JP6567178B2 - エレベータの防犯運転制御装置および防犯運転制御方法 - Google Patents
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Description
そのため、特定の機器および防犯運転への切換え操作無しに防犯運転が行える。
図1は、この発明によるエレベータの防犯運転制御装置を設けたエレベータシステムの構成の一例を示すブロック図である。なお以下の各実施の形態において、この発明によるエレベータの防犯運転制御装置を設けたエレベータシステムの構成は基本的に同じである。かご1はかごの内側から見た図として示されており、かご内操作盤2、かご内ブザー3等が設けられている。各乗場には乗場操作盤4が設けられている。非接触式センサ部11はエレベータのかごドアの開閉領域に沿った予め設定された検出領域DEに設けられている。エレベータ運転制御装置5は、かご内操作盤2および各乗場の乗場操作盤4からの呼びに従ってかご1の運転制御を行う。防犯運転制御部20は、連続検出期間測定部21、移動体解析部22、移動体計数部23、運転モード切換部24、運転パターン記録部25、運転パターン解析部26、監視盤通信部27、等を備え、非接触式センサ部11、監視盤6、かご内操作盤2等からの信号に従って、エレベータ運転制御装置5に対して通常運転モードと防犯運転モードのモード切換えを行わせるモード切換指令を出力する。
なお乗場ドアFDとかごドアCDは、かごドアCD側に着床時に乗場ドアFDと係合すフックがあるため両者はリンクして開閉するので、乗場ドアFDとかごドアCDを総称してエレベータドアとする。
また、非接触式センサ部11に使用される人検知ドアセンサとしては、赤外線ビームを使用したマルチビームセンサ(MBS)を使用してもよい。
また防犯運転制御部20は、図1で機能ブロックとして図示された各部分毎にそれぞれにディジタル回路で構成するようにしてもよい。
エレベータの防犯運転制御装置は、非接触式センサ部11、防犯運転制御部20で構成される。
図2は、この発明によるエレベータの防犯運転制御装置の動作の基となる挟まれ防止処理の一例の動作フローチャートである。図3は、この発明の実施の形態1によるエレベータの防犯運転制御装置の図2の処理を改良して防犯機能を実現した一例の動作フローチャートである。
すなわち、センサ部11で得られる移動体検出信号の連続検出期間を連続検出期間測定部21で求める。そして連続検出期間に従って移動体解析部22が移動体のシルエットを作成し、移動体計数部23がシルエットからかご1の乗車人数を計算する。
戸閉が開始されるまでセンサ部11を用いてかご1の乗車人数の計算を続ける(ステップS11)。そして戸閉が開始された時(ステップS12)、防犯運転制御部20により上記と同様にして新たに戸閉中におけるセンサ部11による移動体の検出を行う(ステップS13)。移動体の検出がない場合は防犯運転制御部20の動作は終了し、エレベータ運転制御装置5の制御により、戸閉完了後、目的階へ通常通りかご1を走行させる。
一方、ステップS14においてかご1の乗車人数が1人でない場合、ステップS10に戻ってエレベータ運転制御装置5の制御により再び戸開を開始し、防犯運転制御部20により、かご1の乗車人数の計算を行う。
図4はこの発明の実施の形態2によるエレベータの防犯運転制御装置の特徴部分の一例の動作フローチャートである。図4は、運転モード切換部24によって防犯運転モードへ切換わった後に行われる、特定の操作による防犯運転モード運転の解除および継続に関する動作を示す。
図5はこの発明の実施の形態3によるエレベータの防犯運転制御装置において、運転モード切換部24によって運転モードが切換わった時に運転パターン記録部25によりメモリ(図示省略)に記録される運転パターンテーブルの一例である。
「切換り発生時刻」とは、運転モード切換部24によって運転モードが切換わった時刻を表す。
「生成シルエット」とは、防犯運転モードに切換えた時の切換え判断に使用したシルエットを表す。
「移動体解析結果」とは、生成シルエットから乗車した人を女性、男性、大人、子供、老人、若者、身障者、健常者等のどのような人と判断したかを表す。すなわち判断した人の種別を表す。例えば生成シルエットを解析して子供だと判断して運転モードを通常運転モードから防犯運転モードへ切換えた場合、この時の移動体解析結果は子供となる。
すなわち移動体解析部22または運転モード切換部24は、作成したシルエットの大きさや形状を予め設定されメモリに記憶された各種テンプレートまたは各種基準値と比較して、女性、男性、大人、子供等の人の種別を解析する。
「運転パターン切換え判断」とは、運転モードをどのモードからどのモードへ変更したかを表す。
「運転パターン切換え部」とは、運転モードを切換えた際の方法を表す。
時刻Aにおいて乗客数が1人でかつ子供と判断されている時に、戸閉中に、連続検出時間が設定時間よりも短い移動体を検出をしたため、通常運転モードから防犯運転モードへ切換えた。その後、時刻Bにおいて、かご1内から乗客が1人以上降りたことを検出してから設定時間経過したため、防犯運転モードから通常運転モードに自動的に切換わっている。以上のような状態をそれぞれの項目毎に整理し記憶する。
図6はこの発明の実施の形態4によるエレベータの防犯運転制御装置において作成されるシルエットの一例である。
図6のシルエットは、エレベータドアの開閉領域に沿った検出領域DEに設置された非接触式センサ部11によって得られた移動体検出信号から連続検出期間測定部21によって連続検出期間を求め、この連続検出期間のパターンを組み合わせて移動体解析部22で作成されたシルエットの例である。
移動体解析部22または運転モード切換部24は、生成されたシルエットに基づいて乗車した人の特徴を抽出する。例えば、
最高地点の高さが設定された基準の高さよりも低い時は子供が乗車したと判断する。
また、検出の開始から検出の終わりまでの時間が長い場合は、移動時間の長い老人や身障者が乗車したと判断する。
また、スカートのシルエットが見られたり、胸部のシルエットが基準よりも大きい場合は女性が乗車したと判断する。
Claims (7)
- エレベータドアの開閉領域に沿った検出領域を横切ってかごに乗り降りする移動体の、前記検出領域に沿った大きさに従った移動体検出信号を発生する非接触式センサ部と、
前記非接触式センサ部からの前記移動体検出信号の連続検出期間を測定する連続検出期間測定部と、
前記連続検出期間に従って移動体のシルエットを作成する移動体解析部と、
前記移動体の前記シルエットおよび前記シルエットから求まる前記移動体の移動方向に従ってかご内の移動体数を集計する移動体計数部と、
前記エレベータドアの戸全開状態からの戸閉動作中において、前記移動体計数部での計数結果が1から2になり、かつ、その時の前記連続検出期間の時間が第1の設定時間よりも短い場合は、エレベータ運転制御装置に通常運転モードから防犯運転モードに切換えるモード切換指令を出力する運転モード切換部と、
を備えたエレベータの防犯運転制御装置。 - 前記運転モード切換部が、前記防犯運転モード中に、かご内の移動体数からかご内から移動体が1以上降りたことを検出してから第2の設定時間経過した際に、防犯運転モードを終了し通常運転モードへ切換える、請求項1に記載のエレベータの防犯運転制御装置。
- 前記運転モード切換部が、前記防犯運転モード中に、セキュリティの掛けられた監視盤の防犯運転解除スイッチが押下された後、またはいずれかのかご内行先登録釦が1回だけ押下された後、に予め設定された第3の設定時間経過した際に、防犯運転モードを終了し通常運転モードへ切換える、請求1または2に記載のエレベータの防犯運転制御装置。
- 前記通常運転モードと前記防犯運転モードの切換えの際の切換り発生時刻を含む切換え状態の情報を蓄積する運転パターン記録部と、
前記運転パターン記録部に蓄積された情報に従ってモードの切換えの際の切換え状態を分析する運転パターン解析部と、
を備え、
前記運転モード切換部が、前記運転パターン解析部の運転パターンの分析に従って適切な時間帯に防犯運転モードへ切換えを実施する、請求項1から3までのいずれか1項に記載のエレベータの防犯運転制御装置。 - 前記運転モード切換部が、
前記移動体解析部によって得られる前記シルエットを基に、
最高地点の高さが設定された高さよりも低い時は子供が乗車したと判断し、
検出の開始から検出の終わりまでの時間が長い時は老人または身障者が乗車したと判断し、
前記シルエットからスカートのシルエットまたは胸部のシルエットが大きい時は女性が乗車したと判断し、
前記判断に基づき防犯運転モードへの切換えを決める、請求項1から4までのいずれか1項に記載のエレベータの防犯運転制御装置。 - エレベータのかご内に設けられた監視カメラと、
前記監視カメラの画像から移動体のシルエットを生成する移動体解析部と、
前記移動体解析部により解析された前記移動体のシルエットから前記移動体の移動方向を判定して前記かご内の移動体数を計算する移動体計数部と、
前記移動体解析部により解析された前記移動体のシルエット及び前記移動体計数部により計算された前記かご内の移動体数を用いて、通常運転モードから防犯運転モードに切換える必要があるか否かを判断し、必要である場合はモード切換指令を出力する運転モード切換部と、
を備えたエレベータの防犯運転制御装置。 - エレベータドアの開閉領域に沿った検出領域を横切ってかごに乗り降りする移動体の、前記検出領域に沿った大きさに従った移動体検出信号を発生し、
前記移動体検出信号の連続検出期間を測定し、
前記連続検出期間に従って移動体のシルエットを作成し、
前記移動体の前記シルエットおよび前記シルエットから求まる前記移動体の移動方向に従ってかご内の移動体数を集計し、
前記エレベータドアの戸全開状態からの戸閉動作中において、かご内の移動体数が1から2になり、かつ、その時の前記連続検出期間の時間が第1の設定時間よりも短い場合は、エレベータ運転制御装置に通常運転モードから防犯運転モードに動作モードを切換えさせる、
エレベータの防犯運転制御方法。
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