JP6588072B2 - トンカットアリの根からのユーリコマノンの抽出分離方法 - Google Patents

トンカットアリの根からのユーリコマノンの抽出分離方法 Download PDF

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Description

本発明は、ケトステロイド化合物の抽出分離の分野に属しており、ユーリコマノンの抽出分離方法に関し、具体的には、トンカットアリの根からのユーリコマノンの抽出分離方法に関する。
トンカットアリは、ニガキ科ユーリコマ属の植物であり、マレーシア、インドネシア、ベトナム等の東南アジアの国で広く用いられている。原産地ではマレーシア人参、天然のバイアグラ等と呼ばれており、ツバメの巣、錫製の器具と共にマレーシアの三大国宝と称されている。トンカットアリには、抗癌、抗マラリア、男性性機能障害改善等の効果があるほか、人体機能の向上、抗不安、抗骨粗鬆症、鎮痛、抗炎症、抗菌、抗寄生虫、免疫調節、血管新生阻害、及び糖尿病治療の効果もある。ユーリコマノンは、トンカットアリの最も代表的な物質である。
出願番号201310359022.2のトンカットアリ植物中のユーリコマノンの抽出精製工程には、抽出・濃縮、脱脂、抽出、カラムクロマトグラフィー分離、脱色、結晶化、精製が含まれており、含有率98.6%のユーリコマノンが得られている。出願番号201510906420.0のトンカットアリ抽出物及びその調製方法は、生薬としてトンカットアリの根を選択し、水で抽出し、マクロ孔質樹脂カラム、濃度が異なるエタノールで溶離し、溶離液を濃縮、乾燥して得るものである。
上述した従来技術では、トンカットアリ原料からのユーリコマノンの抽出方法は、抽出ステップが複雑であり、収率が低く、商業生産に適していない。
本発明は、トンカットアリの根からのユーリコマノンの抽出分離方法を提供することを目的としており、これにより、主に、抽出ステップが複雑であり、収率が低く、商業生産に適していないという従来技術における課題が解決される。
本発明により提供される技術的解決手段は、以下の通りである。
トンカットアリの根からのユーリコマノンの抽出分離方法は、以下のステップを含む。
抽出ステップ(1)
原料であるトンカットアリの根を粉砕し、エタノールで撹拌抽出し、ろ過し、アルコールがなくなるまで濃縮し、後の使用のために静置する。
不純物除去ステップ(2)
ステップ(1)で得られた濃縮液に凝集剤又は清澄剤を加えて不純物を除去し、静置し、ろ過する。
前記凝集剤が、陽イオン凝集剤、陰イオン凝集剤又は複合イオン凝集剤であり、前記清澄剤が、清澄剤A(すなわち、清澄剤ZTC II A)又は清澄剤B(清澄剤ZTC II B)である。
膜ろ過ステップ(3)
分画分子量が100〜300の膜でろ過し、透析液を捨て、分画分子量が500〜700の膜で濃縮液を更にろ過し、透析液を収集する。
pH調整ステップ(4)
ステップ(3)で得られた透析液のpHを8〜10に調整し、沈殿物を収集し、後の使用のために沈殿物を乾燥させる。
洗浄、不純物除去ステップ(5)
ステップ(4)で得られた沈殿物を粉砕し、酢酸エチル、アセトン、エタノールのうちの1つ又は複数の混合溶媒で撹拌溶解し、ろ過し、溶解残渣と溶解液とを得る。
結晶化ステップ(6)
ステップ5)で得られた溶解残渣をアセトンで溶解し、溶解が終わってから、撹拌条件下でアセトニトリルを加え、静置し、ろ過し、結晶、すなわち、ユーリコマノンを得る。
上記ステップ(1)において、好ましくは、原料であるトンカットアリの根を60〜80メッシュに粉砕し、原料の質量の4〜5倍であって質量濃度が80%〜90%のエタノール溶液を用いて15℃〜20℃の温度で2〜3回撹拌抽出し、ろ過し、アルコールがなくなるまで濃縮し、後の使用のために静置する。
上記ステップ(1)において、最も好ましくは、抽出が2回であり、抽出時間が毎回1時間〜2.5時間である。
上記ステップ(1)において、好ましくは、エタノールの質量濃度が85%であり、1回目の抽出時間が2時間であり、2回目の抽出時間が1.5時間である。
上記ステップ(2)において、好ましくは、ステップ(1)で得られた濃縮液に、5℃〜80℃の温度で、質量濃度が0.1%〜3%の凝集剤又は清澄剤を加え、撹拌して不純物を除去し、0.5時間〜2時間静置し、ろ過するようにし、前記凝集剤又は清澄剤の質量が、濃縮液の質量の0.5%〜5%である。
上記ステップ(2)において、より好ましくは、ステップ(1)で得られた濃縮液に凝集剤又は清澄剤を30℃の温度で加え、撹拌して不純物を除去し、0.5時間〜2時間静置し、ろ過するようにし、なお、凝集剤又は清澄剤を加える順序は、濃縮液の質量の1%であって質量濃度が0.3%の陰イオン凝集剤を加えた後、濃縮液の質量の1.5%であって質量濃度が0.5%の清澄剤Bを加え、最後に、濃縮液の質量の0.8%であって質量濃度が0.5%の複合イオン凝集剤を加えるようにする。
上記ステップ(5)において、好ましくは、ステップ(4)で得られた沈殿物を80〜100メッシュに粉砕し、酢酸エチル、アセトン、エタノールのうちの1つ又は複数の混合溶媒を用いて、1〜2回、0.5時間〜2時間撹拌溶解し、ろ過し、溶解残渣と溶解液とを得るようにし、前記溶媒の質量が、沈殿物の質量の1〜3倍である。
上記ステップ(5)において、より好ましくは、溶媒には、体積比が98:2の酢酸エチルとエタノールとの混合溶媒を用いるようにし、前記溶媒と沈殿物との質量比が、1.5:1である。
上記ステップ(6)において、好ましくは、ステップ(5)で得られた溶解残渣を質量の0.5〜2.5倍のアセトンで溶解し、溶解してから、滴加時間を1時間〜2時間として、撹拌条件下でアセトンの質量の0.1〜0.5倍のアセトニトリルを滴加し、0℃〜5℃の条件下で12時間静置し、ろ過し、結晶、すなわち、ユーリコマノンを得る。
本発明の利点は、以下の通りである。
本発明で用いられる方法は、操作がシンプルであり、製品の含有率が高く、回収率が高く、得られる製品の収率が0.10〜0.25%であり、含有率が98.8%以上であり、商業生産に適している。
具体的な実施形態
実施例1
原料であるトンカットアリの根1000kgを粉砕メッシュ数60メッシュで粉砕し、原料の質量の4倍であって質量濃度が80%のエタノールで撹拌抽出した。2回抽出し、抽出時間は毎回1時間とした。抽出が終わってから、ろ過し、アルコールがなくなるまで濃縮し、静置した。
上述のように抽出した濃縮液に、5℃の条件下で、液体の質量の0.5%であって質量濃度が0.1%の陽イオン凝集剤を加え、30分撹拌して作用させ、静置時間を0.5時間として、ろ過した。
分画分子量が100の膜でろ過し、透析液を捨て、濃縮液(還流液)を引き続き分画分子量が500の膜でろ過し、透析液を収集した。
上記透析液のpHを8に調整し、沈殿物を収集し、後の使用のために沈殿物を乾燥させた。
上記沈殿物を80メッシュに粉砕し、沈殿物の質量の1倍の酢酸エチルで撹拌溶解した。溶解時間を0.5時間とし、合計1回溶解した。ろ過し、溶解残渣と溶解液とを得て、溶解液は捨てた。
上記溶解残渣を沈殿物の質量の0.5倍のアセトンで溶解し、溶解が終わってから、撹拌しながらアセトニトリルをゆっくり滴加した。滴加するアセトニトリルの量はアセトンの0.1倍とし、滴加時間は1時間とした。滴加中にゆっくりと結晶が析出された。アセトニトリルの滴加が終わった液体を0〜5℃の条件下で12時間静置し、ろ過し、結晶製品を得た。得られた製品は、含有率が98.8%のユーリコマノン1kgであった。
実施例2
原料であるトンカットアリの根1000kgを粉砕メッシュ数80メッシュで粉砕し、原料の質量の5倍であって質量濃度が90%のエタノールで撹拌抽出した。3回抽出し、抽出時間は毎回2.5時間とした。抽出が終わってから、ろ過し、アルコールがなくなるまで濃縮し、静置した。
上述のように抽出した濃縮液に、80℃条件下で、液体の質量の5%であって質量濃度が3%の陰イオン凝集剤を加え、20分撹拌して作用させ、静置時間を2時間として、ろ過した。
分画分子量が300の膜でろ過し、透析液を捨て、濃縮液(還流液)を引き続き分画分子量が700の膜でろ過し、透析液を収集した。
上記透析液のpHを10に調整し、沈殿物を収集し、後の使用のために沈殿物を乾燥させた。
上記沈殿物を100メッシュに粉砕し、沈殿物の質量の3倍の酢酸エチルとアセトンとの混合溶媒で撹拌溶解した。酢酸エチルとアセトンとの体積比は99:1とし、溶解時間は2時間とし、合計2回溶解した。ろ過し、溶解残渣と溶解液とを得て、溶解液は捨てた。
上記溶解残渣を沈殿物の質量の2.5倍のアセトンで溶解し、溶解が終わってから、撹拌しながらアセトニトリルをゆっくり滴加した。滴加するアセトニトリルの量はアセトンの0.5倍とし、滴加時間は2時間とした。滴加中にゆっくりと結晶が析出された。アセトニトリルの滴加が終わった液体を0〜5℃の条件下で12時間静置し、ろ過し、結晶製品を得た。得られた製品は、含有率が99.0%のユーリコマノン1.1kgであった。
実施例3
原料であるトンカットアリの根1000kgを粉砕メッシュ数70メッシュで粉砕し、原料の質量の4.5倍であって85%のエタノールで撹拌抽出した。3回抽出し、抽出時間は毎回1時間とした。抽出が終わってから、ろ過し、アルコールがなくなるまで濃縮し、静置した。
上述のように抽出した濃縮液に、25℃の条件下で、まず、液体の質量の1%であって濃度が2.0%の陰イオン凝集剤を加え、40分撹拌して作用させ、その後、液体の質量が1.5%であって濃度が0.5%の陽イオン凝集剤を加え、30分撹拌して作用させ、静置時間を1時間として、ろ過した。
分画分子量が200の膜でろ過し、透析液を捨て、濃縮液(還流液)を引き続き分画分子量が600の膜でろ過し、透析液を収集した。
上記透析液のpHを9に調整し、沈殿物を収集し、後の使用のために沈殿物を乾燥させた。
上記沈殿物を80メッシュに粉砕し、沈殿物の質量の2倍の酢酸エチルとエタノールとの混合溶媒で撹拌溶解した。酢酸エチルとエタノールとの体積比は98:2とし、溶解時間は1.5時間とし、合計1回溶解した。ろ過し、溶解残渣と溶解液とを得て、溶解液は捨てた。
上記溶解残渣を沈殿物の質量の1倍のアセトンで溶解し、溶解が終わってから、撹拌しながらアセトニトリルをゆっくり滴加した。滴加するアセトニトリルの量はアセトンの0.3倍とし、滴加時間は1.5時間とした。滴加中にゆっくりと結晶が析出された。アセトニトリルの滴加が終わった液体を0〜5℃の条件下で12時間静置し、ろ過し、結晶製品を得た。得られた製品は、含有率が98.9%以上のユーリコマノン2.10kgであった。
実施例4
原料であるトンカットアリの根1000kgを粉砕メッシュ数80メッシュで粉砕し、原料の質量の5倍であって質量濃度が83%のエタノールで撹拌抽出した。3回抽出し、抽出時間は毎回1.5時間とした。抽出が終わってから、ろ過し、アルコールがなくなるまで濃縮し、静置した。
上述のように抽出した濃縮液に、60℃の条件下で、まず、液体の質量の3%であって濃度が3%の清澄剤ZTC II Bを加え、30分撹拌して作用させ、その後、液体の質量が2%であって濃度が1%の複合イオン凝集剤を加え、20分撹拌して作用させ、最後に、液体の質量が1%であって濃度が1%の清澄剤ZTC II Bを加え、40分撹拌して作用させ、静置時間を1時間として、ろ過した。
分画分子量が300の膜でろ過し、透析液を捨て、濃縮液(還流液)を引き続き分画分子量が500の膜でろ過し、透析液を収集した。
上記透析液のpHを8.5に調整し、沈殿物を収集し、後の使用のために沈殿物を乾燥させた。
上記沈殿物を80メッシュに粉砕し、沈殿物の質量の1.5倍の酢酸エチルとエタノールとの混合溶媒で撹拌溶解した。酢酸エチルとエタノールとの体積比は98:2とし、溶解時間は0.8時間とし、合計1回溶解した。ろ過し、溶解残渣と溶解液とを得て、溶解液は捨てた。
上記溶解残渣を沈殿物の質量の1.5倍のアセトンで溶解し、溶解が終わってから、撹拌しながらアセトニトリルをゆっくり滴加した。滴加するアセトニトリルの量はアセトンの0.4倍とし、滴加時間は1.5時間とした。滴加中にゆっくりと結晶が析出された。アセトニトリルの滴加が終わった液体を0〜5℃の条件下で12時間静置し、ろ過し、結晶製品を得た。得られた製品は、含有率が98.9%のユーリコマノン2.3kgであった。
実施例5
原料であるトンカットアリの根1000kgを粉砕メッシュ数80メッシュで粉砕し、原料の質量の4.5倍であって85%のエタノールで撹拌抽出した。2回抽出し、1回目の抽出時間は2時間とし、2回目の抽出時間は1.5時間とした。抽出が終わってから、ろ過し、アルコールがなくなるまで濃縮し、静置した。
上述のように抽出した濃縮液に、40℃の条件下で、まず、液体の質量の2.3%であって濃度が0.9%の清澄剤ZTC II Bを加え、25分撹拌して作用させ、その後、液体の質量が2%であって濃度が0.85%の清澄剤ZTC II Aを加え、35分撹拌して作用させ、最後に、液体の質量が0.8%であって濃度が0.9%の清澄剤Bを加え、30分撹拌して作用させ、静置時間を1時間として、ろ過した。
分画分子量が200の膜でろ過し、透析液を捨て、濃縮液(還流液)を引き続き分画分子量が600の膜でろ過し、透析液を収集した。
上記透析液のpHを9.5に調整し、沈殿物を収集し、後の使用のために沈殿物を乾燥させた。
上記沈殿物を80メッシュに粉砕し、沈殿物の質量の1.5倍の酢酸エチルとアセトンとの混合溶媒で撹拌溶解した。酢酸エチルとアセトンとの体積比は9:1とし、溶解時間は1.3時間とし、合計2回溶解した。ろ過し、溶解残渣と溶解液とを得て、溶解液は捨てた。
上記溶解残渣を沈殿物の質量の1.8倍のアセトンで溶解し、溶解が終わってから、撹拌しながらアセトニトリルをゆっくり滴加した。滴加するアセトニトリルの量はアセトンの0.45倍とし、滴加時間は2時間とした。滴加中にゆっくりと結晶が析出された。アセトニトリルの滴加が終わった液体を0〜5℃の条件下で12時間静置し、ろ過し、結晶製品を得た。得られた製品は、含有率が98.7%のユーリコマノン2.1kgであった。
実施例6
原料であるトンカットアリの根1000kgを粉砕メッシュ数80メッシュで粉砕し、原料の質量の5倍であって質量濃度が90%のエタノールで撹拌抽出した。2回抽出し、1回目の抽出時間は2時間とし、2回目の抽出時間は1.5時間とした。抽出が終わってから、ろ過し、アルコールがなくなるまで濃縮し、静置した。
上述のように抽出した濃縮液に、30℃の条件下で、まず、液体の質量の1%であって濃度が0.3%の陰イオン凝集剤を加え、30分撹拌して作用させ、その後、液体の質量の1.5%であって濃度が0.5%の清澄剤ZTC II Bを加え、40分撹拌して作用させ、最後に、液体の量の0.8%であって濃度が0.5%の複合イオン凝集剤を加え、25分撹拌して作用させた。
分画分子量が200の膜でろ過し、透析液を捨て、濃縮液(還流液)を引き続き分画分子量が600の膜でろ過し、透析液を収集した。
上記透析液のpHを9に調整し、沈殿物を収集し、後の使用のために沈殿物を乾燥させた。
上記沈殿物を100メッシュに粉砕し、沈殿物の質量の1.5倍の酢酸エチルとエタノールとの混合溶媒で撹拌溶解した。酢酸エチルとエタノールとの体積比は98:2とし、溶解時間は1時間とし、合計2回溶解した。ろ過し、溶解残渣と溶解液とを得て、溶解液は捨てた。
上記溶解残渣を沈殿物の質量の2倍のアセトンで溶解し、溶解が終わってから、撹拌しながらアセトニトリルをゆっくり滴加した。滴加するアセトニトリルの量はアセトンの0.5倍とし、滴加時間は1.5時間とした。滴加中にゆっくりと結晶が析出された。アセトニトリルの滴加が終わった液体を0〜5℃の条件下で12時間静置し、ろ過し、結晶製品を得た。得られた製品は、含有率が99.1%のユーリコマノン2.5kgであった。

Claims (9)

  1. 原料であるトンカットアリの根を粉砕し、エタノールで撹拌抽出し、ろ過し、アルコールがなくなるまで濃縮し、後の使用のために静置する抽出ステップ(1)と、
    ステップ(1)で得られた濃縮液に凝集剤又は清澄剤を加えて不純物を除去し、静置し、ろ過する不純物除去ステップ(2)であって、前記凝集剤が、陽イオン凝集剤、陰イオン凝集剤又は複合イオン凝集剤であり、前記清澄剤が、清澄剤ZTC II A又は清澄剤ZTC II Bである、不純物除去ステップ(2)と、
    分画分子量が100〜300の膜でろ過し、透析液を捨て、分画分子量が500〜700の膜で濃縮液を更にろ過し、透析液を収集する膜ろ過ステップ(3)と、
    ステップ(3)で得られた透析液のpHを8〜10に調整し、沈殿物を収集し、後の使用のために沈殿物を乾燥させるpH調整ステップ(4)と、
    ステップ(4)で得られた沈殿物を粉砕し、酢酸エチル、エタノールのうちの1つ又は複数の混合溶媒、あるいは、酢酸エチルとアセトンとの体積比99:1又は体積比9:1の混合溶媒で撹拌溶解し、ろ過し、溶解残渣と溶解液とを得る洗浄、不純物除去ステップ(5)と、
    ステップ(5)で得られた溶解残渣をアセトンで溶解し、溶解が終わってから、撹拌条件下でアセトニトリルを加え、静置し、ろ過し、結晶、すなわち、ユーリコマノンを得る結晶化ステップ(6)と、
    を含むことを特徴とする、トンカットアリの根からのユーリコマノンの抽出分離方法。
  2. 前記ステップ(1)では、具体的に、原料であるトンカットアリの根を60〜80メッシュに粉砕し、原料の質量の4〜5倍であって質量濃度が80%〜90%のエタノール溶液を用いて15℃〜20℃の温度で2〜3回撹拌抽出し、ろ過し、アルコールがなくなるまで濃縮し、後の使用のために静置することを特徴とする、請求項1に記載のトンカットアリの根からのユーリコマノンの抽出分離方法。
  3. 前記ステップ(1)では、抽出が2回であり、抽出時間が毎回1時間〜2.5時間であることを特徴とする、請求項2に記載のトンカットアリの根からのユーリコマノンの抽出分離方法。
  4. 前記ステップ(1)では、エタノールの質量濃度が85%であり、1回目の抽出時間が2時間であり、2回目の抽出時間が1.5時間であることを特徴とする、請求項2又は3に記載のトンカットアリの根からのユーリコマノンの抽出分離方法。
  5. 前記ステップ(2)では、具体的に、ステップ(1)で得られた濃縮液に、5℃〜80℃の温度で、質量濃度が0.1%〜3%の凝集剤又は清澄剤を加え、撹拌して不純物を除去し、0.5時間〜2時間静置し、ろ過し、
    前記凝集剤又は清澄剤の質量が、濃縮液の質量の0.5%〜5%であることを特徴とする、請求項1に記載のトンカットアリの根からのユーリコマノンの抽出分離方法。
  6. 前記ステップ(2)では、ステップ(1)で得られた濃縮液に、30℃の温度で、凝集剤又は清澄剤を加え、撹拌して不純物を除去し、0.5時間〜2時間静置し、ろ過し、
    ここで、凝集剤又は清澄剤を加える順序は、濃縮液の質量の1%であって質量濃度が0.3%の陰イオン凝集剤を加えた後、濃縮液の質量の1.5%であって質量濃度が0.5%の清澄剤ZTC II Bを加え、最後に、濃縮液の質量の0.8%であって質量濃度が0.5%の複合イオン凝集剤を加えるようにしたことを特徴とする、請求項1、3又は5に記載のトンカットアリの根からのユーリコマノンの抽出分離方法。
  7. 前記ステップ(5)では、具体的に、ステップ(4)で得られた沈殿物を80〜100メッシュに粉砕し、酢酸エチル、エタノールのうちの1つ又は複数の混合溶媒、あるいは、酢酸エチルとアセトンとの体積比99:1又は体積比9:1の混合溶媒を用いて、1〜2回、0.5時間〜2時間撹拌溶解し、ろ過し、溶解残渣と溶解液とを得、
    前記溶媒の質量が、沈殿物の質量の1〜3倍であることを特徴とする、請求項1に記載のトンカットアリの根からのユーリコマノンの抽出分離方法。
  8. 前記ステップ(5)では、溶媒には、体積比が98:2の酢酸エチルとエタノールとの混合溶媒を用い、
    前記溶媒と沈殿物との質量比が、1.5:1であることを特徴とする、請求項1又は7に記載のトンカットアリの根からのユーリコマノンの抽出分離方法。
  9. 前記ステップ(6)では、具体的に、ステップ(5)で得られた溶解残渣を質量の0.5〜2.5倍のアセトンで溶解し、溶解してから、滴加時間を1時間〜2時間として、撹拌条件下でアセトンの質量の0.1〜0.5倍のアセトニトリルを滴加し、0℃〜5℃の条件下で12時間静置し、ろ過し、結晶、すなわち、ユーリコマノンを得ることを特徴とする、請求項1又は7に記載のトンカットアリの根からのユーリコマノンの抽出分離方法。
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