JP6578264B2 - 自転車用子供乗せ - Google Patents

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Description

本発明は、自転車(前輪側であっても後輪側であっても構わない)に取り付けられた子供乗せ(チャイルドシート、子供用座席、幼児用座席等ともいう)に関し、特に、着座した子供を容易に拘束することのできる子供乗せに関する。
自転車を用いて、子供とともに外出する場合、自転車の前側のハンドル部(前輪側)または後側の荷台部(後輪側)に取り付けた子供乗せに子供を着座させて移動することが一般的となっている。一例として、本出願人の出願に係る特開2015−217833号公報(特許文献1)は、幼児を座らせる座部と、座部の後部で立ち上がる背もたれ部と、背もたれ部の左右両側部から座部の左右両側部に沿いつつ前方へ張り出した左右一対のサイドガード部と、座部に着座した幼児の正面部を遮る配置で設けられて幼児の前方移動を阻止するフロントガード部とを有する幼児用座席装置を開示する。
この幼児用座席装置によると、体格の小さな幼児、特に年齢の低い幼児(たとえば生後2年以内など)であったとしても安全に乗車させることができる点で好ましい。
特開2015−217833号公報
上述した特許文献1の幼児用座席装置は、体格の小さな幼児に好ましく適用される点で非常に好評であるものの、そのフロントガード部は着座した幼児の前方移動を阻止するに過ぎないために、一抹の不安を感じる利用者(運転者である幼児の親等)が存在する可能性がある。
本発明は、従来技術の上述の問題点に鑑みて開発されたものであり、その目的とするところは、着座した子供を容易に拘束することのできる自転車用子供乗せを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る、自転車用子供乗せは以下の技術的手段を講じている。
すなわち、この自転車用子供乗せは、前方を向いた子供が着座する座部および着座した子供がもたれる背もたれ部から構成される座席本体と、前記子供を前記座席本体に拘束する拘束具とを備え、前記拘束具は、拘束状態と非拘束状態とに移動可能に支持され、前記拘束状態において着座した子供の身体の一部に当接する立体形状を備えた当接部材と、前記拘束状態の当接部材が移動することをロックするロック部材とを含み、前記当接部材は、拘束状態において、着座した子供の太腿部に上方から当接する第1の当接面と、前記第1の当接面に連続する面であって着座した子供の腹部に前方から当接する第2の当接面とを含むことを特徴とする。
好ましくは、前記拘束具は、前記座部の前側中央近傍から立ち上がる支柱部をさらに含み、前記当接部材は、前記支部上方において、前記第1の当接面が略水平状態である拘束状態と、前記第1の当接面の太腿部への当接が解除されて子供が座部から立ち上がり可能な非拘束状態とに回動可能に支持され、前記ロック部材は、前記拘束状態の当接部材が回動することをロックするように構成することができる。
さらに好ましくは、前記拘束具は、前記当接部材の前後方向の位置を調整する前後調整部材をさらに含み、前記ロック部材は、前記拘束状態の当接部材が回動することをロックすると同時に前後方向に移動することをロックするように構成することができる。
さらに好ましくは、前記拘束具は、前記当接部材の上下方向の位置を調整する上下調整部材をさらに含むように構成することができる。
さらに好ましくは、前記ロック部材は、少なくとも2操作により、ロック状態からアンロック状態へ切り替え可能であるように構成することができる。
本発明に係る自転車用子供乗せによれば、着座した子供を容易に拘束することができる。
本発明の実施の形態に係る自転車用子供乗せを備えた自転車の後輪側側面図であって、(A)は拘束状態、(B)は非拘束状態を示す側面図である。 本発明の実施の形態に係る自転車用子供乗せの前方からの斜視図(拘束状態)である。 本発明の実施の形態に係る自転車用子供乗せの前方からの斜視図(非拘束状態)である。 本発明の実施の形態に係る自転車用子供乗せが備える拘束具の分解斜視図である。 本発明の実施の形態に係る自転車用子供乗せが備える拘束具の部分的な、(A)上面図、(B)側面図である。 本発明の実施の形態に係る自転車用子供乗せが備える拘束具の高さ方向調整動作を説明するための図である。 本発明の実施の形態に係る自転車用子供乗せが備える拘束具の前後方向調整動作を説明するための図である。 本発明の実施の形態に係る自転車用子供乗せが備える拘束具の回動動作を説明するための図である。
以下、本発明の実施の形態に係る自転車用子供乗せ100を、図面に基づき詳しく説明する。
この自転車用子供乗せ100を備えた自転車1000の後輪側側面図であって拘束具200が拘束状態である図を図1(A)に、同じく後輪側側面図であって拘束具200が非拘束状態である図を図1(B)に、自転車用子供乗せ100の前方からの斜視図であって拘束具200が拘束状態である図を図2に、同じ方向からの斜視図であって拘束具200が非拘束状態である図を図3に、それぞれ示す。
さらに、本発明の実施の形態に係る自転車用子供乗せ100が備える拘束具200の分解斜視図を図4に、拘束具200の部分的な上面図を図5(A)に、その側面図を図5(B)に、それぞれ示す。さらに、この拘束具200の動作を説明するための図として、図6(高さ方向調整動作)、図7(前後方向調整動作)および図8(回動動作)、をそれぞれ示す。
ここで、以下の記述において、前後方向は自転車1000の進行方向と同じ方向であって、左右方向は自転車1000の搭乗者(自転車用子供乗せ100に着座した子供も同じ)から見た左右方向である。
[概略構造]
図1、図2および図3に示すように、この自転車用子供乗せ100は、限定されるものではないが、自転車1000の後側の荷台部1010上(サドル1020の後方であってフレーム1040に支持された後輪1030の上側)へ取り付けるタイプとしてある。自転車1000の後側の荷台部1010ではなく自転車1000の前側のハンドル部へ取り付けるタイプであっても構わない。また、この自転車用子供乗せ100は、限定されるものではないが、低年齢の幼児(生後2年以内の幼児等)を乗車対象とすることが特に好ましい。
なお、本実施の形態に係る自転車用子供乗せ100が好適に使用される自転車1000は、一般的な自転車であって、電動アシスト機能を備えていても構わない。
このような自転車1000に好適に使用される自転車用子供乗せ100は、大略的には、前方を向いた子供が着座する座部116および着座した子供がもたれる背もたれ部114(さらにヘッドレスト部112および脚入れ部118を備えていても構わない)から構成される座席本体110(詳しくはこの座席本体110はサイドガード部120および脚部130と一体的に形成)と、子供を座席本体110に拘束する拘束具200とを備える。この拘束具200以外の自転車用子供乗せの基本的な構造は、特許文献1に示されるものと同じである。
この拘束具200は、拘束状態(拘束ガード210が矢示R(CL)方向に回動した状態)と非拘束状態(拘束ガード210が矢示R(OP)方向に回動した状態)とに移動可能に支持され、この拘束状態において着座した子供の身体の一部に当接する立体形状を備えた当接部材である拘束ガード210と、拘束状態の拘束ガード210(当接部材)が移動することをロックするロック部材240とを含む。そして、この拘束ガード210は、拘束状態において、着座した子供の太腿部に上方から当接する第1の当接面210L(図6および図7参照)と、第1の当接面210Lに連続する面であって着座した子供の腹部に前方から当接する第2の当接面210W(図6および図7参照)とを含む。
そして、より具体的には、この拘束具200は、座部116の前側中央近傍から立ち上がる支柱部(詳しくはこの支柱部は図4に示すベースケース250およびフロントカバー252により形成されベースケース250はベース220を収納するとともに座席本体110に取り付けられる)をさらに含み、拘束ガード210は、支部上方において、第1の当接面210Lが略水平状態である拘束状態と、第1の当接面210Lの太腿部への当接が解除されて子供が座部116から立ち上がり可能な非拘束状態とに回動可能に支持されており、ロック部材240は、拘束状態の拘束ガード210が矢示R(OP)方向に回動すること含めて拘束ガード210が移動(回動)することをロックする。
さらに、拘束具200は、子供の成長または子供の体格の違いに合わせて利用者が拘束ガード210の前後方向の位置を調整することができるとともに、拘束ガード210の上下方向の位置を調整することができ、ロック部材240は、拘束状態の拘束ガード210が矢示R(OP)方向に回動すること含めて拘束ガード210が回動することをロックすると同時に、拘束ガード210が前後方向に移動することをロックする。
このロック部材240は、少なくとも2操作(嵌合している部材の一方を押して廻すまたは引いて廻すことにより嵌合している部材が離隔してロック解除等)により、ロック状態からアンロック状態へ切り替え可能である。この場合において、このロック部材240におけるロック状態からアンロック状態への切り替えは、着座した子供の誤操作を防止するために(少なくとも)2操作が好ましく、その逆のアンロック状態からロック状態への切り替えは、利用者が容易に子供を拘束することができるようにするために(操作性の簡略化のために)、ロック部材240における嵌合させる部材の一方が押し込まれたらバネ等で自動的に回転してロックされる等の1操作であることが好ましい。なお、このようなロック部材については公知の技術を適宜採用することができる。
[詳細構造]
以上のような概略構造を備える本実施の形態に係る自転車用子供乗せ100の詳細構造を図1〜図7を参照して説明する。
・座席本体110
上述したように、座席本体110は、サイドガード部120および脚部130と一体的に形成され、大きくは、前方を向いた子供が着座する座部116および子供がもたれる背もたれ部114から構成され、着座した子供の左右両側を囲むように座部116の左右両側に座席側壁としてのサイドガード部120が設けられている。このような一般的な座席本体(特許文献1に開示したような一般的な座席本体)の構造に加えて、本実施の形態に係る自転車用子供乗せ100における座席本体110には(特許文献1に開示したフロントガード部とはその構造も機能も異なる)、拘束具200が設けられている。この拘束具200以外の構造は、基本的には従来の自転車用子供乗せの座席本体と大きな差異はないため、以下においては、この拘束具200について詳しく説明する。
・拘束具200(全体構成)
この拘束具200を備えた自転車用子供乗せ100の斜視図である図2および図3ならびにこの拘束具200を分解した斜視図である図4に示すように、この拘束具200は、当接部材である立体形状の拘束ガード210(拘束具200の本体部とも言える)と、その拘束ガード210を矢示R(CL)および矢示R(OP)方向に回動自在に支持するベース220と、ベース220の垂直部224が矢示X(1)方向に挿入されるベースケース250と、ベースケース250に矢示X(2)方向から被せられるフロントカバー252と、拘束状態の拘束ガード210の回動および水平方向の移動を阻止するロック部材240とを含む。限定されるものではないが、ベースケース250は、座席本体110の着座した子供の股部近傍(座部116の前側中央近傍)に、たとえば、位置決めピンまたは/およびボルトとナットとを組合せた締結部材(図示せず)により矢示X(3)方向に取り付けられる。拘束具200を構成する主たる部材(拘束ガード210、ベース220、ロック部材240)について、図2〜図4に図5を加えてこれらの図を参照して、以下に詳しく説明する。
・拘束具200(拘束ガード210)
拘束具200の本体を構成するとも言える拘束ガード210は、上下2分割された下部212と上部214とで構成されており、その全体形状は前方に回動のための窪みを備え、上面視で略等脚台形形状で側面視で略平行四辺形形状を備える。窪み部分の側面216には回動棒236を回転自在に支持する略円形の回動穴部216Hを備える。また、窪み部分の上面218にはロック部材240の回転軸(後述する上側部材244および下側部材246により構成)が挿入される略円形の回転穴部218Hを備える。
拘束状態の拘束ガード210の第1の当接面210Lは、着座した子供の太腿部に上方から当接するとともに、この第1の当接面210Lに連続する第2の当接面210Wは、着座した子供の腹部に前方から当接するために、緩やかな曲線形状を備えるとともに、座部116の上面、背もたれ部114の前面およびサイドガード部120の左右方向内側壁面と同じように、EVA(エチレン酢酸ビニル共重合体)樹脂等により形成したクッション性の高い内装材を貼り付けることが好ましい。なお、座席本体110および拘束具200の素材は、耐久性が高く加飾性および着色性が好ましい硬質プラスチック等が適宜採用される。
・拘束具200(ベース220)
ベース220は、略直角に折り曲げられた2辺の部材である水平部222および垂直部224から構成される。水平部222および垂直部224はともに略直方体形状を備える。
水平部222は、その側面226の前側に回動棒236を回転自在に支持する略長円形の回動長穴部226Hを備え、その上面228の後側にロック部材240の回転軸が挿入される略長円形の前後調整長穴部228Hおよび水平滑り止め部230を備える。回動長穴部226Hおよび前後調整長穴部228Hは、ともに水平方向(前後方向)に長く、その長径の長さは図7(A)に示す長さLに対応している。
垂直部224は、その前面232の下側にノブ付きダイアルねじ254の雄ネジ部が挿入される垂直方向に長い略長円形の高さ調整長穴部232Hおよび垂直滑り止め部234を備える。高さ調整長穴部232Hは、垂直方向(上下方向)に長く、その長径の長さは図6(B)に示す高さHに対応している。なお、高さ調整長穴部232Hの裏面側(前面232の裏側)には、ベースケース250の穴部250Hおよび高さ調整長穴部232Hを通過したノブ付きダイアルねじ254の雄ネジ部に螺合する雌ネジ部(図示せず)を備える。
なお、水平滑り止め部230および垂直滑り止め部234は、たとえば、図示したようにその表面に断面が三角形状の凹凸が形成され、それぞれ対向する部材(この部材の表面に断面が三角形状の凹凸が形成されていることも好ましい)との間の摩擦を強めて、この拘束ガード210の水平方向(前後方向)の位置および上下方向(高さ方向)の位置が、容易にずれない。
・拘束具200(ロック部材240)
ロック部材240は、上述したように、ロック状態からアンロック状態へ少なくとも2操作により切り替え可能、かつ、その逆のアンロック状態からロック状態へ1操作により切り替え可能な、公知の技術を用いた部材が採用されている。このロック部材240は、R方向に回転自在に支持されたつまみレバー242と、このつまみレバー242を回転自在に保持するともに上述した2操作アンロックかつ1操作ロックを実現する上側部材244および下側部材246とを含む。下側部材246の下端には、前後調整長穴部228Hの短径よりも幅が短く前後調整長穴部228Hの短径よりも長さが長い棒状部材246Bが設けられている。ロック状態ではこの棒状部材246Bが前後調整長穴部228Hに係合して、アンロック状態ではこの棒状部材246Bが前後調整長穴部228Hに係合せず、ロック状態とアンロック状態とを切り換えることができる。
なお、2操作アンロックかつ1操作ロックを実現する構造および作用の詳細については、公知の技術を適宜採用すれば良いためにここでは記載していない。なお、図2〜図5(図4の実線)に示すつまみレバー242の方向がアンロック状態を示し、このアンロック状態からつまみレバー242を押しながら(または引きながら)矢示R方向に略90度回転させるとロック状態(図4の点線)に移行するものとする(もちろん逆でも構わない)。
・拘束具200(組み立て手順)
図4を参照して、この拘束具200の組み立て手順について説明する。なお、組み立て順序と説明の順序とは一致するものではない。
ラインAに示されるように、回動長穴部226Hを通した回動棒236の両端が回動穴部216Hを通って、回動棒236が回動穴部216Hおよび回動長穴部226Hに回動自在に保持されるように、拘束ガード210をベース220に取り付ける。なお、このように取り付けることが可能なように、回動棒236の長さおよび拘束ガード210の回動穴部216H近傍の内部空間が構成されている。
ラインBに示されるように、ロック部材240の上側部材242と下側部材246とを、つまみレバー242の回転穴242H、回転穴部218Hおよび前後調整長穴部228Hを通して接合する。
拘束ガード210が回動自在に支持されたベース220の垂直部224を矢示X(1)方向にベースケース250へ挿入して、ベース220が挿入されたベースケース250に矢示X(2)方向からフロントカバー252を被せて、ラインCに示されるように、ノブ付きダイアルねじ254の雄ネジ部を穴部250Hおよび高さ調整長穴部232Hを通して、ベース220の垂直部224の前面232の裏側の雌ネジ部に螺合する。
このように組み立てられた拘束具200は、矢示X(3)方向に座席本体110にボルトおよびナット等により取り付けられる。
以上のようにして組み立てられた拘束具200を備えた自転車用子供乗せ100の使用方法(動作)について以下に説明する。なお、以下の説明においては、本実施の形態に係る自転車用子供乗せ100が備える拘束具200においては、図6〜図8に示すように、拘束ガード210は、第1の当接面210Lが略水平状態である拘束状態から、第1の当接面210Lの太腿部への当接が解除されて子供が座部116から立ち上がり可能な非拘束状態まで回動可能に支持されており、側面視における回動角度αの回動最大角α(MAX)は、限定されるものではないが、略60度である。
[使用方法]
・拘束ガードの高さ調整
まず、利用者(運転者である子供の親等)が、この自転車用子供乗せ100に着座させる子供の体格に合わせて、拘束ガード210の高さ位置を調整する。すなわち、拘束状態における拘束ガード210の第1の当接面210Lが着座した子供の太腿部に当接して押圧することにより子供の上下方向の移動を阻止して子供が上下方向に移動しないように拘束することができるように、拘束状態における拘束ガード210の第1の当接面210Lの座部116からの高さを調整する。
図6に示すように、ノブ付きダイアルねじ254を緩めて、ベースケース250に対してベース220を上下方向にスライドさせて、上述した拘束状態を実現できるように、拘束ガード210の座部116からの高さを調整する。このとき、高さ調整長穴部232Hの上下方向(高さ方向)の長さに対応する高さH(図6(B))の分だけ調整が可能であって、図6(A)に示す最小高さ位置(座部116からの高さがH(1))から図6(B)に示す最大高さ位置(座部116からの高さがH(2))まで、拘束ガード210の座部116からの高さを調整することができる。このとき、H(1)<H(2)である。また、この高さ調整時においては、拘束ガード210が回動自在であるので(後述するようにさらに前後方向の移動自在であるので)拘束ガード210の回動を含めて移動させながら高さ位置を調整することができる。
このようにして高さ調整が終わると、ノブ付きダイアルねじ254を締めると、垂直滑り止め部234の作用もあり、ベースケース250からベース220が上下方向にずれないように保持することができる。以上のようにして、調整した拘束ガード210の座部116からの高さが変動しないように、拘束ガード210の高さ方向位置が固定される。
・拘束ガードによる子供の拘束
以下においては、子供を自転車用子供乗せ100に乗せて拘束する場合について説明する。このとき、拘束ガード210による上下方向の拘束(第1の当接面210Lが子供の太腿部に当接して押圧することによる拘束)および拘束ガード210による子供の前後方向の拘束(第2の当接面210Wが子供の腹部に当接して押圧することによる拘束)ならびに拘束ガード210の前後方向の位置調整が同時に行われる。なお、自転車用子供乗せ100に乗っている子供を自転車用子供乗せ100から降ろす場合も手順が逆になるだけで同様の使用方法である。
拘束ガード210の高さ位置調整が完了した自転車用子供乗せ100の座部116に子供を着座させる。このとき、ロック部材240はアンロック状態で拘束ガード210は矢示R(OP)側であって、拘束ガード210が座部116に子供を着座させる障害にならない。
子供を座部116に着座させると、拘束ガード210を矢示R(CL)方向へ回動させる。このとき、図7(A)に示すように、回動棒236は回動長穴部226Hの前側(図7(A)では最前端)に位置していると(図8に示すようにこれ以外の位置でも回動可能であるが)、拘束ガード210を矢示R(CL)方向へ回動させたときに、子供の頭部や腹部に拘束ガード210が当たることを回避することができる点で好ましい。
図7(A)の実線で示す位置まで拘束ガード210を回動させると、以下のように拘束ガード210により子供を拘束することができるように、拘束ガード210を水平方向(前後方向)にスライドさせる。拘束状態における拘束ガード210の第2の当接面210Wが着座した子供の腹部に当接して押圧することにより子供の前後方向の移動を阻止して子供が前後方向に移動しないように拘束することができるように、拘束状態における拘束ガード210の第2の当接面210Wの背もたれ部114からの距離を調整する。
子供を着座させた状態で、ベース220に対して拘束ガード210を水平方向にスライドさせて、上述した拘束状態を実現できるように、拘束ガード210の背もたれ部114からの距離を調整する。このとき、回動長穴部226Hおよび前後調整長穴部228Hの水平方向(前後方向)の長さに対応する距離L(図7(A))の分だけ調整が可能であって、図7(A)に示す最小距離の位置(背もたれ部114からの距離がL(1))から図7(B)に示す最大距離の位置(背もたれ部114からの距離がL(2))まで、拘束ガード210の背もたれ部114からの距離を調整することができる。このとき、L(1)<L(2)である。また、この距離調整時においては、拘束ガード210が回動自在であるので拘束ガード210の回動を含めて水平方向に移動させながら水平位置を調整することができる。
このようにして、矢示R(CL)側にある拘束ガード210の、第1の当接面210Lが着座した子供の太腿部に当接して押圧することにより子供の上下方向の移動を阻止して子供が上下方向に移動しないように拘束することができ、第2の当接面210Wが着座した子供の腹部に当接して押圧することにより子供の前後方向の移動を阻止して子供が前後方向に移動しないように拘束することができる状態を実現できる。
この状態でロック部材240のつまみレバー242をロックすると、拘束ガード210が回動も水平方向への調整移動も阻止されるので、子供が拘束された状態を継続することができる。
このように、本実施の形態に係る自転車用子供乗せ100に設けられた拘束具200は、拘束ガード210による上下左右方向の拘束および拘束ガード210の前後方向の位置調整が同時に行われるので、高さ方向の位置さえ調整しておくことにより、着座した子供の上下方向および左右方向の移動を容易に拘束することができる。
なお、図8は、この拘束ガード210の回動状態を説明するための図であって、ロック部材240がアンロック状態であれば、図8(A)〜図8(C)に示すように、どのような回動角度α(0≦α≦α(MAX))であっても拘束ガード210の前後方向の調整が可能であることを示している。
[作用効果]
以上のようにして、本実施の形態に係る自転車用子供乗せによると、矢示R(CL)側にある拘束ガード210の、第1の当接面210Lが着座した子供の太腿部に当接して押圧することにより子供の上下方向の移動を阻止して子供が上下方向に移動しないように拘束することができ、第2の当接面210Wが着座した子供の腹部に当接して押圧することにより子供の前後方向の移動を阻止して子供が前後方向に移動しないように拘束することができる状態を容易に実現することができる。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
たとえば、この変更例として、上述した本実施の形態に係る、拘束具200を備えた自転車用子供乗せ100において、2点式、3点式、4点式、5点式など、各種のシートベルトを取り付けることが挙げられる。このとき、図2および図3に示すベルト通し部140が利用される。また、側面視における拘束ガード210の回動最大角α(MAX)を調整できるようにしたり、拘束ガード210の回動最大角α(MAX)で停止(子供を乗せ降ろしする時に拘束ガード210が矢示R(OP)側で停止)したりすることが挙げられる。
本発明は、自転車に取り付けられた子供乗せに好適であり、子供を容易に拘束することができる点で特に好適である。
100 自転車用子供乗せ
110 座席本体
200 拘束具
210 拘束ガード
210L 第1の当接面(太腿部側)
210W 第2の当接面(腹部側)
220 ベース
240 ロック部材
250 ベースケース
252 フロントカバー
1000 自転車

Claims (4)

  1. 前方を向いた子供が着座する座部および着座した子供がもたれる背もたれ部から構成される座席本体と、前記子供を前記座席本体に拘束する拘束具とを備え、
    前記拘束具は、
    拘束状態と非拘束状態とに移動可能に支持され、前記拘束状態において着座した子供の身体の一部に当接する立体形状を備えた当接部材と、
    前記拘束状態の当接部材が移動することをロックするロック部材とを含み、
    前記当接部材は、拘束状態において、着座した子供の太腿部に上方から当接する第1の当接面と、前記第1の当接面に連続する面であって着座した子供の腹部に前方から当接する第2の当接面とを含み、
    前記拘束具は、前記座部の前側中央近傍から立ち上がる支柱部をさらに含み、
    前記当接部材は、前記支柱部上方において、前記第1の当接面が略水平状態である拘束状態と、前記第1の当接面の太腿部への当接が解除されて子供が座部から立ち上がり可能な非拘束状態とに回動可能に支持され、
    前記ロック部材は、前記拘束状態の当接部材が回動することをロックすることを特徴とする、自転車用子供乗せ。
  2. 前記拘束具は、前記当接部材の前後方向の位置を調整する前後調整部材をさらに含み、
    前記ロック部材は、前記拘束状態の当接部材が回動することをロックすると同時に前後方向に移動することをロックする、請求項に記載の自転車用子供乗せ。
  3. 前記拘束具は、前記当接部材の上下方向の位置を調整する上下調整部材をさらに含む、請求項1または請求項に記載の自転車用子供乗せ。
  4. 前記ロック部材は、少なくとも2操作により、ロック状態からアンロック状態へ切り替え可能である、請求項1〜請求項のいずれかに記載の自転車用子供乗せ。
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