JP6578706B2 - 車両用灯具 - Google Patents

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Description

本発明は車両用灯具に関するものである。
従来、ブラインドボード(遮光部)の光を通過させる開口の下部エッジを反射面として、この反射面で反射させた光をオーバーヘッド配光に用いた車両用灯具が知られている(特許文献1参照)。
この車両用灯具は、発光ダイオードから発した光が反射面によって投影レンズに向けて上方に反射され、その反射光が投影レンズによって上向き前方へ投影されることで、その光が前方の歩行者や対向車のドライバーにまで到達し、車両用灯具の前方にいる歩行者等が車両用灯具を視認することができるようにしたものである。
特開2013―246888号公報
ところで、配光制御性の観点からすれば、反射面は、光源(発光面)の近くに位置することが好ましい。
一方で、光の遮光を光源(発光面)の近くで行うと、本来、遮光する必要のない光まで遮光してしまい光の利用効率が低下する。
したがって、特許文献1に記載のような構成の場合、反射面による好適な配光制御と遮光部による適切な遮光との両立が難しいと言う問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、反射面による適切な配光制御と遮光部による適切な遮光とを行うことができる車両用灯具を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために以下の構成によって把握される。
(1)本発明の車両用灯具は、発光面を有する半導体型光源と、前記半導体型光源の前方に配置され、前記発光面からの光を前方に照射するレンズと、前記発光面の左右一方の横側で前記半導体型光源と前記レンズとの間に配置される光制御部材と、を備え、前記光制御部材は、前記発光面の前方近傍の前記横側に配置される前記発光面からの光を前記レンズ側に反射する反射部と、前記反射部よりも前記レンズ側で且つ前記発光面から前記横側に離れて配置される前記発光面からの光を遮光する遮光部と、が一体形成された部材である。
(2)上記(1)の構成において、前記遮光部は、発光中心側の縁部により前記発光面からの光を遮光するように形成された前記発光面とほぼ平行な遮光面である。
(3)上記(2)の構成において、前記遮光面は、正面視で、前記発光面の発光中心を通る鉛直軸を基準軸として、鉛直方向の端側の前記縁部の方が、前記発光面と同じ鉛直方向の高さ位置にある前記縁部よりも、前記基準軸から前記横側方向に離れている。
(4)上記(2)又は(3)の構成において、前記遮光面は、前記反射部から前記横側に延びる板状部が前方側に向かうように折り曲げられ、さらに、その折り曲げられた部分が前方側で前記発光面側に折り曲げられた折曲部として形成された面である。
(5)上記(1)から(4)のいずれか1つの構成において、前記反射部は、前記発光面とほぼ直交する方向に立てられた前記発光面側の面が反射面となる板状部で形成されている。
(6)上記(5)の構成において、前記反射面は、正面視で、前記発光面の発光中心を通る鉛直軸を基準軸として、前記発光面とほぼ同じ鉛直方向の高さ位置にある部分よりも、鉛直方向の端側の部分の方が前記基準軸から前記横側方向に離れている。
(7)上記(5)の構成において、前記反射面は、反射面を正面に見る側面視で、前記反射面の前方側の縁部が、前記発光面とほぼ同じ鉛直方向の位置にある部分よりも、鉛直方向の端側の部分の方が前記発光面側にある。
本発明によれば、反射面による適切な配光制御と遮光部による適切な遮光とを行うことができる車両用灯具を提供することができる。
実施形態の車両用灯具を備えた車両を上から見た平面図である。 実施形態の灯具ユニットの斜視図である。 実施形態の灯具ユニットの分解斜視図である。 実施形態のレンズの正面図である。 実施形態の灯具ユニットの発光中心を通る水平線に沿った断面図である。 実施形態の光制御部材の効果を説明するための図であり、(a)は本実施形態の光制御部材の遮光状態を示す図であり、(b)は反射部と遮光部とを共通にした比較のための光制御部材の遮光状態を示す図である。 実施形態の光制御部材を正面から見た正面図であり、発光面との関係を示す図である。 本実施形態の光制御部材の効果を説明するための図であり、(a)は比較のためのスクリーン上の配光パターンを示す図であり、(b)は実施形態の光遮光部材を用いた場合のスクリーン上の配光パターンを示す図である。 本実施形態の反射面の他の形状を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、「実施形態」と称する)について詳細に説明する。実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号を付している。また、実施形態及び図中において、特に断りがない場合、「前」、「後」は、各々、車両の「前進方向」、「後進方向」を示し、「上」、「下」、「左」、「右」は、各々、車両に乗車する運転者から見た方向を示す。
(車両用灯具の全体構成)
本発明の実施形態に係る車両用灯具は、図1に示す車両102の前方の左右に設けられる車両用灯具(101R,101L)である。
また、以下の説明では、特に断りがない限り、車両用灯具の説明は、左側の車両用灯具(図1の車両用灯具101L)について説明し、単に車両用灯具と記載する。
本実施形態の車両用灯具は、車両前方側に開口を有するハウジング(図示せず)とハウジングの開口を覆うようにハウジングに取付けられるアウターレンズ(図示せず)とを備え、そのハウジングとアウターレンズとで形成される灯室内に灯具ユニット10(図2参照)が配置されている。
(灯具ユニット)
図2は、灯具ユニット10を示す斜視図であり、図3は灯具ユニット10の分解斜視図である。
なお、以下の説明は、左側の車両用灯具の灯具ユニット10について説明するが、特に断りのない部分については左右で同様の構成である。
図3に示すように、灯具ユニット10は、レンズホルダ20と、レンズ30と、光制御部材40と、ヒートシンク50とを備えている。
(ヒートシンク)
ヒートシンク50は、熱伝導率の高い金属部材や樹脂部材などからなり、半導体型光源60を搭載する光源搭載面51を備えている。
この光源搭載面51には、給電等を行うための電気コネクタ63が設けられた基板61上に、例えば、LED、EL(有機EL)、LD等の自発光型の半導体型発光素子62が実装された半導体型光源60が搭載される。
なお、発光部を形成するために用いられる半導体型発光素子62の数や形状には、特に制限はなく、例えば、基板61上に複数個の正方形の半導体型発光素子62を水平方向(車両幅方向)に配列して、全体として平面長方形状の発光面を形成してもよく、正方形や長方形の半導体型発光素子62を1つだけ設けるようにして発光面を形成するようにしてもよい。
また、半導体型発光素子62を封止樹脂で封止してパッケージ化してもよい。
基板61は、半導体型発光素子62によって形成される発光部の中心が、車両前方側から見た正面視で、レンズ30中心(レンズ30の左右上下方向の中央)と一致する、若しくは、その近傍に位置するようにヒートシンク50に搭載されている。
ヒートシンク50には、配置された半導体型光源60の横側に位置する上下一対の光制御部材40を取付けるための、光制御部材取付部52が設けられている。
それぞれの光制御部材取付部52には、ネジ53を螺合させるネジ固定孔52aと光制御部材40のボス孔41aに挿入されるボス52bとが設けられている。
したがって、光制御部材取付部52のボス52bを光制御部材40のボス孔41aに通すようにして光制御部材取付部52上に光制御部材40を配置した後、ネジ53を光制御部材40の貫通孔42aに通すようにして、光制御部材取付部52のネジ固定孔52aに螺合固定すれば、光制御部材40がヒートシンク50に取付けられるようになっている。
なお、本実施形態では、上述したように、左側の灯具ユニット10を示しているので光制御部材取付部52を、図3に示すように、図において半導体型光源60の左の横側(つまり、車両内側となる横側)に設けている。
これは、後ほど説明するように、本実施形態の光制御部材40が、半導体型光源60から車両内側のインナーパネルなどに向かって照射され、グレア光になる恐れのある光を遮光する機能を有しているためである。
したがって、右側の灯具ユニット10の場合、車両内側となる横側が、図において半導体型光源60の右の横側となるので、光制御部材取付部52は、車両内側となる横側である半導体型光源60の右の横側に設けられることになる。
但し、初めから、半導体型光源60の両横側に光制御部材取付部52を設けておくようにしても良い。
このように、半導体型光源60の両横側に光制御部材取付部52を設けておくようにすれば、ヒートシンク50を同じ設計のまま左右の灯具ユニット10で共通化できるので好適である。
話をもとに戻して説明を続けると、ヒートシンク50には、左右一対のレンズホルダ取付部54が設けられている。
なお、レンズホルダ取付部54は、上下方向で見てヒートシンク50のほぼ中央に位置する位置に設けられている。
そして、それぞれのレンズホルダ取付部54には、ネジ55aを螺合させるネジ固定孔54aと、レンズホルダ20のボス孔28bに挿入されるボス54bとが設けられている。
さらに、ヒートシンク50の下端にも、一対のネジ55bを螺合させるネジ固定孔54cが設けられている。
したがって、レンズホルダ20の左右のフランジ部に設けられたボス孔28bにヒートシンク50のレンズホルダ取付部54のボス54bを通すように、レンズホルダ20をヒートシンク50上に配置した後、各ネジ55a及び55bをレンズホルダ20の左右のフランジに設けられる貫通孔28a及び下側のフランジに設けられる貫通孔29aを通して、ヒートシンク50のレンズホルダ取付部54のネジ固定孔54a及び下端のネジ固定孔54cに螺合固定することでレンズホルダ20がヒートシンク50に取付けられるようになっている。
(レンズ)
図4は、レンズ30の光が出射する出射面を車両前方側から見たレンズ30の正面図である。
図4に示すように、レンズ30は、正面視が矩形状であり、光を出射する出射面が6つの分割出射面31として形成されている。
なお、本実施形態では、光を出射する出射面が6つの分割出射面31として形成されている場合を示しているが、これに限定されるものではなく、出射面の分割数は求められる配光パターンに応じて決めればよく、6つ以上でも6つ以下でも良いし、分割していないようなものであっても良い。
また、レンズ30には、左右にフランジ32a、32bが設けられており、この左右のフランジ32a、32bが後述のようにレンズホルダ20に係止されることでレンズ30は、レンズホルダ20に取付けられる。
(レンズホルダ)
図3に示すように、レンズホルダ20は、レンズ30のフランジ32a、32bの周囲を取りかむように、車両前方側に延びるように設けられた壁部を備えている。
具体的には、レンズホルダ20は、一方のフランジ32aの側辺に対向する一方側側壁部22aと、他方のフランジ32bの側辺に対向する他方側側壁部22bと、フランジ32a、32bの上辺に対向する上面壁部23と、フランジ32a、32bの下辺に対向する底面壁部24を備えている。
また、レンズホルダ20は、レンズ30のフランジ32a、32bの周囲を取りかむように、車両前方側に延びるように設けられた壁部の車両前方側に設けられた一方のフランジ32aの前面33aに対向する一方側前面壁部25aと、他方のフランジ32bの前面33bに対向する他方側前面壁部25bとを備えている。
そして、一方側前面壁部25aと他方側前面壁部25bは、それぞれ、フランジ32a、32bに対応する部分にだけ設けられ、一方側前面壁部25aと他方側前面壁部25bとの間が離間して、レンズホルダ20の略中央はレンズ30の矩形状に対応した矩形状の開口21になっている。
また、他方側側壁部22bには、レンズ30の他方のフランジ32bを係止する上下に一対設けられた係止部27bが設けられており、一方側側壁部22aにも、レンズ30の一方のフランジ32aを係止する係止部(図示せず)が、上下方向のほぼ中央の位置に1つ設けられている。
このレンズ30のフランジ32aを係止する係止部の構造は、特に限定されるものではなく、例えば、ラッチ構造のようなものなどを適宜選択して良い。
したがって、上述したレンズホルダ20のヒートシンク50への取付けを行う前に、レンズホルダ20にレンズ30を係止させておくようにすることで、レンズ30は、レンズホルダ20を介してヒートシンク50に取付けられるようになっている。
また、レンズホルダ20の上側のほぼ中央の位置には、前方側に凹む凹部26が形成されており、レンズホルダ20がヒートシンク50に取付けられたときに、外部に繋がる空気流路が形成されるようになっている。
この結果、半導体型発光素子62の発光時の発熱で暖められた半導体型光源60の周囲の空気が上昇気流として上昇するときに外部に排出されることで冷却効率が高くなるようになっている。
(光制御部材)
光制御部材40は、反射部43と遮光部44とが一体形成された部材からなり、本実施形態では、金属板をプレス加工することで光制御部材40を形成している。
そして、上述したように、光制御部材40がネジ53でヒートシンク50に取付けられるとともに、レンズ30を係止したレンズホルダ20をヒートシンク50に取付けることで、図2に示した灯具ユニット10となる。
以下、この光制御部材40のより詳細な構成を説明しながら、本実施形態の作用効果について説明を行う。
図5は、灯具ユニット10に組立てられた状態での半導体型発光素子62の発光中心を通る水平線に沿った断面図である。
但し、図5では、半導体型発光素子62、光制御部材40、レンズ30及びインナーパネルIとの位置関係だけを示し、その他の部分についての図示を省略している。
図5に示すように、反射部43は、半導体型発光素子62の発光面62aの前方近傍の横側(車両内側となる横側)に配置されている。
このように、発光面62aの近くに反射部43を配置すると、この反射部43で反射される光は、まだ、光束が大きく広がっていないため、小さい反射面43aで正確に配光制御することができる。
ここで、反射部43が発光面62aから離れた位置に位置すると、配光制御のために大きな反射面を形成する必要があり、その分だけ面精度が出しにくくなるので制御性が低下しやすい。
また、発光面62aから離れた位置に反射部43が位置すると、その反射部43の反射面43aに入射する光に直射光でないものが含まれやすくなり、そうすると、光の制御を正確に行うためには、そのような直射光でない光についても制御する必要が出てくるので正確な制御が行い難くなり、制御性が低下しやすい。
一方、本実施形態のように、反射部43を発光面62aに近づけて配置することで、小さい反射面43aとして面精度が出しやすくするとともに、反射面43aへの直射光でない光の入射割合を減らすことができ、反射面43aの配光制御性を高めることができる。
また、図5に示すように、遮光部44は、反射部43よりもレンズ30側で、且つ、反射部43よりも発光面62aから横側(車両内側となる横側)に離れて配置されている。
より具体的には、遮光部44は、図3及び図5に示すように、発光中心O側の縁部44aにより発光面62aからの光を遮光するように形成された発光面62aとほぼ平行な遮光面44b(図5参照)として形成されている。
そして、図5に示すように、車両内側に向かう光のうち、例えば、インナーパネルIに照射されない光L1については遮光せず、それよりも車両内側に向かうインナーパネルIに照射される光を遮光する。
ここで、反射部43の所でも述べたように、発光面62aに近い位置では、まだ光束はそれほど広がっておらず、インナーパネルIなどに入射する恐れのある光もそうでない光も近い位置にある、若しくは、同じ位置で混在している状態にあり、このようなポジションにおいて光を遮光するようにすると、本来、インナーパネルIなどに照射される恐れのない光も遮光されることになる。
図6は、上側(つまり、図6(a))に図5と同様の図示を行い、下側(つまり、図6(b))に、反射部43’が遮光部44’でもある光制御部材を用いた以外は、上側の図と同様であるものを示した図になっている。
図6に示すように、遮光率の高くなる発光面62aの左端からインナーパネルI側に向かって照射される光のうち、インナーパネルIに照射される恐れのある光を遮光部(44、44’)で遮光しようとした場合、発光面62aの中心からインナーパネル側に向かって照射される光L2が、本実施形態の場合(図6(a)参照)、レンズ30の車両内側まで届き、光L1と光L2との入射面での位置の違いは幅Aであるのに対し、図6(b)に示す反射部43’と遮光部44’とを共用した場合、幅Aよりも広い幅Bとなることがわかる。
このことは、反射部43’と遮光部44’とを共用した場合、発光面62aの中心から車両内側に向かって照射される光のうち、遮光される必要のない光が本実施形態より多く遮光されていることを意味している。
つまり、遮光部44をレンズ30に近づけて配置することによって、インナーパネルIなどに照射される恐れがある光だけを遮光することができるので余計な遮光が低減され、適切な遮光が行えるようになる。
なお、図5及び図6では、特定の直射光についてのみ図示しているが、実際には直射光でない光なども含めより多くの光がレンズ30には入射するので、それらを含めた光全体として余計な遮光を抑制し、遮光されるべきレンズ30の入射面の範囲だけを遮光するためには、遮光部44は出来るだけレンズ30に近づけるようにすることが好ましい。
さらに、図7を参照しながら、本実施形態の光制御部材40について説明を続ける。
図7は、光制御部材40を正面から見た正面視であり、半導体型発光素子62の発光面62aを合わせて図示した図である。なお、他の部分については図示を省略している。
また、図7において、発光中心Oを通る上下方向の軸をX軸とし、同様に発光中心Oを通る左右方向の軸をY軸として示している。
つまり、発光中心Oを通る鉛直方向の鉛直軸をX軸とし、発光中心を通る水平方向の軸をY軸としている。
図7の遮光部44を見るとわかるように、遮光面の縁部44aは、発光面62aの発光中心Oを通る鉛直方向の鉛直軸(X軸)を基準として、発光面62aと同じ鉛直方向の高さ位置にある縁部44a、つまり、ほぼY軸上に位置する縁部BMよりも、鉛直方向の端側の縁部44a、つまり、図中のBU及びBDで示される当たりの縁部44aの方が鉛直軸(X軸)から横側方向(車両内側方向)に離れるように形成されている。
つまり、レンズ30の鉛直方向の中央の部分よりも上側及び下側の方が、光がより車両内側の入射面に入射するようにされている。
また、反射部43は、発光面62aとほぼ直交する方向(X軸及びY軸に直交する方向)に立てられた反射面43aとなる板状部で形成されており、この反射面43aも、発光面62aの発光中心Oを通る鉛直方向の鉛直軸(X軸)を基準として、発光面62aと同じ鉛直方向の高さ位置にある部分RMよりも、鉛直方向の端側の部分RU及びRDの方が鉛直軸(X軸)から横側方向(車両内側方向)に離れるように形成されている。
つまり、レンズ30の鉛直方向の中央の部分よりも上側及び下側の方が、光がより車両内側の入射面に入射するようにされている。
このような遮光部44及び反射部43とすることで、レンズ30の車両内側の上下の部分に向かう光が遮光されることを抑制し、配光パターンに有効に活用することが可能となる。
特に、遮光部44を、上述のように、レンズ30側に設けるようにしているので、より適切にレンズ30の車両内側の入射面の遮光されるべき範囲に入射する光だけを遮光する理想的な状態に近づけることができるようになっている。
具体的に、スクリーン上での配光パターンを示す図8を参照して説明する。
図8(a)は、図6(b)に示した反射部43’と遮光部44’とが共通である光制御部材の場合であり、反射部43’を単純な矩形状の平面として構成した時の配光パターンを示している。
一方、図8(b)は、本実施形態の場合を示したものであり、上述したように、遮光部44をレンズ30に近づけることで、遮光されるべきレンズ30の入射面に入射する光だけを遮光する理想的な状態に近づけるとともに、レンズ30の車両内側の中央の部分よりも、レンズ30の上側及び下側の部分について、より車両内側まで光が入射するようにした場合の配光パターンを示すものである。
図8(a)(b)を見比べればわかるように、ロービーム配光パターンLPにおいて、図8(a)に対して、本実施形態の場合、車両内側の部分に新たにLP’で示す配光部分が増えていることがわかる。
このように、本実施形態の光制御部材40は、遮光部44をレンズ30に近づけ、より適切な遮光が行えるように遮光部44を形成することでより好適なロービーム配光パターンが得られるようになっている。
ところで、図5を参照して、上述したように、遮光部44は、発光面62aとほぼ平行な遮光面44bとして形成されている。
より具体的には、図5に示すように、遮光面44bは、反射部43から横側(車両内側となる横側)に延びる板状部が前方側に向かうように折り曲げられ、さらに、その折り曲げられた部分44Aが前方側で発光面62a側に折り曲げられた折曲部44Bとして形成された面である。
このため、遮光面44bの縁部44aは板状部と同じ薄い厚みしか有していない。
仮に、この縁部44aの厚みが厚いものとすると、この縁部44aが反射面として機能するようになり、この縁部44aで反射された光がグレア光になる場合がある。
しかしながら、本実施形態では、遮光面44bを発光面62aとほぼ平行な面として必要な範囲を遮光できるようにするとともに、板状の薄い厚みの部分で構成するようにしているので、縁部44aの厚みを薄くしてグレア光が発生するのを抑制している。
また、上述のような折り曲げ構造によって光制御部材40を形成することによって、光制御部材40を反射部43と遮光部44とを一体形成したものとし、反射部43と遮光部44とを個別に作る場合に比べ部品点数を減らしているだけでなく、上述したような折り曲げ構造の場合、具体的な折り曲げ加工をコスト的に安価であるプレス加工で行うことが可能である。
このため、光制御部材40を安価に作製することができ、車両用灯具のコストを低減することが可能である。
さらに、図7に示すように、本実施形態の光制御部材40は、中央を基準に上下が対称形状に形成されているため、向きを180°回転させるだけで、右側の灯具ユニット10に設けるための、光制御部材40となるようにしており、左右の灯具ユニット10で共通に用いることができる構造になっている
なお、図7に示すように、本実施形態では、反射部43は、鉛直方向の中央の部分が発光面62aに近づく円弧状をしているが、V字状であっても良く、また、このように発光面62aに近づかない直線上の平面であっても良い。
反射面43aを直線状の平面にする場合には、図9に示すように、その反射面43aの形状を、反射面43aを正面に見る側面視で、反射面43aの前方側の縁部43bが、発光面62aとほぼ同じ鉛直方向の高さ位置にある部分RM’よりも、鉛直方向の端側の部分RU’及びRD’の方が、発光面62a側にあるようにしておくのが好適である。
このようにしておくと、レンズ30の上側及び下側の車両内側の入射面に向かう光を遮光することを抑制することができ、図8を参照して説明した上述の円弧状の場合と同様の効果を得ることができる。
また、遮光部44に関しても、本実施形態では、図7に示すように、発光面62a側の縁部44aは、鉛直方向の中央の部分が発光面62aに近づく円弧状としているが、求められる配光パターンや遮光すべき範囲に応じて、適切な遮光を行えるように他の形状、例えば、自由曲線や直線のようなものを選択しても良い。
以上、具体的な実施形態を例にして本発明の説明を行ってきたが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は、本発明の技術的範囲に含まれるものであり、そのことは、特許請求の範囲の記載から当業者にとって明らかである。
10 灯具ユニット
20 レンズホルダ
21 開口
22a 一方側側壁部
22b 他方側側壁部
23 上面壁部
24 底面壁部
25a 一方側前面壁部
25b 他方側前面壁部
26 凹部
27b 係止部
28a 貫通孔
28b ボス孔
29a 貫通孔
30 レンズ
31 分割出射面
32a 一方のフランジ
32b 他方のフランジ
33a、33b 前面
40 光制御部材
41a ボス孔
42a 貫通孔
43 反射部
43a 反射面
43b 縁部
44 遮光部
44a 縁部
44b 遮光面
44A 折り曲げられた部分
44B 折曲部
50 ヒートシンク
51 光源搭載面
52 光制御部材取付部
52a ネジ固定孔
52b ボス
53 ネジ
54 レンズホルダ取付部
54a ネジ固定孔
54b ボス
54c ネジ固定孔
55a、55b ネジ
60 半導体型光源
61 基板
62 半導体型発光素子
62a 発光面
63 電気コネクタ
O 発光中心

Claims (7)

  1. 発光面を有する半導体型光源と、
    前記半導体型光源の前方に配置され、前記発光面からの光を前方に照射するレンズと、
    前記発光面の左右一方の横側で前記半導体型光源と前記レンズとの間に配置される光制御部材と、を備え、
    前記光制御部材は、
    前記発光面の前方近傍の前記横側に配置される前記発光面からの光を前記レンズ側に反射する反射部と、
    前記反射部よりも前記レンズ側で且つ前記反射部よりも前記発光面から前記横側に離れて配置される前記発光面からの光を遮光する遮光部と、が一体形成された部材であることを特徴とする車両用灯具。
  2. 前記遮光部は、発光中心側の縁部により前記発光面からの光を遮光するように形成された前記発光面とほぼ平行な遮光面であることを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
  3. 前記遮光面は、正面視で、前記発光面の発光中心を通る鉛直軸を基準軸として、鉛直方向の端側の前記縁部の方が、前記発光面と同じ鉛直方向の高さ位置にある前記縁部よりも、前記基準軸から前記横側方向に離れていることを特徴とする請求項2に記載の車両用灯具。
  4. 前記遮光面は、前記反射部から前記横側に延びる板状部が前方側に向かうように折り曲げられ、さらに、その折り曲げられた部分が前方側で前記発光面側に折り曲げられた折曲部として形成された面であることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の車両用灯具。
  5. 前記反射部は、前記発光面とほぼ直交する方向に立てられた前記発光面側の面が反射面となる板状部で形成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の車両用灯具。
  6. 前記反射面は、正面視で、前記発光面の発光中心を通る鉛直軸を基準軸として、前記発光面とほぼ同じ鉛直方向の高さ位置にある部分よりも、鉛直方向の端側の部分の方が前記基準軸から前記横側方向に離れていることを特徴とする請求項5に記載の車両用灯具。
  7. 前記反射面は、反射面を正面に見る側面視で、前記反射面の前方側の縁部が、前記発光面とほぼ同じ鉛直方向の位置にある部分よりも、鉛直方向の端側の部分の方が前記発光面側にあることを特徴とする請求項5に記載の車両用灯具。
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