JP6569325B2 - 画像形成装置,画像形成方法,およびプログラム - Google Patents

画像形成装置,画像形成方法,およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は,電子写真方式によって画像を形成する画像形成装置,画像形成方法,およびプログラムに関する。さらに詳細には,感光体等の像担持体上に残された残留物を回収する技術に関するものである。
従来から,電子写真方式によって画像を形成する画像形成装置において,転写されずに感光体上に残された廃トナー等,画像形成に伴う残留物を回収する動作が知られている。残留物を回収する動作には,例えば,感光体等の像担持体上の残留物をクリーニングデバイスによって像担持体から取り除く清掃動作と,取り除かれた残留物を回収容器に移動させて回収する回収動作と,が含まれる。
残留物を回収する動作を開示した文献としては,例えば,特許文献1がある。特許文献1には,トナーリサイクル手段によって感光体から取り除かれた廃トナーを現像装置に移動させて回収するリサイクルトナー吐出モードを実行する画像形成装置であって,入力指示があった際,印字枚数における画像の平均カバレッジに応じて,当該リサイクルトナー吐出モードを実行するか否かを判断する構成が開示されている。
特開2011−128525号公報
しかしながら,前記した従来の技術には,次のような問題があった。すなわち,回収動作中に印刷ジョブを受け付けた場合の動作について考慮されていない。例えば,回収動作の完了まで印刷ジョブの実行を保留すると,印刷ジョブの開始が遅れることから,印刷ジョブの完了までに時間がかかり,ユーザの不満を生じさせる可能性が高まる。
本発明は,前記した従来の技術が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,回収動作中に印刷ジョブを受け付けた場合に,印刷ジョブの完了までの時間短縮が期待できる技術を提供することにある。
この課題の解決を目的としてなされた画像形成装置は,感光体と,前記感光体上のトナー像をベルト上の用紙またはベルトに転写する転写部と,前記転写部を通過した後の前記感光体上に残留するトナー及び紙粉の少なくとも一方である残留物を,前記感光体の表面との電位差を用いて,前記感光体から電気的に吸引する吸引部と,前記ベルト上の残留物を回収する回収部と,前記感光体を用いて画像を形成させる印刷ジョブを受け付ける受付部と,制御部と,を備え,前記制御部は,前記吸引部に第1の電圧を印加させ,前記吸引部に残留物を電気的に吸引させる吸引処理と,前記吸引部に前記第1の電圧と逆極性の電圧である第2の電圧を印加させ,前記吸引部に残留物を電気的に吐出させ,前記ベルトを介して,前記ベルト上の残留物を前記回収部に回収させる吐出処理と,前記吐出処理を開始してから前記吐出処理を終了させる吐出時間が経過したか否かを判断する吐出時間判断処理と,前記吐出処理によって前記吸引部が残留物を吐出している間に,前記受付部が前記印刷ジョブを受け付けたか否かを判断するジョブ判断処理と,前記吐出処理によって前記吸引部が残留物を吐出している間に,前記受付部が前記印刷ジョブを受け付けたと前記ジョブ判断処理において判断したことに応じて,前記吐出時間判断処理にて前記吐出時間が経過したと判断される前に前記吸引部での残留物の吐出を停止させる吐出停止処理と,を実行することを特徴としている。
本明細書に開示される画像形成装置は,感光体と,感光体から残留物を電気的に吸引する吸引部を備え,吸引部に印加させる電圧の極性を変更することで,吸引処理と吐出処理とを実行する。また,画像形成装置は,回収部を備え,吐出処理によって吐出された残留物を回収する。そして,画像形成装置は,吐出処理の実行中に印刷ジョブを受け付けた場合,吐出時間が経過する前に吸引部での残留物の吐出を停止させる。
本明細書に開示される画像形成装置では,吸引部での残留物の吐出を停止しても,その残留物の最後尾が回収部での回収位置に達するまで,すなわち吐出時間が経過して回収動作が完了するまでに,時間を要する。そこで,画像形成装置は,印刷ジョブを受け付けた場合に吸引部での残留物の吐出を停止させることで,吐出時間の経過を待つ場合と比較して,印刷を早期に開始できる。その結果として,印刷ジョブの完了までの時間短縮が期待できる。
また,本明細書には,他の画像形成装置として,感光体と,前記感光体上のトナー像を中間転写ベルトに転写させる第1転写部と,前記中間転写ベルトのうち用紙及びトナー像を搬送する面である搬送面,または,用紙と接触し,前記中間転写ベルトの搬送面上のトナー像を用紙に転写する第2転写部と,前記中間転写ベルト上のトナー及び紙粉の少なくとも一方である残留物を回収する回収部と,前記感光体を用いて画像を形成させる印刷ジョブを受け付ける受付部と,制御部と,を備え,前記制御部は,前記第2転写部に第1の電圧を印加させ,前記第2転写部に前記中間転写ベルト上のトナー像を用紙に転写させる転写処理と,前記第2転写部に前記第1の電圧と逆極性の電圧である第2の電圧を印加させ,前記第2転写部にトナー及び紙粉の少なくとも一方である残留物を電気的に吐出させ,前記中間転写ベルトを介して,前記回収部に残留物を回収させる吐出処理と,前記吐出処理を開始してから前記吐出処理を終了させる吐出時間が経過したか否かを判断する吐出時間判断処理と,前記吐出処理によって前記第2転写部が残留物を吐出している間に,前記受付部が前記印刷ジョブを受け付けたか否かを判断するジョブ判断処理と,前記吐出処理によって前記第2転写部が残留物を吐出している間に,前記受付部が前記印刷ジョブを受け付けたと前記ジョブ判断処理において判断したことに応じて,前記吐出時間判断処理にて前記吐出時間が経過したと判断される前に前記第2転写部での残留物の吐出を停止させる吐出停止処理と,を実行する,画像形成装置が開示されている。
本明細書に開示される上述の他の画像形成装置は,第1転写部と第2転写部とを有し,第2転写部に印加させる電圧の極性を変更することで,転写処理と吐出処理とを実行する。また,画像形成装置は,回収部を備え,吐出処理によって吐出された残留物を回収する。そして,画像形成装置は,吐出処理の実行中に印刷ジョブを受け付けた場合,吐出時間が経過する前に第2転写部での残留物の吐出を停止させる。
本明細書に開示される上述の他の画像形成装置でも,回収動作が完了するまでに,時間を要する。そこで,上述の他の画像形成装置は,印刷ジョブを受け付けた場合に第2転写部での残留物の吐出を停止させることで,吐出時間の経過を待つ場合と比較して,印刷を早期に開始できる。その結果として,印刷ジョブの完了までの時間短縮が期待できる。
上記画像形成装置の機能を実現するための制御方法,コンピュータプログラム,および当該コンピュータプログラムを格納するコンピュータ読取可能な記憶媒体も,新規で有用である。
本発明によれば,回収動作中に印刷ジョブを受け付けた場合に,印刷ジョブの完了までの時間短縮が期待できる技術が実現される。
第1の形態にかかるプリンタの概略構成を示す断面図である。 プリンタの電気的構成を示すブロック図である。 プリンタの回収処理の手順を示すフローチャートである。 プリンタにおける電気的なタイミングを示すタイミングチャートである。 プリンタの中断印刷処理の手順を示すフローチャートである。 接触型の帯電部材を備えるプリンタのプロセス部の概略構成を示す断面図である。 接触型の帯電部材を備えるプリンタにおける電気的なタイミングを示すタイミングチャートである。 第2の形態にかかるプリンタの概略構成を示す断面図である。 第3の形態にかかるプリンタの概略構成を示す断面図である。 第3の形態のプリンタにおける電気的なタイミングを示すタイミングチャートである。 完了印刷処理の手順を示すフローチャートである。
以下,本発明にかかる画像形成装置を具体化した形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は,電子写真方式の画像形成機能を備えたプリンタに本発明を適用したものである。
第1の形態のプリンタ100は,図1に示すように,レーザ露光方式の電子写真技術によりシートに画像を形成する装置であり,いわゆるタンデム型のダイレクト転写方式によるカラー画像の形成機能を備えている。プリンタ100は,プロセス部5と,露光部6と,搬送ベルト7と,定着部8と,ベルトクリーナ9とを備える。そして,搬送ベルト7は,図1中に矢印で示すように,回転移動する無端状のベルト部材であり,シートを搬送する機能を有する。搬送ベルト7は,ベルトの一例である。また,プロセス部5,露光部6,搬送ベルト7,定着部8,ベルトクリーナ9ほか,画像形成の機能に必要な構成の全体は,画像形成部の一例である。
プロセス部5は,トナーの色が異なるのみでそれ以外は同じ構成の4つのプロセス部50K,50C,50M,50Yを備える。各色のプロセス部は,搬送ベルト7に沿って,搬送ベルト7の移動方向についてプロセス部50K,50C,50M,50Yの順に配置されている。なお,各色のプロセス部の並び順は,図1の例に限らない。
また,各プロセス部50K,50C,50M,50Yは,図1のプロセス部50Kに示すように,それぞれ,感光体51と,帯電部52と,現像部53と,転写部54と,クリーナ55と,を備える。感光体51は,ドラム状であり,図1中に矢印で示すように,搬送ベルト7と連れ回り方向に回転される。そして,帯電部52と,現像部53と,転写部54と,クリーナ55とは,感光体51の回転方向について,この順で,感光体51の周囲に配置されている。転写部54は,搬送ベルト7を挟んで感光体51の反対側に配置される。
帯電部52は,帯電バイアスが印加され,感光体51の表面を帯電する機能を有する。帯電部52は,例えば,スコロトロン帯電器であり,感光体51の表面に対して非接触に配置されている。
現像部53は,現像バイアスが印加される現像ローラ531を備え,感光体51の表面にトナーを供給する機能を有する。さらに,現像部53は,現像ローラ531を,感光体51の表面に対して当接および離間する機構を有する。当接には,厳密には感光体51の表面に非接触であって,現像可能な距離で現像ローラ531と感光体51とが近接した状態も含まれる。つまり,現像ローラ531の軸位置は,現像部53にて感光体51の表面を現像可能な現像位置と,現像できない非現像位置とのいずれかに配置される。図1では,現像位置における現像部53を示している。
転写部54は,転写バイアスが印加され,感光体51上のトナー等を搬送ベルト7に向けて電気的に吸引する。画像形成時には,プリンタ100は,感光体51上のトナー像と搬送ベルト7上のシートとが,タイミングを合わせて転写部54の位置に到達するように,搬送ベルト7にてシートを搬送させる。そして,転写部54は,感光体51上のトナー像をシートに転写する機能を有する。
クリーナ55は,吸引バイアスが印加され,感光体51の表面から転写残トナー等の残留物を電気的に吸引する吸引部材として機能する。また,クリーナ55は,吸引バイアスと逆極性の吐出バイアスが印加され,吸引された残留物を感光体51の表面へ電気的に吐出する吐出部材として機能する。クリーナ55は,ローラ部材またはブラシ部材であって,感光体51の表面に接触して配置されている。クリーナ55は,吸引部の一例である。なお,クリーナ55から感光体51に吐出された残留物は,転写部54によって搬送ベルト7上へ転写される。残留物には,例えば,転写残トナーや逆極性トナー等の廃トナー,シリカ等の外添材,紙粉が含まれる。
露光部6は,感光体51を露光して,静電潜像を形成する機能を有する。露光部6は,図1に示すように,プロセス部5の上方に配置され,ポリゴンミラー61と,ポリゴンモータ62と,を備える。ポリゴンモータ62は,ポリゴンミラー61を所定の定速度で回転させる。ポリゴンミラー61は,レーザダイオードにて発光されたレーザ光を反射して,感光体51の表面にレーザ光を照射する。印刷中には,ポリゴンモータ62にて回転されるポリゴンミラー61によって,感光体51の軸方向に,レーザ光がスキャンされる。ポリゴンミラー61は,回転多面鏡の一例であり,ポリゴンモータ62は,モータの一例である。
定着部8は,ヒータを内蔵する加熱ローラ81と,加圧ローラ82と,サーミスタ83と,を備え,シート上の未定着のトナー像をシートに熱定着させる機能を有する。定着部8は,図1に示すように,搬送ベルト7の移動方向について,プロセス部5より下流側に配置されている。定着部8は,サーミスタ83からの信号に基づいて,加熱ローラ81の表面温度が所定の温度範囲内となるように制御される。
ベルトクリーナ9は,回収ローラ91と回収容器92とを備え,搬送ベルト7上の残留物を回収する機能を有する。ベルトクリーナ9は,回収部の一例である。ベルトクリーナ9は,搬送ベルト7のうち,プロセス部5が配置されている半周側とは異なる半周側に配置されている。残留物の電気的な極性は様々であるので,プリンタ100は,ベルトクリーナ9の回収ローラ91に印加させるバイアスの極性を変更して,各種の残留物を回収させる。回収ローラ91によって回収された残留物は,回収容器92に溜められる。
また,プリンタ100は,図1に示すように,給紙トレイ11と,排紙トレイ12と,シートを搬送するための複数の搬送部材13とを備える。搬送部材13には,搬送ベルト7も含まれる。給紙トレイ11は,印刷前のシートを収容する。排紙トレイ12は,印刷済みのシートを収容する。そして,プリンタ100の内部には,給紙トレイ11から排紙トレイ12に至るシートの搬送路14が形成されている。さらに,プリンタ100の筐体の一部は,開閉可能なカバー15となっており,メンテナンス時等にユーザによって開閉される。
本形態のプリンタ100は,正帯電性のトナーを使用する。印刷の実行時には,プリンタ100は,電源回路を制御して,帯電部52,現像部53,転写部54,クリーナ55の各部に,それぞれ,印刷用のバイアスを印加させる。
具体的に,プリンタ100は,帯電部52に正極性の帯電バイアスを印加させ,感光体51の表面を正極性に帯電させる。感光体51の帯電された箇所は,露光部6によるレーザ光の照射を受けることにより露光されて,部分的に電位の絶対値が低下する。これにより,感光体51の表面上に印刷データに基づいた静電潜像が形成される。
また,プリンタ100は,現像ローラ531に正極性の現像バイアスを印加させ,さらに,現像部53を現像位置とする。そして,プリンタ100では,感光体51上の静電潜像が現像部53による現像領域を通過する際に,現像ローラ531からトナーが供給され,感光体51上にトナー像が形成される。
一方,プリンタ100は,給紙トレイ11から搬送路14へ印刷用のシートを搬入し,搬送部材13及び搬送ベルト7にてシートを搬送させる。そして,プリンタ100は,転写部54に負極性の転写バイアスを印加させ,感光体51上のトナー像を搬送中のシートへ転写させる。なお,カラー画像の形成時には,プリンタ100は,各色の感光体51上のトナー像をシート上で重ね合わせる。さらに,プリンタ100は,定着部8に,シートに載ったトナー像をシートへ定着させる。プリンタ100は,印刷済みのシートを排紙トレイ12へ排出する。
さらに,プリンタ100は,印刷の実行中には,クリーナ55に負極性の吸引バイアスを印加させ,転写後も感光体51に残った転写残トナー等の残留物を,クリーナ55に電気的に吸引させる。吸引バイアスは,第1の電圧の一例である。つまり,印刷中には,クリーナ55は,吸引部材として機能する。そのため,印刷を繰り返すことにより,クリーナ55には,吸引した残留物が溜まる。そこで,プリンタ100は,印刷の実行中以外のタイミングで,クリーナ55に溜まった残留物をベルトクリーナ9に回収させる回収動作を実行する。回収動作については,後述する。
続いて,プリンタ100の電気的構成について説明する。プリンタ100は,図2に示すように,CPU31と,ROM32と,RAM33と,NVRAM(不揮発性RAM)34と,ASIC35とを含むコントローラ30を備えている。また,プリンタ100は,プロセス部5と,露光部6と,定着部8と,ベルトクリーナ9と,カバーセンサ16と,ネットワークインターフェース37と,USBインターフェース38と,操作パネル40と,を備え,これらがコントローラ30に電気的に接続されている。
露光部6には,ポリゴンモータ62と,レーザダイオード63と,が含まれる。レーザダイオード63は,レーザ光を発行する機能を有するものであり,発光部の一例である。カバーセンサ16は,カバー15が開状態か閉状態かの検知に用いられる。カバーセンサ16は,例えば,カバー15の開状態と閉状態とで異なる信号を出力するセンサである。カバーセンサ16は,センサの一例である。なお,プリンタ100は,カバー15が開閉されたことを検知できればよく,カバーセンサ16による検知に代えて,カバー15の開閉によって機械的に変位する構成を有していてもよい。
ROM32には,プリンタ100を制御するための各種制御プログラムや各種設定,初期値等が記憶されている。RAM33ないしNVRAM34は,各種制御プログラムが読み出される作業領域として,あるいは,データを一時的に記憶する記憶領域として利用される。
CPU31は,ROM32から読み出した制御プログラムに従って,その処理結果をRAM33またはNVRAM34に記憶させながら,プリンタ100の各構成要素を制御する。CPU31は,制御部の一例である。コントローラ30が制御部であってもよいし,ASIC35が制御部であってもよい。なお,図2中のコントローラ30は,CPU31等,プリンタ100の制御に利用されるハードウェアを纏めた総称であって,実際にプリンタ100に存在する単一のハードウェアを表すとは限らない。
ネットワークインターフェース37は,ネットワークを介して接続された装置と通信を行うためのハードウェアである。USBインターフェース38は,USBケーブル等を介して接続された装置と通信を行うためのハードウェアである。また,操作パネル40は,各種のメッセージの表示と,ユーザからの指示入力の受け付けと,を行うためのハードウェアである。ネットワークインターフェース37,USBインターフェース38,操作パネル40は,それぞれ,受付部の一例である。
続いて,回収動作について説明する。回収動作は,前述したように,クリーナ55に溜まった残留物をベルトクリーナ9に回収させる動作である。回収動作では,プリンタ100は,残留物を,クリーナ55から感光体51と搬送ベルト7とを経て,ベルトクリーナ9へと移動させる。
そのために,プリンタ100は,回収動作時には,クリーナ55,帯電部52,および転写部54に,印刷時とは異なるバイアスを印加させ,感光体51や搬送ベルト7を印刷時と同様に回転させる。一方,プリンタ100は,回収動作時には,現像部53,露光部6,および定着部8の機能は停止させている。つまり,回収動作時には,現像ローラ531は非現像位置にあり,ポリゴンモータ62は回転駆動されておらず,定着部8は加熱されていない。
プリンタ100は,回収動作にて,クリーナ55に,正極性の吐出バイアスを印加させ,クリーナ55に溜まった正極性の残留物を,感光体51へ電気的に吐出させる。すなわち,回収動作では,クリーナ55は,吐出部材として機能する。吐出バイアスは,第2の電圧の一例である。そして,感光体51上に吐出された残留物は,感光体51の回転とともに移動する。
プリンタ100は,回収動作にて,帯電部52に,印刷用の帯電バイアスよりも絶対値の小さい正極性の弱帯電バイアスを印加させる。弱帯電バイアスの絶対値は,クリーナ55の吐出バイアスの絶対値よりも小さい。従って,感光体51上の残留物は,帯電部52に吸引されることなく,感光体51の回転とともに,帯電部52の帯電領域を通過する。
さらに,プリンタ100は,回収動作にて,転写部54に,印刷用の転写バイアスよりも絶対値の小さい負極性の弱転写バイアスを印加させる。弱転写バイアスの絶対値は,印刷用の転写バイアスの絶対値と等しくてもよい。回収動作では,シートを介さずに直接,搬送ベルト7へ残留物を転写するので,印刷用よりも絶対値の小さい弱転写バイアスとしても,感光体51上の残留物を搬送ベルト7に転写させることができる。感光体51から搬送ベルト7へ転写された残留物は,搬送ベルト7の移動とともに,ベルトクリーナ9の回収位置へ到達する。
そして,プリンタ100は,回収動作にて,ベルトクリーナ9の回収ローラ91に,負極性のクリーナバイアスを印加する。クリーナバイアスの絶対値は,印刷時のクリーナバイアスの絶対値と同程度である。これにより,搬送ベルト7上の残留物は,回収ローラ91に吸引され,回収容器92に回収される。
プリンタ100は,例えば,印刷ジョブの印刷が終了して,次の印刷ジョブを受け付けていない場合に,回収動作を開始する。連続印刷が完了する度に回収動作を行うことで,クリーナ55への残留物の過剰な蓄積は抑制される。また,プリンタ100は,電源オン後の初期動作として,回収動作を開始する。また,プリンタ100は,カバー15が開閉されたことを検知した場合に,回収動作を開始する。
また,本形態のプリンタ100は,回収動作を開始した後,クリーナ55による吐出動作の実行中に印刷ジョブを受け付けた場合,吐出動作を停止させる。具体的に,プリンタ100は,吐出バイアスの印加を停止する。さらに,プリンタ100は,印刷ジョブを受け付けてから吐出された残留物の最後尾がベルトクリーナ9の回収位置に到達するまでに,ポリゴンモータ62の回転を開始させる。
ポリゴンモータ62の回転を開始してから回転が安定するまでの所要時間は,他の印刷準備のための動作に比較して長い。そのため,吐出動作中に印刷ジョブを受け付けた場合,プリンタ100は,まずポリゴンモータ62の回転を開始する。また,プリンタ100は,ポリゴンモータ62の回転の開始に加えて,定着部8を加熱して定着可能な温度とする動作,プロセス部5の各部に印刷用のバイアスを印加する動作,も行ってもよい。
続いて,プリンタ100にて前述した回収動作を実現する,回収処理の手順について,図3のフローチャートおよび図4のタイミングチャートを参照して説明する。この回収処理は,次の印刷ジョブを受け付けていない状態で印刷ジョブの印刷が終了,電源オン,カバー開閉の少なくとも1つを満たしたことを契機に,CPU31にて実行開始される。
また,図4のタイミングチャートは,印刷ジョブの実行を終了した後,回収動作を開始し,回収動作の実行中に新たな印刷ジョブを受け付けた場合の,各部のバイアスの変更タイミングの例である。図4中の時刻t1は,印刷終了後の回収動作の開始時であり,時刻t2は,新たな印刷ジョブの受け付け時である。また,時刻t3は,回収動作の終了時,時刻t4は,受け付けた印刷ジョブの終了による回収動作の開始時,時刻t5は,時刻t4にて開始した回収動作の終了時である。
なお,図4中の縦軸では,「現像ローラ」の「当接」は,現像部53が現像位置であることを意味し,「離間」は非現像位置であることを意味している。また,「帯電バイアス」,「転写バイアス1」〜「転写バイアス4」の「弱」は,回収動作に使用されるバイアスである弱帯電バイアスと弱転写バイアスとを意味し,「強」は,印刷時に使用されるバイアスである帯電バイアスと転写バイアスとを意味している。なお,転写バイアスは,搬送ベルト7の移動方向について上流側の転写部54から順に,1〜4としている。
図3の回収処理では,プリンタ100は,まず,前述した回収動作時のバイアスを各部に印加して,回収動作を開始する(S101)。具体的には,プリンタ100は,クリーナ55に吐出バイアスを印加させ,回収ローラ91にクリーナバイアスを印加させ,帯電部52に弱帯電バイアスを印加させ,転写部54に弱転写バイアスを印加させる。なお,各バイアスの印加開始タイミングは同時でなくてもよく,残留物の到達タイミングに間に合うように印加が開始される。また,感光体51及び搬送ベルト7が駆動されていない場合には,プリンタ100は,回収動作の開始に際して感光体51及び搬送ベルト7の駆動を開始する。
これにより,クリーナ55に溜まっている残留物は,クリーナ55から感光体51上に吐出される。そして,感光体51上の残留物は,搬送ベルト7に転写された後,搬送ベルト7にて運ばれ,ベルトクリーナ9にて回収される。S101にてクリーナ55に残留物を吐出させる処理は,吐出処理の一例である。
プリンタ100は,S101の後,所定の吐出時間が経過したか否かを判断する(S102)。S102は,吐出時間判断処理の一例である。吐出時間は,クリーナ55から感光体51上に残留物を吐出する吐出動作を開始した後,クリーナ55に溜まった残留物を感光体51に吐出し終わったと見なすことができる吐出動作の実行時間である。吐出時間は,クリーナ55への吐出バイアスの印加を開始してから,吐出された残留物の後端がベルトクリーナ9にて回収されるまでの時間である。なお,吐出時間のうち,クリーナ55に吐出バイアスを印加する時間は所定の吐出バイアス時間であり,例えば,クリーナ55を3回転させる時間である。プリンタ100は,吐出時間を,ROM32またはNVRAM34に記憶している。
吐出時間が経過していないと判断したことに応じて(S102:NO),プリンタ100は,印刷ジョブを受け付けたか否かを判断する(S103)。S103は,ジョブ判断処理の一例である。印刷ジョブは,ネットワークインターフェース37,USBインターフェース38,あるいは操作パネル40を介して受け付けられる。印刷ジョブを受け付けていないと判断したことに応じて(S103:NO),プリンタ100は,S102に戻り,吐出時間の経過と印刷ジョブの受け付けとのいずれかとなるまで,回収動作を継続する。
吐出時間が経過する前に印刷ジョブを受け付けたと判断したことに応じて(S103:YES),プリンタ100は,回収動作を中断して印刷ジョブを実行する処理である中断印刷処理を実行する(S106)。
次に,中断印刷処理の手順について,図5のフローチャートを参照して説明する。中断印刷処理では,プリンタ100は,まず,クリーナ55への吐出バイアスの印加を停止する(S201)。例えば,図4では,プリンタ100は,新たな印刷ジョブを受け付けた時刻t2にて,「クリーナ」を「吐出」から「OFF」に変更する。これにより,クリーナ55から感光体51への残留物の吐出動作は停止される。つまり,プリンタ100は,吐出動作中に印刷ジョブを受け付けた場合,吐出動作を中断する。S201は,吐出停止処理の一例である。
さらに,プリンタ100は,ポリゴンモータ62の回転を開始させる(S202)。また,定着部8の温度が所定温度以上であるか否かを判断する(S203)。そして,定着部8が所定温度以上となっていないと判断したことに応じて(S203:NO),プリンタ100は,定着部8の加熱を開始する(S204)。定着部8が所定温度以上となっていない場合としては,例えば,電源オンを契機に回収処理を開始した場合がある。なお,S202〜S204は,S201より前,または,同時に実行してもよい。
そして,S204の後,または,定着部8が所定温度以上となっていると判断したことに応じて(S203:YES),プリンタ100は,感光体51上に吐出された残留物の最後尾の位置が,帯電部52による帯電領域を通過したか否かを判断する(S205)。具体的には,プリンタ100は,クリーナ55と帯電部52との距離と感光体51の回転速度とから算出される帯電通過時間を経過したか否かを判断する。
残留物の最後尾が帯電領域を通過していないと判断したことに応じて(S205:NO),プリンタ100は,通過するまで動作を継続する。一方,残留物の最後尾が帯電領域を通過したと判断したことに応じて(S205:YES),プリンタ100は,帯電部52の弱帯電バイアスの印加を停止する(S206)。
そして,プリンタ100は,感光体51上の残留物の最後尾が転写部54による転写領域を通過したか否かを判断する(S207)。具体的には,プリンタ100は,クリーナ55と転写部54との距離と感光体51の回転速度とから算出される転写通過時間を経過したか否かを判断する。
各プロセス部の転写領域では,当該プロセス部から吐出された残留物だけでなく,当該プロセス部よりも上流に配置されているプロセス部にて搬送ベルト7上へ転写された残留物も通過する。プリンタ100は,各プロセス部の転写部54において,当該プロセス部よりも上流側のプロセス部による残留物の最後尾が全て通過した場合に,残留物の最後尾が転写領域を通過したと判断する。
残留物の最後尾が転写領域を通過していないと判断したことに応じて(S207:NO),プリンタ100は,通過するまで動作を継続する。一方,残留物の最後尾が転写領域を通過したと判断したことに応じて(S207:YES),プリンタ100は,転写部54の弱転写バイアスの印加を停止する(S208)。これにより,弱転写バイアスの印加は,搬送ベルト7の移動方向について最上流のプロセス部50Kから,下流側のプロセス部へ順に停止される。
例えば,図4に示すように,プリンタ100は,時刻t2の後,ポリゴンモータ62への動作信号を「OFF」から「ON」とし,「帯電バイアス」を「弱」から「OFF」とする。さらに,プリンタ100は,最上流のプロセス部50Kの「転写バイアス1」を「弱」から「OFF」に変更した後,所定の時間間隔で,上流側から順に「転写バイアス2」,「転写バイアス3」,「転写バイアス4」を,「弱」から「OFF」に変更する。これにより,搬送ベルト7上の残留物の感光体51への逆転写は,抑制される。なお,帯電バイアスの変更も,上流側から順に行ってもよい。
さらに,プリンタ100は,各色の弱転写バイアスの印加を停止した時点からの経過時間に基づいて,搬送ベルト7に転写された残留物の最後尾がベルトクリーナ9の回収位置に到達したか否かを判断する(S210)。到達していないと判断したことに応じて(S210:NO),プリンタ100は,到達するまで動作を継続する。一方,到達したと判断したことに応じて(S210:YES),プリンタ100は,ベルトクリーナ9のクリーナバイアスの印加を停止する(S211)。
図4の時刻t3は,搬送ベルト7に転写された残留物の最後尾がベルトクリーナ9の回収位置に到達したタイミングであり,プリンタ100は,時刻t3にて,クリーナバイアスを「ON」から「OFF」に変更する。そして,図4に示すように,プリンタ100は,時刻t2から時刻t3までの間に,ポリゴンモータ62の回転を開始する。
プリンタ100は,S208にて,全プロセス部の弱転写バイアスの印加を停止した後,受け付けた印刷ジョブの印刷を実行する。プリンタ100は,まず,クリーナ55に吸引バイアスを印加する(S212)。S212は,吸引処理の一例である。そして,プリンタ100は,帯電部52に帯電バイアスを印加し(S213),現像部53に現像バイアスを印加する(S214)。なお,S213とS214とは,逆順でも同時でもよい。
さらに,プリンタ100は,感光体51のうち,S213における帯電バイアスの印加によって帯電された箇所が,現像部53による現像領域に到達したか否かを判断する(S215)。到達していないと判断したことに応じて(S215:NO),プリンタ100は,到達するまで待つ。帯電箇所が現像領域に到達したと判断したことに応じて(S215:YES),プリンタ100は,現像部53を現像位置に移動させて(S216),中断印刷処理を終了する。
なお,S211は,残留物の最後尾がベルトクリーナ9の回収位置に到達した後であればよく,例えば,ポリゴンモータ62の回転が安定した後でもよいし,S212〜S216より後でもよい。S212〜S216は,ポリゴンモータ62の回転が安定した後でもよい。また,S213は,S206より後であればよい。早期に帯電バイアスを印加すれば,早期に感光体51の表面電位を安定させることができる。
また,帯電箇所が現像領域に到達してから現像部53を現像位置に移動させることで,現像ローラ531から感光体51への意図しないトナーの付着が抑制される。また,現像部53に現像バイアスを印加した後に,現像部53を現像位置に移動させることで,逆極性のトナーが感光体51に付着することを抑制し,また,感光体51の表面電位を安定させることができる。
図3の回収処理に戻り,S106の中断印刷処理の後,プリンタ100は,ポリゴンモータ62の回転が安定したら,受け付けた印刷ジョブの印刷の実行を開始し(S108),回収処理を終了する。S108では,プリンタ100は,転写部54に,シートが転写領域に到達するタイミングに基づくタイミングで,転写バイアスを印加させる。
つまり,プリンタ100は,図4の時刻t1にて開始した吐出動作の実行中,時刻t2にて印刷ジョブを受け付けた場合には,吐出動作を中断し,時刻t2から回収動作の終了する時刻t3までの間にポリゴンモータ62の回転を開始させる。これにより,吐出動作の停止後,プリンタ100は,速やかに印刷を開始でき,吐出動作の実行中に受け付けた印刷ジョブの完了までの時間が短縮される。さらに,印刷を開始するときには,吐出動作によって吐出された残留物は,ベルトクリーナ9によって回収されているので,印刷物の画質への悪影響は抑制される。
一方,回収動作を開始してから,印刷ジョブを受け付けることなく所定の吐出時間が経過したと判断したことに応じて(S102:YES),プリンタ100は,待機状態へ移行し(S110),回収処理を終了する。具体的に,待機状態では,プリンタ100は,各バイアスの印加を停止し,感光体51や搬送ベルト7の回転動作を停止する。待機状態では,プリンタ100は,現像部53を非現像位置とし,定着部8の加熱を停止し,ポリゴンモータ62を回転させない。
なお,図4では,時刻t2にて受け付けた印刷ジョブが,1枚の印刷を実行する印刷ジョブであり,当該印刷ジョブを終了した後,次の印刷ジョブを受け付けていない例を示している。つまり,プリンタ100は,印刷ジョブの終了後,図4中の時刻t4にて,回収動作を開始し,時刻t5にて,回収動作を適切に終了した。時刻t5は,時刻t4に開始した回収動作の全行程を中断する事なく終了した時刻である。時刻t4から時刻t5までに要する時間は,前述した吐出時間に基づいて算出される。
以上,詳細に説明したように,第1の形態のプリンタ100によれば,クリーナ55にて,感光体51上の残留物を吸引する吸引動作と,吸引した残留物を感光体51に吐出する吐出動作とを実行する。そして,吐出動作を実行中に印刷ジョブを受け付けた場合には,プリンタ100は,吐出時間が経過する前に吐出動作を停止し,さらに印刷ジョブを受け付けてから残留物の最後尾がベルトクリーナ9に回収されるまでの間に,ポリゴンモータ62の回転を開始する。これにより,クリーナ55の吐出動作中に印刷ジョブを受け付けた場合に,回収動作を完了させる装置に比較して,印刷ジョブの完了までの時間短縮が期待できる。
なお,吸引動作と吐出動作とを実行する部材は,クリーナ55に限らない。例えば,接触型の帯電部材を備えるプリンタでは,帯電部材に,トナーの帯電極性と逆極性に帯電した残留物が吸引される。そこで,印刷時以外に,接触型の帯電部材に,印刷時の帯電バイアスと逆極性のバイアスを印加することで,吐出動作を実行させることができる。つまり,接触型の帯電部材は,吸引動作と吐出動作とを実行する部材の一例である。
接触型の帯電部材を備えるプリンタ101のプロセス部の例を図6に示す。プリンタ101は,プリンタ100の帯電部52に代えて,感光体51の表面に接触する帯電部521を備えている。また,プリンタ101は,プリンタ100のクリーナ55に代えて,クリーナブレード551を備えている。帯電部とクリーナ以外の構成はプリンタ100と同様である。プリンタ101における印刷時の各部のバイアスは,プリンタ100のバイアスと同様である。なお,帯電部521としては,感光体51と接触する構成であればよく,例えば,帯電ローラ,帯電ブラシ,帯電フィルムが該当する。
帯電部521は,印刷実行中に,帯電バイアスが印加された状態で感光体51と接触することから,帯電バイアスと逆極性に帯電した残留物を吸引する。逆極性の残留物は,例えば,トナーから分離したシリカ等の外添材,紙粉,正規帯電極性とは逆極性に帯電された逆帯電トナーである。そのため,プリンタ101は,印刷中以外のタイミングで,帯電部521に溜まった残留物を感光体51に吐出させ,転写部54にて感光体51から搬送ベルト7に転写させて,ベルトクリーナ9に回収させるための回収動作を実行する。
プリンタ101の回収動作について,図7のタイミングチャートを参照して説明する。図7中の各時刻t1〜t5は,図4と同じタイミングを示している。また,図7中の「帯電バイアス」の「吐出」は,吐出時に帯電部52に印加されるバイアスであり,印刷時の帯電バイアスとは逆極性の吐出バイアスである。また,図7中の「転写バイアス1」〜「転写バイアス4」,「ベルトクリーニング」の「逆」は,それぞれ,印刷時とは逆極性のバイアスである。
プリンタ101は,回収動作にて,帯電部521に吐出バイアスを印加する。帯電部521の吐出バイアスは,帯電バイアスと逆極性である。また,吐出バイアスの絶対値は,帯電バイアスの絶対値より小さく,プリンタ100の弱帯電バイアスの絶対値と同程度である。また,プリンタ101は,回収動作において,転写部54に逆転写バイアスを印加し,ベルトクリーナ9に逆クリーナバイアスを印加する。逆転写バイアスは,転写バイアスと逆極性であり,逆転写バイアスの絶対値は,プリンタ100の弱転写バイアスの絶対値と同程度である。逆クリーナバイアスは,クリーナバイアスと逆極性であり,逆クリーナバイアスの絶対値は,クリーナバイアスの絶対値と同程度である。
吐出バイアスの印加により,帯電部521に吸引された残留物は,帯電部521から感光体51へと吐出される。感光体51上の残留物が転写領域に到達するまでに,プリンタ101は,転写部54に逆転写バイアスの印加を開始する。また,プリンタ101は,ベルトクリーナ9に逆クリーナバイアスを印加する。これにより,感光体51上の残留物は,搬送ベルト7上に転写され,搬送ベルト7とともに移動して,ベルトクリーナ9にて回収される。
プリンタ101においても,吐出動作中に印刷ジョブを受け付けた場合には,吐出動作を停止して,ポリゴンモータ62の回転を開始する。このプリンタ101のタイミングチャートを図7に示す。プリンタ101の回収処理は,図3のフローチャートに示したプリンタ100の回収処理とほぼ同様であるが,印加する各種のバイアスの極性と,S106の中断印刷処理の内容とは,プリンタ100とは異なる。
プリンタ101は,図7に示すように,吐出動作の実行中に印刷ジョブを受け付けた場合,ポリゴンモータ62の回転を開始する。プリンタ101は,図7の時刻t2にて,印刷ジョブを受け付けたので,帯電部521の吐出バイアスの印加を停止させる。さらに,プリンタ101は,吐出された残留物の最後尾が各プロセス部の転写領域を通過したら,最上流のプロセス部50Kから順に逆転写バイアスの印加を停止する。これにより,逆転写バイアスの印加を停止したプロセス部から印刷動作を開始することができるので,早期に印刷ジョブの印刷を開始できる。
プリンタ101では,特に,各色のプロセス部50K,50C,50M,50Yのうちの1つのプロセス部を特定のプロセス部とし,特定のプロセス部の転写部54を特定の転写部として,特定の転写部54へのバイアスを以下のように切り換えることが好ましい。つまり,特定のプロセス部から見て,自身よりも上流側の他のプロセス部から搬送ベルト7に転写された残留物の最後尾が,特定の転写部の転写領域を通過した後,逆転写バイアスの印加を停止して,印刷用の転写バイアスに切り換える。これにより,上流の感光体から吐出された残留物の当該特定の感光体への逆転写を抑制しつつ,印刷ジョブを早期に開始できる。
さらに,プリンタ101は,図7の時刻t3にて,搬送ベルト7上の残留物の最後尾がベルトクリーナ9の回収位置に到達したら,ベルトクリーナ9の逆クリーナバイアスの印加を停止する。そして,図7に示すように,プリンタ101は,時刻t2から時刻t3までの間に,ポリゴンモータ62の回転を開始する。
プリンタ101の中断印刷処理は,図5に示したプリンタ100の中断印刷処理のうち,S205とS206とを削除したものである。ただし,S201では,帯電部521への吐出バイアスの印加を停止する。そして,S204の後,または,S203にてYESの場合,S207に進む。S207以後の処理は,各種のバイアスの極性が異なる以外は,プリンタ100と同様の処理である。
すなわち,接触型の帯電部521を備えるプリンタ101は,帯電部521において,逆帯電性の残留物の吸引動作と吐出動作とを実行する。そして,プリンタ101は,吐出動作を実行中に印刷ジョブを受け付けた場合には,吐出動作を停止して,さらに印刷ジョブを受け付けてから残留物の最後尾がベルトクリーナ9の回収位置に達するまでの間に,ポリゴンモータ62の回転を開始する。これにより,プリンタ100と同様に,吐出動作中に印刷ジョブを受け付けた場合に,印刷ジョブの完了までの時間短縮が期待できる。
続いて,本発明にかかる画像形成装置を具体化した第2の形態について,添付図面を参照しつつ説明する。第2の形態のプリンタ102は,二次転写方式のプリンタである。プリンタ102は,図8に示すように,第1の形態のプリンタ100の搬送ベルト7に代えて,二次転写ベルト71と二次転写ローラ72とを有している。プリンタ102では,転写部54は,第1転写部の一例であり,二次転写ローラ72は,第2転写部の一例である。また,二次転写ベルト71は,中間転写ベルトの一例である。
プリンタ102は,各プロセス部の感光体51上に形成した各色のトナー像を,二次転写ベルト71上に転写して重ね合わせ,さらに,プリンタ102は,重ね合わせられたトナー像を,二次転写ローラ72によって二次転写ベルト71からシートへ転写させる。そのため,プリンタ102のシートの搬送路14は,二次転写ベルト71と二次転写ローラ72との間を通過する。
印刷実行時に,二次転写ローラ72は二次転写ベルト71と接触しているため,二次転写ローラ72には,トナーや紙粉等の残留物が吸引される。そして,プリンタ102は,印刷実行時以外のタイミングで,二次転写ローラ72からの残留物の吐出動作を実行する。つまり,プリンタ102は,二次転写ローラ72に二次転写動作の実行時とは逆極性の吐出バイアスを印加し,二次転写ローラ72から二次転写ベルト71上に残留物を吐出させる。そして,プリンタ102は,ベルトクリーナ9に回収バイアスを印加し,二次転写ベルト71上の残留物を回収する。
そして,プリンタ102は,吐出動作の実行中に印刷ジョブを受け付けた場合には,吐出動作を停止して,ポリゴンモータ62の回転を開始する。プリンタ102の回収処理は,図3のフローチャートに示したプリンタ100の回収処理とほぼ同様であるが,S106の中断印刷処理の内容はプリンタ100とは異なる箇所がある。
プリンタ102の中断印刷処理では,プリンタ100と同様に,まず,二次転写ローラ72への吐出バイアスの印加を停止し,ポリゴンモータ62の回転を開始する。そして,二次転写ローラ72から吐出した残留物の最後尾が,ベルトクリーナ9の回収位置を通過したら,ベルトクリーナ9の回収バイアスの印加を停止する。そして,プリンタ102は,ポリゴンモータ62の回転が安定したら,印刷動作を開始する。
つまり,プリンタ102の中断印刷処理は,図5に示したプリンタ100の中断印刷処理のうち,S205からS208までの間の処理を削除したものである。そして,S201では,二次転写ローラ72への吐出バイアスの印加を停止する。プリンタ102の中断印刷処理では,S204の後,または,S203にてYESの場合,S210に進む。
以上,詳細に説明したように,第2の形態のプリンタ102は,二次転写ローラ72において,二次転写ベルト71上の残留物を吸引する吸引動作と,吸引した残留物を二次転写ベルト71に吐出する吐出動作とを実行する。そして,吐出動作の実行中に印刷ジョブを受け付けた場合には,プリンタ102は,吐出動作を停止して,さらに印刷ジョブを受け付けてから残留物の最後尾がベルトクリーナ9の回収位置に達するまでの間に,ポリゴンモータ62の回転を開始する。これにより,第1の形態のプリンタ100と同様に,吐出動作中に印刷ジョブを受け付けた場合に,印刷ジョブの完了までの時間短縮が期待できる。
続いて,本発明にかかる画像形成装置を具体化した第3の形態について,添付図面を参照しつつ説明する。第3の形態のプリンタ200は,レーザ露光方式に代えて,LED露光方式の装置である。つまり,プリンタ200は,図9に示すように,第1の形態のプリンタ100における各色に共通の露光部6に代えて,LED露光方式のLED露光部56を各色のプロセス部ごとに備える。LED露光部56は,LEDの一例である。LED露光部56以外の構成は,第1の形態と同様であり,第1の形態と同じ符号を付して説明を省略する。
LED露光部56は,帯電部52と現像部53との間に設けられ,感光体51の軸方向に沿って並ぶ複数のLED素子を備え,感光体51の表面を露光する機能を有する。LED露光部56は,ポリゴンミラー61を用いないので,ポリゴンモータ62を備えていない。そのため,プリンタ200は,モータの回転を安定させる時間は不要であり,オン信号を受け付けてから,露光可能となるまでの所要時間は短い。
プリンタ200は,プリンタ100と同様に,クリーナ55にて吸引動作と吐出動作とを実行する。プリンタ200の各動作における各種のバイアスの極性や大きさも,プリンタ100と同様である。そして,プリンタ200も,吐出動作の実行中に印刷ジョブを受け付けた場合には,吐出動作を停止する。そして,吐出された残留物の最後尾が帯電部52の帯電領域を通過した場合,帯電部52に帯電バイアスを印加し,転写部54の弱転写バイアスの印加を停止する。プリンタ200の回収処理は,図3のフローチャートに示したプリンタ100の回収処理とほぼ同様であるが,S106の中断印刷処理の内容はプリンタ100とは異なる。
プリンタ200の中断印刷処理の手順を図10のタイミングチャートを参照して説明する。図10中の各時刻t1〜t5は,図4と同じタイミングを示している。図10では,プリンタ200は,印刷ジョブの実行を終了した後,時刻t1にて回収動作を開始し,吐出動作中の時刻t2に新たな印刷ジョブを受け付けたことを示している。
プリンタ200は,図10に示すように,印刷ジョブを受け付けた後,クリーナ55への吐出バイアスの印加を停止する。さらに,プリンタ200は,感光体51上の残留物の最後尾が帯電領域を通過したら,帯電部52の弱帯電バイアスの印加を停止する。さらに,プリンタ200は,弱帯電バイアスの印加の停止と同時,または,直後に,各色のプロセス部の転写部54への弱転写バイアスの印加を停止する。さらに,プリンタ200は,弱帯電バイアスの印加と弱転写バイアスの印加とを停止した後,クリーナ55に吸引バイアスを印加する。
クリーナ55への吐出バイアスの印加を停止した時点で,各プロセス部の感光体51には残留物が付着している。感光体51上に付着している残留物は,転写部54への弱転写バイアスの印加を停止してクリーナ55への吸引バイアスの印加を開始したことから,搬送ベルト7へは転写されず,クリーナ55に再び吸引される。これにより,吐出動作の停止によって感光体51に残った残留物による,画質への影響を抑制できる。
なお,プリンタ200は,クリーナ55に吸引バイアスの印加を開始した後,帯電部52に印刷用の帯電バイアスを印加し,続いて,現像部53に現像バイアスを印加して,現像部53を現像位置とする。つまり,プリンタ200は,クリーナ55に吸引バイアスの印加を開始した後,印刷動作を開始する。プリンタ200は,中断した吐出動作による残留物の回収が終わるまでに,印刷動作を開始する。
一方,搬送ベルト7には,最上流のプロセス部50Kの転写部54の転写領域から,ベルトクリーナ9の回収位置までの間に,残留物が付着している。搬送ベルト7上の残留物は,搬送ベルト7の移動とともに移動し,順次,ベルトクリーナ9に回収される。また,弱転写バイアスの印加を停止したことから,搬送ベルト7上の残留物が感光体51に逆転写される可能性があるが,逆転写された残留物は,クリーナ55に再び吸引される。
さらに,プリンタ200は,搬送ベルト7上の残留物の最後尾がベルトクリーナ9の回収位置に到達した後,ベルトクリーナ9のクリーナバイアスの印加を停止する。図10の時刻t3は,搬送ベルト7に転写された残留物の最後尾がベルトクリーナ9の回収位置に到達したタイミングである。
プリンタ200の中断印刷処理は,図5に示したプリンタ100の中断印刷処理のうち,S202とS207とを削除し,S210とS211との組をS212〜S216の組と順序を入れ替えたものである。また,プリンタ200の中断印刷処理では,S206とS208とをほぼ同時に実行する。
以上,詳細に説明したように,第3の形態のプリンタ200も,第1の形態のプリンタ100と同様に,クリーナ55にて吸引動作と吐出動作とを実行する。そして,吐出動作を実行中に印刷ジョブを受け付けた場合には,プリンタ200は,吐出動作を停止し,さらに残留物の最後尾が帯電部52の帯電領域を通過した場合に,帯電部52に印加させるバイアスを弱帯電バイアスから帯電バイアスに切り換え,転写部54への弱転写バイアスの印加を停止する。これにより,第1の形態のプリンタ100と同様に,クリーナ55の吐出動作中に印刷ジョブを受け付けた場合に,回収動作を完了させる装置に比較して,印刷ジョブの完了までの時間短縮が期待できる。
なお,上述した各実施の形態では,各プリンタ100,101,102,200は,吐出動作を実行中に印刷ジョブを受け付けた場合には,吐出時間が経過する前に吐出動作を停止するとした。しかし,吐出時間が経過する前であっても,回収動作のうちの吐出動作は完了させるとしてもよい。吐出動作を完了させるプリンタでは,図3の回収処理のS106にて,前述した中断印刷処理に代えて,図11に示す完了印刷処理を実行する。完了印刷処理の手順について,図11のフローチャートを参照して説明する。
完了印刷処理では,プリンタは,吐出動作を中断せず,前述した吐出バイアス時間が経過するまで吐出動作を完了させる。吐出バイアス時間は,クリーナ55に吐出バイアスを印加する時間であり,プリンタは,吐出バイアス時間をROM32またはNVRAM34に記憶している。そのため,プリンタは,まず,吐出バイアス時間が経過したか否かを判断する(S301)。そして,吐出バイアス時間が経過していないと判断したことに応じて,(S301:NO),吐出動作を継続する。一方,吐出バイアス時間が経過したと判断したことに応じて(S301:YES),ポリゴンモータ62の回転を開始させる(S202)。以後の処理は,中断印刷処理と同様である。
なお,吐出バイアス時間の経過前にポリゴンモータ62の回転を開始させ,吐出バイアス時間の経過後に吐出動作を停止するとしてもよい。つまり,S202〜S204をS301にてYESと判断されるより前に実行してもよい。また,感光体51上に吐出した残留物の最後尾が搬送ベルト7へ転写された後に吐出動作を停止するとしてもよい。
吐出バイアス時間の経過を待ってポリゴンモータ62の回転を開始させたとしても,回収動作を完了させる装置に比較して,印刷ジョブの完了までの時間短縮が期待できる。少なくとも吐出された残留物の最後尾がベルトクリーナ9の回収位置に達する前に印刷のための動作を開始することで,回収動作が完了してから印刷のための動作を開始する場合と比較して,印刷ジョブの早期開始が期待できる。すなわち,回収動作の効果と印刷ジョブの早期開始との両立を図ることができる。
吐出バイアス時間の経過を待つプリンタでは,少なくとも吐出動作を完了させることから,プリンタ100,101,102,200に比較して,クリーナ55への残留物の過蓄積が抑制される。従って,画質低下が抑制される。一方,プリンタ100,101,102,200では,吐出動作を停止して印刷の準備を開始することから,吐出バイアス時間の経過を待つ例に比較して,早期の印刷開始が期待できる。
なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。例えば,プリンタに限らず,複写機,複合機,FAX装置等,画像形成機能を備えるものであれば適用可能である。また,カラープリンタに限らず,モノクロ専用のプリンタにも適用可能である。
また,例えば,プリンタ100では,搬送ベルト7上の残留物の最後尾が転写領域を通過した後,上流側のプロセス部から順に,弱転写バイアスの印加を停止するとしたが,同時に停止してもよい。つまり,弱転写バイアスの停止は,クリーナ55の吐出バイアスの印加を停止した後であればよく,例えば,プリンタ200にて実施しているように,各プロセス部にて同時に停止してもかまわない。プリンタ100では,弱転写バイアスの印加を同時に停止する場合でも,ポリゴンモータ62の回転が安定した後に,印刷動作を開始すればよい。ただし,接触型の帯電部材を備えるプリンタにおいて用いる逆転写バイアスは,同時に停止すると逆転写された残留物を適切に回収できないおそれがあるので,同時に停止せずに,上流側のプロセス部にて吐出された残留物の最後尾が転写領域を通過した後に停止することが好ましい。
また,例えば,軸位置が可動式の現像ローラ531を備える現像部53に代えて,現像ローラの軸と感光体の軸との距離を一定に維持する現像部を有するプリンタにも,本発明は適用可能である。つまり,現像ローラは,感光体51の表面に接触,あるいはごく近接した位置であって,感光体51を現像できる位置に固定されていてもよい。固定式の現像部の場合,現像ローラに現像バイアスを印加するタイミングは,感光体51のうちの帯電バイアスが印加された帯電部52にて帯電された箇所が,現像ローラによる現像領域を通過した後とすることが好ましい。そして,中断印刷処理では,S216を削除し,S214を現在のS216の位置に移動する。つまり,S213にて帯電部52に帯電バイアスを印加した後,S215にてYESと判断したことに応じて,S214の現像バイアスの印加を実行する。これにより,現像ローラによる残留物の吸引を抑制できる。
また,例えば,中断印刷処理では,ポリゴンモータ62の回転を開始させるとともに,定着部8の加熱も開始するとしたが,これに限らない。印刷ジョブを受け付けてから,吐出された残留物の最後尾がベルトクリーナ9の位置に達するまでの間に,少なくとも,ポリゴンモータ62の回転を開始すればよく,定着部8の加熱は後でもよい。また,定着部8の加熱は,印刷ジョブの完了後の回収動作では行わず,電源オン時の回収動作のみにて行うとしてもよいし,電源オン時とカバー開閉時との回収動作にて行うとしてもよい。
また,例えば,印刷ジョブを完了し次の印刷ジョブを受け付けていない場合,電源オン時,カバー開閉時に,回収動作を実行するとしたが,しなくてもよい。つまり,回収動作を実行する条件は,上述した各実施の形態の例に限らず,例えば,所定枚数以上の印刷後,所定時間以上の感光体の回転後等としてもよい。
また,各実施の形態に開示されている処理は,単一のCPU,複数のCPU,ASIC35などのハードウェア,またはそれらの組み合わせで実行されてもよい。また,各実施の形態に開示されている処理は,その処理を実行するためのプログラムを記録した記録媒体,または方法等の種々の態様で実現することができる。
7 搬送ベルト
8 定着部
9 ベルトクリーナ
16 カバーセンサ
31 CPU
37 ネットワークインターフェース
38 USBインターフェース
40 操作パネル
51 感光体
52,521 帯電部
54 転写部
55 クリーナ
56 LED露光部
61 ポリゴンミラー
62 ポリゴンモータ
63 レーザダイオード
72 二次転写ローラ
100,101,102,200 プリンタ

Claims (16)

  1. 感光体と,
    前記感光体上のトナー像をベルト上の用紙またはベルトに転写する転写部と,
    前記感光体の表面を帯電させる帯電部と,
    前記感光体の表面にトナーを供給する現像ローラを有する現像部であって,前記現像ローラを前記感光体の表面に対して当接および離間する機構を有する前記現像部と,
    前記感光体の移動方向において前記転写部よりも下流であって前記帯電部よりも上流に位置し,前記転写部を通過した後の前記感光体上に残留するトナー及び紙粉の少なくとも一方である残留物を,前記感光体の表面との電位差を用いて,前記感光体から電気的に吸引する吸引部と,
    前記ベルト上の残留物を回収する回収部と,
    前記感光体を用いて画像を形成させる印刷ジョブを受け付ける受付部と,
    制御部と,
    を備え,
    前記制御部は,
    前記吸引部に第1の電圧を印加させ,前記吸引部に残留物を電気的に吸引させる吸引処理と,
    前記吸引部に前記第1の電圧と逆極性の電圧である第2の電圧を印加させ,前記吸引部が吸引した残留物を前記感光体上に電気的に吐出させ,前記ベルトを介して,前記ベルト上の残留物を前記回収部に回収させる吐出処理と,
    前記吐出処理を開始してから前記吐出処理を終了させる吐出時間が経過したか否かを判断する吐出時間判断処理と,
    前記吐出処理によって前記吸引部が残留物を吐出している間に,前記受付部が前記印刷ジョブを受け付けたか否かを判断するジョブ判断処理と,
    前記吐出処理によって前記吸引部が残留物を吐出している間に,前記受付部が前記印刷ジョブを受け付けたと前記ジョブ判断処理において判断したことに応じて,前記吐出時間判断処理にて前記吐出時間が経過したと判断される前に前記吸引部での残留物の吐出を停止させる吐出停止処理と,
    を実行し,
    前記帯電部に印加される電圧には,印刷用の印刷帯電電圧と,前記吸引部にて吐出された残留物が前記帯電部の帯電領域を通過する場合に用いる吐出帯電電圧であって,前記印刷帯電電圧と同極性で且つ前記印刷帯電電圧よりも絶対値が小さく且つ前記吸引部の前記第2の電圧と同極性で且つ前記吸引部の前記第2の電圧よりも絶対値が小さい前記吐出帯電電圧と,があり,
    前記制御部は,
    前記吐出処理によって前記吸引部が残留物を吐出している間,前記現像部を前記感光体から離間させ,
    前記吐出処理によって前記吸引部が残留物を吐出している間に,前記受付部が前記印刷ジョブを受け付けた場合,さらに,
    前記吸引部にて吐出された残留物の最後尾が前記帯電部の帯電領域を通過した後に,前記帯電部への印加電圧を前記吐出帯電電圧から前記印刷帯電電圧に切り換え,
    前記感光体の表面のうち前記印刷帯電電圧で帯電された領域の先頭が前記現像部による現像領域を通過した後に,前記現像部を前記感光体に当接させ,
    前記現像ローラを前記感光体に当接させるまでに,前記現像部に現像電圧を印加させる,
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載する画像形成装置において,
    前記制御部は,
    前記吐出処理によって前記吸引部が残留物を吐出している間に,前記受付部が前記印刷ジョブを受け付けた場合,さらに前記吸引部にて吐出された残留物の最後尾が前記転写部の転写領域を通過した後に,前記転写部への転写電圧の印加を停止させる,
    ことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載する画像形成装置において,
    前記制御部は,
    前記吐出処理によって前記吸引部が残留物を吐出している間に,前記受付部が前記印刷ジョブを受け付けた場合,前記吐出処理による前記吸引部の残留物の吐出を中断することで,前記吸引部での残留物の吐出を停止させる,
    ことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1または請求項2に記載する画像形成装置において,
    前記吐出時間は,前記吸引部への前記第2の電圧の印加を開始してから,吐出された残留物の後端が前記回収部にて回収されるまでの時間であって,前記吸引部へ前記第2の電圧を印加する吐出バイアス時間よりも長い時間であり,
    前記制御部は,
    前記吐出処理によって前記吸引部が残留物を吐出している間に,前記受付部が前記印刷ジョブを受け付けた場合,前記吐出処理のうちの前記吐出バイアス時間が経過したと判断したことに応じて,前記吸引部での残留物の吐出を停止させる,
    ことを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1から請求項のいずれか1つに記載する画像形成装置において,
    発光部と,
    前記発光部で発光された光を反射し,当該光で前記感光体の表面を露光する回転多面鏡と,
    前記回転多面鏡を回転させるモータと,
    を備え,
    前記制御部は,
    前記吐出処理によって前記吸引部が残留物を吐出している間に,前記受付部が前記印刷ジョブを受け付けた場合,前記吐出停止処理として,前記モータの回転を開始させる,
    ことを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1から請求項のいずれか1つに記載する画像形成装置において,
    前記制御部は,
    前記受付部にて受け付けた印刷ジョブの印刷を行っている間,前記吸引処理を実行し,
    前記受付部にて受け付けた印刷ジョブの印刷が完了し,次に印刷を行う印刷ジョブが無い場合に,前記吐出処理を実行する,
    ことを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1から請求項のいずれか1つに記載する画像形成装置において,
    前記感光体を含む画像形成部を覆うカバーと,
    前記カバーが開状態か閉状態かの検知に用いるセンサと,
    定着部と,
    を備え,
    前記制御部は,
    電源が投入された場合,あるいは前記センサによって前記カバーの開状態から閉状態への変化を検知した場合に,前記吐出処理を実行し,
    前記吐出処理によって前記吸引部が残留物を吐出している間に,前記受付部が前記印刷ジョブを受け付けた場合,さらに前記定着部の加熱を開始する,
    ことを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項1に記載する画像形成装置において,
    前記吸引部は,
    前記感光体の表面に対して当接し,前記第1の電圧が印加された場合に前記感光体上の残留物を吸引し,さらに前記感光体の表面を帯電させる機能を有し,
    前記制御部は,
    前記吐出処理では,前記吸引部が吸引した残留物を前記感光体上に吐出させ,さらに前記転写部に印刷時の電圧である転写電圧とは逆極性の電圧である逆転写電圧を印加させる,
    ことを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項に記載する画像形成装置において,
    複数の前記感光体を備え,
    各感光体に対して前記転写部および前記吸引部をそれぞれ備え,
    前記制御部は,
    前記ベルトの搬送方向の最上流に位置する感光体に吐出された残留物の最後尾が,当該感光体に対応する転写部の転写領域を通過した場合に,当該転写部への印加電圧を前記逆転写電圧から前記転写電圧に切り換える,
    ことを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項に記載する画像形成装置において,
    前記制御部は,
    前記複数の感光体のうち特定の感光体に対応する転写部である特定の転写部に対し,前記ベルトの搬送方向の前記特定の感光体よりも上流に位置する感光体に吐出された残留物の最後尾が,当該特定の転写部の転写領域を通過した場合に,当該特定の転写部への印加電圧を前記逆転写電圧から前記転写電圧に切り換える,
    ことを特徴とする画像形成装置。
  11. 感光体と,
    前記感光体上のトナー像をベルト上の用紙またはベルトに転写する転写部と,
    前記感光体の表面を帯電させる帯電部と,
    前記感光体の表面にトナーを供給する現像ローラを有する現像部であって,前記現像ローラを前記感光体の表面に対して当接および離間する機構を有する前記現像部と,
    前記感光体の移動方向において前記転写部よりも下流であって前記帯電部よりも上流に位置し,前記転写部を通過した後の前記感光体上に残留するトナー及び紙粉の少なくとも一方である残留物を,前記感光体の表面との電位差を用いて,前記感光体から電気的に吸引する吸引部と,
    前記ベルト上の残留物を回収する回収部と,
    前記感光体を用いて画像を形成させる印刷ジョブを受け付ける受付部と,
    を備える画像形成装置における画像形成方法であって,
    前記吸引部に第1の電圧を印加させ,前記吸引部に残留物を電気的に吸引させる吸引ステップと,
    前記吸引部に前記第1の電圧と逆極性の電圧である第2の電圧を印加させ,前記吸引部が吸引した残留物を前記感光体上に電気的に吐出させ,前記ベルトを介して,前記ベルト上の残留物を前記回収部に回収させる吐出ステップと,
    前記吐出ステップの実行を開始してから前記吐出ステップの実行を終了させる吐出時間が経過したか否かを判断する吐出時間判断ステップと,
    前記吐出ステップの実行によって前記吸引部が残留物を吐出している間に,前記受付部が前記印刷ジョブを受け付けたか否かを判断するジョブ判断ステップと,
    前記吐出ステップの実行によって前記吸引部が残留物を吐出している間に,前記受付部が前記印刷ジョブを受け付けたと前記ジョブ判断ステップにおいて判断したことに応じて,前記吐出時間判断ステップにて前記吐出時間が経過したと判断される前に前記吸引部での残留物の吐出を停止させる吐出停止ステップと,
    を含み,
    前記帯電部に印加される電圧には,印刷用の印刷帯電電圧と,前記吸引部にて吐出された残留物が前記帯電部の帯電領域を通過する場合に用いる吐出帯電電圧であって,前記印刷帯電電圧と同極性で且つ前記印刷帯電電圧よりも絶対値が小さく且つ前記吸引部の前記第2の電圧と同極性で且つ前記吸引部の前記第2の電圧よりも絶対値が小さい前記吐出帯電電圧と,があり,
    前記吐出ステップによって前記吸引部が残留物を吐出している間,前記現像部を前記感光体から離間させ,
    前記吐出ステップによって前記吸引部が残留物を吐出している間に,前記受付部が前記印刷ジョブを受け付けた場合,さらに,
    前記吸引部にて吐出された残留物の最後尾が前記帯電部の帯電領域を通過した後に,前記帯電部への印加電圧を前記吐出帯電電圧から前記印刷帯電電圧に切り換え,
    前記感光体の表面のうち前記印刷帯電電圧で帯電された領域の先頭が前記現像部による現像領域を通過した後に,前記現像部を前記感光体に当接させ,
    前記現像ローラを前記感光体に当接させるまでに,前記現像部に現像電圧を印加させる,
    ことを特徴とする画像形成方法。
  12. 感光体と,
    前記感光体上のトナー像をベルト上の用紙またはベルトに転写する転写部と,
    前記感光体の表面を帯電させる帯電部と,
    前記感光体の表面にトナーを供給する現像ローラを有する現像部であって,前記現像ローラを前記感光体の表面に対して当接および離間する機構を有する前記現像部と,
    前記感光体の移動方向において前記転写部よりも下流であって前記帯電部よりも上流に位置し,前記転写部を通過した後の前記感光体上に残留するトナー及び紙粉の少なくとも一方である残留物を,前記感光体の表面との電位差を用いて,前記感光体から電気的に吸引する吸引部と,
    前記ベルト上の残留物を回収する回収部と,
    前記感光体を用いて画像を形成させる印刷ジョブを受け付ける受付部と,
    を備える画像形成装置に,
    前記吸引部に第1の電圧を印加させ,前記吸引部に残留物を電気的に吸引させる吸引処理と,
    前記吸引部に前記第1の電圧と逆極性の電圧である第2の電圧を印加させ,前記吸引部が吸引した残留物を前記感光体上に電気的に吐出させ,前記ベルトを介して,前記ベルト上の残留物を前記回収部に回収させる吐出処理と,
    前記吐出処理を開始してから前記吐出処理を終了させる吐出時間が経過したか否かを判断する吐出時間判断処理と,
    前記吐出処理によって前記吸引部が残留物を吐出している間に,前記受付部が前記印刷ジョブを受け付けたか否かを判断するジョブ判断処理と,
    前記吐出処理によって前記吸引部が残留物を吐出している間に,前記受付部が前記印刷ジョブを受け付けたと前記ジョブ判断処理において判断したことに応じて,前記吐出時間判断処理にて前記吐出時間が経過したと判断される前に前記吸引部での残留物の吐出を停止させる吐出停止処理と,
    を実行させ,
    前記帯電部に印加される電圧には,印刷用の印刷帯電電圧と,前記吸引部にて吐出された残留物が前記帯電部の帯電領域を通過する場合に用いる吐出帯電電圧であって,前記印刷帯電電圧と同極性で且つ前記印刷帯電電圧よりも絶対値が小さく且つ前記吸引部の前記第2の電圧と同極性で且つ前記吸引部の前記第2の電圧よりも絶対値が小さい前記吐出帯電電圧と,があり,
    前記吐出処理によって前記吸引部が残留物を吐出している間,前記現像部を前記感光体から離間させ,
    前記吐出処理によって前記吸引部が残留物を吐出している間に,前記受付部が前記印刷ジョブを受け付けた場合,さらに,
    前記吸引部にて吐出された残留物の最後尾が前記帯電部の帯電領域を通過した後に,前記帯電部への印加電圧を前記吐出帯電電圧から前記印刷帯電電圧に切り換え,
    前記感光体の表面のうち前記印刷帯電電圧で帯電された領域の先頭が前記現像部による現像領域を通過した後に,前記現像部を前記感光体に当接させ,
    前記現像ローラを前記感光体に当接させるまでに,前記現像部に現像電圧を印加させる,
    ことを特徴とするプログラム。
  13. 感光体と,
    前記感光体上のトナー像を中間転写ベルトに転写させる第1転写部と,
    前記感光体の表面にトナーを供給する現像ローラを有する現像部であって,前記現像ローラを前記感光体の表面に対して当接および離間する機構を有する前記現像部と,
    前記中間転写ベルトのうち用紙及びトナー像を搬送する面である搬送面,または,用紙と接触し,前記中間転写ベルトの搬送面上のトナー像を用紙に転写する第2転写部と,
    前記中間転写ベルト上のトナー及び紙粉の少なくとも一方である残留物を回収する回収部と,
    前記感光体を用いて画像を形成させる印刷ジョブを受け付ける受付部と,
    制御部と,
    を備え,
    前記制御部は,
    前記第2転写部に第1の電圧を印加させ,前記第2転写部に前記中間転写ベルト上のトナー像を用紙に転写させる転写処理と,
    前記第2転写部に前記第1の電圧と逆極性の電圧である第2の電圧を印加させ,前記第2転写部にトナー及び紙粉の少なくとも一方である残留物を電気的に吐出させ,前記中間転写ベルトを介して,前記回収部に残留物を回収させる吐出処理と,
    前記吐出処理を開始してから前記吐出処理を終了させる吐出時間が経過したか否かを判断する吐出時間判断処理と,
    前記吐出処理によって前記第2転写部が残留物を吐出している間に,前記受付部が前記印刷ジョブを受け付けたか否かを判断するジョブ判断処理と,
    前記吐出処理によって前記第2転写部が残留物を吐出している間に,前記受付部が前記印刷ジョブを受け付けたと前記ジョブ判断処理において判断したことに応じて,前記吐出時間判断処理にて前記吐出時間が経過したと判断される前に前記第2転写部での残留物の吐出を停止させる吐出停止処理と,
    を実行し,
    前記制御部は,
    前記吐出処理によって前記第2転写部が残留物を吐出している間,前記現像部を前記感光体から離間させ,
    前記吐出処理によって前記第2転写部が残留物を吐出している間に,前記受付部が前記印刷ジョブを受け付けた場合,前記現像部に現像電圧を印加させた後,前記現像ローラを前記感光体に当接させる,
    ことを特徴とする画像形成装置。
  14. 感光体と,
    前記感光体上のトナー像を中間転写ベルトに転写させる第1転写部と,
    前記感光体の表面にトナーを供給する現像ローラを有する現像部であって,前記現像ローラを前記感光体の表面に対して当接および離間する機構を有する前記現像部と,
    前記中間転写ベルトのうち用紙及びトナー像を搬送する面である搬送面,または,用紙と接触し,前記中間転写ベルトの搬送面上のトナー像を用紙に転写する第2転写部と,
    前記中間転写ベルト上のトナー及び紙粉の少なくとも一方である残留物を回収する回収部と,
    前記感光体を用いて画像を形成させる印刷ジョブを受け付ける受付部と,
    を備える画像形成装置における画像形成方法であって,
    前記第2転写部に第1の電圧を印加させ,前記第2転写部に前記中間転写ベルト上のトナー像を用紙に転写させる転写ステップと,
    前記第2転写部に前記第1の電圧と逆極性の電圧である第2の電圧を印加させ,前記第2転写部にトナー及び紙粉の少なくとも一方である残留物を電気的に吐出させ,前記中間転写ベルトを介して,前記回収部に残留物を回収させる吐出ステップと,
    前記吐出ステップの実行を開始してから前記吐出ステップの実行を終了させる吐出時間が経過したか否かを判断する吐出時間判断ステップと,
    前記吐出ステップの実行によって前記第2転写部が残留物を吐出している間に,前記受付部が前記印刷ジョブを受け付けたか否かを判断するジョブ判断ステップと,
    前記吐出ステップの実行によって前記第2転写部が残留物を吐出している間に,前記受付部が前記印刷ジョブを受け付けたと前記ジョブ判断ステップにおいて判断したことに応じて,前記吐出時間判断ステップにて前記吐出時間が経過したと判断される前に前記第2転写部での残留物の吐出を停止させる吐出停止ステップと,
    を含み,
    前記吐出ステップによって前記第2転写部が残留物を吐出している間,前記現像部を前記感光体から離間させ,
    前記吐出ステップによって前記第2転写部が残留物を吐出している間に,前記受付部が前記印刷ジョブを受け付けた場合,前記現像部に現像電圧を印加させた後,前記現像ローラを前記感光体に当接させる,
    ことを特徴とする画像形成方法。
  15. 感光体と,
    前記感光体上のトナー像を中間転写ベルトに転写させる第1転写部と,
    前記感光体の表面にトナーを供給する現像ローラを有する現像部であって,前記現像ローラを前記感光体の表面に対して当接および離間する機構を有する前記現像部と,
    前記中間転写ベルトのうち用紙及びトナー像を搬送する面である搬送面,または,用紙と接触し,前記中間転写ベルトの搬送面上のトナー像を用紙に転写する第2転写部と,
    前記中間転写ベルト上のトナー及び紙粉の少なくとも一方である残留物を回収する回収部と,
    前記感光体を用いて画像を形成させる印刷ジョブを受け付ける受付部と,
    を備える画像形成装置に,
    前記第2転写部に第1の電圧を印加させ,前記第2転写部に前記中間転写ベルト上のトナー像を用紙に転写させる転写処理と,
    前記第2転写部に前記第1の電圧と逆極性の電圧である第2の電圧を印加させ,前記第2転写部にトナー及び紙粉の少なくとも一方である残留物を電気的に吐出させ,前記中間転写ベルトを介して,前記回収部に残留物を回収させる吐出処理と,
    前記吐出処理を開始してから前記吐出処理を終了させる吐出時間が経過したか否かを判断する吐出時間判断処理と,
    前記吐出処理によって前記第2転写部が残留物を吐出している間に,前記受付部が前記印刷ジョブを受け付けたか否かを判断するジョブ判断処理と,
    前記吐出処理によって前記第2転写部が残留物を吐出している間に,前記受付部が前記印刷ジョブを受け付けたと前記ジョブ判断処理において判断したことに応じて,前記吐出時間判断処理にて前記吐出時間が経過したと判断される前に前記第2転写部での残留物の吐出を停止させる吐出停止処理と,
    を実行させ,
    前記画像形成装置に,
    前記吐出処理によって前記第2転写部が残留物を吐出している間,前記現像部を前記感光体から離間させ,
    前記吐出処理によって前記第2転写部が残留物を吐出している間に,前記受付部が前記印刷ジョブを受け付けた場合,前記現像部に現像電圧を印加させた後,前記現像ローラを前記感光体に当接させる,
    ことを特徴とするプログラム。
  16. 感光体と,
    前記感光体の表面の静電潜像をトナーで現像してトナー像を形成する現像ローラであって,前記感光体の表面に当接および離間することが可能な前記現像ローラと,
    前記トナー像を前記感光体からベルト上の用紙またはベルトに転写する転写部と,
    前記転写部を通過した後の前記感光体上に残留するトナー及び紙粉の少なくとも一方である残留物を,前記感光体から電気的に吸引するクリーナと,
    前記ベルトから残留物を回収するベルトクリーナと,
    制御部と,
    を備え,
    前記制御部は,クリーニング時において,
    前記現像ローラを前記感光体から離間させ,
    残留物を前記クリーナから前記感光体へ電気的に吐出させ,
    前記感光体に吐出された残留物を前記感光体から前記ベルトへ電気的に吐出させ,
    前記ベルトに吐出された残留物を前記ベルトクリーナに回収させる,
    画像形成装置において,
    前記制御部は,
    残留物を前記クリーナから前記感光体へ吐出している間に,前記画像形成装置が印刷ジョブを受け付けた場合,前記クリーナから前記感光体への残留物の吐出を停止させた後であって,かつ,前記現像ローラに現像バイアスを印加させた後に,前記現像ローラを前記感光体に当接させる,
    ことを特徴とする画像形成装置。
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