JP6569795B1 - 作業車 - Google Patents

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Abstract

【課題】安定した乗降動作を可能とする軽量コンパクトな乗降装置を備えた作業車を提供する。【解決手段】クレーン車は、下部走行体と、クレーン装置と、乗降装置とを備える。乗降装置は、梯子50と、支持機構70とを具備する。梯子50は、ステップ板51、52、53、54、55を有する。ステップ板52、53、54、55は、側板56及び連結部材57、58によって一体に結合されている。最上位ステップ板51は、連結部材57の先端部が挿通された係合孔を有する。最上位ステップ板51と、ステップ板52、53、54、55は、連結部材57によって連動して移動する。支持機構70は、最上位ステップ板51をスライド自在に支持する第1支持装置と、ステップ板52、53、54、55をスライド自在に支持する第2支持装置72とを有する。第2支持装置72は、梯子50を移動させるモータを有している。【選択図】図4

Description

この発明は、下部走行体及び上部作業体を備えたクレーン車その他の建設用ないし工事用作業車に関し、より詳細には、オペレータが地上から上部作業体へアクセスするための乗降装置を備えた作業車の構造に関するものである。
クレーン車等の作業車は、一般に下部走行体と、これの上部に設けられた上部作業体とを有する。例えばクレーン車では、上部作業体は、伸縮及び起伏動作を行うブーム装置や、これをオペレートする操作部等を備えている。上部作業体は、下部走行体の上方に配置されるから、一般に地上から上記操作部までの距離が長くなる。このため、従来からオペレータが地上から上記操作部にアクセスするための乗降装置が備えられている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
特許文献1は、下部走行体に案内装置を介して支持された乗降装置を備えるクレーン車を開示する。案内装置は、下部走行体の車幅方向に沿って乗降装置のスライドを案内し、当該乗降装置は、下部走行体に格納された格納位置と下部走行体から車幅方向に張り出した張出位置との間で移動することができる。乗降装置は、複数のステップ板と、これらを支持し階段状に配置する側枠とを有する。上記案内装置は、乗降装置の上部をスライド自在に支持している。
実開平5−71047号公報 実開平5−12287号公報
すなわち、案内装置は、乗降装置を吊り下げた状態で支持する懸架装置として構成されている。このため、オペレータが乗降装置に乗り降りする際に側枠等が撓み、乗降動作が不安定になるおそれがある。この不具合を避けるため、側枠やステップ板の高い剛性が確保されなければならず、乗降装置の重量が増加し、製造コストが上がるという問題があった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、安定した乗降動作を可能とする軽量コンパクトな乗降装置を備えた作業車を提供することを目的とする。
(1) 本発明に係る作業車は、下部走行体と、当該下部走行体の上部に配置された上部作業体と、当該上部作業体へのアクセスをアシストする乗降装置と、を備える。当該乗降装置は、最上位ステップ板及び最下位ステップ板を含む複数のステップ板が階段状に配置された梯子と、当該梯子が下部走行体に格納される格納位置と下部走行体の車幅方向に張り出す張出位置との間で変位するように上記最上位ステップ板及び上記最下位ステップ板を上記下部走行体の車幅方向にスライド自在にそれぞれ支持する支持機構と、を有している。
支持機構は、最上位ステップ板及び最下位ステップ板をそれぞれ支持するので、オペレータが梯子を上り下りする際にも、安定して梯子を支持することができる。その結果、本発明に係る作業車は、オペレータの安定した乗降動作を可能とし、かつ乗降装置を軽量コンパクトにすることができる。
(2) 上記梯子は、上記最上位ステップ板及び上記最下位ステップ板のいずれか一方に固定された連動部材を有していてもよい。当該連動部材は、上記最上位ステップ板及び上記最下位ステップ板のいずれか一方に連動していずれか他方がスライドするように、当該他方に当接している。
最上位ステップ板及び最下位ステップ板のいずれか一方のステップ板に固定された連動部材は、当該ステップ板の移動に連動してスライドし、いずれか他方のステップ板に当接して当該ステップ板を連動してスライドさせる。したがって、本発明に係る作業車は、最上位ステップ板と最下位ステップ板とのいずれか一方がスライドされることによって、他方のステップ板も連動してスライドさせることができる。
(3) 上記支持機構は、上記最上位ステップ板を上記車幅方向にスライド自在に支持する第1支持装置と、上記最下位ステップ板を上記車幅方向にスライド自在に支持する第2支持装置と、を有していてもよい。
第1支持装置により、最上位ステップ板がスライド自在に支持され、第2支持装置により、最下位ステップ板がスライド自在に支持される。
(4) 本発明に係る作業車は、上記最上位ステップ板及び上記最下位ステップ板の少なくとも一方を上記格納位置と上記張出位置との間でスライドさせる駆動装置をさらに備えていてもよい。
オペレータは、駆動装置を駆動及び停止させることにより、梯子を下部走行体に格納し、或いは、梯子を下部走行体から張り出させることができる。すなわち、本発明に係る作業車は、梯子を自動で格納及び張り出させることができる。
(5) 上記最上位ステップ板は、上記張出位置において、上記下部走行体のキャットウォーク通路の一部を形成していてもよい。
最上位ステップ板は、張出位置において、下部走行体のキャットウォーク通路の一部を形成するので、オペレータは、梯子からキャットウォーク通路に渡って上部作業体にアクセスすることができる。
(6) 上記最上位ステップ板は、上記格納位置において、上記下部走行体のタイヤの上方に位置し、上記最上位ステップ板以外の上記ステップ板は、上記格納位置において、上記下部走行体の前後方向前側或いは後側に位置していてもよい。
最上位ステップ板は、格納位置においてタイヤの上方に位置し、その他のステップ板は、格納位置において、タイヤの前方或いは後方に位置する。すなわち、梯子は、タイヤと干渉することなく配置されている。
(7) 上記最下位ステップ板を含む下段側に配置された複数の上記ステップ板は、上下に並んで配置され、上記最上位ステップ板を含む上段側に配置された複数の上記ステップ板は、斜めに並んで配置されていてもよい。
最下位ステップ板を含む下段側の複数のステップ板が上下に並んで配置され、最上位ステップ板を含む上段側の複数のステップ板が斜めに並んで配置されているので、全てのステップが斜めに並んで配置されるよりも、梯子がコンパクトになる。また、梯子の上段側の複数のステップ板は、斜めに並んで配置されているので、高い位置において、オペレータが上り下りし易く、高い位置からのオペレータの転落のおそれが低減する。その結果、コンパクトであり、かつ安全な乗降装置が実現される。
(8) 上記第1支持装置は、上記下部走行体に設けられた第1ローラと、上記最上位ステップ板に設けられ、上記第1ローラが当接するガイドレールと、上記最上位ステップ板に設けられ、上記下部走行体に当接する第2ローラと、を有していてもよい。
最上位ステップ板は、当該ステップ板に設けられたガイドレールと、当該ガイドレールに当接する第1ローラとによって車幅方向にスライド自在に支持されている。そして、第1ローラと、ステップ板に設けられた第2ローラとにより、スライドにおける摺動抵抗が低減される。すなわち、本発明に係る作業車は、梯子をスライドさせるために必要な力を低減することができる。
(9) 上記梯子は、上記最下位ステップ板と、当該最下位ステップ板よりも上方に位置する上記ステップ板とを一体に連結する側板を有していてもよい。上記第2支持装置は、上記側板から上記車幅方向内側に突出する棒状の第1係合部材と、上記第1係合部材の先端部に設けられた第3ローラと、上記下部走行体に固定され、上記車幅方向に交差する方向において上記第1係合部材と係合し、かつ上記第3ローラが当接する棒状の第1被係合部材と、上記第1被係合部材に設けられ、上記第1係合部材と当接した状態で上記駆動装置により回転される第4ローラと、を有する。
梯子は、駆動装置によって回転された第4ローラによってスライドされる。そして、第3ローラが回転することにより、第1係合部材と第1被係合部材との間に生じる摺動抵抗が低減する。したがって、本発明に係る作業車は、駆動装置によって梯子を確実にスライドさせることができる。
(10) 上記第2支持装置は、上記第1係合部材よりも上方に位置し、上記側板から上記幅方向内側に突出する棒状の第2係合部材と、上記第1被係合部材よりも上方に位置しており、かつ上記下部走行体に固定された状態で上記車幅方向に交差する方向において上記第2係合部材と係合する第2被係合部材と、をさらに有していてもよい。
第2係合部材は、車幅方向に交差する方向において第2被係合部材と係合するので、当該交差する方向における梯子の移動を規制することができる。したがって、本発明に係る作業車は、オペレータが梯子を上り下りする際に、上記交差する方向における梯子の移動を抑制して、オペレータに安全に梯子を上り下りさせることができる。
(11) 上記最上位ステップ板は、上記下部走行体の前後方向に沿って延びる長孔を有していてもよい。上記連動部材は、上記最下位ステップ板に固定され、かつ上記長孔に挿通されている。
連動部材が挿通される孔は、車体の前後方向に沿って延びる長孔であるので、製造誤差によって連動部材における長孔に挿通される部分の位置が前後方向にずれていても、連動部材を長孔に挿通して乗降装置を組み上げることができる。なお、製造誤差によって連動部材における長孔に挿通される部分の位置が車幅方向にずれていても、最上位ステップ板を車幅方向にスライドさせることにより、連動部材を長孔に挿通して乗降装置を組み上げることができる。
(12) 上記梯子は、上記下部走行体のタイヤを囲むタイヤハウジングを構成していてもよい。
梯子によってタイヤハウジングを構成することにより、部品点数が低減する。
本発明に係る作業車は、安定した乗降動作を可能とする軽量コンパクトな乗降装置を提供することができる。
図1は、実施形態に係るクレーン車10の右側面図である。 図2は、実施形態に係るクレーン車10の機能ブロック図である。 図3は、格納位置にある梯子50の斜視図である。 図4は、張出位置にある梯子50の斜視図である。 図5は、梯子50の右側面図である。 図6は、格納位置にある梯子50の平面図である。 図7は、張出位置にある梯子50の平面図である。 図8は、上方から見た最上位ステップ板51の分解斜視図である。 図9は、下方から見た最上位ステップ板51の分解斜視図である。 図10は、梯子50の下部及び第2支持装置72の上方からの斜視図である。 図11は、梯子50の下部及び第2支持装置72の下方からの斜視図である。 図12は、第4ローラ96周辺の断面図である。 図13は、ロック状態のロック装置110の斜視図である。 図14は、張出/格納処理のフローチャートである。
以下、本発明の好ましい実施形態が、適宜図面が参照されつつ説明される。なお、本実施形態は、本発明の一態様にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で実施態様が変更されてもよいことは、言うまでもない。
図1は、本実施形態に係るクレーン車10を示す。クレーン車10は、下部走行体11と、下部走行体11に搭載されたクレーン装置12及びキャビン13と、を主に備える。クレーン車10は、本発明の「作業車」の一例である。ただし、作業車は、クレーン車10に限られない。作業車は、下部走行体11と、下部走行体11に搭載されたクレーン装置12などの上部作業体と、を備えた車両であればよい。クレーン装置12は、本発明の「上部作業体」の一例である。
下部走行体11は、車体20と、車軸及び車輪21と、エンジンと、バッテリ23(図2)と、油圧装置と、を備える。
車軸は、車体20に回転自在に支持されている。車輪21は、車軸の両端に保持されており、タイヤ22が装着されている。エンジンは、車軸を回転駆動し、車軸を介して車輪21及びタイヤ22を回転させる。また、エンジンは、バッテリ23(図2)を充電する。さらにまた、エンジンは、油圧装置が備える油圧ポンプを駆動させる。油圧ポンプは、所定圧力の作動油を吐出し、後述の旋回モータ等を駆動する。
なお、以下では、クレーン車10の進行方向を前向きとして前後方向8を定義し、前方を向いた場合のクレーン車10の左右を左右方向9として説明がされる。左右方向9は、クレーン車10の車幅方向である。
車体20は、不図示のメインフレームと、当該メインフレームに直接或いは間接的に固定された上部固定部材27及び下部固定部材28と、を有する。
上部固定部材27は、オペレータが歩行するキャットウォーク通路を形成する。オペレータは、上部固定部材27の上面によって形成されたキャットウォーク通路を歩行して、キャビン13と後述のブーム32との間を、地面に降りることなく移動することができる。この上部固定部材27を用いて、後述の第1支持装置71の一部が固定される。
上部固定部材27は、上下方向7を厚みとし、前後方向8に長い矩形板状である。上部固定部材27は、左右方向9における下部走行体11の側部に配置されている。詳しくは、上部固定部材27は、後述のキャビン13の扉16が設けられた方の下部走行体11の側部に配置されている。図示例では、上部固定部材27は、下部走行体11の右部に設けられている。
上部固定部材27は、タイヤ22の上端よりも高い位置であって、かつキャビン13及び旋回台31の下端よりも低い位置に配置されている。すなわち、上部固定部材27は、回転するタイヤ22と接触することがなく、かつ、旋回するキャビン13及び旋回台31とも接触することがない。
下部固定部材28は、キャビン13の直下に位置するタイヤ22の周辺に配置されている。下部固定部材28の一部は、タイヤ22を囲むタイヤハウジングを構成する。また、下部固定部材28は、後述の梯子50の下部をスライド自在に支持する後述の第2支持装置72の一部を固定する。
クレーン装置12は、下部走行体11に旋回可能に支持された旋回台31と、旋回台31に支持されたブーム32と、を備える。ブーム32は、基端ブーム33、単一又は複数の中間ブーム34、及び先端ブーム35を有する。基端ブーム33、中間ブーム34、及び先端ブーム35は、入れ子状に配置されており、ブーム32は、伸縮可能である。基端ブーム33は、旋回台31に起伏可能に支持されている。すなわち、ブーム32は、起伏可能、かつ、伸縮可能である。
クレーン装置12は、旋回モータと、ブーム32を起伏させる起伏シリンダと、ブーム32を伸縮させる伸縮シリンダと、をさらに備える。
旋回モータは、下部走行体11に設けられている。旋回モータは、上述の油圧装置から作動油を供給されて回転し、既知のギアを介して旋回台31を旋回させる。
起伏シリンダは、旋回台31に設けられている。伸縮シリンダは、ブーム32に設けられている。起伏シリンダ及び伸縮シリンダは、油圧装置から作動油を供給され、伸縮する。伸縮する起伏シリンダは、ブーム32を起伏させる。伸縮する伸縮シリンダは、ブーム32を伸縮させる。
キャビン13は、旋回台31に搭載されている。キャビン13は、図示例では、前後方向8における下部走行体11の中央部の上であって、左右方向9における下部走行体11の右部に位置している。
キャビン13は、扉16を有する。扉16は、図示例では、左右方向9におけるキャビン13の右側面に設けられている。オペレータは、扉16を通じてキャビン13に出入りする。
キャビン13は、図2が示すように、クレーン車10の運転を行う運転装置17と、クレーン装置12の操縦を行う操縦装置18と、を有する。すなわち、クレーン車10は、いわゆるラフテレーンクレーンであって、クレーン車10の運転及びクレーン装置12の操縦が1つのキャビン13で行われる作業車である。但し、クレーン車10は、運転装置17を有するキャビンと、操縦装置18を有するキャビンとの2つのキャビンを備えたオールテレーンクレーンであってもよい。
操縦装置18は、クレーン装置12の操縦を行うためのスイッチやレバー等に加え、後述の梯子50(図4)を移動させる操作スイッチ14及び選択スイッチ15(図2)を有する。操作スイッチ14及び選択スイッチ15は、コントローラ40と、ケーブル等によって接続されている。操作スイッチ14及び選択スイッチ15が操作されると、操作信号がコントローラ40に入力される。
選択スイッチ15は、「梯子の張出」と、「梯子の格納」とのいずれかを選択するスイッチである。操作スイッチ14は、後述の第1駆動装置100を駆動させて梯子50をスライドさせるスイッチである。すなわち、選択スイッチ15が「梯子の張出」を選択している状態で操作スイッチ14が操作されると、第1駆動装置100により、梯子50が張り出される。選択スイッチ15が「梯子の格納」を選択している状態で操作スイッチ14が操作されると、第1駆動装置100により、梯子50が格納される。選択スイッチ15は、例えば、トグルスイッチである。操作スイッチ14は、例えば、操作されている間だけ操作信号を出力するモーメンタリ型のスイッチである。すなわち、オペレータが操作スイッチ14を操作(例えば、押し操作)している間だけ、梯子50がスライドする。詳しくは後述される。
また、キャビン13は、不図示の制御ボックスを有する。制御ボックスは、制御基板を収容する。制御基板は、マイクロコンピュータや抵抗やコンデンサやダイオードや種々のICを実装されており、コントローラ40及び電源回路134を構成している。また、音声を出力するスピーカ46が制御基板に実装されている。スピーカ46は、コントローラ40から入力された音声信号に応じた音声を出力する。コントローラ40や電源回路134については、後述される。
クレーン車10は、図1が示すように、オペレータがキャビン13やキャットウォーク通路まで上り、或いはオペレータがキャビン13やキャットウォーク通路から下りるために使用される乗降装置19をさらに備える。乗降装置19は、図4に示すように、梯子50と、梯子50をスライド自在に支持する支持機構70とを有する。
梯子50は、図4が示すように、最上位ステップ板51、第2ステップ板52、第3ステップ板53、第4ステップ板54、最下位ステップ板55、側板56、連結部材57、58、及び手摺59を備える。
各ステップ板51、52、53、54、55は、上下方向7における位置(高さ)がそれぞれ相違する。最上位ステップ板51は、最も上に位置するステップ板である。最上位ステップ板51は、図5が示すように、上部固定部材27の上に位置し、後述の第1支持装置71によって、左右方向9に沿ってスライド自在に支持されている。図4が示すように、上部固定部材27とともにキャットウォーク通路を形成する最上位ステップ板51の上面の面積は、他のステップ板52、53、54、55の上面の面積よりも大きくされている。他のステップ板52、53、54、55よりも面積を大きくされた最上位ステップ板51は、強度を高めるため、下面が開放された箱状に形成されている。最上位ステップ板51は、例えば、アルミニウムや鉄やステンレスなどからなる金属の板材をプレス加工や溶接などによって加工して製造される。
最上位ステップ板51は、図9が示すように、下面が開放された箱状のステップ本体60と、ステップ本体60の側面から側方に向かって突出する突出片61と、を備えている。図示例では、突出片61は、上下方向7を厚みとする板状であって、ステップ本体60の後面の右端部から後方に向かって突出している。突出片61は、例えば、溶接によってステップ本体60に固定され、或いは、ステップ本体60と一体に形成されている。
突出片61は、突出片61を上下方向7に貫通する係合孔62を有する。係合孔62は、後述の連結部材57の上端部を挿通可能な形状とされている。図示例では、連結部材57の上端部は円柱状であり、係合孔62は、丸孔である。最上位ステップ板51は、係合孔62に挿通された連結部材57により、他のステップ板52、53、54、55と連動してスライドされる。詳しくは後述される。
第2ステップ板52は、図4が示すように、最上位ステップ板51よりも低い位置に位置するステップ板である。第3ステップ板53は、第2ステップ板52よりも低い位置に位置するステップ板である。第4ステップ板54は、第3ステップ板53よりも低い位置に位置するステップ板である。最下位ステップ板55は、第4ステップ板54よりも低い位置に位置し、最も下に位置するステップ板である。
前後方向8におけるステップ板51、52、53の位置は、互いに相違する。すなわち、最上位ステップ板51、第2ステップ板52、及び第3ステップ板53は、斜めの階段状に配置されている。一方、前後方向8におけるステップ板53、54、55の位置は、ほぼ同じである。すなわち、第3ステップ板53、第4ステップ板54、及び最下位ステップ板55は、ほぼ垂直な梯子を構成する。
ステップ板53、54、55は、下部走行体11に格納された後述の格納位置(図3)において、タイヤ22の後方に位置している。すなわち、ステップ板51、52、53、54、55は、タイヤ22と接触しないように、タイヤ22の周囲に配置されている。
ステップ板53、54、55は、側板56によって連結されている。詳しく説明すると、側板56は、左右方向9を厚みとする板状である、側板56は、溶接などによって、左右方向9におけるステップ板53、54、55の端部と一体に結合されている。図示例では、側板56は、ステップ板53、54、55の右端部と固定されている。
また、ステップ板52、53、54、55は、左右一対の連結部材57、58によって連結されている。左の連結部材58は、棒状である。左の連結部材58は、溶接などによって、ステップ板52、53、54、55の左端部と結合されている。右の連結部材57は、溶接などによって、第2ステップ板52の右端及び側板56と結合されている。
ステップ板52、53、54、55は、側板56及び左右一対の連結部材57、58によって、一体とされている。ステップ板52、53、54、55、側板56、及び連結部材57、58は、梯子50の下部を構成する。最上位ステップ板51は、梯子50の上部を構成する。
ステップ板52、53、54、55と、最上位ステップ板51とは、右の連結部材57によって連結されている。詳しく説明すると、右の連結部材57は、最上位ステップ板51の係合孔62(図9)に挿通可能な長さまで、左の連結部材58よりも長くされている。右の連結部材57の延出された先端部は、最上位ステップ板51の係合孔62に挿通されている。ステップ板52、53、54、55及び右の連結部材57が一体となって左右方向9に沿ってスライドすると、右の連結部材57の先端部が最上位ステップ板51の係合孔62の周壁に当接して当該周壁を押す。最上位ステップ板51は、右の連結部材57の先端部に押されることにより、ステップ板52、53、54、55と連動してスライドする。右の連結部材57は、本発明の「連動部材」の一例である。なお、連動部材は、右の連結部材57に限定されず、ステップ板52、53、54、55と一体に形成されて最上位ステップ板51の係合孔62に先端部が挿通される部材であれば、他の部材であってもよい。
手摺59は、折れ曲がった棒状の部材である。手摺59の両端は、溶接などによって、右の連結部材57に固定されている。
梯子50は、支持機構70によって、図3に示される格納位置と、図4に示される張出位置との間において、左右方向9に沿ってスライド自在に支持されている。具体的には、支持機構70は、最上位ステップ板51をスライド自在に支持する第1支持装置71(図8)と、第2ステップ板52から最下位ステップ板55までをスライド自在に支持する第2支持装置72(図10)と、を備える。すなわち、第1支持装置71は、梯子50の上部をスライド自在に支持し、第2支持装置72は、梯子50の下部をスライド自在に支持する。
第1支持装置71は、図8、図9が示すように、前後一対の第2ローラ87、88と、前後一対のガイドレール64、65と、回転ユニット73と、位置決め部材83と、前後一対の被位置決め部材84、85と、を有する。
前後一対の第2ローラ87、88は、ステップ本体60の下面側に配置されており、ステップ本体60に回転自在に保持されている。詳しく説明すると、ステップ本体60は、前後方向8に沿って延びる丸棒状の不図示の軸の前後両端部を固定している。当該軸は、前後方向8におけるステップ本体60の前部及び後部にそれぞれ設けられている。当該軸は、第2ローラ87、88をそれぞれ回転自在に保持している。第2ローラ87、88は、最上位ステップ板51が図6に示される格納位置と図7に示される張出位置との間でスライドされると、上部固定部材27の上面に当接して回転する。回転する第2ローラ87、88は、最上位ステップ板51と上部固定部材27との間に生じる摺動抵抗を低減する。すなわち、第2ローラ87、88は、最上位ステップ板51をスムースに移動させる。
ガイドレール64、65は、図8、図9が示すように、左右方向9に沿って延びており、最上位ステップ板51のステップ本体60の下面に、ボルト締めや溶接などによって固定されている。ガイドレール64と、ガイドレール65とは、前後方向8において互いに離間している。
ガイドレール65よりも前方に位置するガイドレール64は、前後方向8を厚み方向とする板状の板状本体66と、板状本体66の下端から後方に向かって突出し、上下方向7を厚み方向とする板状の支持片67とを有する。一方、ガイドレール64よりも後方に位置するガイドレール65は、前後方向8を厚み方向とする板状の板状本体68と、板状本体68の下端から前方に向かって突出し、上下方向7を厚み方向とする板状の支持片69とを有する。
ガイドレール64の板状本体66と、ガイドレール65の板状本体68とは、後述の回転ユニット73の第1ローラ79、80、81、82の左右両外側に位置する。最上位ステップ板51は、第1ローラ79、80、81、82が前後方向8において板状本体66、68に当接することにより、前後方向8への移動を規制される。
ガイドレール64の支持片67及びガイドレール65の支持片69と、最上位ステップ板51のステップ本体60とは、回転ユニット73の第1ローラ79、80、81、82の上下両側に位置する。最上位ステップ板51は、第1ローラ79、80、81、82が上下方向7において支持片67、69及びステップ本体60に当接することにより、上下方向7への移動を規制される。そして、最上位ステップ板51は、第1ローラ79、80、81、82が支持片67、69或いはステップ本体60の下面に当接して転がることにより、左右方向9に沿ってスライドする。
回転ユニット73は、支持プレート74と、前後一対の側板75、76と、左右一対の軸77、78と、前後一対の第1ローラ79、80及び前後一対の第1ローラ81、82とを有する。支持プレート74は、ボルト86によって固定プレート29(図7)に固定されている。前後一対の側板75、76は、溶接などにより、支持プレート74の上面に固定されている。側板75、76は、前後方向8において互いに離間している。
側板75、76は、軸77、78を固定している。詳しく説明すると、軸77、78は、前後方向8に延びる丸棒状である。側板75は、前後方向8における軸77、78の前端部が挿通される左右一対の不図示の貫通孔を有している。同様に、側板76は、前後方向8における軸77、78の後端部が挿通される左右一対の不図示の貫通孔を有している。軸77、78は、側板75、76の貫通孔に前後両端部がそれぞれ挿通されることにより、側板75、76に固定されている。
第1ローラ79は、前後方向8における軸77の前端部に回転自在に保持されている。第1ローラ80は、前後方向8における軸77の後端部に回転自在に保持されている。第1ローラ81は、前後方向8における軸78の前端部に回転自在に保持されている。第1ローラ82は、前後方向8における軸78の後端部に回転自在に保持されている。
前後方向8において第1ローラ80、82の前方に位置する第1ローラ79、81は、上下方向7において、ガイドレール64の支持片67とステップ本体60との間に位置している。一方、前後方向8において第1ローラ79、81の後方に位置する第1ローラ80、82は、上下方向7において、ガイドレール65の支持片69とステップ本体60との間に位置している。そして、第1ローラ79、80、81、82は、前後方向8において、ガイドレール64の板状本体66とガイドレール65の板状本体68との間に位置している。回転ユニット73は、最上位ステップ板51が上部固定部材27の上に位置する格納位置と、最上位ステップ板51が上部固定部材27の右方に張り出した張出位置との間で、最上位ステップ板51を左右方向9に沿ってスライド自在に支持している。
なお、回転ユニット73が左右方向9において最上位ステップ板51の側壁等と当接することにより、最上位ステップ板51が張出位置を超えて右方に移動することが規制され、かつ、最上位ステップ板51が格納位置を超えて左方に移動することが規制されている。
位置決め部材83は、図7が示すように、左右方向9に延びる棒状の部材であり、ボルト86により、上部固定部材27に固定されている。前後一対の被位置決め部材84、85は、図8が示すように、上下方向7に延びる棒状であり、溶接などによって、最上位ステップ板51に固定されている。被位置決め部材84、85は、左右方向9における最上位ステップ板51の左側面に位置している。被位置決め部材84と被位置決め部材85とは、前後方向8において互いに離間している。
図9が示すように、最上位ステップ板51が張出位置から格納位置に向かってスライドすると、前後一対の被位置決め部材84、85の間に位置決め部材83が進入する。そして、最上位ステップ板51が格納位置にある状態において、前後方向8における被位置決め部材84と被位置決め部材85との間に、位置決め部材83の左端部が位置する。位置決め部材83が前後方向8において被位置決め部材84と被位置決め部材85とに当接することにより、格納位置において、前後方向8における最上位ステップ板51の移動が規制される。すなわち、格納位置にある最上位ステップ板51の左部が、前後方向8において位置決めされる。なお、最上位ステップ板51の右部における前後方向8の移動は、ガイドレール64、65と回転ユニット73とが当接することによって規制される。すなわち、格納位置にある最上位ステップ板51は、左右の2か所において、前後方向8の移動が規制される。
上述のように、第1支持装置71は、最上位ステップ板51を、格納位置と張出位置との間において、上下方向7及び前後方向8への移動を規制しつつ、左右方向9に沿ってスライド自在に支持している。
第2支持装置72は、図10、図11が示すように、梯子50の側板56に固定された第1係合部材91(図4)及び第2係合部材92と、下部走行体11の下部固定部材28に固定された第1被係合部材93及び第2被係合部材94と、第1駆動装置100(図2)と、を備える。
第1係合部材91は、左右方向9における側板56の左面の下部から左方(車幅方向内側)に向かって突出している。第2係合部材92は、左右方向9における側板56の左面の上部から左方に向かって突出している。すなわち、第1係合部材91と第2係合部材92とは、上下に並んで設けられている。
第1係合部材91は、左右方向9に沿って延びる棒状である。また、第1係合部材91は、上面が開放された箱状である。第1係合部材91は、例えば、金属板をプレス加工などによって折り曲げて形成される。第1係合部材91の左右方向9における右端部は、ボルト締めや溶接などによって側板56に固定されている。
第3ローラ95が、第1係合部材91の突出の先端部、すなわち、左右方向9における第1係合部材の左端部に設けられている。詳しく説明すると、前後方向8における第1係合部材91の前壁及び後壁は、前後方向8に延びる丸棒状の不図示の軸の前後両端部をそれぞれ固定している。第3ローラ95は、当該軸に回転自在に支持されている。
第1被係合部材93は、左右方向9に沿って延びる棒状である。また、第1被係合部材93は、下面が開放された箱状である。第1被係合部材93は、第1係合部材91が内側に嵌入可能な大きさに形成されている。第1被係合部材93は、金属板をプレス加工などによって折り曲げて形成される。第1被係合部材93は、ボルト86(図12)や溶接などによって、下部走行体11の下部固定部材28に固定されている。
前後方向8における第1係合部材91の外側面が、前後方向8における第1被係合部材93の内側面に当接することにより、第1係合部材91は、前後方向8における移動を規制される。すなわち、ステップ板52、53、54、55(以下、梯子50の下部とも記載する)は、第1被係合部材93により、前後方向8における移動を規制される。
第1被係合部材93の上壁の下面は、第1係合部材91の突出の先端部に設けられた上述の第3ローラ95と当接する。第3ローラ95は、梯子50の下部が格納位置と張出位置との間を移動されると、第1被係合部材93の上壁の下面に当接して回転する。回転する第3ローラ95は、梯子50の下部がスライドされる際の梯子50の下部と下部走行体11の下部固定部材28との間に生じる摺動抵抗を低減する。すなわち、第3ローラ95は、梯子50の下部をスムースに移動させる。
図12が示すように、第4ローラ96が、第1被係合部材93に設けられている。図12は、第1被係合部材93を水平面に沿って切断した断面図である。第4ローラ96は、前後方向8に沿って延びる丸棒状の回転軸97に固定されており、回転軸97と一体に回転自在である。前後方向8における回転軸97の両端部は、前後一対の保持プレート98に回転自在に保持されている。保持プレート98は、ボルト86を用いて、第1被係合部材93に固定されている。
前後方向8における回転軸97の一端部(図示例では後端部)は、モータ101のシャフト102と連結されている。すなわち、回転軸97及び第4ローラ96は、モータ101によって回転駆動される。
第4ローラ96は、第1係合部材91の下壁の下面と当接している。モータ101によって回転駆動された第4ローラ96は、第1係合部材91の下壁の下面と当接し、梯子50の下部を格納位置と張出位置との間で移動させる。詳しく説明すると、梯子50の自重により、第1係合部材91の下壁の下面は、第4ローラ96に押圧される。そして、第4ローラ96を支点とし、梯子50と繋がる第1係合部材91の基端を力点とした場合の作用点である第1係合部材91の先端は、当該先端に設けられた第3ローラ95が第1被係合部材93の上壁の下面に当接することによって受けられる。すなわち、梯子50の下部は、第3ローラ95及び第4ローラ96によって支持されている。
第1係合部材91の上方に設けられた第2係合部材92は、図10、図11が示すように、左右方向9に沿って延びる棒状である。また、第2係合部材92は、下面又は上面が開放する箱状である。第2係合部材92は、例えば、金属板をプレス加工などによって折り曲げて形成される。第2係合部材92の左右方向9における右端部は、ボルトや溶接などによって側板56に固定されている。
第2被係合部材94は、左右方向9に沿って延びる棒状である。また、第2被係合部材94は、上面或いは下面が開放する箱状である。第2被係合部材94は、第2係合部材92が内側或いは外側に嵌入可能な大きさに形成されている。第2被係合部材94は、金属板をプレス加工などによって折り曲げて形成される。第2被係合部材94は、ボルト締めや溶接などによって、下部走行体11の下部固定部材28に固定されている。
前後方向8における第2係合部材92の外壁が、前後方向8における第2被係合部材94の外壁に当接することにより、第2係合部材92は、前後方向8における移動を規制される。すなわち、梯子50の下部は、第1被係合部材93及び第2被係合部材94により、上下の2か所において前後方向8における移動を規制される。上下の2か所において梯子50の移動を規制するので、上下の1か所において梯子50の移動を規制するよりも、前後方向8における梯子50の移動を確実に規制することができる。すなわち、梯子50のくらつきが抑えられる。
第1駆動装置100は、図2が示すように、モータ101を有する。モータ101は、モータ101の回転速度を低減して回転トルクを高めて回転軸97に伝達する減速ギア機構103を組み込まれている。減速ギア機構103は、例えば、ギア比の相違する複数のギアによって構成される。或いは、減速ギア機構103として、周知の遊星ギア機構が用いられる。第1駆動装置100は、本発明の「駆動装置」の一例である。
モータ101は、図12が示すように、ボルト86を用いてケース99に固定されている。ケース99は、不図示のボルトによって下部走行体11の下部固定部材28に固定されている。モータ101は、直流モータや、ステッピングモータなどの交流モータである。以下では、モータ101が直流モータである例が説明される。モータ101は、後述の電源回路134(図2)から直流電圧を供給されて駆動される。モータ101が回転駆動されると、モータ101の回転駆動力が減速ギア機構103を介して回転軸97に伝達され、第4ローラ96が回転駆動される。
第2支持装置72は、図10及び図13が示すように、ロック装置110と、第2駆動装置130(図2)と、をさらに備える。ロック装置110は、張出位置及び格納位置において梯子50を固定する装置である。第2駆動装置130は、ロック装置110のピン111を移動させる装置である。以下詳しく説明する。
ロック装置110は、ピン111と、ピン111を保持する保持装置112と、付勢部材113と、を備える。ピン111は、上下方向7に沿って延びる棒状である。
保持装置112は、ピン111を上下方向7に沿ってスライド自在に保持する装置である。保持装置112は、一対の保持板114(図11)と、下保持部材115及び上保持部材116と、を有する。一対の保持板114は、前後方向8を厚みとする板状であり、前後方向8において互いに対向している。一対の保持板114は、ボルトや溶接によって、下部走行体11の下部固定部材28に固定されている。下保持部材115と上保持部材116とは、ボルト締めや溶接によって互いに固定されている。また、下保持部材115と上保持部材116とは、ボルトによって保持板114に固定されている。
下保持部材115は、直方体状であり、ピン111が挿通された不図示の挿通孔を有している。当該挿通孔は、下保持部材115を上下方向7において貫通している。下保持部材115は、挿通孔に挿通されたピン111を上下方向7にスライド自在に保持する。
上保持部材116は、ボルトによって保持板114に固定される保持本体117と、保持本体117の上端部から水平方向に突出する保持片118とを有する。保持片118は、第2駆動装置130(図2)のエアシリンダ132のシャフトが挿通された挿通孔119を有する。挿通孔119は、上下方向7において保持片118を貫通する。エアシリンダ132のシャフトの先端は、ピン111の上端と結合されている。すなわち、ピン111は、エアシリンダ132によって上下方向7に沿って移動される。
ピン111は、エアシリンダ132によって、最下点のロック位置(図13)と、最上点の非ロック位置との間で移動される。梯子50と一体に移動する上述の第1係合部材91(図10、図11)は、非ロック位置からロック位置に移動したピン111が挿入される2つの係合孔120を有する。一方の係合孔120は、梯子50が格納位置にある場合において、ピン111を挿通される。他方の係合孔120は、梯子50が張出位置にある場合において、ピン111を挿通される。係合孔120に挿通されたピン111は、第1係合部材91を通じて梯子50を格納位置及び張出位置に固定する。
付勢部材113は、例えば、コイルスプリングや板バネなどの弾性部材である。付勢部材113の一端は、保持板114に支持されており、他端は、エアシリンダ132のシャフト又はピン111に支持されている。付勢部材113は、エアシリンダ132のシャフトを通じて、或いは直接、ピン111を下向きに付勢する。すなわち、付勢部材113は、ピン111をロック位置に向かって付勢する。
第2駆動装置130は、図2が示すように、エアポンプ131と、エアシリンダ132と、アキュムレータ133と、を備える。エアポンプ131は、例えば、エアコンプレッサである。エアポンプ131は、不図示のモータ或いはクレーン車10のエンジンによって駆動される。エアポンプ131は、エアシリンダ132にエアを供給し、エアシリンダ132を駆動させる。また、エアポンプ131は、アキュムレータ133にエアを供給する。アキュムレータ133は、例えば、エンジンが停止されている場合に、エアシリンダ132にエアを供給し、エアシリンダ132を駆動させる。
エアシリンダ132のシャフトの下端は、ピン111の上端と結合されている。エアポンプ131またはアキュムレータ133からエアシリンダ132にエアが送出されると、エアシリンダ132のシャフト及び当該シャフトと結合されたピン111が、付勢部材113の付勢力に抗して上方に移動する。すなわち、ロック位置にあるピン111が、非ロック位置に移動される。エアポンプ131またはアキュムレータ133からのエアの供給が停止され、エアシリンダ132からエアが抜かれると、ピン111は、付勢部材113の付勢力によって、非ロック位置からロック位置に移動される。
なお、エアポンプ131またはアキュムレータ133とエアシリンダ132との間のエアの経路には、電磁弁が設けられている。電磁弁は、例えば常閉であり、後述のコントローラ40から駆動信号が入力されることによって開く。すなわち、コントローラ40は、電磁弁に駆動信号を出力することにより、エアシリンダ132の駆動を制御することができる。
上述の第1駆動装置100のモータ101は、図2が示す電源回路134から供給される直流電圧によって駆動される。電源回路134は、モータ101やコントローラ40に供給する直流電圧を生成する回路である。電源回路134は、例えば、スイッチングレギュレータなどのDC−DCコンバータである。電源回路134は、下部走行体11に搭載されたバッテリ23から供給された直流電圧を、安定した所定の電圧値の直流電圧に変換して出力する。電源回路134は、例えば、バッテリ23から供給された12Vや24V等の直流電圧を、3.3Vや5Vや12V等の安定した直流電圧に変換して出力する。
コントローラ40は、例えば、電源回路134の出力端とモータ101との間に設けられたスイッチ135をオンオフさせる信号を出力することにより、モータ101の駆動を制御する。具体的には、スイッチ135は、c接点を有するスイッチである。コントローラ40は、スイッチ135の接点を切り替えることにより、モータ101に供給される直流電圧の極性(正負)を制御して、モータ101の回転の向きを制御する。また、コントローラ40は、電源回路134が有するスイッチング素子に入力する駆動信号のデューティー比を制御することにより、モータ101に供給される直流電圧の大きさを制御し、モータ101の回転数を制御する。なお、コントローラ40におけるモータ101の回転数及び回転の向きの制御は一例であって、他の制御方法が用いられてもよい。
コントローラ40は、中央演算処理装置であるCPU41と、ROM42と、RAM43と、メモリ44と、を備える。
ROM42は、オペレーションシステムであるOS47と、制御プログラム48とを記憶する。OS47及び制御プログラム48は、アドレスに記述された命令をCPU41が実行することにより、実行される。制御プログラム48は、電源回路134に入力する駆動信号や、スイッチ135に入力する制御信号や、スピーカ46に入力する音声信号等を生成して出力する。
RAM43は、制御プログラム48の実行に用いられる。メモリ44は、制御プログラム48の実行に必要なデータを記憶する。
制御プログラム48は、操縦装置18の操作スイッチ14及び選択スイッチ15が操作されたことに応じて、梯子50を移動させて梯子50を張り出し或いは格納する張出/格納処理を実行する。図14は、張出/格納処理のフローチャートを示す。以下、制御プログラム48が実行する張出/格納処理と、張出/格納処理における梯子50やロック装置110の動作について説明がされる。なお、梯子50が張り出される場合と、格納される場合とでは、モータ101の回転の向きが反対向きであること以外は、同じ処理が実行される。したがって、以下では、梯子50が張り出される場合の処理について説明がされる。また、以下では、制御プログラム48が実行する処理は、コントローラ40が実行する処理として記載される。
[張出/格納処理]
オペレータは、梯子50を張り出す場合、選択スイッチ15が「梯子の張出」を選択した状態にした後で、操作スイッチ14を操作する。操作された操作スイッチ14は、操作信号をコントローラ40に入力する。コントローラ40は、操作スイッチ14から操作信号が入力されたか否かを判断する(S11)。コントローラ40は、操作スイッチ14から操作信号が入力されるまで待機する(S11:No)。
コントローラ40は、操作スイッチ14から操作信号が入力されたと判断すると(S11:Yes)、エアポンプ131を駆動させる駆動信号、及び、エアポンプ131からエアシリンダ132に通じる通路に設けられた電磁弁を駆動させる駆動信号を出力する。駆動信号により、エアポンプ131からエアシリンダ132にエアが送出され、エアシリンダ132が駆動する(S12)。なお、コントローラ40は、エンジンが停止しているか否かを判断し、エンジンが停止していると判断すると、アキュムレータ133からエアシリンダ132に通じる通路に設けられた電磁弁を駆動させる駆動信号を出力する。すなわち、コントローラ40は、アキュムレータ133からエアシリンダ132にエアを供給させ、エアシリンダ132を駆動させる。
駆動したエアシリンダ132は、付勢部材113の付勢力によってロック位置にあるピン111を、付勢部材113の付勢力に抗して上方に向かって移動させる。移動されたピン111は、ロック位置から非ロック位置に移動する。すなわち、梯子50のロックが解除される。なお、コントローラ40は、ピン111が非ロック位置に確実に移動したか否かをセンサによって確認してもよい。例えば、非ロック位置に移動したピン111によって押し操作されるスイッチがロック装置110に設けられていてもよい。コントローラ40は、エアシリンダ132を駆動してもピン111が非ロック位置に移動していないと判断すると、スピーカ46に音声信号を出力し、スピーカ46に警告音を報知させる。
コントローラ40は、エアシリンダ132を駆動させた後、電源回路134を通じてモータ101に電力を供給し、かつスイッチ135に制御信号を入力し、モータ101を第1回転向きに回転駆動させる(S13)。第1回転向きは、梯子50を格納位置から張出位置に向かって移動させる回転の向きである。回転駆動されたモータ101は、第2支持装置72の第4ローラ96を回転させる。回転された第4ローラ96は、梯子50の下部を張出位置に向かって移動させる。
梯子50の下部が張出位置に向かって移動すると、梯子50の連結部材57の先端部は、最上位ステップ板51の係合孔62の周壁に当接し、最上位ステップ板51を張出位置に向かって押す。連結部材57の先端部によって押された最上位ステップ板51は、張出位置に向かって移動する。すなわち、最上位ステップ板51は、梯子50の下部に連動して張出位置に向かって移動する。張出位置に向かって移動した梯子50は、張出位置に到達する。梯子50が張出位置に到達すると、第1係合部材91の一部が第1被係合部材93に当接し、かつ、第1支持装置71の第1ローラ81、82(図8)がステップ本体60の側壁に当接し、張出位置において梯子50の移動が停止する。
次に、コントローラ40は、操作スイッチ14が継続して操作されているか否かを判断する(S14)。コントローラ40は、操作スイッチ14が継続して操作されていると判断すると(S14:Yes)、モータ101の駆動を継続する(S13)。コントローラ40は、操作スイッチ14の操作が停止されたと判断すると(S14:No)、モータ101の駆動を停止させる(S15)。すなわち、オペレータが操作スイッチ14を操作している間、梯子50が格納位置に到達するまで梯子50がスライドする。
コントローラ40は、モータ101の駆動を停止した後、エアポンプ131からエアシリンダ132に通じる通路に設けられた電磁弁への駆動信号の入力を停止する。また、コントローラ40は、エアシリンダ132のエアを開放する。すなわち、コントローラ40は、エアシリンダ132の駆動を停止するとともに、エアシリンダ132のエアを開放する(S16)。
なお、コントローラ40は、梯子50が張出位置に確実に移動したか否かをセンサによって確認してもよい。例えば、ロック位置に移動した梯子50によって押し操作されるスイッチが第2支持装置72に設けられていてもよい。コントローラ40は、梯子50が張出位置に移動していないと判断すると、エアシリンダ132の駆動を継続し、操作スイッチ14の操作の再開を受け付ける。すなわち、コントローラ40は、操作スイッチ14の操作の再開を受け付ける待機状態となる。
エアシリンダ132の駆動が停止され、かつエアシリンダ132のエアが開放されると、ピン111は、付勢部材113の付勢力により、下方に向かって移動される。下方に向かって移動されたピン111は、第1係合部材91の係合孔120に挿通される。係合孔120に挿通されたピン111は、梯子50を固定する。すなわち、梯子50が下部走行体11に固定される。
なお、コントローラ40は、ピン111がロック位置に確実に移動したか否かをセンサによって確認してもよい。例えば、ロック位置に移動したピン111によって押し操作されるスイッチがロック装置110に設けられていてもよい。コントローラ40は、ピン111がロック位置にないと判断すると、スピーカ46に音声信号を出力し、スピーカ46に警告音を報知させる。
コントローラ40は、ステップS16の処理の実行後、格納/張出処理を終了する。なお、梯子50が格納される場合、コントローラ40は、ステップS13において、第1回転向きの反対向きである第2回転向きにモータ101を回転させる。
[実施形態の作用効果]
本実施形態では、支持機構70の第1支持装置71によって最上位ステップ板51をスライド自在に支持し、第2支持装置72によってステップ板52、53、54、55をスライド自在に支持する。したがって、オペレータが梯子50を上り下りする際にも、安定して梯子50を支持することができる。その結果、本発明に係る作業車は、オペレータの安定した乗降動作を可能とし、かつ乗降装置を軽量コンパクトにすることができる。
また、本実施形態では、最上位ステップ板51と、ステップ板52、53、54、55とが、最上位ステップ板51に設けられた係合孔62と、当該係合孔62に先端部が挿通された連結部材57とによって連動してスライドする。したがって、本発明に係るクレーン車10は、最上位ステップ板51とステップ板52、53、54、55とのいずれか一方がスライドされることによって、他方も連動してスライドさせることができる。
また、本実施形態では、梯子50は、モータ101によって移動される。オペレータは、モータ101を駆動及び停止させることにより、梯子50を下部走行体11に格納し、或いは、梯子50を下部走行体11から張り出させることができる。すなわち、本発明に係るクレーン車10は、オペレータからの指示によって梯子50を自動で格納及び張り出させることができる。
また、本実施形態では、最上位ステップ板51は、張出位置において、前後方向8に沿って延びるキャットウォーク通路の一部を形成するので、オペレータは、梯子50からキャットウォーク通路に渡ってクレーン装置12にアクセスすることができ、また、キャビン13に搭乗することができる。
また、本実施形態では、最上位ステップ板51は、格納位置において、キャビン13の直下のタイヤ22の上に位置し、その他のステップ板52、53、54、55は、格納位置において、キャビン13の直下のタイヤ22の後方に位置する。したがって、梯子50は、タイヤ22と干渉することなくスライドして張り出すことができる。
また、本実施形態では、ステップ板53、54、55が上下に並んで配置され、ステップ板51、52、53が斜めに並んで配置されているので、全てのステップ板51、52、53、54、55が斜めに並んで配置されるよりも、前後方向8における梯子50の長さを短くすることができる。すなわち、梯子50がコンパクトになる。また、ステップ板51、52、53は斜めに並んで配置されているので、高い位置において、オペレータが上り下りし易く、高い位置からのオペレータの転落のおそれが低減する。その結果、コンパクトであり、かつ安全な乗降装置19が実現される。
また、本実施形態では、最上位ステップ板51は、最上位ステップ板51に設けられた一対のガイドレール64、65と、ガイドレール64、65に挟まれており、上部固定部材27に回転自在に保持された第1ローラ79、80、81、82と、によってスライド自在に支持されている。そして、第1ローラ79、80、81、82と、最上位ステップ板51に設けられた第2ローラ87、88とにより、スライドにおける摺動抵抗が低減される。すなわち、本発明に係る作業車は、梯子50を移動させるために必要な力を低減することができる。
また、本実施形態では、梯子50は、モータ101によって回転された第4ローラ96によって移動される。また、第3ローラ95が回転することにより、第1係合部材91と第1被係合部材93との間に生じる摺動抵抗が低減する。したがって、本発明に係る作業車は、モータ101によって梯子50を確実に移動させることができる。
また、本実施形態では、第2係合部材92は、前後方向8において第2被係合部材94と係合するので、前後方向8における梯子50の移動を規制することができる。したがって、本発明に係る作業車は、オペレータが梯子50を上り下りする際に、梯子50が前後方向8に位置ずれすることがなく、オペレータに安全に梯子50を上り下りさせることができる。
[その他の変形例]
上述の実施形態では、最上位ステップ板51に設けた係合孔62が丸孔である例が説明された。しかしながら、係合孔62は、前後方向8に長い長孔であってもよい。梯子50や最上位ステップ板51や第1支持装置71における製造誤差により、最上位ステップ板51や連結部材57の前後方向8や左右方向9における位置に誤差が生じるおそれがある。左右方向9における係合孔62の位置ずれは、最上位ステップ板51を左右方向9に沿って移動させることによって修正可能である。また、前後方向8における係合孔62の位置ずれは、係合孔62が前後方向8に長い長孔であることにより、吸収可能な誤差となる。したがって、梯子50や最上位ステップ板51や第1支持装置71に製造誤差が生じたとしても、連結部材57の先端部を係合孔62に確実に挿通して梯子50を組み立てることができる。
また、上述の実施形態では、操作スイッチ14が押し操作されている間のみモータ101が駆動される例が説明された。しかしながら、操作スイッチ14が操作されたことに応じて、梯子50が格納位置から張出位置まで移動されてもよい。その場合、コントローラ40は、図14のステップS14において、操作スイッチ14が操作されてからの経過時間がメモリ44に予め記憶された所定時間を超えたか否かを判断する。所定時間は、梯子50が格納位置から張出位置まで移動するのに十分な時間である。経過時間は、タイマカウンタによって計時される。コントローラ40は、ステップS14において、上記経過時間が所定時間を超えていないと判断すると、モータ101の駆動を継続し、超えたと判断すると、モータ101の駆動を停止させる。
また、上述の実施形態では、最上位ステップ板51に係合孔62が設けられ、ステップ板52、53、54、55に、係合孔62に先端部が挿通される部材である連結部材57が設けられた例が説明された。しかしながら、ステップ板52、53、54、55に係合孔が設けられ、当該係合孔に先端部が挿通される部材が最上位ステップ板51に設けられていてもよい。
また、上述の実施形態では、ステップ板52、53、54、55が、キャビン13の直下に位置するタイヤ22の後方に配置された例が説明された。しかしながら、ステップ板52、53、54、55は、キャビン13の直下に位置するタイヤ22の前方に配置されていてもよい。
また、上述の実施形態では、下部固定部材28がタイヤ22を囲むタイヤハウジングを構成する例が説明された。しかしながら、梯子50によってタイヤハウジングが構成されていてもよい。その場合、梯子50は、前後方向8におけるステップ板52、53、54、55の端部同士を接続する蹴込み板を有する。当該蹴込み板及びステップ板52、53、54、55により、タイヤハウジングが構成される。梯子50によってタイヤハウジングを形成することにより、クレーン車10の部品点数を減らすことができる。
また、上述の実施形態では、梯子50が直流のモータ101によって移動される例が説明された。しかしながら、梯子50は、モータ101以外の駆動源によって移動されてもよい。例えば、梯子50は、交流モータや、油圧モータや、油圧シリンダや、エアシリンダや、電動シリンダなど、他の駆動源によって移動されてもよい。
また、上述の実施形態では、モータ101によって、梯子50の下部を移動させ、梯子50の下部に連動して最上位ステップ板51を移動させる例が説明された。しかしながら、駆動源によって、最上位ステップ板51が左右方向9に沿って移動されてもよい。最上位ステップ板51が移動されると、最上位ステップ板51の係合孔62の周壁が連結部材57の先端部に当接し、最上位ステップ板51によって連結部材57が左右方向9に押される。最上位ステップ板51によって連結部材57が押されることにより、最上位ステップ板51と連動して、連結部材57及びステップ板52、53、54、55がスライドする。
また、第1の駆動源によって最上位ステップ板51がスライドされ、第2の駆動源によって梯子50の下部がスライドされてもよい。すなわち、最上位ステップ板51と、梯子50の下部とが、各々独立してスライドされてもよい。なお、その場合、最上位ステップ板51と、ステップ板52、53、54、55とは、連結されなくてもよい。
また、上述の実施形態では、操作スイッチ14及び選択スイッチ15がキャビン13に設けられた例が説明された。しかしながら、操作スイッチ14及び選択スイッチ15は、リモートコントロール装置に設けられていてもよい。オペレータは、リモートコントロール装置に設けられた操作スイッチ14及び選択スイッチ15を押し操作することにより、キャビン13以外の場所において、梯子50を張り出し、或いは格納することができる。
10・・・クレーン車
11・・・下部走行体
12・・・クレーン装置
13・・・キャビン
19・・・乗降装置
22・・・タイヤ
27・・・上部固定部材
28・・・下部固定部材
50・・・梯子
51・・・最上位ステップ板
55・・・最下位ステップ板
56・・・側板
58・・・連結部材
62・・・係合孔
64、65・・・ガイドレール
70・・・支持機構
71・・・第1支持装置
72・・・第2支持装置
74・・・支持プレート
79、80、81、82・・・第1ローラ
91・・・第1係合部材
92・・・第2係合部材
93・・・第1被係合部材
94・・・第2被係合部材
95・・・第3ローラ
96・・・第4ローラ
101・・・モータ

Claims (12)

  1. 下部走行体と、
    当該下部走行体の上部に配置された上部作業体と、
    当該上部作業体へのアクセスをアシストする乗降装置と、を備え、
    当該乗降装置は、
    最上位ステップ板及び最下位ステップ板を含む複数のステップ板が階段状に配置された梯子と、
    当該梯子が下部走行体に格納される格納位置と下部走行体の車幅方向に張り出す張出位置との間で変位するように上記最上位ステップ板及び上記最下位ステップ板を上記下部走行体の車幅方向にスライド自在にそれぞれ支持する支持機構と、を有している作業車。
  2. 上記梯子は、上記最上位ステップ板及び上記最下位ステップ板のいずれか一方に固定された連動部材を有し、
    当該連動部材は、上記最上位ステップ板及び上記最下位ステップ板のいずれか一方に連動していずれか他方がスライドするように、当該他方に当接している請求項1に記載の作業車。
  3. 上記支持機構は、
    上記最上位ステップ板を上記車幅方向にスライド自在に支持する第1支持装置と、
    上記最下位ステップ板を上記車幅方向にスライド自在に支持する第2支持装置と、を有している請求項1または2に記載の作業車。
  4. 上記最上位ステップ板及び上記最下位ステップ板の少なくとも一方を上記格納位置と上記張出位置との間でスライドさせる駆動装置をさらに備えている請求項1から3のいずれかに記載の作業車。
  5. 上記最上位ステップ板は、上記張出位置において、上記下部走行体のキャットウォーク通路の一部を形成する請求項1から4のいずれかに記載の作業車。
  6. 上記最上位ステップ板は、上記格納位置において、上記下部走行体のタイヤの上方に位置し、
    上記最上位ステップ板以外の上記ステップ板は、上記格納位置において、上記下部走行体の前後方向前側或いは後側に位置する請求項1から5のいずれかに記載の作業車。
  7. 上記最下位ステップ板を含む下段側に配置された複数の上記ステップ板は、上下に並んで配置され、
    上記最上位ステップ板を含む上段側に配置された複数の上記ステップ板は、斜めに並んで配置されている請求項1から6のいずれかに記載の作業車。
  8. 上記第1支持装置は、
    上記下部走行体に設けられた第1ローラと、
    上記最上位ステップ板に設けられ、上記第1ローラが当接するガイドレールと、
    上記最上位ステップ板に設けられ、上記下部走行体に当接する第2ローラと、を有する請求項3に記載に記載の作業車。
  9. 上記梯子は、
    上記最下位ステップ板と、当該最下位ステップ板よりも上方に位置する上記ステップ板とを一体に連結する側板を有し、
    上記第2支持装置は、
    上記側板から上記車幅方向内側に突出する棒状の第1係合部材と、
    上記第1係合部材の先端部に設けられた第3ローラと、
    上記下部走行体に固定され、上記車幅方向に交差する方向において上記第1係合部材と係合し、かつ上記第3ローラが当接する棒状の第1被係合部材と、
    上記第1被係合部材に設けられ、上記第1係合部材と当接した状態で上記駆動装置により回転される第4ローラと、を有する請求項3に記載の作業車。
  10. 上記第2支持装置は、
    上記第1係合部材よりも上方に位置し、上記側板から上記幅方向内側に突出する棒状の第2係合部材と、
    上記第1被係合部材よりも上方に位置しており、かつ上記下部走行体に固定された状態で上記車幅方向に交差する方向において上記第2係合部材と係合する第2被係合部材と、をさらに有する請求項9に記載の作業車。
  11. 上記最上位ステップ板は、上記下部走行体の前後方向に沿って延びる長孔を有し、
    上記連動部材は、上記最下位ステップ板に固定され、かつ上記長孔に挿通されている請求項2に記載の作業車。
  12. 上記梯子は、上記下部走行体のタイヤを囲むタイヤハウジングを構成する請求項1から11のいずれかに記載の作業車。
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