JP6590180B2 - サービス利用情報共有システム - Google Patents

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Description

本発明は、サービスを利用した情報を共有するサービス利用情報共有システムに関する。
個人の嗜好などに適応したサービスを提供するために、webサイトの閲覧履歴や位置情報、購買履歴といった行動情報を収集し、解析することが行われている(例えば、特許文献1(特許第4938725号公報)、特許文献2(特許第5264981号公報)等参照)。従来は、特定の事業者が自社サービスの利用履歴を収集することが行われている。
また、各個人が自身の行動情報を蓄積・管理し、他社と限定的に共有して活用することを可能にするPDS(Personal Data Storage)という仕組みも存在する(例えば、特許文献3(特開2001−175761号公報)、特許文献4(特許第3564262号公報)、特許文献5(特許第5344775号公報))。
さらに、収集したり、提供された情報を、共有サーバを使用して共有する技術として、例えば、特許文献6(特許第4821028号公報)が知られている。特許文献6には、組織内LANに接続されているPCから情報共有サーバに共有情報を登録、蓄積して閲覧可能とし、情報の公開については特定の権限者がアクセス権限を設定して管理する技術が記載されている。また、特許文献6には、複数の組織で共通の情報共有サーバを利用する場合には、様々な種類の情報を、セキュリティの確保や必要な情報の公開などを含めて個別に適切に管理することも記載されている。
特許第4938725号公報 特許第5264981号公報 特開2001−175761号公報 特許第3564262号公報 特許第5344775号公報 特許第4821028号公報(「0015」〜「0033」)
(従来技術の問題点)
特許文献1,2に記載の技術のように、特定の事業者が自社サービスの利用履歴を収集する方法は、同一個人が複数の事業者が提供するサービスを利用する場合、個人情報が分散してしまい、紐付けて利用することができない。
また、特許文献3〜5に記載の技術のようなPDSの場合では、各個人が自身の行動情報を管理しなくてはならないため、データ漏洩対策や、行動情報の提供における許諾の判断など、個人にかかる負担が問題となる。逆に、特許文献6に記載の技術のように、特定の権限者がアクセス権限を設定する構成では、情報を提供した各個人が、自身の個人情報を管理できない問題がある。
本発明は、個人が複数の事業者が提供するサービスを利用した行動情報を共有しつつ、各個人が個人情報の管理も可能にすることを技術的課題とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項1に記載の発明のサービス利用情報共有システムは、
利用者からサービス提供者に提供される利用者に関する情報を設定する設定手段と、利用者を識別する識別情報と前記利用者によって予め設定され且つ利用者からサービス提供者に提供される利用者に関する情報とを含む提供情報を送信可能な第1の送信手段と、前記利用者が使用した前記識別情報を送信可能な第2の送信手段と、を有する利用者の端末と、
前記利用者がサービスの提供を受ける際に使用されると共に、異なるサービス提供者のそれぞれに設置された提供情報取得端末であって、前記利用者の端末から前記提供情報を受信する第1の受信手段と、前記第1の受信手段で受信した情報に前記利用者が利用したサービスに関する情報を付加して送信可能な第3の送信手段と、を有する提供情報取得端末と、
前記第2の送信手段から送信された識別情報を受信する第2の受信手段と、前記第3の送信手段から送信された提供情報及びサービスに関する付加された情報を各提供情報取得端末から受信する第3の受信手段と、前記第3の受信手段が各提供情報取得端末から受信した受信情報の履歴を記憶する受信履歴記憶手段と、前記第2の受信手段で受信した識別情報に基づいて、前記受信履歴記憶手段に記憶された受信情報から利用者が共通する情報を抽出する抽出手段と、利用者が共通する情報が抽出された場合に各情報に対して利用者が共通する情報であることを関連付ける関連付け情報を付与する関連付け手段と、を有する共有装置であって、前記各提供情報取得端末からの情報を受信する複数の共有装置と、
前記各情報の関連付けを許可する設定が行われた共有装置に対しては前記識別情報を送信すると共に、前記各情報の関連付けを許可しない設定が行われた共有装置に対して前記識別情報を送信しない前記利用者の端末と、
を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のサービス利用情報共有システムにおいて、
前記第1の送信手段で提供情報を送信する際に、前記識別情報を生成する識別情報生成手段を有する前記利用者の端末、
を備えたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、利用者の端末から使用した識別情報の送信ができない場合に比べて、個人が複数の事業者が提供するサービスを利用した行動情報を共有しつつ、識別情報の送信の有無を利用者が管理することで、各個人が個人情報の管理もできる。また、請求項1に記載の発明によれば、利用者からサービス提供者に提供される利用者に関する情報を設定することができ、利用者からサービス提供者に提供される利用者に関する情報を設定できない場合に比べて、利用者各個人が個人情報の管理をより細かくすることができる。
請求項2に記載の発明によれば、提供情報を送信する度に識別情報が生成されるので、サービス提供者や共有装置に提供される情報毎に、識別情報を異ならせることができ、サービス提供者や共有装置の管理者に、提供された情報が共通の利用者のものかどうか把握できなくすることができる。よって、提供情報を送信する度に識別情報を生成しない場合に比べて、個人情報の保護のレベルを上昇させることができる
図1は本発明の実施例1のサービス利用情報共有システムの説明図である。 図2は実施例1のサービス利用情報共有システムにおける利用者の端末の機能ブロック図である。 図3は実施例1の識別情報の履歴の一例の説明図である。 図4は実施例1のアプリの表示画面の説明図であり、図4Aはメイン画像の説明図、図4Bは設定画像の説明図である。 図5は実施例1のサービス利用情報共有システムにおける提供情報取得端末の機能ブロック図である。 図6は実施例1のサービス利用情報共有システムにおける共有装置の機能ブロック図である。 図7は実施例1の共有装置が受信した情報の一覧表の一例の説明図である。 図8は実施例1の利用者の端末における処理のフローチャートの説明図である。 図9は実施例1の提供情報取得端末における処理のフローチャートの説明図である。 図10は実施例1のロボットにおける処理のフローチャートの説明図である。 図11は実施例1の共有サーバにおける処理のフローチャートの説明図である。
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例(以下、実施例と記載する)を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以下の図面を使用した説明において、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
図1は本発明の実施例1のサービス利用情報共有システムの説明図である。
図1において、実施例1のサービス利用情報共有システムSは、利用者の端末の一例として、各利用者1が所持するスマートフォン2や携帯電話3を有する。各利用者1の端末2,3には、アプリケーションプログラムの一例としての利用情報共有アプリが導入(インストール)可能に構成されている。
また、各利用者1の端末2,3は、第1の通信部材の一例としてのNFC(Near Field Communication)モジュールが内蔵されている。NFCモジュールを介して、非接触型の無線通信が可能に構成されている。第1の通信部材の一例として、Felica(登録商標)やBluetooth(登録商標)等のNFCモジュールを例示したが、これに限定されず、従来公知のものを採用可能であり、例えば、赤外線通信や無線LAN通信等、任意の通信技術を使用可能である。
また、利用者1の端末2,3は、携帯電話網を通じて、公衆通信回線の一例としてのインターネットNを介して、情報の送受信が可能に構成されている。
図1において、実施例1のサービス利用情報共有システムSは、提供情報取得端末の一例としての公園の案内機11を有する。公園の案内機11は、サービス提供者の一例としての地方公共団体が、サービス提供場所の一例としての公園に設置した端末であり、公園の施設や地図、季節ごとのイベントの案内が可能であるとともに、予め設定された地域の商店等で使用可能な割引券や利用券等のクーポン券を発券可能に構成されている。実施例1の公園の案内機11は、案内画像が表示される表示画面11aと、利用者が案内してもらいたい内容を入力するための入力キー11bと、利用者の端末2のNFCモジュールと通信可能なNFCモジュール11cと、クーポン発券口11dと、図示しない現在時刻を計時する時計等を有する。また、実施例1の公園の案内機11は、インターネットNを介して、情報の送受信が可能に構成されている。
また、実施例1のサービス利用情報共有システムSは、提供情報取得端末の一例としてのクーポン発券機12を有する。クーポン発券機12は、サービス提供者の一例としてのスーパーマーケットが、サービス提供場所の一例としての店舗に設置した端末であり、来店した利用者に対して割引券やポイントの付与券等のクーポン券を発券可能に構成されている。実施例1のクーポン発券機12は、公園の案内機11と同様に、表示画面12aと、入力キー12bと、利用者の端末2のNFCモジュールと通信可能なNFCモジュール12cと、クーポン発券口12dと、を有し、インターネットNを介して情報の送受信が可能に構成されている。
さらに、実施例1のサービス利用情報共有システムSは、提供情報取得端末の一例としてのレジスター21を有する。レジスター21は、サービス提供者の一例としての飲食店やコンビニエンスストアが、サービス提供場所の一例としての店舗に設置した端末であり、来店した利用者に対して飲食代や購入物の料金の支払が可能に構成されている。実施例1のレジスター21は、金額や購入物品等の表示画面21aと、入力キー21bと、利用者の端末2のNFCモジュールと通信可能なNFCモジュール21cと、金銭が収納されるドロア21dと、を有する。
また、実施例1のサービス利用情報共有システムSは、提供情報取得端末の一例としてのロボット26を有する。実施例1のロボット26は、利用者1の自宅において、利用者1の発話に対して、発話の内容を音声認識で認識して、予め設定された返答を行う、いわゆる会話可能なロボットにより構成されている。したがって、ロボット26は、利用者1と会話するというサービスを提供する。なお、実施例1のロボット26には、図示しないNFCモジュールが内蔵されており、利用者の端末2のNFCモジュールと通信可能に構成されている。
また、実施例1のサービス利用情報共有システムSは、共有装置の一例としての共有サーバ31を有する。共有サーバ31は、インターネットNを介して、利用者1の各端末2,3や、各提供情報取得端末11,12,21,26と情報の送受信が可能に構成されている。
(実施例1の利用者の端末2、3の制御部の説明)
図2は実施例1のサービス利用情報共有システムにおける利用者の端末の機能ブロック図である。
図2において、実施例1の利用者の端末2,3は、外部との信号の入出力および入出力信号レベルの調節等を行うI/O(入出力インターフェース)、必要な起動処理を行うためのプログラムおよびデータ等が記憶されたROM(リードオンリーメモリ)、必要なデータ及びプログラムを一時的に記憶するためのRAM(ランダムアクセスメモリ)、ROM等に記憶された起動プログラムに応じた処理を行うCPU(中央演算処理装置)ならびにクロック発振器等を有するマイクロコンピュータにより構成されており、前記ROM及びRAM等に記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現することができる。
前記端末2,3の制御部51には、基本動作を制御する基本ソフト、いわゆる、オペレーティングシステムOS、アプリケーションプログラムとしての利用情報共有アプリAP1、その他の図示しないソフトウェアが記憶されている。
(実施例1の制御部51に接続された要素)
スマートフォン2の制御部51には、表示部の一例であり且つ入力部の一例としてのタッチパネル52や、第1の送信部材の一例としてのNFCモジュール53や、第2の送信部材の一例としての携帯電話用の通信モジュール54等の信号出力要素からの出力信号が入力されている。また、実施例1の制御部51は、各要素52〜54へ制御信号も出力している。なお、携帯電話3の場合は、タッチパネル52に替えて、表示部の一例としてのディスプレイと、入力部の一例としての入力キーとを有する。
(端末2,3の機能)
実施例1の端末2,3の制御部51の利用情報共有アプリAP1は、下記の機能手段(プログラムモジュール)を有する。
送信要求の受信手段51aは、NFCモジュール53を介して、提供情報取得端末11,12,21から、提供情報の送信要求(リクエスト)を受信する。
識別情報の生成手段の一例としてのワンタイムID生成手段51bは、提供情報取得端末11,12,21からの送信要求を受信した場合に、一時的な識別情報の一例としてのワンタイムIDを生成する。実施例1のワンタイムID生成手段51bは、乱数に基づいて、予め設定された桁数の英数字を組み合わせたワンタイムIDを生成する。
図3は実施例1の識別情報の履歴の一例の説明図である。
識別情報の履歴の記憶手段の一例としてのIDリスト記憶手段51cは、ワンタイムID生成手段51bが生成したワンタイムIDの履歴を記憶する。図3において、実施例1のIDリスト記憶手段51cは、ワンタイムIDの履歴を、図3に示すように、リスト(一覧表)状の情報として記憶する。なお、IDリスト記憶手段51cは、ワンタイムID生成手段51bがワンタイムIDを生成する度に、生成されたワンタイムIDをリストに追加する形で登録、更新していく。
提供情報記憶手段51dは、NFCモジュール53を介して、提供情報取得端末11,12,21,26に提供可能な情報を記憶する。実施例1では、提供可能な情報として設定可能な事項として、利用者1の「年齢」、「性別」、「国籍」、「居住地」、「職業」、「趣味」を有する。そして、設定可能な事項の中から、端末2,3の利用者が、サービス提供者に送信可能(提供可能)と選択、設定した事項を提供可能な情報として記憶する。なお、実施例1では、提供可能な情報として、「年齢」等を例示したが、これに限定されず、「身長」や「体重」、「年収」、「未婚/既婚」、「子供の有無」等提供可能な項目を増やしたり、逆に、減らしたりすることも可能である。
第1の送信手段の一例としての提供情報の送信手段51eは、送信要求の受信手段51aが提供情報取得端末11,12,21から送信要求を受信した場合に、ワンタイムID生成手段51bが生成したワンタイムIDと、提供情報記憶手段51dに記憶された提供可能な情報と、を含む提供情報を、NFCモジュール53を介して提供情報取得端末11,12,21に送信する。また、実施例1の提供情報の送信手段51eは、後述する「設定内容連携」61cの入力がされた場合に、ロボット26に対して、NFCモジュール53を介して、提供情報を送信する。
図4は実施例1のアプリの表示画面の説明図であり、図4Aはメイン画像の説明図、図4Bは設定画像の説明図である。
メイン画像表示手段51fは、端末2のタッチパネル52に、図4Aに示すメイン画像61を表示する。メイン画像61は、サービス提供者に提供可能な情報の設定を行うための「設定」ボタン画像61aと、ワンタイムIDのリスト(図3参照)を共有サーバ31に送信するための「ID送信」ボタン画像61bと、ロボット26との間で提供可能な情報の設定内容の連携を行うための「設定内容連携」ボタン画像61cと、設定作業やIDリストの送信作業を終了する「終了」ボタン画像61dと、を有する。なお、実施例1のメイン画像表示手段51fは、端末2,3の利用者1の操作により、利用情報共有アプリAP1の設定作業等を開始する入力がされた場合に、メイン画像61を表示する。
第2の送信手段の一例としてのIDリスト送信手段51gは、IDのリストを共有サーバ31に送信する。実施例1のIDリスト送信手段51gは、「ID送信」ボタン画像61bの入力がされた場合に、共有サーバ31に対して、インターネットNを介して送信する。
設定画像表示手段51hは、端末2のタッチパネル52に、図4Bに示す設定画像62を表示する。図4Bにおいて、実施例1の設定画像62は、設定を完了する「完了」ボタン画像62aと、「年齢」の設定を行う年齢設定欄62bと、「性別」の設定を行う性別設定欄62cと、「国籍」の設定を行う国籍設定欄62dと、「居住地」の設定を行う居住地設定欄62eと、「職業」の設定を行う職業設定欄62fと、「趣味」の設定を行う趣味設定欄62gと、「年齢」、「性別」、「国籍」、「居住地」、「職業」、「趣味」の情報の提供の可否を設定するチェックボックス62hと、を有する。なお、実施例1の各設定欄62b〜62gでは、予め設定された選択肢の中から選択を行うことで設定することが可能に構成されている。例えば、「年齢」欄では、10代、20代、30代、…、の選択肢の中から選択を行うように構成されている。
提供情報設定手段51iは、設定画像62で設定された内容に基づいて、提供情報の設定を行う。実施例1の提供情報設定手段51iは、「完了」ボタン62aが入力された場合に、各設定欄62b〜62gおよびチェックボックス62hの設定内容を、提供可能な情報として、提供情報記憶手段51dに記憶された情報を更新、設定する。
(実施例1の提供情報取得端末11,12,21,26の制御部の説明)
図5は実施例1のサービス利用情報共有システムにおける提供情報取得端末の機能ブロック図である。
図5において、実施例1の提供情報取得端末11,12,21,26は、外部との信号の入出力および入出力信号レベルの調節等を行うI/O(入出力インターフェース)、必要な起動処理を行うためのプログラムおよびデータ等が記憶されたROM(リードオンリーメモリ)、必要なデータ及びプログラムを一時的に記憶するためのRAM(ランダムアクセスメモリ)、ROM等に記憶された起動プログラムに応じた処理を行うCPU(中央演算処理装置)ならびにクロック発振器等を有するマイクロコンピュータにより構成されており、前記ROM及びRAM等に記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現することができる。
前記端末11,12,21,26の制御部71,71′には、基本動作を制御する基本ソフト、いわゆる、オペレーティングシステムOS、アプリケーションプログラムとしての利用情報収集プログラムAP2,AP2′、その他の図示しないソフトウェアが記憶されている。
(実施例1の制御部71に接続された要素)
公園の案内機11やクーポン発券機12の制御部71は、表示パネル11a,12aや、第1の受信部材の一例としてのNFCモジュール11c,12c、クーポン印刷部材72、インターネット回線Nを介して通信を行う第3の送信部材の一例としての通信モジュール73等の被制御要素へ制御信号を出力している。また、入力キー11b,12bやNFCモジュール11c,12c、通信モジュール73等の信号入力要素からの出力信号が入力されている。
なお、レジスター21は、クーポン発券口11d,12dに変えて、ドロア21dの制御を行ったり、図示しない売上の記録部材(レシートの印刷機)等を有するだけで、他は同様であるため、詳細な説明は省略する。
また、ロボット26の制御部71′は、第1の受信部材の一例としてのNFCモジュール26c、携帯電話回線を通じて通信を行う第3の送信部材の一例としての通信モジュール73′、利用者1の発話を集音するマイク74等の信号入力要素からの出力信号が入力される。また、ロボット26の制御部71′は、NFCモジュール26cや通信モジュール73′、返答の音声を流すスピーカー75等の被制御要素への制御信号を出力している。
(提供情報取得端末11,12,21の機能)
実施例1の提供情報取得端末11,12,21の制御部71の利用情報収集プログラムAP2は、下記の機能手段(プログラムモジュール)を有する。
端末検出手段71aは、利用者1の端末2,3を検出する。実施例1の端末検出手段71aは、NFCモジュール11c,12c,21cで、利用者1の端末2,3のNFCモジュール53が検出された場合に、端末2,3が検出されたと判断する。
送信要求の送信手段71bは、利用者1の端末2,3が検出された場合に、検出された端末2,3に対して、提供情報の送信を要求する。
第1の受信手段の一例としての提供情報の受信手段71cは、送信要求に対して利用者1の端末2,3から送信された提供情報を受信する。
共有情報の生成手段71dは、受信した提供情報に、サービスに関する情報を付加した共有情報を生成する。実施例1では、公園の案内機11やクーポン発券機12の共有情報の生成手段71dは、サービスに関する付加情報の一例として、端末2,3から情報を受信した日時および提供情報取得端末11,12が設置された場所(「公園」や「スーパー」等)の情報を、提供情報に付加した共有情報を生成する。また、レジスター21の共有情報の生成手段71dは、サービスに関する付加情報の一例として、利用者1が購買した物やサービスの情報(購買情報)と端末2,3から情報を受信した日時および提供情報取得端末21が設置された場所(「飲食店」や「コンビニ」等)の情報とを、提供情報に付加して、共有情報を生成する。
第3の送信手段の一例としての共有情報の送信手段71eは、共有情報の生成手段71dで生成された共有情報を、共有サーバ31に送信する。
サービス提供手段の一例としてのクーポン発券手段71fは、端末2,3から提供情報を受信した場合に、クーポン印刷部材72を介して、サービス提供者によって予め設定されたクーポン券を発券する。なお、実施例1では、レジスター21には、クーポン発券部材72およびクーポン発券手段71fは設けられていないが、設けることも可能である。
(提供情報取得端末26の機能)
実施例1の提供情報取得端末26の制御部71′の利用情報収集プログラムAP2′は、下記の機能手段(プログラムモジュール)を有する。
第1の受信手段の一例としての提供情報の受信手段71c′は、「設定内容連携」61cの入力に応じて利用者1の端末2,3から送信された提供情報を受信する。
提供情報の記憶手段71gは、提供情報の受信手段71c′が受信した提供情報を記憶する。
サービス提供手段の一例としての会話手段71hは、音声認識手段71h1と、音声応答手段71h2とを有する。
音声認識手段71h1は、マイク74を介して、利用者1の発話内容を判別する。例えば、利用者1の発話内容が、「おはよう」等の挨拶であるか、「暑い」とか「寒い」といった気温に関することとか、「花がきれいだった」とか「お菓子が美味しかった」といった内容を認識する。
音声応答手段71h2は、スピーカー75を介して、利用者1の発話内容に対して、予め設定された応答を行う。なお、音声認識をして音声応答を行う対話技術(会話手段71h)は、例えば、Siri(登録商標)等、従来公知の種々の技術を採用可能であるため、詳細な説明は省略する。
話題履歴記憶手段71jは、音声認識手段71h1で認識した利用者の発話内容に基づいて、会話における話題の履歴を記憶する。一例として、「花が綺麗だった」と音声認識した場合は、話題として「花」を記憶し、「お菓子が美味しかった」と音声認識した場合は、話題として「お菓子」を記憶したり、「挨拶」や「気温」等を記憶したりする。
共有情報の生成手段71d′は、提供情報の記憶手段71gに記憶された提供情報に、サービスに関する情報を付加した共有情報を生成する。実施例1のロボット26における共有情報の生成手段71d′は、サービスに関する付加情報の一例として、共有情報を送信する日時、提供情報取得端末26が設置された場所(「自宅」)の情報および話題履歴記憶手段71jに記憶された話題の履歴情報を、提供情報に付加した共有情報を生成する。
第3の送信手段の一例としての共有情報の送信手段71e′は、共有情報の生成手段71d′で生成された共有情報を、共有サーバ31に送信する。なお、実施例1の共有情報の送信手段71e′は、予め設定された時間間隔、例えば、1時間おき(毎正時)に、共有情報を共有サーバ31に送信するが、会話があって、話題の履歴が更新される度に送信することも可能である。
(実施例1の共有サーバ31の制御部の説明)
図6は実施例1のサービス利用情報共有システムにおける共有装置の機能ブロック図である。
図6において、実施例1の共有サーバ31は、外部との信号の入出力および入出力信号レベルの調節等を行うI/O(入出力インターフェース)、必要な起動処理を行うためのプログラムおよびデータ等が記憶されたROM(リードオンリーメモリ)、必要なデータ及びプログラムを一時的に記憶するためのRAM(ランダムアクセスメモリ)、ROM等に記憶された起動プログラムに応じた処理を行うCPU(中央演算処理装置)ならびにクロック発振器等を有するマイクロコンピュータにより構成されており、前記ROM及びRAM等に記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現することができる。
前記共有サーバ31の制御部81には、基本動作を制御する基本ソフト、いわゆる、オペレーティングシステムOS、アプリケーションプログラムとしての利用情報共有プログラムAP3、その他の図示しないソフトウェアが記憶されている。
(実施例1の制御部81に接続された要素)
共有サーバ31の制御部81は、インターネット回線Nを介して通信を行う第3の受信部材の一例としての通信モジュール82等の被制御要素兼信号入力要素との間で信号のやりとりを行う。
(共有サーバ31の機能)
図7は実施例1の共有装置が受信した情報の一覧表の一例の説明図である。
実施例1の共有サーバ31の制御部81の利用情報共有プログラムAP3は、下記の機能手段(プログラムモジュール)を有する。
受信履歴記憶手段の一例としての共有情報記憶手段81aは、提供情報取得端末11,12,21,26から送信されて共有サーバ31が受信した共有情報の履歴を記憶する。図7において、実施例1の共有情報記憶手段81aは、共有情報に含まれるワンタイムIDの情報と、「年齢」、「性別」等の提供情報と、提供情報取得端末11,12,21,26で付加されたサービス提供場所やサービス提供時間、サービス内容(購買情報や話題履歴)と、図7に示すような一覧(リスト)状のデータとして記憶する。実施例1の共有情報記憶手段81aは、さらに、共通の利用者の情報であることを関連付ける関連付け情報として、共通の利用者が使用したワンタイムIDの情報も記憶する。
第3の受信手段の一例としての共有情報の受信手段81bは、提供情報取得端末11,12,21,26から送信された共有情報を受信する。
共有データ登録手段81cは、共有情報の受信手段81bが共有情報を受信した場合に、共有情報記憶手段81aのリストに受信した情報を登録する。
第2の受信手段の一例としてのIDリスト受信手段81dは、利用者1の端末2,3のIDリスト送信手段51gから送信されたワンタイムIDのリストを受信する。
抽出手段の一例としてのID抽出手段81eは、IDリスト受信手段81dで受信した識別情報の履歴であるIDリストに基づいて、共有情報記憶手段81aに記憶された情報に含まれる各識別情報(ワンタイムID)において共通の利用者1の情報を抽出する。すなわち、共有情報記憶手段81aに記憶されたIDの欄の情報において、IDリストに一致するIDが存在する場合には、IDリストを受信した利用者1と共通の利用者1の情報として抽出する。
関連付け手段の一例としてのID紐付け手段81fは、共通の利用者1の共有情報が抽出された場合に、各共有情報に対して共通の利用者1の情報であることを関連付ける関連付け情報を付与する。実施例1のID紐付け手段81fは、その共有情報のID以外で、IDリストに登録されているIDを、関連付け情報の欄に関連付け情報として登録することで、IDの紐付けを行う。
(実施例1の流れ図の説明)
次に、実施例1のサービス利用情報共有システムにおける制御の流れを流れ図、いわゆるフローチャートを使用して説明する。
(利用者の端末における処理のフローチャートの説明)
図8は実施例1の利用者の端末における処理のフローチャートの説明図である。
図8のフローチャートの各ステップSTの処理は、利用者1の端末2,3に記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理は端末2,3の他の各種処理と並行して実行される。
図8に示すフローチャートは、端末2,3に利用情報共有アプリAP1がインストールされると、常駐する形で開始される。
図8のST1において、提供情報取得端末11,12,21からの情報の送信要求を受信したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST2に進み、ノー(N)の場合はST5に進む。
ST2において、ワンタイムIDを作成する。そして、ST3に進む。
ST3において、作成されたワンタイムIDをIDリストに登録し、ST4に進む。
ST4において、ワンタイムIDと、提供可能な情報とを、送信要求を送ってきた提供情報取得端末11,12,21に送信する。そして、ST1に戻る。
ST5において、メイン画像61を表示する入力がされたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST6に進み、ノー(N)の場合はST1に戻る。
ST6において、メイン画像61を表示してST7に進む。
ST7において、「終了」61dの入力がされたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST8に進み、ノー(N)の場合はST9に進む。
ST8において、メイン画像61の表示を終了して(メイン画像61を閉じて)、ST1に戻る。
ST9において、「ID送信」61bの入力がされたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST10に進み、ノー(N)の場合はST11に進む。
ST10において、IDリストを共有サーバ31に送信する。そして、ST7に戻る。
ST11において、「提供内容連携」61cの入力がされたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST12に進み、ノー(N)の場合はST13に進む。
ST12において、次の処理(1)〜(3)を実行して、ST7に戻る。
(1)ワンタイムIDを作成する。
(2)作成されたワンタイムIDをIDリストに登録する。
(3)ワンタイムIDと、提供可能な情報とを、ロボット26に送信する。
ST13において、「設定」61aの入力がされたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST14に進み、ノー(N)の場合はST7に戻る。
ST14において、設定画像62を表示する。そして、ST15に進む。
ST15において、「完了」62aの入力がされたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST16に進み、ノー(N)の場合はST17に進む。
ST16において、設定画像62で設定された内容に基づいて、提供可能な情報を更新する。そして、設定画像62を閉じて、ST6に戻る。
ST17において、設定画像62のその他の欄62b〜62hへの入力がされたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST18に進み、ノー(N)の場合はST15に戻る。
ST18において、入力に応じて、設定画像62の表示を更新する。そして、ST15に戻る。
(提供情報取得端末11,12における処理のフローチャートの説明)
図9は実施例1の提供情報取得端末における処理のフローチャートの説明図である。
図9のフローチャートの各ステップSTの処理は、提供情報取得端末11,12に記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理は端末11,12の他の各種処理と並行して実行される。
図9に示すフローチャートは、提供情報取得端末11,12の電源がオンになると開始される。
図9のST21において、利用者1の端末2,3を検出したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST22に進み、ノー(N)の場合はST21を繰り返す。
ST22において、利用者1の端末2,3に情報の送信要求を送信する。そして、ST23に進む。
ST23において、利用者1の端末2,3から提供情報を受信したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST24に進み、ノー(N)の場合はST23を繰り返す。
ST24において、次の処理(1),(2)を実行して、ST25に進む。
(1)利用者1の端末2,3から受信した提供情報を記憶する。
(2)受信した提供情報に、日時の情報やサービス提供場所等の情報を付加して、共有サーバ31に送信する。
ST25において、クーポン券を印刷する。そして、ST21に戻る。
なお、提供情報取得端末の一例としてのレジスター21の場合、図9において、ST25の処理が行われない点と、ST24の(2)の処理で、付加される情報が異なる点以外は、同様の処理が実行されるため、説明の簡単化のため、図示及び詳細な説明は省略する。
(提供情報取得端末(ロボット26)における処理のフローチャートの説明)
図10は実施例1のロボットにおける処理のフローチャートの説明図である。
図10のフローチャートの各ステップSTの処理は、ロボット26に記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理はロボット26の他の各種処理と並行して実行される。
図10に示すフローチャートは、ロボット26の電源がオンになると開始される。
図10のST31において、利用者1の端末2,3から送信されたIDおよび提供情報を受信したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST32に進み、ノー(N)の場合はST33に進む。
ST32において、受信したIDおよび提供情報を記憶(更新)する。そして、ST31に戻る。
ST33において、利用者1の発話を検出したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST34に進み、ノー(N)の場合はST36に進む。
ST34において、発話を音声認識して、発話の内容に応じた返答をする対話処理を実行して、ST35に進む。
ST35において、発話における話題を記憶する。そして、ST31に戻る。
ST36において、共有情報を送信する時期(毎正時)になったか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST37に進み、ノー(N)の場合はST31に戻る。
ST37において、共有情報を作成して、共有サーバ31に送信する。そして、ST31に戻る。
(共有サーバ31における処理のフローチャートの説明)
図11は実施例1の共有サーバにおける処理のフローチャートの説明図である。
図11のフローチャートの各ステップSTの処理は、共有サーバ31に記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理は共有サーバ31の他の各種処理と並行して実行される。
図11に示すフローチャートは、共有サーバ31の電源がオンになると開始される。
図11のST41において、提供情報取得端末11,12,21,26から送信された共有情報を受信したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST42に進み、ノー(N)の場合はST43に進む。
ST42において、受信した共有情報を、履歴リスト(図7参照)に登録する。そして、ST41に戻る。
ST43において、利用者1の端末2,3から送信されたIDリストを受信したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST44に進み、ノー(N)の場合はST41に戻る。
ST44において、受信したIDリストと、記憶されている共有情報の履歴リストとに基づいて、共通の利用者の情報を抽出して、関連付ける。そして、ST41に戻る。
(実施例1の作用)
前記構成を備えた実施例1のサービス利用情報共有システムSでは、利用者1は、設定画像62において、サービス提供者に対して提供可能な情報について、自身が編集、設定することが可能である。そして、公園やスーパーマーケット等のサービス提供施設において、利用者1が自身の端末2,3を提供情報取得端末11,12,21のNFCモジュール11c,12c,21cにかざした場合に、利用者1が設定した提供情報が送信される。提供情報取得端末11,12,21に提供された情報は、サービス提供者自身が使用できるとともに、共有サーバ31に、日時やサービス提供場所等の情報が付加されて転送される。
また、利用者1が、端末2,3を操作して、提供内容の連携を行うと、自宅のロボット26に対して、IDと利用者が設定した提供情報が送信される。そして、予め設定された時刻になると、ロボット26から利用者1との会話の話題の情報が、提供情報とともに共有サーバ31に送信される。
共有サーバ31では、受信した共有情報の履歴が記憶される。そして、各端末2,3からIDリストを受信すると、共有サーバ31では、IDリストに基づいて、共通する利用者1を抽出して関連付ける。
よって、実施例1のサービス利用情報共有システムSでは、共用サーバ31において、利用者1が、IDリストを送信すると、その利用者1が、どのサービス提供施設をいつ利用したかや自宅でどのような話題でロボット26と会話したかが、関連付けられる。よって、一人の利用者1が、地域の公園やスーパーマーケット、飲食店等の地域商店街を利用した行動の履歴や、利用者1が気になっている話題を把握、解析することが可能となる。
例えば、図7において、IDの関連付け(紐付け)がされていない場合、すなわち、各サービス提供者の個々で収集した情報だけの場合は、公園の利用者に高齢者が多いとか、スーパーマーケットで各利用者1が購入した物とか、飲食店の利用者が多い時間帯とか、外国人の利用が多い飲食店とか、コンビニでの各年代での売れ筋の商品とか、各人の気になっている話題、といった分析しかできない。
これに対して、IDの関連付がされた場合、ID「○○○○」の利用者とID「△△△△」の利用者が、共に、公園を利用し、且つ、ドッグフードを購入していることから、「公園に来た人はスーパーでドッグフードを購入する傾向がある」、したがって、「公園が、犬の散歩に適している」といった、IDの関連付けが無い場合にはできない分析も可能となる。他にも、その地域のスーパーマーケットやコンビニエンスストアで、特定の商品が売れている場合でも、紐付けられたIDが同一の利用者1であれば、世間一般で流行して売れているのではなく(売れ筋の商品ではなく)、特定の人物による買い占めであることも分析可能となる。
また、例えば、IDの関連付けがされた利用者1の行動の履歴の時刻から、「花」の話題の会話をした後に、公園を利用している場合には、公園には花を見に行った、といった分析も可能である。
また、図7において、例えば、ID「○○○○」の利用者(高齢者)が特定できる場合、災害発生時等に自宅に不在であることがわかった場合、共有情報に基づいて、利用したことのあるサービス提供施設(公園等)や時間帯を容易に取得可能であり、普段の行動パターンでは、公園に行っている可能性があるとして捜索の判断に寄与することも可能である。
他にも、利用者1が、共有情報の履歴に基づいて、花の話題が複数回出てきた場合には、花に興味が有ることが分析可能であり、例えば、利用者1が公園に行って端末11にアクセスした場合に、端末11の表示画面11aに「ちょうど○○の花が咲いていますよ」といった情報提供に利用することも可能である。
また、利用者1の共有情報の履歴に基づいて、夕方に買い物に行くことが多い傾向を分析することも可能であり、利用者1の自宅のロボット26から、近隣のスーパーのお買い得情報を提供することにも利用可能である。
さらに、話題の履歴から、「料理」、「資格を持っている」とか、「料理」、「初心者」といった情報に合わせて、コンテストの開催の案内や料理教室の案内などを促すことにも利用可能である。
また、利用者1が公園を利用する時間帯と、季節や天気の情報を組み合わせることによって、外出や運動、散歩などを促す時期を、ロボット26を通じて伝達することにも利用可能である。例えば、会話の履歴で、「夏祭り」があれば、お祭りに合わせた時間に外出を促したり、お祭りの交通規制の情報や、交通規制を避けた外出を促すといったことにも利用可能である。
ここで、従来の技術では、利用者1が複数のサービスを受けた場合に、各サービス提供者ごとに情報を収集、管理、分析することしかできなかったが、実施例1では、複数のサービスに跨って、各利用者1の行動の情報が共有され、且つ、IDが紐付けられて利用可能であり、各サービス提供者における単独のサービス利用状況だけでなく、周囲のサービス提供者での複合的なサービス利用状況を加味することができ、利用者1の行動をより細かく分析することが可能になっている。
また、実施例1のサービス利用情報共有システムSでは、IDの紐付けが行われるのは、共有サーバ31のみで、各サービス提供者自身が収集したデータ自体は紐付けが行われていない。よって、利用者1は、各サービス提供者に対しては、提供可能な情報を設定することで、提供する情報の内容、範囲(プライバシーレベル)を、利用者1自身が設定する事ができる、また、共有サーバ31に対しては、利用者1がIDリストを送信しなければ、紐付けられることはない。よって、利用者1自身が、自分の選択で、提供する情報の範囲を設定、管理することも可能であるし、紐付けの有無(情報の利用のされ方)も、利用者1自身が選択、管理することができる。よって、提供する個人情報の内容や、個人情報の利用のされ方を利用者1自身が管理することが可能であり、利用者1自身が望まない個人情報まで提供されたり、利用のされ方を利用者1自身が選択できない場合に比べて、個人情報(プライバシー)が保護される。
特に、実施例1では、ワンタイムIDを使用しており、サービス提供者に提供された情報や、IDリストが送信されていない状態の共有サーバ31では、共通の利用者1の情報であるか否かは、サービス提供者や共有サーバ31の管理者には把握できない。よって、提供された情報だけで、利用者1が特定されることも避けられ、利用者ごとに割り振られた固定のIDを使用する場合に比べて、個人情報の保護レベルも高めることができる。
(変更例)
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H08)を下記に例示する。
(H01)前記実施例において、利用者1の端末2,3としてスマートフォン2や携帯電話3を例示したが、これに限定されない。例えば、タブレット端末やノートパソコン、PDA等の携帯型且つ通信が可能な任意の端末を利用可能である。
(H02)前記実施例において、情報を送受信する方法として、NFCモジュールを利用した非接触式の無線通信や携帯電話網、インターネットNを例示したが、これに限定されない。例えば、赤外線通信等の近距離無線通信や、無線LAN、公衆回線でなく専用線を使用した通信とすることも可能である。
(H03)前記実施例において、識別情報として、情報を送信する1回毎にIDを生成するワンタイムIDを使用することが個人情報保護の観点からは望ましいが、これに限定されない。例えば、月単位や週単位、日単位といった定期的にIDを自動的に変更する構成を採用したり、利用者1が手動でIDを設定可能な構成としたり、あるいは、固定のIDを使用することも可能である。他にも、手動や固定のIDを使用する場合には、IDと提供可能な情報の範囲を、サービス提供者毎に異なるID等に設定しておき、サービス提供者毎に、異なるID、異なる提供情報とすることも可能であり、共有サーバ31に対しては、各サービス提供者毎に異なるIDが登録されたリストを送信することで関連付けをすることが可能である。なお、ワンタイムIDを使用したり、IDを変更したりする場合には、利用するサービスが多くなるに連れて、IDリストのデータ量も大きくなるため、データ量を削減するために、前回送信したIDリストの最後のIDと、その後に追加されたワンタイムIDの履歴とを送信することで、データ量を削減しつつ、共有サーバ31での関連付けも可能となる。よって、利用者1の操作のタイミングによっては、IDリストには1つのIDしか登録されていない場合も有り得る。
(H04)前記実施例において、共有サーバ31は1つの場合を例示したが、これに限定されない。複数の共有サーバ31を使用することも可能である。この時、利用者1から、ある特定の共有サーバ31については、IDリストを送信して共有情報の紐付けを許可するとともに、その他の共有サーバ31については、IDリストを送信せず、共有情報の紐付けを行わないようにすることが可能な構成とすることも可能である。よって、例えば、共有サーバの管理者に応じて、利用者1が信頼する管理者の共有サーバに対しては、IDリストを送信し、信頼が足りない管理者の共有サーバに対してIDリストを送信しないとった個人情報の管理も可能になる。
(H05)前記実施例において、各提供情報取得端末11,12,21,26からは、利用者1から情報を収集する度に共有サーバ31に送信する構成としたが、これに限定されない。例えば、1日に1回とか、所定の時間に定期的に収集した提供情報をまとめて送信する構成とすることも可能である。この場合、共有サーバ31が、各提供情報取得端末11,12,21,26からデータを受信する時間帯をずらしておくことで、一度に通信が集中して通信負荷が過大になるといった問題を抑制することが可能である。
(H06)前記実施例において、サービス提供者、提供場所として、公園やスーパーマーケット、飲食店、コンビニエンスストアを例示したが、これに限定されない。例えば、カルチャースクール、スポーツ施設、銭湯、駅を使用することも可能であるし、webサービスに利用することも可能である。よって、例えば、花屋の利用者と生花のカルチャースクールの受講生との関連性や、スポーツ施設と銭湯の利用者との関連性等も分析可能になる。このとき、日時の情報も加味することで、例えば、スポーツ施設を利用後、特定の銭湯を利用する人が多いといった分析も可能になる。
(H07)前記実施例において、ロボット26とスマートフォン2との間で提供情報の送受信を行う構成を例示したがこれに限定されない。例えば、ロボット26の対話機能や利用情報収集プログラムAP2′をスマートフォン2にアプリケーションプログラムとして組み込むことも可能である。この場合、利用者の端末と提供情報取得端末とが同一の端末となり、提供情報の送受信は、アプリケーションプログラムAP1,AP2′の間での情報のやりとりとなる。
(H08)前記実施例において、提供情報取得端末11,12,21,26で付加される情報として、時刻や場所、購買情報や話題等を例示したが、これに限定されない。情報を増減させることも可能であるし、例えば、時刻や位置情報として、GPS情報を利用したり、利用する店舗に応じて、カルチャースクールの受講講座や出席の情報とか、スポーツ施設で利用した器具の情報等、任意の情報を利用することが可能である。
本願発明のサービス利用情報共有システムSにおいて、共有サーバ31で収集された情報の分析を行うことで、その地域の人達の行動様式や消費活動等を分析することが可能である。よって、分析された結果を、その地域のサービス提供者にフィードバックすることで、サービス提供者のサービスの質の向上や、新規のイベントの企画等に利用することができ、地域の活性化に活用されることも期待できる。また、例えば、大学や公的な分析機関が分析を行い、その分析結果を、地域のサービス提供者に提供するだけでなく、公開可能なデータのみを、民間の分析機関に提供して、社会活動の分析に利用することも可能である。
1…利用者、
2,3…利用者の端末、
11,12,21,26…提供情報取得端末、
31…共有装置、
51b…識別情報生成手段、
51e…第1の送信手段、
51g…第2の送信手段、
51i…設定手段、
71c,71c′…第1の受信手段、
71e,71e′…第3の送信手段、
81a…受信履歴記憶手段、
81b…第3の受信手段、
81d…第2の受信手段、
81e…抽出手段、
81f…関連付け手段、
S…サービス利用情報共有システム。

Claims (2)

  1. 利用者からサービス提供者に提供される利用者に関する情報を設定する設定手段と、利用者を識別する識別情報と前記利用者によって予め設定され且つ利用者からサービス提供者に提供される利用者に関する情報とを含む提供情報を送信可能な第1の送信手段と、前記利用者が使用した前記識別情報を送信可能な第2の送信手段と、を有する利用者の端末と、
    前記利用者がサービスの提供を受ける際に使用されると共に、異なるサービス提供者のそれぞれに設置された提供情報取得端末であって、前記利用者の端末から前記提供情報を受信する第1の受信手段と、前記第1の受信手段で受信した情報に前記利用者が利用したサービスに関する情報を付加して送信可能な第3の送信手段と、を有する提供情報取得端末と、
    前記第2の送信手段から送信された識別情報を受信する第2の受信手段と、前記第3の送信手段から送信された提供情報及びサービスに関する付加された情報を各提供情報取得端末から受信する第3の受信手段と、前記第3の受信手段が各提供情報取得端末から受信した受信情報の履歴を記憶する受信履歴記憶手段と、前記第2の受信手段で受信した識別情報に基づいて、前記受信履歴記憶手段に記憶された受信情報から利用者が共通する情報を抽出する抽出手段と、利用者が共通する情報が抽出された場合に各情報に対して利用者が共通する情報であることを関連付ける関連付け情報を付与する関連付け手段と、を有する共有装置であって、前記各提供情報取得端末からの情報を受信する複数の共有装置と、
    前記各情報の関連付けを許可する設定が行われた共有装置に対しては前記識別情報を送信すると共に、前記各情報の関連付けを許可しない設定が行われた共有装置に対して前記識別情報を送信しない前記利用者の端末と、
    を備えたことを特徴とするサービス利用情報共有システム。
  2. 前記第1の送信手段で提供情報を送信する際に、前記識別情報を生成する識別情報生成手段を有する前記利用者の端末、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載のサービス利用情報共有システム。
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