JP2004140584A - コンテンツ配信・再生システム、広告コンテンツ挿入方法及びクライアント端末 - Google Patents

コンテンツ配信・再生システム、広告コンテンツ挿入方法及びクライアント端末 Download PDF

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Abstract

【課題】視聴者に対して時間的に効果的に広告が提供できるようにする。
【解決手段】IPB51での実コンテンツの再生に際し、または再生中に、当該IPB51からケーブルヘッドエンドシステム10の広告コンテンツサーバ103に広告コンテンツの配信が要求されることにより、当該サーバ103からIPB51に広告コンテンツが配信される構成とする。もし、IPB51での実コンテンツの再生中に広告コンテンツの配信が要求された場合、当該IPB51では、広告コンテンツサーバ103から配信される広告コンテンツは、当該実コンテンツの再生が一時停止された状態で再生される。また、実コンテンツの再生に際して広告コンテンツの配信が要求された場合であれば、IPB51に配信される広告コンテンツは、実コンテンツの再生開始に先立って再生される。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンテンツ配信システムからクライアント端末に配信される動画像データに代表されるコンテンツ(実コンテンツ)にクライアント端末側で広告コンテンツを挿入するための広告コンテンツ挿入技術に係り、特に広告コンテンツ挿入機能を有するコンテンツ配信・再生システム、広告コンテンツ挿入方法及びクライアント端末に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、各種のネットワークの広帯域化に伴い、動画像データに代表されるコンテンツ(コンテンツデータ)を配信するコンテンツ配信サービスが普及してきている。このコンテンツ配信サービスとしては、放送サービス、或いはVOD(Video On Demand)サービスが知られている。
【0003】
また、コンテンツ配信サービスの普及と共に、配信されるコンテンツの再生時に当該コンテンツ中に広告コンテンツを挿入して再生する広告コンテンツ挿入技術も種々開発されている。
【0004】
従来の広告コンテンツ挿入技術は、広告コンテンツが挿入されるコンテンツ(以下、広告コンテンツと区別するために実コンテンツと称する)に、当該広告コンテンツのWebサーバ上のロケーションを表すURL(Uniform Resource Locator)を組み込むと共に、両コンテンツ各々の再生時間情報を付加しておき、当該各再生時間情報に従って、対応する実コンテンツとURLで指定された広告コンテンツ(広告Webコンテンツ)とをそれぞれ再生するものである(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
また、従来の広告コンテンツ挿入技術には、クライアント端末としての番組広告再生装置(受信機)において所定の実コンテンツ(時間番組)が再生された場合に、入手された広告コンテンツ(広告情報)を用いて当該再生装置にて広告を再生するものもある(例えば、特許文献2参照)。この特許文献2に記載された広告コンテンツ挿入技術では、広告の再生中も実コンテンツは再生されるため、厳密には広告コンテンツの挿入とは異なる。また、特許文献2には、受信機または視聴者を特定するID毎の個別情報と広告別の限定条件とを保持し、ID毎に個別広告情報を生成して放送する放送装置(コンテンツ配信システム)が記載されている。この放送装置によれば、対象とする視聴者層に選択的に広告を視聴させることができる。また、この放送装置は、契約情報、視聴履歴情報に基づいて広告コンテンツを抽出することにより、効果的に広告を提供できるように構成されている。
【0006】
また、従来の広告コンテンツ挿入技術には、データ配信サーバ(コンテンツ配信システム)側に記憶されている複数の広告コンテンツ(広告データ)の中から、視聴者の属性情報をもとに当該視聴者に適した広告コンテンツを選択して、データ配信サーバからクライアント端末としての視聴者の通信端末に対し、実コンテンツ(データ)の配信前に送信するものもある(例えば、特許文献3参照)。ここでは、データ配信サーバから配信された実コンテンツ(データ)を通信端末で再生する際には、当該コンテンツ中に挿入された広告再生領域に基づいて当該コンテンツの再生が中断され、先に送信されている広告コンテンツが再生される。この特許文献3に記載された広告コンテンツ挿入技術によれば、個々の視聴者の嗜好や特性に適した広告を選択して配信できるため、効果的に広告を提供できる。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−163141号公報(段落0013、図9)
【0008】
【特許文献2】
特開2002−111610号公報(段落0009〜0012)
【0009】
【特許文献3】
特開2002−32403号公報(段落0008〜0011)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように、特許文献1及び3に記載された従来の広告コンテンツ挿入技術では、広告コンテンツの挿入位置の情報は、当該コンテンツが挿入される実コンテンツ中に予め組み込まれている。このため、視聴者の視聴時間に合わせて広告コンテンツを配信することはできず、必ずしも効果的な広告提供とはなり難い。また、実コンテンツ毎に、広告コンテンツの挿入位置の情報を組み込まなければならない。
【0011】
一方、特許文献2に記載された従来の広告コンテンツ挿入技術では、実コンテンツ中に広告コンテンツの挿入位置の情報を組み込む必要はない。しかし、実コンテンツの再生中に広告コンテンツを再生することから、広告の画像の表示位置を移動する手段、或いは広告の画像を一定時間だけ消去させる手段等が必要となるだけでなく、実コンテンツ及び広告コンテンツ共に視聴し難く、効果的な広告提供を実現することは困難である。
【0012】
本発明は上記事情を考慮してなされたものでその目的は、広告コンテンツ配信のための起動をクライアント端末側から行うことにより、視聴者に対して時間的に効果的に広告が提供できるコンテンツ配信・再生システム、広告コンテンツ挿入方法及びクライアント端末を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の1つの観点によれば、コンテンツ配信システムから配信される実コンテンツを再生するクライアント端末が提供される。このクライアント端末は、上記コンテンツ配信システムに対して広告コンテンツの配信を要求する手段と、実コンテンツの再生中に広告コンテンツの配信が要求された場合、当該広告コンテンツ配信要求後に上記実コンテンツの再生を一時停止させる手段と、上記広告コンテンツ配信要求に従って上記コンテンツ配信システムから配信される広告コンテンツの再生終了に応じて、上記実コンテンツの再生を開始または再開させる手段とを備えたことを特徴とする。
【0014】
上記の構成においては、クライアント端末側での実コンテンツの再生に際し、または再生中に、当該クライアント端末側からコンテンツ配信システム側に広告コンテンツの配信が要求されることにより、当該コンテンツ配信システム側からクライアント端末側に広告コンテンツが配信される。もし、実コンテンツの再生中に広告コンテンツの配信が要求された場合であれば、クライアント端末側に配信される広告コンテンツは、当該実コンテンツの再生が一時停止された状態で再生される。また、前記実コンテンツの再生に際して広告コンテンツの配信が要求された場合であれば、配信された広告コンテンツは、実コンテンツの再生開始に先立って再生される。
【0015】
このように、上記の構成においては、クライアント端末側で広告コンテンツ配信(再生)を起動することにより、視聴者毎の実コンテンツ(例えば、放送番組コンテンツまたはVODコンテンツ)の視聴時間に合わせて広告を配信することが可能となり、視聴者に対して時間的に効果的に広告が提供できる。また、広告コンテンツの再生中に実コンテンツが再生されることはないため、この点でも効果的な広告提供が可能となり、しかも、実コンテンツ自体に、広告コンテンツの挿入位置の情報を組み込む必要がない。また、広告コンテンツを実コンテンツから独立に管理できるため、実コンテンツに無関係に広告コンテンツを更新することも可能である。
【0016】
ここで、実コンテンツの概要と広告コンテンツが挿入可能な広告挿入可能位置とを示すコンテンツメタ情報を上記コンテンツ配信システムから取得する手段と、上記実コンテンツの再生位置を時間監視して、当該再生位置が当該実コンテンツに対応するコンテンツメタ情報により示される広告挿入可能位置に到達したことを検出する時間監視手段とを追加し、この時間監視手段による広告挿入可能位置検出に応じ、上記広告コンテンツ配信要求手段から上記コンテンツ配信システムに対して広告コンテンツの配信が要求される構成とするとよい。
【0017】
このようにすると、実コンテンツを何ら変更することなく、単にコンテンツメタ情報を書き換えるだけで、任意の広告挿入可能位置を設定できる。特に、コンテンツメタ情報により示される複数の広告挿入可能位置の中から実際に広告を挿入する位置を視聴者に選択させる手段を追加し、上記実コンテンツの再生位置が、上記コンテンツメタ情報により示される複数の広告挿入可能位置のうちの視聴者により選択された広告挿入可能位置に到達したことが時間監視手段により検出される構成とするならば、視聴者自身が所望の広告挿入位置を選択的に設定できるようになり、一層効果的な広告提供が可能となる。
【0018】
また、コンテンツメタ情報を利用して複数の広告挿入可能位置の中から広告挿入位置を視聴者に選択させる代わりに、広告挿入位置自体を視聴者に指定させることも可能である。この場合、より一層効果的な広告提供が可能となる。
【0019】
また、視聴者を特定する視聴者ID(視聴者識別情報)をコンテンツ配信システムに通知することにより、当該コンテンツ配信システムに対して、当該視聴者IDで特定される視聴者の特性に適した広告コンテンツを決定させる視聴者識別情報通知手段を追加するならば、視聴者に適合する効果的な広告提供が可能となる。ここで、視聴者が所持する当該視聴者の視聴者IDが記録されたカード型記憶媒体との間で通信が可能なカードインタフェースを設け、カード型記憶媒体に記録されている視聴者IDを当該カードインタフェースを介して読み取ってコンテンツ配信システムに通知する構成とするならば、1つのクライアント端末が複数の視聴者で共有されている場合にも、当該端末を利用して実際に視聴しようとしている視聴者の視聴者IDを、特別の入力操作を行うことなく、コンテンツ配信システムに通知することが可能となる。なお、視聴者IDを通知する代わりに、視聴者IDで特定される視聴者の特性(例えば、属性または嗜好)を表す視聴者特性情報をコンテンツ配信システムに通知することも可能である。
【0020】
なお、以上のクライアント端末に係る本発明は、当該クライアント端末とコンテンツ配信システムとを備えたコンテンツ配信・再生システムに係る発明、更には当該クライアント端末において実コンテンツに広告コンテンツを挿入するための広告コンテンツ挿入方法に係る発明としても成立する。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態につき図面を参照して説明する。
図1は本発明の一実施形態に係るコンテンツ配信・再生システムの構成を示すブロック図である。
【0022】
図1において、ケーブルヘッドエンドシステム10は、コンテンツの配信が可能なコンテンツ配信システム、例えば番組コンテンツ及びVOD(Video On Demand)コンテンツの配信が可能な放送・VODシステムである。ケーブルヘッドエンドシステム10は、コンテンツ(番組コンテンツ及びVODコンテンツ)のストリーミング配信を行う。ケーブルヘッドエンドシステム10は、ナビゲーションサーバ101と、実コンテンツサーバ102と、広告コンテンツサーバ103と、管理サーバ104と、実コンテンツ蓄積装置(実コンテンツストレージ装置)105と、広告コンテンツ蓄積装置(広告コンテンツストレージ装置)106と、コンテンツメタ情報DB(データベース)107と、視聴者管理DB108と、広告管理DB109と、ルータ110とを備えている。なお、ナビゲーションサーバ101、実コンテンツサーバ102、広告コンテンツサーバ103、管理サーバ104、実コンテンツ蓄積装置105、広告コンテンツ蓄積装置106、コンテンツメタ情報DB107、視聴者管理DB108及び広告管理DB109は、分散して配置されていても構わない。
【0023】
実コンテンツ蓄積装置105は、多数の実コンテンツが蓄積された大容量ディスク装置から構成される。実コンテンツは、ビデオ(映像)コンテンツとオーディオコンテンツとから構成される。ここでは、ビデオコンテンツとオーディオコンテンツとを区別する必要があるとき以外は、実コンテンツを当該ビデオコンテンツとオーディオコンテンツとを一元化したコンテンツとして扱う。
【0024】
広告コンテンツ蓄積装置106は、実コンテンツに挿入して利用可能な多数の広告コンテンツが蓄積された大容量ディスク装置から構成される。実コンテンツ蓄積装置105と広告コンテンツ蓄積装置106とは独立して管理され、実コンテンツと当該実コンテンツに挿入される広告コンテンツとの関係は固定化されていない。本実施形態では、実コンテンツに挿入される広告コンテンツは、当該実コンテンツの配信を要求した視聴者(ユーザ)の特性としての嗜好等に応じて決定される。
【0025】
コンテンツメタ情報DB107は、実コンテンツ蓄積装置105に蓄積されている各実コンテンツ毎に、当該コンテンツの概要を表すコンテンツメタ情報を保存・管理するデータベースである。このコンテンツメタ情報は、対応する実コンテンツの属性である、例えば当該コンテンツの識別情報としてのコンテンツID、タイトル、実コンテンツの分類であるジャンル、出演者、再生時間(VODに供される実コンテンツ、つまりVODコンテンツの場合)等の情報を含む。なお、放送に供される実コンテンツ、つまり放送コンテンツの場合には、再生時間に代えて放送日時と放送時間の情報が用いられる。コンテンツメタ情報はまた、対応する実コンテンツに挿入可能な広告の数と、広告が挿入可能な位置を表す情報(広告挿入可能位置情報)を含む。本実施形態において、実コンテンツ毎の広告挿入可能位置は、対応する実コンテンツの先頭から広告挿入開始位置までの再生時間により表される。
【0026】
図2は、コンテンツメタ情報DB107に保存されている実コンテンツ毎のコンテンツメタ情報に含まれる、コンテンツIDと広告挿入可能位置情報の一例を示す。図2によれば、例えばコンテンツIDが3100の実コンテンツ(トータルの再生時間90分)の場合には、広告挿入可能位置は、図3に示すように、再生開始から30分後と60分後との2箇所であることが分かる。なお、広告挿入可能位置として、実コンテンツの先頭位置、つまり実コンテンツの再生開始から0分後(再生時間0)に設定されることもある。
【0027】
視聴者管理DB108は、ケーブルヘッドエンドシステム10から配信されるコンテンツの視聴者を管理するための情報(視聴者情報)を保存・管理するデータベースである。視聴者管理DB108は、視聴者属性情報DB108aと視聴者嗜好情報DB108bとから構成される。
【0028】
図4は視聴者属性情報DB108aのデータ構造例を示す。この例では、視聴者属性情報DB108aには、視聴者毎に、当該視聴者の個人情報としての属性情報が保存される。この視聴者属性情報は、対応する視聴者の識別情報としての視聴者IDと当該視聴者の氏名、性別、年齢及び居住地(住所)との組を含む。
【0029】
図5は視聴者嗜好情報DB108bのデータ構造例を示す。この例では、視聴者嗜好情報DB108bには、視聴者毎に、当該視聴者の実コンテンツの視聴に関する嗜好度を示す視聴者嗜好情報が保存される。この視聴者嗜好情報は、対応する視聴者の識別情報としての視聴者IDとジャンル毎の当該視聴者にとっての興味の度合いを表す嗜好度(視聴者嗜好度)との組を含む。ここでは、実コンテンツは、図5に示すように、「ニュース」「スポーツ」「ドラマ」「音楽」「映画」「アニメ」「旅行」の各ジャンルに分類され、視聴者嗜好度が5段階で表されている。この視聴者嗜好情報DB108bは、各視聴者IDの視聴者に対してジャンル毎の興味度をアンケート調査し、興味の度合いにより、例えば5段階評価でアンケートに回答してもらうことで作成可能である。視聴者属性情報及び視聴者嗜好情報は、いずれも視聴者の特性を表す情報(視聴者特性情報)である。
【0030】
広告管理DB109は、広告コンテンツ蓄積装置106に蓄積されている各広告コンテンツを配信した際に広告効果のある、配信先の視聴者の嗜好と属性とを管理するための情報(広告管理情報)を保存・管理するデータベースである。
【0031】
図6は広告管理DB109のデータ構造例を示す。この例では、広告管理DB109には、広告コンテンツ毎に、当該広告コンテンツの広告管理情報が保存される。この広告管理情報は、対応する広告コンテンツの識別情報としての広告コンテンツIDと当該広告コンテンツを配信した際に広告効果のある、配信先の視聴者の嗜好(興味のある実コンテンツのジャンル)及び属性との組を含む。ここでは、配信先の視聴者の嗜好として、対応する広告を配信(挿入)したい実コンテンツのジャンル(嗜好ジャンル)が最大3種(嗜好ジャンル1乃至3)設定される。また、配信先の視聴者の属性として、対応する広告を配信(挿入)したい視聴者(ターゲットの視聴者)の年齢、性別及び居住地が設定される。
【0032】
再び図1を参照すると、ナビゲーションサーバ101は、クライアント端末としての後述するIPB(IPストリーミング用STB(セットトップボックス))51に保持されているEPG(Electronic Program Guide;電子プログラムガイド)及びナビゲーションクライアントソフトウェア(ブラウザ)と連携して、視聴者が視聴を希望するコンテンツの種類を受け付ける。ナビゲーションサーバ101は、受け付けたコンテンツ種類がVODコンテンツの場合、そのメディア情報(メディア記述)を該当する視聴者のIPB51に対して通知する。このメディア情報は、実コンテンツサーバ102のWebアドレス及び当該VODコンテンツのファイル情報を含む。
【0033】
実コンテンツサーバ102は、実コンテンツ蓄積装置105に蓄積されている多数の実コンテンツを管理する。実コンテンツサーバ102は、IPB(クライアント端末)51からVODコンテンツの配信要求があった場合には、当該要求のあったコンテンツを要求元に配信(ストリーミング配信)する。この実コンテンツサーバ102とIPB51とのセッション開始や応答等のセッション管理プロトコルには、例えばRTSP(Real Time Streaming Protocol)が用いられるものとする。
【0034】
広告コンテンツサーバ103は、広告コンテンツ蓄積装置106に蓄積されている多数の広告コンテンツを管理する。広告コンテンツサーバ103は、IPB51から広告コンテンツ要求があった場合は、当該IPB51を利用中の視聴者を特定する視聴者識別情報としての視聴者IDに従って、当該視聴者の特性(ここでは、属性及び嗜好)に適合した当該視聴者に最適な広告コンテンツを配信する。
【0035】
管理サーバ104は、ケーブルヘッドエンドシステム10内の各サーバのIP(Internet Protocol)アドレス及びコンフィグレーションファイル(構成情報ファイル)を保持し、IPB51に通知する。
【0036】
ルータ110は、ルーティングプロトコルに基づきルーティングテーブルを構成し、IPパケットを中継する。
【0037】
ディストリビューションハブ(HUB)20は、ケーブルヘッドエンドシステム10の配信拠点を成す。ディストリビューションハブ20は、ケーブルヘッドエンドシステム10からは遠隔の地に設置されており、CMTS(Cable Modem Termination System)21を収容する。ケーブルヘッドエンドシステム10には、ディストリビューションハブ20を含む多数のディストリビューションハブが、高速ネットワークである光リングネットワーク(光伝送ネットワーク)30により接続されている。なお、図1では、ディストリビューションハブ20以外のディストリビューションハブは省略されている。
【0038】
CMTS21は、ケーブルヘッドエンドシステム10内のルータ110と同様の機能を持つルータである。CMTS21は、RF(Radio Frequency)ケーブルとしてのCATV(Cable Television)ケーブル(RFケーブル)40とのインタフェース(RFインタフェース)210を有する。
【0039】
CATVケーブル40には、多数のIPB51が接続されている。IPB51には、例えばTV(Television)受像機(以下、TVと称する)52が接続されている。IPB51は、CATVケーブル40を介して転送されるIPストリームを受信し、その上位プロトコルである、それぞれビデオ及びでオーディオCODEC(code/decode)に従ったデコード処理を行うことで、そのビデオデコード結果をTV52(のモニタ)に表示させると共に、オーディオデコード結果をTV52(のスピーカ)から音声出力させる。本実施形態では、IPB51単体だけでなく、IPB51とTV52との組、またはTV52単体を、クライアントまたはクライアント端末と呼ぶこともある。なお、IPB51とTV52との組に代えて、IPB51の機能と表示モニタとを備えたPC(パーソナルコンピュータ)を用いることも可能である。
【0040】
図7はIPB51の構成を示すブロック図である。
同図に示すように、IPB51は、RFインタフェース511と、MACインタフェース512と、HDD(ハードディスクドライブ)513と、HDDコントローラ514と、フラッシュメモリ515と、RAM516と、CPU517と、ICカードインタフェース518と、内部バス519とから構成される。
【0041】
RFインタフェース511は、CATVケーブル40を構成する2つのRFケーブルである上りRFケーブル401及び下りRFケーブル402とのインタフェースを成す。RFインタフェース511は、CATVケーブル40との間でアナログ信号レベルで送受信するRFチューナ機能を有する。
【0042】
MAC(Media Access control)インタフェース512は、はCable MACプロトコルを終端するためのMACデバイスである。
【0043】
HDD513は、OS(オペレーティングシステム)、各種ミドルウエアプログラム、及びケーブルヘッドエンドシステム10側から配信された各種コンテンツ(実コンテンツと広告コンテンツ)を保存しておくのに用いられる蓄積装置(ストレージ装置)である。
【0044】
HDDコントローラ514は、HDD513とRAM516との間のデータ転送を制御する。
【0045】
フラッシュメモリ515は、ブートプログラム(図示せず)とファームウェアプログラム515aとを格納した書き換え可能な不揮発性メモリである。ファームウェアプログラム515aは、IPB51側(クライアント端末側)で実コンテンツを再生してからの経過時間を計測するための時間監視プロセスを含む。
【0046】
RAM516は、IPパケットの送受信時及びフラッシュメモリ515に格納されているファームウェアプログラムの実行時に用いられる。
【0047】
CPU517は、各種プログラムを実行する、例えば汎用のCPUである。CPU517により実行されるプログラムには、フラッシュメモリ515に格納されているファームウェアプログラム515aが含まれている。CPU517は、ファームウェアプログラム515aに従って、受信コンテンツをデコードして再生するデコード機能を有する。CPU517はまた、ファームウェアプログラム515a中の時間監視プロセス(時間監視ルーチン)に従って実コンテンツ再生からの経過時間を計測し、設定された時間を計測した場合に、内部割り込みを発生するタイマ(時間監視)機能と、当該内部割り込みに応じて、クライアント側(IPB51側)から配信側(ケーブルヘッドエンドシステム10の広告コンテンツサーバ103側)に広告コンテンツの配信を要求する広告コンテンツ配信要求機能を有する。CPU517は更に、広告コンテンツ配信要求時に、後述するICカードに記憶されている視聴者IDをケーブルヘッドエンドシステム10側に通知する機能も有する。
【0048】
ICカードインタフェース518は、ICカード(図示せず)とRAM516との間のデータ通信(転送)をコントロールするICカードコントローラ機能と、当該ICカードが装着されるカードスロット(図示せず)とを備えている。ICカードは、視聴者の認証に用いられる視聴者IDが記憶されたカード型記憶媒体であり、ICカードコントローラ機能を実現するためのCPUを内蔵する。なお、ICカードインタフェース518が、例えばブルートゥースインタフェースのように、非接触ICカードとの間で無線によるデータ通信を行うものであっても構わない。また、視聴者IDが記憶されたカード型記憶媒体として、ICカードに代えてメモリカードを用いることも可能である。
【0049】
次に、図1のシステムの動作について、IPB51からの要求に応じてケーブルヘッドエンドシステム10から当該IPB51に対して実コンテンツ及び広告コンテンツを配信する場合を例に、図8及び図9のシーケンスチャート並びに図10及び図11のフローチャートを参照して説明する。なお、ここでは、通信制御プロトコルに、最も一般的に使用されるストリーミング配信制御プロトコルであるRTSPが適用されるものとする。
【0050】
まず、IPB51が起動すると、当該IPB51とCMTS21との間で通信の周波数帯のネゴシエーションが行われる。その後、IPB51は、ケーブルヘッドエンドシステム10内の管理サーバ104からコンフィグレーションファイルをダウンロードし、ナビゲーションサーバ101のIPアドレスを獲得する。IPB51は、このIPアドレスを用いてケーブルヘッドエンドシステム10内のナビゲーションサーバ101をアクセスすることにより、当該ナビゲーションサーバ101からIPB51内のHDD513にEPGメニューをダウンロードする。EPGメニューには、(実コンテンツの)ジャンル毎のボタン、及びシステムプロバイダが推奨する実コンテンツ等が表示されている。
【0051】
今、ナビゲーションサーバ101からIPB51にダウンロードされたEPGメニューがTV52のモニタに表示されている状態で、視聴者(ユーザ)が、リモートコントローラ、いわゆるリモコンを操作して、当該EPGメニュー上で所望の実コンテンツを指定したものとする。するとIPB51からナビゲーションサーバ101に対して、実コンテンツ配信に関するメディア情報(実コンテンツサーバ102の情報及び指定の実コンテンツのファイル情報を含むメディア情報)を要求するためのメディア情報取得要求が、例えばHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)のGET要求を用いて発行される(ステップS1)。ここでは、VOD視聴のために、実コンテンツとしてVODコンテンツが要求されたものとする。なお、EPGメニュー上からは、実コンテンツとして、放送番組視聴のための番組コンテンツも、チャネル変更(切り替え)により要求可能である。
【0052】
ナビゲーションサーバ101は、IPB51からのメディア情報取得要求を受信すると、当該要求に対する応答(ナビサーバ応答)をIPB51に送信する(ステップS2)。このナビサーバ応答により、ナビゲーションサーバ101からIPB51に対して、実コンテンツサーバ102のWWW(World Wide Web)上のロケーションを表すWebアドレス、いわゆるURL(Uniform Resource Locator)と、当該IPB51から要求された実コンテンツのファイル名を表すファイル情報と、当該実コンテンツのコンテンツメタ情報とを含むメディア情報が通知される。ここで、実コンテンツはビデオコンテンツとオーディオコンテンツとから構成される。このため、ビデオコンテンツとオーディオコンテンツ各々のファイル名は存在するものの、実コンテンツのファイル名は実際には存在しない。しかし本実施形態では、説明の簡略化のために、ビデオコンテンツとオーディオコンテンツとを前述のように一元化して実コンテンツとして扱い、当該実コンテンツのファイル名が存在するものとしている。なお、実コンテンツサーバ102のWebアドレス(URL)と、各実コンテンツのコンテンツメタ情報(コンテンツメタ情報DB107の内容)とを、IPB51の起動時(EPGメニューのダウンロードを含む初期化処理時)にナビゲーションサーバ101から取得して、IPB51内のHDD513に保存しておく構成とすることも可能である。
【0053】
IPB51は、ナビゲーションサーバ101からのナビサーバ応答によりメディア情報を取得すると、当該メディア情報に含まれているWebアドレスをもとに、実コンテンツサーバ102のセットアップをRTSPのSETUPコマンドを用いて要求する(ステップS3)。これを受けて実コンテンツサーバ102は自身のセットアップを実行し、当該セットアップが終了すると、セットアップ終了を通知するための応答をIPB51に送信する(ステップS4)。
【0054】
IPB51はセットアップ要求に対する実コンテンツサーバ102からの応答を受信すると、当該実コンテンツサーバ102に対し、RTSPのPLAYコマンドを用いて実コンテンツの配信(再生)要求を送信する(ステップS5)。実コンテンツサーバ102は、この実コンテンツ配信(再生)要求を受け取ると、当該要求に対する応答をIPB51に送信し、続いて、IPB51から要求された実コンテンツを当該IPB51にストリーミング配信する(ステップS6)。
【0055】
IPB51は、実コンテンツサーバ102からの応答を受信すると、当該応答に続いて配信(ストリーミング配信)される実コンテンツの再生が可能であると認識できた時点で、ファームウェアプログラム515a中の時間監視プロセス(時間監視ルーチン)を起動する(ステップS7)。これによりIPB51(内のCPU517)は、時間監視プロセスに従って、図10のフローチャートで示される手順で、以下に述べる時間監視処理(ステップS8)を実行する。
【0056】
まず、IPB51(内のCPU517)は時間監視のためのタイマ値を次のように決定する(ステップS81)。本実施形態においてIPB51は、視聴者がEPGメニュー上で所望の実コンテンツを指定する操作を行った際に、ナビゲーションサーバ101から通知されるメディア情報中のコンテンツメタ情報をもとに、TV52のモニタに広告挿入選択画面を表示する。この広告挿入選択画面は、視聴者がEPGメニュー上で指定した実コンテンツに広告を挿入する回数や位置を、当該視聴者がリモコン操作で選択するのに用いられる。例えば、コンテンツID=3100の実コンテンツが指定された場合であれば、広告挿入選択画面には、図3の例のように、コンテンツ先頭から30分後の位置(広告挿入可能位置1)とコンテンツ先頭から60分後の位置(広告挿入可能位置2)の2箇所が、選択可能に表示される。ここでの選択肢は、例えば、実コンテンツの最初と最後を除けば、広告挿入可能位置1及び2の両方、広告挿入可能位置1のみ、広告挿入可能位置2のみ、或いは広告挿入可能位置1及び2共に選択しない、の4つである。もし、広告挿入可能位置1及び2を共に選択した場合には、視聴料金は最も安くなり、逆に広告挿入可能位置1及び2を共に選択しなかった場合には、視聴料金は最も高くなる。或いは、広告挿入選択画面に広告回数を表示し(本例では2回、1回、0回)、その中から選択する方法も可能である。このとき、視聴者が1回を選択した場合は、更に広告挿入可能位置1或いは広告挿入可能位置2を選択させる等の方法が考えられる。視聴者が広告挿入選択画面上で選択した広告挿入の情報は、IPB51内のRAM516に確保された広告挿入位置記憶領域に、IPB51内のCPU517により格納される。なお、広告挿入位置を、視聴者のリモコン操作、例えばTV52の画面上での図3中の矢印に相当するカーソルの移動操作により、視聴者自身に自由に指定させる構成とすることも可能である。この場合、コンテンツメタ情報中に広告挿入可能位置情報を含める必要はない。
【0057】
IPB51(内のCPU517)は、視聴者が広告挿入選択画面上で選択した広告挿入の情報に基づいて上記タイマ値を決定する。ここでは、選択された広告挿入位置の数(広告挿入回数)がn(nは1以上の自然数)で、実コンテンツの再生に伴う第1回目のタイマ値決定であれば、選択されたn個の広告挿入位置のうち、1番目の挿入位置を表す(コンテンツ先頭からの)再生時間が、タイマ値として決定される。また、第2回目以降である第i回目(iは1<i≦nを満足する自然数)のタイマ値決定であれば、i番目の挿入位置を表す(コンテンツ先頭からの)再生時間とi−1番目の挿入位置を表す(コンテンツ先頭からの)再生時間との差分が、タイマ値として決定される。
【0058】
IPB51(内のCPU517)はステップS81でタイマ値を決定すると、当該タイマ値を、例えばCPU517内のレジスタ(またはRAM516内に確保されたレジスタ領域)に設定する(ステップS82)。そしてIPB51(内のCPU517)は、時間監視プロセスに従い、コンテンツ再生開始時(またはコンテンツ再生再開時)からの経過時間を計測する時間監視動作(タイマ動作)を起動する(ステップS83)。この間、IPB51は実コンテンツサーバ102からストリーミング配信されるコンテンツ(ストリーミングコンテンツ)を受信して再生し、映像はTV52のモニタに表示させ、音声(音響)はTV52のスピーカから出力させる。
【0059】
IPB51(内のCPU517)は、コンテンツ再生開始時(またはコンテンツ再生再開時)からの経過時間の計測により、タイマ値に一致する時間を計測すると、タイマの時間切れ(expire)、つまりタイムアウトを検出する(ステップS84)。すると、IPB51では、タイムアウト検出をトリガとして内部割り込みが発生し、時間監視プロセスとは別のプロセス(ここでは、広告挿入プロセス)が起動される(ステップS85)。
【0060】
ところで、実コンテンツサーバ102からの実コンテンツのストリーミング配信で送信されるIPパケットのヘッダには、当該パケットの送信時刻を表すタイムスタンプが設定されているのが一般的である。したがって、コンテンツ再生開始時(またはコンテンツ再生再開時)の受信パケット中のタイムスタンプの示す時刻を基準に、後続の受信パケット中のタイムスタンプの示す時刻を監視することによっても、コンテンツ再生開始時(またはコンテンツ再生再開時)からの経過時間を計測することが可能である。また、コンテンツメタ情報により、対応する実コンテンツへの広告挿入可能位置として、実コンテンツの先頭位置を示す再生時間0が設定されている場合には、コンテンツ再生開始前に時間監視プロセスが起動され、その起動と同時にタイムアウトが検出される。
【0061】
IPB51は、広告挿入プロセスに従い、ナビゲーションサーバ101に対し、例えばHTTPのGET要求により、広告コンテンツ配信に関するメディア情報(広告コンテンツサーバ103のWebアドレスを含むメディア情報)を要求するためのメディア情報取得要求を発行する(ステップS9)。なお、広告コンテンツサーバ103のWebアドレスを、実コンテンツを配信させる一連の処理の中でRTSPのGET−PARAMETERコマンドで取得することも、或いはIPB51の起動時の処理(初期化処理)で取得することも可能である。
【0062】
ナビゲーションサーバ101は、IPB51からのメディア情報取得要求に応じて当該IPB51に応答(ナビサーバ応答)を返す(ステップS10)。このナビサーバ応答により、ナビゲーションサーバ101からIPB51に対して、広告コンテンツサーバ103のWebアドレス(URL)を含むメディア情報が通知される。
【0063】
IPB51(内のCPU517)は、ナビゲーションサーバ101からのナビサーバ応答によりメディア情報を取得すると、当該メディア情報に含まれているWebアドレスで指定される広告コンテンツサーバ103に対し、現在視聴中の視聴者のIDを、例えばRTSPのSET−PARAMETERコマンドを用いて通知する(ステップS11)。この視聴者IDは、次のようにしてIPB51内のCPU517により認識される。本実施形態において、視聴者は、ケーブルヘッドエンドシステム10が提供する実コンテンツを視聴しようとする場合、当該視聴者のIDが記録されたICカードをIPB51が有するICカードインタフェース518のカードスロットに装着する。CPU517は、このICカードインタフェース518のカードスロットに装着されたICカードから当該カードに記録されている視聴者IDを読み取ることにより、現在IPB51を介して実コンテンツを視聴しようとしている視聴者の視聴者IDを認識する。このように、視聴者IDが記録されたICカードをIPB51が有するICカードインタフェース518を介して当該IPB51内のCPU517により読み取らせる構成は、IPB51を複数の視聴者が共有する場合に適している。
【0064】
広告コンテンツサーバ103は、SET−PARAMETER等のコマンドによってIPB51から通知された視聴者IDを受信すると、当該コマンドに対する応答をIPB51に送信する(ステップS12)。次に広告コンテンツサーバ103は、IPB51から通知された視聴者IDを持つ視聴者にとって最適な広告コンテンツを検索して、当該サーバ103内にロードする広告コンテンツ検索処理を、図11のフローチャートで示される手順で次のように実行する(ステップS13)。
【0065】
まず広告コンテンツサーバ103は、視聴者属性情報DB108a及び視聴者嗜好情報DB108bに対し、IPB51から通知された視聴者IDをキーにして、例えばSQL(Structured Query Language)を用いて、当該視聴者IDを持つ視聴者の属性情報及び嗜好情報を問い合わせる(ステップS131)。広告コンテンツサーバ103は、この視聴者IDをキーとする問い合わせにより、視聴者属性情報DB108a及び視聴者嗜好情報DB108bから、当該視聴者IDを持つ視聴者の属性情報及び嗜好情報を取得する(ステップS132)。なお、この視聴者IDをもとに当該視聴者IDを持つ視聴者の属性情報及び嗜好情報を取得する処理を、IPB51側で行い、上記ステップS11では、取得した属性情報及び嗜好情報、つまり視聴者特性情報を広告コンテンツサーバ103に通知するようにしてもよい。
【0066】
広告コンテンツサーバ103は、上記ステップS132で視聴者IDを持つ視聴者の属性情報及び嗜好情報を取得すると、その属性情報及び嗜好情報をもとに当該視聴者にとって最適な広告を次のようにして決定する。
【0067】
まず広告コンテンツサーバ103は、広告管理DB109に対し、視聴者の属性情報をもとに、ターゲット年齢、性別、居住地が視聴者にマッチした広告コンテンツの広告管理情報を問い合わせる(ステップS133)。図9に示した広告管理DB109の場合、図5中の視聴者IDが0002の視聴者の例では、コンテンツIDが2000(年齢でマッチしない)と4000(性別でマッチしない)のコンテンツの広告管理情報は対象外となる。
【0068】
次に広告コンテンツサーバ103は、視聴者の属性にマッチした広告コンテンツの広告管理情報と当該視聴者の嗜好情報とをもとに、当該広告コンテンツ毎に、その広告コンテンツが当該視聴者の嗜好に適合している度合いを示す広告嗜好度を算出する(ステップS134)。この広告嗜好度は、次のようにして算出される。まず本実施形態では、広告管理情報中の嗜好ジャンル1,2,3について、そのジャンルに対する視聴者の嗜好度を計算する際の重みが、例えば5,3,1のように定められている。そこで、広告コンテンツサーバ103は、視聴者の嗜好情報に含まれている、各ジャンル毎の視聴者嗜好度のうち、嗜好ジャンル1,2,3に対する視聴者嗜好度に、重み5,2,1をそれぞれ乗じて、その和を算出することで、当該視聴者にとっての対応する広告に対する嗜好度(広告嗜好度)を求める。
【0069】
上記した視聴者IDが0002の視聴者の場合、図6中のコンテンツIDが1000の広告コンテンツの例では、当該視聴者にとっての当該広告コンテンツに対する広告嗜好度は、
5(嗜好ジャンル1:映画)×3点(映画に対する視聴者嗜好度)+2(嗜好ジャンル2:旅行)×5点(旅行に対する視聴者嗜好度)+1(嗜好ジャンル3:アニメ)×1点(アニメに対する視聴者嗜好度)=26点
となる。
【0070】
同様に、視聴者IDが0002の視聴者の場合、図6中のコンテンツIDが3000の広告コンテンツの例では、当該視聴者にとっての当該広告コンテンツに対する広告嗜好度は、
5(嗜好ジャンル1:音楽)×2点(音楽に対する視聴者嗜好度)+2(嗜好ジャンル2:ドラマ)×3点(ドラマに対する視聴者嗜好度)=16点
となる。
【0071】
このように、視聴者の属性にマッチした全ての広告コンテンツについて、当該視聴者にとっての当該各広告コンテンツに対する広告嗜好度を算出する(ステップS134)。この結果、視聴者にとっての広告コンテンツ毎の広告嗜好度をランク付けできる。上記の例では、算出された広告嗜好度から、コンテンツIDが1000の広告を挿入する方が、コンテンツIDが3000の広告を挿入するよりも、広告効果が期待できることが分かる。
【0072】
広告コンテンツサーバ103は、算出された広告コンテンツ毎の広告嗜好度をもとに、視聴者にとって最適な、言い換えれば視聴者に対して広告効果が最も期待できる広告コンテンツのコンテンツIDを決定する(ステップS135)。そして広告コンテンツサーバ103は、決定されたコンテンツIDの広告コンテンツを広告コンテンツ蓄積装置106から当該サーバ103内にロードする(ステップS136)。
【0073】
なお、広告契約料金を複数段階に設定し、その料金に応じた重要度(料金が高いほど値が大きくなる重要度)を、広告コンテンツ毎の広告管理情報に付加し、広告嗜好度の計算において当該重要度を加味すること、例えば当該重要度を係数として用い、上述の計算式で算出された広告嗜好度に乗じることも可能である。また、上述の計算式で算出された広告嗜好度が同一または同レベル(広告嗜好度の差が一定の範囲内)の広告コンテンツが複数存在する場合に限り、上記重要度に従ってランク付けしてもよい。いずれの場合にも、広告コンテンツ毎の配信確率に広告契約料金の違いを反映させることができる。
【0074】
また、同一広告でも、その広告が挿入される実コンテンツのジャンルによって、広告効果は異なる可能性がある。したがって、再生される実コンテンツのコンテンツメタ情報で示されるジャンルをもとに、そのジャンルに一致する嗜好ジャンルの重みを増加(例えば2倍に)して広告嗜好度を計算してもよい。このようにすると、視聴者が視聴する実コンテンツのジャンルに適合し、且つ当該視聴者の嗜好にも適合した広告に対する広告嗜好度を上げることができる。
【0075】
また、同一実コンテンツの複数の位置に広告を挿入する場合、既に挿入済みの広告は対象外とすればよい。つまり、広告嗜好度が最も高い広告から順に選択(決定)すればよい。更に、同一広告ばかりが決定されるのを防ぐため、予め定められた数(広告挿入位置の数より多い数)を上限とする、広告嗜好度が上位の広告を対象に、順番に或いはランダムに選択することも可能である。
【0076】
さて、IPB51は、SET−PARAMETERコマンドによる視聴者ID通知に対する広告コンテンツサーバ103からの応答を受信すると、RTSPのPAUSEコマンドを用いて、実コンテンツサーバ102による実コンテンツのストリーミング配信(再生)の一時停止(中断)を要求する(ステップS14)。実コンテンツサーバ102は、IPB51からのPAUSEコマンドを受信すると、実コンテンツの配信を一時停止すると共に、当該コマンドに対する応答をIPB51に送信する(ステップS15)。ここでは、PAUSEコマンドに応じて実コンテンツの配信を即時に停止するのではなく、例えばシーンの切れ目までを配信し、しかる後に上記配信を停止するとよい。
【0077】
IPB51は、PAUSEコマンドに対する実コンテンツサーバ102からの応答を受信すると、先のステップS9でのメディア情報取得要求に対するナビゲーションサーバ101からの応答(ステップS10)により取得した広告コンテンツサーバ103のWebアドレスをもとに、広告コンテンツサーバ103のセットアップをRTSPのSETUPコマンドを用いて要求する(ステップS16)。これを受けて広告コンテンツサーバ103は自身のセットアップを実行し、当該セットアップが終了すると、セットアップ終了を通知するための応答をIPB51に送信する(ステップS17)。
【0078】
IPB51はセットアップ要求に対する広告コンテンツサーバ103からの応答を受信すると、当該広告コンテンツサーバ103に対し、RTSPのPLAYコマンドを用いて広告コンテンツの配信(再生)要求を送信する(ステップS18)。広告コンテンツサーバ103は、この広告コンテンツ配信(再生)要求を受け取ると、当該要求に対する応答をIPB51に送信し、続いて、先のステップ12で検索してロードしておいた、視聴者にとって最適な広告コンテンツを当該IPB51にストリーミング配信する(ステップS19)。
【0079】
IPB51は、広告コンテンツサーバ103からの応答を受信すると、当該応答に続いてストリーミング配信される広告コンテンツの再生を開始して、当該広告コンテンツの再生時間を計測する。IPB51は、所定の広告再生時間を計測すると、例えばRSTPのTEARDOWNコマンドを用いて、広告コンテンツの終了要求を広告コンテンツサーバ103に送信する(ステップS20)。
【0080】
上記広告コンテンツの再生により、それまで再生されていた実コンテンツに当該広告コンテンツがIPB51側(視聴者側)で挿入されたことになる。ここでは、実コンテンツの再生が一時停止(中断)された状態で、広告コンテンツが再生される。このため、広告コンテンツをTV52のモニタの全画面に表示することができる。よって、VOD視聴でありながら、現在のTV放送と同様の広告効果が期待できる。また、実コンテンツに挿入された広告コンテンツは、当該実コンテンツを視聴する視聴者の嗜好に合致した広告コンテンツであり、しかも広告コンテンツの挿入回数と挿入位置は視聴者自身が指定したものであるため、より高い広告効果が期待できる。
【0081】
広告コンテンツサーバ103は、IPB51からの広告コンテンツ終了要求を受信すると、当該終了要求に対する応答をIPB51に送信する(ステップS21)。
【0082】
IPB51は、広告コンテンツ終了要求に対する広告コンテンツサーバ103からの応答を受信すると、先のステップS5と同様に、RTSPのPLAYコマンドを用いて実コンテンツの配信(再生)要求を広告コンテンツサーバ103に送信する(ステップS22)。この配信(再生)要求は、本実施形態のように実コンテンツのストリーミングの一時停止中であったなら、当該実コンテンツの再生再開のために送信される。一方、実コンテンツの再生開始に際しての、つまりタイマ値0の場合における、広告コンテンツの再生の終了であったなら、当該実コンテンツの再生開始のために送信される。実コンテンツサーバ102は、IPB51からの実コンテンツ配信(再生)要求を受け取ると、当該要求に対する応答をIPB51に送信し、続いて、IPB51から要求された実コンテンツを当該IPB51にストリーミング配信する(ステップS23)。
【0083】
IPB51は、広告コンテンツサーバ103からの応答を受信すると、当該応答に続いて配信された実コンテンツの再生再開(または再生開始)が可能であると認識できた時点で、再びファームウェアプログラム515a中の時間監視プロセスを起動して、コンテンツ再生再開時(またはコンテンツ再生時)からの経過時間を計測する(ステップS24,S25)。この間、IPB51は、実コンテンツサーバ102から配信されるストリーミングコンテンツを受信して再生し、TV52から表示及び音声(音響)出力させる。
【0084】
以上に述べた実施形態では、広告コンテンツ配信(再生)のための要求が、IPB51(クライアント端末)側でのVOD視聴のためのメディア情報取得要求(VOD視聴要求)をトリガとして、IPB51からケーブルヘッドエンドシステム10(内の広告コンテンツサーバ103)に対して送信されるものとして説明した。しかし、IPB51(クライアント端末)側でのVOD視聴要求以外のイベント、例えば放送番組(プログラム)切り替え、つまりチャネル指定のためのメディア情報取得要求(放送番組視聴要求)時に、当該要求をトリガとして、広告コンテンツ配信(再生)のための要求をIPB51からケーブルヘッドエンドシステム10に送信させることも可能である。このように、IPB51(クライアント端末)側で広告コンテンツ配信(再生)を起動することにより、視聴者毎の実コンテンツ(VODコンテンツまたは番組コンテンツ)の視聴時間に合わせて広告を配信することができるため、視聴者に対して時間的に効果的に広告が提供できる。
【0085】
また上記実施形態では、クライアント端末としてのIPB51が、CATVケーブル40に接続されるセットトップボックス(STB)である場合を想定している。しかし本発明は、CATVケーブル40に接続されるセットトップボックスに限らず、例えばバス型LANに接続されるセットトップボックス、或いはADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)、FTTH(Fiber to the Home)等の種々のインタフェースに接続されるセットトップボックスであっても、同様に適用し得る。
【0086】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。更に、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果の少なくとも1つが得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0087】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、クライアント端末側で広告コンテンツ配信(再生)を起動するようにしたので、視聴者毎の実コンテンツの視聴時間に合わせて広告を配信することができ、これにより視聴者に対して時間的に効果的に広告が提供できる。また、ケーブルベッドエンド側で視聴者毎にVOD視聴要求以降の広告挿入時間の管理が必要なくなるため、システムの簡略化が可能となる。また、広告コンテンツの再生中は実コンテンツの再生が停止されるため、この点でも効果的な広告提供が可能となり、しかも、実コンテンツ自体に、広告コンテンツの挿入位置の情報を組み込む必要がない。また、広告コンテンツを実コンテンツから独立に管理できるため、実コンテンツに無関係に広告コンテンツを更新することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るコンテンツ配信・再生システムの構成を示すブロック図。
【図2】図1中のコンテンツメタ情報DB107に保存されている実コンテンツ毎のコンテンツメタ情報に含まれる、コンテンツIDと広告挿入可能位置情報の一例を示す図。
【図3】実コンテンツの再生時間と広告挿入可能位置との関係の一例を示す図。
【図4】図1中の視聴者属性情報DB108aのデータ構造例を示す図。
【図5】図1中の視聴者嗜好情報DB108bのデータ構造例を示す図。
【図6】図1中の広告管理DB109のデータ構造例を示す図。
【図7】図1中のIPB51の構成を示すブロック図。
【図8】同実施形態の動作を説明するためのシーケンスチャートの一部を示す図。
【図9】同実施形態の動作を説明するためのシーケンスチャートの残りを示す図。
【図10】同実施形態における時間監視処理(図8ステップS8)の手順を示すフローチャート。
【図11】同実施形態における広告コンテンツ検索処理(図9ステップS13)の手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
10…ケーブルヘッドエンドシステム(コンテンツ配信システム)
40…CATVケーブル
51…IPB(IPストリーミング用STB、クライアント端末)
52…TV
102…実コンテンツサーバ
103…広告コンテンツサーバ
106…広告コンテンツ蓄積装置
107…コンテンツメタ情報DB
108…視聴者管理DB
108a…視聴者属性情報DB
108b…視聴者嗜好情報DB
109…広告管理DB
515a…ファームウェアプログラム
517…CPU
518…ICカードインタフェース

Claims (16)

  1. コンテンツ配信システムと、当該コンテンツ配信システムから配信される実コンテンツを再生するクライアント端末とを備えたコンテンツ配信・再生システムにおいて、
    前記コンテンツ配信システムは、
    前記クライアント端末から要求された実コンテンツを当該クライアント端末に配信する実コンテンツサーバと、
    前記実コンテンツサーバから配信可能な実コンテンツの群を蓄積する実コンテンツ蓄積手段と、
    前記実コンテンツサーバから配信可能な広告コンテンツの群を蓄積する広告コンテンツ蓄積手段と、
    前記クライアント端末から受信した広告コンテンツ配信要求に応じ、前記実コンテンツサーバから前記クライアント端末に配信される実コンテンツに挿入される広告コンテンツを、前記広告コンテンツ蓄積手段に蓄積されている広告コンテンツ群の中から選択して当該クライアント端末に配信する広告コンテンツ配信サーバとを備え、
    前記クライアント端末は、
    前記実コンテンツの再生に際し、または再生中に、前記コンテンツ配信システムに対して広告コンテンツの配信を要求する手段と、
    前記実コンテンツの再生中に前記広告コンテンツの配信が要求された場合、当該広告コンテンツ配信要求後に前記実コンテンツの再生を一時停止させる手段と、
    前記広告コンテンツ配信要求に従って前記コンテンツ配信システムから配信される広告コンテンツの再生終了に応じて、前記実コンテンツの再生を開始または再開させる手段とを備える
    ことを特徴とするコンテンツ配信・再生システム。
  2. 前記コンテンツ配信システムは、
    前記実コンテンツ蓄積手段に蓄積されている実コンテンツ毎に、当該実コンテンツの概要と広告コンテンツが挿入可能な広告挿入可能位置とを示すコンテンツメタ情報を蓄積するコンテンツメタ情報蓄積手段を更に備え、
    前記クライアント端末は、
    前記コンテンツメタ情報蓄積手段に蓄積されているコンテンツメタ情報のうち、前記実コンテンツサーバから配信される実コンテンツに対応するコンテンツメタ情報を少なくとも取得する手段と、
    前記実コンテンツサーバから配信される実コンテンツの再生位置を時間監視して、当該再生位置が当該実コンテンツに対応する前記コンテンツメタ情報により示される広告挿入可能位置に到達したことを検出する時間監視手段とを更に備え、
    前記広告コンテンツ要求手段は、前記時間監視手段による広告挿入可能位置検出に応じ、前記広告コンテンツサーバに対して広告コンテンツを要求する
    ことを特徴とする請求項1記載のコンテンツ配信・再生システム。
  3. 前記クライアント端末は、
    前記コンテンツメタ情報により示される複数の広告挿入可能位置の中から実際に広告を挿入する位置を視聴者に選択させる手段を更に備え、
    前記時間監視手段は、前記実コンテンツの再生位置が、前記コンテンツメタ情報により示される複数の広告挿入可能位置のうち視聴者により選択された広告挿入可能位置に到達したことを検出する
    ことを特徴とする請求項2記載のコンテンツ配信・再生システム。
  4. 前記クライアント端末は、
    前記コンテンツ配信システムから配信される実コンテンツに挿入される広告コンテンツの挿入位置を示す広告挿入位置を視聴者に指定させる手段と、
    前記実コンテンツサーバから配信される実コンテンツの再生位置を時間監視して、当該再生位置が視聴者により指定された広告挿入位置に到達したことを検出する時間監視手段と
    を更に備え、
    前記広告コンテンツ配信要求手段は、前記時間監視手段による広告挿入可能位置検出に応じ、前記広告コンテンツサーバに対して広告コンテンツの配信を要求する
    ことを特徴とする請求項1記載のコンテンツ配信・再生システム。
  5. コンテンツ配信システムから配信される実コンテンツを再生するクライアント端末において、前記実コンテンツに広告コンテンツを挿入するための広告コンテンツ挿入方法であって、
    前記実コンテンツの再生に際し、または再生中に、前記クライアント端末から前記コンテンツ配信システムに対して広告コンテンツの配信を要求するステップと、
    前記実コンテンツの再生中に広告コンテンツの配信が要求された場合、当該広告コンテンツ配信要求後に前記実コンテンツの再生を一時停止させるステップと、
    前記広告コンテンツ配信要求に従って前記コンテンツ配信システムから配信される広告コンテンツの再生終了に応じて、前記実コンテンツの再生を開始または再開させるステップと
    を具備することを特徴とする広告コンテンツ挿入方法。
  6. 実コンテンツの概要と広告コンテンツが挿入可能な広告挿入可能位置とを示すコンテンツメタ情報を前記コンテンツ配信システムから取得するステップと、
    前記実コンテンツの再生位置を時間監視して、当該再生位置が当該実コンテンツに対応する前記コンテンツメタ情報により示される広告挿入可能位置に到達したことを検出するステップと
    を更に具備し、
    前記広告挿入可能位置に到達したことが検出された場合に、前記コンテンツ配信システムに対して広告コンテンツの配信が要求される
    ことを特徴とする請求項5記載の広告コンテンツ挿入方法。
  7. 前記コンテンツメタ情報により示される複数の広告挿入可能位置の中から実際に広告を挿入する位置を視聴者に選択させるステップを更に具備し、
    前記コンテンツメタ情報により示される複数の広告挿入可能位置のうち視聴者により選択された広告挿入可能位置に到達したことが検出された場合に、前記コンテンツ配信システムに対して広告コンテンツの配信が要求される
    ことを特徴とする請求項6記載の広告コンテンツ挿入方法。
  8. 前記コンテンツ配信システムから配信される実コンテンツに挿入される広告コンテンツの挿入位置を示す広告挿入位置を視聴者に指定させるステップと、
    前記実コンテンツの再生位置を時間監視して、当該再生位置が視聴者により指定された広告挿入位置に到達したことを検出するステップと
    を更に具備し、
    前記広告挿入可能位置に到達したことが検出された場合に、前記コンテンツ配信システムに対して広告コンテンツの配信が要求される
    ことを特徴とする請求項5記載の広告コンテンツ挿入方法。
  9. コンテンツ配信システムから配信される実コンテンツを再生するクライアント端末において、
    前記コンテンツ配信システムに対して広告コンテンツの配信を要求する手段と、
    前記実コンテンツの再生中に広告コンテンツの配信が要求された場合、当該広告コンテンツ配信要求後に前記実コンテンツの再生を一時停止させる手段と、
    前記広告コンテンツ配信要求に従って前記コンテンツ配信システムから配信される広告コンテンツの再生終了に応じて、前記実コンテンツの再生を開始または再開させる手段と
    を具備することを特徴とするクライアント端末。
  10. 実コンテンツの概要と広告コンテンツが挿入可能な広告挿入可能位置とを示すコンテンツメタ情報を前記コンテンツ配信システムから取得する手段と、
    前記実コンテンツの再生位置を時間監視して、当該再生位置が当該実コンテンツに対応する前記コンテンツメタ情報により示される広告挿入可能位置に到達したことを検出する時間監視手段と
    を更に具備し、
    前記広告コンテンツ配信要求手段は、前記時間監視手段による広告挿入可能位置検出に応じ、前記コンテンツ配信システムに対して広告コンテンツの配信を要求する
    ことを特徴とする請求項9記載のクライアント端末。
  11. 前記コンテンツメタ情報により示される複数の広告挿入可能位置の中から実際に広告を挿入する位置又は回数を視聴者に選択させる手段を更に具備し、
    前記時間監視手段は、前記実コンテンツの再生位置が、前記コンテンツメタ情報により示される複数の広告挿入可能位置のうち視聴者により選択された広告挿入可能位置に到達したことを検出する
    ことを特徴とする請求項10記載のクライアント端末。
  12. 前記時間監視手段を起動する手段であって、視聴者により複数の広告挿入可能位置が選択された場合、前記実コンテンツの再生開始及び再生再開のそれぞれのタイミングで前記時間監視手段を起動する手段を更に具備し、
    前記時間監視手段は、前記起動手段により起動される毎に時間監視を開始することにより、前記実コンテンツの再生位置が前記選択された各広告挿入可能位置に到達したことを順次検出する
    ことを特徴とする請求項11記載のクライアント端末。
  13. 前記コンテンツ配信システムから配信される実コンテンツに挿入される広告コンテンツの挿入位置を示す広告挿入位置を視聴者に指定させる手段と、
    前記実コンテンツの再生位置を時間監視して、当該再生位置が視聴者により指定された広告挿入位置に到達したことを検出する時間監視手段と
    を更に具備し、
    前記広告コンテンツ配信要求手段は、前記時間監視手段による広告挿入可能位置検出に応じ、前記コンテンツ配信システムに対して広告コンテンツの配信を要求する
    ことを特徴とする請求項9記載のクライアント端末。
  14. 視聴者を特定する視聴者識別情報を前記コンテンツ配信システムに通知することにより、当該コンテンツ配信システムに対して、当該視聴者識別情報で特定される視聴者の特性に適した広告コンテンツを決定させる視聴者識別情報通知手段を更に具備することを特徴とする請求項9記載のクライアント端末。
  15. 視聴者が所持する当該視聴者の視聴者識別情報が記録されたカード型記憶媒体との間で通信が可能なカードインタフェースを更に具備し、前記視聴者識別情報通知手段は、前記カード型記憶媒体に記録されている前記視聴者識別情報を前記カードインタフェースを介して読み取って前記コンテンツ配信システムに通知することを特徴とする請求項14記載のクライアント端末。
  16. 視聴者の特性を表す視聴者特性情報を前記コンテンツ配信システムに通知することにより、当該コンテンツ配信システムに対して、当該視聴者特性情報で示される視聴者の特性に適した広告コンテンツを決定させる手段を更に具備することを特徴とする請求項9記載のクライアント端末。
JP2002303194A 2002-10-17 2002-10-17 コンテンツ配信・再生システム、広告コンテンツ挿入方法及びクライアント端末 Pending JP2004140584A (ja)

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