JP5787421B2 - 重量物用移動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば工場その他において各種産業機器等を据え付けるに際し、その設置、移動、運搬などを行うとき、これらの機器類を移動するためのこれらの機器類を例えば載置・積載するローラー機器に連繋することで、そのローラー機器と共に移動させることにより機器類を簡単に搬送・運搬できるようにした重量物用移動装置に関する。
従来から例えば各種工場に据え付けられる工作機械、器具等の各種産業機器類を運搬移動するには、これらを載置可能にした台座にローラーを設けたローラー機器を利用したり、載置端部を先端に有する支点を備えた梃子装置を用意し、運搬移動すべき産業機器類の底部に載置端部を差し入れた後の梃子作用によって持ち上げて移動させたりしている。例えば特許文献1に係る重量物運搬用車輪ユニットであり、特許文献2に係る重量物の持ち上げ装置である。
特許文献1の車輪ユニットは、被運搬物を載置するユニットベースを上面に回転自在に設けたフレームと、このフレームに回転自在に軸支した走行車輪とを備えて成り、被運搬物を載置した状態で走行車輪によって所定方向に走行車輪を転動走行させることで、被運搬物の移動を可能にしている。特許文献2の持ち上げ装置は、車輪を有するフレームの前端に設けた荷受け部材を重量物の下方に差し入れ、フレームの後方に延出するハンドル部材によって車輪を支点とする梃子作用で重量物を持ち上げ移動できるようにしている。
特許第3471299号公報 特開2005−145712号公報
しかしながら特許文献1の車輪ユニットによると、被運搬物を載置した車輪ユニット自体を転動走行させるには、この車輪ユニット自体に牽引手段が設けられておらず、また自走式でもないから、車輪ユニット上に載置した被運搬物自体を押すことになる。そうすると被運搬物が車輪ユニット自体から滑り落ちる危険性があり、また車輪ユニットそのものを移動させるためには牽引装置を別に連結する等の面倒な手間が掛かる。特許文献2の持ち上げ装置によると、重量物を梃子作用で持ち上げ移動するとしても、重量的に嵩張る場合には作業者による牽引してのあるいは押し出すようにしての移動作業は肉体的負担が大きく、安全に移動させることが困難となる場合もある。
そこで本発明は上述したような従来存した諸事情に鑑み創出されたもので、その目的は重量的に嵩張る工作機器の如き各種機器類、被加工物等の被運搬物であっても安全、確実に移動でき、移動走行操作も簡単で容易に取り扱うことができるようにした重量物用移動装置を提供することにある。
上述した課題を解決するため、本発明にあっては、後述する発明を実施するための形態における使用符号を付記して説明すると、運搬移動すべき被運搬物Pを載置、移動させる移動ローラー具Rを着脱自在に連繋する連繋機構20を前面に有する操作ハンドル体10と、この操作ハンドル体10内に配された駆動機構30と、同じく操作ハンドル体10内に配されていて、駆動機構30による走行駆動力を減速させて伝達する動力伝達機構40と、動力伝達機構40によって伝達される走行駆動力で走行駆動するよう操作ハンドル体10の前部に連結ベース21を介して配されている走行機構50とを備えて成ることを特徴とする。
操作ハンドル体10は、筒状のハンドル後部11と、このハンドル後部11に比し大径にして内容積を大きくしてある筒状のハンドル前部12とが連結されて成り、ハンドル前部12の前面に設けた連結ベース21に支持することでハンドル前部12内には駆動機構30、動力伝達機構40が内蔵されていて、また連結ベース21には連繋機構20、走行機構50を配装すると共に、ハンドル後部11に設けたハンドル機構15によって駆動装置30の駆動による前後進、停止、方向転換等が操作されるようにして構成することができる。
ハンドル機構15は、ハンドル後部11の後部に揺動自在に連結されていて、ハンドル後部11に対してやや起立傾向に弾発付勢されているほぼT字形のハンドルバー16と、このハンドルバー16の倒伏時に駆動機構30の駆動回路を閉成させるようONするスイッチとなるスタートレバー17とを備えて構成することができる。
連繋機構20は、前記連結ベース21の前面に溝形状に形成した連結部22と、移動ローラー具Rに着脱自在に連結させると共に、連結部22にスライド自在にして連結される連結ユニット25とから成り、連結ユニット25は連結部22内にスライド自在に嵌め合わせられる連結盤26の前面に移動ローラー具Rに連繋される連結片27を突設すると共に、連結盤26の後面に、連結部22に設けてある位置決め突部24の上面に先端が当接される位置決め調整ボルト28を進退自在にねじ止めして成ることで構成することができる。
駆動機構30は、前記連結ベース21上に立脚状に連結固定した複数本のモーター支柱33によって、動力伝達機構40を配装するに足る所定間隔を連結ベース21との間に設定して支持したモーターベース31上にモーター32を固定し、モーターベース31自体の周縁はハンドル前部12の内周面に当接させることで構成することができる。
走行機構50は、操作ハンドル体10に設けた前記連結ベース21と、この連結ベース21に所定の傾斜角度で設けてある連繋機構20における連結部22との間の両側に介装してある左右の側壁板51と、この側壁板51相互間に横架した走行軸52に固着支承した走行車輪53と、動力伝達機構40の出力軸42に固着した出力傘歯車、この出力傘歯車に噛み合うよう走行軸52に固着した入力傘歯車から成る走行力伝達部54とを備えて構成することができる。
以上のように構成された本発明に係る重量物用移動装置にあって、駆動機構30、動力伝達機構40を内蔵し、走行機構50を備えた操作ハンドル体10の前面に設けた連繋機構20によって所定の移動ローラー具Rを連繋することで、この移動ローラー具R上に載置した被運搬物Pを操作ハンドル体10に対する走行操作によって移動走行させる。
操作ハンドル体10のハンドル機構15は、これの押し下げと共にスタートレバー17による駆動機構30の駆動回路の閉成によって、走行機構50の走行作用に対して前後進、停止を制御させる。
連繋機構20は、所定の移動ローラー具Rを着脱自在に連繋させ、連結部22の位置決め突部24に対する位置決め調整ボルト28の進退に伴う当接で、移動ローラー具Rと操作ハンドル体10との連繋状態の上下位置を調整させ、高さ等が異なる各種の移動ローラー具Rとの連繋状態を調整させる。
ハンドル前部12に内蔵した駆動機構30は、ハンドル前部12の前部に固着した連結ベース21に支持固定したモーターベース31にモーター32が固定されていることで、例えば所定の携帯性の電動工具における駆動部である汎用性あるモーター32の組み込み、利用を可能にさせる。
走行機構50は、操作ハンドル体10の前部に配装されていることで操作ハンドル体10による駆動機構30に対する駆動制御によって前後進、停止操作され、重量的に嵩張る被運搬物Pであっても、動力伝達機構40を経ての駆動機構30の駆動力によって被運搬物Pを載置している移動ローラー具Rを移動させる。
この走行機構50において、動力伝達機構40の出力軸42に固着した出力傘歯車、この出力傘歯車に噛み合うよう走行軸52に固着した入力傘歯車から成る走行力伝達部54によって、駆動側の出力軸42と走行側の走行軸52との回転軸方向を直交配置でき、棒状である操作ハンドル体10自体による移動方向の方向転換操作を容易にさせる。
本発明は以上説明したように構成されているため、例えば各種の工作機器類の如き重量物である被運搬物Pを移動ローラー具R上に載置して移動運搬するに際し、被運搬物Pを載置した移動ローラー具Rを移動装置1自体が備えている機械的な走行駆動力で移動運搬できる。また、移動運搬に際し、駆動機構30に対する前後進、停止の制御と共に操作ハンドル体10による方向転換によって所定の場所に移動でき、その操作も簡単で容易に取り扱うことができる。
すなわちこれは本発明において、被運搬物Pを載置し、移動させる移動ローラー具Rを連繋する連繋機構20を有する操作ハンドル体10と、駆動機構30と、動力伝達機構40と、動力伝達機構40によって伝達される走行駆動力で走行駆動するよう操作ハンドル体10の前部に配されている走行機構50とを備えて成るからであり、これによって、被運搬物Pを載置した移動ローラー具Rに対する前後進、停止等による所定方向への移動運搬を可能にしている。
また、操作ハンドル体10は、駆動機構30、動力伝達機構40が内蔵されるようにしてハンドル後部11とハンドル前部12とが連結されていると共に、ハンドル後部11に設けたハンドル機構15によって駆動機構30の駆動による前後進、停止、方向転換等が操作されるようにしてあるから、この操作ハンドル体10に連繋機構20を介して移動ローラー具Rを連繋することで、移動ローラー具Rを種々に移動させることができる。ハンドル後部11の後部に設けたハンドル機構15は、ハンドル後部11に対して起立傾向に弾発付勢したほぼT字形のハンドルバー16と、このハンドルバー16の倒伏時に駆動機構30の駆動回路を閉成させるスイッチとなるスタートレバー17とを備えていることで、ハンドルバー16の押し下げに関連する駆動機構30の起動となるから、本発明に係る移動装置1自体を安全に操作することができる。
連繋機構20は、操作ハンドル体10におけるハンドル前部12の前部に設けた連結ベース21に形成した連結部22と、この連結部22にスライド自在に嵌め合わせられ、進退自在なねじ止め操作で嵌め合わせ高さ位置が調整される連結ユニット25とを備えることで、被運搬物Pの載置高さが種々に異なる各種の移動ローラー具Rを連繋でき、汎用性に富む。
駆動機構30、動力伝達機構40は、連結ベース21に連結固定したモーター支柱33によって支持したモーターベース31、連結ベース21それぞれに固定されることで操作ハンドル体10に内蔵されていると共に、走行機構50は連結ベース21の前部に配装固定されていることで、全体がコンパクトに纏まっているから、操作ハンドル体10自体の引き回し操作と共に被運搬物Pを簡単に移動できる。
走行機構50は、連結ベース21、連結部22間に介装した左右の側壁板51に横架した走行軸52に走行車輪53を固着してあり、動力伝達機構40の出力軸42に固着の出力傘歯車、走行軸52に固着の入力傘歯車が噛み合っている走行力伝達部54を備えて成るから、駆動側の回転軸方向と走行側の走行軸方向との直交させた動力伝達系を構成でき、操作ハンドル体10自体による方向転換操作を容易にすることができる。
なお、上記の課題を解決するための手段、発明の効果の項それぞれにおいて付記した符号は、図面中に記載した構成各部を示す部分との参照を容易にするために付した。本発明は、これらの記載、図面中の符号等によって示された構造・形状等に限定されない。
本発明を実施するための一形態を示す側断面図である。 同じく正断面図である。 同じく要部である駆動機構、動力伝達機構、走行機構の側断面図である。 同じく要部の正断面図である。 同じくハンドル機構の側断面図である。 同じく正断面図である。 同じく連繋機構における断面図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための一形態を説明すると、図において示される符号1は、例えば各種の工作機器等の運搬移動すべき被運搬物Pを載置させ、これを移動させるよう転動する走行ローラーを備えた移動ローラー具Rに連繋され、この移動ローラー具Rを引っ張りあるいは押し出すよう駆動操作する本発明に係る移動装置である。この移動装置1は、中空棒状で、後端である後部に後述する各機構を操作するハンドル機構15を備え、先端である前面に移動ローラー具Rに連繋される連繋機構20を有している操作ハンドル体10と、この操作ハンドル体10内に配された駆動機構30、動力伝達機構40と、これらの駆動機構30、動力伝達機構40によって正逆転されて転動する走行車輪53を有する走行機構50とを備えて成る。
操作ハンドル体10は、例えば断面で角筒状のハンドル後部11と、このハンドル後部11に比し大径にして内容積を大きくしてある例えば円筒状のハンドル前部12とがそれぞれのフランジ片同士の接合、ハンドル後部11の前端部分に翼設した補強片によって強固に連結されている。また、ハンドル前部12の前面には、連繋機構20、駆動機構30、動力伝達機構40、走行機構50等が配装される連結ベース21が、例えばハンドル前部12の前面に形成してあるフランジ片に固着されることで設けられている。そして、ハンドル前部12内には連結ベース21に支持されるようにして駆動機構30、動力伝達機構40が内蔵されており、ハンドル後部11に設けたハンドル機構15によって駆動機構30の駆動による前後進、停止、方向転換等が操作されるようにしてある。
ハンドル機構15は、ハンドル後部11における操作手元部分となる後部に僅かな角度範囲で揺動自在に連結されていて、ハンドル後部11に対してやや起立傾向に弾発付勢されるよう揺動軸14にて軸支されているほぼT字形のハンドルバー16と、このハンドルバー16の倒伏、すなわちハンドル後部11に対してほぼ直線状に変形配置したときに駆動機構30の駆動回路を閉成させるようON操作するスイッチとなるスタートレバー17とを備えて成る。ハンドルバー16を操作ハンドル体10自体と直線状になるように押し下げることでスタートレバー17がON操作されることによって駆動回路が自動的に閉成され、移動装置1自体を自動的に走行させるようにしている。こうすることで、例えば作業者によってハンドルレバー16を常時押し下げている起動状態を維持しなければ走行しないのであり、運搬移動作業時時の安全性を図ることができる。
また、図中符号18はハンドルバー16自体を起立傾向に弾撥させるバネ部材、19は駆動機構の正転による前進走行、あるいは逆転による後進走行、あるいは停止を選択操作するスライドスイッチであり、37は駆動機構30を駆動制御する回路機構であって、動力伝達機構40の上方に配置されており、また38は脱着自在にしてある電源ケーブルである。
そして、このハンドル機構15におけるハンドル後部11の下面には、電源ケーブル38の接続によって通電状態であることを点灯表示する電源ランプ38A、例えば電源ケーブル38の接続口を着脱自在に覆うキャップ等の小物類を一時的に収納保管する小物類収納ボックス8等が配装されている。また、これらの電源ランプ38A、小物類収納ボックス8等は保護枠9によって囲繞されていて、操作ハンドル体1が不意に落下等して走行面等に衝接すること等がある場合の電源ケーブル38、電源ランプ38A、小物類収納ボックス8等が配破損・破壊されるのを防止している。
連繋機構20は、図4、図7に示すように、操作ハンドル体10におけるハンドル前部12の前面に、前記連結ベース21に対して傾斜状に連設形成した連結部22と、所定の移動ローラー具Rにおける例えば後部に対状に突設形成されている連繋片R1を着脱自在に連結させると共に、連結部22に連結される連結ユニット25とから成り、図示のように連結ユニット25は連結部22に上下方向に沿ってスライドされて嵌め合わせられることで着脱自在に連結されるようにしてある。なお、連結部22は、後述する走行機構50がハンドル前部12の前面に位置させて走行面にその走行車輪53が接地するように配されるから、走行機構50の前方に位置させて、走行機構50を覆うように連結部22自体の下部が上部に比し前方に位置されるよう傾斜させてあり、この傾斜形態は、操作ハンドル体10が傾斜状態で使用されることに対応している(図1参照)。
連結部22は、前記ハンドル前部12の前面に形成されているフランジ片に固着される連結ベース21に設けられていて、両側に断面でL字状の係合縁23を備えた所定幅員の溝形状を呈していると共に、上部に後述の位置決め調整ボルト28の先端が当接される位置決め突部24が形成されている。
連結ユニット25は、連結部22内にスライド自在に嵌め合わせられる連結盤26の前面に前記連繋片R1に例えば連繋ピン材R2によって連繋される対状にした左右の連結片27を突設すると共に、連結盤26の後面に前記位置決め突部24の上面に先端が当接される位置決め調整ボルト28を進退自在にねじ止めして成る。
連結部22の溝内にスライドして嵌め合わせた連結ユニット25に、連繋片R1、連繋ピンR2の連繋部位によって移動ローラー具Rを連繋するとき、位置決め調整ボルト28による位置決め突部24に対する当接高さ位置を調整することで、移動ローラー具Rにおいて異なることがある連繋部位の高さに対応可能にしている。
なお、図示を省略したが、連結片27における連繋ピン材R2を挿通させる挿通孔位置を、連結盤26の前面部位から適当な長め間隔を設定した位置となるようにしておくことで、移動ローラー具Rにおける連繋片R1との連繋作業を能率的に行うことができる。
操作ハンドル体10のハンドル前部12内に内蔵されている駆動機構30は、ハンドル前部12の内部に配されるモーターベース31に支持されていて、例えば各種の工作に使用される携帯式の電気ドリルの如き電動工具の駆動部であるモーター32部分を利用するものとして、このモーター32がモーターベース31上に固定されるようにしてある。モーターベース31は、図示のように前記連結ベース21上に立脚状に連結固定した複数本のモーター支柱33によって支持されており、駆動系となる動力伝達機構40を配装するに足る所定間隔を連結ベース21とモーターベース31との間に設定させることで連結ベース21上方に位置決めされている。また、モーターベース31自体の周縁はハンドル前部12の内周面に当接させることで、ハンドル前部12内でがたつくことがないようにしてある。このようにしてモーターベース31上に支持固定されているモーター32のモーター出力軸34はモーターベース31の下方に突出されていることで、前記連結ベース21上に配装固定される動力伝達機構40に連繋されている。なお、必要があればモーター32の外周とハンドル前部12の内周との間に振動緩衝用のクッション材35を介装することもできる。
動力伝達機構40は、前記連結ベース21上に配装固定される減速作用を有する例えばハーモニックドライブ(登録商標)機構のものとしてあって、動力伝達機構40自体の入力軸41側でモーター32のモーター出力軸34と例えばフレキシブルカップリング39によって連結され、連結ベース21の下方に突出配置される動力伝達機構40の出力軸42側で走行機構50の後述する走行軸52に連結されている。ハーモニックドライブ(登録商標)機構とすることで、入力軸41、出力軸42を同軸上に配置でき、また所定の減速比による所定の走行出力に変換させることで重量的に嵩張る被運搬物Pを円滑に移動走行できるものとしている。なお、出力軸42部分は連結ベース21の上下面に配置されている軸受部材によってがたつくことなく支承されており、駆動機構30による走行駆動力が走行機構50における走行車輪53に確実に伝達されるようにしている。
走行機構50は、操作ハンドル体10の前面、すなわちハンドル前部12の前部に連結してある前記連結ベース21と、この連結ベース21に所定の傾斜角度で設けてある連繋機構20における前記連結部22との間でこれらの両側に介装してある左右の側壁板51相互間に横架した走行軸52に固着支承した走行車輪53と、動力伝達機構40の出力軸42に固着した出力傘歯車、この出力傘歯車に噛み合うよう走行軸52に固着した入力傘歯車から成る走行力伝達部54とを備えて成る。
図示にあって、走行車輪53は、例えば所定の合成樹脂材にてローラー状に形成されていて、側壁板51の左右外側に配されており、駆動機構30による動力伝達機構40を経ての駆動走行力は、走行力伝達部54を介して走行車輪53に伝達され、前記スライドスイッチ19の操作によって前後進あるいは停止されるようにしてある。
走行力伝達部54は、図示のように一対の傘歯車相互の噛み合いによって駆動回転の軸方向が直交されていることで回転軸が方向転換され、操作ハンドル体10内における駆動機構30によるいわば縦に沿う回転方向が走行車輪53では横に沿う回転方向のものとなる。なお、歯車の歯部、溝部は共にやや彎曲していることで噛み合いが確実になり、駆動力の伝達を円滑にしている。
また、図中符号55は補助車輪であり、重量的に嵩張る動力伝達機構40のほぼ直下に位置するように、走行車輪53位置に比し操作ハンドル体10におけるハンドル後部11側に位置させることで前記連結ベース21に軸支してあって、走行車輪53と共に操作ハンドル体10自体を傾斜姿勢の状態に維持するようにしている。なお、走行機構50における走行力伝達部54は、前記連結ベース21、左右の側壁板51、前記連結部22等によって周囲が囲繞されると共に、底面ではこれらに固定される底部カバー56によって覆ってある。
図示にあっての補助車輪55は、ハンドル前部12の下面に連結した車輪ベース57に対して起立時あるいは倒伏時それぞれの位置が保持されるように揺動自在にした車輪支持片58に軸支されており、移動装置1の走行時ではハンドル前部12側に倒伏揺動位置に支持されることで補助車輪55は収納状態となり、不使用時などで移動装置1を立てて保管する場合には車輪支持片58を起立揺動位置に支持させることで、走行車輪53と共に床面上に移動装置1自体をほぼ自立状態とさせるようにしている。
また、移動装置1自体には、非走行時である不使用時あるいは走行時での一時的な走行停止時等で、操作ハンドル体10の傾斜姿勢を維持すべく走行面に対して起立状となり、あるいは倒伏状になって操作ハンドル体10に収納される仮止め姿勢維持支柱5を例えば前記ハンドル後部11における前端部位に位置させて揺動自在に設けてある。すなわち図示のように、ハンドル後部11における前端部位に固定した軸支部6に、下端が走行面に当接される仮止め姿勢維持支柱5を上端にて揺動自在に軸支すると共に、操作ハンドル体10の下面側に倒伏させた仮止め姿勢維持支柱5を磁着保持させる磁石を備えた磁着部7をハンドル後部11に配して成る。
次にこれの使用の一例を説明すると、例えば工場内で各種の工作機器類、資材その他の重量物である被運搬物Pを移動させるとき等において、この被運搬物Pを載置した移動ローラー具Rを移動装置1における連繋機構20に連繋することでセットして使用する。このセットに際し、被運搬物Pをジャッキアップした状態としておいて、本発明移動装置に連繋した移動ローラー具Rを被運搬物Pの下方に差し入れるようにすれば良いのである。そして、電源ケーブル38の接続によって通電状態にしておいて、操作ハンドル体10におけるハンドル機構15を僅かにでも押し下げてハンドル部分と直線状に配置させることでスタートレバー17の押圧に伴う駆動回路の閉成によって連繋機構20を駆動させる。その後、スライドスイッチ19によって前後進、停止を制御して連繋機構20、動力伝達機構40、走行機構50を介して移動ローラー具Rを前後進あるいは停止させ、また走行方向を転換させながら所定場所に移動走行させれば良い。
尚、走行移動中は、ハンドル機構15に対する下方への押し下げを解除すれば、駆動機構30に対する通電状態を遮断できるから作業者によってハンドル機構15を常時押し下げるよう、例えば作業者自身の体重をかけた状態としておくことで安全な移動作業を遂行でき、また、方向転換は本発明移動装置に対する強制的な転換操作で可能である。
また、移動途中時での一時的な停止保持に際し、例えば仮止め姿勢維持支柱5を引き出し揺動させて走行面に対して立脚状に支持させることで、操作ハンドル体10を傾斜状態で維持しておけば良い。あるいは非使用時における保管等に際しては、補助車輪55を起立させることで、走行車輪53と共に本発明に係る移動装置1自体を起立させることで大きな保管スペースを必要とせずに邪魔になることなくコンパクトに保管できる。
P…被運搬物 R…移動ローラー具
R1…連繋片 R2…連繋ピン材
1…移動装置
5…仮止め姿勢維持支柱 6…軸支部
7…磁着部 8…小物類収納ボックス
9…保護枠
10…操作ハンドル体 11…ハンドル後部
12…ハンドル前部 14…揺動軸
15…ハンドル機構 16…ハンドルバー
17…スタートレバー 18…バネ部材
19…スライドスイッチ
20…連繋機構 21…連結ベース
22…連結部 23…係合縁
24…位置決め突部 25…連結ユニット
26…連結盤 27…連結片
28…位置決め調整ボルト
30…駆動機構 31…モーターベース
32…モーター 33…モーター支柱
34…モーター出力軸 35…クッション材
37…回路機構 38…電源ケーブル
38A…電源ランプ 39…フレキシブルカップリング
40…動力伝達機構 41…入力軸
42…出力軸
50…走行機構 51…側壁板
52…走行軸 53…走行車輪
54…走行力伝達部 55…補助車輪
56…底部カバー 57…車輪ベース
58…車輪支持片

Claims (5)

  1. 運搬移動すべき被運搬物を載置、移動させる移動ローラー具を着脱自在に連繋する連繋機構を前面に有する操作ハンドル体と、この操作ハンドル体内に配された駆動機構と、同じく操作ハンドル体内に配されていて、駆動機構による走行駆動力を減速させて伝達する動力伝達機構と、動力伝達機構によって伝達される走行駆動力で走行駆動するよう操作ハンドル体の前部に連結ベースを介して配されている走行機構とを備えて成り、前記操作ハンドル体は、駆動機構の駆動による前後進、停止、方向転換等が操作されるようにしてあるハンドル機構を設けた筒状のハンドル後部と、このハンドル後部に比し大径にして内容積を大きくしてある筒状のハンドル前部とが連結されて成り、前記ハンドル機構は、ハンドル後部の後部に揺動自在に連結されていて、ハンドル後部に対してやや起立傾向に弾発付勢されているほぼT字形のハンドルバーと、このハンドルバーの倒伏時に駆動機構の駆動回路を閉成させるようONするスイッチとなるスタートレバーとを備えていることを特徴とする重量物用移動装置。
  2. 前記操作ハンドル体は、ハンドル前部の前面に設けた連結ベースに支持することでハンドル前部内には駆動機構、動力伝達機構が内蔵されていて、また連結ベースには連繋機構、走行機構を配装してある請求項1に記載の重量物用移動装置。
  3. 前記連繋機構は、前記連結ベースの前面に溝形状に形成した連結部と、移動ローラー具に着脱自在に連結させると共に、連結部にスライド自在にして連結される連結ユニットとから成り、連結ユニットは連結部内にスライド自在に嵌め合わせられる連結盤の前面に移動ローラー具に連繋される連結片を突設すると共に、連結盤の後面に、連結部に設けてある位置決め突部の上面に先端が当接される位置決め調整ボルトを進退自在にねじ止めして成る請求項1または2に記載の重量物用移動装置。
  4. 前記駆動機構は、前記連結ベース上に立脚状に連結固定した複数本のモーター支柱によって、動力伝達機構を配装するに足る所定間隔を連結ベースとの間に設定して支持したモーターベース上にモーターを固定し、モーターベース自体の周縁はハンドル前部の内周面に当接させて成る請求項1乃至3のいずれかに記載の重量物用移動装置。
  5. 前記走行機構は、操作ハンドル体に設けた前記連結ベースと、この連結ベースに所定の傾斜角度で設けてある連繋機構における連結部との間の両側に介装してある左右の側壁板と、この側壁板相互間に横架した走行軸に固着支承した走行車輪と、動力伝達機構の出力軸に固着した出力傘歯車、この出力傘歯車に噛み合うよう走行軸に固着した入力傘歯車から成る走行力伝達部とを備えている請求項1乃至4のいずれかに記載の重量物用移動装置。
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