JP6575347B2 - 電子装置 - Google Patents

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Description

この明細書における開示は、ケースとカバーを組み付けてなる筐体の内部空間に回路基板とコネクタの一部とが収容され、内部空間がシール材によって防水空間とされるとともに、コネクタの一部が筐体の開口部から外部に露出される電子装置に関する。
特許文献1に開示されるように、ケースとカバーを組み付けてなる筐体の内部空間に回路基板とコネクタの一部とが収容され、内部空間がシール材によって防水空間とされるとともに、コネクタの一部が筐体の開口部から外部に露出される電子装置が知られている。
この電子装置では、回路基板の一面側にケースが配置され、一面とは反対の裏面側にカバーが配置されている。筐体は、アルミニウムや鉄などの金属材料を用いて形成されている。シール材は、ケースとカバーとの対向面間、及び、筐体における開口部周縁の内面と該内面に対向するハウジングのシール面との間、にそれぞれ介在している。
特開2001−85858号公報
電子装置の小型化の要求がある。コネクタのうち、ハウジングの嵌合部については、外部(相手側のコネクタ)との関係で形状、寸法が決定される。このため、コネクタのうち、筐体とのシール側において小型化が図られる。回路基板の板厚方向において小型化すると、ハウジングのシール面が、嵌合部の外面よりも回路基板に近い位置となる。この場合、ハウジングは、筐体における開口部の端面に対向するように、シール面と嵌合部との間であって開口部の端面から離れた位置に側壁部を有することとなる。
また、上記した側壁部を有すると、筐体とハウジングとの間に介在するシール材を目隠しし、見栄えを良くすることができる。
しかしながら、小型化、見栄え向上などのために側壁部を有する構成とすると、開口部の端面、すなわちシール材を介した筐体とコネクタとのシール部分と、側壁部との間に隙間が形成されることとなる。したがって、海水、融雪剤として用いられる塩化カルシウムの融雪による溶液など、金属製の筐体を腐食させる腐食液が、上記隙間に入り込み、滞留しやすくなる。このため、筐体におけるシール材との界面に腐食液が接触し、腐食が進行して、十分な防水性を確保することができなくなる虞がある。
本開示はこのような課題に鑑みてなされたものであり、筐体における開口部の端面とハウジングの側壁部との間に隙間を有する構成において、長期にわたり、防水性を確保するこのできる電子装置を提供することを目的とする。
本開示は、上記目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。なお、括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、技術的範囲を限定するものではない。
本開示のひとつは、一面(20a)と、板厚方向において一面と反対の裏面(20b)と、を有する回路基板(20)と、
回路基板と電気的に接続された複数の端子(32)と、複数の端子を保持するハウジング(34)と、を有するコネクタ(30)と、
一面側に配置されるケース(64)と、裏面側に配置されるカバー(66)と、を有し、ケースとカバーとを組み付けた状態で形成される開口部(62)を介して、コネクタの一部を外部に露出させつつ、コネクタの残りの部分及び回路基板を内部空間に収容する金属製の筐体(60)と、
ケースとカバーとの対向面間、及び、筐体における開口部周縁の内面(62a)と内面に対向するハウジングのシール面(42a)との間にそれぞれ介在し、内部空間を防水空間とするシール材(90)と、を備え、
シール面は、シール面の幅方向の中央部分に設けられ、中央部分を挟む周辺部分に対して突出する凸部(48)と、中央部分に設けられ、周辺部分に対して凹んだ凹部(50)と、を有し、
環状のシール面の全長の一部分に凸部が設けられ、全長の残りの部分に凹部が設けられており、
ハウジングは、外部との嵌合部(40)と、筐体における開口部の端面(62b)に対向して端面との間に隙間を有するように、シール面と嵌合部との間に設けられた側壁部(44)と、シール面の周辺部分に対して凹むように、シール面と側壁部との間に設けられた溝部(52)と、を有し、
溝部が、開口部の端面に対応して、ハウジング周りの全周に設けられている。
これによれば、筐体の端面とハウジングの側壁部との隙間に、塩水などの腐食液が入り込み、滞留したとしても、溝部を設けた分、腐食液が筐体におけるシール材との界面に接触しがたい。したがって、筐体における開口部の端面とハウジングの側壁部との間に隙間を有する構成において、長期にわたり、防水性を確保することができる。
第1実施形態に係る電子装置をケース側から見た平面図である。 電子装置の側面図である。 図1のIII-III線に沿う断面図である。 図3において一点鎖線で囲まれた領域IVを拡大した図である。 コネクタの一部分を示す斜視図である。 参考例において、腐食液が滞留した状態を示す図である。 第1実施形態において、腐食液が滞留した状態を示す図である。 第2実施形態に係る電子装置において、溝部周辺を拡大した断面図であり、図3に対応している。 第3実施形態に係る電子装置において、溝部周辺を拡大した断面図であり、図3に対応している。 第4実施形態に係る電子装置において、溝部周辺を拡大した断面図であり、図3に対応している。 貫通孔の効果を示す断面図である。 第5実施形態に係る電子装置において、溝部周辺を拡大した断面図であり、図3に対応している。
図面を参照しながら、複数の実施形態を説明する。複数の実施形態において、機能的に及び/又は構造的に対応する部分には同一の参照符号を付与する。回路基板の板厚方向をZ方向、Z方向に直交する一方向であって端子の配列方向をX方向と示す。また、Z方向及びX方向の両方向に直交する奥行方向をY方向と示す。特に断りのない限り、XY平面に沿う形状を平面形状とする。
(第1実施形態)
先ず、図1〜図5に基づき、本実施形態に係る電子装置について説明する。図5では、コネクタのうち、外部機器と接続される嵌合部の構造を簡略化して図示している。
図1〜図3に示すように、電子装置10は、回路基板20と、コネクタ30と、筐体60と、シール材90と、を備えている。電子装置10は、防水構造を有するECU(Electric Control Unit)として構成されている。電子装置10は、たとえば車両のエンジンECUとして構成されている。
回路基板20は、プリント基板と、プリント基板に実装された図示しない電子部品と、を有している。プリント基板は、樹脂などの電気絶縁材料を用いて形成された基材に、配線が配置されてなる。そして、配線と電子部品とにより、回路が形成されている。回路基板20は、筐体60の内部空間に収容されている。
回路基板20は、一面20aと、Z方向において一面20aと反対の裏面20bと、を有している。回路基板20(プリント基板)は、平面略矩形状をなしている。コネクタ30は、回路基板20に対し、Y方向の一端側であってX方向の中央付近に配置されている。図3に示すように、コネクタ30は、主として一面20a側に配置されている。回路基板20は、ねじ締結、接着など周知の固定方法により、筐体60に固定されている。
コネクタ30は、回路基板20に実装されている。コネクタ30の一部は筐体60の開口部62を介して外部に露出され、残りの部分は筐体60の内部空間に収容されている。コネクタ30は、導電性材料を用いて形成され、回路基板20に構成された回路と外部機器とを電気的に中継する複数の端子32と、樹脂材料を用いて形成されたハウジング34と、を有している。
端子32は、ハウジング34に保持されている。複数の端子32は、X方向に沿って配列されている。本実施形態では、端子数が多いため、端子32がZ方向に多段に配置されている。また、端子32は、図3に示すように、回路基板20に対して挿入実装されている。しかしながら、表面実装構造も採用することができる。
ハウジング34は、コネクタ30の外面をなす筒部36と、筒部36に連なり、複数の端子32を保持する閉塞壁38と、を有している。筒部36は、Y方向を軸とする筒状に成形されている。閉塞壁38は、筒の途中で筒部36を閉塞している。端子32は、たとえば圧入固定やインサート成形により、閉塞壁38に保持されている。端子32は、略L字状をなしており、外部機器と接続される側の部分及び閉塞壁38に保持される部分が、Y方向に延びている。一方、回路基板20に接続される側の部分は、閉塞壁38から突出するとともに、屈曲されてZ方向に延びている。
筒部36は、嵌合部40と、シール部42と、側壁部44と、つなぎ部46と、を有している。図3及び図4では、嵌合部40、シール部42、側壁部44、及びつなぎ部46の各境界を破線で示している。
嵌合部40は、端子32のうち、閉塞壁38から突出し、外部機器と接続される側の部分を保護している。嵌合部40は、筒部36のうち、Y方向において閉塞壁38よりも外部機器との接続に供される側の部分である。嵌合部40は、外部機器との嵌合に寄与する。嵌合部40の外面には、嵌合用の突起部40aが形成されている。
シール部42、側壁部44、及びつなぎ部46は、筒部36のうち、嵌合部40を除く部分である。そのうち、シール部42は、筐体60との間にシール材90が介在する部分である。シール部42は、筐体60における開口部62の周縁のうち、内面62aに対向している。シール部42の外面が、シール材90の接触するシール面42aとなっている。シール面42aは、開口部の周縁、具体的には内面62aに対応して環状をなしている。シール面42aは、シール面42aの他の部分に対して突出する凸部48を有している。また、シール面42aは、シール面42aの他の部分に対して凹んだ凹部50を有している。凸部48と凹部50を合わせると筒の全周、すなわち環状のシール面42aの全長にわたって形成されている。
側壁部44は、Y方向において、シール部42と嵌合部40との間に設けられている。側壁部44は、Y方向において端面62bとの間に隙間を有するように、開口部62の端面62bに対向して設けられている。詳しくは、側壁部44の側壁面44aが、端面62bに対向している。
つなぎ部46は、シール部42と側壁部44とをつなぐ部分である。つなぎ部46には、シール面42aに対して凹んだ溝部52が形成されている。溝部52は、シール面42aのうち、Y方向において連なる部分に対して凹んでいる。図3〜図5に示すように、凸部48が形成された部分では、溝部52は、シール面42aのうち、凸部48ではない平坦部分に対して凹んでいる。一方、図3に示すように凹部50が形成された部分では、溝部52は、シール面42aのうち、凹部50ではない平坦部分に対して凹んでいる。図3及び図4では、参考線として、Z方向においてシール面42aの平坦部分と同じ位置を、溝部52の底面52aの上方に二点鎖線で示している。
溝部52は、Y方向において、つなぎ部46の少なくとも一部に形成されている。本実施形態では、Y方向においてつなぎ部46の全体に溝部52が形成されている。また、溝部52が、つなぎ部46の筒の全周に形成されている。
図1に示すように、コネクタ30のハウジング34は2つの嵌合口を有している。2つの嵌合口の一部が、エンジンを駆動させるためのワイヤハーネスとの接続に供せられるエンジンブロックとされ、残りの嵌合口が、ボディECUなどに対応するワイヤハーネスとの接続に供せられるボディブロックとされている。なお、コネクタ30の嵌合口の数は特に限定されない。
筐体60は、アルミニウム、鉄等の金属材料を用いて形成されている。筐体60は、その内部にコネクタ30の一部や回路基板20を収容して、これらを保護する。筐体60は、Z方向に分割された2つの部材、具体的には、図2及び図3に示すように、ケース64と、カバー66と、を有している。Z方向においてケース64とカバー66を組み付けることで、筐体60が構成される。なお、ケース64とカバー66の組み付け方法は特に限定されない。たとえば、ねじ締結を採用することができる。
ケース64は、上面が開口する箱状をなしている。ケース64の底面部は、回路基板20に対応して略矩形状となっている。ケース64の4つの側面部のひとつには、上面開口部につながる側面開口部が形成されている。
カバー66は、ケース64とともに筐体60の内部空間を形成する。カバー66は、ケース64の上面開口部を閉塞するように、一面が開口する底の浅い箱状をなしている。ケース64とカバー66を組み付けることで、カバー66によりケース64の上面開口部が閉塞され、開口部62が形成される。
ケース64における周縁部内面には、シール材90が配置される凹部68が形成されている。凹部68は、開口部62の周縁の内面62aにも形成されている。凹部68は、内面62aの他の部分に対して凹んで設けられている。凹部68は、ハウジング34の凸部48に対応して設けられている。
カバー66における周縁部内面には、凸部70が形成されている。凸部70は、ケース64との対向部分において、凹部68に対応して設けられている。一方、凸部70は、ハウジング34との対向部分において、凹部50に対応して設けられている。すなわち、凸部70は、開口部62の周縁の内面62aにも形成されている。
シール材90は、筐体60の内部空間を、たとえばエンジンルームに対して水密に封止して、内部空間に水が侵入するのを防止する機能を果たすものである。すなわち、シール材90は、筐体60の内部空間を防水空間とするものである。シール材90は、ケース64とカバー66との対向面間、筐体60における開口部62の周縁の内面62aとハウジング34におけるシール部42のシール面42aとの間、にそれぞれ介在して防水構造部を形成する。シール材90としては、たとえばシリコン系の湿気硬化型接着材を用いることができる。
次に、図6及び図7に基づき、上記した電子装置10の効果について説明する。なお、図6は、参考例として従来構成を示している。図6では、参考例における各要素の符号を、本実施形態の関連する要素の符号に100を加算したものとしている。
図6に示す従来の構成においても、筐体160における開口部162の端面162bと、側壁部144の側壁面144aとの間に、所定の隙間が形成される。一方、つなぎ部146には溝部が形成されておらず、つなぎ部146の外面は、シール部142のシール面142aのうち、平坦部分と略面一となっている。このため、融雪剤として用いられる塩化カルシウムの融雪による溶液、塩水などの腐食液200が、上記隙間に入り込んで滞留する虞がある。
図6に示すように腐食液200が滞留し、滞留した腐食液200が筐体160(図6ではケース164)の内面162a、すなわちシール材190との界面部分に接触すると、筐体160におけるシール材190との界面が腐食して隙間が生じ、さらに滞留する腐食液200がその隙間に侵入することが連続的に発生する。その結果、最終的にシール面142aと内面162aが剥離し、電子装置の内部と外部とがつながってしまう。すなわち、防水性を失ってしまう。
これに対し、本実施形態では、図7に示すように、つなぎ部46に溝部52が形成されている。この溝部52は、シール面42aの平坦部分に対して凹んでいる。図7では、参考線として、Z方向においてシール面42aの平坦部分と同じ位置を、溝部52の底面52aの上方に二点鎖線で示している。したがって、図6と同じ量の腐食液200が隙間に入り込んで滞留したとしても、溝部52の分、腐食液200が、筐体60(図7ではケース64)に接触しない。詳しくは、腐食液200が、筐体60におけるシール材90との界面部分に接触しない。したがって、筐体60における開口部62の端面62bとハウジング34の側壁部44との間に隙間を有する構成において、長期にわたり、防水性を確保することができる。
特に本実施形態では、溝部52が、つなぎ部46の筒の全周に設けられている。したがって、車両における電子装置10の配置によらず、隙間に滞留した腐食液200が、筐体60におけるシール材90との界面に接触するのを抑制することができる。すなわち、電子装置10の配置自由度を向上することができる。
しかしながら、車両への取り付け位置が決まっているのであれば、位置の関係上、腐食液200が滞留し得る箇所のみに溝部52を設けてもよい。
また、本実施形態では、ハウジング34が側壁部44を有している。また、ケース64側において、ハウジング34のシール面34aが、嵌合部40の外面よりも回路基板20に近い位置となっている。したがって、Z方向において、電子装置10の体格を小型化することもできる。
また、本実施形態では、側壁部44を有するため、筐体60とハウジング34との間に介在するシール材90を目隠しし、見栄えを良くすることもできる。
(第2実施形態)
本実施形態は、先行実施形態を参照できる。このため、先行実施形態に示した電子装置10と共通する部分についての説明は省略する。
本実施形態では、図8に示すように、筐体60が、Z方向において溝部52の底面52aに対向するように、開口部62の端面62bの一部分から側壁部44に向けて延設された庇部72を有している。
庇部72は、端面62bの一部からY方向に延設されている。庇部72の先端は、組み付けの公差等を考慮し、側壁部44の側壁面44aに対して非接触となっている。図8に示す例では、庇部72が、端面62bのうち、Z方向において底面52aとは反対側の端部から延設されている。庇部72も、溝部52同様、開口部62の端面62bに対応して環状に設けられている。
これによれば、図8に実線矢印で示すように、高圧洗浄水などの高圧水が、筐体60とシール材90との界面、ハウジング34(シール部42)とシール材90との界面に直接的に当たるのを抑制することができる。すなわち、シール材90が剥離するのを抑制することができる。
なお、庇部72の位置は、図8に示す例に限定されない。たとえば図8において、端面62bのうち、底面52a側の端部を含むように庇部72を設けてもよい。また、車両への取り付け位置により、高圧水の当たる箇所が決まっているのであれば、当たる箇所のみに庇部72を設けてもよい。
(第3実施形態)
本実施形態は、先行実施形態を参照できる。このため、先行実施形態に示した電子装置10と共通する部分についての説明は省略する。
本実施形態では、図9に示すように、筐体60が、Y方向において側壁部44の側壁面44aに対向するように、庇部72から溝部52の底面52aに向けて延設された垂れ部74を有している。
垂れ部74は、庇部72の一部から、底面52aに接触しないようにZ方向に延設されている。図9に示す例では、垂れ部74が、庇部72のうち、Y方向において側壁部44側の端部から延設されている。垂れ部74の下端は、Z方向において、筐体60(ケース64)とシール材90との界面よりも底面52aに近い位置とされている。さらには、垂れ部74の下端は、Z方向において、ハウジング34(シール部42)とシール材90との界面よりも底面52aに近い位置とされている。垂れ部74も、庇部72同様、開口部62の端面62bに対応して環状に設けられている。
これによれば、図9に実線矢印で示すように、高圧水が筐体60とシール材90との界面、ハウジング34(シール部42)とシール材90との界面に直接的に当たるのを、より効果的に抑制することができる。すなわち、シール材90の剥離をより効果的に抑制することができる。
本実施形態では、垂れ部74の下端が、Z方向において、シール部42とシール材90との界面、すなわちシール面42aの平坦部分よりも底面52aに近い位置とされている。このように、垂れ部74が、筐体60やハウジング34とシール材90との界面よりも底面52aに近い位置まで延設されているため、界面に高圧水が当たるのを特に効果的に抑制することができる。
なお、垂れ部74の位置は、図9に示す例に限定されない。たとえば、庇部72におけるY方向の中間位置に設けてもよい。また、庇部72同様に、高圧水の当たる箇所が決まっているのであれば、当たる箇所のみに垂れ部74を設けてもよい。
(第4実施形態)
本実施形態は、先行実施形態を参照できる。このため、先行実施形態に示した電子装置10と共通する部分についての説明は省略する。
本実施形態では、図10に示すように、筐体60が、庇部72に形成された貫通孔76を有している。貫通孔76は、筒部36の周方向に沿って、環状の庇部72に所定のピッチで形成されている。図10では、貫通孔76が、端面62bに隣接して形成されている。すなわち、庇部72の根元部分に貫通孔76が形成されている。
これによれば、鉛直下方に庇部72が位置し、庇部72及び垂れ部74に囲まれた領域に腐食液200が入り込んでも、図11に示すように、貫通孔76を通じて白抜き矢印の方向、すなわち電子装置10の外部に、腐食液200を逃がすことができる。したがって、庇部72及び垂れ部74に囲まれた領域に腐食液200が滞留し、滞留した腐食液200が筐体60に接触するのを抑制することができる。
また、貫通孔76は端面62bに隣接して形成されている。このため、高圧水が貫通孔76を通過しても、図10に実線矢印で示すように、高圧水は端面62bに沿って流れる。したがって、上記効果を奏しつつ、シール材90の剥離を効果的に抑制することができる。
なお、貫通孔76の位置は、上記例に限定されない。少なくとも庇部72に形成されればよい。また、垂れ部74を有さず、庇部72のみを有する構成にも適用することができる。
(第5実施形態)
本実施形態は、先行実施形態を参照できる。このため、先行実施形態に示した電子装置10と共通する部分についての説明は省略する。
本実施形態では、図12に示すように、溝部52の底面52aが、ハウジング34のシール面42aからY方向において側壁部44に近づくほど、Z方向においてシール面42aから遠ざかっている。具体的には、底面52aがテーパ面となっている。
これによれば、腐食液200が隙間に入り込み、溝部52に滞留しても、滞留した腐食液200は、Y方向において側壁部44側に偏る。したがって、滞留した腐食液200が、筐体60におけるシール材90との界面に接触するのを抑制することができる。
この明細書の開示は、例示された実施形態に制限されない。開示は、例示された実施形態と、それらに基づく当業者による変形態様を包含する。たとえば、開示は、実施形態において示された要素の組み合わせに限定されない。開示は、多様な組み合わせによって実施可能である。開示される技術的範囲は、実施形態の記載に限定されない。開示されるいくつかの技術的範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内でのすべての変更を含むものと解されるべきである。
電子装置10としてエンジンECUの例を示したが、これに限定されるものではない。さらに、電子制御装置に限定されるものではない。ケース64とカバー66を組み付けてなる筐体60の内部空間に回路基板20とコネクタ30の一部とが収容され、内部空間がシール材90によって防水空間とされるとともに、コネクタ30の一部が筐体60の開口部62から外部に露出される電子装置10であればよい。
ケース64の凹部68に対応して、ハウジング34におけるシール部42のシール面42aに凸部48が設けられ、カバー66の凸部70に対応して、シール部42のシール面42aに凹部50が設けられる例を示した。しかしながら、シール材90を介した筐体60とハウジング34との防水構造部は、上記例に限定されない。たとえば、凸部48、凹部50、凹部68、及び凸部70を有さない構成としてもよい。また、ハウジング34が筒の全周にわたって設けられた凸部を有し、筐体が凸部に対応する凹部を有してもよい。また、ハウジング34が筒の全周にわたって設けられた凹部を有し、筐体が凹部に対応する凸部を有してもよい。
10…電子装置、20…回路基板、20a…一面、20b…裏面、30…コネクタ、32…端子、34…ハウジング、36…筒部、38…閉塞部、40…嵌合部、42…シール部、42a…シール面、44…側壁部、44a…側壁面、46…つなぎ部、48…凸部、50…凹部、52…溝部、52a…底面、60…筐体、62…開口部、62a…内面、62b…端面、64…ケース、66…カバー、68…凹部、70…凸部、72…庇部、74…垂れ部、76…貫通孔、90…シール材、200…腐食液

Claims (9)

  1. 一面(20a)と、板厚方向において前記一面と反対の裏面(20b)と、を有する回路基板(20)と、
    前記回路基板と電気的に接続された複数の端子(32)と、複数の前記端子を保持するハウジング(34)と、を有するコネクタ(30)と、
    前記一面側に配置されるケース(64)と、前記裏面側に配置されるカバー(66)と、を有し、前記ケースと前記カバーとを組み付けた状態で形成される開口部(62)を介して、前記コネクタの一部を外部に露出させつつ、前記コネクタの残りの部分及び前記回路基板を内部空間に収容する金属製の筐体(60)と、
    前記ケースと前記カバーとの対向面間、及び、前記筐体における開口部周縁の内面(62a)と前記内面に対向する前記ハウジングのシール面(42a)との間にそれぞれ介在し、前記内部空間を防水空間とするシール材(90)と、を備え、
    前記シール面は、前記シール面の幅方向の中央部分に設けられ、前記中央部分を挟む周辺部分に対して突出する凸部(48)と、前記中央部分に設けられ、前記周辺部分に対して凹んだ凹部(50)と、を有し、
    環状の前記シール面の全長の一部分に前記凸部が設けられ、前記全長の残りの部分に前記凹部が設けられており、
    前記ハウジングは、外部との嵌合部(40)と、前記筐体における前記開口部の端面(62b)に対向して前記端面との間に隙間を有するように、前記シール面と前記嵌合部との間に設けられた側壁部(44)と、前記シール面の前記周辺部分に対して凹むように、前記シール面と前記側壁部との間に設けられた溝部(52)と、を有し、
    前記溝部が、前記開口部の前記端面に対応して、前記ハウジング周りの全周に設けられている電子装置。
  2. 前記筐体は、前記端面の一部分から前記側壁部に向けて延び、前記板厚方向において前記溝部の底面(52a)に対向する庇部(72)を有する請求項1に記載の電子装置。
  3. 前記筐体は、前記庇部に形成された貫通孔(76)を有する請求項2に記載の電子装置。
  4. 一面(20a)と、板厚方向において前記一面と反対の裏面(20b)と、を有する回路基板(20)と、
    前記回路基板と電気的に接続された複数の端子(32)と、複数の前記端子を保持するハウジング(34)と、を有するコネクタ(30)と、
    前記一面側に配置されるケース(64)と、前記裏面側に配置されるカバー(66)と、を有し、前記ケースと前記カバーとを組み付けた状態で形成される開口部(62)を介して、前記コネクタの一部を外部に露出させつつ、前記コネクタの残りの部分及び前記回路基板を内部空間に収容する金属製の筐体(60)と、
    前記ケースと前記カバーとの対向面間、及び、前記筐体における開口部周縁の内面(62a)と前記内面に対向する前記ハウジングのシール面(42a)との間にそれぞれ介在し、前記内部空間を防水空間とするシール材(90)と、を備え、
    前記ハウジングは、外部との嵌合部(40)と、前記筐体における前記開口部の端面(62b)に対向して前記端面との間に隙間を有するように、前記シール面と前記嵌合部との間に設けられた側壁部(44)と、前記シール面に対して凹むように、前記シール面と前記側壁部との間に設けられた溝部(52)と、を有し、
    前記筐体は、前記端面の一部分から前記側壁部に向けて延び、前記板厚方向において前記溝部の底面(52a)に対向する庇部(72)と、前記庇部に形成された貫通孔(76)を有する電子装置。
  5. 前記溝部が、前記開口部の前記端面に対応して、前記ハウジング周りの全周に設けられている請求項4に記載の電子装置。
  6. 前記貫通孔は、前記端面に隣接して形成されている請求項3〜5いずれか1項に記載の電子装置。
  7. 前記筐体は、前記庇部から前記底面に向けて延び、前記側壁部に対向する垂れ部(74)を有する請求項2〜6いずれか1項に記載の電子装置。
  8. 前記垂れ部は、前記板厚方向において、前記シール面よりも前記底面に近い位置まで延設されている請求項7に記載の電子装置。
  9. 前記溝部の底面は、前記シール面から前記側壁部に近づくほど、前記板厚方向において前記シール面から遠ざかっている請求項1〜8いずれか1項に記載の電子装置。
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