JP6578758B2 - 半導体装置及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置及び半導体装置の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6578758B2
JP6578758B2 JP2015127378A JP2015127378A JP6578758B2 JP 6578758 B2 JP6578758 B2 JP 6578758B2 JP 2015127378 A JP2015127378 A JP 2015127378A JP 2015127378 A JP2015127378 A JP 2015127378A JP 6578758 B2 JP6578758 B2 JP 6578758B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductor
film
material layer
contact
semiconductor device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015127378A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017011196A (ja
Inventor
齋藤 仁
仁 齋藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Semiconductor Ltd
Original Assignee
Fujitsu Semiconductor Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Semiconductor Ltd filed Critical Fujitsu Semiconductor Ltd
Priority to JP2015127378A priority Critical patent/JP6578758B2/ja
Publication of JP2017011196A publication Critical patent/JP2017011196A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6578758B2 publication Critical patent/JP6578758B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Semiconductor Memories (AREA)

Description

本発明は、半導体装置及び半導体装置の製造方法に関する。
半導体装置(半導体メモリ)の1種として、メモリ素子に強誘電体キャパシタを用いるFeRAM(Ferroelectric Random Access Memory)がある。
FeRAMに関し、例えば、強誘電体キャパシタと共に、キャパシタとして用いないダミーキャパシタを配置する技術や、ダミーキャパシタに、その上部電極と強誘電体膜とを貫通して下部電極に達するコンタクトを形成する技術が知られている。
また、半導体基板上方に設けられる強誘電体キャパシタの下部電極を、コンタクトで半導体基板内の一の拡散層に接続し、上部電極を、コンタクトを含む導体で半導体基板内の他の拡散層に接続する技術が知られている。
特開2006−54333号公報 特開2009−164170号公報 特開2010−62330号公報
メモリ領域の端部に配置されるメモリ素子等、メモリ素子が配置されない領域に近いメモリ素子には、メモリ素子が配置されない領域と配置される領域との間の配置の粗密に起因して、メモリ領域のより中央部のメモリ素子とは異なるサイズで形成される場合がある。
また、メモリ素子が配置されない領域に近いメモリ素子は、その周りに設けられる絶縁層の影響、例えば絶縁層中の水分の影響を受け易く、メモリ素子特性が劣化する場合がある。
このようなメモリ素子のサイズの不均一性や特性の劣化は、上記のようなFeRAMの強誘電体キャパシタに限らず、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等、各種メモリ素子でも同様に起こり得る。
本発明の一観点によれば、基板上に設けられた第1下部導体と、前記第1下部導体上方に設けられた第1上部導体と、前記第1下部導体と前記第1上部導体との間に介在された第1中間層とを有するメモリ素子と、前記メモリ素子と隣接し、前記基板上に設けられた第2下部導体と、前記第2下部導体上に設けられ、有底孔を備えた第2中間層と、前記第2中間層の上面及び前記有底孔内に設けられた第2上部導体とを有する通電素子と、前記第2下部導体に接続された第1コンタクトと、前記第2上部導体の上面に接続された第2コンタクトとを含む半導体装置が提供される。また、本発明の一観点によれば、基板上に設けられた第1下部導体と、前記第1下部導体上方に設けられた第1上部導体と、前記第1下部導体と前記第1上部導体との間に介在された第1中間層とを有するメモリ素子と、前記メモリ素子と隣接し、前記基板上に設けられた第2下部導体と、前記第2下部導体上方に設けられた第2上部導体と、前記第2下部導体と前記第2上部導体との間に介在され、前記第1中間層よりも薄い第2中間層とを有する通電素子と、前記第2下部導体に接続された第1コンタクトと、前記第2上部導体の上面に接続された第2コンタクトとを含む半導体装置が提供される。
また、本発明の一観点によれば、上記のような構成を有する半導体装置の製造方法が提供される。
開示の技術によれば、メモリ素子の安定的な形成、特性劣化の抑制が可能になり、メモリ素子を備える高性能、高品質の半導体装置を実現することが可能になる。
第1の実施の形態に係る半導体装置の構成例を示す図(その1)である。 第1の実施の形態に係る半導体装置の構成例を示す図(その2)である。 メモリ素子の形成工程の一例を示す図である。 メモリ素子を覆う絶縁層を形成した後の状態の一例を示す図である。 第2の実施の形態に係る半導体装置の構成例を示す図である。 別形態に係る半導体装置の構成例を示す図である。 別形態に係る強誘電体キャパシタの形成工程の一例を示す図である。 別形態に係る強誘電体キャパシタを覆う絶縁層を形成した後の状態の一例を示す図である。 第2の実施の形態に係る強誘電体キャパシタの形成工程の一例を示す図である。 第2の実施の形態に係る強誘電体キャパシタを覆う絶縁層を形成した後の状態の一例を示す図である。 第2の実施の形態に係る半導体装置の形成方法の一例を示す図(その1)である。 第2の実施の形態に係る半導体装置の形成方法の一例を示す図(その2)である。 第2の実施の形態に係る半導体装置の形成方法の一例を示す図(その3)である。 第2の実施の形態に係る半導体装置の形成方法の一例を示す図(その4)である。 第2の実施の形態に係る半導体装置の形成方法の一例を示す図(その5)である。 第2の実施の形態に係る半導体装置の形成方法の一例を示す図(その6)である。 第3の実施の形態に係る半導体装置の構成例を示す図である。 第3の実施の形態に係る半導体装置の形成方法の一例を示す図(その1)である。 第3の実施の形態に係る半導体装置の形成方法の一例を示す図(その2)である。 第3の実施の形態に係る半導体装置の形成方法の一例を示す図(その3)である。 第3の実施の形態に係る半導体装置の形成方法の一例を示す図(その4)である。 第4の実施の形態に係る半導体装置の構成例を示す図である。 第4の実施の形態に係る半導体装置の形成方法の一例を示す図(その1)である。 第4の実施の形態に係る半導体装置の形成方法の一例を示す図(その2)である。 第4の実施の形態に係る半導体装置の形成方法の一例を示す図(その3)である。 第4の実施の形態に係る半導体装置の形成方法の一例を示す図(その4)である。 第5の実施の形態に係る半導体装置の構成例を示す図である。 第5の実施の形態に係る半導体装置の形成方法の一例を示す図(その1)である。 第5の実施の形態に係る半導体装置の形成方法の一例を示す図(その2)である。 第5の実施の形態に係る半導体装置の形成方法の一例を示す図(その3)である。 第5の実施の形態に係る半導体装置の形成方法の一例を示す図(その4)である。 第6の実施の形態に係る半導体装置の構成例を示す図である。
はじめに、第1の実施の形態について説明する。
図1及び図2は第1の実施の形態に係る半導体装置の構成例を示す図である。図1(A)及び図1(B)並びに図2(A)及び図2(B)にはそれぞれ、第1の実施の形態に係る半導体装置の一例の要部断面を模式的に図示している。
まず、図1(A)について説明する。
例えば図1(A)に示す半導体装置10Aは、基板11、絶縁層12、メモリ素子13及び通電素子14Aを含む。
半導体装置10Aは、例えばFeRAMであって、メモリ素子13は、強誘電体キャパシタである。
基板11は、ここでは図示を省略するが、例えば、トランジスタ、コンデンサ、抵抗といった回路素子が設けられる半導体基板、及び半導体基板上に設けられる絶縁層を含む。半導体基板には、シリコン(Si)基板等が用いられる。絶縁層には、酸化シリコン(SiO)、窒化シリコン(SiN)、酸窒化シリコン(SiON)等が用いられる。
基板11には、その内部から表面に延びるコンタクト15及びコンタクト16が設けられる。例えば、半導体基板とその上の絶縁層とを含むような基板11では、絶縁層内に、半導体基板に設けられるトランジスタ等の回路素子或いはそれに繋がる導体部(コンタクト又は配線)に接続されるように、コンタクト15及びコンタクト16が設けられる。コンタクト15及びコンタクト16には、タングステン(W)等の導体材料が用いられる。
絶縁層12は、基板11上に設けられる。絶縁層12は、単層構造又は複数層の積層構造とされる。絶縁層12には、SiO等の絶縁材料が用いられる。
基板11上には、メモリ素子13及び通電素子14Aが設けられる。通電素子14Aは、基板11上に、メモリ素子13に隣接して、設けられる。基板11上のメモリ素子13及び通電素子14Aを覆うように、絶縁層12が設けられる。
メモリ素子13は、基板11上に設けられた下部電極13a(下部導体)と、下部電極13a上方に設けられた上部電極13c(上部導体)と、下部電極13aと上部電極13cとの間に介在された中間層13bとを有する。
例えば上記のように、半導体装置10AはFeRAMとされ、メモリ素子13は強誘電体キャパシタとされる。この場合、メモリ素子13の下部電極13a及び上部電極13cは、イリジウム(Ir)等の金属やそのような金属の酸化物が用いられた導体層とされる。メモリ素子13の中間層13bは、チタン酸ジルコン酸鉛(Pb(ZrxTi1-x)O3;PZT)等の強誘電体が用いられた誘電体層とされる。
メモリ素子13は、例えば、基板11内に設けられたコンタクト15上に設けられる。コンタクト15は、メモリ素子13の下部電極13a下に接続される。メモリ素子13の上には、絶縁層12内に設けられたコンタクト17が設けられる。コンタクト17には、W等の導体材料が用いられる。コンタクト17は、メモリ素子13の上部電極13c上に接続される。尚、ここでは図示を省略するが、コンタクト17上には、更に別のコンタクトや配線が接続され得る。
図1(A)に示す通電素子14Aは、基板11上に設けられた下部電極14a(下部導体)と、下部電極14a上方に設けられた上部電極14c(上部導体)と、下部電極14aと上部電極14cとの間に介在された中間層14bとを有する。
例えば、通電素子14Aの下部電極14a、中間層14b及び上部電極14cにはそれぞれ、メモリ素子13の下部電極13a、中間層13b及び上部電極13cと同種の材料が用いられる。即ち、メモリ素子13が強誘電体キャパシタとされる場合、通電素子14Aの下部電極14a及び上部電極14cは、Ir等の金属や金属酸化物が用いられた導体層とされ、通電素子14Aの中間層14bは、PZT等の強誘電体が用いられた誘電体層とされる。
通電素子14Aでは、その中間層14bに貫通孔14baが設けられる。上部電極14cは、中間層14bの上面及び貫通孔14ba内に設けられ、貫通孔14ba内に設けられる部位で、下部電極14aと直接接触する。このように通電素子14Aでは、上部電極14cと下部電極14aとが直接接触され、短絡されている。通電素子14Aでは、上部電極14cの、中間層14bの上面上の部位と下部電極14aとを繋ぐ短絡部(上部電極14cの、貫通孔14ba内の部位)の周囲に、中間層14bが設けられる。
通電素子14Aは、例えば、基板11内に設けられたコンタクト16上に設けられる。コンタクト16は、通電素子14Aの下部電極14a下に接続される。通電素子14Aの上には、絶縁層12内に設けられたコンタクト18が設けられる。コンタクト18には、W等の導体材料が用いられる。コンタクト18は、通電素子14Aの上部電極14c上に接続される。尚、ここでは図示を省略するが、コンタクト18上には、更に別のコンタクトや配線が接続され得る。
図1(A)の半導体装置10Aでは、下部電極14aと上部電極14cとが短絡する通電素子14Aを介して、コンタクト16からコンタクト18への通電、或いはコンタクト18からコンタクト16への通電が可能になっている。
続いて、図1(B)について説明する。
図1(B)に示す半導体装置10Bは、基板11上に、メモリ素子13と共に、有底孔14bbが設けられた中間層14bを有する通電素子14Bが設けられている点で、図1(A)に示した半導体装置10Aと相違する。メモリ素子13と、このような通電素子14Bとを覆うように、基板11上に絶縁層12が設けられる。
通電素子14Bでは、基板11上に設けられた下部電極14aの上に、有底孔14bbを設けた中間層14bが設けられ、この中間層14bの上面及び有底孔14bb内に、上部電極14cが設けられる。有底孔14bbの底部における中間層14bの厚さT1は、半導体装置10Bの動作時に、下部電極14aと上部電極14cとの間に電界が印加されると、下部電極14aと上部電極14cとの間が導通するような厚さとされる。通電素子14Bでは、このような所定の厚さT1となるように、中間層14bに有底孔14bbが設けられる。
通電素子14Bでは、下部電極14aと上部電極14cとが、有底孔14bbの底部における所定の厚さT1の中間層14bを介して、短絡されている。換言すれば、下部電極14aと上部電極14cとは、絶縁されないような低抵抗で接続されている。
続いて、図2(A)について説明する。
図2(A)に示す半導体装置10Cは、基板11上に、メモリ素子13と共に、下部電極14a上に上部電極14cが直接積層された通電素子14Cが設けられている点で、図1(A)に示した半導体装置10A、図1(B)に示した半導体装置10Bと相違する。メモリ素子13と、このような通電素子14Cとを覆うように、基板11上に絶縁層12が設けられる。
通電素子14Cでは、下部電極14aと上部電極14cとの間に中間層14bが設けられず、下部電極14aと上部電極14cとが直接接触され、短絡されている。
続いて、図2(B)について説明する。
図2(B)に示す半導体装置10Dは、基板11上に、メモリ素子13と共に、下部電極14a上に比較的薄い中間層14bを介して上部電極14cが積層された通電素子14Dが設けられている点で、図2(A)に示した半導体装置10Cと相違する。メモリ素子13と、このような通電素子14Dとを覆うように、基板11上に絶縁層12が設けられる。
通電素子14Dの、下部電極14a上に設ける中間層14bの厚さT2は、メモリ素子13の中間層13bよりも薄く、半導体装置10Dの動作時に印加される電界によって下部電極14aと上部電極14cとの間が導通するような厚さとされる。
通電素子14Dでは、下部電極14aと上部電極14cとが、それらの間に介在される所定の厚さT2の中間層14bを介して、短絡されている。換言すれば、下部電極14aと上部電極14cとは、絶縁されないような低抵抗で接続されている。
以上のように、半導体装置10A,10B,10C,10Dではそれぞれ、基板11上に、メモリ素子13に隣接して、上下のコンタクト16とコンタクト18の間を導通可能とした通電素子14A,14B,14C,14Dを配置する。これにより、一定サイズのメモリ素子13を安定的に形成することが可能になる。更に、メモリ素子13のその周辺の絶縁層12からの影響による特性劣化を効果的に抑えることが可能になる。以下、この点について、図3及び図4を参照して説明する。
図3はメモリ素子の形成工程の一例を示す図である。図3(A)〜図3(C)にはそれぞれ、メモリ素子形成の各工程の要部断面を模式的に図示している。
ここでは、強誘電体キャパシタのメモリ素子13を、上記のような通電素子14A,14B,14C,14Dを隣接させずに、基板11上に形成する場合を例示する。
この場合、まず、図3(A)に示すように、基板11上に、下部電極13aの材料層である下部電極材料層19a、中間層13bの材料層である中間層材料層19b、及び上部電極13cの材料層である上部電極材料層19cが、順に積層される。次いで、図3(B)に示すように、メモリ素子13を形成する領域ARに、島状のマスク20(ハードマスク)が形成される。このマスク20の形成には、フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術が用いられる。そして、形成されたマスク20が用いられ、マスク20で覆われていない領域の上部電極材料層19c、中間層材料層19b及び下部電極材料層19aがエッチングにより除去(パターニング)される。これにより、図3(C)に示すように、所定の領域ARにメモリ素子13が形成される。
基板11上のメモリ素子13の側方に、別のメモリ素子が隣接して配置されない場合には、配置される場合に比べ、メモリ素子13を形成する領域ARに対する、露光時の光の干渉による影響や、エッチング時のエッチャントの回り込みによる影響が大きくなり易い。そのため、別のメモリ素子が側方に隣接して配置されないメモリ素子13、及びそのパターニングに用いるマスク20は、そのサイズが小さくなって所期のサイズ(図3に点線で図示)で形成されないことが起こり得る。
図4はメモリ素子を覆う絶縁層を形成した後の状態の一例を示す図である。図4には、絶縁層形成後の要部断面を模式的に図示している。
例えば上記図3(A)〜図3(C)のようにメモリ素子13が形成された後、図4に示すように、基板11上に、メモリ素子13を覆う絶縁層12が形成される。
基板11上のメモリ素子13の側方に、別のメモリ素子が隣接して配置されない場合には、配置される場合に比べ、メモリ素子13の側方に存在する絶縁層12の体積が大きくなる。そのため、メモリ素子13は、その側方に存在する絶縁層12の影響、例えば熱処理時に発生して拡散し得る、絶縁層12中の水分12aの影響(図4に太矢印で図示)を受け易くなり、その影響によって特性が劣化してしまうことが起こり得る。
これに対し、上記半導体装置10A,10B,10C,10Dではそれぞれ、基板11上に、メモリ素子13に隣接して、通電素子14A,14B,14C,14Dを配置する。通電素子14A,14B,14C,14Dは、プロセス上、メモリ素子13と共に基板11上に形成することができる。通電素子14A,14B,14C,14Dを配置することで、メモリ素子13を形成する際の、露光時の光の干渉による影響や、エッチング時のエッチャントの回り込みによる影響を抑え、一定サイズのメモリ素子13を安定的に形成することが可能になる。更に、メモリ素子13の側方に存在する絶縁層12の体積を減らし、絶縁層12からの水分12aの影響を抑え、メモリ素子13の特性劣化を効果的に抑えることが可能になる。
このような一定サイズのメモリ素子13の安定的な形成と、メモリ素子13の特性劣化の効果的な抑制を可能にする通電素子14A,14B,14C,14Dは、下部電極14aと上部電極14cとを短絡させた構成とする。そして、上下のコンタクト16とコンタクト18との間を繋ぐ導通経路として利用する。これにより、メモリ素子13の隣に、単なるダミーキャパシタを設ける場合に比べて、半導体装置10A,10B,10C,10Dの素子レイアウト領域の有効利用や、半導体装置10A,10B,10C,10Dのサイズ縮小化等を図ることが可能になる。
尚、上記図1及び図2では、コンタクト15上にメモリ素子13を配置し、コンタクト16上に各通電素子14A,14B,14C,14Dを配置する、スタック構造を例示したが、スタック構造に限らず、プレーナ構造としてもよい。
プレーナ構造とする場合、コンタクト15は、必ずしもメモリ素子13の下部電極13aの下面に接続されることを要せず、コンタクト16は、必ずしも各通電素子14A,14B,14C,14Dの下部電極14aの下面に接続されることを要しない。メモリ素子13から側方へ引き出した下部電極13aの上面にコンタクトを設けたり、各通電素子14A,14B,14C,14Dから側方へ引き出した下部電極14aの上面にコンタクトを設けたりすることもできる。
また、ここでは、メモリ素子13として、FeRAMの強誘電体キャパシタを例に挙げたが、DRAMの高誘電体キャパシタや常誘電体キャパシタでも、上記図3で述べたようなキャパシタサイズの変動、上記図4で述べたようなキャパシタ特性の劣化が起こり得る。DRAMでも、そのキャパシタ(メモリ素子)の側方に隣接して、上記通電素子14A,14B,14C,14Dのような構成を有する通電素子を配置することで、キャパシタのサイズ安定化や特性劣化の抑制等、上記同様の効果を得ることができる。
更に、上記手法は、FeRAMやDRAMのキャパシタに限らず、MRAM(Magnetoresistive Random Access Memory)、ReRAM(Resistance Random Access Memory)、STT−RAM(Spin Transfer Torque - Random Access Memory)、PCRAM(Phase Change Random Access Memory)、CBRAM(Conductive Bridging Random Access Memory)等、電流又は抵抗を読み取るメモリ素子にも、同様に適用可能である。即ち、このような各種メモリ素子の下部電極(又は配線)と上部電極(又は配線)とを、上記の例に従い、それらの間に介在される中間層を上部電極が貫通する形で短絡させたもの、或いは中間層の全部又は一部を除去する形で短絡させたものを、通電素子とする。このような通電素子を、メモリ素子に隣接させて配置することで、上記同様の効果を得ることが可能である。
以下、上記第1の実施の形態で述べたような手法について、FeRAMを例に、第2〜第6の実施の形態として、より詳細に説明する。
まず、第2の実施の形態について説明する。
図5は第2の実施の形態に係る半導体装置の構成例を示す図である。図5には、第2の実施の形態に係る半導体装置の一例の要部断面を模式的に図示している。
図5に示す半導体装置100Aは、半導体基板200、絶縁層300、強誘電体キャパシタ400、通電素子500A、絶縁層600及び導体部を含む。
ここで、強誘電体キャパシタ400及び通電素子500Aはそれぞれ、半導体装置100A内に複数含まれ得る。図5には、2つの強誘電体キャパシタ400と、1つの通電素子500Aとを例示している。半導体装置100Aは、強誘電体キャパシタ400群が配置されるメモリセルアレイ領域AR1及びメモリセルアレイ領域AR2と、それらの間にあって通電素子500A群が配置される引き出し領域AR3とを有している。
引き出し領域AR3は、メモリセルアレイ領域AR1及びメモリセルアレイ領域AR2に設けられるトランジスタ220、コンタクト710、コンタクト730、配線750等から引き出された引き出し導体を含む。図5には、このような引き出し領域AR3の引き出し導体として、コンタクト720、コンタクト740、コンタクト820及び配線840を例示している。これらの引き出し導体は、例えば、半導体装置100Aにおける信号遅延を低減する等の目的で設けられる。
半導体基板200は、Si基板等の半導体基板である。半導体基板200には、STI(Shallow Trench Isolation)法や熱酸化法等を用いて素子分離領域210が設けられる。図5には、STI法を用いて形成された素子分離領域210を例示している。
半導体基板200の、素子分離領域210で画定された素子領域には、トランジスタ220等の回路素子が設けられる。図5には、トランジスタ220の一例として、MOS型電界効果トランジスタを例示している。トランジスタ220は、半導体基板200上にゲート絶縁膜221を介して設けられたゲート電極222(ワード線)と、ゲート電極222両側の半導体基板200内に設けられた不純物領域223及び不純物領域224とを有する。不純物領域223及び不純物領域224は、トランジスタ220のソース又はドレインとして機能する。
絶縁層300は、半導体基板200上に、それに設けられたトランジスタ220等の回路素子を覆うように、設けられる。絶縁層300は、単層構造又は複数層の積層構造とされる。絶縁層300には、SiO、SiN、SiON等の材料が用いられる。
絶縁層300内には、導体部が設けられる。導体部には、トランジスタ220のゲート電極222、不純物領域223及び不純物領域224に電気的に接続されるコンタクト710、コンタクト720、コンタクト730、コンタクト740及び配線750が含まれる。図5には、不純物領域223及び不純物領域224に接続され、上方に延びる導体部を例示している。コンタクト710、コンタクト720、コンタクト730、コンタクト740には、W等の導体材料が用いられる。配線750には、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、アルミニウム銅(AlCu)合金等の導体材料が用いられる。
このような基板(半導体基板200及びその上の絶縁層300)上の、メモリセルアレイ領域AR1及びメモリセルアレイ領域AR2にそれぞれ、強誘電体キャパシタ400(群)が設けられ、引き出し領域AR3に、通電素子500A(群)が設けられる。
強誘電体キャパシタ400は、絶縁層300上に設けられた下部電極410(下部導体)と、下部電極410上方に設けられた上部電極430(上部導体)と、下部電極410と上部電極430との間に介在された中間層420とを有する。
強誘電体キャパシタ400の下部電極410は、例えば、絶縁層300上に設けられた窒化チタン(TiN)等の下地導体膜、その下地導体膜上に設けられた窒化チタンアルミニウム(TiAlN)等の酸化防止膜、その酸化防止膜上に設けられたIr等の金属膜を含む。下部電極410の金属膜には、Irのほか、ロジウム(Rh)、パラジウム(Pd)、ルテニウム(Ru)等の材料が用いられてもよい。
強誘電体キャパシタ400の中間層420は、1層又は複数層のPZT等の強誘電体を含む。PZTには、ランタン(La)、カルシウム(Ca)、ストロンチウム(Sr)等が添加されてもよい。中間層420の強誘電体には、PZTのほか、タンタル酸ストロンチウムビスマス(SrBi2Ta29;SBT)、タンタル酸ニオブ酸ストロンチウムビスマス(SrBi2(Ta、Nb)29;SBTN)、チタン酸ビスマス(Bi4Ti312;BIT)、チタン酸ビスマスランタン(Bi3.25La0.75Ti312;BLT)、ビスマスフェライト(BiFeO3;BFO)等の材料が用いられてもよい。
強誘電体キャパシタ400の上部電極430は、例えば、IrOとIrとの積層膜を含む。上部電極430には、IrOのほか、Ir、Rh、Pd、Ru、レニウム(Re)及びオスミウム(Os)や、それらの酸化物、ルテニウム酸ストロンチウム(SrRuO3;SRO)のような導電性酸化物等の材料が用いられてもよい。上部電極430の最上層には、Irのほか、Rh、Pd、Ru等の材料が用いられてもよい。
強誘電体キャパシタ400は、例えば、半導体基板200上の絶縁層300内に設けられたコンタクト730上に設けられる。コンタクト730は、強誘電体キャパシタ400の下部電極410下に接続される。
通電素子500Aは、絶縁層300上に設けられた下部電極510(下部導体)と、下部電極510上方に設けられた上部電極530(上部導体)と、下部電極510と上部電極530との間に介在された中間層520とを有する。
例えば、通電素子500Aの下部電極510、中間層520及び上部電極530にはそれぞれ、強誘電体キャパシタ400の下部電極410、中間層420及び上部電極430と同種の材料が用いられる。
通電素子500Aの下部電極510は、例えば、絶縁層300上に設けられたTiN等の下地導体膜、その下地導体膜上に設けられたTiAlN等の酸化防止膜、その酸化防止膜上に設けられたIr等の金属膜を含む。下部電極510の金属膜には、Irのほか、Rh、Pd、Ru等の材料が用いられてもよい。
通電素子500Aの中間層520は、1層又は複数層のPZT等の強誘電体を含む。中間層520の強誘電体には、PZTのほか、SBT、SBTN、BIT、BLT、BFO等の材料が用いられてもよい。
通電素子500Aの上部電極530は、例えば、IrOとIrとの積層膜を含む。上部電極530には、IrOのほか、Ir、Rh、Pd、Ru、Re及びOsや、それらの酸化物、SROのような導電性酸化物等の材料が用いられてもよい。上部電極530の最上層には、Irのほか、Rh、Pd、Ru等の材料が用いられてもよい。
通電素子500Aでは、その中間層520に貫通孔521が設けられる。上部電極530は、中間層520の上面及び貫通孔521内に設けられ、貫通孔521内に設けられる部位で、下部電極510と直接接触する。このように通電素子500Aでは、上部電極530と下部電極510とが直接接触され、短絡されている。通電素子500Aでは、上部電極530の、中間層520の上面上の部位と下部電極510とを繋ぐ短絡部(上部電極530の、貫通孔521内の部位)の周囲に、中間層520が設けられる。
通電素子500Aは、例えば、半導体基板200上の絶縁層300内に設けられたコンタクト740上に設けられる。コンタクト740は、通電素子500Aの下部電極510下に接続される。
絶縁層600は、強誘電体キャパシタ400及び通電素子500Aを覆うように、絶縁層300上に設けられる。絶縁層600は、単層構造又は複数層の積層構造とされる。絶縁層600には、SiO、SiN、SiON等の材料が用いられる。絶縁層600を積層構造とする場合は、中間層に酸化アルミニウム(AlO)等の水分のバリア膜が含まれてもよい。
絶縁層600内及びその上面には、導体部が設けられる。この導体部には、強誘電体キャパシタ400に電気的に接続されるコンタクト810及び配線830、並びに通電素子500Aに電気的に接続されるコンタクト820及び配線840が含まれる。
コンタクト810は、強誘電体キャパシタ400の上部電極430上に接続される。配線830は、コンタクト810上に形成される。コンタクト820は、通電素子500Aの上部電極530上に接続される。配線840は、コンタクト820上に形成される。コンタクト810及びコンタクト820には、W等の導体材料が用いられる。配線830及び配線840には、Al、Cu、AlCu合金等の導体材料が用いられる。
半導体装置100Aでは、メモリセルアレイ領域AR1及びメモリセルアレイ領域AR2に隣接する、それらの間の引き出し領域AR3に、下部電極510と上部電極530とを短絡させた通電素子500Aが配置される。このような下部電極510と上部電極530とを短絡させた通電素子500Aを介して、コンタクト740からコンタクト820への通電、或いはコンタクト820からコンタクト740への通電が行われる。
半導体装置100Aでは、このような通電素子500Aを、強誘電体キャパシタ400に隣接して配置することで、一定サイズの強誘電体キャパシタ400の安定的な形成と、強誘電体キャパシタ400の特性劣化の効果的な抑制等を可能にしている。
尚、図5には、通電素子500Aが、コンタクト740及びコンタクト720を介して不純物領域223又は不純物領域224に電気的に接続される構成を例示した。このほか、通電素子500Aは、コンタクト740等を介してゲート電極222や配線750等の導体部に電気的に接続されてもよい。
ここで比較のため、別形態に係る半導体装置について述べる。
図6は別形態に係る半導体装置の構成例を示す図である。図6には、別形態に係る半導体装置の一例の要部断面を模式的に図示している。
図6に示す半導体装置100aは、引き出し領域AR3に、強誘電体キャパシタ400に隣接する通電素子500Aが設けられていない点で、上記第2の実施の形態に係る半導体装置100Aと相違する。図6に例示する半導体装置100aでは、強誘電体キャパシタ400に隣接して、コンタクト740に接続されたコンタクト820aが設けられ、このコンタクト820a上に配線840が設けられている。
このような半導体装置100aでは、次の図7及び図8に示すような不具合が生じる恐れがある。
図7は別形態に係る強誘電体キャパシタの形成工程の一例を示す図である。図7(A)には、強誘電体キャパシタのパターニングに用いるマスクを形成した状態の一例の要部平面を模式的に図示し、図7(B)には、強誘電体キャパシタをパターニングした状態の一例の要部平面を模式的に図示している。
メモリセルアレイ領域AR1及びメモリセルアレイ領域AR2の強誘電体キャパシタ400の形成時には、絶縁層300上に、下部電極410、中間層420及び上部電極430の各材料層が積層形成された後、図7(A)に示すようなマスク900が形成される。図7(A)には、マスク900下の層として、上部電極430の材料層である上部電極材料層930を図示している。尚、この形成工程は、上記図3(A)及び図3(B)で述べた工程に対応する。
マスク900は、絶縁層300上に設ける各強誘電体キャパシタ400の形成領域上にそれぞれ、設けられる。マスク900は、メモリセルアレイ領域AR1及びメモリセルアレイ領域AR2にそれぞれ、例えば図7(A)に示すように、平面視で縦横に整列させて配置される。このようなマスク900の形成には、フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術が用いられる。
半導体装置100aでは、メモリセルアレイ領域AR1とメモリセルアレイ領域AR2との間の引き出し領域AR3に強誘電体キャパシタ400及び通電素子500Aが設けられない。そのため、引き出し領域AR3には、図7(A)に示すように、マスク900は形成されない。
所定の部位にマスク900が形成された後、マスク900が用いられて、マスク900から露出する上部電極430、中間層420及び下部電極410の各材料層がエッチングにより除去され、パターニングされた強誘電体キャパシタ400が得られる。
しかし、このような方法を用いて強誘電体キャパシタ400を形成する場合、半導体装置100aでは、メモリセルアレイ領域AR1とメモリセルアレイ領域AR2との間に、引き出し領域AR3が設けられる。この引き出し領域AR3には強誘電体キャパシタ400及び通電素子500Aが設けられないため、マスク900も形成されない。その結果、メモリセルアレイ領域AR1及びメモリセルアレイ領域AR2には、マスク900が密に並んで配置される一方、そのマスク900の並びが引き出し領域AR3で途切れ、引き出し領域AR3でマスク900が疎になるような配置となる。
このような配置のマスク900が、フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術が用いられて形成される。その場合、マスク900を形成する領域の粗密、それに起因した露光時の光の干渉による影響により、メモリセルアレイ領域AR1及びメモリセルアレイ領域AR2の、引き出し領域AR3に近い端部のマスク900のサイズが小さくなることが起こり得る。更に、マスク900を用いたエッチング時にも、強誘電体キャパシタ400の粗密に起因して、メモリセルアレイ領域AR1及びメモリセルアレイ領域AR2の、引き出し領域AR3に近い端部の強誘電体キャパシタ400のサイズが小さくなることが起こり得る。
このように半導体装置100aでは、マスク900及び強誘電体キャパシタ400の粗密に起因して、図7(B)に示すように、メモリセルアレイ領域AR1及びメモリセルアレイ領域AR2の、引き出し領域AR3に近い端部の強誘電体キャパシタ400が、そのサイズが小さくなって所期のサイズで形成されないことが起こり得る。メモリセルアレイ領域AR1及びメモリセルアレイ領域AR2に形成される強誘電体キャパシタ400のサイズの均一性低下は、強誘電体キャパシタ400の電気特性の均一性低下、半導体装置100aの性能、信頼性の低下を招く恐れがある。
また、図8は別形態に係る強誘電体キャパシタを覆う絶縁層を形成した後の状態の一例を示す図である。図8には、絶縁層形成後の要部断面を模式的に図示している。
例えば、上記図7(A)及び図7(B)に示したような工程によって強誘電体キャパシタ400が形成された後、強誘電体キャパシタ400が覆われるように、絶縁層300上に絶縁層600が形成される。絶縁層600は、例えば、テトラエトキシシラン(TEOS)等を用いたプラズマCVD法の成膜技術が用いられて形成される。絶縁層600の形成後には、例えば、その内部に含まれ得る水分を除去するため、熱処理が行われる。
この熱処理の際、半導体装置100aのように引き出し領域AR3に強誘電体キャパシタ400及び通電素子500Aを設けない場合には、引き出し領域AR3に近い端部の強誘電体キャパシタ400が、熱処理時に生じる水分610(図8に太矢印で図示)の影響を受け易い。即ち、メモリセルアレイ領域AR1内及びメモリセルアレイ領域AR2内に比べて、それらの間の引き出し領域AR3内では、絶縁層600が占める体積が大きく、絶縁層600から生じる水分610の量も多くなる。その結果、メモリセルアレイ領域AR1及びメモリセルアレイ領域AR2の、引き出し領域AR3に近い端部の強誘電体キャパシタ400は、熱処理時に生じる水分610の影響を受け易くなる。
更に、半導体装置100aでは、絶縁層600の形成後、引き出し領域AR3に対し、強誘電体キャパシタ400の脇を通るようにコンタクトホールの形成が行われ、そのコンタクトホールへのコンタクト820aの形成が行われ得る。この一連の工程の間も、絶縁層600は加熱環境に曝されるため、それによって絶縁層600から水分610が生じれば、メモリセルアレイ領域AR1及びメモリセルアレイ領域AR2の、引き出し領域AR3に近い端部の強誘電体キャパシタ400は、その水分610の影響も受けることになる。
半導体装置100aでは、上記のような絶縁層600からの水分610の影響により、メモリセルアレイ領域AR1及びメモリセルアレイ領域AR2の、引き出し領域AR3に近い端部の強誘電体キャパシタ400の特性が劣化することが起こり得る。強誘電体キャパシタ400の特性劣化は、半導体装置100aの性能、信頼性の低下を招く恐れがある。
このような半導体装置100aに対し、第2の実施の形態に係る半導体装置100Aでは、引き出し領域AR3に、メモリセルアレイ領域AR1及びメモリセルアレイ領域AR2の強誘電体キャパシタ400に隣接して、通電素子500Aを設ける。この通電素子500Aは、プロセス上、強誘電体キャパシタ400と共に絶縁層300上に形成することができる。
図9は第2の実施の形態に係る強誘電体キャパシタの形成工程の一例を示す図である。図9(A)には、強誘電体キャパシタのパターニングに用いるマスクを形成した状態の一例の要部平面を模式的に図示し、図9(B)には、強誘電体キャパシタをパターニングした状態の一例の要部平面を模式的に図示している。尚、図9(B)では便宜上、強誘電体キャパシタと通電素子のうち、通電素子を太線で図示している。
第2の実施の形態に係る半導体装置100Aでは、図9(A)に示すように、メモリセルアレイ領域AR1及びメモリセルアレイ領域AR2と共に、それらの間の引き出し領域AR3にも、マスク900が形成される。そのため、メモリセルアレイ領域AR1及びメモリセルアレイ領域AR2と、引き出し領域AR3との間での、マスク900の粗密が抑えられる。図9(A)には、マスク900下の層として、上部電極430及び上部電極530の材料層である上部電極材料層930を図示している。
これにより、上記半導体装置100aのようにマスク900の並びが引き出し領域AR3で途切れるような配置(図7(A))となること、マスク900の配置に粗密が生じることを回避する。図9(A)に示すように粗密を抑えてマスク900が配置されることで、メモリセルアレイ領域AR1及びメモリセルアレイ領域AR2の、引き出し領域AR3に近い端部のマスク900のサイズが、露光時の光の干渉による影響で小さくなることが抑えられる。更に、マスク900を用いたエッチング時にも、メモリセルアレイ領域AR1及びメモリセルアレイ領域AR2の、引き出し領域AR3に近い端部の強誘電体キャパシタ400のサイズが、小さくなることが抑えられる。
このように半導体装置100Aでは、強誘電体キャパシタ400と共に、それに隣接して通電素子500Aを形成することで、マスク900及び強誘電体キャパシタ400の粗密を抑える。マスク900及び強誘電体キャパシタ400の粗密を抑えることで、図9(B)に示すように、メモリセルアレイ領域AR1及びメモリセルアレイ領域AR2に形成される強誘電体キャパシタ400のサイズの変動を抑え、サイズの均一化を図る。引き出し領域AR3に通電素子500Aを形成することで、メモリセルアレイ領域AR1及びメモリセルアレイ領域AR2に、一定サイズの強誘電体キャパシタ400を安定的に形成することが可能になる。その結果、強誘電体キャパシタ400の電気特性の均一化を図り、高性能、高信頼性の半導体装置100Aを実現することが可能になる。
また、図10は第2の実施の形態に係る強誘電体キャパシタを覆う絶縁層を形成した後の状態の一例を示す図である。図10には、絶縁層形成後の要部平面を模式的に図示している。尚、図10では便宜上、強誘電体キャパシタと通電素子のうち、通電素子を太線(点線)で図示している。
第2の実施の形態に係る半導体装置100Aでは、図10に示すように、メモリセルアレイ領域AR1とメモリセルアレイ領域AR2との間の引き出し領域AR3に、通電素子500Aが設けられる。そのため、強誘電体キャパシタ400及び通電素子500Aの形成後、それらを覆う絶縁層600の形成、及びその後の熱処理が行われる際にも、引き出し領域AR3に近い端部の強誘電体キャパシタ400の、絶縁層600から生じる水分の影響が抑えられる。通電素子500Aが設けられることで、引き出し領域AR3内を占める絶縁層600の体積が、通電素子500Aが設けられない場合に比べ、減少するためである。
通電素子500Aは、上記図5に示したように、上部電極530が、中間層520の貫通孔521内に設けられた部位を通じて、下部電極510に接触され、短絡される。このような通電素子500Aにより、上下のコンタクト740とコンタクト820との間が通電可能となる。即ち、通電素子500Aは、引き出し領域AR3の、上下方向の導通経路として利用される。通電素子500Aの上部電極530に接続されるコンタクト820は、隣接する強誘電体キャパシタ400の上部電極430に接続されるコンタクト810と共に形成することができる。
半導体装置100Aでは、上記半導体装置100aのような強誘電体キャパシタ400の脇を通るようなコンタクトホールの形成、そこへのコンタクト820aの形成は行わないようにすることができる。このような点でも、半導体装置100Aでは、メモリセルアレイ領域AR1及びメモリセルアレイ領域AR2の、引き出し領域AR3に近い端部の強誘電体キャパシタ400の、絶縁層600から生じる水分による特性劣化を抑えることが可能になっている。
このように半導体装置100Aでは、強誘電体キャパシタ400と共に、それに隣接して通電素子500Aを形成することで、それらの粗密を抑える。これにより、メモリセルアレイ領域AR1及びメモリセルアレイ領域AR2に形成される強誘電体キャパシタ400の、絶縁層600中の水分による特性劣化を抑えることが可能になり、高性能、高信頼性の半導体装置100Aを実現することが可能になる。
続いて、上記のような構成を有する半導体装置100Aの形成方法の一例について、図11〜図16及び上記図5を参照して説明する。
図11〜図16は第2の実施の形態に係る半導体装置の形成方法の一例を示す図である。以下、第2の実施の形態に係る半導体装置の各形成工程について順に説明する。
図11は第2の実施の形態に係る下部電極材料層形成工程の要部断面模式図である。
まず、図11に示すような、素子分離領域210、及びトランジスタ220等の回路素子が設けられた半導体基板200が準備される。このような半導体基板200上に、コンタクト710、コンタクト720、コンタクト730、コンタクト740及び配線750、並びに絶縁層300が形成される。
例えば、半導体基板200上に絶縁層300の下層部が形成され、その絶縁層300の下層部を貫通し所定の導体部に接続されるコンタクト710及びコンタクト720が形成される。一部のコンタクト710上には、配線750が形成される。更に、絶縁層300の上層部が形成され、その絶縁層300の上層部を貫通し所定のコンタクト710に接続されるコンタクト730及びコンタクト740が形成される。例えば、このような工程により、半導体基板200上に、コンタクト710、コンタクト720、コンタクト730、コンタクト740及び配線750、並びに絶縁層300が形成される。
このような基板(半導体基板200及びその上の絶縁層300)上に、図11に示すように、上記強誘電体キャパシタ400の下部電極410、及び上記通電素子500Aの下部電極510の材料層である下部電極材料層1100(下部導体材料層)が形成される。下部電極材料層1100は、例えば、膜厚100nm程度で形成される。
下部電極材料層1100は、例えば、次のように形成される。
まず、絶縁層300の表面に対し、アンモニア(NH3)プラズマ処理が行われ、その後、スパッタ法により、Ti膜が形成される。このようにNH3プラズマ処理後にTi膜が形成されることで、所定の結晶面(例えば(002)面)に優先配向されたTi膜が形成される。Ti膜の形成後、窒素(N2)雰囲気中で熱処理が行われ、Ti膜が窒化される。これにより、所定の結晶面(例えば(111)面)に優先配向されたTiN膜が、下地導体膜として形成される。このTiNの下地導体膜上に、スパッタ法により、TiAlNで酸化防止膜が形成される。次いで、TiAlNの酸化防止膜上に、スパッタ法により、IrOとIrとの積層膜が形成される。例えば、このようにして基板上に、所定の膜厚の下部電極材料層1100が形成される。
図12は第2の実施の形態に係る強誘電体材料層形成工程の要部断面模式図である。
下部電極材料層1100の形成後、図12に示すように、下部電極材料層1100上に、上記強誘電体キャパシタ400の中間層420及び上記通電素子500Aの中間層520の材料層である強誘電体材料層1200(中間層材料層)が形成される。強誘電体材料層1200として、例えば、PZT層が形成される。強誘電体材料層1200は、例えば膜厚85nm±25nm程度で形成される。
強誘電体材料層1200としてPZT層を形成する場合、PZT層は、例えば、次のように形成される。
まず、Pb原料としてビスジピバロイルメタネート鉛(Pb(DPM)2)等、Zr原料としてテトラキスジメチルへプタンジオネートジルコニウム(Zr(DMHD)4)等、Ti原料としてビスイソプロポキシビスジピバロイルメタネートチタン(Ti(O−iPr)2(DPM)2)等、溶媒としてテトラヒドロフラン(THF)等が準備される。これらの原料及び溶媒が用いられ、MOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法により、下部電極材料層1100上に、下部電極材料層1100の配向性に基づいて所定の結晶面に優先配向された、所定の膜厚のPZT層が形成される。このPZT層の形成過程において、例えば溶媒成分により、先に形成した下部電極材料層1100のIrOは還元され得る。尚、このPZT層の形成後、更に、スパッタ法又はMOCVD法により、PZT層が形成されてもよい。このようにすると、より平坦な強誘電体材料層1200を得ることが可能になる。例えば、このようにして下部電極材料層1100上に、PZT層の強誘電体材料層1200が形成される。
また、強誘電体材料層1200としてBIT層を形成する場合、BIT層は、例えば、次のように形成される。
まず、Bi原料としてターシャリーアミルエーテルビスマス(Bi(OtAm)3)やトリフェニルビスマス(BiPh3)等、Ti原料としてTi(O−iPr)2(DPM)2等、溶媒としてTHF等が準備される。これらの原料及び溶媒が用いられ、MOCVD法により、BIT層が形成される。MOCVD法のほか、スパッタ法が用いられてもよい。形成されたBIT層の熱処理により、層状ペロブスカイト構造を有する多結晶のBIT層が形成される。熱処理は、例えば、常圧、酸素(O2)雰囲気で昇温することで行われる。例えば、このようにして下部電極材料層1100上に、BIT層の強誘電体材料層1200が形成される。
図13は第2の実施の形態に係る貫通孔形成工程の要部断面模式図である。
強誘電体材料層1200の形成後、図13に示すように、引き出し領域AR3の強誘電体材料層1200に、下部電極材料層1100に達する貫通孔521(凹部)が形成される。貫通孔521は、例えば、フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を用いて形成される。
貫通孔521は、後述する上部電極材料層1300の形成時に、その上部電極材料層1300の一部が貫通孔521内に形成され、且つ、当該一部が下部電極材料層1100に接触されるような開口サイズで、形成される。
図14は第2の実施の形態に係る上部電極材料層形成工程の要部断面模式図である。
貫通孔521の形成後、図14に示すように、強誘電体材料層1200上に、上記強誘電体キャパシタ400の上部電極430及び上記通電素子500Aの上部電極530の材料層である上部電極材料層1300(上部導体材料層)が形成される。
上部電極材料層1300は、例えば、次のように形成される。
まず、スパッタ法により、強誘電体材料層1200の上面及び貫通孔521内に、所定の組成のIrO膜が形成される。その後、熱処理が行われる。この熱処理は、強誘電体材料層1200の結晶化、酸素欠損の補償、IrO膜形成時のダメージ回復等の目的で行われる。次いで、スパッタ法により、所定の組成のIrO膜が形成され、更に水素バリア兼導電性向上目的でIr膜が形成される。例えば、このようにして強誘電体材料層1200上に、Ir/IrO/IrO積層構造の上部電極材料層1300が形成される。
強誘電体材料層1200の貫通孔521は、このようにして上部電極材料層1300によって埋め込まれる。上部電極材料層1300の、貫通孔521内に形成された部位は、下部電極材料層1100と接触される。上部電極材料層1300と下部電極材料層1100とは、強誘電体材料層1200の貫通孔521の部位で短絡される。
図15は第2の実施の形態に係るパターニング工程の要部断面模式図である。
上部電極材料層1300の形成後、図15に示すように、上部電極材料層1300、強誘電体材料層1200及び下部電極材料層1100のパターニング(加工)が行われる。このパターニングにより、メモリセルアレイ領域AR1及びメモリセルアレイ領域AR2に強誘電体キャパシタ400が形成され、引き出し領域AR3に通電素子500Aが形成される。
上部電極材料層1300、強誘電体材料層1200及び下部電極材料層1100のパターニングは、例えば、次のように行われる。
まず、上部電極材料層1300上に、スパッタ法により、TiN又はTiAlNの第1のマスク層が形成され、その上に、TEOSガスを用いたCVD法により、SiOの第2のマスク層が形成される。次いで、フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術により、強誘電体キャパシタ400及び通電素子500Aを形成する領域を覆うように、SiOの第2のマスク層がエッチングによりパターニングされる。この第2のマスク層が用いられ、TiN等の第1のマスク層がエッチングによりパターニングされる。これにより、第1のマスク層と第2のマスク層とが積層されたハードマスクが形成される。
次いで、形成されたハードマスクが用いられ、ハードマスクで覆われていない部位の上部電極材料層1300、強誘電体材料層1200、及び下部電極材料層1100(酸化防止膜及び下地導体膜を除く)がエッチングによりパターニングされる。例えば、臭化水素(HBr)、O2、アルゴン(Ar)及びパーフルオロシクロブタン(C48)の混合ガスをエッチングガスとするプラズマエッチングにより、上部電極材料層1300、強誘電体材料層1200及び下部電極材料層1100がエッチングされる。次いで、ハードマスクの第2のマスク層(上層)が除去され、残る第1のマスク層(下層)が用いられて、下部電極材料層1100の酸化防止膜及び下地導体膜が除去される。その後、第1のマスク層も除去される。
これにより、メモリセルアレイ領域AR1及びメモリセルアレイ領域AR2に強誘電体キャパシタ400が形成され、引き出し領域AR3に通電素子500Aが形成される。
メモリセルアレイ領域AR1及びメモリセルアレイ領域AR2には、下部電極材料層1100、強誘電体材料層1200及び上部電極材料層1300が加工された下部電極410、中間層420及び上部電極430を有する強誘電体キャパシタ400が形成される。
引き出し領域AR3には、下部電極材料層1100、強誘電体材料層1200及び上部電極材料層1300が加工された下部電極510、中間層520及び上部電極530を有し、下部電極510と上部電極530とが短絡された通電素子500Aが形成される。
ここでは引き出し領域AR3に通電素子500Aを形成しているため、ハードマスクの配置の粗密が抑えられ、ハードマスクを用いたパターニングにより形成される強誘電体キャパシタ400のサイズの変動、不均一化が抑えられる。その結果、メモリセルアレイ領域AR1及びメモリセルアレイ領域AR2には、一定サイズの強誘電体キャパシタ400が安定的に形成される。
尚、強誘電体キャパシタ400及び通電素子500Aの形成後、それらを覆うように、酸化アルミニウム(AlO)等の保護膜が形成されてもよい。このような保護膜は、例えば、スパッタ法やMOCVD法により形成される。保護膜を設けることで、強誘電体キャパシタ400(及び通電素子500A)が水分から効果的に保護されるようになる。
図16は第2の実施の形態に係る絶縁層及びコンタクト形成工程の要部断面模式図である。
強誘電体キャパシタ400及び通電素子500Aの形成後、図16に示すように、絶縁層600が形成される。形成された絶縁層600内には、強誘電体キャパシタ400の上部電極430に接続されるコンタクト810が形成され、通電素子500Aの上部電極530に接続されるコンタクト820が形成される。
例えば、まず、絶縁層300上に、強誘電体キャパシタ400及び通電素子500Aを覆うように、絶縁層600が形成される。形成された絶縁層600に対し、強誘電体キャパシタ400の上部電極430及び通電素子500Aの上部電極530に通じるコンタクトホールが形成される。形成されたコンタクトホールに、例えばTiN等のバリア膜(グルー膜)を介して、W等の導体材料が埋め込まれる。これにより、強誘電体キャパシタ400の上部電極430に接続されるコンタクト810、及び通電素子500Aの上部電極530に接続されるコンタクト820が形成される。
このような絶縁層600並びにコンタクト810及びコンタクト820の形成過程において、絶縁層600の形成後、絶縁層600へのコンタクトホールの形成後には、絶縁層600に含まれる水分を除去するために、熱処理が行われ得る。ここでは引き出し領域AR3に通電素子500Aを形成しているため、メモリセルアレイ領域AR1及びメモリセルアレイ領域AR2の強誘電体キャパシタ400に対する、絶縁層600からの水分の影響が抑えられる。その結果、強誘電体キャパシタ400の水分による特性劣化が効果的に抑えられる。
コンタクト810及びコンタクト820の形成後は、メモリセルアレイ領域AR1及びメモリセルアレイ領域AR2のコンタクト810上に配線830が形成され、引き出し領域AR3のコンタクト820上に配線840が形成される。例えば、スパッタ法により、TiN/Ti積層膜、AlCu合金膜、TiN/Ti積層膜が順次形成され、それがパターニングされることによって、配線830及び配線840が形成される。これにより、上記図5に示したような構成を有する半導体装置100Aが得られる。
更に上層にコンタクト及び配線を形成する場合には、図16の例に従って絶縁層及びコンタクトを形成し、その上に配線を形成する処理を、繰り返し行うようにすればよい。
以上説明したように、第2の実施の形態に係る半導体装置100Aでは、強誘電体キャパシタ400が配置されるメモリセルアレイ領域AR1とメモリセルアレイ領域AR2との間の引き出し領域AR3に、通電素子500Aが配置される。引き出し領域AR3に通電素子500Aが配置されることで、要素の粗密に起因した不具合が抑えられ、一定サイズの強誘電体キャパシタ400の安定的な形成、絶縁層600からの水分による強誘電体キャパシタ400の特性劣化の効果的な抑制が図られる。これにより、強誘電体キャパシタ400を備える、高性能、高品質の半導体装置100Aが実現される。
次に、第3の実施の形態について説明する。
図17は第3の実施の形態に係る半導体装置の構成例を示す図である。図17には、第3の実施の形態に係る半導体装置の一例の要部断面を模式的に図示している。
図17に示す半導体装置100Bは、有底孔522(凹部)が設けられた中間層520を有する通電素子500Bが設けられている点で、上記第2の実施の形態に係る半導体装置100Aと相違する。
半導体装置100Bでは、上部電極530の一部が、中間層520の有底孔522内に形成され、当該一部が、有底孔522の底部の中間層520を介して、下部電極510と短絡(低抵抗で接続)される。有底孔522の底部における中間層520の厚さT3は、半導体装置100Bの動作時に印加される電界によって下部電極510と上部電極530との間が導通するような厚さとされる。
半導体装置100Bでは、強誘電体キャパシタ400に隣接して通電素子500Bが配置されることで、露光やエッチングの粗密依存が抑えられ、強誘電体キャパシタ400のサイズの均一化が図られる。また、絶縁層600からの水分の影響が抑えられ、強誘電体キャパシタ400の特性劣化が抑えられる。
尚、通電素子500Bは、図17のようにコンタクト740及びコンタクト720を介して不純物領域223又は不純物領域224に電気的に接続されるほか、コンタクト740等を介してゲート電極222や配線750等の導体部に電気的に接続されてもよい。
上記のような構成を有する半導体装置100Bの形成方法の一例について、図18〜図21及び上記図17、並びに上記図11〜図13を参照して、説明する。
図18〜図21は第3の実施の形態に係る半導体装置の形成方法の一例を示す図である。以下、第3の実施の形態に係る半導体装置の各形成工程について順に説明する。
まず、上記半導体装置100A(第2の実施の形態)の形成方法について述べた図11〜図13の工程が実施される。即ち、トランジスタ220等が設けられた半導体基板200上に、コンタクト710、コンタクト720、コンタクト730、コンタクト740及び配線750、並びに絶縁層300が設けられ、絶縁層300上に下部電極材料層1100が形成される(図11)。次いで、下部電極材料層1100上に強誘電体材料層1200が形成され(図12)、引き出し領域AR3の強誘電体材料層1200に貫通孔521が形成される(図13)。
図18は第3の実施の形態に係る強誘電体材料層形成工程の要部断面模式図である。
上記のように強誘電体材料層1200の貫通孔521の形成まで行った後(図11〜図13)、図18に示すように、貫通孔521を形成した強誘電体材料層(第1の強誘電体材料層)1200上に、第2の強誘電体材料層1210(中間層材料層)が形成される。
第2の強誘電体材料層1210は、例えば、スパッタ法又はMOCVD法により、第1の強誘電体材料層1200の上面及び貫通孔521の内面(貫通孔521から露出する下部電極材料層1100上を含む)に形成される。第2の強誘電体材料層1210には、例えば、第1の強誘電体材料層1200と同種の材料が用いられる。尚、第2の強誘電体材料層1210には、第1の強誘電体材料層1200とは異種の材料が用いられてもよい。第2の強誘電体材料層1210は、貫通孔521の底部に形成される部位が、当該部位を介して配置される下部電極材料層1100と後述する上部電極材料層1300とが所定の電界印加時に導通するような厚さT3となるように、形成される。
このように第2の強誘電体材料層1210が第1の強誘電体材料層1200上に形成されることで、有底孔522を有する強誘電体材料層1220(中間層材料層)が形成される。第1の強誘電体材料層1200上に第2の強誘電体材料層1210が形成されることで、貫通孔521の形成時に第1の強誘電体材料層1200の表面に生じ得るダメージが消失又は軽減され、平坦性、結晶性、配向性の良好な強誘電体材料層1220が得られる。
図19は第3の実施の形態に係る上部電極材料層形成工程の要部断面模式図である。
有底孔522を有する強誘電体材料層1220(第1の強誘電体材料層1200及び第2の強誘電体材料層1210)の形成後、図19に示すように、強誘電体材料層1220上に、上部電極材料層1300が形成される。
上部電極材料層1300は、強誘電体材料層1220の上面及び有底孔522内に形成される。上部電極材料層1300の形成は、例えば、上記第2の実施の形態(図14)で述べたのと同様に行われる。上部電極材料層1300の、有底孔522内に形成された部位は、有底孔522の底部に形成された第2の強誘電体材料層1210を介して、下部電極材料層1100と短絡される。
また、前述のように強誘電体材料層1220は、貫通孔521を形成した第1の強誘電体材料層1200上に第2の強誘電体材料層1210が形成されて得られるため、良好な平坦性、結晶性、配向性を有する。これにより、強誘電体材料層1220との界面状態が良好な上部電極材料層1300が形成される。
図20は第3の実施の形態に係るパターニング工程の要部断面模式図である。
上部電極材料層1300の形成後、図20に示すように、上部電極材料層1300、強誘電体材料層1220及び下部電極材料層1100のパターニングが行われる。このパターニングは、例えば、上記第2の実施の形態(図15)で述べたのと同様に行われる。このパターニングにより、メモリセルアレイ領域AR1及びメモリセルアレイ領域AR2に強誘電体キャパシタ400が形成され、引き出し領域AR3に通電素子500Bが形成される。
メモリセルアレイ領域AR1及びメモリセルアレイ領域AR2には、下部電極材料層1100、強誘電体材料層1220及び上部電極材料層1300が加工された下部電極410、中間層420及び上部電極430を有する強誘電体キャパシタ400が形成される。中間層420となる強誘電体材料層1220は、貫通孔521を形成した第1の強誘電体材料層1200上に第2の強誘電体材料層1210を設けた構造としている。そのため、上部電極430と中間層420との界面状態が良好で、特性の良好な強誘電体キャパシタ400が得られる。
引き出し領域AR3には、下部電極材料層1100、強誘電体材料層1220及び上部電極材料層1300が加工された下部電極510、中間層520及び上部電極530を有する通電素子500Bが形成される。通電素子500Bの下部電極510と上部電極530とは、中間層520の一部(第2の強誘電体材料層1210)を介して短絡される。
強誘電体キャパシタ400に隣接して通電素子500Bが設けられることで、強誘電体キャパシタ400のサイズの変動、不均一化が抑えられ、一定サイズの強誘電体キャパシタ400が安定的に形成される。
尚、強誘電体キャパシタ400及び通電素子500Bの形成後、それらを覆うようにAlO等の保護膜が形成されてもよい。
図21は第3の実施の形態に係る絶縁層及びコンタクト形成工程の要部断面模式図である。
強誘電体キャパシタ400及び通電素子500Bの形成後、図21に示すように、絶縁層600が形成され、その絶縁層600内に、上部電極430に接続されるコンタクト810、及び上部電極530に接続されるコンタクト820が形成される。絶縁層600並びにコンタクト810及びコンタクト820の形成は、例えば、上記第2の実施の形態(図16)で述べたのと同様に行われる。
強誘電体キャパシタ400に隣接して通電素子500Bが設けられることで、強誘電体キャパシタ400に対する、絶縁層600からの水分の影響が抑えられ、強誘電体キャパシタ400の特性劣化が効果的に抑えられる。
コンタクト810及びコンタクト820の形成後は、コンタクト810上に配線830が形成され、コンタクト820上に配線840が形成される。配線830及び配線840の形成は、例えば、上記第2の実施の形態で述べたのと同様に行われる。これにより、上記図17に示したような構成を有する半導体装置100Bが得られる。
更に上層にコンタクト及び配線を形成する場合には、図21の例に従って絶縁層及びコンタクトを形成し、その上に配線を形成する処理を、繰り返し行うようにすればよい。
以上説明したように、この第3の実施の形態に係る半導体装置100Bでも、上記第2の実施の形態に係る半導体装置100Aと同様の効果が得られる。即ち、通電素子500Bが配置されることで、要素の粗密に起因した不具合が抑えられ、一定サイズの強誘電体キャパシタ400の安定的な形成、強誘電体キャパシタ400の特性劣化の効果的な抑制が図られる。これにより、強誘電体キャパシタ400を備える、高性能、高品質の半導体装置100Bが実現される。
次に、第4の実施の形態について説明する。
図22は第4の実施の形態に係る半導体装置の構成例を示す図である。図22には、第4の実施の形態に係る半導体装置の一例の要部断面を模式的に図示している。
図22に示す半導体装置100Cは、下部電極510上に上部電極530が直接積層された通電素子500Cが設けられている点で、上記第2の実施の形態に係る半導体装置100A、上記第3の実施の形態に係る半導体装置100Bと相違する。
半導体装置100Cでは、強誘電体キャパシタ400に隣接して通電素子500Cが配置されることで、露光やエッチングの粗密依存が抑えられ、強誘電体キャパシタ400のサイズの均一化が図られる。また、絶縁層600からの水分の影響が抑えられ、強誘電体キャパシタ400の特性劣化が抑えられる。
尚、通電素子500Cは、図22のようにコンタクト740及びコンタクト720を介して不純物領域223又は不純物領域224に電気的に接続されるほか、コンタクト740等を介してゲート電極222や配線750等の導体部に電気的に接続されてもよい。
上記のような構成を有する半導体装置100Cの形成方法の一例について、図23〜図26及び上記図22、並びに上記図11及び図12を参照して、説明する。
図23〜図26は第4の実施の形態に係る半導体装置の形成方法の一例を示す図である。以下、第4の実施の形態に係る半導体装置の各形成工程について順に説明する。
まず、上記半導体装置100A(第2の実施の形態)の形成方法について述べた図11及び図12の工程が実施される。即ち、トランジスタ220等が設けられた半導体基板200上に、コンタクト710、コンタクト720、コンタクト730、コンタクト740及び配線750、並びに絶縁層300が設けられ、絶縁層300上に下部電極材料層1100が形成される(図11)。次いで、下部電極材料層1100上に強誘電体材料層1200が形成される(図12)。
図23は第4の実施の形態に係る強誘電体材料層除去工程の要部断面模式図である。
強誘電体材料層1200の形成後、図23に示すように、引き出し領域AR3の強誘電体材料層1200が除去され、強誘電体材料層1200に、下部電極材料層1100に達する貫通孔523(凹部)が形成される。強誘電体材料層1200の貫通孔523は、例えば、フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を用いて形成される。
図24は第4の実施の形態に係る上部電極材料層形成工程の要部断面模式図である。
貫通孔523の形成後、図24に示すように、強誘電体材料層1200上に、上部電極材料層1300が形成される。
上部電極材料層1300は、強誘電体材料層1200の上面及び貫通孔523内に形成される。上部電極材料層1300の形成は、例えば、上記第2の実施の形態(図14)で述べたのと同様に行われる。引き出し領域AR3では、上部電極材料層1300と下部電極材料層1100とが直接接触される。
図25は第4の実施の形態に係るパターニング工程の要部断面模式図である。
上部電極材料層1300の形成後、図25に示すように、上部電極材料層1300、強誘電体材料層1200及び下部電極材料層1100のパターニングが行われる。このパターニングは、例えば、上記第2の実施の形態(図15)で述べたのと同様に行われる。このパターニングにより、メモリセルアレイ領域AR1及びメモリセルアレイ領域AR2に強誘電体キャパシタ400が形成され、引き出し領域AR3に通電素子500Cが形成される。
メモリセルアレイ領域AR1及びメモリセルアレイ領域AR2には、下部電極材料層1100、強誘電体材料層1200及び上部電極材料層1300が加工された下部電極410、中間層420及び上部電極430を有する強誘電体キャパシタ400が形成される。
引き出し領域AR3には、下部電極材料層1100及び上部電極材料層1300が加工された下部電極510及び上部電極530を有し、これらが接触により短絡された通電素子500Cが形成される。
強誘電体キャパシタ400に隣接して通電素子500Cが設けられることで、強誘電体キャパシタ400のサイズの変動、不均一化が抑えられ、一定サイズの強誘電体キャパシタ400が安定的に形成される。
尚、強誘電体キャパシタ400及び通電素子500Cの形成後、それらを覆うようにAlO等の保護膜が形成されてもよい。
図26は第4の実施の形態に係る絶縁層及びコンタクト形成工程の要部断面模式図である。
強誘電体キャパシタ400及び通電素子500Cの形成後、図26に示すように、絶縁層600が形成され、その絶縁層600内に、上部電極430に接続されるコンタクト810、及び上部電極530に接続されるコンタクト820が形成される。絶縁層600並びにコンタクト810及びコンタクト820の形成は、例えば、上記第2の実施の形態(図16)で述べたのと同様に行われる。
強誘電体キャパシタ400に隣接して通電素子500Cが設けられることで、強誘電体キャパシタ400に対する、絶縁層600からの水分の影響が抑えられ、強誘電体キャパシタ400の特性劣化が効果的に抑えられる。
コンタクト810及びコンタクト820の形成後は、コンタクト810上に配線830が形成され、コンタクト820上に配線840が形成される。配線830及び配線840の形成は、例えば、上記第2の実施の形態で述べたのと同様に行われる。これにより、上記図22に示したような構成を有する半導体装置100Cが得られる。
更に上層にコンタクト及び配線を形成する場合には、図26の例に従って絶縁層及びコンタクトを形成し、その上に配線を形成する処理を、繰り返し行うようにすればよい。
以上説明したように、この第4の実施の形態に係る半導体装置100Cでも、上記第2の実施の形態に係る半導体装置100A、上記第3の実施の形態に係る半導体装置100Bと同様の効果が得られる。即ち、通電素子500Cが配置されることで、要素の粗密に起因した不具合が抑えられ、一定サイズの強誘電体キャパシタ400の安定的な形成、強誘電体キャパシタ400の特性劣化の効果的な抑制が図られる。これにより、強誘電体キャパシタ400を備える、高性能、高品質の半導体装置100Cが実現される。
次に、第5の実施の形態について説明する。
図27は第5の実施の形態に係る半導体装置の構成例を示す図である。図27には、第5の実施の形態に係る半導体装置の一例の要部断面を模式的に図示している。
図27に示す半導体装置100Dは、下部電極510上に比較的薄い中間層520を介して上部電極530が積層された通電素子500Dが設けられている点で、上記第4の実施の形態に係る半導体装置100Cと相違する。
通電素子500Dの中間層520の厚さT4は、半導体装置100Dの動作時に印加される電界によって下部電極510と上部電極530との間が導通するような厚さとされる。
半導体装置100Dでは、強誘電体キャパシタ400に隣接して通電素子500Dが配置されることで、露光やエッチングの粗密依存が抑えられ、強誘電体キャパシタ400のサイズの均一化が図られる。また、絶縁層600からの水分の影響が抑えられ、強誘電体キャパシタ400の特性劣化が抑えられる。
尚、通電素子500Dは、図27のようにコンタクト740及びコンタクト720を介して不純物領域223又は不純物領域224に電気的に接続されるほか、コンタクト740等を介してゲート電極222や配線750等の導体部に電気的に接続されてもよい。
上記のような構成を有する半導体装置100Dの形成方法の一例について、図28〜図31及び上記図27、並びに上記図11,図12及び図23を参照して、説明する。
図28〜図31は第5の実施の形態に係る半導体装置の形成方法の一例を示す図である。以下、第5の実施の形態に係る半導体装置の各形成工程について順に説明する。
まず、上記半導体装置100A(第2の実施の形態)の形成方法について述べた図11及び図12の工程が実施される。即ち、トランジスタ220等が設けられた半導体基板200上に、コンタクト710、コンタクト720、コンタクト730、コンタクト740及び配線750、並びに絶縁層300が設けられ、絶縁層300上に下部電極材料層1100が形成される(図11)。次いで、下部電極材料層1100上に強誘電体材料層1200が形成される(図12)。
図28は第5の実施の形態に係る強誘電体材料層の除去及び再形成工程の要部断面模式図である。
強誘電体材料層1200の形成後、図23に示すように、引き出し領域AR3の強誘電体材料層1200が除去され、強誘電体材料層1200に、下部電極材料層1100に達する貫通孔523が形成される。強誘電体材料層1200の貫通孔523は、例えば、フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を用いて形成される。
半導体装置100Dの形成では、図28に示すように、貫通孔523を形成した強誘電体材料層(第1の強誘電体材料層)1200上に、第2の強誘電体材料層1210が形成される。第2の強誘電体材料層1210の形成は、例えば、上記第3の実施の形態(図18)で述べたのと同様に行われる。第2の強誘電体材料層1210は、貫通孔523の底部に形成される部位が、当該部位を介して配置される下部電極材料層1100と後述する上部電極材料層1300とが所定の電界印加時に導通するような厚さT4となるように、形成される。
このように第2の強誘電体材料層1210が第1の強誘電体材料層1200上に形成されることで、引き出し領域AR3に有底孔524を有する強誘電体材料層1220が形成される。第1の強誘電体材料層1200上に第2の強誘電体材料層1210が形成されることで、貫通孔523の形成時に第1の強誘電体材料層1200の表面に生じ得るダメージが消失又は軽減され、平坦性、結晶性、配向性の良好な強誘電体材料層1220が得られる。
図29は第5の実施の形態に係る上部電極材料層形成工程の要部断面模式図である。
有底孔524を有する強誘電体材料層1220(第1の強誘電体材料層1200及び第2の強誘電体材料層1210)の形成後、図29に示すように、強誘電体材料層1220上に、上部電極材料層1300が形成される。
上部電極材料層1300は、強誘電体材料層1220の上面及び有底孔524内に形成される。上部電極材料層1300の形成は、例えば、上記第2の実施の形態(図14)で述べたのと同様に行われる。上部電極材料層1300の、有底孔524内に形成された部位は、第2の強誘電体材料層1210を介して、下部電極材料層1100と短絡される。また、強誘電体材料層1220は、前述のように良好な平坦性、結晶性、配向性を有するため、強誘電体材料層1220との界面状態が良好な上部電極材料層1300が形成される。
図30は第5の実施の形態に係るパターニング工程の要部断面模式図である。
上部電極材料層1300の形成後、図30に示すように、上部電極材料層1300、強誘電体材料層1220及び下部電極材料層1100のパターニングが行われる。このパターニングは、例えば、上記第2の実施の形態(図15)で述べたのと同様に行われる。このパターニングにより、メモリセルアレイ領域AR1及びメモリセルアレイ領域AR2に強誘電体キャパシタ400が形成され、引き出し領域AR3に通電素子500Dが形成される。
メモリセルアレイ領域AR1及びメモリセルアレイ領域AR2には、下部電極材料層1100、強誘電体材料層1220及び上部電極材料層1300が加工された下部電極410、中間層420及び上部電極430を有する強誘電体キャパシタ400が形成される。中間層420となる強誘電体材料層1220は、貫通孔523を形成した第1の強誘電体材料層1200上に第2の強誘電体材料層1210を設けた構造としている。そのため、上部電極430と中間層420との界面状態が良好で、特性の良好な強誘電体キャパシタ400が得られる。
引き出し領域AR3には、下部電極材料層1100、強誘電体材料層1220の第2の強誘電体材料層1210、及び上部電極材料層1300が加工された下部電極510、中間層520及び上部電極530を有する通電素子500Dが形成される。通電素子500Dの下部電極510と上部電極530とは、中間層520(第2の強誘電体材料層1210)を介して短絡される。
強誘電体キャパシタ400に隣接して通電素子500Dが設けられることで、強誘電体キャパシタ400のサイズの変動、不均一化が抑えられ、一定サイズの強誘電体キャパシタ400が安定的に形成される。
尚、強誘電体キャパシタ400及び通電素子500Dの形成後、それらを覆うようにAlO等の保護膜が形成されてもよい。
図31は第5の実施の形態に係る絶縁層及びコンタクト形成工程の要部断面模式図である。
強誘電体キャパシタ400及び通電素子500Dの形成後、図31に示すように、絶縁層600が形成され、その絶縁層600内に、上部電極430に接続されるコンタクト810、及び上部電極530に接続されるコンタクト820が形成される。絶縁層600並びにコンタクト810及びコンタクト820の形成は、例えば、上記第2の実施の形態(図16)で述べたのと同様に行われる。
強誘電体キャパシタ400に隣接して通電素子500Dが設けられることで、強誘電体キャパシタ400に対する、絶縁層600からの水分の影響が抑えられ、強誘電体キャパシタ400の特性劣化が効果的に抑えられる。
コンタクト810及びコンタクト820の形成後は、コンタクト810上に配線830が形成され、コンタクト820上に配線840が形成される。配線830及び配線840の形成は、例えば、上記第2の実施の形態で述べたのと同様に行われる。これにより、上記図27に示したような構成を有する半導体装置100Dが得られる。
更に上層にコンタクト及び配線を形成する場合には、図31の例に従って絶縁層及びコンタクトを形成し、その上に配線を形成する処理を、繰り返し行うようにすればよい。
以上説明したように、この第5の実施の形態に係る半導体装置100Dでも、上記第4の実施の形態に係る半導体装置100C等と同様の効果が得られる。即ち、通電素子500Dが配置されることで、要素の粗密に起因した不具合が抑えられ、一定サイズの強誘電体キャパシタ400の安定的な形成、強誘電体キャパシタ400の特性劣化の効果的な抑制が図られる。これにより、強誘電体キャパシタ400を備える、高性能、高品質の半導体装置100Dが実現される。
次に、第6の実施の形態について説明する。
上記第2〜第5の実施の形態では、メモリセルアレイ領域AR1とメモリセルアレイ領域AR2との間の引き出し領域AR3を例示した。メモリセルアレイを備える半導体装置内の所定の導体部に電気的に接続される引き出し導体(コンタクト及び配線)が配置される領域である引き出し領域は、一のメモリセルアレイ領域の外周部に設けられ得る。このような一のメモリセルアレイ領域の外周部に、上記のような通電素子(500A,500B,500C,500D)を設けることができる。
図32は第6の実施の形態に係る半導体装置の構成例を示す図である。図32には、第6の実施の形態に係る半導体装置の一例の要部平面を模式的に図示している。尚、図32では便宜上、強誘電体キャパシタと通電素子のうち、通電素子を太線で図示している。
図32に示す半導体装置100Eは、絶縁層300上に、平面視で強誘電体キャパシタ400が縦横に整列して配置された、少なくとも1つのメモリセルアレイ領域AR4を備える。半導体装置100Eは、一のメモリセルアレイ領域AR4の外周部に、内部の所定の導体部に電気的に接続される引き出し導体が配置された、引き出し領域AR5を備える。半導体装置100Eでは、このメモリセルアレイ領域AR4の外周部に設けられる引き出し領域AR5に、通電素子500Eが設けられる。この通電素子500Eには、例えば、上記第2〜第5の実施の形態で述べたような通電素子500A,500B,500C,500Dのいずれかが用いられる。
尚、図32に示した強誘電体キャパシタ400の個数、通電素子500Eの個数は、単なる例であって、図示したものには限定されない。
上記のような構成を有する半導体装置100Eでは、メモリセルアレイ領域AR4の、通電素子500Eが配置される引き出し領域AR5から近い端部の強誘電体キャパシタ400について、上記同様の効果が得られる。即ち、一定サイズの強誘電体キャパシタ400の安定的な形成、強誘電体キャパシタ400の特性劣化の効果的な抑制が図られる。これにより、強誘電体キャパシタ400を備える、高性能、高品質の半導体装置100Eが実現される。
尚、以上説明した第2〜第6の実施の形態ではFeRAMの強誘電体キャパシタ400を例にしたが、上記手法は、DRAMのキャパシタのようなメモリ素子にも、同様に適用可能である。
上記手法は更に、MRAM、ReRAM、STT−RAM、PCRAM、CBRAM等、電流又は抵抗を読み取るメモリ素子にも、同様に適用可能である。
即ち、このような各種メモリ素子の下部導体と上部導体とを、上記の例に従い、それらの間に介在される中間層を上部導体が貫通する形で短絡させたもの、或いは中間層の全部又は一部を除去する形で短絡させたものを、通電素子とする。このような通電素子を、メモリ素子に隣接させて配置することで、上記同様の効果を得ることが可能である。
以上説明した実施の形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1) 基板上に設けられた第1下部導体と、前記第1下部導体上方に設けられた第1上部導体と、前記第1下部導体と前記第1上部導体との間に介在された第1中間層とを有するメモリ素子と、
前記メモリ素子と隣接し、前記基板上に設けられた第2下部導体と、前記第2下部導体上方に設けられ前記第2下部導体と短絡された第2上部導体とを有する通電素子と、
前記第2下部導体に接続された第1コンタクトと、
前記第2上部導体の上面に接続された第2コンタクトと
を含むことを特徴とする半導体装置。
(付記2) 前記メモリ素子は、メモリ素子アレイ領域の端部に位置し、
前記通電素子は、前記メモリ素子アレイ領域に隣接し、前記第1コンタクト及び前記第2コンタクトを含む引き出し領域に位置することを特徴とする付記1に記載の半導体装置。
(付記3) 前記通電素子は、
前記第2下部導体上に設けられ、前記第2下部導体に達する貫通孔を備えた第2中間層を更に有し、
前記第2中間層の上面及び前記貫通孔内に、前記第2上部導体が設けられることを特徴とする付記1又は2に記載の半導体装置。
(付記4) 前記通電素子は、
前記第2下部導体上に設けられ、有底孔を備えた第2中間層を更に有し、
前記第2中間層の上面及び前記有底孔内に、前記第2上部導体が設けられることを特徴とする付記1又は2に記載の半導体装置。
(付記5) 前記通電素子は、前記第2下部導体上に、前記第2下部導体の上面を覆って前記第2上部導体が設けられることを特徴とする付記1又は2に記載の半導体装置。
(付記6) 前記通電素子は、
前記第2下部導体上に設けられ、前記第1中間層よりも薄い第2中間層を更に有し、
前記第2中間層上に、前記第2上部導体が設けられることを特徴とする付記1又は2に記載の半導体装置。
(付記7) 基板上に、
前記基板上に設けられた第1下部導体と、前記第1下部導体上方に設けられた第1上部導体と、前記第1下部導体と前記第1上部導体との間に介在された第1中間層とを有するメモリ素子と、
前記メモリ素子と隣接し、前記基板上に設けられた第2下部導体と、前記第2下部導体上方に設けられ前記第2下部導体と短絡された第2上部導体とを有する通電素子と
を形成する工程と、
前記第2下部導体に接続される第1コンタクトを形成する工程と、
前記第2上部導体の上面に接続される第2コンタクトを形成する工程と
を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
(付記8) 前記メモリ素子は、メモリ素子アレイ領域の端部に位置し、
前記通電素子は、前記メモリ素子アレイ領域に隣接し、前記第1コンタクト及び前記第2コンタクトを含む引き出し領域に位置することを特徴とする付記7に記載の半導体装置の製造方法。
(付記9) 前記基板上に前記メモリ素子と前記通電素子とを形成する工程は、
前記基板上に、下部導体材料層を形成する工程と、
前記下部導体材料層上に、凹部を有する中間層材料層を形成する工程と、
前記中間層材料層の上面及び前記凹部内に、上部導体材料層を形成する工程と、
前記上部導体材料層、前記中間層材料層及び前記下部導体材料層をエッチングすることにより、前記凹部が含まれない第1領域に、前記第1上部導体と前記第1中間層と前記第1下部導体とを有する前記メモリ素子を形成すると共に、前記第1領域に隣接し、前記凹部の全部又は一部が含まれる第2領域に、前記第2上部導体と前記第2下部導体とを有する前記通電素子を形成する工程と
を含むことを特徴とする付記7又は8に記載の半導体装置の製造方法。
(付記10) 前記凹部は、貫通孔であることを特徴とする付記9に記載の半導体装置の製造方法。
(付記11) 前記凹部は、有底孔であることを特徴とする付記9に記載の半導体装置の製造方法。
(付記12) 前記有底孔を有する前記中間層材料層を形成する工程は、
前記下部導体材料層上に、貫通孔を有する第1中間層材料層を形成する工程と、
前記第1中間層材料層の上面、前記貫通孔の内壁、及び前記貫通孔の底に露出する前記下部導体材料層の上面に、第2中間層材料層を形成する工程と
を含むことを特徴とする付記11に記載の半導体装置の製造方法。
10A,10B,10C,10D,100A,100B,100C,100D,100E,100a 半導体装置
11 基板
12,300,600 絶縁層
12a,610 水分
13 メモリ素子
13a,14a,410,510 下部電極
13b,14b,420,520 中間層
13c,14c,430,530 上部電極
14A,14B,14C,14D,500A,500B,500C,500D,500E 通電素子
14ba,521,523 貫通孔
14bb,522,524 有底孔
15,16,17,18,710,720,730,740,810,820,820a コンタクト
19a,1100 下部電極材料層
19b 中間層材料層
19c,930,1300 上部電極材料層
20,900 マスク
200 半導体基板
210 素子分離領域
220 トランジスタ
221 ゲート絶縁膜
222 ゲート電極
223,224 不純物領域
400 強誘電体キャパシタ
750,830,840 配線
1200,1210,1220 強誘電体材料層
AR1,AR2,AR4 メモリセルアレイ領域
AR3,AR5 引き出し領域

Claims (7)

  1. 基板上に設けられた第1下部導体と、前記第1下部導体上方に設けられた第1上部導体と、前記第1下部導体と前記第1上部導体との間に介在された第1中間層とを有するメモリ素子と、
    前記メモリ素子と隣接し、前記基板上に設けられた第2下部導体と、前記第2下部導体上に設けられ、有底孔を備えた第2中間層と、前記第2中間層の上面及び前記有底孔内に設けられた第2上部導体とを有する通電素子と、
    前記第2下部導体に接続された第1コンタクトと、
    前記第2上部導体の上面に接続された第2コンタクトと
    を含むことを特徴とする半導体装置。
  2. 基板上に設けられた第1下部導体と、前記第1下部導体上方に設けられた第1上部導体と、前記第1下部導体と前記第1上部導体との間に介在された第1中間層とを有するメモリ素子と、
    前記メモリ素子と隣接し、前記基板上に設けられた第2下部導体と、前記第2下部導体上方に設けられた第2上部導体と、前記第2下部導体と前記第2上部導体との間に介在され、前記第1中間層よりも薄い第2中間層とを有する通電素子と、
    前記第2下部導体に接続された第1コンタクトと、
    前記第2上部導体の上面に接続された第2コンタクトと
    を含むことを特徴とする半導体装置。
  3. 前記メモリ素子は、メモリ素子アレイ領域の端部に位置し、
    前記通電素子は、前記メモリ素子アレイ領域に隣接し、前記第1コンタクト及び前記第2コンタクトを含む引き出し領域に位置することを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置。
  4. 基板上に、
    前記基板上に設けられた第1下部導体と、前記第1下部導体上方に設けられた第1上部導体と、前記第1下部導体と前記第1上部導体との間に介在された第1中間層とを有するメモリ素子と、
    前記メモリ素子と隣接し、前記基板上に設けられた第2下部導体と、前記第2下部導体上に設けられ、有底孔を備えた第2中間層と、前記第2中間層の上面及び前記有底孔内に設けられた第2上部導体とを有する通電素子と
    を形成する工程と、
    前記第2下部導体に接続される第1コンタクトを形成する工程と、
    前記第2上部導体の上面に接続される第2コンタクトを形成する工程と
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 前記メモリ素子と前記通電素子とを形成する工程は、
    前記基板に設けられた絶縁膜上に、前記基板の第1領域の前記絶縁膜中に形成された第3コンタクトの上面と、前記基板の第2領域の前記絶縁膜中に形成された前記第1コンタクトの上面とに接触する第1導体膜を形成する工程と、
    前記第1導体膜上に第1中間膜を形成する工程と、
    前記第2領域の前記第1中間膜に貫通孔を形成し、前記貫通孔内に前記第1導体膜を露出させる工程と、
    前記第1中間膜上及び前記貫通孔内に露出された前記第1導体膜上に第2中間膜を形成する工程と、
    前記第2中間膜上に第2導体膜を形成する工程と、
    前記第1領域及び前記第2領域をマスクして前記第2導体膜、前記第2中間膜、前記第1中間膜及び前記第1導体膜をエッチングし、前記第1領域に、前記第1下部導体の前記第1導体膜、前記第1中間層の前記第1中間膜及び前記第2中間膜、前記第1上部導体の前記第2導体膜が積層された構造を有する前記メモリ素子を形成し、前記第2領域に、前記第2下部導体の前記第1導体膜、前記第2中間層の前記貫通孔を備えた前記第1中間膜及び前記第2中間膜、前記第2上部導体の前記第2導体膜が積層された構造を有する前記通電素子を形成する工程と
    を含み、
    前記通電素子の前記第2中間膜は、前記貫通孔内に形成された前記有底孔を有し、前記第2導体膜は、前記有底孔内に埋め込まれることを特徴とする請求項に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 基板上に、
    前記基板上に設けられた第1下部導体と、前記第1下部導体上方に設けられた第1上部導体と、前記第1下部導体と前記第1上部導体との間に介在された第1中間層とを有するメモリ素子と、
    前記メモリ素子と隣接し、前記基板上に設けられた第2下部導体と、前記第2下部導体上方に設けられた第2上部導体と、前記第2下部導体と前記第2上部導体との間に介在され、前記第1中間層よりも薄い第2中間層とを有する通電素子と
    を形成する工程と、
    前記第2下部導体に接続される第1コンタクトを形成する工程と、
    前記第2上部導体の上面に接続される第2コンタクトを形成する工程と
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 前記メモリ素子と前記通電素子とを形成する工程は、
    前記基板に設けられた絶縁膜上に、前記基板の第1領域の前記絶縁膜中に形成された第3コンタクトの上面と、前記基板の第2領域の前記絶縁膜中に形成された前記第1コンタクトの上面とに接触する第1導体膜を形成する工程と、
    前記第1導体膜上に第1中間膜を形成する工程と、
    前記第2領域の前記第1中間膜を除去して前記第2領域の前記第1導体膜を露出させる工程と、
    前記第1中間膜上及び露出された前記第1導体膜上に第2中間膜を形成する工程と、
    前記第2中間膜上に第2導体膜を形成する工程と、
    前記第1領域及び前記第2領域をマスクして前記第2導体膜、前記第2中間膜、前記第1中間膜及び前記第1導体膜をエッチングし、前記第1領域に、前記第1下部導体の前記第1導体膜、前記第1中間層の前記第1中間膜及び前記第2中間膜、前記第1上部導体の前記第2導体膜が積層された構造を有する前記メモリ素子と、前記第2領域に、前記第2下部導体の前記第1導体膜、前記第2中間層の前記第2中間膜、前記第2上部導体の前記第2導体膜が積層された構造を有する前記通電素子を形成する工程と
    を含むことを特徴とする請求項に記載の半導体装置の製造方法。
JP2015127378A 2015-06-25 2015-06-25 半導体装置及び半導体装置の製造方法 Active JP6578758B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015127378A JP6578758B2 (ja) 2015-06-25 2015-06-25 半導体装置及び半導体装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015127378A JP6578758B2 (ja) 2015-06-25 2015-06-25 半導体装置及び半導体装置の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017011196A JP2017011196A (ja) 2017-01-12
JP6578758B2 true JP6578758B2 (ja) 2019-09-25

Family

ID=57763818

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015127378A Active JP6578758B2 (ja) 2015-06-25 2015-06-25 半導体装置及び半導体装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6578758B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101992953B1 (ko) * 2018-10-12 2019-06-27 브이메모리 주식회사 전기장을 이용한 전류 경로 제어 방법 및 전자 소자

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3269528B2 (ja) * 1998-03-04 2002-03-25 日本電気株式会社 容量素子を有する半導体装置及びその製造方法
JP2001135798A (ja) * 1999-11-10 2001-05-18 Nec Corp 強誘電体メモリおよび強誘電体メモリ製造方法
JP2008182083A (ja) * 2007-01-25 2008-08-07 Toshiba Corp 半導体記憶装置及びその製造方法
KR102043734B1 (ko) * 2013-04-23 2019-11-12 에스케이하이닉스 주식회사 반도체 장치 및 그 제조 방법, 이 반도체 장치를 포함하는 마이크로 프로세서, 프로세서, 시스템, 데이터 저장 시스템 및 메모리 시스템

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017011196A (ja) 2017-01-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6713808B2 (en) Semiconductor capacitor with diffusion prevention layer
JP4025829B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP4372437B2 (ja) ビアエッチング阻止膜を用いる強誘電体メモリ素子及びその製造方法
US8779486B2 (en) Ferroelectric capacitor
US8283235B2 (en) Method of manufacturing semiconductor device
KR20010029846A (ko) 수소 배리어 층을 갖는 반도체 장치
US20060211212A1 (en) Capacitive element, semiconductor device, and method of manufacturing the capacitive element
US7910968B2 (en) Semiconductor device and method for manufacturing the same
JP2009141179A (ja) 強誘電体メモリ装置およびその製造方法
US20080111173A1 (en) Semiconductor device and method for manufacturing the same
US7803640B2 (en) Semiconductor device and semiconductor product
JP7360004B2 (ja) 半導体装置の製造方法及び半導体装置
JP2003086771A (ja) 容量素子、半導体記憶装置及びその製造方法
JP6578758B2 (ja) 半導体装置及び半導体装置の製造方法
JP6402528B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2009094363A (ja) 半導体記憶装置及び半導体記憶装置の製造方法
JP5487140B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP3797413B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP7239808B2 (ja) 半導体装置、半導体装置の製造方法及び電子装置
JP2006253194A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP2004153293A (ja) 容量素子、半導体記憶装置及びその製造方法
JP4366265B2 (ja) 半導体記憶装置
JP2010258203A (ja) 強誘電体キャパシタ及びその製造方法
JP2011155198A (ja) 半導体装置
KR100362182B1 (ko) 강유전체 메모리 소자의 제조 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180227

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181205

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181211

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190409

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190426

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20190426

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20190426

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190730

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190812

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6578758

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350