JPH10297568A - バーハンドル車のナックルガード - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ナックルガードが設定以上の衝撃を受けた場
合に、片側の取付け部分が外れて開放され、ナックルガ
ードの大きい変形が回避され、ハンドルとの間に手を挟
むこともないバーハンドル車のナックルガードを得るこ
と。 【解決手段】 バーハンドル２を握った手の前側をカバ
ーするナックルガード１の内端を、バーハンドル２のク
ランプ３又はレバーホルダー９に破断ピン４によって取
付けるか、ナックルガード１の外端をバーハンドル２外
端のスペーサー６に破断ピン４で取付けるようにするこ
とで、ナックルガード１の内端又は外端のいずれか一方
を破断ピン４で取付けると共に、他方をボルト締めする
ようにしたこと。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、オートバイなど
のバーハンドル車のナックルガードに関する。

【０００２】

【従来の技術】オートバイなどの二輪車は、前ホーク上
端に、左右に伸したバーハンドルを取付け、運転者は、
バーハンドルの両端に取付けたグリップを握って運転す
るようにしてある。そして、バーハンドルを握った手の
前側をナックルガードでカバーし、レースの時などに前
車が跳上げた小石などが、手に当って負傷しないように
している。

【０００３】ナックルガードは、図７及び図８に示すよ
うに、バーハンドルＡの端のグリップＢを握った手の前
側をカバーする形状に合成樹脂板で成形したナックルガ
ードＣを設け、ナックルガードＣの内端を、バーハンド
ルＡに取付けたクランプＤにボルトＥで締着するか、バ
ーハンドルＡに取付けたレバーホルダーＦにボルトＧで
締着するようにしている。尚ボルトＧは、ハンドレバー
Ｈの支軸を兼ねるようにしてある。

【０００４】ナックルガードＣの外端は、外端に設けた
孔ＪをスペーサーＫに通し、スペーサーＫをボルトＬで
バーハンドルＡの外端に締着して取付け、グリップＢを
握った手の前側をナックルガードＣでカバーするように
している。ナックルガードＣは、グリップＢの前に配置
したハンドレバーＨの下側まで覆う形状にしてある。通
常、運転者は、グリップＢを握った手の指をハンドレバ
ーＨに掛けて、ハンドレバーＨを手前に引いて操作でき
る態勢でいる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】ナックルガードＣは、
適度に弾力を有する合成樹脂を用いて成形し、転倒して
衝撃を受けたような場合に、変形できるようにしてあ
る。転倒して、ナックルガードＣが変形すると、グリッ
プＢを握った手を挟むようなことがある。これをさける
ように、手の下側までナックルガードＣで囲むように、
ナックルガードＣを大きくすると、ナックルガードＣの
剛性が高くなり過ぎることになる。又、ナックルガード
Ｃが大きくなると、軽快感が損われる。

【０００６】かかる点に鑑み、この発明は、ナックルガ
ードが設定以上の衝撃を受けた場合に、片側の取付け部
分が外れて開放され、ナックルガードの大きい変形が回
避され、ハンドルとの間に手を挟むこともないバーハン
ドル車のナックルガードを得ることを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明のバーハンドル車のナックルガードは、バ
ーハンドルを握った手の前側をカバーするナックルガー
ドの内端を、バーハンドルのクランプ又はレバーホルダ
ーに破断ピンによって取付けるか、ナックルガードの外
端をバーハンドル外端のスペーサーに破断ピンで取付け
るようにすることで、ナックルガードの内端又は外端の
いずれか一方を破断ピンで取付けると共に、他方をボル
ト締めするようにしたことにある。

【０００８】ナックルガードは、内端又は外端の一方を
破断ピンで取付けてあるので、転倒して、ナックルガー
ドが所定以上の衝撃を受けると、破断ピンが切損し、ナ
ックルガードの取付けが開放される。このため、ナック
ルガードは、大きい変形を受けることもなく、手をハン
ドルに押付けるように挟むことない。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図１乃
至図６によって説明する。図１及び図２は、本発明の一
実施形態を示すものである。ナックルガード１は、合成
樹脂で成形するもので、内端を、バーハンドル２にボル
トで締着したクランプ３に跨がせて合せ、合成樹脂製の
破断ピン４を通して、破断ピン４によって、クランプ３
に取付ける。ナックルガード１の外端は、孔５をスペー
サー６に通し、スペーサー６をバーハンドル２の外端に
ボルト７で締着して取付ける。バーハンドル２は、先端
部にグリップ８を取付け、グリップ８の内側には、レバ
ーホルダー９を取付け、レバーホルダー９に支軸ボルト
１０でハンドレバー１１を回動可能に取付ける。ナック
ルガード１は、グリップ８を握った手の前側をカバーす
る。

【００１０】図３及び図４は、本発明の他の実施形態を
示すものである。この場合は、ナックルガード１の外端
の孔５に、割面１２を設け、割面１２の両側に樹脂製の
破断ピン４を通して連結し、孔５をスペーサー６に通
し、スペーサー６をボルト７でバーハンドル２の外端に
締着する。又、ナックルガード１の内端は、バーハンド
ル２のクランプに、ボルトを用いて締着する。

【００１１】図５及び図６は、本発明の更に他の実施形
態を示すものである。この場合には、バーハンドル２を
図１で示したクランプ３を取付けるのを止め、ナックル
ガード１を、バーハンドル２に取付けたレバーホルダー
９に、樹脂製の破断ピン４によって取付ける。その他
は、図１に示したものと同じで、同一符号を付してお
く。

【００１２】ナックルガード１は、内端と外端のバーハ
ンドル２に取付ける個所の内、一方で破断ピン４によっ
て取付け、他方をボルトを用いて締着するようにしてあ
る。従って、ナックルガード１が、転倒時などに、所定
以上の衝撃を受けると、破断ピン４が切損して折れ、破
断ピン４で取付けた側の取付けが開放される。このた
め、ナックルガード１の大きい変形で手がグリップ８と
の間に挟まれるようなことが防げる。

【００１３】

【発明の効果】以上説明したように、この発明は、上述
のように構成したので、ナックルガードの内端と外端の
取付け個所のうち、一方を破断ピンで取付け、他方をボ
ルトで締着するようにしたので、転倒時などに、ナック
ルガードが所定以上の衝撃を受けると、破断ピンが切損
して折れ、破断ピンで取付けた側のナックルガード取付
け部分が開放される。このため、ナックルガードは、大
きく変形させられるのをさけることができて、手をグリ
ップとの間に挟みつけるようなことがなくなる。又、ナ
ックルガードは、下側を大きく覆うようにしなくてもよ
くなり、小型で軽量感のあるものにできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施形態を示す平面図である。

【図２】図１のＸ−Ｘ矢視断面図である。

【図３】本発明の他の実施形態を示すナックルガード外
端取付け部の分解図である。

【図４】本発明の他の実施形態を示すナックルガードの
外端面図である。

【図５】本発明の更に他の実施形態を示す平面図であ
る。

【図６】本発明の更に他の実施形態を示すナックルガー
ド単体の正面図である。

【図７】従来例を示す一部分解斜視図である。

【図８】従来例を示す横断面図である。

【符号の説明】

１ ナックルガード ２ バーハンドル ３ クランプ ４ 破断ピン ６ スペーサー ９ レバーホルダー

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 バーハンドルを握った手の前側をカバー
   するナックルガードの内端を、バーハンドルのクランプ
   又はレバーホルダーに破断ピンによって取付けるか、ナ
   ックルガードの外端をバーハンドル外端に破断ピンで取
   付けるようにすることで、ナックルガードの内端又は外
   端のいずれか一方を破断ピンで取付けると共に、他方を
   ボルト締めするようにしたことを特徴とするバーハンド
   ル車のナックルガード。