JP2022101135A - ペリクルフレーム把持装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ペリクルフレームが歪んでいてもペリクルフレームの把持を正確に行うことができる。【解決手段】複数の棒状部材を略矩形形状に組み合わせた枠状の部材である枠体と、枠体に設けられる複数のペリクル把持部材と、ペリクル把持部材毎に設けられた駆動部であって、ペリクル把持部材が溝に挿入される第1位置と、ペリクル把持部材が溝に挿入されない第2位置との間でペリクル把持部材を移動させる駆動部と、を備える。ペリクル把持部材は、ペリクル把持部材が第1位置にあるときに一部が溝に挿入される板状又は棒状の先端部を有する。先端部は、ペリクル把持部材が第1位置にあるときに溝に挿入される先端面であって、ペリクル把持部材の移動方向である第1方向と略直交する第2方向に延設された先端面を有する。先端部には、先端面からの距離を示すマーカが設けられている。【選択図】 図1
Description
本発明は、ペリクルフレーム把持装置に関する。
特許文献1には、枠体に設けられたペリクル把持部を用いてペリクルフレームを把持し、ペリクルの粘着部材とマスクとを当接させ、計測部を先端近傍がマスクと重なる第1位置に配置して、マスクの表面までの距離である第1距離を測定し、計測部を先端近傍がペリクルフレームと重なる第2位置に移動させて、ペリクル膜までの距離である第2距離を測定するペリクルフレーム把持装置が開示されている。
特許文献1に記載の発明では、ペリクル膜までの距離等の高さ方向(ペリクル膜と略直交する方向)の距離については正確に測定可能であるが、深さ方向(ペリクル膜と略平行な方向)の距離については測定できず、ペリクルフレームが歪んでいる場合にはペリクルフレームの把持が正確に行えないおそれがある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、ペリクルフレームを正確に把持できているかを把握することができるペリクルフレーム把持装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係るペリクルフレーム把持装置は、例えば、側面に溝が形成された略中空筒状のペリクルフレームと、前記ペリクルフレームの前記側面と略直交する第1面に前記ペリクルフレームの中空部を覆うように設けられたペリクル膜と、を有するペリクルを把持するペリクル把持装置であって、複数の棒状部材を略矩形形状に組み合わせた枠状の部材である枠体と、前記枠体に設けられる複数のペリクル把持部材と、前記ペリクル把持部材毎に設けられた駆動部であって、前記ペリクル把持部材が前記溝に挿入される第1位置と、前記ペリクル把持部材が前記溝に挿入されない第2位置との間で前記ペリクル把持部材を第1方向に移動させる駆動部と、を備え、前記ペリクル把持部材は、前記ペリクル把持部材が前記第1位置にあるときに一部が前記溝に挿入される板状又は棒状の先端部を有し、前記先端部には、前記先端部の前記第1方向における位置を示すマーカが設けられていることを特徴とする。
本発明に係るペリクルフレーム把持装置によれば、ペリクル把持部材は、ペリクルフレームの溝に一部が挿入される板状又は棒状の先端部を有する。先端部には、ペリクル把持部材の移動方向である第1方向におけるペリクル把持部材の位置を示すマーカが設けられている。これにより、先端部が溝に正確に挿入されているか、すなわち、ペリクルフレームを正確に把持できているか把握することができる。
前記先端部は、金属により形成され、前記先端部の表面にコーティング層が設けられることで、前記マーカが前記先端部に設けられてもよい。これにより、ペリクル把持部材にマーカを容易に設けることができる。
前記ペリクルフレームは、黒色アルマイト処理が施されたアルミニウム合金であり、前記コーティング層は黒色であってもよい。これにより、ペリクルフレームとマーカの色を一致させ、マーカの視認性を高めることができる。
前記先端部は、金属により形成され、前記先端部の表面の一部を削って凹部を形成することで、前記マーカが前記先端部に設けられていてもよい。これにより、先端部からマーカが消えないようにすることができる。
前記ペリクルフレームは、黒色アルマイト処理が施されたアルミニウム合金であり、前記マーカは、前記凹部の内部を黒く着色して形成されていてもよい。これにより、ペリクルフレームとマーカの色を一致させ、マーカの視認性を高めることができる。
前記先端部は、前記ペリクル把持部材が前記第1位置にあるときに前記溝に挿入される先端面であって、前記第1方向と略直交する第2方向に延設された先端面を有し、前記マーカは、前記先端面からの距離を示してもよい。これにより、先端面が溝の底面に当接しているか、すなわち、ペリクルフレームを正確に把持できているか把握することができる。
前記マーカは、前記先端面と、前記第2方向に略沿った仮想線である境界線であって、前記先端面から前記第1方向に所定距離離れた位置に配置された境界線とに挟まれた先端領域には設けなくてもよい。これにより、マーカが削れて塵埃が発生することを防ぐことができる。
前記先端部は、板状であり、前記マーカは、前記先端部の最も広い面に設けられており、前記マーカは、前記境界線に沿って並んだ第1マーカ、第2マーカ及び第3マーカを有し、前記第1マーカ、前記第2マーカ及び前記第3マーカは、それぞれ前記第1方向の長さが異なっていてもよい。これにより、更にどの程度先端部を移動させれば溝に先端部が正しく挿入されるかを容易に知ることができる。
前記マーカは、前記第1マーカ、前記第2マーカ及び前記第3マーカをそれぞれ2つずつ有し、前記第1マーカ、前記第2マーカ及び前記第3マーカは、前記ペリクル把持部材の長手方向に沿った中心線の両側にそれぞれ設けられていてもよい。これにより、反射板等が先端部の鉛直方向上側に設けられたとしても、マーカを確実に視認することができる。
前記マーカは、前記枠体を水平方向に延設したときに、上方又は斜め上方から視認できる位置に設けられていてもよい。これにより、マーカを容易に視認することができる。
前記マーカを撮像する撮像部を備え、前記撮像部は、前記枠体を水平方向に延設したときに、前記枠体よりも高い位置に設けられていてもよい。これにより、内部空間で作業者がマーカを目視する必要がなく、塵埃の発生を防ぐことができる。
前記枠体は、間隔をあけて略平行に保持される棒状の第1縦枠及び第2縦枠を有し、前記ペリクル把持部材は、前記第1縦枠及び前記第2縦枠のそれぞれに設けられ、前記撮像部は、前記第1縦枠及び前記第2縦枠に隣接してそれぞれ設けられており、前記撮像部は、鉛直方向上側から見たときに、前記第1縦枠と前記第2縦枠とに挟まれた領域の外側に設けられていてもよい。これにより、ペリクルフレームで遮られてマーカが撮像できない事態を避けることができる。
本発明によれば、ペリクルフレームを正確に把持できているか把握することができる。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。各図面において、同一の要素には同一の符号が付されており、重複する部分については説明を省略する。
<第1の実施の形態>
図1は、第1の実施の形態に係るペリクル把持装置1の概略を示す正面図である。ペリクル把持装置1は、図示しないペリクル貼付装置内に設けられている。ペリクル貼付装置は、鉛直方向に略沿って保持された略板状のマスク(図示せず)にペリクル把持装置1が把持したペリクル100を貼付するものである。
図1は、第1の実施の形態に係るペリクル把持装置1の概略を示す正面図である。ペリクル把持装置1は、図示しないペリクル貼付装置内に設けられている。ペリクル貼付装置は、鉛直方向に略沿って保持された略板状のマスク(図示せず)にペリクル把持装置1が把持したペリクル100を貼付するものである。
以下、水平方向をxy平面に沿った方向とし、xy平面と直交する鉛直方向をz方向とする。また、x方向とy方向とは直交する。
まず、ペリクル100について説明する。図2は、ペリクル100の概略を示す斜視図である。図3は、図2のA-A断面図である。ペリクル100は、主として、ペリクルフレーム101と、ペリクルフレーム101の上に張設されたペリクル膜102と、ペリクルフレーム101の下面に形成された粘着部材103(図3参照)と、を有する。
ペリクルフレーム101は、略矩形の外周を有する枠状(略中空筒状)の部材である。ペリクルフレーム101は、平面視(図2の紙面上方から見て)略矩形形状であり、中央部に中空部101eを有する。ペリクルフレーム101は、中空部101eの大きさがフォトマスクの大きさ(例えば520mm×800mm~1620mm×1780mm程度)と同程度である。ペリクルフレーム101の枠状の部分の幅は数十mm程度であり、厚さは2mm~10mm程度である。
ペリクルフレーム101は、略平行な上面101a及び下面101bを有する。また、ペリクルフレーム101の上面101a及び下面101bに直交する側面101cには、溝101dが形成されている。溝101dには、枠体10に設けられるペリクル把持部材21(後に詳述)が挿入される。
溝101dは、ペリクルフレーム101の大きさによって異なる。例えば、G10ガラス(1620mm×1780mm)用のペリクルフレーム101の場合には、深さdが略3mmであり、幅wが略1.5mm~2mmである。また、G10よりも小型のガラス用のペリクルフレーム101の場合には、深さdが略2mmであり、幅wが略1.5mm~2mmである。
本実施の形態では、ペリクルフレーム101は黒色アルマイト処理が施されたアルミニウム合金であるが、ペリクルフレーム101の材質はこれに限られない。例えば、鉄、インバー、チタン、チタン合金等の金属でペリクルフレーム101が形成されていてもよい。
ペリクル膜102は、サブミクロンの厚さの薄膜である。ペリクル膜102は、ペリクルフレーム101の上面101aにペリクルフレーム101の中空部101eを覆うように張設される。ペリクルフレーム101がフォトマスク基板上に貼付されると、ペリクル膜102は、マスクのパターン形成面(表面)から所定の間隔だけ離れて設けられる。
粘着部材103は、ペリクルフレーム101の下面101bに設けられる。粘着部材103は、ペリクルフレーム101の全周に、額縁状に形成されている。粘着部材103は、公知のものを使用することができ、例えばホットメルト接着剤である。
粘着部材103の下端面には、粘着剤を保護するための離型層(ライナーシート)が貼付されている。離型層は、ペリクルフレーム101から突出する凸部が複数設けられており、貼着、接着等によりペリクル収納容器(図示せず)に設けられている。
ペリクル100は、ペリクル収納容器に載置された状態で、ペリクル貼付装置の内部に搬入される。このとき、ペリクルフレーム101の上面101a及び下面101bは、水平方向に略沿っている。
図1の説明に戻る。ペリクル把持装置1は、主として、枠体10と、ペリクル把持部20と、計測部31と、を有する。ペリクル把持部20及び計測部31は、枠体10に設けられる。
まず、ペリクル把持装置1が内部に設けられたペリクル貼付装置(図示せず)の動作について簡単に説明する。ペリクル貼付装置の内部には、ペリクル把持装置1以外に、保持部(図示せず)により鉛直方向に略沿って保持されたマスク(図示せず)が設けられている。ペリクル収納容器(図示せず)に載置された状態でペリクル100が水平方向に略沿ってペリクル貼付装置の内部に搬入されるときには、枠体10は鉛直方向に略沿っている。その後、枠体10を回動させて水平方向に略沿った状態にし、ペリクル把持部20でペリクル100を把持し、枠体10を鉛直方向上側に移動させてペリクル100から離型層(図示せず)をはがす。粘着部材103(図1では図示せず)が露出したペリクル100を把持したまま枠体10を回動させ、枠体10が鉛直方向に略沿った状態にし、枠体10を平行移動させて粘着部材103をマスクに貼付する。
次に、ペリクル把持装置1の構成について説明する。枠体10は、複数の棒状部材を略矩形形状に組み合わせた枠状の部材である。枠体10は、主として、縦枠部11、12と、上枠部13、14と、縦枠部11、12及び上枠部13、14の外側に設けられた枠15と、を有する。縦枠部11、12、上枠部13、14及び枠15は、金属、例えば、鉄、アルミニウム等で形成される。
枠体10は、ペリクル把持部20がペリクル100を把持するときには、図1に示すように、水平方向に(xy平面に略沿って)延設される。
縦枠部11、12は、長手方向がy方向に沿って設けられている棒状の部材であり、枠15の下端部15a及び上端部15bに沿って(すなわちx方向に沿って)移動可能に設けられる。縦枠部11、12をx方向に移動させる機構は、既に公知の様々な技術を用いることができる。なお、縦枠部11、12は、枠体10が鉛直方向に延設されると、鉛直方向に略沿って延設される。
上枠部13、14は、長手方向がx方向に沿って設けられた棒状の部材であり、それぞれ縦枠部11、12に沿って(すなわちy方向に沿って)移動可能に設けられる。上枠部13、14をy方向に移動させる機構は、既に公知の様々な技術を用いることができる。上枠部13、14は、枠体10が鉛直方向に延設されると、縦枠部11、12の上端近傍に略水平に延設される。
なお、上枠部13、14の形態はこれに限られない。例えば、上枠部が略水平に延設された1本の棒状部材からなり、この1本の棒状部材の両端近傍が縦枠部11、12に設けられていてもよい。
このように縦枠部11、12及び上枠部13、14を移動可能にすることで、縦枠部11、12、上枠部13、14及び下端部15aにより構成される枠の大きさを変化させて、様々な大きさのペリクル100に対応することができる。なお、ペリクル100は、例えば、420mm×720mmの大きさのもの、700mm×800mmの大きさのもの、520mm×680mmの大きさのもの、750mm×1300mmの大きさのもの、1520mm×1680mmの大きさのものが挙げられる。
枠体10は、図示しない移動機構(アクチュエータを含む)により鉛直方向及び水平方向に移動可能に設けられている。また、枠体10は、-y側の端近傍に設けられた図示しない回動軸を有し、図示しない移動機構(アクチュエータを含む)により回動可能に設けられている。枠体10を移動及び回動させる機構は公知であるため、説明を省略する。
待機時(ペリクル100の搬入時等)には、枠体10は、枠15により形成される面が鉛直方向に延設される(枠体10が鉛直方向に延設されている)状態にある。ペリクル100がペリクル貼付装置内に搬入され、位置合わせが終了したら、枠体10が回動軸を中心に回動され、枠15により形成される面が水平方向に延設される(枠体10が水平方向に延設されている)状態になる。これにより、ペリクル把持部20がペリクル100を把持できるようになる。
ペリクル把持部20がペリクル100を把持したら、枠体10が鉛直方向上側に移動し、粘着部材103が離型層から離される。粘着部材103は、急な強い力には粘着力が強いが弱く持続する力には粘着力が弱い性質があるため、粘着部材103を離型層から離す処理は30分~1時間程度かけてゆっくり行われる。
粘着部材103が離型層から離れたら、枠体10が回動軸を中心に回動され、枠体10が鉛直方向に延設されている状態になる。これにより、ペリクル100をマスクに貼付できるようになる。ペリクル100をマスクに貼付するときには、上端側における下面101bとマスクとの距離が、下端側における下面101bとマスクとの距離よりも近くなるように鉛直方向に対して枠体10を傾ける。また、ペリクル100をマスクに貼付するときには、枠体10を鉛直方向に延設した状態で水平方向に平行させる。
ペリクル把持部20は、ペリクルフレーム101の側面101cを把持するペリクル把持部材21を複数有する。ペリクル把持部材21は、縦枠部11、12、上枠部13、14、下端部15a及び上端部15bに設けられる。
図1に示す例では、縦枠部11、12には、それぞれ5個のペリクル把持部材21が設けられ、上枠部13、14には、それぞれ1個のペリクル把持部材21が設けられ、下端部15aには、5個のペリクル把持部材21が設けられ、上端部15bには、1個のペリクル把持部材21が設けられるが、ペリクル把持部材21の位置及び数はこれに限られない。
ペリクル100の大きさによって、使用するペリクル把持部材21が異なる。図1においては、枠体10に設けられたペリクル把持部材21のうち、ペリクル100(ここでは、側面101c)に当接しているペリクル把持部材21のみが使用されている。
ペリクル把持部材21は、一部が溝101dに挿入される挿入位置と、側面101cに当接しない退避位置との間で水平方向又は垂直方向に移動可能に設けられる。図4は、ペリクル把持部20の概略を示す図である。
ペリクル把持部材21は、金属製の板状又は棒状の部材である。本実施の形態では、ペリクル把持部材21はステンレス(例えば、SUS304)製である。
ペリクル把持部材21は、板状部材を折り曲げて形成されており、主として、先端部21aと、折り曲げ部21bと、駆動部材22が設けられる保持部21cとを有する。先端部21aは、ペリクル把持部材21が挿入位置にあるときに、一部が溝101dに挿入される。
本実施の形態では、ペリクル把持部材21は、折り曲げ部21bの両端で略直角に折り曲げられている。ただし、ペリクル把持部材21の折り曲げ角度は略直角に限られない。
先端部21aは、ペリクル把持部材21が挿入位置にあるときに溝101dに挿入される先端面21dを有する。先端面21dは、板状部材の端面であり、ペリクル把持部材21の移動方向と略直交する方向に延設されている。例えば、縦枠部11、12に設けられたペリクル把持部材21については、移動方向がx方向であり、先端面21dはy方向に略沿っている(yz平面と略平行に設けられている)。ペリクル把持部材21が溝101dに正しく挿入されると、先端面21dが溝101dの底面と当接する。
先端部21aには、先端部21aのペリクル把持部材21の移動方向(図4では、x方向)における位置を示すマーカ(図4では図示省略)が設けられている。本実施の形態では、先端面21dからの距離を示すマーカを先端部21aに設ける。マーカは、枠体10を水平方向に延設したときに、上方から視認できる位置に設けられている。本実施の形態では、先端部21aは板状であり、先端部21aの最も広い面であり、かつ、鉛直方向上側(+z側)の面である面21fにマーカが設けられている。作業者がマーカを視認することで、先端部21aのx方向の位置、ひいてはペリクル把持部材21が正しく溝101dに挿入されているか確認可能である。マーカについては後に詳述する。
ペリクル把持部材21(保持部21c)には、駆動部材22が設けられる。駆動部材22は、ロッド22aと、ロッド22aを移動させるアクチュエータ22bと、を有する。ペリクル把持部材21は、ロッド22aに連結されている。アクチュエータ22bは、枠体10(図4では図示省略)に設けられる。
ペリクル把持部材21は、駆動部材22により、ペリクル把持部材21が溝101dに挿入される挿入位置(図4実線参照)と、ペリクル把持部材21が溝101dに挿入されず、ペリクル把持部材21がペリクルフレーム101と干渉しない退避位置(図4一点鎖線参照)と、の間で水平方向に移動される。
ペリクル把持部材21には、それぞれ、ペリクルフレーム101の高さ(z方向の位置)を測定する計測部24が設けられる。計測部24は、主として、超音波センサ24aと、反射板24bとを有する。なお、計測部24は必須ではないし、計測部24の形態もこれに限られない。
超音波センサ24aは、超音波を対象物に向けて発信してその反射波を受信し、信号発信と反射波受信との時間間隔に基づいて、目標物までの距離を測定する測距センサである。超音波センサ24aは、すでに公知であるため、詳細な説明を省略する。
反射板24bは、ペリクル把持部材21の上側(+z側)に設けられている。反射板24bは、超音波センサ24aから発信された超音波を反射する。反射板24bの先端部24cは、xy平面に対して略45度傾いている。したがって、超音波センサ24aから発信された超音波は、下(-z方向)に向けて反射される(図4の2点鎖線参照)。
図1の説明に戻る。計測部31は、測距センサ(例えば、超音波センサ)及び反射板を有し、マスクやペリクルフレーム101の高さ(z方向の位置)を測定する。計測部31は、枠体10、ここでは上枠部13、14に設けられる。計測部31は、枠体10を構成する棒状部材(例えば、上枠部13、14)の延設方向と略直交する方向(ここでは、z方向)からみて、ペリクル把持部材21と異なる位置に設けられる。
2つの計測部31は、それぞれ、枠体10の上側近傍かつ左端近傍に設けられ、かつ、枠体10の上側近傍かつ右端近傍に設けられている。ただし、計測部31が設けられる位置及び数は、図1に示す形態に限られない。
計測部31は、先端近傍がマスクと重なる第1位置(図1実線参照)と、先端近傍がペリクルフレーム101と重なる第2位置(図1二点鎖線参照)との間で垂直方向に移動可能に設けられる。
次に、ペリクル把持部材21に設けられたマーカについて説明する。以下、縦枠部12に設けられたペリクル把持部材21を例にマーカについて説明する。図5は、マーカ23の一例を示す図である。
まず、マーカ23の材質について説明する。ペリクル把持部材21の表面にコーティング層が設けられることで、マーカ23がペリクル把持部材21に設けられる。これにより、ペリクル把持部材21にマーカ23を容易に設けることができる。本実施の形態では、コーティング層には、イソプロピルアルコール等の溶剤に耐性を有するフッ素樹脂が用いられる。
また、マーカ23に用いるコーティング層は黒色であることが望ましい。ペリクル把持部材21のマーカ23が設けられていない部分は、金属色(例えば、銀色)である。マーカ23を黒色とすることで、黒色のペリクルフレーム101とマーカ23の色をそろえ、マーカ23が設けられていない金属色の部分を目立たせることができる。
なお、図5では、ペリクル把持部材21の先端部21a、折り曲げ部21b及び保持部21cの表面にコーティング層が設けられているが、少なくともコーティング層(すなわち、マーカ23)は先端部21aに設けられていればよく、折り曲げ部21b及び保持部21cの表面にはコーティング層が設けられなくてもよい。
次に、マーカ23の形状について説明する。マーカ23は、先端面21dと境界線21gとに挟まれた先端領域Rには設けられない。境界線21gは、先端面21dの延設方向(ここでは、y方向)に略沿った仮想線であり、先端面21dから先端面21dに略直交する方向(ここでは、x方向)に所定距離(図5における距離l)離れた位置に配置されている。境界線21g及び先端領域Rは仮想の線及び領域であるため、図4において点線で示している。
先端面21dと境界線21gとの距離lは、大型のガラス(G10ガラス)用のペリクルフレーム101に設けられた溝101dの深さdである3mm以上とすることが望ましい。本実施の形態では、距離lは略3mmとする。これにより、先端部21aを溝101dに挿入したときに、マーカ23がペリクルフレーム101(溝101dのエッジ部分)に触れないようにすることができる。
マーカ23が溝101dのエッジ部分に触れてしまうと、エッジによりマーカ23が削れ、塵埃が発生するおそれがある。ペリクル100はマスクに貼付するものであり、塵埃の発生を極力防ぐ必要がある(塵埃が発生しないことが望ましい)ため、溝101dに触れるおそれがある先端領域Rにマーカ23を設けないようにすることが望ましい。
マーカ23は、境界線21gに沿って並んだ第1マーカ23a、第2マーカ23b及び第3マーカ23cを有する。第1マーカ23a、第2マーカ23b及び第3マーカ23cは、少なくともx方向の長さが異なる。
本実施の形態では、第1マーカ23a、第2マーカ23b及び第3マーカ23cは正方形状であり、第1マーカ23aの各辺の長さは略1mmであり、第2マーカ23bの各辺の長さは略1.5mmであり、第3マーカ23cの各辺の長さは略2mmである。したがって、第1マーカ23aは先端面21dからの距離が略4mmであることを示し、第2マーカ23bは先端面21dからの距離が略4.5mmであることを示し、第3マーカ23cは先端面21dからの距離が略5mmであることを示す。このように、マーカ23により、先端面21dからの距離が示される。
なお、本実施の形態では、第1マーカ23a、第2マーカ23b及び第3マーカ23cは、正方形状であったが、第1マーカ23a、第2マーカ23b及び第3マーカ23cの形状は正方形状に限られず、長方形状を含む矩形形状であってもよいし、半円形状や半楕円形状であってもよい。
図6は、G10サイズのガラス用のペリクルフレーム101の溝101dにペリクル把持部材21の先端部21aが正しく挿入されている様子を模式的に示す図である。
溝101dの深さdと先端面21dと境界線21gとの距離lが略同一であるため、溝101dに先端部21aが正しく挿入されていれば、上から見たときに溝101dの開口部(側面101c)と境界線21gとが重なる。したがって、上から見たときに、境界線21gは視認できず、第1マーカ23a、第2マーカ23b及び第3マーカ23cのみが視認できる。
図7は、G10サイズのガラス用のペリクルフレーム101の溝101dに先端部21aが正しく挿入されていない様子を模式的に示す図である。
溝101dの深さdと先端面21dと境界線21gとの距離lが略同一であるため、溝101dに先端部21aが正しく挿入されていない場合には、上から見たときに境界線21gが視認できる。そして、側面101cと境界線21gとの距離l’と、第1マーカ23a、第2マーカ23b及び第3マーカ23cのx方向の長さとを比較することで、溝101dの底面と先端面21dとの隙間、すなわち、更にどの程度先端部21aを移動させれば溝101dに先端部21aが正しく挿入されるかを知ることができる。図7に示す例では、距離l’と第1マーカ23aのx方向の長さとが略一致するため、溝101dの底面と先端面21dとの隙間が略1mmあることが分かる。
図8は、G10サイズより小さいガラス用のペリクルフレーム101の溝101dに先端部21aが正しく挿入されている様子を模式的に示す図である。
溝101dの深さdが先端面21dと境界線21gとの距離lより小さく、その差は1mmであるため、溝101dに先端部21aが正しく挿入されていれば、側面101cと境界線21gとの距離l’が第1マーカ23aのx方向の長さと略一致する。
図9は、G10サイズより小さいガラス用のペリクルフレーム101の溝101dに先端部21aが正しく挿入されていない様子を模式的に示す図である。
溝101dに先端部21aが正しく挿入されていない場合には、側面101cと境界線21gとの距離l’が第1マーカ23aのx方向の長さより多くなる。そして、側面101cと境界線21gとの距離l’と、第1マーカ23a、第2マーカ23b及び第3マーカ23cのx方向の長さとを比較することで、溝101dの底面と先端面21dとの隙間、すなわち、更にどの程度先端部21aを移動させれば溝101dに先端部21aが正しく挿入されるかを知ることができる。図9に示す例では、距離l’と第2マーカ23bのx方向の長さとが略一致するため、溝101dの底面と先端面21dとの隙間が略0.5mmあることが分かる。
本実施の形態によれば、マーカ23を視認することで、先端部21aの位置、ひいては溝101dに先端部21aが正しく挿入されているか把握することができる。マーカ23が設けられていない先端部を溝に挿入する場合には、溝に先端部が奥まで挿入されているか知る手段はないが、先端部21aにマーカ23を設けることで、マーカ23を視認するだけでペリクルフレーム101が正確に把持できているか確認することができる。
また、本実施の形態によれば、マーカ23を視認するだけで溝101dの底面と先端面21dとの距離を知ることができる。したがって、溝101dに先端部21aが正しく挿入されていない場合には、縦枠部11、12や上枠部13、14を移動させることでペリクル把持部材21を移動させたり、駆動部材22を移動させることでペリクル把持部材21を移動させたりすることで、ペリクル把持部材21でペリクルフレーム101を正確に把持することができる。
図19、20は、ペリクル100が歪んでいる様子を模式的に示す図である。図19に示す場合は、ペリクル100の各辺の中央部が凹となるようにペリクル100が歪んでいる。ペリクルフレーム101にペリクル膜102を貼付してペリクル100とする構造上、図19に示すような歪みが発生しやすく、凹みの大きさは略1~2mmである。溝101dの深さが略2mm~3mmであるため、ペリクル100の+x側の辺の中央近傍に挿入されるペリクル把持部材21でペリクル100を正確に把持できないおそれがある。
また、図20に示す場合は、ペリクル100の+x側の辺と-x側の位置がずれる(略2mm程度)ようにペリクル100が歪んでいる。この場合には、ペリクル100の+y側の辺の-x側端近傍に挿入されるペリクル把持部材21でペリクル100を正確に把持できないおそれがある。
ペリクル把持部材21でペリクルフレーム101が正確に把持できていない状態で枠体10を延長方向上側に移動させたり、枠体10を回動させたりすると、枠体10からペリクル100が落下するおそれがある。それに対し、枠体10を平行移動、回動移動させる前にペリクルフレーム101が正確に把持できているかを把握できるため、ペリクル100が落下する事故を防ぐことができる。
また、本実施の形態によれば、溝101dに挿入される可能性がある先端領域Rにマーカ23を設けないようにすることで、ペリクル把持部材21が溝101dに挿入されたときに、ペリクル把持部材21やペリクルフレーム101が削れて塵埃が発生することを防止できる。
溝101dは切削加工により形成されることが多いが、切削加工により仕上げ面に凹凸が発生するおそれがある。粘着部材103を離型層から離すときには、先端部21aが溝101dに挿入された状態で枠体10を鉛直方向上側に移動させるため、面21fが切削加工の仕上げ面に当接し、面21fには約1kgfの力がかかり続ける。マーカ23は面21fに設けられるため、先端領域Rにマーカ23が設けられているとすると、仕上げ面の凸部によってマーカ23が削られて塵埃が発生しかねない。それに対し、先端領域Rにマーカ23を設けないようにすることで、塵埃の発生を防ぐことができる。
なお、本実施の形態では、表面にコーティング層を設けることでマーカ23を先端部21aに設けたが、マーカの形態はこれに限られない。例えば、ペリクル把持部材21の先端部21aの表面の一部を削って凹部を形成することで、マーカが先端部21aに設けられてもよい。この場合には、先端部21aからマーカが消えることはない。そして、視認性を高めるために凹部の内部をインク等により着色することが望ましい。特に、凹部の内部を黒色で着色し、黒色のペリクルフレーム101とマーカの色を揃えることが望ましい。
また、本実施の形態では、G10サイズのガラス用のペリクルフレーム101の溝101dの深さdと先端面21dと境界線21gとの距離lとが略同一(3mm)であったが、距離lはG10サイズのガラス用のペリクルフレーム101の溝101dの深さd以上(3mm以上)であればよい。例えば、先端面21dと境界線21gとの距離が4mmである場合、側面101cと境界線21gとの距離と第1マーカ23aのx方向の長さとが略一致すれば、溝101dに先端部21aが正しく挿入されていることが分かり、側面101cと境界線21gとの距離が第1マーカ23aのx方向の長さより大きければ、溝101dに先端部21aが正しく挿入されていないことが分かる。
また、本実施の形態では、先端部21aは、板状部材を折り曲げて形成された板状の部材であったが、先端部21aの形態はこれに限られない。例えば、先端部21aは棒状であってもよい。また、ペリクル把持部材21は、折り曲げられていてもよいし、折り曲げられていなくてもよい。ただし、マーカは、視認性を高めるため、枠体10を水平方向に延設したときに上方又は斜め上方から視認できる位置に設けられることが望ましい。
また、本実施の形態では、先端部21aの最も広い面であり、かつ、鉛直方向上側(+z側)の面である面21fにマーカ23が設けられているが、マーカ23が設けられる面は面21fに限られない。例えば、マーカ23は、面21f以外の先端部21aの最も広い面である面21eにも設けられていてもよい。面21eにマーカ23が設けられている場合には、枠体10を鉛直方向に延設したときも、マーカ23を視認することができる。
また、本実施の形態では、3つの第1マーカ23a、第2マーカ23b及び第3マーカ23cを有するマーカ23を用いたが、第1マーカ23a、第2マーカ23b及び第3マーカ23cのうちの1つ又は2つを有するマーカを用いてもよいし、第1マーカ23a、第2マーカ23b及び第3マーカ23c以外のマーカ(例えば、各辺の長さは略2.5mmであるマーカ)を有するマーカを用いてもよい。
また、本実施の形態では、先端面21dからの距離を示すマーカ23を先端部21aに設けたが、マーカはペリクル把持部材21の移動方向における先端部21aの位置を示せばよい。例えば、ペリクル把持部材21がx方向に沿って移動する場合には、先端部21aをx方向に隣接する複数の領域(各領域はy方向に沿って帯状に延設されている)に分割し、領域毎に色が異なるマークを付すことで、ペリクル把持部材21の移動方向における位置を示すマーカとしてもよい。この場合には、視認できるマークの色に応じて、先端部21aのx方向の位置、ひいては溝101dに先端部21aが正しく挿入されているか否か把握することができる。
<マーカの変形例1>
第1の実施の形態では、第1マーカ23a、第2マーカ23b及び第3マーカ23cの部分を抜いてコーティング層を形成することでマーカ23を形成したが、第1マーカ23a、第2マーカ23b及び第3マーカ23cを有するマークの形態はこれに限られない。
第1の実施の形態では、第1マーカ23a、第2マーカ23b及び第3マーカ23cの部分を抜いてコーティング層を形成することでマーカ23を形成したが、第1マーカ23a、第2マーカ23b及び第3マーカ23cを有するマークの形態はこれに限られない。
図10は、変形例に係るマーカ23Aの概略を示す図である。マーカ23Aは、第1マーカ23d、第2マーカ23e及び第3マーカ23fの部分のみにコーティング層を設けることで形成される。第1マーカ23d、第2マーカ23e及び第3マーカ23fの位置及び形状は第1マーカ23a、第2マーカ23b及び第3マーカ23cと同様である。マーカ23Aを視認することで、溝101dに先端部21aが正しく挿入されているか把握することができる。
なお、マーカ23Aは、先端部21aの表面の一部を削って凹部を形成し、その内部を着色することで形成してもよい。
<マーカの変形例2>
マーカの変形例2は、マーカが第1マーカ23a、第2マーカ23b及び第3マーカ23cを複数有する形態である。図11は、変形例に係るマーカ23Bの概略を示す図である。
マーカの変形例2は、マーカが第1マーカ23a、第2マーカ23b及び第3マーカ23cを複数有する形態である。図11は、変形例に係るマーカ23Bの概略を示す図である。
マーカ23Bは、第1マーカ23a、第2マーカ23b及び第3マーカ23cをそれぞれ2つずつ有する。第1マーカ23a、第2マーカ23b及び第3マーカ23cは、ペリクル把持部材21の長手方向に沿った中心線21hの両側にそれぞれ設けられている。
図12は、斜め上方からマーカ23Bを視認する様子を模式的に示す図である。斜め上方からマーカ23Bを見ると、反射板24bによりマーカ23Bの一部が遮られて視認できないおそれがある。例えば、図12に示すように、斜め45度程度の角度で手前側からマーカ23Bを見下ろす場合には、マーカ23Bの中心線21hの奥側が視認できない。
このような場合であっても、中心線21hの両側にそれぞれ第1マーカ23a、第2マーカ23b及び第3マーカ23cを設けることで、第1マーカ23a、第2マーカ23b及び第3マーカ23cが確実に視認できる。
また、一番小さい第1マーカ23aを、視認しやすいペリクル把持部材21の両端近傍に配置し、一番大きい第3マーカ23cを中心線21hの近傍に設けることで、視認性を高めることができる。ただし、第1マーカ23a、第2マーカ23b及び第3マーカ23cの配置は、図11、12に示す形態に限られない。
<マーカの変形例3>
マーカの変形例3は、マーカが第1マーカ、第2マーカ及び第3マーカを有しない形態である。図13は、変形例に係るマーカ23Cの概略を示す図である。
マーカの変形例3は、マーカが第1マーカ、第2マーカ及び第3マーカを有しない形態である。図13は、変形例に係るマーカ23Cの概略を示す図である。
マーカ23Cは、先端面21dと略平行な線23g、23h、23i、23jを有する。線23gは、境界線21g上に設けられており、線23iは、境界線21gから+x方向に略1mm離れた位置に設けられている。線23h、23jは、線23g、23iより細くかつ短く、それぞれ線23g、23iの+x側に線23g、23iから略0.5mm離れた位置に設けられている。
線23g、23h、23i、23jはペリクル把持部材21の両端近傍に配置されているため、ペリクル把持部材21の上に反射板24bが設けられていたとしてもマーカ23Cを確実に視認することができる。
なお、線23g、23h、23i、23jは同一の長さ及び太さの線であってもよい。また、線23g、23h、23i、23jは、中央が離間した2本の線であるが、連続した1本の線であってもよい。また、マーカ23Cを構成する線の位置及び数もこれに限られない。
なお、棒状の先端部21aを用いる場合には、マーカを設けることができる面積が狭いため、線のみで構成される本変形例のマーカ23Cを用いることが望ましい。また、マーカ23Cが先端領域Rに設けられていないため、コーティング層によりマーカ23Cを形成してもよいし、先端部21aの表面の一部を削ってマーカ23Cを形成してもよい。
<マーカの変形例4>
マーカの変形例4は、マーカを先端領域Rに設ける形態である。図14は、変形例に係るマーカ23Dの概略を示す図である。
マーカの変形例4は、マーカを先端領域Rに設ける形態である。図14は、変形例に係るマーカ23Dの概略を示す図である。
マーカ23Dは、3本の線23k、23l、23mを有する。線23kは先端面21dから+x方向に略1mm離れた位置に設けられ、線23lは先端面21dから+x方向に略2mm離れた位置に設けられ、線23mは先端面21dから+x方向に略3mm離れた位置に設けられる。
溝101dの深さdと先端面21dと線23mとの距離が略同一であるため、溝101dに先端部21aが正しく挿入されていれば、上から見たときに溝101dの開口部(側面101c)と線23mとが重なり、線23k、23l、23mは視認できない。
それに対し、溝101dに先端部21aが正しく挿入されていない場合には、上から見たときに線23k、23l、23mのいずれかが視認できる。そして、線23k、23l、23mのうちのいずれかが視認できているかにより、溝101dの底面と先端面21dとの隙間を知ることができる。例えば、線23l、23mが視認できる場合には、溝101dの底面と先端面21dとの隙間が2mm以上であることが分かる。
線23k、23l、23mはペリクル把持部材21の両端近傍にも配置されているため、ペリクル把持部材21の上に反射板24bが設けられていたとしてもマーカ23Dを確実に視認することができる。
なお、本変形例は、先端領域Rにマーカ23Dを設けるため、先端部21aの表面をコーティングすることにより形成されるマーカではなく、先端部21aの表面の一部を削って凹部とすることにより形成されるマーカとすることが望ましい。ペリクル把持部材21が溝101dに挿入されたときに、ペリクル把持部材21やペリクルフレーム101が削れて塵埃が発生し難くすることができる。
<マーカの変形例5>
マーカの変形例5は、マーカを先端領域Rにも設ける形態である。図15は、変形例に係るマーカ23Eの概略を示す図である。
マーカの変形例5は、マーカを先端領域Rにも設ける形態である。図15は、変形例に係るマーカ23Eの概略を示す図である。
マーカ23Eは、先端面21dに当接し、かつ先端面21dに対して傾いている2本の線23nと、目盛り線23o、23p、23qとを有する。目盛り線23o、23p、23qは、先端面21dと略直交する方向(x方向)に沿って設けられている。目盛り線23oは、線23nと境界線21g(先端面21dからの距離が略3mm)とが交差する位置に設けられる。目盛り線23pは、線23nと、先端面21dからの距離が略2mmの位置にひいた仮想線とが交差する位置に設けられる。目盛り線23qは、線23nと、先端面21dからの距離が略1mmの位置に引いた仮想線とが交差する位置に設けられる。
溝101dに先端部21aが正しく挿入されていれば、上から見たときに、線23nと目盛り線23oとが交差する位置と、溝101dの開口部(側面101c)とが重なる。
それに対し、溝101dに先端部21aが正しく挿入されていない場合には、上から見たときに、線23nと目盛り線23oとが交差する位置が露出する。そして、目盛り線23o、23p、23qを参照することで、溝101dの底面と先端面21dとの隙間を知ることができる。例えば、上から見たときに、側面101cが線23nと目盛り線23pとが交差する位置の近傍にあれば、溝101dの底面と先端面21dとの隙間が略0.5mmあることが分かる。
なお、本変形例も、先端領域にマーカ23Eを設けるため、マーカ23Dと同様に、先端部21aの表面の一部を削って凹部を設けることで形成されるマーカとすることが望ましい。
<第2の実施の形態>
第1の実施の形態では、マーカ23を目視で確認したが、マーカ23を確認する方法は目視に限られない。
第1の実施の形態では、マーカ23を目視で確認したが、マーカ23を確認する方法は目視に限られない。
本発明の第2の実施の形態は、撮像部でマーカ23を確認する形態である。以下、第2の実施の形態に係るペリクル把持装置2を有するペリクル貼付装置3について説明する。なお、第1の実施の形態と同一の部分については、同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
図16は、ペリクル把持装置2及びペリクル貼付装置3の概略を示す斜視図である。図17は、ペリクル把持装置2及びペリクル貼付装置3の概略を示す平面図である。図16、17では、要部のみ図示し、一部の構成の図示を省略している。また、図16では、枠体10が鉛直方向に延設されている様子を示し、図17では、枠体10が水平方向に延設されている様子を示す。
ペリクル把持装置2は、ペリクル貼付装置3の内部に設けられており、主として、枠体10と、ペリクル把持部20と、計測部31と、撮像部32、33、34と、ステージ40(図17では図示省略)とを有する。
ペリクル100は、搬送装置110により、ペリクル貼付装置3の開口部3aからペリクル貼付装置3の内部空間3bに挿入される。内部空間3bに挿入されたペリクル100は、ステージ40に載置される。ステージ40は、図示しない移動機構を有し、水平方向及び鉛直方向に移動可能である。ペリクル貼付装置3は、図示しないレーザ照射部を有し、レーザ照射部から照射されたレーザに基づいてステージ40を移動させることでペリクル100の位置合わせを行う。
ペリクル100の位置合わせが終了したら、図16に示すように鉛直方向に延設されている枠体10を回動させて、図17に示すように水平方向に延設させてからペリクル把持部材21を用いてペリクル100を把持する。
撮像部32、33、34は、CCD、CMOS等の撮像素子を有し、対象物の画像を連続的に撮像することができる。撮像部32、33は、開口部3aに隣接して設けられるが、内部空間3bの外側に設けることが望ましい。撮像部34は、内部空間3bの内部に設けられる。
撮像部32、33、34は、マーカ23を撮像するものであり、枠体10を水平方向に延設したときに枠体10よりも高い位置に設けられている。枠体10を水平方向に延設したときに上方又は斜め上方から視認できる位置にマーカ23が設けられているため、撮像部32、33、34でマーカ23を撮像することができる。
撮像部32は、縦枠部11に隣接して設けられており、撮像部33は、縦枠部12に隣接して設けられている。また、撮像部32、33は、鉛直方向上側から見たときに、縦枠部11と縦枠部12とに挟まれた領域の外側に設けられている。
図17では枠体10がG10サイズのガラス用のペリクル100を把持するときの様子を示しており、このときに縦枠部11と縦枠部12との間隔が最も広い。撮像部32は、縦枠部11が最も-x側に位置するときの縦枠部11のx方向の位置又はそれよりも-x側に設けられており、撮像部33は、縦枠部12が最も+x側に位置するときの縦枠部12のx方向の位置又はそれよりも+x側に設けられている。
図18は、撮像部32が縦枠部11に設けられたペリクル把持部材21を撮像する様子を示す図であり、(A)は平面図であり、(B)は側面図である。図18において、撮像部32がマーカ23を撮像するときの光軸の向きを太矢印で模式的に示す。撮像部32が縦枠部11のx方向の位置よりも-x側に設けられているため、撮像部32がマーカ23を確実に撮像することができる。仮に撮像部32が縦枠部11のx方向の位置よりも-x側に設けられているとすると、図18に点線矢印で示すように、上面101aと側面101cとの角で遮られてマーカ23が撮像できないおそれがある。それに対し、鉛直方向上側から見たときに、縦枠部11と縦枠部12とに挟まれた領域の外側に撮像部32、33を設けることで、撮像部32、33がそれぞれ縦枠部11、12に設けられたペリクル把持部材21のマーカ23を確実に撮像することができる。
図17の説明に戻る。撮像部34は、枠15の下端部15aに隣接して設けられている。また、撮像部34は、鉛直方向上側から見たときに、下端部15aの外側(-y側)に設けられている。したがって、撮像部34が、下端部15aに設けられたペリクル把持部材21のマーカ23を確実に撮像することができる。
撮像部32、33、34で撮像した画像は、内部空間3bの外部に設けられたモニタ(図示省略)に表示される。撮像部32、33、34とモニタは、図示しないネットワークを介して接続されている。
撮像部32、33、34は、光軸の向きが調整可能に構成されていてもよい。これにより、マーカ23毎に撮像を行うことができる。なお、撮像部34は内部空間3bの内部に設けられているため、塵埃が内部空間3bに落下しないように、撮像部34の周囲に覆いを設けることが望ましい。
本実施の形態によれば、撮像部32、33、34で撮像した画像によりマーカ23が確認できるため、内部空間3bで作業者がマーカ23を目視する必要はない。したがって、塵埃の発生を防ぎつつ、溝101dに先端部21aが正しく挿入されているかを把握することができる。
また、本実施の形態によれば、マーカ23を黒くするため、撮像部32、33、34で撮像した画像において先端部21aのマーカ23が設けられていない金属色の部分を目立たせ、マーカ23の確認が容易となる。また、マーカ23を黒くするため、撮像部32、33、34で撮像した画像にフレアが発生するのを防ぐことができる。
また、マーカ23が正方形状の第1マーカ23a、第2マーカ23b及び第3マーカ23cを有するが、撮像部32、33、34で撮像した画像においては第1マーカ23a、第2マーカ23b及び第3マーカ23cが長方形状になる。例えば、撮像部32から遠くなるにつれて、撮像された画像におけるマーカ23の第1マーカ23a、第2マーカ23b及び第3マーカ23cの奥行方向の長さが長くなる。そして、画像における第1マーカ23a、第2マーカ23b及び第3マーカ23cの奥行方向の長さにより、撮像されたマーカ23の大まかな位置を把握することができる。
なお、ペリクル把持部材21に設けるマーカはマーカ23に限られず、マーカ23A~23Eのいずれかをペリクル把持部材21に設けてもよい。撮像部32、33、34の最も近くに設けられたペリクル把持部材21を撮像する場合には、撮像部32、33、34でからペリクル把持部材21を見下ろす角度が略45度となる。図12に示すようなマーカ23Bを用いる場合には、反射板24bによりマーカ23Bの一部が遮られたとしても、第1マーカ23a、第2マーカ23b及び第3マーカ23cを撮像部32、33、34で確実に撮像することができる。
以上、この発明の実施形態を、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。当業者であれば、実施形態の各要素を、適宜、変更、追加、変換等することが可能である。
また、本発明において、「略」とは、厳密に同一である場合のみでなく、同一性を失わない程度の誤差や変形を含む概念である。例えば、略平行とは、厳密に平行の場合には限られず、例えば数度程度の誤差を含む概念である。また、例えば、単に平行、直交等と表現する場合において、厳密に平行、直交等の場合のみでなく、略平行、略直交等の場合を含むものとする。また、本発明において「近傍」とは、基準となる位置の近くのある範囲(任意に定めることができる)の領域を含むことを意味する。例えば、Aの近傍という場合に、Aの近くのある範囲の領域であって、Aを含んでもいても含んでいなくてもよいことを示す概念である。
1、2 :ペリクル把持装置
3 :ペリクル貼付装置
3a :開口部
3b :内部空間
10 :枠体
11、12:縦枠部
13、14:上枠部
15 :枠
15a :下端部
15b :上端部
20 :ペリクル把持部
21 :ペリクル把持部材
21a :先端部
21b :折り曲げ部
21c :保持部
21d :先端面
21e、21f:面
21g :境界線
21h :中心線
22 :駆動部材
22a :ロッド
22b :アクチュエータ
23、23A、23B、23C、23D、23E:マーカ
23a、23d:第1マーカ
23b、23e:第2マーカ
23c、23f:第3マーカ
23o、23p、23q:目盛り線
24 :計測部
24a :超音波センサ
24b :反射板
24c :先端部
31 :計測部
32、33、34:撮像部
40 :ステージ
100 :ペリクル
101 :ペリクルフレーム
101a :上面
101b :下面
101c :側面
101d :溝
101e :中空部
102 :ペリクル膜
103 :粘着部材
110 :搬送装置
3 :ペリクル貼付装置
3a :開口部
3b :内部空間
10 :枠体
11、12:縦枠部
13、14:上枠部
15 :枠
15a :下端部
15b :上端部
20 :ペリクル把持部
21 :ペリクル把持部材
21a :先端部
21b :折り曲げ部
21c :保持部
21d :先端面
21e、21f:面
21g :境界線
21h :中心線
22 :駆動部材
22a :ロッド
22b :アクチュエータ
23、23A、23B、23C、23D、23E:マーカ
23a、23d:第1マーカ
23b、23e:第2マーカ
23c、23f:第3マーカ
23o、23p、23q:目盛り線
24 :計測部
24a :超音波センサ
24b :反射板
24c :先端部
31 :計測部
32、33、34:撮像部
40 :ステージ
100 :ペリクル
101 :ペリクルフレーム
101a :上面
101b :下面
101c :側面
101d :溝
101e :中空部
102 :ペリクル膜
103 :粘着部材
110 :搬送装置
Claims (12)
- 側面に溝が形成された略中空筒状のペリクルフレームと、前記ペリクルフレームの前記側面と略直交する第1面に前記ペリクルフレームの中空部を覆うように設けられたペリクル膜と、を有するペリクルを把持するペリクル把持装置であって、
複数の棒状部材を略矩形形状に組み合わせた枠状の部材である枠体と、
前記枠体に設けられる複数のペリクル把持部材と、
前記ペリクル把持部材毎に設けられた駆動部であって、前記ペリクル把持部材が前記溝に挿入される第1位置と、前記ペリクル把持部材が前記溝に挿入されない第2位置との間で前記ペリクル把持部材を第1方向に移動させる駆動部と、
を備え、
前記ペリクル把持部材は、前記ペリクル把持部材が前記第1位置にあるときに一部が前記溝に挿入される板状又は棒状の先端部を有し、
前記先端部には、前記先端部の前記第1方向における位置を示すマーカが設けられている
ことを特徴とするペリクルフレーム把持装置。 - 前記先端部は、金属により形成され、
前記先端部の表面にコーティング層が設けられることで、前記マーカが前記先端部に設けられる
ことを特徴とする請求項1に記載のペリクルフレーム把持装置。 - 前記ペリクルフレームは、黒色アルマイト処理が施されたアルミニウム合金であり、
前記コーティング層は黒色である
ことを特徴とする請求項2に記載のペリクルフレーム把持装置。 - 前記先端部は、金属により形成され、
前記先端部の表面の一部を削って凹部を形成することで、前記マーカが前記先端部に設けられる
ことを特徴とする請求項1に記載のペリクルフレーム把持装置。 - 前記ペリクルフレームは、黒色アルマイト処理が施されたアルミニウム合金であり、
前記マーカは、前記凹部の内部を黒く着色して形成される
ことを特徴とする請求項4に記載のペリクルフレーム把持装置。 - 前記先端部は、前記ペリクル把持部材が前記第1位置にあるときに前記溝に挿入される先端面であって、前記第1方向と略直交する第2方向に延設された先端面を有し、
前記マーカは、前記先端面からの距離を示す
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のペリクルフレーム把持装置。 - 前記マーカは、前記先端面と、前記第2方向に略沿った仮想線である境界線であって、前記先端面から前記第1方向に所定距離離れた位置に配置された境界線とに挟まれた先端領域には設けられない
ことを特徴とする請求項6に記載のペリクルフレーム把持装置。 - 前記先端部は、板状であり、
前記マーカは、前記先端部の最も広い面に設けられており、
前記マーカは、前記境界線に沿って並んだ第1マーカ、第2マーカ及び第3マーカを有し、
前記第1マーカ、前記第2マーカ及び前記第3マーカは、それぞれ前記第1方向の長さが異なる
ことを特徴とする請求項7に記載のペリクルフレーム把持装置。 - 前記マーカは、前記第1マーカ、前記第2マーカ及び前記第3マーカをそれぞれ2つずつ有し、
前記第1マーカ、前記第2マーカ及び前記第3マーカは、前記ペリクル把持部材の長手方向に沿った中心線の両側にそれぞれ設けられている
ことを特徴とする請求項8に記載のペリクルフレーム把持装置。 - 前記マーカは、前記枠体を水平方向に延設したときに、上方又は斜め上方から視認できる位置に設けられている
ことを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載のペリクルフレーム把持装置。 - 前記マーカを撮像する撮像部を備え、
前記撮像部は、前記枠体を水平方向に延設したときに、前記枠体よりも高い位置に設けられている
ことを特徴とする請求項10に記載のペリクルフレーム把持装置。 - 前記枠体は、間隔をあけて略平行に保持される棒状の第1縦枠及び第2縦枠を有し、
前記ペリクル把持部材は、前記第1縦枠及び前記第2縦枠のそれぞれに設けられ、
前記撮像部は、前記第1縦枠及び前記第2縦枠に隣接してそれぞれ設けられており、
前記撮像部は、鉛直方向上側から見たときに、前記第1縦枠と前記第2縦枠とに挟まれた領域の外側に設けられている
ことを特徴とする請求項11に記載のペリクルフレーム把持装置。
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JP2011158585A (ja) * | 2010-01-29 | 2011-08-18 | Shin-Etsu Chemical Co Ltd | ペリクルおよびペリクルの製造方法 |
JP2012103638A (ja) * | 2010-11-15 | 2012-05-31 | Shin Etsu Chem Co Ltd | ペリクルハンドリング治具 |
WO2016133054A1 (ja) * | 2015-02-19 | 2016-08-25 | 株式会社ブイ・テクノロジー | ペリクルフレーム把持装置及びペリクルフレーム把持方法 |
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