JP6587747B2 - スクロール圧縮機 - Google Patents

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    • F04C18/02Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents

Description

本発明は、バランスウェイトを備えたスクロール圧縮機に関するものである。
従来、スクロール圧縮機は、台板に渦巻き状の板状渦巻き歯を有する固定スクロールと、固定スクロールの板状渦巻き歯に対向して噛み合う板状渦巻き歯を有する揺動スクロールとにより、複数の圧縮室が形成されている。スクロール圧縮機は、偏心軸を有する主軸軸が回転することにより、揺動スクロールを旋回運動させ、圧縮室の中心に向かって容積を減少させながら圧縮が行われる。スクロール圧縮機は、ガス荷重および揺動スクロールの振れ回りによる軸たわみを低減するため、揺動スクロールに対して主軸バランスウェイトが設けられ、電磁機回転子に対して第1バランスウェイトおよび第2バランスウェイトが設けられている。
例えば特許文献1に開示された圧縮機では、主軸バランスウェイトが、重心を主軸の偏心軸に対して180度回転させた位相もしくは180度回転された位相から主軸の回転方向に対して所定遅れ角度θ遅れた位相に取り付けられている。また、第1バランスウェイトは、重心がクランク軸の偏心軸に対して180度回転させた位相、もしくは180度回転させた位相からクランク軸の回転方向に対して所定角度θ遅れた位相に取り付けられている。また、第2バランスウェイトは、重心がクランク軸の偏心軸と同位相もしくは同位相からクランク軸の回転方向に対して所定角度θ遅れた位相に取り付けられている。揺動スクロールの遠心力方向の遅れ角度θと主軸バランスウェイト、第1バランスウェイト及び第2バランスウェイトの遠心力方向のY軸方向とのずれ角度θとが一致する場合に、静バランス及び動バランスが釣り合っている状態となる。これにより、スクロール圧縮機の運転中に騒音や振動の発生を抑制することができる。
特開2004−270654号公報
一般に、スクロール圧縮機では、主軸の軸たわみを低減するため、主軸バランスウェイト、第1バランスウェイトおよび第2バランスウェイトの重心および重量を冷媒ガス荷重に応じて変化させて設計し、用途に応じた適切な仕様設計としている。
特許文献1に開示されたスクロール圧縮機は、主軸バランスウェイト、第1バランスウェイトおよび第2バランスウェイトは、互いに同じ位相だけずらして調整させるため、調整できるバランス量には限界がある。よって、このスクロール圧縮機は、容量又は用途に応じて多様なバランスウェイトを用意する必要がある。しかし、圧縮機の容量又は用途に応じてバランスウェイト部品が多様化しているため、軸たわみの低減に供するバランスウェイト部品の共通化が望まれている。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、圧縮機の容量又は用途に応じて多様化するバランスウェイト部品を共通化することができるスクロール圧縮機を提供することを目的とする。
本発明に係るスクロール圧縮機は、密閉容器と、前記密閉容器内に設けられ、第1渦巻突起部を備える固定スクロールと、前記密閉容器内に設けられ、前記第1渦巻突起部とともに第2渦巻突起部を備え、前記固定スクロールとの間に冷媒を圧縮する圧縮室を形成する揺動スクロールと、両端外周面が軸受で回転自在に保持され、回転軸を中心として回転する主軸部と、前記主軸部の一端面に連結され、前記回転軸から偏心した偏心軸上で前記揺動スクロールに係合する揺動軸部と、を有する主軸と、前記密閉容器の内周面に設けられた固定子と、前記固定子の内部に配置された回転子と、を有し、前記揺動スクロールを回転駆動する電動機と、前記主軸部に取り付けられ、前記回転軸を基準として前記偏心軸の反対に重心が位置する主軸バランスウェイトと、前記電動機の前記回転子の一端側に取り付けられ、前記回転軸を基準として前記偏心軸の反対に重心が位置する第1バランスウェイトと、前記電動機の前記回転子の他端側に取り付けられ、前記回転軸を基準として前記偏心軸側に重心が位置する第2バランスウェイトと、を備え、前記主軸バランスウェイトは、重心が前記揺動軸部の偏心方向から180度回転され、更に前記偏心軸の回転方向に対して第1遅れ角度遅れた位相で取り付けられ、前記第1バランスウェイトは、重心が前記揺動軸部の偏心方向から180度回転され、更に前記偏心軸の回転方向に対して前記第1遅れ角度と角度が異なる第2遅れ角度遅れた位相で取り付けられ、前記第2バランスウェイトは、重心が前記偏心軸の回転方向に対して前記第2遅れ角度遅れた位相で取り付けられており、前記第1遅れ角度をθ1、前記第2遅れ角度をθ2とし、スクロール圧縮機の動作中における前記揺動スクロールの遠心力をF orb 、前記主軸バランスウェイトの遠心力F 、前記第1バランスウェイトの遠心力をF bu 、前記第2バランスウェイトの遠心力をF bl 、冷媒ガス荷重F gt としたとき、F gt −F sinθ1−F bu sinθ2+F bl sinθ2=0、且つF orb −F cosθ1−F bu cosθ2+F bl cosθ2=0の関係を満たすものである。
本発明に係るスクロール圧縮機は、主軸バランスウェイト、第1バランスウェイト及び第2バランスウェイトの取付位相が、第1遅れ角度及び第1遅れ角度と角度が異なる第2遅れ角度によって調整されるので、主軸のバランスをとる際に調整できるバリエーション(調整量)が増える。よって、容量又は用途が変わって調整範囲が変わる圧縮機に対しても最適となるバランスウェイト部品の設計を行うことなく、作用荷重バランスをとることができ、バランスウェイトの共通化を実現できる。
本発明の実施の形態に係るスクロール圧縮機の内部構成の一例を示した内部構成図である。 本発明の実施の形態に係るスクロール圧縮機の運転中における荷重方向を示した説明図である。 主軸バランスウェイトを重心が揺動軸部の偏心方向から180度回転された位相で取り付けた状態を示した取付位相図である。 本発明の実施の形態に係るスクロール圧縮機の主軸バランスウェイトの取付位相図である。 第1バランスウェイトを重心が揺動軸部の偏心方向から180度回転された位相で取り付けた状態を示した取付位相図である。 本発明の実施の形態に係るスクロール圧縮機の第1バランスウェイト及び第2バランスウェイトの取付位相図である。
実施の形態.
以下に、本発明の実施の形態に係るスクロール圧縮機を図1〜図4に基づいて説明する。なお、ここで説明するスクロール圧縮機は、縦置き型の例を示すが、横置き型のものにも本発明を適用できるものである。また、図1を含め、以下の図面は模式的に表したものであり、各構成部材の大きさの関係についても実際のものとは異なる場合がある。
図1は、本発明の実施の形態に係るスクロール圧縮機の内部構成の一例を示した内部構成図である。本実施の形態に係るスクロール圧縮機100は、密閉ドーム型の密閉容器10の内部に、固定スクロール1と揺動スクロール2とで構成され、冷媒を圧縮する圧縮機構部14と、電動機回転子5aと電動機固定子5bとで構成され、主軸6を介して連結された圧縮機構部14を駆動する電動機5と、を備えている。
固定スクロール1は、台板部1aと第1板状渦巻歯1bとで構成され、その外周部がボルト(図示せず)によってガイドフレーム4に締結されている。台板部1aの一方の面(図1において下側)には第1板状渦巻歯1bが設けられていると同時に、固定スクロール1の外周部には、オルダム案内溝1cがほぼ一直線上に2箇所形成されている。また、このオルダム案内溝1cには、オルダム機構9の固定側キー9aが往復摺動自在に係合されている。また、台板部1aの中央部には冷媒が吐き出される吐出口1dが形成されている。さらに、固定スクロール1には、密閉容器10を貫通して吸入管13が、吸入口1eが内側となるように圧入されている。
揺動スクロール2は、台板部2aと第2板状渦巻歯2bとで構成されている。台板部2aの一方の面(図1において上側)には固定スクロール1の第1板状渦巻歯1bと実質的に同一形状の第2板状渦巻歯2bが設けられており、固定スクロール1の第1板状渦巻歯1bと揺動スクロール2の第2板状渦巻歯2bとは、幾何学的に圧縮室1fを形成している。そして、密閉容器10内に吸入された冷媒は、この圧縮室1fの容積変化に伴って圧縮される。また、台板部2aの第2板状渦巻歯2bが設けられている面と反対側の面(図1において下側であり、以降は下面と称する)には、その中心部に中空円筒のボス部2dが設けられており、主軸6の上端部の揺動軸部6aを回転自在に支持している。さらに、台板部2aの下面において、ボス部2dよりも外周側にはスラスト面2fが形成されており、コンプライアントフレーム3のスラスト軸受け3aと圧接摺動可能となっている。
揺動スクロール2の台板部2aの外周部には、固定スクロール1のオルダム案内溝1cと90度の位相差をもつオルダム案内溝2cが、ほぼ一直線上に2箇所形成されており、このオルダム案内溝2cには、オルダム機構9の揺動側キー9bが往復摺動自在に係合されている。また、台板部2aには圧縮室1fとスラスト面2fとを貫通する揺動スクロール抽気孔2gが形成されており、圧縮途中の冷媒ガスを抽出してスラスト面2fに導く構造となっている。
コンプライアントフレーム3は、その外周部に設けられた上下2つの円筒面3p、3sを、ガイドフレーム4の内周部に設けた円筒面4c、4dによって半径方向に支持されており、その中心部には電動機5により回転駆動される主軸6を半径方向に支持する主軸受け3c、及び補助主軸受け3dが形成されている。また、スラスト軸受け3a面内から軸方向に向かって貫通する連通穴3eが形成されており、スラスト軸受け3aの開口部3tが、揺動スクロール抽気孔2gと対面する位置に形成されている。
また、コンプライアントフレーム3のスラスト軸受け3aの外側には、オルダム機構環状部9cが往復摺動運動する摺動面3bが形成されており、台板外周部空間2kとフレーム上部空間4aとを連通する連通穴3fが、オルダム機構環状部9cの内側に連通するように形成されている。さらに、コンプライアントフレーム3には、ボス部外径空間2nの圧力を調整する中間圧調整弁3g及び中間圧調整弁押さえ3hが設けられ、中間圧調整スプリング3kを収納するための中間圧調整弁空間3nが形成されている。そして、中間圧調整スプリング3kは自然長より縮められて収納されている。
ガイドフレーム4は、外周面が焼きばめ、もしくは溶接などによって密閉容器10に固着されており、その外周部には、冷媒と冷凍機油との混合ガスの通路となる第1切り欠き部4fが形成されている。また、図1に示すように第1切り欠き部4fは吐出管12とは反対の位置に形成されている。さらに、ガイドフレーム4下端中央から側面まで連通する第1吐出通路4gが設けられており、吐出管12が密閉容器10を貫通して、先端部が第1吐出通路4g内部に納まるように設けられている。ガイドフレーム4の一方の面(図1において下側)には開口部4hを持ち、第1吐出通路4gと連通する第2吐出通路16a及び開口部16bを形成する吐出カバー16が設けられている。
ガイドフレーム4の内側面とコンプライアントフレーム3の外側面とによって形成されるフレーム下部空間4bは、その上下が上部リング状シール材7a及び下部リング状シール材7bで仕切られている。なお、ガイドフレーム4の内周面に上部リング状シール材7a及び下部リング状シール材7bを収納するリング状のシール溝が2箇所に形成されているが、このシール溝はコンプライアントフレーム3の外周面に形成されていてもよい。フレーム下部空間4bは、コンプライアントフレーム3の連通穴3eとのみ連通しており、揺動スクロール抽気孔2gより供給される圧縮途中の冷媒ガスを封入する構造となっている。また、上下を揺動スクロール2の台板部2aとコンプライアントフレーム3とで囲まれたスラスト軸受け3aの外周側の空間、すなわち台板外周部空間2kは吸入ガス雰囲気(吸入圧)の低圧空間となっている。
電動機回転子5aは、電動機固定子5bの内側に配置され、内部に軸方向に沿って貫通流路5fが形成されている。電動機固定子5bは、電動機回転子5aの外側に配置され、電動機固定子5bには電動機固定子コイル5cが巻回されている。電動機回転子5aの内側には主軸6の主軸部6bが固定されており、電動機回転子5aが回転することで主軸6も回転し、主軸6を介して連結された圧縮機構部14に駆動力を伝えている。また、電動機固定子5bの外周部と密閉容器10との間には、冷媒と冷凍機油との混合ガスの通路となる第2切り欠き部5gが形成されている。
主軸6は、その上端部に揺動スクロール2の揺動軸受け2eに回転自在に支持され、回転軸から偏心した偏心軸上で揺動スクロール2に係合する揺動軸部6aが形成されている。揺動軸部6aの下側には、回転軸を基準として偏心軸の反対に重心が位置する主軸バランスウェイトが焼きばめられて取り付けられている。主軸バランスウェイト6fは、主軸6の外面の取り付けられる円環状の取付部と、半円環状の重り部とで構成されている。
主軸6に取り付けられた主軸バランスウェイト6fの下には、コンプライアントフレーム3の主軸受け3c及び補助主軸受け3dに、回転自在に支持される主軸部6bが形成されている。また、主軸6の下側は、電動機5の下側に設けられたサブフレーム8の副軸受け8aに回転自在に支持される副軸部6cが形成されており、このサブフレーム8の外周面は焼きばめ、もしくは溶接などによって密閉容器10に固着されている。また、副軸部6cと前述した主軸部6bとの間には、電動機回転子5aが焼きばめられている。そして、密閉容器10の底部の油溜め部11には冷凍機油が貯油されており、主軸6に設けられた給油機構により、主軸6の下端面に形成された給油口6dから冷凍機油を吸い上げる。
電動機回転子5aの上端面には、回転軸を基準として偏心軸の反対に重心が位置する半円環状の第1バランスウェイト15aが焼きばめられて取り付けられている。電動機回転子5aの下端面には、回転軸を基準として偏心軸側に重心が位置する半円環状の第2バランスウェイト15bが焼きばめられて取り付けられている。主軸バランスウェイト6fと、第1バランスウェイト15aと、第2バランスウェイト15bとを合わせて合計3箇所のバランスウェイトにより、静バランス及び動バランスを取っている。つまり、これらのバランスウェイト6f、15a、15bにより、電動機5の停止時のバランスを取ると共に、電動機5の駆動時に圧縮機構部14で発生する遠心力とモーメントとのアンバランスを相殺し、バランスを取っている。
電動機固定子5bは、外周面が焼きばめ、もしくは溶接などによって密閉容器10に固着されており、その外周部には、冷媒と冷凍機油との混合ガスの通路となる第2切り欠き部5gが設けられている。また、図1に示すように密閉容器10の側面にはガラス端子10aが設置されており、電動機固定子5bからのリード線5hが接合されている。
次に、本実施の形態のスクロール圧縮機の運転中の動作について説明する。スクロール圧縮機100の起動時および運転時には、吸入冷媒が吸入管13より吸入され、固定スクロール1の第1板状渦巻歯1b及び揺動スクロール2の第2板状渦巻歯2bで形成される圧縮室1fに入る。電動機固定子5bにより駆動される揺動スクロール2は、偏心旋回運動に伴って圧縮室1fの容積を減少させる。この圧縮行程により吸入冷媒は高圧となる。なお、圧縮行程において圧縮途中の中間圧力の冷媒ガスは、揺動スクロール抽気孔2gよりコンプライアントフレーム3の連通穴3eを経て、フレーム下部空間4bに導かれ、このフレーム下部空間4bの中間圧力雰囲気を維持する。
図2は、本発明の実施の形態に係るスクロール圧縮機の運転中における荷重方向を示した説明図である。スクロール圧縮機100は、起動時および運転時において、主軸6に、揺動スクロール2の遠心力Forb、主軸バランスウェイト6fの遠心力F、第1バランスウェイト15aの遠心力Fbu、第2バランスウェイト15bの遠心力Fbl、および冷媒ガス荷重Fgtが作用する。偏心軸を有する揺動軸部6aを基準角度CLとすると、主軸バランスウェイト6fの遠心力Fの方向は、基準角度CLの180度回転した位相から偏心軸の回転方向に対して位相θ1遅れた方向に作用する。また、第1バランスウェイト15aの遠心力Fbuの方向は、基準角度CLの180度回転した位相から偏心軸の回転方向に対して位相θ2遅れた方向に作用する。第2バランスウェイト15bの遠心力Fblの方向は、基準角度CLから偏心軸の回転方向に対してθ2遅れた位相に作用する。この基準角度方向を正のY軸、基準角度CLから偏心軸の回転方向に対して90度遅れた位相を正のX軸とすると、X方向の作用荷重バランスは、下記数式(1)のように表すことができる。
[数式1]
gt−Fsinθ1−Fbusinθ2+Fblsinθ2=0 ・・・・(1)
また、Y方向の作用荷重バランスは、下記数式(2)のように表すことができる。
[数式2]
orb−Fcosθ1−Fbucosθ2+Fblcosθ2=0 ・・・・(2)
そこで、本実施の形態のスクロール圧縮機100は、X、Y方向の作用荷重の合力を0とするように、主軸バランスウェイト6f、第1バランスウェイト15a、第2バランスウェイト15bの取付位相を、それぞれ異なるように個別に設計する。
図3Aは、主軸バランスウェイトを重心が揺動軸部の偏心方向から180度回転された位相で取り付けた状態を示した取付位相図である。図3Bは、本発明の実施の形態に係るスクロール圧縮機の主軸バランスウェイトの取付位相図である。主軸バランスウェイト6fは、図3Aに示すように、重心が偏心軸を有する揺動軸部6aの偏心方向から180度回転され、図3Bに示すように、その位相から更に偏心軸の回転方向に対して第1遅れ角度θ1遅れた位相にて取り付けられている。
図4Aは、第1バランスウェイトを重心が揺動軸部の偏心方向から180度回転された位相で取り付けた状態を示した取付位相図である。図4Bは、本発明の実施の形態に係るスクロール圧縮機の第1バランスウェイト及び第2バランスウェイトの取付位相図である。第1バランスウェイト15aは、図4Aに示すように、重心が揺動軸部6aの偏心方向から180度回転させ、図4Bに示すように、その位相から更に偏心軸の回転方向に対して第1遅れ角度θ1と角度が異なる第2遅れ角度θ2遅れた位相で取り付けられている。また、第2バランスウェイト15bは、図4Bに示すように、重心が偏心軸の回転方向に対して第2遅れ角度θ2遅れた位相で取り付けられている。
したがって、本実施の形態のスクロール圧縮機100は、X方向とY方向の作用荷重バランスを主軸バランスウェイト6fと第1バランスウェイト15a、第2バランスウェイト15bの角度調整によって容易に保つことができ、軸たわみを低減できる。また、本実施の形態のスクロール圧縮機100は、主軸バランスウェイト6f、第1バランスウェイト15a、第2バランスウェイト15bの取付位相が、それぞれ異なるように個別に決定されるので、第1遅れ角度θ1及び第2遅れ角度θ2の角度調整によって主軸6のバランスをとる際に、調整できるバリエーション(調整量)が増える。よって、本実施の形態のスクロール圧縮機100は、容量又は用途が変わって調整範囲が変わる圧縮機に対しても最適となるバランスウェイト部品の設計を行うことなく、作用荷重バランスをとることができ、バランスウェイトの共通化を実現できる。
また、本実施の形態のスクロール圧縮機100は、上記数式(1)と数式(2)を満たせば、精度良くバランスを調整できる。なお、本実施の形態のスクロール圧縮機100は、この数式に限定されない。要するに、個々に位相が決定され、バランスがとれれば良い。
1 固定スクロール、1a 台板部、1b 第1板状渦巻歯、1c オルダム案内溝、1d 吐出口、1e 吸入口、1f 圧縮室、2 揺動スクロール、2a 台板部、2b 第2板状渦巻歯、2c オルダム案内溝、2d ボス部、2e 揺動軸受け、2f スラスト面、2g 揺動スクロール抽気孔、2k 台板外周部空間、2n ボス部外側空間、3 コンプライアントフレーム、3a スラスト軸受け、3b 往復摺動面、3c 主軸受け、3d 補助主軸受け、3e、3f 連通穴、3g 中間圧調整弁、3h 中間圧調整弁押さえ、3k 中間圧調整スプリング、3n 中間圧調整弁空間、3p、3s 円筒面、3t スラスト軸受開口部、4 ガイドフレーム、4a フレーム上部空間、4b フレーム下部空間、4c、4d 円筒面、4f 第1切り欠き部、4g 第1吐出通路、4h 開口部、5 電動機、5a 電動機回転子、5b 電動機固定子、5c 電動機固定子コイル、5h リード線、5f 貫通流路、5g 第2切り欠き部、6 主軸、6a 揺動軸部、6b 主軸部、6c 副軸部、6d 給油口、6f 主軸バランスウェイト、7a 上部リング状シール材、7b 下部リング状シール材、8 サブフレーム、8a 副軸受け、9 オルダム機構、9a 固定側キー、9b 揺動側キー、9c オルダム機構環状部、10 密閉容器、10a ガラス端子、11 油溜め部、12 吐出管、13 吸入管、14 圧縮機構部、15a 第1バランスウェイト、15b 第2バランスウェイト、16 吐出カバー、16a 第2吐出通路、16b 開口部、100 スクロール圧縮機、θ1 第1遅れ角度、θ2 第2遅れ角度。

Claims (1)

  1. 密閉容器と、
    前記密閉容器内に設けられ、第1渦巻突起部を備える固定スクロールと、
    前記密閉容器内に設けられ、前記第1渦巻突起部とともに第2渦巻突起部を備え、前記固定スクロールとの間に冷媒を圧縮する圧縮室を形成する揺動スクロールと、
    両端外周面が軸受で回転自在に保持され、回転軸を中心として回転する主軸部と、前記主軸部の一端面に連結され、前記回転軸から偏心した偏心軸上で前記揺動スクロールに係合する揺動軸部と、を有する主軸と、
    前記密閉容器の内周面に設けられた固定子と、前記固定子の内部に配置された回転子と、を有し、前記揺動スクロールを回転駆動する電動機と、
    前記主軸部に取り付けられ、前記回転軸を基準として前記偏心軸の反対に重心が位置する主軸バランスウェイトと、
    前記電動機の前記回転子の一端側に取り付けられ、前記回転軸を基準として前記偏心軸の反対に重心が位置する第1バランスウェイトと、
    前記電動機の前記回転子の他端側に取り付けられ、前記回転軸を基準として前記偏心軸側に重心が位置する第2バランスウェイトと、を備え、
    前記主軸バランスウェイトは、重心が前記揺動軸部の偏心方向から180度回転され、更に前記偏心軸の回転方向に対して第1遅れ角度遅れた位相で取り付けられ、
    前記第1バランスウェイトは、重心が前記揺動軸部の偏心方向から180度回転され、更に前記偏心軸の回転方向に対して前記第1遅れ角度と角度が異なる第2遅れ角度遅れた位相で取り付けられ、
    前記第2バランスウェイトは、重心が前記偏心軸の回転方向に対して前記第2遅れ角度遅れた位相で取り付けられており、
    前記第1遅れ角度をθ1、前記第2遅れ角度をθ2とし、
    スクロール圧縮機の動作中における前記揺動スクロールの遠心力をF orb 、前記主軸バランスウェイトの遠心力F 、前記第1バランスウェイトの遠心力をF bu 、前記第2バランスウェイトの遠心力をF bl 、冷媒ガス荷重F gt としたとき、
    gt −F sinθ1−F bu sinθ2+F bl sinθ2=0、且つ
    orb −F cosθ1−F bu cosθ2+F bl cosθ2=0
    の関係を満たす構成であるスクロール圧縮機。
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