JP6585447B2 - 基板の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、基板の製造方法に関するものである。
特許文献1には、ウェーハレベル チップサイズ パッケージ(WL-CSP:Wafer Level Chip Size Package)における半導体装置の製造方法が開示されている。この半導体装置の製造方法では、最初に、能動面(表面)上にバンプ電極が配列されたICウェーハが形成され、能動面上においてICウェーハの周縁部分に支持部材が貼付けられる。さらに、バンプ電極を覆って支持部材上にバックグラインド用保護テープが貼付けられる。保護テープにより能動面を保護した状態においてICウェーハの非能動面(裏面)がバックグラインド工程により研削され、ICウェーハの厚さが薄くされる。バックグランド工程が終了すると、保護テープ及び支持部材が剥離される。
このような半導体装置の製造方法によれば、周縁部分が支持部材により機械的に支持された状態においてICウェーハの非能動面が研削されるので、ICウェーハの周縁部分の割れや欠けが発生し難くなる。
特開2004−288725公報
上記半導体装置の製造方法では、保護テープの貼付け工程に加えて支持部材の貼付け工程が必要となるので、製造工程数が増加する。このため、改善の余地があった。
本発明は、上記事実を考慮し、基板裏面の研削による基板の損傷を防止しつつ、製造工程数を減少させることができ、基板の薄型化を実現することができる基板の製造方法を提供することにある。
本発明の実施の形態に係る基板の製造方法は、主面上の中央部に突起電極が複数形成され、主面上の周辺部に突起電極が形成されていない基板を形成する工程と、主面上の中央部及び周辺部に突起電極を覆う保護テープを貼付ける工程と、少なくとも周辺部において、保護テープの一部を硬化させる工程と、保護テープを貼付けた状態において、基板の主面と対向する裏面を研削し、基板の厚さを薄くする工程と、主面上から保護テープを剥離する工程とを備え、前記保護テープの一部を硬化させる工程は、前記中央部の最も前記周辺部側に形成され、前記中央部と前記周辺部との境界に沿って配列された複数の前記突起電極の位置と、前記研削により前記裏面に形成され、前記境界に沿って延設される研削痕の位置とが一致する領域に前記境界を介して隣接する前記周辺部の一部に対応する前記保護テープの部分を、前記周辺部全体に対応する前記保護テープの部分から選択的に硬化させる工程である
本発明によれば、基板裏面の研削による基板の損傷を防止しつつ、製造工程数を減少させることができ、基板の薄型化を実現することができる基板の製造方法を提供することができる。
本発明の第1実施の形態に係る基板の製造方法を説明する第1工程断面図である。 第2工程断面図である。 第3工程断面図である。 第4工程断面図である。 第5工程断面図である。 第6工程断面図である。 第7工程断面図である。 第8工程断面図である。 第9工程断面図である。 バックグラインド処理における要部の拡大工程断面図である。 第1実施の形態に係る基板の製造方法において、バックグラインド処理と保護テープの硬化領域との関係を説明する基板の模式的な平面図である。 図11に示される基板の要部の拡大平面図である。 第1実施の形態に係る基板の製造方法において、図7の第7工程断面図に対応するバックグラインド処理における要部の拡大工程断面図である。 第1実施の形態に係る基板の製造方法において、バックグラインド処理における基板の厚さと損傷率との関係を示す図である。 第1実施の形態に係る基板の製造方法において、保護テープの硬化方法を説明する模式的な断面図である。 保護テープの硬化方法の第1変形例を説明する模式的な断面図である。 保護テープの硬化方法の第2変形例を説明する模式的な断面図である。 第2実施の形態に係る基板の製造方法において、バックグラインド処理と保護テープの硬化領域との関係を説明する基板の模式的な平面図である。 第3実施の形態に係る基板の製造方法において、バックグラインド処理と保護テープの硬化領域との関係を説明する基板の要部の模式的な平面図である。
以下、本発明の実施の形態に係る基板の製造方法ついて、図面を参照して説明する。なお、すべての実施の形態において、実質的に同等の機能を有する構成要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
[第1実施の形態]
図1〜図17を用いて、第1実施の形態に係る基板の製造方法を説明する。第1実施の形態に係る基板の製造方法は、本発明をウェーハレベル チップサイズ パッケージの製造方法に適用した例を説明するものである。
(基板の製造方法)
まず最初に、基板としての半導体ウェーハ10が準備される(図1参照)。本実施の形態において、半導体ウェーハ10には、例えば600μm〜650μmの厚さを有する単結晶シリコン基板が使用される。ここで、図11に示されるように、半導体ウェーハ10の主面(能動面)10Aの中央部12には、繰返しパターンの基本となる矩形状の半導体素子形成領域16が、行列状に複数個形成されている。半導体素子形成領域16には、図示省略の論理回路、記憶回路等の集積回路を構築するスイッチング素子、抵抗、容量、配線等がウェーハ前処理により予め形成されている。また、ウェーハ前処理では、図示省略の配線に接続された電極パッド及び電極パッド上に接続される再配線が予め形成されている。
半導体ウェーハ10の主面10Aと対向する裏面(非能動面)10Bは、後工程において、バックグラインド処理により研削される(図1参照)。また、半導体ウェーハ10の主面10Aにおいて、中央部12よりも外側の周辺部14には、半導体素子形成領域16は形成されていない。さらに、図11に示されるように、周辺部14の周縁の一部には、ウェーハ前処理等において、半導体ウェーハ10の位置決めとして使用されるオリエンテーションフラット10Cが形成されている。
製造方法に戻って、図1に示されるように、半導体ウェーハ10の主面10Aの中央部12において、半導体素子形成領域16の図示省略の再配線上に最終配線層としての外部電極パッド18が形成される。外部電極パッド18には例えば銅又は銅合金の薄膜が使用されている。ここでは、複数の半導体素子形成領域16は、各々、ボールグリッドアレイ(Ball Grid Array)パッケージとして形成され、外部電極パッド18は半導体素子形成領域16の全域に行列状に複数個形成されている。図12には後工程において外部電極パッド18上に形成される突起電極22が示されているが、外部電極パッド18は突起電極22の配列パターンと同一の配列パターンにより形成されている。
図2に示されるように、半導体ウェーハ10の主面10A上の中央部12及び周辺部14を含む全面に外部電極パッド18を覆う樹脂層20Aが形成される。樹脂層20Aは、再配線層及びそれよりも下層のスイッチング素子、配線等を封止し、保護する。樹脂層20Aは外部電極パッド18の厚さ(高さ)よりも厚い膜厚によって形成される。引き続き、図3に示されるように、樹脂層20Aの全面の厚さ方向の一部が除去され、外部電極パッド18の表面が露出された樹脂層20が形成される。樹脂層20Aの除去には、例えばグラインダーを用いた研削加工やケミカルメカニカルポリッシング(CMP)法が使用される。
図4に示されるように、外部電極パッド18上に突起電極22が形成される。本実施の形態では、突起電極22として、ボール状に形成された半田バンプ電極が使用される。図12に示されるように、突起電極22は、半導体素子形成領域16において、行列状に複数個形成されている。突起電極22は外部電極パッド18上に形成されるので、半導体ウェーハ10の主面10A上の中央部12に形成され、周辺部14には形成されない。
次に、図5に示されるように、半導体ウェーハ10の主面10A上の全面に突起電極22を覆うバックグラインド用保護テープ24が貼付けられる。保護テープ24は、半導体ウェーハ10の裏面10Bにバックグラインド処理を施して半導体ウェーハ10の厚さを薄く加工するときに、突起電極22及びそれよりも下層のスイッチング素子、配線等を保護する構成とされている。本実施の形態では、保護テープ24は、基材となるテープ状の樹脂製のフィルム24Bと、フィルム24Bの突起電極22側の表面に形成された紫外線(UV)硬化型の接着層24Aとを有する2層構造とされている。ここで、保護テープ24のフィルム24Bとしては、紫外線を透過する機能を有する、例えば180μm〜220μmの厚さを有するポリオレフィン樹脂フィルムを実用的に使用することができる。また、接着層24Aとしては、例えば110μm〜150μmの厚さを有するアクリル樹脂層を実用的に使用することができる。
引き続き、図6に示されるように、半導体ウェーハ10の主面10A上の周辺部14において、保護テープ24の一部が硬化される。本実施の形態では、保護テープ24の周辺部14において選択的に紫外線26が照射され、保護テープ24の接着層24Aが硬化層24Cとして改質されることにより、保護テープ24の一部が硬化される。
ここで、後工程のバックグラインド処理では、図10に示されるように、半導体ウェーハ10の裏面10Bにバックグラインドホイール30の研削砥石32が接触し、半導体ウェーハ10に対して相対的に研削砥石32が回転する。これにより、裏面10Bが研削され、半導体ウェーハ10の厚さが薄くされる。このとき、図10〜図12に示されるように、半導体ウェーハ10の裏面10Bには、半導体ウェーハ10の回転方向へ突出して、半導体ウェーハ10の中心から周縁へ円弧状に描かれる多数の研削痕(ソーマーク)10Dが形成される。図11及び図12は、主面10A側から見た半導体ウェーハ10を示しているが、便宜的に、裏面10Bに形成された研削痕10Dを投影して主面10Aに描いている。
本発明者は、鋭意研究により以下の事実を見出した。図11及び図12に示されるように、半導体ウェーハ10の主面10Aの中央部12と周辺部14との境界16Aを境として、中央部12には突起電極22が連続的に配置され、周辺部14には突起電極22が配置されていない。境界16Aは、中央部12の最も周辺部14側に配置された半導体素子形成領域16と周辺部14との境でもあり、かつ、最も外側のダイシングラインでもある。境界16Aに沿って配列された最も周辺部14側の複数の突起電極22の位置と、境界16Aに沿って延在する研削痕10Dとが半導体ウェーハ10の厚さ方向に一致する領域A1〜A4では、半導体ウェーハ10に割れ、欠け等の損傷が発生し易い。これは、図10に示されるように、バックグラインド処理において、研削砥石32から受ける負荷Fによる保護テープ24の厚さ方向の伸縮量が、突起電極22の有無により異なるためである。つまり、突起電極22が配置された中央部12に対して、突起電極22が配置されていない周辺部14での保護テープ24の厚さ方向の伸縮量が大きくなる。このため、負荷Fによる半導体ウェーハ10の周辺部14の撓み量が中央部12の撓み量に比べて大きく、この撓み量の違いにより境界16A部分に応力が集中する。
そこで、本実施の形態に係る基板の製造方法は、図11及び図12に示されるように、半導体素子形成領域16に境界16Aを介して隣接する周辺部14の一部において、接着層24Aの一部を硬化層24Cに改質する工程を備えている。この硬化層24Cに改質する工程は、保護テープ24の一部を硬化させる工程である。本実施の形態では、ハッチングを付して示されるように、硬化層24Cは平面視において三角形状とされている。詳しく説明すると、硬化層24Cは、複数の突起電極22の位置と研削痕10Dとが一致する半導体素子形成領域16の境界16Aと、行方向及び列方向へ各々1ピッチ分ずれた位置の他の半導体素子形成領域16の境界16Aとの間に形成されている。なお、平面視とは、半導体ウェーハ10の主面10Aに対して垂直な方向から当該主面10Aを見てという意味である。
図13に示されるように、保護テープ24の周辺部14の一部が硬化層24Cとされることにより、硬化層24Cを有する領域において保護テープ24の一部の剛性が向上される。つまり、研削砥石32から受ける負荷Fによる保護テープ24の厚さ方向の伸縮量が小さくなり、半導体ウェーハ10の周辺部14の撓み量(剛性)が小さくなるので、境界16A部分の応力の発生を抑制することができる。
図14に、バックグラインド処理後の半導体ウェーハ10の厚さと半導体ウェーハ10の周辺部14の割れ、欠け等の損傷の発生率との関係が示されている。横軸は半導体ウェーハ10のバックグラインド処理後の厚さ[μm]である。縦軸は半導体ウェーハ10の周辺部14に生じた損傷発生率[%]である。図14に示されるように、バックグラインド処理後の半導体ウェーハ10の厚さが200μm未満から損傷発生率が急激に増加する。厚さが200μmのときの損傷発生率は0.6%〜0.7%である。そして、厚さが150μmになると、損傷発生率は20%近くに達する。このため、本実施の形態に係る基板の製造方法は、バックグラインド処理により、半導体ウェーハ10の厚さが200μm以下とされる場合、特に150μm以下とされる場合に有効である。
紫外線26の保護テープ24への選択的照射には、図15に示されるように、マスク40が使用される。紫外線26は図示省略の紫外線照射源から照射される。本実施の形態に係る基板の製造方法は、後工程として、保護テープ24を剥離する工程を備え、剥離前に保護テープ24に紫外線28を照射する紫外線照射源が紫外線26の照射に使用されている。
マスク40は、基本的には紫外線26を遮蔽するシート状の遮蔽板40Aとされており、紫外線26を通過させる領域に貫通された開口部40Bを備えている。マスク40は、例えば金属板や、樹脂板によって形成されている。
また、紫外線26の選択的照射には、図16に示されるマスク42、或いは図17に示されるマスク42を使用することができる。図16に示されるマスク42は、フォトリソグラフィ技術の露光装置において使用されるレチクルと同様の構造を有する。すなわち、マスク42は、紫外線26を透過する透明なガラス基板42Aと、ガラス基板42Aの表面上に透過領域を除いて形成された遮蔽層42Bとを備えている。遮蔽層42Bとしては、例えばクロム層が使用可能とされる。また、図17に示されるマスク42は、フォトリソグラフィ技術のステッパにおいて使用されるレチクルと同様の構造を有する。図16に示されるマスク42に対して、図17に示されるマスク42は、同等の構造を有するものの、光学系44を介して紫外線26の照射領域が縮小されるので、透過領域のパターンは拡大されている。
製造方法に戻って、保護テープ24の一部を硬化させた後、図7に示されるように、半導体ウェーハ10を反転させ、前述の図13に示されるバックグラインドホイール30を用いて裏面10Bにバックグラインド処理が行われる。これにより、裏面10Bが研削され、半導体ウェーハ10の厚さが、本実施の形態では150μm程度に薄くされる。バックグラインド処理では、半導体ウェーハ10の主面10Aが保護テープ24に覆われて保護されている。また、前述のように、半導体ウェーハ10の主面10Aの周辺部14において、硬化層24Cが形成されて保護テープ24の一部が硬化されているので、割れ、欠け等の損傷が生じない。
次に、図8に示されるように、再び半導体ウェーハ10を反転させて、保護テープ24の全域に紫外線28が照射され、保護テープ24の接着層24Aが硬化層24Cに改質される。なお、本実施の形態では、保護テープ24の一部の既に硬化層24Cとされた領域にも紫外線28が照射される。硬化層24Cに改質されると、硬化層24Cの接着力は、接着層24Aの接着力に比べて小さくなる。
図9に示されるように、半導体ウェーハ10の主面10Aから保護テープ24が剥離される。これら一連の製造工程が終了すると、薄型化された半導体ウェーハ10が完成する。図示並びに説明は省略するが、この後、ダイシング処理が行われ、半導体素子形成領域16毎にダイシングされてチップ状の半導体装置が完成する。
(本実施の形態の作用及び効果)
本実施の形態に係る基板の製造方法では、図4に示されるように、まず最初に半導体ウェーハ10の主面10A上の中央部12に複数の突起電極22が形成される。主面10A上の中央部12及び周辺部14には、図5に示されるように、突起電極22を覆う保護テープ24が貼付けられる。図7に示されるように、保護テープ24を貼付けた状態において、バックグラインド処理を行い、半導体ウェーハ10の主面10Aと対向する裏面10Bを研削し、半導体ウェーハ10の厚さが薄くされる。そして、図9に示されるように、主面10A上から保護テープ24が剥離される。
ここで、図6に示されるように、保護テープ24の貼付後、バックグラインド処理前に、半導体ウェーハ10の周辺部14において、保護テープ24の一部が硬化される。このため、図13に示されるバックグラインド処理において、バックグラインドホイール30から受ける負荷Fに対して保護テープ24の一部の剛性を向上させることができるので、半導体ウェーハ10の撓み量を減少させることができる。これにより、半導体ウェーハ10の中央部12と周辺部14との境界16A部分に生じる応力を減少させることができる。一方、保護テープ24の一部を硬化させているので、保護テープ24の剛性を高める部材を別途形成する工程が必要とされない。このように、本実施の形態に係る基板の製造方法によれば、バックグラインド処理における半導体ウェーハ10の周辺部14の割れ、欠け等の損傷を防止しつつ、製造工程数を減少させることができ、半導体ウェーハ10の薄型化を実現することができる。
また、本実施の形態に係る基板の製造方法では、保護テープ24の一部を硬化させ、保護テープ24の剛性を高める部材を別途形成する必要がないので、製造コスト並びに製品コストを下げることができる。
さらに、本実施の形態に係る基板の製造方法では、図15に示されるように、保護テープ24の一部がマスク40を用いて硬化させることができる。マスク40の開口部40Bの形状を変えれば、保護テープ24の硬化させる領域を変えることができる。同様に、図16及び図17に示されるマスク42は遮光層42Bの形状を変えれば、保護テープ24の硬化させる領域を変えることができる。例えば、半導体素子形成領域16に搭載する回路の種類に応じて、マスク40やマスク42を変更すれば、保護テープ24の硬化させる領域を簡単に変更することができる。
また、本実施の形態に係る基板の製造方法では、保護テープ24の一部を硬化させる工程は、図11及び図12に示されるように、半導体ウェーハ10の主面10Aの周辺部14の一部において、保護テープ24を硬化させる工程とされている。詳しく説明すると、周辺部14の一部とは、半導体ウェーハ10の中央部12の最も周辺部14側に形成され、中央部12と周辺部14との境界16Aに沿って配列された複数の突起電極22の位置と、研削により半導体ウェーハ10の裏面10Bに形成され、境界16Aに沿って延設された研削痕10Dの位置とが一致する領域に境界16Aを介して隣接する部位である。このため、図13に示されるバックグラインドホイール30から受ける負荷Fに対して、応力が集中して損傷が生じ易い最低限の領域において、保護テープ24の剛性を向上させることができる。
さらに、本実施の形態に係る基板の製造方法では、図5に示されるように、まず最初に紫外線硬化型の接着層24Aを有する保護テープ24が貼付けられる。次に、図6に示されるように、保護テープ24の接着層24Aの一部に紫外線26が照射され、接着層24Aの一部が硬化層24Cに改質されて保護テープ24の一部が硬化される。そして、保護テープ24の接着層24Aの全域に紫外線28を照射して接着層24Aを硬化層24Cとして硬化させると共に、接着層24Aの接着力を低下させて保護テープ24が剥離される。このため、保護テープ24への紫外線26、紫外線28の照射領域を適宜調節することにより、剛性を高める機能と、接着力を低下させて剥離を促進させる機能とを保護テープ24に持たせることができる。加えて、保護テープ24を貼付ける工程が1工程とされるので、上記2つの機能を別々に持つ保護テープを2回貼付ける場合に比べて、製造工程数を削減することができる。
また、本実施の形態に係る基板の製造方法では、図6に示される紫外線26の照射と、図8に示される紫外線28の照射とに、同一の紫外線照射源を使用することができるので、基板の製造装置(製造ライン)を簡略化することができる。
[第2実施の形態]
図18を用いて、本発明の第2実施の形態に係る基板の製造方法について説明する。本実施の形態に係る基板の製造方法では、図18に示されるように、半導体ウェーハ10の主面10Aの周辺部14の全域において、保護テープ24が硬化されている。詳しく説明すると、半導体素子形成領域16が形成され、かつ、突起電極22が形成された領域を除いて、最も周辺部14側の境界16Aよりも外側において、保護テープ24が硬化されている。この硬化は、第1実施の形態に係る基板の製造方法と同様に、バックグラインド処理前において、紫外線26の照射により保護テープ24の接着層24Aを硬化層24Cに改質して行う(図6参照)。また、紫外線26の照射方法としては、前述の図15〜図17のいずれかの方法が使用される。
(本実施の形態の作用及び効果)
本実施の形態に係る基板の製造方法では、前述の第1実施の形態に係る基板の製造方法により得られる作用効果と同様の作用効果を得ることができる。
また、本実施の形態に係る基板の製造方法では、半導体ウェーハ10の主面10Aの周辺部14の全域において、保護テープ24の一部が硬化されるので、硬化される領域が拡大され、より一層保護テープ24の剛性を向上させることができる。このため、バックグラインド処理における半導体ウェーハ10の損傷を防止することができる。
[第3実施の形態]
図19を用いて、本発明の第3実施の形態に係る基板の製造方法について説明する。本実施の形態に係る基板の製造方法では、図19に示されるように、半導体ウェーハ10の主面10Aにおいて、複数の突起電極22の位置と研削痕10Dの位置とが一致する領域を含んで、保護テープ24の一部が硬化されている。この硬化は、バックグラインド処理前に行われる。
詳しく説明すると、複数の突起電極22の位置とは、中央部12の最も周辺部14側に配置された半導体素子形成領域16であって、最も周辺部14側に配置され、かつ、境界16Aに沿って配列された複数の突起電極22の中心位置である。一方、研削痕10Dの位置とは、境界16Aに沿ってほぼ平行に延設された研削痕10Dとなる段差の位置である(図10参照)。本実施の形態では、1列の突起電極22を覆う領域まで保護テープ24が硬化されている。なお、保護テープ24の硬化、すなわち接着層24Aを硬化層24Cに改質する範囲は、接着層24Aの領域の縮小に伴う突起電極22の損傷を防止するために、境界16Aから数列の範囲内とすることが好ましい。
また、本実施の形態に係る基板の製造方法は、前述の第1実施の形態に係る基板の製造方法、第2実施の形態に係る基板の製造方法のいずれに適用してもよい。すなわち、第1実施の形態に係る基板の製造方法が適用される場合では、境界16Aから1列〜数列の突起電極22を覆う領域を含んで、平面視において三角形状とされる保護テープ24の一部が硬化される(図11参照)。一方、第2実施の形態に係る基板の製造方法が適用される場合では、境界16Aから1列〜数列の突起電極22を覆う領域を含んで、周辺部14の全域とされる保護テープ24の一部が硬化される(図18参照)。
(本実施の形態の作用及び効果)
本実施の形態に係る基板の製造方法では、前述の第1実施の形態に係る基板の製造方法により得られる作用効果と同様の作用効果を得ることができる。
また、本実施の形態に係る基板の製造方法では、半導体ウェーハ10の主面10Aの周辺部14の他に、突起電極22の位置と研削痕10Dの位置とが一致する領域を含んで保護テープ24の一部が硬化されるので、硬化される領域が拡大され、より一層保護テープ24の剛性を向上させることができる。このため、バックグラインド処理における半導体ウェーハ10の損傷を防止することができる。
[その他の実施の形態]
本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。例えば、上記実施の形態では、基板として半導体ウェーハが使用されているが、本発明は、基板として化合物半導体基板、樹脂基板、ガラス基板等を使用してもよい。また、突起電極は、半田バンプ電極に限定されるものではなく、銅バンプ電極等としてもよい。さらに、保護テープは、紫外線硬化型に限定されるものではなく、熱硬化型の接着層を有する保護テープを使用してもよい。熱源としては、例えばレーザ光が使用可能である。また、保護テープは、2層構造に限定されるものではなく、同等の機能があれば単層構造や3層以上の構造としてもよい。
10 半導体ウェーハ
10A 主面
10B 裏面
10D 研削痕
12 中央部
14 周辺部
16 半導体素子形成領域
16A 境界
22 突起電極
24 保護テープ
24A 接着層
24C 硬化層
30 バックグラインドホイール
32 研削砥石

Claims (4)

  1. 主面上の中央部に突起電極が複数形成され、当該主面上の周辺部に前記突起電極が形成されていない基板を形成する工程と、
    前記主面上の前記中央部及び前記周辺部に前記突起電極を覆う保護テープを貼付ける工程と、
    前記周辺部において、前記保護テープの一部を硬化させる工程と、
    前記保護テープを貼付けた状態において、前記基板の前記主面と対向する裏面を研削し、当該基板の厚さを薄くする工程と、
    前記主面上から前記保護テープを剥離する工程と、
    を備え
    前記保護テープの一部を硬化させる工程は、前記中央部の最も前記周辺部側に形成され、前記中央部と前記周辺部との境界に沿って配列された複数の前記突起電極の位置と、前記研削により前記裏面に形成され、前記境界に沿って延設される研削痕の位置とが一致する領域に前記境界を介して隣接する前記周辺部の一部に対応する前記保護テープの部分を、前記周辺部全体に対応する前記保護テープの部分から選択的に硬化させる工程である
    基板の製造方法。
  2. 前記保護テープの一部を硬化させる工程は、前記突起電極の位置と前記研削痕の位置とが一致する領域を含んで、前記保護テープを硬化させる工程である請求項に記載の基板の製造方法。
  3. 前記保護テープを貼付ける工程は、紫外線硬化型の接着層を有する前記保護テープを貼付ける工程であり、
    前記保護テープの一部を硬化させる工程は、前記接着層の一部に紫外線を照射して当該接着層の一部を硬化させる工程であり、
    前記保護テープを剥離する工程は、前記接着層の全部に紫外線を照射して当該接着層を硬化させると共に、当該接着層の接着力を低下させて前記保護テープを剥離する工程である
    請求項1又は請求項2に記載の基板の製造方法。
  4. 主面上の中央部に突起電極が複数形成され、当該主面上の周辺部に前記突起電極が形成されていない基板を形成する工程と、
    前記主面上の前記中央部及び前記周辺部に前記突起電極を覆う保護テープを貼付ける工程と、
    前記周辺部において、前記保護テープの一部を硬化させる工程と、
    前記保護テープを貼付けた状態において、前記基板の前記主面と対向する裏面を研削し、当該基板の厚さを薄くする工程と、
    前記主面上から前記保護テープを剥離する工程と、
    を備え、
    前記保護テープの一部を硬化させる工程は、前記中央部の最も前記周辺部側に形成され、前記中央部と前記周辺部との境界に沿って配列された複数の前記突起電極の位置と、前記研削により前記裏面に形成され、前記境界に沿って延設される研削痕の位置とが一致する領域を含んだ前記周辺部の全域において、前記保護テープを硬化させる工程である
    基板の製造方法。
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