JP6565305B2 - 車両の安全運転促進方法及び車両の安全運転促進装置 - Google Patents

車両の安全運転促進方法及び車両の安全運転促進装置 Download PDF

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本発明は、車両の安全運転促進方法及び車両の安全運転促進装置に関し、より詳細には、運転者の前方不注視に対する警報に関して未警報及び誤警報の両方を低減し、運転者の警報に対する煩わしさを抑制すると共に信頼性を向上して、安全運転を促進する車両の安全運転促進方法及び車両の安全運転促進装置に関する。
車両を運転する運転者の顔向き方向及び視線方向によって運転者の前方不注視(脇見)を判定し、運転者が前方不注視であると判定した場合に運転者に警報する装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この装置においては、運転者の顔の向きが正面に対して所定基準以上ずれた場合には、運転者の顔向きが正面(前方)を向いていないと判定することによって、運転者が正面を注視しているか、あるいは脇見をしているかを判定し、脇見時間が所定時間を上回ったときに運転者に警告するものである。
しかし、この装置のように顔向き角度や視線角度が所定角度以上の状態が所定時間以上継続したら警報を発する、つまり現時刻の運転者の行動のみでその行動を脇見(前方不注視)と判定するという単純な方法では、判定された運転者の行動が脇見であるのか、あるいはサイドミラー(車体外後写鏡)など確認するための視認行動であるかを判別することが難しいという問題がある。
特に、運転者が脇見する状況においては、運転者は前方を気にしつつも、気になる対象を見たいという葛藤から前方確認と脇見とを繰り返すことが多くなる。そのような状況では、運転者の行動が脇見か、視認行動かを判別することがより難しくなる。例えば、前方確認と脇見とを繰り返す、あるいは前方確認と視認行動とを繰り返すような状況においては、視認行動における誤警報を低減するために、所定角度及び所定時間のいずれかを大きくした場合には運転者の行動が脇見であるにも関わらずに未警報となることが増加する。一方、脇見における未警報を低減するために、所定角度及び所定時間のいずれかを小さくした場合には運転者の行動が視認行動であるにも関わらずに警報が発せられる誤警報が増加する。
このように、運転者の脇見を判定する判定基準の設定によっては、未警報が増加することで運転者の行動が脇見であってもその行動に対して警報できずに安全性が低下するという問題や、誤警報が増加することで警報に対して運転者が煩わしくなり警報の信頼性が低下するという問題が生じる。
結果、現時刻の運転者の行動のみで前方不注視の判定を行うと、未警報が多くなった場合には短期的に運転者の脇見に対して警報が発せられずに車両の安全運転を維持できなくなり、一方、誤警報が多くなった場合には長期的に、あるいは日常的に、警報に対する運転者の信頼性は薄れていき、最終的に運転者が警報を無視する事態を引き起こすおそれがある。
特開2008−097445号公報
本発明の目的は、運転者の前方不注視に対する警報に関して未警報及び誤警報の両方を低減し、運転者の警報に対する煩わしさを抑制すると共に信頼性を向上して、安全運転を促進することができる車両の安全運転促進方法及び車両の安全運転促進装置を提供することである。
上記の目的を達成する本発明の車両の安全運転促進方法は、車両を運転する運転者の行動が前方不注視であるか否かを判定し、運転者の行動が前方不注視であると判定した場合に警報を発令する車両の安全運転促進方法において、前記車両の進行方向を基準にして左右方向の運転者の顔向きの角度又は視線の角度を取得するステップと、取得した前記角度を時系列で記憶するステップと、過去一定期間における各前記角度に基づいた関数を時間積分した積分値を算出するステップと、算出した前記積分値が予め設定された警報発令閾値以上であるか否かを判定するステップと、前記積分値が前記警報発令閾値以上と判定した場合に、前記警報を発令するステップと、算出した前記積分値が前記警報発令閾値よりも小さな値に設定した警報解除閾値以下であるか否かを判定するステップと、前記積分値が前記警報解除閾値以下と判定した場合に、運転者の行動が前方不注視でないと判定して、前記警報を解除するステップと、を含むことを特徴とする方法である。
また、上記の目的を達成する本発明の車両の安全運転促進装置は、車両を運転する運転者の行動が前方不注視であるか否かを判定する判定部と、該判定部で運転者の行動が前方不注視であると判定した場合に警報を発令する警報部とを備えた車両の安全運転促進装置において、前記車両の進行方向を基準にして左右方向の運転者の顔向きの角度又は視線の角度を取得する角度取得部と、該角度取得部で取得された該角度を時系列で記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された情報から、過去一定期間における各前記角度に基づいた関数を時間積分した積分値を算出する算出部を備え、前記判定部を、前記算出部で算出された前記積分値が予め設定された警報発令閾値以上か否かを判定するとともに前記積分値が前記警報発令閾値よりも小さな値に設定した警報解除閾値以下であるか否かを判定する構成にし、前記警報部を、前記判定部で前記積分値が前記警報発令閾値以上と判定された場合に前記警報を発令する一方で、前記積分値が前記警報解除閾値以下と判定した場合に運転者の行動が前方不注視でないと判定して前記警報を解除する構成にしたことを特徴とするものである。
本発明の車両の安全運転促進方法及び車両の安全運転促進装置によれば、検出した顔向きの角度又は視線の角度を時系列で記憶し、現時刻から過去一定期間における各角度に基づいて変化する量を用いて運転者の前方不注視を判定するようにしたことで、運転者の現時刻の行動のみで判定するのではなく、過去の行動の履歴も考慮することができるので、運転者の行動が脇見に起因する行動か、視認行動に起因する行動かを正確に判定することができる。
これにより、運転者の行動が脇見である場合の未警報、及び運転者の行動が視認行動である場合の誤警報の両方を低減することができるので、運転者の警報に対する煩わしさを抑制すると共に信頼性を向上することができ、運転者に安全運転を促進することができる。
特に、本発明は、運転者の顔向きの角度や視線の角度が頻繁に変わる、すなわち前方確認及び脇見を繰り返す、並びに、前方確認及び視認行動を繰り返すような状況でも、運転者の行動が脇見であるか、それとも視認行動であるかを正確に判定することができる。
本発明の第一実施形態の車両の安全運転促進装置を例示する構成図である。 図1の車両の進行方向に見た運転室12の内部を例示する構成図である。 図1のカメラで撮像した撮像画像であり、図3(a)は運転者が前方を注視している状況を例示し、図3(b)は運転者が右側を注視している状況を例示し、図3(c)は運転者が左側を注視している状況を例示している。 図1の記憶部に記憶されるマップデータであり、運転者の行動が前方不注視である状況を例示している。 図1の記憶部に記憶されるマップデータであり、運転者の行動が前方不注視である状況を例示している。 図1の記憶部に記憶されるマップデータであり、運転者の行動が視認行動である状況を例示している。 図1の安全運転促進装置を具体的に例示する構成図である。 本発明の実施形態の安全運転促進方法を例示するフローチャートである。 図8のステップS30の結果を時系列で表示した図である。 本発明の第二実施形態の車両の安全運転促進装置を具体的に例示する構成図である。 図4を基に角度の倍率を変換したマップデータである。 図5を基に角度の倍率を変換したマップデータである。 図6を基に角度の倍率を変換したマップデータである。 本発明の第二実施形態の安全運転促進方法を例示するフローチャートである。 図14のステップS110を例示するフローチャートである。 図15のステップS120を例示するフローチャートである。
以下に、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。図1及び図2は、本発明の第一実施形態からなる車両10の安全運転促進装置30を例示する。なお、図中の一点鎖線は信号線を示している。
この安全運転促進装置30は、運転者の顔向きの角度や視線の角度を取得し、その角度に基づいて運転者の前方不注視を判定し、運転者が前方不注視であると判定した場合に警報を発令する装置である。
図1に示すように、車両10は、シャーシ11の前方側に運転室(キャブ)12が配置され、シャーシ11の後方側にボディ13が配置されている。運転室12の内部には、運転者が搭乗する運転席14と、運転者が操作するハンドル15、アクセルペダル16、及びシフトレバー17などの操作機器とが配置されている。
また、図2に示すように、車両10を進行方向に見たときの運転室12の前方には、フロントガラス20が配置され、運転室12の左右側面にはサイドガラス21、22が配置されている。フロントガラス20の下方で、且つ運転席14の前方には、メータパネル(計器類)23が配置され、フロントガラス20の上部側には、ルームミラー24が配置されている。更に、運転室12の右外側、つまりサイドガラス21の外側には、右側サイドミラー25が配置され、運転室12の左外側、つまりサイドガラス22の外側には、左側サイドミラー26、サイドアンダーミラー27、及びアンダーミラー28が配置されている。なお、この車両10の構成は一例であり、例えば、運転室12の左側に運転席14を設けてもよく、ミラーなどの配置についても同様である。
安全運転促進装置30は、運転室12のメータパネル23の上部に配置されたカメラ31と、運転室12のダッシュボードの内部に配置されて、カメラ31に接続された制御装置32と、メータパネル23に配置された警報器33とを備えている。
カメラ31は、運転室12に搭乗した運転者の顔を少なくとも含む撮像範囲の撮像画像Pxを撮像している。このカメラ31は、この実施形態のように大型車両に適用する場合には、普通乗用車と比較して運転者の視認行動の動きが大きく、且つその回数も多くなるため、広角を撮像できるカメラ、あるいは複数のカメラで構成されるカメラユニットが好ましい。また、このカメラ31の解像度は、撮像画像Pxに基づいて制御装置32が運転
者の顔向きの角度を解析できる解像度であればよい。なお、この実施形態では、カメラ31が運転者の顔向きを撮像する構成としてが、運転者の視線の向きを撮像する構成としてもよい。但し、運転者の視線の向きを精度良く撮像するためには、より高解像度のカメラが必要となる。
制御装置(コントロールユニット)32は、各種処理を行うCPU、その各種処理を行うために用いられるプログラムが一時的に格納されるROM、処理結果を読み書き可能なRAM、及び各種インターフェースなどから構成されている。
警報器33は、警報音を鳴らすブザーなどで構成される。なお、この警報器33は警報音を鳴らす構成の他に、運転者に警報のメッセージを表示するディスプレイなどの表示装置を用いてもよい。
この安全運転促進装置30は、カメラ31で撮像した撮像画像Pxを制御装置32で解析して、運転者の前方不注視を判定し、運転者が前方不注視であると判定した場合には、警報器33を鳴らして運転者に警報を発令している。
図3は、カメラ31で撮像した撮像画像Pxを例示している。この撮像画像Pxは動画や0.1秒〜1秒ごとの静止画である。図3(a)の撮像画像P0に示すように、通常、走行中に運転者は、フロントガラス20を介して車両10の進行方向、つまり前方を注視している。一方で、運転者は、安全確認のための視認行動として、図3(b)の撮像画像P1に示すように右側サイドミラー25を介して車両10の右側、及び右側後方を視認する右側視認行動と、図3(c)の撮像画像P2に示すように左側サイドミラー26、サイドアンダーミラー27、及びアンダーミラー28などを介して車両10の左側や左側後方を視認する左側視認行動と、を行っている。なお、視認行動としては、この他にも、メータパネル23などを視認する下側視認行動や、ルームミラー24を介して車両10の後方を視認する後方視認行動を例示できる。
つまり、運転者は、前方を注視する一方で前方以外の方向の視認行動を適宜行うことで安全運転を維持している。しかし、車両10の外側の景観に気になるものが映った場合に、ダッシュボードに配置された空調調節器や音響機器を操作する場合に、あるいは腕時計や携帯電話などを気にする場合に、運転者がその対象に視線を向けることで前方不注視、いわゆる脇見となる。
図4〜図6は、運転者の行動を車両10の進行方向を基準として運転者の顔向きの角度θに変換したマップデータD1xを例示している。なお、このマップデータD1xにおいては、現時刻をtで示している。図4のマップデータD11及び図5のマップデータD12には、運転者が前方を気にしつつも、気になる対象を見たいという葛藤から前方確認と脇見とを繰り返す状況が例示されている。一方、図6のマップデータD13には、運転者が安全運転のための視認行動を行った状況が例示されている。
この図4〜図6に示すように、顔向きの角度やその行動の継続時間を判定基準とすると、例えば、図4の状況で前方不注視と判定できるが、図5の状況で前方不注視と判定できなかったり、図5の状況で前方不注視と判定できるが、図6の状況で安全運転のための視認行動と判定できなかったりする。
そこで、本発明の安全運転促進装置30においては、図7に示すように、制御装置32が、角度取得部34、記憶部35、算出部37、判定部38、及び警報部39を備えて構成される。そして、この安全運転促進装置30は、角度取得部34が車両10の進行方向を基準にして左右方向の運転者の顔向きの角度θを取得し、取得した角度θを時系列で記
憶部35に記憶し、算出部37が過去一定期間taにおける各角度θ(t)に基づいて変化する量を算出し、判定部38がその変化する量を用いて、運転者の行動が前方不注視であるか否か判定するように構成される。
なお、角度取得部34、算出部37、判定部38、及び警報部39のそれぞれは、記憶部35に記憶された実行プログラムがCPUによりROMに読み出されることで、それぞれ予め指定された処理を行う手段であり、それぞれ異なる制御装置としてもよい。
角度取得部34は、カメラ31で撮像されて記憶部35に記憶された撮像画像Pxを読み出して解析して、車両10の進行方向を基準にして左右方向の運転者の顔向きの角度θを取得し、記憶部35にその角度θを記憶するステップを処理する手段である。
記憶部35は、不揮発性メモリやハードディスクなどの記憶媒体で構成され、カメラ31の撮像した撮像画像Px、制御装置32のROMに読み込まれるプログラム、制御装置32における各処理の結果などが記憶される。また、この記憶部35は、角度取得部34で取得された顔向きの角度θが時系列で記憶された図4〜図6に示すマップデータD1xが記憶される。
算出部37は、記憶部35に記憶されたマップデータD1xを読み出して、現時刻tから過去一定期間taにおける時間ごとの角度θ(t)に基づいて変化する量、具体的には図4〜図6に示す過去一定期間taにおける角度θに基づいた関数f{θ(t)}を時間積分した積分値として積分値IVxを算出し、その算出した積分値IVxを判定部38へ送るステップを処理する手段である。なお、算出した積分値IVxは記憶部35に記憶するようにしてもよい。
この算出部37で算出される積分値IVxは以下の数式(1)で表される。ここで、過去の時刻(t−ta)から現時刻tまでの経過時間Tごとの顔向きの角度θに基づく関数f{θ(t)}は、図4〜図6に示した通り、この第一実施形態では、f{θ(t)}=θ(t)となる。
従って、この積分値IVxは、図4〜図6の斜線箇所の面積であり、現時刻tの運転者の行動のみならず、過去一定期間taの運転者の行動が考慮されたものとなる。
また、この算出部37で用いられる過去一定期間taは、実験や試験、あるいは学習により求めることができ、現時刻tから過去に遡った運転者の行動を加味でき、少なくとも視認行動における行動時間が含まれる値に設定される。この過去一定期間taが、1秒未満に設定されると運転者の過去の行動を十分に考慮することができなくなり判定部38における判定精度が低下する一方、10秒超に設定されると過去の行動を過剰に考慮することになり判定精度が低下する。そこで、この過去一定期間taは、例えば、1秒以上、10秒以下が好ましい。
判定部38は、算出部37で算出された積分値IVxと予め設定された警報発令閾値I
Vaとを比較して、より詳しくは、積分値IVxが警報発令閾値IVa以上であるか否かを判定して、積分値IVxが警報発令閾値IVa以上と判定した場合に、運転者の行動が前方不注視であると判定するステップを処理する手段である。
この判定部38で用いられる警報発令閾値IVaは、運転者の行動が脇見の場合にはそのときの積分値IVx以下になり、且つ視認行動の場合にはそのときの積分値IVx超になる値に設定される。この警報発令閾値IVaは、例えば、実験や試験、あるいは学習により図6に示す視認行動におけるマップデータD13をいくつか作成し、それらのマップデータD13から求めるとよい。具体的には、安全運転のための視認行動による積分値IV3の平均値、視認行動における角度θ3の平均値γ及びその平均値が維持される平均時間uを乗算した値、あるいは複数の積分値IV3のうちの最大値に設定するとよい。
警報部39は、判定部38で積分値IVxが警報発令閾値IVa以上であると判定されたに、すなわち運転者の行動が前方不注視であると判定された場合に、警報器33を鳴らして運転者に警報を発令するステップを処理する手段である。
また、制御装置32は、タイマー40を備えて構成されており、そのタイマー40により、現時刻tや経過時間Tなどをカウントしている。
次に、第一実施形態の安全運転促進方法を、図8に示すフローチャートに基づいて制御装置32の機能として以下に説明する。なお、カメラ31による撮像画像の撮像と、記憶部35へのその撮像画像の記憶は車両10の電装系の通電が開始された後に逐次開始されるものとする。また、以下で説明する方法は、タイマー40でカウントされた経過時間Tごとに行われており、この経過時間Tは、例えば、0.03秒以上、1秒以下に設定される。
まず、ステップS10では、角度取得部34が記憶部35に記憶された撮像画像Pxから運転者の顔向きの角度θを検出する。なお、カメラ31で撮像した撮像画像Pxを一旦記憶部35に記憶した後に角度取得部34がその撮像画像Pxを読み込んで顔向きの角度θを検出するステップとしたが、カメラ31で撮像した撮像画像Pxを即時、角度取得部34で解析してもよい。
次いで、ステップS20では、角度取得部34が検出した顔向きの角度θを時系列で記憶部35に記憶する。つまり、このステップS20では、顔向きの角度θをタイマー40でカウントしている経過時間Tごとに配列した図4〜図6に示すマップデータD11〜D13を作成している。
次いで、ステップS30では、算出部37が、マップデータD1xを参照して、上記の数式(1)を用いて、過去の時刻(t−ta)から現時刻tまでの角度θに基づいた関数f{θ(t)}を時間積分した積分値である積分値IVxを算出する。なお、このステップS30で算出された積分値IVxは判定部38に送られる。なお、この積分値IVxを記憶部35に記憶してもよい。
次いで、ステップS40では、判定部38が、積分値IVxを読み込み、その積分値IVxが予め設定された警報発令閾値IVa以上であるか否かを判定する。このステップS40で、積分値IVxが警報発令閾値IVa以上の場合は運転者の行動が前方不注視であると判定してステップS50へ進む一方、積分値IVxが警報発令閾値IVa未満の場合は運転者の行動が前方不注視でない、すなわち安全運転を維持できていると判定してスタートへ戻る。
次いで、ステップS50では、警報部39が、警報器33を鳴らして運転者に警報を発令して、スタートへ戻る。このように、経過時間Tごとに上記のステップS10〜ステップS50を繰り返す。
図9は、図4〜図6のそれぞれの状況における上記のステップS30で算出される積分値IVxを時系列で表している。図4の状況では、時間t1で積分値IV1が警報発令閾値IVa以上となって警報が発令され、図5の状況では、時間t2で積分値IV2が警報発令閾値IVa以上となって警報が発令されている。一方、図6の状況では、どの時間帯でも積分値IV3が警報発令閾値IVa以上とならないため、警報が発令されない。
このように、検出した顔向きの角度θを時系列で配列したマップデータD1xから、現時刻tから過去一定期間taにおける角度θに基づいた関数f{θ(t)}を時間積分した積分値IVxと警報発令閾値IVaとを比較して、運転者の前方不注視を判定するようにしたので、運転者の現時刻tの行動のみで判定するのではなく、現時刻tから過去へ一定期間ta分遡った行動の履歴も考慮することができるので、運転者の行動が脇見に起因する行動か、視認行動に起因する行動かを正確に判定することができる。
これにより、運転者の行動が前方不注視である場合の未警報、及び運転者の行動が視認行動である場合の誤警報の両方を低減することができるので、運転者の警報に対する煩わしさを抑制すると共に信頼性を向上することができ、運転者に安全運転を促進することができる。
特に、図4及び図5に示すように、運転者の顔向きの角度θが頻繁に変わる、すなわち前方確認及び脇見を繰り返す、並びに、図6に示すように、前方確認及び視認行動を繰り返すような状況でも、運転者の行動が脇見であるか、それとも視認行動であるかを正確に判定することができる。
また、図9に示すように、過去の運転者の行動から脇見などの前方不注視であると判定されると、運転者が前方を向いても警報器33が鳴り続け運転者に警報を発令し続けることで、運転者の警報に対する煩わしさを低減することもできる。
例えば、従来技術では、運転者が前方を向いてしまうと警報が解除されてしまう。つまり、図4及び図5のような運転者の行動の場合では、警報の発令と解除とが繰り返され、警報器33が鳴ったり、止まったりを繰り返すことになるため、運転者の警報に対する煩わしさが増加する。一方、この安全運転促進装置30では、前方を気にしつつも、気になる対象を見たいという葛藤から前方確認と脇見とを繰り返す行動の一連を前方不注視として判定して、警報し続けることで運転者の煩わしさを低減することができる。
上記の安全運転促進方法においては、算出した積分値IVxが警報発令閾値IVaよりも小さな値に設定した警報解除閾値IVb以下であるか否かを判定するステップと、積分値IVxが警報解除閾値IVb以下と判定した場合に、運転者の行動が前方不注視でないと判定して、警報を解除するステップと、を含むことが望ましい。
具体的には、警報が解除されている場合に積分値IVxが警報発令閾値IVa以上、つまり運転者の行動が前方不注視であることを判定した場合に、警報を発令する一方、警報が発令されている場合に積分値IVxが警報解除閾値IVb以下、つまり運転者の行動が前方不注視でないことを判定した場合に、警報を解除する。
警報解除閾値IVbは、ゼロに設定すると、運転者が完全に前方を注視している状況になったときに警報が解除されることになるが、ゼロに設定すると、警報が解除され難くな
るおそれがある。そこで、確実に運転者の前方不注視が解消されたときに警報が解除され、且つ運転者の煩わしさが解消されるような値に設定される。この警報解除閾値IVbは、例えば、ゼロの近傍の値が好ましい。
図9に示すように、警報発令閾値IVaのみで、警報の発令と解除とを判断すると、図4に示す状況では、時間t3で警報が解除された直後の時間t4で再び警報が発令されてしまう。しかし、警報発令閾値IVaよりも小さい値に設定された警報解除閾値IVbを用いることで、図4に示す状況でも、時間t3から時間t4の間も警報を鳴らし続けることができる。
このように、警報により運転者の行動が脇見などの前方不注視から、安全運転に基づいた行動に戻った場合には、警報を解除するようにすると、警報に対する運転者の煩わしさを低減することができる。また、警報発令閾値IVaと警報解除閾値IVbとをそれぞれ異なる値とし、警報解除閾値IVbを警報発令閾値IVa未満に設定することで、警報を鳴らすタイミングをより最適化することができるので、より運転者の警報に対する煩わしさを抑制すると共に、運転者が前方不注視である場合には、警報により運転者に安全運転を意識させることができる。
更に、運転者の行動が前方不注視であるか否かを発令用と解除用とで区別して判定する場合には、解除用の判定を行うときに、過去一定期間taに代えて、その過去一定期間taとは異なる時間に設定された過去一定期間tbを用いるとよい。この過去一定期間ta及びtbは実験や試験、あるいは学習により求めて、車両10ごと、あるいは運転者ごとによって異なる時間に設定するとよい。
また、上記の安全運転促進方法は、ステップS40で、車両10の進行方向を基準にして顔向きが右方向に傾いた場合と、顔向きが左方向に傾いた場合とでそれぞれ別々の閾値を用いて、運転者の行動が前方不注視であるか否かを判定することが望ましい。
実施形態の車両10においては、運転席14が車両10の右側に配置されているため、安全運転のための視認行動でも、右側視認行動と左側視認行動とでは、顔向きの角度θが異なり、右側視認行動と比較して左側視認行動のときの顔向きの角度は大きくなる。そこで、顔向きが右方向に傾いた場合を正として角度αで表し、顔向きが左方向に傾いた場合を負として角度βで表す。そして、角度αに基づく関数f{α(t)}の積分値IVαxに対しては、右側警報発令閾値IVa_rと右側警報解除閾値IVb_rとを用いて判定し、角度βの関数f{β(t)}の積分値IVβxに対しては、左側警報発令閾値IVa_lと左側警報解除閾値IVb_lとを用いて判定する。
この右側警報発令閾値IVa_rを、運転席14が車両10の右側に配置された場合には左側警報発令閾値IVa_lよりも大きな値に設定し、右側警報解除閾値IVb_rも同様に左側警報解除閾値IVb_lよりも大きな値に設定することがより望ましい。
このように、安全運転のための視認行動において、顔向きの角度α、βの絶対値が異なる右側視認行動、左側視認行動を区別して、それぞれに適した閾値を用いてステップS40で運転者の行動が前方不注視であるか否かを判定するようにすることで、運転者の行動が脇見などによる前方不注視であるか、それとも安全運転のための視認行動であるかをより正確に判定することができる。
図10は、本発明の第二実施形態からなる車両10の安全運転促進装置30を例示する。この第二実施形態の安全運転促進装置30は、第一実施形態の構成に加えて、角度θ(あるいは角度α、β)の倍率を変換する変換部36を備える。
変換部36は、記憶部35に記憶された実行プログラムがCPUによりROMに読み出されることで、記憶部35に記憶されたマップデータD1xの角度α、βの大きさに応じて倍率K(N、M、L)を設定し、角度α、βの倍率を変換するステップを処理する手段である。
前述の第一実施形態では、角度θの倍率は1.0に固定されているのに対して、この第二実施形態では変換部36を備えることで、角度α、βの大きさに応じてその角度α、βの倍率を、例えば、0.1倍〜3.0倍に変換する。
倍率Kは、角度αの大きさに応じて設定されており、前方不注視による危険度を考慮した値に設定される。この倍率Kは、例えば、角度αの大きさに比例して設定したり、安全運転のための視認行動における角度(例えば、図6では角度γ)の近傍では1.0倍、あるいは1.0倍に近い値に設定し、そこから離間するに連れて大きい値にしたりするとよい。この第二実施形態では、ゼロから視認行動における角度の近傍までは、1.0倍から1.2倍まで段階的に大きくなるようにし、視認行動における角度の近傍では1.0倍とし、そこから大きくなるに従った1.0倍から1.5倍まで段階的に大きくなるように設定した。なお、この倍率Kは、警報を発令する場合で、且つ顔向きが右方向に傾いている場合のものであり、前述した閾値と同様に、発令用及び解除用でそれぞれ異なる値とし、更に、右側及び左側でそれぞれ異なる値とする。つまり、右側発令用の倍率K、右側解除用の倍率N、左側発令用の倍率M、及び左側解除用の倍率Lをそれぞれ角度α、βに乗算する。
図11〜図13は、第一実施形態の図4〜図6の状況に対して角度の倍率を変換したマップデータD2xを例示している。この図11〜図13に示すように、角度αに倍率Kを乗算して角度αの倍率を変換すると、安全運転のための視認行動以外の行動では、積分値IV10、IV20が大きくなる一方で、積分値IV30の値はほぼ変化がない。
このように、角度αにその角度αに応じた倍率Kを乗算して倍率変換することで、視認行動とそれ以外の前方不注視の行動とをより確実に区別できるようになるので、運転者の行動が前方不注視である場合の未警報と視認行動である場合の誤警報との両方をより低減できる。
また、角度αごとに異なる危険度を考慮して倍率Kを設定することで、例えば、角度αが10度から15度に変化する行動よりも危険度の高い可能性がある70度から75度に変化する行動を行った場合に、運転者に警報することで、より安全運転を促進することができる。
次に、第二実施形態の安全運転促進方法を、図14〜図16に示すフローチャートに基づいて制御装置32の機能として以下に説明する。なお、図中の二重線は並行処理を示している。
図14に示すように、ステップS100では、タイマー40が現時刻tに経過時間Tを加算する。次いで、前述したステップS10、S20を行った後に、図15に示すステップS110で、顔向きが右向きの判定を行い、図16に示すステップS120で顔向きが左向きの判定を行う。このステップS110、S120については、並列で処理が進む。
なお、この第二実施形態では、ステップS110及びステップS120を並列で処理したが、現時刻tから過去一定期間taにおける運転者の行動が右向きか、あるいは左向きかを判定して、その判定結果に応じてステップS110及びステップS120のどちらか
一方を処理するようにしてもよい。但し、過去一定期間taに右向きの行動と左向きの行動が混在している場合もあるため、ステップS110及びステップS120を並列で処理することが好ましい。
次いで、ステップS130では、警報部39が、ステップS110の判定で右側警報発令フラグが立ったか否かを判定する。なお、右側警報発令フラグが立った場合をflg1=1で示し、右側警報解除フラグが立った場合をflg1=0で示している。このステップS130で右側警報発令フラグが立ったと判定した場合には、ステップS150に進む一方、右側警報解除フラグが立ったと判定した場合には、ステップS140に進む。
次いで、ステップS140では、警報部39が、ステップS120の判定で左側警報発令フラグが立ったか否かを判定する。このステップS140で左側警報発令フラグが立ったと判定した場合には、ステップS150に進む一方、左側警報解除フラグが立ったと判定した場合には、ステップS160に進む。
次いで、ステップS150では、すなわち右側警報発令フラグ及び左側警報発令フラグの少なくとも一方が立っている場合では、警報部39が警報器33を鳴らして運転者に警報を発令して、ステップS170へ進む。
一方、ステップS160では、すなわち右側警報解除フラグ及び左側警報解除フラグの両方が立っている場合では、警報部39が警報器33を停止して警報を解除して、ステップS170へ進む。
次いで、ステップS170では、制御装置32が車両10の停車を判定し、車両10が停車していないと判定した場合には、スタートへ戻りステップS100〜ステップS170を繰り返す。一方、車両10が停車していると判定した場合には、ステップS180へ進み、タイマー40でカウントしている現時刻tをリセットして終了する。
図15に示すように、ステップS200では、算出部37が右側警報発令フラグが立っているか否かを判定する。このステップS200で右側警報解除フラグが立っている場合にはステップS210へ進む。
次いで、ステップS210では、変換部36が現時刻tから過去一定期間taまでの角度αに、その角度αに応じた倍率Kを乗算して角度値Aに変換する。なお、この第二実施形態では、ステップS210で角度値Aを算出するようにしたが、記憶部35に角度αを記憶する際に、変換部36で角度値Aを算出した後に、記憶部35に時系列で記憶するようにしてもよい。
次いで、ステップS220では、算出部37が、ステップS210で算出した現時刻tから過去一定期間taにおける角度値Aを参照して、現時刻tから過去一定期間taにおける、すなわち過去の時刻(t−ta)から現時刻tまでの角度値Aに基づいた関数f{A(t)}を時間積分した積分値IVAxを算出する。なお、このステップS220で算出された積分値IVAxは判定部38に送られる。
次いで、ステップS230では、判定部38が、積分値IVAxを読み込み、その積分値IVAxが予め設定された右側警報発令閾値IVc以上か否かを判定する。このステップS230で、積分値IVAxが右側警報発令閾値IVc以上の場合は運転者が前方不注視であると判定してステップS240へ進み、ステップS240では、右側警報発令フラグを立ててステップS130へ進む。一方、積分値IVAxが右側警報発令閾値IVc未満の場合はステップS200の判定を維持して、つまり右側警報解除フラグが立った状態
を維持してステップS130へ進む。
ステップS200で、右側警報発令フラグが立っている場合には、ステップS250へ進む。次いで、ステップS250では、変換部36が現時刻tから過去一定期間taまでの角度αに、その角度αに応じた倍率Nを乗算して角度値Bに変換する。
次いで、ステップS260では、算出部37が、ステップS250で算出した現時刻tから過去一定期間taにおける角度値Bを参照して、現時刻tから過去一定期間tbにおける角度値Bに基づいた関数f{B(t)}を時間積分した積分値IVBxを算出する。
次いで、ステップS270では、判定部38が、積分値IVBxが予め設定された右側警報解除閾値IVd以下か否かを判定する。このステップS230で、積分値IVBxが右側警報解除閾値IVd以下の場合は運転者が前方不注視でない、つまり安全運転を維持していると判定してステップS280へ進み、ステップS280では、右側警報解除フラグを立ててステップS130へ進む。一方、積分値IVBxが右側警報解除閾値IVd超の場合はステップS200の判定を維持して、つまり右側警報発令フラグが立った状態を維持してステップS130へ進む。
図16に示すように、顔向きが左向きの判定においては、倍率や閾値が異なるが、各処理については同様のため、説明を省略する。このステップS120では、角度βの倍率として発令用の倍率N、解除用の倍率Lを用いて角度βの倍率を変換し、閾値として発令用の左側警報発令閾値IVe、解除用の左側警報花序閾値IVfを用いて判定する。
このように、第二実施形態の安全運転促進方法によれば、第一実施形態と同様に、現時刻tの運転者の行動のみではなく、過去一定期間ta、tbの運転者の行動も考慮して前方不注視を判定することで、運転者の前方不注視に対する警報の未警報及び誤警報の両方を低減し、運転者の警報に対する煩わしさを抑制すると共に信頼性を向上して、安全運転を促進することができる。
また、右側用及び左側用のそれぞれ、並びに、警報発令用及び警報解除用のそれぞれに異なる閾値を用いることで、より正確に運転者の前方不注視を判定することができる。特に、右側視認行動と左側視認行動との角度が大きく異なるトラックなどの大型車両に好適である。
加えて、角度αの倍率をその角度αの大きさに応じた倍率Kを乗算して変換することで、視認行動との判別が難しい、腕時計や携帯電話などを気にする角度αの小さな前方不注視も、より正確に判別することができると共に、より危険度が高いような前方不注視も判別することができる。
なお、上記の実施形態では、車両10を大型車両であるトラックを例に説明したが、本発明はこれに限定されずに、乗合自動車であるバスや普通乗用車にも適用できる。但し、特に本発明は、普通乗用車と比較して、車幅が広くて車線逸脱までの余裕がない、及び一定速度で安定に走行したいことから視認行動の頻度が高い大型車両に好適である。
また、上記の実施形態では、運転者の顔向きの角度に基づいて判定を行う構成を例に説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、運転者の視線の角度に基づいて判定を行う構成にしてもよい。加えて、運転者の顔向きの角度や視線の角度をカメラ31で撮像する構成を例に説明したが、それらの角度を取得することができればよく、例えば、超音波センサや人感センサなどを用いてもよい。
また、上記の実施形態では、運転者の顔向きの角度を左右方向で取得したが、上下方向も考慮してもよい。その場合には、演算が複雑化するがより判定精度を向上することができる。
また、上記の実施形態のフローチャートにおいては、ステップの順番を入れ替えても処理に支障を来さない範囲で、入れ替えてもよい。例えば、ステップS200、S300のフラグ判定を、角度値積分値を算出した後に行うようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、角度θに基づく関数をf{θ(t)}=θ(t)とし、角度αの倍率が変換された角度値Aに基づく関数をf{A(t)}=A(t)としたが、本発明はこれに限定されずに、関数として二次関数を用いてもよく、関数として、前方不注視と安全運転のための視認行動とがより精度良く区別できるものを用いるとよい。
10 車両
30 安全運転促進装置
31 カメラ
32 制御装置
33 警報器
34 角度取得部
35 記憶部
36 変換部
37 算出部
38 判定部
39 警報部

Claims (6)

  1. 車両を運転する運転者の行動が前方不注視であるか否かを判定し、運転者の行動が前方不注視であると判定した場合に警報を発令する車両の安全運転促進方法において、
    前記車両の進行方向を基準にして左右方向の運転者の顔向きの角度又は視線の角度を取得するステップと、
    取得した前記角度を時系列で記憶するステップと、
    過去一定期間における各前記角度に基づいた関数を時間積分した積分値を算出するステップと、
    算出した前記積分値が予め設定された警報発令閾値以上であるか否かを判定するステップと、
    前記積分値が前記警報発令閾値以上と判定した場合に、前記警報を発令するステップと、
    算出した前記積分値が前記警報発令閾値よりも小さな値に設定した警報解除閾値以下であるか否かを判定するステップと、
    前記積分値が前記警報解除閾値以下と判定した場合に、運転者の行動が前方不注視でないと判定して、前記警報を解除するステップと、を含むことを特徴とする車両の安全運転促進方法。
  2. 時系列で記憶した前記角度の大きさに応じて倍率を設定し、該角度の倍率を変換するステップを含み、
    前記積分値を前記過去一定期間における倍率が変換された各角度に基づいた関数を時間積分した値として算出する請求項に記載の車両の安全運転促進方法。
  3. 前記車両の進行方向を基準にして顔向き又は視線が左方向に傾いた場合と、右方向に傾いた場合とでそれぞれ別々の閾値を用いて、運転者の行動が前方不注視であるか否かを判定する請求項1または2に記載の車両の安全運転促進方法。
  4. 車両を運転する運転者の行動が前方不注視であるか否かを判定する判定部と、該判定部で運転者の行動が前方不注視であると判定した場合に警報を発令する警報部とを備えた車両の安全運転促進装置において、
    前記車両の進行方向を基準にして左右方向の運転者の顔向きの角度又は視線の角度を取得する角度取得部と、該角度取得部で取得された該角度を時系列で記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された情報から、過去一定期間における各前記角度に基づいた関数を時間積分した積分値を算出する算出部を備え、
    前記判定部を、前記算出部で算出された前記積分値が予め設定された警報発令閾値以上か否かを判定するとともに前記積分値が前記警報発令閾値よりも小さな値に設定した警報解除閾値以下であるか否かを判定する構成にし、
    前記警報部を、前記判定部で前記積分値が前記警報発令閾値以上と判定された場合に前記警報を発令する一方で、前記積分値が前記警報解除閾値以下と判定した場合に運転者の行動が前方不注視でないと判定して前記警報を解除する構成にしたことを特徴とする車両の安全運転促進装置。
  5. 時系列で記憶した前記角度の大きさに応じて倍率を設定し、該角度の倍率を変換する変換部を備え、
    前記算出部を、前記積分値を前記過去一定期間における倍率が変換された各角度に基づいた関数を時間積分した値として算出する構成にした請求項に記載の車両の安全運転促進装置。
  6. 前記判定部を、前記車両の進行方向を基準にして顔向き又は視線が左方向に傾いた場合と、右方向に傾いた場合とでそれぞれ別々の閾値を用いて、運転者の行動が前方不注視であるか否かを判定する構成にした請求項4または5に記載の車両の安全運転装置。
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