<1.システムの概要>以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。本実施形態のイベント参加促進システムは、公益性を有するイベントや観光スポット等への市民の参加または訪問を促すとともに、地域経済の活性化を図ろうとするものである。参加者U即ち市民は、イベントに参加する(観光スポット等を訪問することを含む)ことで、参加ポイントを獲得することができる。そして、その参加ポイントを、地域に存在する様々な店舗Sにおいて使用可能なクーポンに交換することができる。店舗Sにおいて商品またはサービスを購入する顧客となる参加者Uは、クーポンと引き替えに、購入代金の割引を受けられたり、おまけを貰えたり等といった利得を当該店舗Sにおいて享受できる。
参加者Uが店舗Sにおいてクーポンを使用することで享受できる利得の内容は、各店舗Sが任意に設定してよい。例えば、ある店舗Sではクーポンと引き替えに購入代金を千円割引する一方で、他の店舗Sでは購入代金の10%を割引する、また別の店舗Sではおまけとして好きな商品を一個参加者Uに進呈する、というような態様である。
参加者Uが店舗Sにおいてクーポンを使用できるための条件もまた、各店舗Sが任意に設定してよい。例えば、ある店舗Sでは商品またはサービスの購入金額によらずクーポンを使用できるが、他の店舗Sでは購入金額の合計が五千円を上回る場合に限りクーポンを使用できる、というような態様である。
本実施形態のイベント参加促進システムが具現しようとするこの仕組みは、イベントへの参加者Uとなる市民、店舗S、自治体の三者にとって有益となる。参加者Uは、公益性を有するイベントに参加することの対価として、参加ポイント、ひいてはクーポンを獲得でき、店舗Sにおける商品やサービスの購入の際に使用できる。
店舗Sは、クーポンを獲得した参加者Uが自己の店舗Sに足を運び顧客となる期待を得られる、即ち集客及び売り上げの増加を見込める。クーポンを使用する参加者Uに提供する利得の内容や、クーポンの使用条件は、各店舗Sが自由に設定することが許されており、取り扱う商品またはサービスの性質、客単価、店舗Sの規模その他の店舗S毎に異なる実情に柔軟に対応することが可能である。クーポンと引き替えに参加者Uに利得を提供するとき、そのコストは店舗S自身が負担することとなるが、これはタウン情報誌等に自己の店舗Sの記事を掲載して貰うためにその発行元に広告費を納めるのと同じである。しかも、自己の店舗Sでクーポンが使用されることは、クーポンを所有する参加者Uが自己の店舗Sに顧客として来店することと同義であって、店舗Sがクーポンと兌換する利得に対して費やすコストが、店舗Sの集客及び売り上げの増加量に比例する。店舗Sの立場から見て、これは合理的で公平であり、納得感が大きい。
自治体は、市民が公益性を有するイベントに参加することにインセンティヴを与えることができ、市民が地域に所在する店舗Sにおいて商品またはサービスを購買することにもインセンティヴを与えることができる。つまり、より多くの市民のイベントへの参加を促すと同時に、地域経済を振興することが可能になる。さらに、参加者Uが店舗Sにおいてクーポンを使用することで享受する利得は、店舗S自身によって提供されるので、そのコストを税金により賄う必要がない。従って、この仕組みを実現するための法的及び政治的ハードルは低いと言える。
図1に示すように、本実施形態のイベント参加促進システムは、ポイント記憶部101、参加情報取得部102、ポイント付与処理部103、交換受付部104、発券機4、交換処理部105、店舗情報記憶部106、及び店舗情報提供部107を具備する。
ポイント記憶部101は、現実空間において行われるイベントの開催場所(観光スポット等を含む)Eに参加者Uが赴いたことに対して当該参加者Uに付与される参加ポイントを記憶する。即ち、各参加者U毎に、当該参加者Uが現在保有している参加ポイントを記憶する。
参加情報取得部102は、現実空間において行われるイベントの開催場所Eに参加者Uが赴いた事実を示す情報を取得する。例えば、イベントの開催場所Eに赴いた参加者Uが所持するカード2または情報処理装置1が表示しまたは記憶している、当該参加者Uを識別する識別情報を取得することを通じて、当該参加者Uがイベントの開催場所Eに赴いた事実を知得する。
ポイント付与処理部103は、参加情報取得部102で取得した情報に基づき、ポイント記憶部101に記憶している、イベントの開催場所Eに赴いた参加者Uが保有する参加ポイントを加算する。
交換受付部104は、参加者Uによる、過去に獲得した参加ポイントを商品または役務を提供する店舗Sで使用可能なクーポンに交換する意思を示す入力を受け付ける。例えば、クーポンの発行を受けようとする参加者Uが所持するカード2または情報処理装置1が表示しまたは記憶している、当該参加者Uを識別する識別情報を取得することを通じて、当該参加者Uが獲得した参加ポイントをクーポンに交換しようとする意思を知得する。
発券機4は、交換受付部104で参加ポイントをクーポンに交換する意思を示す入力を受け付けたことに基づき、参加者Uに対しクーポンとして紙のチケットTを発行する。
交換処理部105は、交換受付部104で参加ポイントをクーポンに交換する意思を示す入力を受け付けたことに基づき、ポイント記憶部101に記憶している、その意思を示した参加者Uが保有する参加ポイントを減算する。
店舗情報記憶部106は、クーポンを使用可能な店舗S毎に設定される、参加者Uがクーポンを使用することで享受できる利得またはクーポンを使用するための条件に関する情報を記憶する。
そして、店舗情報提供部107は、店舗情報記憶部106に記憶している情報を参加者Uの使用する情報処理装置1に向けて送信し、参加者Uの閲覧に供する。
<2.ハードウェア構成>図2に示すように、本実施形態におけるイベント参加促進システムは、現実空間において開催されるイベントに参加する参加者Uが所持する情報処理装置1及び/またはカード2と、イベントの開催場所Eに設置する情報処理装置3と、イベントに参加した参加者Uに対して提供するクーポンを紙のチケットTの形で発行する発券機4と、クーポンを使用できる店舗Sに設置する情報処理装置5と、それら情報処理装置1、3、5、カード2及び発券機4と電気通信回線0を介して情報通信可能に接続する情報処理装置6、7とを主たる構成要素とする。
参加者Uが所持する情報処理装置1は、例えば、汎用的な携帯電話端末またはコンピュータ、特にスマートフォンやタブレット型コンピュータ、ノートブック型パーソナルコンピュータ、携行可能なビデオゲーム機等である。図3に示すように、情報処理装置1は、プロセッサ(Central Procesing Unit)1a、メインメモリ1b、補助記憶デバイス1c、ビデオコーデック1d、オーディオコーデック1e、通信インタフェース1f、入力デバイス1g、ディスプレイ1h、音声出力デバイス1i、GPS(Global Positioning System)やQZSS(Quasi−Zenith Satellite System)といった航法衛星システム(衛星測位システム)の航法信号受信装置1j等のハードウェア資源を備え、これらがコントローラ(システムコントローラ、I/Oコントローラ等)1kにより制御されて連携動作するものである。
補助記憶デバイス1cは、フラッシュメモリ、ハードディスクドライブ、光学ディスクドライブ、その他である。ビデオコーデック1dは、プロセッサ1aより受けた描画指示をもとに表示させるべき画面を生成しその画面信号をディスプレイ1hに向けて送出するGPU(Graphics Processing Unit)、画面や画像のデータを一時的に格納しておくビデオメモリ等を要素とする。オーディオコーデック1eは、符号化されている音声データを復号化して音声出力デバイス1iであるスピーカ等から音声出力する。ビデオコーデック1d及びオーディオコーデック1eはそれぞれ、ハードウェアでなくソフトウェアとして実装することも可能である。
通信インタフェース1fは、当該情報処理装置1がPAN(Personal Area Network)、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネット等の電気通信回線0を通じて他の情報処理装置等2、3、4、5との間で情報通信を行うためのデバイスである。通信インタフェース1fは、Bluetooth(登録商標)や無線LAN、携帯電話網、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)網等を介した無線通信を実施するための無線トランシーバ、有線LAN等を介した有線通信を実施するためのNIC(Network Interface Controller)、RFID(Radio Frequency IDentification)カードリーダ(または、ICカードリーダ)、NFC(Near Field Communication)トランシーバを含む。
入力デバイス1gは、参加者Uが手指で操作するタッチパネル(ディスプレイ1hに重ね合わされたものであることがある)やマウス等のポインティングデバイス、押下ボタン、キーボード、または参加者Uが肉声により指令を入力する音声入力デバイスであるマイク、バーコードやQRコード(登録商標)等の二次元コード、参加者Uの顔その他を撮像可能なカメラ(イメージセンサ)、参加者Uの指紋を取得するセンサ等である。
プロセッサ1aにより実行されるべきプログラムは補助記憶デバイス1cに格納されており、プログラムの実行の際には補助記憶デバイス1cからメインメモリ1bに読み込まれ、プロセッサ1aによって解読される。情報処理装置1は、プログラムに従って上記ハードウェア資源を作動させる。
カード2は、少なくともこれを所持する参加者Uが誰であるのかを識別するための識別情報を表示し、または記憶するものである。カード2はその表面に、バーコードや二次元コード等の形で、参加者Uを識別する識別情報を表示することがある。あるいは、カード2がRFIDカード(または、ICカード)であり、その内部メモリに参加者Uを識別する識別情報やその他の必要な情報を記憶保持することがある。参加者Uは、情報処理装置1及びカード2の両方を所持することがあり、何れか一方のみを所持することもある。
イベントの開催場所Eに設置する情報処理装置3や、クーポンを使用できる店舗Sに設置する情報処理装置5のハードウェア構成は、参加者Uの所持する情報処理装置1と同様のものとすることができるので、記述を省略する。
発券機4は、紙のクーポンを発行することができる。発券機4は、汎用的なコンピュータにプリンタ4hを接続して構成することもできる。図4に示すように、発券機4は、プロセッサ4a、メインメモリ4b、補助記憶デバイス4c、ビデオコーデック4d、通信インタフェース4e、入力デバイス4f、ディスプレイ4g、プリンタ4h等のハードウェア資源を備え、これらがコントローラ4iにより制御されて連携動作するものである。
プロセッサ4aにより実行されるべきプログラムは補助記憶デバイス4cに格納されており、プログラムの実行の際には補助記憶デバイス4cからメインメモリ4bに読み込まれ、プロセッサ4aによって解読される。発券機4は、プログラムに従って上記ハードウェア資源を作動させる。
情報処理装置6、7は、通常、参加者Uの生活空間、イベントの開催場所E及び店舗Sの何れでもない場所に所在する。情報処理装置6は、各参加者Uが獲得し保有する参加ポイントの管理を司る。情報処理装置7は、クーポンを使用可能な各店舗Sに関して、クーポンを使用することで享受できる利得、またはクーポンを使用するための条件に関する情報を提供する。情報処理装置6は、例えば汎用的なコンピュータ、特にサーバコンピュータ等である。図5に示すように、情報処理装置6は、プロセッサ6a、メインメモリ6b、補助記憶デバイス6c、通信インタフェース6d等のハードウェア資源を備え、これらがコントローラ6eにより制御されて連携動作するものである。
プロセッサ6aにより実行されるべきプログラムは補助記憶デバイス6cに格納されており、プログラムの実行の際には補助記憶デバイス6cからメインメモリ6bに読み込まれ、プロセッサ6aによって解読される。情報処理装置6は、プログラムに従って上記ハードウェア資源を作動させる。
情報処理装置7のハードウェア構成は、情報処理装置6と同様のものとすることができるので、記述を省略する。なお、情報処理装置7は、情報処理装置6と同一のコンピュータであることがあり、または、情報処理装置5と同一のコンピュータであることがある。
<3.参加ポイントの付与>以降、本実施形態のイベント参加促進システムの各部の機能を詳述する。まず、現実空間において行われるイベントの開催場所Eに参加者Uが赴いた事実を知得し、当該参加者Uに対して参加ポイントを付与する処理に関して述べる。参加情報の取得及び参加ポイントの付与の具体的態様は複数考えられるので、以下にそれを列挙する。
[3−1]図6に示すように、イベントの開催場所Eに設置した情報処理装置3が、当該開催場所Eを訪れた参加者Uを識別する識別情報を読み取り、その情報を情報処理装置6に向けて電気通信回線0を介して送信し、情報処理装置6がこれを受信する。
例えば、情報処理装置3が、プログラムに従い、参加者Uが所持するカード2または情報処理装置1のディスプレイ1hの画面にバーコードや二次元コード等の形で表示される参加者識別情報を、当該情報処理装置3に付帯するカメラまたはコードリーダ等を介して読み取る。あるいは、参加者Uが所持するカード2の内部メモリまたは参加者Uが所持する情報処理装置1のメインメモリ1b、補助記憶デバイス1c若しくはICチップの内部メモリに記憶されている参加者識別情報を、当該情報処理装置3に付帯する通信インタフェース、特に無線トランシーバやRFIDリーダ、NFCトランシーバ等を介して読み取る。参加者U自身の肉声、顔面または指紋等のバイオメトリクス情報を参加者識別情報として、マイク、カメラまたはセンサを介して読み取ることもあり得る。そして、その参加者識別情報に、必要であればタイムスタンプや、イベント若しくはその開催場所Eを識別する識別情報等を付して、情報処理装置3から情報処理装置6に送信する。なお、情報の送受信に際して、当該情報の暗号化やその他のデータ変換がなされることがある。
情報処理装置6は、プログラムに従い、情報処理装置3からもたらされる参加者識別情報等を受信する。受信した情報は、参加者識別情報により識別される参加者Uが、情報処理装置3を設置しているイベントの開催場所Eに赴いた事実を示す情報である。即ち、この態様では、情報処理装置6が(または、情報処理装置3と情報処理装置6とが協働して)、本システムにおける参加情報取得部102としての機能を発揮する。
また、情報処理装置6は、図7に例示するように、メインメモリ6b若しくは補助記憶デバイス6cの所要の記憶領域に、各参加者U毎に、当該参加者Uが現在保有している参加ポイントの量を、当該参加者Uを識別する識別情報に関連づけて記憶している。即ち、情報処理装置6が、本システムにおけるポイント記憶部101としての機能を発揮する。
しかして、情報処理装置6は、情報処理装置3から受信した情報に含まれる、参加者Uを識別する識別情報に対応する参加者Uについて、情報処理装置3を設置したイベントの開催場所Eに赴いたことへの対価として参加ポイントを付与する。つまり、当該参加者Uを識別する識別情報に関連づけて記憶している、同参加者Uの保有する参加ポイントを加増する。即ち、この態様では、情報処理装置6が、本システムにおけるポイント付与処理部103としての機能を発揮する。
イベントに参加または訪問した参加者Uに付与するポイントの量は、各イベント毎に一律であってもよいし、イベント毎に相異していてもよい。後者の場合、情報処理装置6は、図8に例示するように、メインメモリ6b若しくは補助記憶デバイス6cに、各イベント毎のポイント換算テーブル、即ち当該イベントに参加または訪問したことに対して付与する参加ポイントの量を、同イベント若しくは同イベントの開催場所Eを識別する識別情報に関連づけて記憶している。情報処理装置6は、イベントの開催場所Eに設置している情報処理装置3から、当該開催場所Eを訪れた参加者Uの識別情報とともに、同イベント若しくは同イベントの開催場所Eを識別する識別情報を受信する。そして、識別情報に対応するイベント若しくは開催場所Eの参加ポイントの量をポイント換算テーブルから読み出し、その参加ポイントを当該参加者Uを識別する識別情報に関連づけて記憶している参加ポイントに加増する。
また、参加者Uにポイントを付与する条件として、参加者Uがイベントの開催場所Eを訪れる日、時間帯、曜日、月、季節や年その他の期間等の時期的条件を設定してもよい。そのためには、情報処理装置6が、図8に例示するように、メインメモリ6b若しくは補助記憶デバイス6cに、各イベント毎に、参加者Uが参加ポイントを獲得するためにそのイベントに参加または訪問するべき日、時間帯、曜日、月、季節や年その他の期間等の時期的条件の情報を、同イベント若しくは同イベントの開催場所Eを識別する識別情報に関連づけて記憶する。情報処理装置6は、イベントの開催場所Eに設置している情報処理装置3から、当該開催場所Eを訪れた参加者Uの識別情報や、同イベント若しくは同イベントの開催場所Eを識別する識別情報とともに、参加者Uがその開催場所Eを訪れた日時を示すタイムスタンプを受信する。そして、そのタイムスタンプが、イベント若しくは開催場所Eの識別情報に対応する時期的条件に合致する場合に限り、当該イベントに参加または訪問したことの対価としての参加ポイントを、当該参加者Uを識別する識別情報に関連づけて記憶している参加ポイントに加増する。
[3−2]図9に示すように、予めイベントの開催場所Eに配置している、当該イベント若しくはその開催場所Eを識別する識別情報を、当該開催場所Eに赴いた参加者Uが所持する情報処理装置1により読み取り、その情報を情報処理装置6に向けて電気通信回線0を介して送信し、情報処理装置6がこれを受信する。
例えば、情報処理装置1が、プログラムに従い、イベントの開催場所Eに所在する看板等にバーコードや二次元コード等の形で表示されるイベント若しくはその開催場所Eの識別情報を、当該情報処理装置1に付帯するカメラまたはコードリーダ等を介して読み取る。あるいは、イベントの開催場所Eに所在するRFIDタグやNFCタグの内部メモリ、または情報処理装置3のメインメモリ、補助記憶デバイス若しくはICチップの内部メモリに記憶されているイベント若しくは開催場所Eの識別情報を、情報処理装置1に付帯する通信インタフェース1f、特に無線トランシーバやRFIDリーダ、NFCトランシーバ等を介して読み取る。そして、その識別情報に、当該イベントを訪れた参加者Uを識別する識別情報を付し、必要であればタイムスタンプ等をも付して、情報処理装置1から情報処理装置6に送信する。なお、情報の送受信に際して、当該情報の暗号化やその他のデータ変換がなされることがある。
情報処理装置6は、プログラムに従い、情報処理装置1からもたらされる、イベント若しくはその開催場所E及び参加者Uを識別する識別情報等を受信する。受信した情報は、参加者識別情報により識別される参加者Uが、イベント若しくはその開催場所Eの識別情報により識別されるイベントの開催場所Eに赴いた事実を示す情報である。即ち、この態様では、情報処理装置6が(または、情報処理装置1と情報処理装置6とが協働して)、本システムにおける参加情報取得部102としての機能を発揮する。
情報処理装置6は、図7に例示するように、メインメモリ6b若しくは補助記憶デバイス6cの所要の記憶領域に、各参加者Uが現在保有している参加ポイントの量を、当該参加者Uを識別する識別情報に関連づけて記憶している。即ち、情報処理装置6が、本システムにおけるポイント記憶部101としての機能を発揮する。
しかして、情報処理装置6は、情報処理装置1から受信した情報に含まれる、参加者Uを識別する識別情報に対応する参加者Uについて、イベント若しくはその開催場所Eを識別する識別情報に対応する場所に赴いたことへの対価として参加ポイントを付与する。つまり、当該参加者Uを識別する識別情報に関連づけて記憶している、同参加者Uの保有する参加ポイントを加増する。即ち、この態様では、情報処理装置6が、本システムにおけるポイント付与処理部103としての機能を発揮する。
イベントに参加または訪問した参加者Uに付与するポイントの量は、各イベント毎に一律であってもよいし、イベント毎に相異していてもよい。後者の場合、情報処理装置6は、メインメモリ6b若しくは補助記憶デバイス6cに、各イベント毎のポイント換算テーブル、即ち当該イベントに参加または訪問したことに対して付与する参加ポイントの量を、同イベント若しくは同イベントの開催場所Eを識別する識別情報に関連づけて記憶している。情報処理装置6は、参加者Uの所持する情報処理装置1から、当該参加者Uの識別情報とともに、当該参加者Uが訪れたイベント若しくは同イベントの開催場所Eを識別する識別情報を受信する。そして、識別情報に対応するイベント若しくは開催場所Eの参加ポイントの量をポイント換算テーブルから読み出し、その参加ポイントを当該参加者Uを識別する識別情報に関連づけて記憶している参加ポイントに加増する。
参加者Uにポイントを付与する条件として、参加者Uがイベントの開催場所Eを訪れる日、時間帯、曜日、月、季節や年その他の期間等の時期的条件を設定してもよい。そのためには、情報処理装置6が、図8に例示するように、メインメモリ6b若しくは補助記憶デバイス6cに、各イベント毎に、参加者Uが参加ポイントを獲得するためにそのイベントに参加または訪問するべき日、時間帯、曜日、月、季節や年その他の期間等の時期的条件の情報を、同イベント若しくは同イベントの開催場所Eを識別する識別情報に関連づけて記憶する。情報処理装置6は、参加者Uの所持する情報処理装置1から、当該開催場所Eを訪れた参加者Uの識別情報や、同イベント若しくは同イベントの開催場所Eを識別する識別情報とともに、参加者Uがその開催場所Eを訪れた日時を示すタイムスタンプを受信する。そして、そのタイムスタンプが、イベント若しくは開催場所Eの識別情報に対応する時期的条件に合致する場合に限り、当該イベントに参加または訪問したことの対価としての参加ポイントを、当該参加者Uを識別する識別情報に関連づけて記憶している参加ポイントに加増する。
[3−3]図10に示すように、参加者Uの所持する情報処置装置1に実装している航法信号受信装置1jを利用して、当該参加者Uがイベントの開催場所Eに赴いた事実を知得し、その情報を情報処理装置1から情報処理装置6に向けて電気通信回線0を介して送信し、情報処理装置6がこれを受信する。
情報処理装置1は、図11に例示するように、メインメモリ1b若しくは補助記憶デバイス1cの所要の記憶領域に、一または複数のイベントの開催場所Eの緯度及び経度の情報を記憶している。その上で、情報処理装置1は、プログラムに従い、航法信号受信装置1jを介して、当該情報処理装置1を所持する参加者Uの現在位置の緯度及び経度を取得する。そして、記憶しているイベントの開催場所Eの緯度及び経度と、参加者Uの現在位置の緯度及び経度とが合致したとき(両者の距離が所定の閾値以下に縮小したとき)、当該参加者Uを識別する識別情報を、必要であればタイムスタンプや、イベント若しくはその開催場所Eを識別する識別情報等を付して、情報処理装置1から情報処理装置6に送信する。ここに言うイベント若しくは開催場所Eの識別情報は、当該開催場所Eの緯度及び経度そのものであることがある。なお、情報の送受信に際して、当該情報の暗号化やその他のデータ変換がなされることがある。
情報処理装置6は、プログラムに従い、情報処理装置1からもたらされる参加者識別情報等を受信する。受信した情報は、参加者識別情報により識別される参加者Uが、イベントの開催場所Eに赴いた事実を示す情報である。即ち、この態様では、情報処理装置6が(または、情報処理装置1と情報処理装置6とが協働して)、本システムにおける参加情報取得部102としての機能を発揮する。
また、情報処理装置6は、図7に例示するように、メインメモリ6b若しくは補助記憶デバイス6cの所要の記憶領域に、各参加者U毎に、当該参加者Uが現在保有している参加ポイントの量を、当該参加者Uを識別する識別情報に関連づけて記憶している。即ち、情報処理装置6が、本システムにおけるポイント記憶部101としての機能を発揮する。
しかして、情報処理装置6は、情報処理装置1から受信した情報に含まれる、参加者Uを識別する識別情報に対応する参加者Uについて、イベントの開催場所Eに赴いたことへの対価として参加ポイントを付与する。つまり、当該参加者Uを識別する識別情報に関連づけて記憶している、同参加者Uの保有する参加ポイントを加増する。即ち、この態様では、情報処理装置6が、本システムにおけるポイント付与処理部103としての機能を発揮する。
イベントに参加または訪問した参加者Uに付与するポイントの量は、各イベント毎に一律であってもよいし、イベント毎に相異していてもよい。後者の場合、情報処理装置6は、図8に例示するように、メインメモリ6b若しくは補助記憶デバイス6cに、各イベント毎のポイント換算テーブル、即ち当該イベントに参加または訪問したことに対して付与する参加ポイントの量を、同イベント若しくは同イベントの開催場所Eを識別する識別情報に関連づけて記憶している。ここに言うイベント若しくは開催場所Eの識別情報は、当該開催場所Eの緯度及び経度そのものであることがある。情報処理装置6は、参加者Uが所持する情報処理装置1から、当該開催場所Eを訪れた参加者Uの識別情報とともに、同イベント若しくは同イベントの開催場所Eを識別する識別情報を受信する。そして、識別情報に対応するイベント若しくは開催場所Eの参加ポイントの量をポイント換算テーブルから読み出し、その参加ポイントを当該参加者Uを識別する識別情報に関連づけて記憶している参加ポイントに加増する。
参加者Uにポイントを付与する条件として、参加者Uがイベントの開催場所Eを訪れる日、時間帯、曜日、月、季節や年その他の期間等の時期的条件を設定してもよい。そのためには、情報処理装置6が、図8に例示するように、メインメモリ6b若しくは補助記憶デバイス6cに、各イベント毎に、参加者Uが参加ポイントを獲得するためにそのイベントに参加または訪問するべき日、時間帯、曜日、月、季節や年その他の期間等の時期的条件の情報を、同イベント若しくは同イベントの開催場所Eを識別する識別情報に関連づけて記憶する。ここに言うイベント若しくは開催場所Eの識別情報は、当該開催場所Eの緯度及び経度そのものであることがある。情報処理装置6は、参加者Uが所持する情報処理装置1から、当該開催場所Eを訪れた参加者Uの識別情報や、同イベント若しくは同イベントの開催場所Eを識別する識別情報とともに、参加者Uがその開催場所Eを訪れた日時を示すタイムスタンプを受信する。そして、そのタイムスタンプが、イベント若しくは開催場所Eの識別情報に対応する時期的条件に合致する場合に限り、当該イベントに参加または訪問したことの対価としての参加ポイントを、当該参加者Uを識別する識別情報に関連づけて記憶している参加ポイントに加増する。
[3−4]この態様は、上記[3−3]の態様の変形である。[3−3]の態様では、図11に例示しているイベントの開催場所Eの緯度及び経度の情報を、参加者Uの所持する情報処理装置1が記憶していた。が、この態様では、それに代えて、情報処理装置6が、イベントの開催場所Eの緯度及び経度の情報を記憶保持する。
情報処理装置1は、プログラムに従い、航法信号受信装置1jを介して、当該情報処理装置1を所持する参加者Uの現在位置の緯度及び経度を取得する。そして、図12に示すように、取得した緯度及び経度と、当該参加者Uを識別する識別情報とを、必要であればタイムスタンプ等を付して、情報処理装置1から情報処理装置6に送信する。なお、情報の送受信に際して、当該情報の暗号化やその他のデータ変換がなされることがある。
情報処理装置6は、プログラムに従い、情報処理装置1からもたらされる参加者識別情報、並びにその識別情報により識別される参加者Uが訪れた場所の緯度及び経度等の情報を受信する。情報処理装置6が記憶しているイベントの開催場所Eの緯度及び経度と、参加者Uが訪れた場所の現在位置の緯度及び経度とが合致したとき(両者の距離が所定の閾値以下に縮小したとき)、当該参加者Uが当該イベントの開催場所Eに赴いた事実が判明する。即ち、この態様では、情報処理装置6が(または、情報処理装置1と情報処理装置6とが協働して)、本システムにおける参加情報取得部102としての機能を発揮する。
しかして、情報処理装置6は、上記[3−3]の態様と同様に、当該参加者Uを識別する識別情報に関連づけて記憶している、同参加者Uの保有する参加ポイントを加増する。即ち、この態様では、情報処理装置6が、本システムにおけるポイント付与処理部103としての機能を発揮する。
イベントに参加または訪問した参加者Uに付与するポイントの量は、各イベント毎に一律であってもよいし、イベント毎に相異していてもよい。後者の場合、情報処理装置6は、図8に例示するように、メインメモリ6b若しくは補助記憶デバイス6cに、各イベント毎のポイント換算テーブル、即ち当該イベントに参加または訪問したことに対して付与する参加ポイントの量を、同イベント若しくは同イベントの開催場所Eを識別する識別情報に関連づけて記憶している。ここに言うイベント若しくは開催場所Eの識別情報は、当該開催場所Eの緯度及び経度そのものであることがある。情報処理装置6は、参加者Uが所持する情報処理装置1から、当該参加者Uの識別情報とともに、当該参加者Uが訪れた場所の緯度及び経度等の情報を受信する。その緯度及び経度が、図11に例示するイベントの開催場所Eの緯度及び経度と合致しているとき、そのイベント若しくは開催場所Eに対応する参加ポイントの量を図8に例示するポイント換算テーブルから読み出し、その参加ポイントを当該参加者Uを識別する識別情報に関連づけて記憶している参加ポイントに加増する。
参加者Uにポイントを付与する条件として、参加者Uがイベントの開催場所Eを訪れる日、時間帯、曜日、月、季節や年その他の期間等の時期的条件を設定してもよい。そのためには、情報処理装置6が、図8に例示するように、メインメモリ6b若しくは補助記憶デバイス6cに、各イベント毎に、参加者Uが参加ポイントを獲得するためにそのイベントに参加または訪問するべき日、時間帯、曜日、月、季節や年その他の期間等の時期的条件の情報を、同イベント若しくは同イベントの開催場所Eを識別する識別情報に関連づけて記憶する。ここに言うイベント若しくは開催場所Eの識別情報は、当該開催場所Eの緯度及び経度そのものであることがある。情報処理装置6は、参加者Uが所持する情報処理装置1から、当該開催場所Eを訪れた参加者Uの識別情報や、当該参加者Uが訪れた場所の緯度及び経度とともに、同参加者Uがその緯度及び経度の指示する場所を訪れた日時を示すタイムスタンプを受信する。そして、受信したタイムスタンプが、受信した緯度及び経度が指示する場所で開催されるイベントに対応する時期的条件に合致する場合に限り、当該イベントに参加または訪問したことの対価としての参加ポイントを、当該参加者Uを識別する識別情報に関連づけて記憶している参加ポイントに加増する。
[3−5]図13に示すように、予めイベントの開催場所Eに配置している、当該イベントに参加または訪問することにより獲得できる参加ポイントの情報を、当該開催場所Eに赴いた参加者Uが所持する情報処理装置1により読み取る。参加者Uに付与するポイントの量は、各イベント毎に一律であってもよいし、イベント毎に相異していてもよい。
例えば、情報処理装置1が、プログラムに従い、イベントの開催場所Eに所在する看板等にバーコードや二次元コード等の形で表示される、獲得できる参加ポイントの情報を、当該情報処理装置1に付帯するカメラまたはコードリーダ等を介して読み取る。あるいは、イベントの開催場所Eに所在するRFIDタグやNFCタグの内部メモリ、または情報処理装置3のメインメモリ、補助記憶デバイス若しくはICチップの内部メモリに記憶されている、獲得できる参加ポイントの情報を、情報処理装置1に付帯する通信インタフェース1f、特に無線トランシーバやRFIDリーダ、NFCトランシーバ等を介して読み取る。情報処理装置1が読み取る情報には、そのイベント若しくは開催場所Eを識別する識別情報が付随することがある。そして、情報処理装置1は、その参加ポイントの情報等に、当該イベントを訪れた参加者Uを識別する識別情報を付し、必要であればタイムスタンプ等をも付して、情報処理装置1から情報処理装置6に送信する。なお、情報の送受信に際して、当該情報の暗号化やその他のデータ変換がなされることがある。
情報処理装置6は、プログラムに従い、情報処理装置1からもたらされる、参加者Uを識別する識別情報及び当該参加者Uが獲得した参加ポイントの情報等を受信する。受信した情報は、参加者識別情報により識別される参加者Uが、イベントの開催場所Eに赴いた事実を示す情報である。即ち、この態様では、情報処理装置6が(または、情報処理装置1と情報処理装置6とが協働して)、本システムにおける参加情報取得部102としての機能を発揮する。
情報処理装置6は、図7に例示するように、メインメモリ6b若しくは補助記憶デバイス6cの所要の記憶領域に、各参加者Uが現在保有している参加ポイントの量を、当該参加者Uを識別する識別情報に関連づけて記憶している。即ち、情報処理装置6が、本システムにおけるポイント記憶部101としての機能を発揮する。
しかして、情報処理装置6は、情報処理装置1から受信した参加者識別情報に関連づけて記憶している、当該参加者Uが保有する参加ポイントに、同じく情報処理装置1から受信した参加ポイントを加増する。即ち、この態様では、情報処理装置6が、本システムにおけるポイント付与処理部103としての機能を発揮する。
参加者Uにポイントを付与する条件として、参加者Uがイベントの開催場所Eを訪れる日、時間帯、曜日、月、季節や年その他の期間等の時期的条件を設定してもよい。そのためには、情報処理装置6が、図14に例示するように、メインメモリ6b若しくは補助記憶デバイス6cに、各イベント毎に、参加者Uが参加ポイントを獲得するためにそのイベントに参加または訪問するべき日、時間帯、曜日、月、季節や年その他の期間等の時期的条件の情報を、同イベント若しくは同イベントの開催場所Eを識別する識別情報に関連づけて記憶する。情報処理装置6は、参加者Uの所持する情報処理装置1から、当該開催場所Eを訪れた参加者Uの識別情報や、同イベント若しくは同イベントの開催場所Eを識別する識別情報とともに、参加者Uがその開催場所Eを訪れた日時を示すタイムスタンプを受信する。そして、そのタイムスタンプが、イベント若しくは開催場所Eの識別情報に対応する時期的条件に合致する場合に限り、当該イベントに参加または訪問したことの対価としての参加ポイントを、当該参加者Uを識別する識別情報に関連づけて記憶している参加ポイントに加増する。
[3−6]この態様は、上記[3−5]の態様の変形である。上記[3−5]の態様では、各参加者Uが現在保有する参加ポイントに関する情報を、参加者Uが所持する情報処理装置1と通信可能な、参加者Uから見て外部の情報処理装置6に記憶して管理していた。が、この態様では、それに代えて、参加者Uの所持する情報処理装置1自体に、当該参加者Uが現在保有する参加ポイントに関する情報を記憶保持する。従って、情報処理装置1と情報処理装置6とが必ずしも通信する必要はない。
図15に示すように、予めイベントの開催場所Eに配置している、当該イベントに参加または訪問することにより獲得できる参加ポイントの情報を、当該開催場所Eに赴いた参加者Uが所持する情報処理装置1により読み取る。その点では、上記[3−5]からの変更はない。参加者Uに付与するポイントの量は、各イベント毎に一律であってもよいし、イベント毎に相異していてもよい。
例えば、情報処理装置1が、プログラムに従い、イベントの開催場所Eに所在する看板等にバーコードや二次元コード等の形で表示される、獲得できる参加ポイントの情報を、当該情報処理装置1に付帯するカメラまたはコードリーダ等を介して読み取る。あるいは、イベントの開催場所Eに所在するRFIDタグやNFCタグの内部メモリ、または情報処理装置3のメインメモリ、補助記憶デバイス若しくはICチップの内部メモリに記憶されている、獲得できる参加ポイントの情報を、情報処理装置1に付帯する通信インタフェース1f、特に無線トランシーバやRFIDリーダ、NFCトランシーバ等を介して読み取る。情報処理装置1が読み取る情報には、そのイベント若しくは開催場所Eを識別する識別情報が付随することがある。情報処理装置1が読み取った情報は、情報処理装置1を所持する参加者Uが、イベントの開催場所Eに赴いた事実を示す情報である。即ち、この態様では、情報処理装置1が、本システムにおける参加情報取得部102としての機能を発揮する。
情報処理装置1は、図16に例示するように、メインメモリ1b若しくは補助記憶デバイス1cの所要の記憶領域に、当該情報処理装置1を所持する参加者Uが現在保有している参加ポイントの量を記憶している。即ち、情報処理装置1が、本システムにおけるポイント記憶部101としての機能を発揮する。
そして、情報処理装置1は、イベントの開催場所Eにおいて読み取った参加ポイントを、自身が記憶保持している、当該参加者Uの保有する参加ポイントに加増する。即ち、この態様では、情報処理装置1が、本システムにおけるポイント付与処理部103としての機能を発揮する。
参加者Uにポイントを付与する条件として、参加者Uがイベントの開催場所Eを訪れる日、時間帯、曜日、月、季節や年その他の期間等の時期的条件を設定してもよい。そのためには、情報処理装置1が、図14に例示するように、メインメモリ1b若しくは補助記憶デバイス1cに、各イベント毎に、参加者Uが参加ポイントを獲得するためにそのイベントに参加または訪問するべき日、時間帯、曜日、月、季節や年その他の期間等の時期的条件の情報を、同イベント若しくは同イベントの開催場所Eを識別する識別情報に関連づけて記憶する。情報処理装置1は、イベントの開催場所Eにおいて参加ポイント及び当該イベント若しくは開催場所Eを識別する識別情報を読み取った日時が、同イベント若しくは開催場所Eの識別情報に対応する時期的条件に合致する場合に限り、当該イベントに参加または訪問したことの対価としての参加ポイントを、記憶保持している参加ポイントに加増する。
[3−7]この態様は、上記[3−3]の態様の変形である。上記[3−3]の態様では、各参加者Uが現在保有する参加ポイントに関する情報を、参加者Uから見て外部の情報処理装置6に記憶して管理していた。が、この態様では、それに代えて、参加者Uの所持する情報処理装置1自体に、当該参加者Uが現在保有する参加ポイントに関する情報を記憶保持する。従って、情報処理装置1と情報処理装置6とが必ずしも通信する必要はない。
情報処理装置1は、図18に例示するように、メインメモリ1b若しくは補助記憶デバイス1cの所要の記憶領域に、一または複数のイベントの開催場所Eの緯度及び経度の情報を記憶している。並びに、図16に例示するように、メインメモリ1b若しくは補助記憶デバイス1cの所要の記憶領域に、当該情報処理装置1を所持する参加者Uが現在保有している参加ポイントの量を記憶している。即ち、情報処理装置1が、本システムにおけるポイント記憶部101としての機能を発揮する。
その上で、情報処理装置1は、図17に示すように、プログラムに従い、航法信号受信装置1jを介して、当該情報処理装置1を所持する参加者Uの現在位置の緯度及び経度を取得する。そして、記憶しているイベントの開催場所Eの緯度及び経度と、参加者Uの現在位置の緯度及び経度とが合致したとき(両者の距離が所定の閾値以下に縮小したとき)、当該参加者Uが当該イベントの開催場所Eに赴いた事実が判明する。即ち、この態様では、情報処理装置1が、本システムにおける参加情報取得部102としての機能を発揮する。
そして、情報処理装置1は、当該参加者Uが当該イベントの開催場所Eに赴いたことへの対価として参加ポイントを付与する。つまり、自身が記憶保持している、当該参加者Uの保有する参加ポイントを加増する。即ち、この態様では、情報処理装置1が、本システムにおけるポイント付与処理部103としての機能を発揮する。
イベントに参加または訪問した参加者Uに付与するポイントの量は、各イベント毎に一律であってもよいし、イベント毎に相異していてもよい。後者の場合、情報処理装置1は、図18に例示するように、メインメモリ1b若しくは補助記憶デバイス1cに、各イベント毎のポイント換算テーブル、即ち当該イベントに参加または訪問したことに対して付与する参加ポイントの量を、同イベントの開催場所Eの緯度及び経度の情報に関連づけて記憶している。情報処理装置1は、参加者Uが訪れたイベントの開催場所Eの緯度及び経度に対応する参加ポイントの量をポイント換算テーブルから読み出し、その参加ポイントを記憶保持している参加ポイントに加増する。
参加者Uにポイントを付与する条件として、参加者Uがイベントの開催場所Eを訪れる日、時間帯、曜日、月、季節や年その他の期間等の時期的条件を設定してもよい。そのためには、情報処理装置1が、図18に例示するように、メインメモリ1b若しくは補助記憶デバイス1cに、各イベント毎に、参加者Uが参加ポイントを獲得するためにそのイベントに参加または訪問するべき日、時間帯、曜日、月、季節や年その他の期間等の時期的条件の情報を、同イベントの開催場所Eの緯度及び経度の情報に関連づけて記憶する。情報処理装置1は、参加者Uがイベントの開催場所Eを訪れた日時が、同開催場所Eの緯度及び経度に対応する時期的条件に合致する場合に限り、当該イベントに参加または訪問したことの対価としての参加ポイントを、記憶保持している参加ポイントに加増する。
<4.参加ポイントのクーポンへの交換>次いで、参加者Uの保有する参加ポイントをクーポンに交換する処理に関して述べる。クーポンの発行の具体的態様は複数考えられるので、以下にそれを列挙する。
[4−1]図19に示すように、クーポンとして紙のチケットTを発行する発券機4が、クーポンの発行を希望する参加者Uを識別する識別情報を受け取り、その情報を情報処理装置6に向けて電気通信回線0を介して送信し、情報処理装置6がこれを受信する。
例えば、発券機4が、プログラムに従い、参加者Uが所持するカード2または情報処理装置1のディスプレイ1hの画面にバーコードや二次元コード等の形で表示される参加者識別情報を、当該発券機4に付帯するカメラ4hまたはコードリーダ等を介して読み取る。あるいは、参加者Uが所持するカード2の内部メモリまたは参加者Uが所持する情報処理装置1のメインメモリ1b、補助記憶デバイス1c若しくはICチップの内部メモリに記憶されている参加者識別情報を、当該発券機4に付帯する通信インタフェース4e、特に無線トランシーバやRFIDリーダ、NFCトランシーバ等を介して読み取る。参加者U自身の肉声、顔面または指紋等のバイオメトリクス情報を参加者識別情報として、マイク、カメラまたはセンサを介して読み取ることもあり得よう。加えて、発券機4が、参加者Uによる、発行を希望するクーポンの数量を指定する入力を、入力デバイス4fを介して受け付けることがある。そして、その参加者識別情報及びクーポンの希望発行数量に、必要であればタイムスタンプや、発券機4を識別する識別情報等を付して、発券機4から情報処理装置6に送信する。なお、情報の送受信に際して、当該情報の暗号化やその他のデータ変換がなされることがある。
情報処理装置6は、プログラムに従い、発券機4からもたらされる参加者識別情報等を受信する。受信した情報は、参加者識別情報により識別される参加者Uが、過去に獲得した参加ポイントをクーポンに交換する意思を示す入力に相当する。即ち、この態様では、情報処理装置6が(または、発券機4と情報処理装置6とが協働して)、本システムにおける交換受付部104としての機能を発揮する。
しかして、情報処理装置6は、発券機4から受信した情報に含まれる、参加者Uを識別する識別情報に対応する参加者Uについて、クーポンを発行することと引き替えに、当該参加者Uの識別情報に関連づけて記憶している、その意思を示した参加者Uが保有する参加ポイントを減算する。通常、参加ポイントとクーポンとの交換比率は一定である(例えば、参加ポイント百点に対してクーポン一点等)。特に、発券機4から、参加者Uが指定したクーポンの希望発行数量を受信している場合には、その発行数量に比例するポイント数を、当該参加者Uの保有する参加ポイントから減算する。即ち、この態様では、情報処理装置6が、本システムにおける交換処理部105としての機能を発揮する。
参加ポイントの減算処理と相前後して、情報処理装置6は、参加者識別情報等をもたらした発券機4に対して、クーポンの発行を許可する旨の信号を電気通信回線0を介して返信する。これを受信した発券機4は、クーポンとなる紙のチケットTをプリンタ4hを介して出力し、参加者Uに供する。参加者Uがクーポンの希望発行数量を指定していた場合には、その発行数量に比例する枚数のチケットTを発行したり、その発行数量を示す情報をチケットTに印字したりする。
[4−2]図20に示すように、電子データとしてのクーポンの発行を希望する参加者Uが使用する情報処理装置1が、当該参加者Uを識別する識別情報を情報処理装置6に向けて電気通信回線0を介して送信し、情報処理装置6がこれを受信する。
情報処理装置1は、プログラムに従い、参加者Uによる、クーポンの発行を希望する旨を示す入力を、入力デバイス1gを介して受け付ける。このとき、同時に、参加者Uが発行を希望するクーポンの数量を指定する入力を受け付けることがある。そして、その参加者識別情報及びクーポンの希望発行数量に、必要であればタイムスタンプ等を付して、情報処理装置1から情報処理装置6に送信する。なお、情報の送受信に際して、当該情報の暗号化やその他のデータ変換がなされることがある。
情報処理装置6は、プログラムに従い、情報処理装置1からもたらされる参加者識別情報等を受信する。受信した情報は、参加者識別情報により識別される参加者Uが、過去に獲得した参加ポイントをクーポンに交換する意思を示す入力に相当する。即ち、この態様では、情報処理装置6が(または、情報処理装置1と情報処理装置6とが協働して)、本システムにおける交換受付部104としての機能を発揮する。
また、情報処理装置6は、図21に例示するように、メインメモリ6b若しくは補助記憶デバイス6cの所要の記憶領域に、各参加者U毎に、当該参加者Uが現在保有しているクーポンの量を、当該参加者Uを識別する識別情報に関連づけて記憶している。
しかして、情報処理装置6は、情報処理装置1から受信した情報に含まれる、参加者Uを識別する識別情報に対応する参加者Uについて、クーポンを発行することと引き替えに、当該参加者Uの識別情報に関連づけて記憶している、その意思を示した参加者Uが保有する参加ポイントを減算する。特に、情報処理装置1から、参加者Uが指定したクーポンの希望発行数量を受信している場合には、その発行数量に比例するポイント数を、当該参加者Uの保有する参加ポイントから減算する。即ち、この態様では、情報処理装置6が、本システムにおける交換処理部105としての機能を発揮する。
参加ポイントの減算処理と相前後して、情報処理装置6は、情報処理装置1から受信した情報に含まれる、参加者Uを識別する識別情報に対応する参加者Uについて、同参加者Uが保有する参加ポイントと引き替えにクーポンを付与する。つまり、当該参加者Uを識別する識別情報に関連づけて記憶している、同参加者Uの保有するクーポンを加増する。情報処理装置1から、参加者Uが指定したクーポンの希望発行数量を受信している場合には、その発行数量分、当該参加者Uの保有するクーポンを加増することになる。
[4−3]この態様は、上記[4−2]の態様の変形である。上記[4−2]の態様では、各参加者Uが獲得したクーポンに関する情報を、参加者Uから見て外部の情報処理装置6に記憶して管理していた。が、この態様では、それに代えて、参加者Uの所持する情報処理装置1自体に、当該参加者Uが獲得したクーポンに関する情報を記憶保持する。
情報処理装置1は、図23に例示するように、メインメモリ1b若しくは補助記憶デバイス1cの所要の記憶領域に、当該情報処理装置1を所持する参加者Uが現在保有しているクーポンの量を記憶している。
その上で、情報処理装置1は、図22に示すように、プログラムに従い、参加者Uによる、クーポンの発行を希望する旨を示す入力を、入力デバイス1gを介して受け付ける。このとき、同時に、参加者Uが発行を希望するクーポンの数量を指定する入力を受け付けることがある。そして、その参加者識別情報及びクーポンの希望発行数量に、必要であればタイムスタンプ等を付して、情報処理装置1から情報処理装置6に送信する。なお、情報の送受信に際して、当該情報の暗号化やその他のデータ変換がなされることがある。
情報処理装置6は、プログラムに従い、情報処理装置1からもたらされる参加者識別情報等を受信する。受信した情報は、参加者識別情報により識別される参加者Uが、過去に獲得した参加ポイントをクーポンに交換する意思を示す入力に相当する。即ち、この態様では、情報処理装置6が(または、情報処理装置1と情報処理装置6とが協働して)、本システムにおける交換受付部104としての機能を発揮する。
しかして、情報処理装置6は、情報処理装置1から受信した情報に含まれる、参加者Uを識別する識別情報に対応する参加者Uについて、クーポンを発行することと引き替えに、当該参加者Uの識別情報に関連づけて記憶している、その意思を示した参加者Uが保有する参加ポイントを減算する。特に、情報処理装置1から、参加者Uが指定したクーポンの希望発行数量を受信している場合には、その発行数量に比例するポイント数を、当該参加者Uの保有する参加ポイントから減算する。即ち、この態様では、情報処理装置6が、本システムにおける交換処理部105としての機能を発揮する。
参加ポイントの減算処理と相前後して、情報処理装置6は、参加者識別情報等をもたらした情報処理装置1に対して、クーポンの発行を許可する旨の信号を電気通信回線0を介して返信する。これを受信した情報処理装置1は、参加者Uが保有する参加ポイントと引き替えにクーポンを付与する。つまり、情報処理装置1に記憶保持している、同参加者Uの保有するクーポンを加増する。参加者Uがクーポンの希望発行数量を指定している場合には、その発行数量分、当該参加者Uの保有するクーポンを加増することになる。
[4−4]この態様は、上記[4−2]の態様の変形である。この態様では、[3−6]及び[3−7]の項で述べたように、参加者Uが現在保有する参加ポイントに関する情報を参加者Uの所持する情報処理装置1に記憶しながら、当該参加者Uが獲得したクーポンの情報を参加者Uから見て外部の情報処理装置6に記憶する。
情報処理装置1は、図16に例示するように、メインメモリ1b若しくは補助記憶デバイス1cの所要の記憶領域に、当該情報処理装置1を所持する参加者Uが現在保有している参加ポイントの量を記憶している。
その上で、情報処理装置1は、図24に示すように、プログラムに従い、参加者Uによる、クーポンの発行を希望する旨を示す入力を、入力デバイス1gを介して受け付ける。このとき、同時に、参加者Uが発行を希望するクーポンの数量を指定する入力を受け付けることがある。入力を受け付けた情報処理装置1は、クーポンの発行を希望した参加者Uを識別する識別情報及びクーポンの希望発行数量に、必要であればタイムスタンプ等を付して、情報処理装置1から情報処理装置6に送信する。なお、情報の送受信に際して、当該情報の暗号化やその他のデータ変換がなされることがある。
情報処理装置6は、図21に例示するように、メインメモリ6b若しくは補助記憶デバイス6cの所要の記憶領域に、各参加者U毎に、当該参加者Uが現在保有しているクーポンの量を、当該参加者Uを識別する識別情報に関連づけて記憶している。
情報処理装置6は、プログラムに従い、情報処理装置1からもたらされる参加者識別情報等を受信する。受信した情報は、参加者識別情報により識別される参加者Uが、過去に獲得した参加ポイントをクーポンに交換する意思を示す入力に相当する。即ち、この態様では、情報処理装置6が(または、情報処理装置1と情報処理装置6とが協働して)、本システムにおける交換受付部104としての機能を発揮する。
情報処理装置6は、情報処理装置1から受信した情報に含まれる、参加者Uを識別する識別情報に対応する参加者Uについて、同参加者Uが保有する参加ポイントと引き替えにクーポンを付与する。つまり、当該参加者Uを識別する識別情報に関連づけて記憶している、同参加者Uの保有するクーポンを加増する。情報処理装置1から、参加者Uが指定したクーポンの希望発行数量を受信している場合には、その発行数量分、当該参加者Uの保有するクーポンを加増することになる。
また、これと相前後して、情報処理装置6は、参加者識別情報等をもたらした情報処理装置1に対して、クーポンの発行を許可した旨の信号を電気通信回線0を介して返信する。これを受信した情報処理装置1は、クーポンの発行と引き替えに、当該情報処理装置1に記憶保持している、その意思を示した参加者Uが保有する参加ポイントを減算する。特に、参加者Uがクーポンの希望発行数量を指定している場合には、その発行数量に比例するポイント数を、当該参加者Uの保有する参加ポイントから減算する。即ち、この態様では、情報処理装置1が(または、情報処理装置1と情報処理装置6とが協働して)、本システムにおける交換処理部105としての機能を発揮する。
[4−5]この態様は、上記[4−3]の態様の変形である。この態様では、[3−6]及び[3−7]の項で述べたように、参加者Uの所持する情報処理装置1自体が、当該参加者Uが現在保有する参加ポイントに関する情報を記憶しており、さらに、当該参加者Uが獲得したクーポンの情報をも記憶している。従って、情報処理装置1と情報処理装置6とが必ずしも通信する必要がない。
情報処理装置1は、図16に例示するように、メインメモリ1b若しくは補助記憶デバイス1cの所要の記憶領域に、当該情報処理装置1を所持する参加者Uが現在保有している参加ポイントの量を記憶している。並びに、情報処理装置1は、図23に例示するように、メインメモリ1b若しくは補助記憶デバイス1cの所要の記憶領域に、当該情報処理装置1を所持する参加者Uが現在保有しているクーポンの量を記憶している。
その上で、情報処理装置1は、図25に示すように、プログラムに従い、参加者Uによる、クーポンの発行を希望する旨を示す入力を、入力デバイス1gを介して受け付ける。このとき、同時に、参加者Uが発行を希望するクーポンの数量を指定する入力を受け付けることがある。これらの入力は、情報処理装置1を使用する参加者Uが、過去に獲得した参加ポイントをクーポンに交換する意思を示すものである。即ち、この態様では、情報処理装置1が、本システムにおける交換受付部104としての機能を発揮する。
入力を受け付けた情報処理装置1は、クーポンの発行と引き替えに、当該情報処理装置1に記憶保持している、その意思を示した参加者Uが保有する参加ポイントを減算する。特に、参加者Uがクーポンの希望発行数量を指定している場合には、その発行数量に比例するポイント数を、当該参加者Uの保有する参加ポイントから減算する。即ち、この態様では、情報処理装置1が、本システムにおける交換処理部105としての機能を発揮する。
また、これと相前後して、情報処理装置1は、参加者Uが保有する参加ポイントと引き替えにクーポンを付与する。つまり、当該情報処理装置1に記憶保持している、当該参加者Uの保有するクーポンを加増する。情報処理装置1から、参加者Uが指定したクーポンの希望発行数量を受信している場合には、その発行数量分、当該参加者Uの保有するクーポンを加増することになる。
<5.クーポンを使用可能な店舗Sの情報の提供>引き続き、参加者Uの獲得したクーポンを使用可能な店舗Sについての情報を参加者Uに提供する処理に関して述べる。
既述の通り、本イベント参加促進システムでは、参加屋が店舗Sにおいてクーポンを使用することで享受できる利得、換言すれば各店舗Sがクーポンを支出する参加者Uに対して提供する利得を、各店舗Sが主体となって任意に設定することができる。並びに、本システムでは、参加屋が店舗Sにおいてクーポンを使用できる条件、換言すれば各店舗Sが参加者Uによるクーポンの使用を許可する利得を、各店舗Sが主体となって任意に設定することができる。従って、店舗S毎に、参加者Uがクーポンと引き替えに享受できる利得や、参加者Uがクーポンを使用するための条件が異なり得る。それ故、各店舗S毎の利得や使用条件の情報を、参加者Uが随時閲覧できることが好ましい。
情報処理装置7は、メインメモリ若しくは補助記憶デバイスの所要の記憶領域に予め、各店舗S毎の利得及び/または使用条件の情報を、店舗Sを識別する識別情報に関連づけて記憶している。この情報は、参加者Uが使用する情報処理端末1において出力できるテキストデータ、静止画像データ、音声データ、動画像データ等を含む。即ち、情報処理装置7が、本システムにおける店舗情報記憶部106としての機能を発揮する。
店舗Sにおいてクーポンを使用することで享受できる利得及び/またはクーポンの使用条件を知りたいと希望する参加者Uは、情報処理装置1を操作してその旨を入力する。情報処理装置1は、図26に示すように、プログラムに従い、参加者Uよるそのような入力を入力デバイス1gを介して受け付ける。このとき、参加者Uが情報の閲覧を要求する店舗Sを指定する入力を受け付けることがある。
入力を受け付けた情報処理装置1は、情報処理装置7に向けて、店舗Sにおけるクーポンを使用した場合の利得及び/またはクーポンの使用条件の情報を要求する旨を電気通信回線0を介して送信する。参加者Uが情報を要求する店舗Sを指定した場合には、その対象の店舗Sを識別する識別情報を含めて情報処理装置7に送信する。なお、情報の送受信に際して、当該情報の暗号化やその他のデータ変換がなされることがある。
情報処理装置7は、プログラムに従い、情報処理装置1からもたらされる要求を受信する。要求を受信した情報処理装置7は、自身が記憶保持している、店舗Sにおけるクーポンを使用した場合の利得及び/またはクーポンの使用条件の情報を読み出し、当該情報処理装置1に向けて電気通信回線0を介して返信する。参加者Uが情報を要求した店舗Sを識別する識別情報を受信した場合には、その識別情報に対応する店舗Sに関する情報を読み出して情報処置装置1に返信する。即ち、情報処理装置7が(または、情報処理装置1と情報処理装置7とが協働して)、本システムにおける店舗情報提供部107としての機能を発揮する。
情報処理装置7から返信される情報を受信した情報処理装置1は、その情報を参加者Uの視覚または聴覚に訴えかける態様にて出力する。即ち、図27に示すように、店舗Sにおけるクーポンを使用した場合の利得及び/またはクーポンの使用条件を表示するテキストや画像をディスプレイ1hの画面に表示したり、利得及び/または使用条件を案内する音声を音声出力デバイス1iを介して出力したりする。
この店舗Sに関する情報の提供及び閲覧の処理に際して、情報処理装置7がウェブサーバプログラムを実行してウェブサーバとして働き、情報処理装置1がウェブブラウザプログラムを実行してウェブブラウザとして働くことがある。
<6.クーポンの使用、消尽>最後に、参加者Uが店舗Sにおいて使用したクーポンを消尽する処理に関して述べる。クーポンの消尽の具体的態様は複数考えられるので、以下にそれを列挙する。
[6−1][4−1]の項で述べたように、参加者Uに対して発券機4からクーポンとして紙のチケットTを発行し参加者Uに提供している場合には、図28に示すように、参加者UがこのチケットTを店舗Sに持参し、店舗Sに引き渡す。店舗Sは、チケットTと引き替えに、当該参加者Uに利得を提供する。
[6−2][4−2]及び[4−4]の項で述べたように、参加者Uが獲得した電子クーポンに関する情報を参加者Uから見て外部の情報処理装置6に記憶して管理している場合において、図29に示すように、店舗Sに設置した情報処理装置5が、当該店舗Sを訪れてクーポンを使用しようとする参加者Uを識別する識別情報を読み取り、その情報を情報処理装置6に向けて電気通信回線0を介して送信し、情報処理装置6がこれを受信する。
例えば、情報処理装置5が、プログラムに従い、参加者Uが所持するカード2または情報処理装置1のディスプレイ1hの画面にバーコードや二次元コード等の形で表示される参加者識別情報を、当該情報処理装置5に付帯するカメラまたはコードリーダ等を介して読み取る。あるいは、参加者Uが所持するカード2の内部メモリまたは参加者Uが所持する情報処理装置1のメインメモリ1b、補助記憶デバイス1c若しくはICチップの内部メモリに記憶されている参加者識別情報を、当該情報処理装置5に付帯する通信インタフェース、特に無線トランシーバやRFIDリーダ、NFCトランシーバ等を介して読み取る。参加者U自身の肉声、顔面または指紋等のバイオメトリクス情報を参加者識別情報として、マイク、カメラまたはセンサを介して読み取ることもあり得よう。このとき、情報処理装置5が、参加者Uが使用を希望するクーポンの数量、つまりはこの店舗Sで使用されるクーポンの数量を指定する入力を、入力デバイスを介して受け付けることがある。そして、その参加者識別情報及びクーポンの使用数量に、必要であればタイムスタンプや、店舗Sを識別する識別情報等を付して、情報処理装置5から情報処理装置6に送信する。なお、情報の送受信に際して、当該情報の暗号化やその他のデータ変換がなされることがある。
情報処理装置6は、プログラムに従い、情報処理装置5からもたらされる参加者識別情報等を受信する。受信した情報は、参加者識別情報により識別される参加者Uが、情報処理装置5を設置している店舗Sにおいてクーポンを使用する事実を示す情報である。
情報処理装置6は、図21に例示するように、メインメモリ6b若しくは補助記憶デバイス6cの所要の記憶領域に、各参加者U毎に、当該参加者Uが現在保有しているクーポンの量を、当該参加者Uを識別する識別情報に関連づけて記憶している。
しかして、情報処理装置6は、情報処理装置5から受信した情報に含まれる、参加者Uを識別する識別情報に対応する参加者Uについて、情報処理装置5を設置した店舗Sで使用されるクーポンを消尽する。つまり、当該参加者Uを識別する識別情報に関連づけて記憶している、同参加者Uの保有するクーポンを減算する。特に、情報処理装置5から、使用されるクーポンの数量を受信している場合には、その使用数量分を、当該参加者Uの保有するクーポンから減算する。
クーポンの減算処理と相前後して、情報処理装置6は、参加者識別情報等をもたらした店舗Sの情報処理装置5に対して、クーポンを消尽した旨の信号を電気通信回線0を介して返信する。情報処理装置5は、これを受信する。
以上の処理とともに、店舗Sは、参加者Uに利得を提供する。
[6−3][4−3]及び[4−5]の項で述べたように、参加者Uが獲得した電子クーポンに関する情報を参加者Uが所持する情報処理装置1に記憶している場合において、図30に示すように、店舗Sに設置した情報処理装置5が、当該店舗Sを訪れてクーポンを使用する参加者Uの情報処理装置1から、クーポンをいわば電子的に受け取る。
店舗Sを訪れた参加者Uが所持する情報処理装置1は、プログラムに従い、当該店舗Sにおいて参加者Uがクーポンを使用する旨を示す情報を、情報処理装置5に向けて送信する。店舗Sに設置した情報処理装置5は、プログラムに従い、その情報を受信する。情報処理装置1と情報処理装置5との通信は、無線トランシーバやRFIDリーダ、NFCトランシーバ等の通信インタフェース1fを介して行うことも可能である。なお、情報の送受信に際して、当該情報の暗号化やその他のデータ変換がなされることがある。
情報処理装置1と情報処理装置5との通信が成立した後、情報処理装置1は、情報処理装置5を設置した店舗Sで使用されるクーポンを消尽する。つまり、図23に示しているように、当該情報処理装置1に記憶保持している、同参加者Uの保有するクーポンを減算する。
なお、情報処理装置1または情報処理装置5の何れかにおいて、参加者Uが使用を希望するクーポンの数量、つまりはこの店舗Sで使用されるクーポンの数量を指定する入力を、入力デバイス1gを介して受け付けることがある。参加者Uの所持する情報処理装置1の側でクーポンの使用数量を指定する入力を受け付けた場合には、当該情報処理装置1がプログラムに従いその使用数量を含む情報を店舗Sに設置した情報処理装置5に送信し、同情報処理装置5がプログラムに従いこれを受信する。店舗Sに設置した情報処理装置5の側でクーポンの使用数量を指定する入力を受け付けた場合には、同情報処理装置5がプログラムに従いその使用数量の情報を情報処理装置1に送信し、参加者Uの所持する情報処理装置1がプログラムに従いこれを受信する。その上で、情報処理装置1が、その使用数量分を、当該参加者Uの保有するクーポンから減算する。
以上の処理とともに、店舗Sは、参加者Uに利得を提供する。
なお、本発明は以上に詳述した実施形態に限られるものではない。各部の具体的な構成や処理の手順等は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。