JP6589940B2 - 硫化物固体電解質材料の製造方法 - Google Patents

硫化物固体電解質材料の製造方法 Download PDF

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Description

本開示は、硫化物固体電解質材料の製造方法に関する。
近年におけるパソコン、ビデオカメラおよび携帯電話等の情報関連機器や通信機器等の急速な普及に伴い、その電源として利用される電池の開発が重要視されている。また、自動車産業界等においても、電気自動車用あるいはハイブリッド自動車用の高出力かつ高容量の電池の開発が進められている。現在、種々の電池の中でも、エネルギー密度が高いという観点から、リチウムイオン電池が注目を浴びている。
リチウムイオン電池に用いられる電解質材料として、硫化物固体電解質材料が知られている。例えば、特許文献1には、LiIおよびLiOHを含有する前駆体水溶液を乾燥し、その後、硫化処理、脱硫化水素処理および合成処理を行う硫化物固体電解質材料の製造方法が開示されている。また、特許文献2には、単一のLi源から、LiHSおよびLiX(Xは、F、Cl、BrまたはIである)を含有する原料混合物を調製し、その後、脱硫化水素処理および合成処理を行う硫化物固体電解質材料の製造方法が開示されている。
特開2014−186820号公報 特開2014−179265号公報
LiIは潮解性が高いため、乾燥には、高温(例えば250℃以上)が必要となる。一方、特許文献1の実施例には、LiIに対してモル基準で6倍のLiOHを添加することで、低温(例えば200℃以下)での乾燥が可能となることが記載されている。しかしながら、LiIに対して多くのLiOHを添加すると、LiIの濃度が低くなる。
本開示は、上記実情に鑑みてなされたものであり、ハロゲン化リチウムの濃度を高くすることができ、かつ、低温での乾燥が可能な硫化物固体電解質材料の製造方法を提供することを主目的とする。
上記課題を解決するために、本開示においては、LiI、LiBrおよびLiOHを含有する前駆体水溶液を乾燥し、水分を除去することにより、前駆体混合物を得る乾燥工程と、上記前駆体混合物における上記LiOHを硫化しLiHSとする硫化処理、上記LiHSから硫化水素を脱離させLiSとする脱硫化水素処理、および、副原料と反応させる合成処理を有する電解質合成工程と、を備え、上記前駆体水溶液において、上記LiIおよび上記LiBrに対する上記LiOHのモル比(LiOH/(LiI+LiBr))が、3以上6未満である、硫化物固体電解質材料の製造方法を提供する。
本開示によれば、LiI、LiBrおよびLiOHが共存した状態で乾燥を行うことで、ハロゲン化リチウムの濃度を高くすることができ、かつ、低温での乾燥が可能となる。
上記開示においては、上記前駆体水溶液において、上記LiIに対する上記LiBrのモル比(LiBr/LiI)が1以上1.5以下であっても良い。
上記開示においては、上記乾燥工程における乾燥温度が、200℃以下であっても良い。
本開示の硫化物固体電解質材料の製造方法は、ハロゲン化リチウムの濃度を高くすることができ、かつ、低温での乾燥が可能であるという効果を奏する。
本開示の硫化物固体電解質材料の製造方法の一例を示すフローチャートである。 参考例1〜4で得られた乾燥サンプルに対するTG/DTA測定の結果(TG曲線)である。 参考例1〜4で得られた乾燥サンプルに対するTG/DTA測定の結果(DTA曲線)である。 実験例1〜4で得られた乾燥サンプルに対するTG/DTA測定の結果(TG曲線)である。 実験例1〜4で得られた乾燥サンプルに対するTG/DTA測定の結果(DTA曲線)である。 実験例5で得られた乾燥サンプルに対するTG/DTA測定の結果(TG曲線)である。 実験例5で得られた乾燥サンプルに対するTG/DTA測定の結果(DTA曲線)である。
以下、本開示の硫化物固体電解質材料の製造方法について詳細に説明する。
図1は、本開示の硫化物固体電解質材料の製造方法の一例を示すフローチャートである。図1においては、まず、HI、HBrおよびLiOHを純水中で混合し、中和させ、LiI、LiBrおよびLiOHを含有する前駆体水溶液を得る。次に、前駆体水溶液を乾燥し、水分を除去することにより、前駆体混合物を得る。次に、前駆体混合物におけるLiOHを硫化し、LiHSとする。次に、LiHSから硫化水素を脱離させLiSとする。次に、得られた混合物を非極性溶媒に分散させ、所定の副原料(例えばP)を添加し、非晶質化する。その後、非極性溶媒を乾燥により除去することで、硫化物ガラスである硫化物固体電解質材料が得られる。また、硫化物ガラスを作製した後に熱処理を行うことで、ガラスセラミックスである硫化物固体電解質材料が得られる。
本開示によれば、LiI、LiBrおよびLiOHが共存した状態で乾燥を行うことで、ハロゲン化リチウムの濃度を高くすることができ、かつ、低温での乾燥が可能となる。上述したように、特許文献1の実施例には、LiIに対してモル基準で6倍のLiOHを添加することで、低温(例えば200℃以下)での乾燥が可能となることが記載されている。しかしながら、LiIに対して多くのLiOHを添加すると、LiIの濃度が低くなる。
一方、LiBrもLiIと同様に潮解性が高い材料である。そのため、LiBrもモル基準で6倍のLiOHを添加することが必要であると推測される。従って、LiIおよびLiBrを共存させた場合、モル基準で12倍のLiOHが必要であると推測される(LiOH/(LiI+LiBr)=6)。ところが、LiIおよびLiBrを共存させるた場合、意外にも、より少ないLiOH量で、低温乾燥が可能であることを見い出した。
LiOHは、その後の硫化処理および脱硫化水素処理によりLiSとなる材料であるため、少ないLiOH量で低温乾燥が可能となれば、ハロゲン化リチウム(LiI、LiBr)の濃度、すなわち、LiSに対するハロゲン化リチウムの割合を高くすることができる。なお、ハロゲン化リチウムの濃度を高くすることで、例えば、Liイオン伝導度の高い硫化物固体電解質材料を得ることができる。また、例えば後述する実験例2、3では、LiIおよびLiBrが等モルで存在するが、実験例2、3では、LiIに対してモル基準で6倍未満のLiOHしか存在しないにも関わらず、低温での乾燥が可能であり、LiIの濃度を高くすることができたといえる。
おそらく、LiIおよびLiBrを共存させることで相乗作用が生じ、LiBr周囲およびLiI周囲で束縛されている水分子が排除されやすくなったと推測される。相乗作用は、LiIおよびLiBrが、1つのLiOHを共有した結果生じていると推測される。
また、本開示においては、LiI、LiBrおよびLiOHを含有する前駆体水溶液を乾燥し、水分を除去することにより、前駆体混合物を得る。そのため、前駆体混合物に含まれるLiI、LiBrおよびLiOHの分散性は非常に高い。従って、そのような前駆体混合物に対して、硫化処理、脱硫化水素処理および合成処理を行うことで、短時間で硫化物固体電解質材料を得ることができるという利点がある。
なお、特許文献1には、図2としてLiI−LiOH系の状態図が開示されており、その説明において、LiI:LiOH=1:1の場合、または、LiI:LiOH=1:4の場合に安定相を形成することが記載されている。しかしながら、後述する参考例2では、LiI:LiOH=1:4においても、250℃付近でも水分蒸発による重量減少が確認され、低温での乾燥には、LiOH量が不十分であることが示唆されている。そのため、低温での乾燥には、LiIに対してモル基準で6倍以上のLiOHが必要であるといえる。
以下、本開示の硫化物固体電解質材料の製造方法について、工程ごとに説明する。
1.乾燥工程
本開示における乾燥工程は、LiI、LiBrおよびLiOHを含有する前駆体水溶液を乾燥し、水分を除去することにより、前駆体混合物を得る工程である。
前駆体水溶液は、LiI、LiBrおよびLiOHを含有する。なお、本開示における「水溶液」とは、溶媒として少なくとも水を含有する溶液をいい、水のみを溶媒としていても良く、水以外の溶媒をさらに含有していても良い。特に、上記水溶液は、全溶媒における水の割合が50重量%以上であることが好ましい。
また、LiI、LiBrおよびLiOHを含有する前駆体水溶液を得る方法は、特に限定されるものではないが、例えば、I源およびBr源およびOH源を混合する方法を挙げることができる。I源としては、例えば、LiI、HI、Iを挙げることができる。HIは、LiOHと反応することでLiIが得られる(HI+LiOH→LiI+HO)。Br源としては、例えば、LiBr、HBr、Brを挙げることができる。HBrは、LiOHと反応することでLiBrが得られる(HBr+LiOH→LiBr+HO)。OH源としては、例えば、LiOH、Ca(OH)を挙げることができる。
前駆体水溶液において、LiIおよびLiBrに対するLiOHのモル比(LiOH/(LiI+LiBr))は、通常、3以上である。一方、上記モル比は、通常、6未満であり、5.5以下であっても良く、5以下であっても良く、4以下であっても良く、4未満であっても良い。
前駆体水溶液において、LiIに対するLiBrのモル比(LiBr/LiI)は、例えば0.5以上であり、1以上であっても良い。一方、上記モル比は、例えば2以下であり、1.5以下であっても良い。
また、前駆体水溶液におけるLiI、LiBrおよびLiOHの合計濃度は、特に限定されるものではないが、例えば0.5重量%以上であり、1重量%以上であっても良い。一方、上記合計濃度は、例えば10重量%以下である。
前駆体水溶液を乾燥する方法は特に限定されるものではないが、例えば、加熱乾燥、減圧乾燥(例えば真空乾燥)、凍結乾燥、スプレー乾燥およびこれらの任意の組み合わせ等を挙げることができる。また、蒸発または昇華した溶媒(例えば水分)を効率的に除去するため、液体窒素等の冷媒で冷却したコールドトラップを用いても良い。なお、乾燥工程では、加熱を行っても良く、行わなくても良い。
乾燥工程における乾燥温度は、例えば、200℃以下であり、150℃以下であっても良く、120℃以下であっても良い。一方、乾燥温度は、例えば、50℃以上であり、70℃以上であっても良い。なお、一般的に減圧環境下では、大気圧環境下に比べて、乾燥温度が低くても、溶媒が蒸発しやすい。そのため、減圧環境下では、乾燥温度が100℃未満であっても良い。
前駆体水溶液を乾燥し、水分を除去することにより、前駆体混合物が得られる。前駆体混合物における水分量は、例えば、5重量%以下であり、3重量%以下であっても良く、1重量%以下であっても良い。水分量は、TG/DTAにより求めることができる。
2.電解質合成工程
本開示における電解質合成工程は、上記前駆体混合物における上記LiOHを硫化しLiHSとする硫化処理、上記LiHSから硫化水素を脱離させLiSとする脱硫化水素処理、および、副原料と反応させる合成処理を有する工程である。
電解質合成工程は、硫化処理、脱硫化水素処理および合成処理を有していれば、特に限定されるものではない。通常、硫化処理の後に、脱硫化水素処理が行われる。一方、脱硫化水素処理および合成処理の順番およびタイミングは任意に設定できる。例えば、脱硫化水素処理の後に合成処理を行っても良く、合成処理の後に脱硫化水素処理を行っても良い。すなわち、電解質合成工程では、少なくとも、LiOHを硫化しLiHSとすること、LiHSから硫化水素を脱離させLiSとすること、および、硫化物固体電解質材料を合成することが行われれば良い。中でも、硫化水素を脱離させた後に、所定の副原料を添加して硫化物固体電解質材料を合成することが好ましい。
(1)硫化処理
硫化処理は、上記前駆体混合物における上記LiOHを硫化しLiHS(水硫化リチウム、LiSHとも称される)とする処理である。
LiOHの硫化方法は、特に限定されるものではないが、例えば、前駆体混合物に硫化ガスを反応させる方法を挙げることができる。硫化ガスとしては、例えば、HS、CS、単体硫黄蒸気等を挙げることができる。なお、硫化ガスは、アルゴンガス等の不活性ガスにより希釈されていても良い。硫化ガスを反応させる際の温度は、例えば0℃〜200℃の範囲内である。また、硫化ガスを反応させる時間は、例えば10分〜180分の範囲内である。
また、LiOHの硫化は、前駆体混合物を溶媒に溶解もしくは分散させた状態、または、不活性ガス雰囲気で行うことが好ましい。なお、本開示における溶媒とは、溶質が溶解した厳密な意味での溶媒のみならず、分散媒の意味も包含するものである。極性溶媒中で、LiOHの硫化を行っても良い。
上記極性溶媒は、特に限定されるものではないが、LiOHの少なくとも一部を溶解するものであることが好ましい。なお、溶質の溶解度は、通常、溶媒の加熱とともに増加するため、溶質が溶解する程度に加熱して、LiOHの硫化を行うことが好ましい。また、上記極性溶媒としては、具体的には、プロトン性の極性溶媒を挙げることができる。プロトン性の極性溶媒の一例としては、炭素数が1〜8のアルコールを挙げることができる。上記アルコールとしては、具体的にはメタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、t−ブチルアルコール、2−ペンタノール、2−メチル−1−ブタノール、2,2−ジメチル−1−プロパノール等を挙げることができる。プロトン性の極性溶媒の他の例としては、フェノール、クレゾール等のフェノール類等を挙げることができる。
一方、不活性ガス雰囲気としては、例えば、アルゴンガス雰囲気および窒素ガス雰囲気等を挙げることができる。
(2)脱硫化水素処理
脱硫化水素処理は、上記LiHSから硫化水素を脱離させLiSとする処理である。具体的には、2LiHS→LiS+HSの反応が生じる。
脱硫化水素処理は、特に限定されるものではないが、例えば、加熱乾燥処理を挙げることができる。加熱乾燥処理の温度は、例えば150℃〜220℃の範囲内である。加熱乾燥処理の時間は、例えば15分間〜6時間の範囲内である。また、加熱乾燥処理は、硫化処理した前駆体混合物を溶媒に溶解もしくは分散させた状態、または、不活性ガス雰囲気で行うことが好ましい。前者の場合、特に、溶媒として非プロトン性溶媒を用いることが好ましく、無極性の非プロトン性溶媒がより好ましい。LiSの劣化を抑制することができるからである。中でも、脱硫化水素処理に用いられる溶媒は、常温(25℃)で液体のアルカンであることが好ましい。一方、不活性ガス雰囲気としては、例えば、アルゴンガス雰囲気および窒素ガス雰囲気等を挙げることができる。
また、硫化処理および脱硫化水素処理を、一つの反応として行っても良い。具体的には、LiI、LiBrおよびLiOHを含有する前駆体混合物におけるLiOHを硫化する際の温度を比較的高く設定することで、硫化および脱硫化水素を連続的に行うことができる。また、硫化処理および脱硫化水素処理を、溶媒に溶解もしくは分散させた状態で連続的に行っても良い。
(3)合成処理
本開示における合成処理は、副原料と反応させる処理である。副原料は、硫化処理前の前駆体混合物、硫化処理後の前駆体混合物、脱硫化水素処理前の前駆体混合物、または、脱硫化水素処理前の前駆体混合物と反応させることが好ましい。
合成処理は、所望の硫化物固体電解質材料を得ることができる処理であれば特に限定されるものではないが、中でも、A元素(Aは、P、Si、Ge、AlまたはBである)およびS元素を含有する副原料を反応させることが好ましい。副原料は、A元素として、A含有化合物を含有していても良く、A単体を含有していても良い。A含有化合物としては、Aの硫化物を挙げることができ、具体的には、P、P、SiS、GeS、Al、B等を挙げることができる。また、副原料は、A元素を二種類以上含有していても良い。また、副原料は、S元素として、S含有化合物を含有していても良く、S単体を含有していても良い。S含有化合物としては、例えば、上述した硫化物を挙げることができる。
硫化物固体電解質材料の組成は、特に限定されるものではない。例えば、LiSおよびPの合計に対するLiSの割合は、例えば、70mol%〜80mol%の範囲内であり、72mol%〜78mol%の範囲内であっても良く、74mol%〜76mol%の範囲内であっても良い。化学的安定性の高い硫化物固体電解質材料を得ることができるからである。特に、上記LiSの割合が75mol%である場合(LiS:P=75:25である場合)、オルト組成(LiPS)を有するイオン伝導体と、LiIと、LiBrを備える硫化物固体電解質材料を得ることができる。
硫化物固体電解質材料におけるLiIおよびLiBrの割合は、それぞれ、例えば1mol%〜60mol%の範囲内であり、5mol%〜50mol%の範囲内であっても良く、10mol%〜40mol%の範囲内であっても良く、10mol%〜30mol%の範囲内であっても良い。
合成処理は、所望の硫化物固体電解質材料を得ることができる処理であれば特に限定されるものではない。合成処理の一例としては、非晶質化処理を挙げることができる。非晶質化処理を行うことで、通常、硫化物ガラスである硫化物固体電解質材料が得られる。非晶質化処理としては、例えば、メカニカルミリングを挙げることができる。メカニカルミリングは、原料を、機械的エネルギーを付与しながら混合する方法であり、例えばボールミル、振動ミル、ターボミル、メカノフュージョン、ディスクミル等を挙げることができる。遊星型ボールミルを行う際の台盤回転数は、例えば、200rpm〜500rpmの範囲内である。また、遊星型ボールミルを行う際の処理時間は、例えば、1時間〜100時間の範囲内である。メカニカルミリングは、乾式メカニカルミリングであっても良く、湿式メカニカルミリングであっても良いが、後者が好ましい。より非晶質性の高い硫化物ガラスを得ることができるからである。
合成処理の他の例としては、非晶質化処理および熱処理を挙げることができる。非晶質化処理の後に熱処理を行うことで、ガラスセラミックスである硫化物固体電解質材料を得ることができる。熱処理温度は、結晶化温度以上の温度であることが好ましく、例えば160℃〜200℃の範囲内である。熱処理時間は、例えば1分間〜24時間の範囲内である。また、熱処理は、不活性ガス雰囲気(例えばArガス雰囲気)で行うことが好ましい。ガラスセラミックスの劣化(例えば酸化)を防止できるからである。熱処理の方法としては、例えば、焼成炉を用いる方法を挙げることができる。
上記合成処理のさらに他の例としては、固相反応処理を挙げることができる。固相反応処理を行うことで、結晶質材料である硫化物固体電解質材料を得ることができる。
3.硫化物固体電解質材料
本開示により得られる硫化物固体電解質材料は、少なくともLiIおよびLiBrを有し、通常は、さらにイオン伝導体(例えば、LiPS)を有する。また、LiIおよびLiBrの少なくとも一部は、通常、LiI成分およびLiBr成分としてイオン伝導体の構造中に取り込まれた状態で存在することが好ましい。
イオン伝導体は、例えば、Li、A(Aは、P、Si、Ge、AlおよびBの少なくとも一種である)、およびSを有することが好ましく、中でも、オルト組成またはその近傍組成を有することがより好ましい。化学的安定性の高い硫化物固体電解質材料とすることができるからである。具体的には、イオン伝導体が、オルト組成のアニオン構造(PS 3−構造、SiS 4−構造、GeS 4−構造、AlS 3−構造、BS 3−構造)を主体として含有することが好ましい。オルト組成のアニオン構造の割合は、イオン伝導体における全アニオン構造に対して、例えば、50mol%以上であり、70mol%以上であっても良く、90mol%以上であっても良い。
硫化物固体電解質材料は、硫化物ガラスであっても良く、ガラスセラミックス(結晶化硫化物ガラス)であっても良く、結晶性材料であっても良い。また、硫化物固体電解質材料の形状としては、例えば粒子状を挙げることができる。硫化物固体電解質材料の平均粒径(D50)は、例えば0.1μm〜50μmの範囲内である。また、硫化物固体電解質材料は、常温におけるLiイオン伝導度は、例えば、1×10−3S/cm以上である。また、硫化物固体電解質材料は、Liイオン伝導を利用する任意の用途に用いることができ、中でもリチウムイオン電池に用いることが好ましい。
なお、本開示は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は、例示であり、本開示の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本開示の技術的範囲に包含される。
[参考例1]
ヨウ化水素酸(和光純薬製、特級、HI含量56.6重量%)を8.834gと、水酸化リチウム一水和物(LiOH・HO、高純度化学製)を4.920gとを混合して混合溶液を得た。なお、LiOH・HOは、事前に超純水を用いて溶解させた。混合溶液をろ過し、その後、エバポレータ(温度60℃、ダイヤフラムポンプ)にて水分を除去した。さらに、オイルポンプ(60℃)および液体窒素トラップを用いて乾燥し、乾燥サンプルを得た。HIおよびLiOHの割合は、モル基準で、HI:LiOH=1:3であり、LiI:LiOH=1:2に該当する。
[参考例2]
LiOH・HOの量を8.200gに変更したこと以外は、参考例1と同様にして、乾燥サンプルを得た。HIおよびLiOHの割合は、モル基準で、HI:LiOH=1:5であり、LiI:LiOH=1:4に該当する。
[参考例3]
LiOH・HOの量を11.48gに変更したこと以外は、参考例1と同様にして、乾燥サンプルを得た。HIおよびLiOHの割合は、モル基準で、HI:LiOH=1:7であり、LiI:LiOH=1:6に該当する。
[参考例4]
LiOH・HOの量を21.32gに変更したこと以外は、参考例1と同様にして、乾燥サンプルを得た。HIおよびLiOHの割合は、モル基準で、HI:LiOH=1:13であり、LiI:LiOH=1:12に該当する。
[評価]
(外観観察)
参考例1〜4で得られた乾燥サンプルの外観を目視にて観察した。その結果を表1に示す。
Figure 0006589940
表1に示すように、参考例1、2で得られた乾燥サンプルは、シャーベット状であり、残留する水分量が多かった。これに対して、参考例3、4で得られた乾燥サンプルは、白色塊状の粉末であった。このように、粉末の乾燥サンプルを得るためには、LiOH/LiIが6以上であることが必要であった。
(水分量測定)
参考例1〜4で得られた乾燥サンプルに対して、水分量測定を行った。水分量測定には、示差熱熱重量同時分析装置(TG/DTA装置、日立ハイテクサイエンス製)を用いた。なお、基準物質にはアルミナを用いた。水分量測定の結果(TG曲線)を図2に示す。
図2に示すように、参考例1(LiI:LiOH=1:2)では、300℃付近でも水分蒸発による重量減少が確認された。また、参考例2(LiI:LiOH=1:4)でも、250℃付近でも水分蒸発による重量減少が確認された。これに対して、参考例3(LiI:LiOH=1:6)および参考例4(LiI:LiOH=1:12)では、110℃付近で水分蒸発による重量減少が終了することが確認された。すなわち、110℃程度の加熱であっても、乾燥領域(例えば、参考例3および参考例4の300℃〜400℃の領域)との水分量の差が1%以下となることが確認された。なお、図2において、約500℃以上での重量減少は、LiOHの脱水(2LiOH→LiO+HO)による減少である。
また、DTA曲線を図3に示す。図3に示すように、参考例2(LiI:LiOH=1:4)、参考例3(LiI:LiOH=1:6)および参考例4(LiI:LiOH=1:12)では、320℃付近に、LiI・4LiOHの溶融反応であると推測される吸熱ピークが確認された。一方、参考例1(LiI:LiOH=1:2)でも、僅かに上記吸熱ピークが確認されたことから、LiOHは、LiI周囲で束縛されている水分子を排除することができ、結果として、より低温で十分な乾燥が可能になったと推測される。なお、参考例2(LiI:LiOH=1:4)でも、上記吸熱ピークが確認されたが、上述した図2に示すように、250℃付近でも水分蒸発による重量減少が確認され、低温での乾燥には、LiOH量が不十分であることが確認された。
[実験例1]
ヨウ化水素酸(和光純薬製、特級、HI含量56.6重量%)を8.834gと、臭化水素酸(ナカライテスク、特級、HBr含量48.1重量%)を6.575gと、水酸化リチウム一水和物(LiOH・HO、高純度化学製)を6.560gとを混合して混合溶液を得た。なお、LiOH・HOは、事前に超純水を用いて溶解させた。混合溶液をろ過し、その後、エバポレータ(温度60℃、ダイヤフラムポンプ)にて水分を除去した。さらに、オイルポンプ(60℃)および液体窒素トラップを用いて乾燥し、乾燥サンプルを得た。HI、HBrおよびLiOHの割合は、モル基準で、HI:HBr:LiOH=1:1:4であり、LiI:LiBr:LiOH=1:1:2に該当する。
[実験例2]
LiOH・HOの量を13.12gに変更したこと以外は、実験例1と同様にして、乾燥サンプルを得た。HI、HBrおよびLiOHの割合は、モル基準で、HI:HBr:LiOH=1:1:8であり、LiI:LiBr:LiOH=1:1:6に該当する。
[実験例3]
LiOH・HOの量を16.34gに変更したこと以外は、実験例1と同様にして、乾燥サンプルを得た。HI、HBrおよびLiOHの割合は、モル基準で、HI:HBr:LiOH=1:1:10であり、LiI:LiBr:LiOH=1:1:8に該当する。
[実験例4]
LiOH・HOの量を22.96gに変更したこと以外は、実験例1と同様にして、乾燥サンプルを得た。HI、HBrおよびLiOHの割合は、モル基準で、HI:HBr:LiOH=1:1:14であり、LiI:LiBr:LiOH=1:1:12に該当する。
[評価]
(外観観察)
実験例1〜4で得られた乾燥サンプルの外観を目視にて観察した。その結果を表2に示す。
Figure 0006589940
表2に示すように、実験例1で得られた乾燥サンプルは、シャーベット状であり、残留する水分量が多かった。これに対して、実験例2〜4で得られた乾燥サンプルは、白色塊状の粉末であった。このように、粉末の乾燥サンプルを得るためには、LiOH/(LiI+HBr)が3以上であることが必要であった。
ここで、上述した参考例1〜4では、粉末の乾燥サンプルを得るためには、LiOH/LiIが6以上であることが必要であった。そのため、LiBrを加えた場合には、LiOH/(LiI+LiBr)も6以上であることが必要であると想定された。しかしながら、実験例2、3では、LiOH/(LiI+LiBr)が6未満であっても、粉末の乾燥サンプルを得ることが可能であった。これは、LiBrおよびLiIが共存することで、相乗作用が生じ、LiBr周囲およびLiI周囲で束縛されている水分子が排除されやすくなったためであると推測される。
(水分量測定)
実験例1〜4で得られた乾燥サンプルに対して、水分量測定を行った。水分量測定には、示差熱熱重量同時分析装置(TG/DTA、日立ハイテクサイエンス製)を用いた。なお、基準物質にはアルミナを用いた。水分量測定の結果(TG曲線)を図4に示す。
図4に示すように、実験例1(LiI:LiBr:LiOH=1:1:2)では、250℃付近でも水分蒸発による重量減少が確認された。これに対して、実験例2(LiI:LiBr:LiOH=1:1:6)、実験例3(LiI:LiBr:LiOH=1:1:8)および実験例4(LiI:LiBr:LiOH=1:1:12)では、110℃付近で水分蒸発による重量減少が終了することが確認された。すなわち、110℃程度の加熱であっても、乾燥領域(例えば、実験例2〜4の300℃〜400℃の領域)との水分量の差が1%以下となることが確認された。
また、DTA曲線を図5に示す。図5に示すように、実験例2(LiI:LiBr:LiOH=1:1:6)、実験例3(LiI:LiBr:LiOH=1:1:8)および実験例4(LiI:LiBr:LiOH=1:1:12)では、300℃付近に、LiI・4LiOHの溶融反応であると推測される吸熱ピークが確認された。一方、実験例1(LiI:LiBr:LiOH=1:1:2)では、上記吸熱ピークが確認されなかった。LiOHの量が少なすぎると、LiBrにLiOHが優先的に配位している可能性が示唆された。
[実験例5]
ヨウ化水素酸(和光純薬製、特級、HI含量56.6重量%)を141.3gと、臭化水素酸(ナカライテスク、特級、HBr含量48.1重量%)を157.8gと、水酸化リチウム一水和物(LiOH・HO、高純度化学製)を360.8gとを混合して混合溶液を得た。なお、LiOH・HOは、事前に超純水を用いて溶解させた。混合溶液をろ過し、その後、エバポレータ(温度60℃、ダイヤフラムポンプ)にて水分を除去した。さらに、オイルポンプ(60℃)および液体窒素トラップを用いて乾燥し、乾燥サンプルを得た。HI、HBrおよびLiOHの割合は、モル基準で、HI:HBr:LiOH=1:1.5:13.75であり、LiI:LiBr:LiOH=1:1.5:11.25に該当する。
[評価]
(外観観察)
実験例5で得られた乾燥サンプルの外観を目視にて観察した。その結果、実験例5(LiOH/(LiI+LiBr)=4.5)で得られた乾燥サンプルは、白色塊状の粉末であった。
(水分量測定)
実験例5で得られた乾燥サンプルに対して、水分量測定を行った。水分量測定には、示差熱熱重量同時分析装置(TG/DTA、日立ハイテクサイエンス製)を用いた。なお、基準物質にはアルミナを用いた。水分量測定の結果(TG曲線)を図6に示し、DTA曲線を図7に示す。
図6に示すように、実験例5(LiI:LiBr:LiOH=1:1.5:11.25)では、10℃付近で水分蒸発による重量減少が終了することが確認された。すなわち、110℃程度の加熱であっても、乾燥領域(例えば、実験例5の300℃〜400℃の領域)との水分量の差が1%以下となることが確認された。一方、図7に示すように、実験例5(LiI:LiBr:LiOH=1:1.5:11.25)では、300℃付近に、LiI・4LiOHの溶融反応であると推測される吸熱ピークが確認された。

Claims (3)

  1. LiI、LiBrおよびLiOHを含有する前駆体水溶液を乾燥し、水分を除去することにより、前駆体混合物を得る乾燥工程と、
    前記前駆体混合物における前記LiOHを硫化しLiHSとする硫化処理、前記LiHSから硫化水素を脱離させLiSとする脱硫化水素処理、および、副原料と反応させる合成処理を有する電解質合成工程と、
    を備え、
    前記前駆体水溶液において、前記LiIおよび前記LiBrに対する前記LiOHのモル比(LiOH/(LiI+LiBr))が、3以上6未満である、硫化物固体電解質材料の製造方法。
  2. 前記前駆体水溶液において、前記LiIに対する前記LiBrのモル比(LiBr/LiI)が1以上1.5以下である、請求項1に記載の硫化物固体電解質材料の製造方法。
  3. 前記乾燥工程における乾燥温度が、200℃以下である、請求項1または請求項2に記載の硫化物固体電解質材料の製造方法。
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