JP6573112B2 - 錠剤分割装置 - Google Patents

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Description

本発明は、錠剤を割線に沿って複数に割ることができる装置に関するものである。
薬剤の形状は大きく散薬と錠剤とに分けられる。錠剤は携行しやすく、且つ飲みやすいという特長を持っている。しかしその反面、錠剤は患者に処方する処方量に制約を受けるという欠点がある。
即ち患者が飲むべき薬剤量は、患者の症状によってまちまちである。
散薬は、薬剤師が計量して患者に手渡すので、患者の症状に応じて量を加減することができる。
これに対して錠剤は、製薬メーカで製造されるため、薬剤師によって一個の錠剤中の有効成分量を変えることはできない。
そのため薬剤(有効成分)を大量に服用する必要がある場合には、多数個の錠剤を服用し、少量の薬剤を服用する必要がある場合には、1個又は少数の錠剤を服用することとなる。
しかしながら、例えば小児であれば1個でも有効成分量が多すぎる場合がある。大人であってもそのような場合が多々ある。
1個の錠剤でも有効成分が多すぎる場合は、一個の錠剤を幾つかに割って服用することとなる。
この様な場合に備えて、割線が設けられた錠剤がある。
割線は、錠剤の一面又は両面に設けられた溝であり、患者にとって有効成分が多すぎる場合には、割線から錠剤を割り、患者はその割片を服用する。
ここで錠剤を割る作業は、薬剤師または患者自身によって行われる。具体的には、錠剤を指先で掴んで、人力で錠剤に曲げ力を加えて割る。しかしながら、この作業は力のいる作業であり、且つ誠に手間のかかる作業である。
この問題に対処するものとして、錠剤を割る装置が特許文献1に開示されている。
特許文献1に開示された装置は、錠剤落下経路の中途で錠剤を保持し、錠剤の両面に刃物を押し当てて錠剤を分割するものである。
特開2013−39236号公報
特許文献1に開示された錠剤分割装置は、単に錠剤を保持して刃物を押し当てるに過ぎず、錠剤の姿勢を制御する方策を持たない。
即ち特許文献1は錠剤の中心線に沿って刃物を押し当てることはできるが、錠剤の回転姿勢は成り行きであり、必ずしも錠剤の割線に刃物が当たる訳ではない。特許文献1によると、むしろ割線に刃物が当たる場合の方が稀であり、大抵の場合は、割線以外の部分に刃物が当たる。
そのため錠剤が左右均等に割れない場合がある。即ち特許文献1に開示された錠剤分割装置で錠剤を割ると、錠剤の割片に大小ができてしまう場合がある。
また特許文献1に開示された錠剤分割装置によると、割線に位置合わせして分割した場合に比べ、切断粉が大量に発生するため、それらの清掃等を行う必要があった。
そこで本発明は、従来技術の上記した問題点に注目し、錠剤を割線に沿って左右均等に割ることができる錠剤分割装置を提供することを課題とする。
上記した課題を解決するための態様は、割線を有する錠剤を割線に沿って分割する錠剤分割装置であって、錠剤を回転させる回転力付与手段と、細長状の部位を有する細長状部材と、錠剤の少なくとも一面を細長状部材に押し当てる押圧手段と、刃部を備えた分割手段とを有し、前記押圧手段で錠剤の少なくとも一面を細長状部材に押し当てつつ前記回転力付与手段で錠剤を回転させることによって所定の回転位置で錠剤の割線に細長状部材が係合して錠剤の回転が阻止され、錠剤の回転姿勢を維持した状態で分割手段の刃部を錠剤の割線に当てて錠剤を割線に沿って分割することを特徴とする錠剤分割装置である。
本態様の錠剤分割装置では、錠剤は、少なくとも一面が細長状部材に押し当てられた状態で回転する。そのため一定の回転位置で錠剤の割線の向きが細長状部材の向きと合致し、細長状部材が錠剤の割線にはまり込んで係合する。
その結果、錠剤は回転が阻止され、錠剤は割線を一定の向きとした姿勢となる。即ち錠剤の姿勢が揃う。
その後に、刃部を錠剤の割線に当てて錠剤を割線に沿って分割する。
回転力付与手段は、走行路と、押し部材を有し、押し部材は錠剤と接触する接触部を有し、錠剤は走行路に乗せられた状態で押し部材に押されて走行路を転がり移動することが望ましい。
回転力付与手段は、接触部と、一方方向に走行する走行路を有し、錠剤は接触部と接触して回転力が付与されるものであってもよい。
回転力付与手段は接触部を有し、錠剤を回転させる際には錠剤を中心から外れた方向に押圧する様に接触部を錠剤に接触させ、錠剤の割線に細長状部材が係合した後は錠剤を中心方向に押圧する様に接触部を接触させることが望ましい。
細長状部材は、断面形状が鋭角の辺部を有し、当該辺部が直線状にのびるものであることが望ましい。
細長状部材は、針状であってもよい。
本発明の錠剤分割装置によると、錠剤を割線に沿って左右均等に割ることができる。
本発明の実施形態の錠剤分割装置の概念図である。 (a)乃至(e)は図1の錠剤分割装置の動作を説明する説明図である。 (a)乃至(c)は図1の錠剤分割装置の動作を説明する説明図である。 (a)乃至(c)は錠剤の回転姿勢と細長状部材及び分割手段の関係を示す説明図である。 本発明の実施形態の錠剤分割装置の斜視図である。 図5に示す錠剤分割装置で採用する押し部材の動作を示す説明図であり、(a)は移動側部材が後退した位置にある状態を示し、(c)は移動側部材が前進した位置にある状態を示し、(b)はその中間の位置にある状態を示す。 図5に示す錠剤分割装置の細長状部材の近傍部を詳細に図示した斜視図である。 (a)乃至(f)は図5の錠剤分割装置の動作を説明する説明図である。 本発明の他の実施形態の錠剤分割装置の斜視図である。 (a)乃至(d)は図9の錠剤分割装置の動作を説明する説明図である。
以下さらに本発明の実施形態について説明する。
先に本発明の錠剤分割装置の構造及び機能を概念的に説明し、その後に錠剤分割装置の実用的構造について説明する。
本実施形態の錠剤分割装置1は、図1の様にベース部材2、細長状部材3a,3b、分割手段5と、偏心押し棒(押し部材)6a,中心押し棒(押し部材)6bによって構成されている。
ベース部材2は、直方体のブロックであり、中央に溝7が設けられている。溝7は直線状にのびており、その幅は、錠剤10の幅よりも僅かに大きい。溝7は有底であり、当該底は走行路13として機能する。
溝7の深さは、錠剤10の径の2分の1未満である。
細長状部材3a,3bは、針状の金属線である。細長状部材3a,3bの径は、錠剤10の割線11の幅よりも僅かに小さい。即ち細長状部材3a,3bは、細いが曲がりにくい金属の細線であり、針状である。ただし、先端は尖っていない。
分割手段5は、2枚の円板状刃物12a,12bによって構成されている。
本実施形態では、2本の押し棒が使用されている。
その内の一本は偏心押し棒6aである。偏心押し棒6aの先端は他の部位に比べて大きく作られていて当接部15が構成されている。また当接部15の偏心位置に突起状の接触部8aがある。
他方の押し棒は中心押し棒6bである。中心押し棒6bの先端は、他の部位に比べて大きく作られていて当接部15が構成されている。中心押し棒6bでは、当接部15の先頭部分が接触部8bとして機能する。
錠剤分割装置1は、溝7の長手方向中央に細長状部材3a,3bが設けられ、長手方向の端部に分割手段5が設けられたものである。
細長状部材3a,3bは、図2の様に溝7の開口端よりも高い位置にある。細長状部材3a,3bは、溝7に対して平行に設けられている。より具体的には、細長状部材3a,3bの高さは、錠剤10を縦姿勢とし、割線11を水平姿勢とした際に、割線11の高さに相当する高さである。
また針状の細長状部材3a,3b同士は図3の様に平行に配置されている。
細長状部材3a,3bは、バネによる押圧手段17によって互いに近接する方向に付勢されている。
分割手段5を構成する円板状刃物12a,12bは、細長状部材3a,3bの端部に近接した位置にあり、図示しないバネによって互いに近接する方向に付勢されている。
円板状刃物12a,12bの姿勢は水平である。円板状刃物12a,12bの高さは、細長状部材3a,3bの高さと同じである。円板状刃物12a,12bは、自由回転するものである。
次に錠剤分割装置1を使用して錠剤10を分割する作業について説明する。
錠剤10を分割する際には、対象となる錠剤10をベース部材2の溝7の一端側(分割手段5が無い側)に挿入する。
前記した様に溝7は有底であり、走行路13として機能するから、図2(a)の様に錠剤10の外周部が走行路13と接する。
また溝7は、幅が錠剤10の幅よりも僅かに大きいものであるから、錠剤10は、図2の様に縦姿勢となる。
この状態から、図2(a)の様に偏心押し棒6aを溝7内に差し入れ、偏心押し棒6aの接触部8aを錠剤10の中心よりも上の位置に接触させて錠剤10を押す。
本実施形態では、偏心押し棒6aは錠剤を中心Aから外れた方向に押圧する。即ち偏心押し棒6aは錠剤10の中心Aを通り、走行路13と平行な仮想線Bを上方向に外れた位置に当接し、錠剤を中心Aから外れた方向に押圧する。その結果、錠剤10にモーメントが発生し、転がる。
図2(b)の様に錠剤10は縦姿勢のままで溝7の走行路13を転がり、針状の細長状部材3a,3b側に直線移動する。即ち錠剤10は、偏心押し棒6aによって錠剤の中心から外れた位置に水平移動力を受け、錠剤10は回転力を付与され、錠剤10は回転しつつ細長状部材3a,3b側に移動する。
そして錠剤10は、図2(c)の様に細長状部材3a,3bの位置に到達し、二つの細長状部材3a,3bの間に回転しつつ割り込んで行く。
ここで、錠剤10が二つの細長状部材3a,3bと接触した瞬間における錠剤10の回転姿勢は成り行きであり、錠剤10の割線11の方向は図2(c)、図4(a)の様に水平に対して傾斜している。即ち錠剤10の割線11の方向は細長状部材3a,3bに対して不一致である。
そして偏心押し棒6aをさらに押し進めると、錠剤10は、走行路13から接線方向に力を受けて回転しつつ、直線移動する。
ここで細長状部材3a,3bは、押圧手段17によって互いに近接する方向に付勢されているから、細長状部材3a,3bは、錠剤10の両面に押し当てられた状態を維持している。
この状態で錠剤10は図2(c)の様に回転するから、錠剤10の割線11は回転し、遂には図2(d)、図4(b)の様に割線11の方向が細長状部材3a,3bと一致し、細長状部材3a,3bは割線11に嵌まりこんで両者が係合する。
その結果、錠剤10は回転することが出来なくなり、錠剤10は割線11を水平方向に向けたままの状態を維持して直線移動し、分割手段5側に進む。
前記した偏心押し棒6aでさらに錠剤10を押し進めてもよいが、本実施形態では、押し棒を偏心押し棒6aから中心押し棒6bに入替え、以後は中心押し棒6bで錠剤10を押し動かす。
中心押し棒6bの先端は、他の部位に比べて大きく作られていて当接部15が構成されている。そのため中心押し棒6bの接触部8bは、錠剤10の中心と接触して錠剤10を押す。
即ち中心押し棒6bの接触部8bは錠剤10の中心Aを通り、走行路13と平行な仮想線Bに合致した位置に当接し、錠剤を中心A方向に押圧する。そのため押し棒6の作用によるモーメントが減少する。
前記した錠剤10の割線11に細長状部材3a,3bが係合する点と、押し棒6の作用によるモーメントが減少する点が相まって、錠剤10は回転することなく、割線11を水平方向に向けたままの状態を維持して円滑に水平移動する。
ここで円板状刃物12a,12bの姿勢は水平であり、且つ円板状刃物12a,12bの高さは、細長状部材3a,3bの高さと同じであるから、円板状刃物12a,12bは図2(d)、図4(c)の様に割線11の中に入り込む。そしてさらに錠剤10を中心押し棒6bで押し込むと、図2(e)、図4(c)の様に円板状刃物12a,12bが錠剤10の割線11内を切り込み、錠剤10を割線11から割る。
次に、図5を参照しつつより具体的製品に近い錠剤分割装置20について説明する。
説明を容易にするため、先の実施形態と同一の部材には同一の番号を付する。
本実施形態の錠剤分割装置20は、先の実施形態の押し棒6(偏心押し棒6a,中心押し棒6b)に代わって押し部材21を備えている。
押し部材21は、図5の様にガイド溝23a,23bと、横桟部材25と、押し込み部材22によって構成されている。
即ち図5に示す錠剤分割装置20は、ベース部材2に一対のガイド溝23a,23bが設けられている。ガイド溝23a,23bは、ベース部材2の両脇近傍にあり、中央の溝7と平行にのびている。そしてガイド溝23a,23bに、横桟部材25が係合している。
横桟部材25には、押し込み部材22が取り付けられている。押し込み部材22は、図5、図6、図8の様に、固定側部材27と移動側部材28によって構成されている。固定側部材27は、台座部37と、二枚の側壁30a,30b(図5にのみ図示)によって構成されている。台座部37は図6の様に上面が傾斜面38となっている。傾斜面38の突端部分51の高さは、図6の様に錠剤10の中心Aの高さよりも高い。また台座部37の正面壁47の下端52の高さは、錠剤10の中心Aの高さよりも低い。
二枚の側壁30a,30bは、台座部37の側面に設けられており、一定の間隔を開けて対向している。
移動側部材28は、板体であり、その下面が傾斜面45となっている。移動側部材28にはスリット31が設けられている。スリット31は、斜め方向にのびている。スリットの上端側には逃げ部26が設けられている。逃げ部26は他の部位とは傾きが異なり、垂直姿勢に近い方向にのびている。
移動側部材28は、固定側部材27の二枚の側壁30a,30bで囲まれた位置にあり、移動側部材28の傾斜面45は台座部37の傾斜面38と接している。
そして二枚の側壁30a,30bにはピン32が挿入されており、当該ピン32はスリット31を通過している。
そのため移動側部材28を上下に移動させると、スリット31のピン32との係合位置が変わり、移動側部材28は、溝7の長手方向に移動する。
なお本実施形態では、図示しない付勢手段(バネ)によって、図6(b)の様に移動側部材28が二枚の側壁30a,30bから突出する方向(以下 前方と称する)に付勢されている。
また移動側部材28と台座部37は傾斜面45,38で接し、且つスリット31も傾斜しているから、移動側部材28は斜め方向に移動する。
移動側部材28が最も後退した位置にある状態は、図6(a)の様であり、移動側部材28の正面壁46は台座部37の正面壁47と略同一の平面を形成する姿勢となる。
前記した様に、移動側部材28は、溝7の長手方向に移動可能であるから、移動側部材28を前進させると、図6(b)の様に、移動側部材28の正面壁46が前方に移動する。
また移動側部材28と台座部37は傾斜面45,38で接していて移動側部材28は斜め方向に移動するから、移動側部材28が前方に移動すると、移動側部材28の正面壁46は傾斜に沿って下側にも移動することとなる。
移動側部材28が最も前進した状態の姿勢は、図6(b)の様であり、移動側部材28の正面壁46が台座部37の正面壁47よりも突出する。
この状態において、移動側部材28の正面壁46の下端50の高さは、図6(b)の様に錠剤10の中心Aの高さよりも高い。
本実施形態では、移動側部材28の正面壁46及び台座部37の正面壁47が、錠剤10と接触する接触部48,55として機能する。
前記した様に移動側部材28は、溝7の長手方向に移動可能であり、正面壁46が前後移動し、移動側部材28が台座部37側に没入する状態(図6a)と、移動側部材28が台座部37から前方に突出する状態(図6b)をとる。
そのため移動側部材28によって、錠剤10と接触する位置が変わる。
図6(a)の様に、移動側部材28が後退した位置にある場合は、台座部37の正面壁47が接触部55として機能する。即ち移動側部材28の正面壁46は台座部37側に没入し、台座部37の正面壁47と略同一の平面となる。
ここで錠剤10は円形であるから、錠剤10の最も横に張り出した位置は、錠剤10の中心Aを通り、走行路13と平行な仮想線B上である。
前記した様に台座部37の傾斜面38の突端部分51の高さは、図6(a)の様に錠剤10の中心Aの高さよりも高く、台座部37の正面壁47の下端52の高さは、錠剤10の中心Aの高さよりも低い。そのため錠剤10の中心Aを通り、走行路13と平行な仮想線Bは、台座部37の正面壁47と交差し、台座部37の正面壁47が錠剤10と接触する接触部55となる。
一方、図6(b)の様に、移動側部材28が最も前進した状態においては、移動側部材28の先端側の下端50は、台座部37から突出する。この状態における移動側部材28の先端側の下端50の高さは、錠剤10の中心Aを通り、走行路13と平行な仮想線Bの高さよりも高い。
そのため正面壁46(正確には下端50)は、錠剤10の中心Aを通り、走行路13と平行な仮想線Bを上方向に外れた位置に当接し、錠剤を中心Aから外れた方向に押圧する。
図5に示す錠剤分割装置20では、細長状部材33a,33bは、平面視が長方形の板状である。細長状部材33a,33bは、一方の長片部の断面形状が三角形であり、先端は鋭角である。そして当該鋭角の突端部分が溝7と平行にのびている。細長状部材33a,33bでは、鋭角の突端部分が細長状の部位である。
細長状部材33a,33bの上面には、詳細図たる図7の様にそれぞれガイド溝35a,35bがある。そしてガイド溝35a,35bにガイド36が係合しており、細長状部材33a,33bは、溝7に近接離反する方向にのみ移動する様に規制されている。
また細長状部材33a,33bは複数のバネによって構成される押圧手段17によって互いに近接する方向に付勢されている。
本実施形態では、分割手段5は、4個の円板状刃物12で構成されている。4個の円板状刃物12は、溝7の両側に2個ずつ設けられている。
図5に示す錠剤分割装置20を使用して錠剤10を分割する際には、図8(a)の様に対象となる錠剤10を溝7の一端側(分割手段5が無い側)に挿入する。
この状態から、図8(b)の様に押し部材21をガイド溝23a,23bに沿って移動させ、押し込み部材22で錠剤10を押す。
本実施形態では、前記した様に図示しない付勢手段(バネ)によって、図6(b)の様に移動側部材28が二枚の側壁30a,30bから突出する方向に付勢されている。そのため押し部材21の移動側部材28の姿勢は、図8(a)(b)、図6(b)の様であり、移動側部材28は前進位置にあり、移動側部材28の先端側の下端50は、錠剤10を中心Aから上方に外れた方向を押圧する。
その結果、錠剤10にモーメントが発生し、錠剤10は縦姿勢のままで溝7の走行路13を転がり、細長状部材33a,33b側に直線移動する。
そして前記した様に、錠剤10は細長状部材33a,33bの位置に到達し、二つの細長状部材33a,33bの間に回転しつつ割り込んで行く(図8(c))。
押し部材21をさらに押し進めると、錠剤10は、図8(c)の様に走行路13から接線方向に力を受けて回転しつつ、直線移動する。
この状態で錠剤10はさらに回転し、図8(d)の様に割線11の方向が細長状部材33a,33bの辺と一致し、細長状部材33a,33bの鋭角の辺が割線11に嵌まりこんで両者が係合する。
その結果、図8(e)の様に錠剤10は回転することが出来なくなり、割線11を水平方向に向けたままの状態を維持して直線移動し、分割手段5側に進む。
錠剤10の割線11に細長状部材33a,33bが係合すると、錠剤10を前進させることに、より大きな力が必要となる。
前記した様に本実施形態では、付勢手段(バネ)によって、図6(b)の様に移動側部材28が二枚の側壁30a,30bから突出する方向に付勢されているが、錠剤10の移動に大きな力が必要になると、付勢手段(バネ)の力に抗して移動側部材28が後退する。そして遂には図6(a)の様に移動側部材28が後退した位置に至り、移動側部材28が台座部37側に没入する。そして台座部37の正面壁47が錠剤10と接触する。
即ち図6(a)の様に、台座部37の正面壁47は垂直姿勢であり、且つ錠剤10は円形であるから、正面壁47は錠剤10の中心Aを通り、走行路13と平行な仮想線Bに合致した位置と当接する。
そのため移動側部材28の作用によるモーメントが減少する。
前記した錠剤10の割線11に細長状部材33a,33bが係合する点と、移動側部材28の作用によるモーメントが減少する点が相まって、錠剤10は回転することなく、割線11を水平方向に向けたままの状態を維持して円滑に水平移動する。
そして錠剤10が分割手段5と当接すると、錠剤10は、押し込み部材22の台座部37によって強く押され、分割手段5の間に割り込んで分断される。
さらに他の実施形態の錠剤分割装置40について図9を参照しつつ説明する。
説明を容易にするため、先の実施形態と同一の部材には同一の番号を付し、重複した説明を省略する。
錠剤分割装置40は、回転力付与手段として、動力で一方方向に走行する走行路41を採用したものである。
図9に示す錠剤分割装置40では、溝7の中に小型のベルトコンベア42が配置されており、ベルトコンベア42の無端ベルト43が、走行路41を構成している。
図9に示す錠剤分割装置40を使用して錠剤10を分割する際には、対象となる錠剤10を溝7の一端側(分割手段5が無い側)に挿入する。
この状態から、図10(a)の様にベルトコンベア42を駆動する。より具体的には、走行路41が分割手段5に対して反対側に移動する様にベルトコンベア42を駆動する。
また図10(a)の様に押し棒6を接触部とし、縦姿勢となった錠剤10を分割手段5に押し動かす。
その結果、錠剤10は下部側のベルトコンベア42から接線方向の力を受けてモーメントが生じ、図10(a)の様に回転する。また図10(b)の様に押し棒6に押されて分割手段5に移動する。
即ち錠剤10は縦姿勢のままで溝7の走行路41を転がりつつ、細長状部材33a,33b側に直線移動する。
そして図10(c)の様に錠剤10は、細長状部材33a,33bが設けられた領域に至る。ここで細長状部材33a,33bは、押圧手段(図示しない)によって互いに近接する方向に付勢されているから、細長状部材33a,33bは、錠剤10の両面に押し当てられた状態を維持している。
この状態で錠剤10は図10(c)の様に回転するから、錠剤10の割線11は回転し、遂には図9(d)の様に割線11の方向が細長状部材33a,33bと一致し、細長状部材33a,33bは割線11に嵌まりこんで両者が係合する。
その結果、錠剤10は回転することが出来なくなり、割線11を水平方向に向けたままの状態を維持して直線移動し、分割手段5側に進む。
ここで円板状刃物12a,12bの姿勢は水平であり、且つ円板状刃物12a,12bの高さは、細長状部材33a,33bの高さと同じであるから、円板状刃物12a,12bが割線11の中に入り込む。そしてさらに錠剤10が進行し円板状刃物12a,12bが錠剤10の割線11内を切り込み、錠剤10を割線11から割る。
以上説明した実施形態によると、錠剤10に直接触れることなく、錠剤10を分割することができる。そのため人力による強い力を要さない。また人の手が直接錠剤10に触れることがないので清潔である。
また以上説明した実施形態によると、錠剤10は、割線11から分割され、分割片の大きさは等しい。
以上説明した実施形態によると、錠剤10を縦姿勢にし、上半分側を押して錠剤10を転がしたが、上半分側を押して錠剤10を転がしてもよい。また錠剤10を中心に沿って押しても錠剤10は転がる。
以上説明した実施形態では、押し棒6や、押し部材21を手動で直線移動させたが、動力によってこれらを動かしてもよい。押し込み部材22についても動力で動作させるものであってもよい。
以上説明した実施形態では、分割手段5は、自由回転する円板状の刃物を採用したが、本発明はこの構成に限定されるものではなく、ナイフ状の刃物や、のこぎり状の刃物を採用してもよい。また動力で刃物を動かすものであってもよい。さらに、衝撃によって錠剤10を割るものであってもよい。
錠剤10の径に応じて、細長状部材3a,3b,33a,33bの高さを変更することができるものであってもよい。
上記した実施形態の錠剤分割装置を薬剤供給装置の一部に組み込み、分割した錠剤10を供給したり、一服用分ずつ包装してもよい。
1 錠剤分割装置
2 ベース部材
3a,3b 細長状部材
5 分割手段
6 押し棒
7 溝
8a,8b 接触部
10 錠剤
11 割線
12a,12b 円板状刃物
13 走行路
17 押圧手段
20 錠剤分割装置
21 押し部材
22 押し込み部材
23a,23b ガイド溝
25 横桟部材
40 錠剤分割装置
41 走行路
42 ベルトコンベア
43 無端ベルト
48 55 接触部

Claims (6)

  1. 割線を有する錠剤を割線に沿って分割する錠剤分割装置であって、
    錠剤を回転させる回転力付与手段と、細長状の部位を有する細長状部材と、錠剤の少なくとも一面を細長状部材に押し当てる押圧手段と、刃部を備えた分割手段とを有し、
    前記押圧手段で錠剤の少なくとも一面を細長状部材に押し当てつつ前記回転力付与手段で錠剤を回転させることによって所定の回転位置で錠剤の割線に細長状部材が係合して錠剤の回転が阻止され、錠剤の回転姿勢を維持した状態で分割手段の刃部を錠剤の割線に当てて錠剤を割線に沿って分割することを特徴とする錠剤分割装置。
  2. 回転力付与手段は、走行路と、押し部材を有し、押し部材は錠剤と接触する接触部を有し、錠剤は走行路に乗せられた状態で押し部材に押されて走行路を転がり移動することを特徴とする請求項1に記載の錠剤分割装置。
  3. 回転力付与手段は、接触部と、一方方向に走行する走行路を有し、錠剤は接触部と接触して回転力が付与されることを特徴とする請求項1又は2に記載の錠剤分割装置。
  4. 回転力付与手段は接触部を有し、錠剤を回転させる際には錠剤を中心から外れた方向に押圧する様に接触部を錠剤に接触させ、錠剤の割線に細長状部材が係合した後は錠剤を中心方向に押圧する様に接触部を接触させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の錠剤分割装置。
  5. 細長状部材は、断面形状が鋭角の辺部を有し、当該辺部が直線状にのびるものであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の錠剤分割装置。
  6. 細長状部材は、針状であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の錠剤分割装置。
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