JP6562979B2 - 塗装ブース循環水タンク - Google Patents
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Description
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、従来に比べて保守作業の効率が向上した塗装ブース循環水タンクを提供することを目的とする。
本発明においては、ベンチュリーを構成する湾曲板の直下の第2区画は、塗装ブース循環水が侵入しない水密区画なので、保守時に当該区画は点検の必要がない。この結果、保守作業の効率が向上する。
本発明においては、第2区画の頂板が、ベンチュリーを通過した塗装ブース循環水を塗料スラッジ処理区画へ導く傾斜導水路を形成し、当該傾斜導水路は2回直角に折れ曲がった後、塗料スラッジ処理区画に接続し、ベンチュリーを通過した塗装ブース循環水は、先ず塗料スラッジ処理区画へ向けて流れ、次いで2回直角に折れ曲がった後、塗料スラッジ処理区画へ流入する。
第2区画の頂板が形成する傾斜導水路を介して、ベンチュリーを通過した塗料ミストを含む塗装ブース循環水を、塗料スラッジ処理区画の最適部位へ導くことができる。
マイクロバブルを塗装ブース循環水に混入させることにより、塗装ブース循環水中の塗料スラッジの分解が促進される。
本発明においては、上記何れかの塗装ブース循環水タンクを備える湿式塗装ブースを提供する。
本発明に係る湿式塗装ブースにおいては、保守時に塗装ブース循環水タンクのベンチュリー直下の区画を点検する必要がないので、保守作業の効率が向上する。
塗装ブース循環水タンク1は、塗装区画100aの直下の第1区画1aと、洗浄塔100bに対峙する湾曲板2aの直下の第2区画1bと、第2区画1bを間に挟んで第1区画1aに対峙する塗料スラッジ処理区画1cとを備えている。
第1区画1aと塗料スラッジ処理区画1cとには塗装ブース循環水が貯留されている。第1区画1aと塗料スラッジ処理区画1cとは連通路1dを介して連通している。第2区画1bは塗装ブース循環水が侵入しない水密区画である。
連通路1dは、第1区画1aと第2区画1bと塗料スラッジ処理区画1cとに対峙して、前記3区画の外側に配設されている。
連通路1dは、第1区画1aの底部と塗料スラッジ処理区画1cの底部とを連通させている。
頂板1b1が形成する傾斜導水路の末端1b2は、塗料スラッジ処理区画1c内の塗装ブース循環水の水面よりも上方に位置決めされている。
塗料スラッジ処理区画1cの中央部1c3に、他端部1c2から一端部1c1へ向かう塗装ブース循環水の流れに直交し且つ水面に達しない偏向堰1c4が、着脱可能に設けられている。
第1堰1e1の上縁は塗料スラッジ処理区画1c内の塗装ブース循環水の水位よりも上方に在る。
第2堰1e2の上縁部には、開口端幅が閉鎖端幅よりも狭いコ字断面の水位調整板1e3が第2堰1e2の上縁部を挟み込んで当該上縁部に弾性係合している。水位調整板1e3の閉鎖端が形成する第2堰1e2の上縁は、塗料スラッジ処理区画1cの他端部1c2及び中央部1c3内の塗装ブース循環水の水位と同一高さに在る。
第2堰1e2の下部に開口1e4が形成され、開口1e4の面積を調整する調整板1e5が上下移動可能に且つ所望位置に固定可能に第2堰1e2に取り付けられている。
塗料スラッジ処理区画1cの長手方向一端部1c1は、棚板1c5によって上部区画1c6と下部区画1c7とに分割されている。上部区画1c6は第2堰1e2の上縁に対峙し、下部区画1c7は連通路1dを介して第1区画1aの底部に連通している。棚板1c5は着脱可能である
塗料スラッジ処理区画1cと循環ポンプ連通区画1eの開放上端を覆う蓋部材3が配設されている。
図3に示すように、塗装ブース循環水タンク1は、塗装区画100aと洗浄塔100bとを備える湿式塗装ブース100の下方に配置され、湿式塗装ブース100に接合されて作動する。
湾曲板2aの上端部と、図1(b)、(c)に二点鎖線で示し、図3に一点鎖線で示す、湾曲板2aの上端部に側方から近接対峙する塗装区画100aの側壁100a1とが協働して、ベンチュリー2を形成している。
塗装ブース循環水タンク1においては、ベンチュリー2を構成する湾曲板2aの直下の第2区画1bは、塗装ブース循環水が侵入しない水密区画なので、保守時に当該区画は点検の必要がない。この結果、保守作業の効率が向上する。
ベンチュリー2を通過した塗料ミストを吸収した塗装ブース循環水は、ベンチュリー2の直上で側壁100a1に取り付けられた案内板100a2に案内されて側方下方へ差し向けられ、図1、図2(e)に細白抜矢印で示すように、第2区画1bの頂板が形成する二つの斜面を有する傾斜導水絽1b1を流れて、塗料スラッジ処理区画1cの長手方向他端部1c2に上方から流れ込む。
第2区画1bの頂板1b1が形成する傾斜導水路を介して、ベンチュリー2を通過した塗料ミストを含む塗装ブース循環水を、塗料スラッジ処理区画1cの最適部位へ導くことができる。
塗装ブース循環水タンク1においては、第1区画1aとの連通部を形成する一端部1c1から遠ざかった塗料スラッジ処理区画の他端部1c2に、塗装ブース循環水を導いたので、塗料ミストを吸収した塗装ブース循環水の塗料スラッジ処理区画内1cでの滞留時間を長くなり、塗料スラッジの浮上が促進されている。
第2区画1bの頂板1b1が形成する傾斜導水路の末端1b2が、塗料スラッジ処理区画1c内の塗装ブース循環水の水面よりも上方に位置決めされているので、ベンチュリー2を通過した塗料ミストを含む塗装ブース循環水は、確実に塗料スラッジ処理区画1cに流入することができる。
塗料スラッジ処理区画1cの他端部1c2に上方から流入した塗装ブース循環水が、他端部1c2の底部まで沈み込んだ後、偏向堰1c4によって上方へ差し向けられ、塗料スラッジが水面上に浮上するので、塗料スラッジの回収作業効率が向上している。
偏向堰1c4は着脱可能なので、塗装ブース循環水タンク1の保守作業時に、偏向堰1c4を取り外して、保守作業の効率を向上させることができる。
塗料スラッジ処理区画1c内の塗装ブース循環水の流れに平行に延在する第2堰1e2から塗装ブース循環水をオーバーフローさせることにより、塗装ブース循環水の流れに直交する堰から塗装ブース循環水をオーバーフローさせる場合に比べて、循環ポンプ連通区画1eへの塗料スラッジの流入を抑制することができる。
水位調整板1e3を配設したので、塗装ブース循環水タンク1の水位をベンチュリー2に最適な値に調整することができる。
循環ポンプの作動時に、循環ポンプ連通区画1eの水位が下がり、循環ポンプがエアを吸い込む事態が発生する可能性がある。第2堰1e2の下部に開口1e4を形成し、開口1e4の面積を調整可能としたので、循環ポンプ連通区画1eの水位を、循環ポンプがエアの吸い込まず且つ塗料スラッジ処理区画との間に水位差が生ずる値に維持することができる。
棚板1c5を着脱可能としたので、塗装ブース循環水タンク1の保守作業時に、棚板1c5を取り外して、保守作業の効率を向上させることができる。
第1区画1aと塗料スラッジ処理区画1cとの間の連通路1dが、第1区画1aと第2区画1bと塗料スラッジ処理区画1cとに対峙して前記3区画の外側に配設されているので、前記3区画の構造が簡素化され、塗装ブース循環水タンク1の保守作業の効率が向上している。
第1区画1aの底部と塗料スラッジ処理区画1cの底部とが連通路1dを介して連通しているので、第1区画1aへの塗料スラッジの流入が防止されている。
マイクロバブルを塗装ブース循環水に混入させることにより、塗装ブース循環水中の塗料スラッジの分解が促進される。
塗装ブース循環水タンク1が取り付けられた湿式塗装ブース100は、保守時に塗装ブース循環水タンク1の湾曲板2a直下の第2区画1bを点検する必要がないので、保守作業の効率が向上する。
図1と図4とを比較すれば分かるように、塗料スラッジ処理区画1cを、第1区画1aと第2区画1bとに対峙して前記2区画の外側に配設したので、塗装ブース循環水タンク1’は、塗装ブース循環水タンク1に比べて小型化されている。
また、塗料スラッジ処理区画1cは第1区画1aに直接連通しているので、塗装ブース循環水タンク1のように第1区画1aと塗料スラッジ処理区画1cとの間の連通路1dを別個設ける場合に比べて、塗装ブース循環水タンク1’の構造は簡素化されている。
1a 第1区画
1b 第2区画
1c 塗料スラッジ処理区画
1d 連通路
2 ベンチュリー
2a 湾曲板
100 湿式塗装ブース
100a 塗装区画
100b 洗浄塔
Claims (3)
- 塗装区画と洗浄塔とを備える湿式塗装ブースの下方に配置される塗装ブース循環水タンクであって、側方に凸の湾曲板と湾曲板の上端部に側方から近接対峙する塗装区画側壁とで構成されるベンチュリーの構成部材である湾曲板を備える塗装ブース循環水タンクにおいて、塗装区画の直下の第1区画と、洗浄塔に対峙する湾曲板の直下の第2区画と、塗料スラッジ処理区画とを備え、第1区画と塗料スラッジ処理区画とには塗装ブース循環水が貯留され、第1区画と塗料スラッジ処理区画とは連通し、第2区画は塗装ブース循環水が侵入しない水密区画であり、第2区画の頂板が、ベンチュリーを通過した塗装ブース循環水を塗料スラッジ処理区画へ導く傾斜導水路を形成し、当該傾斜導水路は2回直角に折れ曲がった後、塗料スラッジ処理区画に接続し、ベンチュリーを通過した塗装ブース循環水は、先ず塗料スラッジ処理区画へ向けて流れ、次いで2回直角に折れ曲がった後、塗料スラッジ処理区画へ流入することを特徴とする塗装ブース循環水タンク。
- マイクロバブル発生装置が塗料スラッジ処理区画に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の塗装ブース循環水タンク。
- 請求項1又は2に記載の塗装ブース循環水タンクを備えることを特徴とする湿式塗装ブース。
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