JP6590180B2 - サービス利用情報共有システム - Google Patents
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Description
また、各個人が自身の行動情報を蓄積・管理し、他社と限定的に共有して活用することを可能にするPDS(Personal Data Storage)という仕組みも存在する(例えば、特許文献3(特開2001−175761号公報)、特許文献4(特許第3564262号公報)、特許文献5(特許第5344775号公報))。
特許文献1,2に記載の技術のように、特定の事業者が自社サービスの利用履歴を収集する方法は、同一個人が複数の事業者が提供するサービスを利用する場合、個人情報が分散してしまい、紐付けて利用することができない。
また、特許文献3〜5に記載の技術のようなPDSの場合では、各個人が自身の行動情報を管理しなくてはならないため、データ漏洩対策や、行動情報の提供における許諾の判断など、個人にかかる負担が問題となる。逆に、特許文献6に記載の技術のように、特定の権限者がアクセス権限を設定する構成では、情報を提供した各個人が、自身の個人情報を管理できない問題がある。
利用者からサービス提供者に提供される利用者に関する情報を設定する設定手段と、利用者を識別する識別情報と前記利用者によって予め設定され且つ利用者からサービス提供者に提供される利用者に関する情報とを含む提供情報を送信可能な第1の送信手段と、前記利用者が使用した前記識別情報を送信可能な第2の送信手段と、を有する利用者の端末と、
前記利用者がサービスの提供を受ける際に使用されると共に、異なるサービス提供者のそれぞれに設置された提供情報取得端末であって、前記利用者の端末から前記提供情報を受信する第1の受信手段と、前記第1の受信手段で受信した情報に前記利用者が利用したサービスに関する情報を付加して送信可能な第3の送信手段と、を有する提供情報取得端末と、
前記第2の送信手段から送信された識別情報を受信する第2の受信手段と、前記第3の送信手段から送信された提供情報及びサービスに関する付加された情報を各提供情報取得端末から受信する第3の受信手段と、前記第3の受信手段が各提供情報取得端末から受信した受信情報の履歴を記憶する受信履歴記憶手段と、前記第2の受信手段で受信した識別情報に基づいて、前記受信履歴記憶手段に記憶された受信情報から利用者が共通する情報を抽出する抽出手段と、利用者が共通する情報が抽出された場合に各情報に対して利用者が共通する情報であることを関連付ける関連付け情報を付与する関連付け手段と、を有する共有装置であって、前記各提供情報取得端末からの情報を受信する複数の共有装置と、
前記各情報の関連付けを許可する設定が行われた共有装置に対しては前記識別情報を送信すると共に、前記各情報の関連付けを許可しない設定が行われた共有装置に対して前記識別情報を送信しない前記利用者の端末と、
を備えたことを特徴とする。
前記第1の送信手段で提供情報を送信する際に、前記識別情報を生成する識別情報生成手段を有する前記利用者の端末、
を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、提供情報を送信する度に識別情報が生成されるので、サービス提供者や共有装置に提供される情報毎に、識別情報を異ならせることができ、サービス提供者や共有装置の管理者に、提供された情報が共通の利用者のものかどうか把握できなくすることができる。よって、提供情報を送信する度に識別情報を生成しない場合に比べて、個人情報の保護のレベルを上昇させることができる。
なお、以下の図面を使用した説明において、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
図1において、実施例1のサービス利用情報共有システムSは、利用者の端末の一例として、各利用者1が所持するスマートフォン2や携帯電話3を有する。各利用者1の端末2,3には、アプリケーションプログラムの一例としての利用情報共有アプリが導入(インストール)可能に構成されている。
また、各利用者1の端末2,3は、第1の通信部材の一例としてのNFC(Near Field Communication)モジュールが内蔵されている。NFCモジュールを介して、非接触型の無線通信が可能に構成されている。第1の通信部材の一例として、Felica(登録商標)やBluetooth(登録商標)等のNFCモジュールを例示したが、これに限定されず、従来公知のものを採用可能であり、例えば、赤外線通信や無線LAN通信等、任意の通信技術を使用可能である。
また、利用者1の端末2,3は、携帯電話網を通じて、公衆通信回線の一例としてのインターネットNを介して、情報の送受信が可能に構成されている。
また、実施例1のサービス利用情報共有システムSは、共有装置の一例としての共有サーバ31を有する。共有サーバ31は、インターネットNを介して、利用者1の各端末2,3や、各提供情報取得端末11,12,21,26と情報の送受信が可能に構成されている。
図2は実施例1のサービス利用情報共有システムにおける利用者の端末の機能ブロック図である。
図2において、実施例1の利用者の端末2,3は、外部との信号の入出力および入出力信号レベルの調節等を行うI/O(入出力インターフェース)、必要な起動処理を行うためのプログラムおよびデータ等が記憶されたROM(リードオンリーメモリ)、必要なデータ及びプログラムを一時的に記憶するためのRAM(ランダムアクセスメモリ)、ROM等に記憶された起動プログラムに応じた処理を行うCPU(中央演算処理装置)ならびにクロック発振器等を有するマイクロコンピュータにより構成されており、前記ROM及びRAM等に記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現することができる。
前記端末2,3の制御部51には、基本動作を制御する基本ソフト、いわゆる、オペレーティングシステムOS、アプリケーションプログラムとしての利用情報共有アプリAP1、その他の図示しないソフトウェアが記憶されている。
スマートフォン2の制御部51には、表示部の一例であり且つ入力部の一例としてのタッチパネル52や、第1の送信部材の一例としてのNFCモジュール53や、第2の送信部材の一例としての携帯電話用の通信モジュール54等の信号出力要素からの出力信号が入力されている。また、実施例1の制御部51は、各要素52〜54へ制御信号も出力している。なお、携帯電話3の場合は、タッチパネル52に替えて、表示部の一例としてのディスプレイと、入力部の一例としての入力キーとを有する。
実施例1の端末2,3の制御部51の利用情報共有アプリAP1は、下記の機能手段(プログラムモジュール)を有する。
送信要求の受信手段51aは、NFCモジュール53を介して、提供情報取得端末11,12,21から、提供情報の送信要求(リクエスト)を受信する。
識別情報の生成手段の一例としてのワンタイムID生成手段51bは、提供情報取得端末11,12,21からの送信要求を受信した場合に、一時的な識別情報の一例としてのワンタイムIDを生成する。実施例1のワンタイムID生成手段51bは、乱数に基づいて、予め設定された桁数の英数字を組み合わせたワンタイムIDを生成する。
識別情報の履歴の記憶手段の一例としてのIDリスト記憶手段51cは、ワンタイムID生成手段51bが生成したワンタイムIDの履歴を記憶する。図3において、実施例1のIDリスト記憶手段51cは、ワンタイムIDの履歴を、図3に示すように、リスト(一覧表)状の情報として記憶する。なお、IDリスト記憶手段51cは、ワンタイムID生成手段51bがワンタイムIDを生成する度に、生成されたワンタイムIDをリストに追加する形で登録、更新していく。
メイン画像表示手段51fは、端末2のタッチパネル52に、図4Aに示すメイン画像61を表示する。メイン画像61は、サービス提供者に提供可能な情報の設定を行うための「設定」ボタン画像61aと、ワンタイムIDのリスト(図3参照)を共有サーバ31に送信するための「ID送信」ボタン画像61bと、ロボット26との間で提供可能な情報の設定内容の連携を行うための「設定内容連携」ボタン画像61cと、設定作業やIDリストの送信作業を終了する「終了」ボタン画像61dと、を有する。なお、実施例1のメイン画像表示手段51fは、端末2,3の利用者1の操作により、利用情報共有アプリAP1の設定作業等を開始する入力がされた場合に、メイン画像61を表示する。
設定画像表示手段51hは、端末2のタッチパネル52に、図4Bに示す設定画像62を表示する。図4Bにおいて、実施例1の設定画像62は、設定を完了する「完了」ボタン画像62aと、「年齢」の設定を行う年齢設定欄62bと、「性別」の設定を行う性別設定欄62cと、「国籍」の設定を行う国籍設定欄62dと、「居住地」の設定を行う居住地設定欄62eと、「職業」の設定を行う職業設定欄62fと、「趣味」の設定を行う趣味設定欄62gと、「年齢」、「性別」、「国籍」、「居住地」、「職業」、「趣味」の情報の提供の可否を設定するチェックボックス62hと、を有する。なお、実施例1の各設定欄62b〜62gでは、予め設定された選択肢の中から選択を行うことで設定することが可能に構成されている。例えば、「年齢」欄では、10代、20代、30代、…、の選択肢の中から選択を行うように構成されている。
図5は実施例1のサービス利用情報共有システムにおける提供情報取得端末の機能ブロック図である。
図5において、実施例1の提供情報取得端末11,12,21,26は、外部との信号の入出力および入出力信号レベルの調節等を行うI/O(入出力インターフェース)、必要な起動処理を行うためのプログラムおよびデータ等が記憶されたROM(リードオンリーメモリ)、必要なデータ及びプログラムを一時的に記憶するためのRAM(ランダムアクセスメモリ)、ROM等に記憶された起動プログラムに応じた処理を行うCPU(中央演算処理装置)ならびにクロック発振器等を有するマイクロコンピュータにより構成されており、前記ROM及びRAM等に記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現することができる。
前記端末11,12,21,26の制御部71,71′には、基本動作を制御する基本ソフト、いわゆる、オペレーティングシステムOS、アプリケーションプログラムとしての利用情報収集プログラムAP2,AP2′、その他の図示しないソフトウェアが記憶されている。
公園の案内機11やクーポン発券機12の制御部71は、表示パネル11a,12aや、第1の受信部材の一例としてのNFCモジュール11c,12c、クーポン印刷部材72、インターネット回線Nを介して通信を行う第3の送信部材の一例としての通信モジュール73等の被制御要素へ制御信号を出力している。また、入力キー11b,12bやNFCモジュール11c,12c、通信モジュール73等の信号入力要素からの出力信号が入力されている。
また、ロボット26の制御部71′は、第1の受信部材の一例としてのNFCモジュール26c、携帯電話回線を通じて通信を行う第3の送信部材の一例としての通信モジュール73′、利用者1の発話を集音するマイク74等の信号入力要素からの出力信号が入力される。また、ロボット26の制御部71′は、NFCモジュール26cや通信モジュール73′、返答の音声を流すスピーカー75等の被制御要素への制御信号を出力している。
実施例1の提供情報取得端末11,12,21の制御部71の利用情報収集プログラムAP2は、下記の機能手段(プログラムモジュール)を有する。
端末検出手段71aは、利用者1の端末2,3を検出する。実施例1の端末検出手段71aは、NFCモジュール11c,12c,21cで、利用者1の端末2,3のNFCモジュール53が検出された場合に、端末2,3が検出されたと判断する。
送信要求の送信手段71bは、利用者1の端末2,3が検出された場合に、検出された端末2,3に対して、提供情報の送信を要求する。
共有情報の生成手段71dは、受信した提供情報に、サービスに関する情報を付加した共有情報を生成する。実施例1では、公園の案内機11やクーポン発券機12の共有情報の生成手段71dは、サービスに関する付加情報の一例として、端末2,3から情報を受信した日時および提供情報取得端末11,12が設置された場所(「公園」や「スーパー」等)の情報を、提供情報に付加した共有情報を生成する。また、レジスター21の共有情報の生成手段71dは、サービスに関する付加情報の一例として、利用者1が購買した物やサービスの情報(購買情報)と端末2,3から情報を受信した日時および提供情報取得端末21が設置された場所(「飲食店」や「コンビニ」等)の情報とを、提供情報に付加して、共有情報を生成する。
サービス提供手段の一例としてのクーポン発券手段71fは、端末2,3から提供情報を受信した場合に、クーポン印刷部材72を介して、サービス提供者によって予め設定されたクーポン券を発券する。なお、実施例1では、レジスター21には、クーポン発券部材72およびクーポン発券手段71fは設けられていないが、設けることも可能である。
実施例1の提供情報取得端末26の制御部71′の利用情報収集プログラムAP2′は、下記の機能手段(プログラムモジュール)を有する。
第1の受信手段の一例としての提供情報の受信手段71c′は、「設定内容連携」61cの入力に応じて利用者1の端末2,3から送信された提供情報を受信する。
提供情報の記憶手段71gは、提供情報の受信手段71c′が受信した提供情報を記憶する。
音声認識手段71h1は、マイク74を介して、利用者1の発話内容を判別する。例えば、利用者1の発話内容が、「おはよう」等の挨拶であるか、「暑い」とか「寒い」といった気温に関することとか、「花がきれいだった」とか「お菓子が美味しかった」といった内容を認識する。
音声応答手段71h2は、スピーカー75を介して、利用者1の発話内容に対して、予め設定された応答を行う。なお、音声認識をして音声応答を行う対話技術(会話手段71h)は、例えば、Siri(登録商標)等、従来公知の種々の技術を採用可能であるため、詳細な説明は省略する。
共有情報の生成手段71d′は、提供情報の記憶手段71gに記憶された提供情報に、サービスに関する情報を付加した共有情報を生成する。実施例1のロボット26における共有情報の生成手段71d′は、サービスに関する付加情報の一例として、共有情報を送信する日時、提供情報取得端末26が設置された場所(「自宅」)の情報および話題履歴記憶手段71jに記憶された話題の履歴情報を、提供情報に付加した共有情報を生成する。
第3の送信手段の一例としての共有情報の送信手段71e′は、共有情報の生成手段71d′で生成された共有情報を、共有サーバ31に送信する。なお、実施例1の共有情報の送信手段71e′は、予め設定された時間間隔、例えば、1時間おき(毎正時)に、共有情報を共有サーバ31に送信するが、会話があって、話題の履歴が更新される度に送信することも可能である。
図6は実施例1のサービス利用情報共有システムにおける共有装置の機能ブロック図である。
図6において、実施例1の共有サーバ31は、外部との信号の入出力および入出力信号レベルの調節等を行うI/O(入出力インターフェース)、必要な起動処理を行うためのプログラムおよびデータ等が記憶されたROM(リードオンリーメモリ)、必要なデータ及びプログラムを一時的に記憶するためのRAM(ランダムアクセスメモリ)、ROM等に記憶された起動プログラムに応じた処理を行うCPU(中央演算処理装置)ならびにクロック発振器等を有するマイクロコンピュータにより構成されており、前記ROM及びRAM等に記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現することができる。
前記共有サーバ31の制御部81には、基本動作を制御する基本ソフト、いわゆる、オペレーティングシステムOS、アプリケーションプログラムとしての利用情報共有プログラムAP3、その他の図示しないソフトウェアが記憶されている。
共有サーバ31の制御部81は、インターネット回線Nを介して通信を行う第3の受信部材の一例としての通信モジュール82等の被制御要素兼信号入力要素との間で信号のやりとりを行う。
図7は実施例1の共有装置が受信した情報の一覧表の一例の説明図である。
実施例1の共有サーバ31の制御部81の利用情報共有プログラムAP3は、下記の機能手段(プログラムモジュール)を有する。
受信履歴記憶手段の一例としての共有情報記憶手段81aは、提供情報取得端末11,12,21,26から送信されて共有サーバ31が受信した共有情報の履歴を記憶する。図7において、実施例1の共有情報記憶手段81aは、共有情報に含まれるワンタイムIDの情報と、「年齢」、「性別」等の提供情報と、提供情報取得端末11,12,21,26で付加されたサービス提供場所やサービス提供時間、サービス内容(購買情報や話題履歴)と、図7に示すような一覧(リスト)状のデータとして記憶する。実施例1の共有情報記憶手段81aは、さらに、共通の利用者の情報であることを関連付ける関連付け情報として、共通の利用者が使用したワンタイムIDの情報も記憶する。
共有データ登録手段81cは、共有情報の受信手段81bが共有情報を受信した場合に、共有情報記憶手段81aのリストに受信した情報を登録する。
第2の受信手段の一例としてのIDリスト受信手段81dは、利用者1の端末2,3のIDリスト送信手段51gから送信されたワンタイムIDのリストを受信する。
関連付け手段の一例としてのID紐付け手段81fは、共通の利用者1の共有情報が抽出された場合に、各共有情報に対して共通の利用者1の情報であることを関連付ける関連付け情報を付与する。実施例1のID紐付け手段81fは、その共有情報のID以外で、IDリストに登録されているIDを、関連付け情報の欄に関連付け情報として登録することで、IDの紐付けを行う。
次に、実施例1のサービス利用情報共有システムにおける制御の流れを流れ図、いわゆるフローチャートを使用して説明する。
図8は実施例1の利用者の端末における処理のフローチャートの説明図である。
図8のフローチャートの各ステップSTの処理は、利用者1の端末2,3に記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理は端末2,3の他の各種処理と並行して実行される。
図8に示すフローチャートは、端末2,3に利用情報共有アプリAP1がインストールされると、常駐する形で開始される。
ST2において、ワンタイムIDを作成する。そして、ST3に進む。
ST3において、作成されたワンタイムIDをIDリストに登録し、ST4に進む。
ST4において、ワンタイムIDと、提供可能な情報とを、送信要求を送ってきた提供情報取得端末11,12,21に送信する。そして、ST1に戻る。
ST6において、メイン画像61を表示してST7に進む。
ST7において、「終了」61dの入力がされたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST8に進み、ノー(N)の場合はST9に進む。
ST8において、メイン画像61の表示を終了して(メイン画像61を閉じて)、ST1に戻る。
ST9において、「ID送信」61bの入力がされたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST10に進み、ノー(N)の場合はST11に進む。
ST10において、IDリストを共有サーバ31に送信する。そして、ST7に戻る。
ST12において、次の処理(1)〜(3)を実行して、ST7に戻る。
(1)ワンタイムIDを作成する。
(2)作成されたワンタイムIDをIDリストに登録する。
(3)ワンタイムIDと、提供可能な情報とを、ロボット26に送信する。
ST13において、「設定」61aの入力がされたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST14に進み、ノー(N)の場合はST7に戻る。
ST14において、設定画像62を表示する。そして、ST15に進む。
ST16において、設定画像62で設定された内容に基づいて、提供可能な情報を更新する。そして、設定画像62を閉じて、ST6に戻る。
ST17において、設定画像62のその他の欄62b〜62hへの入力がされたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST18に進み、ノー(N)の場合はST15に戻る。
ST18において、入力に応じて、設定画像62の表示を更新する。そして、ST15に戻る。
図9は実施例1の提供情報取得端末における処理のフローチャートの説明図である。
図9のフローチャートの各ステップSTの処理は、提供情報取得端末11,12に記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理は端末11,12の他の各種処理と並行して実行される。
図9に示すフローチャートは、提供情報取得端末11,12の電源がオンになると開始される。
ST22において、利用者1の端末2,3に情報の送信要求を送信する。そして、ST23に進む。
ST23において、利用者1の端末2,3から提供情報を受信したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST24に進み、ノー(N)の場合はST23を繰り返す。
ST24において、次の処理(1),(2)を実行して、ST25に進む。
(1)利用者1の端末2,3から受信した提供情報を記憶する。
(2)受信した提供情報に、日時の情報やサービス提供場所等の情報を付加して、共有サーバ31に送信する。
ST25において、クーポン券を印刷する。そして、ST21に戻る。
図10は実施例1のロボットにおける処理のフローチャートの説明図である。
図10のフローチャートの各ステップSTの処理は、ロボット26に記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理はロボット26の他の各種処理と並行して実行される。
図10に示すフローチャートは、ロボット26の電源がオンになると開始される。
ST32において、受信したIDおよび提供情報を記憶(更新)する。そして、ST31に戻る。
ST33において、利用者1の発話を検出したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST34に進み、ノー(N)の場合はST36に進む。
ST34において、発話を音声認識して、発話の内容に応じた返答をする対話処理を実行して、ST35に進む。
ST36において、共有情報を送信する時期(毎正時)になったか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST37に進み、ノー(N)の場合はST31に戻る。
ST37において、共有情報を作成して、共有サーバ31に送信する。そして、ST31に戻る。
図11は実施例1の共有サーバにおける処理のフローチャートの説明図である。
図11のフローチャートの各ステップSTの処理は、共有サーバ31に記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理は共有サーバ31の他の各種処理と並行して実行される。
図11に示すフローチャートは、共有サーバ31の電源がオンになると開始される。
ST42において、受信した共有情報を、履歴リスト(図7参照)に登録する。そして、ST41に戻る。
ST43において、利用者1の端末2,3から送信されたIDリストを受信したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST44に進み、ノー(N)の場合はST41に戻る。
ST44において、受信したIDリストと、記憶されている共有情報の履歴リストとに基づいて、共通の利用者の情報を抽出して、関連付ける。そして、ST41に戻る。
前記構成を備えた実施例1のサービス利用情報共有システムSでは、利用者1は、設定画像62において、サービス提供者に対して提供可能な情報について、自身が編集、設定することが可能である。そして、公園やスーパーマーケット等のサービス提供施設において、利用者1が自身の端末2,3を提供情報取得端末11,12,21のNFCモジュール11c,12c,21cにかざした場合に、利用者1が設定した提供情報が送信される。提供情報取得端末11,12,21に提供された情報は、サービス提供者自身が使用できるとともに、共有サーバ31に、日時やサービス提供場所等の情報が付加されて転送される。
共有サーバ31では、受信した共有情報の履歴が記憶される。そして、各端末2,3からIDリストを受信すると、共有サーバ31では、IDリストに基づいて、共通する利用者1を抽出して関連付ける。
例えば、図7において、IDの関連付け(紐付け)がされていない場合、すなわち、各サービス提供者の個々で収集した情報だけの場合は、公園の利用者に高齢者が多いとか、スーパーマーケットで各利用者1が購入した物とか、飲食店の利用者が多い時間帯とか、外国人の利用が多い飲食店とか、コンビニでの各年代での売れ筋の商品とか、各人の気になっている話題、といった分析しかできない。
また、例えば、IDの関連付けがされた利用者1の行動の履歴の時刻から、「花」の話題の会話をした後に、公園を利用している場合には、公園には花を見に行った、といった分析も可能である。
他にも、利用者1が、共有情報の履歴に基づいて、花の話題が複数回出てきた場合には、花に興味が有ることが分析可能であり、例えば、利用者1が公園に行って端末11にアクセスした場合に、端末11の表示画面11aに「ちょうど○○の花が咲いていますよ」といった情報提供に利用することも可能である。
さらに、話題の履歴から、「料理」、「資格を持っている」とか、「料理」、「初心者」といった情報に合わせて、コンテストの開催の案内や料理教室の案内などを促すことにも利用可能である。
また、利用者1が公園を利用する時間帯と、季節や天気の情報を組み合わせることによって、外出や運動、散歩などを促す時期を、ロボット26を通じて伝達することにも利用可能である。例えば、会話の履歴で、「夏祭り」があれば、お祭りに合わせた時間に外出を促したり、お祭りの交通規制の情報や、交通規制を避けた外出を促すといったことにも利用可能である。
また、実施例1のサービス利用情報共有システムSでは、IDの紐付けが行われるのは、共有サーバ31のみで、各サービス提供者自身が収集したデータ自体は紐付けが行われていない。よって、利用者1は、各サービス提供者に対しては、提供可能な情報を設定することで、提供する情報の内容、範囲(プライバシーレベル)を、利用者1自身が設定する事ができる、また、共有サーバ31に対しては、利用者1がIDリストを送信しなければ、紐付けられることはない。よって、利用者1自身が、自分の選択で、提供する情報の範囲を設定、管理することも可能であるし、紐付けの有無(情報の利用のされ方)も、利用者1自身が選択、管理することができる。よって、提供する個人情報の内容や、個人情報の利用のされ方を利用者1自身が管理することが可能であり、利用者1自身が望まない個人情報まで提供されたり、利用のされ方を利用者1自身が選択できない場合に比べて、個人情報(プライバシー)が保護される。
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H08)を下記に例示する。
(H01)前記実施例において、利用者1の端末2,3としてスマートフォン2や携帯電話3を例示したが、これに限定されない。例えば、タブレット端末やノートパソコン、PDA等の携帯型且つ通信が可能な任意の端末を利用可能である。
(H02)前記実施例において、情報を送受信する方法として、NFCモジュールを利用した非接触式の無線通信や携帯電話網、インターネットNを例示したが、これに限定されない。例えば、赤外線通信等の近距離無線通信や、無線LAN、公衆回線でなく専用線を使用した通信とすることも可能である。
(H05)前記実施例において、各提供情報取得端末11,12,21,26からは、利用者1から情報を収集する度に共有サーバ31に送信する構成としたが、これに限定されない。例えば、1日に1回とか、所定の時間に定期的に収集した提供情報をまとめて送信する構成とすることも可能である。この場合、共有サーバ31が、各提供情報取得端末11,12,21,26からデータを受信する時間帯をずらしておくことで、一度に通信が集中して通信負荷が過大になるといった問題を抑制することが可能である。
(H07)前記実施例において、ロボット26とスマートフォン2との間で提供情報の送受信を行う構成を例示したがこれに限定されない。例えば、ロボット26の対話機能や利用情報収集プログラムAP2′をスマートフォン2にアプリケーションプログラムとして組み込むことも可能である。この場合、利用者の端末と提供情報取得端末とが同一の端末となり、提供情報の送受信は、アプリケーションプログラムAP1,AP2′の間での情報のやりとりとなる。
2,3…利用者の端末、
11,12,21,26…提供情報取得端末、
31…共有装置、
51b…識別情報生成手段、
51e…第1の送信手段、
51g…第2の送信手段、
51i…設定手段、
71c,71c′…第1の受信手段、
71e,71e′…第3の送信手段、
81a…受信履歴記憶手段、
81b…第3の受信手段、
81d…第2の受信手段、
81e…抽出手段、
81f…関連付け手段、
S…サービス利用情報共有システム。
Claims (2)
- 利用者からサービス提供者に提供される利用者に関する情報を設定する設定手段と、利用者を識別する識別情報と前記利用者によって予め設定され且つ利用者からサービス提供者に提供される利用者に関する情報とを含む提供情報を送信可能な第1の送信手段と、前記利用者が使用した前記識別情報を送信可能な第2の送信手段と、を有する利用者の端末と、
前記利用者がサービスの提供を受ける際に使用されると共に、異なるサービス提供者のそれぞれに設置された提供情報取得端末であって、前記利用者の端末から前記提供情報を受信する第1の受信手段と、前記第1の受信手段で受信した情報に前記利用者が利用したサービスに関する情報を付加して送信可能な第3の送信手段と、を有する提供情報取得端末と、
前記第2の送信手段から送信された識別情報を受信する第2の受信手段と、前記第3の送信手段から送信された提供情報及びサービスに関する付加された情報を各提供情報取得端末から受信する第3の受信手段と、前記第3の受信手段が各提供情報取得端末から受信した受信情報の履歴を記憶する受信履歴記憶手段と、前記第2の受信手段で受信した識別情報に基づいて、前記受信履歴記憶手段に記憶された受信情報から利用者が共通する情報を抽出する抽出手段と、利用者が共通する情報が抽出された場合に各情報に対して利用者が共通する情報であることを関連付ける関連付け情報を付与する関連付け手段と、を有する共有装置であって、前記各提供情報取得端末からの情報を受信する複数の共有装置と、
前記各情報の関連付けを許可する設定が行われた共有装置に対しては前記識別情報を送信すると共に、前記各情報の関連付けを許可しない設定が行われた共有装置に対して前記識別情報を送信しない前記利用者の端末と、
を備えたことを特徴とするサービス利用情報共有システム。 - 前記第1の送信手段で提供情報を送信する際に、前記識別情報を生成する識別情報生成手段を有する前記利用者の端末、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載のサービス利用情報共有システム。
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