JP2011020821A - エレベータ広告装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】利用者を容易に判別して適する広告を表示するエレベータ広告装置を得る。
【解決手段】エレベータ広告装置は、エレベータのかご内のディスプレイに広告を表示するエレベータ広告装置において、上記かごの乗降口を乗り降りする乗客が一部を遮る複数の赤外線ビームを投受光するマルチビームセンサと、上記赤外線ビームが予め定められた時間以上に連続して遮られたとき老人向けの広告を上記ディスプレイに表示するコンテンツ制御装置と、を備える。
【選択図】図1
【解決手段】エレベータ広告装置は、エレベータのかご内のディスプレイに広告を表示するエレベータ広告装置において、上記かごの乗降口を乗り降りする乗客が一部を遮る複数の赤外線ビームを投受光するマルチビームセンサと、上記赤外線ビームが予め定められた時間以上に連続して遮られたとき老人向けの広告を上記ディスプレイに表示するコンテンツ制御装置と、を備える。
【選択図】図1
Description
この発明は、エレベータのかご内で乗客に広告を提供するエレベータ広告装置に関するものである。
従来のエレベータ広告装置は、マンション等に設置されたエレベータのかご内部に設けられた表示器を通じて、マンションの住人等に、マンションの近隣にあるスーパーの広告や、その他のニュース、地域の天気予報などの各種の情報を提供する(例えば、特許文献1参照)。
しかし、エレベータのかご内ディスプレイを活用した広告は利用者によらず一律なものを表示している。そこで、利用者に応じて広告を選択して表示した方が広告効果が高いが、利用者を特定するために、ICタグを利用すると、利用者にICタグを携帯して貰わなければならないし、ICタグリーダを設置しなければならないなど容易に利用することができない。
この発明は、前記のような課題を解決するためになされたものであり、利用者を容易に判別して適する広告を表示するエレベータ広告装置を得ることを目的とする。
この発明に係るエレベータ広告装置は、エレベータのかご内のディスプレイに広告を表示するエレベータ広告装置において、上記かごの乗降口を乗り降りする乗客が一部を遮る複数の赤外線ビームを投受光するマルチビームセンサと、上記赤外線ビームが予め定められた時間以上に連続して遮られたとき老人向けの広告を上記ディスプレイに表示するコンテンツ制御装置と、を備える。
また、この発明に係るエレベータ広告装置は、上記複数の赤外線ビームは、上記乗降口の敷居から桟の間に配列されており、上記コンテンツ制御装置は、上記乗降口の敷居から予め定められた高さ以上の上記赤外線ビームが遮られていないとき子供向けの広告を上記ディスプレイに表示する。
この発明に係るエレベータ広告装置は、マルチビームセンサから出力される受光信号から乗り込んだ乗客の身長、または移動速度を求め、身長から子供か大人を判定し、移動速度から壮年以下か老人かを判定し、判定結果に基づいてかご内ディスプレイに表示するコンテンツを選択するので、乗客にICタグなどの識別媒体を携帯して貰わなくても乗客に対応するコンテンツを広告することができるという効果を奏する。
以下、本発明のエレベータ広告装置の好適な実施の形態につき図面を用いて説明する。
図1は、この発明の実施の形態に係るエレベータ広告装置の全体構成図である。図2は、マルチビーム投光器からの赤外線ビームが人により遮られる様子を示す図である。図3は、この発明の実施の形態に係るコンテンツ制御装置のブロック図である。
図1は、この発明の実施の形態に係るエレベータ広告装置の全体構成図である。図2は、マルチビーム投光器からの赤外線ビームが人により遮られる様子を示す図である。図3は、この発明の実施の形態に係るコンテンツ制御装置のブロック図である。
この発明の実施の形態に係るエレベータ広告装置1は、エレベータ制御装置2により制御されているエレベータに配備されている。そして、エレベータ広告装置1は、エレベータかご3の扉4の外側に固定されているマルチビーム投光器5およびマルチビーム受光器6からなるマルチビームセンサ7、エレベータかご3の壁の内側に固定されているかご内ディスプレイ8、エレベータかご3内を撮影する電子カメラ9、マルチビームセンサ7からの信号および電子カメラ9が撮影した画像データとからかご内ディスプレイ8に表示するコンテンツを制御するコンテンツ制御装置10を備える。
マルチビーム投光器5は、エレベータかご3の両開きの扉4の一方の戸4aの外側側面に固定されている。そして、マルチビーム投光器5は、上下方向に1cmピッチで194個の図示しない赤外線発光ダイオードが配列され、赤外線発光ダイオードは投光軸が扉4の開閉方向(図2では水平方向)に他方の戸4bに向いており、その投光軸に沿って赤外線ビームを投光する。すなわち、194本の赤外線ビームが投光される。
マルチビーム受光器6は、他方の戸4bの外側側面に固定されている。そして、マルチビーム受光器6は、マルチビーム投光器5の赤外線発光ダイオードから投光された赤外線ビームを受光できるように、投光軸に受光軸が合わされ、上下方向に1cmピッチで194個の図示しない赤外線ホトセンサが配列されている。
マルチビーム受光器6は、他方の戸4bの外側側面に固定されている。そして、マルチビーム受光器6は、マルチビーム投光器5の赤外線発光ダイオードから投光された赤外線ビームを受光できるように、投光軸に受光軸が合わされ、上下方向に1cmピッチで194個の図示しない赤外線ホトセンサが配列されている。
そして、扉4が開けられ始めるとマルチビーム投光器5から194本の赤外線ビームが投光され、両方の戸4a、4bの間に人、動物、荷物、台車、車いすなど障害物が無ければ、マルチビーム受光器6が赤外線ビームを受光し194個の出力ポートから194個の受光信号を出力する。逆に障害物が有ると、図2に示すように、障害物により赤外線ビームの内のいずれかが遮蔽されてマルチビーム受光器6には赤外線ビームが届かないので、赤外線ビームが届かない赤外線ホトセンサに対応する出力ポートから受光信号は出力されない。
コンテンツ制御装置10は、図3に示すように、マルチビーム受光器6からの受光信号を所定の検出周期でサンプリングするとともにサンプリングした受光信号のレベルを所定のレベルで「1」、「0」と判定しその結果を一旦保管するレジスタ11、レジスタ11に保管された「1」、「0」を出力ポート毎周期毎に記憶される検知テーブル12、検知テーブル12のデータを処理するMBS入力処理部13、電子カメラ9から入力される画像データを処理するカメラ入力処理部14、MBS入力処理部13およびカメラ入力処理部14からの処理結果に基づいてかご内ディスプレイ8に表示するコンテンツを処理する画像表示処理部15、複数のコンテンツを蓄積されている画像蓄積部16、および、コンテンツ制御装置10全体を制御する制御部17を有する。
レジスタ11は、マルチビーム受光器6の各出力ポートからの受光信号を検出周期毎にサンプリングする。そして、サンプリングした受光信号を赤外線ホトセンサに赤外線ビームが入射しているときと入射していないときとを区別するために、所定のレベルで受光信号をコンパレータして、入射しているときの「0」、入射していないときの「1」に区別し、その結果を保管する。
図4は、大人が乗り込んだときに検知テーブルに記憶されたデータを説明するための図である。図5は、老人が乗り込んだときに検知テーブルに記憶されたデータを説明するための図である。図4、5において、行が各赤外線ビームに該当し、列が検出周期に該当する。また、黒く塗り潰された欄は赤外線ホトセンサに赤外線ビームが入射しているときと入射していないときを表す。
検知テーブル12は、行が赤外線ビームの床から上方に向かって水平に通過する赤外線ビームに相当し、列が検出周期毎に相当する。そして、任意の列の欄には、マルチビーム受光器の194個の出力ポートから赤外線ホトセンサに赤外線ビームが入射しているとき「0」、赤外線ホトセンサに赤外線ビームが入射していないとき「1」が記憶されている。検出周期は、例えば、0.05秒である。
そこで、大人が乗り込む場合、床上80cm〜170cmの赤外線ビームを頭から胴体が遮るので、図4に示すように、検知テーブル12のその領域に「1」が記憶されている。また、大人は通常1秒間くらいで乗込みを完了するので、検知テーブル12の1秒に相当する20周期分に「1」が記憶されている。
検知テーブル12は、行が赤外線ビームの床から上方に向かって水平に通過する赤外線ビームに相当し、列が検出周期毎に相当する。そして、任意の列の欄には、マルチビーム受光器の194個の出力ポートから赤外線ホトセンサに赤外線ビームが入射しているとき「0」、赤外線ホトセンサに赤外線ビームが入射していないとき「1」が記憶されている。検出周期は、例えば、0.05秒である。
そこで、大人が乗り込む場合、床上80cm〜170cmの赤外線ビームを頭から胴体が遮るので、図4に示すように、検知テーブル12のその領域に「1」が記憶されている。また、大人は通常1秒間くらいで乗込みを完了するので、検知テーブル12の1秒に相当する20周期分に「1」が記憶されている。
逆に、子供が乗り込む場合、床上50cm〜130cmの赤外線ビームを頭から胴体が遮るので、検知テーブル12のその領域に「1」が記憶されている。
また、老人は通常3秒間くらいで乗込みを完了するので、図5に示すように、検知テーブル12の3秒に相当する60周期分に「1」が記憶されている。
また、老人は通常3秒間くらいで乗込みを完了するので、図5に示すように、検知テーブル12の3秒に相当する60周期分に「1」が記憶されている。
MBS入力処理部13は、検知テーブル12の列毎に「1」が連続する欄の数を求め、求めた数の内の最大の数に1cmを掛けて身長を算出する。
また、MBS入力処理部13は、検知テーブル12の行毎に「1」が連続する欄の数を求め、求めた数の内の最大の数に0.05秒を掛けて移動時間を算出する。
また、MBS入力処理部13は、検知テーブル12の行毎に「1」が連続する欄の数を求め、求めた数の内の最大の数に0.05秒を掛けて移動時間を算出する。
カメラ入力処理部14は、電子カメラ9から入力された画像データを画像解析し、エレベータかご3の床を乗客が占める占有面積を算出する。
制御部17は、カメラ入力処理部14が算出した占有面積が予め定める占有面積閾値以上の場合、大人、子供、老人など多数が乗車していると判断し、通常コンテンツを表示するように画像表示処理部15に指示する。
また、制御部17は、MBS入力処理部13が求めた身長が予め定める身長閾値以下の場合、子供が乗車していると判断し、子供向けコンテンツを表示するように画像表示処理部15に指示する。
また、制御部17は、MBS入力処理部13が求めた移動時間が予め定める移動時間閾値以上の場合、老人が乗車していると判断し、老人向けコンテンツを表示するように画像表示処理部15に指示する。
制御部17は、カメラ入力処理部14が算出した占有面積が予め定める占有面積閾値以上の場合、大人、子供、老人など多数が乗車していると判断し、通常コンテンツを表示するように画像表示処理部15に指示する。
また、制御部17は、MBS入力処理部13が求めた身長が予め定める身長閾値以下の場合、子供が乗車していると判断し、子供向けコンテンツを表示するように画像表示処理部15に指示する。
また、制御部17は、MBS入力処理部13が求めた移動時間が予め定める移動時間閾値以上の場合、老人が乗車していると判断し、老人向けコンテンツを表示するように画像表示処理部15に指示する。
画像表示処理部15は、制御部17からの指示に従って画像蓄積部16からコンテンツを取り出し、かご内ディスプレイ8に表示する。
図6は、この発明の実施の形態に係るエレベータ広告装置でコンテンツを可変する手順を示すフローチャートである。
ステップS101で、扉が開き始めたか否かを判断し、扉が開き始めたときステップS102に進み、扉が閉まっているときステップS101を繰り返す。
ステップS102で、マルチビーム投光器から赤外線ビームを投光し、マルチビーム受光器で赤外線ビームを受光する。
ステップS103で、MBS検知テーブル12の列番号Lを1に設定する。
ステップS104で、受光信号が出力されない出力ポートがあるか否か、すなわち人を検知したか否かを判断し、受光信号が出力されない出力ポートがある場合ステップS105に進み、受光信号が出力されない出力ポートがない場合、ステップS106に進む。
ステップS105で、受光信号が出力されない出力ポートを「1」、受光信号が出力されている出力ポートを「0」としてMBS検知テーブル12のL列に記憶し、列番号Lをインクリメントする。
ステップS101で、扉が開き始めたか否かを判断し、扉が開き始めたときステップS102に進み、扉が閉まっているときステップS101を繰り返す。
ステップS102で、マルチビーム投光器から赤外線ビームを投光し、マルチビーム受光器で赤外線ビームを受光する。
ステップS103で、MBS検知テーブル12の列番号Lを1に設定する。
ステップS104で、受光信号が出力されない出力ポートがあるか否か、すなわち人を検知したか否かを判断し、受光信号が出力されない出力ポートがある場合ステップS105に進み、受光信号が出力されない出力ポートがない場合、ステップS106に進む。
ステップS105で、受光信号が出力されない出力ポートを「1」、受光信号が出力されている出力ポートを「0」としてMBS検知テーブル12のL列に記憶し、列番号Lをインクリメントする。
ステップS106で、電子カメラ9からの画像データを解析して得るかご内占有面積が予め定められた占有面積閾値以上か否かを判断し、かご内占有面積が占有面積閾値以上の場合、ステップS107に進み、かご内占有面積が占有面積閾値未満の場合、ステップS109に進む。
ステップS107で、通常コンテンツをかご内ディスプレイ8に表示し、ステップS108に進む。
ステップS108で、扉4が閉じたか否かを判断し、扉4が閉じたときステップS101に戻り、扉が閉じていないときステップS102に戻る。
ステップS107で、通常コンテンツをかご内ディスプレイ8に表示し、ステップS108に進む。
ステップS108で、扉4が閉じたか否かを判断し、扉4が閉じたときステップS101に戻り、扉が閉じていないときステップS102に戻る。
ステップS109で、MBS検知テーブル12から得た身長が予め定められた身長閾値以下か否かを判断し、身長が身長閾値以下の場合、ステップS110に進み、身長が身長閾値を超える場合、ステップS111に進む。
ステップS110で、子供向けコンテンツをかご内ディスプレイ8に表示し、ステップS108に進む。
ステップS110で、子供向けコンテンツをかご内ディスプレイ8に表示し、ステップS108に進む。
ステップS111で、MBS検知テーブル12から得た移動時間が予め定められた移動時間閾値以上か否かを判断し、移動時間が移動時間閾値以上の場合、ステップS112に進み、移動時間が移動時間閾値未満の場合、ステップS113に進む。
ステップS112で、老人向けコンテンツをかご内ディスプレイ8に表示し、ステップS108に進む。
ステップS113で、通常コンテンツをかご内ディスプレイ8に表示し、ステップS108に進む。
ステップS112で、老人向けコンテンツをかご内ディスプレイ8に表示し、ステップS108に進む。
ステップS113で、通常コンテンツをかご内ディスプレイ8に表示し、ステップS108に進む。
この発明の実施の形態に係るエレベータ広告装置1では、マルチビームセンサ7から出力される受光信号から乗り込んだ乗客の身長、または移動速度を求め、身長から子供か大人を判定し、移動速度から壮年以下か老人かを判定し、判定結果に基づいてかご内ディスプレイ8に表示するコンテンツを選択するので、乗客にICタグなどの識別媒体を携帯して貰わなくても乗客に対応するコンテンツを広告することができる。
なお、上述の実施の形態では、電子カメラ9が撮影した画像データから多数の人が乗車していることを判断しているが、秤装置により乗車人数を判断しても良い。
また、老人、子供または大人の判定回数、時間帯を記録し、子供または老人と判定されないケースでも、老人または子供が多い時間帯の場合、老人向けまたは子供向けのコンテンツを表示しても良い。
また、老人、子供または大人の判定回数、時間帯を記録し、子供または老人と判定されないケースでも、老人または子供が多い時間帯の場合、老人向けまたは子供向けのコンテンツを表示しても良い。
1 エレベータ広告装置、2 エレベータ制御装置、3 エレベータかご、4 扉、4a、4b 戸、5 マルチビーム投光器、6 マルチビーム受光器、7 マルチビームセンサ、8 かご内ディスプレイ、9 電子カメラ、10 コンテンツ制御装置、11 レジスタ、12 MBS検知テーブル、13 MBS入力処理部、14 カメラ入力処理部、15 画像表示処理部、16 画像蓄積部、17 制御部。
Claims (3)
- エレベータのかご内のディスプレイに広告を表示するエレベータ広告装置において、
上記かごの乗降口を乗り降りする乗客が一部を遮る複数の赤外線ビームを投受光するマルチビームセンサと、
上記赤外線ビームが予め定められた時間以上に連続して遮られたとき老人向けの広告を上記ディスプレイに表示するコンテンツ制御装置と、
を備えることを特徴とするエレベータ広告装置。 - 上記複数の赤外線ビームは、上記乗降口の敷居から桟の間に配列されており、
上記コンテンツ制御装置は、上記乗降口の敷居から予め定められた高さ以上の上記赤外線ビームが遮られていないとき子供向けの広告を上記ディスプレイに表示することを特徴とする請求項1に記載のエレベータ広告装置。 - 上記かごの床を乗客が占める割合を求めることのできる画像を撮影する電子カメラを備え、
上記コンテンツ制御装置は、上記割合が予め定められた値以上のとき通常の広告を上記ディスプレイに表示することを特徴とする請求項1または2に記載のエレベータ広告装置。
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