JP6579839B2 - 車載用電子機器 - Google Patents

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Description

この発明は、蓋部材などの開閉体を備えた車載用電子機器に関する。
例えば、特許文献1には、開閉式の操作パネルを有する電子機器が記載されている。
この電子機器において、操作パネルは、電子機器の筐体前面に取り付けられ、ヒンジ軸回りに回動することで筐体に対して開閉する。
また、この電子機器は、捩りばね、ダンパ、ロック部材、クッションラバーを備える。捩りばねは、操作パネルを開く方向に付勢する付勢部材である。ダンパは、操作パネルが開く方向に回動する速度を緩和させる。ロック部材は閉位置に操作パネルをロックする。クッションラバーは、閉位置にロックされた操作パネルを開く方向へ押圧する緩衝材である。
特開平8−307066号公報
上記パネルのような開閉体を備えた車載用電子機器において、開閉体が、車両の振動によって撓んで振れる場合がある。開閉体が振れて本体部に断続的に衝突すると、衝撃音であるラトル音が発生する。例えば、開閉体が横長形状の蓋部材であり、蓋部材がヒンジ軸回りに回動して開閉する車載用電子機器において、閉位置で蓋部材の一部が本体部にロックされて固定されているときに、閉位置の蓋部材に車両の振動が加わると、ロックされた部分から長手方向に離れた蓋部材の部分に撓みが発生する。
開閉体の撓みを軽減するには、開閉体を厚くして剛性を高めることが考えられる。
しかしながら、開閉体を厚くすると、開閉体が取り付けられる車載用電子機器の寸法上の制約となるため、車載用電子機器の小型化が阻害される。
また、車載用電子機器において、突出する部分の少ない滑らかな外観を求める意匠上の制約がある場合、開閉体を厚くすることはできない。
例えば、特許文献1に記載される電子機器においても、操作パネルが筐体の一面を構成しており、上記制約から操作パネルを厚くできない場合がある。
一方、開閉体を厚くして剛性を高めてもラトル音の発生を解消できない場合がある。
例えば、開閉体であるモニタ部がアーム部材に支持され、本体部からアーム部材が進退することで、本体部に対して傾動しながらモニタ部が開閉する車載用電子機器がある。
この機器において、閉位置で本体部と対向したモニタ部に車両の振動が加わった場合、モニタ部は、アーム部材に支持された部分を基点に振れることがある。この場合、モニタ部の振れが大きくなると本体部に接触してラトル音が発生する。
開閉体の剛性を高めてもラトル音の発生を解消できない場合は、特許文献1に示すように、車両の振動によって開閉体が本体部に接触する部位にクッションラバーを取り付けて開閉体の振動を緩和していた。しかしながら、このように新たな部材を取り付ける場合、その分の部品点数が増加し、取り付けのための製造工数も増える。これは、車載用電子機器のコストアップおよび製造工程の繁雑化を招く。
この発明は、上記の課題を解決するもので、新たな部材の取り付けが不要であり、振動による開閉体の振れおよびラトル音の発生を抑制することができる車載用電子機器を得ることを目的とする。
この発明に係る車載用電子機器は、本体部と、本体部に対して開閉する開閉体と、開閉体または本体部に形成されたばね部とを備える。ばね部は、本体部に対して閉じた状態の開閉体に加わった振動によって開閉体が本体部に接近または接触する部位に配置されて、開閉体が本体部から離れる方向の弾性力を本体部に対して閉じた状態の開閉体に与える。また、ばね部は、突起部を境として二股に分かれた両持ち梁状のばね部材である。
この発明によれば、振動によって開閉体が閉じる方向に振れても、ばね部が与える開閉体が開く方向の弾性力によってその動きが抑制される。これにより、開閉体の振れおよびラトル音の発生を抑制することができる。また、ばね部は、開閉体または本体部に形成されるので、新たな部材の取り付けが不要である。
この発明の実施の形態1に係る車載用電子機器を示す図である。図1(a)は斜視図、図1(b)は正面図である。 実施の形態1に係る車載用電子機器における蓋部材が開いた状態を示す図である。図2(a)は上方斜視図、図2(b)は下方斜視図である。 実施の形態1に係る車載用電子機器から蓋部材を外した様子を示す分解斜視図である。 実施の形態1に係る車載用電子機器を図1(b)のA−A線で切った様子を示す拡大断面図である。 実施の形態1に係る車載用電子機器におけるばね部を示す図である。図5(a)はばね部が本体部に当接した状態を示す側方図、図5(b)は撓んだ状態のばね部を示す側方図、図5(c)はばね部の斜視図である。 実施の形態1に係る車載用電子機器における蓋部材のヒンジ軸周辺を示す断面図である。図6(a)は車載用電子機器を図1(b)のB−B線で切った拡大断面図、図6(b)はカバー板と蓋部材との各端部の様子を示す拡大断面図である。 実施の形態1に係る車載用電子機器における蓋部材を示す図である。図7(a)は正面斜視図、図7(b)は図7(a)のC方向からみた上面図である。 実施の形態1に係る車載用電子機器における露出防止用の壁部を示す図である。図8(a)は蓋部材が開いた状態の車載用電子機器の正面図、図8(b)は図8(a)のD−D線で切った拡大断面図である。 ばね部を本体部に形成した車載用電子機器を示す下方斜視図である。 この発明の実施の形態2に係る車載用電子機器を示す図である。図10(a)はモニタ部が閉じた状態の車載用電子機器を示す斜視図、図10(b)はモニタ部が開いた状態の車載用電子機器を示す斜視図、図10(c)はモニタ部の裏面側を示す斜視図である。 ばね部を形成したモニタ部の裏面側を示す斜視図である。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る車載用電子機器1を示す図である。図1(a)は斜視図、図1(b)は正面図である。車載用電子機器1は、車両に搭載されて情報処理を行う電子機器であり、カーナビゲーション装置、ディスプレイ一体型のオーディオなどで実現することができる。また、車載用電子機器1は、本体部2、カバー板3および蓋部材4を備える。本体部2には、情報処理を行う電子回路が収容されており、カバー板3と蓋部材4が取り付けられる。
カバー板3は、この発明における表面部材を具体化した構成要素であって、図1(a)および図1(b)に示すように、車載用電子機器1の外表面の一部を構成する。
また、カバー板3は、本体部2の前面の表示パネル上に配置されて表示パネルの表示面を保護する板状部材である。裏面側にある表示パネルの表示内容を視認可能とするため、カバー板3は、透光性の樹脂材料、ガラスなどの材料で形成される。
蓋部材4は、この発明における開閉体を具体化した構成要素であり、本体部2に対して開閉自在に取り付けられる。図1に示すように、車載用電子機器1では、カバー板3と蓋部材4との間にフレーム部材を設けず、互いの外形の一部を隣接させて配置している。
図2は、実施の形態1に係る車載用電子機器1における蓋部材4が開いた状態を示す図であり、図2(a)は上方斜視図、図2(b)は下方斜視図である。図3は、車載用電子機器1から蓋部材4を外した様子を示す分解斜視図である。
蓋部材4は、図2(a)に示すように横長形状かつ比較薄い樹脂製の板状部材であり、係合爪5a、軸受け部6、スプリング保持部7、スプリング8およびばね9を備える。
蓋部材4によってカバーされる本体部2の部分には、図2(b)に示すように、係合爪5bおよびヒンジ軸10が設けられる。
係合爪5aは、蓋部材4の裏面側で長手方向の中央部に設けられ、係合爪5bとともに蓋部材4を閉位置にロックして固定するロック機構を構成する。
蓋部材4を閉位置まで回動させると、係合爪5aは、本体部2の係合爪5bと引っ掛け係合して蓋部材4の動きをロックする。閉位置の蓋部材4の中央部を表面側から押すことで、係合爪5aと係合爪5bの引っ掛け係合が外れてロックが解除される。
軸受け部6は、蓋部材4の裏面側で長手方向の一辺に沿って設けられ、本体部2のヒンジ軸10を挟み込んで保持する。蓋部材4は、軸受け部6がヒンジ軸10を保持することにより、本体部2に対して回動自在に支持される。
スプリング保持部7は、蓋部材4の裏面側で長手方向の中央部に設けられた柱状部であり、図3に示すように、スプリング8が挿入される。スプリング8は、スプリング保持部7に挿入された状態で保持される捩りコイルばねであり、蓋部材4が閉位置にあるときに本体部2に接触して蓋部材4が開く方向に付勢する。
すなわち、スプリング保持部7およびスプリング8は、閉位置の蓋部材4に対して開く方向に付勢するスプリング機構を構成する。
ロック機構は、係合爪5aと係合爪5bが引っ掛け係合することで、スプリング機構による開く方向の付勢力に対抗して蓋部材4を閉位置にロックしている。すなわち、閉位置の蓋部材4は、長手方向の中央部が本体部2に固定された状態になる。
この状態において、車両の振動が蓋部材4に加わると、蓋部材4の中央部から長手方向に離れた端部が撓んで振れ、この振れが大きくなると本体部2に断続的に接触してラトル音を発生する場合がある。
そこで、実施の形態1に係る車載用電子機器1では、閉じた状態の蓋部材4に加わった振動によって蓋部材4が閉じる方向に振れる部位にばね9を形成している。
ばね9は、この発明におけるばね部を具体化した構成要素であり、本体部2に接触すると蓋部材4が開く方向の弾性力を蓋部材4に与えるばね部材である。
ばね9を配置する部位は、閉位置の蓋部材4に加わった振動により蓋部材4が本体部2に接近または接触する部位である。例えば、図3に示すように、閉位置で固定される蓋部材4の中央部に対して長手方向に離れた端部にばね9を形成する。
このように構成することで、車両の振動で蓋部材4の上記端部が閉じる方向に振れてもばね9が蓋部材4に与える蓋部材4が開く方向の弾性力によってその動きが抑制される。閉じる方向の蓋部材4の振れを抑えることで、蓋部材4の振れ全体の振幅も小さくなり、開く方向の蓋部材4の振れも小さくなる。このようにして、蓋部材4の振れおよびラトル音の発生を抑制することができる。
なお、ばね9を蓋部材4の両端にそれぞれ形成した構成を示したが、いずれか一方であってもよい。また、振動によって蓋部材4が閉じる方向に振れる部位が3箇所以上ある場合は、ばね9をそれぞれに形成してもよい。いずれの場合であっても、上記と同様の効果を得ることができる。
図4は、実施の形態1に係る車載用電子機器1を、図1(b)のA−A線で切った様子を示す拡大断面図である。図5は、車載用電子機器1におけるばね9を示す図であって、図5(a)は、ばね9が本体部2に当接した状態を示す側方図、図5(b)は撓んだ状態のばね9を示す側方図、図5(c)はばね9の斜視図である。
ばね9は、図4および図5(a)に示すように、例えば、突起部9cを境として二股に分かれた梁部9a,9bを介して蓋部材4に接続する両持ち梁状のばね部材で実現することができる。このばね部材は、梁部9a,9bの撓みで弾性力が得られ、樹脂成形により蓋部材4と一体に形成することが可能である。
ばね9の突起部9cは、図5(b)に示すように、振動によって本体部2の対向面2aに接近すると、対向面2aからa方向の力を受ける。このとき、梁部9a,9bは、矢印b1,b2に示すように撓む。この撓みから梁部9a,9bが元に戻ろうとする反力が、結果的に蓋部材4を開く方向に動かすこととなる弾性力として対向面2aに伝わる。
ばね9が撓んで蓄えられたエネルギーは、外力を及ぼすことが可能な弾性力として解放される。この弾性力はばね9の撓みをなくそうとして蓋部材4にも対向面2aにも働く。このとき、弾性力が対向面2aに伝わる方向は、蓋部材4の閉じる方向である。
しかしながら、対向面2aは動かないので、対向面2aを押して対向面2aから同等の反力を受ける突起部9cも動かない。
従って、ばね9は、突起部9cを基準として弾性力を解放し、結果的に蓋部材4に対して蓋部材4が開く方向に弾性力を与えることになる。
このようにして、梁部9a,9bが元に戻ろうとする際の弾性力は蓋部材4が開く方向の力として作用する。
ばね9と本体部2の対向面2aとの位置関係は、下記の3つの場合が挙げられる。
例えば、ばね9は、蓋部材4が閉位置にあるときに、本体部2の対向面2aを付勢するような位置関係にあってもよい。すなわち、蓋部材4が閉位置にあるときに、ばね9は、突起部9cが対向面2aと干渉する位置に配置される。これを第1の位置関係とする。
また、ばね9は、蓋部材4が閉位置にあるときに、本体部2を付勢しない程度に突起部9cと対向面2aを接触させた状態で配置してもよい。これを第2の位置関係とする。
さらに、ばね9は、蓋部材4が閉位置にあるときに、突起部9cと対向面2aとの間にクリアランスがあるが、振動によって蓋部材4が振れたときに突起部9cと対向面2aとが接触する位置に配置してもよい。これを第3の位置関係とする。
第1から第3までの位置関係は、蓋部材4の剛性に応じて選択してもよい。
例えば、蓋部材4の剛性が低い場合、蓋部材4が撓んで振れやすいので、第1の位置関係または第2の位置関係を選択する。この場合、蓋部材4が撓んで振れても、ばね9が与える弾性力によって蓋部材4が閉じる方向の動きを抑制することができる。
また、蓋部材4の剛性が高い場合、蓋部材4が撓みにくいので、第3の位置関係を選択する。この場合、大きな振動で蓋部材4が大きく振れたときに、ばね9が与える弾性力によって蓋部材4が閉じる方向の動きを抑制することができる。
ばね9は、前述のように構成されているので、閉位置の蓋部材4を表面側から押したときに梁部9a,9bが撓む。これに対して、クッションラバーなどの緩衝部材は、同等の押圧力を受けたときの圧縮距離がばね9よりも少ない。
従って、クッションラバーではなく、ばね9を採用することにより、ロックを解除するために蓋部材4を表面側から押す際の抵抗を軽減することができる。これにより、開けやすい蓋部材4を実現できる。
一方、ばね9は、突起部9cに対して図5(b)の紙面に直交するc方向の力が伝わると、梁部9a,9bが捻れて折れる可能性がある。この場合、図5(c)に示す梁部9a,9bの厚さTを増やすと、梁部9a,9bの剛性が向上して捻れ難くなるが、全体的に撓み難くなり、所望の弾性力が得られなくなる。
そこで、実施の形態1に係る車載用電子機器1では、梁部9a,9bの厚さTを増加させずに幅Wを増加させて捻れ難くしている。例えば、厚さTよりも幅Wを大きくする。
これにより、梁部9a,9bが捻れ難くなり、a方向の力に対して適切に撓むばね9を実現することができる。
なお、梁部9a,9bが蓋部材4に接続する基部にコーナーRを形成して基部を強化してもよい。
図6は、車載用電子機器1における蓋部材4のヒンジ軸10周辺を示す断面図である。図6(a)は車載用電子機器1を図1(b)のB−B線で切った拡大断面図、図6(b)はカバー板3と蓋部材4との各端部の様子を示す拡大断面図である。
図1で説明したように、車載用電子機器1では、カバー板3と蓋部材4の間にフレーム部材を設けずに、互いの外形を隣接させている。このとき、カバー板3と蓋部材4の間のクリアランスを狭くすれば、カバー板3と蓋部材4とが一体感のある意匠性の高い外観を実現することができる。
そこで、実施の形態1に係る車載用電子機器1では、蓋部材4が開くときの回動軌跡をカバー板3の端部が干渉する位置までカバー板3を蓋部材4に近付けている。
このとき、カバー板3の端部における上記回動軌跡を干渉する位置にある部分を、図6(a)に示すように切り欠いて切り欠き面3aを形成している。
このように構成することで、図6(b)に示すように、カバー板3の端部に当たることなく、蓋部材4を開く方向に回動させることができる。
また、外側から切り欠き面3aが視認されないように、カバー板3の端部の厚み方向の途中から裏面側を切り欠いている。これにより、切り欠き面3aが、車載用電子機器1の外観の意匠性を損なうことがない。
図7は、実施の形態1に係る車載用電子機器1における蓋部材4を示す図である。図7(a)は正面斜視図、図7(b)は図7(a)のC方向からみた上面図である。
蓋部材4は、図7(a)に示すように横長形状を有しており、図7(b)に示すように長手方向の厚さが異なる。すなわち、蓋部材4は、中央部が端部から表面側に徐々に盛り上がった形状を有しており、中央部の厚さT1は、中央部から長手方向に離れた両端部の厚さT2よりも厚くなっている。
図8は、車載用電子機器1における露出防止用の壁部2bを示す図である。図8(a)は蓋部材4が開いた状態の車載用電子機器1の正面図、図8(b)は車載用電子機器1を図8(a)のD−D線で切った拡大断面図である。
車載用電子機器1では、カバー板3と蓋部材4の間にフレーム部材がないため、カバー板3と蓋部材4のクリアランスから内部が露出し、表示パネルなどの表示部品11の光が漏れることが懸念される。
特に、蓋部材4は、図7で示したように、中央部が表面側に盛り上がった形状を有している。このため、蓋部材4を開いた状態では、図8(a)に示すように、蓋部材4の端部におけるカバー板3とのクリアランスCが広く、内部が見えやすくなっている。
そこで、実施の形態1に係る車載用電子機器1では、図8(b)に示すように、カバー板3と蓋部材4のクリアランスを内部から遮蔽する壁部2bを本体部2に形成している。
壁部2bは、表示部品11側に設けた壁部2b−1と、カバー板3と蓋部材4のクリアランスに対向する壁部2b−2とが一体に形成されて構成されている。
このように構成することで、カバー板3と蓋部材4のクリアランスからの内部の露出と光漏れを防止することができる。
図9は、ばね9を本体部2Aに形成した車載用電子機器1Aを示す下方斜視図である。
これまでは、ばね9を蓋部材4に形成する構成を示したが、図9に示すように、ばね9を本体部2Aに形成してもよい。
このように構成しても、車両の振動によって蓋部材4Aが閉じる方向に振れたときに、ばね9が蓋部材4Aに与える蓋部材4Aが開く方向の弾性力によってその動きが抑制される。これにより、蓋部材4Aの振れおよびラトル音の発生を抑制することができる。
車載用電子機器1Aにおいてばね9を配置する部位は、閉位置の蓋部材4に加わった振動により蓋部材4が接近または接触する本体部2Aの部位である。
例えば、図9に示すように、前述した蓋部材4の端部に閉位置で対向する本体部2Aの対向面2aにばね9を形成する。
なお、ばね9を本体部2Aの対向面2aにそれぞれ形成した構成を示したが、いずれか一方であってもよい。
また、振動によって蓋部材4が閉じる方向に振れる部位が3箇所以上ある場合は、これに対向する面にばね9をそれぞれ形成してもよい。いずれの場合であっても、上記と同様の効果を得ることができる。
以上のように、実施の形態1に係る車載用電子機器1は、本体部2と、本体部2に対してヒンジ軸6回りに回動して開閉する蓋部材4と、蓋部材4に形成されたばね9とを備える。ばね9は、本体部2に対して閉じた状態の蓋部材4に加わった振動によって蓋部材4が閉じる方向に振れる部位に配置されて、蓋部材4が開く方向の弾性力を本体部2に対して閉じた状態の蓋部材4に与える。このように構成することで、車両の振動によって蓋部材4が閉じる方向に動いても、ばね9が蓋部材4に与える蓋部材4が開く方向の弾性力によってその動きが抑制される。これにより、蓋部材4の振れおよびラトル音の発生を抑制することができる。
また、ばね9は蓋部材4に形成されているので、新たな部材の取り付けが不要である。
なお、ばね9を本体部2Aに形成した車載用電子機器1Aにおいても上記と同様の効果を得ることができる。
また、実施の形態1に係る車載用電子機器1において、蓋部材4は、本体部2の外表面を構成するカバー板3と隣接する。カバー板3は、その端部が蓋部材4の回動軌跡を干渉する位置まで蓋部材4に近付けられており、この回動軌跡を干渉する位置にあるカバー板3の端部における厚み方向の途中から裏面側の部分が切り欠かれている。
このように構成することで、カバー板3の端部が蓋部材4の回動軌跡を干渉する位置までカバー板3と蓋部材4とを近付けても、蓋部材4を適切に回動させることができる。
これにより、フレーム部材を設けずにカバー板3と蓋部材4の間のクリアランスを狭くでき、カバー板3と蓋部材4が一体感のある意匠性の高い外観を実現することができる。
また、フレーム部材が不要であるため、部品点数を削減でき、カバー板3と蓋部材4が配置される機器前面の省スペース化も図ることができる。
さらに、実施の形態1に係る車載用電子機器1において、本体部2に設けられ、カバー板3と蓋部材4とのクリアランスを内部から遮蔽する壁部2bを備える。
このように構成することで、カバー板3と蓋部材4のクリアランスからの内部の露出と光漏れを防止することができる。
さらに、実施の形態1において、ばね9は、突起部9cを境として二股に分かれた両持ち梁状のばね部材である。このように、ばね9は、梁部の撓みで弾性力を発生する簡易な構成のばね部材で実現することができる。
実施の形態2.
図10は、この発明の実施の形態2に係る車載用電子機器1Bを示す図である。図10(a)はモニタ部13が閉じた状態の車載用電子機器1Bを示す斜視図、図10(b)はモニタ部13が開いた状態の車載用電子機器1Bを示す斜視図、図10(c)はモニタ部13の裏面側を示す斜視図である。図10(a)に示すように、車載用電子機器1Bは、本体部12およびモニタ部13を備える。また、サブパネル12aは、本体部12の前面を構成する部材である。
モニタ部13の下端部は、図10(c)に示すように、アーム部材14aによって本体部12に支持される。アーム部材14aが本体部12から進退することで、モニタ部13は、本体部12に対して傾動しながら開閉する。このようにアーム部材14aは、モニタ部13を開閉させるスライド機構14を構成する。
なお、モニタ部13が本体部12のサブパネル12aと対向する位置が閉位置であり、図10(b)に示すように、モニタ部13がサブパネル12aと対向する位置から離れて突出する位置が開位置である。
車載用電子機器1Bは、上記実施の形態1で示したようなロック機構を備えておらず、モニタ部13は、閉位置で本体部12に固定されない。このため、閉位置で車両の振動がモニタ部13に加わると、モニタ部13が、アーム部材14aに支持された部分を基点として振れる場合がある。この振れが大きくなってモニタ部13の端部がサブパネル12aに接触すると、剛性の高いモニタ部13であってもラトル音が発生する。
そこで、実施の形態2に係る車載用電子機器1Bでは、閉じた状態のモニタ部13に加わった振動によって、モニタ部13が閉じる方向に振れる部位にばね9を形成している。
ばね9は、実施の形態1と同様に、本体部12に接触するとモニタ部13が開く方向の弾性力を与えるばね部材である。
ばね9を配置する部位は、閉位置のモニタ部13に加わった振動によりモニタ部13が接近または接触する本体部12の部位である。例えば、閉位置でモニタ部13の四隅に対向するサブパネル12aの部位にばね9を形成する。なお、図10(b)では、モニタ部13によってサブパネル12aの下端の一方の隅が見えないが、この部分にも、ばね9が形成されている。
このように構成することで、車両の振動によってモニタ部13が閉じる方向に振れてもばね9がモニタ部13に与えるモニタ部13が開く方向の弾性力によってその動きが抑制される。閉じる方向のモニタ部13の振れを抑えることで、モニタ部13の振れ全体の振幅も小さくなり、開く方向のモニタ部13の振れも小さくなる。このようにして、モニタ部13の振れおよびラトル音の発生を抑制することができる。
なお、図10ではサブパネル12aの4箇所にばね9を形成したが、これに限定されるものではない。例えば、振動によってモニタ部13が閉じる方向に振れる部位が5箇所以上ある場合は、ばね9をそれぞれに形成してもよく、振動によってモニタ部13が閉じる方向に振れる部位が1箇所から3箇所の場合も、ばね9をそれぞれに形成してもよい。いずれの場合であっても、振動によってモニタ部13が閉じる方向に振れる部位の数に応じてばね9を形成することで、上記と同様の効果を得ることができる。
図11は、ばね9を形成したモニタ部13Aの裏面側を示す斜視図である。このようにばね9をモニタ部13Aに形成してもよい。
このように構成しても、車両の振動によってモニタ部13Aが閉じる方向に振れたときに、ばね9がモニタ部13Aに与えるモニタ部13Aが開く方向の弾性力によってその動きが抑制される。これにより、モニタ部13Aの振れおよびラトル音の発生を抑制することができる。
図11ではモニタ部13Aの4箇所にばね9を形成したが、これに限定されるものではない。例えば、振動によってモニタ部13Aが閉じる方向に振れる部位が3箇所以上ある場合は、ばね9をそれぞれに形成してもよく、振動によってモニタ部13Aが閉じる方向に振れる部位が1箇所から3箇所の場合も、ばね9をそれぞれに形成してもよい。いずれの場合であっても、振動によってモニタ部13Aが閉じる方向に振れる部位の数に応じてばね9を形成することで、上記と同様の効果を得ることができる。
以上のように、実施の形態2に係る車載用電子機器1Bは、本体部12と、本体部12に対してスライド機構14により進退して傾動しながら開閉するモニタ部13と、本体部12に形成されたばね9とを備える。ばね9は、本体部12に対して閉じた状態のモニタ部13に加わった振動によってモニタ部13が閉じる方向に振れる部位に配置されて、モニタ部13が開く方向の弾性力を本体部12に対して閉じた状態のモニタ部13に与える。このように振動によってモニタ部13が閉じる方向に振れても、ばね9がモニタ部13に与えるモニタ部13が開く方向の弾性力によってその動きが抑制される。これにより、モニタ部13の振れおよびラトル音の発生を抑制することができる。
なお、ばね9をモニタ部13Aに形成しても、上記と同様の効果を得ることができる。
また、実施の形態1では、蓋部材4がヒンジ軸10回りに回動することで、本体部2に対して開閉する構成を示し、実施の形態2では、アーム部材14aの進退によってモニタ部13が本体部12に対して傾動しながら開閉する構成を示した。
このように、この発明では、開閉体の一方の端部が本体部に支持された状態で、本体部に対して開閉体が開閉する構成に好適である。
すなわち、閉位置にある開閉体に振動が加わっても、ばね9が開閉体に与える開閉体が開く方向の弾性力によって、開閉体が本体部に支持された一方の端部を基準として振れることを抑制できる。
実施の形態1では、ロック機構によって、閉位置で蓋部材4が本体部2にロックされて固定されるので、閉位置にある蓋部材4は開く方向の移動が規制されている。
一方、実施の形態2では、アーム部材14aが本体部12の内部に退くことによって、モニタ部13が本体部12に対向した閉位置となる。このとき、ロック機構がないため、モニタ部13は本体部12に固定されないが、アーム部材14aが退いた状態であることから、閉位置にあるモニタ部13は開く方向の移動が規制されている。
このため、いずれの構成においても、ばね9が閉位置にある開閉体に開く方向の弾性力を与えても開閉体が勝手に開くことはない。
なお、本発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
1,1A,1B 車載用電子機器、2,2A,12 本体部、2a 対向面、2b,2b−1,2b−2 壁部、3 カバー板、3a 切り欠き面、4,4A 蓋部材、5a,5b 係合爪、6 軸受け部、7 スプリング保持部、8 スプリング、9 ばね、9a,9b 梁部、9c 突起部、10 ヒンジ軸、11 表示部品、12a サブパネル、13,13A モニタ部、14 スライド機構、14a アーム部材。

Claims (5)

  1. 本体部と、
    前記本体部に対して開閉する開閉体と、
    前記開閉体または前記本体部に形成され、前記本体部に対して閉じた状態の前記開閉体に加わった振動により前記開閉体が閉じる方向に振れる部位に配置されて、前記開閉体が開く方向の弾性力を前記本体部に対して閉じた状態の前記開閉体に与えるばね部と
    を備え
    前記ばね部は、突起部を境として二股に分かれた両持ち梁状のばね部材である
    ことを特徴とする車載用電子機器。
  2. 前記開閉体は、前記本体部に対してヒンジ軸回りに回動して開閉することを特徴とする請求項1記載の車載用電子機器。
  3. 前記開閉体は、車載用電子機器の外表面の一部を構成する表面部材と隣接した蓋部材であり、
    前記表面部材の端部は、前記蓋部材の回動軌跡を干渉する厚み方向の途中から裏面側の部分が切り欠かれていることを特徴とする請求項2記載の車載用電子機器。
  4. 前記本体部に形成され、前記表面部材と前記蓋部材のクリアランスを内部から遮蔽する壁部を備えたことを特徴とする請求項3記載の車載用電子機器。
  5. 前記開閉体は、前記本体部に対してスライド機構により進退して開閉することを特徴とする請求項1記載の車載用電子機器。
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