JP2018180102A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置構成を複雑化及び大型化することなく、帯電ブラシに蓄積したトナー及び異物を効果的に除去可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置10は、中間転写ベルト53に付着したトナーを帯電させるプレ帯電部57を備える。プレ帯電部57は、中間転写ベルト53に接触する帯電ブラシ571、帯電ブラシ571に直流バイアスを印加する直流電源572、及び帯電ブラシ571に直流バイアスが印加される状態と、帯電ブラシ571に対する直流バイアスの印加が停止される状態とを切り替えるスイッチ573を有する。画像形成装置10は、中間転写ベルト53に担持されたトナー像が二次転写ローラーによってシートに転写されている期間外の特定期間で帯電ブラシ571に直流バイアスが印加される状態と、帯電ブラシ571に対するバイアスの印加が停止される状態との切り替えを複数回行う。
【選択図】図4

Description

本発明は、転写ベルトなどの像担持体に残存するトナーをクリーニング可能な画像形成装置に関する。
従来、電子写真方式で画像を形成可能な画像形成装置として、中間転写ベルトなどの像担持体上に残存するトナーを除去するクリーニング装置を備えるものがある。このクリーニング装置は、例えば像担持体からトナーを除去するブラシローラー、及びブラシローラーからトナーを回収する回収ローラーを備えている。前記クリーニング装置を備える画像形成装置としては、像担持体上のトナーにこのトナーの帯電極性と同極性の電圧を印加するプレ帯電部材を備えるものがある。この種の画像形成装置では、ブラシローラーによる像担持体からのトナーの除去効率、又は回収ローラーによるブラシローラーからのトナーの回収効率を向上させることができる。
ところで、プレ帯電部材には、残存トナーの他、トナーの外添材、紙粉などの異物が蓄積され、像担持体上のトナーに対する帯電性能が低下することがある。そこで、プレ帯電部材に交番電圧を印加することで、プレ帯電部材に蓄積した残存トナー及び異物を除去する画像形成装置が提案されている(例えば特許文献1参照)。
特許第4385957公報
しかしながら、プレ帯電部材に交番電圧を印加するためには、像担持体に残存するトナーを帯電させる直流電圧をプレ帯電部材に印加するための直流電源とは別に、交流電源が必要になる。交流電源を設ける場合、交流電源を含めた電源ユニットの複雑化、大型化などを招来するだけでなく、より多くの配線が必要になる。そのため、交流電源を設けることは、装置構成の複雑化及び大型化の原因になる。
本発明は、装置構成を複雑化及び大型化することなく、プレ帯電部材に蓄積した残存トナー及び異物を効果的に除去可能な画像形成装置を提供することを目的にする。
本発明の一の局面に係る画像形成装置は、像担持体、第1転写部、第1クリーニング部、プレ帯電部及び第1切替制御部を備える。前記像担持体は、表面にトナー像を担持する。前記第1転写部は、前記像担持体に担持された前記トナー像を前記像担持体からシートに転写する。前記第1クリーニング部は、前記シートへの前記トナー像の転写後に前記像担持体上に残存する残存トナーを前記像担持体から除去する。前記プレ帯電部、前記第1クリーニング部によって前記像担持体から前記残存トナーを除去する前に前記残存トナーを帯電させる。また、前記プレ帯電部は、前記像担持体に接触するプレ帯電部材、前記残存トナーを帯電させる第1直流バイアスを前記プレ帯電部材に印加する第1直流バイアス印加部、及び前記第1直流バイアス印加部によって前記プレ帯電部材に前記第1直流バイアスが印加される第1印加状態と、前記第1直流バイアス印加部による前記プレ帯電部材に対する前記第1直流バイアスの印加が停止される第1非印加状態と、を切り替える第1切替部を有する。前記第1切替制御部は、前記プレ帯電部材に対する前記第1印加状態と前記第1非印加状態とを切り替えるために前記第1切替部を制御する。また、前記第1切替制御部は、前記像担持体に担持された前記トナー像が前記第1転写部材によって前記シートに転写されている期間外の予め定められた特定期間に前記第1切替部を制御することで、前記プレ帯電部材に対する前記第1印加状態と前記第1非印加状態との切り替えを複数回行い、前記プレ帯電部材に蓄積した前記残存トナー及び異物を前記像担持体に放出させる清掃処理を実行する。
本発明によれば、装置構成を複雑化及び大型化することなく、プレ帯電部材に蓄積した残存トナー及び異物を効果的に除去可能な画像形成装置を提供できる。
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成を示す図である。 図2は、画像形成装置の画像形成ユニット及び中間転写ベルトを含む要部を示す図である。 図3は、画像形成ユニット及びその周辺部の構成を示す図である。 図4は、画像形成装置のベルトクリーニング装置及びその周辺部の構成を示す図である。 図5は、画像形成装置の構成を示すブロック図である。 図6は、制御部よって実行される帯電ブラシに対する清掃処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図7は、帯電ブラシに対する清掃処理におけるジョブ開始前処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図8は、ジョブ開始前処理において第1清掃処理を実行するときの画像形成装置の第1〜第3スイッチに対するオンオフ制御を示すタイムチャートである。 図9は、帯電ブラシに対する清掃処理におけるシート間処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図10は、シート間処理において第2清掃処理を実行するときの第1〜第3スイッチに対するオンオフ制御を示すタイムチャートである。 図11は、帯電ブラシに対する清掃処理におけるジョブ終了後処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図12は、帯電ブラシに対する清掃処理におけるジョブ終了後処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図13(A)及び図13(B)は、それぞれジョブ終了後処理において第3清掃処理を実行するとき、及びジョブ終了後処理において第3清掃処理を実行しないときの第1〜第3スイッチに対するオンオフ制御を示すタイムチャートである。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明を具体化した一例にすぎず、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
図1に示される画像形成装置10は、原稿から画像データを読み取るスキャン機能及び画像データに基づいて画像を形成するプリント機能を有する複合機である。なお、画像形成装置10は、ファクシミリ機能、コピー機能などの他の機能を備えたものであってもよい。また、本発明は、複合機に限らず、プリンター装置、ファクシミリ装置、コピー機などの画像形成装置に適用可能である。
画像形成装置10は、ADF(自動原稿搬送装置)1、画像読取部2、操作表示部3、シート搬送部4、画像形成部5及び制御部6を備える。
ADF1は、画像読取部2によって読み取られる原稿を搬送する。画像読取部2は、原稿から画像データを読み取ることが可能である。
操作表示部3は、表示部及び操作部(いずれも不図示)を有する。表示部は、制御部6からの制御指示に応じて各種の情報を表示する。操作部は、ユーザーの操作に応じて制御部6に各種の情報を入力する。
シート搬送部4は、画像形成部5にシートを搬送する。シート搬送部4は、給紙カセット41、ピックアップローラー42、給送ローラー43、分離ローラー44、搬送ローラー対45、レジストローラー対46及びレジストセンサー47を備える。
ピックアップローラー42は、給紙カセット41に積載されたシートの上面に接触して回転することによってシートを1枚ずつ分離して給紙カセット41からシートを繰り出す。給送ローラー43は、ピックアップローラー42によって給紙カセット41から繰り出されたシートを分離ローラー44との間に挟持し、分離ローラー44によって分離される1枚のシートを搬送ローラー対45に搬送する。搬送ローラー対45は、レジストローラー対46にシートを搬送する。レジストローラー対46は、後述の感光体ドラム71上のトナー像の位置とシートの位置とを整合させるように回転を開始し、二次転写ローラー54によって後述の中間転写ベルト53のトナー像が転写される転写位置に向けてシートを出射する。レジストセンサー47は、前記転写位置にシートが供給されたことを検知する。レジストセンサー47は、シートの搬送方向に対して二次転写ローラー54の上流側かつレジストローラー対46の下流側に配置されている。このレジストセンサー47は、例えば発光部及び受光部を有する反射型又は透過型の光センサーである。レジストセンサー47が光センサーである場合、受光部で受光される光量に対応した受光部からの出力に基づいてシートの前端及び後端の通過を検知できる。具体的には、レジストセンサー47が反射型の光センサーである場合、受光部からの出力が急激に増加した場合にシートの前端が通過したと判断でき、受光部からの出力が急激に減少した場合にシートの後端が通過したと判断できる。
画像形成部5は、画像読取部2で読み取られた画像データに基づいてカラー画像又はモノクロ画像を形成する画像形成処理を実行することが可能である。また、画像形成部5は、パーソナルコンピューターなどの外部装置、又はUSBメモリーなどの記憶媒体から入力される画像データに基づいて前記画像形成処理を実行することも可能である。この画像形成部5は、4つの画像形成ユニット51A,51B,51C,51D、2つの光走査装置52、中間転写ベルト53(本発明の像担持体の一例)、二次転写ローラー54(本発明の第1転写部の一例)、定着装置55、排紙トレイ56、プレ帯電部57(本発明の予備帯電部の一例)、及びベルトクリーニング装置58(本発明の第1クリーニング部の一例)を備える。
画像形成ユニット51A〜51Dは、電子写真方式に基づいて画像形成を行う。画像形成ユニット51Aはイエロー色のトナーに対応している。画像形成ユニット51Bはシアン色のトナー、画像形成ユニット51Cはマゼンタ色のトナー、画像形成ユニット51Dはブラック色のトナーに対応している。図2及び図3に示されるように、画像形成ユニット51A〜51Dは、画像形成装置10の前後方向に沿って前方からイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの順に併設される。画像形成ユニット51A〜51Dそれぞれは、感光体ドラム71(本発明の感光体の一例)、帯電ローラー72、現像装置73、一次転写部74(本発明の第2転写部の一例)、及びドラムクリーニング装置75(本発明の第2クリーニング部の一例)を備える。
感光体ドラム71は、帯電ローラー72による帯電処理、光走査装置52(図1参照)による露光処理によって静電潜像が形成され、現像装置73による現像処理によって前記静電潜像が現像されることで前記静電潜像に応じて形成されるトナー像を担持する。
現像装置73は、感光体ドラム71上の静電潜像を対応する色のトナー像として可視像化する。図3に示されるように、現像装置73は、ハウジング731、第1撹拌部材732、第2撹拌部材733及び現像ローラー734を備える。ハウジング731の底部にトナー(現像剤)が収容されており、このトナーが第1撹拌部材732及び第2撹拌部材733によって撹拌されつつ搬送される。このとき、トナーとキャリアを含む現像剤が第1撹拌部材732及び第2撹拌部材733による攪拌で摩擦帯電される。例えば、帯電極性が正であるトナーは、現像装置73の内部での撹拌によって正極性に摩擦帯電される。現像ローラー734は、内蔵される磁極によって第2撹拌部材733からトナーを汲み上げて外周面に保持する。現像ローラー734の外周面に保持されたトナーは、現像ローラー734と感光体ドラム71との間に印加された電位差によって、感光体ドラム71上の静電潜像に付着され、トナー像を形成する。
一次転写部74は、感光体ドラム71に担持されたトナー像を感光体ドラム71から中間転写ベルト53に転写する。また、一次転写部74は、中間転写ベルト53に残存するトナーなどの付着物を感光体ドラム71に移行させる。一次転写部74は、中間転写ベルト53を介して感光体ドラム71に対向して配置される一次転写ローラー741(本発明の第2転写部材の一例)、第3直流電源742(本発明の第3直流バイアス印加部の一例)及び第3スイッチ743(本発明の第3切替部の一例)を有する。
第3直流電源742は、一次転写ローラー741に後述の第1直流電源572によって帯電ブラシ571に印加される直流バイアスとは逆極性の直流バイアス(本発明の第3直流バイアスの一例)を印加する。第3直流電源742が一次転写ローラー741に直流バイアスを印加することで、感光体ドラム71のトナーが中間転写ベルト53に移行され、又は中間転写ベルト53の付着物が感光体ドラム71に移行される。第3直流電源742は、例えば100V〜1500V程度の定電圧を印加可能である。この第3直流電源742は、トナーの帯電極性が正である場合、正極がアース接続され、負極が第3スイッチ743を介して一次転写ローラー741に接続される。これにより、第3直流電源742は、一次転写ローラー741に負極性の直流バイアスを印加可能にされる。
第3スイッチ743は、一次転写ローラー741に直流バイアスが印加される状態(本発明の第3印加状態)と、一次転写ローラー741への直流バイアスの印加が停止される状態(本発明の第3非印加状態)とを切り替える。この第3スイッチ743は、後述の制御部6の第3切替制御部63(図5参照)によって切替動作が制御される。
ドラムクリーニング装置75は、感光体ドラム71へのトナー像の転写後に感光体ドラム71に残存するトナーを感光体ドラム71から除去する。図2に示されるように、ドラムクリーニング装置75は、感光体ドラム71の後方側に配置されている。ドラムクリーニング装置75は、感光体ドラム71ごとに設けられている。図3に示されるように、各ドラムクリーニング装置75は、クリーニングブレード751及びスパイラル部材752を備える。クリーニングブレード751及びスパイラル部材752は、一方向に長い形状であり、ハウジング753に支持されている。クリーニングブレード751は、感光体ドラム71と略同じ長さを有する。クリーニングブレード751の前端は、感光体ドラム71の表面に接触して配置されている。クリーニングブレード751は、感光体ドラム71が回転されることで、一次転写部74による転写後に感光体ドラム71の表面に残留したトナーを除去する。また、クリーニングブレード751は、ベルトクリーニング装置58によって除去されずに中間転写ベルト53に残留し、一次転写部74によって中間転写ベルト53から感光体ドラム71に移行されたトナーなどの付着物を除去する。クリーニングブレード751によって除去されたトナーは、スパイラル部材752が回転することで感光体ドラム71の軸方向(長手方向)の一方側(本実施形態では右側)へ搬送される。
図1に示される光走査装置52は、画像データに基づいて回転する感光体ドラム71に光を照射する。これにより、感光体ドラム71の表面に画像データに応じた静電潜像が形成される。
図1及び図2に示される中間転写ベルト53は、画像形成ユニット51A〜51Dが備える感光体ドラム71各々から一次転写部74によって一次転写されるトナー像を表面に担持する。また、中間転写ベルト53は、担持したトナー像を二次転写ローラー54に搬送する。この中間転写ベルト53は、無端ベルトであり、画像形成装置10の前後方向において離間して配置された駆動ローラー531及び張架ローラー532によって回動可能なように張架される。駆動ローラー531は、不図示の動力源から供給される駆動力により回転方向A1に沿って回転駆動して、中間転写ベルト53を予め定められた方向A2に回転させる。
二次転写ローラー54は、中間転写ベルト53の表面に一次転写されたトナー像をシートに転写する。二次転写ローラー54は、トナーの帯電極性とは反対極性の直流バイアスを中間転写ベルト53に印加することで中間転写ベルト53のトナー像を吸引する。これにより、中間転写ベルト53のトナー像がシートに転写される。
図1に示される定着装置55は、二次転写ローラー54によってシートに転写されたトナー像をシートに溶融定着させる。定着装置55は、例えば、定着ローラーによってシートに転写されたトナー像を加熱し、加圧ローラーによってシートを加圧することでシートにトナー像を定着させる。トナー像が定着されたシートは排紙トレイ56に排出される。
図1及び図2に示されるプレ帯電部57は、ベルトクリーニング装置58によって中間転写ベルト53からトナーを除去する前に、中間転写ベルト53に残存するトナーなどの付着物を一様に帯電させる。図4に示されるように、プレ帯電部57は、帯電ブラシ571(本発明のプレ帯電部材の一例)、第1直流電源572(本発明の第1直流バイアス印加部の一例)及び第1スイッチ573(本発明の第1切替部の一例)を有する。
帯電ブラシ571は、ブラシ状の部材であり、例えば、導電性のファーブラシである。この帯電ブラシ571は、中間転写ベルト53に接触して配置されている。
第1直流電源572は、中間転写ベルト53表面に残存するトナーなどの付着物を帯電させる直流バイアス(本発明の第1直流バイアスの一例)を帯電ブラシ571に印加する。第1直流電源572は、例えば500V〜3000V程度の定電圧を印加可能である。また、第1直流電源572は、例えばトナーの帯電極性と同極性の直流バイアスを前記付着物に印加する。ここで、トナーの帯電極性が正である場合、正極が第1スイッチ573を介して帯電ブラシ571に接続され、負極がアース接続される。これにより、中間転写ベルト53に残存するトナーなどの付着物は、トナーの帯電極性と同極性である正極性に一様に帯電される。
第1スイッチ573は、帯電ブラシ571に直流バイアスが印加される状態(本発明の第1印加状態)と、帯電ブラシ571への直流バイアスの印加が停止される状態(本発明の第1非印加状態)とを切り替える。この第1スイッチ573は、後述の制御部6の第1切替制御部61(図5参照)によって切替動作が制御される。
ベルトクリーニング装置58は、シートへのトナー像の転写後に中間転写ベルト53の付着物を除去し、回収する。帯電ブラシ571によって中間転写ベルト53の付着物が一様に帯電されるため、ベルトクリーニング装置58による前記付着物の除去が行われやすくなる。ベルトクリーニング装置58は、ハウジング581、ブラシローラー582(本発明の回転ブラシ部材の一例)、第2直流電源583(本発明の第2直流バイアス印加部の一例)、第2スイッチ584(本発明の第2切替部の一例)、回収ローラー585、ブレード部材586及び搬送部材587を備える。
ハウジング581は、ブラシローラー582、回収ローラー585、ブレード部材586及び搬送部材587を内部に収容する。
ブラシローラー582は、中間転写ベルト53からシートにトナー像が転写された後に中間転写ベルト53の表面に残留する残留物、及び帯電ブラシ571から放出させた残存トナー及び異物を含む付着物を除去する。ブラシローラー582は、中間転写ベルト53と接触する位置において回転可能に設けられたブラシ状の回転部材であり、例えば、導電性のファーブラシである。また、ブラシローラー582は、不図示の動力源からの駆動力を受けて、駆動ローラー531の回転方向A1と同じ回転方向A3に回転駆動される。言い換えると、ブラシローラー582は、中間転写ベルト53の回転方向A2と同じ回転方向A3に回転する。
第2直流電源583は、ブラシローラー582に第1直流電源572によって帯電ブラシ571に印加される直流バイアスとは逆極性の直流バイアス(本発明の第2直流バイアスの一例)を印加する。第2直流電源583がブラシローラー582に直流バイアスを印加することで、ブラシローラー582が中間転写ベルト53の付着物を中間転写ベルト53から吸引除去する。第2直流電源583は、例えば500V〜3000V程度の定電圧を印加可能である。この第2直流電源583は、トナーの帯電極性が正である場合、正極がアース接続され、負極が第2スイッチ584を介してブラシローラー582に接続される。これにより、第2直流電源583は、ブラシローラー582に負極性の直流バイアスを印加する。
第2スイッチ584は、ブラシローラー582に直流バイアスが印加される状態(本発明の第2印加状態)と、ブラシローラー582に対する直流バイアスの印加が停止される状態(本発明の第2非印加状態)とを切り替える。この第2スイッチ584は、後述の制御部6の第2切替制御部62(図5参照)によって切替動作が制御される。
回収ローラー585は、ブラシローラー582によって中間転写ベルト53の表面から除去されたトナーを回収する。例えば、回収ローラー585は、ブラシローラー582と接触する位置において回転可能に設けられた金属製のローラーである。回収ローラー585は、不図示の動力源からの駆動力を受けて、駆動ローラー531の回転方向A2と逆の回転方向A3に沿って回転する。また、回収ローラー585は、不図示の直流電源に接続され、トナーの帯電極性と逆極性であり、ブラシローラー582に印加される直流バイアスと同極性の直流バイアスが印加される。回収ローラー585に印加される直流バイアスは、ブラシローラー582に印加される直流バイアスよりも絶対値が大きい。これにより、ブラシローラー582によって除去された付着物は、回収ローラー585によってブラシローラー582から回収される。
ブレード部材586は、回収ローラー585の表面と接触するように設けられている。ブレード部材586は、一方向に長い形状である。ブレード部材586は、回収ローラー585の表面に付着したトナーなどを除去する。例えば、ブレード部材586は、一方の端部が回収ローラー585と接触するように他方の端部がハウジング581に固定されたゴム板である。ブレード部材586によって回収ローラー585から除去されたトナーは、ハウジング581の底部に落下する。
搬送部材587は、ハウジング581の底部に回転可能に設けられている。搬送部材587は、ハウジング581の底部にあるトナーなどを搬送する。
次に、図5を参照して、制御部6について説明する。制御部6は、画像形成装置10を統括的に制御する。制御部6は、例えばCPU、ROM、RAMなどを備え、ROMに記憶された所定の制御プログラムをCPUで実行することによって、画像形成装置10の動作を制御する。制御部6は、第1切替制御部61、第2切替制御部62、第3切替制御部63及びシート検知処理部64を備える。
第1切替制御部61は、第1スイッチ573のオン状態とオフ状態との切り替えを制御する。即ち、第1切替制御部61は、第1直流電源572によって帯電ブラシ571に対して直流バイアスが印加される状態と、帯電ブラシ571に対する直流バイアスの印加が停止される状態とを切り替えるために第1スイッチ573を制御する。第1切替制御部61は、中間転写ベルト53の付着物を帯電ブラシ571によって帯電させる場合に、第1スイッチ573をオン状態にし、第1直流電源572によって帯電ブラシ571に直流バイアスが印加される状態に制御する。また、第1切替制御部61は、予め定められた特定期間において第1スイッチ573を制御することで、帯電ブラシ571に蓄積した残存トナー及び異物を中間転写ベルト53に放出させる清掃処理を実行する。具体的には、第1切替制御部61は、第1直流電源572によって帯電ブラシ571に対して直流バイアスが印加される状態と、帯電ブラシ571に対する直流バイアスが印加が停止される状態との切り替えを複数回行うように第1スイッチ573のオン状態とオフ状態との切替を制御する。一方、第1切替制御部61は、中間転写ベルト53の付着物を帯電させる期間、及び帯電ブラシ571の清掃処理を行う期間を除く期間において、第1スイッチ573のオフ状態を維持する。
ここで、前記特定期間は、中間転写ベルト53に担持されたトナー像が二次転写ローラー54によってシートに転写されている期間外に設定される。具体的には、前記特定期間は、画像形成要求があってから、画像形成対象となる最初のシートに対する二次転写ローラー54によるトナー像の転写が開始されるまでのジョブ開始前期間(本発明の第1特定期間の一例)、先行シートに対する二次転写ローラー54によるトナー像の転写が終了してから、前記先行シートの後続シートに対する二次転写ローラー54によるトナー像の転写が開始されるまでのシート間期間(本発明の第2特定期間の一例)、及び画像形成対象となる最終シートに対する二次転写ローラー54によるトナー像の転写が終了した後に開始されるジョブ終了後期間(本発明の第3特定期間の一例)のいずれかの期間を含む。このように前記特定期間を設定すれば、二次転写ローラー54によってシートに対してトナー像の転写を行っていない期間を利用して帯電ブラシ571の清掃を行うことができる。
ジョブ開始前期間は、画像形成要求があってから、この画像形成要求に対して帯電ローラー72によって最初に感光体ドラム71の帯電を開始するまでの期間であってもよい。また、ジョブ終了後期間は、最終シートに担持されたトナー像が定着装置55によって定着された後に開始される期間であってもよい。また、前記特定期間は、電源投入直後に開始される期間を含んでいてもよい。
ところで、帯電ブラシなどのプレ帯電部材を備える画像形成装置としては、プレ帯電部材に蓄積した逆帯電トナー(残存トナー)、紙粉などの異物をプレ帯電部材から除去するために、プレ帯電ブラシに交番電圧を印加するものがある。しかしながら、プレ帯電部材に交番電圧を印加するためには、プレ帯電部材に交番電圧を印加するためには、像担持体に残存するトナーを帯電させる直流電圧をプレ帯電部材に印加するための直流電源とは別に、交流電源が必要になるため製造コストが上昇する。
これに対し、本発明の実施形態に係る画像形成装置10では、前記特定期間において第1切替制御部61が第1スイッチ573のオン状態とオフ状態との切り替えを複数回繰り返す制御を実行する。これにより、前記特定期間において、帯電ブラシ571に第1直流電源572から直流バイアスが印加される状態と帯電ブラシ571に直流バイアスが印加されない状態とが複数回繰り返される(図8、図10、図13(A)参照)。ここで、帯電ブラシ571に直流バイアスが印加された状態では、帯電ブラシ571と中間転写ベルト53との間に生じる静電気力によって帯電ブラシ571が中間転写ベルト53に吸引される。一方、帯電ブラシ571に直流バイアスが印加されない状態では、帯電ブラシ571が中間転写ベルト53に吸引されない。そのため、帯電ブラシ571に対して直流バイアスを印加する状態と印加しない状態とを繰り返すことで、帯電ブラシ571に振動が付与される。これにより、帯電ブラシ571に蓄積したトナー、紙粉などの異物が帯電ブラシ571から放出される。
一方、第1直流電源572は、帯電ブラシ571によって中間転写ベルト53に残存するトナーなどの付着物を帯電させるために使用されるものである。そのため、画像形成装置10では、前記付着物を帯電させるための第1直流電源572を利用し、第1切替制御部61によって第1スイッチ573のオンオフ制御を行うことで帯電ブラシ571の清掃を行うことができる。従って、画像形成装置10では、帯電ブラシ571の清掃に改めて交流電源を使用することなく、既存の第1直流電源572によって帯電ブラシ571の清掃を行えるため、装置構成の複雑化及び大型化することなく、帯電ブラシ571に蓄積したトナー及び異物を効果的に除去可能である。
第2切替制御部62は、第2スイッチ584のオン状態とオフ状態との切り替えを制御する。即ち、第2切替制御部62は、第2直流電源583によってブラシローラー582に対して直流バイアスが印加される状態と、ブラシローラー582に対する直流バイアスの印加が停止される状態とを切り替えるために第2スイッチ584を制御する。具体的には、第2切替制御部62は、中間転写ベルト53の付着物をブラシローラー582によって中間転写ベルト53から除去する場合に第2スイッチ584のオン状態を維持する。ここで、中間転写ベルト53の付着物は、二次転写ローラー54によるシートへのトナー像の転写後の残留トナー、紙粉などの残留物だけでなく、帯電ブラシ571に対する清掃処理において帯電ブラシ571から放出されたトナー及び異物を含む。そして、第2切替制御部62は、前記清掃処理の実行タイミングに応じて定められる第1タイミングにおいて第2スイッチ584のオン状態を確保する。この第1タイミングは、帯電ブラシ571から中間転写ベルト53に向けて放出されたトナー及び異物をブラシローラー582によって除去可能なタイミングである。このように、前記第1タイミングにおいて第2切替制御部62が第2スイッチ584のオン状態を確保することで、二次転写ローラー54によるシートへのトナー像の転写後の残留物だけでなく、前記清掃処理において帯電ブラシ571から放出されたトナー及び異物を除去できる。例えば、第2直流電源583によってブラシローラー582に負極性の直流バイアスが印加される場合、正極性に帯電した付着物が中間転写ベルト53から除去される。
一方、第2切替制御部62は、ブラシローラー582によって前記付着物の除去を行わない場合には第2スイッチ584をオフ状態に維持する。
第3切替制御部63は、第3スイッチ743のオン状態とオフ状態との切り替えを制御する。即ち、第3切替制御部63は、第3直流電源742によって一次転写ローラー741に対して直流バイアスが印加される状態と、第3直流電源742による一次転写ローラー741に対する直流バイアスの印加が停止される状態とを切り替えるために第3スイッチ743を制御する。具体的には、第3切替制御部63は、感光体ドラム71のトナー像を中間転写ベルト53に転写する転写タイミング、及び前記清掃処理の実行タイミングに応じて定められる第2タイミングにおいて第3スイッチ743をオン状態に制御する。前記第2タイミングは、中間転写ベルト53の付着物を感光体ドラム71に移行可能なタイミングである。そのため、前記第2タイミングにおいて第3切替制御部63が第3スイッチ743のオン状態を確保することで、中間転写ベルト53の付着物を感光体ドラム71に移行させることができる。例えば、第3直流電源742によって一次転写ローラー741に負極性の直流バイアスが印加される場合、負極性に帯電した付着物が中間転写ベルト53から感光体ドラム71に移行される。
なお、感光体ドラム71に移行された前記付着物は、ドラムクリーニング装置75によって除去される。ここで、例えばトナーの帯電極性が正である場合、ドラムクリーニング装置75はトナーの帯電極性とは反対極性である負極性に帯電した付着物を除去する。即ち、ドラムクリーニング装置75は、ブラシローラー582では除去できない極性の付着物を除去する。これにより、帯電ブラシ571から放出されたトナー及び異物を含めた中間転写ベルト53の付着物は、正極性及び負極性のいずれに帯電している場合であっても、ブラシローラー582及びドラムクリーニング装置75のいずれかによって除去される。
一方、第3切替制御部63は、中間転写ベルト53へのトナー像の転写を行わず、かつ中間転写ベルト53から感光体ドラム71への前記付着物の移行を行わない場合には第3スイッチ743をオフ状態に制御する。
シート検知処理部64は、レジストセンサー47の受光部に接続されており、前記受光部からの出力に基づいてレジストローラー対46にシートが供給されたかを判定する。具体的には、シート検知処理部64は、シートの前端及びシートの後端の通過を検知することでレジストローラー対46にシートが供給されたかを判定する。また、シート検知処理部64は、例えば先行シートの後端を検知してから前記先行シートの後続シートの前端を検知するまでの間をシート間期間として処理する。なお、シートの前端は、前記受光部からの出力の急激な増加が検出されるかで検知できる。一方、シートの後端は、前記受光部からの出力の急激な減少が検出されるかで検知できる。
次に、図6〜図12を参照して、帯電ブラシ571の清掃処理の手順について説明する。ここで、帯電ブラシ571の清掃処理は、帯電ブラシ571に蓄積したトナー、紙粉などの異物を帯電ブラシ571から除去する処理である。なお、以下に説明する清掃処理では、トナーの帯電極性が正であるものとして説明する。また、帯電ブラシ571に印加される直流バイアスは正極性であり、ブラシローラー582及び一次転写ローラー741に印加される直流バイアスは負極性であるものとする。
<ステップS1>
まず、図6に示されるステップS1において、制御部6は、画像形成要求があったかを判定する。画像形成要求があったと判定した場合(ステップS1:Yes)、制御部6はステップS2に処理を移行する。一方、画像形成要求がなかったと判定した場合(ステップS1:No)、制御部6は画像形成要求があるまで(ステップS1:Yes)、ステップS1の処理を行う。
<ステップS2>
ステップS2において、制御部6は、第1切替制御部61によって第1スイッチ573を、第2切替制御部62によって第2スイッチ584を、第3切替制御部63によって第3スイッチ743をそれぞれオン状態に切り替える。これにより、帯電ブラシ571に正極性の直流バイアスが印加され、ブラシローラー582及び一次転写ローラー741に負極性の直流バイアスが印加される。制御部6は、ステップS2の処理を終了した場合、ステップS3に処理を移行する。
<ステップS3>
ステップS3において、制御部6は、ジョブ開始前処理を実行し、このジョブ開始前処理の実行後にステップS4に処理を移行する。ジョブ開始前処理は、前記ジョブ開始前期間において、帯電ブラシ571の清掃を行うための処理である。このジョブ開始前処理の詳細は後述する。また、以下において、ジョブ開始前処理で実行される帯電ブラシ571の清掃処理を第1清掃処理と称する。
<ステップS4>
ステップS4において、制御部6のシート検知処理部64は、前記シート間期間であるかを判定する。前記シート間期間であるかの判定は、例えば上述のようにシート検知処理部64によってレジストセンサー47の受光部の出力をモニタリングし、その出力に基づいてシート検知処理部64がシートの前端及び後端を検知することで判定することができる。また、制御部6は、レジストセンサー47の受光部の出力をモニタリングすることに代えて、ピックアップローラー42、レジストローラー対46の駆動タイミングに基づいて前記シート間期間であるかの判定を行ってもよい。
ここで、前記シート間期間であると判定した場合(ステップS4:Yes)、制御部6はステップS5に処理を移行する。一方、前記シート間期間でないと判定した場合(ステップS4:No)、制御部6は前記シート間期間であると判定するまで(ステップS4:Yes)、ステップS4の処理を行う。
<ステップS5>
ステップS5において、制御部6は、シート間処理を実行し、このシート間処理の実行後にステップS6に処理を移行する。シート間処理は、前記シート間期間において、帯電ブラシ571の清掃を行うための処理である。このシート間処理の詳細は後述する。また、以下において、シート間処理で実行される帯電ブラシ571の清掃処理を第2清掃処理と称する。
<ステップS6>
ステップS6において、制御部6は、ジョブが終了したかを判定する。ジョブが終了したと判定した場合(ステップS6:Yes)、制御部6はステップS7に処理を移行する。一方、ジョブが終了していないと判定した場合(ステップS6:No)、制御部6は上述のステップS4に処理を移行する。
なお、本実施形態において「ジョブが終了」とは、画像形成要求に対応する全ての画像データについて、シートに対するトナー像の転写が終了することを意味する。この場合、制御部6は、例えば画像形成対象となる最終シートがレジストローラー対46から出射された時点、又はレジストローラー対46からシートが出射された時点から予め定められた時間が経過した時点をジョブ終了時点として判定する。また、前記画像データに対する最終シートへのトナー像の定着が終了する時点をジョブの終了時点としてもよい。この場合、制御部6は、例えば定着装置55の加熱ローラーに対する電力供給を遮断した時点をジョブ終了時点として判定する。
<ステップS7>
ステップS7において、制御部6は、ジョブ終了後処理を実行し、このジョブ終了後処理の終了後に帯電ブラシ571の清掃処理を終了する。ジョブ終了後処理は、前記ジョブ終了後期間において、帯電ブラシ571の清掃を行うための処理である。このジョブ終了後処理の詳細は後述する。また、以下において、ジョブ終了後処理で実行される帯電ブラシ571の清掃処理を第3清掃処理と称する。
次に、図7及び図8を参照して、図6に示す帯電ブラシ571に対する清掃処理のステップS3において実行されるジョブ開始前処理の手順について説明する。
<ステップS11>
まず、図7及び図8に示されるように、ステップS11において、制御部6は、上述のステップS2(図6参照)又は後述のステップS15において第1スイッチ573がオン状態にされたタイミングT1,T3,T5から予め定められた第1規定時間ΔT1が経過したかを判定する。第1規定時間ΔT1は、前記第1清掃処理において第1スイッチ573のオンオフ制御を行う場合に、帯電ブラシ571に直流バイアスの印加するために第1スイッチ573をオン状態に維持する期間である。第1規定時間ΔT1は、例えば100msec〜500msecの範囲から設定される。
第1規定時間ΔT1が経過したと判定した場合(ステップS11:Yes)、制御部6は、第1スイッチ573をオフ状態に切り替えるタイミングT2,T4,T6であると判断できるため、ステップS12に処理を移行する。一方、第1規定時間ΔT1が経過していないと判定した場合(ステップS11:No)、制御部6は第1規定時間ΔT1が経過したと判定するまで(ステップS11:Yes)、ステップS11の処理を行う。
<ステップS12及びS13>
第1規定時間ΔT1が経過したと判定した場合(ステップS11:Yes)、制御部6の第1切替制御部61は、第1スイッチ573をオフ状態にし(ステップS12)、制御部6は第1スイッチ573をオフ状態にした第1スイッチオフ回数のカウント値Nをインクリメントする(ステップS13)。第1スイッチオフ回数のカウント値Nは、例えばRAMに記憶され、CPUによって更新される。制御部6は、ステップS13の処理を実行した場合、ステップS14に処理を移行する。
<ステップS14>
ステップS14において、制御部6は、ステップS12において第1スイッチ573がオフ状態にされたタイミングT2,T4,T6から予め定められた第2規定時間ΔT2が経過したかを判定する。第2規定時間ΔT2は、前記第1清掃処理において第1スイッチ573のオンオフ制御を行う場合に、帯電ブラシ571に対する直流バイアスの印加を停止するために第1スイッチ573をオフ状態に維持する期間である。第2規定時間ΔT2は、第1規定時間ΔT1と同程度又は同じ時間に設定されるが、第1規定時間ΔT1と同じ時間であることが好ましい。
ここで、第2規定時間ΔT2が経過したと判定した場合(ステップS14:Yes)、制御部6は、第1スイッチ573をオン状態に切り替えるタイミングT3,T5,T7であると判断できるため、ステップS15に処理を移行する。一方、第2規定時間ΔT2が経過していないと判定した場合(ステップS14:No)、制御部6は、第2規定時間ΔT2が経過したと判定するまで(ステップS14:Yes)、ステップS14の処理を行う。
<ステップS15及びS16>
第2規定時間ΔT2が経過したと判定した場合(ステップS14:Yes)、制御部6の第1切替制御部61は、第1スイッチ573をオン状態にし(ステップS15)、制御部6はステップS13でインクリメントされた第1スイッチオフ回数のカウント値Nが予め定められた所定回数であるかを判定する(ステップS16)。なお、前記所定回数は、図8の例では3回である。ただし、前記所定回数は、1回以上であれば3回には限定されず、2回〜10回の範囲から選択することが好ましい。
ここで、第1スイッチオフ回数のカウント値Nが前記所定回数であると判定した場合(ステップS16:Yes)、制御部6はステップS17に処理を移行する。一方、第1スイッチオフ回数のカウント値Nが前記所回数でないと判定した場合(ステップS16:No)、制御部6は上述のステップS11に処理を移行する。
<ステップS17>
ステップS17において、制御部6は、第1スイッチオフ回数のカウント値Nをクリアし、ジョブ開始前処理を終了して図6のステップS4に処理を移行する。
ここで、図8に示されるように、ジョブ開始前処理で第1清掃処理を実行する場合、タイミングT1〜T7のまでの期間を含むジョブ前期間P1(本発明の第1特定期間の一例)において、第1スイッチ573がオン状態とオフ状態との切り替えが複数回行われる。図8に示す例では、第1スイッチ573は、ジョブ前期間P1においてオフ状態から開始し、オン状態、オフ状態、オン状態、オフ状態、オン状態及びオフ状態を経て、最終的にオン状態に切り替えられる。このような複数回の第1スイッチ573のオン状態とオフ状態との切り替えにより、帯電ブラシ571に蓄積したトナー及び異物が中間転写ベルト53に向けて放出される。なお、ジョブ開始前期間P1の終期T70は、第1スイッチ573を予め定められる回数だけオン状態とオン状態との切り替えを行えるタイミングであればよく、例えば画像形成対象となる最初のシートに対する二次転写ローラー54によるトナー像の転写が開始される時点、画像形成要求に対して帯電ローラー72によって最初に感光体ドラム71の帯電を開始する時点などに設定される。
また、ジョブ開始前処理では、第2スイッチ584及び第3スイッチ743は、図6のステップS2においてオン状態にされた後、オフ状態に切り替えられることなくオン状態に維持される。そのため、帯電ブラシ571から中間転写ベルト53に放出されたトナー及び異物は、正極性に帯電するものがブラシローラー582によって除去され、負極性に帯電するものが中間転写ベルト53から感光体ドラム71に移行された後にドラムクリーニング装置75によって除去される。
次に、図9及び図10を参照して、図6に示す帯電ブラシ571に対する清掃処理のステップS5において実行されるシート間処理の手順について説明する。
<ステップS21>
まず、図9に示されるステップS21において、制御部6のシート検知処理部64は、レジストローラー対46にシートが供給されたかを判定する。例えば、シート検知処理部64は、レジストセンサー47の受光部からの出力に基づいて、シートの前端及び後端のうちの少なくとも一方が検出された場合にレジストローラー対46にシートが供給されたと判定する。
レジストローラー対46にシートが供給されたと判定した場合(ステップS21:Yes)、制御部6はステップS22に処理を移行する。一方、レジストローラー対46にシートが供給されていないと判定した場合(ステップS21:No)、制御部6はレジストローラー対46にシートが供給されたと判定するまで(ステップS21:Yes)、ステップS21の処理を行う。
<ステップS22>
ステップS22において、制御部6は、レジストローラー対46へのシート供給枚数のカウント値Mをインクリメントする。シート供給枚数のカウント値Mは、例えばRAMに記憶され、CPUによって更新される。制御部6は、ステップS22の処理を実行した場合、ステップS23に処理を移行する。
<ステップS23>
ステップS23において、制御部6は、レジストローラー対46に供給されたシートが最終シートであるかを判定する。例えば、制御部6は、シート供給枚数のカウント値Mが画像形成要求時の画像データに対する予定プリント枚数に一致するかによってレジストローラー対46にシートが供給されたシートが最終シートであるかを判定する。
ここで、レジストローラー対46に供給されたシートが最終シートであると判定した場合(ステップS23:Yes)、制御部6は、シート間でないと判断できるため、シート間処理を終了し、図6のステップS6に処理を移行する。一方、レジストローラー対46に供給されたシートが最終シートでないと判定した場合(ステップS23:Yes)、シート間であると判断できるため、前記第2清掃処理を実行するかを決定するステップS24に処理を移行する。
<ステップS24>
ステップS24において、制御部6は、シート供給枚数のカウント値Mが第1規定枚数であるかを判定する。即ち、シート間処理では、前記第1清掃処理又は前記第2清掃処理を実行して以降のプリント枚数が前記第1規定枚数に到達することを条件に、帯電ブラシ571の清掃を行う。言い換えれば、制御部6は、前記第1清掃処理を実行して以降は、前記第1規定枚数ごとに前記シート間期間において前記第2清掃処理を実行する。
前記第1規定枚数は、例えば1枚〜500枚の範囲から選択され、10枚〜250枚が好ましく、50枚〜150枚がより好ましい。なお、前記第1規定枚数が1枚である場合、全てのシート間において帯電ブラシ571の清掃が行われる。全てのシート間において帯電ブラシ571の清掃を行うようにする場合、ステップS23を省略してもよい。
ここで、シート供給枚数のカウント値Mが第1規定枚数であると判定した場合(ステップS24:Yes)、制御部6は、前記第2清掃処理を実行するためにステップS25に処理を移行する。一方、シート供給枚数のカウント値Mが第1規定枚数でないと判定した場合(ステップS24:No)、制御部6は、前記第2清掃処理を実行することなくシート間処理を終了し、図6のステップS6に処理を移行する。
<ステップS25及びS26>
シート供給枚数のカウント値Mが第1規定枚数である場合(ステップS24:Yes)、制御部6の第1切替制御部61は第1スイッチ573をオフ状態にし(ステップS25)、また制御部6は第1スイッチ573をオフ状態にした第1スイッチオフ回数のカウント値Nをインクリメントする(ステップS26)。制御部6は、ステップS26の処理を実行した場合、ステップS27に処理を移行する。
<ステップS27>
図9及び図10に示されるように、ステップS27において、制御部6は、ステップS25において第1スイッチ573がオフ状態にされたタイミングT8,T10,T12から予め定められた第2規定時間ΔT2が経過したかを判定する。ステップS27の第2規定時間ΔT2は、図7のステップS14の第2規定時間ΔT2と同義である。
ここで、第2規定時間ΔT2が経過したと判定した場合(ステップS27:Yes)、制御部6は、第1スイッチ573をオン状態に切り替えるタイミングT9,T11,T13であると判断できるため、ステップS28に処理を移行する。一方、第2規定時間ΔT2が経過していないと判定した場合(ステップS27:No)、制御部6は、第2規定時間ΔT2が経過したと判定するまで(ステップS27:Yes)、ステップS27の処理を行う。
<ステップS28及びS29>
第2規定時間ΔT2が経過したと判定した場合(ステップS27:Yes)、制御部6の第1切替制御部61は、第1スイッチ573をオン状態にし(ステップS28)、第1スイッチ573がオン状態にされたタイミングT9,T11から第1規定時間ΔT1が経過したかを判定する(ステップS29)。ステップS29の第1規定時間ΔT1は、図7のステップS11の第1規定時間ΔT1と同義である。
ここで、第1規定時間ΔT1が経過したと判定した場合(ステップS29:Yes)、制御部6は、第1スイッチ573をオフ状態に切り替えるタイミングT10,T12であると判断できるため、ステップS30に処理を移行する。一方、第1規定時間ΔT1が経過していないと判定した場合(ステップS29:No)、制御部6は第1規定時間ΔT1が経過したと判定するまで(ステップS29:Yes)、ステップS29の処理を行う。
<ステップS30>
図9に示されるように、ステップS30において、制御部6は、ステップS26でインクリメントされた第1スイッチオフ回数のカウント値Nが予め定められた所定回数であるかを判定する。なお、ステップS30での所定回数は、図7のステップS16の所定回数と同義である。
ここで、第1スイッチオフ回数のカウント値Nが前記所定回数であると判定した場合(ステップS30:Yes)、制御部6は、ステップS31に処理を移行する。一方、第1スイッチオフ回数のカウント値Nが前記所定回数でないと判定した場合(ステップS30:No)、制御部6は、上述のステップS25に処理を移行する。
<ステップS31>
ステップS31において、制御部6は、第1スイッチオフ回数のカウント値N及びシート供給枚数のカウント値Mをクリアし、シート間処理を終了して図6のステップS6に処理を移行する。
ここで、図10に示されるように、シート間処理において第2清掃処理を実行する場合、タイミングT8〜T13のまでの期間を含むシート間期間P2(本発明の第2特定期間の一例)において、第1スイッチ573がオン状態とオフ状態との切り替えが複数回行われる。図10に示す例では、第1スイッチ573は、シート間期間P2においてオン状態から開始し、オフ状態、オン状態、オフ状態、オン状態及びオフ状態を経て、最終的にオン状態に切り替えられる。また、シート間処理では、第2スイッチ584及び第3スイッチ743は、オフ状態に切り替えられることなくオン状態に維持される。そのため、前記第2清掃処理を実行する場合、ジョブ開始前処理の第1清掃処理と同様に、帯電ブラシ571に蓄積したトナー及び異物が中間転写ベルト53に向けて放出されると共に、帯電ブラシ571から放出されたトナー及び異物がブラシローラー582及びドラムクリーニング装置75によって除去される。なお、シート間期間P2の終期T130は、例えば後続シートに対する二次転写ローラー54によるトナー像の転写が開始される時点に設定される。
次に、図11〜図13を参照して、図6に示す帯電ブラシ571に対する清掃処理のステップS7において実行されるジョブ終了後処理の手順について説明する。
<ステップS41>
まず、図11に示されるステップS41において、制御部6は、シート供給枚数のカウント値Mが第2規定枚数であるかを判定する。即ち、ジョブ終了後処理では、前記第1清掃処理又は前記第2清掃処置を実行して以降のプリント枚数が前記第2規定枚数に到達していることを条件に、前記第3清掃処理を実行する。
前記第2規定枚数は、例えば図9のステップS23の第1規定枚数と同数かそれ以下の枚数である。前記第2規定枚数は、例えば1枚〜500枚の範囲から選択され、10枚〜250枚が好ましく、50枚〜150枚がより好ましい。なお、前記第2規定枚数が1枚である場合、ジョブ終了後処理において必ず帯電ブラシ571の清掃が行われる。ジョブ終了後処理において必ず帯電ブラシ571の清掃を行うようにする場合、ステップS41を省略してもよい。
ここで、シート供給枚数のカウント値Mが第2規定枚数であると判定した場合(ステップS41:Yes)、制御部6は、前記第3清掃処理を実行すべく、ステップS42に処理を移行する。一方、シート供給枚数のカウント値Mが第2規定枚数でないと判定した場合(ステップS41:No)、制御部6は、前記第3清掃処理を実行することなく、ステップS53に処理を移行する。
<ステップS42及びS43>
シート供給枚数のカウント値Mが第2規定枚数である場合(ステップS41:Yes)、制御部6の第1切替制御部61は第1スイッチ573をオフ状態にし(ステップS42)、また制御部6は第1スイッチ573をオフ状態にした第1スイッチオフ回数のカウント値Nをインクリメントする(ステップS43)。制御部6は、ステップS43の処理を実行した場合、ステップS44に処理を移行する。
<ステップS44>
ステップS44において、制御部6は、ステップS43でインクリメントされる第1スイッチオフ回数のカウント値Nが予め定められた所定回数であるかを判定する。なお、ステップS44での所定回数は、図7のステップS16の所定回数と同義である。
ここで、第1スイッチオフ回数のカウント値Nが前記所定回数であると判定した場合(ステップS44:Yes)、制御部6は、前記第3清掃処理を終了すべく、ステップS48に処理を移行する。一方、第1スイッチオフ回数のカウント値Nが前記所定回数でないと判定した場合(ステップS44:No)、制御部6は、前記第3清掃処理を継続すべく、ステップS45に処理を移行する。
<ステップS45>
図11及び図13(A)に示されるように、ステップS45において、制御部6は、ステップS42において第1スイッチ573がオフ状態にされたタイミングT14,T16から予め定められた第2規定時間ΔT2が経過したかを判定する。ステップS45の第2規定時間ΔT2は、図7のステップS14の第2規定時間ΔT2と同義である。
ここで、第2規定時間ΔT2が経過したと判定した場合(ステップS45:Yes)、制御部6は、第1スイッチ573をオン状態に切り替えるタイミングT15,T17であると判断できるため、ステップS46に処理を移行する。一方、第2規定時間ΔT2が経過していないと判定した場合(ステップS45:No)、制御部6は第2規定時間ΔT2が経過したと判定するまで(ステップS45:Yes)、ステップS45の処理を行う。
<ステップS46及びS47>
第2規定時間ΔT2が経過したと判定した場合(ステップS45:Yes)、制御部6の第1切替制御部61は、第1スイッチ573をオン状態にし(ステップS46)、また制御部6は第1スイッチ573がオン状態にされたタイミングT15,T17から予め定められた第1規定時間ΔT1が経過したかを判定する(ステップS47)。ステップS47の第1規定時間ΔT1は、図7のステップS11の第1規定時間ΔT1と同義である。
ここで、第1規定時間ΔT1が経過したと判定した場合(ステップS47:Yes)、制御部6は、第1スイッチ573をオフ状態に切り替えるタイミングT16,T18であると判断できるため、上述のステップS42に処理を移行する。一方、第1規定時間ΔT1が経過していないと判定した場合(ステップS47:No)、制御部6は第1規定時間ΔT1が経過したと判定するまで(ステップS47:Yes)、ステップS47の処理を行う。
<ステップS48>
図12に示されるように、ステップS44において第1スイッチオフ回数のカウント値Nが前記所定回数であると判定した場合(ステップS44:Yes)、制御部6は、第1スイッチオフ回数のカウント値N及びシート供給枚数のカウント値Mをクリアし(ステップS48)、ステップS49に処理を移行する。
<ステップS49>
ステップS49において、制御部6は、予め定められた第3規定時間ΔT3が経過したかを判定する。即ち、制御部6は、ブラシローラー582への直流バイアスの印加を停止するために第2スイッチ584をオフ状態にするタイミングT19であるかを判定する。ここで、第3規定時間ΔT3は、タイミングT18において帯電ブラシ571に対する直流バイアスの印加が停止されてから、タイミングT18において帯電ブラシ571に接触する中間転写ベルト53の接触領域が、ブラシローラー582との接触位置を通過するのに必要な時間である。
第3規定時間ΔT3が経過したと判定した場合(ステップS49:Yes)、制御部6は、ブラシローラー582への直流バイアスの印加を停止するタイミングT19であると判断できるため、ステップS50に処理を移行する。一方、第3規定時間ΔT3が経過していないと判定した場合(ステップS49:No)、制御部6は、ブラシローラー582への直流バイアスの印加を停止するタイミングT19でないと判断できるため、第3規定時間ΔT3が経過したと判定するまで(ステップS49:Yes)、ステップS49の処理を行う。
<ステップS50>
ステップS50において、制御部6の第2切替制御部62は、第2スイッチ584をオフ状態にすることでブラシローラー582への直流バイアスの印加を停止する。ステップS50の処理を実行した場合、制御部6はステップS51に処理を移行する。
<ステップS51>
ステップS51において、制御部6は、予め定められた第4規定時間ΔT4が経過したかを判定する。即ち、制御部6は、一次転写ローラー741への直流バイアスの印加を停止するために第3スイッチ743をオフ状態にするタイミングT20であるかを判定する。ここで、第4規定時間ΔT4は、中間転写ベルト53の前記接触領域がブラシローラー582との接触位置を通過してから、前記接触領域が一次転写ローラー741との接触位置を通過するのに必要な時間である。
第4規定時間ΔT4が経過したと判定した場合(ステップS51:Yes)、制御部6は、一次転写ローラー741への直流バイアスの印加を停止するタイミングT20であると判断できるため、ステップS52に処理を移行する。一方、第4規定時間ΔT4が経過していないと判定した場合(ステップS51:No)、制御部6は、一次転写ローラー741への直流バイアスの印加を停止するタイミングT20でないと判断できるため、第4規定時間ΔT4が経過したと判定するまで(ステップS51:Yes)、ステップS51の処理を行う。
<ステップS52>
ステップS51において、制御部6の第3切替制御部63は、第3スイッチ743をオフ状態にする。これにより、一次転写ローラー741への直流バイアスの印加が停止される。制御部6は、ステップS52の処理を実行した場合、ジョブ終了後処理を終了すると共に清掃処理を終了する。
<ステップS53>
図11のステップS41においてシート供給枚数のカウント値Mが第2規定枚数でないと判定した場合(ステップS41:No)、図12及び図13(B)に示されるように、制御部6の第1切替制御部61は、第1スイッチ573をオフ状態にする(ステップS53)。これにより、前記第3清掃処理を実行することなく帯電ブラシ571に対する直流バイアスの印加が停止される。制御部6は、ステップS53の処理が終了した場合、ステップS54に処理を移行する。
<ステップS54>
ステップS54において、制御部6は、予め定められた第5規定時間ΔT5が経過したかを判定する。即ち、制御部6は、ブラシローラー582及び一次転写ローラー741への直流バイアスの印加を停止するために第2スイッチ584及び第3スイッチ743をオフ状態にするタイミングT21であるかを判定する。ここで、第5規定時間ΔT5は、タイミングT14において帯電ブラシ571に対する直流バイアスの印加が停止されてから、タイミングT14において帯電ブラシ571に接触する中間転写ベルト53の接触領域が、ブラシローラー582との接触位置を通過するのに必要な時間である。
第5規定時間ΔT5が経過したと判定した場合(ステップS54:Yes)、制御部6は、ブラシローラー582及び一次転写ローラー741への直流バイアスの印加を停止するするタイミングT21であると判断できるため、ステップS55に処理を移行する。一方、第5規定時間ΔT5が経過していないと判定した場合(ステップS54:No)、制御部6は、ブラシローラー582及び一次転写ローラー741への直流バイアスの印加を停止するタイミングT21でないと判断できるため、第5規定時間ΔT5が経過したと判定するまで(ステップS54:Yes)、ステップS54の処理を行う。
<ステップS55>
ステップS55において、制御部6の第2切替制御部62は第2スイッチ584をオフ状態にし、第3切替制御部63は第3スイッチ743をオフ状態にする。これにより、ブラシローラー582及び一次転写ローラー741への直流バイアスの印加が停止される。制御部6は、ステップS55の処理を実行した場合、ステップS56に処理を移行する。
<ステップS56>
ステップS56において、制御部6は、第1スイッチオフ回数のカウント値N及びシート供給枚数のカウント値Mをクリアする。制御部6は、ステップS56の処理を実行した場合、ジョブ終了後処理を終了すると共に清掃処理を終了する。
ここで、図13(A)に示されるように、ジョブ終了後処理において第3清掃処理を実行する場合、タイミングT14〜T18の期間を含むジョブ終了後期間P3(本発明の第3特定期間の一例)において、第1スイッチ573がオン状態とオフ状態との切り替えが複数回行われる。図13(A)に示す例では、第1スイッチ573は、ジョブ終了後期間P3においてオン状態から開始し、オフ状態、オン状態、オフ状態及びオン状態を経て、最終的にオフ状態に切り替えられる。また、タイミングT14〜T18の期間では、第2スイッチ584及び第3スイッチ743は、オフ状態に切り替えられることなくオン状態に維持される。そのため、前記第3清掃処理では、ジョブ開始前処理の第1清掃処理及びシート間処理の第2清掃処理と同様に、帯電ブラシ571に蓄積したトナー及び異物が中間転写ベルト53に向けて放出されると共に、帯電ブラシ571から放出されたトナー及び異物がブラシローラー582及びドラムクリーニング装置75によって除去される。なお、終了後期間P3の終期T200は、例えば一次転写ローラー741に対する直流バイアスの印加が停止された後の時点に設定される。
なお、上述の実施形態では、ジョブ開始前処理において第1清掃処理が必ず実行され、必要に応じてシート間処理の第2清掃処理及びジョブ終了後処理の第3清掃処理が実行される例を説明したが、本発明はこの例には限定されない。例えば、帯電ブラシ571に対する清掃処理としては、前記第1清掃処理、前記第2清掃処理及び前記第3清掃処理のうちのいずれか1つのみを実行してもよい。また、帯電ブラシ571の清掃処理は、ジョブ開始前、シート間及びジョブ終了後とは異なるタイミング、例えば電源投入直後のタイミングで実行してもよい。
また、上述の実施形態では、ブラシローラー582にトナーの帯電極性とは逆極性の直流バイアスと印加する例について説明したが、本発明はこの例には限定されない。例えば、ブラシローラー582は中間転写ベルト53の付着物を摩擦により除去するものであってもよい。
10 画像形成装置
53 中間転写ベルト
54 二次転写ローラー
57 プレ帯電部
571 帯電ブラシ
572 第1直流電源
573 第1スイッチ
58 ベルトクリーニング装置
582 ブラシローラー
583 第2直流電源
584 第2スイッチ
6 制御部6
61 第1切替制御部
62 第2切替制御部
63 第3切替制御部
71 感光体ドラム
74 一次転写部
741 一次転写ローラー
742 第3直流電源
743 第3スイッチ
75 ドラムクリーニング装置

Claims (7)

  1. 表面にトナー像を担持する像担持体と、
    前記像担持体に担持された前記トナー像を前記像担持体からシートに転写する第1転写部と、
    前記シートへの前記トナー像の転写後に前記像担持体上に残存する残存トナーを前記像担持体から除去する第1クリーニング部と、
    前記第1クリーニング部によって前記像担持体から前記残存トナーを除去する前に前記残存トナーを帯電させるプレ帯電部であって、前記像担持体に接触するプレ帯電部材、前記残存トナーを帯電させる第1直流バイアスを前記プレ帯電部材に印加する第1直流バイアス印加部、及び前記第1直流バイアス印加部によって前記プレ帯電部材に前記第1直流バイアスが印加される第1印加状態と、前記第1直流バイアス印加部による前記プレ帯電部材に対する前記第1直流バイアスの印加が停止される第1非印加状態と、を切り替える第1切替部を有するプレ帯電部と、
    前記プレ帯電部材に対する前記第1印加状態と前記第1非印加状態とを切り替えるために前記第1切替部を制御する第1切替制御部と、を備え、
    前記第1切替制御部は、前記像担持体に担持された前記トナー像が前記第1転写部材によって前記シートに転写されている期間外の予め定められた特定期間に前記第1切替部を制御することで、前記プレ帯電部材に対する前記第1印加状態と前記第1非印加状態との切り替えを複数回行い、前記プレ帯電部材に蓄積した前記残存トナー及び異物を前記像担持体に放出させる清掃処理を実行する画像形成装置。
  2. 前記第1直流バイアスは、前記トナー像の帯電極性と同極性である請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第1クリーニング部は、
    前記像担持体に接触して回転する回転ブラシ部材と、
    前記回転ブラシ部材に前記第1直流バイアスとは逆極性の第2直流バイアスを印加する第2直流バイアス印加部と、
    前記第2直流バイアス印加部によって前記回転ブラシ部材に前記第2直流バイアスが印加される第2印加状態と、前記第2直流バイアス印加部による前記回転ブラシ部材に対する前記第2直流バイアスの印加が停止される第2非印加状態と、を切り替える第2切替部と、を有し、
    前記回転ブラシ部材に対する前記第2印加状態と前記第2非印加状態とを切り替えるために前記第2切替部を制御する第2切替制御部と、をさらに備え、
    前記第2切替制御部は、前記清掃処理の実行タイミングに応じて定められる第1タイミングであって前記プレ帯電部材から放出された前記残存トナー及び異物を前記回転ブラシ部材によって除去可能な前記第1タイミングにおいて、前記回転ブラシ部材が前記第2印加状態になるように前記第2切替部を制御する請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 静電潜像が形成され、前記静電潜像に応じたトナー像を担持する感光体と、
    前記感光体に担持された前記トナー像を前記感光体から前記像担持体に転写する第2転写部であって、前記感光体に対向配置される第2転写部材、前記第2転写部材に前記第1直流バイアスとは逆極性の第3直流バイアスを印加する第3直流バイアス印加部、及び前記第3直流バイアス印加部によって前記第2転写部材に前記第3直流バイアスが印加される第3印加状態と、前記第3直流バイアス印加部による前記第2転写部材に対する前記第3直流バイアスの印加が停止される第3非印加状態と、を切り替える第3切替部を有する第2転写部と、
    前記感光体への前記トナー像の転写後に前記感光体に残存するトナーを前記感光体から除去する第2クリーニング部と、
    前記第2転写部材に対する前記第3印加状態と前記第3非印加状態とを切り替えるために前記第3切替部を制御する第3切替制御部と、をさらに備え、
    前記第3切替制御部は、前記清掃処理の実行タイミングに応じて定められる第2タイミングであって前記プレ帯電部材から放出された前記残存トナー及び異物を前記像担持体から前記感光体に移行可能な第2タイミングにおいて、前記感光体が前記第3印加状態になるように前記第3切替部を制御する請求項1から3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記特定期間は、画像形成要求があってから、画像形成対象となる最初のシートに対する前記第1転写部材による前記トナー像の転写が開始されるまでの第1特定期間を含む請求項1から4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記特定期間は、先行シートに対する前記第1転写部材による前記トナー像の転写が終了してから、前記先行シートの後続シートに対する前記第1転写部材による前記トナー像の転写が開始されるまでの第2特定期間を含む請求項1から5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記特定期間は、画像形成対象となる最終シートに対する前記第1転写部材による前記トナー像の転写が終了した後に開始される第3特定期間を含む請求項1から6のいずれかに記載の画像形成装置。
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