JP6564846B2 - ペリクルフレーム把持装置及びペリクルフレーム把持方法 - Google Patents

ペリクルフレーム把持装置及びペリクルフレーム把持方法 Download PDF

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Description

本発明は、ペリクルフレーム把持装置及びペリクルフレーム把持方法に関する。
特許文献1には、ペリクルフレームが貼り付けられた基板の外周部を保持した後に、ペリクルフレームの対向辺を構成する2辺各々の外側面の複数箇所に設けられた穴のそれぞれに細棒を位置合わせして差し込むことでペリクルフレームを支持し、基板からペリクルフレームを均一に遠ざける方向に細棒に対して基板に垂直な方向の力を加えるペリクルフレーム除去方法が開示されている。
特開2013−125120号公報
ペリクルフレームは、ペリクル膜が貼付される面が広い薄板形状であるため、ペリクル膜が貼付される面と直交する方向(高さ方向)に歪みが発生する可能性が高い。しかしながら、特許文献1に記載の発明においては、ペリクルフレームの歪みは考慮されていない。
したがって、特許文献1に記載の発明では、ペリクルフレーム等の歪みにより、ペリクルフレームに設けた穴の位置が高さ方向にずれてしまった場合には、ペリクルフレームに設けた穴に細棒が挿入できないという不具合が生ずる可能性がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、ペリクルフレーム等に歪みが生じている場合にも、作業者が介在することなくペリクルフレームを把持することができるペリクルフレーム把持装置及びペリクルフレーム把持方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係るペリクルフレーム把持装置は、例えば、略中空筒状のペリクルフレームであって、中空部を覆うペリクル膜が設けられる第1の端面と、粘着部材が設けられる前記第1の端面と略平行な第2の端面と、溝が形成される側面と、を有するペリクルフレームと、前記粘着部材に貼付された保護シートと、前記第1の面が略水平上向き、前記第2の面が略水平下向きの状態で前記ペリクルフレームが載置される容器本体であって、前記保護シートの一部が固定される容器本体と、前記容器本体を前記第1の面と略直交する方向である上下方向に移動させる第1の駆動部と、前記容器本体の上方に設けられた治具枠であって、所定の間隔で略水平に保持される2本の棒と、前記2本の棒のそれぞれに複数ずつ設けられる複数のペリクル把持部材と、前記複数のペリクル把持部材毎に設けられた第2の駆動部であって、前記ペリクル把持部材が前記溝に挿入される第1の位置と、前記ペリクル把持部材が前記溝に挿入されない第2の位置との間で前記ペリクル把持部材を略水平方向に移動させる第2の駆動部と、を有する治具枠と、前記複数のペリクル把持部材のそれぞれに各1個設けられた測距センサであって、前記ペリクル把持部材が前記第1の位置にあるときには、前記ペリクル把持部材の略鉛直方向の位置である高さを連続して計測し、前記ペリクル把持部材が前記第2の位置にあるときには、前記第1の端面の高さを連続して計測する測距センサを複数有する計測部と、前記計測部により連続して計測された計測結果に基づいて前記ペリクル把持部材及び前記溝の高さを求めると共に、前記容器本体を上方へ移動させつつ前記ペリクル把持部材の高さと前記溝の高さとが略一致した場合には前記ペリクル把持部材を前記第2の位置から前記第1の位置へ移動させ、前記ペリクル把持部材が全て前記第1の位置へ移動した場合には前記容器本体を下方へ移動させるように前記第1の駆動部及び前記第2の駆動部を制御する制御部と、を備えたことを特徴とする。
本発明に係るペリクルフレーム把持装置によれば、ペリクル把持部材及びペリクルフレームの側面に形成された溝の高さを連続して取得する。容器本体を上方へ移動させ、ペリクル把持部材及び溝の高さに基づいてペリクル把持部材を溝に挿入し、ペリクル把持部材が溝に挿入されたら容器本体を下方へ移動させる。これにより、ペリクルフレーム等に歪みが生じている場合にも、作業者が介在することなくペリクルフレームを把持することができる。また、測距センサがペリクル把持部材毎に設けられることで、ペリクルフレームの把持を確実に行うことができる。
ここで、前記制御部は、前記ペリクル把持部材が前記第1の位置へ移動した場合には、前記容器本体を第1の距離だけ下方へ移動させてから前記容器本体の移動を停止するように前記第1の駆動部を制御し、その後、前記第1の端面の高さが前記第1の距離だけ上方に移動したことが前記計測部から取得された場合には、前記保護シートと前記粘着部材とが剥離したと判定してもよい。これにより、作業者が介在することなく、ペリクルフレームが容器本体から剥離したことを検知することができる。
ここで、前記容器本体は、前記ペリクルフレームが載置される略矩形形状の上面を有し、前記第1の駆動部は、前記上面の第1の辺の中央近傍を移動させる第1のアクチュエータと、前記上面の前記第1の辺と略平行な第2の辺の中央より端に近い位置をそれぞれ移動させる第2のアクチュエータ及び第3のアクチュエータと、を有し、前記制御部は、前記第1のアクチュエータ、前記第2のアクチュエータ、前記第3のアクチュエータを別々に制御してもよい。これにより、ペリクルフレームの移動を様々な形態で行うことができる。
ここで、前記制御部は、前記容器本体を上方へ移動させるときに、前記計測部が有する複数の測距センサのうちの第1の測距センサで計測された結果に基づいて求められた前記ペリクル把持部材と前記溝との相対位置と、前記第1の測距センサと異なる第2の測距センサで計測された結果に基づいて求められた前記ペリクル把持部材と前記溝との相対位置と、が略同一となるように前記第1のアクチュエータ、前記第2のアクチュエータ、及び前記第3のアクチュエータを制御してもよい。これにより、ペリクルフレームに歪みがある場合等にも溝の高さを略同一にし、ペリクル把持部材を溝に挿入するのに要する時間を短縮することができる。
ここで、前記保護シートは、前記第1の辺の中央近傍で前記上面に固定され、前記制御部は、前記容器本体を下方へ移動させるときに、前記第1のアクチュエータを最初に駆動してもよい。これにより、弱い力で保護シートを粘着層から剥離することができる。
ここで、前記治具枠は、前記2本の棒の端近傍に設けられた回動軸を有し、前記2本の棒は、前記回動軸を中心に略90度回動可能に設けられてもよい。これにより、1つのペリクルフレーム把持装置を用いて、ペリクルフレームを把持することと、ペリクルフレームをフォトマスク等に貼付することと、を行うことができる。また、測距センサがペリクル把持部材毎に設けられることで、作業者が介在することなく、ペリクルフレームがフォトマスク等に貼付されたことを検知することができる。
ここで、前記2本の棒が略水平に配置されたときに、前記2本の棒の前記回動軸が設けられていない側の端の、前記第1の端面と直交する方向の位置を位置決めする位置決め部材を有してもよい。これにより、安定して治具枠を剥離位置に保持することができる。
ここで、前記治具枠は、前記2本の棒である第1の棒及び第2の棒と、前記第1の棒及び前記第2の棒と略直交する第3の棒及び第4の棒と、を有し、前記第1の棒、前記第2の棒及び前記第3の棒は、それぞれ、長手方向と略直交する方向に移動可能に設けられてもよい。これにより、様々な大きさのペリクルフレームを把持することができる。
ここで、前記治具枠は、前記ペリクル把持部材を前記第1の端面と直交する方向に移動させる移動機構を有してもよい。これにより、ペリクル把持部材に第1の端面と直交する方向の強い力が加わった場合に、ペリクル把持部材の変形、破壊等を防止することができる。
上記課題を解決するために、本発明に係るペリクルフレーム把持方法は、例えば、中空部を覆うペリクル膜が設けられる第1の端面と、粘着部材が設けられる前記第1の端面と略平行な第2の端面と、溝が形成される側面と、を有する略中空筒状ペリクルフレームが、前記第1の面が略水平上向き、前記第2の面が略水平下向きの状態で載置される容器本体であって、前記粘着部材に貼付された保護シートの一部が固定される容器本体の上方に設けられた治具枠の、所定の間隔で略水平に保持される2本の棒のそれぞれに複数ずつ設けられる複数のペリクル把持部材を、前記ペリクル把持部材が前記溝に挿入される第1の位置に配置し、前記複数のペリクル把持部材のそれぞれに各1個設けられた測距センサの計測結果に基づいて、前記ペリクル把持部材の高さを求め、前記ペリクル把持部材を、前記第1の位置から、前記ペリクル把持部材が前記溝に挿入されない第2の位置へ移動させ、前記容器本体が上方へ移動させつつ、前記測距センサの計測結果に基づいて前記溝の高さを求め、当該求められた前記溝の高さが前記ペリクル把持部材の高さと略一致したら前記ペリクル把持部材を前記第2の位置から前記第1の位置へ移動させ、前記ペリクル把持部材が前記第1の位置へ移動したら前記容器本体を下方へ移動させるように前記第1の駆動部を制御することを特徴とする。これにより、ペリクルフレーム等に歪みが生じている場合にも、作業者が介在することなくペリクルフレームを把持することができる。
本発明によれば、ペリクルフレーム等に歪みが生じている場合にも、作業者が介在することなくペリクルフレームを把持することができる。
第1の実施の形態に係るペリクルフレーム把持装置1の概略を示す正面図である。 ペリクル収納容器10の詳細を示す斜視図である。 図2のA−A断面図である。 治具枠本体21及び回動軸22の詳細を示す図である。 棒214をx方向に移動させる機構を説明する図である。 棒212をy方向に沿って移動させる機構を説明する図である。 ペリクル把持機構24aの詳細を示す図である。 ペリクル把持機構24aがペリクルフレーム101を把持していない状態を示す図である。 ペリクルフレーム把持装置1の電気的な構成を示すブロック図である。 ペリクルフレーム把持装置1が行うペリクル把持処理の流れを示すフローチャートである。 時間の経過と共に上面101aの高さがどのように変化するかを示す図である。 ペリクルフレーム把持装置1が行うペリクル貼付処理の流れを示すフローチャートである。 ペリクルフレーム把持装置2の治具枠本体21Aの概略を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。各図面において、同一の要素には同一の符号が付されており、重複する部分については説明を省略する。
<第1の実施の形態>
図1は、第1の実施の形態に係るペリクルフレーム把持装置1の概略を示す斜視図である。ペリクルフレーム把持装置1は、主として、ペリクル収納容器10と、ペリクル収納容器10の上方(+z方向)に設けられる治具枠20と、を有する。
ペリクル収納容器10は、主として、容器本体11と、ペリクル100と、を有する。容器本体11上に載置されたペリクル100は、治具枠20により支持されて、容器本体11から外される。
図2は、ペリクル収納容器10の詳細を示す斜視図である。図3は、図2のA−A断面図である。
ペリクル100は、主として、ペリクルフレーム101と、ペリクルフレーム101の上に張設されたペリクル膜102と、ペリクルフレーム101に下面に形成された粘着層103(図3参照)と、を有する。
ペリクルフレーム101は、略矩形の外周を有する枠状(中空筒状)であり、金属、例えば、鉄、アルミ等で形成される。ペリクルフレーム101は、中空部101eの大きさがフォトマスクの大きさ(例えば520mm×800mm〜1620mm×1780mm程度)と同程度である。ペリクルフレーム101の枠状の部分の幅は数十mm程度であり、厚さは2mm〜10mm程度である。
ペリクルフレーム101は、略平行な上面101a及び下面101bを有する。また、ペリクルフレーム101の上面101a及び下面101bに直交する側面101cには、外周面に沿って溝101dが形成される。溝101dは、高さ及び深さが2mm程度である。溝101dには、治具枠20に設けられるペリクル把持部材241(後に詳述)が挿入される。
ペリクル膜102は、サブミクロンの厚さの薄膜である。ペリクル膜102は、ペリクルフレーム101の上面101aに、ペリクルフレーム101の中空部101eを覆うように張設される。ペリクルフレーム101がフォトマスク基板上に貼付されると、ペリクル膜102は、フォトマスクのパターン形成面と所定の間隔で設けられる。
粘着層103は、ペリクルフレーム101の下面101b、すなわち、容器本体11と対向する側の面に設けられる。粘着層103は、ペリクルフレーム101の全周に、額縁状に形成されている。また、粘着層103は、ペリクルフレーム101からはみ出さないように設けられる。粘着層103の下面には、粘着層103を保護するペリクルライナー104が設けられる。
ペリクルライナー104は、厚みが略0.1mm程度であり、ペリクルフレーム101の形状と略同一の枠状である。ペリクルライナー104は、例えば、PET等からなる基材表面に、離型剤を塗布することにより形成される。ペリクルライナー104は、いわゆる離型紙として機能するものであり、容器本体11からペリクル100を取り出す際に剥離される。
ペリクル100が容器本体11の上面101aに載置されるときには、ペリクルライナー104と容器本体11とが当接する。したがって、粘着層103と容器本体11とは当接しない。
ペリクルライナー104には、枠状の各辺の中央近傍にそれぞれ1か所、タブ104aが形成される。タブ104aは、ペリクルフレーム101の外周から突出するように形成される。タブ104aは、ペリクルライナー104の剥離を容易にするためのものである。
タブ104aは、例えば接着テープ105等により、容器本体11の上面101aに固定される。これにより、タブ104a、すなわちペリクル100が容器本体11に固定される。なお、タブ104aは、上面101aに限らず、容器本体11のどこかに固定されていればよい。
このように構成されたペリクル100は、図2に示すように、容器本体11の上面11aの上側(+z側)に載置される。上面11aの下側(−z側)には、駆動部材12が設けられる。
駆動部材12は、容器本体11の上面11aを上下(z方向)に移動させる。駆動部材12は、主として、3つのアクチュエータ12a、アクチュエータ12b、アクチュエータ12cを有する。アクチュエータ12a、アクチュエータ12b、及びアクチュエータ12cは、先端がz方向に移動可能なロッド(図示せず)を有し、ロッドの先端がそれぞれ上面11aの下側(−z側)に設けられる。アクチュエータ12aは、上面11aの長辺11bの近傍かつ長辺11bの略中央に設けられ、アクチュエータ12b、及びアクチュエータ12cは、上面11aの長辺11cの近傍かつ長辺11cの中央より端に近い位置に設けられる。アクチュエータ12a、アクチュエータ12b、及びアクチュエータ12cは、個々に駆動可能に設けられる。これにより、ペリクルフレームの移動を様々な形態(後に詳述)で行うことができる。
図1の説明に戻る。治具枠20は、主として、治具枠本体21と、回動軸22と、当接部材23と、ペリクル把持機構24(図4参照、ペリクル把持機構24はペリクル把持機構24a〜24nを含む)と、を有する。なお、図1では、ペリクル把持機構24を省略している。
図4は、治具枠本体21及び回動軸22の詳細を示す図である。図4では、治具枠本体21及び回動軸22を−z方向から視認した状態を示す。治具枠本体21は、4本の棒211、212、213、214と、棒212、213、214の周囲に設けられた枠215と、を有する。棒211、212、213、214及び枠215は、金属、例えば、鉄、アルミニウム等で形成される。2本の棒211、212は、長手方向がx方向に沿って設けられ、2本の棒213、214は、長手方向がy方向に沿って設けられる。これにより、4本の棒211、212、213、214が枠状に組み合わされる。
棒211、212、213、214には、それぞれペリクル把持機構24が設けられる。図4に示す例では、棒211、212には、それぞれ3個のペリクル把持機構24(24a〜24c、24h〜24j)が設けられ、棒213、214には、それぞれ4個のペリクル把持機構24(24d〜24g、24k〜24n)が設けられる。
枠215は、棒211に両端が固定された略コの字(略U字)形状の枠状の部材であり、枠状に組み合わされた棒212、213、214の外側に設けられる。棒212、213、214は、枠215に対して移動可能に設けられる。
棒213、214は、棒211、212の長手方向、すなわちx方向に沿って移動可能に設けられる。棒212は、棒213、214の長手方向、すなわちy方向に沿って移動可能に設けられる。
図5は、棒213、214をx方向に移動させる機構を説明する図である。図5では、棒214を例に説明するが、棒213についても、棒214と同様の機構を用いるため、説明を省略する。
棒214は、最も広い面がxy平面と略平行な板214aと、最も広い面がyz平面と略平行な補強板214bと、が略L字形状に組み合わされた棒状の部材であり、両端には端部板214cが設けられる。端部板214cには、穴214dが形成されている。
棒211は、主として、最も広い面がxy平面と略平行な板211aと、最も広い面がxz平面と略平行な板211bと、長手方向が板211aと略平行な略円筒形状の軸211cと、軸211cを取り付けるリブ211dと、を有する。なお、板211bは必須ではない。
軸211cは穴214dに挿入され、軸211cに設けられたアクチュエータ218により軸211cが回転されることで、棒214が軸211cに沿って、すなわちx方向に移動する。図示及び詳細な説明は省略するが、軸211cに沿って棒214を移動させる機構としては、すでに公知の様々な機構を用いることができる。
配線・配管ガイド216は、棒216aと、棒216bと、を有する。棒216aと、棒216bとは、一端がジョイント(関節)により回動可能に連結されている。棒214がx方向に移動するのに伴い、棒216aと、棒216bとの成す角θが変化する。なお、配線・配管ガイド216は必須の構成ではなく、省略が可能である。
図6は、棒212をy方向に沿って移動させる機構を説明する図である。棒214は、軸214eを有する。軸214eは、長手方向がy方向と略平行となるように、端部板214c(図6では図示省略)に設けられる。なお、軸214eは図6においてのみ図示し、図5では軸214eを省略している。
棒212は、棒212aと、軸214eが挿入される孔212bが形成されるガイド部材212cと、を有する。
棒212を移動させる移動機構217は、板214aに設けられたラック217aと、ガイド部材212cに設けられるアクチュエータ217bと、アクチュエータ217bの出力軸に設けられたピニオン217cと、を有する。駆動部材であるアクチュエータ217bの出力軸、すなわちピニオン217cが回転することで、ガイド部材212c、すなわち棒212がラック217aに沿ってy方向に移動する。
なお、棒213、214をx方向に沿って移動可能に設ける形態、及び棒212をy方向に沿って移動可能に設ける形態は、これに限られず、様々な形態を取り得る。
図4の説明に戻る。このように棒212、213、214がそれぞれ、長手方向に直交して移動することで、4本の棒211、212、213、214により形成される枠の大きさが変化する。棒211、212、213、214により形成される枠の大きさを変化可能とすることで、棒211、212、213、214により構成される枠の大きさを、様々な大きさのペリクル100(100A、100B、100C、100D及び100E)に対応した大きさとすることができる。
ペリクル100Aは、例えば420mm×720mm程度の大きさであり、ペリクル100Bは、例えば700mm×800mm程度の大きさであり、ペリクル100Cは、例えば520mm×680mm程度の大きさであり、ペリクル100Dは、例えば750mm×1300mm程度の大きさであり、ペリクル100Eは、例えば1520mm×1680mm程度の大きさである。
ペリクル100A、ペリクル100B、ペリクル100Cに対しては、ペリクル把持機構24b、24d、24e、24m、24nを用いて把持を行う。ペリクル100Dに対しては、ペリクル把持機構24b、24d、24e、24f、24l、24m、24nを用いて把持を行う。ペリクル100Eに対しては、全てのペリクル把持機構24a〜24nを用いて把持を行う。このように、棒211、212、213、214のそれぞれに複数のペリクル把持機構24を設けることで、様々な大きさのペリクル100(100A、100B、100C、100D及び100E)を把持することができる。
図7は、ペリクル把持機構24の詳細を示す図である。図7においてはペリクル把持機構24aを例に説明するが、ペリクル把持機構24b〜24nは、ペリクル把持機構24aと同一の構成であるため、説明を省略する。図7は、ペリクル把持機構24がペリクルフレーム101を把持した状態を図示しているまた、図7では、容器本体11を省略している。
ペリクル把持機構24aは、溝101dに挿入されるペリクル把持部材241aと、ペリクル把持部材241aを保持する保持部242aと、保持部242aを棒211に取り付ける土台243aと、を有する。
ペリクル把持部材241aは、金属製の板材により形成される。本実施の形態におけるペリクル把持部材241aは、板材を2回折り曲げて形成されるが、板材は折り曲げなくてもよい。なお、ペリクル把持部材241aは、板状の部材に限らず、例えば棒状の部材を用いて形成してもよい。
保持部242aには、駆動部材44が設けられる。駆動部材44は、棒211の長手方向(x方向)と略直交する方向(y方向)に先端が移動する(図7矢印参照)ロッド44aを有するアクチュエータ44bを有する。ペリクル把持部材241aは、ロッド44aに連結されている。これにより、ペリクル把持部材241aは、水平方向(xy平面に沿って)に、かつ棒211に直交する方向に移動される。
ペリクル把持部材241aは、駆動部材44により、ペリクル把持部材241aが溝101dに挿入される挿入位置と、ペリクル把持部材241aが溝101dに挿入されず、ペリクル把持部材241aがペリクルフレーム101と干渉しない退避位置(図7点線参照)と、の間で水平方向に移動される。
ペリクル把持部材241aの先端は、樹脂(例えば、超高分子量ポリエチレン)で形成されたシート等により覆われる。これにより、ペリクル把持部材241aが溝101dに挿入されたときに、ペリクル把持部材241やペリクルフレーム101が削れて塵埃が発生することが防止される。
棒211、212、213、214の高さ(z方向の位置、以下同じ)は、数ミリ〜数十ミリ程度の差がある。したがって、土台243(243a〜243n)の高さをそれぞれ変えることで、ペリクル把持部材241(241a〜241n)の先端の高さを略同一にすることが望ましい。なお、ペリクル把持部材241(241a〜241n)の先端の高さを略同一にする方法はこれに限られず、例えば、保持部242(242a〜242n)の高さをそれぞれ変えることで、ペリクル把持部材241(241a〜241n)の先端の高さを略同一にしてもよい。
ペリクル把持機構24のそれぞれには、対応する計測部25が設けられる。計測部25(25a〜25n)は、ペリクル把持機構24(24a〜24n)にそれぞれ1個ずつ設けられる。具体的には、ペリクル把持機構24aには、計測部25aが設けられ、同様にペリクル把持機構24bには、計測部25bが設けられる。そして、ペリクル把持機構24nには、計測部25nが設けられる。計測部25b〜25nは、計測部25aの構成と同様であるため、説明を省略する。
計測部25aは、主として、超音波センサ251aと、反射板252aと、を有する。 超音波センサ251aは、超音波を対象物に向けて発信してその反射波を受信し、信号発信と反射波受信との時間間隔に基づいて、目標物までの距離を測定する測距センサである。本実施の形態では、超音波センサ251aは、分解能が約0.2μmのものを使用する。超音波センサ251aは、すでに公知であるため、詳細な説明を省略する。
反射板252aは、超音波センサ251aから発信された超音波を反射する。超音波センサ251aは、超音波を棒211の長手方向と直交する方向(+y方向)に発信する。したがって、反射板252aをyz平面上で斜め45度に設けることで、超音波センサ251aから発信された超音波が下(−z方向)に向かうように反射される(図7における2点鎖線参照)。
なお、本実施の形態では、超音波センサ251a及び反射板252aは、保持部242aに設けられるが、超音波センサ251a及び反射板252aが設けられる位置はこれに限られない。例えば、超音波センサ251a及び反射板252aは、土台243aに設けられてもよいし、棒211に設けられてもよい。
図8は、ペリクル把持機構24がペリクルフレーム101を把持していない状態を図示している。図8においては、ペリクル把持部材241が退避位置の位置する場合を実線で示し、ペリクル把持部材241が挿入位置の位置する場合を点線で示す。なお、図8では、図7と同様に、容器本体11を省略している。
ペリクル膜102(図8では図示省略)は、超音波を反射する素材で形成される。したがって、ペリクル把持部材241が退避位置に位置する場合(図8における実線参照)には、ペリクル把持部材241がペリクルフレーム101と干渉しない(xy平面における位置が重ならない)ため、超音波センサ251aから発信された超音波は、ペリクル膜102で+z方向に反射し、反射板252aで−y方向に向きを変えて、超音波センサ251aで受信される。
ペリクル膜102はサブミクロンの厚さであるため、ペリクル膜102の高さはペリクルフレーム101の上面101aの高さと略同一である。したがって、超音波センサ251aは、超音波センサ251aと上面101aとの距離、すなわち上面101aの高さを計測することができる。
それに対し、図8の点線で示すように、ペリクル把持部材241が挿入位置にある場合には、超音波センサ251aから発信された超音波は、ペリクル膜102に当たる前にペリクル把持部材241で遮られる。その結果、超音波センサ251aから発信された超音波は、ペリクル把持部材241で+z方向に反射し、反射板252aで−y方向に向きを変えて、超音波センサ251aで受信される。これにより、超音波センサ251aは、超音波センサ251aとペリクル把持部材241との距離、すなわちペリクル把持部材241の高さを計測することができる。
なお、本実施の形態では、ペリクルフレーム101の上面101aの高さ、又はペリクル把持部材241の高さを求めるために、計測部25が超音波センサ251を有したが、距離を求めるためのセンサは超音波センサ251に限られない。測距センサとして、計測部25が光を用いて距離を求める光学式センサや、渦電流式のセンサを用いてもよい。光学式センサとしては、例えば、レーザを用いるレーザ変位センサや、三角測距式光学センサを用いることができる。ただし、ペリクル膜102が良好に超音波を反射する性質を有するため、測距センサとして超音波センサを用いることが望ましい。
また、本実施の形態では、反射板252を設けたが、反射板252を用いなくてもよい。この場合には、超音波センサ251を、反射板252の位置に、超音波が下向き(−z方向)に発信されるように設ければよい。
また、本実施の形態に加えて、反射板252をxy平面に略沿って移動させる(図8における鎖線矢印参照)機構(反射板移動機構)を追加してもよい。反射板移動機構は、例えば、ペリクル把持部材241を移動させる機構と同様の機構を用いることができる。
反射板移動機構は、反射板252を、xy平面における位置が、ペリクルフレーム101のxy平面における位置と重ならないような位置(図8長点線参照)まで移動可能に設ける。これにより、容器本体11から取り出したペリクル100を、レーザービーム等を用いて検査することができる。
なお、反射板252の位置に超音波センサ251を設ける場合には、反射板移動機構と同様の機構、すなわち超音波センサ251をペリクルフレーム101のxy平面における位置と重ならないような位置まで移動させる機構を追加することが望ましい。
図4の説明に戻る。棒211には、棒211の長手方向(x方向)に沿って、回動軸22が設けられる。治具枠本体21は、回動軸22を中心に、棒211及び枠215により形成される面が略水平(xy平面と略平行)となる剥離位置と、棒211及び枠215により形成される面が略鉛直(xz平面と略平行)となる貼付位置との間で、略90度回動可能である。なお、図4では、治具枠本体21が剥離位置にある状態を図示している。
治具枠本体21が剥離位置に位置する場合には、棒211、212、213、214は、それぞれ略水平、すなわち長手方向が略水平に設けられる。治具枠本体21が剥離位置に位置する場合には、枠215の下面(図1における−z側の面)215a(図4参照)が当接部材23(図1参照)に当接する。このように、治具枠本体21を複数の位置(回動軸22及び当接部材23)で支える(両持ち)ことで、安定して治具枠本体21を剥離位置に保持することができる。
図9は、ペリクルフレーム把持装置1の電気的な構成を示すブロック図である。ペリクルフレーム把持装置1は、CPU(Central Processing Unit)151と、RAM(Random Access Memory)152と、ROM(Read Only Memory)153と、入出力インターフェース(I/F)154と、通信インターフェース(I/F)155と、メディアインターフェース(I/F)156と、を有し、これらは駆動部材12、駆動部材44、計測部25等と互いに接続されている。
CPU151は、RAM152、ROM153に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。CPU151には、計測部25、駆動部材12、駆動部材44から信号が入力される。CPU151から出力された信号は、駆動部材12、駆動部材44に出力される。
RAM152は、揮発性メモリである。ROM153は、各種制御プログラム等が記憶されている不揮発性メモリである。CPU151は、RAM152、ROM153に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。また、ROM153は、ペリクルフレーム把持装置1の起動時にCPU151が行うブートプログラムや、ペリクルフレーム把持装置1のハードウェアに依存するプログラムなどを格納する。また、RAM152は、CPU151が実行するプログラム及びCPU151が使用するデータなどを格納する。
CPU151は、入出力インターフェース154を介して、キーボードやマウス等の入出力装置161を制御する。通信インターフェース155は、ネットワーク162を介して他の機器からデータを受信してCPU151に送信すると共に、CPU151が生成したデータを、ネットワーク162を介して他の機器に送信する。
メディアインターフェース156は、記憶媒体163に格納されたプログラム又はデータを読み取り、RAM152に格納する。なお、記憶媒体163は、例えば、ICカード、SDカード、DVD等である。
なお、各機能を実現するプログラムは、例えば、記憶媒体163から読み出されて、RAM152を介してペリクルフレーム把持装置1にインストールされ、CPU151によって実行される。
CPU151は、入力信号に基づいてペリクルフレーム把持装置1の各部を制御する制御部151aの機能を有する。制御部151aは、CPU151が読み込んだ所定のプログラムを実行することにより構築される。制御部151aは、計測部25から取得した信号に基づいて、駆動部材12及び駆動部材44を制御する。制御部151aが行う処理については、後に詳述する。
図9に示すペリクルフレーム把持装置1の構成は、本実施形態の特徴を説明するにあたって主要構成を説明したのであって、例えば一般的な情報処理装置が備える構成を排除するものではない。図9に示す機能構成は、ペリクルフレーム把持装置1の構成を理解しやすくするために分類したものであり、構成要素の分類の仕方や名称は図9に記載の形態に限定されない。ペリクルフレーム把持装置1の構成は、処理内容に応じてさらに多くの構成要素に分類してもよいし、1つの構成要素が複数の構成要素の処理を実行してもよい。
このように構成されたペリクルフレーム把持装置1の作用について説明する。図10は、ペリクルフレーム把持装置1が行うペリクル把持処理の流れを示すフローチャートである。以下の処理は、主として制御部151aによって行われる。
まず、制御部151aは、計測部25から取得した信号に基づいて、ペリクル収納容器10が初期位置(図1に示す位置)に位置する、すなわち治具枠本体21がペリクル100の上方に位置する状態(初期状態)であることを確認する(ステップS101)。
この初期状態では、ペリクル把持部材241は退避位置に位置している。したがって、超音波センサ251aから発信された超音波は、ペリクル膜102で+z方向に反射し、反射板252aで−y方向に向きを変えて、超音波センサ251aで受信される。また、治具枠本体21の高さ、すなわちペリクル把持部材241の高さは基本的に不変であり、この情報はあらかじめROM153に格納されている。そのため、制御部151aは、計測部25から取得した信号と、ROM153に格納されたペリクル把持部材241の高さの情報に基づいて、ペリクル100の高さが治具枠本体21の高さより低い、すなわちペリクル収納容器10が初期状態にあると判定することができる。
本実施の形態では、計測部25は計測部25a〜25nの14個である。制御部151aは、超音波センサ251a〜251nから順次超音波を発信し、超音波センサ251a〜251nから順次計測結果を取得する。制御部151aは、全ての超音波センサ251から計測結果を取得してから、所定の時間だけ経過した後で、再度超音波センサ251a〜251nから順次超音波を発信する。所定の時間は、例えば、超音波センサ251から発信された超音波が、初期位置にあるペリクルフレーム101で反射して、超音波センサ251で受信されるまでに要する時間と略同一(微小時間だけ長い場合を含む)である。このようにすると、超音波センサ251a〜251nから順次超音波を発信し、超音波センサ251a〜251nで順次計測結果を取得するまでに要する時間は、略20ミリ秒程度である。したがって、制御部151aは、計測部25からほぼリアルタイムで測定値を取得することができる。
次に、初期状態において、制御部151aは、駆動部材44を制御してペリクル把持部材241を挿入位置に移動させて、ペリクル把持部材241の実際の位置を確認する(ステップS102)。
ステップS102の処理を詳細に説明する。制御部151aは、アクチュエータ44bを駆動してロッド44aを棒211、212、213、214と直交する方向に移動させることで、ロッド44aに連結されたペリクル把持部材241を退避位置から挿入位置へ移動させる。現段階では、治具枠本体21が容器本体11の上方に位置するため、ペリクル把持部材241が挿入位置に移動すると、超音波センサ251aから発信された超音波は、ペリクル把持部材241で+z方向に反射し、反射板252aで−y方向に向きを変えて、超音波センサ251aで受信される。これにより、計測部25がペリクル把持部材241の高さを計測し、制御部151aはこれを取得する。
超音波センサ251aと反射板252aとの距離は既知であり、この値はあらかじめ設定され、ROM153に記憶されている。したがって、制御部151aは、計測部25がペリクル把持部材241の高さを計測した結果と、ROM153に記憶された超音波センサ251aと反射板252aとの距離と、に基づいて、ペリクル把持部材241の高さを求める。
制御部151aは、ペリクル把持部材241の高さが求められたら、駆動部材44を制御してペリクル把持部材241を挿入位置から退避位置に移動させる。これにより、ステップS102の処理が終了する。
その後、制御部151aは、駆動部材12を制御して容器本体11(ペリクル収納容器10)を上方(+z方向)へ移動させながら、ペリクル100の溝101dの高さを連続して求める(ステップS103)。
計測部25は連続して検出を行っているため、この状態では、計測部25は、ペリクル100の上面101aの高さを連続して計測しており、制御部151aはこれを連続して取得する。
ROM153には、ペリクル100の上面101aと溝101dとの高さの差に関する情報(ここでは、値、例えば3mm)が格納されている。制御部151aは、計測部25から取得した信号と、ROM153に格納された上面101aと溝101dの高さとの高さの差に関する情報と、ROM153に記憶された超音波センサ251aと反射板252aとの距離とに基づいて、溝101dの高さを連続して(リアルタイムで)求めることができる。
なお、制御部151aは、ステップS103において容器本体11を上方(+z方向)へ移動させる時に、計測部25a〜25nで測定された上面101aの高さが略一致するように、アクチュエータ12a、アクチュエータ12b、アクチュエータ12cを別々に駆動するようにしてもよい。例えば、容器本体11やペリクルフレーム101が歪んでいる場合には、容器本体11に載置された状態において上面101aの高さが一定ではないが、アクチュエータ12a、アクチュエータ12b、アクチュエータ12cを別々に駆動することで、ペリクルフレーム101に歪みがある場合等にも、上面101aすなわち溝101dの高さを略一定にすることができる。これにより、後に詳述するペリクル把持部材241を溝101dに挿入するステップ(ステップS105)に要する時間を短縮するとともに、ペリクル把持材241がペリクル枠に加える力と歪みを抑制することができる。なお、ステップS103は、ステップS101と同時に行ってもよい。
制御部151aは、ステップS103で求められた溝101dの高さが、ステップS102で求められたペリクル把持部材241の高さと一致したか否かを判定する(ステップS104)。制御部151aは、ペリクル把持部材241毎に、ステップS104の処理を行う。
溝101dの高さがペリクル把持部材241の高さと一致していない場合(ステップS104でNO)は、制御部151aは、ステップS103に処理を戻す。
溝101dの高さがペリクル把持部材241の高さと一致した(ステップS104でYES)場合には、制御部151aは、駆動部材44を制御してペリクル把持部材241を退避位置から挿入位置へ移動させて、ペリクル把持部材241を溝101dに挿入する(ステップS105)。制御部151aは、ステップS105の処理を、ペリクル把持機構24毎に行う。これにより、確実にペリクル把持部材241を溝101dに挿入することができる。
制御部151aは、全てのペリクル把持部材241が溝101dに挿入されたか否かを判定する(ステップS106)。全てのペリクル把持部材241が溝101dに挿入されていない場合(ステップS106でNO)は、制御部151aは、ステップS103に処理を戻す。
全てのペリクル把持部材241が溝101dに挿入された(ステップS106でYES)場合には、制御部151aは、駆動部材12を制御して容器本体11(ペリクル収納容器10)を下方(−z方向)に移動させながら、ペリクル100の上面101aの高さを連続して求める(ステップS107)。
ステップS107において容器本体11を下方に移動させるときに、最初にアクチュエータ12b、アクチュエータ12cの駆動を止めてアクチュエータ12aのみを駆動し、上面101aのアクチュエータ12aにより移動される領域及びその近傍の高さを、上面101aの他の部分の高さより所定の高さだけ低くしてもよい。
図2及び図3に示すように、アクチュエータ12aのxy平面上の位置は、4つのタブ104aのうちの1つのタブ104a、又はこのタブ104aを容器本体11に固定する接着テープ105とxy平面上の位置が重なっている。すなわち、アクチュエータ12aが駆動する上面11aのxy平面上の位置は、ペリクル把持機構24bのペリクル把持部材241bが溝101dに挿入される位置、すなわち計測部25bがペリクル100の上面101aの高さを測定する位置と略一致している。
したがって、制御部151aは、計測部25bにより測定された上面101aの高さが、他の計測部25、例えば計測部25e〜25mにより測定された高さの平均値より所定の高さだけ低くなるように、ステップS107の最初にアクチュエータ12aのみを駆動する。
その結果、アクチュエータ12aが駆動する上面11aのxy平面上の位置と重なる位置にあるタブ104aの根元104b(図2、3参照)に力を集中させ、ペリクルライナー104が粘着層103から剥離するきっかけを作ることができる。したがって、弱い力でペリクルライナー104を粘着層103から剥離することができる。
そして、制御部151aは、容器本体11に貼付されたペリクルライナー104が容器本体11から剥離したか否かを判定する(ステップS108)。
図11は、制御部151aがどのように容器本体11(ペリクル収納容器10)を移動させるか、すなわち時間の経過と共に上面101aの高さがどのように変化するかを示す図である。図11において、縦軸は反射板252と上面101aとの距離D(図8参照)を示し、横軸は時間tを示す。計測部25は連続して検出を行っているため、制御部151aは、計測部25から取得した信号に基づいて、反射板252と上面101aとの距離Dを連続して求めている。
t=0の時は、ステップS103を開始する時であり、ペリクル収納容器10、すなわちペリクル100は初期位置に位置し、この時の反射板252と上面101aとの距離Dはiである。距離iは、50mm程度である。
t=t1の時は、全てのペリクル把持部材241が溝101dに挿入された(ステップS106でYES)時であり、このときの反射板252と上面101aとの距離Dをaとする。ステップS103で容器本体11が上に移動しているため、距離aは距離iより小さい。このときには、ペリクル収納容器10の加重はすべてペリクル把持部材241で支えている。
t1<t<t5では、制御部151aは、容器本体11を下方に移動させる処理(ステップS107)を行っている。以下、ステップS107における反射板252と上面101aとの距離Dと時間tとの関係について、詳細に説明する。
図3に示すように、ペリクル100の側面101cの位置と、接着テープ105の位置との間には、隙間αが存在する。したがって、制御部151aが容器本体11を下方に移動させたとしても、隙間αにあるペリクルライナー104が突っ張るまでの間(t1≦t≦t2)、反射板252と上面101aとの距離Dはaのまま変化しない。なお、t=t2の時は、隙間αにあるペリクルライナー104が突っ張り終わった時である。
そのまま制御部151aが容器本体11を下方に移動させ続ける(t2<t<t3)と、制御部151aが容器本体11を下方に移動させるのに伴い、反射板252と上面101aとの距離Dは徐々に大きくなる。
制御部151aは、反射板252と上面101aとの距離Dがa+Δaとなった(t=t3)場合には、容器本体11を下方に移動させるのを停止し、反射板252と上面101aとの距離Dをa+Δaに保つ。Δaは、あらかじめ任意の値を設定しておく。
ROM153には、Δaに関する情報(ここでは、値)が格納されている。制御部151aは、計測部25から取得した信号と、ROM153に格納されたΔaに関する情報とに基づいて、反射板252と上面101aとの距離Dがa+Δaとなった位置で容器本体11を下方に移動させるのを停止させる。
t3≦t<t4の間は、ペリクルライナー104が粘着層103から徐々に剥離している状態である。ペリクルライナー104が容器本体11から剥離し終わる(t=t4)と、反射板252と上面101aとの距離Dがa+Δaからaに戻る(t=t5)。なお、図11では、説明のため、t4とt5とが少し離れているが、実際にはごく短い時間であり、t4とt5は略同一のタイミングであるといってよい。
制御部151aは、計測部25から連続して信号を取得しており、反射板252と上面101aとの距離Dを連続して求めている。したがって、制御部151aは、反射板252と上面101aとの距離Dがa+Δaからaになっていない場合(t<t5)は、容器本体11に貼付されたペリクルライナー104が容器本体11から剥離していないと判定し(ステップS108でNO)、反射板252と上面101aとの距離Dがa+Δaからaになった場合(t=t5)は、容器本体11に貼付されたペリクルライナー104が容器本体11から剥離したと判定する(ステップS108でYES)。このように反射板252と上面101aとの距離Dに基づいて処理を行うことで、作業者が介在することなく、ペリクルライナー104が粘着層103から剥離したか否かを判定することができる。
図10の説明に戻る。制御部151aは、容器本体11に貼付されたペリクルライナー104が粘着層103から剥離していない(ステップS108でNO)場合には、ステップS107へ処理を戻す。制御部151aは、容器本体11に貼付されたペリクルライナー104が粘着層103から剥離した(ステップS108でYES)場合には、ペリクル把持処理を終了する。
図12は、ペリクルフレーム把持装置1が行うペリクル貼付処理の流れを示すフローチャートである。ペリクル貼付処理は、ペリクル把持処理の後で行われる。以下の処理は、主として制御部151aによって行われる。
制御部151aは、図示しない駆動部を駆動して、回動軸22を中心に治具枠本体21を略90度回動させて、治具枠本体21を剥離位置から貼付位置へ移動させる(ステップS201)。治具枠本体21はペリクル100を把持しているため、治具枠本体21と一緒にペリクル100も略90度回動している。
ステップS201は、図11におけるt6≦t≦t7の時である。治具枠本体21を剥離位置から回動し始めると、重力の向きと、ペリクル100の上面101aと直交する向きとがなす角度が変化し始めるため、反射板252と上面101aとの距離Dがaから少しずつ小さくなる。そして、治具枠本体21が貼付位置に位置すると(t=t7)、重力の向きと、ペリクル100の上面101aとが略平行となるため、反射板252と上面101aとの距離Dがb(b<a)となる。
図12の説明に戻る。次に、制御部151aは、図示しない検査部を用いて、治具枠本体21に把持されたペリクル100を検査する(ステップS202)。検査部は、レーザービーム等を発信する発信部を有し、すでに公知の様々な方法を用いてペリクル100を検査する。ペリクルフレーム把持装置1が反射板移動機構を有する場合には、ステップS202において、制御部151aは、ペリクルフレーム101と重ならない位置まで反射板252を移動させる。
検査処理(ステップS202)によりペリクル100に異常がないことが確認できたら、(異物が付着している場合はエアブローで除去する)、制御部151aは、図示しない移動部を用いて、貼付位置にある治具枠本体21を、フォトマスクが載置されている装置内へ平行移動させる(ステップS203)。そして、フォトマスクとペリクル100との位置あわせ(アライメント)を行う(ステップS204)。
アライメント(ステップS204)の次に、制御部151aは、ペリクル100をフォトマスクに貼付する(ステップS205)。ペリクル100からペリクルライナー104が剥離されているため、ペリクルフレーム101の下面101bに設けられた粘着層103が露出している。したがって、ペリクル100をフォトマスクに押圧することで、粘着層103によりペリクル100がフォトマスクに貼り付けられる。
図11において、t8≦t≦t10の間は、制御部151aがステップS205の処理を行っている。まず、制御部151aは、図示しない移動部を用いて、フォトマスクが載置されている装置内で治具枠本体21を平行移動させて、ペリクル100をフォトマスクに近づける。すると、ペリクル100とフォトマスクとが当接する(t=t9)。
制御部151aは、そのままペリクル100をフォトマスクに近づける方向へ移動させる。しかしながら、ペリクル100とフォトマスクとが当接しているため、ペリクル100がフォトマスクに押圧されつつ、反射板252と上面101aとの距離Dがbから少しずつ小さくなる(t9<t<t10)。
計測部25は治具枠本体21に設けられているため、制御部151aは、計測部25から取得した信号に基づいて、反射板252と上面101aとの距離Dを連続して求めている。
そして、制御部151aは、計測部25から取得した信号に基づいて求められた反射板252と上面101aとの距離Dが、bからΔbだけ小さくなった(t=t10)場合には、ペリクル100をフォトマスクに貼付する処理(ステップS205)を終了する。
Δbは、あらかじめ任意の値に設定しておく。Δbに関する情報(ここでは、値)は、ROM153に格納されている。制御部151aは、計測部25から取得した信号と、ROM153に格納されたΔbに関する情報とに基づいて、反射板252と上面101aとの距離Dがb−Δbとなった位置でペリクル100の平行移動を停止する。なお、制御部151aは、計測部25毎にこの処理を行う。これにより、作業者が介在することなく、ペリクル100をフォトマスクに貼付することができる。
本実施の形態によれば、作業者が介在することなく、容器本体11からペリクル100を剥離して、ペリクルフレーム101を把持することができる。特に、ペリクル把持機構24毎に計測部25を設けることで、ペリクル100の変形等がある場合にも、作業者が介在することなく、ペリクル把持機構24を用いてペリクルフレーム101を把持することができる。
また、本実施の形態によれば、計測部25が連続してペリクルフレーム101の高さを計測するため、作業者が介在することなく、容器本体11からペリクル100が剥離されたと判定することができる。
なお、本実施の形態では、ペリクル把持部材241は、退避位置と挿入位置との間で移動可能であるが、さらに上下方向(z方向)に移動可能であってもよい。例えば、ペリクル把持部材241とロッド44aとの連結部に、z方向に弾性変形が可能な弾性部材を設け、ペリクル把持部材241に−z方向の力が加わった場合には、弾性部材が変形してペリクル把持部材241が−z方向に移動し、−z方向の力が除去されると、弾性部材が元の形状に戻ることによりペリクル把持部材241が+z方向に移動するようにすればよい。これにより、ペリクル把持部材241に上下方向の強い力が加わった場合に、ペリクル把持部材241の変形、破壊等を防止することができる。
<第2の実施の形態>
第1の実施の形態は、棒212、213、214が平行移動することで複数の大きさのペリクルに対応可能な形態であるが、複数の大きさのペリクルに対応できることは必須ではない。
第2の実施の形態は、構成をより簡単にした形態である。以下、第2の実施の形態に係るペリクルフレーム把持装置2について説明する。なお、第1の実施の形態に係るペリクルフレーム把持装置1と、ペリクルフレーム把持装置2との差異は、治具枠本体のみであるため、ペリクルフレーム把持装置2については治具枠本体についてのみ説明する。また、ペリクルフレーム把持装置2の治具枠本体の説明において、ペリクルフレーム把持装置1と同一の部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
図13は、ペリクルフレーム把持装置2の治具枠本体21Aの概略を示す斜視図である。治具枠本体21Aは、主として、棒211Aと、棒213Aと、棒214Aと、を有する。棒213A及び棒214Aは、棒211Aから突出するように棒211Aに固定される。棒213A及び棒214Aの長手方向は、棒211Aの長手方向と略直交する。棒213Aには、ペリクル把持機構24d、24e及び計測部25d、25e(図13では図示せず)が設けられ、棒214Aには、ペリクル把持機構24m、24n及び計測部25m、25n(図13では図示せず)が設けられる。
本実施の形態によれば、より簡単な構成で、作業者が介在することなく、容器本体11からペリクル100を剥離して、ペリクルフレーム101を把持するペリクルフレーム把持装置を提供することができる。
以上、この発明の実施形態を、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。当業者であれば、実施形態の各要素を、適宜、変更、追加、変換等することが可能である。
また、本発明において、「略」とは、厳密に同一である場合のみでなく、同一性を失わない程度の誤差や変形を含む概念である。例えば、略平行とは、厳密に平行の場合には限られず、例えば数度程度の誤差を含む概念である。また、例えば、単に平行、直交等と表現する場合において、厳密に平行、直交等の場合のみでなく、略平行、略直交等の場合を含むものとする。また、本発明において「近傍」とは、基準となる位置の近くのある範囲(任意に定めることができる)の領域を含むことを意味する。例えば、Aの近傍という場合に、Aの近くのある範囲の領域であって、Aを含んでもいても含んでいなくてもよいことを示す概念である。
1、2:ペリクルフレーム把持装置
10:ペリクル収納容器
11:容器本体
11a:上面
12:駆動部材
12a、12b、12c:アクチュエータ
20:治具枠
21、21A:治具枠本体
22:回動軸
23:当接部材
24:ペリクル把持機構
25:計測部
44:駆動部材
44a:ロッド
44b:アクチュエータ
100、100A、100B、100C、100D、100E:ペリクル
101:ペリクルフレーム
101a:上面
101b:下面
101c:側面
101d:溝
101e:中空部
102:ペリクル膜
103:粘着層
104:ペリクルライナー
104a:タブ
104b:根元
105:接着テープ
151:CPU
151a:制御部
152:RAM
153:ROM
154:入出力インターフェース
155:通信インターフェース
156:メディアインターフェース
157:記憶媒体
211、211A:棒
211a、211b:板
211c:軸
211d:リブ
212:棒
212a:棒
212b:孔
212c:ガイド部材
213、213A:棒
214、214A:棒
214a:板
214b:補強板
214c:端部板
214d:穴
214e:軸
215:枠
216:補強部
216a、216b:棒
217:移動機構
217a:ラック
217b:アクチュエータ
217c:ピニオン
218:アクチュエータ
241:ペリクル把持部材
242:保持部
243:土台
243a:土台
251:超音波センサ
252:反射板

Claims (10)

  1. 略中空筒状のペリクルフレームであって、中空部を覆うペリクル膜が設けられる第1の端面と、粘着部材が設けられる前記第1の端面と略平行な第2の端面と、溝が形成される側面と、を有するペリクルフレームと、
    前記粘着部材に貼付された保護シートと、
    前記第1の面が略水平上向き、前記第2の面が略水平下向きの状態で前記ペリクルフレームが載置される容器本体であって、前記保護シートの一部が固定される容器本体と、
    前記容器本体を前記第1の面と略直交する方向である上下方向に移動させる第1の駆動部と、
    前記容器本体の上方に設けられた治具枠であって、所定の間隔で略水平に保持される2本の棒と、前記2本の棒のそれぞれに複数ずつ設けられる複数のペリクル把持部材と、前記複数のペリクル把持部材毎に設けられた第2の駆動部であって、前記ペリクル把持部材が前記溝に挿入される第1の位置と、前記ペリクル把持部材が前記溝に挿入されない第2の位置との間で前記ペリクル把持部材を略水平方向に移動させる第2の駆動部と、を有する治具枠と、
    前記複数のペリクル把持部材のそれぞれに各1個設けられた測距センサであって、前記ペリクル把持部材が前記第1の位置にあるときには、前記ペリクル把持部材の略鉛直方向の位置である高さを連続して計測し、前記ペリクル把持部材が前記第2の位置にあるときには、前記第1の端面の高さを連続して計測する測距センサを複数有する計測部と、
    前記計測部により連続して計測された計測結果に基づいて前記ペリクル把持部材及び前記溝の高さを求めると共に、前記容器本体を上方へ移動させつつ前記ペリクル把持部材の高さと前記溝の高さとが略一致した場合には前記ペリクル把持部材を前記第2の位置から前記第1の位置へ移動させ、前記ペリクル把持部材が全て前記第1の位置へ移動した場合には前記容器本体を下方へ移動させるように前記第1の駆動部及び前記第2の駆動部を制御する制御部と、
    を備えたことを特徴とするペリクルフレーム把持装置。
  2. 前記制御部は、前記ペリクル把持部材が前記第1の位置へ移動した場合には、前記容器本体を第1の距離だけ下方へ移動させてから前記容器本体の移動を停止するように前記第1の駆動部を制御し、その後、前記第1の端面の高さが前記第1の距離だけ上方に移動したことが前記計測部から取得された場合には、前記保護シートと前記粘着部材とが剥離したと判定することを特徴とする請求項1に記載のペリクルフレーム把持装置。
  3. 前記容器本体は、前記ペリクルフレームが載置される略矩形形状の上面を有し、
    前記第1の駆動部は、前記上面の第1の辺の中央近傍を移動させる第1のアクチュエータと、前記上面の前記第1の辺と略平行な第2の辺の中央より端に近い位置をそれぞれ移動させる第2のアクチュエータ及び第3のアクチュエータと、を有し、
    前記制御部は、前記第1のアクチュエータ、前記第2のアクチュエータ、前記第3のアクチュエータを別々に制御することを特徴とする請求項1に記載のペリクルフレーム把持装置。
  4. 前記制御部は、前記容器本体を上方へ移動させるときに、前記計測部が有する複数の測距センサのうちの第1の測距センサで計測された結果に基づいて求められた前記ペリクル把持部材と前記溝との相対位置と、前記第1の測距センサと異なる第2の測距センサで計測された結果に基づいて求められた前記ペリクル把持部材と前記溝との相対位置と、が略同一となるように前記第1のアクチュエータ、前記第2のアクチュエータ、及び前記第3のアクチュエータを制御することを特徴とする請求項3に記載のペリクルフレーム把持装置。
  5. 前記保護シートは、前記第1の辺の中央近傍で前記上面に固定され、
    前記制御部は、前記容器本体を下方へ移動させるときに、前記第1のアクチュエータを最初に駆動することを特徴とする請求項3又は4に記載のペリクルフレーム把持装置。
  6. 前記治具枠は、前記2本の棒の端近傍に設けられた回動軸を有し、
    前記2本の棒は、前記回動軸を中心に略90度回動可能に設けられることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のペリクルフレーム把持装置。
  7. 前記2本の棒が略水平に配置されたときに、前記2本の棒の前記回動軸が設けられていない側の端の、前記第1の端面と直交する方向の位置を位置決めする位置決め部材を有することを特徴とする請求項6に記載のペリクルフレーム把持装置。
  8. 前記治具枠は、前記2本の棒である第1の棒及び第2の棒と、前記第1の棒及び前記第2の棒と略直交する第3の棒及び第4の棒と、を有し、
    前記第1の棒、前記第2の棒及び前記第3の棒は、それぞれ、長手方向と略直交する方向に移動可能に設けられることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のペリクルフレーム把持装置。
  9. 前記治具枠は、前記ペリクル把持部材を前記第1の端面と直交する方向に移動させる移動機構を有することを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のペリクルフレーム把持装置。
  10. 中空部を覆うペリクル膜が設けられる第1の端面と、粘着部材が設けられる前記第1の端面と略平行な第2の端面と、溝が形成される側面と、を有する略中空筒状ペリクルフレームが、前記第1の面が略水平上向き、前記第2の面が略水平下向きの状態で載置される容器本体であって、前記粘着部材に貼付された保護シートの一部が固定される容器本体の上方に設けられた治具枠の、所定の間隔で略水平に保持される2本の棒のそれぞれに複数ずつ設けられる複数のペリクル把持部材を、前記ペリクル把持部材が前記溝に挿入される第1の位置に配置し、
    前記複数のペリクル把持部材のそれぞれに各1個設けられた測距センサの計測結果に基づいて、前記ペリクル把持部材の高さを求め、
    前記ペリクル把持部材を、前記第1の位置から、前記ペリクル把持部材が前記溝に挿入されない第2の位置へ移動させ、
    前記容器本体が上方へ移動させつつ、前記測距センサの計測結果に基づいて前記溝の高さを求め、当該求められた前記溝の高さが前記ペリクル把持部材の高さと略一致したら前記ペリクル把持部材を前記第2の位置から前記第1の位置へ移動させ、
    前記ペリクル把持部材が前記第1の位置へ移動したら前記容器本体を下方へ移動させるように前記第1の駆動部を制御する
    ことを特徴とするペリクルフレーム把持方法。
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