JP6544074B2 - 画像形成装置,回収方法,およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は,電子写真方式によって画像を形成する画像形成装置,残留物の回収方法,およびプログラムに関する。さらに詳細には,感光体等の像担持体上に残された残留物を回収する技術に関するものである。
従来から,電子写真方式によって画像を形成する画像形成装置において,転写されずに感光体上に残された廃トナー等,画像形成に伴う残留物を回収する動作が知られている。残留物を回収する動作には,例えば,感光体等の像担持体上の残留物をクリーニングデバイスによって像担持体から取り除く清掃動作と,取り除かれた残留物を回収容器に移動させて回収する回収動作と,が含まれる。
残留物を回収する動作を開示した文献としては,例えば,特許文献1がある。特許文献1には,トナーリサイクル手段によって感光体から取り除かれた廃トナーを現像装置に移動させて回収するリサイクルトナー吐出モードを実行する画像形成装置であって,入力指示があった際,印字枚数における画像の平均カバレッジに応じて,当該リサイクルトナー吐出モードを実行するか否かを判断する構成が開示されている。
特開2011−128525号公報
しかしながら,前記した従来の技術には,次のような問題があった。すなわち,回収動作中に印刷ジョブを受け付けた場合の動作について考慮されていない。例えば,回収動作を中断して印刷ジョブを実行すると,回収動作が完了していないことから,次の回収動作までに未回収の残留物が増大し,印字汚れが発生する可能性が高まる。
本発明は,前記した従来の技術が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,回収動作中に印刷ジョブを受け付けた場合に,未回収の残留物の増大を抑制する技術を提供することにある。
この課題の解決を目的としてなされた画像形成装置は,感光体と,前記感光体上に形成された静電潜像を,トナーを用いて現像する現像部と,前記感光体上のトナー像をベルト上の用紙またはベルトに転写させる転写部と,を有する前記画像形成部と,前記転写部を通過した後の前記感光体上に残留するトナー及び紙粉の少なくとも一方である残留物を電気的に吸引する吸引部と,前記ベルト上の残留物を回収する回収部と,前記感光体を用いて画像を形成させる印刷ジョブを受け付ける受付部と,制御部と,を備え,前記制御部は,前記受付部にて受け付けた印刷ジョブに従って前記画像形成部に画像を形成させる画像形成処理と,前記画像形成部に画像を形成させている間,前記吸引部に第1の電圧を印加させ,前記吸引部に残留物を電気的に吸引させる吸引処理と,前記吸引部に前記第1の電圧と逆極性の電圧である第2の電圧を印加させ,前記吸引部に残留物を電気的に吐出させ,前記ベルトを介して,前記回収部に残留物を回収させる吐出処理と,前記吐出処理中に,前記受付部が新たな印刷ジョブを受け付けた場合,前記吐出処理を中断し,当該新たな印刷ジョブに従って前記画像形成部に画像を形成させる中断後形成処理と,前記中断後形成処理における前記画像形成部の画像の形成に関する量である連続印字量の初期量と,前記中断後形成処理における連続印字量の比較対象となる連続印字閾値と,の少なくとも一方を,前記中断後形成処理における連続印字量の初期量と前記連続印字閾値との差が,前記画像形成処理による連続印字量の初期量と前記連続印字閾値との差よりも小さくなるように,変更する変更処理と,前記変更処理後の連続印字量の初期量に基づく前記中断後形成処理の実行中に,前記変更処理後の連続印字量が前記変更処理後の前記連続印字閾値を超えた場合,前記中断後形成処理を中断し,前記吸引部に前記第1の電圧と逆極性の電圧である第3の電圧を印加させ,前記吸引部に残留物を電気的に吐出させる中断後吐出処理と,を実行することを特徴としている。
本明細書に開示される画像形成装置は,印刷ジョブの実行中には吸引部に残留物を吸引させる吸引処理を実行する。また,画像形成装置は,吸引部に,吸引処理の時とは異なる電圧を印加させ,残留物を吐出させて回収する吐出処理を実行する。そして,画像形成装置は,吐出処理中に新たな印刷ジョブを受け付けた場合,吐出を中断して新たな印刷ジョブを実行する。画像形成装置は,新たな印刷ジョブの実行に当たり,連続印字量の初期量と連続印字閾値との少なくとも一方を変更し,連続印字量の初期量と連続印字閾値との差を小さくする。
すなわち,本明細書に開示される画像形成装置によれば,吐出を中断させて印刷ジョブの実行を開始した場合,通常の連続印刷時と比較して,連続印字量の初期量と連続印字閾値との差を小さくする。つまり,吐出を中断した場合,印刷ジョブの開始から連続印字量が連続印字閾値に達するまでに可能な連続印字量は,吐出を中断していない場合よりも少ない。これにより,吐出を中断した後の連続印刷では,吸引部による吐出の実行機会が増え,残留物の増大の抑制が期待できる。
また,本明細書には,他の画像形成装置として,画像を形成する画像形成部であって,感光体と,前記感光体上のトナー像を中間転写ベルトに転写させる第1転写部と,前記中間転写ベルトのうち用紙及びトナー像を搬送する面である搬送面,または,用紙と接触し,前記中間転写ベルトの搬送面上のトナー像を用紙に転写する第2転写部と,を有する前記画像形成部と,前記第2転写部を通過した後の前記中間転写ベルト上に残留するトナー及び紙粉の少なくとも一方である残留物を回収する回収部と,前記感光体を用いて画像を形成させる印刷ジョブを受け付ける受付部と,制御部と,を備え,前記制御部は,前記受付部にて受け付けた印刷ジョブに従って前記画像形成部に画像を形成させる画像形成処理と,前記画像形成部に画像を形成させている間,前記第2転写部に第1の電圧を印加させ,前記中間転写ベルトの搬送面上のトナー像を用紙に転写させる転写処理と,前記第2転写部に前記第1の電圧と逆極性の電圧である第2の電圧を印加させ,前記第2転写部にトナー及び紙粉の少なくとも一方である残留物を電気的に吐出させ,前記中間転写ベルトを介して,前記回収部に残留物を回収させる吐出処理と,前記吐出処理中に,前記受付部が新たな印刷ジョブを受け付けた場合,前記吐出処理を中断し,当該新たな印刷ジョブに従って前記画像形成部に画像を形成させる中断後形成処理と,前記中断後形成処理における連続印字量の初期量と連続印字閾値との少なくとも一方を,前記中断後形成処理における連続印字量の初期量と前記連続印字閾値との差が,前記画像形成処理による連続印字量の初期量と前記連続印字閾値との差よりも小さくなるように,変更する変更処理と,前記変更処理後の連続印字量の初期量に基づく前記中断後形成処理の実行中に,前記変更処理後の連続印字量が前記変更処理後の前記連続印字閾値を超えた場合,前記中断後形成処理を中断し,前記第2転写部に前記第1の電圧と逆極性の電圧である第3の電圧を印加させ,前記第2転写部に残留物を電気的に吐出させる中断後吐出処理と,を実行する,画像形成装置が開示されている。
本明細書に開示される上述の他の画像形成装置は,第2転写部に印刷ジョブの実行中と逆極性の電圧を印加させ,残留物を吐出させて回収する吐出処理を実行する。そして,画像形成装置は,吐出処理中に新たな印刷ジョブを受け付けた場合,吐出を中断して新たな印刷ジョブを実行する。画像形成装置は,新たな印刷ジョブの実行に当たり,連続印字量の初期量と連続印字閾値との少なくとも一方を変更し,連続印字量の初期量と連続印字閾値との差を小さくする。
本明細書に開示される上述の他の画像形成装置でも,吐出を中断させて印刷ジョブの実行を開始した場合,通常の連続印刷時と比較して,連続印字量の初期量と連続印字閾値との差を小さくする。これにより,上述の他の画像形成装置でも,吐出を中断した後の連続印刷では,吸引部による吐出の実行機会が増え,残留物の増大の抑制が期待できる。
上記画像形成装置の機能を実現するための回収方法,コンピュータプログラム,および当該コンピュータプログラムを格納するコンピュータ読取可能な記憶媒体も,新規で有用である。
本発明によれば,回収動作中に印刷ジョブを受け付けた場合に,未回収の残留物の増大を抑制する技術が実現される。
第1の形態にかかるプリンタの概略構成を示す断面図である。 プリンタの電気的構成を示すブロック図である。 第1の形態のプリンタの印刷処理の手順を示すフローチャートである。 第2の形態のプリンタの印刷処理の手順を示すフローチャートである。 第3の形態にかかるプリンタの概略構成を示す断面図である。
以下,本発明にかかる画像形成装置を具体化した第1の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は,電子写真方式の画像形成機能を備えたプリンタに本発明を適用したものである。
第1の形態のプリンタ100は,図1に示すように,レーザ露光方式の電子写真技術によりシートに画像を形成する装置であり,いわゆるタンデム型のダイレクト転写方式によるカラー画像の形成機能を備えている。プリンタ100は,プロセス部5と,露光部6と,搬送ベルト7と,定着部8と,ベルトクリーナ9とを備える。そして,搬送ベルト7は,図1中に矢印で示すように,回転移動する無端状のベルト部材であり,シートを搬送する機能を有する。プロセス部5は,画像形成部の一例であり,搬送ベルト7は,ベルトの一例である。
プロセス部5は,トナーの色が異なるのみでそれ以外は同じ構成の4つのプロセス部50K,50C,50M,50Yを備える。各色のプロセス部は,搬送ベルト7に沿って,搬送ベルト7の移動方向についてプロセス部50K,50C,50M,50Yの順に配置されている。なお,各色のプロセス部の並び順は,図1の例に限らない。
また,各プロセス部50K,50C,50M,50Yは,図1のプロセス部50Kに示すように,それぞれ,感光体51と,帯電部52と,現像部53と,転写部54と,クリーナ55と,を備える。感光体51は,ドラム状であり,図1中に矢印で示すように,搬送ベルト7と連れ回り方向に回転される。そして,帯電部52と,現像部53と,転写部54と,クリーナ55とは,感光体51の回転方向について,この順で,感光体51の周囲に配置されている。転写部54は,搬送ベルト7を挟んで感光体51の反対側に配置される。
帯電部52は,帯電バイアスが印加され,感光体51の表面を帯電する機能を有する。帯電部52は,例えば,スコロトロン帯電器であり,感光体51の表面に対して非接触に配置されている。
現像部53は,現像バイアスが印加される現像ローラ531を備え,感光体51の表面にトナーを供給する機能を有する。さらに,現像部53は,現像ローラ531を,感光体51の表面に対して当接および離間する機構を有する。当接には,厳密には感光体51の表面に非接触であって,現像可能な距離で現像ローラ531と感光体51とが近接した状態も含まれる。つまり,現像ローラ531の軸位置は,現像部53にて感光体51の表面を現像可能な現像位置と,現像できない非現像位置とのいずれかに配置される。図1では,現像位置における現像部53を示している。なお,現像ローラ531が現像位置に固定されるものであってもよい。
転写部54は,転写バイアスが印加され,感光体51上のトナーを搬送ベルト7に向けて電気的に吸引する。画像形成時には,プリンタ100は,感光体51上のトナー像と搬送ベルト7上のシートとが,タイミングを合わせて転写部54の位置に到達するように,搬送ベルト7にてシートを搬送させる。そして,転写部54は,感光体51上のトナー像をシートに転写する機能を有する。
クリーナ55は,吸引バイアスが印加され,感光体51の表面から転写残トナー等の残留物を電気的に吸引する吸引部材として機能する。また,クリーナ55は,吸引バイアスと逆極性の吐出バイアスが印加され,吸引された残留物を感光体51の表面へ電気的に吐出する吐出部材として機能する。クリーナ55は,ローラ部材またはブラシ部材であって,感光体51の表面に接触して配置されている。クリーナ55は,吸引部の一例である。なお,クリーナ55から感光体51に吐出された残留物は,転写部54によって搬送ベルト7上へ転写される。残留物には,例えば,転写残トナーや逆極性トナー等の廃トナー,シリカ等の外添材,紙粉が含まれる。
露光部6は,感光体51を露光して,静電潜像を形成する機能を有する。露光部6は,図1に示すように,プロセス部5の上方に配置され,ポリゴンミラー61と,ポリゴンモータ62と,を備える。ポリゴンモータ62は,ポリゴンミラー61を所定の定速度で回転させる。ポリゴンミラー61は,レーザダイオードにて発光されたレーザ光を反射して,感光体51の表面にレーザ光を照射する。印刷中には,ポリゴンモータ62にて回転されるポリゴンミラー61によって,感光体51の軸方向に,レーザ光がスキャンされる。
定着部8は,ヒータを内蔵する加熱ローラ81と,加圧ローラ82と,サーミスタ83と,を備え,シート上の未定着のトナー像をシートに熱定着させる機能を有する。定着部8は,図1に示すように,搬送ベルト7の移動方向について,プロセス部5より下流側に配置されている。定着部8は,サーミスタ83からの信号に基づいて,加熱ローラ81の表面温度が所定の温度範囲内となるように制御される。
ベルトクリーナ9は,回収ローラ91と回収容器92とを備え,搬送ベルト7上の残留物を回収する機能を有する。ベルトクリーナ9は,回収部の一例である。ベルトクリーナ9は,搬送ベルト7のうち,プロセス部5が配置されている半周側とは異なる半周側に配置されている。残留物の電気的な極性は様々であるので,プリンタ100は,ベルトクリーナ9の回収ローラ91に印加させるバイアスの極性を変更して,各種の残留物を回収させる。回収ローラ91によって回収された残留物は,回収容器92に溜められる。なお,ベルトクリーナ9は,ブレード等の機械的に残留物を回収するものでもよい。
また,プリンタ100は,図1に示すように,給紙トレイ11と,排紙トレイ12と,シートを搬送するための複数の搬送部材13とを備える。搬送部材13には,搬送ベルト7も含まれる。給紙トレイ11は,印刷前のシートを収容する。排紙トレイ12は,印刷済みのシートを収容する。そして,プリンタ100の内部には,給紙トレイ11から排紙トレイ12に至るシートの搬送路14が形成されている。さらに,プリンタ100の筐体の一部は,開閉可能なカバー15となっており,メンテナンス時等にユーザによって開閉される。
本形態のプリンタ100は,正帯電性のトナーを使用する。印刷の実行時には,プリンタ100は,電源回路を制御して,帯電部52,現像部53,転写部54,クリーナ55の各部に,それぞれ,印刷用のバイアスを印加させる。
具体的に,プリンタ100は,帯電部52に正極性の帯電バイアスを印加させ,感光体51の表面を正極性に帯電させる。感光体51の帯電された箇所は,露光部6によるレーザ光の照射を受けることにより露光されて,部分的に電位の絶対値が低下する。これにより,感光体51の表面上に印刷データに基づいた静電潜像が形成される。
また,プリンタ100は,現像ローラ531に正極性の現像バイアスを印加させ,さらに,現像部53を現像位置とする。そして,プリンタ100では,感光体51上の静電潜像が現像部53による現像領域を通過する際に,現像ローラ531からトナーが供給され,感光体51上にトナー像が形成される。
一方,プリンタ100は,給紙トレイ11から搬送路14へ印刷用のシートを搬入し,搬送部材13及び搬送ベルト7にてシートを搬送させる。そして,プリンタ100は,転写部54に負極性の転写バイアスを印加させ,感光体51上のトナー像を搬送中のシートへ転写させる。なお,カラー画像の形成時には,プリンタ100は,各色の感光体51上のトナー像をシート上で重ね合わせる。さらに,プリンタ100は,定着部8に,シートに載ったトナー像をシートへ定着させる。プリンタ100は,印刷済みのシートを排紙トレイ12へ排出する。
また,プリンタ100は,印刷の実行中には,クリーナ55に負極性の吸引バイアスを印加させ,転写後も感光体51に残った転写残トナー等の残留物を,クリーナ55に電気的に吸引させる。吸引バイアスは,第1の電圧の一例である。つまり,印刷中には,クリーナ55は,吸引部材として機能する。
なお,印刷中の吸引を繰り返すことにより,クリーナ55には,吸引した残留物が溜まる。そこで,プリンタ100は,印刷の実行中以外のタイミングで,クリーナ55に溜まった残留物を吐出させ,ベルトクリーナ9に回収させる回収動作を実行する。回収動作については,後述する。
続いて,プリンタ100の電気的構成について説明する。プリンタ100は,図2に示すように,CPU31と,ROM32と,RAM33と,NVRAM(不揮発性RAM)34と,ASIC35とを含むコントローラ30を備えている。また,プリンタ100は,プロセス部5と,露光部6と,定着部8と,ベルトクリーナ9と,カバーセンサ16と,ネットワークインターフェース37と,USBインターフェース38と,操作パネル40と,を備え,これらがコントローラ30に電気的に接続されている。
カバーセンサ16は,カバー15が開状態か閉状態かの検知に用いられる。カバーセンサ16は,例えば,カバー15の開状態と閉状態とで異なる信号を出力するセンサである。カバーセンサ16は,センサの一例である。なお,プリンタ100は,カバー15が開閉されたことを検知できればよく,カバーセンサ16による検知に代えて,カバー15の開閉によって機械的に変位する構成を有していてもよい。
ROM32には,プリンタ100を制御するための各種制御プログラムや各種設定,初期値等が記憶されている。RAM33ないしNVRAM34は,各種制御プログラムが読み出される作業領域として,あるいは,データを一時的に記憶する記憶領域として利用される。
CPU31は,ROM32から読み出した制御プログラムに従って,その処理結果をRAM33またはNVRAM34に記憶させながら,プリンタ100の各構成要素を制御する。CPU31は,制御部の一例である。コントローラ30が制御部であってもよいし,ASIC35が制御部であってもよい。なお,図2中のコントローラ30は,CPU31等,プリンタ100の制御に利用されるハードウェアを纏めた総称であって,実際にプリンタ100に存在する単一のハードウェアを表すとは限らない。
ネットワークインターフェース37は,ネットワークを介して接続された装置と通信を行うためのハードウェアである。USBインターフェース38は,USBケーブル等を介して接続された装置と通信を行うためのハードウェアである。また,操作パネル40は,各種のメッセージの表示と,ユーザからの指示入力の受け付けと,を行うためのハードウェアである。ネットワークインターフェース37,USBインターフェース38,操作パネル40は,それぞれ,受付部の一例である。
続いて,回収動作について説明する。回収動作は,前述したように,クリーナ55に溜まった残留物を,クリーナ55から感光体51上に吐出させ,ベルトクリーナ9に回収させる動作である。回収動作では,プリンタ100は,残留物を,クリーナ55から感光体51と搬送ベルト7とを経て,ベルトクリーナ9へと移動させる。
そのために,プリンタ100は,回収動作時には,クリーナ55,帯電部52,および転写部54に,印刷時とは異なるバイアスを印加させ,感光体51や搬送ベルト7を印刷時と同様に回転させる。また,プリンタ100は,回収動作時には,現像部53,露光部6,および定着部8の機能は停止させる。つまり,回収動作時には,現像ローラ531は非現像位置にあり,ポリゴンモータ62は回転駆動されておらず,定着部8は加熱されていない。
具体的に,プリンタ100は,回収動作にて,クリーナ55に,正極性の吐出バイアスを印加させ,クリーナ55に溜まった正極性の残留物を,感光体51へ電気的に吐出させる。すなわち,回収動作では,クリーナ55は,吐出部材として機能する。吐出バイアスは,第2の電圧,第3の電圧,第4の電圧の一例である。そして,感光体51上に吐出された残留物は,感光体51の回転とともに移動する。
また,プリンタ100は,回収動作にて,帯電部52に,印刷用の帯電バイアスよりも絶対値の小さい正極性の弱帯電バイアスを印加させる。弱帯電バイアスの絶対値は,クリーナ55の吐出バイアスの絶対値よりも小さい。従って,感光体51上の残留物は,帯電部52に吸引されることなく,感光体51の回転とともに,帯電部52の帯電領域を通過する。
さらに,プリンタ100は,回収動作にて,転写部54に,印刷用の転写バイアスよりも絶対値の小さい負極性の弱転写バイアスを印加させる。弱転写バイアスの絶対値は,印刷用の転写バイアスの絶対値と等しくてもよい。回収動作では,シートを介さずに直接,搬送ベルト7へ残留物を転写するので,印刷用よりも絶対値の小さい弱転写バイアスとしても,感光体51上の残留物を搬送ベルト7に転写させることができる。感光体51から搬送ベルト7へ転写された残留物は,搬送ベルト7の移動とともに,ベルトクリーナ9の回収位置へ到達する。
そして,プリンタ100は,回収動作にて,ベルトクリーナ9の回収ローラ91に,負極性のクリーナバイアスを印加する。クリーナバイアスの絶対値は,印刷時のクリーナバイアスの絶対値と同程度である。これにより,搬送ベルト7上の残留物は,回収ローラ91に吸引され,回収容器92に回収される。
プリンタ100は,印刷ジョブの実行中,前回の回収動作を行った後に印刷した枚数である連続印刷枚数をカウントし,連続印刷枚数が所定の閾値枚数を超えた場合に,印刷を中断して回収動作を開始する。連続印刷枚数は,連続印字量の一例であり,閾値枚数は,連続印字閾値の一例である。プリンタ100は,閾値枚数を,ROM32またはNVRAM34に記憶している。なお,連続印刷枚数に代えて,感光体51の回転量,現像ローラ531の回転量,印刷の実行時間,トナー使用量等に基づく連続印字量を使用してもよく,連続印字量を枚数以外とした場合には,閾値枚数も対応する値とする。
プリンタ100は,回収動作にて,クリーナ55による吐出を開始してから所定の吐出時間が経過したら,吐出が完了したと見なして吐出バイアスの印加を停止する。プリンタ100では,吐出時間を,予めROM32またはNVRAM34に記憶している。なお,プリンタ100は,回収動作のうち,吐出された残留物の移動やベルトクリーナ9による回収は,吐出時間の経過後も所定時間継続する。そして,プリンタ100は,回収動作の完了後,連続印刷枚数を0枚に初期化し,中断した印刷ジョブの実行と連続印刷枚数のカウントとを再開する。
また,プリンタ100は,連続印刷枚数が閾値枚数を超えていなくても,印刷を実行していない状態で所定の条件を満たした場合に,回収動作を開始する。所定の条件としては,例えば,印刷ジョブの印刷が終了して次の印刷ジョブを受け付けていないこと,カバー15の開閉を検知したこと,電源オン,がある。そして,プリンタ100は,連続印刷枚数が閾値枚数を超えていない状態で回収動作を開始した場合にも,回収動作の完了後の印刷ジョブの実行時には,連続印刷枚数の初期値を0枚とする。
さらに,本形態のプリンタ100は,連続印刷枚数が閾値枚数を超えずに開始した回収動作の実行中に,すなわち,クリーナ55による吐出を開始してから吐出時間が経過する前に,新たな印刷ジョブを受け付けた場合,吐出を中断して新たな印刷ジョブを実行する。吐出時間の経過前に吐出を中断した場合,クリーナ55に吸引された残留物の一部は,吐出されずにクリーナ55に溜まっている可能性が高い。そのため,プリンタ100は,吐出を中断して実行を開始した印刷ジョブでは,連続印刷枚数の初期値と閾値枚数との少なくとも一方を変更して,次回の回収動作までに連続して印刷可能な枚数を,回収動作を完了した場合より少なくする。
続いて,プリンタ100にて前述した回収動作を含む印刷動作を実現する印刷処理の手順について,図3のフローチャートを参照して説明する。この印刷処理は,待機状態にて印刷ジョブを受け付けたことを契機に,CPU31にて実行開始される。
印刷処理では,プリンタ100は,まず,閾値枚数をROM32またはNVRAM34から読み出し,読み出した閾値枚数を,吐出の実行判断に用いる閾値に設定するとともに,連続印刷枚数を初期値の0枚に設定する(S101)。閾値は,連続印字閾値の一例であり,連続印刷枚数の初期値は,連続印字量の初期量の一例である。
次に,プリンタ100は,受け付けた印刷ジョブの実行を開始する。具体的に,プリンタ100は,まず,シート1枚の印刷を実行し,連続印刷枚数をカウントアップする(S102)。S102は,画像形成処理の一例である。なお,前述したように,プリンタ100は,印刷の実行時にクリーナ55による吸引も実行しており,S102は,吸引処理の一例でもある。
そして,プリンタ100は,連続印刷枚数が閾値より大きいか否かを判断する(S103)。連続印刷枚数が閾値より大きくないと判断したことに応じて(S103:NO),プリンタ100は,印刷ジョブが終了し,且つ,受付済みの次の印刷ジョブが無いか否かを判断する(S104)。印刷ジョブが終了していない,あるいは,次の印刷ジョブを受付済みであると判断したことに応じて(S104:NO),プリンタ100は,S102に戻り,印刷を実行して連続印刷枚数をカウントアップする。印刷ジョブが終了した場合であっても,次の印刷ジョブを受付済みであれば,連続して次の印刷ジョブを実行し,前の印刷ジョブの終了時における連続印刷枚数に累積してカウントアップする。
一方,連続印刷枚数が閾値より大きいと判断したことに応じて(S103:YES),プリンタ100は,印刷を中断して回収動作を開始する(S106)。具体的に,プリンタ100は,クリーナ55に印加させるバイアスを吸引バイアスから吐出バイアスに変更し,クリーナ55による吐出を開始させる。また,プリンタ100は,クリーナ55以外の部材に印加させるバイアスも,それぞれ回収動作時のバイアスに変更する。
そして,プリンタ100は,吐出開始から前述した吐出時間が経過したか否かを判断する(S107)。吐出時間が経過していないと判断したことに応じて(S107:NO),プリンタ100は,吐出を継続する。一方,吐出時間が経過したと判断したことに応じて(S107:YES),プリンタ100は,クリーナ55による吐出を停止させて(S108),連続印刷枚数を0枚とする(S109)。
さらに,プリンタ100は,S102に戻って,中断した印刷ジョブを再開する。なお,プリンタ100は,吐出時間の経過後,吐出した残留物をベルトクリーナ9に適切に回収した後,印刷ジョブを再開する。印刷ジョブの再開時には,プリンタ100は,各部のバイアスを,印刷用のバイアスに再び変更し,クリーナ55に吸引させる。
一方,連続印刷枚数が閾値以下で,実行中の印刷ジョブが終了し,且つ,受付済みの次の印刷ジョブが無いと判断したことに応じて(S104:YES),プリンタ100は,回収動作を開始し,クリーナ55による吐出を開始させる(S110)。S110は,吐出処理の一例である。
吐出を開始した後,プリンタ100は,前述した吐出時間が経過したか否かを判断する(S111)。吐出時間が経過していないと判断したことに応じて(S111:NO),プリンタ100は,印刷ジョブを受け付けたか否かを判断する(S112)。印刷ジョブは,ネットワークインターフェース37,USBインターフェース38,あるいは操作パネル40を介して受け付けられる。印刷ジョブを受け付けていないと判断したことに応じて(S112:NO),プリンタ100は,S111に戻り,吐出時間の経過と印刷ジョブの受け付けとのいずれかとなるまで,吐出を継続する。
吐出時間が経過する前に印刷ジョブを受け付けたと判断したことに応じて(S112:YES),プリンタ100は,クリーナ55による吐出を中断する(S114)。具体的に,プリンタ100は,クリーナ55への吐出バイアスの印加を停止する。なお,吐出済みの残留物をベルトクリーナ9へ回収するための動作は,吐出の中断後も継続して実行してもよい。
そして,プリンタ100は,受け付けた印刷ジョブの印刷を開始する際の連続印刷枚数の初期値を決定する(S115)。吐出を中断したことにより,クリーナ55は,吐出せずに連続して印刷した場合とも,吐出を完了させた場合とも,異なる状態となっている。そこで,S115では,プリンタ100は,新たな印刷ジョブの連続印刷枚数の初期値を0枚より大きい値に決定することで,連続印刷枚数の初期値と閾値枚数との差を小さくする。S115は,変更処理の一例である。
S115では,プリンタ100は,連続印刷枚数の初期値を,例えば,中断した吐出の開始前の連続印刷枚数,すなわち,直前に実行された印刷ジョブが完了した時点での連続印刷枚数とする。つまり,プリンタ100は,連続印刷枚数を,S104にてYESと判断した際の連続印刷枚数のままで維持し,中断した吐出を行わなかった場合と同様に,直前に実行された印刷ジョブの連続印刷枚数に連続してカウントアップする。具体的に,プリンタ100は,連続印刷枚数の初期値を,以下の(式1)にて決定する。
連続印刷枚数の初期値 = 直前の印刷ジョブ完了時の連続印刷枚数 … (式1)
また,プリンタ100は,連続印刷枚数の初期値を,例えば,吐出開始から吐出中断までの時間である実行時間Δtに基づいて決定してもよい。実行時間Δtが長いほど,中断後もクリーナ55に溜まっている残留物は少ない可能性が高い。そこで,プリンタ100は,実行時間Δtが長いほど,連続印刷枚数の初期値を小さくする。具体的に,プリンタ100は,前述した吐出時間Tに対する実行時間Δtの割合を使用して,連続印刷枚数の初期値を,以下の(式2)にて決定する。
連続印刷枚数の初期値 = 直前の印刷ジョブ完了時の連続印刷枚数 × (1−(Δt/T)) … (式2)
実行時間Δtを加味する構成では,連続印刷枚数の初期値を直前の印刷ジョブ完了時の連続印刷枚数とした場合よりも,印刷ジョブの実行中に吐出が実行されて印刷ジョブの完了が遅延する可能性を低減できる。例えば,吐出の中断後,吐出済みで感光体51上に残る残留物を適切に搬送し,ベルトクリーナ9に回収させるプリンタ100の場合には,実行時間Δtを加味することが好ましい。一方,実行時間Δtを加味せず,直前の印刷ジョブ完了時の連続印刷枚数を維持する構成では,制御がシンプルなものとなる。例えば,吐出済みで感光体51上に残る残留物を,クリーナ55に再び吸引させるプリンタ100では,直前の印刷ジョブ完了時の連続印刷枚数を連続印刷枚数の初期値とすることが望ましい。
そして,プリンタ100は,S115の後,S102に戻って,印刷を実行し,S115にて決定した連続印刷枚数の初期値からカウントアップする。S115の後のS102は,中断後形成処理の一例である。そして,S103にて,連続印刷枚数と閾値とを比較する。つまり,プリンタ100は,吐出の中断後には,連続印刷枚数を0枚より大きい値を初期値としてカウントアップするので,待機状態から開始された印刷ジョブの場合よりも少ない枚数の連続印刷にて,S103でYESと判断することになる。S115の後のS103にてYESと判断されて実行されるS106は,中断後吐出処理の一例である。
一方,開始した吐出の吐出時間が経過したと判断したことに応じて(S111:YES),プリンタ100は,クリーナ55による吐出を停止させ(S117),待機状態へ移行して(S118),印刷処理を終了する。S118では,プリンタ100は,各バイアスの印加を停止し,感光体51や搬送ベルト7の回転を停止する。待機状態では,プリンタ100は,クリーナ55に,吸引も吐出も行わせない。
以上,詳細に説明したように,第1の形態のプリンタ100によれば,印刷の実行時に,クリーナ55に吸引を行わせる。また,プリンタ100は,連続印刷枚数が閾値枚数を超えずに印刷ジョブを完了した場合に,クリーナ55に吐出を行わせる。そして,連続印刷枚数が閾値枚数を超えずに開始した吐出中に新たな印刷ジョブを受け付けた場合,プリンタ100は,吐出を中断して,新たな印刷ジョブを開始する。さらに,吐出の中断後の印刷動作では,プリンタ100は,連続印刷枚数の初期値と閾値枚数との差が小さくなるように,直前の印刷ジョブ完了時の連続印刷枚数を用いて連続印刷枚数の初期値を決定する。従って,吐出中に印刷ジョブを受け付けた場合に,吐出を中断して印刷動作を実行しても,吐出の中断後の印刷動作では,連続して印刷可能な枚数が少なくなるので,未回収の残留物の増大が抑制される。
続いて,本発明にかかる画像形成装置を具体化した第2の形態について,添付図面を参照しつつ説明する。本形態は,第1の形態と同様の構成のプリンタ100であり,本形態の印刷処理の内容の一部は,第1の形態の印刷処理とは異なる。第1の形態と同じ構成や同じ処理については,同じ符号を付して説明を省略する。
第2の形態の印刷処理の手順について,図4のフローチャートを参照して説明する。第2の形態の印刷処理は,第1の形態の印刷処理のS115に代えて,閾値を変更するステップを設けたものである。
具体的に,第2の形態のプリンタ100は,吐出中に印刷ジョブを受け付けた場合,閾値を変更する(S201)。S201も,変更処理の一例である。さらに,プリンタ100は,連続印刷枚数を0枚とする(S202)。つまり,プリンタ100は,吐出中に受け付けた印刷ジョブの実行時にカウントする連続印刷枚数の初期値を0枚とする。
S201では,プリンタ100は,閾値を,ROM32またはNVRAM34から読み出した閾値枚数から,直前の印刷ジョブ完了時の連続印刷枚数を減算した値に変更する。このように閾値を変更しても,0枚である連続印刷枚数の初期値と閾値との差は,変更前に比較して小さくなる。つまり,プリンタ100は,中断した吐出を行わなかった場合と同様に,以後の連続印刷枚数と直前の印刷ジョブ完了時の連続印刷枚数との合計値が閾値枚数となったら,吐出を行う。具体的に,プリンタ100は,閾値を,以下の(式3)にて変更する。
閾値 = 閾値枚数 − 直前の印刷ジョブ完了時の連続印刷枚数 … (式3)
また,プリンタ100は,閾値を,前述した実行時間Δtに基づいて変更してもよい。プリンタ100は,実行時間Δtが長いほど,閾値を大きくする。具体的に,プリンタ100は,前述した吐出時間Tに対する実行時間Δtの割合を使用して,閾値を,以下の(式4)にて変更する。
閾値 = 閾値枚数 − 直前の印刷ジョブ完了時の連続印刷枚数 × (1−(Δt/T)) … (式4)
第1の形態と同様に,実行時間Δtを加味する構成では,閾値を閾値枚数から直前の印刷ジョブ完了時の連続印刷枚数を減算した値とした場合よりも,印刷ジョブの実行中に吐出が実行されて印刷ジョブの完了が遅延する可能性を低減できる。一方,実行時間Δtを加味せず,閾値を閾値枚数から直前の印刷ジョブ完了時の連続印刷枚数を減算した値とする構成では,制御がシンプルなものとなる。
以上,詳細に説明したように,第2の形態のプリンタ100も,第1の形態と同様に,吐出中に新たな印刷ジョブを受け付けると,吐出を中断して,印刷ジョブの実行を開始する。また,第2の形態のプリンタ100では,吐出の中断後の印刷動作において,連続印刷枚数の初期値と閾値との差が小さくなるように,直前の印刷ジョブ完了時の連続印刷枚数を用いて閾値を変更する。また,吐出の中断後の印刷動作では,プリンタ100は,連続印刷枚数が変更後の閾値を超えたら,吐出を開始する。これにより,吐出中に印刷ジョブを受け付けた場合に,吐出を中断して印刷動作を実行しても,第1の形態と同様に,吐出の中断後の印刷動作では,連続して印刷可能な枚数が少なくなるので,未回収の残留物の増大が抑制される。
続いて,本発明にかかる画像形成装置を具体化した第3の形態について,添付図面を参照しつつ説明する。第3の形態のプリンタ102は,二次転写方式のプリンタである。プリンタ102は,図5に示すように,第1の形態のプリンタ100の搬送ベルト7に代えて,二次転写ベルト71と二次転写ローラ72とを有している。プリンタ102では,転写部54は,第1転写部の一例であり,二次転写ローラ72は,第2転写部の一例である。また,二次転写ベルト71は,中間転写ベルトの一例である。
プリンタ102は,各プロセス部の感光体51上に形成した各色のトナー像を,二次転写ベルト71上に転写して重ね合わせ,さらに,プリンタ102は,重ね合わせられたトナー像を,二次転写ローラ72によって二次転写ベルト71からシートへ転写させる。つまり,プリンタ102は,印刷実行時に転写処理も実行する。そのため,プリンタ102のシートの搬送路14は,二次転写ベルト71と二次転写ローラ72との間を通過する。
印刷実行時に,二次転写ローラ72は二次転写ベルト71と接触しているため,二次転写ローラ72には,トナーや紙粉等の残留物が吸引される。そして,プリンタ102は,印刷実行時以外のタイミングで,二次転写ローラ72からの残留物の吐出動作を実行する。つまり,プリンタ102は,二次転写ローラ72に二次転写動作の実行時とは逆極性の吐出バイアスを印加し,二次転写ローラ72から二次転写ベルト71上に残留物を吐出させる。そして,プリンタ102は,ベルトクリーナ9に回収バイアスを印加し,二次転写ベルト71上の残留物を回収する。
そして,プリンタ102は,吐出動作の実行中に印刷ジョブを受け付けた場合には,吐出動作を停止して,印刷ジョブの実行を開始する。また,プリンタ102は,吐出の中断後の印刷動作において,連続印刷枚数の初期値と閾値との差が小さくなるように,連続印刷枚数の初期値と閾値との少なくとも一方を変更する。変更方法は,第1の形態または第2の形態と同様である。
以上,詳細に説明したように,第3の形態のプリンタ102によっても,回収動作の実行中に印刷ジョブを受け付けた場合に,吐出を中断して印刷動作を実行する。さらに,吐出の中断後の印刷動作では,連続して印刷可能な枚数が少なくなるので,未回収の残留物の増大が抑制される。
なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。例えば,プリンタに限らず,複写機,複合機,FAX装置等,画像形成機能を備えるものであれば適用可能である。また,カラープリンタに限らず,モノクロ専用のプリンタにも適用可能である。
また,例えば,第1の形態と第2の形態とを両方実行してもよい。つまり,吐出を中断して,新たな印刷ジョブの印刷を実行する場合に,プリンタ100は,連続印刷枚数の初期値と閾値との差が小さくなるように,連続印刷枚数の初期値と閾値との両方を変更してもよい。
また,例えば,プリンタ100は,カバーセンサ16の出力信号に基づいて,カバーの開状態から閉状態への変化を検知した場合,回収動作を実行して,クリーナ55に残留物を吐出させる。この吐出は,カバー閉後吐出処理の一例である。さらに,プリンタ100は,カバー閉後の吐出中に新たな印刷ジョブを受け付けた場合にも,吐出を中断して,新たな印刷ジョブの印刷を実行するとともに,連続印刷枚数の初期値と閾値との少なくとも一方を変更するとよい。この場合,プリンタ100は,例えば,前述した(式1)〜(式4)の各式中の「直前の印刷ジョブ完了時の連続印刷枚数」を,カバー開閉の直前における連続印刷枚数とする。
また,例えば,プリンタ100は,電源オン時の初期動作としても回収動作を実行し,クリーナ55に残留物を吐出させる。この吐出は,電源投入後吐出処理の一例である。さらに,プリンタ100は,電源投入後の吐出中に新たな印刷ジョブを受け付けた場合にも,吐出を中断して,新たな印刷ジョブの印刷を実行するとともに,連続印刷枚数の初期値と閾値との少なくとも一方を変更するとよい。この場合,プリンタ100は,例えば,前述した(式1)〜(式4)の各式中の「直前の印刷ジョブ完了時の連続印刷枚数」を0枚とする。
また,例えば,プリンタ100の吐出に用いられる吐出バイアスの絶対値は,状況に応じて異なる大きさであってもよい。例えば,吐出バイアスの絶対値は,S106における吐出時とS110における吐出時と,では異なる値であってもよい。また,吐出を中断した後のS106では,さらに異なる値であってもよい。
また,上記の各形態では,残留物を吸引し,吐出する部材として,クリーナ55を例示したが,これに限らない。例えば,接触型の帯電部材を備えるプリンタでは,帯電部材は,帯電動作時に,帯電極性と逆極性の残留物を電気的に吸引する。そこで,プリンタは,帯電部材に,帯電極性と逆極性のバイアスを印加させ,吸引した残留物を吐出させることもできる。帯電部材からの吐出においても,吐出中に新たな印刷ジョブを受け付けた場合,プリンタは,吐出を中断して,新たな印刷ジョブの印刷を実行するとよい。さらに,プリンタは,新たな印刷ジョブの印刷では,連続印刷枚数の初期値と閾値との少なくとも一方を変更するとよい。
また,各実施の形態に開示されている処理は,単一のCPU,複数のCPU,ASICなどのハードウェア,またはそれらの組み合わせで実行されてもよい。また,各実施の形態に開示されている処理は,その処理を実行するためのプログラムを記録した記録媒体,または方法等の種々の態様で実現することができる。
7 搬送ベルト
9 ベルトクリーナ
15 カバー
16 カバーセンサ
31 CPU
37 ネットワークインターフェース
38 USBインターフェース
40 操作パネル
51 感光体
53 現像部
54 転写部
55 クリーナ
71 二次転写ベルト
72 二次転写ローラ
100,102 プリンタ

Claims (13)

  1. 画像を形成する画像形成部であって,
    感光体と,
    前記感光体上に形成された静電潜像を,トナーを用いて現像する現像部と,
    前記感光体上のトナー像をベルト上の用紙またはベルトに転写させる転写部と,
    を有する前記画像形成部と,
    前記転写部を通過した後の前記感光体上に残留するトナー及び紙粉の少なくとも一方である残留物を電気的に吸引する吸引部と,
    前記ベルト上の残留物を回収する回収部と,
    前記感光体を用いて画像を形成させる印刷ジョブを受け付ける受付部と,
    制御部と,
    を備え,
    前記制御部は,
    前記受付部にて受け付けた印刷ジョブに従って前記画像形成部に画像を形成させる画像形成処理と,
    前記画像形成部に画像を形成させている間,前記吸引部に第1の電圧を印加させ,前記吸引部に残留物を電気的に吸引させる吸引処理と,
    前記画像形成部による画像の形成を行った場合に,画像の形成に関する量である連続印字量をカウントアップするカウントアップ処理と,
    前記画像形成処理の実行中以外に,前記吸引部に前記第1の電圧と逆極性の電圧である第2の電圧を印加させ,前記吸引部に残留物を電気的に吐出させ,前記ベルトを介して,前記回収部に残留物を回収させる吐出処理と,
    前記画像形成処理の実行中に,前記画像形成処理による連続印字量が連続印字量の比較対象となる連続印字閾値を超えた場合に,前記画像形成処理を中断し,前記吸引部に前記第1の電圧と逆極性の電圧である第3の電圧を印加させ,前記吸引部に残留物を電気的に吐出させる画像形成時吐出処理と,
    前記吐出処理または前記画像形成時吐出処理の完了後,前記連続印字量を初期量とする初期化処理と,
    前記吐出処理中に,前記受付部が新たな印刷ジョブを受け付けた場合,前記吐出処理を中断し,当該新たな印刷ジョブに従って前記画像形成部に画像を形成させる中断後形成処理と,
    前記中断後形成処理における連続印字量の初期量と,前記中断後形成処理における前記連続印字閾値と,の少なくとも一方を,前記中断後形成処理における連続印字量の初期量と前記連続印字閾値との差が,前記画像形成処理による連続印字量の初期量と前記連続印字閾値との差よりも小さくなるように,変更する変更処理と,
    前記変更処理後の連続印字量の初期量に基づく前記中断後形成処理の実行中に,前記変更処理後の連続印字量が前記変更処理後の前記連続印字閾値を超えた場合,前記中断後形成処理を中断し,前記吸引部に前記第1の電圧と逆極性の電圧である第の電圧を印加させ,前記吸引部に残留物を電気的に吐出させる中断後吐出処理と,
    を実行することを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載する画像形成装置において,
    前記制御部は,
    前記変更処理では,前記中断後形成処理における連続印字量の初期量を,前記中断後形成処理を実行する直前の前記画像形成処理の完了時の連続印字量に変更する,
    ことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1に記載する画像形成装置において,
    前記制御部は,
    前記変更処理では,前記連続印字閾値を,前記中断後形成処理を実行する直前の前記画像形成処理の完了時の前記連続印字閾値から,前記中断後形成処理を実行する直前の前記画像形成処理の完了時の連続印字量を引いた値に変更する,
    ことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1つに記載する画像形成装置において,
    前記制御部は,
    前記変更処理では,前記吐出処理による吐出の開始から当該吐出を中断するまでの時間である実行時間が長いほど,前記中断後形成処理における連続印字量の初期量と前記連続印字閾値との差が大きくなるよう変更する,
    ことを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1つに記載する画像形成装置において,
    前記制御部は,
    前記変更処理では,前記中断後形成処理を実行する直前の前記画像形成処理の完了時の連続印字量が少ないほど,前記中断後形成処理における連続印字量の初期量と前記連続印字閾値との差が大きくなるよう変更する,
    ことを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1つに記載する画像形成装置において,
    前記画像形成部を覆うカバーと,
    前記カバーが開状態か閉状態かの検知に用いるセンサと,
    を備え,
    前記制御部は,
    前記センサによって前記カバーの開状態から閉状態への変化を検知した場合に,前記吸引部に残留物を電気的に吐出させるカバー閉後吐出処理を実行し,
    前記中断後形成処理では,前記カバー閉後吐出処理中に,前記受付部が新たな印刷ジョブを受け付けた場合にも,前記カバー閉後吐出処理を中断し,当該新たな印刷ジョブに従って前記画像形成部に画像を形成させる,
    ことを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1つに記載する画像形成装置において,
    前記制御部は,
    電源が投入された場合に,前記吸引部に残留物を電気的に吐出させる電源投入後吐出処理を実行し,
    前記中断後形成処理では,前記電源投入後吐出処理中に,前記受付部が新たな印刷ジョブを受け付けた場合にも,前記電源投入後吐出処理を中断し,当該新たな印刷ジョブに従って前記画像形成部に画像を形成させる,
    ことを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項1から請求項のいずれか1つに記載する画像形成装置において,
    前記画像形成部は,前記感光体の表面を帯電させる帯電部を有し,
    前記吸引部は,前記帯電部よりも前記感光体の回転方向の上流に位置し,前記転写部よりも前記感光体の回転方向の下流に位置し,前記感光体上の残留物を電気的に吸引する,
    ことを特徴とする画像形成装置。
  9. 画像を形成する画像形成部であって,
    感光体と,
    前記感光体上に形成された静電潜像を,トナーを用いて現像する現像部と,
    前記感光体上のトナー像をベルト上の用紙またはベルトに転写させる転写部と,
    を有する前記画像形成部と,
    前記転写部を通過した後の前記感光体上に残留するトナー及び紙粉の少なくとも一方である残留物を電気的に吸引する吸引部と,
    前記ベルト上の残留物を回収する回収部と,
    前記感光体を用いて画像を形成させる印刷ジョブを受け付ける受付部と,
    を備える画像形成装置における残留物の回収方法であって,
    前記受付部にて受け付けた印刷ジョブに従って前記画像形成部に画像を形成させる画像形成ステップと,
    前記画像形成部に画像を形成させている間,前記吸引部に第1の電圧を印加させ,前記吸引部に残留物を電気的に吸引させる吸引ステップと,
    前記画像形成部による画像の形成を行った場合に,画像の形成に関する量である連続印字量をカウントアップするカウントアップステップと,
    前記画像形成ステップの実行中以外に,前記吸引部に前記第1の電圧と逆極性の電圧である第2の電圧を印加させ,前記吸引部に残留物を電気的に吐出させ,前記ベルトを介して,前記回収部に残留物を回収させる吐出ステップと,
    前記画像形成ステップの実行中に,前記画像形成ステップによる連続印字量が連続印字量の比較対象となる連続印字閾値を超えた場合に,前記画像形成ステップを中断し,前記吸引部に前記第1の電圧と逆極性の電圧である第3の電圧を印加させ,前記吸引部に残留物を電気的に吐出させる画像形成時吐出ステップと,
    前記吐出ステップまたは前記画像形成時吐出ステップの完了後,前記連続印字量を初期量とする初期化ステップと,
    前記吐出ステップの実行中に,前記受付部が新たな印刷ジョブを受け付けた場合,前記吐出ステップの実行を中断し,当該新たな印刷ジョブに従って前記画像形成部に画像を形成させる中断後形成ステップと,
    前記中断後形成ステップにおける連続印字量の初期量と,前記中断後形成ステップにおける前記連続印字閾値と,の少なくとも一方を,前記中断後形成ステップにおける連続印字量の初期量と前記連続印字閾値との差が,前記画像形成ステップによる連続印字量の初期量と前記連続印字閾値との差よりも小さくなるように,変更する変更ステップと,
    前記変更ステップ後の連続印字量の初期量に基づく前記中断後形成ステップの実行中に,前記変更ステップ後の連続印字量が前記変更ステップ後の前記連続印字閾値を超えた場合,前記中断後形成ステップの実行を中断し,前記吸引部に前記第1の電圧と逆極性の電圧である第の電圧を印加させ,前記吸引部に残留物を電気的に吐出させる中断後吐出ステップと,
    を含むことを特徴とする回収方法。
  10. 画像を形成する画像形成部であって,
    感光体と,
    前記感光体上に形成された静電潜像を,トナーを用いて現像する現像部と,
    前記感光体上のトナー像をベルト上の用紙またはベルトに転写させる転写部と,
    を有する前記画像形成部と,
    前記転写部を通過した後の前記感光体上に残留するトナー及び紙粉の少なくとも一方である残留物を電気的に吸引する吸引部と,
    前記ベルト上の残留物を回収する回収部と,
    前記感光体を用いて画像を形成させる印刷ジョブを受け付ける受付部と,
    を備える画像形成装置に,
    前記受付部にて受け付けた印刷ジョブに従って前記画像形成部に画像を形成させる画像形成処理と,
    前記画像形成部に画像を形成させている間,前記吸引部に第1の電圧を印加させ,前記吸引部に残留物を電気的に吸引させる吸引処理と,
    前記画像形成部による画像の形成を行った場合に,画像の形成に関する量である連続印字量をカウントアップするカウントアップ処理と,
    前記画像形成処理の実行中以外に,前記吸引部に前記第1の電圧と逆極性の電圧である第2の電圧を印加させ,前記吸引部に残留物を電気的に吐出させ,前記ベルトを介して,前記回収部に残留物を回収させる吐出処理と,
    前記画像形成処理の実行中に,前記画像形成処理による連続印字量が連続印字量の比較対象となる連続印字閾値を超えた場合に,前記画像形成処理を中断し,前記吸引部に前記第1の電圧と逆極性の電圧である第3の電圧を印加させ,前記吸引部に残留物を電気的に吐出させる画像形成時吐出処理と,
    前記吐出処理または前記画像形成時吐出処理の完了後,前記連続印字量を初期量とする初期化処理と,
    前記吐出処理中に,前記受付部が新たな印刷ジョブを受け付けた場合,前記吐出処理を中断し,当該新たな印刷ジョブに従って前記画像形成部に画像を形成させる中断後形成処理と,
    前記中断後形成処理における連続印字量の初期量と,前記中断後形成処理における前記連続印字閾値と,の少なくとも一方を,前記中断後形成処理における連続印字量の初期量と前記連続印字閾値との差が,前記画像形成処理による連続印字量の初期量と前記連続印字閾値との差よりも小さくなるように,変更する変更処理と,
    前記変更処理後の連続印字量の初期量に基づく前記中断後形成処理の実行中に,前記変更処理後の連続印字量が前記変更処理後の前記連続印字閾値を超えた場合,前記中断後形成処理を中断し,前記吸引部に前記第1の電圧と逆極性の電圧である第の電圧を印加させ,前記吸引部に残留物を電気的に吐出させる中断後吐出処理と,
    を実行させることを特徴とするプログラム。
  11. 画像を形成する画像形成部であって,
    感光体と,
    前記感光体上のトナー像を中間転写ベルトに転写させる第1転写部と,
    前記中間転写ベルトのうち用紙及びトナー像を搬送する面である搬送面,または,用紙と接触し,前記中間転写ベルトの搬送面上のトナー像を用紙に転写する第2転写部と,
    を有する前記画像形成部と,
    前記第2転写部を通過した後の前記中間転写ベルト上に残留するトナー及び紙粉の少なくとも一方である残留物を回収する回収部と,
    前記感光体を用いて画像を形成させる印刷ジョブを受け付ける受付部と,
    制御部と,
    を備え,
    前記制御部は,
    前記受付部にて受け付けた印刷ジョブに従って前記画像形成部に画像を形成させる画像形成処理と,
    前記画像形成部に画像を形成させている間,前記第2転写部に第1の電圧を印加させ,前記中間転写ベルトの搬送面上のトナー像を用紙に転写させる転写処理と,
    前記画像形成部による画像の形成を行った場合に,画像の形成に関する量である連続印字量をカウントアップするカウントアップ処理と,
    前記画像形成処理の実行中以外に,前記第2転写部に前記第1の電圧と逆極性の電圧である第2の電圧を印加させ,前記第2転写部にトナー及び紙粉の少なくとも一方である残留物を電気的に吐出させ,前記中間転写ベルトを介して,前記回収部に残留物を回収させる吐出処理と,
    前記画像形成処理の実行中に,前記画像形成処理による連続印字量が連続印字量の比較対象となる連続印字閾値を超えた場合に,前記画像形成処理を中断し,前記第2転写部に前記第1の電圧と逆極性の電圧である第3の電圧を印加させ,前記第2転写部に残留物を電気的に吐出させ,前記中間転写ベルトを介して,前記回収部に残留物を回収させる画像形成時吐出処理と,
    前記吐出処理または前記画像形成時吐出処理の完了後,前記連続印字量を初期量とする初期化処理と,
    前記吐出処理中に,前記受付部が新たな印刷ジョブを受け付けた場合,前記吐出処理を中断し,当該新たな印刷ジョブに従って前記画像形成部に画像を形成させる中断後形成処理と,
    前記中断後形成処理における連続印字量の初期量と前記連続印字閾値との少なくとも一方を,前記中断後形成処理における連続印字量の初期量と前記連続印字閾値との差が,前記画像形成処理による連続印字量の初期量と前記連続印字閾値との差よりも小さくなるように,変更する変更処理と,
    前記変更処理後の連続印字量の初期量に基づく前記中断後形成処理の実行中に,前記変更処理後の連続印字量が前記変更処理後の前記連続印字閾値を超えた場合,前記中断後形成処理を中断し,前記第2転写部に前記第1の電圧と逆極性の電圧である第の電圧を印加させ,前記第2転写部に残留物を電気的に吐出させる中断後吐出処理と,
    を実行することを特徴とする画像形成装置。
  12. 画像を形成する画像形成部であって,
    感光体と,
    前記感光体上のトナー像を中間転写ベルトに転写させる第1転写部と,
    前記中間転写ベルトのうち用紙及びトナー像を搬送する面である搬送面,または,用紙と接触し,前記中間転写ベルトの搬送面上のトナー像を用紙に転写する第2転写部と,
    を有する前記画像形成部と,
    前記第2転写部を通過した後の前記中間転写ベルト上に残留するトナー及び紙粉の少なくとも一方である残留物を回収する回収部と,
    前記感光体を用いて画像を形成させる印刷ジョブを受け付ける受付部と,
    を備える画像形成装置における残留物の回収方法であって,
    前記受付部にて受け付けた印刷ジョブに従って前記画像形成部に画像を形成させる画像形成ステップと,
    前記画像形成部に画像を形成させている間,前記第2転写部に第1の電圧を印加させ,前記中間転写ベルトの搬送面上のトナー像を用紙に転写させる転写ステップと,
    前記画像形成部による画像の形成を行った場合に,画像の形成に関する量である連続印字量をカウントアップするカウントアップステップと,
    前記画像形成ステップの実行中以外に,前記第2転写部に前記第1の電圧と逆極性の電圧である第2の電圧を印加させ,前記第2転写部にトナー及び紙粉の少なくとも一方である残留物を電気的に吐出させ,前記中間転写ベルトを介して,前記回収部に残留物を回収させる吐出ステップと,
    前記画像形成ステップの実行中に,前記画像形成ステップによる連続印字量が連続印字量の比較対象となる連続印字閾値を超えた場合に,前記画像形成ステップを中断し,前記第2転写部に前記第1の電圧と逆極性の電圧である第3の電圧を印加させ,前記第2転写部に残留物を電気的に吐出させ,前記中間転写ベルトを介して,前記回収部に残留物を回収させる画像形成時吐出ステップと,
    前記吐出ステップまたは前記画像形成時吐出ステップの完了後,前記連続印字量を初期量とする初期化ステップと,
    前記吐出ステップの実行中に,前記受付部が新たな印刷ジョブを受け付けた場合,前記吐出ステップを中断し,当該新たな印刷ジョブに従って前記画像形成部に画像を形成させる中断後形成ステップと,
    前記中断後形成ステップにおける連続印字量の初期量と前記連続印字閾値との少なくとも一方を,前記中断後形成ステップにおける連続印字量の初期量と前記連続印字閾値との差が,前記画像形成ステップによる連続印字量の初期量と前記連続印字閾値との差よりも小さくなるように,変更する変更ステップと,
    前記変更ステップ後の連続印字量の初期量に基づく前記中断後形成ステップの実行中に,前記変更ステップ後の連続印字量が前記変更ステップ後の前記連続印字閾値を超えた場合,前記中断後形成ステップを中断し,前記第2転写部に前記第1の電圧と逆極性の電圧である第の電圧を印加させ,前記第2転写部に残留物を電気的に吐出させる中断後吐出ステップと,
    を含むことを特徴とする回収方法。
  13. 画像を形成する画像形成部であって,
    感光体と,
    前記感光体上のトナー像を中間転写ベルトに転写させる第1転写部と,
    前記中間転写ベルトのうち用紙及びトナー像を搬送する面である搬送面,または,用紙と接触し,前記中間転写ベルトの搬送面上のトナー像を用紙に転写する第2転写部と,
    を有する前記画像形成部と,
    前記第2転写部を通過した後の前記中間転写ベルト上に残留するトナー及び紙粉の少なくとも一方である残留物を回収する回収部と,
    前記感光体を用いて画像を形成させる印刷ジョブを受け付ける受付部と,
    を備える画像形成装置に,
    前記受付部にて受け付けた印刷ジョブに従って前記画像形成部に画像を形成させる画像形成処理と,
    前記画像形成部に画像を形成させている間,前記第2転写部に第1の電圧を印加させ,前記中間転写ベルトの搬送面上のトナー像を用紙に転写させる転写処理と,
    前記画像形成部による画像の形成を行った場合に,画像の形成に関する量である連続印字量をカウントアップするカウントアップ処理と,
    前記画像形成処理の実行中以外に,前記第2転写部に前記第1の電圧と逆極性の電圧である第2の電圧を印加させ,前記第2転写部にトナー及び紙粉の少なくとも一方である残留物を電気的に吐出させ,前記中間転写ベルトを介して,前記回収部に残留物を回収させる吐出処理と,
    前記画像形成処理の実行中に,前記画像形成処理による連続印字量が連続印字量の比較対象となる連続印字閾値を超えた場合に,前記画像形成処理を中断し,前記第2転写部に前記第1の電圧と逆極性の電圧である第3の電圧を印加させ,前記第2転写部に残留物を電気的に吐出させ,前記中間転写ベルトを介して,前記回収部に残留物を回収させる画像形成時吐出処理と,
    前記吐出処理または前記画像形成時吐出処理の完了後,前記連続印字量を初期量とする初期化処理と,
    前記吐出処理中に,前記受付部が新たな印刷ジョブを受け付けた場合,前記吐出処理を中断し,当該新たな印刷ジョブに従って前記画像形成部に画像を形成させる中断後形成処理と,
    前記中断後形成処理における連続印字量の初期量と前記連続印字閾値との少なくとも一方を,前記中断後形成処理における連続印字量の初期量と前記連続印字閾値との差が,前記画像形成処理による連続印字量の初期量と前記連続印字閾値との差よりも小さくなるように,変更する変更処理と,
    前記変更処理後の連続印字量の初期量に基づく前記中断後形成処理の実行中に,前記変更処理後の連続印字量が前記変更処理後の前記連続印字閾値を超えた場合,前記中断後形成処理を中断し,前記第2転写部に前記第1の電圧と逆極性の電圧である第の電圧を印加させ,前記第2転写部に残留物を電気的に吐出させる中断後吐出処理と,
    を実行させることを特徴とするプログラム。
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