JP2003037030A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP2003037030A
JP2003037030A JP2001223393A JP2001223393A JP2003037030A JP 2003037030 A JP2003037030 A JP 2003037030A JP 2001223393 A JP2001223393 A JP 2001223393A JP 2001223393 A JP2001223393 A JP 2001223393A JP 2003037030 A JP2003037030 A JP 2003037030A
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semiconductor
insulating film
chip
stress
silicon substrate
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Keiichi Sasaki
圭一 佐々木
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】半導体チップに反りが発生することを抑制する
こと。 【解決手段】 シリコン基板10と、シリコン基板10
の第1の主面上に形成された半導体素子12と、シリコ
ン基板10の第1の主面上に形成された1層以上の層間
絶縁膜15,17,19,21と、シリコン基板10の
第1の主面と反対側の第2の主面上に形成され、シリコ
ン基板10の第1の主面側に加わる応力と逆向きの応力
をシリコン基板の第2の主面側に対して加える逆応力発
生層25とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体基板が薄型
化された半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ICカードへの搭載や、三次元積
層化のために、半導体チップの薄型化が進んでいる。チ
ップの薄型化に従って、ウェハ上に積層されている膜及
び裏面の研削時に発生する応力により、チップにそりが
発生することが問題となっている。
【0003】そりが大きくなることにより、チップの吸
着や固定が困難になるなど、アッセンブリ工程におい
て、歩留まり低下の原因となっている。
【0004】実装部材と半導体チップとを接合する際、
例えば金バンプを用いてフェースダウンで接合させるた
めには、接続の高さバラツキは数μm以下にしなければ
接続できず、不良となる。チップに反りが有る場合に
は、チップ面積が大きくなるのに従って、反りの問題が
多くなり、不良が増大する。
【0005】従来、半導体チップの厚さが300μm以
上で有れば、この反りが問題となることがなかった。し
かし、ウェハ表面の配線層が厚くなると共に、チップの
薄型化が進むに従って、薄型化される前に比べて薄型化
されたチップの剛性が弱くなり、素子面に形成された絶
縁層の応力によって、チップの反りが発生する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、半導
体基板の薄型化に伴い、半導体チップに反りが発生し、
半導体チップを実装する場合に不良が発生するという問
題があった。
【0007】本発明の目的は、薄型化しても反りの発生
が抑えられ、不良の発生を抑制し得る半導体装置を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために以下のように構成されている。
【0009】本発明に係わる半導体装置は、半導体基板
と、この半導体基板の第1の主面上に形成された半導体
素子と、前記半導体基板の第1の主面上に形成された1
層以上の層間絶縁膜と、前記半導体基板の第1の主面と
反対側の第2の主面上に形成され、前記半導体基板の第
1の主面側に加わる応力と逆向きの応力を半導体基板の
第2の主面側に対して加える逆応力発生層とを具備して
なることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を以下に図面
を参照して説明する。
【0011】(第1の実施形態)図1は、本発明の第1
の実施形態に係わる半導体チップの概略構成を示す断面
図である。図1に示すように、薄型化されたシリコン基
板10の素子分離絶縁膜11によって囲まれた素子領域
に半導体素子12が形成されている。なお、以下では、
半導体素子12が形成された面を半導体チップの表面
(第1の主面)、半導体素子12が形成された面と反対
側の面を半導体チップの裏面(第2の主面)と記す。
【0012】シリコン基板10上に半導体素子12を覆
うように、メタル前層間絶縁膜13が形成されている。
メタル前層間絶縁膜13には、半導体素子12に接続さ
れたコンタクトホールが形成されている。コンタクトホ
ール内にプラグ電極14が形成されている。メタル前層
間絶縁膜13上に第1層間絶縁膜15及び第1配線層1
6が形成されている。第1層間絶縁膜15及び第1配線
層16上に第2層間絶縁膜17が形成されている。第2
層間絶縁膜17に第1ヴィアホール及び第1配線溝が形
成されている。第1ヴィアホール及び第1配線溝内に第
2ヴィア電極及び第2配線層18が形成されている。第
2層間絶縁膜17上に第3層間絶縁膜19が形成されて
いる。第3層間絶縁膜19には、第2ヴィアホール及び
第2配線溝が形成されている。第2ヴィアホール及び第
2配線溝内に、第3ヴィア電極及び第3配線層20が形
成されている。第3層間絶縁膜19上には、第n層間絶
縁膜21が形成されている。第n層間絶縁膜21には、
第n−1ヴィアホールが形成されている。第n−1ヴィ
アホール内には第nヴィア電極22が形成されている。
第n層間絶縁膜21上には第nヴィア電極22に接続す
るパッド電極23が形成されている。第n層間絶縁膜2
1上にパッド電極23を覆うように、パッシベーション
層24が形成されている。なお、第3層間絶縁膜19と
第n層間絶縁膜21との間には0層以上の層間絶縁膜が
形成されている。第3層間絶縁膜19と第n層間絶縁膜
21との間に形成されている層間絶縁膜にも配線層及び
ヴィア電極が形成されている。
【0013】シリコン基板10の裏面には、逆応力発生
層25が形成されている。逆応力発生層25は、シリコ
ン基板10表面側上に形成された第1〜第n層間絶縁膜
15,17,19,21で発生する応力の向きと逆向き
の応力を発生するように、その材料が選ばれる。
【0014】絶縁膜(層間絶縁膜)は、CVD法で形成
されるもの(CVD系絶縁膜)と、有機溶媒に絶縁材を
溶かした液膜を形成した後に,熱処理して形成されるも
の(塗布系絶縁膜)との2種類に大別することができ
る。総じてAl配線を用いた半導体装置ではCVD系絶
縁膜が用いられ、Cu配線を用いた半導体装置には塗布
系絶縁膜が用いられる。
【0015】CVD系絶縁膜は、圧縮応力を発生させ
る。CVD膜が形成されている面を上にした場合には、
ウェハには上に凸のそりが発生する。また、塗布系絶縁
膜は、引っ張り応力を発生させる。従って、塗布膜が形
成されている面を上にした場合、ウェハには下に凸の反
りが発生する。
【0016】従って、第1〜第n層間絶縁膜15,1
7,19,21が主として引っ張り応力を発生させる塗
布系絶縁膜で構成されている場合、シリコン基板10表
面側には引っ張り応力が加わる。よって、第1〜第n層
間絶縁膜15,17,19,21が主に塗布系絶縁膜で
構成されている場合、逆応力発生層25としては圧縮応
力を発生させるCVD系絶縁膜を用いる。その結果、シ
リコン基板10の表面側には引っ張り応力が加わり、シ
リコン基板10の裏面側には圧縮応力が加わり、シリコ
ン基板10に対してはそれぞれ逆の応力が加わることに
なるので、チップの反りの発生を抑制することができ
る。
【0017】また、第1〜第n層間絶縁膜15,17,
19,21が主として圧縮応力を発生させるCVD系絶
縁膜で構成されている場合、シリコン基板10表面側に
は圧縮応力が加わる。よって、第1〜第n層間絶縁膜1
5,17,19,21が主にCVD系絶縁膜で構成され
ている場合、逆応力発生層25としては引っ張り応力を
発生させる塗布系絶縁膜を用いる。その結果、シリコン
基板10の表面側には圧縮応力が加わり、シリコン基板
10の裏面側には引っ張り応力が加わる。対向する二つ
の面には逆方向の応力が加わっているので、シリコン基
板10に加わる全体の応力は小さくなるので、半導体チ
ップに反りが発生することを抑制することができる。
【0018】シリコン基板10裏面側に形成される逆応
力発生層25の膜厚は、シリコン基板10表面側に加わ
る引っ張り応力又は圧縮応力に応じて決定される。即
ち、シリコン基板10表面側に加わる引っ張り応力又は
圧縮応力とほぼ同じ大きさの圧縮応力又は引っ張り応力
がシリコン基板10裏面側に加わるように逆応力発生層
25の膜厚を決定することが好ましい。二つの応力の大
きさをほぼ等しくすることによって、半導体チップの反
りをほとんど0にすることができる。
【0019】しかし、チップの反り量が、絶対量で20
μm以下、望ましくは10μm以下範囲内で有れば、実
装時の接合等に問題とならない。従って、チップの反り
量が、絶対量で20μm以下、望ましくは10μm以下
となるように、逆応力発生層25の膜厚が設定されてい
ればよい。
【0020】なお、チップの反りが実装時の接合に問題
となる条件はチップサイズに応じて変化する。先ず、チ
ップサイズが1cm□以下の場合に問題が発生する条件
を以下に示す。チップ表面の配線層が5層以下の場合に
はチップ厚60μm以下で問題が発生する。また、配線
層が6層以上の場合にはチップ厚120μm以下で問題
が発生する。従って、1cm□以下のチップサイズの場
合、配線層数が5層以下,且つチップ厚が60μm以
下、或いは配線層数が6層以上,且つチップ厚が120
μm以下の半導体チップに対して、本実施形態で説明し
たように、シリコン基板裏面側に逆応力発生層を形成す
ることが好ましい。
【0021】次に、チップサイズが2cm□以下の場合
に問題が発生する条件を以下に示す。チップ表面の配線
層が5層以下の場合にはチップ厚100μm以下で問題
が発生する。また、配線層が6層以上の場合にはチップ
厚250μm以下で問題が発生する。従って、2cm□
以下のチップサイズの場合、配線層数が5層以下,且つ
チップ厚が100μm以下、或いは配線層数が6層以
上,且つチップ厚が250μm以下の半導体チップに対
して、本実施形態で説明したように、シリコン基板裏面
側に逆応力発生層を形成することが好ましい。
【0022】以上説明したように、シリコン基板10の
裏面側に、シリコン基板10の表面側に加わる応力と逆
向きの応力を発生する逆応力発生層25を形成すること
によって、二つの応力が打ち消しあうので、半導体チッ
プが反ることを抑制できる。
【0023】なお、ウェハの薄型化は、通常研削によっ
て行われるため、薄型化後のウェハ裏面には研削痕が残
る。研削痕によっても応力が発生する。よって、研削痕
をウエットエッチング、ドライエッチング,CMP等で
除去した後、反りを抑制する膜を形成することが望まし
い。
【0024】(第2の実施形態)3次元LSIの一つと
して、半導体基板を貫通する導電プラグ(以下、スルー
プラグと記す)が形成された半導体チップがある。スル
ープラグを形成するために、半導体基板を薄型化する場
合がある。薄型化された半導体チップを積層する場合に
も、半導体チップの反りが問題となる。半導体チップが
多段に積層されると、各チップの反りによって発生する
高さバラツキが積層する毎に大きくなり、接続不良の原
因となる。
【0025】そこで、スループラグを有する半導体チッ
プにも、第1の実施形態で説明した逆応力発生層を形成
することが好ましい。以下に、既に半導体素子及びスル
ープラグが形成されている半導体ウェハに対して、半導
体基板の研削による薄型化,逆応力発生層の形成,及び
ダイシング工程を行って、半導体チップを得るまでを説
明する。
【0026】図2は、半導体素子が集積されたマルチチ
ップ用半導体チップが複数形成された半導体ウェハの概
略構成を図示している。また、図3(a)〜図6(h)
は、マルチチップ用半導体チップのスループラグ周辺及
びダイシング領域を図示している。
【0027】先ず、図2(a),図3(a)に示すよう
に、シリコン基板101のチップ領域に半導体素子11
2が形成されると共に、スループラグ116が形成され
た半導体ウェハ100を用意する。図2(a)及び図3
(a)において、111は素子分離絶縁膜、113は第
1の層間絶縁膜、114は第1のプラグ、115はシリ
コン酸化膜或いはシリコン窒化膜からなる側壁絶縁膜、
117は配線、118は第2の層間絶縁膜、119は第
2のプラグ、120は配線、121は第3の層間絶縁
膜、122は第3のプラグ、123はパッド、124は
保護膜、131はダイシング領域である。また、図2
(a)において、141は前述した半導体素子112等
が形成されたデバイス形成面である。なお、図2では、
半導体素子等の詳細な構成の図示を省略している。な
お、以下では、半導体素子112が形成された面を表面
(第1の主面)、半導体素子112が形成された面と反
対側の面を裏面(第2の主面)とする。
【0028】次いで、図2(b),図3(b)に示すよ
うに、半導体ウェハ100の表面側全面に、熱硬化性樹
脂132により固定基板133を接着して、半導体ウェ
ハ100を固定基板133に固定する。
【0029】半導体ウェハ100を固定する固定基板1
33について説明する。固定基板133としては、ガラ
ス基板や、Siウェハ、厚さ5μm〜800μmの金属
等を用いる。固定基板133としてPET(ポリエチレ
ンテレフタレート)等の樹脂を用いた場合には、剛性を
増すために、厚さ100μm以上の材料が望ましい。
【0030】固定基板133の大きさとしては、半導体
素子112が形成された半導体ウェハ100の径より1
〜10mm程度大きいものが望ましい。半導体ウェハ1
00より大きすぎると、搬送を行うために専用の搬送装
置を導入しなければならず、製造コストの増大につなが
る。
【0031】次に、上述した固定基板133と半導体ウ
ェハ100との固定方法について説明する。半導体ウェ
ハ100と固定基板133との固定には、半導体ウェハ
100と固定基板133との間にシリコーン、アクリル
等の熱硬化性樹脂132を挟んだ後、150℃程度の温
度でアニールして熱硬化性樹脂132を硬化させて、半
導体ウェハ100を固定基板133に固定させる。な
お、固定基板133としてガラスを用いた場合には、半
導体ウェハ100とガラス基板との間に紫外光硬化性樹
脂を挟み込み、ガラス基板側から紫外光を照射すること
によって、紫外光硬化性樹脂を硬化させて接着すること
も可能である。
【0032】次いで、図2(c),図4(c)に示すよ
うに、半導体ウェハ100を固定基板133に固定した
状態で、シリコン基板101の裏面側を研削する。シリ
コン基板101の研削は、スループラグ116がシリコ
ン基板101の裏面側に露出しない状態で終了させる。
なお、望ましくは、スループラグ116からシリコン基
板101裏面までの厚みが1〜5μm程度であることが
望ましい。なお、プラグ露出を研削のみで行わないの
は、スループラグ116内部のメタル材料の裏面への汚
染と、プラグ周辺を保護している酸化膜等が破壊され、
スループラグ116とシリコン基板101とがショート
することとの二つの問題があるためである。この2点の
問題がない場合には裏面研削のみでプラグ露出を行って
も良いことは言うまでもない。
【0033】次いで、図4(d)に示すように、半導体
ウェハ100を固定基板133に固定した状態で、RI
E,CDE(Chemical Dry Etching),薬液処理等の手
法を用いて、裏面側のシリコン基板101を選択エッチ
ングし、スループラグ116の表面を覆う側壁絶縁膜1
15を露出させる。このとき、側壁絶縁膜115がエッ
チングされない条件で行い、スループラグ116を露出
させないようにする。この選択エッチングで、シリコン
基板101裏面の研削時に形成された研削痕が除去され
る。研削痕が残存している状態で逆応力発生層を形成す
ると研削痕によって応力が発生するが、研削痕を除去す
ることによって裏面側で逆応力発生層以外から応力が発
生することがない。なお、CMP法を用いて研削痕を除
去した後に、RIE,CDE,薬液等の手法を用いて、
裏面側のシリコン基板101を選択エッチングし、スル
ープラグ116の表面を覆う側壁絶縁膜115を露出さ
せても良い。
【0034】次いで、図5(e)に示すように、シリコ
ン基板101の裏面側に感光性ポリイミドを塗布した
後、露光現像を行い、側壁絶縁膜115が露出する開口
を有する感光性ポリイミド膜134を形成する。
【0035】次いで、図2(f),図5(f)に示すよ
うに、感光性ポリイミド膜134をマスクに用いて、ス
ループラグ116上の側壁絶縁膜115をRIE,CD
E法を用いて除去し、スループラグ116を露出させ
る。その後、半導体ウェハ100に150℃程度のキュ
ア処理を施し、感光性ポリイミド膜134を硬化させ
て、逆応力発生層135を形成する。通常用いられる熱
硬化性樹脂の耐熱温度は〜150℃で有るため、キュア
温度は150℃以下で有ることが好ましい。ただし、シ
リコーンは200℃程度の耐熱性があるためキュア温度
を200℃で行うことが可能である。このアニール温度
の設定の再は、樹脂の変質及び変形が生じないように適
宜温度が選択される。なお、熱硬化性樹脂132の耐熱
温度がキュア処理の温度より低い場合には、固定基板1
33から剥離してキュア処理を行っても良い。
【0036】次いで、図2(g),図6(g)に示すよ
うに、RIEやレーザ加工等を用いて半導体ウェハ10
0のダイシングを行い、ダイシング領域131にチップ
領域を囲う溝136を形成する。そして、図2(h),
図6(h)に示すように、固定基板133からマルチチ
ップ用半導体チップ143を剥離する。
【0037】そして、スループラグ116が形成された
マルチチップ用半導体チップ143を積層して3次元L
SIを形成する。図7に3次元LSIの概要を示す。図
7において、144が半導体素子,配線層,及び層間絶
縁膜が形成されている層である。また、図7において、
150は下部基板、145はスループラグが形成されて
いない半導体チップ、146はハンダバンプである。
【0038】図7に示すように、マルチチップ用半導体
チップ143の裏面側に層144で発生する応力と逆向
きの応力を発生する逆応力発生層135を形成すること
によって、マルチチップ用半導体チップ143が反るこ
とがない。従って、マルチチップ用半導体チップ143
を積層して3次元LSIを形成しても、接続不良が発生
することがない。
【0039】なお、上述した製造方法を用いて、第1の
実施形態に示した半導体チップを形成することができ
る。即ち、スループラグ116を形成せずに、固定基板
133に接着した後、研削して薄型化した後、逆応力発
生層135を形成すればよい。よって、図7において、
スループラグが形成されていない半導体チップ145の
裏面側にも、半導体チップ143と同様に、逆応力発生
膜135を形成することができる。
【0040】また、スループラグ116の形成位置をマ
ルチチップ用半導体チップ143の反りの影響が少な
い、マルチチップ用半導体チップ143の反りによって
ほぼ同じ高さになる位置に配列しても良い。例えば、マ
ルチチップ用半導体チップ143の端部に反りによって
段差が生じる場合には、スループラグ116をマルチチ
ップ用半導体チップ143の内側に配置しても良い。
【0041】(第3の実施形態)ウェハ状態であって
も、直径200mmのウェハが5mm以上反ると問題と
なる。この場合、ウェハの搬送に用いるカセットに挿入
するときや、通常用いているホーク式の搬送系で搬送す
るときには、対応することができない。よって、特殊な
搬送系を用いなければならず、生産性が低下する問題が
発生する。
【0042】上述した第1,第2の実施形態では、薄型
化した後に逆応力発生層を形成しなければならず、ウェ
ハの反りの問題に対して対応することができない。
【0043】本実施形態では、ウェハ状態での反りを解
決し得る半導体装置について説明する。図8は、本発明
の第3の実施形態に係わる半導体装置の概略構成を示す
断面図である。図8において、図1と同一な部位には同
一符号を付し、その説明を省略する。
【0044】図8に示すように、最上層に、その下層の
第1〜第n層間絶縁膜15,17,19,21から発生
する応力と逆向きの応力を発生させる逆応力発生層34
が形成されている。例えば、第1〜第n層間絶縁膜1
5,17,19,21が主としてCVD系絶縁膜で構成
されている場合には、逆応力発生層34として塗布系絶
縁膜を用いる。また、例えば、下層の第1〜第n層間絶
縁膜15,17,19,21が主として塗布系絶縁膜で
構成されている場合には、逆応力発生層34としてCV
D系絶縁膜を用いる。
【0045】この逆応力発生層34を、シリコン基板1
0の薄型化を行う前に形成しておくことによって、薄型
化しても半導体ウェハが反ることがなくなるので、薄型
後のウェハのハンドリングに特別な搬送装置を用いる必
要がなく、生産性が低下することがない。
【0046】本実施形態によれば、下層の第1〜第n層
間絶縁膜15,17,19,21から発生する応力と逆
向きの応力を発生させる逆応力発生層34を半導体装置
の最上層に形成することによって、半導体ウェハ及び半
導体チップの反りを抑制することができる。
【0047】なお、逆応力発生層34は、必ずしも最上
層に形成する必要はなく、最上層から数えて2層目の第
n層間絶縁膜21として形成しても良い。
【0048】なお、従来も表面保護のために、最上層に
主として塗布法で形成されたパッシベーション層が形成
されている。しかし、この場合、チップの反りを抑制す
ることが目的ではなかったために、ポリイミド膜の厚み
(発生する応力の大きさ)は考慮されていない。従っ
て、極端な場合には、半導体チップの反りはより大きく
なる場合があった。
【0049】さらに、第3の実施形態において、シリコ
ン基板を薄型化した後にシリコン基板の裏面側に逆応力
発生層を形成できることは言うまでもない。この場合、
シリコン基板上の層間絶縁膜によりシリコン基板表面側
に加わる応力と、シリコン基板の薄型化後に裏面に形成
される逆応力発生層によりシリコン基板裏面側に加わる
応力との合力によって発生する半導体チップの反りを考
慮して、裏面側の逆応力発生層の形成後における半導体
チップの反りをも抑えられるように、シリコン基板の薄
型化の前に表面側に逆応力発生層を形成することが好ま
しい。その他、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲
で、種々変形して実施することが可能である。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、半
導体基板の第2の主面上に、半導体基板の第1の主面側
に加わる応力と逆向きの応力を半導体基板の第2の主面
側に加える逆応力発生層を形成することによって、半導
体基板に加わる応力が小さくなるので、半導体装置に反
りが発生することを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係わる半導体チップの概略構
成を示す断面図。
【図2】第2の実施形態に係わるマルチチップ用半導体
チップの製造方法を示す工程断面図。
【図3】第2の実施形態に係わるマルチチップ用半導体
チップの製造方法を示す工程断面図。
【図4】第2の実施形態に係わるマルチチップ用半導体
チップの製造方法を示す工程断面図。
【図5】第2の実施形態に係わるマルチチップ用半導体
チップの製造方法を示す工程断面図。
【図6】第2の実施形態に係わるマルチチップ用半導体
チップの製造方法を示す工程断面図。
【図7】第2の実施形態に係わる3次元LSIの概略構
成を示す図。
【図8】第3の実施形態に係わる半導体チップの概略構
成を示す図。
【符号の説明】
10…シリコン基板 11…素子分離絶縁膜 12…半導体素子 13…メタル前層間絶縁膜 14…プラグ電極 15…第1層間絶縁膜 16…第1ヴィア電極及び第1配線層 17…第2層間絶縁膜 18…第2ヴィア電極及び第2配線層 19…第3層間絶縁膜 20…第2ヴィア電極及び第2配線層 21…第n層間絶縁膜 22…第nヴィア電極 23…パッド電極 24…パッシベーション層 25…逆応力発生層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板と、 この半導体基板の第1の主面上に形成された半導体素子
    と、 前記半導体基板の第1の主面上に形成された1層以上の
    層間絶縁膜と、 前記半導体基板の第1の主面と反対側の第2の主面上に
    形成され、該半導体基板の第1の主面側に加わる応力と
    逆向きの応力を該半導体基板の第2の主面側に加える逆
    応力発生層とを具備してなることを特徴とする半導体装
    置。
  2. 【請求項2】1層以上の層間絶縁膜は、主としてCVD
    法により形成された絶縁膜であり、 前記逆応力発生層は塗布法により形成された絶縁膜であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】1層以上の層間絶縁膜は、主として塗布法
    により形成された絶縁膜であり、 前記逆応力発生層はCVD法により形成された絶縁膜で
    あることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】前記半導体基板を貫通するプラグ電極が形
    成されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体
    装置。
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