JP6821720B2 - ナックルガード - Google Patents

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Description

本発明は、ナックルガードに関する。
例えば、特許文献1には、オートバイ等のバーハンドル車のナックルガードに関する発明が開示されている。特許文献1では、ナックルガードの内端と外端の取付け箇所のうち、一方を破断ピンで取付け、他方をボルトで締着している。
特開平10−297568号公報
しかし、ナックルガードが所定以上の荷重を受けると、破断ピンが切損して折れ、破断ピンを取り付けた側のナックルガードの取付部分が開放される。この場合、車両前方からの荷重に対しては考慮されているものの、後方からの荷重に対しては考慮されておらず、更なる改良が望まれる。
そこで本発明は、ナックルガードにおいて、ライダーのナックル部の更なる保護性を向上させることを目的とする。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、鞍乗型車両(1)のハンドル(15)のグリップ(17)の前方に配置されたナックルガード(30)において、前記グリップ(17)の前方に配置されたガード部材(39)と、前記ガード部材(39)に連結された連結部材(50)と、前記ガード部材(39)と前記連結部材(50)との取付部に設けられ、前記ガード部材(39)に後方から設定値を超える荷重が作用したときに、前記ガード部材(39)を前記連結部材(50)から前方へ離脱させる離脱構造(60)と、を備え、前記離脱構造(60)は、前記ガード部材(39)の車幅方向内側部に設けられ、前記離脱構造(60)は、前記ガード部材(39)から後方に突出し、弾性変形可能な弾性凸部(61)と、前記連結部材(50)に設けられ、前記弾性凸部(61)を取り付けるための凸部保持孔(62)と、前記凸部保持孔(62)に連なり、前記弾性凸部(61)を離脱させるための凸部離脱孔(63)と、を有し、前記凸部保持孔(62)は、前記凸部離脱孔(63)の後方に設けられていることを特徴とするナックルガードである。
請求項に記載した発明は、前記連結部材(50)は、車両前方に対して上面視で車幅方向内側後方へ傾斜した取付面(54)を有し、前記凸部保持孔(62)および前記凸部離脱孔(63)は、前記取付面(54)に設けられ、前記弾性凸部(61)は、前記取付面(54)の前方から前記凸部保持孔(62)に保持されていることを特徴とする。
請求項に記載した発明は、前記凸部保持孔(62)と前記凸部離脱孔(63)とは、連続した形状を有し、前記凸部離脱孔(63)は、前記凸部保持孔(62)よりも大きく、前記凸部保持孔(62)は、前記凸部保持孔(62)よりも小さい狭搾部(64)を介して前記凸部離脱孔(63)に連なっていることを特徴とする。
請求項に記載した発明は、前記離脱構造(60)は、前記弾性凸部(61)を弾性変形させることによって前記ガード部材(39)と前記連結部材(50)とを締結する締結部材(65)を更に備えることを特徴とする。
請求項1に記載した発明によれば、離脱構造がガード部材の車幅方向内側部に設けられていることで、車両前方および側方からの荷重ではガード部材が連結部材から外れにくいため、車両前方および側方からの衝撃に耐えることができる。加えて、ガード部材に後方から設置値を超える荷重が作用したときに、ガード部材が連結部材から前方へ離脱するため、ライダーの身体がグリップとナックルガードとに拘束されにくい。したがって、ライダーのナックル部の更なる保護性を向上させることができる。加えて、離脱構造は、ガード部材から後方に突出し、弾性変形可能な弾性凸部と、連結部材に設けられ、弾性凸部を取り付けるための凸部保持孔と、凸部保持孔に連なり、弾性凸部を離脱させるための凸部離脱孔と、を有し、凸部保持孔は、凸部離脱孔の後方に設けられていることで、以下の効果を奏する。ガード部材と連結部材とを一定の締結力で取付け、ガード部材に後方から設置値を超える荷重が作用したときに、弾性凸部が凸部保持孔から凸部離脱孔へ移動し、ガード部材が連結部材から外れる。したがって、部品が破損する可能性は低く、再組付けが可能となる。
請求項に記載した発明によれば、連結部材は、車両前方に対して上面視で車幅方向内側後方へ傾斜した取付面を有し、凸部保持孔および凸部離脱孔は、取付面に設けられ、弾性凸部は、取付面の前方から凸部保持孔に保持されていることで、以下の効果を奏する。ガード部材に後方から設置値を超える荷重が作用したときに、後方からの荷重が取付面の傾斜によってガード部材が外れて抜ける方向に変化するため、ガード部材が外れる。加えて、取付面の傾斜角を調整することによって、ガード部材が外れる荷重を設定することができる。
請求項に記載した発明によれば、凸部保持孔と凸部離脱孔とは、連続した形状を有し、凸部離脱孔は、凸部保持孔よりも大きく、凸部保持孔は、凸部保持孔よりも小さい狭搾部を介して凸部離脱孔に連なっていることで、以下の効果を奏する。狭搾部の幅を設定することで、ガード部材の抜け荷重の設定を行うことができる。
請求項に記載した発明によれば、離脱構造は、弾性凸部を弾性変形させることによってガード部材と連結部材とを締結する締結部材を更に備えることで、以下の効果を奏する。弾性凸部の弾性変形によりガード部材と連結部材とを締結することができ、かつ、一定方向に荷重がかかった場合にガード部材が連結部材から外れるようにすることができる。したがって、設定荷重(ガード部材の抜け荷重)を調整することができる。
実施形態に係る自動二輪車の前部の左側面図である。 実施形態に係る左ナックルガードを前上方から見た斜視図である。 実施形態に係る左ナックルガードを後上方から見た斜視図である。 実施形態に係る左ナックルガードの第一保護部材を前上方から見た斜視図である。 実施形態に係る左ナックルガードの上面図である。 図5のVI−VI断面を含む図である。 図5のVII−VII断面を含む図である。 図5のVIII−VIII断面を含む図である。 図1のIX−IX断面を含む図である。 実施形態に係る左ナックルガードの配置の説明図である。 実施形態に係る左ナックルガードの離脱構造の断面を含む、図9の要部拡大図である。 実施形態に係る左ナックルガードの連結部材の上面図である。 実施形態に係る左ナックルガードの連結部材の右側面図である。 実施形態に係る左ナックルガードの連結部材の後面図である。 実施形態に係る第一保護部材と第二保護部材との取付構造の説明図である。 図5のXVI−XVI断面を含む図である。 図16のXVII−XVII断面を含む図である。 実施形態に係る右ナックルガードの上面図である。 実施形態に係る右ナックルガードの連結部材の上面図である。 実施形態に係る右ナックルガードの連結部材の右側面図である。 実施形態に係るナックルガードの作用の説明図である。 実施形態に係る第二保護部材の作用の説明図である。 図22に続く、第二保護部材の作用の説明図である。 実施形態に係る離脱構造の作用の説明図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ以下に説明する車両における向きと同一とする。以下の説明に用いる図中適所には、車両前方を示す矢印FR、車両左方を示す矢印LH、車両上方を示す矢印UPが示されている。
<車両全体>
図1は、鞍乗型車両の一例として、自動二輪車1を示す。図1を参照し、自動二輪車1は、車体前後方向略中央にエンジン2を搭載する。以下、自動二輪車を単に「車両」ということがある。
自動二輪車1は、エンジン2の前方に前輪3を配置する。前輪3は左右一対のフロントフォーク4に回動可能に支持されている。フロントフォーク4の上部には、上から順にトップブリッジ5、ボトムブリッジ6が架設されている。エンジン2の上方には、燃料タンク7が設けられている。トップブリッジ5とボトムブリッジ6との間には、上下に軸方向を沿わせたステアリングシャフト8が架設されている。ステアリングシャフト8は、車体フレーム9の前端に設けられたヘッドパイプ10に回転可能に支持されている。ヘッドパイプ10の周囲はフロントカウル11によって覆われている。
トップブリッジ5の上面には、ハンドルホルダ12が設けられている。ハンドルホルダ12は、トップブリッジ5の上面に固定されたロアホルダ13と、ロアホルダ13の上部に取付けられたアッパホルダ14と、を備える。ハンドル15は、ロアホルダ13とアッパホルダ14とに挟持されるようにしてハンドルホルダ12に固定されている。例えば、ハンドル15は、金属製のパイプ体からなる。ハンドル15は、車幅方向に長手方向を沿わせたバーハンドルである。図中符号16は、ハンドルホルダ12の周囲を覆うハンドルカバーを示す。
図2に示すように、ハンドル15の車幅方向外側部(図では左側部)には、樹脂材料からなる筒状のグリップ17がハンドル15の外側に挿通されて取付けられている。ハンドル15においてグリップ17の車幅方向内側には、各種スイッチが収容されたスイッチハウジング18(二点鎖線)がグリップ17に隣接して取付けられている。
図3に示すように、ハンドル15においてスイッチハウジング18(図2参照)の車幅方向内側には、クラッチレバー19を揺動可能に支持するレバーホルダ20が設けられている。図3においては、スイッチハウジング18の図示を省略する。図中符号21はサイドミラーの取付部を示す。ハンドル15の右側部にはブレーキレバー121が揺動可能に支持されている(図18参照)。
本実施形態において、ナックルガード30は、ハンドル15の左右側部のそれぞれに設けられている。以下、ハンドル15の左側部に設けられたナックルガードを「左ナックルガード」といい、ハンドル15の右側部に設けられたナックルガードを「右ナックルガード」といい、左右のナックルガードを総称して「ナックルガード」ということがある。
<左ナックルガード30L>
図5に示すように、左ナックルガード30L(以下単に「ナックルガード30」ともいう。)は、グリップ17とハンドル15とに跨るように、グリップ17の前方に配置されている。例えば、ナックルガード30は樹脂製である。ナックルガード30は、乗員がグリップ17を把持した際に乗員の手の前方を覆う。上面視で、ナックルガード30は、後方に開放するU字状を有する。
レバーホルダ20は、ナックルガード30の内側端部30aを固定する締結ホルダを兼ねている。ナックルガード30の内側端部30aは、クラッチレバー19の揺動軸を構成するボルト22、カラー23等によって締結されている(図8参照)。
ナックルガード30は、その内側端部30aをレバーホルダ20に固定されて車幅方向外方に延出し、車幅方向にグリップ17を跨ぐ。図中符号25は、グリップ17から車幅方向外方に突出するウェイトを示す。ウェイト25は、ハンドル15の振動を抑制する機能を有する。図9において、符号28はナックルガード30の外側端部30bを固定するためのボルトを示す。
図7に示すように、ナックルガード30は、グリップ17の前方に配置された導風部35を備える。導風部35は、上下方向に開口する連通孔36を有する。導風部35は、前面視で連通孔36が見えないように連通孔36を覆っている。
ナックルガード30は、分割構造を有する。ナックルガード30は、グリップ17の前方に配置された第一保護部材31と、第一保護部材31の前方に配置された第二保護部材32と、を備える。
<第一保護部材31>
上面視で、第一保護部材31は、後方に開放するU字状を有する(図9参照)。図4に示すように、第一保護部材31は、グリップ17の前方に配置されたガード部材39と、ガード部材39とレバーホルダ20とを連結する連結部材50と、を備える。
ガード部材39は、ライダーのナックル部の前面および側面を保護するように、上面視でL字状を有する(図9参照)。ガード部材39は、グリップ17の前方に位置する前方保護部40と、グリップ17の側方に位置する側方保護部45と、を備える。前方保護部40および側方保護部45は、同一の部材で一体に形成されている。
断面視で、前方保護部40は、後方に開放するU字状を有する(図6参照)。図9に示すように、前方保護部40は、第一延在部41、第二延在部42、第三延在部43および第四延在部44を備える。
上面視で、第一延在部41は、第一延在部41の車幅方向内端が後方に位置し、かつ、第一延在部41の車幅方向外端が前方に位置するように傾斜している。第一延在部41は、連結部材50から離脱可能に、連結部材50に取り付けられている(図9参照)。
第一延在部41の車幅方向外側部(第二延在部42との隣接部分)には、連結部材50の前壁部53の凹部53aに係合可能な係合凸部47が設けられている(図9参照)。係合凸部47は、第一延在部41の車幅方向外側部の後面から後方に突出している(図7参照)。
上面視で、第二延在部42は、第一延在部41の車幅方向外端から斜め前外方に向けて延びている。第二延在部42は、第一延在部41と第三延在部43とを連結する。
上面視で、第三延在部43は、第二延在部42の前端から車幅方向外方に向けて延びている。第三延在部43は、第二保護部材32の係合爪74(図22参照)が挿通される爪挿通孔43aを有する。爪挿通孔43aは、車幅方向(具体的には第三延在部43の延在方向)に長手を有する矩形状をなす(図4参照)。爪挿通孔43aは、第三延在部43の車幅方向内側部の上部に配置されている(図4参照)。
上面視で、第四延在部44は、第三延在部43の車幅方向外端から斜め後外方に向けて延びている。第四延在部44は、第二保護部材32(図22参照)を取り付けるための取付孔44aを有する。取付孔44aは、車幅方向(具体的には第四延在部44の延在方向)に長手を有する矩形状をなす(図4参照)。取付孔44aは、第四延在部44の上部に配置されている(図4参照)。
上面視で、側方保護部45は、第四延在部44の車幅方向外端から後方に向けて延びている。側方保護部45の後端部は、ハンドル15の車幅方向外端部(固定用ラバー部材26)に固定されている。
上面視で、連結部材50の外形は、後方に凸のU字状を有する(図5参照)。断面視で、連結部材50は、後方に開放するU字状を有する(図8参照)。連結部材50は、クラッチレバー19の回動部を保護している。図14に示すように、連結部材50は、上壁部51、下壁部52および前壁部53を有する。上壁部51、下壁部52および前壁部53は、同一の部材で一体に形成されている。
図8に示すように、上壁部51は、クラッチレバー19の上方に配置されている。上壁部51は、前後方向に延在する板状を有する。上面視で、上壁部51は、後側ほど左右幅が小さい外形を有する(図12参照)。
下壁部52は、クラッチレバー19の下方に配置されている。下壁部52は、前後方向に延在する板状を有する。前後方向において、下壁部52は上壁部51よりも長い(図13参照)。
前壁部53は、クラッチレバー19の前方に配置されている。前壁部53は、上壁部51の前端と下壁部52の前端とを連結する。上面視で、前壁部53は、前方保護部40の第一延在部41に沿うように、前壁部53の車幅方向内端が後方に位置し、かつ、前壁部53の車幅方向外端が前方に位置するように傾斜している(図9参照)。前壁部53は、車両前方に対して上面視で車幅方向内側後方へ傾斜した取付面54を有する(図12参照)。前壁部53には、車幅方向外方に開放する凹部53aが設けられている。
図9に示すように、ガード部材39と連結部材50との取付部には、ガード部材39に後方から設定値を超える荷重が作用したときに、ガード部材39を連結部材50から前方へ離脱させる離脱構造60が設けられている。離脱構造60は、ガード部材39の車幅方向内側部に設けられている。
図8に示すように、離脱構造60は、ガード部材39から後方に突出し、弾性変形可能な弾性凸部61と、連結部材50に設けられ、弾性凸部61を取り付けるための凸部保持孔62と、凸部保持孔62に連なり、弾性凸部61を離脱させるための凸部離脱孔63と、弾性凸部61を弾性変形させることによってガード部材39と連結部材50とを締結する締結部材65(図9参照)と、を有する。
図9に示すように、弾性凸部61は、ガード部材39の第一延在部41から後方に突出する円筒状を有する。例えば、弾性凸部61は、ゴム製のブラインドナットである。弾性凸部61は、ボルト等の締結部材65によって第一延在部41に取り付けられている。弾性凸部61は、第一延在部41から斜め左後方に突出している。
図13に示すように、凸部保持孔62および凸部離脱孔63は、連結部材50の前壁部53(取付面54)に設けられている。凸部保持孔62と凸部離脱孔63とは、車幅方向(具体的には前壁部53の傾斜方向)に並んでいる。凸部保持孔62は、凸部離脱孔63の後方に設けられている。
図14に示すように、凸部保持孔62と凸部離脱孔63とは、連続した形状を有する。凸部離脱孔63は、凸部保持孔62よりも大きい。凸部保持孔62は、凸部保持孔62よりも小さい狭搾部64を介して凸部離脱孔63に連なっている。図中において、符号D1は凸部保持孔62の直径、符号D2は凸部離脱孔63の上下幅、符号D3は狭搾部64の上下幅をそれぞれ示す。凸部離脱孔63の上下幅D2は、凸部保持孔62の直径D1よりも大きい(D2>D1)。狭搾部64の上下幅D3は、凸部保持孔62の直径D1よりも小さい(D3<D1)。
狭搾部64は、ガード部材39に後方から設定値を超える荷重が作用するまで(すなわち、設定値以下の荷重が作用する間)、弾性凸部61が凸部保持孔62に位置するように弾性凸部61の車幅方向外方への移動を規制する(図24における二点鎖線の弾性凸部61参照)。弾性凸部61は、ガード部材39に後方から設定値を超える荷重が作用したときに、凸部保持孔62から凸部離脱孔63に向けて移動する(図24における取付面54に沿う矢印K1参照)。
図11に示すように、弾性凸部61は、取付面54の前方から凸部保持孔62に保持されている。例えば、片側(車両前側)からのボルト締め付け作業により、弾性凸部61を弾性変形させることによって、ガード部材39と連結部材50とを締結することができる。図中において、弾性変形前の弾性凸部61を二点鎖線で示し、弾性変形後の弾性凸部61を実線で示す。
具体的に、ボルト65を締め上げることによって、弾性凸部61の一部(ボルトの軸部側の部分)が撓むため、ガード部材39と連結部材50とを締結することができる。ガード部材39と連結部材50との間に弾性凸部61を介在させることによって、防振、絶縁、シール効果を得ることができる。図中符号66は、ガード部材39(弾性凸部61のボルト頭部側の部分)と連結部材50との間に設けられたワッシャを示す。
図10において、符号L1は前後方向に延在する仮想直線、符号L2は取付面54(前壁部53の前面)に沿う仮想延長線をそれぞれ示す。ここで、仮想直線L1は、ガード部材39に車両前方方向への荷重(衝突時相当)がかかる場合を想定し設定している。例えば、仮想直線L1と仮想延長線L2(取付面54)とのなす角度A1は、90度以下(鋭角)とする。これにより、ガード部材39に後方から設定値を超える荷重が作用したときに、ガード部材39を連結部材50から前方へ離脱させやすくすることができる。
なお、角度A1は離脱作用が可能な範囲であれば制限されないが、本実施形態では、角度A1は、70度程度に設定されている。
<第二保護部材32>
図2に示すように、第二保護部材32は、第一保護部材31の前方保護部40よりも大きい外形を有する。第二保護部材32は、前方保護部40に沿うように車幅方向に延在している。第二保護部材32の上端は、第一保護部材31の上端よりも上方に位置する。第二保護部材32の上縁は、上方に凸の湾曲形状を有する。第二保護部材32の下端は、前方保護部40の下端よりも上方に位置する。第二保護部材32の下縁は、前方保護部40の前縁に沿う外形を有する。断面視で、第二保護部材32の前面は、第二保護部材32の上端が後方に位置し、かつ、第二保護部材32の下端が前方に位置するように傾斜している(図6参照)。
第二保護部材32の前面には、複数(例えば実施形態では三つ)のリブ70が設けられている。リブ70は、第二保護部材32の前面の傾斜方向に沿うように延びている。三つのリブ70は、車幅方向(具体的には第二保護部材32の延在方向)に間隔をあけて配置されている。
第二保護部材32は、第一保護部材31に脱着可能である。
第二保護部材32の車幅方向内側部は、ボルト等の締結部材29により第一保護部材31の第一延在部41に取り付けられている。第二保護部材32は、第一保護部材31と共に、連結部材50から離脱可能に連結部材50に取り付けられている。
第二保護部材32の車幅方向外端部は、ボルト等の締結部材72により第一保護部材31の第四延在部44に取り付けられている。図15の実線は、第二保護部材32が撓む前の初期状態を示す。図15に示すように、第二保護部材32の車幅方向外側部には、ボルト72の軸部を挿通可能な円形の貫通孔32aが設けられている。例えば、ボルト72を第二保護部材32の貫通孔32aを通じて第四延在部44の取付孔44aに挿通し、ボルト72を第四延在部44の後面から突出させる(図22参照)。そして、ボルト72の突出部(雄ねじ部)にナット73を螺合することにより、第二保護部材32を第一保護部材31に固定することができる(図22参照)。
図22に示すように、第二保護部材32の車幅方向中央部には、第一保護部材31の第三延在部43の爪挿通孔43aに挿通される係合爪74が設けられている。係合爪74は、取付孔44aにおいて第一保護部材31と第二保護部材32との相対位置を規定する位置決め部として機能する。係合爪74は、第二保護部材32の車幅方向中央部の後面から後方に突出している。係合爪74は、斜め左後方に延在するL字状を有する。
<連通孔36>
図7に示すように、第一保護部材31と第二保護部材32とは、保護部材同士が重なる積層部37を形成する。連通孔36は、積層部37を上下方向に開放している。積層部37は、前面視で第一保護部材31における前方保護部40と第二保護部材32の下部とが重なる部分である(図2参照)。連通孔36は、前方保護部40の前面と第二保護部材32の下部後面との間の隙間である。断面視で、連通孔36は、開口上端が後方に位置し、かつ、開口下端が前方に位置するように傾斜している。
<右ナックルガード30R>
以下、右ナックルガード30Rについて説明する。右ナックルガード30Rにおいて、左ナックルガード30Lと同様の構成には同一の符号を付し、その詳細説明は省略する。
図18に示すように、右ナックルガード30Rは、右側のグリップ17とハンドル15とに跨るように、右側のグリップ17の前方に配置されている。上面視で、右ナックルガード30Rは、後方に開放するU字状を有する。
図中において、符号120は右ナックルガード30Rの内側端部を固定するホルダ、符号121はブレーキレバー、符号122はブレーキレバー121の揺動軸を構成するボルト、符号123はマスターシリンダー、符号124はサイドミラーの取付部をそれぞれ示す。
上面視で、右ナックルガード30Rの連結部材150は、左ナックルガード30Lの連結部材50(図12参照)よりも小さい外形を有する(図19参照)。側面視で、連結部材150は、後方に開放するU字状を有する(図20参照)。連結部材150は、ブレーキレバー121の回動部を保護している。図20に示すように、連結部材150は、上壁部151、下壁部152および前壁部153を有する。上壁部151、下壁部152および前壁部153は、同一の部材で一体に形成されている。
上壁部151は、ブレーキレバー121の上方に配置されている。上面視で、上壁部151は、後側ほど左右幅が大きい外形を有する(図19参照)。
下壁部152は、ブレーキレバー121の下方に配置されている。前後方向において、下壁部152は上壁部151よりも短い。
前壁部153は、ブレーキレバー121の前方に配置されている。前壁部153は、上壁部151の前端と下壁部152の前端とを連結する。前壁部153は、車両前方に対して上面視で車幅方向内側後方へ傾斜した取付面154を有する(図19参照)。前壁部153には、車幅方向外方に開放する凹部153aが設けられている。
以下、ナックルガード30、第二保護部材32、離脱構造60のそれぞれの作用として、左右ナックルガード30L,30Rのうち左ナックルガード30L側の例を挙げて説明する。右ナックルガード30Rは、左ナックルガード30Lと同様の作用を有するため、その詳細説明は省略する。
<ナックルガード30の作用>
図21を参照し、実施形態に係るナックルガード30の作用を比較例とともに説明する。
比較例は、実施形態に係る連通孔36を有しない。または、比較例は、連通孔36の開口下端が閉塞されている。図中矢印Wxは比較例の走行風の流れ、矢印W1,W2は実施形態の走行風の流れをそれぞれ示す。
比較例では、走行風は、第二保護部材32の前面に沿うように後上方に流れた後、第二保護部材32の後方へ入り込む(矢印Wx参照)。比較例では、ナックルガード30の前方と後方との間の圧力差が大きくなることにより、第二保護部材32の上部において走行風の巻き込みが生じる。
実施形態では、走行風は、第二保護部材32の前面に沿うように後上方に流れるとともに(矢印W1参照)、連通孔36の開口下端から連通孔36に入り込む(矢印W2参照)。第二保護部材32の前面に沿って流れた風は、第二保護部材32の上縁から後上方に向けて流れる。連通孔36に入り込んだ風は、第二保護部材32の後方へ入り込む。実施形態では、走行風の一部を第二保護部材32の後方へ流すことにより、ナックルガード30の前方と後方との圧力差を小さくすることができ、走行風の巻き込みを抑えることができる。
<実施形態に係る第二保護部材32の作用>
図22、図23を参照し、実施形態に係る第二保護部材32の作用について説明する。
第二保護部材32は、第一保護部材31における取付孔44aに沿って車幅方向内側へ撓むことにより、連通孔36を拡大することが可能である。
図22は、第二保護部材32が撓む前の初期状態を示す。図22では、第二保護部材32の車幅方向外側部の貫通孔32a(図15参照)に挿通したボルト72を、第四延在部44の取付孔44aの車幅方向外側で固定している。図22では、係合爪74は、第三延在部43の爪挿通孔43aの開口縁部(以下「爪挿通孔形成部」という。)に係合している。
図16に示すように、爪挿通孔形成部には、係合爪74とともに位置決め部として機能する係合突出部75が設けられている。側面視で、係合突出部75は、第一保護部材31の後面(傾斜面)から下方に突出する三角形状を有する。初期状態において、係合爪74は、係合突出部75の後面に当接する。初期状態において、係合爪74が爪挿通孔形成部(係合突出部75)に係合することにより、第一保護部材31に対する第二保護部材32の前方および車幅方向外方への移動が規制される(図17参照)。
図16において符号71は、初期状態において第一保護部材31と第二保護部材32との前後間隔を規定する位置決め凸部を示す。位置決め凸部71は、上下方向に間隔をあけて複数(図では3つ)設けられている。位置決め凸部71は、車幅方向に間隔をあけて設けられている。車幅方向において隣り合う2つの位置決め凸部71の間の隙間は、連通孔36(図7参照)を形成する。
図23は、第二保護部材32が撓んでいる状態を示す。図23では、第二保護部材32の車幅方向外側部の貫通孔32a(図15参照)に挿通したボルト72を、第四延在部44の取付孔44aの車幅方向内側で固定している。図15の二点鎖線は、第二保護部材32が前方に凸の湾曲形状をなして撓んでいる状態を示す。
例えば、第二保護部材32の車幅方向内側部を締結したまま、第二保護部材32の車幅方向外側部を車幅方向内方へずらすことにより、第二保護部材32を前方に凸の湾曲形状を有するように撓ませる。係合爪74は、爪挿通孔形成部に係合させずに、第三延在部43の前面の段差部76に当接させる。そして、第二保護部材32を撓ませた状態で、第二保護部材32の車幅方向外側部を締結する。これにより、連通孔36を図23の初期状態よりも拡大することができる。
<実施形態に係る離脱構造60の作用>
図24を参照し、実施形態に係る離脱構造60の作用について説明する。図24においては、第二保護部材32の図示を省略する。
離脱構造60は、ガード部材39に後方から設定値を超える荷重が作用したときに、ガード部材39を連結部材50から前方へ離脱させる。
図24の二点鎖線は、ガード部材39が連結部材50から離脱する前の取付状態を示す。取付状態では、弾性凸部61は、凸部保持孔62に位置している(図8参照)。取付状態では、狭搾部64は、弾性凸部61の車幅方向外方への移動を規制している(図8参照)。
図24の実線は、ガード部材39が連結部材50から離脱した離脱状態を示す。
ガード部材39に後方から設定値を超える荷重が作用すると、弾性凸部61は、狭搾部64を乗り越え、凸部保持孔62から凸部離脱孔63に向けて移動する。弾性凸部61が凸部離脱孔63に移動すると、凸部離脱孔63から前方へ抜ける。これにより、ガード部材39に後方から設定値を超える荷重が作用したときに、ガード部材39を連結部材50から前方へ離脱させることができる。
以上説明したように、上記実施形態におけるナックルガード30は、車両のハンドル15のグリップ17の前方に配置され、グリップ17の前方に配置されたガード部材39と、ガード部材39に連結された連結部材50と、ガード部材39と連結部材50との取付部に設けられ、ガード部材39に後方から設定値を超える荷重が作用したときに、ガード部材39を前記連結部材50から前方へ離脱させる離脱構造60と、を備え、離脱構造60は、ガード部材39の車幅方向内側部に設けられている。
本実施形態によれば、離脱構造60がガード部材39の車幅方向内側部に設けられていることで、車両前方および側方からの荷重ではガード部材39が連結部材50から外れにくいため、車両前方および側方からの衝撃に耐えることができる。加えて、ガード部材39に後方から設置値を超える荷重が作用したときに、ガード部材39が連結部材50から前方へ離脱するため、ライダーの身体がグリップ17とナックルガード30とに拘束されにくい。したがって、ライダーのナックル部の更なる保護性を向上させることができる。
離脱構造60は、ガード部材39から後方に突出し、弾性変形可能な弾性凸部61と、連結部材50に設けられ、弾性凸部61を取り付けるための凸部保持孔62と、凸部保持孔62に連なり、弾性凸部61を離脱させるための凸部離脱孔63と、を有し、凸部保持孔62は、凸部離脱孔63の後方に設けられていることで、以下の効果を奏する。
この構成によれば、ガード部材39と連結部材50とを一定の締結力で取付け、ガード部材39に後方から設置値を超える荷重が作用したときに、弾性凸部61が凸部保持孔62から凸部離脱孔63へ移動し、ガード部材39が連結部材50から外れる。したがって、部品が破損する可能性は低く、再組付けが可能となる。
連結部材50は、車両前方に対して上面視で車幅方向内側後方へ傾斜した取付面54を有し、凸部保持孔62および凸部離脱孔63は、取付面54に設けられ、弾性凸部61は、取付面54の前方から凸部保持孔62に保持されていることで、以下の効果を奏する。
この構成によれば、ガード部材39に後方から設置値を超える荷重が作用したときに、後方からの荷重が取付面54の傾斜によってガード部材39が外れて抜ける方向に変化するため、ガード部材39が外れる。加えて、取付面54の傾斜角を調整することによって、ガード部材39が外れる荷重を設定することができる。
凸部保持孔62と凸部離脱孔63とは、連続した形状を有し、凸部離脱孔63は、凸部保持孔62よりも大きく、凸部保持孔62は、凸部保持孔62よりも小さい狭搾部64を介して凸部離脱孔63に連なっていることで、以下の効果を奏する。
この構成によれば、狭搾部64の幅を設定することで、ガード部材39の抜け荷重の設定を行うことができる。
離脱構造60は、弾性凸部61を弾性変形させることによってガード部材39と連結部材50とを締結する締結部材を更に備えることで、以下の効果を奏する。
この構成によれば、弾性凸部61の弾性変形によりガード部材39と連結部材50とを締結することができ、かつ、一定方向に荷重がかかった場合にガード部材39が連結部材50から外れるようにすることができる。したがって、設定荷重(ガード部材39の抜け荷重)を調整することができる。
ナックルガード30は、上下方向に開口する連通孔36を有する導風部35を備え、導風部35は、前面視で連通孔36を覆うことで、以下の効果を奏する。
この構成によれば、導風部35が前面視で連通孔36を覆うことで、車両前方に向けた開口を有しない。そのため、導風部35により、走行中の風、水、泥、砂、木枝などからライダーのナックル部、腕部を保護することができる。したがって、走行中の防風・防泥・防砂利・防木枝効果が損なわれることを抑制することができる。加えて、車両のハンドル15のグリップ17の前方に配置され、上下方向に開口する連通孔36を有する導風部35を備えることで、連通孔36により、ナックルガード30の後方の負圧を補正することができる。そのため、より小さい前面投影面積でより大きい防風効果を得ることができる。加えて、連通孔36は前面視で見えないため、ナックルガード30の一体感を創出し、意匠性に優れる。
ナックルガード30は、グリップ17の前方に配置された第一保護部材31と、第一保護部材31の前方に配置された第二保護部材32と、を備え、第一保護部材31と第二保護部材32とは保護部材同士が重なる積層部37を形成し、連通孔36が積層部37を上下方向に開放していることで、以下の効果を奏する。
この構成によれば、ナックルガード30を分割構造とし、分割部品(第一保護部材31および第二保護部材32)の積層部37で連通孔36を形成するため、ナックルガード30が複雑な構造となることを抑制し、かつ、ナックルガード30の成形が容易となる。
第一保護部材31は、第二保護部材32を取り付けるための取付孔44aを有し、取付孔44aは車幅方向に長手を有する長孔であり、第二保護部材32は、取付孔44aに沿って車幅方向内側へ撓むことにより連通孔36を拡大可能であることで、以下の効果を奏する。
この構成によれば、第二保護部材32を車幅方向内側へ撓ませ、第一保護部材31の取付孔44aの車幅方向内側で固定することにより、積層部37の連通孔36(隙間)を拡大することで、ナックルガード30の後方へ向かう風量(ナックルガード30の後方の負圧を補正するための風量)を調整することができる。そのため、走行速度、気温(手元雰囲気温度を含む。)等の走行条件等を加味して、ライダーの好みに応じて、ナックルガード30の後方の負圧を調整しやすい。
第一保護部材31と第二保護部材32との間には、取付孔44aにおいて位置を規定する位置決め部74が設けられていることで、以下の効果を奏する。
この構成によれば、第一保護部材31と第二保護部材32との相対位置を規定することができる。
第一保護部材31は、車幅方向に長手を有する長孔である爪挿通孔43aを有し、第二保護部材32には、位置決め部74として、第一保護部材31の爪挿通孔43aに挿通可能な係合爪74が設けられ、係合爪74は、第二保護部材32の後面から斜め後外方に延在するL字状をなし、第二保護部材32が撓む前の初期状態において、係合爪74は、第一保護部材31の爪挿通孔43aの開口縁部に係合し、第二保護部材32が前方に凸の湾曲形状をなして撓んでいる状態において、係合爪74は、第一保護部材31の前面の段差部76に当接することで、以下の効果を奏する。
この構成によれば、第二保護部材32の初期状態および湾曲状態のそれぞれにおいて、第一保護部材31と第二保護部材32との相対位置を規定することができる。
第二保護部材32は、第一保護部材31に着脱可能であることで、以下の効果を奏する。
この構成によれば、第二保護部材32を第一保護部材31から取り外すことにより、第一保護部材31のみで使用することができる。例えば、長距離走行時、オフロード走行時には、第二保護部材32を第一保護部材31に取り付けて走行する。例えば、低速走行時、市街地などのオンロード走行時には、第一保護部材31のみで走行する。例えば、気温の高低で、気温が低いときには、第二保護部材32を第一保護部材31に取り付けて走行する。例えば、気温が高いときには、第一保護部材31のみで走行する。このように条件に応じて、ナックルガード30の仕様を変更可能なので、仕様変更の自由度が向上する。加えて、ナックルガード30の全部を別部品に交換することなく、一部のみ部品を追加することで仕様変更が可能なので、部品コストが低減する。加えて、第一保護部材31が第二保護部材32を取り付けるための取付孔44aを有する場合、取付孔44aを導風孔として機能させることができる。
<変形例>
上記実施形態では、連通孔36は、前面視で第一保護部材31と第二保護部材32とが重なる積層部37の全部を上下方向に開放している例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、連通孔36は、積層部37の一部を上下方向に開放していてもよい。連通孔36は、積層部37の少なくとも一部を上下方向に開放していてもよい。
上記実施形態では、ナックルガード30を分割構造とし、分割部品(第一保護部材31および第二保護部材32)を備えた例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、ナックルガード30は、分割構造とせず、一つの保護部材のみを備えていてもよい。
上記実施形態では、第二保護部材32が第一保護部材31に着脱可能である例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、第二保護部材32は、第一保護部材31に着脱不能に、第一保護部材31と一体化されていてもよい。
上記実施形態では、前方保護部40および側方保護部45が、同一の部材で一体に形成されている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、前方保護部40および側方保護部45は、それぞれ別の部材で形成されていてもよい。例えば、側方保護部45は、前方保護部40にボルト等で締結されていてもよい。
上記実施形態では、ナックルガード30が取付けられるハンドル15をバーハンドルとした例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、ナックルガード30が取付けられるハンドル15を、左右で分離する所謂セパレートハンドルとしてもよい。例えば、トップブリッジ5に固定される基部と車幅方向に延びるパイプ状部を有するセパレートハンドルにおいて、パイプ状部にウェイトを挿通した上で、ナックルガード30を取り付けてもよい。
本発明は上記実施形態に限られるものではなく、上記鞍乗型車両には、運転者が車体を跨いで乗車する車両全般が含まれ、自動二輪車(原動機付自転車及びスクータ型車両を含む)のみならず、三輪(前一輪且つ後二輪の他に、前二輪且つ後一輪の車両も含む)の又は四輪の車両も含まれる。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、実施形態の構成要素を周知の構成要素に置き換える等、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
1 自動二輪車(鞍乗型車両、車両)
15 ハンドル
17 グリップ
30 ナックルガード
30L 左ナックルガード(ナックルガード)
30R 右ナックルガード(ナックルガード)
39 ガード部材
50,150 連結部材
54,154 取付面
60 離脱構造
61 弾性凸部
62 凸部保持孔
63 凸部離脱孔
64 狭搾部
65 締結部材

Claims (4)

  1. 鞍乗型車両(1)のハンドル(15)のグリップ(17)の前方に配置されたナックルガード(30)において、
    前記グリップ(17)の前方に配置されたガード部材(39)と、
    前記ガード部材(39)に連結された連結部材(50)と、
    前記ガード部材(39)と前記連結部材(50)との取付部に設けられ、前記ガード部材(39)に後方から設定値を超える荷重が作用したときに、前記ガード部材(39)を前記連結部材(50)から前方へ離脱させる離脱構造(60)と、を備え、
    前記離脱構造(60)は、前記ガード部材(39)の車幅方向内側部に設けられ
    前記離脱構造(60)は、
    前記ガード部材(39)から後方に突出し、弾性変形可能な弾性凸部(61)と、
    前記連結部材(50)に設けられ、前記弾性凸部(61)を取り付けるための凸部保持孔(62)と、
    前記凸部保持孔(62)に連なり、前記弾性凸部(61)を離脱させるための凸部離脱孔(63)と、を有し、
    前記凸部保持孔(62)は、前記凸部離脱孔(63)の後方に設けられていることを特徴とするナックルガード。
  2. 前記連結部材(50)は、車両前方に対して上面視で車幅方向内側後方へ傾斜した取付面(54)を有し、
    前記凸部保持孔(62)および前記凸部離脱孔(63)は、前記取付面(54)に設けられ、
    前記弾性凸部(61)は、前記取付面(54)の前方から前記凸部保持孔(62)に保持されていることを特徴とする請求項に記載のナックルガード。
  3. 前記凸部保持孔(62)と前記凸部離脱孔(63)とは、連続した形状を有し、
    前記凸部離脱孔(63)は、前記凸部保持孔(62)よりも大きく、
    前記凸部保持孔(62)は、前記凸部保持孔(62)よりも小さい狭搾部(64)を介して前記凸部離脱孔(63)に連なっていることを特徴とする請求項またはに記載のナックルガード。
  4. 前記離脱構造(60)は、前記弾性凸部(61)を弾性変形させることによって前記ガード部材(39)と前記連結部材(50)とを締結する締結部材(65)を更に備えることを特徴とする請求項からのいずれか一項に記載のナックルガード。
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