JP3011087U - 根太受金具 - Google Patents

根太受金具

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JP3011087U
JP3011087U JP1994015025U JP1502594U JP3011087U JP 3011087 U JP3011087 U JP 3011087U JP 1994015025 U JP1994015025 U JP 1994015025U JP 1502594 U JP1502594 U JP 1502594U JP 3011087 U JP3011087 U JP 3011087U
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弘明 平栗
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有限会社泰成電機工業
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 接着剤の一回の注入作業により、根太受金具
と際根太材との間の固着と、根太受金具の支持ボルトと
根太受け部材の固着を同時に行うことができ、床面レベ
ル調整の狂いや螺合部のガタによる床落ち、床鳴り等も
無く作業性及び施工性よく根太施工を行える根太受金具
を提供する。 【構成】 垂直方向のねじ穴5を有するねじ受け部4が
一側部に横方向に突出するように設けられた根太支持部
3と該根太支持部の一側部に上記ねじ受け部の両側から
平行に立設された側壁部8a,8bとを有する根太受け
部材2と、接床基台11と該接床基台に回動自在に立設
されかつ少なくとも上端部に上記ねじ穴に螺合されるね
じ部が形成された支持ボルト13とからなる支持脚10
とから構成される。ねじ受け部のねじ穴周辺上面には凹
状の接着剤溜り6が形成され、根太支持部の上面には上
記接着剤溜りに通ずる凹状又は溝状の接着剤流動部7が
形成されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、集合住宅等の各種建物において根太施工に使用される根太受金具に 関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、置床工法においては、図7に示すように、部屋の壁又は間仕切り102 の所定の高さに沿って際根太103(又は根太ユニット)を設け、その上に床パ ネル105の一辺を支持する。際根太103に接しない床パネル105の他の縁 部は、所定のピッチでコンクリートスラブ101上に配置した上下調節可能なユ ニット支持脚106に片持たせの状態で載せて取り付ける。隣り合う床パネル1 05も同様に、既に設置したユニット支持脚106上へ床パネルのレベル調節可 能な所定の間隔を開けて載せ、同様に他のユニット支持脚を配置して取り付ける 。このような作業を床パネル毎に繰り返し、部屋の隅など定尺の床パネルが入ら ない箇所では、際根太103を取付け後、定尺板を加工し、寸法を合わせて、適 宜にユニット支持脚106を配置して床パネル105を全体に敷き詰める。その 後、必要に応じて全ての床パネルを覆うように捨て張り合板(図示せず)を敷き 詰めて床下地としている。
【0003】 上記置床工法において、壁又は間仕切りに際根太を取り付けるにあたっては、 図8に示すように、高さを測定しながら壁又は間仕切り102の所定の床高の位 置に際根太103を釘107等で固定し、次いで図9に示すように、この際根太 103を支持するための上下端面に接着剤を塗布した束104を適当な間隔でコ ンクリートスラブ101と際根太103との間に挿入し、その後、図10に示す ように、上部から釘108を打ちつけて際根太103と束104を固定する。し かしながら、この方法の場合、際根太の取付け作業が極めて煩雑である。しかも 、際根太の高さ調節が、際根太を壁又は間仕切りに釘止めする際にその高さを調 整しながら行われ、束の高さをその都度合わせて切断しなければならないし、ま たその高さに合わせて切断した束の長さによって最終的な高さや際根太の強度が 決定されるため、高さ調節が煩瑣であると共に、どうしてもガタを生じ、また一 旦固定した高さを後で微調整することは不可能である。
【0004】 一方、他の方法としては、図11に示すように、際根太材111に上下調節可 能に支持脚112を取り付けた根太ユニット110を用いる方法がある。このよ うな根太ユニット110を用いた場合、取付け作業が簡単で、しかも高さ調節も できるという利点がある。しかしながら、この方法の場合、根太ユニット110 は壁又は間仕切り102に単に立てかけて用いられるが、壁又は間仕切りの表面 は平滑ではないため、根太ユニット110と壁又は間仕切り102との間に隙間 が生じる。このため、人が床上を歩いて荷重が掛かる度に、根太ユニット110 と壁又は間仕切り102との間の擦過による軋み音が生ずるという問題がある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
本出願人は、上記のような根太ユニットの問題点を解決するため、外側面部に ねじ穴を有するL字型受け部材と少なくとも上端部に上記ねじ穴に螺合されるね じ部が設けられた支持脚とからなる根太受金具をL字型受け部材で際根太材を支 持するように固定・配置し、際根太材と壁又は間仕切りとの間に両面粘着シート 等の緩衝材を配設して固定することを考案し、既に出願している。 しかしながら、このような根太受金具を用いる場合でも、根太受金具の受け部 材と支持脚(支持ボルト)が確実に固定されないと、床面上での繰返し歩行等に よって支持脚(支持ボルト)の回転に伴うレベル調整の狂いや螺合部のガタを生 じ、床落ち、床鳴り、床パネル間の段差発生などの問題を生ずる。従って、根太 受金具の支持脚(支持ボルト)と受け部材は接着剤等で固定することが必要であ る。
【0006】 また、上記根太受け金具と際根太材との固定は一般に釘打ちにより行われるが 、床面上での繰返し歩行によって固定部にガタを生じ、また際根太材の乾燥によ るそりや収縮等により、床鳴りを生ずるようになるという問題が依然として残さ れていた。 上記のような問題を解消するため、根太受金具に接着剤を塗布し、際根太材に 対し接着剤により固定することが考えられる。しかしながら、この接着は根太受 金具と際根太材の取付けの際に行われることになるが、前記した根太受金具の支 持脚(支持ボルト)と受け部材の接合は床面レベルの調整後に行われる。従って 、接着剤の塗布作業が二度手間となり、作業性及び施工性が大幅に低下するとい う問題がある。
【0007】 従って、本考案の目的は、接着剤の一回の注入作業により、根太受金具と際根 太材との間の固着と、根太受金具の支持ボルトと受け部材の固着を同時に行うこ とができ、したがって、作業性及び施工性が向上すると共に、床面レベルの調整 精度も高くなり、また、際根太材の乾燥や床面上での繰返し歩行等による支持ボ ルトの緩みに伴うレベル調整の狂いや螺合部のガタによる床落ち、床鳴り、床パ ネル間の段差発生などの問題を生ずることも無く根太施工を行うことができる根 太受金具を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本考案の基本的な態様によれば、一側部に垂直方 向のねじ穴を有する根太支持部と該根太支持部の一側部に立設された側壁部とを 有する根太受け部材と、接床基台と該接床基台に回動自在に立設されかつ少なく とも上端部に上記ねじ穴に螺合されるねじ部が形成された支持ボルトとからなる 支持脚とから構成され、上記根太受け部材の根太支持部上面にねじ穴に通ずる凹 状又は溝状の接着剤流動部が形成されていることを特徴とする根太受金具が提供 される。
【0009】 本考案の別の態様によれば、垂直方向のねじ穴を有するねじ受け部が一側部に 横方向に突出するように設けられた根太支持部と該根太支持部の一側部に上記ね じ受け部の両側から平行に立設された側壁部とを有する根太受け部材と、接床基 台と該接床基台に回動自在に立設されかつ少なくとも上端部に上記ねじ穴に螺合 されるねじ部が形成された支持ボルトとからなる支持脚とから構成され、上記根 太支持部のねじ受け部のねじ穴周辺上面に凹状の接着剤溜りが形成されていると 共に、根太支持部の上面に上記接着剤溜りに通ずる凹状又は溝状の接着剤流動部 が形成されていることを特徴とする根太受金具が提供される。
【0010】 本考案のさらに別の態様によれば、垂直方向のねじ穴を有する下方に垂下した 細長いナット部を有するねじ受け部が一側部に横方向に突出するように設けられ た根太支持部と該根太支持部の一側部に立設された側壁部とを有する根太受け部 材と、接床基台と該接床基台に回動自在に立設されかつ少なくとも上端部に上記 ナット部のねじ穴に螺合されるねじ部が形成された支持ボルトとからなる支持脚 とから構成され、上記ナット部の内周ねじ部に軸線方向に1本もしくは複数本の 溝が形成されており、かつ、上記根太支持部のねじ受け部のねじ穴周辺上面に凹 状の接着剤溜りが形成されていると共に、根太支持部の上面に上記接着剤溜りに 通ずる凹状又は溝状の接着剤流動部が形成されていることを特徴とする根太受金 具が提供される。
【0011】
【考案の作用】
前記のように、本考案の根太受金具は、根太受け部材の根太支持部上面に、支 持ボルト上端部が螺合されるねじ穴に通ずる凹状又は溝状の接着剤流動部が形成 されており、あるいはまた好適な別の態様においては、根太支持部のねじ受け部 のねじ穴周辺上面に凹状の接着剤溜りを形成し、根太支持部の上面に上記接着剤 溜りに通ずる凹状又は溝状の接着剤流動部が形成されているため、上記接着剤溜 り又は接着剤流動部に接着剤を注入すると、注入された接着剤は根太支持部上面 に形成された接着剤流動部内を流動した後固化し、際根太材と根太受金具の根太 支持部が確実に接着でき、そのため、際根太材が乾燥したり、際根太材に歩行振 動が繰り返し加えられても、釘だけによる固定の場合のように緩むという恐れが なく、ほぼ恒久的に床鳴りを防止できる。 また、接着剤の一回の注入作業により、接着剤が上記接着剤流動部を通して際 根太材と根太受金具の根太支持部との間に供給されると共に、支持ボルトとねじ 受け部のねじ穴との螺合部にも同時に供給されるので、際根太材と根太受金具の 根太支持部との間の固着と、支持ボルトの緩み止め(支持ボルトと根太受け部材 のねじ受け部の固着)を同時に行うことができ、作業性が極めてよいと共に、塗 布作業に比べて作業者の手や衣服、あるいは周囲に接着剤が付着して汚す問題も 大巾に緩和される。
【0012】 また、本考案によれば、ねじ受け部に垂直方向のねじ穴を有する根太受け部材 と、支持ボルトの少なくとも上端部に上記ねじ穴に螺合されるねじ部が設けられ た支持脚とからなる根太受金具を用いて際根太材を支持するものであるため、根 太施工を簡単に行うことができる。例えば、支持脚の長さを所定の床高に設定し た前記根太受金具の根太受け部材で際根太材を支持しながら壁又は間仕切りに沿 って配置し、その状態で際根太材を壁又は間仕切りに釘もしくはビスまたは両面 粘着シート等適当な手段によって固定し、その後根太受け部材を際根太材に固定 した後、支持脚の支持ボルトを回転させることによって床面高さを微調整するこ とができる。あるいは、際根太材を壁又は間仕切りに高さを調整しながら適当な 手段によって固定した後、際根太材に根太受け部材を固定し、支持脚の支持ボル トを回転させてコンクリートスラブに接しさせることにより、簡単に根太の補強 ができる。したがって、根太施工が簡単に行えると共に、際根太材は壁又は間仕 切りに固定されるものであるため、人の歩行時の荷重付加による床の軋み音も低 減される。また、根太受金具の根太受け部材は上下調節可能であるため、際根太 材を壁又は間仕切りに釘等で固定した後もその高さの微調整が可能となる。さら に、際根太材と壁又は間仕切りとの間に緩衝材を介在させることによって、床の 軋み音を更に減少させることもできる。また、床衝撃音や振動の壁からの伝播を 遮断することもできる。
【0013】
【実施例】
以下、添付図面に示す実施例を説明しつつ、本考案について更に具体的に説明 する。 図1及び図2は本考案に係る根太受金具の一実施例を示している。本実施例の 根太受金具1は、根太受け部材2と支持脚10とからなる。 根太受け部材2は、平板状の根太支持部3と、該根太支持部3の一側部から横 方向に突出するように設けられたねじ受け部4と、上記根太支持部3の一側部に 上記ねじ受け部4の両側から平行に立設して形成された側壁部8a,8bとから 一体的に形成されている。 上記ねじ受け部4の略中央部には打抜き及びねじ加工によって垂直方向のねじ 穴5が形成されており、該ねじ穴周辺上面部には凹状の接着剤溜り6が形成され 、一方、根太支持部3の上面には上記接着剤溜り6に通ずる凹状又は溝状の接着 剤流動部7が形成されている。符号9a,9bは釘又はビス取付け用の穴である 。なお、接着剤流動部7の形状は図示のものに限られず、例えば格子状、放射状 などの形状としたり、あるいは根太支持部3の辺縁部を残してほぼ全面を凹陥状 にするなど、任意の形状とすることができる。
【0014】 一方、根太受金具1の支持脚10は、図2に示すように、ゴム等の弾性材料か らなる接床基台11と、該接床基台に回動自在に立設された支持ボルト13とか ら構成される。 接床基台11はゴム、合成樹脂等の比較的硬質の弾性材料から作製されて、コ ンクリートスラブの基礎床面にジャストフィットし、かつ防振の機能を果たすよ うにされている。そして、その上面中央部には支持ボルト13の下端膨出部14 を挿入するための非貫通の中央孔12が形成されている。 一方、支持ボルト13は、その下端部に上記接床基台11の中央孔12に嵌挿 するための膨出部14が形成されており、また支持ボルト13の頂端面には回転 用工具先端を嵌め込むための溝部15(図示の例ではマイナス溝であるが、プラ ス溝や角型凹陥部であってもよい)が形成されている。そして、支持ボルト13 の下端膨出部14を上記接床基台11の中央孔12に嵌挿することにより、支持 ボルト13は接床基台11に回動自在に立設された状態となる。なお、支持ボル トは必ずしもその長さ全体に亘ってねじ部を形成する必要はなく、その上端から 高さ調整ができる程度の長さに亘ってねじ部を形成してもよい。また、接床基台 11の中央孔12には、支持ボルト13が滑らかに回動できるようにグリース等 の潤滑剤を注入又は塗布することもできる。 次いで、上記支持ボルト13のねじ部上端部を根太受け部材2のねじ穴5にね じ込むことによって、図1に示すように根太受金具1が組み立てられる。
【0015】 図3及び図4は本考案の図1に示す根太受金具を用いた際根太施工の実施例を 示し、まず支持脚10の長さを所定の床高に設定した前記根太受金具1の根太受 け部材2で際根太材103を支持しながら壁又は間仕切り102に沿って配置し 、その状態で際根太材103を壁又は間仕切り102に両面粘着シート、釘等に よって固定する。あるいは、所定の長さに切断した高さ調整用部材(図示せず) を壁又は間仕切り102に沿って配置し、その上に際根太材103を載置した状 態で、際根太材103を壁又は間仕切り102に固定する。際根太材103を先 に床高に合わせ両面粘着シート、釘等で固定した後、根太受金具1を補強材とし て入れ、固定するなど、適当な方法を採用することができる。 次いで、根太受金具1の根太受け部材2を上記際根太材103に、図4に示す ように側部から釘16により固定する。その後、支持ボルト頂端面の高さ調整用 の溝部15にマイナスのドライバーの先端を嵌入し、支持ボルト13を回転させ ることによって根太受金具1の高さを微調整する。すなわち、接床基台11が基 礎床面101に当接した状態で支持ボルト13を回転させると根太受け部材2が 上下動し、根太受け部材2により支持されている際根太材103の床面レベルを 調整することができる。 その後、根太受金具1の前記接着剤溜り6に接着剤を注入すると、接着剤は支 持ボルト13とねじ受け部4のねじ穴5との螺合部に供給されると共に、前記接 着剤流動部7を通して根太支持部3と際根太材103との間にも供給され、根太 支持部3の周辺部に行き渡るので、支持ボルト13と根太受け部材2の固着と同 時に根太受け部材2と際根太材103の固着も一回の接着剤注入操作によって達 成される。なお、実際の施工においては、接着剤注入の2日後には完全に固着し 、その後、際根太材の乾燥や繰返し歩行等による床鳴りなどは発生しなかった。
【0016】 使用する接着剤としては、エポキシ系、ウレタン系、酢ビ系などが使用可能で あるが、エポキシ系、ウレタン系の接着剤が特に適する。接着剤を接着剤流動部 に十分に流動させるためには低粘度のものが好ましいが、粘度が低過ぎると木質 材料(際根太材)に吸収され易く、一方、粘度が高すぎると流動性が良くなく、 いずれの場合も根太支持部の周辺部まで十分に接着剤が行き渡り難いので好まし くない。接着剤の粘度は、接着剤流動部の形状、面積等を勘案して選択する。 接着剤は、チューブ、ポンプなどの容器に入れ、先の細いノズルにより圧力を かけて押し出し、接着剤溜り又は接着剤流動部に注入する。
【0017】 図5及び図6は、本考案に係る根太受金具の根太受け部材の他の実施例を示し ている。 本実施例の根太受け部材2aにおいては、ねじ受け部4に垂直方向のねじ穴5 aを有する細長いナット部20が垂下するように設けられており、ナット部20 の内周ねじ部には図6に示すように軸線方向に1本では複数本(図示の例では2 本)の溝21が形成されている点において、前記実施例とは異なる。 このように、ねじ受け部4に細長いナット部20を形成することにより際根太 材103の保持状態がより安定し、また、ナット部20の内周ねじ部に軸線方向 に1本又は複数本の溝21を形成することにより、支持ボルト13とナット部2 0の螺合部に接着剤がよりスムーズに供給される。また、各溝はナット部20の 下端近傍までに止めて非貫通の溝とし、接着剤のタレを防止することが好ましい 。あるいは、支持ボルト13のネジ部上端部に軸線方向に溝を形成することもで きる。
【0018】 以上、本考案の根太受金具の好適な実施例について説明したが、本考案は前記 実施例に限定されるものではなく、各種の設計変更が可能である。 例えば、前記実施例ではねじ受け部4のねじ穴5周辺上面に凹状の接着剤溜り 6を形成したが、必ずしもねじ穴の周辺上面全体に接着剤溜りを形成する必要は なく、ねじ穴周辺の一部に形成してもよく、あるいは根太支持部3上面に形成し た凹状又は溝状の接着剤流動部7がねじ穴5に直に通じるようにしてもよい。ま た、根太受け部材が図5に示すようなナット部を有する場合、ナット部の上端縁 をテーパ状に拡開し、この拡開部によって接着剤溜りを構成してもよく、このよ うな構成はその拡開度は小さくなるけれども図2に示すようなねじ穴を有する根 太受け部材にも適用可能である。同様に、図2に示すような根太受け部材のねじ 穴にもねじ山を横切るような溝を形成してもよい。さらに、支持脚の支持ボルト 下端部と接床基台との装着態様も前記実施例に限定されるものではなく、例えば 支持ボルトの下端部を丸棒状に形成すると共に、下端から上方に所定距離離間し た位置外周面に側方に突出する環状のフランジ部を一体に形成し、支持ボルトの 下端丸棒部を接床基台の断面円形の中央孔に嵌挿し、上記フランジ部を支持部と して接床基台に回動自在に立設された状態としてもよく、あるいはさらに支持ボ ルトの下端丸棒部に抜け止め用の膨出部を形成するなど、任意の形態を採用でき る。
【0019】
【考案の効果】
以上のように、本考案の根太受金具によれば、以下のような効果・利点が得ら れる。 (イ)本考案の根太受金具を用いることにより、根太施工が簡単になり、施工現 場における作業性を大幅に改善することができ、工期の短縮と施工費の低減を図 ることができる。 (ロ)接着剤の一回の注入作業により、接着剤が前記接着剤流動部を通して際根 太材と根太受金具の根太支持部との間に供給されると共に、支持ボルトとねじ受 け部のねじ穴との螺合部にも同時に供給されるので、際根太材と根太受金具の根 太支持部との間の固着と、支持ボルトと根太受け部材のねじ受け部の固着を同時 に行うことができる。したがって、作業性及び施工性が向上すると共に、床面レ ベルの調整精度も高くなる。また、際根太材の乾燥や、繰返し歩行等による支持 ボルトの緩みに伴うレベル調整の狂いや螺合部のガタによる床落ち、床鳴り、床 パネル間の段差発生などの問題を生ずることも無い。また、接着剤の注入操作に よるため、作業性が極めてよいと共に、塗布作業に比べて作業者の手や衣服、あ るいは周囲に接着剤が付着して汚す問題も大巾に緩和される。 (ハ)さらに、根太受金具の根太受け部材によって際根太材を安定に支持できる と共に、該根太受け部材は上下自在に高さ調節可能であるため、一旦際根太材を 壁又は間仕切りに固定した後も、その高さを微調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の根太受金具の一実施例を示す斜視図で
ある。
【図2】図1に示す根太受金具の縦断面図である。
【図3】図1に示す根太受金具を用いて行った際根太施
工例を示す部分断面斜視図である。
【図4】図3に示す際根太施工例の部分断面側面図であ
る。
【図5】本考案の根太受金具の根太受け部材の他の実施
例を示す縦断面図である。
【図6】図5に示す根太受け部材のナット部の底面図で
ある。
【図7】従来の置床工法の施工例を示す部分破断斜視図
である。
【図8】従来の際根太施工例の部分断面側面図であり、
壁又は間仕切りへの際根太固定時の状態を示す。
【図9】従来の際根太施工例の部分断面側面図であり、
束設置時の状態を示す。
【図10】従来の際根太施工例の部分断面側面図であ
り、際根太及び束固定時の状態を示す。
【図11】従来の根太ユニット施工例を示す部分断面斜
視図である。
【符号の説明】
1 根太受金具、 2,2a 根太受け部材、 3 根
太支持部、 4 ねじ受け部、 5 ねじ穴、 6 接
着剤溜り、 7 接着剤流動部、 8a,8b側壁部、
10 支持脚、 11 接床基台、 12 中央孔、
13 支持ボルト、 14 膨出部、 15 溝部、
16 釘、 20 ナット部、 21 溝

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一側部に垂直方向のねじ穴を有する根太
    支持部と該根太支持部の一側部に立設された側壁部とを
    有する根太受け部材と、接床基台と該接床基台に回動自
    在に立設されかつ少なくとも上端部に上記ねじ穴に螺合
    されるねじ部が形成された支持ボルトとからなる支持脚
    とから構成され、上記根太受け部材の根太支持部上面に
    ねじ穴に通ずる凹状又は溝状の接着剤流動部が形成され
    ていることを特徴とする根太受金具。
  2. 【請求項2】 垂直方向のねじ穴を有するねじ受け部が
    一側部に横方向に突出するように設けられた根太支持部
    と該根太支持部の一側部に上記ねじ受け部の両側から平
    行に立設された側壁部とを有する根太受け部材と、接床
    基台と該接床基台に回動自在に立設されかつ少なくとも
    上端部に上記ねじ穴に螺合されるねじ部が形成された支
    持ボルトとからなる支持脚とから構成され、上記根太支
    持部のねじ受け部のねじ穴周辺上面に凹状の接着剤溜り
    が形成されていると共に、根太支持部の上面に上記接着
    剤溜りに通ずる凹状又は溝状の接着剤流動部が形成され
    ていることを特徴とする根太受金具。
  3. 【請求項3】 垂直方向のねじ穴を有する下方に垂下し
    た細長いナット部を有するねじ受け部が一側部に横方向
    に突出するように設けられた根太支持部と該根太支持部
    の一側部に立設された側壁部とを有する根太受け部材
    と、接床基台と該接床基台に回動自在に立設されかつ少
    なくとも上端部に上記ナット部のねじ穴に螺合されるね
    じ部が形成された支持ボルトとからなる支持脚とから構
    成され、上記ナット部の内周ねじ部に軸線方向に1本も
    しくは複数本の溝が形成されており、かつ、上記根太支
    持部のねじ受け部のねじ穴周辺上面に凹状の接着剤溜り
    が形成されていると共に、根太支持部の上面に上記接着
    剤溜りに通ずる凹状又は溝状の接着剤流動部が形成され
    ていることを特徴とする根太受金具。
  4. 【請求項4】 前記支持ボルトのねじ部に軸線方向に1
    本もしくは複数本の溝が形成されていることを特徴とす
    る請求項1乃至3のいずれか一項に記載の根太受金具。
  5. 【請求項5】 前記支持脚の接床基台が弾性材料から作
    製され、かつ上面中央部に開口する非貫通の中央孔が形
    成されており、一方、支持ボルトの下端部に上記中央孔
    に嵌挿される膨出部が形成され、かつ頂端面に回転用工
    具先端を嵌め込むための溝部が形成されていることを特
    徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の根太受
    金具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016148217A (ja) * 2015-02-13 2016-08-18 大成建設株式会社 二重床

Cited By (1)

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JP2016148217A (ja) * 2015-02-13 2016-08-18 大成建設株式会社 二重床

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