1ピボット軸6aと一体となって回動するようになっている。
ここで、第1ピボット軸6aに一端が取り付けられているレバー26の他端、及び第2ピボット軸6bに一端が取付られているレバー26の他端には、それぞれ連結ロッド27の両端がボールジョイント41を介して回動自在に連結されている。すなわち、第1ピボット軸6aに固定されたレバー26と、第2ピボット軸6bに固定されたレバー26は、連結ロッド27により連結されており、第1ピボット軸6aと第2ピボット軸6bとが同期して動作するようになっている。
この他に、第1ピボット軸6aには、第1ワイパアーム4aを伝う雨水等を排出するための排水部28が設けられている。排水部28は、第1ピボット軸6aの軸方向と略直交する方向に沿って広がるベース部29を有している。ベース部29は、軸方向平面視で略三角状に形成されている。ベース部29の略中央には、第1ピボット軸6aに外嵌される筒体30が上方に向かって立設されている。筒体30は第1ピボット軸6aに対して摺動可能になっている。これにより、排水部28が第1ピボット軸6aと一体となって回転してしまうことが防止される。
また、ベース部29の周縁には、側壁31が上方に向かって立設されている。側壁31の一部には、切欠き部31aが形成されている。これにより、第1ワイパアーム4aを伝って排水部28に排出された雨水が、切欠き部31aに導かれて外部へと排水される。
また、ベース部29の周縁には、固定片32が下方に向かって立設されている。固定片32は、すべり軸受8と一体成形されている取付ステー11に固定されている。これにより、第1ピボット軸6aが回動した際、排水部28が連れ回ってしまうことが防止される。
図2、図3に戻り、パイプフレーム7の本体部7cには、長手方向略中央にモータブラケット20が取り付けられている。モータブラケット20は、例えばアルミダイキャスト等により形成されたものであって、本体部7cを把持する2つの把持片20a,20bを有している。これら把持片20a,20bがボルト25により締結固定されることで、本体部7cにモータブラケット20が取り付けられるようになっている。尚、モータブラケット20は、アルミダイキャストに限られるものではなく、例えば樹脂や鋳鉄等により形成することも可能である。
モータブラケット20を構成する2つの把持片20a,20bのうち、一方の把持片20aには、ワイパモータ21が設けられている。ワイパモータ21は、各ピボット軸6a,6bを駆動する駆動源となるものであって、電動モータ22と、この電動モータ22に連結されている減速機構23とにより構成されている。そして、減速機構23のケース23aと、モータブラケット20の2つの把持片20a,20bのうちの把持片20aとが一体成形されている。
電動モータ22は、バッテリ等の外部電源に制御装置(何れも不図示)を介して接続されている。そして、車室内に設けられる不図示のワイパスイッチが操作されると、その操作信号に応じて制御装置から電動モータ22に駆動電流が供給され、これにより、電動モータ22が作動するようになっている。電動モータ22の出力は、減速機構23を介し、この減速機構23の出力軸24から出力される。
尚、電動モータ22としては、例えばブラシ付き直流モータが用いられる。また、制御装置としては、例えばCPU(中央演算処理装置)やメモリ等を備えたマイクロコンピュータが用いられる。
減速機構23の出力軸24には、出力アーム34の一端が取り付けられている。出力アーム34は、金属板等により帯状に形成され、且つ断面クランク状に形成されたものであって、クランクアームとも呼ばれている。出力アーム34の一端には、出力軸24を挿入可能な挿入孔(不図示)が形成されている。
一方、出力軸24の先端には不図示の雄ネジ部が刻設されており、出力アーム34の一端が挿入された上からナット33が螺入されるようになっている。これにより、出力アーム34とナット33とが一体となって回転する。
また、出力アーム34の他端には、駆動ロッド35の一端がボールジョイント42を介して回動自在に連結されている。さらに、駆動ロッド35の他端は、第1ピボット軸6aに一端が取り付けられているレバー26の他端に、ボールジョイント43を介して回動自在に連結されている。
(ワイパ装置の動作)
次に、ワイパ装置5の動作について説明する。
ワイパモータ21の電動モータ22が作動すると、減速機構23の出力軸24が回転する。そして、出力軸24と一体となって出力アーム34が回転する。出力アーム34が回転することにより、駆動ロッド35の一端が連れ回る。ここで、駆動ロッド35の他端は、第1ピボット軸6aに固定されたレバー26の他端に取り付けられている。このため、出力アーム34の回転運動が駆動ロッド35を介してレバー26の揺動運動に変換される。
そして、第1ピボット軸6aの先端の取付部16dに取り付けられている第1ワイパアーム4aが所定範囲内を揺動運動する。また、第1ピボット軸6aに固定されたレバー26と、第2ピボット軸6bに固定されたレバー26とが、それぞれボールジョイント41を介して連結ロッド27により連結されているので、第2ピボット軸6bの先端の取付部16dに取り付けられている第2ワイパアーム4bも、第1ワイパアーム4aと同期して所定範囲内を揺動運動する。
すなわち、レバー26、連結ロッド27、出力アーム34、及び駆動ロッド35は、電動モータ22(ワイパモータ21)の回転力を伝達するリンク機構60として機能している。
ここで、各ピボット軸6a,6bに固定されているレバー26は、第1ピボット軸6aの軸方向と略直交する方向、つまり略水平方向に沿って延出した状態で揺動運動している。換言すれば、パイプフレーム7の第1端部7a、及び第2端部7bを、それぞれレバー26の揺動方向と直交させるように屈曲させている。
すなわち、レバー26の揺動により作用する力のベクトル方向は略水平方向を向くのに対し、パイプフレーム7の第1端部7a、及び第2端部7bは、水平方向とは直交する方向に延在している。このため、レバー26が揺動することによって各ピボット軸6a,6bにかかる力が、軸受収納部9からすべり軸受8が抜けてしまう方向に作用してしまうことが抑制される。
(効果)
したがって、上述の第1実施形態によれば、パイプフレーム7の第1端部7a、及び第2端部7bに、すべり軸受8を収納可能な軸受収納部9を一体成形し、この軸受収納部9を、各ピボット軸6a,6bを回転自在に支持するピボットホルダ50として構成しているので、従来よりもピボットホルダ50の構成を簡素化できる。このため、ワイパ装置5の軽量化、低コスト化を図ることができる。
また、例えば、ワイパ装置5の仕様によって各ピボット軸6a,6bの軸径が異なる場合であっても、ピボットホルダ50の形状が簡素化されているので、例えば、すべり軸受8の形状(肉厚等)を変更するだけで異なるピボット軸にピボットホルダ50を対応させることも可能になる。このため、従来よりもワイパ装置5の全体の製造コストを抑えることができる。
さらに、パイプフレーム7を屈曲形成してなる軸受収納部9にすべり軸受8を挿入するだけでピボットホルダ50の組み付け作業が完了するので、従来と比較してピボットホルダ50の組み付け作業性を向上させることができる。このため、さらに製造コストを低減することが可能になる。
そして、軸受収納部9を、第1端部7aから延出されたパイプ本体部9aと、パイプ本体部9aから先端に向かうに従って徐々に拡径するようにスカート状に形成されたパイプ段差部9bと、パイプ段差部9bの先端から延出するパイプ拡径部9cとにより構成しているので、パイプ段差部9bを、軸受収納部9に対するすべり軸受8の位置決め部として機能させることができる。このため、軸受収納部9へのすべり軸受8の組み付け作業性を向上させることができ、この結果、さらに製造コストを低減することが可能になる。
また、すべり軸受8に軸受段差部8bを形成し、この軸受段差部8bで第1ピボット軸6aの軸方向の位置決めを行うと共に、軸受段差部8bを、第1ピボット軸6aにかかる軸方向の荷重(スラスト荷重)を受けるスラスト軸受部38として機能させている。このため、軸受収納部9による各ピボット軸6a,6bの保持強度を高めることができる。
さらに、パイプフレーム7の第1端部7a、及び第2端部7bを、それぞれレバー26の揺動方向と直交させるように屈曲させている。このため、レバー26が揺動することにより、各ピボット軸6a,6bにかかる力が、軸受収納部9からすべり軸受8が抜けてしまう方向に作用することが抑制される。よって、軸受収納部9に対するすべり軸受8の固着力を従来よりも弱めることができる。
より具体的には、本第1実施形態では、軸受収納部9にすべり軸受8を固着するにあたって、軸受収納部9のパイプ拡径部9cにカシメ部10を形成している。このカシメ部10は、パイプ拡径部9cを外側からカシメることにより形成されるが、このカシメ力を弱めることができる。
また、すべり軸受8の軸方向略中央部である軸受段差部8bと、各ピボット軸6a,6bの軸段差部16bとの間に、グリス溜り17を形成したので、各ピボット軸6a,6bとすべり軸受8との間の摺動摩擦抵抗を確実に低減することができ、この分、すべり軸受8の構造を簡素化できる。このため、軸受収納部9の小型・軽量化、低コスト化を図ることが可能になる。
(第2実施形態)
次に、この発明の第2実施形態を図1を援用し、図5、図6に基づいて説明する。尚、第1実施形態と同一態様には、同一符号を付して説明する。
図5は、第2実施形態におけるピボットホルダの側面図であって、第1実施形態の図3に対応している。また、図6は、図5の縦断面図である。
図1、図5、図6に示すように、この第2実施形態において、車両1の内部には、各ワイパアーム4a,4bを駆動して払拭動作を行わせるためにワイパ装置105が設けられている点、このワイパ装置105の払拭パターンは、各ワイパアーム4a,4bを支持するピボット軸106a,106bがフロントガラス2の車幅方向運転席側と車幅方向略中央に配置される所謂タンデム式になっている点、ワイパ装置105は、フロントガラス2の下方の車幅方向運転席側に配置される第1ピボット軸106aと、フロントガラス2の下方の車幅方向略中央に配置される第2ピボット軸106bとを備え、各ピボット軸106a,106bの基端側(図2における下側)に、これらを跨るようにパイプフレーム107が延在されている点、パイプフレーム107は、平面視略コの字状に形成されたものであって、各ピボット軸106a,106b間に略水平方向に沿って延在する本体部107cと、この本体部107cの両端を屈曲させることにより、各ピボット軸106a,106bの軸方向に沿って、延在する第1端部107a、及び第2端部107bとにより構成されている点、第1端部107a、及び第2端部107bに、すべり軸受108を収納可能な軸受収納部109を一体成形し、この軸受収納部109を、各ピボット軸106a,106bを回転自在に支持するピボットホルダ150として構成している点等の基本的構成は、前述の第1実施形態と同様である。
ここで、第1実施形態と第2実施形態との相違点は、第1実施形態のすべり軸受け8は、例えばポリアセタール樹脂(POM)等の樹脂により形成されているのに対し、第2実施形態のすべり軸受108は、アルミダイキャストにより形成されており、これに対応して第1実施形態のすべり軸受け8と形状が異なっている点にある。
(ピボットホルダ)
より具体的には、すべり軸受108は段差部を有さず、略円筒状に形成されている。すべり軸受108の両端には、それぞれカラー61,61が圧入されている。これらカラー61,61は、すべり軸受として機能させることが可能な材料、例えば、樹脂やアルミ等により形成されおり、各ピボット軸106a,106bが摺動するようになっている。すべり軸受108の両端にそれぞれカラー61,61を圧入することにより、これらカラー61,61の間で、且つ各ピボット軸106a,106bとすべり軸受108との間には、隙間C2が形成される。この隙間C2は、すべり軸受108の内周面に塗布された潤滑剤(グリス)が貯留されるグリス溜り117として機能する。
また、すべり軸受108の先端(図6における上端)は、軸受収納部109にすべり軸受108を収納した状態で、軸受収納部109から突出するように形成されている。この突出した部位に、取付ステー111が略水平方向に沿って延出するように一体成形されている。取付ステー111は、ワイパ装置105を車両1に取り付けるためのものであって、先端にゴム製のマウント13が装着されている。
このように構成されたすべり軸受108が収納されるパイプフレーム107の軸受収納部109は、パイプフレーム107の各端部107a,107bから先端に向かうに従って徐々に拡径するようにスカート状に形成されたパイプ段差部109bと、このパイプ段差部109bの先端から延出するパイプ拡径部109cとにより構成されている。そして、パイプ拡径部109cに、すべり軸受108が収納されている。
また、パイプ拡径部109cには、軸受収納部109にすべり軸受108を収納した後からこのすべり軸受108との固着力を高めるためのカシメ部110が8箇所形成されている。カシメ部110は、パイプ拡径部109cを外側からカシメることにより形成される。
一方、すべり軸受108に回転自在に支持される各ピボット軸106a,106bも、すべり軸受108に挿入される部位には段差部が形成されていない。すなわち、各ピボット軸106a,106bは、軸本体部116aと、軸本体部116aの先端側(図6における上側)に段差により縮径形成された取付部116dとにより構成されている。この取付部116dに、第1ワイパアーム4aの基端が取り付けられている(図1参照)。
また、軸本体部116aの先端には、すべり軸受108の下端に対応する位置に、止め輪溝118が形成されており、ここに止め輪19が装着されている。これにより、すべり軸受108からの各ピボット軸106a,106bの抜けが規制される。
したがって、上述の第2実施形態によれば、前述の第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
尚、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述の実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
例えば、上述の第1実施形態では、パイプ拡径部9cには、軸受収納部9にすべり軸受8を収納した後からこのすべり軸受8との固着力を高めるためのカシメ部10が4箇所形成されている場合について説明した。また、上述の第2実施形態では、パイプ拡径部109cには、軸受収納部109にすべり軸受108を収納した後からこのすべり軸受108との固着力を高めるためのカシメ部110が8箇所形成されている場合について説明した。しかしながら、これらに限られるものではなく、カシメ部10,110の形成個数を任意に設定することが可能である。
4a 第1ワイパアーム(ワイパアーム)
4b 第2ワイパアーム(ワイパアーム)
6a 第1ピボット軸
6b 第2ピボット軸
7,107 パイプフレーム
7a,107a 第1端部(端部)
7b,107b 第2端部(端部)
8,108 すべり軸受(軸受)
9,109 軸受収納部
9b パイプ段差部(段差部)
9c,109c パイプ拡径部
17,117 グリス溜り
22 電動モータ
26 レバー(リンク機構)
27 連結ロッド(リンク機構)
34 出力アーム(リンク機構)
35 駆動ロッド(リンク機構)
38 スラスト軸受部
50,150 ピボットホルダ
60 リンク機構

Claims (4)

  1. 電動モータと、
    前記電動モータの回転力を伝達するリンク機構と、
    前記リンク機構が接続されると共に、ワイパアームが固定されるピボット軸と、
    前記電動モータが固定されるパイプフレームとを備え、
    前記パイプフレームの端部に軸受を内嵌可能な軸受収納部を形成し、前記軸受が内嵌された前記軸受収納部を、前記ピボット軸を回転自在に支持するピボットホルダとして構成したことを特徴とするワイパ装置。
  2. 前記軸受収納部を前記パイプフレームの端部以外の部位よりも段差により拡径形成し、前記軸受収納部の段差部を、前記ピボット軸の軸方向の荷重を受けるスラスト軸受部として構成したことを特徴とする請求項1に記載のワイパ装置。
  3. 前記パイプフレームの端部を屈曲させ、前記軸受収納部の軸方向と、前記リンク機構の揺動方向とを直交させたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のワイパ装置。
  4. 前記軸受の軸方向中央部に、グリス溜りを形成したことを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のワイパ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017094943A (ja) * 2015-11-25 2017-06-01 アスモ株式会社 ワイパユニット
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