JP2004265263A - コンテンツ配信方法、コンテンツ配信装置、コンテンツ配信用プログラム、コンテンツ配信用プログラムを記憶した記憶媒体、メタ情報サーバ、メタ情報サーバ用プログラムおよびメタ情報サーバ用プログラムを記憶した記憶媒体 - Google Patents
コンテンツ配信方法、コンテンツ配信装置、コンテンツ配信用プログラム、コンテンツ配信用プログラムを記憶した記憶媒体、メタ情報サーバ、メタ情報サーバ用プログラムおよびメタ情報サーバ用プログラムを記憶した記憶媒体 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】クライアント装置の再生環境に合わせたコンテンツを配信する。
【解決手段】コンテンツの再生機能を有するクライアント装置101から送信されるコンテンツの選択情報(要求情報)に基づいて、複数のコンテンツの中から要求情報に適合するコンテンツを選択して配信するため、情報配信サーバ102において、クライアント装置101でのコンテンツの再生環境の情報を取得する方法であり、この取得した再生環境の情報に適合するようにコンテンツを加工して配信するため、取得したコンテンツを記憶する情報DB部1024、クライアント装置101からの要求や再生環境の情報を受信する要求情報受信部1021、配信するコンテンツを決定する送信情報決定部1022、再生環境に適合するようにコンテンツを加工する情報加工部1025、加工したコンテンツを送信する情報送信部1026を備える構成とした。
【選択図】 図6
【解決手段】コンテンツの再生機能を有するクライアント装置101から送信されるコンテンツの選択情報(要求情報)に基づいて、複数のコンテンツの中から要求情報に適合するコンテンツを選択して配信するため、情報配信サーバ102において、クライアント装置101でのコンテンツの再生環境の情報を取得する方法であり、この取得した再生環境の情報に適合するようにコンテンツを加工して配信するため、取得したコンテンツを記憶する情報DB部1024、クライアント装置101からの要求や再生環境の情報を受信する要求情報受信部1021、配信するコンテンツを決定する送信情報決定部1022、再生環境に適合するようにコンテンツを加工する情報加工部1025、加工したコンテンツを送信する情報送信部1026を備える構成とした。
【選択図】 図6
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンテンツ配信方法、コンテンツ配信装置、コンテンツ配信用プログラム、コンテンツ配信用プログラムを記録した記録媒体、メタ情報サーバ、メタ情報サーバ用プログラムおよびメタ情報サーバ用プログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
インターネットの普及とブロードバンド化に伴い、インターネットを始めとするIP(Internet Protocol)ネットワークでも映像配信が盛んに行われている。特にADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)サービスの普及に伴い、高速ネットワークをターゲットとした高ビットレートの映像配信を行う試みが行われておりネットワーク放送も映像の高品質化が進んでいる。さらに光ケーブルを用いたFTTH(Fiber to the Home)サービスではさらなる高ビットレート配信が行われることが予測される。
【0003】
ネットワーク放送で高ビットレートの映像を再生するためには、サーバとクライアント装置を結ぶネットワークの帯域に課題があることが良く知られている。
つまり、映像再生時にサーバからクライアント装置へのネットワークで確保されている帯域よりも低いビットレートの映像を配信しないと映像の再生が途切れたり、最悪の場合、映像再生が停止してしまうことがある。そのため、配信する映像のビットレートをネットワークの帯域ごとに決める必要がある。
【0004】
そこで、帯域保証をおこなう技術や配信する帯域に合わせてビットレートを動的に変更する技術や、配信データにMPEG−7(Moving Picture Experts Group−7)などのマルチメディアコンテンツ記述インタフェースによりメタ情報(コンテンツの名前や意味内容に関する情報)を付加することで、利用者が興味を持つコンテンツ(およびその付加情報)を高速かつ効率的に送信できるようにする技術が開発されている。
次に、SMILなどを用いて映像に同期して配信される映像の付加情報は制作者側で付与されたコンテンツである。すなわち、映像と画像やテキストなどで構成されるコンテンツを制作者がSMILで記述する作品としてユーザに提供する。そのため、ユーザは制作者から提示された情報を制作者の意図する形式、即ち制作者が決めたレイアウトや制作者が決めたコンテンツとして見るしか出来なかった。
また、ユーザが自分の知りたい情報を自分にあった形式で取得する方法として、ユーザ自らが映像を見ながらで検索をするという方法が一般的であるが、映像に同期して情報やコンテンツを得ることはできなかった。
【0005】
そこで、本発明は、端末装置の再生環境に合わせてコンテンツを配信すること、制作者の決めたコンテンツとして見るしかできないといったような制限をなくしたり緩和すること、映像に同期してコンテンツを配信するなど、柔軟なコンテンツの配信を可能にすることを目的とする。
【0006】
【非特許文献1】
福地一、勝本道哲、「フォトニックネットワークの進展と放送メディア」電子情報通信学会誌、2002年5月、第85巻、第5号、P.347−354
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記した課題を解決するため、本発明(請求項1)は、コンテンツの再生機能を有するクライアント装置から送信されるコンテンツの選択情報に基づいて、複数のコンテンツの中から前記選択情報に適合するコンテンツを選択して配信するコンテンツの配信方法である。このコンテンツの配信方法は、前記クライアント装置におけるコンテンツの再生環境を取得し、この取得した再生環境に適合するように前記コンテンツを加工して配信することを特徴とする。
【0008】
この構成において、コンテンツは、選択情報に基づいて選択される。選択情報は、「サッカー中継映像番組」や「情報映像番組」のような、クライアント装置のユーザが入力・選択する直接的なもの(配信要求)や、「鎌倉近辺に興味がある」のように、ユーザの興味などに関する間接的なもの(ユーザの情報)が含まれる。ここで、コンテンツ選択情報からコンテンツを選択する手段・手法については、例えば通常のキーワード検索などの手段・手法が用いられるが、本発明において、この選択の手段・手法については、特に限定するものではない。また、再生環境(視聴環境)は、配信したコンテンツが再生されるクライアント装置の、例えばCPUの種類・作動クロック周波数数・稼働率、デコーダボードの有無・種類、ビューワの有無・種類などである。この再生環境には、例えば光ファイバ・ADSLなどの通信の種別やその通信速度(帯域)を含めてもよい。また、「コンテンツを加工して配信」における加工は、後記する実施形態のように、コンテンツのビットレートを変更したり、コンテンツから音声データを除いたり、テキストデータだけにして、クライアント装置の再生環境に適合するようにコンテンツを処理(2次加工)することである。この点は、以下の各発明について同じである。
【0009】
この構成によれば、選択情報に適合するコンテンツがクライアント装置に配信されるが、この配信に際してはクライアント装置の再生環境に適合するようにコンテンツが加工される。このため、クライアント装置において、配信されたコンテンツの再生が確実に行える。
【0010】
また、本発明(請求項2)(第1システム、複数コンテンツ)は、内容の特徴を記述したメタ情報が作成された第1のコンテンツと、この第1のコンテンツに関連した1以上の第2のコンテンツを選択してクライアント装置に配信し、このクライアント装置で少なくとも前記第1のコンテンツと第2のコンテンツを再生するようにしたコンテンツ配信方法である。このコンテンツ配信方法は、複数のコンテンツの中から前記クライアント装置のユーザが望む第1のコンテンツを選択するための第1の選択情報と、複数のコンテンツの中から前記第2のコンテンツを選択するための第2の選択情報を受信するステップ、前記第1の選択情報に基づいて配信する第1のコンテンツを選択するステップ、前記メタ情報と前記第2の選択情報に基づいて配信する第2のコンテンツを選択するステップ、を備えることを特徴とする。
【0011】
この構成において、第1のコンテンツには、例えばMPEG−7の形式のようなメタ情報が作成される。メタ情報は、第1のコンテンツの内容の特徴を記述した情報であり、その作成の手段・手法については特に限定するものではない。第2のコンテンツは、例えば第1のコンテンツに連動あるいは付随して表示しようとするコンテンツであり、第1のコンテンツを補足説明などする役割を有する。ここで第1のコンテンツは、第1の選択情報に基づいて選択される。第1の選択情報は、前記した発明の選択情報と同様に、「サッカー中継映像番組」や「情報映像番組」のような、クライアント装置のユーザが入力・選択する直接的なもの(配信要求)や、「鎌倉近辺に興味がある」のように、ユーザの興味などに関する間接的なもの(ユーザの情報)が含まれる。また、第2の選択情報は、第1のコンテンツに連動した第2のコンテンツを選択するための情報であり、例えば第1の選択情報が「サッカー中継番組映像」あるいは該番組の選択を促す情報であれば、第2の選択情報はそれに連動した「戦術情報に関するコンテンツ」あるいは該コンテンツの選択を促すような情報である。また、例えば第1の選択情報が「情報番組映像」あるいは該番組の選択を促す情報であれば、第2の選択情報はそれに連動した「歴史に関するコンテンツ」あるいは該コンテンツの選択を促す情報である。また、第1の選択情報が第2の選択情報を兼ねるようにして、情報の入力を省略できるようにしてもよい。なお、第1のコンテンツ選択情報から第1のコンテンツを選択する手段・手法については、例えば通常のキーワード検索などの手段・手法が用いられる。また、第2のコンテンツ選択情報から第2のコンテンツを選択する際には、後記する実施形態のように、第1のコンテンツの内容の特徴を記述したメタ情報が利用される。これらの点は、以下の各発明について同じである。
【0012】
ちなみに、クライアント装置におけるコンテンツの再生環境を取得するステップ、この再生環境に適合するように選択した第1のコンテンツを加工するステップ、再生環境に適合するように選択した第2のコンテンツを加工するステップ、を付加してもよい。このようにすることで、クライアント装置の再生環境にあわせたコンテンツが配信されるので、クライアント装置においてコンテンツの再生が確実に行える。
【0013】
また、本発明(請求項3)は、内容の特徴を記述したメタ情報が作成された第1のコンテンツと、この第1のコンテンツに関連した1以上の第2のコンテンツを選択してクライアント装置に配信し、このクライアント装置で少なくとも前記第1のコンテンツと第2のコンテンツを再生するようにしたコンテンツ配信方法である。そして、このコンテンツ配信方法は、複数のコンテンツの中から前記クライアント装置のユーザが望む第1のコンテンツを選択するための第1の選択情報と、複数のコンテンツの中から前記第2のコンテンツを選択するための第2の選択情報を受信するステップ、前記第1の選択情報に基づいて配信する第1のコンテンツを選択するステップ、配信する第2のコンテンツを前記メタ情報と前記第2の選択情報に基づいて選択するステップ、前記メタ情報に基づいて、前記第1のコンテンツと前記第2のコンテンツを再生するスケジュールに関するスケジュール情報を生成するステップ、前記第1のコンテンツと前記第2のコンテンツと前記スケジュール情報を送信するステップ、を備え、前記クライアント装置が、前記送信されたスケジュール情報に基づいて前記第1のコンテンツと前記第2のコンテンツを再生するようにしたこと、を特徴とする。
【0014】
この構成において、第1のコンテンツ、第2のコンテンツ、およびスケジュール情報がクライアント装置に配信・送信される。スケジュール情報は、第1のコンテンツに対する第2のコンテンツの再生のタイミングを指示する情報である。例えば後記する実施形態では、「鎌倉情報番組」のメタ情報から、映像番組に写っている被写体に関する情報を情報映像の時間位置とともに取得」し、スケジュール情報(スケジュールデータ)を生成している。ここで、コンテンツや情報は、一括して配信・送信してもよいし、別々に配信・送信してもよい。つまり、複数の情報を配信・送信する場合は、一連の動作として一括で配信・送信してもよいし、別々の動作として配信・送信してもよい。この点は、他の発明についても同じである。
【0015】
また、本発明(請求項4)(第2システム:単一コンテンツ)は、内容の特徴を記述したメタ情報が作成されたコンテンツをクライアント装置に送信し、このクライアント装置でこのコンテンツを再生するようにしたコンテンツ配信方法である。そして、このコンテンツ配信方法は、前記クライアント装置のユーザが望むコンテンツを選択するための選択情報を受信するステップ、前記選択情報に基づいて配信するコンテンツを選択するステップ、前記クライアント装置におけるコンテンツの再生環境を取得するステップ、前記メタ情報と前記再生環境に基づいて、前記配信するコンテンツを前記クライアント装置が取得するタイミングとその加工状態を規定するステップ、前記クライアント装置が取得すべきコンテンツとその取得のタイミングとその加工状態を規定する情報を作成して当該クライアント装置に送信するステップ、前記送信された前記取得すべきコンテンツとその取得のタイミングとその加工状態に基づいて作成され、前記クライアント装置から送信される配信要求を受信するステップ、この配信要求に基づいて、前記再生環境に適合するように前記コンテンツを加工して配信するステップ、を備えることを特徴とする。
【0016】
この構成において、コンテンツは、選択情報に基づいて選択される。コンテンツの選択は、メタ情報を参照して行うようにしてもよい。クライアント装置には、配信すべきコンテンツと配信のタイミングと加工状況が通知(送信)される。これを通知されたクライアント装置は、配信されるコンテンツと配信のタイミングと加工状況を配信要求として送信して、所定の加工が施された所定のコンテンツを所定のタイミングで取得する。ここで、加工については前記した意味内容と同じであり、例えば、ビットレートが変更される。なお、後記する実施形態のように、取得のタイミングに加えて再生のタイミングを規定するようにしてもよい。また、取得のタイミング(再生のタイミング)は、即時でもよい。また、後記する実施形態のように、配信すべきコンテンツの選択、配信のタイミングと加工状態の規定をメタ情報サーバで行い、クライアント装置からの配信要求(配信すべきコンテンツ、配信のタイミング、加工状態を規定した情報)に基づくコンテンツの配信を、コンテンツ配信サーバで行うようにしてもよい。
【0017】
また、本発明(請求項5)(第2のシステム:複数コンテンツ)は、内容の特徴を記述したメタ情報が作成された第1のコンテンツと、この第1のコンテンツに関連した1以上の第2のコンテンツをクライアント装置に配信し、このクライアント装置で少なくとも前記第1のコンテンツと第2のコンテンツを再生するようにしたコンテンツ配信方法である。そして、このコンテンツ配信方法は、複数のコンテンツの中から前記クライアント装置のユーザが望む第1のコンテンツを選択するための第1の選択情報と、複数のコンテンツの中から前記第2のコンテンツを選択するための第2の選択情報を受信するステップ、前記第1の選択情報に基づいて配信する第1のコンテンツを選択するステップ、配信する第2のコンテンツを前記メタ情報と前記第2の選択情報に基づいて選択するステップ、前記メタ情報に基づいて、配信する前記第1のコンテンツと前記第2のコンテンツを前記クライアント装置が取得するタイミングを規定するステップ、前記クライアント装置が取得すべき第1のコンテンツと第2のコンテンツとその取得のタイミングを規定する情報を作成して当該クライアント装置に送信するステップ、前記送信された前記取得すべき第1のコンテンツと第2のコンテンツとその取得のタイミングを規定する情報に基づいて作成され、前記クライアント装置から送信される配信要求を受信するステップ、この配信要求に基づいて、前記第1のコンテンツと前記第2のコンテンツを配信するステップ、を備えることを特徴とする。
【0018】
この構成においては、第1の選択情報と第2の選択情報により第1のコンテンツと第2のコンテンツが選択される。コンテンツの選択は、メタ情報を参照して行うようにしてもよい。クライアント装置には、配信すべきコンテンツ(第1・第2)と配信のタイミングが通知(送信)される。これを通知されたクライアント装置は、配信されるコンテンツ(第1・第2)と配信のタイミングを配信要求として送信して、所定のコンテンツを所定のタイミングで取得する。その他については、請求項4の発明と同様である。
【0019】
また、請求項4・請求項5の発明は、後記する実施形態のように、配信するコンテンツの選択をなどをメタ情報サーバで行い、選択されたコンテンツの配信をコンテンツ配信装置により行うことを特徴とする(請求項6)。
【0020】
なお、請求項4・請求項5の発明は、クライアント装置におけるコンテンツの再生環境を取得することとして、配信されるコンテンツが、クライアント装置の再生環境に適合する加工状態になるようしてもよい。このようにすることで、クライアント装置の再生環境にあわせたコンテンツが配信されるので、クライアント装置においてコンテンツの再生が確実に行える。
【0021】
なお、選択情報(請求項7)は、後記する実施形態の「サッカー中継映像番組」のように、クライアント装置のユーザが入力する直接的な情報や、「鎌倉近辺に興味がある」のように、クライアント装置のユーザの興味などに関する間接的な情報などが含まれる。
【0022】
同様に、第1の選択情報(請求項8)は、後記する実施形態の「サッカー中継映像番組」のように、クライアント装置のユーザが入力する直接的な情報や、「鎌倉近辺に興味がある」のように、クライアント装置のユーザの興味などに関する間接的な情報などが含まれる。
【0023】
第2の選択情報についても、第1の情報と同様に、クライアント装置のユーザが入力する直積的な情報や、クライアント装置のユーザの興味などに関する間接的な情報などが含まれる。
【0024】
また、本発明(請求項9)(第1のシステム コンテンツ配信装置)は、コンテンツの再生機能を有するクライアント装置から送信されるコンテンツの選択情報に基づいて、複数のコンテンツの中から前記クライアント装置のユーザが望むコンテンツ(第1のコンテンツ)を選択して配信するコンテンツ配信方法におけるコンテンツ配信装置である。そして、このコンテンツ配信装置は、情報源から情報を取得する手段と、前記取得する情報であるコンテンツを記憶する手段と、前記選択情報とコンテンツの再生環境を受信する手段と、この受信した選択情報に適合するコンテンツを選択する手段と、この選択したコンテンツを、前記コンテンツの再生環境に適合するように加工する手段と、この加工したコンテンツをクライアント装置へ配信する手段と、を備えることを特徴とする。
【0025】
この構成では、請求項1の発明と同様に配信すべきコンテンツが選択され、選択されたコンテンツは、クライアント装置の再生環境に適合するように加工して、コンテンツ配信サーバから配信される。
【0026】
また、本発明(請求項10)(第2システム メタ情報サーバ)は、内容の特徴を記述したメタ情報が作成された複数のコンテンツの中から配信するコンテンツ(第1のコンテンツ)を選択し、この選択したコンテンツをコンテンツ配信装置からクライアント装置に配信し、このクライアント装置でこのコンテンツを再生するようにしたコンテンツ配信方法におけるメタ情報サーバである。このメタ情報サーバは、前記コンテンツ配信装置から、前記メタ情報を取得する手段と、前記メタ情報を記憶する手段と、複数のコンテンツの中から前記クライアント装置のユーザが望むコンテンツを選択するための選択情報と前記クライアント装置におけるコンテンツの再生環境を受信する手段と、前記選択情報に基づいて、複数のメタ情報の中から前記選択情報に適合するコンテンツに関するメタ情報を検索し、選択する手段と、前記選択されたメタ情報から前記コンテンツを特定する情報と、このコンテンツを取得するタイミングおよび当該コンテンツの加工状態を規定する情報を作成する手段と、前記コンテンツを特定する情報と、前記タイミングおよび加工状態を規定する情報を、クライアント装置へ送信する手段と、を備えることを特徴とする。
【0027】
この構成においては、配信すべきコンテンツと配信のタイミングとコンテンツの加工状態をメタ情報サーバが決定し、クライアント装置へ送信する。後記する実施形態では、クライアント装置は、コンテンツ配信サーバにコンテンツの配信要求を送信し、所定のタイミングに所定の加工がなされた所定のコンテンツを得る。
【0028】
また、本発明(請求項11)(第2システム コンテンツ配信装置)は、内容の特徴を記述したメタ情報が作成された複数のコンテンツの中からクライアント装置のユーザが望むコンテンツ(第1のコンテンツ)をメタ情報サーバにて選択し、この選択したコンテンツをコンテンツ配信装置から前記クライアント装置に配信し、このクライアント装置でこのコンテンツを再生するようにしたコンテンツ配信方法におけるコンテンツ配信装置である。そして、このコンテンツ配信装置は、情報源から情報を取得する手段と、前記取得した情報であるコンテンツを記憶する手段と、前記コンテンツに対して作成されたメタ情報を前記メタ情報サーバへ送信する手段と、前記メタ情報サーバにて選択され加工状態を規定されたコンテンツの配信を要求する配信要求を前記クライアント装置から受信する手段と、この受信した配信要求に基づきコンテンツを選択し、加工する手段と、前記加工されたコンテンツをクライアント装置に送信する手段と、を有することを特徴とする。
【0029】
この構成においては、配信するコンテンツとその加工状態が、メタ情報サーバにより規定される。コンテンツ配信装置は、この配信するコンテンツとその加工状態を規定した情報を配信要求としてクライアント装置から受信する。コンテンツ配信装置は、配信要求を受信すると、所定の加工がなされた所定のコンテンツをクライアント装置に送信する。
【0030】
また、本発明(請求項12)のコンテンツ配信装置用プログラムは、コンピュータを請求項9に記載のコンテンツ配信装置として機能させるためのプログラムである。また、本発明(請求項13)のメタ情報サーバ用プログラムは、コンピュータを請求項10に記載のメタ情報サーバとして機能させるためのプログラムである。また、本発明(請求項14)のコンテンツ配信装置用プログラムは、コンピュータを請求項11に記載のコンテンツ配信装置として機能させるためのプログラムである。
【0031】
また、本発明(請求項15)の記憶媒体は、請求項12または請求項14に記載のコンテンツ配信装置用プログラムを記録した記録媒体である。また、本発明(請求項16)は、請求項13に記載のメタ情報サーバ用プログラムを記憶した記録媒体である。
【0032】
【発明の実施の形態】
≪第1実施形態≫
本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。まず図1を用いて、本発明の第1実施形態におけるシステムの構成を説明する。
【0033】
符号101はクライアント装置、符号102は情報配信サーバであり、これらはネットワーク104を介して接続されている。ネットワーク104は、例えばインターネットや地域IP網に代表されるIPネットワークや電話網であり、クライアント装置101と情報配信サーバ102とが通信できるネットワークであれば何でも構わないが、以下の説明を簡単にするため十分広い帯域を持ったブロードバンドネットワークであるとする。さらに、説明を簡単にするためクライアント装置101および情報配信サーバ102は、それぞれ1つしか図面に記載していないが、いずれも複数で構成されていても構わない。
【0034】
符号103は、情報配信サーバ102が取得する情報の情報源である。例えば、映像や画像、テキストといった情報であり、自動もしくは手動で入力される場合もあるし、インターネット上で公開されているWEBページなど、情報配信サーバ102が自動的にまたは能動的に取得できる情報である場合もある。また、情報源103は任意の情報源でよいが、第1実施形態では、予め情報配信サーバ102の運用者と契約の上、配信または再配信することを許可された有限個の情報源であり、運用開始時には固定されているものとする。
【0035】
(クライアント装置)
次に、図5を用いて第1実施形態におけるクライアント装置101の構成を説明する。
【0036】
符号1011は、ユーザ情報入力部である。ユーザ情報入力部1011は、ユーザがクライアント装置101で受信したいコンテンツを選択したり、受信したいコンテンツに関連するキーワードや、ユーザ自身のプロファイルデータ(名前や趣味や嗜好)など各種データを入力する部分であり、クライアント装置101を操作する際のインタフェースとなる部分である。
【0037】
符号1012は、クライアント装置情報測定部である。クライアント装置情報測定部1012は、クライアント装置101のCPUの種類やCPUの稼働率やCPUの作動クロック周波数の周波数や、クライアント装置101の構成などクライアント装置101の再生環境に関する情報を測定する部分である。
【0038】
符号1013は、ユーザプロファイル記憶部である。ユーザプロファイル記憶部1013は、ユーザが設定した趣味や嗜好、ユーザのクライアント装置101の操作履歴やユーザがクライアント装置101に入力したデータ等からユーザプロファイルデータを作成し、記憶する部分である。
【0039】
表1は、ユーザプロファイル記憶部1013に記憶されるユーザプロファイルデータの例である。
【0040】
【表1】
【0041】
表1に例示されるように、ユーザプロファイルデータには、ユーザがクライアント装置101を操作して選択した番組や文書や、クライアント装置101に入力した自分の趣味嗜好に関する情報が、クライアント装置101に入力された時刻とともに時系列で記録されている。例えば「2003/1/10 12:10:10 番組選択:鎌倉ダイジェスト」とは、ユーザが2003年1月10日12時10分10秒に、クライアント装置101を操作して「鎌倉ダイジェスト」という番組を選択したことを示している。
【0042】
符号1014は、クライアント装置プロファイル記憶部である。クライアント装置プロファイル記憶部1014は、クライアント装置情報測定部1012によって測定されたクライアント装置101に関する情報から、クライアント装置101の再生環境に関する情報であるクライアント装置プロファイルデータを作成し、記憶する部分である。また、クライアント装置101に関する情報はユーザ自身がユーザ情報入力部から入力したものでもよい。
【0043】
符号1015は、情報送信部である。情報送信部1015は、ユーザのコンテンツ配信要求(請求項の直接的な選択情報に該当)と、ユーザプロファイル記憶部1013に記憶されたユーザプロファイルデータ(請求項の間接的な選択情報)と、クライアント装置プロファイル記憶部1014に記憶されたクライアント装置プロファイルデータとから構成される要求情報を、ネットワーク104を経由して情報配信サーバ102へ送信する部分である。
【0044】
符号1016は、情報受信部である。情報受信部1016は、情報配信サーバ102からネットワーク104を経由して配信される情報を受信する部分である。
【0045】
符号1017は、情報再生部である。情報再生部1017は、情報受信部1016で受信した情報を再生し、ユーザに提示する部分である。
【0046】
符号1018は、タイマーである。タイマー1018は、情報受信部1016で受信したコンテンツが再生するタイミングに関する情報を含んでいるとき、この情報基づき、情報再生部1017がコンテンツを再生するタイミングを制御する部分である。
【0047】
(情報配信サーバ)
次に、図6を用いて第1実施形態における情報配信サーバ102の構成を説明する。
【0048】
符号1021は、要求情報受信部である。要求情報受信部1021は、クライアント装置101から送信される要求情報を受信する部分である。
【0049】
符号1023は、情報取得部である。情報取得部1023は、情報源103から情報を取得する部分である。情報取得部1023は、複数の情報源103から複数種類の情報を受け取れるようにしてもよい。
【0050】
また、情報取得部1023が情報を取得する方法としては、情報源103からファイル化されたデータを取得する方法や、あるいは複数のファイルをアーカイブ(複数のファイルをまとめた書庫ファイル)化したものを取得する方法や、ストリーミング配信される情報を情報源103から徐々に取得する方法など、様々な取得方法を可能とする。
【0051】
情報取得部1023は、例えば映像や音声を入力するためのカメラやマイクロホンなど、専用の機器で構成される場合もあるし、インターネットに接続された計算機上で動作する検索エンジンのようなソフトウェアで構成される場合もある。いずれにしても、情報取得部1023は、予め確定した情報源103から情報を入力するための機器で構成される。
【0052】
符号1024は、情報データベース(情報DB)部である。情報DB部1024は、情報取得部1023が取得した情報を記憶する部分である。例えばハードディスクドライブやダイナミックメモリなどの記録媒体で構成される。情報DB部1024が、情報取得部1023から受け取った情報は情報DB部1024に一時的もしくは永続的に記憶されている。
【0053】
情報DB部1024に記憶されるコンテンツは、コンテンツを特定するためのコンテンツの名前や種類など、コンテンツの内容の特徴を記述した情報であるメタ情報とともに記録される。
【0054】
図4は、メタ情報のイメージ図である。例えば、映像が「鎌倉情報番組」であり、番組開始から1分00秒から1分30秒まで「源頼朝」が映っている場合、この映像のメタ情報として「『鎌倉情報番組』の番組開始から1分00秒から1分30秒まで『源頼朝』が映っている」という映像の内容に関する情報を記録することができる。メタ情報は、例えばMPEG−7形式のファイルのメタ情報部分に同時に記録されることもある。
【0055】
符号1022は、送信情報決定部である。送信情報決定部1022は、要求情報受信部1021から要求情報を受け取り、情報DB部1024に記憶されたコンテンツから、この要求情報に含まれる選択情報に適合するコンテンツを特定する。送信情報決定部1022が特定したコンテンツが、例えばファイルなどのように固定化されたコンテンツであれば、特定した時点でコンテンツ全体が送信情報決定部1022に送られる。特定したコンテンツが、例えば生中継の映像やストリーミングデータなどのように情報取得部1023に動的に取得される情報であれば、コンテンツを特定された時点から、情報DB部1024に、この情報が記憶されるに従って、徐々に送信情報決定部1022に送られることになる。
【0056】
符号1025は、情報加工部である。情報加工部1025は、送信情報決定部1022で特定したコンテンツが、クライアント装置101の環境(コンテンツの再生環境)やユーザが要求するファイル形式に適合しなかった場合にこのコンテンツを加工する部分である。
【0057】
符号1026は、情報送信部である。情報送信部1026は、情報加工部1025が加工したコンテンツを、ネットワーク104を経由してクライアント装置101へ配信する部分である。
【0058】
以上、図1、図5および図6を用いて、本発明の第1実施形態における全体のシステム構成の構成と、クライアント装置の構成と、情報配信サーバの構成とを説明した。
【0059】(第1のシステム構成の動作)
次に、図2、図3、図5および図6を用いて本発明の第1実施形態のシステム構成における動作を説明する。
【0060】
まず、図5および図6を用いて情報配信サーバがユーザの要求情報に適合したコンテンツを配信する手順について説明する。
【0061】
ユーザは、ユーザ情報入力部1011を操作して、視聴したい映像などのコンテンツを選択する。図2は、ユーザ情報入力部1011を操作して、見たいコンテンツを選択する際の画面例である。図2に示されるように、ユーザは画面に提示されるメニュー(サッカー中継番組映像、バスケットボール中継番組映像・・・・・)から見たいコンテンツ(サッカー中継番組映像)を選択する。また、視聴したいコンテンツの選択は、ユーザ情報入力部1011へキーワードを入力する方法であってもよい。「サッカー中継番組映像」が選択されたという情報は、配信要求(直接的な選択情報)として情報送信部1015に送られるとともに、ユーザの操作履歴としてユーザプロファイル記憶部1013に記録される。
【0062】
また、ユーザは、自分の趣味や嗜好に関する情報(間接的な選択情報)をユーザ情報入力部1011から入力することができる。図3は、ユーザがユーザ情報入力部1011を操作して自分の趣味や嗜好に関するデータを入力する際の画面例である。
図3に示されるように、ユーザ情報入力部1011から自分の住所が「鎌倉市XXXX1−2−3」であり、氏名が「山田太郎」であるといった情報のほかに、趣味が「旅行、スポーツ」であることや、興味が「鎌倉近辺」であることを入力することができる。そして、この入力された情報は、ユーザプロファイル記憶部1013に記録される。
【0063】
クライアント装置情報測定部1012は、クライアント装置101の環境(再生環境)を動的に取得する。クライアント装置101に関する情報とは、例えば「CPUの種類はCPU3で、作動クロック周波数は周波数144MHzであり、スピーカは接続されておらず、CPU稼働率は50%である」という情報である。この情報は、クライアント装置情報測定部1012が取得し、クライアント装置プロファイルデータとしてクライアント装置プロファイル記憶部1014に記録される。また、ユーザがユーザ情報入力部1011を操作してクライアント装置に関する情報を手動で入力することもできる。この場合も、入力された情報はクライアント装置プロファイルデータとしてクライアント装置プロファイル記憶部1014に記録される。
【0064】
情報送信部1015は、ユーザ情報入力部1011から「サッカー中継番組映像」の配信要求と、現在ユーザプロファイル記憶部1013に記録されている一連の操作履歴を含むユーザプロファイルデータを、クライアント装置プロファイル記憶部1014に記録されているクライアント装置プロファイルデータとともに、要求情報としてネットワーク104を経由して情報配信サーバ102に送信する。
【0065】
情報配信サーバ102では、クライアント装置101が「サッカー中継番組映像」を選択したという配信要求と、「クライアント装置101は、CPUの種類はCPU3で、作動クロック周波数は144MHzであり、スピーカは接続されておらず、CPU稼働率は50%である」というクライアント装置プロファイルデータを、クライアント装置101のユーザプロファイルデータとともに要求情報として要求情報受信部1021が受け取ると、この情報を送信情報決定部1022に送信する。
【0066】
情報配信サーバ102では、情報取得部1023が随時、情報源103からユーザに提供する情報を得ているものとする。例えば、情報取得部1023は複数のカメラを含み、情報源103がサッカーの試合であった場合、情報取得部1023からはサッカーの中継映像が入力される。情報取得部1023は入力された「サッカー中継映像」を情報DB部1024へ送信する。
【0067】
送信情報決定部1022は、要求情報受信部1021から受け取った要求情報で、クライアント装置101のユーザが「サッカー中継番組映像」を要求していると判断し、情報DB部1024を検索し、クライアント装置101のユーザが要求しているコンテンツに最も近いコンテンツを1つ特定する。この実施形態では、このコンテンツの特定には、クライアント装置101のユーザプロファイルデータとクライアント装置プロファイルデータとが参照される。すなわち、コンテンツの特定は、ユーザの趣味や嗜好や、クライアント装置101の操作履歴や、クライアント装置101の動作環境などを考慮して行われる。
【0068】
送信情報決定部1022で特定された「サッカー中継映像」は、情報加工部1025に送られる。情報加工部1025では、クライアント装置101に関する情報から、クライアント装置101に配信する情報はビットレートが高くなく、音声データが要らないことを判断し、「サッカー中継映像」を、例えば音声のない映像で、かつ25kbpsの低ビットレートのデータに変換(加工)、情報送信部1026へ送る。
【0069】
情報送信部1026は25kbpsの「サッカー中継映像」を、ネットワーク104を経由してクライアント装置101へ配信する。
【0070】
なお、情報加工部1025で、コンテンツを加工する際のビットレートの決定は、例えばCPUの種類やCPUの稼働率やビットレートにより予め定められた変換テーブルによって求められる。
【0071】
表2は、コンテンツを加工する際のCPUの作動クロック周波数とビットレートの変換テーブルの例である。
【0072】
【表2】
【0073】
表2に例示されるように、コンテンツのビットレートの変換テーブルの例は、クライアント装置のCPUの種類や、CPUの稼動率に対し、配信するコンテンツ映像のビットレートが定められている。例えば、クライアント装置101のCPUの種類・作動クロック周波数が「CPU2 144MHz」であり、CPUの稼動率が「0−70%」であれば、配信するコンテンツのビットレートは「25kbps」とする。
【0074】
また、前記変換テーブルの代わりにCPUの種類、CPUの稼働率を引数としてビットレートを算出するビットレート算出関数や決定ルールを用いてもよい。ビットレート算出関数としては、例えばCPUの作動クロック周波数に対して単調増加し、稼働率に単調減少する関数として与えることなどが考えられる。
【0075】
クライアント装置101では25kbpsの「サッカー中継映像」を情報受信部1016が受信すると、情報再生部1017へ送信する。情報再生部1017は受け取ったコンテンツを再生し、クライアント装置101の再生環境に適合した「サッカー中継映像」をユーザに提示することが可能になる。
【0076】
また、このとき、ユーザは情報配信サーバ102から配信されたコンテンツが、自分が要求したコンテンツとして満足できたかという満足度を、ユーザ情報入力部1011から入力してもよい。すなわち、入力された満足度の情報はユーザプロファイルデータとしてユーザプロファイル記憶部1013に記録し、次回配信するコンテンツを特定する際や加工する際の参照データとすることもできる。
【0077】
次に、ユーザが複数のコンテンツを同期して視聴する方法について説明する。ここでは、ユーザはストリーミング配信される第1のコンテンツとしての「サッカー中継番組映像」を視聴し、併せてそれに連動した第2のコンテンツとしての「戦術情報に関するコンテンツ」を視聴する場合を例にして説明する。
【0078】
ユーザがユーザ情報入力部1011を操作して、「サッカー中継番組映像」と、それに連動した「戦術情報に関するコンテンツ」を選択したとする。コンテンツの選択方法は、システムから提示されるメニューから選んだり、キーワードを入力して指定するなど、従来実現されている方法であって構わない。
【0079】
「サッカー中継番組映像」と「戦術情報に関するコンテンツ」とが選択されたことは配信要求(第1の選択情報・第2の選択情報、直接的な選択情報)として情報送信部1015に送られるとともに、ユーザの操作履歴としてユーザプロファイル記憶部1013にも記録される。
【0080】
一方、クライアント装置情報測定部1012は、クライアント装置101に関する情報を動的に取得する。例えば「クライアント装置101は、CPUの種類はCPU4であり、作動クロック周波数は2.8GHzであり、スピーカとMPEG−2デコーダボードが接続されており、WEBページを再生でき、CPU稼働率は10%である」という情報である。この情報は、クライアント装置プロファイル記憶部1014に記録される。
【0081】
情報送信部1015は、ユーザ情報入力部1011から「サッカー中継番組映像」と「戦術情報に関するコンテンツ」の配信要求を、現在ユーザプロファイル記憶部1013に記録されているユーザプロファイルデータ(間接的な選択情報)と、クライアント装置プロファイル記憶部1014に記録されているクライアント装置プロファイルデータとから構成される要求情報を、ネットワーク104を経由して情報配信サーバ102に、送信する。
【0082】
情報配信サーバ102は、クライアント装置101から「サッカー中継番組映像」と「戦術情報に関するコンテンツ」の配信要求を、クライアント装置101の環境が「CPUの種類はCPU4であり、作動クロック周波数は2.8GHzであり、スピーカとMPEG−2デコーダボードが接続されており、WEBページを再生でき、CPU稼働率は10%である」というクライアント装置プロファイルデータとともに要求情報受信部1021が受け取ると、つまり要求情報を受信すると、この情報を送信情報決定部1022に送信する。
【0083】
情報配信サーバ102では前記の場合と同様、情報取得部1023が随時、情報源103からユーザに提供する情報を得ているものとする。例えば、情報取得部1023は複数のカメラであり、情報源103がサッカーの試合であった場合、情報取得部1023からはサッカーの中継映像が入力される。また、別の情報取得部1023から同じサッカーの試合を情報源103として、試合中に発生するイベントを試合経過に従って、サッカー中継映像と連動してテキストでサッカー中継映像のメタ情報として入力されている。
【0084】
また、情報取得部1023はインターネットなどのネットワークに接続されており、情報源103(例えば、契約されたWEBサーバ)からサッカーの戦術に関するWEBページ(第2のコンテンツ)を取得する。情報取得部1023は、取得したWEBページを情報DB部1024へ送信する。
【0085】
送信情報決定部1022は、ユーザが「サッカー中継番組映像」と「戦術情報に関するコンテンツ」を要求しているという情報を受け取ると、現在提供できるコンテンツを情報DB部1024を検索し、選択する。このとき、予め定められたマッチングルールに則りユーザが求めている「サッカー中継番組映像」に最も近い「サッカー中継映像」が情報DB部1024に入力されていることを検知し、これをユーザに配信するコンテンツとして選択する。このマッチングは予め定められたマッチングルールに則り、例えば、情報DB部1024に記録されているコンテンツのメタ情報を用いたキーワードマッチングやキーワード同士の近似度を測定することで実現される。また、ユーザが「戦術情報に関するコンテンツ」を要求していることから、情報DB部1024に登録されているコンテンツの中から、ユーザが求めるコンテンツに最も近い「サッカーの戦術」に関するWEBページを特定する。
【0086】
送信情報決定部1022で特定された「サッカー中継映像」は情報加工部1025に送られる。情報加工部1025では、クライアント装置101の再生環境に合わせて、例えば「CPUの種類はCPU4であり、作動クロック周波数は2.8GHzであり、スピーカとMPEG−2デコーダボードが接続されており、WEBページを再生でき、CPU稼働率は10%である」というクライアント装置101の情報から、クライアント装置101に配信するコンテンツは、MPEG−2形式でエンコードされた高いビットレートの映像で音声データが付いている方がよいとを判断し、「サッカー中継映像」を例えば6Mbpsの音声付MPEG−2形式の映像データに変換し、情報送信部1026へ送る。ビットレートの決定手段は、前記した例と同様に変換テーブル、算出関数や算出ルールなどによるものである。
【0087】
同様に、送信情報決定部1022で特定された戦術情報に関するWEBページは情報加工部1025に送られる。情報加工部1025では、クライアント装置101のクライアント装置プロファイルデータの「WEBページを再生できる」という情報から、サッカーの試合中に発生するイベントのテキスト情報、例えば「サッカー中継映像」のメタ情報として「オフサイド」というテキスト情報が情報DB部1024から送られてきたタイミングで、オフサイドの説明をしたWEBページを情報送信部1026に送信する。ここで、イベントのテキスト情報は「サッカー中継映像」と連動して情報取得部1023から入力されているので、サッカー中継映像中で「オフサイド」が発生したときに「オフサイド」に関するWEBページが情報送信部1026に送られることになる。また、このとき、例えばクライアント装置101の環境としてWEBページは再生できず、画像だけしか再生できないという情報があったら、WEBページを別の形式の画像データに変換してから送信するということもある。
【0088】
情報送信部1026は、6Mbpsの「サッカー中継映像」と戦術情報としてのWEBページをネットワーク104を経由してクライアント装置101へストリーミング配信する。情報送信部1026が、これらの情報を配信する際には、別々のチャネルを使って送り出すこともあるし、これらの情報を多重化し1つのチャネルで送ることもある。多重化する場合、例えば、MPEG−2形式の映像データのユーザ領域にWEBページの情報を埋め込んでもよい。
【0089】
クライアント装置101では、6Mbpsの「サッカー中継映像」とWEBページを情報受信部1016が受信すると、情報再生部1017へ送信する。情報が多重化されている場合は、情報受信部1016で多重化の逆処理してから情報再生部1017へ送信する。情報再生部1017は受け取った「サッカー中継映像」と戦術情報のWEBページを再生すれば、ユーザの見たい付加情報(WEBページ)を映像に同期してユーザに提示することが可能になる。
【0090】
次に、ユーザが指定する複数のコンテンツを同期して視聴する別の方法について説明する。
【0091】
ここでは、ユーザは、ダウンロードしたコンテンツをクライアント装置で再生することにより、第1のコンテンツとしての「情報番組映像」と、それに連動した第2のコンテンツとしての「歴史に関するコンテンツ」を視聴する場合を例にして説明する。
【0092】
ユーザは、ユーザ情報入力部1011を操作して、見たい映像などのコンテンツを選択する。前述の例と同様、コンテンツの選択方法は、システムから提示されるメニューから選んだり、キーワードを入力して指定するなど、従来実現されている方法であって構わない。例えば、ここでユーザが「情報番組映像」とそれに連動した「歴史に関するコンテンツ」を見たいと選択したとする。「情報番組映像」と「歴史に関するコンテンツ」とが選択されたことは配信要求(第1の選択情報、第2の選択情報、直接的な選択情報)として情報送信部1015に送られるとともに、ユーザの操作履歴としてユーザプロファイル記憶部1013に記録される。また、ここでユーザがユーザ情報入力部1011を操作してユーザプロファイルデータの自分の趣味や嗜好に関するデータとして、「鎌倉近辺」に興味をもつと設定したとする(間接的な選択情報)。この情報はユーザプロファイル記憶部1013に記録される。なお、この設定はユーザがコンテンツを選択するときであっても構わないし、コンテンツを選択する前に予め設定されても構わない。また、ユーザが文字通り「鎌倉近辺」に興味を持つと設定していなくても、鎌倉近辺に関する映像や文書などを何度も繰り返し視聴した操作履歴がユーザプロファイル記憶部1013に記録されている場合がある。この場合、操作履歴からユーザプロファイルデータとして「鎌倉近辺」を繰り返し見たという情報に集約されて記録されてもよい。
【0093】
一方、クライアント装置情報測定部1012は、クライアント装置101の環境に関する情報を動的に取得する。例えば「クライアント装置101は、CPUの種類はCPU4であり、作動クロック周波数は2.8GHzであり、スピーカとMPEG−2デコーダボードが接続されており、CPUの稼動率は10%である」という情報をクライアント装置情報測定部1012が取得したとする。この情報は、クライアント装置プロファイル記憶部1014に記録される。
【0094】
情報送信部1015はユーザ情報入力部1011から「情報番組映像」と「歴史に関するコンテンツ」の配信要求を受信すると、現在のユーザプロファイル記憶部1013に記録されている「鎌倉近辺に興味がある」という情報を含むユーザプロファイルデータとクライアント装置プロファイル記憶部1014に記録されているクライアント装置プロファイルデータとともにネットワーク104を経由して情報配信サーバ102に送信(要求情報として送信)する。
【0095】
情報配信サーバ102でクライアント装置101からの「情報番組映像」と「歴史に関するコンテンツ」の配信要求を、ユーザが「鎌倉近辺に興味がある」というユーザプロファイルデータと、クライアント装置101は「CPUの種類はCPU4であり、作動クロック周波数は2.8GHzであり、スピーカとMPEG−2デコーダボードが接続されており、CPUの稼動率は10%である」というクライアント装置プロファイルデータとともに要求情報受信部1021が受け取ると、これらの情報を送信情報決定部1022に送信する。
【0096】
情報配信サーバ102では、情報取得部1023が随時、情報源103からユーザに提供する情報を得ている。例えば、情報源103が番組の映像データのファイル群であり、情報取得部1023から「スポーツ番組」ファイル、「鎌倉情報番組」ファイル、「お台場情報番組」ファイルが、これらの中身に関する情報、即ちメタ情報とともに入力されたとする。メタ情報は、例えばMPEG−7形式のファイルに記述されている、番組中の被写体と映像中の時間位置に関する情報である。これらの番組ファイルは、それぞれのメタ情報と組み合わされて、情報DB部1024へ送信され、情報DB部1024に記録される。
【0097】
また、情報取得部1023はインターネットにも接続されており、情報源103(例えば、契約されたWEBサーバ)から鎌倉の歴史を説明するWEBページを取得する。
【0098】
情報取得部1023は、入力されたこれらの情報を情報DB部1024へ送信する。
【0099】
送信情報決定部1022は、クライアント装置101から「情報番組映像」と「歴史に関するコンテンツ」の配信要求情報を受信すると、現在提供できるコンテンツを情報DB部1024から特定する。ここでは、ユーザがユーザ情報入力部1011から入力したキーワードによるマッチングとユーザプロファイルデータを用いたマッチングからなるマッチングルールを適用してコンテンツの特定を行う方法について説明する。
【0100】
まず、送信情報決定部1022は、ユーザがユーザ情報入力部1011から入力したキーワードにより、情報DB部1024に記憶されたコンテンツのうち、ユーザが求めている「情報番組映像」に近いコンテンツとして「鎌倉情報番組」と「お台場情報番組」をピックアップする。次に、ユーザプロファイルデータから「鎌倉近辺」に興味があるという情報を抽出し、「鎌倉近辺」という情報に近似する「鎌倉情報番組」をクライアント装置101に配信するコンテンツとして特定する。また直接的に「鎌倉近辺」に興味を持つことがユーザプロファイルデータに記述されていなくても、ユーザの操作履歴の記述から、送信情報決定部1022は「現在ユーザは鎌倉に興味を持つ」と判断し、「鎌倉情報番組」を選択する場合もある。またユーザプロファイルデータから「鎌倉近辺」に興味を持つことが判断できない場合は、「情報番組映像」と同じ程度に近似している「鎌倉情報番組」と「お台場情報番組」のいずれか一つを選択することになるが、どちらを選択するかは任意の方法で決定しても構わない。
【0101】
また、ユーザが「歴史に関するコンテンツ」を要求していることと「鎌倉近辺」に興味を持つという情報から、予め定められたマッチングルールに則り、情報DB部1024に記憶されているコンテンツから鎌倉の歴史を説明するWEBページを特定する。このとき、「鎌倉情報番組」が「歴史に関するコンテンツ」と近似しているとき、「鎌倉情報番組」がもう1度選択される場合がある。このような場合は、同じコンテンツを2つユーザに同時に提供しないようにするために、マッチングルールとして「鎌倉情報番組」はすでに選択されているので、選択対象とならないというルールをマッチングに反映し、選ばないようにすることが可能である。
【0102】
送信情報決定部1022で特定された「鎌倉情報番組」は情報加工部1025に送られる。
【0103】
情報加工部1025では、クライアント装置101の再生環境に合わせて、例えば「CPUの種類はCPU4であり、作動クロック周波数は2.8GHzであり、スピーカとMPEG−2デコーダボードが接続されている」というクライアント装置101の情報から、クライアント装置101に配信する情報は、MPEG−2形式でエンコードされた高いビットレートの映像で音声データが付いている方がよいということを判断し、「鎌倉情報番組」を例えば6Mbpsの音声付MPEG−2形式の映像ファイルに変換する。ビットレートの決定は前述の例と同様で、変換テーブルや算出関数、算出ルールを用いるものとする。
【0104】
同様に、送信情報決定部1022で選ばれた鎌倉の歴史を説明するWEBページも情報加工部1025に送られる。
【0105】
情報加工部1025は、「鎌倉情報番組」のメタ情報から、番組映像に映っている被写体に関する情報を映像の時間位置とともに取得できる。ここで、情報加工部1025は「鎌倉情報番組」に鎌倉の歴史を説明するWEBページを時間位置に従って提示するためのスケジュールデータを生成する。例えば、「鎌倉情報番組」の1分00秒から1分30秒まで「源頼朝」が映っているとメタ情報に記載されていれば、1分00秒から30秒間、源頼朝に関するWEBページを表示することをSMILやその他の記述方法を用いて、例えば以下のように記述される。
【0106】
【0107】
また、メタ情報とWEBページの関係付けはキーワードによって関連性の高いものを関係付けていってもよいし、予め別の手段によって決められる提示ルールに基づいてもよい。
【0108】
生成したスケジュールデータは、6MbpsのMPEG−2形式でエンコードした「鎌倉情報番組」と鎌倉の歴史を説明するWEBページとともに、情報送信部1026に送られる。情報送信部1026はこれらの情報をネットワーク104を経由してクライアント装置101へ送信する。
【0109】
クライアント装置101では情報配信サーバ102からの情報を情報受信部1016が受信すると、情報再生部1017へ送信する。情報再生部1017は受け取った「鎌倉情報番組」と鎌倉の歴史を説明するWEBページを、スケジュールデータとタイマー1018から得られる時刻情報に従って再生する。ここでは、情報再生部1017が「鎌倉情報番組」を再生しはじめ、タイマー1018を参照してその再生開始の1分後から30秒間、源頼朝に関するWEBページを再生する。
【0110】
以上のようにして、ユーザの見たい付加情報(第2のコンテンツ)を映像(第1のコンテンツ)に同期してユーザに提示することが可能になる。
【0111】
以上、図2、図3、図5および図6を用いて本発明の第1実施形態のシステム構成における動作(コンテンツ配信方法)を説明した。この構成により、クライアント装置のコンテンツの再生環境や、ユーザの趣味や嗜好に適合したコンテンツの配信を受けることができる。
【0112】
≪第2実施形態≫
次に、コンテンツの選択などを行うメタ情報サーバとコンテンツの配信を行うコンテンツ配信サーバとが協調してコンテンツを配信する第2実施形態を、図7などを参照して詳細に説明する。図7は、本発明の第2実施形態のシステム構成を示す図である。
【0113】
符号201はクライアント装置、符号202は情報配信サーバ、符号204はメタ情報サーバであり、これらはネットワーク205を介して接続されている。ネットワーク205は例えば、インターネットや地域IP網に代表されるIPネットワークや電話網であり、クライアント装置201と情報配信サーバ202、メタ情報サーバ204が通信できるネットワークであれば何でも構わないが、以下の説明を簡単にするため十分広い帯域を持ったブロードバンドネットワークであるとする。さらに、説明を簡単にするためクライアント装置201、情報配信サーバ202およびメタ情報サーバ204は、それぞれ1つしか図面に記載していないが、いずれも複数で構成されていても構わない。
【0114】
符号203は情報配信サーバに情報を供給する情報源である。例えば、映像や画像、テキストといった情報であり、自動もしくはオペレータによる手動で入力される場合もあるし、インターネット上で公開されているWEBページなど、情報配信サーバ202が自動的にまたは能動的に取得できる場合もある。また、情報源203は任意の情報源で構わないが、第1実施形態と同様にサービスの一例としては予め情報配信サーバ202の運用者と契約の上、配信もしくは再配信することを許可された有限個の情報源で、運用開始時には固定されていることとする。
【0115】
(クライアント装置)
また、図8は第2のシステム構成におけるクライアント装置201の構成を示したものである。
【0116】
符号2011はユーザ情報入力部である。ユーザ情報入力部2011は、ユーザがクライアント装置201に配信要求を入力したり、ユーザがクライアント装置201を操作するインタフェースとなる部分である。
【0117】
符号2012は、クライアント装置情報測定部である。クライアント装置情報測定部2012は、クライアント装置201のCPUの種類やCPUの稼働率や作動クロック周波数や、クライアント装置201の構成などクライアント装置201に関する情報を測定する部分である。
【0118】
符号2013は、 ユーザプロファイル記憶部である。 ユーザプロファイル記憶部2013は、ユーザが設定した趣味や嗜好、ユーザのクライアント装置201の操作履歴やユーザがクライアント装置201に入力したデータ等からユーザプロファイルデータを作成し、記憶する部分である。
【0119】
符号2014は、クライアント装置プロファイル記憶部である。クライアント装置プロファイル記憶部2014は、クライアント装置情報測定部1012によって測定されたクライアント装置201に関する情報から、クライアント装置201に関する情報であるクライアント装置プロファイルデータを作成し、記憶する部分である。また、クライアント装置201に関する情報は、ユーザ自身が、ユーザ情報入力部2011から入力したものでもよい。
【0120】
符号2015は、情報送信部である。情報送信部2015は、ユーザのコンテンツ配信要求と、ユーザプロファイル記憶部2013に記憶されたユーザプロファイルデータと、クライアント装置プロファイル記憶部2014に記憶されたクライアント装置プロファイルデータとから構成される要求情報を、ネットワーク205を経由してメタ情報サーバ204へ送信する部分である。
【0121】
符号2016は、タイミング情報受信部である。タイミング情報受信部2016は、メタ情報サーバ204からネットワーク205を経由して配信されるコンテンツの情報および取得タイミングおよび再生タイミング情報を受信する部分である。
【0122】
符号2017は、情報取得部である。情報取得部2017は、ネットワーク205を経由して、情報受信部2016で受信した取得タイミング情報を元にユーザに提示するコンテンツを情報配信サーバ202から取得する部分である。
【0123】
符号2018は、情報再生部である。情報再生部2018は、情報取得部2017で受信した情報を再生し、ユーザに提示する部分である。
【0124】
符号2018は、タイマーである。タイマー2018は、情報受信部2017で受信したコンテンツがこのコンテンツを再生するタイミングに関する情報を含んでいるとき、情報再生部2018がコンテンツを再生するタイミングを制御する部分である。
【0125】
(情報配信サーバ)
次に、図9は第2実施形態のシステム構成における情報配信サーバ202の構成を示したものである。
【0126】
符号2021は、要求情報情報受信部2021であり、クライアント装置201から送信されてくる要求情報を受信する部分である。
【0127】
符号2023は、情報取得部である。情報取得部2023は、情報源203から情報を取得する部分である。情報取得部2023は、複数の情報源203から複数種類の情報を受け取れるように、複数存在することもあるが、図面には簡単のため、一つしか記載していない。
【0128】
また、情報取得部2023が情報を取得する方法としては、情報源203からファイル化されたデータを取得する方法や、あるいは複数のファイルをアーカイブ(複数のファイルをまとめた書庫ファイル)化したものを取得する方法や、ストリーミングデータを情報源203から徐々に取得する方法など、様々な取得方法があるが、いずれも本実施形態を適用することができる。
【0129】
情報取得部2023は、例えば映像や音声を入力するためのカメラやマイクロホンなど、専用の機器で構成される場合もあるし、インターネットに接続された計算機上で動作する検索エンジンのようなソフトウェアで構成される場合もある。いずれにしても、情報取得部2023は、予め確定した情報源203から情報を入力するための機器で構成される。
【0130】
符号2024は、情報データベース(情報DB)部である。情報DB部2024は、情報取得部2023が取得した情報を記憶する部分であり、例えばハードディスクドライブやダイナミックメモリなどの記録媒体で構成される。情報DB部2024が、情報取得部2023から受け取った情報は情報DB部2024に一時的もしくは永続的に記憶されている。
【0131】
情報DB部2024に記憶されるコンテンツは、コンテンツを特定するためのコンテンツの名前や種類や映像の内容に関する情報であるメタ情報とともに記録される。
【0132】
符号2025はメタ情報送信部である。メタ情報送信部2025は、情報DB部2024に記録されたコンテンツに関するメタ情報をメタ情報サーバ204に送信する。
【0133】
符号2022は情報加工部であり、ユーザの要求情報を要求情報受信部2021から受け取り、情報DB部2024を検索し、この要求情報に適合するコンテンツを選択する部分である。また情報加工部2022が選択したコンテンツが、情報DB部2024で例えばファイルのように固定化されているコンテンツであった場合、選択された時点でファイル全体が情報加工部2022部に送られる。特定したコンテンツが、例えば生中継の映像やストリーミング配信されるデータなどのように情報取得部2023に動的に取得される情報であれば、コンテンツが選択された時点から、情報DB部2024に、この情報が記憶されるに従って、徐々に情報加工部2022に送られることになる。
【0134】
また、情報加工部2022はクライアント装置201の環境(コンテンツの再生環境)やユーザが要求するファイル形式に適合しなかった場合にこのコンテンツを加工する部分である。
【0135】
符号2026は、情報送信部である。情報送信部2026は、情報加工部2022が加工したコンテンツを、ネットワーク205を経由してクライアント装置201へ配信する部分である。
【0136】
(第2実施形態のメタ情報サーバ)
次に、図10を用いて第2実施形態のシステム構成におけるメタ情報サーバ204の構成を説明する。
【0137】
符号2041は要求情報情報受信部である。要求情報受信部2041は、クライアント装置から送られてくる要求情報を受信する部分である。
【0138】
符号2043は、メタ情報取得部である。メタ情報取得部2043は、情報配信サーバ202から送られるメタ情報を取得する部分である。メタ情報取得部2043は、複数の情報配信サーバ202から複数種類の情報を受け取れるように、複数存在することもあるが、簡単のため1つしか記載していない。
【0139】
符号2044は、メタ情報DB部である。メタ情報DB部2044は、メタ情報取得部2043が取得したメタ情報を記録する部分である。メタ情報DB部2044は例えば、ハードディスクドライブやダイナミックメモリなどの記録媒体で構成される。メタ情報取得部2043から受け取った情報はメタ情報DB部2044に一時的もしくは永続的に記録されている。
【0140】
符号2042は、送信情報決定部である。送信情報決定部2042は、ユーザの要求情報を要求情報受信部2041から受け取り、この要求情報に適合するコンテンツを、メタ情報DB部2044のメタ情報を検索することにより特定する部分である。
【0141】
符号2045は、情報加工部である。情報加工部2045は、送信情報決定部2042で特定されたコンテンツのメタ情報から、クライアント装置201の要求情報に適合するコンテンツ名と、このコンテンツの加工状況と、クライアント装置201がこのコンテンツを取得するタイミングに関するタイミング情報と、クライアント装置201がコンテンツを再生するスケジュールに関するスケジュール情報を作成する部分である。
【0142】
符号2046は、情報送信部である。情報送信部2046は、情報加工部2045が作成した、クライアント装置201の要求情報に適合するコンテンツ(ファイル名)と、クライアント装置201がこのコンテンツを取得するタイミングに関するタイミング情報と、クライアント装置201がコンテンツを再生するスケジュールに関するスケジュール情報とをネットワーク205を経由してクライアント装置201へ送信する。
【0143】
(第2実施形態のシーケンス図)
次に、図11および図8〜図10を用いて第2実施形態のシステム構成におけるクライアント装置、メタ情報サーバおよび情報配信サーバの間の情報のやりとりを説明する。
【0144】
まず、ユーザが単一のコンテンツを視聴する方法について説明する。
【0145】
ステップS1では、情報配信サーバ202の情報取得部2023が随時、情報源203からユーザに提供する情報を得ている。例えば、情報取得部2023は複数のカメラであり、情報源203がサッカーの試合であった場合、情報取得部2023からはサッカーの中継映像が入力される。情報取得部2023は、入力された「サッカー中継映像」を情報DB部2024へ送信する。情報DB部2024に「サッカー中継映像」が記録されると、メタ情報送信部2025は「サッカー中継映像」のメタ情報として情報の名称とその記録されている場所についての記述を情報DB部2024から取り出す。
【0146】
ステップS2では、メタ情報をネットワーク205を経由してメタ情報サーバ204へ送信する。メタ情報サーバ204では、情報配信サーバ202から送られる情報をメタ情報取得部2043が受信し、この情報をメタ情報DB部2044へ記録する。情報源203から情報配信サーバ202へ、情報の入力があるたびにステップS1、ステップS2は順次繰り返される。
【0147】
ステップS3では、ユーザがユーザ情報入力部2011を操作して、見たい映像などのコンテンツを選択する。コンテンツの選択方法は、システムから提示されるメニューから選んだり、キーワードを入力して指定するなど、従来実現されている方法であっても構わない。例えば、ここでユーザが「サッカー中継番組映像」を選択したとする。
【0148】
「サッカー中継番組映像」を選択したことは配信要求(直接的な選択情報)として、情報送信部2015に送られるとともに、ユーザの操作履歴としてユーザプロファイル記憶部2013に記録される。また、ユーザがユーザ情報入力部2011を操作して自分の趣味や嗜好に関するデータを設定することもできる。この場合、設定されたデータはユーザプロファイル記憶部2013に記録される。
【0149】
クライアント装置情報測定部2012は、クライアント装置201に関する情報を動的に取得する。例えばクライアント装置201は「CPUの種類はCPU3で、作動クロック周波数は144MHzで、スピーカは接続されておらず、CPU稼働率は50%である」という情報をクライアント装置情報測定部2012が取得したとする。この情報はクライアント装置プロファイル記憶部2014に記録される。また、ユーザがユーザ情報入力部2011を操作してクライアント装置201に関する情報を手動で入力することもできる。この入力された情報もクライアント装置プロファイルデータとしてクライアント装置プロファイル記憶部2014に記録される。
【0150】
情報送信部2015は、ユーザ情報入力部2011から「サッカー中継番組映像」の配信要求と、現在ユーザプロファイル記憶部2013に記録されている一連の操作履歴を含むユーザプロファイルデータを、クライアント装置プロファイル記憶部2014に記録されているクライアント装置プロファイルデータとともにネットワーク205を経由してメタ情報サーバ204に送信する(要求情報の送信)。
【0151】
メタ情報サーバ204は、クライアント装置201が「サッカー中継番組映像」を選択したという配信要求と、「クライアント装置201は、CPUの種類はCPU2であり、作動クロック周波数は144Hzであり、スピーカが接続されておらず、CPUの稼動率は50%である」というクライアント装置プロファイルデータを、クライアント装置201のユーザプロファイルデータとともに要求情報受信部2041が受け取ると、これらの情報(要求情報)を送信情報決定部1022に送信する。
【0152】
送信情報決定部2042は、ユーザが「サッカー中継番組映像」を要求しているという情報を受け取ると、現在提供できるコンテンツについてメタ情報DB部2044のメタ情報から検索し、予め定められたマッチングルールに則り、現在ユーザに提供できるコンテンツを1つだけ選択する。このとき、予め定められたマッチングルールに則りユーザが求めている「サッカー中継番組映像」に最も近い「サッカー中継映像」をクライアント装置201へ配信するコンテンツとして選択する。このマッチングのルールとしては、例えば、メタ情報DB2044に記録されているコンテンツのメタ情報を用いたキーワード同士の近似度を測定することで実現される。また、マッチングにおいてユーザプロファイル記憶部2013に記録されていたユーザプロファイルデータとクライアント装置プロファイル記憶部2014に記録されていたクライアント装置プロファイルデータが参照され、ユーザの趣味や嗜好、クライアント装置操作履歴、あるいはクライアント装置201の動作環境を考慮したマッチングを行うこともできる。
【0153】
また、クライアント装置プロファイルデータより「クライアント装置201は、CPUの種類はCPU2であり、作動クロック周波数は144Hzであり、スピーカが接続されておらず、CPUの稼動率は50%」であるので、音声のない映像で25kbpsの低ビットレートで配信できるコンテンツを検索する。
【0154】
ここで「サッカー中継映像」で音声のない映像で25kbpsの低ビットレートで配信できるという条件を満たすコンテンツを見つける(特定する)ことができた場合は、このコンテンツのコンテンツ名を含むメタ情報を情報加工部2045へ送信する。
【0155】
前記の条件を満たすコンテンツを特定することができなかった場合には、「サッカー中継映像」で前記の条件に近いコンテンツを選択(特定)し、このコンテンツのコンテンツ名を含むメタ情報を情報加工部2045へ送信する。
【0156】
情報加工部2045では、送信情報決定部2042で特定されたコンテンツのメタ情報とクライアント装置プロファイルデータから、クライアント装置201が取得すべきコンテンツ名と、クライアント装置201の再生環境に適合したコンテンツの加工状況と、クライアント装置201がこのコンテンツを取得するタイミングに関するタイミング情報(例えば「即時」)と、クライアント装置201がコンテンツを再生するスケジュールに関するスケジュール情報(例えば「即時」)とを作成し、これらの情報を情報送信部2046へ送信する。
【0157】
ステップS4では、情報送信部2046はクライアント装置201の要求情報に適合する、あるいはこれに近いコンテンツ名と、コンテンツの加工状況と、タイミング情報と、スケジュール情報とをネットワーク205を経由してクライアント装置201へ送信する。
【0158】
クライアント装置201では、タイミング情報受信部2016がメタ情報サーバ204から受信したコンテンツ名と、コンテンツの加工状況と、タイミング情報と、スケジュール情報とを情報取得部2017へ送信する。
【0159】
ステップS5では、情報取得部2017は、受け取ったタイミング情報の「即時」に従って、情報配信サーバ202にステップS3で特定したコンテンツの配信要求と、このコンテンツの加工状況を送信する。
【0160】
情報配信サーバ202は、クライアント装置201からのステップS3で特定したコンテンツの配信要求とコンテンツの加工状況を受信部2021で受け取り、情報加工部2022へ送信する。情報加工部2022は、ステップS3で特定したコンテンツの配信要求に基づいて、情報DB部2024からステップS3で特定したコンテンツをピックアップする。
【0161】
そして、情報加工部2022は、クライアント装置プロファイルデータを参照し、このコンテンツの形式が、クライアント装置201の環境に適合したコンテンツ(例えば音声のない映像で25kbpsの低ビットレートで配信できる「サッカー中継映像」のコンテンツ)であれば、このコンテンツをそのまま情報送信部2026へ送信する。
【0162】
このコンテンツの形式が、クライアント装置201の環境に適合した形式ではない場合には、情報加工部2022は、コンテンツ加工状況のデータに基づき、適合する形式のコンテンツ(例えば、音声のない映像で25kbpsの低ビットレートで配信できる「サッカー中継映像」のコンテンツ)に変換(加工)し、加工したコンテンツを情報送信部2026へ送信する。
【0163】
ステップS6では、情報送信部2026は25kbpsの音声のない「サッカー中継映像」のコンテンツをネットワーク205を経由してクライアント装置201へ配信する。
【0164】
25kbpsの「サッカー中継映像」のコンテンツを情報取得部2017が受信すると、情報再生部2018へ送信する。情報再生部2018は受信したコンテンツに記述されたスケジュール情報の「即時」に合わせて受信したコンテンツを再生し、ユーザはこのコンテンツを視聴する。
【0165】
以上、第2実施形態においてユーザが単一のコンテンツを視聴する方法について説明した。
なお、情報配信サーバ202にて、配信されるコンテンツがクライアント装置201の環境に適合した形式であるか否かを判断することとして説明したが、ここでの判断を省略することができる。即ち、メタ情報サーバ204の判断通りに、情報配信サーバ202にてコンテンツの加工を行うようにしても構わない。
【0166】
次に、第2実施形態において、ユーザが複数のコンテンツを同期して視聴する方法について説明する。
まず、ユーザが視聴するコンテンツがストリーミング配信によるもの(サッカー中継番組)で、このコンテンツを視聴しながら、連動するコンテンツ(「オフサイド)に関するWEBサイト」を視聴する方法について説明する。
【0167】
ステップS1では、情報配信サーバ202の情報取得部2023が随時、情報源203からユーザに提供する情報を得ている。例えば、情報取得部2023は複数のカメラであり、情報源203がサッカーの試合であった場合、情報取得部2023からはサッカーの中継映像が入力される。また、別の情報取得部2023から同じサッカーの試合を情報源203として、中継で起こる戦術に関するイベントを試合経過に従って、サッカー中継映像と連動してテキストでサッカー中継映像のメタ情報として入力されるとする。さらに、別の情報取得部2023はインターネットに接続されており、インターネットを介してサッカーの戦術に関するWEBページを取得する契約がなされており、インターネットを利用してサッカーの戦術に関するWEBページを取得するとする。
情報取得部2023はこれらの情報を情報DB部2024へ送信する。
【0168】
情報DB部2024に「サッカー中継映像」が記録されると、メタ情報送信部2025は「サッカー中継映像」のメタ情報として、そのコンテンツ名とともにサッカーの戦術に関するWEBページの記述も生成する。
【0169】
ステップS2では、生成されたメタ情報は、情報取得部2023から入力されたイベントを記述したメタ情報とともに、ネットワーク205を経由してメタ情報サーバ204へ送信する。情報源203から情報配信サーバ202へ情報の入力があるたびにステップS1、ステップS2は順次繰り返される。
【0170】
ステップS3では、ユーザがユーザ情報入力部2011を操作して、見たい映像などのコンテンツを選択する。前述の単一コンテンツを視聴する場合と同様、コンテンツの選択方法は、システムから提示されるメニューから選んだり、キーワードを入力して指定するなど、従来実現されている方法であって構わない。
例えばここでユーザが「サッカー中継番組映像」とそれに連動した「戦術情報に関するコンテンツ」を選択したとする。
【0171】
「サッカー中継番組映像」と「戦術情報に関するコンテンツ」を選択したことは、配信要求として情報送信部2015に送られるとともに、ユーザの操作履歴としてユーザプロファイル記憶部2013に記録される。
【0172】
クライアント装置情報測定部2012は、クライアント装置201の再生環境に関する情報を動的に取得する。例えば「クライアント装置201は、CPUの種類がCPU4で、作動クロック周波数は2.8GHzで、スピーカとMPEG−2デコーダボードが接続されており、WEBページを再生でき、CPU稼働率が10%である」という情報をクライアント装置情報測定部2012が取得したとする。この情報はクライアント装置プロファイル記憶部2014に記録される。
【0173】
情報送信部2015はユーザ情報入力部2011から「サッカー中継番組映像」と「戦術情報に関するコンテンツ」の配信要求と、現在ユーザプロファイル記憶部2013に記録されている一連の操作履歴を含むユーザプロファイルデータを、クライアント装置プロファイル記憶部2014に記録されているクライアント装置プロファイルデータをネットワーク205を経由してメタ情報サーバ204に送信する。
【0174】
メタ情報サーバ204では、情報配信サーバ202から送られるメタ情報をメタ情報取得部2043が受信し、メタ情報DB部2044に記録する。
【0175】
メタ情報サーバ204は、クライアント装置201が「サッカー中継番組映像」と「戦術情報に関するコンテンツ」を選択したという情報と、「クライアント装置201は、CPUの種類がCPU4で、作動クロック周波数は2.8GHzであり、スピーカとMPEG−2デコーダボードが接続されており、WEBページを再生でき、CPU稼働率が10%である」というクライアント装置プロファイルデータを、クライアント装置201のユーザプロファイルデータとともに、要求情報受信部2041が受け取ると、これらの情報を送信情報決定部2042に送信する。
【0176】
送信情報決定部2042は、ユーザが「サッカー中継番組映像」と「戦術情報に関するコンテンツ」を選択したという情報を受信すると、この情報に適合するあるいは最も近いコンテンツについて、メタ情報DB部2044のメタ情報から検索する。このとき、予め定められたマッチングルールに則りユーザが求めている「サッカー中継番組映像」に最も近い「サッカー中継映像」をクライアント装置201へ送信するコンテンツとして選択する。このマッチングは予め定められるマッチングルールに基づき、例えば、メタ情報DB部2044に記録されているコンテンツのメタ情報を用いたキーワードマッチングやキーワード間の近似度を測定することで実現される。また、ユーザが「戦術情報に関するコンテンツ」を求めていることから、メタ情報DB部2044のメタ情報を検索し、ユーザが求めているコンテンツに最も近い「サッカーの戦術」に関するコンテンツ(WEBページ)を選択する。
【0177】
ここで単一コンテンツの視聴の場合と同様に、クライアント装置201の再生環境に適合したコンテンツを見つける(特定する)ことができた場合は、このコンテンツ名を含むメタ情報を情報加工部2045へ送信する。
【0178】
前記の条件を満たすコンテンツを特定することができなかった場合には、この条件に近いコンテンツを選択(特定)し、このコンテンツ名を含むメタ情報を情報加工部2045へ送信する。
【0179】
情報加工部2045では、送信情報決定部2042で特定されたコンテンツのメタ情報とクライアント装置プロファイルデータから、クライアント装置201が取得すべきコンテンツ名と、クライアント装置201の再生環境に適合したコンテンツの加工状況と、クライアント装置201がこのコンテンツを取得するタイミングに関するタイミング情報(例えば「即時」)と、クライアント装置201がコンテンツを再生するスケジュールに関するスケジュール情報(例えば「即時」)とを作成し、これらの情報を情報送信部2046へ送信する。
【0180】
ステップS4では、情報送信部2046はクライアント装置201の要求情報に適合する、あるいはこれに近いのコンテンツ名と、コンテンツの加工状況と、タイミング情報と、スケジュール情報とをネットワーク205を経由してクライアント装置201へ送信する。
【0181】
クライアント装置201では、タイミング情報受信部2016がメタ情報サーバ204から受信したコンテンツ名と、コンテンツの加工状況と、タイミング情報と、スケジュール情報とを情報取得部2017へ送信する。
【0182】
ステップS5では、情報取得部2017は、受け取ったタイミング情報の「即時」に従って、情報配信サーバ202にステップS3で特定したコンテンツの配信要求と、このコンテンツの加工状況を送信する。
【0183】
情報配信サーバ202は、クライアント装置201からのステップS3で特定したコンテンツの配信要求とコンテンツの加工状況を受信部2021で受け取り、情報加工部2022へ送信する。情報加工部2022は、ステップS3で特定したコンテンツの配信要求に基づいて、情報DB部2024からステップS3で特定したコンテンツをピックアップする。
【0184】
そして、情報加工部2022は、クライアント装置プロファイルデータを参照し、このコンテンツの形式が、クライアント装置201の環境に適合したコンテンツ(例えば音声付き6MbpsのMPEG−2形式「サッカー中継映像」のコンテンツ)であれば、このコンテンツをそのまま情報送信部2026へ送信する。
【0185】
このコンテンツの形式が、クライアント装置201の環境に適合した形式ではない場合には、情報加工部2022は、コンテンツ加工状況のデータに基づき、適合する形式のコンテンツ(例えば音声付き6MbpsのMPEG−2形式「サッカー中継映像」のコンテンツ)に変換(加工)し、加工したコンテンツを情報送信部2026へ送信する。
【0186】
情報送信部2026は、6MbpsのMPEG−2形式の「サッカー中継映像」のコンテンツをネットワーク205を経由してクライアント装置201へ配信する。
【0187】
クライアント装置201の情報取得部2017は、6MbpsのMPEG−2形式のコンテンツを「サッカー中継映像」を受信すると、情報再生部2018へ送信する。情報再生部2018は受信したコンテンツのスケジュール情報の「即時」に合わせて再生しはじめる。
【0188】
次に、送信情報決定部2042で選ばれた戦術情報としてのイベントを表現するWEBページが再生されるまでの過程について説明する。戦術情報としてのイベントを表現するWEBページは、情報加工部2045に送られると、情報加工部2045では、クライアント装置201が「WEBページを再生できる」ことから「サッカー中継映像」のメタ情報として、例えば「オフサイド」というテキスト情報がメタ情報DB部2044から送られてきたタイミングで、オフサイドの説明をしたWEBページのコンテンツ名と、このコンテンツの加工状況を情報送信部2046に送信する。また、タイミング情報とスケジュール情報をともに「即時」とした情報を生成し、この情報も併せて送信する。
【0189】
ここで、イベントのテキスト情報は「サッカー中継映像」と連動したメタ情報であるので、サッカー中継映像中で「オフサイド」が発生したときに「オフサイド」のWEBページに関するメタ情報が情報送信部2046に送られることになる。またこのとき、例えば、クライアント装置201の環境としてWEBページは再生できず、画像だけしか再生できないというような情報があったら、WEBページを画像に変換してから提供するという加工状況を作成する。
【0190】
ステップS4’では、情報送信部2046は、「オフサイド」のWEBページのコンテンツ名と、このコンテンツの加工状況と、「オフサイド」のWEBページを即時に取得するというタイミング情報と、このWEBページを即時に再生するというスケジュール情報とを、ネットワーク205を経由してクライアント装置201へ送信し、ステップS5’へ進む。
【0191】
ステップS5’では、クライアント装置201では「オフサイド」のWEBページのコンテンツ名と、このコンテンツの加工状況と、タイミング情報受信部2016がメタ情報サーバ204から送信されるタイミング情報とスケジュール情報を受け取り、情報取得部2017へ送信する。情報取得部2017は受け取ったタイミング情報の「即時」に従って、情報配信サーバ202に「オフサイド」のWEBページを配信するよう配信要求を送信する。
【0192】
情報配信サーバ202はクライアント装置201の配信要求を要求情報受信部2021で受け取り、情報加工部2022へ送信する。情報加工部2022は、情報DB部2024を検索し、クライアント装置201へ配信する「オフサイド」のWEBページをピックアップする。
【0193】
情報加工部2022では、ピックアップされた「オフサイド」のWEBページをこのコンテンツの加工状況に基づき加工し、この加工したコンテンツを情報送信部2026へ送る。
【0194】
ステップS6’では、情報送信部2026は「オフサイド」のWEBページをネットワーク205を経由してクライアント装置201へ配信する。
【0195】
クライアント装置201が、「オフサイド」のWEBページを情報取得部2017が受信すると、情報再生部2018へ送信する。情報再生部2018はWEBページをスケジュール情報の「即時」に合わせて再生すれば、「オフサイド」のWEBページの再生タイミングは「サッカー中継映像」のオフサイド発生タイミングと合っているので、結果としてユーザの見たい付加情報を映像に同期してユーザに提示することが可能になる。
【0196】
次に、ユーザが視聴するコンテンツが、ファイルをいったんダウンロードしてから視聴する形式もの(鎌倉情報番組)で、このコンテンツを視聴しながら連動するコンテンツ(「源頼朝」に関する情報)を視聴する方法について説明する。
【0197】
ステップS1では、情報配信サーバ202の情報取得部2023が随時、情報源203からユーザに提供する情報を得ている。例えば、情報源203が番組の映像データのファイル群であり、情報取得部2023から「スポーツ番組」ファイルと、「鎌倉情報番組」ファイルと、「お台場情報番組」ファイルとが、これらの中身に関する情報、即ちメタ情報とともに入力されたとする。メタ情報は、例えばMPEG−7形式のファイルに記述されている、番組中の被写体に関する情報である。これらの番組ファイルは、それぞれのメタ情報と組み合わされて、情報DB部2024へ送信され、情報DB部2024に記録される。
【0198】
また、別の情報取得部2023がインターネットに接続されており、契約されたWEBサーバから鎌倉の歴史を説明するWEBページを取得する。情報取得部2023は入力されたこれらの情報を情報DB部2024へ送信し記録する。
【0199】
情報DB部2024では映像ファイルやWEBページが記録されると、これらの名称と記録場所に関する記述が生成される。また、WEBページに記録されている内容のメタ情報も情報DB部2024に記録され、ステップS2へ進む。なお、これらのメタ情報はWEBページ中に記述されているメタ情報を抜き出したり、別の手段を用いて手動で入力される場合もある。
【0200】
ステップS2では、これらのメタ情報は映像ファイルのメタ情報としてMPEG−7形式のファイルに記述されたメタ情報とともに、メタ情報送信部2025がネットワーク205を経由してメタ情報サーバ204へ送信する。
【0201】
メタ情報サーバ204では、情報配信サーバ202から送られるメタ情報をメタ情報取得部2043が受信し、メタ情報DB部2044に記録し、情報源203から情報配信サーバ202へ情報の入力があるたびにステップS1、ステップS2が順次繰り返される。
【0202】
ユーザがユーザ情報入力部2011を操作して、見たい映像などのコンテンツを選択する。前述の例と同様、コンテンツの選択方法は、システムから提示されるメニューから選んだり、キーワードを入力して指定するなど、従来実現されている方法であって構わない。例えばここでユーザが「情報番組映像」とそれに連動した「歴史に関するコンテンツ」を選択したとする。「情報番組映像」と「歴史に関するコンテンツ」が選択されたことは配信要求として、情報送信部2015に送られるとともに、ユーザの操作履歴としてユーザプロファイル記憶部2013に記録される。また、ここでユーザがユーザ情報入力部2011を操作して自分の趣味や嗜好に関するデータとして、「鎌倉近辺」に興味をもつと設定したとする。この情報はユーザプロファイル記憶部2013に記録される。なお、この設定はコンテンツを選択するときであっても構わないし、コンテンツを選択する前に予め設定されても構わない。
【0203】
また、別の例として、第1の実施例と同様にユーザが直接的に「鎌倉近辺」に興味を持つと設定していなくても、鎌倉近辺に関する映像や文書などを何度も繰り返し視聴した操作履歴がユーザプロファイル記憶部2013に記録されている場合がある。この場合、操作履歴からユーザプロファイルとして「鎌倉近辺」を繰り返し見たという情報に集約されて記録されてもよい。「鎌倉近辺」を繰り返し見たという情報はメタ情報サーバ204で「鎌倉近辺」に興味を持つという情報と同等と評価されるという例については第1実施形態と同様である。
【0204】
一方、クライアント装置情報測定部2012はクライアント装置201の環境に関する情報を動的に取得する。例えば「クライアント装置201は、CPUの種類がCPU4で、作動クロック周波数は2.8GHzで、スピーカとMPEG−2デコーダボードが接続されており、WEBページを再生でき、CPU稼働率が10%である」という情報をクライアント装置情報測定部2012が取得したとする。この情報はクライアント装置プロファイル記憶部2014に記録される。
【0205】
ステップS3では、情報送信部2015はユーザ情報入力部2011から「情報番組映像」と「歴史に関するコンテンツ」の配信要求と、現在ユーザプロファイル記憶部2013に記録されている一連の操作履歴を含むユーザプロファイルデータを、クライアント装置プロファイル記憶部2014に記録されているクライアント装置プロファイルデータをネットワーク205を経由してメタ情報サーバ204に送信する。
【0206】
メタ情報サーバ204でクライアント装置201から「情報番組映像」と「歴史に関するコンテンツ」の配信要求と、ユーザが「鎌倉近辺に興味がある」というユーザプロファイルデータと、クライアント装置201の環境が「CPUの種類はCPU4であり、作動クロック周波数は2.8GHzであり、スピーカとMPEG−2デコーダボードが接続されており、CPU稼働率が10%である」というクライアント装置201のクライアント装置プロファイルデータとを受信すると、これらの要求情報を送信情報決定部2042に送信する。
【0207】
送信情報決定部2042は、ユーザが「情報番組映像」と「歴史に関するコンテンツ」の配信要求を受信すると、この情報に適合するあるいは最も近いコンテンツをメタ情報DB部2044のメタ情報から検索する。
【0208】
ここでは、第1実施形態の場合と同様、ユーザが入力したキーワードによるマッチングとユーザプロファイルを用いたマッチングからなるマッチングルールが適用される。
【0209】
まず、ユーザが求めている「情報番組映像」としてメタ情報のキーワードの近似度を測り、ユーザが求めている「情報番組映像」に近いコンテンツとして「鎌倉情報番組」と「お台場情報番組」をピックアップする。次に、ユーザプロファイルデータから「鎌倉近辺」に興味があるという興味の情報を抽出し、鎌倉近辺」という情報に近似する「鎌倉情報番組」をユーザに送信するコンテンツとして特定する。また直接的に「鎌倉近辺」に興味を持つとユーザプロファイルデータに記述がなくても、ユーザの操作履歴から、この時点でユーザが鎌倉に興味を持つと判定を行い、「鎌倉情報番組」を選択する場合もある。またユーザプロファイルデータから「鎌倉近辺」に興味を持つことが判断できない場合は、「情報番組映像」と同じ程度に近似している「鎌倉情報番組」と「お台場情報番組」のいずれかを選択することになるが、どちらを選択するかは任意の方法で決定しても構わない。
【0210】
また、ユーザが「歴史に関するコンテンツ」を要求していることと「鎌倉近辺」に興味を持つという情報から、予め定められたマッチングルールに則り、メタ情報DB部2044のメタ情報から鎌倉の歴史を説明するWEBページを特定する。このとき、「鎌倉情報番組」が「歴史に関するコンテンツ」に最も遠くない場合、「鎌倉情報番組」がもう1度選択されることが危惧される。同じコンテンツを2つユーザに同時に提供しないようにするために、マッチングルールとして「鎌倉情報番組」はすでに選択されているので、選択対象とならないというルールをマッチングに反映し、選ばないようにすることが可能である。
ここで単一コンテンツの視聴の場合と同様に、クライアント装置201の再生環境に適合したコンテンツを見つける(特定する)ことができた場合は、このコンテンツ名を含むメタ情報を情報加工部2045へ送信する。
【0211】
前記の条件を満たすコンテンツを特定することができなかった場合には、この条件に近いコンテンツを選択(特定)し、このコンテンツ名を含むメタ情報を情報加工部2045へ送信する。
【0212】
情報加工部2045では、例えば「クライアント装置201の環境は、CPUの種類はCPU4であり、作動クロック周波数は2.8GHzであり、スピーカとMPEG−2デコーダボードが接続されており、CPU稼働率が10%である」という情報から、クライアント装置201に配信するコンテンツは、MPEG−2でエンコードされた高いビットレートの映像データで音声データが付いている方がよいと判断し、「鎌倉情報番組」のコンテンツを例えば6Mbpsの音声付MPEG−2形式の映像データに変換して提供するという加工状況を生成する。
【0213】
また、同時に「鎌倉情報番組」のタイミング情報とスケジュール情報を生成する。
【0214】
同様に、送信情報決定部2042で選ばれた鎌倉の歴史を説明するWEBページのメタ情報も情報加工部2045に送られる。
【0215】
情報加工部2045は「鎌倉情報番組」コンテンツのメタ情報から、番組映像に映っている被写体に関する情報を映像の時間位置とともに取得できる。ここで、情報加工部2045は「鎌倉情報番組」に鎌倉の歴史を説明するWEBページを時間位置に従って提示するための再生に関するスケジュールを生成する。例えば、「鎌倉情報番組」の1分00秒から1分30秒まで「源頼朝」が映っているとメタ情報に記載されていれば、1分00秒から30秒間、源頼朝に関するWEBページを表示することをSMILやその他の記述方法を用いて表現する。また、メタ情報とWEBページの関係付けはキーワードによって関連性の高いものを関係付けてもよいし、予め別の手段によって決められる提示ルールに基づいてもよい。また、コンテンツの再生スケジュール(スケジュール情報)も同様に作成する。ここでは、例えば、源頼朝に関するWEBページのタイミング情報を「鎌倉情報番組」再生開始30秒後として作成したとする。
【0216】
ステップS4では、作成した「鎌倉情報番組」のコンテンツ名と、コンテンツの加工状況と、スケジュール情報と、タイミング情報とが情報送信部2046に送られる。情報送信部2046は、これらの情報をネットワーク205を経由してクライアント装置201へ送信する。
【0217】
ステップS5では、クライアント装置201のタイミング情報受信部2016が、メタ情報サーバ204から送信された「鎌倉情報番組」のコンテンツ名と、コンテンツの加工状況と、スケジュール情報と、タイミング情報を受け取り、情報取得部2017へ送信する。情報取得部2017は受け取った「鎌倉情報番組」のタイミング情報の「即時」に従って、情報配信サーバ202に「鎌倉情報番組」のコンテンツ名と加工状況(例えば、6MbpsのMPEG−2形式のファイルに変換する)を送信する。
【0218】
情報配信サーバ202はクライアント装置201から「鎌倉情報番組」のコンテンツ名と加工状況を要求情報受信部2021で受け取り、情報加工部2022へ送信する。情報加工部2022は、情報DB部2024を検索してユーザが求めている「鎌倉情報番組」のコンテンツを選択し、このコンテンツを加工状況のデータ(6MbpsのMPEG−2形式のファイルに変換)に基づき加工する。
【0219】
ステップS6では、情報加工部2022では、「鎌倉情報番組」を指定されたコンテンツを加工(6MbpsのMPEG−2形式のファイルに変換)して情報送信部2026へ送る。情報送信部2026は6MbpsのMPEG−2形式のファイルに変換した「鎌倉情報番組」コンテンツをネットワーク205を経由してクライアント装置201へ配信する。
【0220】
6MbpsのMPEG−2形式の「鎌倉情報番組」コンテンツを、クライアント装置201の情報取得部2017が受信すると、情報再生部2018へ送信する。情報再生部2018は受け取ったコンテンツをスケジュール情報の「即時」に合わせて再生しはじめる。
【0221】
次にステップS5’では、情報取得部2017はタイマー2019を参照して、「鎌倉情報番組」の再生開始30秒後に「源頼朝」のWEBページを情報配信サーバ202から配信するよう要求情報を送信する。
【0222】
情報配信サーバ202はクライアント装置201の要求情報を要求情報受信部2021で受け取り、情報加工部2022へ送信する。情報加工部2022は情報DB部2024を検索してユーザが求めている「源頼朝」のWEBページを選択する。
【0223】
ステップS6’では情報加工部2022は、「源頼朝」のWEBページを情報送信部2026へ送る。情報送信部2026はネットワーク205を経由してクライアント装置201へ配信する。
【0224】
「源頼朝」のWEBページを情報取得部2017が受信すると、情報再生部2018へ送信する。情報再生部2018はタイマー2019を参照して、「源頼朝」のWEBページを再生タイミングの「鎌倉情報番組」の再生開始1分00秒後から30秒間再生する。
【0225】
以上の本発明の第1実施形態と第2実施形態について説明した。
【0226】
以上の本発明の第1実施形態と第2実施形態について説明した。
なお、本発明は、前記した実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。例えば、再生環境に合わせたコンテンツの配信と、映像に同期してのコンテンツの配信をセットで行う必要はなく、再生環境に合わせたコンテンツの配信のみを行うようにしてもよい。同様に、再生環境に合わせたコンテンツの配信とは切り離して、映像に同期してのコンテンツの配信のみを行ってもよい。また、例えば配信要求とユーザ自身のプロファイルデータの送信や第1のコンテンツと第2のコンテンツの送信など、複数の情報を送信する場合は、同時に行う必要はなく、別々に行ってもよい。
【0227】
【発明の効果】
以上説明した本発明によれば、柔軟なコンテンツの配信を行うことができるようになるとともに、次のような優れた効果を奏する。
【0228】
即ち、請求項1、請求項6および請求項9から請求項16に記載の発明によれば、ユーザの再生環境に合わせてコンテンツを配信することができる。よって、クライアント装置において、配信されたコンテンツの再生が確実に行える。
【0229】
請求項2および請求項5に記載の発明によれば、ユーザの望む情報を提供することができる。この効果は、請求項9から請求項16において同じである。
【0230】
また、請求項2、請求項3、請求項5に記載の発明によれば、第1のコンテンツはユーザが望むコンテンツが選択される。第2のコンテンツは、この第1のコンテンツに関連した情報であるが、この第2のコンテンツは、メタ情報と第2の選択情報に基づいて配信される。このため、従来のように、ユーザは制作者から提示された情報を製作者の意図する形式でしか見ることができない、という課題が解決される。
【0231】
また、請求項6に記載の発明によれば、コンテンツの選択を行う部分と、コンテンツの配信を行う部分を切り分けることができ、これによりコンテンツの配信を適切に行うことができるようになる。
【0232】
また、請求項9から請求項11に記載の発明によれば、ユーザの望むコンテンツを確実に配信することのできるコンテンツ配信装置、メタ情報サーバとすることができる。
また、請求項12から請求項16に記載の発明によれば、コンピュータを、コンテンツ配信方法におけるコンテンツ配信装置やメタ情報サーバとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】…本発明の第1実施形態のシステムの全体構成図である。
【図2】…本発明の各実施形態の情報入力部に表示される、コンテンツ選択画面例である。
【図3】…本発明の各実施形態の情報入力部に表示される、ユーザプ
ロファイルデータの入力画面例である。
【図4】…本発明の各実施形態のメタ情報のイメージ図である
【図5】…本発明の第1実施形態のクライアント装置の構成図である。
【図6】…本発明の第1実施形態の情報配信サーバの構成図である。
ロファイルデータの入力画面例である。
【図7】…本発明の第2実施形態のシステムの全体構成図である。
【図8】…本発明の第2実施形態のクライアント装置の構成図である。
【図9】…本発明の第2実施形態の情報配信サーバの構成図である。
【図10】…本発明の第2実施形態のメタ情報サーバの構成図である。
【図11】…本発明の第2実施形態のシステム構成におけるクライアント装置、メタ情報サーバ、情報配信サーバおよび情報源の間の情報のやりとりを示すシーケンス図である。
【符号の説明】
101…クライアント装置
102…情報配信サーバ
103…情報源
201…クライアント装置
202…情報配信サーバ
203…情報源
204…メタ情報サーバ
1021…要求情報受信部
1022…送信情報決定部
1023…情報取得部
1024…情報DB部
1025…情報加工部
1026…情報送信部
2021…要求情報情報受信部
2022…情報加工部
2023…情報取得部
2024…情報DB部
2025…メタ情報送信部
2026…情報送信部
2041…要求情報受信部
2042…送信情報決定部
2043…メタ情報取得部
2044…メタ情報DB部
2045…情報加工部
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンテンツ配信方法、コンテンツ配信装置、コンテンツ配信用プログラム、コンテンツ配信用プログラムを記録した記録媒体、メタ情報サーバ、メタ情報サーバ用プログラムおよびメタ情報サーバ用プログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
インターネットの普及とブロードバンド化に伴い、インターネットを始めとするIP(Internet Protocol)ネットワークでも映像配信が盛んに行われている。特にADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)サービスの普及に伴い、高速ネットワークをターゲットとした高ビットレートの映像配信を行う試みが行われておりネットワーク放送も映像の高品質化が進んでいる。さらに光ケーブルを用いたFTTH(Fiber to the Home)サービスではさらなる高ビットレート配信が行われることが予測される。
【0003】
ネットワーク放送で高ビットレートの映像を再生するためには、サーバとクライアント装置を結ぶネットワークの帯域に課題があることが良く知られている。
つまり、映像再生時にサーバからクライアント装置へのネットワークで確保されている帯域よりも低いビットレートの映像を配信しないと映像の再生が途切れたり、最悪の場合、映像再生が停止してしまうことがある。そのため、配信する映像のビットレートをネットワークの帯域ごとに決める必要がある。
【0004】
そこで、帯域保証をおこなう技術や配信する帯域に合わせてビットレートを動的に変更する技術や、配信データにMPEG−7(Moving Picture Experts Group−7)などのマルチメディアコンテンツ記述インタフェースによりメタ情報(コンテンツの名前や意味内容に関する情報)を付加することで、利用者が興味を持つコンテンツ(およびその付加情報)を高速かつ効率的に送信できるようにする技術が開発されている。
次に、SMILなどを用いて映像に同期して配信される映像の付加情報は制作者側で付与されたコンテンツである。すなわち、映像と画像やテキストなどで構成されるコンテンツを制作者がSMILで記述する作品としてユーザに提供する。そのため、ユーザは制作者から提示された情報を制作者の意図する形式、即ち制作者が決めたレイアウトや制作者が決めたコンテンツとして見るしか出来なかった。
また、ユーザが自分の知りたい情報を自分にあった形式で取得する方法として、ユーザ自らが映像を見ながらで検索をするという方法が一般的であるが、映像に同期して情報やコンテンツを得ることはできなかった。
【0005】
そこで、本発明は、端末装置の再生環境に合わせてコンテンツを配信すること、制作者の決めたコンテンツとして見るしかできないといったような制限をなくしたり緩和すること、映像に同期してコンテンツを配信するなど、柔軟なコンテンツの配信を可能にすることを目的とする。
【0006】
【非特許文献1】
福地一、勝本道哲、「フォトニックネットワークの進展と放送メディア」電子情報通信学会誌、2002年5月、第85巻、第5号、P.347−354
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記した課題を解決するため、本発明(請求項1)は、コンテンツの再生機能を有するクライアント装置から送信されるコンテンツの選択情報に基づいて、複数のコンテンツの中から前記選択情報に適合するコンテンツを選択して配信するコンテンツの配信方法である。このコンテンツの配信方法は、前記クライアント装置におけるコンテンツの再生環境を取得し、この取得した再生環境に適合するように前記コンテンツを加工して配信することを特徴とする。
【0008】
この構成において、コンテンツは、選択情報に基づいて選択される。選択情報は、「サッカー中継映像番組」や「情報映像番組」のような、クライアント装置のユーザが入力・選択する直接的なもの(配信要求)や、「鎌倉近辺に興味がある」のように、ユーザの興味などに関する間接的なもの(ユーザの情報)が含まれる。ここで、コンテンツ選択情報からコンテンツを選択する手段・手法については、例えば通常のキーワード検索などの手段・手法が用いられるが、本発明において、この選択の手段・手法については、特に限定するものではない。また、再生環境(視聴環境)は、配信したコンテンツが再生されるクライアント装置の、例えばCPUの種類・作動クロック周波数数・稼働率、デコーダボードの有無・種類、ビューワの有無・種類などである。この再生環境には、例えば光ファイバ・ADSLなどの通信の種別やその通信速度(帯域)を含めてもよい。また、「コンテンツを加工して配信」における加工は、後記する実施形態のように、コンテンツのビットレートを変更したり、コンテンツから音声データを除いたり、テキストデータだけにして、クライアント装置の再生環境に適合するようにコンテンツを処理(2次加工)することである。この点は、以下の各発明について同じである。
【0009】
この構成によれば、選択情報に適合するコンテンツがクライアント装置に配信されるが、この配信に際してはクライアント装置の再生環境に適合するようにコンテンツが加工される。このため、クライアント装置において、配信されたコンテンツの再生が確実に行える。
【0010】
また、本発明(請求項2)(第1システム、複数コンテンツ)は、内容の特徴を記述したメタ情報が作成された第1のコンテンツと、この第1のコンテンツに関連した1以上の第2のコンテンツを選択してクライアント装置に配信し、このクライアント装置で少なくとも前記第1のコンテンツと第2のコンテンツを再生するようにしたコンテンツ配信方法である。このコンテンツ配信方法は、複数のコンテンツの中から前記クライアント装置のユーザが望む第1のコンテンツを選択するための第1の選択情報と、複数のコンテンツの中から前記第2のコンテンツを選択するための第2の選択情報を受信するステップ、前記第1の選択情報に基づいて配信する第1のコンテンツを選択するステップ、前記メタ情報と前記第2の選択情報に基づいて配信する第2のコンテンツを選択するステップ、を備えることを特徴とする。
【0011】
この構成において、第1のコンテンツには、例えばMPEG−7の形式のようなメタ情報が作成される。メタ情報は、第1のコンテンツの内容の特徴を記述した情報であり、その作成の手段・手法については特に限定するものではない。第2のコンテンツは、例えば第1のコンテンツに連動あるいは付随して表示しようとするコンテンツであり、第1のコンテンツを補足説明などする役割を有する。ここで第1のコンテンツは、第1の選択情報に基づいて選択される。第1の選択情報は、前記した発明の選択情報と同様に、「サッカー中継映像番組」や「情報映像番組」のような、クライアント装置のユーザが入力・選択する直接的なもの(配信要求)や、「鎌倉近辺に興味がある」のように、ユーザの興味などに関する間接的なもの(ユーザの情報)が含まれる。また、第2の選択情報は、第1のコンテンツに連動した第2のコンテンツを選択するための情報であり、例えば第1の選択情報が「サッカー中継番組映像」あるいは該番組の選択を促す情報であれば、第2の選択情報はそれに連動した「戦術情報に関するコンテンツ」あるいは該コンテンツの選択を促すような情報である。また、例えば第1の選択情報が「情報番組映像」あるいは該番組の選択を促す情報であれば、第2の選択情報はそれに連動した「歴史に関するコンテンツ」あるいは該コンテンツの選択を促す情報である。また、第1の選択情報が第2の選択情報を兼ねるようにして、情報の入力を省略できるようにしてもよい。なお、第1のコンテンツ選択情報から第1のコンテンツを選択する手段・手法については、例えば通常のキーワード検索などの手段・手法が用いられる。また、第2のコンテンツ選択情報から第2のコンテンツを選択する際には、後記する実施形態のように、第1のコンテンツの内容の特徴を記述したメタ情報が利用される。これらの点は、以下の各発明について同じである。
【0012】
ちなみに、クライアント装置におけるコンテンツの再生環境を取得するステップ、この再生環境に適合するように選択した第1のコンテンツを加工するステップ、再生環境に適合するように選択した第2のコンテンツを加工するステップ、を付加してもよい。このようにすることで、クライアント装置の再生環境にあわせたコンテンツが配信されるので、クライアント装置においてコンテンツの再生が確実に行える。
【0013】
また、本発明(請求項3)は、内容の特徴を記述したメタ情報が作成された第1のコンテンツと、この第1のコンテンツに関連した1以上の第2のコンテンツを選択してクライアント装置に配信し、このクライアント装置で少なくとも前記第1のコンテンツと第2のコンテンツを再生するようにしたコンテンツ配信方法である。そして、このコンテンツ配信方法は、複数のコンテンツの中から前記クライアント装置のユーザが望む第1のコンテンツを選択するための第1の選択情報と、複数のコンテンツの中から前記第2のコンテンツを選択するための第2の選択情報を受信するステップ、前記第1の選択情報に基づいて配信する第1のコンテンツを選択するステップ、配信する第2のコンテンツを前記メタ情報と前記第2の選択情報に基づいて選択するステップ、前記メタ情報に基づいて、前記第1のコンテンツと前記第2のコンテンツを再生するスケジュールに関するスケジュール情報を生成するステップ、前記第1のコンテンツと前記第2のコンテンツと前記スケジュール情報を送信するステップ、を備え、前記クライアント装置が、前記送信されたスケジュール情報に基づいて前記第1のコンテンツと前記第2のコンテンツを再生するようにしたこと、を特徴とする。
【0014】
この構成において、第1のコンテンツ、第2のコンテンツ、およびスケジュール情報がクライアント装置に配信・送信される。スケジュール情報は、第1のコンテンツに対する第2のコンテンツの再生のタイミングを指示する情報である。例えば後記する実施形態では、「鎌倉情報番組」のメタ情報から、映像番組に写っている被写体に関する情報を情報映像の時間位置とともに取得」し、スケジュール情報(スケジュールデータ)を生成している。ここで、コンテンツや情報は、一括して配信・送信してもよいし、別々に配信・送信してもよい。つまり、複数の情報を配信・送信する場合は、一連の動作として一括で配信・送信してもよいし、別々の動作として配信・送信してもよい。この点は、他の発明についても同じである。
【0015】
また、本発明(請求項4)(第2システム:単一コンテンツ)は、内容の特徴を記述したメタ情報が作成されたコンテンツをクライアント装置に送信し、このクライアント装置でこのコンテンツを再生するようにしたコンテンツ配信方法である。そして、このコンテンツ配信方法は、前記クライアント装置のユーザが望むコンテンツを選択するための選択情報を受信するステップ、前記選択情報に基づいて配信するコンテンツを選択するステップ、前記クライアント装置におけるコンテンツの再生環境を取得するステップ、前記メタ情報と前記再生環境に基づいて、前記配信するコンテンツを前記クライアント装置が取得するタイミングとその加工状態を規定するステップ、前記クライアント装置が取得すべきコンテンツとその取得のタイミングとその加工状態を規定する情報を作成して当該クライアント装置に送信するステップ、前記送信された前記取得すべきコンテンツとその取得のタイミングとその加工状態に基づいて作成され、前記クライアント装置から送信される配信要求を受信するステップ、この配信要求に基づいて、前記再生環境に適合するように前記コンテンツを加工して配信するステップ、を備えることを特徴とする。
【0016】
この構成において、コンテンツは、選択情報に基づいて選択される。コンテンツの選択は、メタ情報を参照して行うようにしてもよい。クライアント装置には、配信すべきコンテンツと配信のタイミングと加工状況が通知(送信)される。これを通知されたクライアント装置は、配信されるコンテンツと配信のタイミングと加工状況を配信要求として送信して、所定の加工が施された所定のコンテンツを所定のタイミングで取得する。ここで、加工については前記した意味内容と同じであり、例えば、ビットレートが変更される。なお、後記する実施形態のように、取得のタイミングに加えて再生のタイミングを規定するようにしてもよい。また、取得のタイミング(再生のタイミング)は、即時でもよい。また、後記する実施形態のように、配信すべきコンテンツの選択、配信のタイミングと加工状態の規定をメタ情報サーバで行い、クライアント装置からの配信要求(配信すべきコンテンツ、配信のタイミング、加工状態を規定した情報)に基づくコンテンツの配信を、コンテンツ配信サーバで行うようにしてもよい。
【0017】
また、本発明(請求項5)(第2のシステム:複数コンテンツ)は、内容の特徴を記述したメタ情報が作成された第1のコンテンツと、この第1のコンテンツに関連した1以上の第2のコンテンツをクライアント装置に配信し、このクライアント装置で少なくとも前記第1のコンテンツと第2のコンテンツを再生するようにしたコンテンツ配信方法である。そして、このコンテンツ配信方法は、複数のコンテンツの中から前記クライアント装置のユーザが望む第1のコンテンツを選択するための第1の選択情報と、複数のコンテンツの中から前記第2のコンテンツを選択するための第2の選択情報を受信するステップ、前記第1の選択情報に基づいて配信する第1のコンテンツを選択するステップ、配信する第2のコンテンツを前記メタ情報と前記第2の選択情報に基づいて選択するステップ、前記メタ情報に基づいて、配信する前記第1のコンテンツと前記第2のコンテンツを前記クライアント装置が取得するタイミングを規定するステップ、前記クライアント装置が取得すべき第1のコンテンツと第2のコンテンツとその取得のタイミングを規定する情報を作成して当該クライアント装置に送信するステップ、前記送信された前記取得すべき第1のコンテンツと第2のコンテンツとその取得のタイミングを規定する情報に基づいて作成され、前記クライアント装置から送信される配信要求を受信するステップ、この配信要求に基づいて、前記第1のコンテンツと前記第2のコンテンツを配信するステップ、を備えることを特徴とする。
【0018】
この構成においては、第1の選択情報と第2の選択情報により第1のコンテンツと第2のコンテンツが選択される。コンテンツの選択は、メタ情報を参照して行うようにしてもよい。クライアント装置には、配信すべきコンテンツ(第1・第2)と配信のタイミングが通知(送信)される。これを通知されたクライアント装置は、配信されるコンテンツ(第1・第2)と配信のタイミングを配信要求として送信して、所定のコンテンツを所定のタイミングで取得する。その他については、請求項4の発明と同様である。
【0019】
また、請求項4・請求項5の発明は、後記する実施形態のように、配信するコンテンツの選択をなどをメタ情報サーバで行い、選択されたコンテンツの配信をコンテンツ配信装置により行うことを特徴とする(請求項6)。
【0020】
なお、請求項4・請求項5の発明は、クライアント装置におけるコンテンツの再生環境を取得することとして、配信されるコンテンツが、クライアント装置の再生環境に適合する加工状態になるようしてもよい。このようにすることで、クライアント装置の再生環境にあわせたコンテンツが配信されるので、クライアント装置においてコンテンツの再生が確実に行える。
【0021】
なお、選択情報(請求項7)は、後記する実施形態の「サッカー中継映像番組」のように、クライアント装置のユーザが入力する直接的な情報や、「鎌倉近辺に興味がある」のように、クライアント装置のユーザの興味などに関する間接的な情報などが含まれる。
【0022】
同様に、第1の選択情報(請求項8)は、後記する実施形態の「サッカー中継映像番組」のように、クライアント装置のユーザが入力する直接的な情報や、「鎌倉近辺に興味がある」のように、クライアント装置のユーザの興味などに関する間接的な情報などが含まれる。
【0023】
第2の選択情報についても、第1の情報と同様に、クライアント装置のユーザが入力する直積的な情報や、クライアント装置のユーザの興味などに関する間接的な情報などが含まれる。
【0024】
また、本発明(請求項9)(第1のシステム コンテンツ配信装置)は、コンテンツの再生機能を有するクライアント装置から送信されるコンテンツの選択情報に基づいて、複数のコンテンツの中から前記クライアント装置のユーザが望むコンテンツ(第1のコンテンツ)を選択して配信するコンテンツ配信方法におけるコンテンツ配信装置である。そして、このコンテンツ配信装置は、情報源から情報を取得する手段と、前記取得する情報であるコンテンツを記憶する手段と、前記選択情報とコンテンツの再生環境を受信する手段と、この受信した選択情報に適合するコンテンツを選択する手段と、この選択したコンテンツを、前記コンテンツの再生環境に適合するように加工する手段と、この加工したコンテンツをクライアント装置へ配信する手段と、を備えることを特徴とする。
【0025】
この構成では、請求項1の発明と同様に配信すべきコンテンツが選択され、選択されたコンテンツは、クライアント装置の再生環境に適合するように加工して、コンテンツ配信サーバから配信される。
【0026】
また、本発明(請求項10)(第2システム メタ情報サーバ)は、内容の特徴を記述したメタ情報が作成された複数のコンテンツの中から配信するコンテンツ(第1のコンテンツ)を選択し、この選択したコンテンツをコンテンツ配信装置からクライアント装置に配信し、このクライアント装置でこのコンテンツを再生するようにしたコンテンツ配信方法におけるメタ情報サーバである。このメタ情報サーバは、前記コンテンツ配信装置から、前記メタ情報を取得する手段と、前記メタ情報を記憶する手段と、複数のコンテンツの中から前記クライアント装置のユーザが望むコンテンツを選択するための選択情報と前記クライアント装置におけるコンテンツの再生環境を受信する手段と、前記選択情報に基づいて、複数のメタ情報の中から前記選択情報に適合するコンテンツに関するメタ情報を検索し、選択する手段と、前記選択されたメタ情報から前記コンテンツを特定する情報と、このコンテンツを取得するタイミングおよび当該コンテンツの加工状態を規定する情報を作成する手段と、前記コンテンツを特定する情報と、前記タイミングおよび加工状態を規定する情報を、クライアント装置へ送信する手段と、を備えることを特徴とする。
【0027】
この構成においては、配信すべきコンテンツと配信のタイミングとコンテンツの加工状態をメタ情報サーバが決定し、クライアント装置へ送信する。後記する実施形態では、クライアント装置は、コンテンツ配信サーバにコンテンツの配信要求を送信し、所定のタイミングに所定の加工がなされた所定のコンテンツを得る。
【0028】
また、本発明(請求項11)(第2システム コンテンツ配信装置)は、内容の特徴を記述したメタ情報が作成された複数のコンテンツの中からクライアント装置のユーザが望むコンテンツ(第1のコンテンツ)をメタ情報サーバにて選択し、この選択したコンテンツをコンテンツ配信装置から前記クライアント装置に配信し、このクライアント装置でこのコンテンツを再生するようにしたコンテンツ配信方法におけるコンテンツ配信装置である。そして、このコンテンツ配信装置は、情報源から情報を取得する手段と、前記取得した情報であるコンテンツを記憶する手段と、前記コンテンツに対して作成されたメタ情報を前記メタ情報サーバへ送信する手段と、前記メタ情報サーバにて選択され加工状態を規定されたコンテンツの配信を要求する配信要求を前記クライアント装置から受信する手段と、この受信した配信要求に基づきコンテンツを選択し、加工する手段と、前記加工されたコンテンツをクライアント装置に送信する手段と、を有することを特徴とする。
【0029】
この構成においては、配信するコンテンツとその加工状態が、メタ情報サーバにより規定される。コンテンツ配信装置は、この配信するコンテンツとその加工状態を規定した情報を配信要求としてクライアント装置から受信する。コンテンツ配信装置は、配信要求を受信すると、所定の加工がなされた所定のコンテンツをクライアント装置に送信する。
【0030】
また、本発明(請求項12)のコンテンツ配信装置用プログラムは、コンピュータを請求項9に記載のコンテンツ配信装置として機能させるためのプログラムである。また、本発明(請求項13)のメタ情報サーバ用プログラムは、コンピュータを請求項10に記載のメタ情報サーバとして機能させるためのプログラムである。また、本発明(請求項14)のコンテンツ配信装置用プログラムは、コンピュータを請求項11に記載のコンテンツ配信装置として機能させるためのプログラムである。
【0031】
また、本発明(請求項15)の記憶媒体は、請求項12または請求項14に記載のコンテンツ配信装置用プログラムを記録した記録媒体である。また、本発明(請求項16)は、請求項13に記載のメタ情報サーバ用プログラムを記憶した記録媒体である。
【0032】
【発明の実施の形態】
≪第1実施形態≫
本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。まず図1を用いて、本発明の第1実施形態におけるシステムの構成を説明する。
【0033】
符号101はクライアント装置、符号102は情報配信サーバであり、これらはネットワーク104を介して接続されている。ネットワーク104は、例えばインターネットや地域IP網に代表されるIPネットワークや電話網であり、クライアント装置101と情報配信サーバ102とが通信できるネットワークであれば何でも構わないが、以下の説明を簡単にするため十分広い帯域を持ったブロードバンドネットワークであるとする。さらに、説明を簡単にするためクライアント装置101および情報配信サーバ102は、それぞれ1つしか図面に記載していないが、いずれも複数で構成されていても構わない。
【0034】
符号103は、情報配信サーバ102が取得する情報の情報源である。例えば、映像や画像、テキストといった情報であり、自動もしくは手動で入力される場合もあるし、インターネット上で公開されているWEBページなど、情報配信サーバ102が自動的にまたは能動的に取得できる情報である場合もある。また、情報源103は任意の情報源でよいが、第1実施形態では、予め情報配信サーバ102の運用者と契約の上、配信または再配信することを許可された有限個の情報源であり、運用開始時には固定されているものとする。
【0035】
(クライアント装置)
次に、図5を用いて第1実施形態におけるクライアント装置101の構成を説明する。
【0036】
符号1011は、ユーザ情報入力部である。ユーザ情報入力部1011は、ユーザがクライアント装置101で受信したいコンテンツを選択したり、受信したいコンテンツに関連するキーワードや、ユーザ自身のプロファイルデータ(名前や趣味や嗜好)など各種データを入力する部分であり、クライアント装置101を操作する際のインタフェースとなる部分である。
【0037】
符号1012は、クライアント装置情報測定部である。クライアント装置情報測定部1012は、クライアント装置101のCPUの種類やCPUの稼働率やCPUの作動クロック周波数の周波数や、クライアント装置101の構成などクライアント装置101の再生環境に関する情報を測定する部分である。
【0038】
符号1013は、ユーザプロファイル記憶部である。ユーザプロファイル記憶部1013は、ユーザが設定した趣味や嗜好、ユーザのクライアント装置101の操作履歴やユーザがクライアント装置101に入力したデータ等からユーザプロファイルデータを作成し、記憶する部分である。
【0039】
表1は、ユーザプロファイル記憶部1013に記憶されるユーザプロファイルデータの例である。
【0040】
【表1】
【0041】
表1に例示されるように、ユーザプロファイルデータには、ユーザがクライアント装置101を操作して選択した番組や文書や、クライアント装置101に入力した自分の趣味嗜好に関する情報が、クライアント装置101に入力された時刻とともに時系列で記録されている。例えば「2003/1/10 12:10:10 番組選択:鎌倉ダイジェスト」とは、ユーザが2003年1月10日12時10分10秒に、クライアント装置101を操作して「鎌倉ダイジェスト」という番組を選択したことを示している。
【0042】
符号1014は、クライアント装置プロファイル記憶部である。クライアント装置プロファイル記憶部1014は、クライアント装置情報測定部1012によって測定されたクライアント装置101に関する情報から、クライアント装置101の再生環境に関する情報であるクライアント装置プロファイルデータを作成し、記憶する部分である。また、クライアント装置101に関する情報はユーザ自身がユーザ情報入力部から入力したものでもよい。
【0043】
符号1015は、情報送信部である。情報送信部1015は、ユーザのコンテンツ配信要求(請求項の直接的な選択情報に該当)と、ユーザプロファイル記憶部1013に記憶されたユーザプロファイルデータ(請求項の間接的な選択情報)と、クライアント装置プロファイル記憶部1014に記憶されたクライアント装置プロファイルデータとから構成される要求情報を、ネットワーク104を経由して情報配信サーバ102へ送信する部分である。
【0044】
符号1016は、情報受信部である。情報受信部1016は、情報配信サーバ102からネットワーク104を経由して配信される情報を受信する部分である。
【0045】
符号1017は、情報再生部である。情報再生部1017は、情報受信部1016で受信した情報を再生し、ユーザに提示する部分である。
【0046】
符号1018は、タイマーである。タイマー1018は、情報受信部1016で受信したコンテンツが再生するタイミングに関する情報を含んでいるとき、この情報基づき、情報再生部1017がコンテンツを再生するタイミングを制御する部分である。
【0047】
(情報配信サーバ)
次に、図6を用いて第1実施形態における情報配信サーバ102の構成を説明する。
【0048】
符号1021は、要求情報受信部である。要求情報受信部1021は、クライアント装置101から送信される要求情報を受信する部分である。
【0049】
符号1023は、情報取得部である。情報取得部1023は、情報源103から情報を取得する部分である。情報取得部1023は、複数の情報源103から複数種類の情報を受け取れるようにしてもよい。
【0050】
また、情報取得部1023が情報を取得する方法としては、情報源103からファイル化されたデータを取得する方法や、あるいは複数のファイルをアーカイブ(複数のファイルをまとめた書庫ファイル)化したものを取得する方法や、ストリーミング配信される情報を情報源103から徐々に取得する方法など、様々な取得方法を可能とする。
【0051】
情報取得部1023は、例えば映像や音声を入力するためのカメラやマイクロホンなど、専用の機器で構成される場合もあるし、インターネットに接続された計算機上で動作する検索エンジンのようなソフトウェアで構成される場合もある。いずれにしても、情報取得部1023は、予め確定した情報源103から情報を入力するための機器で構成される。
【0052】
符号1024は、情報データベース(情報DB)部である。情報DB部1024は、情報取得部1023が取得した情報を記憶する部分である。例えばハードディスクドライブやダイナミックメモリなどの記録媒体で構成される。情報DB部1024が、情報取得部1023から受け取った情報は情報DB部1024に一時的もしくは永続的に記憶されている。
【0053】
情報DB部1024に記憶されるコンテンツは、コンテンツを特定するためのコンテンツの名前や種類など、コンテンツの内容の特徴を記述した情報であるメタ情報とともに記録される。
【0054】
図4は、メタ情報のイメージ図である。例えば、映像が「鎌倉情報番組」であり、番組開始から1分00秒から1分30秒まで「源頼朝」が映っている場合、この映像のメタ情報として「『鎌倉情報番組』の番組開始から1分00秒から1分30秒まで『源頼朝』が映っている」という映像の内容に関する情報を記録することができる。メタ情報は、例えばMPEG−7形式のファイルのメタ情報部分に同時に記録されることもある。
【0055】
符号1022は、送信情報決定部である。送信情報決定部1022は、要求情報受信部1021から要求情報を受け取り、情報DB部1024に記憶されたコンテンツから、この要求情報に含まれる選択情報に適合するコンテンツを特定する。送信情報決定部1022が特定したコンテンツが、例えばファイルなどのように固定化されたコンテンツであれば、特定した時点でコンテンツ全体が送信情報決定部1022に送られる。特定したコンテンツが、例えば生中継の映像やストリーミングデータなどのように情報取得部1023に動的に取得される情報であれば、コンテンツを特定された時点から、情報DB部1024に、この情報が記憶されるに従って、徐々に送信情報決定部1022に送られることになる。
【0056】
符号1025は、情報加工部である。情報加工部1025は、送信情報決定部1022で特定したコンテンツが、クライアント装置101の環境(コンテンツの再生環境)やユーザが要求するファイル形式に適合しなかった場合にこのコンテンツを加工する部分である。
【0057】
符号1026は、情報送信部である。情報送信部1026は、情報加工部1025が加工したコンテンツを、ネットワーク104を経由してクライアント装置101へ配信する部分である。
【0058】
以上、図1、図5および図6を用いて、本発明の第1実施形態における全体のシステム構成の構成と、クライアント装置の構成と、情報配信サーバの構成とを説明した。
【0059】(第1のシステム構成の動作)
次に、図2、図3、図5および図6を用いて本発明の第1実施形態のシステム構成における動作を説明する。
【0060】
まず、図5および図6を用いて情報配信サーバがユーザの要求情報に適合したコンテンツを配信する手順について説明する。
【0061】
ユーザは、ユーザ情報入力部1011を操作して、視聴したい映像などのコンテンツを選択する。図2は、ユーザ情報入力部1011を操作して、見たいコンテンツを選択する際の画面例である。図2に示されるように、ユーザは画面に提示されるメニュー(サッカー中継番組映像、バスケットボール中継番組映像・・・・・)から見たいコンテンツ(サッカー中継番組映像)を選択する。また、視聴したいコンテンツの選択は、ユーザ情報入力部1011へキーワードを入力する方法であってもよい。「サッカー中継番組映像」が選択されたという情報は、配信要求(直接的な選択情報)として情報送信部1015に送られるとともに、ユーザの操作履歴としてユーザプロファイル記憶部1013に記録される。
【0062】
また、ユーザは、自分の趣味や嗜好に関する情報(間接的な選択情報)をユーザ情報入力部1011から入力することができる。図3は、ユーザがユーザ情報入力部1011を操作して自分の趣味や嗜好に関するデータを入力する際の画面例である。
図3に示されるように、ユーザ情報入力部1011から自分の住所が「鎌倉市XXXX1−2−3」であり、氏名が「山田太郎」であるといった情報のほかに、趣味が「旅行、スポーツ」であることや、興味が「鎌倉近辺」であることを入力することができる。そして、この入力された情報は、ユーザプロファイル記憶部1013に記録される。
【0063】
クライアント装置情報測定部1012は、クライアント装置101の環境(再生環境)を動的に取得する。クライアント装置101に関する情報とは、例えば「CPUの種類はCPU3で、作動クロック周波数は周波数144MHzであり、スピーカは接続されておらず、CPU稼働率は50%である」という情報である。この情報は、クライアント装置情報測定部1012が取得し、クライアント装置プロファイルデータとしてクライアント装置プロファイル記憶部1014に記録される。また、ユーザがユーザ情報入力部1011を操作してクライアント装置に関する情報を手動で入力することもできる。この場合も、入力された情報はクライアント装置プロファイルデータとしてクライアント装置プロファイル記憶部1014に記録される。
【0064】
情報送信部1015は、ユーザ情報入力部1011から「サッカー中継番組映像」の配信要求と、現在ユーザプロファイル記憶部1013に記録されている一連の操作履歴を含むユーザプロファイルデータを、クライアント装置プロファイル記憶部1014に記録されているクライアント装置プロファイルデータとともに、要求情報としてネットワーク104を経由して情報配信サーバ102に送信する。
【0065】
情報配信サーバ102では、クライアント装置101が「サッカー中継番組映像」を選択したという配信要求と、「クライアント装置101は、CPUの種類はCPU3で、作動クロック周波数は144MHzであり、スピーカは接続されておらず、CPU稼働率は50%である」というクライアント装置プロファイルデータを、クライアント装置101のユーザプロファイルデータとともに要求情報として要求情報受信部1021が受け取ると、この情報を送信情報決定部1022に送信する。
【0066】
情報配信サーバ102では、情報取得部1023が随時、情報源103からユーザに提供する情報を得ているものとする。例えば、情報取得部1023は複数のカメラを含み、情報源103がサッカーの試合であった場合、情報取得部1023からはサッカーの中継映像が入力される。情報取得部1023は入力された「サッカー中継映像」を情報DB部1024へ送信する。
【0067】
送信情報決定部1022は、要求情報受信部1021から受け取った要求情報で、クライアント装置101のユーザが「サッカー中継番組映像」を要求していると判断し、情報DB部1024を検索し、クライアント装置101のユーザが要求しているコンテンツに最も近いコンテンツを1つ特定する。この実施形態では、このコンテンツの特定には、クライアント装置101のユーザプロファイルデータとクライアント装置プロファイルデータとが参照される。すなわち、コンテンツの特定は、ユーザの趣味や嗜好や、クライアント装置101の操作履歴や、クライアント装置101の動作環境などを考慮して行われる。
【0068】
送信情報決定部1022で特定された「サッカー中継映像」は、情報加工部1025に送られる。情報加工部1025では、クライアント装置101に関する情報から、クライアント装置101に配信する情報はビットレートが高くなく、音声データが要らないことを判断し、「サッカー中継映像」を、例えば音声のない映像で、かつ25kbpsの低ビットレートのデータに変換(加工)、情報送信部1026へ送る。
【0069】
情報送信部1026は25kbpsの「サッカー中継映像」を、ネットワーク104を経由してクライアント装置101へ配信する。
【0070】
なお、情報加工部1025で、コンテンツを加工する際のビットレートの決定は、例えばCPUの種類やCPUの稼働率やビットレートにより予め定められた変換テーブルによって求められる。
【0071】
表2は、コンテンツを加工する際のCPUの作動クロック周波数とビットレートの変換テーブルの例である。
【0072】
【表2】
【0073】
表2に例示されるように、コンテンツのビットレートの変換テーブルの例は、クライアント装置のCPUの種類や、CPUの稼動率に対し、配信するコンテンツ映像のビットレートが定められている。例えば、クライアント装置101のCPUの種類・作動クロック周波数が「CPU2 144MHz」であり、CPUの稼動率が「0−70%」であれば、配信するコンテンツのビットレートは「25kbps」とする。
【0074】
また、前記変換テーブルの代わりにCPUの種類、CPUの稼働率を引数としてビットレートを算出するビットレート算出関数や決定ルールを用いてもよい。ビットレート算出関数としては、例えばCPUの作動クロック周波数に対して単調増加し、稼働率に単調減少する関数として与えることなどが考えられる。
【0075】
クライアント装置101では25kbpsの「サッカー中継映像」を情報受信部1016が受信すると、情報再生部1017へ送信する。情報再生部1017は受け取ったコンテンツを再生し、クライアント装置101の再生環境に適合した「サッカー中継映像」をユーザに提示することが可能になる。
【0076】
また、このとき、ユーザは情報配信サーバ102から配信されたコンテンツが、自分が要求したコンテンツとして満足できたかという満足度を、ユーザ情報入力部1011から入力してもよい。すなわち、入力された満足度の情報はユーザプロファイルデータとしてユーザプロファイル記憶部1013に記録し、次回配信するコンテンツを特定する際や加工する際の参照データとすることもできる。
【0077】
次に、ユーザが複数のコンテンツを同期して視聴する方法について説明する。ここでは、ユーザはストリーミング配信される第1のコンテンツとしての「サッカー中継番組映像」を視聴し、併せてそれに連動した第2のコンテンツとしての「戦術情報に関するコンテンツ」を視聴する場合を例にして説明する。
【0078】
ユーザがユーザ情報入力部1011を操作して、「サッカー中継番組映像」と、それに連動した「戦術情報に関するコンテンツ」を選択したとする。コンテンツの選択方法は、システムから提示されるメニューから選んだり、キーワードを入力して指定するなど、従来実現されている方法であって構わない。
【0079】
「サッカー中継番組映像」と「戦術情報に関するコンテンツ」とが選択されたことは配信要求(第1の選択情報・第2の選択情報、直接的な選択情報)として情報送信部1015に送られるとともに、ユーザの操作履歴としてユーザプロファイル記憶部1013にも記録される。
【0080】
一方、クライアント装置情報測定部1012は、クライアント装置101に関する情報を動的に取得する。例えば「クライアント装置101は、CPUの種類はCPU4であり、作動クロック周波数は2.8GHzであり、スピーカとMPEG−2デコーダボードが接続されており、WEBページを再生でき、CPU稼働率は10%である」という情報である。この情報は、クライアント装置プロファイル記憶部1014に記録される。
【0081】
情報送信部1015は、ユーザ情報入力部1011から「サッカー中継番組映像」と「戦術情報に関するコンテンツ」の配信要求を、現在ユーザプロファイル記憶部1013に記録されているユーザプロファイルデータ(間接的な選択情報)と、クライアント装置プロファイル記憶部1014に記録されているクライアント装置プロファイルデータとから構成される要求情報を、ネットワーク104を経由して情報配信サーバ102に、送信する。
【0082】
情報配信サーバ102は、クライアント装置101から「サッカー中継番組映像」と「戦術情報に関するコンテンツ」の配信要求を、クライアント装置101の環境が「CPUの種類はCPU4であり、作動クロック周波数は2.8GHzであり、スピーカとMPEG−2デコーダボードが接続されており、WEBページを再生でき、CPU稼働率は10%である」というクライアント装置プロファイルデータとともに要求情報受信部1021が受け取ると、つまり要求情報を受信すると、この情報を送信情報決定部1022に送信する。
【0083】
情報配信サーバ102では前記の場合と同様、情報取得部1023が随時、情報源103からユーザに提供する情報を得ているものとする。例えば、情報取得部1023は複数のカメラであり、情報源103がサッカーの試合であった場合、情報取得部1023からはサッカーの中継映像が入力される。また、別の情報取得部1023から同じサッカーの試合を情報源103として、試合中に発生するイベントを試合経過に従って、サッカー中継映像と連動してテキストでサッカー中継映像のメタ情報として入力されている。
【0084】
また、情報取得部1023はインターネットなどのネットワークに接続されており、情報源103(例えば、契約されたWEBサーバ)からサッカーの戦術に関するWEBページ(第2のコンテンツ)を取得する。情報取得部1023は、取得したWEBページを情報DB部1024へ送信する。
【0085】
送信情報決定部1022は、ユーザが「サッカー中継番組映像」と「戦術情報に関するコンテンツ」を要求しているという情報を受け取ると、現在提供できるコンテンツを情報DB部1024を検索し、選択する。このとき、予め定められたマッチングルールに則りユーザが求めている「サッカー中継番組映像」に最も近い「サッカー中継映像」が情報DB部1024に入力されていることを検知し、これをユーザに配信するコンテンツとして選択する。このマッチングは予め定められたマッチングルールに則り、例えば、情報DB部1024に記録されているコンテンツのメタ情報を用いたキーワードマッチングやキーワード同士の近似度を測定することで実現される。また、ユーザが「戦術情報に関するコンテンツ」を要求していることから、情報DB部1024に登録されているコンテンツの中から、ユーザが求めるコンテンツに最も近い「サッカーの戦術」に関するWEBページを特定する。
【0086】
送信情報決定部1022で特定された「サッカー中継映像」は情報加工部1025に送られる。情報加工部1025では、クライアント装置101の再生環境に合わせて、例えば「CPUの種類はCPU4であり、作動クロック周波数は2.8GHzであり、スピーカとMPEG−2デコーダボードが接続されており、WEBページを再生でき、CPU稼働率は10%である」というクライアント装置101の情報から、クライアント装置101に配信するコンテンツは、MPEG−2形式でエンコードされた高いビットレートの映像で音声データが付いている方がよいとを判断し、「サッカー中継映像」を例えば6Mbpsの音声付MPEG−2形式の映像データに変換し、情報送信部1026へ送る。ビットレートの決定手段は、前記した例と同様に変換テーブル、算出関数や算出ルールなどによるものである。
【0087】
同様に、送信情報決定部1022で特定された戦術情報に関するWEBページは情報加工部1025に送られる。情報加工部1025では、クライアント装置101のクライアント装置プロファイルデータの「WEBページを再生できる」という情報から、サッカーの試合中に発生するイベントのテキスト情報、例えば「サッカー中継映像」のメタ情報として「オフサイド」というテキスト情報が情報DB部1024から送られてきたタイミングで、オフサイドの説明をしたWEBページを情報送信部1026に送信する。ここで、イベントのテキスト情報は「サッカー中継映像」と連動して情報取得部1023から入力されているので、サッカー中継映像中で「オフサイド」が発生したときに「オフサイド」に関するWEBページが情報送信部1026に送られることになる。また、このとき、例えばクライアント装置101の環境としてWEBページは再生できず、画像だけしか再生できないという情報があったら、WEBページを別の形式の画像データに変換してから送信するということもある。
【0088】
情報送信部1026は、6Mbpsの「サッカー中継映像」と戦術情報としてのWEBページをネットワーク104を経由してクライアント装置101へストリーミング配信する。情報送信部1026が、これらの情報を配信する際には、別々のチャネルを使って送り出すこともあるし、これらの情報を多重化し1つのチャネルで送ることもある。多重化する場合、例えば、MPEG−2形式の映像データのユーザ領域にWEBページの情報を埋め込んでもよい。
【0089】
クライアント装置101では、6Mbpsの「サッカー中継映像」とWEBページを情報受信部1016が受信すると、情報再生部1017へ送信する。情報が多重化されている場合は、情報受信部1016で多重化の逆処理してから情報再生部1017へ送信する。情報再生部1017は受け取った「サッカー中継映像」と戦術情報のWEBページを再生すれば、ユーザの見たい付加情報(WEBページ)を映像に同期してユーザに提示することが可能になる。
【0090】
次に、ユーザが指定する複数のコンテンツを同期して視聴する別の方法について説明する。
【0091】
ここでは、ユーザは、ダウンロードしたコンテンツをクライアント装置で再生することにより、第1のコンテンツとしての「情報番組映像」と、それに連動した第2のコンテンツとしての「歴史に関するコンテンツ」を視聴する場合を例にして説明する。
【0092】
ユーザは、ユーザ情報入力部1011を操作して、見たい映像などのコンテンツを選択する。前述の例と同様、コンテンツの選択方法は、システムから提示されるメニューから選んだり、キーワードを入力して指定するなど、従来実現されている方法であって構わない。例えば、ここでユーザが「情報番組映像」とそれに連動した「歴史に関するコンテンツ」を見たいと選択したとする。「情報番組映像」と「歴史に関するコンテンツ」とが選択されたことは配信要求(第1の選択情報、第2の選択情報、直接的な選択情報)として情報送信部1015に送られるとともに、ユーザの操作履歴としてユーザプロファイル記憶部1013に記録される。また、ここでユーザがユーザ情報入力部1011を操作してユーザプロファイルデータの自分の趣味や嗜好に関するデータとして、「鎌倉近辺」に興味をもつと設定したとする(間接的な選択情報)。この情報はユーザプロファイル記憶部1013に記録される。なお、この設定はユーザがコンテンツを選択するときであっても構わないし、コンテンツを選択する前に予め設定されても構わない。また、ユーザが文字通り「鎌倉近辺」に興味を持つと設定していなくても、鎌倉近辺に関する映像や文書などを何度も繰り返し視聴した操作履歴がユーザプロファイル記憶部1013に記録されている場合がある。この場合、操作履歴からユーザプロファイルデータとして「鎌倉近辺」を繰り返し見たという情報に集約されて記録されてもよい。
【0093】
一方、クライアント装置情報測定部1012は、クライアント装置101の環境に関する情報を動的に取得する。例えば「クライアント装置101は、CPUの種類はCPU4であり、作動クロック周波数は2.8GHzであり、スピーカとMPEG−2デコーダボードが接続されており、CPUの稼動率は10%である」という情報をクライアント装置情報測定部1012が取得したとする。この情報は、クライアント装置プロファイル記憶部1014に記録される。
【0094】
情報送信部1015はユーザ情報入力部1011から「情報番組映像」と「歴史に関するコンテンツ」の配信要求を受信すると、現在のユーザプロファイル記憶部1013に記録されている「鎌倉近辺に興味がある」という情報を含むユーザプロファイルデータとクライアント装置プロファイル記憶部1014に記録されているクライアント装置プロファイルデータとともにネットワーク104を経由して情報配信サーバ102に送信(要求情報として送信)する。
【0095】
情報配信サーバ102でクライアント装置101からの「情報番組映像」と「歴史に関するコンテンツ」の配信要求を、ユーザが「鎌倉近辺に興味がある」というユーザプロファイルデータと、クライアント装置101は「CPUの種類はCPU4であり、作動クロック周波数は2.8GHzであり、スピーカとMPEG−2デコーダボードが接続されており、CPUの稼動率は10%である」というクライアント装置プロファイルデータとともに要求情報受信部1021が受け取ると、これらの情報を送信情報決定部1022に送信する。
【0096】
情報配信サーバ102では、情報取得部1023が随時、情報源103からユーザに提供する情報を得ている。例えば、情報源103が番組の映像データのファイル群であり、情報取得部1023から「スポーツ番組」ファイル、「鎌倉情報番組」ファイル、「お台場情報番組」ファイルが、これらの中身に関する情報、即ちメタ情報とともに入力されたとする。メタ情報は、例えばMPEG−7形式のファイルに記述されている、番組中の被写体と映像中の時間位置に関する情報である。これらの番組ファイルは、それぞれのメタ情報と組み合わされて、情報DB部1024へ送信され、情報DB部1024に記録される。
【0097】
また、情報取得部1023はインターネットにも接続されており、情報源103(例えば、契約されたWEBサーバ)から鎌倉の歴史を説明するWEBページを取得する。
【0098】
情報取得部1023は、入力されたこれらの情報を情報DB部1024へ送信する。
【0099】
送信情報決定部1022は、クライアント装置101から「情報番組映像」と「歴史に関するコンテンツ」の配信要求情報を受信すると、現在提供できるコンテンツを情報DB部1024から特定する。ここでは、ユーザがユーザ情報入力部1011から入力したキーワードによるマッチングとユーザプロファイルデータを用いたマッチングからなるマッチングルールを適用してコンテンツの特定を行う方法について説明する。
【0100】
まず、送信情報決定部1022は、ユーザがユーザ情報入力部1011から入力したキーワードにより、情報DB部1024に記憶されたコンテンツのうち、ユーザが求めている「情報番組映像」に近いコンテンツとして「鎌倉情報番組」と「お台場情報番組」をピックアップする。次に、ユーザプロファイルデータから「鎌倉近辺」に興味があるという情報を抽出し、「鎌倉近辺」という情報に近似する「鎌倉情報番組」をクライアント装置101に配信するコンテンツとして特定する。また直接的に「鎌倉近辺」に興味を持つことがユーザプロファイルデータに記述されていなくても、ユーザの操作履歴の記述から、送信情報決定部1022は「現在ユーザは鎌倉に興味を持つ」と判断し、「鎌倉情報番組」を選択する場合もある。またユーザプロファイルデータから「鎌倉近辺」に興味を持つことが判断できない場合は、「情報番組映像」と同じ程度に近似している「鎌倉情報番組」と「お台場情報番組」のいずれか一つを選択することになるが、どちらを選択するかは任意の方法で決定しても構わない。
【0101】
また、ユーザが「歴史に関するコンテンツ」を要求していることと「鎌倉近辺」に興味を持つという情報から、予め定められたマッチングルールに則り、情報DB部1024に記憶されているコンテンツから鎌倉の歴史を説明するWEBページを特定する。このとき、「鎌倉情報番組」が「歴史に関するコンテンツ」と近似しているとき、「鎌倉情報番組」がもう1度選択される場合がある。このような場合は、同じコンテンツを2つユーザに同時に提供しないようにするために、マッチングルールとして「鎌倉情報番組」はすでに選択されているので、選択対象とならないというルールをマッチングに反映し、選ばないようにすることが可能である。
【0102】
送信情報決定部1022で特定された「鎌倉情報番組」は情報加工部1025に送られる。
【0103】
情報加工部1025では、クライアント装置101の再生環境に合わせて、例えば「CPUの種類はCPU4であり、作動クロック周波数は2.8GHzであり、スピーカとMPEG−2デコーダボードが接続されている」というクライアント装置101の情報から、クライアント装置101に配信する情報は、MPEG−2形式でエンコードされた高いビットレートの映像で音声データが付いている方がよいということを判断し、「鎌倉情報番組」を例えば6Mbpsの音声付MPEG−2形式の映像ファイルに変換する。ビットレートの決定は前述の例と同様で、変換テーブルや算出関数、算出ルールを用いるものとする。
【0104】
同様に、送信情報決定部1022で選ばれた鎌倉の歴史を説明するWEBページも情報加工部1025に送られる。
【0105】
情報加工部1025は、「鎌倉情報番組」のメタ情報から、番組映像に映っている被写体に関する情報を映像の時間位置とともに取得できる。ここで、情報加工部1025は「鎌倉情報番組」に鎌倉の歴史を説明するWEBページを時間位置に従って提示するためのスケジュールデータを生成する。例えば、「鎌倉情報番組」の1分00秒から1分30秒まで「源頼朝」が映っているとメタ情報に記載されていれば、1分00秒から30秒間、源頼朝に関するWEBページを表示することをSMILやその他の記述方法を用いて、例えば以下のように記述される。
【0106】
【0107】
また、メタ情報とWEBページの関係付けはキーワードによって関連性の高いものを関係付けていってもよいし、予め別の手段によって決められる提示ルールに基づいてもよい。
【0108】
生成したスケジュールデータは、6MbpsのMPEG−2形式でエンコードした「鎌倉情報番組」と鎌倉の歴史を説明するWEBページとともに、情報送信部1026に送られる。情報送信部1026はこれらの情報をネットワーク104を経由してクライアント装置101へ送信する。
【0109】
クライアント装置101では情報配信サーバ102からの情報を情報受信部1016が受信すると、情報再生部1017へ送信する。情報再生部1017は受け取った「鎌倉情報番組」と鎌倉の歴史を説明するWEBページを、スケジュールデータとタイマー1018から得られる時刻情報に従って再生する。ここでは、情報再生部1017が「鎌倉情報番組」を再生しはじめ、タイマー1018を参照してその再生開始の1分後から30秒間、源頼朝に関するWEBページを再生する。
【0110】
以上のようにして、ユーザの見たい付加情報(第2のコンテンツ)を映像(第1のコンテンツ)に同期してユーザに提示することが可能になる。
【0111】
以上、図2、図3、図5および図6を用いて本発明の第1実施形態のシステム構成における動作(コンテンツ配信方法)を説明した。この構成により、クライアント装置のコンテンツの再生環境や、ユーザの趣味や嗜好に適合したコンテンツの配信を受けることができる。
【0112】
≪第2実施形態≫
次に、コンテンツの選択などを行うメタ情報サーバとコンテンツの配信を行うコンテンツ配信サーバとが協調してコンテンツを配信する第2実施形態を、図7などを参照して詳細に説明する。図7は、本発明の第2実施形態のシステム構成を示す図である。
【0113】
符号201はクライアント装置、符号202は情報配信サーバ、符号204はメタ情報サーバであり、これらはネットワーク205を介して接続されている。ネットワーク205は例えば、インターネットや地域IP網に代表されるIPネットワークや電話網であり、クライアント装置201と情報配信サーバ202、メタ情報サーバ204が通信できるネットワークであれば何でも構わないが、以下の説明を簡単にするため十分広い帯域を持ったブロードバンドネットワークであるとする。さらに、説明を簡単にするためクライアント装置201、情報配信サーバ202およびメタ情報サーバ204は、それぞれ1つしか図面に記載していないが、いずれも複数で構成されていても構わない。
【0114】
符号203は情報配信サーバに情報を供給する情報源である。例えば、映像や画像、テキストといった情報であり、自動もしくはオペレータによる手動で入力される場合もあるし、インターネット上で公開されているWEBページなど、情報配信サーバ202が自動的にまたは能動的に取得できる場合もある。また、情報源203は任意の情報源で構わないが、第1実施形態と同様にサービスの一例としては予め情報配信サーバ202の運用者と契約の上、配信もしくは再配信することを許可された有限個の情報源で、運用開始時には固定されていることとする。
【0115】
(クライアント装置)
また、図8は第2のシステム構成におけるクライアント装置201の構成を示したものである。
【0116】
符号2011はユーザ情報入力部である。ユーザ情報入力部2011は、ユーザがクライアント装置201に配信要求を入力したり、ユーザがクライアント装置201を操作するインタフェースとなる部分である。
【0117】
符号2012は、クライアント装置情報測定部である。クライアント装置情報測定部2012は、クライアント装置201のCPUの種類やCPUの稼働率や作動クロック周波数や、クライアント装置201の構成などクライアント装置201に関する情報を測定する部分である。
【0118】
符号2013は、 ユーザプロファイル記憶部である。 ユーザプロファイル記憶部2013は、ユーザが設定した趣味や嗜好、ユーザのクライアント装置201の操作履歴やユーザがクライアント装置201に入力したデータ等からユーザプロファイルデータを作成し、記憶する部分である。
【0119】
符号2014は、クライアント装置プロファイル記憶部である。クライアント装置プロファイル記憶部2014は、クライアント装置情報測定部1012によって測定されたクライアント装置201に関する情報から、クライアント装置201に関する情報であるクライアント装置プロファイルデータを作成し、記憶する部分である。また、クライアント装置201に関する情報は、ユーザ自身が、ユーザ情報入力部2011から入力したものでもよい。
【0120】
符号2015は、情報送信部である。情報送信部2015は、ユーザのコンテンツ配信要求と、ユーザプロファイル記憶部2013に記憶されたユーザプロファイルデータと、クライアント装置プロファイル記憶部2014に記憶されたクライアント装置プロファイルデータとから構成される要求情報を、ネットワーク205を経由してメタ情報サーバ204へ送信する部分である。
【0121】
符号2016は、タイミング情報受信部である。タイミング情報受信部2016は、メタ情報サーバ204からネットワーク205を経由して配信されるコンテンツの情報および取得タイミングおよび再生タイミング情報を受信する部分である。
【0122】
符号2017は、情報取得部である。情報取得部2017は、ネットワーク205を経由して、情報受信部2016で受信した取得タイミング情報を元にユーザに提示するコンテンツを情報配信サーバ202から取得する部分である。
【0123】
符号2018は、情報再生部である。情報再生部2018は、情報取得部2017で受信した情報を再生し、ユーザに提示する部分である。
【0124】
符号2018は、タイマーである。タイマー2018は、情報受信部2017で受信したコンテンツがこのコンテンツを再生するタイミングに関する情報を含んでいるとき、情報再生部2018がコンテンツを再生するタイミングを制御する部分である。
【0125】
(情報配信サーバ)
次に、図9は第2実施形態のシステム構成における情報配信サーバ202の構成を示したものである。
【0126】
符号2021は、要求情報情報受信部2021であり、クライアント装置201から送信されてくる要求情報を受信する部分である。
【0127】
符号2023は、情報取得部である。情報取得部2023は、情報源203から情報を取得する部分である。情報取得部2023は、複数の情報源203から複数種類の情報を受け取れるように、複数存在することもあるが、図面には簡単のため、一つしか記載していない。
【0128】
また、情報取得部2023が情報を取得する方法としては、情報源203からファイル化されたデータを取得する方法や、あるいは複数のファイルをアーカイブ(複数のファイルをまとめた書庫ファイル)化したものを取得する方法や、ストリーミングデータを情報源203から徐々に取得する方法など、様々な取得方法があるが、いずれも本実施形態を適用することができる。
【0129】
情報取得部2023は、例えば映像や音声を入力するためのカメラやマイクロホンなど、専用の機器で構成される場合もあるし、インターネットに接続された計算機上で動作する検索エンジンのようなソフトウェアで構成される場合もある。いずれにしても、情報取得部2023は、予め確定した情報源203から情報を入力するための機器で構成される。
【0130】
符号2024は、情報データベース(情報DB)部である。情報DB部2024は、情報取得部2023が取得した情報を記憶する部分であり、例えばハードディスクドライブやダイナミックメモリなどの記録媒体で構成される。情報DB部2024が、情報取得部2023から受け取った情報は情報DB部2024に一時的もしくは永続的に記憶されている。
【0131】
情報DB部2024に記憶されるコンテンツは、コンテンツを特定するためのコンテンツの名前や種類や映像の内容に関する情報であるメタ情報とともに記録される。
【0132】
符号2025はメタ情報送信部である。メタ情報送信部2025は、情報DB部2024に記録されたコンテンツに関するメタ情報をメタ情報サーバ204に送信する。
【0133】
符号2022は情報加工部であり、ユーザの要求情報を要求情報受信部2021から受け取り、情報DB部2024を検索し、この要求情報に適合するコンテンツを選択する部分である。また情報加工部2022が選択したコンテンツが、情報DB部2024で例えばファイルのように固定化されているコンテンツであった場合、選択された時点でファイル全体が情報加工部2022部に送られる。特定したコンテンツが、例えば生中継の映像やストリーミング配信されるデータなどのように情報取得部2023に動的に取得される情報であれば、コンテンツが選択された時点から、情報DB部2024に、この情報が記憶されるに従って、徐々に情報加工部2022に送られることになる。
【0134】
また、情報加工部2022はクライアント装置201の環境(コンテンツの再生環境)やユーザが要求するファイル形式に適合しなかった場合にこのコンテンツを加工する部分である。
【0135】
符号2026は、情報送信部である。情報送信部2026は、情報加工部2022が加工したコンテンツを、ネットワーク205を経由してクライアント装置201へ配信する部分である。
【0136】
(第2実施形態のメタ情報サーバ)
次に、図10を用いて第2実施形態のシステム構成におけるメタ情報サーバ204の構成を説明する。
【0137】
符号2041は要求情報情報受信部である。要求情報受信部2041は、クライアント装置から送られてくる要求情報を受信する部分である。
【0138】
符号2043は、メタ情報取得部である。メタ情報取得部2043は、情報配信サーバ202から送られるメタ情報を取得する部分である。メタ情報取得部2043は、複数の情報配信サーバ202から複数種類の情報を受け取れるように、複数存在することもあるが、簡単のため1つしか記載していない。
【0139】
符号2044は、メタ情報DB部である。メタ情報DB部2044は、メタ情報取得部2043が取得したメタ情報を記録する部分である。メタ情報DB部2044は例えば、ハードディスクドライブやダイナミックメモリなどの記録媒体で構成される。メタ情報取得部2043から受け取った情報はメタ情報DB部2044に一時的もしくは永続的に記録されている。
【0140】
符号2042は、送信情報決定部である。送信情報決定部2042は、ユーザの要求情報を要求情報受信部2041から受け取り、この要求情報に適合するコンテンツを、メタ情報DB部2044のメタ情報を検索することにより特定する部分である。
【0141】
符号2045は、情報加工部である。情報加工部2045は、送信情報決定部2042で特定されたコンテンツのメタ情報から、クライアント装置201の要求情報に適合するコンテンツ名と、このコンテンツの加工状況と、クライアント装置201がこのコンテンツを取得するタイミングに関するタイミング情報と、クライアント装置201がコンテンツを再生するスケジュールに関するスケジュール情報を作成する部分である。
【0142】
符号2046は、情報送信部である。情報送信部2046は、情報加工部2045が作成した、クライアント装置201の要求情報に適合するコンテンツ(ファイル名)と、クライアント装置201がこのコンテンツを取得するタイミングに関するタイミング情報と、クライアント装置201がコンテンツを再生するスケジュールに関するスケジュール情報とをネットワーク205を経由してクライアント装置201へ送信する。
【0143】
(第2実施形態のシーケンス図)
次に、図11および図8〜図10を用いて第2実施形態のシステム構成におけるクライアント装置、メタ情報サーバおよび情報配信サーバの間の情報のやりとりを説明する。
【0144】
まず、ユーザが単一のコンテンツを視聴する方法について説明する。
【0145】
ステップS1では、情報配信サーバ202の情報取得部2023が随時、情報源203からユーザに提供する情報を得ている。例えば、情報取得部2023は複数のカメラであり、情報源203がサッカーの試合であった場合、情報取得部2023からはサッカーの中継映像が入力される。情報取得部2023は、入力された「サッカー中継映像」を情報DB部2024へ送信する。情報DB部2024に「サッカー中継映像」が記録されると、メタ情報送信部2025は「サッカー中継映像」のメタ情報として情報の名称とその記録されている場所についての記述を情報DB部2024から取り出す。
【0146】
ステップS2では、メタ情報をネットワーク205を経由してメタ情報サーバ204へ送信する。メタ情報サーバ204では、情報配信サーバ202から送られる情報をメタ情報取得部2043が受信し、この情報をメタ情報DB部2044へ記録する。情報源203から情報配信サーバ202へ、情報の入力があるたびにステップS1、ステップS2は順次繰り返される。
【0147】
ステップS3では、ユーザがユーザ情報入力部2011を操作して、見たい映像などのコンテンツを選択する。コンテンツの選択方法は、システムから提示されるメニューから選んだり、キーワードを入力して指定するなど、従来実現されている方法であっても構わない。例えば、ここでユーザが「サッカー中継番組映像」を選択したとする。
【0148】
「サッカー中継番組映像」を選択したことは配信要求(直接的な選択情報)として、情報送信部2015に送られるとともに、ユーザの操作履歴としてユーザプロファイル記憶部2013に記録される。また、ユーザがユーザ情報入力部2011を操作して自分の趣味や嗜好に関するデータを設定することもできる。この場合、設定されたデータはユーザプロファイル記憶部2013に記録される。
【0149】
クライアント装置情報測定部2012は、クライアント装置201に関する情報を動的に取得する。例えばクライアント装置201は「CPUの種類はCPU3で、作動クロック周波数は144MHzで、スピーカは接続されておらず、CPU稼働率は50%である」という情報をクライアント装置情報測定部2012が取得したとする。この情報はクライアント装置プロファイル記憶部2014に記録される。また、ユーザがユーザ情報入力部2011を操作してクライアント装置201に関する情報を手動で入力することもできる。この入力された情報もクライアント装置プロファイルデータとしてクライアント装置プロファイル記憶部2014に記録される。
【0150】
情報送信部2015は、ユーザ情報入力部2011から「サッカー中継番組映像」の配信要求と、現在ユーザプロファイル記憶部2013に記録されている一連の操作履歴を含むユーザプロファイルデータを、クライアント装置プロファイル記憶部2014に記録されているクライアント装置プロファイルデータとともにネットワーク205を経由してメタ情報サーバ204に送信する(要求情報の送信)。
【0151】
メタ情報サーバ204は、クライアント装置201が「サッカー中継番組映像」を選択したという配信要求と、「クライアント装置201は、CPUの種類はCPU2であり、作動クロック周波数は144Hzであり、スピーカが接続されておらず、CPUの稼動率は50%である」というクライアント装置プロファイルデータを、クライアント装置201のユーザプロファイルデータとともに要求情報受信部2041が受け取ると、これらの情報(要求情報)を送信情報決定部1022に送信する。
【0152】
送信情報決定部2042は、ユーザが「サッカー中継番組映像」を要求しているという情報を受け取ると、現在提供できるコンテンツについてメタ情報DB部2044のメタ情報から検索し、予め定められたマッチングルールに則り、現在ユーザに提供できるコンテンツを1つだけ選択する。このとき、予め定められたマッチングルールに則りユーザが求めている「サッカー中継番組映像」に最も近い「サッカー中継映像」をクライアント装置201へ配信するコンテンツとして選択する。このマッチングのルールとしては、例えば、メタ情報DB2044に記録されているコンテンツのメタ情報を用いたキーワード同士の近似度を測定することで実現される。また、マッチングにおいてユーザプロファイル記憶部2013に記録されていたユーザプロファイルデータとクライアント装置プロファイル記憶部2014に記録されていたクライアント装置プロファイルデータが参照され、ユーザの趣味や嗜好、クライアント装置操作履歴、あるいはクライアント装置201の動作環境を考慮したマッチングを行うこともできる。
【0153】
また、クライアント装置プロファイルデータより「クライアント装置201は、CPUの種類はCPU2であり、作動クロック周波数は144Hzであり、スピーカが接続されておらず、CPUの稼動率は50%」であるので、音声のない映像で25kbpsの低ビットレートで配信できるコンテンツを検索する。
【0154】
ここで「サッカー中継映像」で音声のない映像で25kbpsの低ビットレートで配信できるという条件を満たすコンテンツを見つける(特定する)ことができた場合は、このコンテンツのコンテンツ名を含むメタ情報を情報加工部2045へ送信する。
【0155】
前記の条件を満たすコンテンツを特定することができなかった場合には、「サッカー中継映像」で前記の条件に近いコンテンツを選択(特定)し、このコンテンツのコンテンツ名を含むメタ情報を情報加工部2045へ送信する。
【0156】
情報加工部2045では、送信情報決定部2042で特定されたコンテンツのメタ情報とクライアント装置プロファイルデータから、クライアント装置201が取得すべきコンテンツ名と、クライアント装置201の再生環境に適合したコンテンツの加工状況と、クライアント装置201がこのコンテンツを取得するタイミングに関するタイミング情報(例えば「即時」)と、クライアント装置201がコンテンツを再生するスケジュールに関するスケジュール情報(例えば「即時」)とを作成し、これらの情報を情報送信部2046へ送信する。
【0157】
ステップS4では、情報送信部2046はクライアント装置201の要求情報に適合する、あるいはこれに近いコンテンツ名と、コンテンツの加工状況と、タイミング情報と、スケジュール情報とをネットワーク205を経由してクライアント装置201へ送信する。
【0158】
クライアント装置201では、タイミング情報受信部2016がメタ情報サーバ204から受信したコンテンツ名と、コンテンツの加工状況と、タイミング情報と、スケジュール情報とを情報取得部2017へ送信する。
【0159】
ステップS5では、情報取得部2017は、受け取ったタイミング情報の「即時」に従って、情報配信サーバ202にステップS3で特定したコンテンツの配信要求と、このコンテンツの加工状況を送信する。
【0160】
情報配信サーバ202は、クライアント装置201からのステップS3で特定したコンテンツの配信要求とコンテンツの加工状況を受信部2021で受け取り、情報加工部2022へ送信する。情報加工部2022は、ステップS3で特定したコンテンツの配信要求に基づいて、情報DB部2024からステップS3で特定したコンテンツをピックアップする。
【0161】
そして、情報加工部2022は、クライアント装置プロファイルデータを参照し、このコンテンツの形式が、クライアント装置201の環境に適合したコンテンツ(例えば音声のない映像で25kbpsの低ビットレートで配信できる「サッカー中継映像」のコンテンツ)であれば、このコンテンツをそのまま情報送信部2026へ送信する。
【0162】
このコンテンツの形式が、クライアント装置201の環境に適合した形式ではない場合には、情報加工部2022は、コンテンツ加工状況のデータに基づき、適合する形式のコンテンツ(例えば、音声のない映像で25kbpsの低ビットレートで配信できる「サッカー中継映像」のコンテンツ)に変換(加工)し、加工したコンテンツを情報送信部2026へ送信する。
【0163】
ステップS6では、情報送信部2026は25kbpsの音声のない「サッカー中継映像」のコンテンツをネットワーク205を経由してクライアント装置201へ配信する。
【0164】
25kbpsの「サッカー中継映像」のコンテンツを情報取得部2017が受信すると、情報再生部2018へ送信する。情報再生部2018は受信したコンテンツに記述されたスケジュール情報の「即時」に合わせて受信したコンテンツを再生し、ユーザはこのコンテンツを視聴する。
【0165】
以上、第2実施形態においてユーザが単一のコンテンツを視聴する方法について説明した。
なお、情報配信サーバ202にて、配信されるコンテンツがクライアント装置201の環境に適合した形式であるか否かを判断することとして説明したが、ここでの判断を省略することができる。即ち、メタ情報サーバ204の判断通りに、情報配信サーバ202にてコンテンツの加工を行うようにしても構わない。
【0166】
次に、第2実施形態において、ユーザが複数のコンテンツを同期して視聴する方法について説明する。
まず、ユーザが視聴するコンテンツがストリーミング配信によるもの(サッカー中継番組)で、このコンテンツを視聴しながら、連動するコンテンツ(「オフサイド)に関するWEBサイト」を視聴する方法について説明する。
【0167】
ステップS1では、情報配信サーバ202の情報取得部2023が随時、情報源203からユーザに提供する情報を得ている。例えば、情報取得部2023は複数のカメラであり、情報源203がサッカーの試合であった場合、情報取得部2023からはサッカーの中継映像が入力される。また、別の情報取得部2023から同じサッカーの試合を情報源203として、中継で起こる戦術に関するイベントを試合経過に従って、サッカー中継映像と連動してテキストでサッカー中継映像のメタ情報として入力されるとする。さらに、別の情報取得部2023はインターネットに接続されており、インターネットを介してサッカーの戦術に関するWEBページを取得する契約がなされており、インターネットを利用してサッカーの戦術に関するWEBページを取得するとする。
情報取得部2023はこれらの情報を情報DB部2024へ送信する。
【0168】
情報DB部2024に「サッカー中継映像」が記録されると、メタ情報送信部2025は「サッカー中継映像」のメタ情報として、そのコンテンツ名とともにサッカーの戦術に関するWEBページの記述も生成する。
【0169】
ステップS2では、生成されたメタ情報は、情報取得部2023から入力されたイベントを記述したメタ情報とともに、ネットワーク205を経由してメタ情報サーバ204へ送信する。情報源203から情報配信サーバ202へ情報の入力があるたびにステップS1、ステップS2は順次繰り返される。
【0170】
ステップS3では、ユーザがユーザ情報入力部2011を操作して、見たい映像などのコンテンツを選択する。前述の単一コンテンツを視聴する場合と同様、コンテンツの選択方法は、システムから提示されるメニューから選んだり、キーワードを入力して指定するなど、従来実現されている方法であって構わない。
例えばここでユーザが「サッカー中継番組映像」とそれに連動した「戦術情報に関するコンテンツ」を選択したとする。
【0171】
「サッカー中継番組映像」と「戦術情報に関するコンテンツ」を選択したことは、配信要求として情報送信部2015に送られるとともに、ユーザの操作履歴としてユーザプロファイル記憶部2013に記録される。
【0172】
クライアント装置情報測定部2012は、クライアント装置201の再生環境に関する情報を動的に取得する。例えば「クライアント装置201は、CPUの種類がCPU4で、作動クロック周波数は2.8GHzで、スピーカとMPEG−2デコーダボードが接続されており、WEBページを再生でき、CPU稼働率が10%である」という情報をクライアント装置情報測定部2012が取得したとする。この情報はクライアント装置プロファイル記憶部2014に記録される。
【0173】
情報送信部2015はユーザ情報入力部2011から「サッカー中継番組映像」と「戦術情報に関するコンテンツ」の配信要求と、現在ユーザプロファイル記憶部2013に記録されている一連の操作履歴を含むユーザプロファイルデータを、クライアント装置プロファイル記憶部2014に記録されているクライアント装置プロファイルデータをネットワーク205を経由してメタ情報サーバ204に送信する。
【0174】
メタ情報サーバ204では、情報配信サーバ202から送られるメタ情報をメタ情報取得部2043が受信し、メタ情報DB部2044に記録する。
【0175】
メタ情報サーバ204は、クライアント装置201が「サッカー中継番組映像」と「戦術情報に関するコンテンツ」を選択したという情報と、「クライアント装置201は、CPUの種類がCPU4で、作動クロック周波数は2.8GHzであり、スピーカとMPEG−2デコーダボードが接続されており、WEBページを再生でき、CPU稼働率が10%である」というクライアント装置プロファイルデータを、クライアント装置201のユーザプロファイルデータとともに、要求情報受信部2041が受け取ると、これらの情報を送信情報決定部2042に送信する。
【0176】
送信情報決定部2042は、ユーザが「サッカー中継番組映像」と「戦術情報に関するコンテンツ」を選択したという情報を受信すると、この情報に適合するあるいは最も近いコンテンツについて、メタ情報DB部2044のメタ情報から検索する。このとき、予め定められたマッチングルールに則りユーザが求めている「サッカー中継番組映像」に最も近い「サッカー中継映像」をクライアント装置201へ送信するコンテンツとして選択する。このマッチングは予め定められるマッチングルールに基づき、例えば、メタ情報DB部2044に記録されているコンテンツのメタ情報を用いたキーワードマッチングやキーワード間の近似度を測定することで実現される。また、ユーザが「戦術情報に関するコンテンツ」を求めていることから、メタ情報DB部2044のメタ情報を検索し、ユーザが求めているコンテンツに最も近い「サッカーの戦術」に関するコンテンツ(WEBページ)を選択する。
【0177】
ここで単一コンテンツの視聴の場合と同様に、クライアント装置201の再生環境に適合したコンテンツを見つける(特定する)ことができた場合は、このコンテンツ名を含むメタ情報を情報加工部2045へ送信する。
【0178】
前記の条件を満たすコンテンツを特定することができなかった場合には、この条件に近いコンテンツを選択(特定)し、このコンテンツ名を含むメタ情報を情報加工部2045へ送信する。
【0179】
情報加工部2045では、送信情報決定部2042で特定されたコンテンツのメタ情報とクライアント装置プロファイルデータから、クライアント装置201が取得すべきコンテンツ名と、クライアント装置201の再生環境に適合したコンテンツの加工状況と、クライアント装置201がこのコンテンツを取得するタイミングに関するタイミング情報(例えば「即時」)と、クライアント装置201がコンテンツを再生するスケジュールに関するスケジュール情報(例えば「即時」)とを作成し、これらの情報を情報送信部2046へ送信する。
【0180】
ステップS4では、情報送信部2046はクライアント装置201の要求情報に適合する、あるいはこれに近いのコンテンツ名と、コンテンツの加工状況と、タイミング情報と、スケジュール情報とをネットワーク205を経由してクライアント装置201へ送信する。
【0181】
クライアント装置201では、タイミング情報受信部2016がメタ情報サーバ204から受信したコンテンツ名と、コンテンツの加工状況と、タイミング情報と、スケジュール情報とを情報取得部2017へ送信する。
【0182】
ステップS5では、情報取得部2017は、受け取ったタイミング情報の「即時」に従って、情報配信サーバ202にステップS3で特定したコンテンツの配信要求と、このコンテンツの加工状況を送信する。
【0183】
情報配信サーバ202は、クライアント装置201からのステップS3で特定したコンテンツの配信要求とコンテンツの加工状況を受信部2021で受け取り、情報加工部2022へ送信する。情報加工部2022は、ステップS3で特定したコンテンツの配信要求に基づいて、情報DB部2024からステップS3で特定したコンテンツをピックアップする。
【0184】
そして、情報加工部2022は、クライアント装置プロファイルデータを参照し、このコンテンツの形式が、クライアント装置201の環境に適合したコンテンツ(例えば音声付き6MbpsのMPEG−2形式「サッカー中継映像」のコンテンツ)であれば、このコンテンツをそのまま情報送信部2026へ送信する。
【0185】
このコンテンツの形式が、クライアント装置201の環境に適合した形式ではない場合には、情報加工部2022は、コンテンツ加工状況のデータに基づき、適合する形式のコンテンツ(例えば音声付き6MbpsのMPEG−2形式「サッカー中継映像」のコンテンツ)に変換(加工)し、加工したコンテンツを情報送信部2026へ送信する。
【0186】
情報送信部2026は、6MbpsのMPEG−2形式の「サッカー中継映像」のコンテンツをネットワーク205を経由してクライアント装置201へ配信する。
【0187】
クライアント装置201の情報取得部2017は、6MbpsのMPEG−2形式のコンテンツを「サッカー中継映像」を受信すると、情報再生部2018へ送信する。情報再生部2018は受信したコンテンツのスケジュール情報の「即時」に合わせて再生しはじめる。
【0188】
次に、送信情報決定部2042で選ばれた戦術情報としてのイベントを表現するWEBページが再生されるまでの過程について説明する。戦術情報としてのイベントを表現するWEBページは、情報加工部2045に送られると、情報加工部2045では、クライアント装置201が「WEBページを再生できる」ことから「サッカー中継映像」のメタ情報として、例えば「オフサイド」というテキスト情報がメタ情報DB部2044から送られてきたタイミングで、オフサイドの説明をしたWEBページのコンテンツ名と、このコンテンツの加工状況を情報送信部2046に送信する。また、タイミング情報とスケジュール情報をともに「即時」とした情報を生成し、この情報も併せて送信する。
【0189】
ここで、イベントのテキスト情報は「サッカー中継映像」と連動したメタ情報であるので、サッカー中継映像中で「オフサイド」が発生したときに「オフサイド」のWEBページに関するメタ情報が情報送信部2046に送られることになる。またこのとき、例えば、クライアント装置201の環境としてWEBページは再生できず、画像だけしか再生できないというような情報があったら、WEBページを画像に変換してから提供するという加工状況を作成する。
【0190】
ステップS4’では、情報送信部2046は、「オフサイド」のWEBページのコンテンツ名と、このコンテンツの加工状況と、「オフサイド」のWEBページを即時に取得するというタイミング情報と、このWEBページを即時に再生するというスケジュール情報とを、ネットワーク205を経由してクライアント装置201へ送信し、ステップS5’へ進む。
【0191】
ステップS5’では、クライアント装置201では「オフサイド」のWEBページのコンテンツ名と、このコンテンツの加工状況と、タイミング情報受信部2016がメタ情報サーバ204から送信されるタイミング情報とスケジュール情報を受け取り、情報取得部2017へ送信する。情報取得部2017は受け取ったタイミング情報の「即時」に従って、情報配信サーバ202に「オフサイド」のWEBページを配信するよう配信要求を送信する。
【0192】
情報配信サーバ202はクライアント装置201の配信要求を要求情報受信部2021で受け取り、情報加工部2022へ送信する。情報加工部2022は、情報DB部2024を検索し、クライアント装置201へ配信する「オフサイド」のWEBページをピックアップする。
【0193】
情報加工部2022では、ピックアップされた「オフサイド」のWEBページをこのコンテンツの加工状況に基づき加工し、この加工したコンテンツを情報送信部2026へ送る。
【0194】
ステップS6’では、情報送信部2026は「オフサイド」のWEBページをネットワーク205を経由してクライアント装置201へ配信する。
【0195】
クライアント装置201が、「オフサイド」のWEBページを情報取得部2017が受信すると、情報再生部2018へ送信する。情報再生部2018はWEBページをスケジュール情報の「即時」に合わせて再生すれば、「オフサイド」のWEBページの再生タイミングは「サッカー中継映像」のオフサイド発生タイミングと合っているので、結果としてユーザの見たい付加情報を映像に同期してユーザに提示することが可能になる。
【0196】
次に、ユーザが視聴するコンテンツが、ファイルをいったんダウンロードしてから視聴する形式もの(鎌倉情報番組)で、このコンテンツを視聴しながら連動するコンテンツ(「源頼朝」に関する情報)を視聴する方法について説明する。
【0197】
ステップS1では、情報配信サーバ202の情報取得部2023が随時、情報源203からユーザに提供する情報を得ている。例えば、情報源203が番組の映像データのファイル群であり、情報取得部2023から「スポーツ番組」ファイルと、「鎌倉情報番組」ファイルと、「お台場情報番組」ファイルとが、これらの中身に関する情報、即ちメタ情報とともに入力されたとする。メタ情報は、例えばMPEG−7形式のファイルに記述されている、番組中の被写体に関する情報である。これらの番組ファイルは、それぞれのメタ情報と組み合わされて、情報DB部2024へ送信され、情報DB部2024に記録される。
【0198】
また、別の情報取得部2023がインターネットに接続されており、契約されたWEBサーバから鎌倉の歴史を説明するWEBページを取得する。情報取得部2023は入力されたこれらの情報を情報DB部2024へ送信し記録する。
【0199】
情報DB部2024では映像ファイルやWEBページが記録されると、これらの名称と記録場所に関する記述が生成される。また、WEBページに記録されている内容のメタ情報も情報DB部2024に記録され、ステップS2へ進む。なお、これらのメタ情報はWEBページ中に記述されているメタ情報を抜き出したり、別の手段を用いて手動で入力される場合もある。
【0200】
ステップS2では、これらのメタ情報は映像ファイルのメタ情報としてMPEG−7形式のファイルに記述されたメタ情報とともに、メタ情報送信部2025がネットワーク205を経由してメタ情報サーバ204へ送信する。
【0201】
メタ情報サーバ204では、情報配信サーバ202から送られるメタ情報をメタ情報取得部2043が受信し、メタ情報DB部2044に記録し、情報源203から情報配信サーバ202へ情報の入力があるたびにステップS1、ステップS2が順次繰り返される。
【0202】
ユーザがユーザ情報入力部2011を操作して、見たい映像などのコンテンツを選択する。前述の例と同様、コンテンツの選択方法は、システムから提示されるメニューから選んだり、キーワードを入力して指定するなど、従来実現されている方法であって構わない。例えばここでユーザが「情報番組映像」とそれに連動した「歴史に関するコンテンツ」を選択したとする。「情報番組映像」と「歴史に関するコンテンツ」が選択されたことは配信要求として、情報送信部2015に送られるとともに、ユーザの操作履歴としてユーザプロファイル記憶部2013に記録される。また、ここでユーザがユーザ情報入力部2011を操作して自分の趣味や嗜好に関するデータとして、「鎌倉近辺」に興味をもつと設定したとする。この情報はユーザプロファイル記憶部2013に記録される。なお、この設定はコンテンツを選択するときであっても構わないし、コンテンツを選択する前に予め設定されても構わない。
【0203】
また、別の例として、第1の実施例と同様にユーザが直接的に「鎌倉近辺」に興味を持つと設定していなくても、鎌倉近辺に関する映像や文書などを何度も繰り返し視聴した操作履歴がユーザプロファイル記憶部2013に記録されている場合がある。この場合、操作履歴からユーザプロファイルとして「鎌倉近辺」を繰り返し見たという情報に集約されて記録されてもよい。「鎌倉近辺」を繰り返し見たという情報はメタ情報サーバ204で「鎌倉近辺」に興味を持つという情報と同等と評価されるという例については第1実施形態と同様である。
【0204】
一方、クライアント装置情報測定部2012はクライアント装置201の環境に関する情報を動的に取得する。例えば「クライアント装置201は、CPUの種類がCPU4で、作動クロック周波数は2.8GHzで、スピーカとMPEG−2デコーダボードが接続されており、WEBページを再生でき、CPU稼働率が10%である」という情報をクライアント装置情報測定部2012が取得したとする。この情報はクライアント装置プロファイル記憶部2014に記録される。
【0205】
ステップS3では、情報送信部2015はユーザ情報入力部2011から「情報番組映像」と「歴史に関するコンテンツ」の配信要求と、現在ユーザプロファイル記憶部2013に記録されている一連の操作履歴を含むユーザプロファイルデータを、クライアント装置プロファイル記憶部2014に記録されているクライアント装置プロファイルデータをネットワーク205を経由してメタ情報サーバ204に送信する。
【0206】
メタ情報サーバ204でクライアント装置201から「情報番組映像」と「歴史に関するコンテンツ」の配信要求と、ユーザが「鎌倉近辺に興味がある」というユーザプロファイルデータと、クライアント装置201の環境が「CPUの種類はCPU4であり、作動クロック周波数は2.8GHzであり、スピーカとMPEG−2デコーダボードが接続されており、CPU稼働率が10%である」というクライアント装置201のクライアント装置プロファイルデータとを受信すると、これらの要求情報を送信情報決定部2042に送信する。
【0207】
送信情報決定部2042は、ユーザが「情報番組映像」と「歴史に関するコンテンツ」の配信要求を受信すると、この情報に適合するあるいは最も近いコンテンツをメタ情報DB部2044のメタ情報から検索する。
【0208】
ここでは、第1実施形態の場合と同様、ユーザが入力したキーワードによるマッチングとユーザプロファイルを用いたマッチングからなるマッチングルールが適用される。
【0209】
まず、ユーザが求めている「情報番組映像」としてメタ情報のキーワードの近似度を測り、ユーザが求めている「情報番組映像」に近いコンテンツとして「鎌倉情報番組」と「お台場情報番組」をピックアップする。次に、ユーザプロファイルデータから「鎌倉近辺」に興味があるという興味の情報を抽出し、鎌倉近辺」という情報に近似する「鎌倉情報番組」をユーザに送信するコンテンツとして特定する。また直接的に「鎌倉近辺」に興味を持つとユーザプロファイルデータに記述がなくても、ユーザの操作履歴から、この時点でユーザが鎌倉に興味を持つと判定を行い、「鎌倉情報番組」を選択する場合もある。またユーザプロファイルデータから「鎌倉近辺」に興味を持つことが判断できない場合は、「情報番組映像」と同じ程度に近似している「鎌倉情報番組」と「お台場情報番組」のいずれかを選択することになるが、どちらを選択するかは任意の方法で決定しても構わない。
【0210】
また、ユーザが「歴史に関するコンテンツ」を要求していることと「鎌倉近辺」に興味を持つという情報から、予め定められたマッチングルールに則り、メタ情報DB部2044のメタ情報から鎌倉の歴史を説明するWEBページを特定する。このとき、「鎌倉情報番組」が「歴史に関するコンテンツ」に最も遠くない場合、「鎌倉情報番組」がもう1度選択されることが危惧される。同じコンテンツを2つユーザに同時に提供しないようにするために、マッチングルールとして「鎌倉情報番組」はすでに選択されているので、選択対象とならないというルールをマッチングに反映し、選ばないようにすることが可能である。
ここで単一コンテンツの視聴の場合と同様に、クライアント装置201の再生環境に適合したコンテンツを見つける(特定する)ことができた場合は、このコンテンツ名を含むメタ情報を情報加工部2045へ送信する。
【0211】
前記の条件を満たすコンテンツを特定することができなかった場合には、この条件に近いコンテンツを選択(特定)し、このコンテンツ名を含むメタ情報を情報加工部2045へ送信する。
【0212】
情報加工部2045では、例えば「クライアント装置201の環境は、CPUの種類はCPU4であり、作動クロック周波数は2.8GHzであり、スピーカとMPEG−2デコーダボードが接続されており、CPU稼働率が10%である」という情報から、クライアント装置201に配信するコンテンツは、MPEG−2でエンコードされた高いビットレートの映像データで音声データが付いている方がよいと判断し、「鎌倉情報番組」のコンテンツを例えば6Mbpsの音声付MPEG−2形式の映像データに変換して提供するという加工状況を生成する。
【0213】
また、同時に「鎌倉情報番組」のタイミング情報とスケジュール情報を生成する。
【0214】
同様に、送信情報決定部2042で選ばれた鎌倉の歴史を説明するWEBページのメタ情報も情報加工部2045に送られる。
【0215】
情報加工部2045は「鎌倉情報番組」コンテンツのメタ情報から、番組映像に映っている被写体に関する情報を映像の時間位置とともに取得できる。ここで、情報加工部2045は「鎌倉情報番組」に鎌倉の歴史を説明するWEBページを時間位置に従って提示するための再生に関するスケジュールを生成する。例えば、「鎌倉情報番組」の1分00秒から1分30秒まで「源頼朝」が映っているとメタ情報に記載されていれば、1分00秒から30秒間、源頼朝に関するWEBページを表示することをSMILやその他の記述方法を用いて表現する。また、メタ情報とWEBページの関係付けはキーワードによって関連性の高いものを関係付けてもよいし、予め別の手段によって決められる提示ルールに基づいてもよい。また、コンテンツの再生スケジュール(スケジュール情報)も同様に作成する。ここでは、例えば、源頼朝に関するWEBページのタイミング情報を「鎌倉情報番組」再生開始30秒後として作成したとする。
【0216】
ステップS4では、作成した「鎌倉情報番組」のコンテンツ名と、コンテンツの加工状況と、スケジュール情報と、タイミング情報とが情報送信部2046に送られる。情報送信部2046は、これらの情報をネットワーク205を経由してクライアント装置201へ送信する。
【0217】
ステップS5では、クライアント装置201のタイミング情報受信部2016が、メタ情報サーバ204から送信された「鎌倉情報番組」のコンテンツ名と、コンテンツの加工状況と、スケジュール情報と、タイミング情報を受け取り、情報取得部2017へ送信する。情報取得部2017は受け取った「鎌倉情報番組」のタイミング情報の「即時」に従って、情報配信サーバ202に「鎌倉情報番組」のコンテンツ名と加工状況(例えば、6MbpsのMPEG−2形式のファイルに変換する)を送信する。
【0218】
情報配信サーバ202はクライアント装置201から「鎌倉情報番組」のコンテンツ名と加工状況を要求情報受信部2021で受け取り、情報加工部2022へ送信する。情報加工部2022は、情報DB部2024を検索してユーザが求めている「鎌倉情報番組」のコンテンツを選択し、このコンテンツを加工状況のデータ(6MbpsのMPEG−2形式のファイルに変換)に基づき加工する。
【0219】
ステップS6では、情報加工部2022では、「鎌倉情報番組」を指定されたコンテンツを加工(6MbpsのMPEG−2形式のファイルに変換)して情報送信部2026へ送る。情報送信部2026は6MbpsのMPEG−2形式のファイルに変換した「鎌倉情報番組」コンテンツをネットワーク205を経由してクライアント装置201へ配信する。
【0220】
6MbpsのMPEG−2形式の「鎌倉情報番組」コンテンツを、クライアント装置201の情報取得部2017が受信すると、情報再生部2018へ送信する。情報再生部2018は受け取ったコンテンツをスケジュール情報の「即時」に合わせて再生しはじめる。
【0221】
次にステップS5’では、情報取得部2017はタイマー2019を参照して、「鎌倉情報番組」の再生開始30秒後に「源頼朝」のWEBページを情報配信サーバ202から配信するよう要求情報を送信する。
【0222】
情報配信サーバ202はクライアント装置201の要求情報を要求情報受信部2021で受け取り、情報加工部2022へ送信する。情報加工部2022は情報DB部2024を検索してユーザが求めている「源頼朝」のWEBページを選択する。
【0223】
ステップS6’では情報加工部2022は、「源頼朝」のWEBページを情報送信部2026へ送る。情報送信部2026はネットワーク205を経由してクライアント装置201へ配信する。
【0224】
「源頼朝」のWEBページを情報取得部2017が受信すると、情報再生部2018へ送信する。情報再生部2018はタイマー2019を参照して、「源頼朝」のWEBページを再生タイミングの「鎌倉情報番組」の再生開始1分00秒後から30秒間再生する。
【0225】
以上の本発明の第1実施形態と第2実施形態について説明した。
【0226】
以上の本発明の第1実施形態と第2実施形態について説明した。
なお、本発明は、前記した実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。例えば、再生環境に合わせたコンテンツの配信と、映像に同期してのコンテンツの配信をセットで行う必要はなく、再生環境に合わせたコンテンツの配信のみを行うようにしてもよい。同様に、再生環境に合わせたコンテンツの配信とは切り離して、映像に同期してのコンテンツの配信のみを行ってもよい。また、例えば配信要求とユーザ自身のプロファイルデータの送信や第1のコンテンツと第2のコンテンツの送信など、複数の情報を送信する場合は、同時に行う必要はなく、別々に行ってもよい。
【0227】
【発明の効果】
以上説明した本発明によれば、柔軟なコンテンツの配信を行うことができるようになるとともに、次のような優れた効果を奏する。
【0228】
即ち、請求項1、請求項6および請求項9から請求項16に記載の発明によれば、ユーザの再生環境に合わせてコンテンツを配信することができる。よって、クライアント装置において、配信されたコンテンツの再生が確実に行える。
【0229】
請求項2および請求項5に記載の発明によれば、ユーザの望む情報を提供することができる。この効果は、請求項9から請求項16において同じである。
【0230】
また、請求項2、請求項3、請求項5に記載の発明によれば、第1のコンテンツはユーザが望むコンテンツが選択される。第2のコンテンツは、この第1のコンテンツに関連した情報であるが、この第2のコンテンツは、メタ情報と第2の選択情報に基づいて配信される。このため、従来のように、ユーザは制作者から提示された情報を製作者の意図する形式でしか見ることができない、という課題が解決される。
【0231】
また、請求項6に記載の発明によれば、コンテンツの選択を行う部分と、コンテンツの配信を行う部分を切り分けることができ、これによりコンテンツの配信を適切に行うことができるようになる。
【0232】
また、請求項9から請求項11に記載の発明によれば、ユーザの望むコンテンツを確実に配信することのできるコンテンツ配信装置、メタ情報サーバとすることができる。
また、請求項12から請求項16に記載の発明によれば、コンピュータを、コンテンツ配信方法におけるコンテンツ配信装置やメタ情報サーバとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】…本発明の第1実施形態のシステムの全体構成図である。
【図2】…本発明の各実施形態の情報入力部に表示される、コンテンツ選択画面例である。
【図3】…本発明の各実施形態の情報入力部に表示される、ユーザプ
ロファイルデータの入力画面例である。
【図4】…本発明の各実施形態のメタ情報のイメージ図である
【図5】…本発明の第1実施形態のクライアント装置の構成図である。
【図6】…本発明の第1実施形態の情報配信サーバの構成図である。
ロファイルデータの入力画面例である。
【図7】…本発明の第2実施形態のシステムの全体構成図である。
【図8】…本発明の第2実施形態のクライアント装置の構成図である。
【図9】…本発明の第2実施形態の情報配信サーバの構成図である。
【図10】…本発明の第2実施形態のメタ情報サーバの構成図である。
【図11】…本発明の第2実施形態のシステム構成におけるクライアント装置、メタ情報サーバ、情報配信サーバおよび情報源の間の情報のやりとりを示すシーケンス図である。
【符号の説明】
101…クライアント装置
102…情報配信サーバ
103…情報源
201…クライアント装置
202…情報配信サーバ
203…情報源
204…メタ情報サーバ
1021…要求情報受信部
1022…送信情報決定部
1023…情報取得部
1024…情報DB部
1025…情報加工部
1026…情報送信部
2021…要求情報情報受信部
2022…情報加工部
2023…情報取得部
2024…情報DB部
2025…メタ情報送信部
2026…情報送信部
2041…要求情報受信部
2042…送信情報決定部
2043…メタ情報取得部
2044…メタ情報DB部
2045…情報加工部
Claims (16)
- コンテンツの再生機能を有するクライアント装置から送信されるコンテンツの選択情報に基づいて、複数のコンテンツの中から前記選択情報に適合するコンテンツを選択して配信するコンテンツの配信方法であって、
前記クライアント装置におけるコンテンツの再生環境を取得し、
この取得した再生環境に適合するように前記コンテンツを加工して配信すること、
を特徴とするコンテンツ配信方法。 - 内容の特徴を記述したメタ情報が作成された第1のコンテンツと、この第1のコンテンツに関連した1以上の第2のコンテンツを選択してクライアント装置に配信し、このクライアント装置で少なくとも前記第1のコンテンツと第2のコンテンツを再生するようにしたコンテンツ配信方法であって、
複数のコンテンツの中から前記クライアント装置のユーザが望む第1のコンテンツを選択するための第1の選択情報と、複数のコンテンツの中から前記第2のコンテンツを選択するための第2の選択情報を受信するステップ、
前記第1の選択情報に基づいて配信する第1のコンテンツを選択するステップ、
前記メタ情報と前記第2の選択情報に基づいて配信する第2のコンテンツを選択するステップ、
を備えることを特徴とするコンテンツの配信方法。 - 内容の特徴を記述したメタ情報が作成された第1のコンテンツと、この第1のコンテンツに関連した1以上の第2のコンテンツを選択してクライアント装置に配信し、このクライアント装置で少なくとも前記第1のコンテンツと第2のコンテンツを再生するようにしたコンテンツ配信方法であって、
複数のコンテンツの中から前記クライアント装置のユーザが望む第1のコンテンツを選択するための第1の選択情報と、複数のコンテンツの中から前記第2のコンテンツを選択するための第2の選択情報を受信するステップ、
前記第1の選択情報に基づいて配信する第1のコンテンツを選択するステップ、
配信する第2のコンテンツを前記メタ情報と前記第2の選択情報に基づいて選択するステップ、
前記メタ情報に基づいて、前記第1のコンテンツと前記第2のコンテンツを再生するスケジュールに関するスケジュール情報を生成するステップ、
前記第1のコンテンツと前記第2のコンテンツと前記スケジュール情報を送信するステップ、
を備え、
前記クライアント装置が、前記送信されたスケジュール情報に基づいて前記第1のコンテンツと前記第2のコンテンツを再生するようにしたこと、
を特徴とするコンテンツ配信方法。 - 内容の特徴を記述したメタ情報が作成されたコンテンツをクライアント装置に送信し、このクライアント装置でこのコンテンツを再生するようにしたコンテンツ配信方法であって、
前記クライアント装置のユーザが望むコンテンツを選択するための選択情報を受信するステップ、
前記選択情報に基づいて配信するコンテンツを選択するステップ、
前記クライアント装置におけるコンテンツの再生環境を取得するステップ、
前記メタ情報と前記再生環境に基づいて、前記配信するコンテンツを前記クライアント装置が取得するタイミングとその加工状態を規定するステップ、
前記クライアント装置が取得すべきコンテンツとその取得のタイミングとその加工状態を規定する情報を作成して当該クライアント装置に送信するステップ、
前記送信された前記取得すべきコンテンツとその取得のタイミングとその加工状態に基づいて作成され、
前記クライアント装置から送信される配信要求を受信するステップ、
この配信要求に基づいて、前記再生環境に適合するように前記コンテンツを加工して配信するステップ、
を備えることを特徴とするコンテンツ配信方法。 - 内容の特徴を記述したメタ情報が作成された第1のコンテンツと、この第1のコンテンツに関連した1以上の第2のコンテンツをクライアント装置に配信し、このクライアント装置で少なくとも前記第1のコンテンツと第2のコンテンツを再生するようにしたコンテンツ配信方法であって、
複数のコンテンツの中から前記クライアント装置のユーザが望む第1のコンテンツを選択するための第1の選択情報と、複数のコンテンツの中から前記第2のコンテンツを選択するための第2の選択情報を受信するステップ、
前記第1の選択情報に基づいて配信する第1のコンテンツを選択するステップ、
配信する第2のコンテンツを前記メタ情報と前記第2の選択情報に基づいて選択するステップ、
前記メタ情報に基づいて、配信する前記第1のコンテンツと前記第2のコンテンツを前記クライアント装置が取得するタイミングを規定するステップ、
前記クライアント装置が取得すべき第1のコンテンツと第2のコンテンツとその取得のタイミングを規定する情報を作成して当該クライアント装置に送信するステップ、
前記送信された前記クライアント装置が取得すべき第1のコンテンツと第2のコンテンツとその取得のタイミングを規定する情報に基づいて作成され、前記クライアント装置から送信される配信要求を受信するステップ、
この配信要求に基づいて、前記第1のコンテンツと前記第2のコンテンツを配信するステップ、
を備えることを特徴とするコンテンツ配信方法。 - 前記配信するコンテンツを選択するメタ情報サーバと、前記選択されたコンテンツを配信するコンテンツ配信装置により、コンテンツを配信することを特徴とする請求項4または請求項5に記載のコンテンツ配信方法。
- 前記選択情報が、前記クライアント装置のユーザの直接的な選択情報と当該ユーザの間接的な選択情報の少なくとも一方を含む情報であることを特徴とする請求項1または請求項4に記載のコンテンツ配信方法。
- 前記第1の選択情報が、前記クライアント装置のユーザの直接的な選択情報と当該ユーザの間接的な選択情報の少なくとも一方を含む情報であることを特徴とする請求項2、請求項3または請求項5に記載のコンテンツ配信方法。
- コンテンツの再生機能を有するクライアント装置から送信されるコンテンツの選択情報に基づいて、複数のコンテンツの中から前記クライアント装置のユーザが望むコンテンツを選択して配信するコンテンツ配信方法におけるコンテンツ配信装置であって、
情報源から情報を取得する手段と、
前記取得する情報であるコンテンツを記憶する手段と、
前記選択情報とコンテンツの再生環境を受信する手段と、
この受信した選択情報に適合するコンテンツを選択する手段と、
この選択したコンテンツを、前記コンテンツの再生環境に適合するように加工する手段と、
この加工したコンテンツをクライアント装置へ配信する手段と、
を備えることを特徴とするコンテンツ配信装置。 - 内容の特徴を記述したメタ情報が作成された複数のコンテンツの中から配信するコンテンツを選択し、この選択したコンテンツをコンテンツ配信装置からクライアント装置に配信し、このクライアント装置でこのコンテンツを再生するようにしたコンテンツ配信方法におけるメタ情報サーバであって、
前記コンテンツ配信装置から、前記メタ情報を取得する手段と、
前記メタ情報を記憶する手段と、
複数のコンテンツの中から前記クライアント装置のユーザが望むコンテンツを選択するための選択情報と前記クライアント装置におけるコンテンツの再生環境を受信する手段と、
前記選択情報に基づいて、複数のメタ情報の中から前記選択情報に適合するコンテンツに関するメタ情報を検索し、選択する手段と、
前記選択されたメタ情報から前記コンテンツを特定する情報と、このコンテンツを取得するタイミングおよび当該コンテンツの加工状態を規定する情報を作成する手段と、
前記コンテンツを特定する情報と、前記タイミングおよび加工状態を規定する情報を、クライアント装置へ送信する手段と、
を備えることを特徴とするメタ情報サーバ。 - 内容の特徴を記述したメタ情報が作成された複数のコンテンツの中から前記クライアント装置のユーザが望むコンテンツをメタ情報サーバにて選択し、この選択したコンテンツをコンテンツ配信装置からクライアント装置に配信し、このクライアント装置でこのコンテンツを再生するようにしたコンテンツ配信方法におけるコンテンツ配信装置であって、
情報源から情報を取得する手段と、
前記取得した情報であるコンテンツを記憶する手段と、
前記コンテンツに対して作成されたメタ情報を前記メタ情報サーバへ送信する手段と、
前記メタ情報サーバにて選択され加工状態を規定されたコンテンツの配信を要求する配信要求を前記クライアント装置から受信する手段と、
この受信した配信要求に基づきコンテンツを選択し、加工する手段と、
前記加工されたコンテンツをクライアント装置に送信する手段と、
を有することを特徴とするコンテンツ配信装置。 - コンテンツの再生機能を有するクライアント装置から送信されるコンテンツの選択情報に基づいて、複数のコンテンツの中から前記クライアント装置のユーザが望むコンテンツを選択して配信するコンテンツ配信方法におけるコンテンツ配信装置とするため、
コンピュータを、
情報源から情報を取得するモジュール、
前記取得する情報であるコンテンツを記憶するモジュール、
前記選択情報とコンテンツの再生環境を受信するモジュール、
受信した選択情報に適合するコンテンツを選択するモジュール、
この選択したコンテンツを、前記コンテンツの再生環境に適合するように加工するモジュール、
この加工したコンテンツをクライアント装置へ送信するモジュール、
として機能させることを特徴とするコンテンツ配信装置用プログラム。 - メタ情報が作成された複数のコンテンツの中からクライアント装置のユーザが望むコンテンツを選択し、この選択したコンテンツをコンテンツ配信装置から前記クライアント装置に配信し、このクライアント装置でこのコンテンツを再生するようにしたコンテンツ配信方法におけるメタ情報サーバとするため、
コンピュータを、
コンテンツ配信装置から、メタ情報を取得するモジュール、
前記メタ情報を記憶するモジュール、
複数のコンテンツの中から配信するコンテンツを選択するための選択情報と前記クライアント装置におけるコンテンツの再生環境を受信するモジュール、
前記選択情報に基づいて、複数のメタ情報の中から前記選択情報に適合するコンテンツに関するメタ情報を検索し、選択するモジュール、
前記選択されたメタ情報から前記コンテンツを特定する情報と、このコンテンツを取得するタイミングおよび当該コンテンツの加工状態を規定する情報を作成するモジュール、
前記コンテンツを特定する情報と、前記タイミングおよび加工状態を規定する情報を、クライアント装置へ送信するモジュール、
として機能させることを特徴とするメタ情報サーバ用プログラム。 - メタ情報が作成された複数のコンテンツの中から前記クライアント装置のユーザが望むコンテンツをメタ情報サーバにて選択し、この選択したコンテンツをクライアント装置に送信し、このクライアント装置でこのコンテンツを再生するようにしたコンテンツ配信方法におけるコンテンツ配信装置とするため、
コンピュータを、
情報源から情報を取得するモジュール、
前記取得した情報であるコンテンツを記憶するモジュール、
前記コンテンツに対して作成されたメタ情報を前記メタ情報サーバへ送信するモジュールと、
前記メタ情報サーバにて選択され加工状態を規定されたコンテンツの配信を要求する配信要求を前記クライアント装置から受信するモジュール、
この受信した配信要求に基づきコンテンツを選択し、加工するモジュール、
前記加工されたコンテンツをクライアント装置に送信するモジュール、
として機能させることを特徴とするコンテンツ配信装置用プログラム。 - 請求項12または請求項14に記載のコンテンツ配信装置用プログラムを記憶した記憶媒体。
- 請求項13に記載のメタ情報サーバ用プログラムを記憶した記憶媒体。
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003056456A JP2004265263A (ja) | 2003-03-03 | 2003-03-03 | コンテンツ配信方法、コンテンツ配信装置、コンテンツ配信用プログラム、コンテンツ配信用プログラムを記憶した記憶媒体、メタ情報サーバ、メタ情報サーバ用プログラムおよびメタ情報サーバ用プログラムを記憶した記憶媒体 |
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