JP6577248B2 - 鞍乗型乗物の取付構造および容器 - Google Patents

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Description

本発明は、自動二輪車のような鞍乗型乗物に乗物の部品を取り付ける取付構造に関するものである。
自動二輪車のような鞍乗型乗物において、乗物本体の外側方を覆うカウリング、サイドカバー等は、乗物のフレームに溶接されたブラケットに取り付けられる(例えば、特許文献1)。
特開2012−066729号公報
しかしながら、特許文献1の取付構造では、ブラケットを用意して、乗物のフレームに溶接する必要があるので、部品点数が増加するうえに、作業工数も増える。
本発明は、部品点数および作業工数を増やすことなく、部品を乗物に取り付けることができる鞍乗型乗物の取付構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の鞍乗型乗物の取付構造は、鞍乗型乗物に搭載される容器に、前記乗物の装着部品を取り付ける取付構造であって、前記容器は、複数の分割型を用いて成形される型成形品であり、内部空間を形成する容器本体と、前記容器本体における前記分割型の分割線に対応する成形線が形成された部位の一部から容器の外側に突出する突出部とを有し、前記突出部に、前記装着部品が取り付けられる取付部分が形成されている。
この構成によれば、容器の成形と同時に型成形により突出部を成形して、この突出部の取付部分に装着部品が取り付けられる。これにより、装着部品を取り付けるためのブラケットを別途設けて乗物フレームに溶接する必要がなくなるので、部品点数の増加を抑制できるうえに、作業工数も低減できる。
本発明の取付構造において、前記容器は、さらに、前記容器を乗物本体に固定する固定部を備えていることが好ましい。この構成によれば、固定部と突出部とを別々に用意することで、装着部品の取り付け位置の自由度が向上する。
本発明の取付構造において、前記取付部分に、型開き方向を向いた貫通孔が形成されていることが好ましい。この構成によれば、貫通孔を型成形により容易に形成できる。この貫通孔を用いて、ボルトのような締結部材により、装着部品を突出部の取付部分に容易に取り付けることができる。
本発明の取付構造において、前記容器は、例えば、燃料タンクである。容器として燃料タンクを用いる場合、燃料タンクは大きな容器であるから、分割線も前後方向に長く形成されるので、突出部を形成することができる領域が大きくなる。その結果、装着部品の取付部分を設ける位置の自由度が大きくなる。
前記容器として燃料タンクを用いる場合、前記装着部品は、前記燃料タンクの外側方を覆う乗物カバーであることが好ましい。乗物カバーは、例えば、シュラウド、フロントカウル、サイドカバー等である。この構成によれば、装着部品を燃料タンクに形成された突出部で支持しやすい。
装着部品が前記燃料タンクの外側方を覆う乗物カバーである場合、前記燃料タンクの前端部がヘッドパイプの上端近傍に位置し、前記突出部が前記燃料タンクの前部に形成されて、前記乗物カバーの上部を支持することが好ましい。乗物カバーの上部が乗物フレームの上方にある場合でも、この構成によれば、乗物カバーの上部を支持できるので、乗物カバーの上部が外側方へ開くのを防ぐことができる。
前記燃料タンクの前端部がヘッドパイプの上端近傍に位置する場合、前記鞍乗型乗物は前記ヘッドパイプから後方に延びる左右一対のフレーム片を有し、前記燃料タンクが前記左右一対のフレーム片の間に配置され、前記突出部が前記フレーム片の外側に突出していることが好ましい。この構成によれば、乗物のフレームの外側で装着部品を取り付けることができるので、取り付け作業が容易であるうえに、支持が安定する。
前記乗物カバーが前記燃料タンクに取り付けられる場合、前記乗物カバーが上下方向の締結部材を用いて取り付けられていることが好ましい。この構成によれば、締結部材が外側方に露出することが防がれるので、乗物の外観が向上する。
本発明の取付構造において、前記装着部品は、前記取付部分に取り付けられる第1被取付部と、乗物本体に取り付けられる第2被取付部とを有していることが好ましい。この構成によれば、例えば、第2被取付部を乗物フレームに取り付けることで、樹脂製の容器の支持負担が軽減され、大形の装着部品を取り付けることができる。
上記目的を達成するために、本発明の鞍乗型乗物の容器は、複数の分割型を用いて成形される型成形品であり、内部空間を形成する容器本体と、前記容器本体における前記分割型の分割線に対応する成形線が形成される部位の一部から外側に突出する突出部とを有し、前記突出部に、前記乗物の装着部品が取り付けられる取付部分が形成されている。容器は、例えば、燃料タンクである。
この構成によれば、装着部品を取り付けるためのブラケットを別途設けて乗物フレームに溶接する必要がなくなるので、部品点数の増加を抑制できるうえに、作業工数も低減できる。
本発明の鞍乗型乗物の取付構造および容器によれば、部品点数の増加を抑制できるうえに、作業工数も低減できる。
本発明の第1実施形態に係る取付構造を備えた鞍乗型乗物の一種である自動二輪車の前部を示す側面図である。 同自動二輪車の前部を示す平面図である。 同自動二輪車の容器の一種である燃料タンクを示す側面図である。 同燃料タンクの製造工程の一部を模式化した縦断面図である。 同燃料タンクの製造工程の一部を模式化した横断面図である。 同自動二輪車の装着部品の一種であるシュラウドを示す内側面図である。 同シュラウドの取付構造を示す断面図である。 同燃料タンクの変形例の一部を示す拡大断面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。本明細書において、「左側」および「右側」は、乗物に乗った運転者から見た左右側をいう。
図1は本発明の第1実施形態に係る取付構造を備えた鞍乗型乗物の一種である自動二輪車の前部の右側面図である。図1の自動二輪車の車体フレームFRは、ヘッドパイプ4の上部から後方斜め下方に延びるメインフレーム1と、メインフレーム1の後部に連結されて後方に延びるリヤフレーム2と、ヘッドパイプ4の下部から下方に延びた後、後方へ延びてメインフレーム1の下端に接続されるロワフレーム3とを有している。リヤフレーム2は、上方のシートレール2aと、その下方の補強レール2bとを有している。
図2の平面図に示すように、メインフレーム1は、左右一対のフレーム片5L,5Rを有しており、後方に向かって幅が広がるように構成されている。つまり、左右のフレーム片5L,5Rの間のスペースが、後方に向かって大きくなっている。メインフレーム1におけるヘッドパイプ4の後方に、タンク取付部7が形成されている。タンク取付部7には、後方斜め上方を向いたねじ孔7aが形成されている。ヘッドパイプ4にステアリングシャフト(図示せず)を介してフロントフォーク8が回動自在に軸支されている。フロントフォーク8の上端部に操向用のハンドル6が固定され、フロントフォーク8の下端部に前輪10が取り付けられている。
メインフレーム1の後端部に、スイングアームブラケット9が設けられている。このスイングアームブラケット9に取り付けたピボット軸12の回りに、スイングアーム11が上下揺動自在に軸支されて、スイングアーム11の後端部に、後輪(図示せず)が回転自在に支持されている。
メインフレーム1の下方で、ロワフレーム3の上方に、エンジンEが配置され、車体フレームFRに取り付けられている。エンジンEがドライブチェーン(図示せず)を介して前記後輪(図示せず)を駆動する。本実施形態のエンジンEは、単気筒エンジンである。ただし、エンジンの形式はこれに限定されない。エンジンEの前方に、エンジン冷却水を冷却するためのラジエータ16が配置されている。
エンジンEの上方に、樹脂製の容器の一種である燃料タンク15が配置され、メインフレーム1の上部に支持されている。燃料タンク15の後方でシートレール2aにシート18が支持されている。自動二輪車の上部は、乗物の装着部品の一種である左右一対のシュラウド14により外側方から覆われている。シュラウド14は、燃料タンク15の外側方を覆う乗物カバーの一種であり、本実施形態では、ラジエータ16の外側方から燃料タンク15の外側方およびシート18の下方の外側方を覆っている。シュラウド14の後方に、サイドカバー20が配置され、シート18の下方を外側方から覆っている。
シュラウド14は、樹脂製の型成形品であり、側面視で、後方に開いたV字形状である。このV字形状の下側の枝部がラジエータ16の外側方を覆うラジエータ覆い部分44を構成し、上側の枝部が燃料タンク15の外側方を覆う燃料タンク覆い部分46を構成している。
燃料タンク15の前端部がヘッドパイプ4の上端近傍、詳しくは、上端の後方近傍に位置し、図2に示すように、燃料タンク15は左右一対のフレーム片5L,5Rの間に配置されている。また、図1に示すように、燃料タンク15の一部がメインフレーム1(フレーム片5L)の上方に位置する。燃料タンク15は、複数の分割型を用いた型成形品である。本実施形態の燃料タンク15は、二つ割りの成形型を用いたブロー成形品であり、図4に示す分割線DLは、成形型39の合わせ面41が成形型39の内面に表れた線である。
図3に示すように、燃料タンク15は、内部空間を形成して燃料が貯留されるタンク本体(容器本体)22を有している。このタンク本体22の外表面には、前記成形型39の分割線DLに対応した、つまり、分割線DLが転写された成形線FL(いわゆるパーティングライン)が表れている。タンク本体22の上面に燃料給油口24が形成され、下面に燃料導出口26が形成されている。燃料給油口24はタンクキャップ28(図1)で閉塞され、燃料導出口26には燃料ポンプ(図示せず)が装着されている。成形線FLは、側面視で、前方に向かって上方に傾斜している。
図2に示すように、燃料タンク15は、左右のフレーム片5L,5Rの上方にも、燃料貯留空間Sが形成されている。このように、燃料貯留空間Sを設けることで、タンク容量を稼ぐことができる。図3に示すように、タンク本体22の前端の上端に、燃料タンク15を車体に固定する固定部30が形成されている。固定部30には、前方斜め下方を向いた第1ボルト挿通孔30aが形成されている。
タンク本体22の前部に、外側面からタンク本体22の外側方、具体的には車幅方向外側に突出する突出部32が形成されている。突出部32は、タンク本体22における成形線FLが形成される部位から成形線FLの交差方向に突出する平板状の取付片からなる。ここで、「成形線の交差方向」とは、成形線FLに対して平行ではなく、角度を持って交わる方向をいう。本実施形態では、突出部32は、成形線FLとほぼ直交する方向に突出している。突出部32には、前方斜め下方を向いた貫通孔からなる第2ボルト挿通孔32aが形成されている。つまり、第2ボルト挿通孔32aは、成形線FLにほぼ直交する方向、すなわち型開き方向DL(図4)を向いている。ここで、「型開き方向」とは、型成形後に複数の成形型を相対的に分離する方向であって、型同士が接する当接面に対して交差する方向をいう。
図2に示すように、突出部32は、左右両側に形成され、左右のフレーム片5L,5Rの外側に突出している。この突出部32に、シュラウド14が取り付けられる取付部分35が形成されている。突出部32は、タンク本体22における曲面部分に形成されている。
固定部30および突出部32は、ブロー成形時にタンク本体22と一体に形成される。詳細には、ブロー成形では、パリソンを図4に示す一対の合わせ金型からなる成形型39で挟み、空気の吹き込み口AIを通じて空気を吹き込み、パリソンを膨らませて金型の内面に押しつける。図5に示すように、成形型39を形成する第1および第2の分割型40,42の合わせ面41に、取付部分35を形成する張出部38を設け、空気の押し出し圧力で張出部38に樹脂を充填する。
パリソンが固化したのち、空気を抜き分割型40,42を開くと、タンク本体22と一体に取付部分35が形成される。図4の固定部30についても同様の方法で、タンク本体22と一体に形成される。さらに、図5の第2ボルト挿通孔32aの軸心Cを分割型40,42の型開き方向D1と一致させることで、第2ボルト挿通孔32aも同時に形成できる。ただし、第2ボルト挿通孔32aは型成形と別に形成してもよい。また、例えば、第2ボルト挿通孔32aを形成するための凹みを型成形により同時に形成し、型成形後にこの凹みに貫通孔を設けて、第2ボルト挿通孔32aを形成してもよい。このように凹みを設けることにより、貫通孔の形成が容易になる。
タンク本体22は、分割線DLに垂直な平面での断面の外形が、分割線DLから下方に向かって小さくなる。同様に、分割線DLに垂直な平面での断面の外形が、分割線DLから上方に向かって小さくなる。換言すれば、分割線DLから型開き方向に離れるほど、タンク本体22の断面外形形状が小さくなっている。これにより、2つの分割型を用いて燃料タンク15を形成し易い。
タンク本体22は、分割線DLに垂直な平面で切断した断面において、上端から下方に向かって車幅方向寸法が大きくなって最大寸法に達する。さらに、最大寸法から下方に向かって車幅方向寸法が小さくなる。換言すれば、型抜き方向D1に垂直な平面でタンク本体22を切断した断面において、一端部から他端側に向かって外形寸法が大きくなって最大寸法に達する。さらに、この最大寸法から他端部に向かって外形寸法が小さくなる。この外形寸法が最大となる最大寸法位置に、突出部32が形成される。したがって、タンク本体22は、突出部32も含めて、アンダーカットの部分がなくなり、2つ割りの成形型により容易に形成できる。
図2に示すように、突出部32は、タンク本体22におけるフレーム片5L,5Rの上方の燃料貯留空間Sを形成する部分の車幅方向外側面に形成されている。これにより、メインフレーム1の外側に突出部32を形成し易い。具体的には、突出部32は、図5に示すように、車幅方向外側に向かって下方に傾斜して延びている。第2ボルト挿通孔32aは、下方に向かって車幅方向内側に傾斜して延びている。これにより、突出部32が車幅方向に大形化するのを抑制できる。
図7に示すように、突出部32は、タンク本体22における燃料貯留空間Sを形成する部分の下面から下方に延びる接続部33を介して、タンク本体22に形成されている。これにより、図1のメインフレーム1の上縁よりも下方に突出部32を設けることができる。メインフレーム1は、前方に向かって上方に傾斜しているので、メインフレーム1の上縁よりも下方に突出部32を設けることで、燃料タンク15の前部に突出部32を設けつつ、突出部32が高くなり過ぎるのを防ぐことができる。接続部33を中実形状に形成することで、突出部32を形成することに起因する燃料漏れを防ぐことができる。本実施形態では、突出部32は、燃料タンク15におけるシュラウド14で覆われる領域のうち、上端部に配置されている。
図3に示す突出部32は、型開き方向D1(図4)に厚み方向を有するほぼ矩形の板状に形成され、矩形の両辺の長さが厚みよりも大きい。本実施形態では、成形線FLが前方斜め上方に傾斜する部位に形成されているので、突出部32も前方斜め上方に傾斜して形成される。図2に示すように、突出部32は、タンク本体22における車幅方向寸法が最も大きくなる部位またはその近傍に形成されている。
図3に示すタンク本体22の側面における前後方向中間部に、ボス部34が型成形によりタンク本体22と一体に形成され、このボス部34にナット36がインサート成形されている。ボス部34は、タンク本体22の側面における平面部分に形成されている。
図6は、左側のシュラウド14の内側面図である。左右のシュラウド14は、対称構造であるから、ここでは、代表して、左側のシュラウド14について説明する。シュラウド14の内面の上端部に、下方に突出する第1ボス部48が形成されている。この第1ボス部48に上下方向を向く第1挿通孔48aが形成されている。第1ボス部48が、シュラウド14を車体に取り付ける第1被取付部を構成する。
シュラウド14の内面における前後方向の中間部で、かつ上下方向の中間部に、車幅方向内側に突出する第2ボス部50が形成されている。詳細には、第2ボス部50は、ラジエータ覆い部分44における上部で後部の内面に形成されている。この第2ボス部50に左右方向(車幅方向)を向く第2挿通孔50aが形成されている。第2ボス部50が、シュラウド14を車体に取り付ける第2被取付部を構成する。
シュラウド14の燃料タンク覆い部分46の内面における後部に、車幅方向内側に突出する第3ボス部52が形成されている。この第3ボス部52に左右方向(車幅方向)を向く第3挿通孔52aが形成されている。第3ボス部52が、シュラウド14を車体に取り付ける第3被取付部を構成する。
シュラウド14のラジエータ覆い部分44の内面における前部に、前後方向を向いた板状の第4取付片53が形成されている。この第4取付片53に前後方向を向く第4挿通孔53aが形成されている。第4取付片53が、シュラウド14をロワフレーム3に取り付ける第4被取付部を構成する。
つぎに、図1の燃料タンク15の車体への取り付け、およびシュラウド14の車体への取り付けについて説明する。まず、燃料タンク15を取り付ける。詳細には、燃料タンク15を左右のフレーム片5L,5Rの間に装着したのち、固定部30をボルト54によってメインフレーム1に固定する。具体的には、第1ボルト挿通孔30a(図3)に、ゴムのような弾性体からなる両端鍔付きのグロメット55を介してボルト54を挿通する。さらに、ボルト54をメインフレーム1のタンク取付部7のねじ孔7a(図2)に締め付ける。さらに、必要に応じて、燃料タンク15の後部も車体フレームFRに固定する。
つづいて、シュラウド14を車体に取り付ける。詳細には、シュラウド14の第2挿通孔50a(図6)に、ボルト56を外側方から挿通し、メインフレーム1に固着されたブラケット59に設けたねじ孔(図示せず)に締め付ける。さらに、シュラウド14の第3挿通孔52a(図6)に、ボルト58を外側方から挿通し、燃料タンク15にインサート成形されたナット36(図3)に締め付ける。また、シュラウド14の第4挿通孔53a(図6)に、ボルト(図示せず)を前方から挿通し、ラジエータ16に設けたねじ孔(図示せず)に締め付ける。
つぎに、シュラウド14の上部を燃料タンク15に支持する。詳細には、図7に示すように、燃料タンク15の突出部32の第2ボルト挿通孔32aにゴムのような弾性体からなるブラインドナット60を装着する。つづいて、締結部材の一種であるボルト69を上方からシュラウド14の第1挿通孔48aに挿通し、ブラインドナット60に締め付ける。これにより、シュラウド14の上部が、上下方向の締結部材69を用いて突出部32に取り付けられる。その他、必要に応じて、図1のシュラウド14の後縁をサイドカバー20の前縁に係止してもよい。
シュラウド14は、前後方向に大きく形成され、しかも、ライダーの膝やブーツが接触する部品であるから、車体への強固な支持が望まれる。本実施形態では、シュラウド14は、上下方向、左右方向、前後方向の締結部材(ボルト)により車体に取り付けられているので、シュラウド14が強固に支持される。また、シュラウド14の上部が燃料タンク15に支持されているので、走行風によりシュラウド14の上部が車幅方向に膨らむのを防ぐことができる。
上記構成によれば、図3に示すタンク本体22と同時に型成形にて突出部32を形成できる。これにより、別途ブラケットを設けて、これを車体フレームFRに溶接する必要がなくなるので、部品点数の増加を抑制できるうえに、作業工数も減る。また、突出部32はタンク本体22の成形線FL上、つまり成形型39の分割線DL上に位置するから、オーバーハングにならないので、型抜きが容易である。さらに、容器本体22に取付部分35を形成すると、有底の雌ねじを形成するために、取付部分35を厚肉にする必要があるのに対し、上記構成では、突出部32に取付部分35を形成しており、この突出部32に第1挿通孔48a(図7)を形成しているから、突出部32を厚肉にする必要がなくなり、容器本体22の重量増大を抑制できる。
また、シュラウド14の上面は、雨水、泥水等が溜まらないように、車幅方向外側に向かって下方に傾斜している。上述のように、突出部32も車幅方向外側に向かって下方に傾斜しているので、シュラウド14の形状に沿わせることができ、シュラウド14が大形化するのを抑制できる。図2に示すように、突出部32が、左右のフレーム片5L,5Rの外側に位置しているので、締結部材69とフレーム片5L,5Rとが干渉しない。
燃料タンク15は、さらに、タンク本体22を車体に固定する固定部30を備えている。このように、固定部30と突出部32とを別々に設けることで、シュラウド14の取り付け位置の自由度が向上する。
また、図3に示す突出部32に、型開き方向D1を向いた第2ボルト挿通孔32aが形成されている。この構成によれば、第2ボルト挿通孔32aを型成形により容易に形成でき、この第2ボルト挿通孔32aを用いて、ボルト69によりシュラウド14を突出部32の取付部分35に容易に取り付けることができる。
燃料タンク15は大きな容器であるから、成形線FLも前後方向に長く形成されるので、突出部32を形成することができる領域が大きくなる。その結果、シュラウド14の第1被取付部48を設ける位置の自由度が大きくなる。さらに、突出部32が、燃料タンク15における曲面部に形成されている。曲面部は、ボス部を後付けするのは難しいが、タンク本体22と一体に設けることで、シュラウド14の取り付けの自由度が向上する。
図1に示すように、燃料タンク15の前端部がヘッドパイプ4の上端近傍に位置し、突出部32が燃料タンク15の前部に形成されてシュラウド14の上部を支持する。これにより、シュラウド14の上部がメインフレーム1の上方にある場合でも、シュラウド14の上部を支持できるので、シュラウド14の上部が外側方へ開くのを防ぐことができる。自動二輪車の場合、燃料タンク15の後部に突出部32を設けると、ライダーの脚に干渉する恐れがあるが、前部であれば干渉しない。
図2に示すように、燃料タンク15が左右一対のフレーム片5L,5Rの間に配置され、突出部32が左右のフレーム片5L,5Rの外側に突出している。これにより、メインフレーム1の外側でシュラウド14を取り付けることができるので、取り付け作業が容易であるうえに、支持が安定する。
シュラウド14が、上下方向の締結部材69を用いて突出部32に取り付けられている。これにより、締結部材69が外側方に露出しないので、自動二輪車の外観が向上する。
図6に示すシュラウド14が、突出部32(図3)に取り付けられる第1被取付部48と、メインフレーム1に取り付けられる第2被取付部50とを有している。これにより、樹脂製のタンク本体22の支持負担が軽減され、大形のシュラウド14を取り付けることができる。
上記実施形態では、図5に示すように、突出部32に、分割型の分割線DLに対応する成形線FLは含まれないが、図8の変形例に示すように、突出部32に、成形線FLを含んでもよい。このような変形例も本発明に含まれる。つまり、突出部32は、タンク本体22における成形線FLが形成された部位から外側に突出してもよく、タンク本体22における成形線FLが形成された部位の近傍から外側に突出してもよい。
さらに、最終的にタンク本体22に成形線FLが現れないものも本発明に含まれる。具体的には、成形後に分割型の分割線DLに対応する成形線FLが、例えば、研磨により削られて、成形線FLがタンク本体22の表面に現れないものも本発明に含まれる。
本発明は、以上の実施形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の追加、変更または削除が可能である。例えば、上記実施形態では、樹脂製の容器として燃料タンクが用いられているが、本発明の樹脂製の容器は、複数の分割型を用いた型成形品であればよく、例えば、エアクリーナのクリーナボックス、リザーバタンク、吸気通路、共鳴室等であってもよい。また、容器は、分割型を用いた成形によって形成されればよく、インジェクション成形による型成形品であってもよい。さらに、容器は樹脂以外の成形材料で形成されてもよい。
上記実施形態では、自動二輪車について説明したが、本発明の取付構造は、自動二輪車以外の鞍乗型乗物にも適用できる。さらに、上記実施形態では、乗物カバーとしてシュラウド14を用いているが、これに限定されず、例えば、フロントカウル、サイドカバー、ニーグリップカバー等であってもよい。また、装着部品は、乗物カバー以外の部品であってもよい。したがって、そのようなものも本発明の範囲内に含まれる。
4 ヘッドパイプ
5R,5L フレーム片
14 シュラウド(乗物カバー、装着部品)
15 燃料タンク(容器)
30 固定部
32 突出部
32a 第2ボルト挿通孔(貫通孔)
35 取付部分
40,42 分割型
48 第1被取付部
50 第2被取付部
69 締結部材
D1 型開き方向
DL 分割線
FL 成形線

Claims (9)

  1. 鞍乗型乗物に搭載される燃料タンクに、前記鞍乗型乗物の乗物カバーを取り付ける取付構造であって、
    前記燃料タンクは、複数の分割型を用いで成形される型成形品であり、内部空間を形成する容器本体と、前記容器本体における前記分割型の分割線に対応する成形線が形成された部位の一部から燃料タンクの外側に突出する突出部とを有し、
    前記突出部に、前記乗物カバーが取り付けられる取付部分が形成され、
    前記突出部は、前記燃料タンクの車幅方向外側面に形成され、車幅方向外側に向かって下方に傾斜して延びている鞍乗型乗物の取付構造。
  2. 請求項1に記載の取付構造において、前記燃料タンクは、さらに、前記燃料タンクを乗物本体に固定する固定部を備えている鞍乗型乗物の取付構造。
  3. 請求項1または2に記載の取付構造において、前記燃料タンクの前端部がヘッドパイプの上端近傍に位置し、
    前記突出部が前記燃料タンクの前部に形成されて、前記乗物カバーの上部を支持する鞍乗型乗物の取付構造。
  4. 請求項3に記載の取付構造において、前記鞍乗型乗物は、前記ヘッドパイプから後方に延びる左右一対のフレーム片を有し、
    前記燃料タンクが、前記左右一対のフレーム片の間に配置され、
    前記突出部が、前記フレーム片の外側に突出している鞍乗型乗物の取付構造。
  5. 請求項3または4に記載の取付構造において、前記乗物カバーが、上下方向の締結部材を用いて前記燃料タンクに取り付けられている鞍乗型乗物の取付構造。
  6. 請求項3から5のいずれか一項に記載の取付構造において、前記突出部は、前記燃料タンクの前部における前記乗物カバーで覆われる領域のうち、上端部に配置されている鞍乗型乗物の取付構造。
  7. 請求項6に記載の取付構造において、前記乗物カバーの上面は、車幅方向外側に向かって下方に傾斜している鞍乗型乗物の取付構造。
  8. 請求項7に記載の取付構造において、前記突出部が、前記容器本体における車幅方向寸法が最も大きくなる部位に形成されている鞍乗型乗物の取付構造。
  9. 鞍乗型乗物に搭載される樹脂製の燃料タンクであって、
    複数の分割型を用いて成形される型成形品であり、内部空間を形成する容器本体と、前記容器本体における前記分割型の分割線に対応する成形線が形成される部位の一部から外側に突出する突出部とを有し、
    前記突出部に、前記鞍乗型乗物の乗物カバーが取り付けられる取付部分が形成され、
    前記突出部は、前記燃料タンクの車幅方向外側面に形成され、車幅方向外側に向かって下方に傾斜して延びている鞍乗型乗物の燃料タンク。
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