JP6591872B2 - 自動車 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車に関する。
従来、この種の自動車としては、走行用のモータと、モータを駆動するインバータと、インバータの温度を検出する温度センサと、を備える構成において、温度センサからのインバータ温度になまし処理を施して処理済温度を計算し、処理済温度を上限温度で上限ガードして制限用温度を設定し、制限用温度が高いほどモータの出力に対する制限を厳しくするものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この自動車では、温度センサからのインバータ温度の温度変化量が閾値よりも大きいときには、センシング異常として、前回のインバータ温度を今回のインバータ温度に設定する。これにより、センシング異常の際の検出温度を用いることによる不都合を抑制している。
特開2006−230037号公報
こうした自動車では、上述のハード構成に加えて、モータに冷却油を供給するための供給流路と、供給流路に配置されると共に作動時にモータ側に冷却油を圧送するオイルポンプと、供給流路に配置されると共に冷却油を冷却するオイルクーラと、供給流路に配置されると共に冷却油の温度を検出する温度センサと、を有する冷却装置を備え、この温度センサからの冷却油の温度としての検出油温に基づいて、モータの出力に対する制限を行なうものもある。この場合、車両における配置の制約などから、供給流路のオイルクーラよりも上流側に温度センサが配置されると共に供給流路におけるオイルクーラの位置が温度センサの位置よりも車両における高さが高くなるように設計されることがある。この構成では、オイルポンプを停止すると、供給流路においてオイルクーラによって冷却された冷却油が逆流し、その冷却油が温度センサの位置に至り、検出油温が比較的大きく低下する可能性がある。このため、検出油温をそのまま用いてモータの出力に対する制限を行なうと、モータの温度が実際にはそれほど低下していないにも拘わらず、検出油温の単位時間当たりの低下量が比較的大きくなり、モータの出力に対する制限が不十分になり、モータの過熱を十分に抑制できない可能性がある。
本発明の自動車は、モータの過熱をより十分に抑制することを主目的とする。
本発明の自動車は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の自動車は、
走行用のモータと、
前記モータに冷却油を供給するための供給流路と、前記供給流路に配置されると共に作動時に前記モータ側に冷却油を圧送するオイルポンプと、前記供給流路に配置されると共に冷却油を冷却するオイルクーラと、前記供給流路に配置されると共に冷却油の温度を検出する温度センサと、を有し、前記供給流路の前記オイルクーラよりも上流側に前記温度センサが配置されると共に前記供給流路における前記オイルクーラの位置が前記温度センサの位置よりも車両における高さが高くなっている冷却装置と、
前記温度センサによって検出された冷却油の温度としての検出油温に基づく制御用油温が高いときに低いときよりも前記モータの出力に対する制限を厳しくする制御手段と、
を備える自動車であって、
前記制御手段は、前記検出油温に対して、前記制御用油温を上昇させる際に用いる第1レートリミット値および前記制御用油温を低下させる際に用いる第2レートリミット値を用いたレートリミット処理を施して、前記制御用油温を設定する手段であり、
前記第2レートリミット値は、前記第1レートリミット値よりも小さい値に設定されている、
ことを特徴とする。
この本発明の自動車では、第2レートリミット値は、第1レートリミット値よりも小さい値に設定されているため、オイルポンプの停止後に、オイルクーラによって冷却された冷却油が供給流路を逆流して温度センサの位置に至ったときに、モータの温度が実際にはそれほど低下していないにも拘わらず、制御用油温の単位時間当たりの低下量が比較的大きくなるのを抑制することができる。この結果、モータの出力に対する制限が余分に緩和される(不十分になる)のを抑制することができ、モータが過熱するのをより十分に抑制することができる。
ここで、レートリミット処理では、検出油温が前回の制御用油温以上のときには、検出油温を前回の制御用油温に第1レートリミット値を加えた値で制限(上限ガード)して今回の制御用油温を設定し、検出油温が前回の制御用油温未満のときには、検出油温を前回の制御用油温から第2レートリミット値を減じた値で制限(下限ガード)して今回の制御用油温を設定する。
こうした本発明の自動車において、走行用のエンジンを備え、前記オイルポンプは、前記エンジンの動力によって作動するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 実施例のHVECU70によって実行される制御用油温設定ルーチンの一例を示すフローチャートである。 検出油温Todおよび制御用油温Tocの時間変化の様子の一例を示す説明図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図1に示すように、エンジン22と、プラネタリギヤ30と、モータMG1,MG2と、インバータ41,42と、バッテリ50と、冷却装置60と、ハイブリッド用電子制御ユニット(以下、「HVECU」という)70と、を備える。
エンジン22は、ガソリンや軽油などを燃料として動力を出力する内燃機関として構成されている。このエンジン22は、エンジン用電子制御ユニット(以下、「エンジンECU」という)24によって運転制御されている。
エンジンECU24は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROM,データを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。
エンジンECU24には、エンジン22を運転制御するのに必要な各種センサからの信号が入力ポートから入力されている。エンジンECU24に入力される信号としては、以下のものを挙げることができる。
・エンジン22のクランクシャフト26の回転位置を検出するクランクポジションセンサからのクランク角θcr
・スロットルバルブのポジションを検出するスロットルバルブポジションセンサからのスロットル開度TH
エンジンECU24からは、エンジン22を運転制御するための各種制御信号が出力ポートを介して出力されている。エンジンECU24から出力される信号としては、以下のものを挙げることができる。
・スロットルバルブのポジションを調節するスロットルモータへの駆動制御信号
・燃料噴射弁への駆動制御信号
・イグナイタと一体化されたイグニッションコイルへの駆動制御信号
エンジンECU24は、HVECU70と通信ポートを介して接続されており、HVECU70からの制御信号によってエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをHVECU70に出力する。エンジンECU24は、クランクポジションセンサ23からのクランク角θcrに基づいて、クランクシャフト26の角速度および回転数、即ち、回転数Neを演算している。
プラネタリギヤ30は、シングルピニオン式の遊星歯車機構として構成されている。プラネタリギヤ30のサンギヤには、モータMG1の回転子が接続されている。プラネタリギヤ30のリングギヤには、駆動輪38a,38bにデファレンシャルギヤ37を介して連結された駆動軸36が接続されている。プラネタリギヤ30のキャリヤには、エンジン22のクランクシャフト26が接続されている。
モータMG1は、同期発電電動機として構成されており、ロータコアに永久磁石が埋め込まれたロータと、ステータコアに三相コイルが巻回されたステータと、を有する。このモータMG1は、上述したように、回転子がプラネタリギヤ30のサンギヤに接続されている。モータMG2は、モータMG1と同様に、同期発電電動機として構成されており、ロータコアに永久磁石が埋め込まれたロータと、ステータコアに三相コイルが巻回されたステータと、を有する。このモータMG2は、回転子が駆動軸36に接続されている。インバータ41,42は、バッテリ50と共に電力ライン54に接続されている。モータMG1,MG2は、モータ用電子制御ユニット(以下、「モータECU」という)40によって、インバータ41,42の図示しない複数のスイッチング素子がスイッチング制御されることにより、回転駆動される。
モータECU40は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROM,データを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。
モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するのに必要な各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。モータECU40に入力される信号としては、以下のものを挙げることができる。
・モータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの回転位置θm1,θm2
・モータMG1,MG2の各相に流れる電流を検出する電流センサからの相電流
モータECU40からは、インバータ41,42の図示しないスイッチング素子へのスイッチング制御信号などが出力ポートを介して出力されている。
モータECU40は、HVECU70と通信ポートを介して接続されており、HVECU70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の駆動状態に関するデータをHVECU70に出力する。モータECU40は、回転位置検出センサ43,44からのモータMG1,MG2の回転子の回転位置θm1,θm2に基づいて、モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2を演算している。
バッテリ50は、例えばリチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池として構成されている。このバッテリ50は、上述したように、インバータ41,42と共に電力ライン54に接続されている。このバッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、「バッテリECU」という)52によって管理されている。
バッテリECU52は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROM,データを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。
バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。バッテリECU52に入力される信号としては、以下のものを挙げることができる。
・バッテリ50の端子間に設置された電圧センサからの電池電圧Vb
・バッテリ50の出力端子に取り付けられた電流センサからの電池電流Ib(バッテリ50から放電するときが正の値)
・バッテリ50に取り付けられた温度センサからの電池温度Tb
バッテリECU52は、HVECU70と通信ポートを介して接続されており、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータをHVECU70に出力する。バッテリECU52は、電流センサ51bからの電池電流Ibの積算値に基づいて蓄電割合SOCを演算している。蓄電割合SOCは、バッテリ50の全容量に対するバッテリ50から放電可能な電力の容量の割合である。また、バッテリECU52は、演算した蓄電割合SOCと、温度センサ51cからの電池温度Tbと、に基づいて入出力制限Win,Woutを演算している。入力制限Winは、バッテリ50を充電してもよい許容充電電力であり、出力制限Woutは、バッテリ50から放電してもよい許容放電電力である。
冷却装置60は、冷却油によってモータMG1,MG2を冷却する装置として構成されている。この冷却装置60は、貯留部としてのオイルパン61と、供給流路62と、機械式オイルポンプ63と、オイルクーラ64と、油温センサ65と、を備える。
オイルパン61は、冷却油を貯留している。供給流路62は、オイルパン61の冷却油を機械式オイルポンプ63,オイルクーラ64を介して供給部62a,62bからモータMG1,MG2に供給するための流路として構成されている。供給部62a,62bは、モータMG1,MG2の上側、例えば、モータMG1,MG2のコイルのコイルエンドの上側に設けられている。供給流路62は、オイルパン61側から供給部62a,62b側に向けて車両における高さが高くなるように構成されている。機械式オイルポンプ63は、供給流路62に配置されており、エンジン22の動力によって作動して冷却油を供給部62a,62b側に圧送する。オイルクーラ64は、供給流路62における機械式オイルポンプ63よりも下流側(車両における高さが高い側)に配置されており、冷却油を冷却する。油温センサ65は、供給流路62におけるオイルクーラ64よりも上流側(車両における高さが低い側)に取り付けられており、冷却油の温度を検出油温Todとして検出する。
この冷却装置60では、エンジン22の運転時には、機械式オイルポンプ63が作動し、オイルパン61の冷却油は、供給流路62を介してモータMG1,MG2に供給され(冷却油が順方向に流れ)、オイルパン61に戻る。また、エンジン22の停止時には、機械式オイルポンプ63が停止する。上述したように、供給流路62は、オイルパン61側からモータMG1,MG2の供給部62a,62b側に向けて車両における高さが高くなるように構成されている。したがって、機械式オイルポンプ63を停止すると、供給流路62の冷却油がオイルパン61側に流れる(逆流する)ことがある。
HVECU70は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROM,データを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。
HVECU70には、各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。HVECU70に入力される信号としては、以下のものを挙げることができる。
・油温センサ65からの検出油温Tod
・イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号
・シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP
・アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc
・ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP
・車速センサ88からの車速V
HVECU70は、上述したように、エンジンECU24,モータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24,モータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20では、ハイブリッド走行モード(HV走行モード),電動走行モード(EV走行モード)などの走行モードによって走行する。HV走行モードは、エンジン22の運転とモータMG1,MG2の駆動とを伴って走行する走行モードである。EV走行モードは、エンジン22を運転停止すると共にモータMG2を駆動して走行する走行モードである。
HV走行モードでは、HVECU70は、まず、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accと車速センサ88からの車速Vとに基づいて、走行に要求される(駆動軸36に要求される)要求トルクTr*を設定する。続いて、設定した要求トルクTr*に駆動軸36の回転数Nrを乗じて、走行に要求される要求パワーPr*を計算する。ここで、駆動軸36の回転数Nrとしては、モータMG2の回転数Nm2を用いることができる。
次に、要求パワーPr*からバッテリ50の充放電要求パワーPb*(バッテリ50から放電するときが正の値)を減じて、車両に要求される要求パワーPe*を計算する。そして、車両の要求パワーPe*がエンジン22から出力されると共に要求トルクTr*が駆動軸36に出力されるように、エンジン22の目標回転数Ne*および目標トルクTe*,モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*の仮の値としての仮トルクTm1tmp,Tm2tmpを設定する。
次に、モータMG1の仮トルクTm1tmpをトルク制限Tm1lim,−Tm1limで制限して、モータMG1のトルク指令Tm1*を設定する。また、モータMG2の仮トルクTm2tmpをトルク制限Tm2lim,−Tm2limで制限して、モータMG2のトルク指令Tm2*を設定する。トルク制限Tm1lim,Tm2limについては後述する。そして、エンジン22の目標回転数Ne*および目標トルクTe*をエンジンECU24に送信すると共に、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*をモータECU40に送信する。
エンジンECU24は、目標回転数Ne*および目標トルクTe*を受信すると、目標回転数Ne*および目標トルクTe*に基づいてエンジン22が運転されるように、エンジン22の吸入空気量制御や燃料噴射制御,点火制御などを行なう。モータECU40は、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を受信すると、モータMG1,MG2がトルク指令Tm1*,Tm2*で駆動されるようにインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。
このHV走行モードでは、車両の要求パワーPe*が停止用閾値Pstop以下に至ったときなどエンジン22の停止条件が成立したときに、エンジン22の運転を停止してEV走行に移行する。
EV走行モードでは、HVECU70は、まず、HV走行モードと同様に、要求トルクTr*を設定する。続いて、モータMG1のトルク指令Tm1*に値0を設定する。そして、要求トルクTr*が駆動軸36に出力されるようにモータMG2の仮トルクTm2tmpを設定する。次に、モータMG2の仮トルクTm2tmpをトルク制限Tm2lim,−Tm2limで制限して、モータMG2のトルク指令Tm2*を設定する。そして、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*をモータECU40に送信する。
モータECU40は、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を受信すると、モータMG1,MG2がトルク指令Tm1*,Tm2*で駆動されるようにインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。
このEV走行モードでは、HV走行モードと同様に計算した車両の要求パワーPe*が停止用閾値Pstopよりも大きい始動用閾値Pstart以上に至ったときなどエンジン22の始動条件が成立したときに、エンジン22を始動してHV走行に移行する。
ここで、トルク制限Tm1lim,Tm2limについて説明する。トルク制限Tm1lim,Tm2limは、モータMG1,MG2の過熱を抑制するために用いられる。このトルク制限Tm1lim,Tm2limは、油温センサ65からの検出油温Todに基づく制御用油温Tocを用いて設定するものとした。以下、トルク制限Tm1lim,Tm2limの設定方法について説明する。なお、制御用油温Tocの設定方法については後述する。
まず、制限用油温Tocが高いときに低いときよりも高くなるように(具体的には、制御用油温Tocが高いほど高くなるように)モータMG1,MG2の温度tm1,tm2を推定する。続いて、推定したモータMG1,MG2の温度tm1,tm2を閾値tmref1,tmref2と比較する。閾値tm1ref,tm2refは、モータMG1,MG2の過熱を抑制するため(例えば、モータMG1,MG2の永久磁石を保護するため)に、モータMG1,MG2の上限トルクの定格値に対する制限を開始する温度である。モータMG1については、温度tm1が閾値tm1ref未満のときには、トルク制限Tm1limにモータMG1の定格値を設定し、温度tm1が閾値tm1ref以上のときには、トルク制限Tm1limに、温度tm1が高いときに低いときよりも小さくなるように(具体的には、温度tm1が高いほどモータMG1の定格値から小さくなるように)設定するものとした。モータMG2については、温度tm2が閾値tm2ref未満のときには、トルク制限Tm2limにモータMG2の定格値を設定し、温度tm2が閾値tm2ref以上のときには、トルク制限Tm2limに、温度tm2が高いときに低いときよりも小さくなるように(具体的には、温度tm2が高いほどモータMG2の定格値から小さくなるように)設定するものとした。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作、特に、制御用油温Tocを設定する際の動作について説明する。図2は、実施例のHVECU70によって実行される制御用油温設定ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、繰り返し実行される。
図2の制御用油温設定ルーチンが実行されると、HVECU70は、まず、油温センサ65からの検出油温Todを入力する(ステップS100)。続いて、入力した検出油温Todから前回に本ルーチンを実行したときに設定した制御用油温(前回Toc)を減じた値(Tod−前回Toc)が値0か正か負かを判定する(ステップS110)。
ステップS110で値(Tod−前回Toc)が値0のときには、検出油温Todを制御用油温Tocに設定して(ステップS120)、本ルーチンを終了する。
ステップS110で値(Tod−前回Toc)が正のときには、値(Tod−前回Toc)の絶対値と、制御用油温Tocを前回の制御用油温(前回Toc)に対して上昇させる際に用いるレートリミット値R1と、を比較する(ステップS130)。ここで、レートリミット値R1は、例えば、2.0℃/sec,2.05℃/sec,2.10℃/secなどを用いることができる。このレートリミット値R1についての詳細は後述する。
ステップS130で、値(Tod−前回Toc)の絶対値がレートリミット値R1未満のときには、検出油温Todを制御用油温Tocに設定して(ステップS140)、本ルーチンを終了する。
ステップS130で、値(Tod−前回Toc)の絶対値がレートリミット値R1以上のときには、前回の制御用油温(前回Toc)にレートリミット値R1を加えた値(前回Toc+R1)を制御用油温Tocに設定して(ステップS150)、本ルーチンを終了する。
ステップS110で値(Tod−前回Toc)が負のときには、値(Tod−前回Toc)の絶対値と、制御用油温Tocを前回の制御用油温(前回Toc)に対して低下させる際に用いるレートリミット値R2と、を比較する(ステップS160)。ここで、レートリミット値R2は、レートリミット値R1よりも十分に小さい値として定められ、例えば、0.010℃/sec,0.015℃/sec,0.020℃/secなどを用いることができる。このレートリミット値R2についての詳細は後述する。
ステップS160で、値(Tod−前回Toc)の絶対値がレートリミット値R2未満のときには、検出油温Todを制御用油温Tocに設定して(ステップS170)、本ルーチンを終了する。
ステップS160で、値(Tod−前回Toc)の絶対値がレートリミット値R2以上のときには、前回の制御用油温(前回Toc)からレートリミット値R2を減じた値(前回Toc−R2)を制御用油温Tocに設定して(ステップS180)、本ルーチンを終了する。
ここで、レートリミット値R1,R2の詳細について説明する。上述したように、エンジン22の運転時、即ち、機械式オイルポンプ63の作動時には、オイルパン61の冷却油が供給流路62を介してモータMG1,MG2に供給されてオイルパン61に戻る。また、エンジン22を停止、即ち、機械式オイルポンプ63を停止すると、供給流路62の冷却油がオイルパン61側に流れる(逆流する)ことがある。
機械式オイルポンプ63の作動時には、冷却油は、モータMG1,MG2だけでなくプラネタリギヤ30など他の部分の熱も吸収すると考えられる。したがって、実施例では、制御用油温Tocを上昇させる際に、モータMG1,MG2の温度tm1,tm2を実際の温度に対して過度に高く推定しないようにするために、上限レートリミット値R1を設けるものとした。
機械式オイルポンプ63の停止時において、供給流路62における温度センサ65の位置の冷却油の温度の低下の要因としては、オイルクーラ64で冷却された冷却油が供給流路62を逆流して温度センサ65の位置に至る以外には、自然冷却のみであると考えられる。実施例では、これを考慮して、レートリミット値R1よりも十分に小さいレートリミット値R2を設けるものとした。仮に、レートリミット値を設けない(検出油温Todをそのまま制御用油温Tocとして用いる)と、或いは、レートリミット値R2に代えてレートリミット値R1を用いると、機械式オイルポンプ63の停止後に供給流路62を逆流して温度センサ65の位置に至って検出油温Todが比較的大きく低下したときに、モータMG1,MG2の実際の温度がそれほど低下していないにも拘わらず、制御用油温Tocが比較的大きく低下し、モータMG1,MG2のトルク制限Tm1lim,Tm2limが余分に大きくなり、モータMG1,MG2の過熱を十分に抑制できない可能性がある。これに対して、実施例では、レートリミット値R1よりも十分に小さいレートリミット値R2を設けることにより、制御用油温Tocの単位時間当たりの低下量が比較的大きくなるのを抑制することができる。この結果、モータMG1,MG2のトルク制限Tm1lim,Tm2limが余分に大きくなる(モータMG1,MG2の出力に対する制限が不十分になる)のを抑制することができ、モータが過熱するのをより十分に抑制することができる。
図3は、検出油温Todおよび制御用油温Tocの時間変化の様子の一例を示す説明図である。図3の例では、機械式オイルポンプ63が停止すると(時刻t11)、検出油温Todの単位時間当たりの低下量が比較的多くなっている。これは、上述したように、オイルクーラ64で冷却された冷却油が供給流路62を逆流して温度センサ65の位置に至ったことに基づくものである。しかし、検出油温Todは、検出油温Todに対してレートリミット値R2を用いたレートリミット処理を施して計算されるから、単位時間当たりの低下量が比較的大きくなるのが抑制されている。実施例では、この制御用油温Tocに基づいてモータMG1,MG2のトルク制限Tm1lim,Tm2limを設定することにより、モータMG1,MG2の出力に対する制限が余分に緩和される(不十分になる)のを抑制することができ、モータMG1,MG2が過熱するのをより十分に抑制することができる。そして、時刻t12に機械式オイルポンプ62の作動が再開されると、検出油温Todが上昇し、時刻t13に検出油温Todが制御用油温Tocよりも高くなると、検出油温Todの上昇に従って制御用油温Tocが上昇する。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20では、供給流路62のオイルクーラ64よりも上流側に温度センサ65が配置されると共に供給流路62におけるオイルクーラ64の位置は温度センサ65の位置よりも車両における高さが高くなっている。そして、温度センサ65からの検出油温Todに基づく制御用油温Tocが高いときに低いときよりもモータMG1,MG2のトルク制限Tm1lim,Tm2limを小さい値にする。この際、検出油温Todに対して、制御用油温Tocを上昇させる際に用いるレートリミット値R1および制御用油温Tocを低下させる際に用いるレートリミット値R2を用いたレートリミット処理を施して、制御用油温Tocを設定する。ここで、レートリミット値R2をレートリミット値R1よりも小さい値とする。これにより、機械式オイルポンプ63の停止後に、オイルクーラ64によって冷却された冷却油が供給流路62を逆流して温度センサ65の位置に至ったときに、制御用油温Tocの単位時間当たりの低下量が比較的大きくなるのを抑制することができる。この結果、モータMG1,MG2の出力に対する制限が余分に緩和される(不十分になる)のを抑制することができ、モータMG1,MG2が過熱するのをより十分に抑制することができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、冷却装置60は、機械式オイルポンプ63を備えるものとした。しかし、機械式オイルポンプ63に代えて、電動式オイルポンプを備えるものとしてもよい。この場合、例えば、車速Vが閾値Vref以上のとき,要求トルクTr*が閾値Trrerf,要求パワーPr*が閾値Pdrvref以上のときなどの作動条件が成立しているときには、電動式オイルポンプを作動させ、作動条件が成立していないときには、電動式オイルポンプを停止させるものとしてもよい。
実施例では、エンジン22とプラネタリギヤ30とモータMG1,MG2とバッテリ50とを備えるハイブリッド自動車20の構成とした。しかし、エンジンと1つのモータとバッテリとを備えるいわゆる1モータハイブリッド自動車の構成としてもよい。また、エンジンを備えずに、モータMG1,MG2からの動力だけを用いて走行する電気自動車の構成としてもよい。なお、電気自動車の場合、冷却装置は、機械式オイルでなく、電動式オイルポンプを備える必要がある。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、モータMG2が「モータ」に相当し、供給流路62と機械式オイルポンプ63とオイルクーラ64と温度センサ65とを有する冷却装置60が「冷却装置」に相当し、HVECU70とモータECU40とが「制御手段」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、自動車の製造産業などに利用可能である。
20 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、30 プラネタリギヤ、36 駆動軸、37 デファレンシャルギヤ、38a,38b 駆動輪、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、50 バッテリ、54 電力ライン、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、60 冷却装置、61 オイルパン、62 供給流路、62a,62b 供給部、63 機械式オイルポンプ、64 オイルクーラ、65 油温センサ、70 ハイブリッド用電子制御ユニット(HVECU)、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、MG1,MG2 モータ。

Claims (1)

  1. 走行用のモータと、
    前記モータに冷却油を供給するための供給流路と、前記供給流路に配置されると共に作動時に前記モータ側に冷却油を圧送するオイルポンプと、前記供給流路に配置されると共に冷却油を冷却するオイルクーラと、前記供給流路に配置されると共に冷却油の温度を検出する温度センサと、を有し、前記供給流路の前記オイルクーラよりも上流側に前記温度センサが配置されると共に前記供給流路における前記オイルクーラの位置が前記温度センサの位置よりも車両における高さが高くなっている冷却装置と、
    前記温度センサによって検出された冷却油の温度としての検出油温に基づく制御用油温が高いときに低いときよりも前記モータの出力に対する制限を厳しくする制御手段と、
    を備える自動車であって、
    前記制御手段は、前記検出油温に対して、前記制御用油温を上昇させる際に用いる第1レートリミット値および前記制御用油温を低下させる際に用いる第2レートリミット値を用いたレートリミット処理を施して、前記制御用油温を設定する手段であり、
    前記第2レートリミット値は、前記第1レートリミット値よりも小さい値に設定されている、
    ことを特徴とする自動車。
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