JP6582817B2 - 整流子モータ - Google Patents

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Description

本発明は、整流子モータに関し、特に、ブラシ保持部材を備える整流子モータに関する。
従来、ブラシ保持部材を備える整流子モータが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、ブラシホルダ装置を備えるモータが開示されている。このモータのブラシホルダ装置には、ブラシを内部に収容するように箱状のブラシホルダが設けられている。そして、このブラシホルダでは、軸方向の上面に、ブラシに接続されたピグテール線を配置可能な切欠き部が設けられており、周方向の側面に、ブラシを整流子側に付勢するためのトーションスプリングを挿入して配置することが可能な切欠き部が設けられている。また、このモータでは、ブラシホルダよりも軸方向の上側に、アーマチャコイルが配置されている。
特開2014−23186号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載のモータでは、ブラシホルダの軸方向の上面に、切欠き部を有するため、切欠き部に配置されるピグテール線と、ブラシホルダよりも軸方向の上側に配置されるアーマチャコイルとが干渉する場合があると考えられる。ここで、ピグテール線とアーマチャコイルとを干渉させないように、ピグテール線とアーマチャコイルとの間の距離を大きくした場合には、軸方向において、モータが大型化するという不都合がある。そこで、ピグテール線が配置される切欠き部を、トーションスプリングが配置される切欠き部を有する一方側面に対向する他方側面に設ける構成が考えられるが、この場合、ブラシホルダの両方の側面に切欠き部が設けられるため、ブラシホルダの軸方向の機械的強度が不足してしまうと考えられる。したがって、このモータでは、ブラシホルダ(ブラシ収容部)の軸方向の機械的強度を確保しながら、モータ(整流子モータ)が大型化することを抑制することが困難であるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、ブラシ収容部の軸方向の機械的強度を確保しながら、装置が大型化するのを抑制することが可能な整流子モータを提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の一の局面における整流子モータは、整流子と巻線とを有するロータと、ロータに対向するように設けられるステータと、整流子に対して電力を供給するブラシと、ブラシに接続された配線と、ブラシを整流子側に付勢する付勢部材と、ブラシを内部に収容する箱状のブラシ収容部を含むブラシ保持部材とを備え、箱状のブラシ収容部は、周方向の一方側側面に、ロータの径方向に沿って延びるように設けられ、配線が配置される切欠き状または長穴状の配線配置部と、周方向の他方側側面に、ロータの径方向に沿って延びるように設けられ、付勢部材が配置される切欠き部とを含み、ブラシ保持部材は、ロータの径方向において、ブラシ収容部の整流子側とは反対側の部分にブラシ収容部と一体的に形成され、ブラシ収容部を補強する補強部を含み、補強部は、一方側側面に接続されるとともに、ロータの径方向の外側に延びるように、一方側側面から連続して板状に形成されている。
この発明の一の局面による整流子モータでは、上記のような補強部を設けることにより、箱状のブラシ収容部の一方側側面および他方側側面に、それぞれ切欠き状の部分が設けられる場合でも、補強部によってブラシ収容部の軸方向の機械的強度を確保することができる。また、配線配置部を箱状のブラシ収容部の一方側側面に設けることにより、整流子モータが大型化するのを抑制することができる。その結果、ブラシ収容部の軸方向の機械的強度を確保しながら、整流子モータが軸方向に大型化するのを抑制することができる。また、補強部を、ブラシ収容部と一体的に形成することにより、部品点数が増加するのを抑制することができる。また、補強部を、一方側側面に接続するとともに、ロータの径方向の外側に延びるように、一方側側面から連続して板状に形成する。これにより、補強部を、ロータの径方向の外側に延びるように一方側側面から連続して板状に形成することにより、一方側側面から外側に連続して板状に延びる分、補強部を大きくすることができる。
上記一の局面による整流子モータにおいて、好ましくは、補強部は、ブラシ収容部の一方側側面の整流子側とは反対側で、かつ、配線配置部よりも軸方向上側の部分に少なくとも接続されている。
このように構成すれば、配線配置部が配置される一方側側面の軸方向の上側の部分を補強することができるので、配線配置部を設けることに起因して低下したブラシ収容部の軸方向の機械的強度を、効果的に補強することができる。また、補強部を、ブラシ収容部の一方側側面の整流子側とは反対側に設けることにより、一方側側面の整流子側に補強部を設ける場合と異なり、ブラシが整流子との摩耗により長さが短くなった場合でも、ブラシに接続される配線が、整流子の近傍まで移動することができる。これにより、ブラシを有効に活用できる容積を大きくすることができるので、ブラシの寿命(整流子モータの寿命)を長くすることができる。
この場合、好ましくは、周方向において、板状の補強部のブラシ側とは反対側の端面は、一方側側面よりもブラシ側とは反対側に配置されており、板状の補強部には、長穴状の配線配置部からロータの径方向の外側に延びるように、配線を配置可能な溝部が設けられている。
ここで、一般的に、ブラシをブラシ収容部に取付ける際に、ブラシは、予め配線と接続された状態で、ブラシ収容部に収容(挿入)される。このため、配線配置部を、板状の補強部に接続するために長穴状に形成した場合には、ブラシをブラシ収容部に収容させる際に、配線とブラシ収容部とが干渉して、ブラシをブラシ収容部に収容させることが困難になると考えられる。この点に対して、本発明では、上記のような溝部を設けることにより、配線を溝部に退避させた状態で、ブラシをブラシ収容部に収容させることができる。また、溝部を設けることにより、ブラシをロータの径方向に大きく構成した場合でも、ブラシに接続された配線を、溝部を介して、配線配置部からブラシ収容部の外部に取り出すことができる。この場合、ブラシをロータの径方向に大きく構成した分、ブラシの寿命(整流子モータの寿命)をより長くすることができる。
上記一方側側面から連続して板状に形成されている補強部を備える整流子モータにおいて、好ましくは、ブラシ保持部材は、板状の補強部のブラシ側の端面と、ブラシ収容部の整流子側とは反対側の外端面とを接続する接続面を含む。
このように構成すれば、板状の補強部のブラシ側の端面と、ブラシ収容部の整流子側とは反対側の外端面とを直接接続する場合に比べて、予め配線が接続されたブラシをブラシ収容部の外端面側からブラシ収容部に挿入する際に、配線がブラシ収容部または補強部に引っ掛かりにくくなるので、配線が引っ掛かることに起因して配線が傷付いたり、断線するのを抑制することができる。
本発明の一実施形態による整流子モータの断面図である。 本発明の一実施形態による整流子モータのブラシ保持部材を、軸方向から見た平面図である。 本発明の一実施形態による整流子モータのブラシ保持部材の斜視図である。 本発明の一実施形態による整流子モータのブラシ収容部の斜視図である。 本発明の一実施形態による整流子モータのブラシ収容部の一方側(矢印X2方向側)から見た側面図である。 本発明の一実施形態による整流子モータのブラシ収容部の他方側(矢印X1方向側)から見た側面図である。 本発明の一実施形態による整流子モータのブラシ収容部および補強部の平面図である。 本発明の一実施形態の変形例によるブラシ収容部の斜視図である。 本発明の一実施形態の変形例によるブラシ保持部材のブラシ収容部および補強部の平面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図7を参照して、本実施形態による整流子モータ100の構成について説明する。
[整流子モータの全体の構成]
図1に示すように、整流子モータ100(ブラシ付きモータ)は、ロータ10と、ロータ10に対向するように設けられるステータ20とを備えている。また、整流子モータ100には、樹脂製のブラシ保持部材30と、ブラシ保持部材30を収容する金属製の筐体40とが設けられている。
ロータ10は、ロータコア11と、ロータコア11に巻回される巻線12と、整流子13とを有する。そして、ロータコア11には、回転軸14が取り付けられている。また、整流子13も回転軸14に取り付けられている。また、回転軸14の一方端側(矢印Z1方向側)と他方端側(矢印Z2方向側)とは、それぞれ、軸受け15aおよび15bにより支持されている。
ステータ20は、矢印Z1方向側に窪んだ椀形状に形成されたモータケース21の内側面21aの近傍に配置されている。また、モータケース21は、軸受け15aが配置される凹部21bを含み、軸受け15aを介して、回転軸14およびロータ10を支持するように構成されている。
ブラシ保持部材30は、整流子13に対して電力を供給するブラシ31を内部に収容する箱状のブラシ収容部32が一体的に設けられている。また、ブラシ31は、整流子13に対向するようにブラシ収容部32に収容されている。また、ブラシ保持部材30は、回転軸14が貫通可能なように円環状(図2参照)に形成されている。
筐体40は、ブラシ保持部材30のステータ20側とは反対側(矢印Z2方向側)に配置されており、軸受け15bを配置可能な凹部41およびブラシ保持部材30を配置可能な凹部42を含む。これにより、筐体40は、軸受け15bおよびブラシ保持部材30を支持するように構成されている。また、筐体40は、ブラシ保持部材30の外周面30aを覆うように設けられている。
[ブラシ保持部材の構成]
図2に示すように、ブラシ保持部材30は、複数のブラシ収容部32と、ブラシ収容部32の数に対応する数の配線33(ピグテール線)およびトーションスプリング34(付勢部材の一例)とを含む。
ブラシ収容部32は、図3に示すように、円環状のブラシ保持部材30の内底面30b上に、周方向(矢印R1方向および矢印R2方向)に沿って、等角度間隔(90度間隔)に4つ設けられている。
また、ブラシ収容部32は、箱状に形成されているとともに、ブラシ収容部32の整流子13側(内周側)および整流子13側とは反対側(外周側)のそれぞれに開口を有する。そして、図2に示すように、内部に収容されるブラシ31は、整流子13側に突出して、整流子13に接触している。また、図4に示すように、ブラシ収容部32の整流子13側とは反対側(外周側(矢印Y2方向側))から見て、ブラシ収容部32の内部に収容されているブラシ31の外周側の面31aが露出している。
ここで、本実施形態では、図5に示すように、箱状に形成されたブラシ収容部32には、周方向の一方側(図5では矢印X2方向側)の側面35(一方側側面の一例)に、ロータ10の径方向(Y軸に平行な方向)に沿って延びるように設けられ、配線33が配置される長穴状の穴部35a(配線配置部の一例)が設けられている。
配線33は、たとえば、撓み変形可能な撚線により形成されている。そして、図2に示すように、配線33は、ブラシ31と端子33aとを、穴部35a(図4参照)を介して接続するように構成されている。端子33aは、ブラシ収容部32のそれぞれの近傍で、かつ、ブラシ収容部32の周方向の一方側の内底面30b上に設けられている。また、配線33は、ブラシ31の外周側の部分に接続されている。
穴部35aは、図5に示すように、周方向(矢印X2方向側)から見て、側面35において、ロータ10の径方向(Y軸に平行な方向)に沿って延びる長穴状に形成されている。これにより、ブラシ31が整流子13によって摩耗して、ブラシ31が径方向(矢印Y1方向)に短くなった場合に、配線33が配置される位置が、穴部35aの形状に沿って整流子13側に移動可能に構成されている。また、穴部35aは、側面35の軸方向(Z軸に平行な方向)の略中央部に設けられている。また、穴部35aは、軸方向の幅W1が、配線33の直径D1よりも大きくなるように構成されている。また、穴部35aの整流子13側(矢印Y1方向側)の端部35bは、後述する切欠き部37aの端部37bよりも整流子13側に設けられている。
また、本実施形態では、図6に示すように、ブラシ収容部32には、周方向の他方側(矢印X1方向側)の側面37に、ロータ10の径方向(Y軸に平行な方向)に沿って延びるように設けられ、トーションスプリング34が配置される切欠き状の切欠き部37aが設けられている。
具体的には、ブラシ収容部32の周方向の側面37に、整流子13側とは反対側(矢印Y2方向側)に開口するとともに、ロータ10の径方向(Y軸に平行な方向)に沿って、整流子13側に向かって延びるように設けられる切欠き部37aが設けられている。なお、切欠き部37aは、トーションスプリング34とブラシ収容部32とが干渉するのを抑制する逃がしとしても機能する。また、切欠き部37aは、U字形状に形成されており、側面35の穴部35aに対向する位置に設けられている。また、切欠き部37aの軸方向の幅W2は、トーションスプリング34の直径D2よりも大きい。切欠き部37aの軸方向の幅W2は、穴部35aの軸方向の幅W1よりも大きい。
トーションスプリング34は、図2に示すように、巻バネ部34aと、巻バネ部34aに連続した棒部34bとを含む。巻バネ部34aは、ブラシ保持部材30に設けられるボス30cに取り付けられている。そして、巻バネ部34aの端部34cは、ブラシ保持部材30の外周壁部38から内周側に延びる壁部38aに当接している。また、棒部34bは、ボス30cからブラシ収容部32側に延びるように配置されている。そして、棒部34bは、切欠き部37aを介して、ブラシ31の外周側の面31aの凹部31b(図4参照)に当接して、巻バネ部34aの弾性力により、ブラシ31を、整流子13側に付勢(押圧)するように構成さている。
(補強部の構成)
ここで、本実施形態では、図7に示すように、ブラシ保持部材30は、ブラシ収容部32を補強する補強部50を含む。そして、補強部50は、ロータ10の径方向(Y軸に平行な方向)において、ブラシ収容部32の整流子13側とは反対側(矢印Y2方向側)の側面35の部分にブラシ収容部32と一体的に形成されている。そして、本実施形態では、ブラシ保持部材30および補強部50は、樹脂により一体的に形成されており、補強部50は、ブラシ保持部材30の外周面30aまで延びるように形成されている。
また、本実施形態では、周方向(矢印X1方向または矢印X2方向)において、板状の補強部50のブラシ側とは反対側(矢印X2方向側)の端面51は、ブラシ収容部32の側面35よりもブラシ31側とは反対側に配置されている。言い換えると、補強部50は、ブラシ収容部32の周方向の外側(矢印X2方向側)に向かって、オフセットして配置されており、補強部50は、側面35に対して周方向に段差52を有する。
また、本実施形態では、ブラシ保持部材30は、板状の補強部50のブラシ31側(矢印X1方向側)の端面53と、ブラシ収容部32の整流子13側とは反対側(矢印Y2方向側)の外端面39とを接続する傾斜面54(接続面の一例)を含む。具体的には、矢印Z1方向側から見て、補強部50の端面53と、ブラシ収容部32の外端面39とは、略垂直に交わる位置に配置されている。そして、傾斜面54は、端面53と外端面39とに連続して設けられているとともに、矢印Z1方向側から見て、端面53および外端面39に傾斜するように形成されている。言い換えると、端面53と外端面39とは、傾斜面54を介してなだらかに接続されている。
また、本実施形態では、補強部50は、図6に示すように、穴部35aよりも軸方向上側(矢印Z1方向側)の側面35の部分から、穴部35aよりも軸方向下側(矢印Z2方向側)の側面35の部分に渡って形成されている。そして、補強部50は、側面35に接続されるとともに、ロータ10の径方向の外側(矢印Y2方向側)に延びるように、側面35から連続して板状に形成されている。また、補強部50は、ブラシ収容部32と略同じ高さh1を有するように形成されている。なお、図7に示すように、板状の補強部50の厚みt1が、側面35の厚みt2より小さくても強度を確保することが可能である。
また、本実施形態では、図6に示すように、板状の補強部50には、長穴状の穴部35aからロータ10の径方向の外側(矢印Y2方向側)に延びるように、配線33を配置可能な溝部55が設けられている。具体的には、溝部55は、補強部50のブラシ31側の端面53に設けられているとともに、ブラシ収容部32の穴部35aからロータ10の径方向の外側に向かって延びるように設けられている。また、溝部55は、軸方向の幅が穴部35aと略等しい幅W1を有するように形成されている。また、溝部55は、図4に示すように、ブラシ保持部材30の外周面30aまで延びるように形成されている。
また、溝部55は、図7に示すように、周方向(X軸に平行な方向)に深さd1を有する。そして、側面35のブラシ側の端面35cから、溝部55の底側の端部55aまでの幅W3(厚みt2に深さd1を加えた大きさ)が、配線33の直径D1(図5参照)よりも大きくなるように、溝部55の深さd1が設定されている。これにより、ブラシ31がブラシ収容部32に挿入される際に、溝部55に配線33を配置することが可能になるので、予めブラシ31と配線33とを接続した状態で、ブラシ31をブラシ収容部32に挿入する(取り付ける)ことが可能になる。
また、ブラシ保持部材30には、図2に示すように、4つのブラシ収容部32のうちの端子33aがブラシ保持部材30の比較的外周面30a側に配置されるブラシ収容部32(ブラシ収容部32a)の近傍に、補強壁部56が設けられている。図2では、補強壁部56は、矢印Y1方向側で、かつ、矢印X1方向側の2つのブラシ収容部32aの近傍に配置されている。そして、補強部50と補強壁部56とは、連続して接続されている。これにより、補強部50の機械的強度をより大きくすることが可能になるとともに、補強壁部56により、配線33と筐体40(図1参照)とが接触するのを抑制することが可能になる。たとえば、筐体40が接地されており、配線が正電位を有している場合に、配線33と筐体40とが接触することに起因した短絡を抑制することが可能になる。
また、ブラシ保持部材30には、図3に示すように、ブラシ収容部32の整流子13側の側面39aに設けられ、ブラシ保持部材30から離間する方向へ延びるリブ60を有する。リブ60は、薄板形状を有しており、側面39aから、周方向両側に延びるように設けられている。そして、リブ60は、ブラシ収容部32とブラシ保持部材30の内底面30bとを接続するように設けられている。
[本実施形態の効果]
本実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
本実施形態では、箱状のブラシ収容部32の側面35および側面37に、それぞれ切欠き状または穴状の部分が設けられる場合でも、補強部50によってブラシ収容部32の軸方向の機械的強度を確保することができる。また、穴部35aを箱状のブラシ収容部32の側面35に設けることにより、整流子モータ100が軸方向に大型化するのを抑制することができる。その結果、ブラシ収容部32の軸方向の機械的強度を確保しながら、整流子モータ100が大型化するのを抑制することができる。また、補強部50を、ブラシ収容部32と一体的に形成することにより、部品点数が増加するのを抑制することができる。
また、本実施形態では、穴部35aが配置される側面35の軸方向の上側の部分を補強することができるので、穴部35aを設けることに起因して低下したブラシ収容部32の軸方向の機械的強度を、効果的に補強することができる。また、補強部50を、ブラシ収容部32の側面35の整流子13側とは反対側に設けることにより、側面35の整流子13側に設ける場合と異なり、ブラシ31が整流子13との摩耗により長さが短くなった場合でも、ブラシ31に接続される配線33が整流子13の近傍まで移動することができる。これにより、ブラシ31を有効に活用できる容積を大きくすることができるので、ブラシ31の寿命(整流子モータ100の寿命)を長くすることができる。
また、本実施形態では、補強部50を、ロータ10の径方向の外側に延びるように側面35から連続して板状に形成することにより、側面35から外側に連続して板状に延びる分、補強部50を大きくすることができる。
また、本実施形態では、配線33を溝部55に退避させた状態で、ブラシ31をブラシ収容部32に収容させることができる。また、溝部55を設けることにより、ブラシ31をロータ10の径方向に大きく構成した場合でも、ブラシ31に接続された配線33を、溝部55を介して、穴部35aからブラシ収容部32の外部に取り出すことができる。この場合、ブラシ31をロータ10の径方向に大きく構成した分、ブラシ31の寿命(整流子モータ100の寿命)をより長くすることができる。
また、本実施形態では、板状の補強部50のブラシ31側の端面53と、ブラシ収容部32の整流子13側とは反対側の外端面39とを直接接続する場合に比べて、予め配線33が接続されたブラシ31をブラシ収容部32の外端面39側からブラシ収容部32に挿入する際に、配線33がブラシ収容部32または補強部50に引っ掛かりにくくなるので、配線33が引っ掛かることに起因して配線33が傷付いたり、断線するのを抑制することができる。
また、本実施形態では、ブラシ保持部材30を樹脂成型する場合に、補強部50が変形するのを外周面30aにより抑制することができるので、補強部50(ブラシ保持部材30)の寸法精度を向上させることができる。
[変形例]
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、補強部50を側面35(一方側側面)に設けるように構成する例を示したが、本発明は、これに限られない。本発明では、補強部50を側面35以外のブラシ収容部32の部分に設けるように構成してもよい。たとえば、補強部50を側面37(他方側側面)に設けてもよい。なお、補強部50を側面35および37の両方に設けてもよい。
また、上記実施形態では、ブラシ保持部材30に、ブラシ収容部32を4つ設けるように構成する例を示したが、本発明は、これに限られない。本発明では、ブラシ保持部材30に、ブラシ収容部32を4つ以外の数、設けるように構成してもよい。たとえば、ブラシ保持部材30に、ブラシ収容部32を2つ設けるように構成してもよい。
また、上記実施形態では、補強部50を側面35から連続する板状に形成する例(図6参照)を示したが、本発明は、これに限られない。本発明では、補強部50を側面35から連続する板状以外の形状に形成してもよい。たとえば、図8および図9に示す変形例のように、補強部150は、配線用切り欠き部135a(配線配置部の一例)よりもブラシ収容部132の軸方向上側の部分から、周方向のブラシ31とは反対側に延びる第1部分151と、第1部分から軸方向下側に延びるように設けられ、底面部30bに接続される第2部分152とを含む。
ここで、本実施形態の変形例によるブラシ保持部材130には、図8に示すように、配線用切り欠き部135aを含むブラシ収容部132と、第1部分151および第2部分152を含む補強部150とが設けられている。配線用切欠き部135aは、ブラシ収容部132の一方側の側面135に設けられており、ブラシ保持部材130の外周側(矢印Y2方向側)に開口を有する。
補強部150の第1部分151は、図9に示すように、ブラシ収容部130の側面135の軸方向上側(矢印Z1方向側)の周方向のブラシ31側とは反対側(矢印X2方向側)の端面から、ブラシ収容部132から離間するように延びるように形成されている。第2部分152は、図8に示すように、第1部分151のブラシ31側の反対側に接続されており、底面部30bおよび外周面30aに接続されるように構成されている。また、第2部分152は、配線用切欠き部135aから離間して配置されている。
本実施形態の変形例によるブラシ保持部材130は、上記のように構成することにより、補強部150と配線用切欠き部135aとを、互いに離間して配置することができるので、補強部150と配線33とが干渉するのを抑制することができる。
また、上記実施形態では、板状の補強部50に、溝部55を設ける例(図6参照)を示したが、本発明は、これに限られない。本発明では、板状の補強部50に、溝部55を設けなくてもよい。たとえば、側面35(一方側側面)の厚みが配線33の直径よりも大きく構成されている場合には、板状の補強部50に、溝部55を設けなくてもよい。
また、上記実施形態では、ブラシ保持部材30に、板状の補強部50のブラシ31側の端面53と、ブラシ収容部32の整流子13側とは反対側の外端面39とを接続する傾斜面54設ける例(図7参照)を示したが、本発明は、これに限られない。本発明は、ブラシ保持部材30に、傾斜面54を設けずに、端面53と外端面39とを直接接続するように構成してもよい。
また、上記実施形態では、本発明の接続面を傾斜面54として構成する例(図7参照)を示したが、本発明は、これに限られない。本発明は、本発明の接続面を傾斜面54以外の形状を有する面に構成してもよい。たとえば、本発明の接続面を、弧状を有する曲面(弧状部)により構成してもよい。
また、上記実施形態では、補強部50を、外周面30aおよび底面部30bの両方に接続するように構成する例を示したが、本発明は、これに限られない。本発明は、補強部50を、外周面30aに接続せずに、底面部30bのみに接続するように構成してもよい。
[付記項]
なお、本出願では、上記一の局面による整流子モータとは別に、以下のような他の構成も考えられる。
(付記項1)
すなわち、上記一の局面による整流子モータにおいて、ブラシ保持部材および補強部は、樹脂により一体的に形成されており、補強部は、ブラシ保持部材の外周面まで延びるように形成されてもよい。
このように構成すれば、ブラシ保持部材を樹脂成型する場合に、補強部が変形するのを外周面により抑制することができるので、補強部(ブラシ保持部材)の寸法精度を向上させることができる。
(付記項2)
また、上記一の局面による整流子モータにおいて、補強部は、配線配置部よりもブラシ収容部の軸方向上側の部分から、周方向のブラシとは反対側に延びる第1部分と、第1部分から軸方向下側に延びるように一方側側面と離間して設けられ、ブラシ保持部材本体に接続される第2部分とを含んでもよい。
このように構成すれば、補強部と配線配置部とを、互いに離間して配置することができるので、補強部と配線とが干渉するのを抑制することができる。
(付記項3)
また、上記補強部が一方側側面から連続して板状に形成されている整流子モータにおいて、板状の補強部の厚みは、一方側側面の厚みよりも小さくてもよい。
このように構成すれば、板状の補強部により、ブラシ収容部の軸方向の機械的強度を確保しながら、板状の補強部の厚みが比較的小さい分、ブラシ収容部が大型化するのを抑制することができる。
10 ロータ
12 巻線
13 整流子
20 ステータ
30、130 ブラシ保持部材
31 ブラシ
32、32a、132 ブラシ収容部
33 配線
34 トーションスプリング(付勢部材)
35、135 側面(一方側側面)
35a 穴部(配線配置部)
37 側面(他方側側面)
37a 切欠き部
39 外端面
50、150 補強部
51 端面(板状の補強部のブラシ側とは反対側の端面)
53 端面(板状の補強部のブラシ側の端面)
54 傾斜面(接続面)
55 溝部
100 整流子モータ
135a 配線用切欠き部(配線配置部)

Claims (4)

  1. 整流子と巻線とを有するロータと、
    前記ロータに対向するように設けられるステータと、
    前記整流子に対して電力を供給するブラシと、
    前記ブラシに接続された配線と、
    前記ブラシを前記整流子側に付勢する付勢部材と、
    前記ブラシを内部に収容する箱状のブラシ収容部を含むブラシ保持部材とを備え、
    前記箱状のブラシ収容部は、周方向の一方側側面に、前記ロータの径方向に沿って延びるように設けられ、前記配線が配置される切欠き状または長穴状の配線配置部と、周方向の他方側側面に、前記ロータの径方向に沿って延びるように設けられ、前記付勢部材が配置される切欠き部とを含み、
    前記ブラシ保持部材は、前記ロータの径方向において、前記ブラシ収容部の前記整流子側とは反対側の部分に前記ブラシ収容部と一体的に形成され、前記ブラシ収容部を補強する補強部を含
    前記補強部は、前記一方側側面に接続されるとともに、前記ロータの径方向の外側に延びるように、前記一方側側面から連続して板状に形成されている、整流子モータ。
  2. 前記補強部は、前記ブラシ収容部の前記一方側側面の前記整流子側とは反対側で、かつ、前記配線配置部よりも軸方向上側の部分に少なくとも接続されている、請求項1に記載の整流子モータ。
  3. 周方向において、前記板状の補強部の前記ブラシ側とは反対側の端面は、前記一方側側面よりも前記ブラシ側とは反対側に配置されており、
    前記板状の補強部には、長穴状の前記配線配置部から前記ロータの径方向の外側に延びるように、前記配線を配置可能な溝部が設けられている、請求項1または2に記載の整流子モータ。
  4. 前記ブラシ保持部材は、前記板状の補強部の前記ブラシ側の端面と、前記ブラシ収容部の前記整流子側とは反対側の外端面とを接続する接続面を含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の整流子モータ。
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