JP2007292995A - ペリクル用のハンドリング器具 - Google Patents

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Hideo Takahashi
秀雄 高橋
Hideki Takazoe
英樹 高添
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Abstract

【課題】大型のペリクルの取り扱いを容易にするペリクル用ハンドリング器具を提供する。
【解決手段】ペリクル用ハンドリング器具は、把手部16を有するフレーム体12と、該フレーム体12に取り付けられる一対の保持体13とを備える。保持体13は、矩形状のペリクルの対向する2辺の外側面に形成した溝33に係合する保持爪24と、ペリクルの他の1辺の外側面に当接する受け部材27とを有する。好ましくは、フレーム体12を、一対の保持体13の間隔を拡縮可能とするように伸縮自在に構成する。また、保持爪13を、溝33を形成したペリクルの外側面に対して接近離反移動可能に設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、ペリクルの取り扱いの際に用いるペリクル用ハンドリング器具に関する。ペリクルは、TFT液晶基板等のFPD(フラットパネルディスプレイ)の回路基板を形成するために、フォトマスクに貼り付けられるものである。
TFT液晶基板等を製造する際、フォトマスクにはペリクルと呼ばれる防塵手段が貼り付けられる。このペリクルは、長方形枠形状のペリクル枠体と、ペリクル枠体の正面に貼着されたペリクル膜とからなり、ペリクル枠体の背面が粘着剤によりフォトマスクに貼り付けられるようになっている。
ペリクルは、通常、所定のケース(例えば、特許文献1参照)に収納された状態で製品として流通しており、フォトマスクの製造メーカーでは、ペリクルをケースから取り出してフォトマスクに貼り付ける作業が行われている。この貼り付け作業には、例えば、特許文献2に記載されているような貼付装置が用いられる。また、通常、フォトマスクへの貼り付けに先立って、塵等の有無を検査する工程も行われる。
特開2005−49765号公報 特開2005−165170号公報
近年、TFT液晶基板の生産ラインでは基板の大型化が進み、その液晶基板の製造に用いるフォトマスクやペリクルも大型化している。例えば、最近では、2メートルを超えるような液晶基板も登場し、その製造に用いるフォトマスクやペリクルも、最大で約1.2×1.4メートル程のサイズになっている。
しかしながら、大型化されたペリクルの取り扱いは小型のものとほとんど変わっていない。すなわち、ケースからペリクルを取り出し、その後、検査工程に運搬し、検査後貼付装置に供給するまでの作業は、ほとんど作業者がペリクルを直接手に持って行っているのが現状である。
大型のペリクルは、小型のものと比較して取り扱い時に破損や汚染の可能性が高く、また、非常に高価であるため、作業者は、より慎重にペリクルを取り扱わなければならない。そのため、作業者にかかる負担は極めて高くなっている。
本発明は、特に大型ペリクルの運搬等の取り扱いを容易にする、ペリクル用のハンドリング器具を提供することを目的とする。
本発明のペリクル用ハンドリング器具は、把手部を有するフレーム体と、該フレーム体に取り付けられ且つ矩形状のペリクルを保持する一対の保持体とを備え、該保持体が、矩形状のペリクルの対向する2辺の外側面に形成された溝に係合する保持爪と、ペリクルの他の1辺の外側面に当接する受け部材とを有していることを特徴とするものである。
フレーム体は、一対の保持体の間隔を拡縮可能とするように、伸縮自在に構成されていることが好ましい。
保持爪は、溝を形成したペリクルの外側面に対して接近離反移動可能に設けられていることが好ましい。
保持体は、フレーム体に着脱自在に取り付けられることが推奨され、この場合、フレーム体は、保持体の正面又は背面のいずれかを選択して取付可能であることが好ましい。
また、本発明のペリクル用ハンドリング器具は、テーブル上に載置された所定のケースに収容されたペリクルの溝に対応するように、前記保持爪の前記テーブルからの高さを設定する高さ設定具を備えていることが好ましい。
さらに、保持体に保持されたペリクルと把手部との間に配置されるカバー部材を備えていることが好ましい。
本発明のペリクル用ハンドリング器具は、マスクの下辺を保持するマスクホルダーを備えたペリクル貼付装置にペリクルを装着するときに、マスクホルダーに保持体を載せることによってペリクル貼付装置に対するペリクルの上下方向の位置が位置決めされるように、保持体に対するペリクルの上下方向の保持位置が設定されていることが推奨される。
さらに、本発明のペリクル用ハンドリング器具は、マスクの左右側辺に当接するマスクガイドを備えたペリクル貼付装置に対してペリクルを装着するとき、マスクガイドに保持体を当接することによってペリクル貼付装置に対するペリクルの左右方向位置が位置決めされるように、保持体に対するペリクルの左右方向の保持位置が設定されていることが推奨される。
(1)本発明によれば、保持体の保持爪をペリクルの対向する2辺の溝に係合し、保持体の受け部材をペリクルの他の1辺に当接することによって、ハンドリング器具によってペリクルを保持することができ、フレーム体の把手部を手に持った状態でペリクルの運搬等を行うことができる。これにより、ペリクルを直接手で持たなくてもよくなるので、汚染や破損の可能性を低くすることができるとともに、作業者に対する負担を軽減することができる。
(2)フレーム体は、一対の保持体の間隔を拡縮可能とするように、伸縮自在に構成されているので、異なるサイズのペリクルにも対応することができる。
(3)保持爪は、ペリクルの溝に対して接近離反移動可能に設けられているので、該溝に対する保持爪の係合及び離脱を容易に行うことができる。
(4)保持体は、フレーム体に着脱自在に取り付けられるので、例えば、サイズの異なるペリクルを取り扱う場合に、それぞれに対応した保持体をフレーム体に付け替えて用いることができる。
(5)フレーム体は、保持体の正面と背面とのいずれにも取付可能であるので、ペリクルを、正面又は背面のいずれの側からもハンドリング器具によって保持することができる。
(6)ペリクル用ハンドリング器具は、テーブル上に載置された所定のケースに収容されたペリクルの溝に対応するように、保持爪のテーブルからの高さ設定する高さ設定具を備えているので、ケースに収納された状態からペリクルを好適に保持してケースから取り出すことができる。
(7)ペリクル用ハンドリング器具は、保持体に保持されたペリクルと把手部との間に配置されるカバー部材を備えているので、把持部を持つ作業者の衣服等の埃や塵がペリクルに付着してしまうことを防止することができ、また、作業者の身体が直接ペリクルに触れてしまうことを防止することができる。
(8)本発明によれば、マスクの下辺を保持するマスクホルダーを備えたペリクル貼付装置にペリクルを装着するとき、前記マスクホルダーに前記保持体を載せることによってペリクル貼付装置に対するペリクルの上下方向の位置が位置決めされるように、前記保持体に対するペリクルの上下方向の保持位置が設定されているので、ペリクル貼付装置へのペリクルの装着作業を容易に行うことができる。
(9)本発明によれば、マスクの左右側辺に当接するマスクガイドを備えたペリクル貼付装置に対してペリクルを装着するときは、前記マスクガイドに前記保持体を当接することによってペリクル貼付装置に対するペリクルの左右方向位置が位置決めされるように、前記保持体に対するペリクルの左右方向の保持位置が設定されているので、ペリクル貼付装置へのペリクル装着作業を容易に行うことができる。
図1は、本発明の実施形態にかかるペリクル用ハンドリング器具11の斜視図である。該ハンドリング器具11は、フレーム体12と、保持体13とを備えている。フレーム体12は、主にパイプ材を組み合わせて枠形状に形成されている。具体的には、左右方向に延びる上下一対の横枠14と、上下横枠14の左右両端部を連結する左右一対の縦枠15と、上下横枠14の左右方向中央部を連結する左右一対の把手部16とを備えている。作業者は、把手部16を手に持ってハンドリング器具11を使用することができる。
上下横枠14の両端部には前方に突出する連結枠18を介して取付部材19が設けられている。この取付部材19は、上下に細長い板材の前面に、縦長の嵌合突起20を形成してなる。
前記把手部16の前側には、連結枠21を介してカバー部材22が設けられている。このカバー部材22は、上下両端縁がやや後側に湾曲した板材により構成され、把手部16を前側から覆っている。
保持体13は、保持爪24と、支持具25とを備えている。支持具25は、正面視略L字形状の板材であり、上下方向に長い連結部材26と、連結部材26の下端部から左右方向内方に延びる受け部材27とを有している。保持爪24は、上下に長い長方形状の板材よりなり、左右方向外側の長辺が連結部材26に連結されている。受け部材27は、先端に、低発塵性のプラスチック等により形成されたストッパー(当接部材)28を有している。
連結部材26には、上下方向に長い長孔30が前後に貫通して形成されている。この長孔30には、フレーム体12の取付部材19に形成した嵌合突起20が嵌脱自在に嵌合可能となっている。長孔30に嵌合した嵌合突起20は、連結部材26の側面に設けられた固定ネジ31を締め付けることによって連結部材26に固定されるようになっている。また、連結部材26の上下両端部には、後述する高さ設定脚32(高さ設定具)が設けられている。
保持爪24の左右方向内側の端縁は、やや薄肉に形成されており、ペリクル35の左右外側面に形成した溝33に係合可能となっている。また、保持爪24は、連結部材26の側面に設けた調整ネジ34によって、左右方向(矢印a方向)に位置調整可能となっている。
なお、ペリクル35は、矩形(長方形)枠形状のペリクル枠体36と、ペリクル枠体36の正面に貼着されたペリクル膜37とからなるものである。ペリクル枠体36の短辺36aの外側面には、該短辺36aの長手方向に沿って溝33が形成してある。
図2〜図4は、ハンドリング器具11を用いてケース39からペリクル35を取り出す工程を説明する斜視図である。ペリクル35はケース39に収納されており、ハンドリング器具11は、ケース39内のペリクル35に対して装着し、そのままペリクル35をケース39から取り出すことができるようになっている。
図2において、ケース39は、蓋を外した状態で水平なテーブル40上に載置されている。ケース39内には、長方枠形状の凸条41が形成されており、ペリクル膜37を上側にした状態でペリクル枠体36が凸条41の上面に載置されている。凸条41の上面の所定カ所には、凸条41の上面に載せたペリクル枠体36のズレ止め突起42が一体に形成されている。
ハンドリング器具11をケース39内のペリクル35に装着するには、まず、ハンドリング器具11全体を下向き(把手部16側を上にし、保持体13側を下にした姿勢)にし、ペリクル35の上方に対向させ、矢印bのようにそのまま下方に降ろして図3に示す状態にする。
図5は、図3のV−V矢視図であり、図3及び図5に示すように、連結部材26に設けた高さ設定脚32は、ケース39の外側でテーブル40の上面に当接している。これによって、保持爪24の先端が、ペリクル35の溝33と同じ高さに設定されるようになっている。この状態で調整ネジ34を回すと、保持爪24が矢印c方向に移動してペリクル35に接近し、溝33に係合する。図6は、保持爪24が溝33に係合した状態を示す拡大図である。なお、図6において、ペリクル35は、ペリクル枠体36の一方の面(上面)にペリクル膜37を備え、他方の面(下面)には、フィルム等で保護した状態の粘着剤38が設けられている。
図3に示すように、ハンドリング器具11をセットすると、把手部16を持った作業者は、上半身がペリクル35上に覆い被さるように前屈みになることがあるが、把手部16とペリクル35との間にはカバー部材22が設けられているので、作業者の衣服等から埃や塵が落ちたとしてもペリクル35に付着してしまうことはほとんどない。したがって、ペリクル35の品質低下や汚染を防止することができる。
図4に示すように、保持爪24をペリクル35の溝33に係合した状態で、矢印dのようにハンドリング器具11を持ち上げると、ペリクル35も一緒に持ち上げられ、ペリクル35をケース39から取り出すことができる。この際、ペリクル35は、所定の間隔に保持された左右の保持爪24に係合されているので、左右方向に無理な力がかかることなく保持され、歪みも生じがたくなっている。
ケース39から取り外したペリクル35を持ち運ぶとき、ペリクル35が縦向きとなるように姿勢を変える。図7に示すように、支持具25の受け部材27のストッパー28は、ペリクル35の下面に当接し、ペリクル35を下側から受け持ち支持している。したがって、ペリクル35がハンドリング器具11から下方に抜け落ちてしまうことが無く、確実に保持することができる。なお、受け部材27に、ペリクル35に当接するストッパー28を備えることで、ペリクル35に対する接触面積を可及的に小さくすることができ、また、ストッパー28を低発塵性の材質とすることで、ペリクル35に対する塵等の付着を防止することができる。
このようにハンドリング器具11を用いることによって、作業者はペリクル35に直接手を触れずケース39から取り出すことができるので、破損や汚染を防止することができ、作業者の負担も軽減する。また、ハンドリング器具11のフレーム体12は、パイプ材を組み合わせた枠形状に形成されているので、軽量化を図ることができ、持ち運びの負担を少なくすることができる。また、フレーム体12の構成部材(強度部材)を把手部16として構成しているので、部品兼用による構造の簡素化、部品点数減、軽量化を図ることができる。
次に、ケース39から取り出されたペリクル35は検査工程に移される。図8は、検査台45を示す斜視図であり、検査台45は、脚部46と、脚部46上に垂直軸心O1回りに回転自在に連結された支持部47とを備え、支持部47の両端部には、保持体13を介してペリクル35を間接的に保持するクランプ具48が設けられている。
この検査台45にペリクル35をセッティングするには、ハンドリング器具11で保持したペリクル35を検査台45の上方から矢印eで示すように下方に降ろし、クランプ具48の間にハンドリング器具11の保持体13(支持具25)を挿入する。そして、クランプネジ48aを締め付けて保持体13を固定するとともに、保持体13からフレーム体12を取り外す。これによって、図9に示すようなセッティング状態となる。この際、ペリクル35は、検査台45に直接触れることはないので、破損を防止することができる。
検査は、支持部47を垂直軸心O1回りに回転しながら、ペリクル35の表裏両面に対して行われる。検査を終えた後は、再度保持体13にフレーム体12を取り付ける。図10にその状態を示す。フレーム体12は、元々取り付けられていた面とは反対側の保持体13の面に取り付けられる。図8において、フレーム体12は、元々保持体13の正面に取り付けられていたので、今度は、図10に示すように、保持体13の背面(高さ設定脚32が突出する側)に取り付けるようにする。このようにフレーム体12を保持体13の反対の面に取り付けることによって、ペリクル35の向きが、後述のペリクル貼付装置50へのペリクル35の装着に適した向きに設定される。
なお、保持体13にフレーム体12を再取付する場合、図10では、フレーム体12を保持体13の背面側に移動させているが、実際は、検査台45を反転させることによって、フレーム体12を取り外した側から、再度取り付けることができる。
保持体13にフレーム体12を取り付けた後、クランプ具48を緩めるともに、把手部16を手に持って検査台45からペリクル35を取り外す。
検査を終えた後、ペリクル35は、ペリクル貼付装置50に運搬される。この貼付装置50としては、例えば、本願出願人の先願である特開2005−165170号公報に開示されたものが用いられる。その概要を簡単に説明すると、図11に示すように、貼付装置50は、マスク加圧板51と、マスクステージ52と、ペリクル加圧板53と、ベースステージ54と、油圧シリンダ55とを備えている。マスク加圧板51は、ヒンジ56を介して開閉する前面扉57の内面に設けられ、ペリクル加圧板53は、ベースステージ54上に設けられ、ベースステージ54は、油圧シリンダ55によって前後方向(矢印f方向)に移動可能である。
ペリクル加圧板53には、外周の複数箇所に小さい板片からなるペリクルガイド58が設けてあり、ペリクル35は、ペリクルガイド58の間に嵌め込むようにして装着される。この際、ペリクル35は、ペリクル膜37がペリクル加圧板53側にくる。また、ペリクル35は、図示しないチャック機構によってペリクル加圧板53に当接した状態に保持されるようになっている。
図13はマスクステージ52の正面図である。マスクステージ52は、上下移動可能な上辺フレーム60及び下辺フレーム61と、左右移動可能な左辺フレーム62及び右辺フレーム63とを備えている。上辺フレーム60及び下辺フレーム61には、それぞれマスク70を保持する上マスクホルダー64、下マスクホルダー65が設けられている。左辺フレーム62及び右辺フレーム63には、それぞれマスク70に左右側辺に当接して左右方向の位置決めをする左マスクガイド66、右マスクガイド67が設けられている。更に、上辺フレーム60及び下辺フレーム61には上ストッパ68及び下ストッパ69が設けられている。マスク70は、各マスクホルダー64,65、マスクガイド66,67及びストッパ68,69によってマスクステージ52に固定されるようになっている。また、上下辺フレーム60,61を上下に移動し、左右辺フレーム62,63を左右に移動することによって、マスク70のサイズに応じてマスクホルダー64,65、マスクガイド66,67及びストッパ68,69の位置を変更できるようになっている。
図12に示すように、ペリクル35及びマスク70を装着したのちに扉57を閉じ、油圧シリンダ55を駆動することによって、ペリクル加圧板53とマスク加圧板51との間でマスク70とペリクル35とに所定の圧をかける。これによって、ペリクル枠体36に予め塗られた粘着剤38を介してマスク70にペリクル35が貼着される。
以上のように構成された貼付装置50に対して、ハンドリング器具11で保持したペリクル35を装着する作業について説明する。図14及び図16は、ペリクル装着作業を示す斜視図であり、図15は、同側面図である。まず、図14に示すように、ハンドリング器具11で保持したペリクル35をペリクル加圧板53に対向させた状態にする。その後、矢印gで示すように、ハンドリング器具11の保持体13の下面を下辺フレーム61に設けた両端の下マスクホルダー65Aの上に載せる。そして、図15に示すように、ペリクル35を、矢印hで示すようにペリクル加圧板53側に倒し、図16に示すように、ペリクル35をマスクステージ52に沿わせた姿勢とする。加圧装置50は、ペリクル35を装着する際に、マスクステージ52やペリクル加圧板53等がやや上向きとなるように、支軸74(図15)を支点に傾斜されるようになっている。なお、図15では、ペリクル加圧板53とマスクステージ52とを前後方向にずれた配置で示してあるが、実際は、ペリクル35を装着する際に互いに前後方向に重複した配置となり、ペリクル35をマスクステージ52に沿わせることによって、ペリクル35をペリクル加圧板53に当接させることができるようになっている。
図17は、片側(右側)の保持体13を拡大して示す斜視図であり、左右辺フレーム62,63(左辺フレーム62については図14参照)に設けた左右マスクガイド66,67の下部には、切欠け部72が形成されている。保持体13は、上端の肩部をマスクガイド66,67の切欠け部72に嵌め込むことによって左右方向の位置決めがなされている。すなわち、このマスクガイド66,67によってペリクル35の左右位置が適正に設定されるようになっている。
また、保持体13は、下マスクホルダー65Aの上に載せることによって上下方向の位置決めがなされ、これによりペリクル35の上下方向位置が適正に設定されるようになっている。
図16及び図17に示す状態にしたあと、ペリクル35は、図示しないチャック機構によって保持されるとともに、ペリクル加圧板53に装着されるようになっている。なお、保持体13の保持爪24には、ペリクルガイド58を避けるための回避凹部73が形成されている。
上記ハンドリング器具11は、1サイズのペリクル35だけでなく、幾つかのサイズにも適応できるようになっている。図1に示すように、ハンドリング器具11のフレーム体12は、左右方向に伸縮自在に構成されており、ペリクル35のサイズに応じて左右保持体13の間隔を可変設定可能である。フレーム体12の伸縮構造は、例えば、上下の横枠14を、入れ子構造(テレスコピック構造)により摺動自在に連結する2部材14A,14Bで構成することによって、実現することができる。また、フレーム体12の伸縮構造は、各ペリクル35の各サイズに応じて多段階に調整可能としてもよいし、無段階に調整可能としてもよい。
ペリクルのサイズが変わると、図17に示したように、下マスクホルダー65Aとペリクル35との上下方向の距離が変わるので、保持体13の受け部材27の位置やサイズを対応させる必要が生じる。また、ペリクル加圧板53に設けたペリクルガイド58の位置も、ペリクル35のサイズ等によって変わるので、保持爪24の回避凹部73の位置を対応させる必要がある。更に、図5に示すように、ペリクル35を収納するケース39は、ペリクル35のサイズやメーカーごとに異なるので、高さ設定脚32についても対応させる必要がある。したがって、保持体13は、ペリクル35のサイズ等に応じて複数種類用意しておき、これらをフレーム体12に付け替えて用いるのが好ましい。
ただし、保持体13を取り替える必要がないように、受け部材27の高さを可変調整可能にし、回避凹部73を大きく形成し、また、高さ設定脚32を高さ調整自在に構成することによって、複数サイズのペリクル35に適応させることも勿論可能である。
本発明は、上記実施形態に限定されることなく適宜設計変更可能である。
例えば、保持体13は、フレーム体12に対して着脱不能に固着することができる。または、保持体13は、1つの保持爪24を備えているが、溝33の長手方向に複数の保持爪24を備えることができる。
本発明は、TFT液晶基板等のFPD(フラットパネルディスプレイ)用のフォトマスクに貼り付けるペリクルの運搬等に用いることができる。特に、大型(第6世代〜第8世代)の液晶基板に対応するペリクルに対して好適に適用することができる。
本発明の実施形態にかかるペリクル用ハンドリング器具の斜視図である。 ハンドリング器具を用いてケースからペリクルを取り出す工程を説明する斜視図である。 ハンドリング器具を用いてケースからペリクルを取り出す工程を説明する斜視図である。 ハンドリング器具を用いてケースからペリクルを取り出す工程を説明する斜視図である。 図3のV−V矢視図である。 保持爪がペリクルの溝に係合した状態を示す拡大図である。 保持体でペリクルを保持した状態を示す拡大正面図である。 検査台を示す斜視図である。 検査代にペリクルをセッティングした状態を示す斜視図である。 保持体にフレーム体を再取付する状態を示す斜視図である。 貼付装置の概略構成図である。 貼付装置によりマスクにペリクルを貼り付ける状態を示す概略構成図である。 貼付装置のマスクステージの正面図である。 ペリクル装着作業を示す斜視図である。 ペリクル装着作業を示す同側面図である。 ペリクル装着作業を示す斜視図である。 片側の保持体を拡大して示す斜視図である。
符号の説明
11 ハンドリング器具
12 フレーム体
13 保持体
16 把手部
24 保持爪
27 受け部材
32 高さ設定脚
33 溝
35 ペリクル
39 ケース
40 テーブル
50 貼付装置
58 ペリクルガイド
66 左マスクホルダー
67 右マスクホルダー

Claims (9)

  1. 把手部を有するフレーム体と、該フレーム体に取り付けられ且つ矩形状のペリクルを保持する一対の保持体とを備え、
    該保持体が、前記ペリクルの対向する2辺の外側面に形成された溝に係合する保持爪と、前記ペリクルの他の1辺の外側面に当接する受け部材とを有していることを特徴とする、ペリクル用のハンドリング器具。
  2. 前記フレーム体が、一対の保持体の間隔を拡縮可能とするように、伸縮自在に構成されていることを特徴とする、請求項1記載のペリクル用のハンドリング器具。
  3. 前記保持爪が、溝を形成したペリクルの外側面に対して接近離反移動可能に設けられていることを特徴とする、請求項1記載のペリクル用のハンドリング器具。
  4. 前記保持体が、前記フレーム体に着脱自在に取り付けられることを特徴とする、請求項1記載のペリクル用のハンドリング器具。
  5. 前記フレーム体が、前記保持体の正面又は背面のいずれかを選択して取付可能であることを特徴とする請求項4記載のペリクル用のハンドリング器具。
  6. テーブル上に載置された所定のケースに収容されたペリクルの、前記溝に対応するように、前記保持爪の前記テーブルからの高さを設定する高さ設定具を備えていることを特徴とする、請求項1記載のペリクル用のハンドリング器具。
  7. 前記保持体に保持されたペリクルと前記把手部との間に配置される、カバー部材を備えていることを特徴とする、請求項1記載のペリクル用のハンドリング器具。
  8. マスクの下辺を保持するマスクホルダーを備えたペリクル貼付装置にペリクルを装着するとき、前記マスクホルダーに前記保持体を載せることによってペリクル貼付装置に対するペリクルの上下方向の位置が位置決めされるように、前記保持体に対するペリクルの上下方向の保持位置が設定されていることを特徴とする、請求項1記載のペリクル用のハンドリング器具。
  9. マスクの左右側辺に当接するマスクガイドを備えたペリクル貼付装置に対してペリクルを装着するとき、前記マスクガイドに前記保持体を当接することによってペリクル貼付装置に対するペリクルの左右方向位置が位置決めされるように、前記保持体に対するペリクルの左右方向の保持位置が設定されていることを特徴とする、請求項1記載のペリクル用のハンドリング器具。

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