JP6569547B2 - 通信方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ゲートウエイと複数の電子制御装置とが複数の通信バスで接続された通信システムにおいて実行される通信方法に関する。
例えば、特許文献1や特許文献2に、ゲートウエイ(G/W)が第1の通信バスに接続されたメッセージ送信元の電子制御装置(ECU)から受け付けた中継メッセージの通信プロトコルが、メッセージ受信先の電子制御装置が接続された第2の通信バスで使用される通信プロトコルと一致しない場合における、中継メッセージの通信プロトコルの変換に関する技術が記載されている。
特開2015−115832号公報 特開2015−173374号公報
上記特許文献1に記載された技術では、中継メッセージの通信プロトコルと第2の通信バスで使用される通信プロトコルとが一致しない場合、ゲートウエイが、中継メッセージの通信プロトコルを第2の通信バスで使用される通信プロトコルに変換して、当該変換後の中継メッセージを第2の通信バスへ送出することを行う。
このため、上記特許文献1に記載された技術では、通信プロトコルの変換が必要な中継メッセージが増加すると、それに伴ってゲートウエイにおいて通信遅延が発生したり、または発生した通信遅延の遅延量が増加したり、するおそれがある。
一方、上記特許文献2に記載された技術では、中継メッセージの通信プロトコルと第2の通信バスで使用される通信プロトコルとが一致しない場合、ゲートウエイが、メッセージ送信元の電子制御装置に対して、第2の通信バスで使用される通信プロトコルに基づいた中継メッセージを新たに生成させて、当該生成された中継メッセージによる再送信を要求することを行う。
しかしながら、上記特許文献2に記載された技術は、メッセージ送信元の電子制御装置が、複数の通信プロトコルを択一的に切り替えてメッセージ通信に使用できる、所謂「マルチプロトコル機能」を実装していることを前提としている。このため、マルチプロトコル機能を実装していない電子制御装置(ダイアグツールなど)がメッセージ送信元となった場合、中継メッセージの通信が中断してしまうおそれがある。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、メッセージ送信元の電子制御装置がマルチプロトコル機能を実装していなくても、中継メッセージの通信が中断することなく、かつ、通信プロトコルの変換が必要な中継メッセージの増加に伴うゲートウエイにおける通信遅延の発生または通信遅延量の増加を抑制することができる、通信方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、第1の通信バスに接続され、かつ、所定の1つの通信プロトコルに基づいてメッセージ通信を行う第1の電子制御装置と、所定の1つの通信プロトコルを含む複数の通信プロトコルを切り替えて使用可能な機能を有しており、第2の通信バスに接続され、かつ、複数の通信プロトコルのうちいずれか1つの通信プロトコルに基づいてメッセージ通信を行う第2の電子制御装置と、第1の通信バスおよび第2の通信バスに接続されるゲートウエイと、を含む通信システムにおいて、第1の電子制御装置から受信した中継メッセージを第2の電子制御装置へ中継するために、ゲートウエイが実行する通信方法であって、中継メッセージの通信プロトコルと第2の通信バスで使用される通信プロトコルとが一致するか否かを判断するステップと、中継メッセージの通信プロトコルと第2の通信バスで使用される通信プロトコルとが一致する場合、中継メッセージをそのまま第2の通信バスへ送出するステップと、中継メッセージの通信プロトコルと第2の通信バスで使用される通信プロトコルとが一致しない場合、第2の通信バスで使用する通信プロトコルを中継メッセージの通信プロトコルへ変更するように、第2の電子制御装置の全てに要求するステップと、所定の時間が経過するまでに第2の電子制御装置の全てから要求に応じた変更許可応答を受信できた場合、中継メッセージをそのまま第2の通信バスへ送出するステップと、所定の時間が経過するまでに第2の電子制御装置の全てから要求に応じた変更許可応答を受信できなかった場合、中継メッセージの通信プロトコルを第2の通信バスで使用される通信プロトコルに変換し、変換後の中継メッセージを第2の通信バスへ送出するステップとを備える、ことを特徴とする。
この本発明の通信方法では、中継メッセージの通信プロトコル(メッセージ送信元の第1の電子制御装置が接続された第1の通信バスで使用される通信プロトコル)とメッセージ受信先の第2の電子制御装置が接続された第2の通信バスで使用される通信プロトコルとが一致しない場合、ゲートウエイが、第2の通信バスに接続された全ての第2の電子制御装置に対して通信プロトコルの変更を要求する。そして、全ての第2の電子制御装置から通信プロトコルの変更許可応答を受信した場合に、ゲートウエイが、中継メッセージの通信プロトコルを変換することなく、第2の通信バスにそのまま中継メッセージを送出する。
これにより、中継メッセージの通信プロトコルと第2の通信バスで使用される通信プロトコルとが一致しない場合、第2の電子制御装置において第2の通信バスで使用する通信プロトコルの変更が可能であれば、ゲートウエイで中継メッセージの通信プロトコルを変換する処理の負荷がなくなる。従って、本実施形態に係る通信方法では、通信プロトコルの変換が必要な中継メッセージの増加に伴うゲートウエイにおける通信遅延の発生または通信遅延量の増加を抑制することができる。
また、本発明の通信方法では、中継メッセージの通信プロトコルと第2の通信バスで使用される通信プロトコルとが一致しない場合、第2の電子制御装置によって第2の通信バスで使用する通信プロトコルを変更するか、またはゲートウエイによって中継メッセージの通信プロトコルを第2の通信バスに合わせて変換する。従って、本実施形態に係る通信方法では、第1の電子制御装置が複数の通信プロトコルを切り替えて使用可能な機能を有していなくても、中継メッセージの通信処理を中断させることなく継続して行うことができる。
以上述べたように、本発明の通信方法によれば、メッセージ送信元の電子制御装置がマルチプロトコル機能を実装していなくても、中継メッセージの通信が中断することなく、かつ、通信プロトコルの変換が必要な中継メッセージの増加に伴うゲートウエイにおける通信遅延の発生または通信遅延量の増加を抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る通信方法を適用可能な通信システムの構成例を示す図 本発明の一実施形態に係る通信方法の手順を示すフローチャート 図1に示した通信システムにおいて、ゲートウエイが第2の機能を実行しているときに通信バスを流れる信号を概略的に説明する図
[概要]
本発明の通信方法は、複数の通信バスがゲートウエイに接続された通信システムにおいて、少なくとも1つの通信バスに接続された全ての電子制御装置がマルチプロトコル機能を実装している場合に適用される。ゲートウエイは、マルチプロトコル機能を実装する電子制御装置宛に中継メッセージを受信した場合、中継メッセージの通信プロトコルと、宛先の電子制御装置が接続された通信バスで使用される通信プロトコルとが、一致するか否か判断する。双方の通信プロトコルが一致しない場合、ゲートウエイは、宛先の電子制御装置および宛先の電子制御装置と通信バスで接続された全ての電子制御装置に通信プロトコルを変更させる。これにより、通信が中断することなく、また通信プロトコルを変換することなく、中継メッセージが宛先の電子制御装置へ送信される。
以下、本発明の一実施形態に係る通信方法について、図面を参照しながら説明する。
[通信システムの構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る通信方法を適用することが可能な通信システム1の構成例を示す図である。図1に例示した通信システム1は、第1のネットワーク10と第2のネットワーク20とが、ゲートウエイ(G/W)30を介して少なくとも接続された構成である。
第1のネットワーク10は、1つ以上の電子制御装置(Electronic Control Unit:ECU)11と、通信バス12とを、含んでいる。電子制御装置11は、通信バス12を介してゲートウエイ30に接続されている。図1では簡単のため、電子制御装置11として「ECU_1A」および「ECU_2A」を描いている。
電子制御装置11は、予め定められた唯一の通信プロトコルに従って、他の電子制御装置11やゲートウエイ30との間で通信バス12を介した中継メッセージの通信を行うことができる。換言すれば、この電子制御装置11は、所定の1つの通信プロトコルでしか通信ができず、複数の通信プロトコルを択一的に切り替えてメッセージ通信に使用できるマルチプロトコル機能を実装していない装置である。本実施形態では、電子制御装置11が使用する唯一の通信プロトコルの一例として、CAN(Controller Area Network)通信プロトコルを挙げている。
第2のネットワーク20は、複数の電子制御装置(ECU)21と、通信バス22とを、含んでいる。複数の電子制御装置21は、通信バス22を介してゲートウエイ30にそれぞれ接続されている。図1では簡単のため、電子制御装置21として「ECU_1B」および「ECU_2B」を描いている。
電子制御装置21は、予め定められた複数の通信プロトコルのうちのいずれか1つに基づいて、他の電子制御装置21やゲートウエイ30との間で通信バス22を介した中継メッセージの通信を行うことができる。換言すれば、この電子制御装置21は、複数の通信プロトコルを択一的に切り替えてメッセージ通信に使用できるマルチプロトコル機能を実装している装置である。本実施形態では、電子制御装置21が使用する複数の通信プロトコルの一例として、CAN通信プロトコルおよびCAN−FD(CAN with Flexible Data Rate)通信プロトコルを挙げている。
ゲートウエイ30は、例えばマルチプロトコルセントラルゲートウエイであって、第1の通信バス12に接続された電子制御装置11と、第2の通信バス22に接続された電子制御装置21との間で、メッセージを中継することができるネットワーク機器である。
このゲートウエイ30は、第1の通信バス12で使用される通信プロトコルおよび第1の通信バス12に接続された全ての電子制御装置11に関する情報を、メモリ(図示せず)などに保持かつ管理している。また、ゲートウエイ30は、第2の通信バス22で使用される通信プロトコルおよび第2の通信バス22に接続された全ての電子制御装置21に関する情報を、メモリ(図示せず)などに保持かつ管理している。
さらに、ゲートウエイ30は、以下に説明する「第1の機能」および「第2の機能」を少なくとも備えている。
第1の機能は、ゲートウエイ30自身が、中継メッセージの通信プロトコル変換を実施する機能である。この第1の機能では、メッセージ送信元の電子制御装置から受け付けた中継メッセージの通信プロトコル(すなわち、メッセージ送信元の電子制御装置が接続された通信バスで使用される通信プロトコル)と、メッセージ受信先の電子制御装置が接続された通信バスで使用される通信プロトコルとが一致しない場合、ゲートウエイ30が、中継メッセージの通信プロトコルを、メッセージ受信先の電子制御装置が接続された通信バスで使用される通信プロトコルに変換する。従って、この第1の機能を使用するにあたっては、メッセージ受信先の電子制御装置が、マルチプロトコル機能を実装している必要はない。
例えば図1において、ゲートウエイ30は、第2のネットワーク20の電子制御装置21から第1のネットワーク10の電子制御装置11宛にCAN−FD通信プロトコルに基づいた中継メッセージを受け付けた場合、当該中継メッセージを第1のネットワーク10の第1の通信バス12で使用されるCAN通信プロトコルに基づいた形式に変換する。そして、ゲートウエイ30は、変換後の中継メッセージを第1の通信バス12へ送出する。
第2の機能は、ゲートウエイ30が、中継メッセージの通信プロトコル変換をメッセージ受信先の通信バスに接続されている電子制御装置に実施させる機能である。この第2の機能では、メッセージ送信元の電子制御装置から受け付けた中継メッセージの通信プロトコル(すなわち、メッセージ送信元の電子制御装置が接続された通信バスで使用される通信プロトコル)と、メッセージ受信先の電子制御装置が接続された通信バスで使用される通信プロトコルとが一致しない場合、ゲートウエイ30が、メッセージ受信先の通信バスに接続された全ての電子制御装置に要求して、通信バスで使用する通信プロトコルを中継メッセージの通信プロトコルに合わせて変更させる。従って、この第2の機能を使用するにあたっては、メッセージ受信先の通信バスに接続されている全ての電子制御装置が、マルチプロトコル機能を実装している必要がある。
例えば図1において、第2のネットワーク20においてCAN−FD通信プロトコルが使用されている状況で、ゲートウエイ30が、第1のネットワーク10の電子制御装置11から第2のネットワーク20の電子制御装置21宛にCAN通信プロトコルに基づいた中継メッセージを受け付けた場合を考える。この場合、ゲートウエイ30は、第2のネットワーク20の通信バス22に接続された全ての電子制御装置21に対して、第2の通信バス22で使用する通信プロトコルをCAN通信プロトコルに変更する(切り替える)ように要求し、複数の電子制御装置21の全てにおいて変更(切り替え)が許可された後に、第1のネットワーク10から受け付けたCAN通信プロトコルに基づいた中継メッセージをそのまま第2のネットワーク20の通信バス22へ送出する。
上述したゲートウエイ30が備える第1の機能および第2の機能は、まず第2の機能の実行可否が判断されて、第2の機能が実行不可である場合に第1の機能が実行される手順となる。なお、第2の機能の実行可否を判断している間は、中継メッセージはゲートウエイ30が備えるメモリ(図示せず)などに一時的に保持されるとよい。
また、第2の機能においては、ゲートウエイ30が、通信プロトコルの変更を要求した全ての電子制御装置から変更許可の応答を受信することを条件として、中継メッセージの通信プロトコルを変換することなくそのままネットワークの通信バスに送出するようにしている。このようにすれば、通信プロトコルの変更(切り替え)を把握していない電子制御装置が、異なる通信プロトコルに基づいた中継メッセージを受信してしまうことによって誤作動することを防ぐことができる。
なお、上述した電子制御装置11、電子制御装置21、およびゲートウエイ30は、典型的には中央演算処理装置(CPU:Central Processing Unit)、メモリ、および入出力インタフェースなどを含んで構成され、メモリに格納されたプログラムをCPUが読み出して解釈実行することによって上述した所定の機能を実現する。
[通信システムが実行する通信方法]
次に、図2を参照して、本発明の一実施形態に係る通信方法を説明する。図2は、本発明の一実施形態に係る通信方法におけるゲートウエイ30が実行する手順を示すフローチャートである。
図2に示す処理は、ゲートウエイ30が、メッセージ送信元の電子制御装置から中継メッセージを受け付けることで開始される。処理が開始されると、ゲートウエイ30は、中継メッセージの通信プロトコル(すなわち、メッセージ送信元の電子制御装置が接続された通信バスで使用される通信プロトコル)と、メッセージ受信先の電子制御装置が接続された通信バスで使用される通信プロトコルとが、一致するか否かを判断する(ステップS201)。
上記ステップS201の判断において双方の通信プロトコルが一致する場合(ステップS202,Yes)、ゲートウエイ30は、通信プロトコルを変換することなく中継メッセージをそのままの状態で、メッセージ受信先の電子制御装置が接続された通信バスへ送出する(ステップS206)。一方、上記ステップS201の判断において双方の通信プロトコルが一致しない場合(ステップS202,No)、ゲートウエイ30は、メッセージ受信先の通信バスに接続された全ての電子制御装置に対して、通信バスで使用する通信プロトコルの変更要求を送信する(ステップS203)。
通信プロトコルの変更要求を送信した後、ゲートウエイ30は、所定の時間以内に、メッセージ受信先の通信バスに接続された全ての電子制御装置から、通信プロトコルの変更を許可したことを示す応答(以下「変更許可応答」という)を受信したか否かを判断する(ステップS204およびS205)。
所定の時間以内に、メッセージ受信先の通信バスに接続された全ての電子制御装置から通信プロトコルの変更許可応答を受信した場合(ステップS204,Yes)、ゲートウエイ30は、通信プロトコルを変換することなく中継メッセージをそのままの状態で、メッセージ受信先の電子制御装置が接続された通信バスへ送出する(ステップS206)。
一方、所定の時間以内に、メッセージ受信先の通信バスに接続された全ての電子制御装置から通信プロトコルの変更許可応答を受信できない場合(ステップS205,Yes)、ゲートウエイ30は、中継メッセージの通信プロトコルを、メッセージ受信先の通信バスで使用される通信プロトコルに変換して、当該変換後の中継メッセージをメッセージ受信先の電子制御装置が接続された通信バスへ送出する(ステップS207)。
上述したステップS201〜S207の処理によって、中継メッセージの通信プロトコル(メッセージ送信元の電子制御装置が接続された通信バスで使用される通信プロトコル)と、メッセージ受信先の電子制御装置が接続された通信バスで使用される通信プロトコルとが、一致しない場合でも、メッセージ受信先の電子制御装置またはゲートウエイ30のいずれかにおいて、中継メッセージの通信プロトコルとメッセージ受信先の電子制御装置が接続された通信バスで使用される通信プロトコルとを、一致させることができる。
[具体例]
さらに、図3を参照して、本発明の一実施形態に係る通信方法を適用した具体例を説明する。図3は、図1に例示した通信システム1において、ゲートウエイ30が第2の機能を実行しているときに通信バス12および通信バス22を流れる信号を概略的に説明する図である。なお、第2のネットワーク20の通信バス22に接続された複数の電子制御装置21は、CAN通信プロトコルとCAN−FD通信プロトコルとを択一的に切り替え可能なマルチプロトコル機能を実装しているものとする。
図3に示す具体例では、第1のネットワーク10でCAN通信プロトコルが使用されており、第2のネットワーク20でCAN−FD通信プロトコルが使用されている場合において、第1のネットワーク10のダイアグツール(電子制御装置11)が、第2のネットワーク20のECU_1B(電子制御装置21)に向けてCANメッセージを送出する場面を示している。
上述した場面において、まず、ダイアグツールが、ダイアグバスA(通信バス12)を介して、ゲートウエイ30に向けてCANメッセージを送信する(図3(a))。
CANメッセージを受け付けたゲートウエイ30は、CANメッセージの宛先となるECU_1Bが接続された第2のネットワーク20の通信バスB(通信バス22)で使用されるCAN−FD通信プロトコルが、CANメッセージの通信プロトコル、つまりCAN通信プロトコルと一致しないと判断する。この判断の場合、ゲートウエイ30は、第2のネットワーク20のECU_1BおよびECU_2B(複数の電子制御装置21)の全てに対して、CAN−FD通信プロトコルをCAN通信プロトコルに変更して(切り替えて)もらう要求を、通信バスBを介して送信する(図3(b))。
要求を送信した後、ゲートウエイ30は、第2のネットワーク20のECU_1BおよびECU_2Bの全てからCAN通信プロトコルへの変更を許可する応答を受信することができるかを、一定の時間待って判断する(図3(c))。
ECU_1BおよびECU_2Bの全てからCAN通信プロトコルへの変更を許可する応答を受信すると、ゲートウエイ30は、第2のネットワーク20の通信バスBで使用される通信プロトコルがCAN−FD通信プロトコルからCAN通信プロトコルに変更された(切り替わった)と判断する。この判断により、ゲートウエイ30は、ダイアグツールから受信したCANメッセージを、通信プロトコルを変換することなくそのまま通信バスBに送出する(図3(d))。
[本実施形態による作用および効果]
上述した本発明の一実施形態に係る通信方法によれば、中継メッセージの通信プロトコル(すなわち、メッセージ送信元の電子制御装置が接続された通信バスで使用される通信プロトコル)とメッセージ受信先の電子制御装置が接続された通信バスで使用される通信プロトコルとが一致しない場合、ネットワーク間のメッセージ中継を担うゲートウエイ30が、メッセージ受信先の通信バスに接続された全ての電子制御装置に対して通信プロトコルの変更を要求する。
上記全ての電子制御装置から通信プロトコルの変更許可応答を受信した場合には、ゲートウエイ30は、中継メッセージの通信プロトコルを変換することなく、メッセージ受信先の電子制御装置が接続された通信バスにそのまま中継メッセージを送出する。一方、上記全ての電子制御装置から通信プロトコルの変更許可応答を受信することができなかった場合には、ゲートウエイ30は、中継メッセージの通信プロトコルをメッセージ受信先に合わせて変換して、メッセージ受信先の電子制御装置が接続された通信バスに通信プロトコル変換後の中継メッセージを送出する。
これにより、中継メッセージの通信プロトコル(すなわち、メッセージ送信元の電子制御装置が接続された通信バスで使用される通信プロトコル)とメッセージ受信先の電子制御装置が接続された通信バスで使用される通信プロトコルとが一致しない場合、メッセージ受信先の電子制御装置においてメッセージ受信先の通信バスで使用する通信プロトコルの変更が可能であれば、ゲートウエイ30自身において中継メッセージの通信プロトコルを変換する処理の負荷がなくなる。
従って、本実施形態に係る通信方法では、通信プロトコルの変換が必要な中継メッセージの増加に伴うゲートウエイ30における通信遅延の発生または通信遅延量の増加を抑制することができる。
また、中継メッセージの通信プロトコル(すなわち、メッセージ送信元の電子制御装置が接続された通信バスで使用される通信プロトコル)とメッセージ受信先の電子制御装置が接続された通信バスで使用される通信プロトコルとが一致しない場合、メッセージ受信先の電子制御装置においてメッセージ受信先の通信バスで使用する通信プロトコルを変更するか、またはゲートウエイ30によって中継メッセージの通信プロトコルを受信先に合わせて変換する。
従って、本実施形態に係る通信方法では、メッセージ送信元の電子制御装置が複数の通信プロトコルを択一的に切り替えてメッセージ通信に使用できるマルチプロトコル機能を実装していなくても(例えば、通信プロトコルが規定されているOBD法規メッセージを扱うダイアグツールなど)、中継メッセージの通信処理を中断させることなく継続して行うことができる。
[参考例1]
上記実施形態では、ゲートウエイ30が、所定の時間以内にメッセージ受信先の通信バスに接続された全ての電子制御装置から通信プロトコルの変更許可応答を受信できない場合(図2のステップS205,Yes)には、上述した中継メッセージの通信プロトコルをゲートウエイ30が変換して通信バスへ送出する処理(図2のステップS207)を行うことを説明した。しかし、このような場合には、ゲートウエイ30が中継メッセージの通信プロトコルを変換して通信バスへ送出する処理以外に、ゲートウエイ30および/または電子制御装置が所定のフェールセーフ制御処理を実行してもよい。
[参考例2]
また、上記実施形態では、メッセージ受信先の通信バスに接続された全ての電子制御装置から通信プロトコルの変更許可応答を受信した場合に、ゲートウエイ30が、中継メッセージの通信プロトコルを変換することなく、メッセージ受信先の電子制御装置が接続された通信バスにそのまま中継メッセージを送出することを説明した。しかし、ゲートウエイ30が、メッセージ受信先の通信バスに接続された全ての電子制御装置から通信プロトコルの変更許可応答を受信しなくてよい場合も考えられる。
例えば、ゲートウエイ30から通信プロトコルの変更要求を受信することによって、各電子制御装置が、ネットワークの状態が現在設定されている通信プロトコルとは異なる通信プロトコルに基づいた中継メッセージの送受信を実行する特殊な通信モードに遷移したことを判断できれば、メッセージ受信先の電子制御装置から通信プロトコルの変更許可応答を受信すれば、直ちにネットワークの通信バスに中継メッセージをそのまま送出するようにしてもよい。この場合、メッセージ受信先の電子制御装置以外の電子制御装置は、特殊な通信モードの実行中に通信バスに流れる中継メッセージを無視(破棄)する処理を行えばよい。
本発明の通信方法は、ゲートウエイと複数の電子制御装置とが複数の通信バスで接続された通信システムなどに利用可能である。
1 通信システム
10、20 ネットワーク
11、21 電子制御装置(ECU)
12、22 通信バス
30 ゲートウエイ(G/W)

Claims (1)

  1. 第1の通信バスに接続され、かつ、所定の1つの通信プロトコルに基づいてメッセージ通信を行う第1の電子制御装置と、
    前記所定の1つの通信プロトコルを含む複数の通信プロトコルを切り替えて使用可能な機能を有しており、第2の通信バスに接続され、かつ、当該複数の通信プロトコルのうちいずれか1つの通信プロトコルに基づいてメッセージ通信を行う第2の電子制御装置と、
    前記第1の通信バスおよび前記第2の通信バスに接続されるゲートウエイと、を含む通信システムにおいて、
    前記第1の電子制御装置から受信した中継メッセージを前記第2の電子制御装置へ中継するために、前記ゲートウエイが実行する通信方法であって、
    前記中継メッセージの通信プロトコルと前記第2の通信バスで使用される通信プロトコルとが一致するか否かを判断するステップと、
    前記中継メッセージの通信プロトコルと前記第2の通信バスで使用される通信プロトコルとが一致する場合、前記中継メッセージをそのまま前記第2の通信バスへ送出するステップと、
    前記中継メッセージの通信プロトコルと前記第2の通信バスで使用される通信プロトコルとが一致しない場合、前記第2の通信バスで使用する通信プロトコルを前記中継メッセージの通信プロトコルへ変更するように、前記第2の電子制御装置の全てに要求するステップと、
    所定の時間が経過するまでに前記第2の電子制御装置の全てから前記要求に応じた変更許可応答を受信できた場合、前記中継メッセージをそのまま前記第2の通信バスへ送出するステップと、
    前記所定の時間が経過するまでに前記第2の電子制御装置の全てから前記要求に応じた変更許可応答を受信できなかった場合、前記中継メッセージの通信プロトコルを前記第2の通信バスで使用される通信プロトコルに変換し、当該変換後の中継メッセージを前記第2の通信バスへ送出するステップと、
    を備える、通信方法。
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