JP2021124143A - ジョイント機構及びワイパ装置 - Google Patents

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徹也 田島
貴 田井
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Abstract

【課題】防塵性能及び防水性能を向上したジョイント機構及びこのジョイント機構を備えたワイパ装置を提供する。【解決手段】クランクアーム7に設けられるボールジョイント35と、リンクコンロッド8の一端部に設けられ、ボールジョイント35に連結されるボールリテーナ36と、クランクアーム7とリンクコンロッド8との間に設けられ、ボールジョイント35のうちクランクアーム7に連結される柱状部46に装着されるシール部材37と、を備え、ボールリテーナ36は、ボールジョイント35を覆う本体部40と、リンクコンロッド8の外周面33aより外側に設けられるとともに、リンクコンロッド8の外周面33aに沿って、本体部40からクランクアーム7に向かって突出する外壁部41と、を有し、外壁部41と、シール部材37と、により形成されるラビリンス構造Lを有する。【選択図】図4

Description

本発明は、ジョイント機構及びワイパ装置に関するものである。
従来、車両に設けられるワイパ装置において、クランクアームとリンクコンロッドとを連結するジョイント機構を有する構成が知られている。このようなジョイント機構として、ボールジョイントにより、クランクアームに対してリンクコンロッドを揺動自在に連結する技術が種々提案されている。
例えば特許文献1には、クランクアームと、ボールジョイントを介してクランクアームと連結された駆動ロッドと、クランクアームに装着されるシール部材と、を備えるワイパ装置の構成が開示されている。シール部材は、ボールジョイントをシールしている。
特開2009−83588号公報
ところで、これらのジョイント機構においては、ボールジョイントにおける回転角度や使用時の外部環境等が厳しい条件で使用される場合がある。よって、種々の状況において、ボールジョイントの内部に埃や水等の異物が入り込まないように、更なる防塵性能及び防水性能の向上が望まれている。
そこで、本発明は、防塵性能及び防水性能を向上したジョイント機構及びこのジョイント機構を備えたワイパ装置を提供するものである。
上記の課題を解決するために、本発明に係るジョイント機構は、第一部材に取り付けられる取付部、及び前記取付部に設けられるボールジョイント本体を有するボールジョイントと、第二部材に設けられ、前記ボールジョイント本体に連結されるボールリテーナと、前記第一部材と前記第二部材との間で、かつ前記取付部に装着されるシール部材と、を備え、前記ボールリテーナは、前記ボールジョイント本体を覆う本体部と、前記第二部材の外周面より外側に設けられるとともに、前記第二部材の前記外周面に沿って、前記本体部から前記第一部材に向かって突出する外壁部と、を有し、前記外壁部と、前記シール部材と、により形成されるラビリンス構造を有することを特徴としている。
本発明に係るジョイント機構において、前記ボールリテーナは、前記外壁部より内側に配置され、前記本体部から前記第一部材に向かって突出する内壁部を有し、前記シール部材における前記第二部材側の先端部は、前記外壁部と前記内壁部との間に位置することを特徴としている。
本発明に係るジョイント機構において、前記ボールリテーナは、前記第二部材の幅方向に沿う両端部が前記外壁部に連結されており、前記第二部材における前記第一部材側の面から前記第一部材に向かって突出する他端側壁部を有し、前記シール部材は、前記他端側壁部と前記ボールジョイント本体との間に配置されていることを特徴としている。
本発明に係るジョイント機構において、前記外壁部は、前記第二部材の端部の形状に対応する円弧状の第一外壁部と、前記第一外壁部の一端部に連結され、前記第二部材の長手方向に沿う第二外壁部と、前記第一外壁部の他端部に連結され、前記第二部材の長手方向に沿う第三外壁部と、を有することを特徴としている。
前記ボールリテーナは、前記第二外壁部と前記第三外壁部とを連結し、前記ボールジョイントを挟んで前記第一外壁部とは反対側に位置する他端側壁部を有し、前記シール部材は、前記他端側壁部と前記ボールジョイント本体との間に配置されていることを特徴としている。
本発明に係るジョイント機構において、前記ボールリテーナは、前記第二部材のロッド本体にアウトサート成形されることにより、前記ロッド本体と一体化されていることを特徴としている。
本発明に係るワイパ装置は、上述のジョイント機構を介して、互いに揺動自在に連結されるクランクアーム及びリンクコンロッドを有するリンク機構と、出力軸を介して前記リンク機構と連結される電動モータと、前記リンク機構により回動されるピボット軸と、前記ピボット軸と一体に揺動するワイパアームと、を備えることを特徴としている。
本発明によれば、防塵性能及び防水性能を向上したジョイント機構及びこのジョイント機構を備えたワイパ装置を提供できる。
実施形態に係るワイパ装置を搭載した車両の正面図。 実施形態に係るワイパ装置の斜視図。 実施形態に係るリンク機構の斜視図。 図3のIV−IV線に沿う断面図。 実施形態に係るリンクコンロッドの斜視図。
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態)
(ワイパ装置)
図1は、実施形態に係るワイパ装置1を搭載した車両10の正面図である。図2は、実施形態に係るワイパ装置1の斜視図である。
図1に示すように、ワイパ装置1は、車両10のフロントガラス12より下方かつ車両10の内部に設けられている。ワイパ装置1は、車両10のフロントガラス12を払拭するための装置である。ワイパ装置1は、フロントガラス12を払拭する第一ワイパブレード11a及び第二ワイパブレード11bを駆動する。
図2に示すように、ワイパ装置1は、ブラケット2と、ブラケット2に取り付けられる電動モータ3と、電動モータ3により回動するピボット軸4と、ピボット軸4に連結されるワイパアーム5a,5b(図1参照)と、電動モータ3の回転運動を揺動運動に変換するリンク機構6と、を備える。
(ブラケット)
ブラケット2は、フロントガラス12(図1参照)の下方において、車幅方向の助手席側に位置するモータブラケット15と、車幅方向の中央部に位置するサブブラケット16と、を有する。モータブラケット15及びサブブラケット16は、車幅方向に沿うパイプフレーム17で連結されている。各ブラケット15,16が車両10の内部に固定されることにより、ワイパ装置1は、車両10に取り付けられている。
(電動モータ)
モータブラケット15には、電動モータ3が取り付けられている。電動モータ3は、フロントガラス12に設けられた第一ワイパブレード11a及び第二ワイパブレード11bを駆動する駆動源となる部品である。電動モータ3は、モータ本体21と、モータ本体21に連結される減速機22と、減速機22に連結される出力軸23と、を有する。出力軸23は、複数のアーム部材28,29を介して、詳しくは後述するリンク機構6に連結されている。
(ピボット軸)
(ワイパアーム)
ブラケット2には、ピボット軸4が設けられている。ピボット軸4は、モータブラケット15に設けられる第一ピボット軸24と、サブブラケット16に設けられる第二ピボット軸25と、を有する。
第一ピボット軸24は、モータブラケット15の支持部18に回転自在に支持されている。図1に示すように、第一ピボット軸24の先端部には、第一ワイパアーム5aの基端部が取り付けられている。第一ワイパアーム5aは、第一ピボット軸24と一体に揺動する。さらに第一ワイパアーム5aの先端部には、フロントガラス12を払拭する第一ワイパブレード11aが取り付けられている。第一ワイパブレード11aは、第一ワイパアーム5aに内装される不図示のスプリングにより、フロントガラス12側に向かって付勢されている。
図2に示すように、第二ピボット軸25は、サブブラケット16の支持部19に回転自在に支持されている。図1に示すように、第二ピボット軸25の先端部には、第二ワイパアーム5bの基端部が取り付けられている。第二ワイパアーム5bは、第二ピボット軸25と一体に揺動する。さらに第二ワイパアーム5bの先端部には、フロントガラス12を払拭する第二ワイパブレード11bが取り付けられている。第二ワイパブレード11bは、第二ワイパアーム5bに内装される不図示のスプリングにより、フロントガラス12側に向かって付勢されている。
このようにワイパ装置1に連結された第一ワイパブレード11a及び第二ワイパブレード11bの払拭パターンは、各ワイパアーム5a,5bを支持する各ピボット軸24,25がフロントガラス12の車幅方向助手席側と車幅方向中央部に配置される、いわゆるタンデム式になっている。各ワイパアーム5a,5bは、ワイパ装置1により駆動されて上反転位置と下反転位置との間で同一方向に揺動してフロントガラス12を払拭する。
(リンク機構)
図2に示すように、第一ピボット軸24及び第二ピボット軸25は、リンク機構6を介して連結されている。リンク機構6は、電動モータ3の出力軸23の回転を揺動運動に変換している。リンク機構6は、各ピボット軸24,25に連結される一対のクランクアーム7(請求項の第一部材)と、一対のクランクアーム7同士を連結するリンクコンロッド8(請求項の第二部材)と、クランクアーム7とリンクコンロッド8とを連結するジョイント機構9と、を有する。
一対のクランクアーム7は、第一ピボット軸24に連結される第一クランクアーム31と、第二ピボット軸25に連結される第二クランクアーム32と、を有する。
第一クランクアーム31の電動モータ3側の一端部は、電動モータ3の出力軸23に連結された複数のアーム部材28,29のうち、出力軸23と反対側の端部に連結されている。換言すれば、第一クランクアーム31の一端部は、第一ピボット軸24及びアーム部材28,29の端部にそれぞれ回動自在に連結されている。第一クランクアーム31の他端部は、ジョイント機構9を介してリンクコンロッド8の一端部と連結されている。
第二クランクアーム32の一端部は、第二ピボット軸25に回動自在に連結されている。第二クランクアーム32の他端部は、ジョイント機構9を介してリンクコンロッド8の他端部と連結されている。これにより、第一ピボット軸24と第二ピボット軸25とは、リンク機構6により互いに同期して回動する。
図3は、実施形態に係るリンク機構6の斜視図である。図4は、図3のIV−IV線に沿う断面図である。
ここで、図3に示すように、第一クランクアーム31とリンクコンロッド8との間に設けられたジョイント機構9と、第二クランクアーム32とリンクコンロッド8との間に設けられたジョイント機構9と、は同等の構成となっている。このため、以下では、第一クランクアーム31とリンクコンロッド8との間に設けられたジョイント機構9について詳細に説明し、第二クランクアーム32とリンクコンロッド8との間に設けられたジョイント機構9についての説明を省略する。また、以下のジョイント機構9の説明において、第一クランクアーム31を単にクランクアーム7ということがある。
図5は、実施形態に係るリンクコンロッド8の端部をクランクアーム7側から見た斜視図である。
図3及び図5に示すように、リンクコンロッド8は、車幅方向に沿う方向を長手方向とする板状部材により形成されるロッド本体33と、ロッド本体33の両端部に設けられるボールリテーナ36と、を有する。ロッド本体33は、例えば金属材料により形成されている。ボールリテーナ36は、例えば樹脂材料により形成されている。ボールリテーナ36は、ロッド本体33の端部にアウトサート成形されることにより、ロッド本体33と一体化されている。
(ジョイント機構)
クランクアーム7とリンクコンロッド8との間には、ジョイント機構9が設けられている。ジョイント機構9は、クランクアーム7とリンクコンロッド8とを互いに揺動自在に連結している。図4に示すように、ジョイント機構9は、クランクアーム7に設けられる金属製のボールジョイント35と、リンクコンロッド8に設けられるボールリテーナ36と、クランクアーム7とリンクコンロッド8との間に設けられるシール部材37と、を有する。
ボールジョイント35は、クランクアーム7の端部に設けられている。ボールジョイント35は、クランクアーム7に固定される柱状部46(請求項の取付部)と、柱状部46と一体に設けられる球状部47(請求項のボールジョイント本体)と、を有する。
柱状部46は、クランクアーム7の厚み方向に沿う方向を長軸方向とする柱状に形成されている。柱状部46のうちクランクアーム7側の基端部は、クランクアーム7に形成された取付孔30に挿入された状態でカシメ等により固定されている。柱状部46のうちクランクアーム7と反対側の先端部には、球状部47が一体形成されている。
球状部47は、球状に形成された球面47aと、球面47aに形成された凹部47bと、を有する。凹部47bは、球面47aのうち、柱状部46と反対側に形成されている。凹部47bは、クランクアーム7側に凹むように円形に形成されている。凹部47bの内部には、グリスが塗布されている。すなわち、凹部47bは、グリス保持部としての役割も兼用している。凹部47bをグリス保持部として活用することで、ジョイント機構9の摺動性を確保している。
リンクコンロッド8に設けられたボールリテーナ36は、ボールジョイント35に連結されている。具体的に、ボールリテーナ36は、ボールジョイント35の球状部47を覆う本体部40と、本体部40からクランクアーム7側に向かって突出する外壁部41と、外壁部41に連結される他端側壁部42(図5参照)と、外壁部41より内側に配置される内壁部43と、内壁部43よりさらに内側に配置される保持部44と、を有する。本体部40、外壁部41、他端側壁部42、内壁部43及び保持部44は、例えば射出成型により一体形成されている。
図3及び図4に示すように、本体部40は、ロッド本体33に対してクランクアーム7と反対側に設けられている。本体部40は、球状部47における球面47aの形状に沿って凹む収容凹部54を有する半球状に形成されている。本体部40は、球状部47の少なくとも一部を覆っている。本体部40の収容凹部54に球状部47が嵌入されている。これにより、本体部40は、球状部47の球面47aと球対偶(すべり対偶)により摺動自在に嵌合されている。本体部40のうち、収容凹部54に球状部47が嵌合された状態で、ボールジョイント35の凹部47bと対応する位置に凸部55が設けられている。凸部55は、ボールジョイント35の凹部47bに挿入されている。
図3及び図5に示すように、外壁部41は、本体部40の外周部に連結されている。具体的に、外壁部41は、リンクコンロッド8の外周面33aより外側に設けられている。外壁部41は、リンクコンロッド8の端部における外周面33aの形状に沿って、ロッド本体33側に開口するU字状に形成されている。具体的に、外壁部41は、リンクコンロッド8の長手方向の最端部に位置する円弧状の第一外壁部51と、第一外壁部51の一端に連結される第二外壁部52と、第一外壁部51の他端に連結される第三外壁部53と、を有する。
図5に示すように、第一外壁部51は、リンクコンロッド8の厚み方向から見て、リンクコンロッド8の端部の形状と対応する半円状に形成されている。第二外壁部52は、第一外壁部51の一端からロッド本体33側へ向かってリンクコンロッド8の長手方向に沿って延びている。第三外壁部53は、第一外壁部51の他端からロッド本体33側へ向かってリンクコンロッド8の長手方向に沿って延びている。
第二外壁部52及び第三外壁部53は、他端側壁部42により互いに連結されている。他端側壁部42は、リンクコンロッド8におけるクランクアーム7側を向く面からクランクアーム7に向かって突出している。他端側壁部42は、リンクコンロッド8の幅方向に沿って設けられている。他端側壁部42のうち、リンクコンロッド8の幅方向に沿う両端部は、外壁部41に連結されている。具体的に、他端側壁部42は、第二外壁部52のロッド本体33側の端部と、第三外壁部53のロッド本体33側の端部と、を連結している。他端側壁部42は、リンクコンロッド8の厚み方向から見て、ロッド本体33側に凸となる円弧状に形成されている。他端側壁部42は、外壁部41の開口を閉じている。よって、外壁部41及び他端側壁部42は、リンクコンロッド8の厚み方向から見て環状に形成されている。
外壁部41及び他端側壁部42より内側には、内壁部43が設けられている。内壁部43は、リンクコンロッド8に形成された挿通孔34に挿通されている。内壁部43は、挿通孔34内を通って本体部40からクランクアーム7側に向かって突出している。内壁部43は、リンクコンロッド8の厚み方向から見て、環状に形成されている。これにより、外壁部41及び他端側壁部42と、内壁部43と、の間に環状の溝60が形成されている。図4に示すように、内壁部43のクランクアーム7側の端部は、外壁部41のクランクアーム7側の端部と同等の高さに位置している。
内壁部43より内側には、保持部44が設けられている。保持部44は、内壁部43の内周部から分岐して形成されている。保持部44は、本体部40に対する内壁部43の突出方向における中央部から内側に分岐している。保持部44は、内壁部43と同軸な環状に形成されている。保持部44の内側には、ボールジョイント35が嵌合される。保持部44は、突出方向に沿うスリット45を有する。スリット45は、保持部44の周方向に沿って等間隔に複数設けられている。スリット45が設けられることにより、保持部44は、保持部44の径方向に弾性変形し易くなっている。これにより、保持部44にボールジョイント35を挿入する際にボールジョイント35が挿入可能となるとともに、ボールジョイント35を挿入した後は、保持部44が内側に向けて復元することでボールジョイント35の抜け止めとして機能する。保持部44のクランクアーム7側の端部は、内壁部43のクランクアーム7側の端部と同等の高さに位置している。
ボールジョイント35にボールリテーナ36が嵌合した状態で、クランクアーム7とリンクコンロッド8との間には、シール部材37が設けられている。シール部材37は、例えばゴム等の弾性体材料で形成されている。シール部材37は、クランクアーム7側からリンクコンロッド8側へ向かうにつれて徐々に拡径する環状に形成されている。シール部材37のクランクアーム7側に位置する基端部は、ボールジョイント35の柱状部46の外周部に装着されている。シール部材37のリンクコンロッド8側に位置する先端部38は、外壁部41又は他端側壁部42と、球状部47と、の間に配置されている。より具体的に、シール部材37の先端部38は、外壁部41又は他端側壁部42と、内壁部43と、の間の溝60に入り込んでいる。シール部材37が溝60に入り込んだ状態で、シール部材37の内周部は、内壁部43と接触し、シール部材37の外周部は、外壁部41又は他端側壁部42と接触している。よって、ジョイント機構9は、外壁部41又は他端側壁部42と、内壁部43と、シール部材37の先端部38と、により形成されるラビリンス構造Lを有する。具体的に、ラビリンス構造Lは、外壁部41(又は他端側壁部42)とシール部材37との接触面と、シール部材37と溝60の底部との間の空間と、内壁部43とシール部材37との接触面と、を含む。
(作用、効果)
次に、上述したジョイント機構9及びワイパ装置1の作用、効果について説明する。
本実施形態のジョイント機構9によれば、ボールジョイント35を覆うボールリテーナ36は、本体部40からクランクアーム7側に突出する外壁部41を有し、外壁部41とシール部材37とによりラビリンス構造Lが形成される。このように、ボールジョイント35とボールリテーナ36との間にラビリンス構造Lが設けられるので、ボールジョイント35とボールリテーナ36との間からジョイント機構9の内部に水や埃等の異物が入り込むのを抑制できる。また、外壁部41は、リンクコンロッド8の外周面33aより外側に設けられる。これにより、例えばリンクコンロッド8の表面に雨水等が掛かった場合、雨水は、外壁部41に沿ってリンクコンロッド8より外方に案内される。これにより、雨水をシール部材37やボールジョイント35から離れるように案内できるので、雨水がシール部材37やボールジョイント35に当たるのを抑制できる。よって、水や埃等の異物が入り込むのをより効果的に抑制できる。
したがって、防塵性能及び防水性能を向上したジョイント機構9を提供できる。
ボールリテーナ36は、外壁部41より内側に内壁部43を有し、外壁部41と内壁部43との間にシール部材37の先端部38が配置される。これにより、外壁部41、内壁部43、及びシール部材37により複雑形状のラビリンス構造Lを形成できるので、シール部材37とボールリテーナ36との間から水や埃等の異物が入り込むのを抑制できる。よって、ジョイント機構9の防塵性能及び防水性能を向上できる。
外壁部41は、第一外壁部51と、第二外壁部52と、第三外壁部53と、を有し、他端側壁部42は、第二外壁部52と第三外壁部53とを連結する。他端側壁部42により、第二外壁部52と第三外壁部53との間に設けられた開口が閉塞されるので、外壁部41が開口を有する場合と比較して、水等の異物が外壁部41より内側に進入するのを抑制できる。また、シール部材37は、他端側壁部42と球状部47(請求項のボールジョイント本体)との間に配置される。これにより、ボールジョイント35の外周部における全周に亘ってラビリンス構造Lを形成することができる。よって、ボールジョイント35の内部への異物の入り込みをより一層抑制できる。
他端側壁部42は、ロッド本体33側に凸となる円弧状に形成されている。これにより、他端側壁部42と内壁部43との間の溝60を、シール部材37に沿った形状(円弧状)に形成することができる。よって、シール部材37の変形や不均一な応力の発生を抑制し、ラビリンス構造Lによる防塵性能及び防水性能を良好に維持できる。
ボールリテーナ36は、ロッド本体33にアウトサート成形されることにより、ロッド本体33と一体化されている。これにより、例えばロッド本体33にジョイントブーツ等の部品を別途設ける場合と比較して、製造時の組付け工程にかかる手間を削減できる。また、一体形成されることにより、ロッド本体33とボールリテーナ36との間に隙間が生じるのを抑制できる。よって、製造時の作業性及び防水等の機能性を向上できる。
ボールリテーナ36は、内壁部43とは別にボールジョイント35を保持する保持部44を有する。保持部44は複数のスリット45を有するので、組立て時に球状部47の大きさに合わせてスリット45が開くことにより、容易にボールジョイント35の球状部47を保持部44に挿入できる。よって、組立て性を向上できる。また、保持部44にボールジョイント35が挿入された後には、スリット45が閉じることにより、ボールジョイント35の抜けを抑制できる。
さらに、保持部44によりボールジョイント35を保持できるので、内壁部43にスリット45等を設ける必要がなく、内壁部43とシール部材37とを良好に接触させることができる。よって、ラビリンス構造Lにより効果的にボールジョイント35内への異物の入り込みを抑制できる。
本実施形態のワイパ装置1によれば、ワイパ装置1は、上述のジョイント機構9を介して互いに揺動自在に連結されるクランクアーム7及びリンクコンロッド8により構成されるリンク機構6を備える。よって、ジョイント機構9における防塵性能及び防水性能を向上し、リンク機構6を良好かつ安定的に動作させることができる。
したがって、防塵性能及び防水性能を向上したジョイント機構9を備えた、機能性の高いワイパ装置1を提供できる。
以上、本発明の好ましい実施例を説明したが、本発明はこれら実施例に限定されることはない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の付加、省略、置換、およびその他の変更が可能である。本発明は前述した説明によって限定されることはなく、添付のクレームの範囲によってのみ限定される。
例えば、上述の実施形態では、他端側壁部42は、ロッド本体33側に凸となる円弧状に形成される構成について説明したが、これに限られない。他端側壁部42は、例えば直線状に形成されてもよい。但し、他端側壁部42と内壁部43との間に円弧状の溝60が形成されることによりシール部材37を変形等させることなく配置できる点で、他端側壁部42が円弧状に形成された本実施形態の構成は優位性がある。
シール部材37のリンクコンロッド8側に位置する先端部38は、例えば二股状に形成されてもよい。これにより、より複雑な形状のラビリンス構造Lを形成してもよい。
ワイパ装置1におけるリンク機構6の構成やリンク機構6が連結される箇所は、上述の実施形態に限定されない。例えば、リンク機構6は、複数のリンクコンロッド8を有してもよい。この場合、複数のリンクコンロッド8同士を上述のジョイント機構9により連結してもよい。すなわち、ワイパ装置1は、リンクコンロッド8とクランクアーム7とを揺動自在に連結する少なくとも1個のジョイント機構9を有して構成されればよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上述した実施形態を適宜組み合わせてもよい。
1…ワイパ装置
3…電動モータ
4…ピボット軸
5a…第一ワイパアーム(ワイパアーム)
5b…第二ワイパアーム(ワイパアーム)
6…リンク機構
7…クランクアーム(第一部材)
8…リンクコンロッド(第二部材)
9…ジョイント機構
23…出力軸
33…ロッド本体
33a…外周面
35…ボールジョイント
36…ボールリテーナ
37…シール部材
38…(シール部材の)先端部
40…本体部
41…外壁部
42…他端側壁部
43…内壁部
46…柱状部(取付部)
47…球状部(ボールジョイント本体)
51…第一外壁部
52…第二外壁部
53…第三外壁部
L…ラビリンス構造

Claims (7)

  1. 第一部材に取り付けられる取付部、及び前記取付部に設けられるボールジョイント本体を有するボールジョイントと、
    第二部材に設けられ、前記ボールジョイント本体に連結されるボールリテーナと、
    前記第一部材と前記第二部材との間で、かつ前記取付部に装着されるシール部材と、
    を備え、
    前記ボールリテーナは、
    前記ボールジョイント本体を覆う本体部と、
    前記第二部材の外周面より外側に設けられるとともに、前記第二部材の前記外周面に沿って、前記本体部から前記第一部材に向かって突出する外壁部と、
    を有し、
    前記外壁部と、前記シール部材と、により形成されるラビリンス構造を有することを特徴とするジョイント機構。
  2. 前記ボールリテーナは、前記外壁部より内側に配置され、前記本体部から前記第一部材に向かって突出する内壁部を有し、
    前記シール部材における前記第二部材側の先端部は、前記外壁部と前記内壁部との間に位置することを特徴とする請求項1に記載のジョイント機構。
  3. 前記ボールリテーナは、前記第二部材の幅方向に沿う両端部が前記外壁部に連結されており、前記第二部材における前記第一部材側の面から前記第一部材に向かって突出する他端側壁部を有し、
    前記シール部材は、前記他端側壁部と前記ボールジョイント本体との間に配置されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のジョイント機構。
  4. 前記外壁部は、
    前記第二部材の端部の形状に対応する円弧状の第一外壁部と、
    前記第一外壁部の一端部に連結され、前記第二部材の長手方向に沿う第二外壁部と、
    前記第一外壁部の他端部に連結され、前記第二部材の長手方向に沿う第三外壁部と、
    を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のジョイント機構。
  5. 前記ボールリテーナは、前記第二外壁部と前記第三外壁部とを連結し、前記ボールジョイントを挟んで前記第一外壁部とは反対側に位置する他端側壁部を有し、
    前記シール部材は、前記他端側壁部と前記ボールジョイント本体との間に配置されていることを特徴とする請求項4に記載のジョイント機構。
  6. 前記ボールリテーナは、前記第二部材のロッド本体にアウトサート成形されることにより、前記ロッド本体と一体化されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のジョイント機構。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のジョイント機構を介して、互いに揺動自在に連結されるクランクアーム及びリンクコンロッドを有するリンク機構と、
    出力軸を介して前記リンク機構と連結される電動モータと、
    前記リンク機構により回動されるピボット軸と、
    前記ピボット軸と一体に揺動するワイパアームと、
    を備えることを特徴とするワイパ装置。
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