JP6571343B2 - 二重床 - Google Patents
二重床 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6571343B2 JP6571343B2 JP2015026488A JP2015026488A JP6571343B2 JP 6571343 B2 JP6571343 B2 JP 6571343B2 JP 2015026488 A JP2015026488 A JP 2015026488A JP 2015026488 A JP2015026488 A JP 2015026488A JP 6571343 B2 JP6571343 B2 JP 6571343B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- floor
- support
- support leg
- base material
- wall
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Floor Finish (AREA)
Description
このような二重床において、例えば床板部上を人が歩行したときの歩行音や物品を落下させたときの衝撃音が、床スラブの下方の下階に伝わるのを防ぐため、支持脚の下端部に防振ゴムが設けられている。この防振ゴムにより、床板部から支持脚を介して床スラブに伝わる音や振動を減衰する。
そこでなされた本発明の目的は、より一層、騒音や振動の伝達を抑えることのできる二重床を提供することである。
すなわち、本発明は、床スラブ上に設けられる支持脚部材と、前記支持脚部材上に支持される床下地材と、前記床下地材上に敷設される中間敷設材と、前記中間敷設材上に敷設され、床の表面を形成する床仕上材と、を備え、前記支持脚部材は、前記床スラブ上に立設された複数の支持脚と、前記支持脚同士を連結するとともに、前記床下地材を支持する連結部材と、を備え、前記中間敷設材は、前記床下地材および前記床仕上げ材よりも、剛性が高く、かつ比重の大きい材料で形成されている。
このような構成によれば、床下地材と床仕上げ材との間に設けられる中間敷設材が、剛性が高くかつ比重の大きい材料で形成されることで、支持脚部材に支持される床材自体を、薄くとも高い剛性を有したものとなる。
また、支持脚部材を、複数の支持脚を連結部材で連結するようにすることで、床下地材は、それぞれの支持脚によって点状に支持されるのではなく、連結部材によって線状または面状に支持される。したがって、床下地材、中間敷設材、床仕上げ材が振動しにくくなる。
さらに、複数の支持脚を連結部材で連結することによって、施工時において、複数の支持脚を同時に設置することができ、施工の効率が高まる。
これにより、中間敷設材を、既存の材料を用い、床下地材および床仕上げ材よりも、剛性が高く、かつ比重の大きい材料で容易に形成することができる。
このように、連結部材と際根太とを兼ねるようにすることで、二重床を構成する部材数を抑えることができる。
このような支持脚では、防振材により、床下地材側から前記床スラブ側に振動が伝わるのを抑えることができる。
さらに、室内において、壁に近接した位置には、家具や什器等の重量物を置くことが多い。そこで、壁に沿って配置される支持脚部材において、防振材の剛性を高くしておくことで、重量物を安定して支持することができる。
図1は、本実施形態に係る二重床を示す平面図である。図2は、床スラブの中央部寄りに配置される支持脚部材を示す断面図である。図3は、床スラブの外周部に配置される支持脚部材を示す断面図である。図4は、二重床の施工の流れを示す図である。
図1〜図3に示すように、建築構造物1には、二重床として、床スラブ2上に、支持脚部材10A、10Bと、支持脚部材10A、10B上に支持される床下地材101と、床下地材101上に敷設される中間敷設材102A,102Bと、中間敷設材102B上に敷設される床仕上材103と、が設けられている。
このようにして、連結部材12の両端部には、支持脚11,11が一体に設けられることで、支持脚部材10Aが構成されている。支持脚部材10Aは、支持脚11,11と連結部材12とにより、略門型をなすよう形成されている。
また、この床下地材101は、互いに隣接する床下地材101,101同士の間に、所定寸法の隙間Cを空けて配置される。
支持ブラケット25は、他端部25bが、支柱14の中心軸に直交する水平方向に向かって突出するよう設けられている。支持ブラケット25の他端部25bの上面には、上方に向かって突出する一対の突起片26,26が一体に形成されている。
そして、床仕上材103は、外周端部103dが、床下地材101、中間敷設材102A,102Bよりも壁3に近接するよう設けられている。
さらに、床仕上材103の外周端部103dの上方に、幅木41が壁3に固定されて設けられている。幅木41は、床仕上材103の外周端部103dと壁3との隙間Dの上方を覆うように、床仕上材103の表面に対し、僅かに隙間を有して設けられている。
そして、図4(a)に示すように、床スラブ2上の所定位置に、所定数の支持脚部材10A、10B(図4(a)には支持脚部材10Aのみを図示している)をセットする。
また、中間敷設材102Aは、床下地材101、中間敷設材102Bおよび床仕上材103よりも、剛性が高く、かつ比重の大きい材料で形成されている。これにより、支持脚部材10A,10Bに支持される床材自体を、薄くとも高い剛性を有したものとすることができる。
その結果、二重床において、より一層、騒音や振動の伝達を抑えることが可能となる。
次に、本発明にかかる二重床の第2の実施形態について説明する。なお、以下に説明する第2の実施形態においては、上記第1の実施形態と共通する構成については図中に同符号を付してその説明を省略する。
図1に示すように、この実施形態における建築構造物1には、二重床として、床スラブ2上に、支持脚部材10A、10Cと、支持脚部材10A、10C上に支持される床下地材101、中間敷設材102A,102B、および床仕上材103と、が設けられている。
連結部材12の両端部には、支持脚11,11が一体に設けられることで、支持脚部材10Aが構成されている。支持脚部材10Aは、支持脚11,11と連結部材12とにより、略門型をなすよう形成されている。
図5に示すように、支持脚部材10Cは、床スラブ2の外周部に位置する壁3に近接して配置される。支持脚部材10Cは、複数本の支持脚31,31と、これら支持脚31,31を連結する連結部材22と、を備えている。
ここで、この実施形態におけるベース部材33は、床スラブ2の中央部寄りに配置される支持脚部材10Aの支持脚11を構成するベース部材13(図2参照)よりも、上下方向の厚さが小さく設定されている。そして、支柱34は、その下端部34aがベース部材33に固定されている。この支柱34は、その外周面にネジ溝34bが螺旋状に形成されている。
そして、床仕上材103は、外周端部103dが、床下地材101、中間敷設材102A,102Bよりも壁3に近接するよう設けられている。
さらに、床仕上材103の外周端部103dの上方に、幅木41が壁3に固定されて設けられている。幅木41は、床仕上材103の外周端部103dと壁3との隙間Dの上方を覆うように、床仕上材103の表面に対し、僅かに隙間を有して設けられている。
また、中間敷設材102Aは、床下地材101、中間敷設材102Bおよび床仕上材103よりも、剛性が高く、かつ比重の大きい材料で形成されている。これにより、支持脚部材10A,10Bに支持される床材自体を、薄くとも高い剛性を有したものとなる。
その結果、二重床において、より一層、騒音や振動の伝達を抑えることが可能となる。
室内において、壁3に近接した位置には、家具や什器等の重量物を置くことが多い。そこで、壁3に沿って配置される支持脚部材10Cにおいて、ベース部材33の剛性を高くしておくことで、重量物を安定して支持することができる。
上記したような第1、第2の実施形態の構成について、振動解析により、床スラブ2の揺れやすさ(インピーダンスレベル)を算出した。
まず、中間敷設材102A,102Bを設置せずに、支持脚部材10A,10C上に床下地材101と床仕上材103のみを敷設した場合について検討した。ここで、支持脚11,31を連結部材12,22で連結した支持脚部材10A,10Cを用いる場合(比較例1)と、支持脚11,31を連結部材12,22で連結しない場合(比較例2)と、を比較とした。その結果を図6に示す。
この図6に示すように、下地材101と床仕上材103のみを敷設した場合、支持脚11,31を連結部材12,22で連結しない比較例2に対し、支持脚11,31を連結部材12,22で連結した支持脚部材10A,10Cを用いた比較例1で、16〜125Hxの周波数域で、インピーダンスレベルが低く、床スラブ2が振動しやすいことが確認された。
この図7に示すように、下地材101、中間敷設材102A,102B、床仕上材103を敷設した場合、支持脚11,31を連結部材12,22で連結しない比較例3よりも、支持脚11,31を連結部材12,22で連結した支持脚部材10A,10Cを用いる実施例2の方が、31.5Hzを除く全ての帯域でインピーダンスレベルが高く、床スラブ2が振動しにくいことが確認された。
この図9に示すように、支持脚部材10A,10B(10C)上に床下地材101と床仕上材103のみを敷設し、支持脚11,21を連結部材12,22で連結しない構成とした比較例5に対し、第1実施形態の構成を採用した実施例1、第2実施形態の構成を採用した実施例2では、重量衝撃音レベル低減量が大きいことが確認された。
なお、本発明の二重床は、図面を参照して説明した上述の各実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
例えば、支持脚部材10A〜10Cの配置は、図1に示したものに限らない。
また、支持脚11,21,31の構成も、同様の機能を発揮できるのであれば、適宜他の構成とすることができる。
さらに、支持脚部材10A〜10Cや、床下地材101、中間敷設材102A,102B、床仕上材103を構成する材料は、上記に例示したものに限らず、適宜他の材料とすることができる。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したりすることが可能である。
2 床スラブ
3 壁
10A,10B,10C 支持脚部材
11,21,31 支持脚
12,22 連結部材
13,33 ベース部材(防振材)
14,34 支柱
15,25 支持ブラケット
101 床下地材
102A,102B 中間敷設材
103 床仕上材
Claims (3)
- 床スラブ上に設けられた支持脚部材と、
前記支持脚部材上に支持された床下地材と、
前記床下地材上に敷設される中間敷設材と、
前記中間敷設材上に敷設され、床の表面を形成する床仕上材と、を備え、
前記支持脚部材は、前記床スラブ上に立設された複数の支持脚と、
前記支持脚同士を連結するとともに、前記床下地材を支持する連結部材と、を備え、
前記中間敷設材は、前記床下地材および前記床仕上材よりも、剛性が高く、かつ比重の大きい材料で形成され、
前記床スラブから上方に延びる壁に沿って配置される前記支持脚部材において、前記連結部材が前記壁に沿って設けられる際根太を兼ね、
前記支持脚は、前記床スラブから上方に向けて延びる支柱と、
前記支柱に設けられ、前記連結部材を支持する支持ブラケットと、を備え、
前記際根太を支持する支持ブラケットは、他端部が水平方向に向かって突出するよう設けられており、
前記床下地材は、前記支持脚部材上に所定寸法の隙間を空けて配置され、前記連結部材よりも上方に突出した前記支柱の上端部は、互いに隣接する前記床下地材同士の前記隙間内に挿入され、前記中間敷設材は、前記隙間を覆い、
前記支持脚部材は、二本一対の支持脚とこれら支持脚を連結する連結部材を備えるものと、一本の支持脚と連結部材を備えるものとを含み、
壁際近傍では、前記一本の支持脚と連結部材を備えるものを配置し、壁際近傍以外では、前記二本一対の支持脚とこれら支持脚を連結する連結部材を備えるものを配置する、ことを特徴とする二重床。 - 前記床下地材および前記中間敷設材は、上下のパーティクルボード間に、硬質石膏ボードを介在させた構成を含むことを特徴とする請求項1に記載の二重床。
- 前記支持脚は、前記床下地材側から前記床スラブ側に振動が伝わるのを抑える防振材を備え、
前記床スラブから上方に延びる壁に沿って配置される前記支持脚部材は、前記床スラブ上において前記壁から離間した位置に配置される前記支持脚部材に対し、前記防振材の剛性が高く設定されていることを特徴とする請求項1または2に記載の二重床。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015026488A JP6571343B2 (ja) | 2015-02-13 | 2015-02-13 | 二重床 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015026488A JP6571343B2 (ja) | 2015-02-13 | 2015-02-13 | 二重床 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016148217A JP2016148217A (ja) | 2016-08-18 |
JP6571343B2 true JP6571343B2 (ja) | 2019-09-04 |
Family
ID=56687794
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015026488A Active JP6571343B2 (ja) | 2015-02-13 | 2015-02-13 | 二重床 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6571343B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111764596A (zh) * | 2020-07-07 | 2020-10-13 | 中建一局集团建设发展有限公司 | 一种楼板附加隔音面层系统及其施工方法 |
KR102670563B1 (ko) * | 2022-07-25 | 2024-05-29 | 한국전력공사 | 이중마루 및 이중마루의 벽면부 보강구조 |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0545134U (ja) * | 1991-11-21 | 1993-06-18 | 三洋工業株式会社 | 置床構造 |
JP3011087U (ja) * | 1994-11-11 | 1995-05-16 | 有限会社泰成電機工業 | 根太受金具 |
JP2001098747A (ja) * | 1999-09-30 | 2001-04-10 | Shuji Endo | 二重床 |
JP4084536B2 (ja) * | 2000-10-05 | 2008-04-30 | 富好 本多 | 根太施工方法 |
JP3911501B2 (ja) * | 2004-03-31 | 2007-05-09 | 有限会社 名人フロア | 床施工方法 |
JP4271123B2 (ja) * | 2004-10-20 | 2009-06-03 | 早川ゴム株式会社 | 防音床構造、防音床材と際根太の組合せ及び防音床構造の施工方法 |
KR100720809B1 (ko) * | 2006-03-15 | 2007-05-21 | 산요 고교 가부시키가이샤 | 마루 구조 |
JP2013122110A (ja) * | 2011-12-09 | 2013-06-20 | Mitsubishi Jisho Residence Co Ltd | 二重床 |
JP2015224446A (ja) * | 2014-05-27 | 2015-12-14 | 遠藤 修司 | 防振・防音床構造及び防振・防音床の施工方法 |
-
2015
- 2015-02-13 JP JP2015026488A patent/JP6571343B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2016148217A (ja) | 2016-08-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5238245B2 (ja) | 床構造 | |
JP5301803B2 (ja) | 制振装置調整方法、制振装置、及び建築床構造 | |
JP2009138493A (ja) | 床支持具及び床構造 | |
JP6571343B2 (ja) | 二重床 | |
JP6006551B2 (ja) | 建物 | |
JP2015010346A (ja) | 防音床構造 | |
JP5320031B2 (ja) | 制振建物 | |
JP5554633B2 (ja) | 二重床用支持脚及びそれを用いた二重床構造並びにその構築方法 | |
JP6325822B2 (ja) | 二重床構造を有する集合住宅の建物構造 | |
JP3176625U (ja) | 床支持構造 | |
JP6707490B2 (ja) | 防振遮音床構造 | |
JP4090835B2 (ja) | 防音床構造 | |
JP6868249B2 (ja) | 防振遮音床構造 | |
JP4199561B2 (ja) | 二重床と間仕切壁と天井の構造 | |
JP2019094679A (ja) | 床構造 | |
JP4384186B2 (ja) | 二重床構造の施工方法、間仕切り壁支持部材および二重床構造 | |
JP2019094681A (ja) | 床構造及び当該床構造に用いる床部材 | |
JP5995738B2 (ja) | 建物 | |
JP2015034383A (ja) | 床構造、防振用架台 | |
JP6347502B2 (ja) | 二重床構造及びその施工方法 | |
JP6928428B2 (ja) | 遮音床構造 | |
JP2005226329A (ja) | 床パネル構造 | |
JP4121303B2 (ja) | 床構造及び床構造に用いる幅木 | |
JP2016196752A (ja) | 遮音床構造 | |
JP6664950B2 (ja) | 床構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20171016 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20180727 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180807 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180920 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190129 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190327 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20190723 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20190808 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6571343 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |