JPH07116666A - 塗料スラッジ除去装置 - Google Patents

塗料スラッジ除去装置

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JPH07116666A
JPH07116666A JP5289847A JP28984793A JPH07116666A JP H07116666 A JPH07116666 A JP H07116666A JP 5289847 A JP5289847 A JP 5289847A JP 28984793 A JP28984793 A JP 28984793A JP H07116666 A JPH07116666 A JP H07116666A
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weir
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tank
water
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Hisao Nagai
久雄 永井
Isao Yonezawa
功夫 米沢
Yoshiki Okano
芳樹 岡野
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 塗料ミストを取り込んだ洗浄水から十分に塗
料スラッジを粘性を失わせて分離でき、且つ多くの労力
を要することなく、分離した塗料スラッジを装置から除
去出来る塗料スラッジ除去装置を提供する。 【構成】 本発明による塗料スラッジ除去装置は、循環
槽1と、その上方に配置された処理槽2とを備えてい
る。循環槽は塗装ブースから還流した洗浄水の流入部
と、塗装ブースへ還流する洗浄水の流出部を含む。処理
槽は複数のアルミニウム電極板3を含み、外部にフィル
ター8を内蔵するスラッジ受槽9が配設されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油系塗料、有機溶剤系
合成樹脂塗料、水系塗料等を使用する塗装ブース内で発
生する塗料ミストを取り込んだ洗浄水から、塗料スラッ
ジを分離除去する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】油系塗料、有機溶剤系合成樹脂塗料、水
系塗料等を使用する塗装ブースにあっては、飛散する塗
料ミストを、水膜、流水液面、噴霧水、ベンチュリー装
置等を用いて洗浄水内に取り込み、排気を浄化してい
る。塗料ミストを取り込んだ洗浄水は、循環槽に集めら
れ、沈殿、浮上等により塗料スラッジが分離される。塗
料スラッジが分離された洗浄水は、循環ポンプにより、
再び塗装ブース内へ送り込まれ、塗料ミストの回収に使
用される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】循環槽内での沈殿、浮
上等によっては、洗浄水から十分に塗料スラッジを分離
できず、塗装ブースへ再循環される洗浄水は清澄には程
遠いものであった。循環槽に溜まった塗料スラッジは粘
着性を有しており、機械的除去手段を設けても、該手段
に塗料スラッジが付着して、その機能を阻害するので、
結局スラッジの除去を人手により行わざるを得ない。こ
のため、従来の塗料スラッジ除去装置では、スラッジの
除去作業に多大の労力を要していた。本発明は上記の問
題点に鑑みてなされたものであり、塗料ミストを取り込
んだ洗浄水から十分に塗料スラッジを粘性を失わせて分
離でき、且つ、多くの労力を要することなく、分離した
塗料スラッジを装置から除去できる、塗料スラッジ除去
装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては、循環槽と、循環槽よりも上方に
配設された処理槽とを備え、循環槽は、塗装ブースから
還流した洗浄水の流入部を含む第1区画と、塗装ブース
へ還流する洗浄水の流出部を含む第2区画とを有し、第
1区画と第2区画とはストレーナーによって区分され、
処理槽は、上下に延在する第1流路と、第1流路に隣接
して上下に延在し上方部分が第1の堰を介して第1流路
の上方部分に連通する第2流路と、第2流路に隣接して
上下に延在し下方部分が第2流路の下方部分に連通する
第3流路と、第3流路に隣接して上下に延在し上方部分
が第2の堰を介して第3流路の上方部分に連通する第4
流路と、第1流路と第2流路との上方に位置し第1流路
の上方部分と第2流路の上方部分とに連通する第1遊水
区画と、第3流路と第4流路との上方に位置し第3流路
の上方部分と第4流路の上方部分とに連通する第2遊水
区画とを有し、第1遊水区画と第2遊水区画とは壁によ
り隔てられ、第1遊水区画の周壁には第3の堰が形成さ
れ、第2の堰は第1の堰よりも上方にあり、第3の堰は
第2の堰よりも上方にあり、第1遊水区画の周壁と第2
遊水区画の周壁とは第3の堰よりも上方へ延び、第1流
路は、互いに所定間隔を隔てて配設され上下に延在する
複数のアルミニウム電極板によって、所定の高さ方向の
範囲が占有され、第1流路のアルミニウム電極板よりも
下方の部分と循環槽の第1区画とは、ポンプが途上に配
設された第5流路により連結され、第4流路と循環槽の
塗装ブースへ還流する洗浄水の流出部の近傍域とは開閉
可能な第6流路により連結され、第1遊水区画の周壁に
形成された第3の堰に隣接して処理槽の外部に、フィル
ターを内蔵するスラッジ受け槽が配設され、スラッジ受
け槽と循環槽とは第7流路により連結されていることを
特徴とする塗料スラッジ除去装置を提供する。
【0005】また、本発明においては、循環槽と、循環
槽よりも上方に配設された第1処理槽と、循環槽よりも
上方に且つ第1処理槽よりも下方に配設された第2処理
槽とを備え、循環槽は、塗装ブースから還流した洗浄水
の流入部を含む第1区画と、塗装ブースへ還流する洗浄
水の流出部を含む第2区画とを有し、第1区画と第2区
画とはストレーナーによって区分され、第1処理槽は、
上下に延在する第1流路と、第1流路に隣接して上下に
延在し上方部分が第1の堰を介して第1流路の上方部分
に連通する第2流路とを有し、第1処理槽の周壁は第1
の堰よりも上方へ延び、第1流路は、互いに所定間隔を
隔てて配設され上下に延在する複数のアルミニウム電極
板によって、所定の高さ方向の範囲が占有され、第2処
理槽は、上下に延在する第3流路と、第3流路に隣接し
て上下に延在し上方部分が第2の堰を介して第3流路の
上方部分に連通する第4流路と、第4流路に隣接して上
下に延在し下方部分が第4流路の下方部分に連通する第
5流路と、第5流路に隣接して上下に延在し上方部分が
第3の堰を介して第5流路の上方部分に連通する第6流
路と、第3流路と第4流路との上方に位置し第3流路の
上方部分と第4流路の上方部分とに連通する第1遊水区
画と、第5流路と第6流路との上方に位置し第5流路の
上方部分と第6流路の上方部分とに連通する第2遊水区
画とを有し、第1遊水区画と第2遊水区画とは壁により
隔てられ、第1遊水区画の周壁には第4の堰が形成さ
れ、第3の堰は第2の堰よりも上方にあり、第4の堰は
第3の堰よりも上方にあり、第1遊水区画の周壁と第2
遊水区画の周壁とは第4の堰よりも上方へ延び、第3流
路は、互いに所定間隔を隔てて配設され上下に延在する
複数のアルミニウム電極板によって、所定の高さ方向の
範囲が占有され、第1処理槽の第1流路のアルミニウム
電極板よりも下方の部分と循環槽の第1区画とは、ポン
プが途上に配設された第7流路により連結され、第2処
理槽の第3流路のアルミニウム電極板よりも下方の部分
と第1処理槽の第2流路とは第8流路により連結され、
第2処理槽の第6流路と循環槽の塗装ブースへ還流する
洗浄水の流出部の近傍域とは開閉可能な第9流路により
連結され、第2処理槽の第1遊水区画の周壁に形成され
た第4の堰に隣接して処理槽の外部に、フィルターを内
蔵するスラッジ受け槽が配設され、スラッジ受け槽と循
環槽とは第10流路により連結されていることを特徴と
する塗料スラッジ除去装置を提供する。
【0006】
【作用】本発明にあっては、塗装ブース内で塗料ミスト
を取り込んだ洗浄水は、循環槽の第1区画に流入し、更
に、ポンプが途上に配設された第5流路を通って、処理
槽の第1流路のアルミニウム電極板よりも下方の部分に
流入する。洗浄水が隣接するアルミニウム電極板の間を
上昇する間に、アルミニウム電極板に印加された直流電
流による電極表面反応の結果生成する発生期の酸素、水
素の強力な酸化、還元作用により、或いは、アルミニウ
ム電極板間での電解作用で発生する水酸化アルミニウ
ム、酸素、水素等の作用により、洗浄水から塗料スラッ
ジが効率良く分離され、且つ塗料スラッジの粘性が除去
される。洗浄水から分離されたスラッジは、電解作用に
より発生する酸素、水素ガスの細泡に随伴して浮上し、
アルミニウム電極板上方の第1遊水区画の液面に集積す
る。スラッジが分離された洗浄水は、第1流路の上方部
分から第1の堰を越えて第2流路の上方部分に流入し、
第2流路内を下降する。この際にも、洗浄水中に残存す
る塗料スラッジが浮上して除去される。次いで洗浄水
は、第2流路の下方部分から第3流路の下方部分に流入
し、第3流路内を上昇し、第3流路の上方部分から第2
の堰を越えて第4流路へ流入する。第4流路へ流入した
洗浄液は、第6流路を通って、循環槽の塗装ブースへ還
流する洗浄水の流出部の近傍域へ流入する。循環槽へ流
入した洗浄液は、循環ポンプにより、再び塗装ブース内
へ送り込まれ、塗料ミストの回収に使用される。第6流
路を閉鎖すると、第1遊水区画及び第2遊水区画内の水
位が上昇する。第1遊水区画内の水位が第3の堰の高さ
にまで上昇すると、第1遊水区画内の洗浄水が、集積し
た塗料スラッジと共に、第3の堰を越えて、処理槽外へ
流出し、スラッジ受け槽に流入する。これにより、処理
槽から塗料スラッジが除去される。スラッジ受け槽内
で、フィルターにより塗料スラッジが捕捉される。塗料
スラッジが除去された洗浄水は、第7流路を通って、循
環槽に戻される。定期的にフィルターを清掃し、或いは
定期的にフィルターを取り替えることにより、スラッジ
受け槽から塗料スラッジが排出される。1基の処理槽で
は、据え付け場所の高さの制約等のために、十分な電極
面積と通過時間とを確保できない場合には、複数の処理
槽を連結し、洗浄水の電解処理を繰り返し行っても良
い。
【0007】
【実施例】本発明の第1実施例を図1に基づいて説明す
る。図1に示すように、本実施例に係る塗料スラッジ除
去装置は、循環槽1と、循環槽1よりも上方に配設され
た処理槽2とを備えている。循環槽1は、塗装ブースか
ら還流した洗浄水の流入部を含む第1区画11と、塗装
ブースへ還流する洗浄水の流出部を含む第2区画12と
を有し、第1区画11と第2区画12とはストレーナー
13によって区分されている。
【0008】処理槽2は、上下に延在する第1流路21
と、第1流路21に隣接して上下に延在し上方部分が第
1の堰21aを介して第1流路21の上方部分に連通す
る第2流路22と、第2流路22に隣接して上下に延在
し下方部分が第2流路22の下方部分に連通する第3流
路23と、第3流路23に隣接して上下に延在し上方部
分が第2の堰23aを介して第3流路23の上方部分に
連通する第4流路24とを有している。処理槽2は、更
に、第1流路21と第2流路22との上方に位置し第1
流路21の上方部分と第2流路22の上方部分とに連通
する第1遊水区画25と、第3流路23と第4流路24
との上方に位置し第3流路23の上方部分と第4流路2
4の上方部分とに連通する第2遊水区画26とを有して
いる。
【0009】第1遊水区画25と第2遊水区画26とは
壁により隔てられている。第1遊水区画25の周壁には
第3の堰27が形成されている。第2の堰23aは第1
の堰21aよりも上方にあり、第3の堰27は第2の堰
23aよりも上方にある。第1遊水区画25の周壁と第
2遊水区画26の周壁とは第3の堰27よりも上方へ延
びている。
【0010】第1流路21は、互いに20〜50mmの
間隔を隔てて配設され、上下に延在する複数のアルミニ
ウム電極板3によって、所定の高さ方向の範囲が占有さ
れている。第1流路21のアルミニウム電極板3よりも
下方の部分21bと循環槽の第1区画11とは、ポンプ
4が途上に配設された管路5により連結されている。管
路5は処理槽2の第1流路の下方部分21bの内部へ延
び、端部開口5aは下方へ差し向けられている。第4流
路24と循環槽1の第2区画12とは、バルブ6により
開閉可能な管路7によって連結されている。第1遊水区
画25の周壁に形成された第3の堰27に隣接して処理
槽2の外部に、フィルター8を内蔵するスラッジ受け槽
9が配設され、スラッジ受け槽9と循環槽1の第1区画
11とは管路10により連結されている
【0011】上記構成を有する、本実施例に係る塗料ス
ラッジ除去装置の作動を以下に説明する。図示しない塗
装ブース内で塗料ミストを取り込んだ洗浄水は、循環槽
1の第1区画11に流入し、更に、ポンプ4が途上に配
設された管路5を通って、処理槽2の第1流路21のア
ルミニウム電極板3よりも下方の部分21bに流入す
る。第1流路21の下方部分21bに流入した洗浄水
は、隣接するアルミニウム電極板3の間を通って上昇す
る。管路5は第1流路21の下方部分21bの内部へ延
び、端部開口5aは下方へ差し向けられているので、下
方部分21bに流入した洗浄水は、処理槽底に沿って平
面的に広がり、その後上昇する。この結果、全ての隣接
するアルミニウム電極板3の間を均一に、洗浄水が上昇
する。アルミニウム電極板3は、交互に正負の直流電源
に接続されており、隣接するアルミニウム電極板3間に
は、5〜20Vの電圧が印加され、0.02〜0.2A
/dm2 の電流密度で、直流電流が流されている。
【0012】洗浄水が隣接するアルミニウム電極板3の
間を上昇する間に、アルミニウム電極板3の電極表面反
応の結果生成する発生期の酸素、水素の強力な酸化、還
元作用により、或いは、アルミニウム電極板3間での電
解作用で発生する水酸化アルミニウム、酸素、水素等の
作用により、洗浄水から塗料スラッジが分離され、且つ
塗料スラッジの粘性が除去される。隣接するアルミニウ
ム電極板3間の距離を20〜50mmとしたことによ
り、スムーズな洗浄水の流れと、多くの電極板枚数、ひ
いては広い電極表面積とが確保される。これにより、洗
浄水からの塗料スラッジの分離と、塗料スラッジの粘性
除去とが効率良く行われる。電解作用によって発生した
水酸化アルミニウム等がアルミニウム電極板3に付着し
て、電解作用が抑制されるのを防止するために、5〜2
0分ごとに、アルミニウム電極板3に印加する直流電源
の極性を切り換える。また、隣接するアルミニウム電極
板3間での電流密度を確保するために、必要に応じ運転
開始時に洗浄水に適量の食塩等の電解物質を添加する。
【0013】洗浄水から分離された塗料スラッジは、電
解作用により発生する酸素ガス、水素ガスの細泡に随伴
して浮上し、第1遊水区画25の液面に集積する。洗浄
水から分離されたスラッジが、酸素ガス、水素ガスの細
泡によって確実に捕捉されるようにするために、洗浄水
が隣接するアルミニウム電極板3の間を上昇する速度
を、酸素ガス、水素ガスの細泡が洗浄水内を上昇する速
度よりも遅くする。具体的には、洗浄水の上昇速度を1
〜30dm/min程度に設定する。
【0014】スラッジが分離された洗浄水は、第1流路
21の上方部分から第1の堰21aを越えて第2流路2
2の上方部分に流入し、第2流路22内を下降する。こ
の際にも、洗浄水内に残存する塗料スラッジが浮上して
除去される。第1遊水区画25の液面は第2の堰23a
と同一高さであり、第1の堰21aよりも十分に高いの
で、第2流路内を下降する洗浄水に、第1遊水区画25
の液面に集積した塗料スラッジが巻き込まれるおそれは
少ない。なお、塗料スラッジの巻き込み防止をより確実
にするために、第2流路の断面積を比較的広くして、洗
浄水の下降速度を十分遅くする。具体的には、前記下降
速度を、10〜40dm/min程度に設定する。
【0015】第2流路22を下降した洗浄水は、第2流
路22の下方部分から第3流路23の下方部分に流入
し、第3流路23内を上昇し、第3流路23の上方部分
から第2の堰23aを越えて第4流路24へ流入する。
処理槽2内の水位は、定常処理中は、第2の堰23aの
高さに維持される。第2の堰23aを計量堰とすること
もできる。これにより、処理される洗浄水の流量を検知
することができる。第4流路24へ流入した洗浄液は、
管路7を通って循環槽1の第2区画12へ流入する。循
環槽の第2区画12へ流入した洗浄液は、循環槽1の第
1区画11からストレーナーを通って第2区画12へ直
接流入した洗浄水と混合されて、図示しない循環ポンプ
により、再び塗装ブース内へ送り込まれ、塗料ミストの
回収に使用される。
【0016】第1遊水区画25の液面に集積した塗料ミ
ストの量が所定値に達した時点で、管路7をバルブ6に
より閉鎖する。これにより、第1遊水区画25及び第2
遊水区画26内の水位が上昇する。第1遊水区画25内
の水位が第3の堰27の高さにまで上昇すると、第1遊
水区画25内の洗浄水が、集積した塗料スラッジと共
に、第3の堰27を越えて、処理槽2の外へ流出し、ス
ラッジ受け槽9に流入する。これにより、処理槽2から
塗料スラッジが除去される。スラッジ受け槽9内で、フ
ィルター8により塗料スラッジが捕捉される。塗料スラ
ッジが除去された洗浄水は、管路10を通って、循環槽
1の第1区画11に戻される。定期的にフィルター8を
清掃し、或いは定期的にフィルター8を取り替えること
により、スラッジ受け槽9から塗料スラッジが排出され
る。
【0017】第1遊水区画25の液面に集積した塗料ス
ラッジが、第3の堰27を越えて、処理槽2の外へ流出
した後、管路7をバルブ6により開放し、処理槽2内の
水位を、第2の堰23aの高さに戻し、洗浄水の定常処
理を続行する。
【0018】上記説明から分かるごとく、本除去装置に
おいては、処理槽2内で、アルミニウム電極板3の電極
表面反応や、アルミニウム電極板3間での電解作用等を
利用して、効率良く洗浄水から塗料スラッジを分離して
粘性を失わせ、処理槽2内の水位を制御することによ
り、分離した塗料スラッジを処理槽2から除去するの
で、従来の塗料スラッジ除去装置とは異なり、洗浄水か
ら十分に塗料スラッジを分離でき、且つ分離した塗料ス
ラッジの除去に多くの労力を要さない。
【0019】なお、処理槽2から循環槽1へ戻された洗
浄水は、微量の水酸化アルミニウムを含有し、また、酸
素ガス等を溶存させており、塗料スラッジの分離、塗料
スラッジの粘性除去作用を有しているので、循環槽1内
でも、洗浄水からの塗料スラッジの分離、塗料スラッジ
の粘性除去がおこなわれる。また、かかる洗浄水が、塗
装ブースに還流され、塗装ブース内で使用されることに
より、塗装ブース内の構造物に付着した塗料ミストが除
去され、ひいては塗装ブース内の清掃のための労力が軽
減される。
【0020】本発明の第2実施例を図2に基づいて説明
する。図2に示すように、本実施例に係る塗料スラッジ
除去装置においては、処理槽2の第2流路22の底部
に、SUS線材の網状電極28を上段に配し、黒鉛等の
不溶性電極板29を下段に配した対電極が配設されてい
る。電極28は負極の直流電源に、電極29は正極の直
流電源に接続されている。処理槽2の第2流路22の断
面積は、第1実施例に比べて広く設定されており、第2
流路22を降下する洗浄液の流速は、第1実施例に比べ
て遅い。上記を除き、本実施例に係る塗料スラッジ除去
装置の構成は、第1実施例に係る塗料スラッジ除去装置
の構成と同様である。
【0021】本塗料スラッジ除去装置にあっては、電極
28と電極29との間に流れる電流による電解作用で発
生した、酸素、水素ガスの細泡が、第2流路22を上昇
する間に、洗浄水中に残存する塗料スラッジを捕捉し、
液面まで連行する。これにより、洗浄水からの塗料スラ
ッジの除去がより完全になる。酸素、水素ガスの細泡に
よる塗料スラッジの捕捉を促進するために、第2流路を
下降する洗浄液の流速は、第1実施例に比べて遅い10
〜30dm/minに設定されている。尚、電極28、
29として、アルミニウム線材の網状電極を用いても良
い。この場合には、所定時間間隔で、印加する電源の極
性を切り換える必要がある。
【0022】本発明の第3実施例を図3に基づいて説明
する。図3に示すように、本実施例に係る塗料スラッジ
除去装置においては、第1実施例における処理槽2は、
第2処理槽として配設されており、第2処理槽2と循環
槽1との間に、第1処理槽100が配設されている。第
1処理槽100は第2処理槽2よりも上方に配設されて
いる。図3に示すように、第1処理槽100は、上下に
延在する第1流路101と、第1流路101に隣接して
上下に延在し上方部分が第1の堰101aを介して第1
流路101の上方部分に連通する第2流路102とを有
している。第1処理槽100の周壁は第1の堰101a
よりも上方へ延びている。第1流路101は、互いに2
0〜50mmの間隔を隔てて配設され上下に延在する複
数のアルミニウム電極板3によって、所定の高さ方向の
範囲が占有されている。第1処理槽100の第1流路1
01のアルミニウム電極板3よりも下方の部分101b
と循環槽の第1区画11とは、ポンプ4が途上に配設さ
れた管路5により連結されている。管路5は、第1流路
の下方部分101b内へ延び、端部開口5aは下方へ差
し向けられている。第2処理槽2の第1流路21のアル
ミニウム電極板3よりも下方の部分21bと第1処理槽
100の第2流路102とは管路5′により連結されて
いる。管路5′は第2処理槽2の第1流路の下方部分2
1b内へ延び、端部開口5a′は下方へ差し向けられて
いる。上記を除き、本実施例に係る塗料スラッジ除去装
置の構成は、第1実施例に係る塗料スラッジ除去装置の
構成と同様である。
【0023】本塗料スラッジ除去装置にあっては、第1
処理槽100で処理された洗浄液が、分離された塗料ス
ラッジと共に、第1処理槽の第2流路102と管路5′
とを通って、第2処理槽2へ流入し、第2処理槽2で更
に処理される。本塗料スラッジ除去装置は、1基の処理
槽では、据え付け場所の高さの制約等のために、十分な
電極面積と通過時間とを確保できない場合に、有効であ
る。また、本塗料スラッジ除去装置においては、第1処
理槽100で処理された洗浄液が、第1処理槽の第2流
路102と管路5′とを通って、第2処理槽2へ流入す
る際に、攪拌混合されるので、より完全な処理を期待す
ることができる。尚、第1処理槽100と第2処理槽2
とを分離せずに一体的に構成することは勿論可能であ
る。
【0024】以上本発明の実施例を説明したが、本発明
は上記実施例に限定されるものでは無い。例えば、図1
に一点鎖線で示すように、処理槽2の第2流路22或い
は第3流路23から、ポンプ201が途上に配設された
管路202を用いて、処理済の洗浄水を、第1遊水区画
25へ、且つ第3の堰27とほぼ同一高さ位置へ導き、
第3の堰27に向けて、処理済の洗浄水を吐出させても
良い。これにより、塗料スラッジの処理槽2からの除去
が促進される。また、図1に二点鎖線で示すように、第
1遊水区画25において、第3の堰27とほぼ同一高さ
位置で、第3の堰27に向けて、上下に延在する板部材
301を、エアシリンダ302等により、間歇的に水平
に往復移動させる等のスキマーを設けても良い。これに
よっても、塗料スラッジの処理槽2からの除去が行われ
る。尚この場合は、管路7の開閉による処理槽2の水位
調節は必要ないので、バルブ6は設置しなくても良い。
【0025】処理槽2内の第1流路21〜第4流路24
の相対位置関係は、図1に示すものに限定されない。例
えば、第2流路22〜第4流路24を、第1流路21の
紙面前方側に配設し、或いは第1流路21の紙面後方側
に配設しても良い。また、第2流路22を第3の堰27
の下方に配設し、堰27下方の処理槽側壁に開口を形成
して、第2流路22の上方部分を第1流路21の上方部
分に連通させ、第3流路23と第4流路24とを、第2
流路22の紙面前方側に、或いは第2流路22の紙面後
方側に配設しても良い。管路7、10と循環槽1の第1
区画11、第2区画12との関係は、第1実施例での関
係に限定されない。例えば、管路7の下方端を、塗装ブ
ースへ還流する洗浄水の流出部近傍の第1区画11へ開
口させても良く、管路10の下方端を、第2区画12へ
開口させても良い。第1実施例において、管路7のバル
ブ6より下流の部位を、樋等の開放した流路としても良
い。また、管路10を樋等の開放した流路としても良
い。フィルター8の代わりに、フィルターの機能を有す
る容器や袋等をスラッジ受け槽9内に配設しても良い。
【0026】
【効果】以上説明したごとく、本発明に係る塗料スラッ
ジ除去装置にあっては、アルミニウム電極板の電極表面
反応やアルミニウム電極板間での電解作用等を利用し
て、効率良く洗浄水から塗料スラッジを分離し、且つ塗
料スラッジの粘性を除去し、分離したスラッジを、処理
槽内の水位を制御することにより、処理槽の側壁上縁か
ら処理槽外へ排出するので、塗料ミストを取り込んだ洗
浄水から塗料スラッジを十分に分離することができ、且
つ多くの労力を要すること無く、分離した塗料スラッジ
を除去装置から排出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る塗料スラッジ除去装
置の全体構成図である。
【図2】本発明の第2実施例に係る塗料スラッジ除去装
置の全体構成図である。
【図3】本発明の第3実施例に係る塗料スラッジ除去装
置の全体構成図である。
【符号の説明】
1 循環槽 2 処理槽 3 アルミニウム電極板 4 ポンプ 5、7、10 管路 6 バルブ 8 フィルター 9 スラッジ受け槽 21 第1流路 21a 第1の堰 21b 第1流路の下方部分 22 第2流路 23 第3流路 23a 第2の堰 24 第4流路 25 第1遊水区画 26 第2遊水区画 27 第3の堰 28、29 電極

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 循環槽と、循環槽よりも上方に配設され
    た処理槽とを備え、循環槽は、塗装ブースから還流した
    洗浄水の流入部を含む第1区画と、塗装ブースへ還流す
    る洗浄水の流出部を含む第2区画とを有し、第1区画と
    第2区画とはストレーナーによって区分され、処理槽
    は、上下に延在する第1流路と、第1流路に隣接して上
    下に延在し上方部分が第1の堰を介して第1流路の上方
    部分に連通する第2流路と、第2流路に隣接して上下に
    延在し下方部分が第2流路の下方部分に連通する第3流
    路と、第3流路に隣接して上下に延在し上方部分が第2
    の堰を介して第3流路の上方部分に連通する第4流路
    と、第1流路と第2流路との上方に位置し第1流路の上
    方部分と第2流路の上方部分とに連通する第1遊水区画
    と、第3流路と第4流路との上方に位置し第3流路の上
    方部分と第4流路の上方部分とに連通する第2遊水区画
    とを有し、第1遊水区画と第2遊水区画とは壁により隔
    てられ、第1遊水区画の周壁には第3の堰が形成され、
    第2の堰は第1の堰よりも上方にあり、第3の堰は第2
    の堰よりも上方にあり、第1遊水区画の周壁と第2遊水
    区画の周壁とは第3の堰よりも上方へ延び、第1流路
    は、互いに所定間隔を隔てて配設され上下に延在する複
    数のアルミニウム電極板によって、所定の高さ方向の範
    囲が占有され、第1流路のアルミニウム電極板よりも下
    方の部分と循環槽の第1区画とは、ポンプが途上に配設
    された第5流路により連結され、第4流路と循環槽の塗
    装ブースへ還流する洗浄水の流出部の近傍域とは開閉可
    能な第6流路により連結され、第1遊水区画の周壁に形
    成された第3の堰に隣接して処理槽の外部に、フィルタ
    ーを内蔵するスラッジ受け槽が配設され、スラッジ受け
    槽と循環槽とは第7流路により連結されていることを特
    徴とする塗料スラッジ除去装置。
  2. 【請求項2】 第2流路又は第3流路から処理済の洗浄
    水を吸引し、第1遊水区画において、第3の堰とほぼ同
    一高さ位置で、第3の堰に向けて、前記吸引した処理済
    の洗浄水を吐出する手段を備えていることを特徴とする
    請求項1に記載の塗料スラッジ除去装置。
  3. 【請求項3】 循環槽と、循環槽よりも上方に配設され
    た処理槽とを備え、循環槽は、塗装ブースから還流した
    洗浄水の流入部を含む第1区画と、塗装ブースへ還流す
    る洗浄水の流出部を含む第2区画とを有し、第1区画と
    第2区画とはストレーナーによって区分され、処理槽
    は、上下に延在する第1流路と、第1流路に隣接して上
    下に延在し上方部分が第1の堰を介して第1流路の上方
    部分に連通する第2流路と、第2流路に隣接して上下に
    延在し下方部分が第2流路の下方部分に連通する第3流
    路と、第3流路に隣接して上下に延在し上方部分が第2
    の堰を介して第3流路の上方部分に連通する第4流路
    と、第1流路と第2流路との上方に位置し第1流路の上
    方部分と第2流路の上方部分とに連通する第1遊水区画
    と、第3流路と第4流路との上方に位置し第3流路の上
    方部分と第4流路の上方部分とに連通する第2遊水区画
    とを有し、第1遊水区画と第2遊水区画とは壁により隔
    てられ、第1遊水区画の周壁には第3の堰が形成され、
    第2の堰は第1の堰よりも上方にあり、第3の堰は第2
    の堰よりも上方にあり、第1遊水区画の周壁と第2遊水
    区画の周壁とは第3の堰よりも上方へ延び、第1流路
    は、互いに所定間隔を隔てて配設され上下に延在する複
    数のアルミニウム電極板によって、所定の高さ方向の範
    囲が占有され、第1流路のアルミニウム電極板よりも下
    方の部分と循環槽の第1区画とは、ポンプが途上に配設
    された第5流路により連結され、第4流路と循環槽の塗
    装ブースへ還流する洗浄水の流出部の近傍域とは第6流
    路により連結され、第1遊水区画の周壁に形成された第
    3の堰に隣接して処理槽の外部に、フィルターを内蔵す
    るスラッジ受け槽が配設され、スラッジ受け槽と循環槽
    とは第7流路により連結され、更に、第1遊水区画にお
    いて、第3の堰とほぼ同一高さ位置で、第3の堰に向け
    て、上下に延在する板部材を水平移動させる手段を備え
    ていることを特徴とする塗料スラッジ除去装置。
  4. 【請求項4】 第2流路の底部に、対電極が配設されて
    いることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記
    載の塗料スラッジ除去装置。
  5. 【請求項5】 循環槽と、循環槽よりも上方に配設され
    た第1処理槽と、循環槽よりも上方に且つ第1処理槽よ
    りも下方に配設された第2処理槽とを備え、循環槽は、
    塗装ブースから還流した洗浄水の流入部を含む第1区画
    と、塗装ブースへ還流する洗浄水の流出部を含む第2区
    画とを有し、第1区画と第2区画とはストレーナーによ
    って区分され、第1処理槽は、上下に延在する第1流路
    と、第1流路に隣接して上下に延在し上方部分が第1の
    堰を介して第1流路の上方部分に連通する第2流路とを
    有し、第1処理槽の周壁は第1の堰よりも上方へ延び、
    第1流路は、互いに所定間隔を隔てて配設され上下に延
    在する複数のアルミニウム電極板によって、所定の高さ
    方向の範囲が占有され、第2処理槽は、上下に延在する
    第3流路と、第3流路に隣接して上下に延在し上方部分
    が第2の堰を介して第3流路の上方部分に連通する第4
    流路と、第4流路に隣接して上下に延在し下方部分が第
    4流路の下方部分に連通する第5流路と、第5流路に隣
    接して上下に延在し上方部分が第3の堰を介して第5流
    路の上方部分に連通する第6流路と、第3流路と第4流
    路との上方に位置し第3流路の上方部分と第4流路の上
    方部分とに連通する第1遊水区画と、第5流路と第6流
    路との上方に位置し第5流路の上方部分と第6流路の上
    方部分とに連通する第2遊水区画とを有し、第1遊水区
    画と第2遊水区画とは壁により隔てられ、第1遊水区画
    の周壁には第4の堰が形成され、第3の堰は第2の堰よ
    りも上方にあり、第4の堰は第3の堰よりも上方にあ
    り、第1遊水区画の周壁と第2遊水区画の周壁とは第4
    の堰よりも上方へ延び、第3流路は、互いに所定間隔を
    隔てて配設され上下に延在する複数のアルミニウム電極
    板によって、所定の高さ方向の範囲が占有され、第1処
    理槽の第1流路のアルミニウム電極板よりも下方の部分
    と循環槽の第1区画とは、ポンプが途上に配設された第
    7流路により連結され、第2処理槽の第3流路のアルミ
    ニウム電極板よりも下方の部分と第1処理槽の第2流路
    とは第8流路により連結され、第2処理槽の第6流路と
    循環槽の塗装ブースへ還流する洗浄水の流出部の近傍域
    とは開閉可能な第9流路により連結され、第2処理槽の
    第1遊水区画の周壁に形成された第4の堰に隣接して処
    理槽の外部に、フィルターを内蔵するスラッジ受け槽が
    配設され、スラッジ受け槽と循環槽とは第10流路によ
    り連結されていることを特徴とする塗料スラッジ除去装
    置。
  6. 【請求項6】 第2処理槽の第4流路又は第5流路から
    処理済の洗浄水を吸引し、第2処理槽の第1遊水区画に
    おいて、第4の堰とほぼ同一高さ位置で、第4の堰に向
    けて、前記吸引した処理済の洗浄水を吐出する手段を備
    えていることを特徴とする請求項5に記載の塗料スラッ
    ジ除去装置。
  7. 【請求項7】 循環槽と、循環槽よりも上方に配設され
    た第1処理槽と、循環槽よりも上方に且つ第1処理槽よ
    りも下方に配設された第2処理槽とを備え、循環槽は、
    塗装ブースから還流した洗浄水の流入部を含む第1区画
    と、塗装ブースへ還流する洗浄水の流出部を含む第2区
    画とを有し、第1区画と第2区画とはストレーナーによ
    って区分され、第1処理槽は、上下に延在する第1流路
    と、第1流路に隣接して上下に延在し上方部分が第1の
    堰を介して第1流路の上方部分に連通する第2流路とを
    有し、第1処理槽の周壁は第1の堰よりも上方へ延び、
    第1流路は、互いに所定間隔を隔てて配設され上下に延
    在する複数のアルミニウム電極板によって、所定の高さ
    方向の範囲が占有され、第2処理槽は、上下に延在する
    第3流路と、第3流路に隣接して上下に延在し上方部分
    が第2の堰を介して第3流路の上方部分に連通する第4
    流路と、第4流路に隣接して上下に延在し下方部分が第
    4流路の下方部分に連通する第5流路と、第5流路に隣
    接して上下に延在し上方部分が第3の堰を介して第5流
    路の上方部分に連通する第6流路と、第3流路と第4流
    路との上方に位置し第3流路の上方部分と第4流路の上
    方部分とに連通する第1遊水区画と、第5流路と第6流
    路との上方に位置し第5流路の上方部分と第6流路の上
    方部分とに連通する第2遊水区画とを有し、第1遊水区
    画と第2遊水区画とは壁により隔てられ、第1遊水区画
    の周壁には第4の堰が形成され、第3の堰は第2の堰よ
    りも上方にあり、第4の堰は第3の堰よりも上方にあ
    り、第1遊水区画の周壁と第2遊水区画の周壁とは第4
    の堰よりも上方へ延び、第3流路は、互いに所定間隔を
    隔てて配設され上下に延在する複数のアルミニウム電極
    板によって、所定の高さ方向の範囲が占有され、第1処
    理槽の第1流路のアルミニウム電極板よりも下方の部分
    と循環槽の第1区画とは、ポンプが途上に配設された第
    7流路により連結され、第2処理槽の第3流路のアルミ
    ニウム電極板よりも下方の部分と第1処理槽の第2流路
    とは第8流路により連結され、第2処理槽の第6流路と
    循環槽の塗装ブースへ還流する洗浄水の流出部の近傍域
    とは第9流路により連結され、第2処理槽の第1遊水区
    画の周壁に形成された第4の堰に隣接して処理槽の外部
    に、フィルターを内蔵するスラッジ受け槽が配設され、
    スラッジ受け槽と循環槽とは第10流路により連結さ
    れ、更に、第2処理槽の第1遊水区画において、第4の
    堰とほぼ同一高さ位置で、第4の堰に向けて、上下に延
    在する板部材を水平移動させる手段を備えていることを
    特徴とする塗料スラッジ除去装置。
  8. 【請求項8】 第4流路の底部に、対電極が配設されて
    いることを特徴とする請求項5乃至7の何れか1項に記
    載の塗料スラッジ除去装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20000063284A (ko) * 2000-06-19 2000-11-06 백준호 호소의 부영양화 정화 방법
KR20020033332A (ko) * 2000-10-30 2002-05-06 나성범 전기응집부상법을 이용한 폐수처리 장치
JP2008514412A (ja) * 2004-09-30 2008-05-08 ビーエーエスエフ コーティングス アクチェンゲゼルシャフト 少なくとも1つの前処理装置を含む被覆装置

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JP2008514412A (ja) * 2004-09-30 2008-05-08 ビーエーエスエフ コーティングス アクチェンゲゼルシャフト 少なくとも1つの前処理装置を含む被覆装置

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