JP3646518B2 - リニアモータ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリント基板にICチップ等の電子部品を装着するために使用されるチップマウンタ用等として好適なリニアモータに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のチップマウンタに使用されているリニアモータとしては、図12に示すような、永久磁石を用いた界磁を固定側に有し、コイルを備えた電機子を移動側に有するものが挙げられる。
【0003】
このリニアモータのベース1には、2本の平行なガイドレール2が幅方向に所定の間隔を開けて固定されている。各ガイドレール2には各2個のスライダ3が装着されている。これらのスライダ3の上に、四隅がスライダ3となる配置で、コイル41を備えた電機子4が固定されている。
【0004】
また、両ガイドレール2の間に、多数の同じ永久磁石5からなる界磁50が固定されている。多数の永久磁石5は、ガイドレール2に沿った方向(電機子4の移動方向)で電機子4と対向する面が、交互にN極およびS極となるように配置されている。なお、電機子4と永久磁石5との間には所定の隙間7が設けてあり、電機子4と対向する面がN極である永久磁石5は電機子4に接近する向きで磁束を発生し、前記面がS極である永久磁石5は電機子4から離れる向きで磁束を発生する。
【0005】
したがって、コイル41に電流を流すと、この電流によって生じる移動磁界と永久磁石5による磁束との相互作用により電機子4に推力が生じるため、電機子4はガイドレール2に案内されて直線的に移動する。また、このリニアモータはリニアエンコーダ9を備え、このリニアエンコーダ9からの位置検出信号に基づいて電機子4の位置制御を行うことにより、電機子4を任意の位置に移動できるようになっている。
【0006】
このように、界磁に永久磁石を用いた従来のリニアモータでは、界磁を形成する多数の永久磁石が全て同じ材質で同じ大きさであるため、電機子のコイルと鎖交する永久磁石の発生磁束は電機子の移動方向全体で同じになっている。その結果、電機子のコイルに流す電流を移動方向で変化させない限り、推力は移動方向で一定となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、チップマウンタ等のように、移動方向の一部分のみで俊敏な移動を行い、それ以外の部分では俊敏な移動をする必要がない用途のリニアモータでは、移動方向で推力が一定であると、大きな推力が必要でない部分にも大きな推力が必要な部分に合わせて、強力で高価な磁石を使用する必要があり、案内機構の許容荷重を大きくする必要もあった。
【0008】
本発明は、コイルを備えた電機子を移動側に有し、多数の永久磁石からなる界磁を固定側に有し、推力が電機子の移動方向で変化するリニアモータであって、部分的に俊敏な移動を行わせる用途に好適なリニアモータを提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、コイルを備えた電機子を移動側に有し、この電機子の移動方向に沿って配置された多数の永久磁石からなる界磁を固定側に有するリニアモータにおいて、前記界磁を電機子の移動方向で複数の区間に分けて、電機子のコイルと鎖交する永久磁石の発生磁束を隣り合う区間で変えるとともに、全区間において、前記移動方向と垂直で且つ永久磁石の磁束方向とも垂直である方向には永久磁石を一つだけ有することを特徴とするリニアモータを提供する。
【0010】
本発明のリニアモータにおいて、電機子のコイルと鎖交する永久磁石の発生磁束を隣り合う区間で変えるための具体的な構成としては、第1に、隣り合う区間で永久磁石の長さ(電機子の移動方向と垂直で且つ永久磁石の磁束方向とも垂直である方向の寸法)を変えた構成が挙げられる。
【0011】
第2の構成としては、隣り合う区間で永久磁石のベース面からの高さ(永久磁石の磁束方向の寸法)を変えた構成が挙げられる。
第3の構成としては、隣り合う区間で永久磁石の磁化率を変えた構成が挙げられる。具体的には、隣り合う区間で異なる材質の永久磁石を用いる(例えばフェライト磁石と希土類磁石の組合せ)か、同じ材質の永久磁石に対して機械的処理や熱処理を行って磁化率を変えたものを用いる構成が挙げられる。
【0012】
第4の構成としては、隣り合う区間で永久磁石の幅(電機子の移動方向の寸法)を変えた構成が挙げられる。
第5の構成としては、電機子のコイルと鎖交する永久磁石の発生磁束を小さくする区間にある全ての永久磁石の電機子と対向する面に、磁性材料からなる板(磁力減衰板)を密着させる構成が挙げられる。磁性材料からなる板を複数の永久磁石に渡って前記面に密着させると、隣り合う永久磁石同士で発生する磁束が短絡して、外部に出にくくなる。なお、電機子のコイルと鎖交する永久磁石の発生磁束に3段階以上の差を付ける場合には、区間によって磁力減衰板の厚さを変える。
【0013】
第6の構成としては、全区間で同じ幅(前記移動方向の寸法)の永久磁石を電機子の移動方向に隙間を開けて配置し、隣り合う区間で永久磁石のピッチ(隣り合う永久磁石の幅方向中心間の距離)を変えた構成が挙げられる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について説明する。
なお、この実施形態のリニアモータにおいて、界磁以外の構成は、前述の図12に示す従来のリニアモータと同じであるため、以下では界磁の構成についてのみ説明する。
【0015】
図1〜8は、本発明の第1〜第8実施形態に相当するリニアモータの界磁を示す平面図(a)および正面図(b)である。各図において、矢印Xは電機子の移動方向を示し、矢印Zは永久磁石の磁束方向を示し、矢印Yは、電機子の移動方向(X方向)と垂直で且つ永久磁石の磁束方向(Z方向)とも垂直である方向を示す。
【0016】
図1に示す第1実施形態では、界磁50を電機子の移動方向で5つの区間(中央のエリアA、これに隣接する2つのエリアB、各エリアBに隣接する2つのエリアC)に分け、隣り合う区間で永久磁石51〜53の長さ(Y方向での寸法)を変えてある。エリアAの永久磁石51を一番長く、エリアCの永久磁石53を一番短く、エリアBの永久磁石52をこれらの間の長さにしてある。
【0017】
全ての永久磁石51〜53は同じ材料で同じ磁化率に形成され、長さ以外の寸法は全て同じになっている。これにより、電機子のコイルと鎖交する永久磁石の発生磁束が隣り合う区間で異なり、エリアAで一番大きく、エリアB、エリアCの順に小さくなっている。
【0018】
その結果、電機子のコイルに全区間で同じ電流を流した場合に、各区間で発生する推力はエリアAで一番大きく、エリアB、エリアCの順に小さくなる。また、界磁50と電機子との磁気的吸引力もエリアAで一番大きく、エリアB、エリアCの順に小さくなる。
【0019】
したがって、このリニアモータをエリアAでのみ俊敏な移動を行わせる用途に適用すれば、全区間で形状および材質が同一の永久磁石を使用することにより推力が同じになっているリニアモータと比較して、永久磁石と電機子との吸引力を支えるための許容荷重の小さな案内機構を用いることができる。また、推力が小さい区間の永久磁石の大きさを小さくできるため、リニアモータの固定側の軽量化および小型化が図れる。
【0020】
図2に示す第2実施形態では、前記第1実施形態と同様に、界磁50を電機子の移動方向で5つの区間に分け、隣り合う区間で永久磁石51〜53のベース1の上面からの高さ(磁束方向の寸法)を変えてある。エリアAの永久磁石51を一番高く、エリアCの永久磁石53を一番低く、エリアBの永久磁石52をこれらの間の高さにしてある。
【0021】
全ての永久磁石51〜53は同じ材料で同じ磁化率に形成され、高さ以外の寸法は全て同じになっている。これにより、電機子のコイルと鎖交する永久磁石の発生磁束が隣り合う区間で異なり、エリアAで一番大きく、エリアB、エリアCの順に小さくななっている。なお、ベース1の上面は平坦に形成されているため、界磁50の電機子との対向面に凹凸が生じている。
【0022】
その結果、電機子のコイルに全区間で同じ電流を流した場合に、各区間で発生する推力はエリアAで一番大きく、エリアB、エリアCの順に小さくなる。また、界磁50と電機子との磁気的吸引力もエリアAで一番大きく、エリアB、エリアCの順に小さくなる。
【0023】
したがって、このリニアモータをエリアAでのみ俊敏な動作を行わせる用途に適用すれば、前記第1実施形態と同様の効果が得られる。また、この実施形態独自の効果として、永久磁石の表面積が同一であるためベース1に永久磁石を固定し易いという効果もある。
【0024】
図3に示す第3実施形態では、前記第2実施形態と同様に、隣り合う区間で永久磁石51〜53のベース1の上面からの高さを変えてあるが、界磁50の電機子との対向面が平坦となるように、ベース1の上面のエリアAとエリアBに、各永久磁石51,23の高さとエリアCの永久磁石53との高さの差に応じた深さの凹部11,12が設けてある。
【0025】
したがって、このリニアモータをエリアAでのみ俊敏な動作を行わせる用途に適用すれば、前記第2実施形態と同様の効果が得られる。また、このリニアモータは、第2実施形態のリニアモータと比較して、電機子と永久磁石との隙間が一様となるため異物が混入し難くなるという効果がある。
【0026】
図4に示す第4実施形態では、界磁50を電機子の移動方向で3つの区間(中央のエリアA、これに隣接する2つのエリアB)に分け、隣り合う区間で永久磁石51,52の材質を変えてある。エリアAの永久磁石51としては希土類磁石の一種であるネオジウム磁石を用い、エリアBの永久磁石52としてはフェライト磁石を用いている。フェライト磁石よりネオジウム磁石の方が磁化率が高い。これにより、電機子のコイルと鎖交する永久磁石の発生磁束が隣り合う区間で異なり、エリアAでエリアBより大きくなっている。
【0027】
したがって、このリニアモータをエリアAでのみ俊敏な動作を行わせる用途に適用すれば、前記第1実施形態と同様の効果が得られる。また、この実施形態独自の効果として、永久磁石が全て同一形状であるため、永久磁石をベース1に固定するための治具が一つで済むことから、永久磁石をベース1に固定し易いという効果もある。
【0028】
図5に示す第5実施形態および図6に示す第6実施形態では、前記第1実施形態と同様に、界磁50を電機子の移動方向で5つの区間に分け、隣り合う区間で永久磁石51〜53の幅(電機子の移動方向の寸法)を変えてある。エリアAの永久磁石51の幅を一番大きく、エリアCの永久磁石53の幅を一番小さく、エリアBの永久磁石52の幅をこれらの間の大きさにしてある。
【0029】
また、各エリアの永久磁石51〜53は、電機子の移動方向に隙間を開けて、幅方向中心間の距離が同じとなるように(同一ピッチPで)配置されている。全ての永久磁石51〜53は同じ材料で同じ磁化率に形成され、幅以外の寸法は全て同じになっている。これにより、電機子のコイルと鎖交する永久磁石の発生磁束が隣り合う区間で異なり、エリアAで一番大きく、エリアB、エリアCの順に小さくなっている。
【0030】
なお、各エリアでの永久磁石51〜53の幅を変えるために、第5実施形態では、各エリアA〜Cで異なる幅の永久磁石51〜53を用いているが、第6実施形態6では、同じ幅の永久磁石5を、エリアAでは3枚ずつ、エリアBでは2枚ずつ接触させて配置し、エリアCでは1枚ずつ配置している。
【0031】
その結果、電機子のコイルに全区間で同じ電流を流した場合に、各区間で発生する推力はエリアAで一番大きく、エリアB、エリアCの順に小さくなる。また、界磁50と電機子との磁気的吸引力もエリアAで一番大きく、エリアB、エリアCの順に小さくなる。
【0032】
したがって、このリニアモータをエリアAでのみ俊敏な動作を行わせる用途に適用すれば、前記第1実施形態と同様の効果が得られる。また、永久磁石の幅を変える構成であるため、推力の変化を細かく設定できるという効果もある。また、第6実施形態のリニアモータは、界磁50が同じ形状の永久磁石5により構成されているため、形状の異なる永久磁石を使用する第5実施形態と比較してコストを低く抑えることができる。
【0033】
図7に示す第7実施形態では、前記第1実施形態と同様に、界磁50を電機子の移動方向で3つの区間に分け、全エリアで同じ永久磁石5が隙間を設けずにベース1に固定してある。また、エリアBにある全ての永久磁石5の電機子と対向する面に、磁性材料からなる磁力減衰板81が密着状態で固定されている。エリアCにある全ての永久磁石5の電機子と対向する面に、磁力減衰板81と同じ磁性材料からなり、磁力減衰板81より厚さの厚い磁力減衰板82が、密着状態で固定されている。
【0034】
これにより、電機子のコイルと鎖交する永久磁石の発生磁束が隣り合う区間で異なり、エリアAで一番大きく、エリアB、エリアCの順に小さくなる。その結果、電機子のコイルに全区間で同じ電流を流した場合に、各区間で発生する推力はエリアAで一番大きく、エリアB、エリアCの順に小さくなる。また、界磁50と電機子との磁気的吸引力もエリアAで一番大きく、エリアB、エリアCの順に小さくなる。
【0035】
したがって、このリニアモータをエリアAでのみ俊敏な動作を行わせる用途に適用すれば、前記第1実施形態と同様の効果が得られる。また、この実施形態独自の効果として、永久磁石が全て同一形状であるため、永久磁石をベース1に固定し易いというという効果もある。
【0036】
図8に示す第8実施形態では、前記第1実施形態と同様に、界磁50を電機子の移動方向で5つの区間に分け、電機子の移動方向に隙間を開けて全ての永久磁石5を配置し、全区間で同じ幅(前記移動方向の寸法)の永久磁石5を電機子の移動方向に隙間を開けて配置し、隣り合う区間で永久磁石のピッチ(隣り合う永久磁石の幅方向中心間の距離)を変えてある。エリアAでは最も狭いピッチP0 とし、エリアBではエリアAの2倍のピッチ2P0 とし、エリアCではエリアAの3倍のピッチ3P0 としてある。
【0037】
これにより、電機子のコイルと鎖交する永久磁石の発生磁束が隣り合う区間で異なり、エリアAで一番大きく、エリアB、エリアCの順に小さくなる。その結果、電機子のコイルに全区間で同じ電流を流した場合に、各区間で発生する推力はエリアAで一番大きく、エリアB、エリアCの順に小さくなる。また、界磁50と電機子との磁気的吸引力もエリアAで一番大きく、エリアB、エリアCの順に小さくなる。
【0038】
したがって、このリニアモータをエリアAでのみ俊敏な動作を行わせる用途に適用すれば、前記第1実施形態と同様の効果が得られる。また、この実施形態独自の効果として、永久磁石が全て同一形状であるため永久磁石をベース1に固定し易いという効果、および推力の変化を細かく設定できるという効果もある。
【0039】
図9は、本発明の実施形態に相当するリニアモータが設置されたチップマウンタを示す平面図であり、図10はその正面図である。
このチップマウンタは、ベース1の上に所定の間隔を開けて設置されたリニアモータLおよびXYテーブルTと、両者の間となる位置の上方に設置されたロータリーヘッドRで構成されている。
【0040】
リニアモータLは、それぞれ独立に移動可能な4つの移動部(電機子)4を有する。リニアモータLの界磁50は、電機子の移動方向を、ロータリーヘッドRの位置に相当するエリアAと、それ以外のエリアとに分けて、電機子のコイルと鎖交する永久磁石の発生磁束が、エリアAでそれ以外のエリアより高くなるように構成されている。これにより、電機子のコイルに移動方向で同じ電流を流してこのリニアモータを作動させると、エリアAの推力はそれ以外のエリアより大きくなる。
【0041】
リニアモータLの4つの移動部4の上には、それぞれパレット14が固定されている。パレット14の上には、電子部品を取り出し自在に収納したリール15等を装着している。
【0042】
ロータリーヘッドRは、一部がXYテーブルTの上方で重なる状態に設置されており、その周縁部には多数のチャックR1が設けてある。そして、このチャックR1を作動させて、エリアAで停止しているパレット14のリール15から所定の電子部品を掴み取った後、ロータリーヘッドRを回転して、この電子部品を掴んだチャックの位置をXYテーブルTの所定位置まで移動する。その後、チャックR1を作動させて、XYテーブルTの上に載せたプリント基板Kの所定位置に電子部品を装着する。
【0043】
したがって、このチップマウンタにおいて、リニアモータLは、パレット14をロータリーヘッドRの位置まで移動させて停止させた後、このパレット14を必要に応じてさらに先の位置まで移動させたり、元の位置に戻したりするために設置されている。
【0044】
このリニアモータLは、このように俊敏な動作を行わせるエリアAで、それ以外のエリアよりも大きな推力が発生するように構成されているため、全区間で推力が同じであるリニアモータと比較して、許容荷重の小さな案内機構を用いることができる。また、推力が小さい区間の永久磁石の大きさを小さくできるため、リニアモータの固定側の軽量化および小型化が図れる。その結果、このリニアモータLを設置することによりチップマウンタの軽量化および小型化が図れる。
【0045】
以上の実施形態では、電機子の移動方向の中央部分で推力が高く、両端で低いリニアモータが記載されているが、これとは反対に、電機子の移動方向の中央部分で推力が低く、両端で高いリニアモータが要求される場合もある。例えば、一端から他端まで移動させるのにかかる移動時間を短くしたい場合には、移動方向の両端で大きな加速度が必要なため、両端の推力を中央部より高くすることにより高速用のリニアモータが得られる。
【0046】
また、隣り合う区間で連続的に推力を変化させるのではなく、隣り合わない複数の区間で高い推力を有するリニアモータが要求される場合もある。例えば、搬送やパレット打ち出し等の用途では、移動方向の複数の所定位置で停止および再移動を行う必要がある。このような用途では、図11に示すように、これらに相当するエリアA,B,Cで推力が高くなるように構成したリニアモータを用いることが好ましい。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のリニアモータによれば、電機子の移動方向で推力が異なるように構成されているため、部分的に俊敏な移動を行わせる用途において、全区間で推力が同じであるリニアモータと比較して、許容荷重の小さな案内機構を用いることができる。また、推力が小さい区間の永久磁石の大きさを小さくできるため、リニアモータの固定側の軽量化および小型化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に相当するリニアモータの界磁を示す平面図(a)および正面図(b)である。
【図2】本発明の第2実施形態に相当するリニアモータの界磁を示す平面図(a)および正面図(b)である。
【図3】本発明の第3実施形態に相当するリニアモータの界磁を示す平面図(a)および正面図(b)である。
【図4】本発明の第4実施形態に相当するリニアモータの界磁を示す平面図(a)および正面図(b)である。
【図5】本発明の第5実施形態に相当するリニアモータの界磁を示す平面図(a)および正面図(b)である。
【図6】本発明の第6実施形態に相当するリニアモータの界磁を示す平面図(a)および正面図(b)である。
【図7】本発明の第7実施形態に相当するリニアモータの界磁を示す平面図(a)および正面図(b)である。
【図8】本発明の第8実施形態に相当するリニアモータの界磁を示す平面図(a)および正面図(b)である。
【図9】本発明の実施形態に相当するリニアモータが設置されたチップマウンタを示す平面図である。
【図10】図9のチップマウンタの正面図である。
【図11】隣り合わない複数の区間で高い推力を有するリニアモータの界磁の構成を説明するための平面図である。
【図12】リニアモータの従来例を示す平面図(a)およびそのA−A線断面図(b)である。
【符号の説明】
1 ベース
2 ガイドレール
3 スライダ
4 電機子(移動部)
41 コイル
5 永久磁石
7 隙間
9 リニアエンコーダ
11 凹部
12 凹部
14 パレット
15 リール
50 界磁
51 永久磁石
52 永久磁石
53 永久磁石
81 磁力減衰板
82 磁力減衰板
L リニアモータ
T XYテーブル
R ロータリーヘッド
K プリント基板
Claims (1)
- コイルを備えた電機子を移動側に有し、この電機子の移動方向に沿って配置された多数の永久磁石からなる界磁を固定側に有するリニアモータにおいて、
前記界磁を電機子の移動方向で複数の区間に分けて、電機子のコイルと鎖交する永久磁石の発生磁束を小さくする区間にある全ての永久磁石の電機子と対向する面に、磁性材料からなる板を密着させることにより、電機子のコイルと鎖交する永久磁石の発生磁束を隣り合う区間で変えるとともに、
全区間において、前記移動方向と垂直で且つ永久磁石の磁束方向とも垂直である方向には永久磁石を一つだけ有することを特徴とするリニアモータ。
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