JP6573751B1 - リニアモータの固定子、リニアモータ及びリニアモータシステム - Google Patents

リニアモータの固定子、リニアモータ及びリニアモータシステム Download PDF

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Abstract

可動子(3)の搬送路となるリニアモータ(1)の固定子(4)であって、可動子(3)の進行方向に沿って配置された永久磁石(411)を有する第1の固定子部材(41)と、軟磁性体で構成され、可動子(4)の進行方向に沿って配置された磁束誘導部(421)を有する第2の固定子部材(42)とを備え、第1の固定子部材(41)及び第2の固定子部材(42)は、可動子(3)の進行方向に沿って直列に配置される。

Description

本発明は、可動子の搬送路となるリニアモータの固定子、可動子と固定子とを備えたリニアモータ及びリニアモータシステムに関する。
近年では、回転運動を直線運動に変換するのではなく、ダイレクトに直線運動させることが可能で、同じ搬送路上で複数の可動部を個別に制御可能なリニアモータが、搬送機構に適用されるようになってきている。リニアモータによる搬送機構は、粉塵の排除が必要となる半導体装置の製造プロセスにおけるプロセス間の搬送機構への適用など用途が拡大している。
リニアモータは、一般的に、磁性体及び巻線を有する可動子が、固定子上を駆動する機構となっている。搬送路となる固定子は、接着といった方法によって固定子鉄心に永久磁石を設置して構成される。このような固定子鉄心に磁石を配置したモータ構成では、搬送路に磁石を敷き詰める必要がありコストが増加する傾向にある。また、加減速を必要としない搬送区間、つまり、高推力を必要としない搬送区間においても、磁石を用いており、過大な仕様となっている。
特許文献1に開示されたリニアモータは、高推力が必要な範囲に対して、不必要な範囲の永久磁石を小型化することにより、推力の適正化と、磁石使用量の削減による低コスト化を実施している。
特開平11−332210号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示されるリニアモータは、高推力が不必要な範囲の永久磁石を小型化することにより磁石使用量は削減されるものの、搬送路となる固定子全体に永久磁石を用いているため、固定子鉄心に永久磁石を設置する作業の工数は、高推力が不必要な範囲の永久磁石を小型化していないリニアモータと変わらない。すなわち、特許文献1に開示されるリニアモータは、固定子鉄心に永久磁石を設置する作業の工数を低減するものではない。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、固定子鉄心に永久磁石を設置する作業の工数を低減したリニアモータの固定子を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、可動子の搬送路となるリニアモータの固定子であって、可動子の進行方向に沿って配置された永久磁石を有する第1の固定子部材を備える。本発明は、軟磁性体で構成され、可動子の進行方向に沿って配置された磁束誘導部を有する第2の固定子部材を備える。第1の固定子部材及び第2の固定子部材は、可動子の進行方向に沿って直列に配置される。
本発明に係るリニアモータの固定子は、固定子鉄心に永久磁石を設置する作業の工数を低減できるという効果を奏する。
本発明の実施の形態1に係るリニアモータの構成を示す図 実施の形態1に係るリニアモータを用いたリニアモータシステムの構成を示す図 実施の形態1に係るリニアモータの可動子の移動速度と搬送路上の位置との関係の一例を示す図 実施の形態1に係るリニアモータの固定子が可動子に発生させる推力を示す図 実施の形態1に係るリニアモータの変形例を示す図 本発明の実施の形態2に係るリニアモータの構成を示す図 本発明の実施の形態3に係るリニアモータの構成を示す図 本発明の実施の形態4に係るリニアモータの構成を示す図 本発明の実施の形態5に係るリニアモータの構成を示す図 実施の形態5に係るリニアモータの位相を示す図 実施の形態5に係るリニアモータの電流に対するq軸の位相と推力との関係を示す図 実施の形態5に係るリニアモータにおいて、電流とq軸との位相差が0°の状態を示す図 実施の形態5に係るリニアモータの可動子が第2の固定子部材に進入した状態におけるd軸及びq軸と電流との関係を示す図 実施の形態1から実施の形態5に係る制御装置の機能をハードウェアで実現した構成を示す図 実施の形態1から実施の形態5に係る制御装置の機能をソフトウェアで実現した構成を示す図
以下に、本発明の実施の形態に係るリニアモータの固定子、リニアモータ及びリニアモータシステムを図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係るリニアモータの構成を示す図である。図1に示す断面は、可動子3と固定子4との間の形成される空隙Gに垂直かつ可動子3の進行方向Aに平行な断面である。リニアモータ1は、進行方向Aに沿って延びるガイド5と、ガイド5に案内されるスライダ2と、スライダ2によって進行方向Aに摺動可能に支持された可動子3と、可動子3を駆動する固定子4とを備える。
可動子3は、軟磁性材料を積層した積層鉄心によって構成された可動子コア31を有する。可動子コア31は、コアバック311から空隙G側に突出した複数のティース312を有する。また、可動子3は、複数のティース312に巻回された巻線33を有する。なお、図1に示す可動子3が有する巻線33は、ティース312ごとに一つのコイルを形成する集中巻きであるが、巻線33は、複数のティース312に跨がってコイルを形成する分布巻きであってもよい。
また、図1に示す可動子3は、コアバック311と複数のティース312とが一体となった一体型であるが、コアバック311で複数に分割され、コアバック311とティース312とを有する複数の分割コアによって構成されてもよい。また、可動子3は、コアバック311では分割されておらず、コアバック311とティース312とが分割されてもよい。
固定子4は、永久磁石411を備えた第1の固定子部材41と、磁束誘導部421を備えた第2の固定子部材42とを備えている。第1の固定子部材41及び第2の固定子部材42は、可動子3の進行方向Aに沿って直列に配置されている。第1の固定子部材41は、磁性体ヨークである第1の固定子鉄心412の一方の面に、間隔を空けて複数の永久磁石411が設置されている。永久磁石411は、第1の固定子部材41の厚さ方向に着磁方向が向く状態で第1の固定子鉄心412に設置されている。第2の固定子部材42は、軟磁性体ヨークである第2の固定子鉄心422から突出する突起が磁束誘導部421を形成している。ここで、図1には四角形の突起が記載されているが、磁束を誘導する形状であれば、突起の形状は円弧形状であったり、面取りを有する形状であっても良い。第1の固定子部材41は、永久磁石411が設置された側を空隙Gに向けて配置されている。第2の固定子部材42は、磁束誘導部421が形成された側を空隙Gに向けて配置されている。したがって、第1の固定子部材41の上を可動子3が通過する際には、第1の固定子部材41及び可動子3は、永久磁石モータを構成する。一方、第2の固定子部材42の上を可動子3が通過する際には、第2の固定子部材42及び可動子3は、シンクロナスリラクタンスモータを構成する。
図2は、実施の形態1に係るリニアモータを用いたリニアモータシステムの構成を示す図である。リニアモータシステム50は、電源60から供給される電力の周波数を変換してリニアモータ1に供給するインバータ70と、インバータ70がリニアモータ1に供給する電力の電流値が入力され、電圧指令をインバータ70に出力する制御装置80とを有する。制御装置80は、可動子3の移動方向及び移動速度を制御する。
シンクロナスリラクタンスモータが構成される範囲においては、第2の固定子鉄心422に磁束誘導部421を形成した第2の固定子部材42と、巻線33に電流を流すことで磁界が発生する可動子3との間の、リラクタンス力を利用して可動子3に推力を発生させる。シンクロナスリラクタンスモータは、可動子の移動方向の位置によって磁気抵抗が異なる構成で、磁気抵抗が小さくなる方向に発生するリラクタンス力を利用して推力を発生させるモータであり、永久磁石を用いずに推力を発生することができる。シンクロナスリラクタンスモータでは、d軸インダクタンスLdとq軸インダクタンスLqとの差Ld−Lqが存在することによって推力が発生し、Ld≠Lqである。
d軸インダクタンスLdとq軸インダクタンスLqの関係がLd≠Lqである場合、突極性として知られるインダクタンスの位置依存性が存在することになる。シンクロナスリラクタンスモータが構成される範囲においては、制御装置80はこの突極性を利用して可動子3の進行方向の位置を推定し、推定された位置を用いて、磁極の位相に合わせた電流制御、可動子3の速度制御、又は可動子3の位置制御を行う。推定された位置を用いて、磁極の位相に合わせた電流制御、可動子3の速度制御、又は可動子3の位置制御を行うことは、センサレス駆動とも称される。制御装置80は、センサレス駆動を行う場合には、位置検出器及び速度検出器を用いずに、磁極の位相に合わせた電流制御、可動子3の速度制御、又は可動子3の位置制御を行う。なお、制御装置80は、推定した可動子3の進行方向の位置に加え、推定した位置の微分成分である速度を用いて、磁極の位相に合わせた電流制御、可動子3の速度制御、又は可動子3の位置制御を行ってもよい。突極性を利用した可動子3の位置推定の方法には、位置推定用の高周波の電圧指令を電流制御用電圧指令に加算してインバータ70に出力し、検出した電流によりインダクタンスLdとLqとの突極比Lq/Ldを推定し、推定した突極比Lq/Ldの値から可動子3の位置を推定する方法を例示できるが、この方法に限定はされない。
一方、永久磁石モータが構成される範囲においては、制御装置80は、可動子3をセンサレス駆動してもよいし、可動子3の位置を検出するセンサの検出結果に基づいて可動子3を駆動してもよい。
第2の固定子部材42の上で制御装置80が可動子3をセンサレス駆動することにより、シンクロナスリラクタンスモータが構成される範囲に可動子3の位置を検出するセンサを設置する必要が無くなり、リニアモータシステム50を簡素化できる。
図3は、実施の形態1に係るリニアモータの可動子の移動速度と搬送路上の位置との関係の一例を示す図である。位置x0から位置x3まで可動子3が移動する場合、位置x0とx1との間では可動子3は加速し、位置x1と位置x2との間では可動子3は等速運動をし、位置x2と位置x3との間では可動子3は減速する。
実施の形態1に係るリニアモータ1を搬送装置の動力源にする場合、タクトタイムを向上させるためには、可動子3の移動速度の上限を高めるか、可動子3を加速又は減速する際の加速度を大きくする必要がある。
可動子3を加速又は減速する際の加速度をa[m/s]、推力をF[N]、可動子3が搬送するワークと可動子3とを合わせた質量をm[kg]としたとき、下記の式(1)関係が成り立つ。
F=ma ・・・(1)
式(1)から、質量mが同じであるならば、加速度aを大きくするためには、推力Fを大きくする必要があることがわかる。
ところで、位置x1と位置x2との間では、可動子3は等速運動を行う。したがって、理論上は位置x1と位置x2との間では推力を発生させる必要はないが、実際にはスライダ2とガイド5との間の摩擦及び空気抵抗によって負の加速度が生じるため、摩擦及び空気抵抗を打ち消す一定以上の推力を発生させる必要がある。可動子3の等速運動を維持するために必要な推力は、加速時及び減速時の推力に比べると小さい。
図4は、実施の形態1に係るリニアモータの固定子が可動子に発生させる推力についての説明図である。図4は、第1の固定子部材41が発生させる推力及び第2の固定子部材42が発生させる推力を磁界解析により求めた結果を示している。図4では、第1の固定子部材41が可動子3に発生させる推力が1となるように正規化している。第2の固定子部材42が可動子3に発生させる推力は、第1の固定子部材41が可動子3に発生させる推力の10%以上20%未満である。すなわち、第1の固定子部材41が配置された区間で第1の固定子部材41が可動子3に発生させる加速度の絶対値は、第2の固定子部材42が配置された区間で第2の固定子部材42が可動子3に発生させる加速度の絶対値よりも大きい。
実施の形態1に係るリニアモータ1は、可動子3を加速する区間である位置x0と位置x1との間及び可動子3を減速する区間である位置x2と位置x3との間には、第1の固定子部材41を配置している。また、実施の形態1に係るリニアモータ1は、可動子3が等速運動を行う区間である位置x1と位置x2との間には第2の固定子部材42を配置している。
第1の固定子部材41を配置した位置x0と位置x1との間の区間及び位置x2と位置x3との間の区間では、可動子3に大きい推力を発生させ、大きな加速度を得ることができる。また、位置x1と位置x2との間の区間は、通常のリニアモータに用いられるスライダ2の場合、動摩擦係数μは0.002から0.003の間であり、シール抵抗fは2Nから5Nの間である。したがって、スライダ2への負荷加重Wが3000Nの場合、摩擦抵抗F’は、下記の式(2)から13N程度と算出される。
F’=μW+f ・・・(2)
スライダ2への負荷加重が3000Nである場合、第1の固定子部材41が発生させる推力は200Nとなる。図4に示したように、第2の固定子部材42が発生させる推力は、第1の固定子部材41が発生させる推力の10%以上であるため、20N以上である。第2の固定子部材42が発生させる推力は、等速運動時の摩擦抵抗F’よりも大きいことから、第2の固定子部材42は、可動子3を等速運動させることが可能な推力を発生させていることがわかる。
上記のように、実施の形態1に係るリニアモータ1の固定子4は、可動子3を加速又は減速する区間には第1の固定子部材41を配置し、可動子3を等速運動させる区間には第2の固定子部材42を配置しているため、可動子3の加減速性能を損なうことなく、固定子4全体での永久磁石411の使用量を低減することができる。すなわち、リニアモータ1を製造する装置メーカは、可動子3の駆動運転パターンに合わせて、可動子3を加減速させる区間には第1の固定子部材41を配置し、可動子3を加減速させる必要がない区間に第2の固定子部材42を配置して固定子4を組み立てることで、可動子3の加減速性能を損なうことなく、固定子4全体での永久磁石411の使用量を低減する。
図1において可動子3に対向する永久磁石411の数は、ティース312の数6に対して、永久磁石411の数が4のいわゆる4極6スロットのリニアモータ1となっているが、これ以外の極数とスロット数との組み合わせでもよい。
図5は、実施の形態1に係るリニアモータの変形例を示す図である。図1に示した第2の固定子部材42の磁束誘導部421は、第2の固定子鉄心422から空隙Gに突出した突起により形成されていたが、図5に示すように、第2の固定子鉄心422にスリット穴425を設けることにより磁束誘導部421を形成することも可能である。なお、図5において磁束誘導部421は、円弧状のスリット穴425により形成されているが、磁束誘導部421を形成するスリット穴425は、リラクタンストルクを発生させる形状あればよく、円弧状に限定されない。
実施の形態1に係るリニアモータ1は、永久磁石411を有する第1の固定子部材41と、軟磁性体で構成された磁束誘導部421を有する第2の固定子部材42とで固定子4を構成することにより、第1の固定子部材41において高推力を発生し、高加減速による滑らかな始動及び停止が可能であり、等速運動を必要とする駆動範囲においては、磁束誘導部421を有する第2の固定子部材42により、永久磁石411を用いずとも磁束誘導部421で発生するリラクタンストルクを用い等速運動可能な推力を発生する。このように二つの異なる固定子部材を有することにより推力仕様の適正化及び磁石使用量の削減を実現できる。また、第2の固定子鉄心422に永久磁石411を設置する作業が不要であるため、永久磁石411を着磁する作業の工数及び固定子4の鉄心に永久磁石411を設置する作業の工数を低減できる。
実施の形態2.
図6は、本発明の実施の形態2に係るリニアモータの構成を示す図である。図6に示す断面は、可動子3と固定子4との間の形成される空隙Gに垂直かつ可動子3の進行方向Aに平行な断面である。実施の形態2に係るリニアモータ1の第2の固定子部材42は、進行方向両端部において、磁束誘導部421の間に永久磁石411が配置されており、いわゆるコンシークエント型となっている点で実施の形態1の第2の固定子部材42とは相違している。第2の固定子部材42の永久磁石411が磁束誘導部421で挟まれた部分をコンシークエント部423という。永久磁石411は、第2の固定子部材42の厚さ方向に着磁方向が向く状態で第2の固定子鉄心422に設置されている。
可動子3は、第1の固定子部材41から第2の固定子部材42へ進入する際に、第1の固定子部材41に配置された永久磁石411の磁気吸引力により駆動方向と逆方向に力が加わり、速度が減衰する可能性がある。第1の固定子部材41の永久磁石411による磁気吸引力を減衰し、第1の固定子部材41から第2の固定子部材42へ可動子3が滑らかに進入できるようにするには、固定子4から空隙Gに発生する磁束を減少する必要がある。
一般的に、コンシークエント型のモータでは、空隙に発生する磁束は、永久磁石のみで構成された固定子から発生する磁束に比べて50%から70%に低減する。したがって、永久磁石411の磁気吸引力は、コンシークエント部423の上では低減する。また、コンシークエント部423の上での推力は、永久磁石411だけが推力を発生させる第1の固定子部材41上で発生する推力と比較して50%以上である。したがって、第1の固定子部材41から第2の固定子部材42のコンシークエント部423に可動子3が進入しても、磁気吸引力による速度の減衰は生じにくい。
また、第1の固定子部材41の永久磁石411と、第2の固定子部材42の磁束誘導部421群との間に、コンシークエント部423を設けることにより、第1の固定子部材41と第2の固定子部材42との間で磁気吸引力が段階的に変化するため、第2の固定子部材42上でコンシークエント部423から磁束誘導部421群へ進行する可動子3は、推力が低減しても速度が減衰しにくく、滑らかな移動をすることが可能である。
上記の説明は、可動子3が第1の固定子部材41から第2の固定子部材42へ進行する場合であったが、第2の固定子部材42から第1の固定子部材41へ進行する場合も、推力を段階的に増大させることで、可動子3を滑らかに移動させることができる。
実施の形態2に係るリニアモータ1は、第2の固定子鉄心422の中央部には永久磁石411を配置しないため、固定子鉄心に永久磁石411を設置する工数を低減することができる。
実施の形態3.
図7は、本発明の実施の形態3に係るリニアモータの構成を示す図である。図7に示す断面は、可動子3と固定子4との間の形成される空隙Gに垂直かつ可動子3の進行方向Aに平行な断面である。実施の形態3に係るリニアモータ1の第2の固定子部材42は、進行方向Aの両端部に永久磁石411が配置されており、進行方向Aの中央部には軟磁性体で構成された磁束誘導部421を有している。第2の固定子部材42の永久磁石411が配置された部分を、磁石設置部424という。永久磁石411は、第2の固定子部材42の厚さ方向に着磁方向が向く状態で第2の固定子鉄心422に設置されている。実施の形態3に係るリニアモータ1の第2の固定子部材42の磁石設置部424に配置された永久磁石411は、第1の固定子部材41の永久磁石411よりも寸法が小さいか、又は残留磁束密度が小さくなっている。第1の固定子部材41の永久磁石411よりも小さい永久磁石411を第2の固定子部材42に配置する場合、永久磁石411は、第1の固定子部材41に近づくにつれて残留磁束密度が大きくなるようにしてもよい。
第1の固定子部材41から第2の固定子部材42へ可動子3が進入する場合、第1の固定子部材41の永久磁石411の磁気吸引力により可動子3が減速し、滑らかな駆動ができない可能性がある。滑らかな駆動を可能とするためには、空隙Gに発生する磁束を段階的に減少する必要がある。
永久磁石411が発生する磁束は、着磁面積が小さくなると減少する。すなわち、永久磁石411は、可動子3の進行方向に垂直かつ固定子4から可動子3側に向かう方向の寸法又は可動子3の進行方向に垂直かつ固定子4から可動子3側に向かう方向と垂直な方向の寸法が小さくなると、磁石幅が短くなり、永久磁石411が発生する磁束は減少する。また、永久磁石411の可動子3の進行方向に垂直かつ固定子4から可動子3側に向かう方向の寸法が小さくなることにより動作点が下がり、磁束密度が小さくなることが一般的に知られている。また、残留磁束密度が小さくなると、発生する磁束は小さくなる。
実施の形態3に係るリニアモータ1の磁石設置部424には、第1の固定子部材41の永久磁石411よりも寸法が小さい磁石、又は残留磁束密度の小さい永久磁石411が用いられている。したがって、空隙Gに発生する磁束が小さくなり、第1の固定子部材41から第2の固定子部材42に可動子3が進入する際に磁気吸引力を段階的に減少させ、第1の固定子部材41から第2の固定子部材42への進入による可動子3の速度の減衰を無くし、駆動を滑らかにすることが可能である。
実施の形態4.
図8は、本発明の実施の形態4に係るリニアモータの構成を示す図である。図8に示す断面は、可動子3と固定子4との間の形成される空隙Gに垂直かつ可動子3の進行方向Aに平行な断面である。第1の固定子部材41の磁束を発生する空隙G側の面と、第2の固定子部材42に構成された磁束誘導部421の空隙G側の面をそれぞれ磁極面413,426と定義する。第1の固定子部材41と可動子3とが対向しているときの第1の固定子部材41の磁極面413と可動子3との距離G1は、第2の固定子部材42と可動子3とが対向しているときの第2の固定子部材42の磁極面426と可動子3との距離G2以上となっている。G1≧G2とすることにより、第1の固定子部材41と第2の固定子部材42との境界部を可動子3が通過する際に、推力の急激な変動を抑制し、可動子3を滑らかに移動させることができる。
実施の形態4に係るリニアモータ1では、第2の固定子部材42の磁極面426と可動子3との距離G2は、第1の固定子部材41に近づくにつれて長くなっている。第1の固定子部材41に近づくにつれて距離G2を長くすることにより、第1の固定子部材41と第2の固定子部材42との境界部において、推力が段階的に変化することとなり、可動子3を滑らかに移動させる効果を高めることができる。したがって、実施の形態3に係るリニアモータ1と同様に、第1の固定子部材41から第2の固定子部材42への進入による可動子3の速度の減衰を無くし、駆動を滑らかにすることが可能である。ただし、第2の固定子部材42の磁極面426と可動子3との距離G2は、一定であってもよい。
実施の形態5.
図9は、本発明の実施の形態5に係るリニアモータの構成を示す図である。図9に示す断面は、可動子3と固定子4との間の形成される空隙Gに垂直かつ可動子3の進行方向Aに平行な断面である。実施の形態5に係るリニアモータ1の固定子4を構成する第1の固定子部材41及び第2の固定子部材42において、第1の固定子部材41に配置した永久磁石411によって形成された磁極面413は、進行方向Aに沿って、第1の固定子鉄心412に極ピッチτpで配置されている。図9において、第2の固定子部材42は、永久磁石411が第1の固定子鉄心412の可動子3側の表面に配置された、いわゆる表面磁石型の構成である。ただし、第1の固定子鉄心412内に永久磁石411が埋め込まれた埋め込み磁石型であってもよい。また、永久磁石411の着磁方向が進行方向Aと平行であり着磁方向が対向するような構成であってもよい。さらに、第2の固定子部材42は、ハルバック型の構造でもよい。
第2の固定子部材42は、第2の固定子鉄心422と、第2の固定子鉄心422に形成された軟磁性体とで形成された磁束誘導部421のみを備えており、永久磁石411は配置されていない。なお、磁束誘導部421は、実施の形態2でも説明したように、スリット穴425によって形成されていてもよい。
第1の固定子部材41は、隣接する磁極面413の中心間距離がτpである。第2の固定子部材42は、隣接する磁極面426の中心間距離がlである。
第1の固定子部材41と第2の固定子部材42との連結部を介して隣接する第1の固定子部材41の磁極面中心と、第2の固定子部材42の磁極面との中心の距離はLである。距離Lは、τp/2+(n−1)τp≦L≦nτpとなっている。ここで、nは、1以上の自然数である。
図9において、第1の固定子部材41の磁極面413の中心をd軸、隣接する磁極面413の中間をq軸とする。同様に、第2の固定子部材42の磁極面426の中心をd軸、隣接する磁極面426の中間をq軸とする。図10は、実施の形態5に係るリニアモータの位相を示す図である。図10に示すように、コイルに通電する電流iとq軸とのなす角を位相差θと定義する。図11は、実施の形態5に係るリニアモータの電流に対するq軸の位相と推力との関係を示す図である。図11に実線で示す第1の固定子部材41が発生する推力は、第1の固定子部材41が発生する推力のピーク値が1となるように正規化した値である。また、図11に破線で示す第2の固定子部材42が発生する推力は、第2の固定子部材42が発生する推力のピーク値が1となるように正規化した値である。
図11に示すように、第1の固定子部材41で発生する推力がピーク値をとる位相と、第2の固定子部材42で発生する推力がピーク値をとる位相とは異なっている。例えば、L=τpの場合、第1の固定子部材41で最大推力を発生するためには、電流iとq軸との位相差θを0°とする必要がある。図12は、実施の形態5に係るリニアモータにおいて、電流とq軸との位相差が0°の状態を示す図である。第1の固定子部材41で最大推力を発生させるためには、id=0、iq=iとなる必要がある。
図12の電流位相の状態において、可動子3が第1の固定子部材41から第2の固定子部材42に進入した場合、図11に示すように位相差θ=0°であるため推力が発生しない。L=τpの場合に推力を発生するには、可動子3が第2の固定子部材42に進入したことを検知し、電流位相を変化させる制御が必要となり、滑らかな駆動をすることが困難である。
図13は、実施の形態5に係るリニアモータの可動子が第2の固定子部材に進入した状態におけるd軸及びq軸と電流との関係を示す図である。実施の形態5に係るリニアモータ1では、距離Lを、τp/2<L<τpとすることにより、可動子3が第2の固定子部材42に進入すると、図13に示すように、d軸及びq軸の位相が進む。つまり、電流iとq軸との位相差θは、−90°<θ<0°となり、インバータ70側で電流制御をしなくとも、第2の固定子部材42上で推力を発生することが可能となる。これにより、第1の固定子部材41と第2の固定子部材42との連結部において滑らかな駆動が可能となる。
以上のことから、距離Lは、τp/2<L<τpとすることが望ましい。また、図11に示すように、第2の固定子部材42が発生する推力は周期性があり、一周期180°である。極ピッチτpは、電気角度で180°であることから、距離Lは、τp/2+(n−1)τp<L<nτpであればよい。
さらに、図11に示すように、第2の固定子部材42で発生する推力は、位相差θが−75°≦θ≦−15°であれば、最大推力の50%を確保することができることから、距離Lは、2τp/3+(n−1)τp<L<7τp/8+(n−1)τpとすると、より望ましい。
また、磁束誘導部421の中心距離lは、3τp/4+(m−1)τp≦l≦mτpであり、mが1以上の整数であると、第1の固定子部材41上から第2の固定子部材42の上に進入した可動子3に減衰力が働くことを抑制できる。
上記実施の形態1から実施の形態5に係る制御装置80の機能は、処理回路により実現される。処理回路は、専用のハードウェアであっても、記憶装置に格納されるプログラムを実行する演算装置であってもよい。
処理回路が専用のハードウェアである場合、処理回路は、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、又はこれらを組み合わせたものが該当する。図14は、実施の形態1から実施の形態5に係る制御装置の機能をハードウェアで実現した構成を示す図である。処理回路29には、制御装置80の機能を実現する論理回路29aが組み込まれている。処理回路29を実現するハードウェアには、マイクロコントローラを例示できる。
処理回路29が演算装置の場合、制御装置80の機能は、ソフトウェア、ファームウェア、又はソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。
図15は、実施の形態1から実施の形態5に係る制御装置の機能をソフトウェアで実現した構成を示す図である。処理回路29は、プログラム29bを実行する演算装置291と、演算装置291がワークエリアに用いるランダムアクセスメモリ292と、プログラム29bを記憶する記憶装置293を有する。記憶装置293に記憶されているプログラム29bを演算装置291がランダムアクセスメモリ292上に展開し、実行することにより、制御装置80の機能が実現される。ソフトウェア又はファームウェアはプログラム言語で記述され、記憶装置293に格納される。演算装置291は、中央処理装置を例示できるがこれに限定はされない。
処理回路29は、記憶装置293に記憶されたプログラム29bを読み出して実行することにより、制御装置80の機能を実現する。プログラム29bは、制御装置80の機能を実現する手順及び方法をコンピュータに実行させるものであるとも言える。
なお、処理回路29は、一部を専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェア又はファームウェアで実現するようにしてもよい。
このように、処理回路29は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はこれらの組み合わせによって、上述の各機能を実現することができる。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 リニアモータ、2 スライダ、3 可動子、4 固定子、5 ガイド、29 処理回路、29a 論理回路、29b プログラム、31 可動子コア、33 巻線、41 第1の固定子部材、42 第2の固定子部材、50 リニアモータシステム、60 電源、70 インバータ、80 制御装置、291 演算装置、292 ランダムアクセスメモリ、293 記憶装置、311 コアバック、312 ティース、411 永久磁石、412 第1の固定子鉄心、413,426 磁極面、421 磁束誘導部、422 第2の固定子鉄心、423 コンシークエント部、424 磁石設置部、425 スリット穴。

Claims (15)

  1. 可動子の搬送路となるリニアモータの固定子であって、
    前記可動子の進行方向に沿って配置された永久磁石を有する第1の固定子部材と、
    軟磁性体で構成され、前記可動子の進行方向に沿って配置された磁束誘導部を有する第2の固定子部材とを備え、
    前記第1の固定子部材及び前記第2の固定子部材は、前記可動子の進行方向に沿って直列に配置され
    前記第1の固定子部材は、極ピッチτpで前記永久磁石が配置されており、
    前記第1の固定子部材と前記第2の固定子部材との連結部において、前記第1の固定子部材の進行方向端部に配置された磁極面の進行方向中心から、前記第1の固定子部材の前記磁極面に隣接する前記第2の固定子部材の磁極面の進行方向中心との距離Lは、τp/2+(n−1)τp≦L≦nτpであり、nは1以上の整数であることを特徴とするリニアモータの固定子。
  2. 前記距離Lは、2τp/3+(n−1)τp≦L≦7τp/8+(n−1)τpであることを特徴とする請求項に記載のリニアモータの固定子。
  3. 可動子の搬送路となるリニアモータの固定子であって、
    前記可動子の進行方向に沿って配置された永久磁石を有する第1の固定子部材と、
    軟磁性体で構成され、前記可動子の進行方向に沿って配置された磁束誘導部を有する第2の固定子部材とを備え、
    前記第1の固定子部材及び前記第2の固定子部材は、前記可動子の進行方向に沿って直列に配置され、
    前記可動子の進行方向において隣接する前記磁束誘導部の中心距離lは、3τp/4+(m−1)τp≦l≦mτpであり、mは1以上の整数であることを特徴とするリニアモータの固定子。
  4. 前記第2の固定子部材は、前記可動子の進行方向に沿って配置された永久磁石を有することを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載のリニアモータの固定子。
  5. 第2の固定子部材に配置された前記永久磁石は、前記第1の固定子部材に配置された前記永久磁石とは、形状又は残留磁束密度が異なることを特徴とする請求項に記載のリニアモータの固定子。
  6. 可動子の搬送路となるリニアモータの固定子であって、
    前記可動子の進行方向に沿って配置された永久磁石を有する第1の固定子部材と、
    軟磁性体で構成され、前記可動子の進行方向に沿って配置された磁束誘導部を有する第2の固定子部材とを備え、
    前記第1の固定子部材及び前記第2の固定子部材は、前記可動子の進行方向に沿って直列に配置され、
    前記第2の固定子部材は、前記可動子の進行方向に沿って配置された永久磁石を有し、
    前記第2の固定子部材に配置された前記永久磁石は、前記第1の固定子部材に配置された前記永久磁石とは、形状又は残留磁束密度が異なり、
    前記第2の固定子部材に配置された前記永久磁石の、前記可動子の進行方向に垂直かつ前記固定子から前記可動子側に向かう方向と垂直な方向の寸法は、前記第1の固定子部材に近いほど長いことを特徴とするリニアモータの固定子。
  7. 可動子の搬送路となるリニアモータの固定子であって、
    前記可動子の進行方向に沿って配置された永久磁石を有する第1の固定子部材と、
    軟磁性体で構成され、前記可動子の進行方向に沿って配置された磁束誘導部を有する第2の固定子部材とを備え、
    前記第1の固定子部材及び前記第2の固定子部材は、前記可動子の進行方向に沿って直列に配置され、
    前記第2の固定子部材は、前記可動子の進行方向に沿って配置された永久磁石を有し、
    前記第2の固定子部材に配置された前記永久磁石は、前記第1の固定子部材に配置された前記永久磁石とは、形状又は残留磁束密度が異なり、
    前記第2の固定子部材に配置された前記永久磁石の、前記可動子の進行方向に垂直かつ前記固定子から前記可動子側に向かう方向の寸法は、前記第1の固定子部材に近いほど長いことを特徴とするリニアモータの固定子。
  8. 可動子の搬送路となるリニアモータの固定子であって、
    前記可動子の進行方向に沿って配置された永久磁石を有する第1の固定子部材と、
    軟磁性体で構成され、前記可動子の進行方向に沿って配置された磁束誘導部を有する第2の固定子部材とを備え、
    前記第1の固定子部材及び前記第2の固定子部材は、前記可動子の進行方向に沿って直列に配置され、
    前記第2の固定子部材は、前記可動子の進行方向に沿って配置された永久磁石を有し、
    前記第2の固定子部材に配置された前記永久磁石は、前記第1の固定子部材に配置された前記永久磁石とは、形状又は残留磁束密度が異なり、
    前記第2の固定子部材に配置された前記永久磁石の残留磁束密度は、前記第1の固定子部材に近いほど大きいことを特徴とするリニアモータの固定子。
  9. 前記第2の固定子部材の前記磁束誘導部は、磁性体ヨークから突出する突起によって形成されていることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載のリニアモータの固定子。
  10. 前記第2の固定子部材の前記磁束誘導部は、磁性体ヨークに設けられた複数のスリット穴で形成されていることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載のリニアモータの固定子。
  11. 前記可動子を加減速させる区間に前記第1の固定子部材が配置され、前記可動子を等速運動させる区間に前記第2の固定子部材が配置されたことを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載のリニアモータの固定子。
  12. 可動子と、
    前記可動子の進行方向に沿って配置された永久磁石を有する第1の固定子部材と、軟磁性体で構成され、前記可動子の進行方向に沿って配置された磁束誘導部を有する第2の固定子部材とを備え、前記第1の固定子部材及び前記第2の固定子部材が、前記可動子の進行方向に沿って直列に配置されて前記可動子の搬送路をなす固定子とを有し、
    前記第1の固定子部材と前記可動子とが対向しているときの前記第1の固定子部材の磁極面と前記可動子との距離G1と、前記第2の固定子部材と前記可動子とが対向しているときの前記第2の固定子部材の磁極面と前記可動子との距離G2とは、G1≧G2であることを特徴とするリニアモータ。
  13. 前記第2の固定子部材の磁極面と前記可動子との距離G2は、前記第1の固定子部材に近いほど長いことを特徴とする請求項12に記載のリニアモータ。
  14. 請求項12又は3に記載のリニアモータと、
    前記可動子の移動方向及び移動速度を制御する制御装置とを有し、
    前記制御装置は、前記可動子が前記第2の固定子部材の上を通過する際に、前記可動子をセンサレス駆動することを特徴とするリニアモータシステム。
  15. 可動子と、
    前記可動子の進行方向に沿って配置された永久磁石を有する第1の固定子部材と、軟磁性体で構成され、前記可動子の進行方向に沿って配置された磁束誘導部を有する第2の固定子部材とを備え、前記第1の固定子部材及び前記第2の固定子部材が、前記可動子の進行方向に沿って直列に配置されて前記可動子の搬送路をなす固定子とを有するリニアモータと、
    前記可動子の移動方向及び移動速度を制御する制御装置とを有し、
    前記制御装置は、前記可動子が前記第1の固定子部材の上を通過する際には、前記可動子の位置を検出するセンサの検出結果に基づいて前記可動子を駆動し、前記可動子が前記第2の固定子部材の上を通過する際には、前記可動子をセンサレス駆動することを特徴とするリニアモータシステム。
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