JP6587698B2 - ワーク曲げ加工方法及びワーク曲げ加工装置 - Google Patents

ワーク曲げ加工方法及びワーク曲げ加工装置 Download PDF

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Description

本発明は、加工具によってワークの端部に対して曲げ加工を行う技術に関する。
従来から、ヘミングローラ等の加工具を板材の端部に押し当てながら移動させて板材の端部に曲げ加工を行う技術が知られている。この種の技術を開示するものとして例えば特許文献1がある。特許文献1には、ヘミングローラによって曲げ加工を行うヘミング装置において、予備曲げと本曲げとの角度変更動作等を学習させる技術が開示されている。
特開平2−197331号公報
曲げ加工をワークに行うための加工具の軌跡は、ワークの形状だけでなく、曲げ加工を行う前のワークの状態及び目標とする角度まで折り曲げた後のワークの状態によっても変わってくる。加工具の軌跡は、熟練の技術者の経験等により設定しているため、作業者によっては現場での加工装置に対する教示作業に時間が掛かってしまう。この点、事前に学習する特許文献1に開示される技術においても、曲げ加工を行う前のワークの状態及び目標とする角度まで折り曲げた後のワークの状態を加工具の軌跡に考慮して学習させる必要があり、効率性及び再現性の観点から改善の余地があった。
本発明は、加工前のワークの形状及び目標とする加工後のワークの形状に基づいて加工具の軌跡を適切に設定できるワーク曲げ加工方法及びワーク曲げ加工装置を提供することを目的とする。
本発明は、加工具(例えば、後述の加工ローラ10)によってワーク(例えば、後述のワークW)の端部(例えば、後述のフランジWF)に対して曲げ加工を行うワーク曲げ加工方法であって、加工前の前記端部の加工前角度(例えば、後述の加工前角度θ)及び端部の折り曲げ部分の端部長さ(例えば、後述のフランジ長さL)を取得する工程と、前記加工前角度及び加工後の目標角度(例えば、後述の目標角度Ψ)と、前記端部長さと、に基づいて前記加工具の軌跡(例えば、後述のパス)を決定する軌跡決定工程と、前記軌跡決定工程で決定された軌跡に基づいて前記加工具を所定方向に移動させ、前記目標角度まで前記端部を折り曲げる加工工程と、を含むワーク曲げ加工方法に関する。
これにより、加工前角度と目標角度に基づいて加工具の軌跡を適切に決定できるので、教示作業で加工具の軌跡を設定するために必要な工数を効果的に削減できる。作業者の経験が少ない場合であっても、適切な軌跡が設定されるので加工工程を安定化させることができる。
前記軌跡決定工程では、前記加工前角度と前記目標角度の差分(例えば、後述のθ−Ψ)又は前記差分を前記端部長さで割った値(例えば、後述の(θ−Ψ)/L)又はその両方を軌跡決定値として算出し、前記加工前角度から前記目標角度まで段階的に曲げる折り曲げる回数を示す軌跡数が前記軌跡決定値の大きさに応じて段階的に定められる軌跡数決定マップ(例えば、後述の図8に示す軌跡数決定マップ)と、算出した前記軌跡決定値と、から前記折り曲げ回数(例えば、後述のパス数)及び各段階の折り曲げ角度(例えば、後述の加工途中角度θn)を算出することが好ましい。
これにより、加工前角度と目標角度の差分によって加工難易度を反映して折り曲げ回数を自動的かつ適切に算出できる。
前記加工具の移動方向で前記ワーク(例えば、後述のワークWb)の前記端部の形状が異なる場合において前記軌跡決定工程では、前記加工具の移動方向で見る前記端部の第1の断面(図12のNo.1の項目参照)の前記加工前角度、前記目標角度及び前記端部長さと、前記加工具の移動方向で見る前記端部の前記第1の断面とは異なる第2の断面(図12のNo.2〜15の項目参照)の前記加工前角度、前記目標角度及び前記端部長さと、に基づいて前記加工具の軌跡を決定することが好ましい。
これにより、断面の形状が異なる場合であっても、形状の違いを考慮して加工具の軌跡を決定することができる。
前記第1の断面の前記加工前角度と前記目標角度の差分(例えば、後述のθ−Ψ)又は前記差分を前記端部長さで割った値(例えば、後述の(θ−Ψ)/L)又はその両方を第1の軌跡決定値として算出し、前記第2の断面の前記加工前角度と前記目標角度の差分(例えば、後述のθ−Ψ)又は前記差分を前記端部長さで割った値(例えば、後述の(θ−Ψ)/L)又はその両方に基づいて第2の軌跡決定値として算出し、前記加工前角度から前記目標角度まで段階的に曲げる折り曲げる回数を示す軌跡数が前記軌跡決定値の大きさに応じて段階的に定められる軌跡数決定マップ(図13に示す軌跡数決定マップ)と、算出した前記第1の軌跡決定値及び前記第2の軌跡決定値と、から前記折り曲げ回数及び各段階の折り曲げ角度を算出することが好ましい。
これにより、移動方向で断面が異なるような場合であっても、加工難易度を反映して折り曲げ回数を自動的かつ適切に算出できる。
前記軌跡数決定マップでは前記軌跡数ごとに上限値(例えば、後述の軌跡数決定マップにおける1パスにおける7.0又は2パスにおける12.0又は3パスにおける19.0)を決定する値が定められており、前記軌跡数決定マップにプロットされた前記軌跡決定値が属する範囲(例えば、後述の1パスの範囲又は2パスの範囲又は3パスの範囲)における前記上限値に対する偏り(例えば、後述のマージンMα又はマージンMβ)を反映して各段階における折り曲げ角度を算出することが好ましい。
これにより、断面の形状が異なる場合における加工難易度を適切に平均化することができ、ワークの曲げ加工をより安定的に行うことができる。
また、本発明は、加工具(例えば、後述の加工ローラ10)によってワーク(例えば、後述のワークW)の端部(例えば、後述のフランジWF)に対して曲げ加工を行うワーク曲げ加工装置(例えば、後述のローラヘミング装置1)であって、加工前の前記端部の加工前角度(例えば、後述の加工前角度θ)及び端部の折り曲げ部分の端部長さ(例えば、後述のフランジ長さL)を取得し、前記加工前角度及び加工後の目標角度(例えば、後述の目標角度Ψ)と、前記端部長さと、に基づいて前記加工具の軌跡(例えば、後述のパス)を決定する制御部(例えば、後述の制御部50)と、前記制御部で決定された軌跡に基づいて前記加工具を所定方向に移動させ、前記目標角度まで前記端部を折り曲げるロボット(例えば、後述のロボット40)と、を備えるワーク曲げ加工装置に関する。
これにより、加工前角度と目標角度に基づいて加工具の軌跡を適切に決定できるので、教示作業で加工具の軌跡を設定するために必要な工数を効果的に削減できる。作業者の経験が少ない場合であっても、適切な軌跡が設定されるので加工工程を安定化させることができる。
前記制御部は、前記加工前角度と前記目標角度の差分(例えば、後述のθ−Ψ)又は前記差分を前記端部長さで割った値(例えば、後述の(θ−Ψ)/L)又はその両方を軌跡決定値として算出し、前記加工前角度から前記目標角度まで段階的に曲げる折り曲げる回数を示す軌跡数が前記軌跡決定値の大きさに応じて段階的に定められる軌跡数決定マップ(例えば、後述の図6に示す軌跡数決定マップ)と、算出した前記軌跡決定値と、から前記折り曲げ回数(例えば、後述のパス数)及び各段階の折り曲げ角度(例えば、後述の加工途中角度θn)を算出することが好ましい。
これにより、加工前角度と目標角度の差分によって加工難易度を反映して折り曲げ回数を自動的かつ適切に算出できる。
前記制御部は、前記加工具の移動方向で前記ワーク(例えば、後述のワークWb)の前記端部の形状が異なる場合において前記軌跡決定工程では、前記加工具の移動方向で見る前記端部の第1の断面の前記加工前角度、前記目標角度及び前記端部長さと、前記加工具の移動方向で見る前記端部の前記第1の断面とは異なる第2の断面の前記加工前角度、前記目標角度及び前記端部長さと、に基づいて前記加工具の軌跡を決定することが好ましい。
これにより、断面の形状が異なる場合であっても、形状の違いを考慮して加工具の軌跡を決定することができる。
前記第1の断面の前記加工前角度と前記目標角度の差分(例えば、後述のθ−Ψ)又は前記差分を前記端部長さで割った値(例えば、後述の(θ−Ψ)/L)又はその両方を第1の軌跡決定値として算出し、前記第2の断面の前記加工前角度と前記目標角度の差分(例えば、後述のθ−Ψ)又は前記差分を前記端部長さで割った値(例えば、後述の(θ−Ψ)/L)又はその両方に基づいて第2の軌跡決定値として算出し、前記加工前角度から前記目標角度まで段階的に曲げる折り曲げる回数を示す軌跡数が前記軌跡決定値の大きさに応じて段階的に定められる軌跡数決定マップ(図13に示す軌跡数決定マップ)と、算出した前記第1の軌跡決定値及び前記第2の軌跡決定値と、から前記折り曲げ回数及び各段階の折り曲げ角度を算出することが好ましい。
これにより、移動方向で断面が異なるような場合であっても、加工難易度を反映して折り曲げ回数を自動的かつ適切に算出できる。
前記軌跡数決定マップでは前記軌跡数ごとに上限値(例えば、後述の軌跡数決定マップにおける1パスにおける7.0又は2パスにおける12.0又は3パスにおける19.0)を決定する値が定められており、前記軌跡数決定マップにプロットされた前記軌跡決定値が属する範囲(例えば、後述の1パスの範囲又は2パスの範囲又は3パスの範囲)における前記上限値に対する偏り(例えば、後述のマージンMα又はマージンMβ)を反映して各段階における折り曲げ角度を算出することが好ましい。
これにより、断面の形状が異なる場合における加工難易度を適切に平均化することができ、ワークの曲げ加工をより安定的に行うことができる。
本発明によれば、加工前のワークの形状及び目標とする加工後のワークの形状に基づいて加工具の軌跡を適切に設定できるワーク曲げ加工方法及びワーク曲げ加工装置を提供できる。
本発明の一実施形態に係るローラヘミング装置1の概略構成を示す図である。 本実施形態の予備工程前のアウタパネルW1及びインナパネルW2をテーブル部32に載置した状態を模式的に示す断面図である。 本実施形態の予備工程で加工ローラ10によって目標角度ΨまでフランジWFが折り曲げられた状態のアウタパネルW1及びインナパネルW2を示す断面図である。 本実施形態の本工程で所定形状に折り曲げられたアウタパネルW1及びインナパネルW2を示す断面図である。 加工ローラ10の移動方向で断面形状が同じワークWaの例を示す断面斜視図である。 加工ローラ10の移動方向でワークWの断面形状が同じ場合の加工ローラ10の移動制御の流れを示すフローである。 加工難易度による加工ローラ10のパス数の違いを説明する図である。 加工ローラ10の移動方向でワークWの断面形状が同じ場合の加工ローラ10のパス数を決定する軌跡数決定マップを示す図である。 フランジ長さLによる加工ローラ10の移動制御の違いを説明する図である。 加工ローラ10の移動方向で断面形状が異なるワークWbの例を示す断面斜視図である。 加工ローラ10の移動方向でワークWの断面形状が異なる場合の加工ローラ10の移動制御の流れを示すフローである。 予備工程を行う範囲で取得された複数個所の断面と加工難易度の関係を示す表である。 加工ローラ10の移動方向でワークWの断面形状が異なる場合の加工ローラ10のパス数を決定する軌跡数決定マップを示す図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について、図面を参照しながら説明する。まず、本実施形態の板材加工方法を適用するローラヘミング装置1の全体構成について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るローラヘミング装置1の概略構成を示す図である。
図1に示すように、本実施形態のローラヘミング装置1は、加工用テーブル30と、加工ローラ10と、ロボット40と、制御部50と、を備える。
加工用テーブル30は、床面に設置された支持台31と、支持台31に支持されたテーブル部32と、を備える。テーブル部32には、ワークWが載置される。ワークWは、例えば自動車用ドアパネルなどであり、アウタパネルW1及びインナパネルW2から構成される。アウタパネルW1は、インナパネルW2を中央に配置する部分(本体)に対して残りの周縁部にフランジWFが略90°に折り曲げられている。
テーブル部32には、フランジWFをテーブル部32の表面に対して垂直な上向きに立てた状態でアウタパネルW1が載置される。アウタパネルW1上には、アウタパネルW1のフランジWFがインナパネルW2の端部を包み込むようにインナパネルW2が配置される。アウタパネルW1本体とインナパネルW2の端部との間やフランジWFの折り返し面には、接着剤が塗布される。接着剤は、ガラスビーズなどの固形材が含まれている。
加工ローラ10は、テーブル部32に載置されたアウタパネルW1のフランジWFに折り曲げ加工(ローラヘミング加工)を施すものである。加工ローラ10は、ロボット40のアーム42によって3次元方向に移動可能に支持され、アーム42に対して回転可能である。
ロボット40は、床面に固定された基部41と、加工ローラ10を3次元方向に移動可能に支持するアーム42と、を備える。ロボット40は、加工ローラ10が所定の軌道に沿って移動するようにアーム42を可動させる。
次に、ローラヘミング装置1による曲げ加工の流れについて説明する。本実施形態の曲げ加工では、アウタパネルW1のフランジWFを目標角度Ψまで段階的に折り曲げる予備工程と、目標角度Ψに曲げられたフランジWFをかしめて最終的な折り曲げ形状に加工する本工程と、が行われる。
図2は、予備工程を行う前のアウタパネルW1及びインナパネルW2をテーブル部32に載置した状態を模式的に示す断面図である。図2では、アウタパネルW1のフランジWF近傍が示されている。
図2に示すように、アウタパネルW1は、その端部に位置するフランジWFが上方に折り曲げられた状態でテーブル部32の表面に載置される。なお、図中のR1は、フランジWFの曲げられた部分であるR状部分の始端となる部分であり、R2はR状部分の終端となる部分を示している。また、Lは、アウタパネルW1におけるR2から端部までのフランジ長さを示している。次に、アウタパネルW1の中央部(本体)上にインナパネルW2を重ね合わせる。インナパネルW2の端部は、アウタパネルW1本体のフランジWF内側に収納される。アウタパネルW1の厚みをTとし、インナパネルW2の厚みをTとすると、この時点でアウタパネルW1とインナパネルW2を積み重ねた厚みは(T+T)と表現できる。
図3は、予備工程で加工ローラ10によって目標角度ΨまでフランジWFが折り曲げられた状態のアウタパネルW1及びインナパネルW2を示す断面図である。
図3に示すように、本実施形態の加工ローラ10は、回転軸C1を中心に回転可能な略円筒状であり、その加工面は、円周形状部11とR形状部12とを有する。円周形状部11とR形状部12との間には、境界部13が形成されている。円周形状部11は、加工ローラ10におけるロボット40のアーム42の支持側に設けられ、R形状部12は、加工ローラ10におけるロボット40のアーム42の支持側とは反対側である先端側に設けられる。なお、図3中のlは、アウタパネルW1のR形状の始端部R1から加工ローラ10の基準位置までの水平方向の長さを示す。Dは、基準位置から加工ローラ10がフランジWFに接触する加工位置までの水平方向の長さを示すものであり、加工ローラ10の押し込み量を示す。Ψは、かしめ加工を行うための目標角度Ψである。
ロボット40は、予め設定される軌跡に従って予備曲げを行う。本実施形態の予備工程では、段階的に予備曲げが複数回行われる。
本実施形態では、加工ローラ10の高さは一定であり、押し込み量Dの変更によって1回に変更する加工途中角度θn(=1,2,3・・)を調節する。予備曲げの回数や1回の予備曲げの角度の設定方法については後述する。
加工ローラ10のフランジWFへの押圧は、加工ローラ10をフランジWFに対して、テーブル部32の表面と平行にアーム42を設定されるパスに沿って移動させることによって行われる。
目標角度Ψまで折り曲げられたフランジWFに対して本工程によるかしめ加工が行われる。図4は、本実施形態の本工程で所定形状に折り曲げられたアウタパネルW1及びインナパネルW2を示す断面図である。
本工程では、フランジWFがインナパネルW2の端部に接触するまで折り曲げられ、インナパネルW2の端部がフランジWFとアウタパネルW1本体によって挟み込まれた状態となる。本実施形態では、アウタパネルW1本体とインナパネルW2の端部との間やフランジWFの折り返し面に接着剤が塗布されており、接着剤に含まれる固形材がアウタパネルW1とインナパネルW2との間に食い込み、アウタパネルW1とインナパネルW2とを強く結合する。インナパネルW2にアウタパネルW1を積み重ねた厚みhは(2T+T)と表現できる。このように、かしめ加工では、予備加工により目標角度Ψまで折り曲げられたフランジWFが更に押し込まれてインナパネルW2がアウタパネルW1によって挟み込まれた状態となる。
次に、予備工程における加工回数及び加工角度の設定方法について説明する。本実施形態のローラヘミング装置1では、加工ローラ10の移動方向でワークWの断面形状が同じ場合と、加工ローラ10の移動方向でワークWの断面形状が異なる場合と、では異なる算出方法で加工回数及び加工角度を設定し、加工ローラ10の移動制御を行う。
まず、加工ローラ10の移動方向でワークWの断面形状が同じ場合について説明する。図5は、加工ローラ10の移動方向で断面形状が同じワークWa(ワークW)の例を示す断面斜視図である。図6は、加工ローラ10の移動方向でワークWの断面形状が同じ場合の加工ローラ10の移動制御の流れを示すフローである。図7は、加工難易度による加工ローラ10のパス数の違いを説明する図である。図8は、加工ローラ10の移動方向でワークWの断面形状が同じ場合の加工ローラ10のパス数を決定する軌跡数決定マップを示す図である。図9は、フランジ長さLによる加工ローラ10の移動制御の違いを説明する図である。
図5に示すワークWaは、車両用ドアのサイドシルにあたる部分であり、ワークWの端部のフランジWFが、フランジ長さL、所定の角度(以下、加工前角度θ)で折り曲げられた状態でテーブル部32に載置される。
図6に示すように、ローラヘミング装置1の制御部50は、加工ローラ10の移動制御のフローでは、フランジ長さLと加工前角度θを取得する(S101)。本実施形態では、前工程で設定されている設計データ等、予め設定されるデータに基づいてフランジ長さLと、加工前角度θを設定する。
予め設定されるかしめ加工前の目標角度Ψと、S101で取得したフランジ長さL及び加工前角度θと、に基づいて加工難易度の分析を行うための値を式1、式2より算出する(S102)。(θ−Ψ)/L・・・式1
θ−Ψ・・・式2
図7を参照して加工難易度について説明する。図7の(a)は、加工前角度θが比較的大きい場合のワークWの例を模式的に示しており、図7の(b)は、加工前角度θが比較的小さい場合のワークWの例を模式的に示している。なお、図7の(a)のθ及び図7の(b)のθは、かしめ加工を行う目標角度であり、略同じ角度であるものとする。
加工前角度θが大きく加工難易度が高い場合はパス数を大きく設定し、加工前角度θが小さく加工難易度が低い場合はパス数を小さく設定している。例えば、加工前角度θが大きい図7の(a)では3回に分けて予備工程を行っており、加工前角度θ小さい図7の(b)では2回に分けて予備工程を行う。
図8に示すように、S102で算出された(θ−Ψ)/Lの値に基づいてパス数を決定するための範囲と、(θ−Ψ)の値に基づいてパス数を決定するための範囲と、がそれぞれ予め設定される。
本実施形態では、(θ−Ψ)/Lの値に基づいてパス数を決定するための範囲は、(θ−Ψ)/Lの値が7.0未満では1パスであり、7.0以上12.0未満では2パスであり、12.0以上では3パスとなっている。一方、θ−Ψの値に基づいてパス数を決定するための範囲は、θ−Ψの値が10deg未満では1パスであり、10deg以上60度未満では2パスであり、60deg以上では3パスとなっている。
パス数を決定するステップでは、(θ−Ψ)/L式1によって算出された値に基づいてパス数を算出するとともに、θ−Ψ式2によって算出された値に基づいてパス数を算出する。そして、(θ−Ψ)/L式1の値に基づくパス数と、θ−Ψ式2の値に基づくパス数と、を比較して加工難易度の高い方を予備工程のパス数として決定する。
式1及び式2に具体的な数値を代入してパス数の決定について説明する。図5に示す加工対象のワークWが、加工前角度θ=98.17deg、フランジ長さL=7.57(mm)であって、目標角度Ψ=30degの場合、以下のような結果となる。
(θ−Ψ)/L=9.00
θ−Ψ=68.17
(θ−Ψ)/L=9.00は、2パスが設定される7.0以上12.0未満の範囲であり、パス数が2となる。θ−Ψ=68.17degは、3パスが設定される60deg以上になるので、パス数が3となる。加工難易度が高い方が優先されるので、今回の場合は、パス数は3が設定されることになる。
パス数が決定されると、パスごとに設定される加工途中角度θnを計算する(S104)。加工ローラ10の移動方向でワークWの断面形状が同じ場合では、加工途中角度θnは加工前角度θ0から目標角度Ψを差し引いた角度をパス数で分割した角度が設定される。上述の例では、θ0=98.17deg、θ1=75.4deg、θ2=52.7deg、θ3=30deg(=目標角度Ψ)が加工途中角度θnとして設定されることになる。
次に、θ0に基づいてCAD上で中間断面を作成し(S105)、この中間断面に基づいて加工ローラ10の押し込み量D1→nを算出する(S106)。
本実施形態では、加工ローラ10の高さを変更せずに曲げ工程を行う。図9を参照してフランジ長さLによる加工ローラ10の移動制御の違いを説明する。図9中の(a)はフランジ長さLが相対的に長い場合を示し、図9中の(b)はフランジ長さLが相対的に短い場合を示す。
図9中の(a)に示すように、フランジ長さLが相対的に長い場合は、加工ローラ10のR形状部12をフランジWFの外側の面に面接触させる。図9中の(b)に示すように、フランジ長さLが相対的に短い場合は、加工ローラ10の円周形状部11をフランジWFの端面に線接触させる。
パスごとに設定される押し込み量Dは、各パスで設定される加工途中角度ごとに設定される。例えば、θ0=98.17deg、θ1=75.4deg、θ2=52.7deg、θ3=30degが設定される上述の例では、1回目の曲げ加工では押し込み量D1=4.6mmが設定され、2回目の曲げ加工では押し込み量D2=7.8mmが設定され、3回目の曲げ加工では押し込み量D3=10.4mmが設定される。
パスごとに押し込み量が設定されると、ローラヘミング装置1の加工ローラ10の位置をロボット40のアーム42によって制御し、実際の折り曲げ作業を行っていく。ローラヘミング装置1は、予備工程で目標角度Ψまで折り曲げられたワークWに対してかしめ加工を行う。
以上説明した実施形態のワーク曲げ加工方法及びローラヘミング装置1によれば、以下のような効果を奏する。
加工ローラ10によってワークWaのフランジWFに対して曲げ加工を行うワーク曲げ加工方法であって、加工前のフランジWFの加工前角度θ及びフランジWFの折り曲げ部分のフランジ長さLを取得する工程と、加工前角度θ及び加工後の目標角度Ψと、フランジ長さLと、に基づいて加工ローラ10のパス(軌跡)を決定する軌跡決定工程と、軌跡決定工程で決定されたパスに基づいて加工ローラ10を所定方向に移動させ、目標角度ΨまでフランジWFを折り曲げる加工工程と、を含む。
これにより、加工前角度θと目標角度Ψに基づいて加工ローラ10のパスを適切に決定できるので、教示作業で加工ローラ10のパスを設定するために必要な工数を効果的に削減できる。作業者の経験が少ない場合であっても、適切な軌跡が設定されるので加工工程を安定化させることができる。
軌跡決定工程では、加工前角度θと目標角度Ψの差分(θ−Ψ)及び差分をフランジ長さLで割った値((θ−Ψ)/L)の両方を軌跡決定値として算出し、加工前角度θから目標角度Ψまで段階的に曲げる折り曲げる回数を示すパス数が軌跡決定値の大きさに応じて段階的に定められる軌跡数決定マップ(図8参照)と、算出した軌跡決定値と、からパス数及び各段階の加工途中角度θnを算出する。
これにより、加工前角度θと目標角度Ψの差分によって加工難易度を反映して折り曲げ回数を自動的かつ適切に算出できる。
次に、加工ローラ10の移動方向でワークWの断面形状が異なる場合について説明する図10は、加工ローラ10の移動方向で断面形状が異なるワークWb(ワークW)の例を示す断面斜視図である。図11は、加工ローラ10の移動方向でワークWの断面形状が異なる場合の加工ローラ10の移動制御の流れを示すフローである。図12は、予備工程を行う範囲で取得された複数個所の断面と加工難易度の関係を示す表である。図13は、加工ローラ10の移動方向でワークWの断面形状が異なる場合の加工ローラ10のパス数を決定する軌跡数決定マップを示す図である。
図10に示すワークWbは、車両用ドアのリア側の部分であり、ワークWの端部のフランジWFが曲面を有している。加工ローラ10の移動方向で断面形状が異なる形状となっている。
図11に示すように、まず移動方向で異なる位置の断面を複数(N個)取得し、それぞれの断面情報を作成する(S201)。本実施形態では、前工程で設定されている設計データ等、予め設定されるデータに基づいて所定の間隔、例えば数mmピッチ程度で断面形状を取得する。図12に示す例では、15個の断面が作成されている。なお、断面を何個作成するかは、例えば、予備工程を行う範囲や断面の形状に基づいて設定する等、適宜の方法を採用できる。
次に、S201で取得した断面に基づいて各断面のフランジ長さLと、加工前角度θを取得する(S202)。次に、断面ごとに(θ−Ψ)/L及び(θ−Ψ)の値を算出する。図12に示す例では、15個の断面のそれぞれで(θ−Ψ)/L及び(θ−Ψ)が算出される。
各断面の(θ−Ψ)/Lの値のうち、最も高い(θ−Ψ)/Lの値を取得するとともに、θ−Ψの最も高い値を取得する。図12に示す例では、(θ−Ψ)/Lの最も高い値は17.79となり、θ−Ψの最も高い値は62.61となる。パス数の決定は、加工ローラ10の移動方向でワークWの断面形状が同じ場合と同様の方法で行う。
本実施形態においても、図13の軌跡数決定マップに示すように、(θ−Ψ)/Lの値に基づいてパス数を決定するための範囲は、(θ−Ψ)/Lの値が7.0未満では1パスであり、7.0以上12.0未満では2パスであり、12.0以上19.0未満では3パスとなっている。一方、θ−Ψの値に基づいてパス数を決定するための範囲は、θ−Ψの値が10deg未満では1パスであり、10deg以上60度未満では2パスであり、60deg以上110deg未満では3パスとなっている。図12に示す例では、(θ−Ψ)/Lの最も高い値は17.79であるので3パスとなり、θ−Ψの最も高い値は62.61degなので3パスとなる。
(θ−Ψ)/Lの最も高い値に基づいて設定されたパス数と、θ−Ψの最も高い値に基づいて設定されたパス数と、を比較し、加工難易度が高い方のパス数に決定される。図12に示す例では、何れも3パスとなっているのでパス数が3に設定される。
S204の処理でパス数が決定されると、加工途中角度を計算する処理に移行する(S205)。本実施形態では、S205の加工途中角度の計算においても、S204パス数の決定と同様に、(θ−Ψ)/Lの値のうち最も高い値を取得するとともに、θ−Ψの値のうち最も高い値を取得する。(θ−Ψ)/Lの最も高い値と、θ−Ψの最も高い値と、に対して以降の処理における加工途中角度及び押し込み量が設定される。
加工途中角度の算出方法について説明する。(θ−Ψ)/Lの値によって決定したパス数に基づいて加工途中角度θ1αを取得するとともに、(θ−Ψ)の値によって決定したパス数に基づいて加工途中角度θ1βを取得する。加工途中角度はθ1α及びθ1βは、加工前角度θ0から目標角度Ψを差し引いた角度をパス数で分割したものである。
図12の例で最も加工前角度が大きいNo.13を加工前角度θn=92.61として、目標角度Ψ=30degとする。この場合、(θ−Ψ)/Lについても、加工途中角度θ1α=71.74deg、θ2α=50.87deg、θ3α=30degとなり、パス数が同じなのでθ−Ψについても、加工途中角度θ1β=71.74deg、θ2β=50.87deg、θ3β=30degとなる。
また、設定範囲内の(θ−Ψ)/Lの値の偏りをマージンMαとして算出する。マージンMαは、設定範囲の上限側を基準に算出される無次元数である。設定範囲におけるパス数が決定される上限を決める数値と、(θ−Ψ)/Lの最も高い数値と、下限を決める数値と、に基づいてマージンMαが設定される。マージンMαは、上限を決める数値に対してパス数を決める数値がどの程度離れているかを示すことになる。上述の例では、Mα=(19−17.79)/(19−12)となり、Mα=0.17となる。
同様に、設定範囲内のθ−Ψの値の偏りをマージンMβとして算出する。マージンMβは、設定範囲の上限側を基準に算出される。設定範囲におけるパス数が決定される上限を決める数値と、θ−Ψの最も高い数値と、下限を決める数値と、に基づいてマージンMβが設定される。マージンMβは、上限を決める数値に対してパス数を決める数値がどの程度離れているかを示すことになる。上述の例では、Mβ=(110−61.92)/(110−60)となり、Mβ=0.95となる。
加工途中角度θ1α、加工途中角度θ1β、マージンMα及びマージンMβに基づいて加工途中角度θnを算出する。図13に示すように、θn=1/(Mα+Mβ)×(Mβθnα+Mαθnβ)式3によって加工途中角度を算出する。なお、図12の例に、θn=1/(Mα+Mβ)×(Mβθnα+Mαθnβ)式3を適用すると、加工途中角度θ1=71.74deg、θ2=50.87deg、θ3=30degとなる。
次に、各断面θ0のうち、最も大きい角度θ0に基づいてCAD上で中間断面を作成する(S206)。図12の例では、θ0=92.61degが用いられる。S206で設定された中間断面に基づいて加工ローラ10の押し込み量D1→nを算出する(S207)。パスごとに設定される押し込み量Dは、各パスで設定される加工途中角度ごとに設定される。押し込み量Dの算出は、上記実施形態と同様である。なお、図12の例では、1回目の曲げ加工では押し込み量D1=2.9mmが設定され、2回目の曲げ加工では押し込み量D2=4.3mmが設定され、3回目の曲げ加工では押し込み量D3=5.4mmが設定される。各断面で作図したデータを出力し、当該フローは終了する(S208)。
以上説明した実施形態の曲げ加工方法及びローラヘミング装置1によれば、以下のような効果を奏する。
加工ローラ10の移動方向でワークWbの形状が異なる場合において軌跡決定工程では、加工ローラ10の移動方向で見るフランジWFの第1の断面の加工前角度θ、目標角度Ψ及びフランジ長さLと、加工ローラ10の移動方向で見るフランジWFの第1の断面とは異なる第2の断面の加工前角度θ、目標角度Ψ及びフランジ長さLと、に基づいて加工ローラ10の軌跡を決定する。
これにより、断面の形状が異なる場合であっても、形状の違いを考慮して加工ローラ10の軌跡を決定することができる。
第1の断面の加工前角度θと目標角度Ψの差分(θ−Ψ)及び差分をフランジ長さLで割った値((θ−Ψ)/L)の両方を第1の軌跡決定値として算出する。また、第2の断面の加工前角度θと目標角度Ψの差分(θ−Ψ)及び差分をフランジ長さLで割った値((θ−Ψ)/L)の両方に基づいて第2の軌跡決定値として算出する。おっして、加工前角度θから前記目標角度Ψまで段階的に曲げる折り曲げる回数を示すパス数が軌跡決定値の大きさに応じて段階的に定められる軌跡数決定マップ(図13参照)と、算出した第1の軌跡決定値及び第2の軌跡決定値と、からパス数及び各段階の折り曲げ角度を算出する。
これにより、移動方向で断面が異なるような場合であっても、加工難易度を反映して折り曲げ回数を自動的かつ適切に算出できる。
軌跡数決定マップではパスごとに上限値(1パスにおける7.0、2パスにおける12.0、3パスにおける19.0)を決定する値が定められており、軌跡数決定マップにプロットされた軌跡決定値が属する範囲(1パスの範囲又は2パスの範囲又は3パスの範囲)における上限値に対するマージンMα又はマージンMβを反映して各段階における折り曲げ角度を算出する。
これにより、断面の形状が異なる場合における加工難易度を適切に平均化することができ、ワークの曲げ加工をより安定的に行うことができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。例えば、上記実施形態の加工ローラの形状に限定されず、折り曲げ加工を行うことができる構成であれば、適宜変更することができる。また、軌跡数決定マップは、上記実施形態で説明したものに限定されず、加工前角度から目標角度まで段階的に曲げる折り曲げる回数を示す軌跡数が軌跡決定値の大きさに応じて段階的に定められるテーブル形式としてもよい。このように、軌跡数決定マップは、事情に応じて適宜変更可能である。
1 ローラヘミング装置(ワーク曲げ加工装置)
10 加工ローラ(加工具)
40 ロボット
50 制御部
W ワーク
WF フランジ
θ 加工前角度
θn 加工途中角度
Ψ 目標角度

Claims (8)

  1. 加工具によってワークの端部に対して曲げ加工を行うワーク曲げ加工方法であって、
    加工前の前記端部の加工前角度及び端部の折り曲げ部分の端部長さを取得する工程と、
    前記加工前角度及び加工後の目標角度と、前記端部長さと、に基づいて前記加工具の軌跡を決定する軌跡決定工程と、
    前記軌跡決定工程で決定された軌跡に基づいて前記加工具を所定方向に移動させ、前記目標角度まで前記端部を折り曲げる加工工程と、
    を含み、
    前記軌跡決定工程では、
    前記加工前角度と前記目標角度の差分又は前記差分を前記端部長さで割った値又はその両方を軌跡決定値として算出し、
    前記加工前角度から前記目標角度まで段階的に曲げる折り曲げる回数を示す軌跡数が前記軌跡決定値の大きさに応じて段階的に定められる軌跡数決定マップと、算出した前記軌跡決定値と、から前記折り曲げ回数及び各段階の折り曲げ角度を算出するワーク曲げ加工方法。
  2. 加工具によってワークの端部に対して曲げ加工を行うワーク曲げ加工方法であって、
    加工前の前記端部の加工前角度及び端部の折り曲げ部分の端部長さを取得する工程と、
    前記加工前角度及び加工後の目標角度と、前記端部長さと、に基づいて前記加工具の軌跡を決定する軌跡決定工程と、
    前記軌跡決定工程で決定された軌跡に基づいて前記加工具を所定方向に移動させ、前記目標角度まで前記端部を折り曲げる加工工程と、
    を含み、
    前記加工具の移動方向で前記ワークの前記端部の形状が異なる場合において前記軌跡決定工程では、
    前記加工具の移動方向で見る前記端部の第1の断面の前記加工前角度、前記目標角度及び前記端部長さと、
    前記加工具の移動方向で見る前記端部の前記第1の断面とは異なる第2の断面の前記加工前角度、前記目標角度及び前記端部長さと、
    に基づいて前記加工具の軌跡を決定するワーク曲げ加工方法。
  3. 前記第1の断面の前記加工前角度と前記目標角度の差分又は前記差分を前記端部長さで割った値又はその両方を第1の軌跡決定値として算出し、
    前記第2の断面の前記加工前角度と前記目標角度の差分又は前記差分を前記端部長さで割った値又はその両方に基づいて第2の軌跡決定値として算出し、
    前記加工前角度から前記目標角度まで段階的に曲げる折り曲げる回数を示す軌跡数が前記軌跡決定値の大きさに応じて段階的に定められる軌跡数決定マップと、算出した第1の軌跡決定値及び第2の軌跡決定値と、から前記折り曲げ回数及び各段階の折り曲げ角度を算出する請求項に記載のワーク曲げ加工方法。
  4. 前記軌跡数決定マップでは前記軌跡数ごとに上限値を決定する値が定められており、
    前記軌跡数決定マップにプロットされた軌跡決定値が属する範囲における前記上限値に対する偏りを反映して各段階における折り曲げ角度を算出する請求項に記載のワーク曲げ加工方法。
  5. 加工具によってワークの端部に対して曲げ加工を行うワーク曲げ加工装置であって、
    加工前の前記端部の加工前角度及び端部の折り曲げ部分の端部長さを取得し、前記加工前角度及び加工後の目標角度と、前記端部長さと、に基づいて前記加工具の軌跡を決定する制御部と、
    前記制御部で決定された軌跡に基づいて前記加工具を所定方向に移動させ、前記目標角度まで前記端部を折り曲げるロボットと、
    を備え
    前記制御部は、
    前記加工前角度と前記目標角度の差分又は前記差分を前記端部長さで割った値又はその両方を軌跡決定値として算出し、
    前記加工前角度から前記目標角度まで段階的に曲げる折り曲げる回数を示す軌跡数が前記軌跡決定値の大きさに応じて段階的に定められる軌跡数決定マップと、算出した前記軌跡決定値と、から前記折り曲げ回数及び各段階の折り曲げ角度を算出するワーク曲げ加工装置。
  6. 加工具によってワークの端部に対して曲げ加工を行うワーク曲げ加工装置であって、
    加工前の前記端部の加工前角度及び端部の折り曲げ部分の端部長さを取得し、前記加工前角度及び加工後の目標角度と、前記端部長さと、に基づいて前記加工具の軌跡を決定する制御部と、
    前記制御部で決定された軌跡に基づいて前記加工具を所定方向に移動させ、前記目標角度まで前記端部を折り曲げるロボットと、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記加工具の移動方向で前記ワークの前記端部の形状が異なる場合において、
    前記加工具の移動方向で見る前記端部の第1の断面の前記加工前角度、前記目標角度及び前記端部長さと、
    前記加工具の移動方向で見る前記端部の前記第1の断面とは異なる第2の断面の前記加工前角度、前記目標角度及び前記端部長さと、
    に基づいて前記加工具の軌跡を決定するワーク曲げ加工装置。
  7. 前記第1の断面の前記加工前角度と前記目標角度の差分又は前記差分を前記端部長さで割った値又はその両方を第1の軌跡決定値として算出し、
    前記第2の断面の前記加工前角度と前記目標角度の差分又は前記差分を前記端部長さで割った値又はその両方に基づいて第2の軌跡決定値として算出し、
    前記加工前角度から前記目標角度まで段階的に曲げる折り曲げる回数を示す軌跡数が前記軌跡決定値の大きさに応じて段階的に定められる軌跡数決定マップと、算出した第1の軌跡決定値及び第2の軌跡決定値と、から前記折り曲げ回数及び各段階の折り曲げ角度を算出する請求項に記載のワーク曲げ加工装置。
  8. 前記軌跡数決定マップでは前記軌跡数ごとに上限値を決定する値が定められており、
    前記軌跡数決定マップにプロットされた軌跡決定値が属する範囲における前記上限値に対する偏りを反映して各段階における折り曲げ角度を算出する請求項に記載のワーク曲げ加工装置。
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